JPH10230841A - 気圧式倍力装置および反力制御方法 - Google Patents

気圧式倍力装置および反力制御方法

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JPH10230841A
JPH10230841A JP9054093A JP5409397A JPH10230841A JP H10230841 A JPH10230841 A JP H10230841A JP 9054093 A JP9054093 A JP 9054093A JP 5409397 A JP5409397 A JP 5409397A JP H10230841 A JPH10230841 A JP H10230841A
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JP
Japan
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reaction force
plunger
disk
diaphragm
booster
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JP9054093A
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Hideyuki Morimoto
秀行 森本
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Nabco Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく、よりコンパクトな構成に
よって、軽い操作力で大きなブレーキ力を得るという要
望に応えることができる技術を提供する。 【解決手段】 反力部材80は、プランジャ60側に対
向する反力デイスク830と、出力部材70側に対向す
る金属ダイヤフラム850とを含む。反力ディスク83
0の外周部分を倍力ピストン28が支持し、中央部分に
はプランジャ60の端面が当たる。他方、金属ダイヤフ
ラム850は、その外周部分を出力部材70が支持し、
中央部分は凹み90内に逃げるように自由に変形可能で
ある。さらに、出力部材70の外周端部は、所定のクリ
アランスLをもって倍力ピストン28側に対向する。そ
こで、高出力段階では、クリアランスLがゼロになり、
反力ディスク830および金属ダイヤフラム850の両
弾性変形力に基づく力が、プランジャ60を介して入力
部材50側に反力として作用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両等の液圧式
ブレーキシステムに装備され、マスタシリンダの作動を
補助するための気圧式倍力装置に関し、さらに詳しく
は、マスタシリンダ側からの反力を反力ディスクを含む
反力機構を介して入力部材側に作用するタイプのものに
関する。特には、入力部材に加わる入力と出力部材の出
力との入出力特性が、第1の勾配をもつ第1の直線領域
と、その第1の直線領域に続き、第1の勾配よりも大き
な第2の勾配をもつ第2の直線領域とをもつもの、別に
いうと、大出力領域での入力を軽減した気圧式倍力装置
に関する。
【0002】
【発明の背景】この種の気圧式倍力装置では、倍力ピス
トンがケーシングの内部を前方側の定圧室と後方側の変
圧室とに区画し、それら変圧室と定圧室との間の圧力差
に基づいて、倍力ピストンに倍力作用を生じさせ、それ
による力を出力部材を介してマスタシリンダ側に作用さ
せる。そして、作動時、マスタシリンダ側からの反力
は、出力部材を介して反力ディスク、ついで、反力ディ
スクから入力部材の端部のプランジャと倍力ピストンと
に配分される。したがって、倍力装置の倍力比は、通
常、プランジャの反力ディスクに対する受圧面積(Y)
と、反力デイスクの出力部材に対する受圧面積(X、こ
のXはYより大きい)との面積比(X/Y)によって決
まる。
【0003】ところで、近年、急ブレーキの時のように
通常のブレーキ作動時に比べて大きなブレーキ力を発生
させなければならないとき、力が弱い人(たとえば、女
性や高齢者)であっても、そうした大きなブレーキ力を
軽い操作力(ペダル踏力)によって得ることが要望され
ている。この要望に応える技術として、今まで、2つの
タイプの技術が知られている。第1のタイプは、実公平
3−57568号の公報が示すように、ペダル踏力であ
る入力が所定の値に達したとき、入力部材側の反力受圧
面積を減少させる考えに基づく技術である。たとえば、
プランジャ周りにスリーブを配置し、そのスリーブを所
定のセット荷重をもたせた圧縮ばねによって支持し、ペ
ダル踏力が所定のセット荷重に達しない領域では、スリ
ーブとプランジャとが反力受圧面積を規定し、また、ペ
ダル踏力が所定のセット荷重に達した領域では、プラン
ジャのみが反力受圧面積を規定するようにしている。ま
た、第2のタイプは、特開平8−85442号の公報が
示すように、ペダル踏力である入力が所定の値に達した
とき、反力の受圧面積を変えるのではなく、プランジャ
を前進させるという考えに基づく技術である。たとえ
ば、反力ディスクとプランジャとの間に、所定の圧縮荷
重により短縮される弾性調整機構を設けることにより、
ペダル踏力が所定の圧縮荷重を与える大きさに達した後
は、弾性調整機構の短縮によって、反力ディスクの作用
にかかわらず入力に対する出力を増大させるようにして
いる。
【0004】
【解決しようとする課題】第1および第2の両タイプの
技術によれば、軽い操作力によって大きなブレーキ力を
得るという前記した要望に応えることはできる。しか
し、それらの両技術では、プランジャの周り、あるいは
反力ディスクとプランジャとの間に、ばねや荷重伝達部
材等を収容しなければならない。そこで、そのための収
容スペースが必要であり、その分だけ倍力装置の軸線方
向の長さが長くなり、装置を小型化する上で障害とな
る。また、部品点数もそれだけ多くなるため、組立て工
数も増し、装置のコスト高をも招いてしまう。
【0005】そこで、この発明は、部品点数が少なく、
よりコンパクトな構成によって、軽い操作力で大きなブ
レーキ力を得るという要望に応えることができる技術を
提供することを目的とする。また、この発明は、大きな
ブレーキ力を必要とする作動段階では、出力部材に作用
する反力を倍力ピストンで受けることによって、入力部
材側とは遮断し、別の形態で入力部材側に対して反力を
発生させるようにした技術を提供することを他の目的と
する。
【0006】
【発明の手段】この発明では、入力部材の端部のプラン
ジャと出力部材との間に位置する反力部材を、プランジ
ャ側に対向する反力デイスクと、その反力ディスクに隣
り合い、出力部材側に対向するダイヤフラムとを含む構
成とする。反力ディスクは今までと同様のラバーディス
クであり、また、ダイヤフラムは、金属製あるいは樹脂
製のプレートであり、反力ディスクに隣り合って反力デ
ィスクのばね定数を実質的に高める付加的な弾性手段と
して機能する。こうしたダイヤフラムと反力ディスクと
は、互いに重ね合わせた形態とし、それぞれに加わる外
部からの力を他方に有効に伝達できるようにする。この
ために、ダイヤフラムおよび反力ディスクの両者を、接
着剤あるいは成形などにより予め一体化しておくことも
できる。ここで、ダイヤフラムのばね定数を反力ディス
クのそれよりも大きくし、反力ディスクを補助し、その
たわみに基づく応力によって、大きな出力を生じる領域
において、入力部材側に反力に相当する力を与えるよう
にする。
【0007】また、この発明では、プランジャ側に対向
する反力ディスクの一面の外周部分を倍力ピストンが支
持し、その外周部分の内径側の中央部分にプランジャの
端面が当たるようにし、しかもまた、反力ディスクの他
面に位置するダイヤフラムの外周部分を出力部材が支持
し、その外周部分の内側のダイヤフラムの中央部分は、
自由な変形が可能となるようにする。倍力装置の作動当
初の操作力を軽減するため、入力部材に操作力を加えな
い非作動状態において、通常、プランジャの端面は反力
ディスクの一面から少し離れている。しかし、反力ディ
スクの他面側(ここでは、ダイヤフラム面)について
は、通常であれば、その全体を出力部材側に当てるよう
にすべきである。その点、この発明では、反力ディスク
の他面側に位置するダイヤフラムの外周部分だけを出力
部材に支持させ、中央部分は、空所に対向させるように
する。空所は出力部材の端面の凹みであり、反力ディス
クおよびダイヤフラムは、弾性変形する部分がその凹み
の中に入り込むようにして自由に変形する。
【0008】さらに、この発明では、ダイヤフラムを支
持する出力部材の端部に、倍力ピストンに対し所定のク
リアランスをもって対向する部分があり、そのクリアラ
ンスは、反力ディスクおよびダイヤフラムの変形に応じ
てゼロになるような大きさである。このクリアランスが
ゼロになる段階では、出力部材に作用する反力を倍力ピ
ストンが受けることになるため、その反力あるいはその
一部は入力部材側に伝達されることなく、遮断される。
それに代わり、反力ディスクおよびダイヤフラムの両弾
性変形力に基づく力が、プランジャを介して入力部材側
に反力として作用する。この反力の大きさについては、
ダイヤフラム自体の機械的な特性と、空所である凹みの
面積とによって定めることができる。したがって、この
発明は、入力部材に加わる入力と出力部材の出力との入
出力特性が、第1の勾配をもつ第1の直線領域と、その
第1の直線領域に続き、第1の勾配よりも大きな第2の
勾配をもつ第2の直線領域とをもつ気圧式倍力装置に広
く適用することができる。たとえば、この発明は、倍力
ピストンが1つの受圧部をもつシングルタイプだけでな
く、軸線方向に離れた2つの受圧部をもつタンデムタイ
プにも、さらには、負圧−大気圧の間の圧力差、あるい
は正圧−大気圧の間の圧力差を利用したいずれの倍力装
置にも適用することができる。
【0009】
【好適な実施例】図1は、この発明を負圧式のシングル
タイプの倍力装置に適用した実施例を示す全体断面図で
ある。また、図2は、図1の倍力装置の要部を拡大して
示す要部断面図である。そこで、まず、図1を主に参照
しながら、倍力装置の全体像を明らかにし、その後に、
要部である反力伝達部分を説明する。
【0010】負圧式倍力装置10は、内部に室のための
空所を形成する本体部20と、本体部20の後ろ側から
突き出た筒部40とを備え、それら筒部40と本体部2
0とがケーシングを構成する。本体部20と筒部40と
の軸線は共通し、前方の本体部20から後方の筒部40
へ向かうように延びる。本体部20は、軸線方向に互い
に離れたコップ状の前方壁22と皿状の後方壁24とを
含み、内部に空所を形成している。ともに金属製の前方
壁22と後方壁24とは外周部分で互いに結合し、その
結合部にゴムダイヤフラム26の外周部26aをはさみ
込み支持している。ゴムダイヤフラム26の内周部26
bは、倍力ピストン28が支持している。したがって、
ゴムダイヤフラム26を支持する倍力ピストン28は、
本体部20の内部を2つの室30,32に区画する。前
方壁22寄りの室30が定圧室である負圧室、後方壁2
4寄りの室32が変圧室である。両室30,32は、た
とえばブレーキ非作動時には、倍力ピストン28に設け
た孔34等を通して互いに連通しており、両方ともに外
部負圧源による負圧の同圧である。しかし、ブレーキの
作動時、筒部40の内部に配置した弁装置38が、入力
部材50に連動して作動し、それら両室30,32を互
いに隔離する。それにより、前方の負圧室30が依然と
して負圧のままであるのに対し、後方の変圧室32は、
フィルタ42を通して流入する外部からの気体(大気)
によって大気圧となる。負圧式倍力装置10は、このよ
うな両室30,32間の圧力差に基づく力によって、そ
の倍力作用を生じる。
【0011】以上のような負圧式倍力装置10におい
て、ロッド状の入力部材50は、ケーシングの内外にわ
たり、外部側の端部にペダル踏力(つまり、操作力)が
加わる。また、入力部材50は、内部側の端部にボール
ジョイントによってプランジャ60を支持している。こ
の場合、プランジャ60と入力部材50との連結部は、
倍力ピストン28の中心孔の内部に位置している。そし
て、プランジャ60の前部630は、倍力ピストン28
の中心孔の小径な孔部分282にはまり合い、また、プ
ランジャ60の後部632は、弁装置38のポペット弁
体388に対向している。ポペット弁体388は、プラ
ンジャ60の後部632を弁座として大気弁を構成し、
倍力ピストン28の段部288を弁座として真空弁を構
成する。したがって、プランジャ60が前進し、ポペッ
ト弁体388と大気弁座である後部632との距離ある
いは開度を大きくするほど、変圧室32の内部に充分な
大気が流入し、負圧室30側との圧力差を大きくする。
プランジャ60の前部630が入り込む小径な孔部分2
82は、より大径な孔部分284につながり、本体部2
0の内部に開口している。
【0012】マスタシリンダ側へ作用力を与える出力部
材70は、反力部材80を介してプランジャ60の前部
630に対向する。出力部材70の本体770はロッド
であり、その本体770の前方端部にボルト730があ
り、後方端部には本体770に比べて大径な大径部75
0がある。大径部750は、断面形状がコ字型であり、
径が一様な大径な筒状部分752と、筒状部分752の
一端に位置し、本体770との連結部となる底壁部分7
54とを含む。
【0013】ここで、出力部材70およびプランジャ6
0を中心とした部分を拡大して示す図2を主に参照しな
がら、負圧式倍力装置10において、入力部材50に対
する反力がいかに生じるかについて順次明らかにしよ
う。プランジャ60と出力部材70との間に位置する反
力部材80は、プランジャ60の前部630の端面に対
向するゴム製の反力ディスク830と、反力ディスク8
30に隣り合い、出力部材70の大径部750の底壁部
分754に対向する金属ダイヤフラム(薄い金属プレー
ト)850とを含む。反力ディスク830については、
リング形状の外周部分830pを倍力ピストン28によ
って支持し、その外周部分830pの内径側の中央部分
830cにプランジャ60の前部630の端面が当たる
ようになっている。また、反力ディスク830の本体は
円盤形状であり、中央部分830cはその本体の一面か
ら突き出ており、突き出た中央部分830cの全体が倍
力ピストン28の小径な孔部分282内に入り込む形状
である。こうした形状は、反力ディスク830が弾性変
形するとき、その一部がプランジャ60と倍力ピストン
28との間に喰われることを防止する上で有効である。
なお、反力ディスク830の突き出た中央部分830c
は、倍力装置10が非作動状態のときには、プランジャ
60の前部630の端面から少し離れている。それは、
すでに述べたとおり、倍力装置10の作動初期における
操作力を軽減するためである。
【0014】他方、出力部材70の大径部750の底壁
部分754には、外周部分の一部を残した内径側に凹み
90があり、その凹み90は金属ダイヤフラム850と
の間の空所となっている。金属ダイヤフラム850は、
反力ディスク830と同一の径であり、反力ディスク8
30に隣り合いつつ出力部材70の大径部750の奥に
位置する。したがって、金属ダイヤフラム850は、そ
の外周部分が大径部750の底壁部分754によって支
持され、凹み90に臨む中央部分は凹み90内に逃げる
ように自由に変形可能である。こうした金属ダイヤフラ
ム850は、倍力装置10の作動時、出力部材70側か
らの反力を反力ディスク830に対し、その周辺部分か
ら中央部分にわたり均一化させるように機能する。反力
を受けるときの金属ダイヤフラム850の実質的なばね
定数は、ダイヤフラム850を構成する材料の機械的な
特性と、凹み90の面積とによって規定される。
【0015】さて、出力部材70の大径部750の筒状
部分752は、倍力ピストン28の対応するリング状の
溝289の内部に入り込むが、反力ディスク830と金
属ダイヤフラム850をはさみ込んだ状態においては、
筒状部分752の端面と溝289の底面との間に所定の
クリアランスLが設定される。このクリアランスLは、
大径部750の凹み90の深さに比べれば小さく、図3
に示すように、倍力装置10が作動状態にあり、反力デ
ィスク830および金属ダイヤフラム850が弾性変形
することに応じて、クリアランスLはゼロになるような
値である。クリアランスLがゼロになることは、出力部
材70に加わる反力を倍力ピストン28が受けること、
つまり、入力部材50側への反力の伝達を遮断すること
を意味する。この発明では、クリアランスLがゼロにな
るまでの比較的小さな出力段階においては、出力部材7
0側からの反力をプランジャ60を介して入力部材50
側に伝達するのに対し、クリアランスLがゼロになった
後の大きな出力段階においては、出力部材70側と入力
部材50側との間の反力の伝達を遮断し、反力部材80
自体の弾性変形に基づく力によって入力部材50に対し
反力を生じさせる。
【0016】図4が、負圧式倍力装置10の入力(入力
部材50に加わるペダル踏力あるいは操作力)と出力
(出力部材70からマスタシリンダ側に加わる補助力)
との関係を示す、入出力特性図である。この特性図が示
す特性曲線上、点Oから点Aに至る間が、倍力装置10
の作動に伴いプランジャ60の前部630の端面が反力
ディスク830の一面に接するまでの初期の状態であ
る。点Aから点Bに至る間は、クリアランスLがある状
態からゼロになるまでの間である。その間、プランジャ
60に入力部材50から入力が加わり、出力部材70か
ら反力部材80に反力が加わる。そのため、反力部材8
0を構成する金属ダイヤフラム850および反力ディス
ク830は、凹み90内に押し込まれるように弾性変形
する。それにより、クリアランスLは減少するが、今ま
でと同様、反力ディスク830により配分された反力が
プランジャ60を通して入力部材50側に伝達される。
その後、入力および反力の増大に伴って、クリアランス
Lがゼロとなり、点Bに達する。そして、クリアランス
Lがゼロになった以降は、金属ダイヤフラム850の凹
み90に臨む面積と金属ダイヤフラム850の機械的性
質により定まるばね定数に応じて、入出力特性が定ま
り、実質的に倍力比がアップする。すなわち、クリアラ
ンスLがゼロの点Bから全負荷作動点Cに至る間の第2
の勾配は、点Aから点Bに至る間の第1の勾配に比べて
大きく、その間入力部材50側に生じる反力は減少す
る。
【0017】なお、反力部材80については、出力部材
70’の大径部750’の内部ではなく、図5に示すよ
うに、倍力ピストン28’の内部に支持させるようにす
ることもできる。その場合、特性の変化点Bを定めるク
リアランスLについては、出力部材70’の大径部75
0’の外周部分に設定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である負圧式倍力装置の全
体構造を示す断面図である。
【図2】図1の倍力装置の要部を拡大して示す要部拡大
断面図である。
【図3】図1の倍力装置の作動状態を説明するための要
部の断面図である。
【図4】図1の倍力装置の入出力特性を示す図である。
【図5】この発明の変形例を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
10 負圧式倍力装置 28 倍力ピストン 30 負圧室(定圧室) 32 変圧室 50 入力部材 60 プランジャ 70 出力部材 80 反力部材 830 反力ディスク 850 金属ダイヤフラム(ダイヤフラム) 90 凹み(空所)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向に互いに離れた前方および後方
    の各壁を含み、内部に空所を形成するケーシングと、こ
    のケーシングの中に位置し、前記前方壁寄りに定圧室、
    前記後方壁寄りに変圧室をそれぞれ区画する倍力ピスト
    ンと、前記軸線上、前記倍力ピストンから前記ケーシン
    グの外部まで延び、外部側の端部に操作力を受け、内部
    側の端部にプランジャを支持する入力部材と、前記軸線
    上、前記前方壁を貫き、前記ケーシングの内に位置する
    端部が反力部材を介して前記プランジャに対向する出力
    部材と、前記入力部材の内側端部のプランジャの動きに
    応じて、前記変圧室に気体を導入し、その変圧室と前記
    定圧室との間の圧力差に基づいて、前記倍力ピストンに
    倍力作用を生じさせる気圧式倍力装置において、前記プ
    ランジャと前記出力部材との間に位置する反力部材は、
    プランジャ側に対向する反力デイスクと、その反力ディ
    スクに隣り合い、前記出力部材側に対向するダイヤフラ
    ムとを含み、前記プランジャ側に対向する反力ディスク
    の一面について、外周部分を前記倍力ピストンが支持
    し、その外周部分の内径側の中央部分に前記プランジャ
    の端面が当たり、しかもまた、前記反力ディスクの他面
    に位置するダイヤフラムの外周部分を前記出力部材が支
    持し、その外周部分の内側のダイヤフラムの中央部分
    は、自由な変形が可能であり、さらに、前記ダイヤフラ
    ムを支持する出力部材の端部に、前記倍力ピストンに対
    し所定のクリアランスをもって対向する部分があり、そ
    のクリアランスは、前記反力ディスクおよびダイヤフラ
    ムの変形に応じてゼロになることを特徴とする気圧式倍
    力装置。
  2. 【請求項2】 前記入力部材に操作力を加えない非作動
    状態において、前記プランジャの端面は前記反力ディス
    クの一面から離れ、しかもまた、前記出力部材の端部に
    は、前記ダイヤフラムの中央部分が自由に変形すること
    を許すための空所がある、請求項1の気圧式倍力装置。
  3. 【請求項3】 前記ダイヤフラムのばね定数は、前記反
    力ディスクのそれよりも大きい、請求項1の気圧式倍力
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ダイヤフラムは、前記出力部材から
    の反力を前記反力ディスクに対し、その周辺部分から中
    央部分にわたり均一化させるように機能する、請求項3
    の気圧式倍力装置。
  5. 【請求項5】 前記空所は、前記入力部材に操作力を加
    える作動時、前記クリアランスをゼロにする上で充分な
    大きさであり、しかも、全負荷作動点に至るまで前記ダ
    イヤフラムの自由な変形を可能とするだけの大きさをも
    つ、請求項1の気圧式倍力装置。
  6. 【請求項6】 倍力ピストンがケーシングの内部を前方
    側の定圧室と後方側の変圧室とに区画し、それら変圧室
    と定圧室との間の圧力差に基づいて、前記倍力ピストン
    に倍力作用を生じさせる気圧式倍力装置であって、入力
    部材の前方端部のプランジャが、反力ディスクを介して
    出力部材の後方端部に対向し、しかも、前記入力部材に
    加わる入力と前記出力部材の出力との入出力特性が、第
    1の勾配をもつ第1の直線領域と、その第1の直線領域
    に続き、前記第1の勾配よりも大きな第2の勾配をもつ
    第2の直線領域とをもつものにおいて、前記第1の直線
    領域の作動時には、前記出力部材側から前記反力ディス
    クを介して所定の倍力比で配分される反力が前記入力部
    材側に作用し、しかもまた、前記第2の直線領域の作動
    時には、前記出力部材に作用する反力を前記倍力ピスト
    ンで受けることによって、前記入力部材側とは遮断し、
    その入力部材に対して、前記反力ディスクおよびその反
    力ディスクのばね定数を実質的に高める付加的な弾性手
    段との両弾性変形力に基づく力を反力として作用させる
    ことを特徴とする、気圧式倍力装置における反力制御方
    法。
  7. 【請求項7】 前記付加的な弾性手段は、前記反力ディ
    スクに隣り合ったダイヤフラムである、請求項6の反力
    制御方法。
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