JP2002347606A - ブレーキ用ブースタの反力機構 - Google Patents
ブレーキ用ブースタの反力機構Info
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Abstract
て,入力速度の増加に応じてブースタ出力のジャンピン
グ特性を略リニアに増強させ得るようにする。 【解決手段】 入力杆20に連接される反力ピストン1
7と,この反力ピストン17の前端面に後端面の一部を
当接させる弾性ピストン22と,この弾性ピストン22
の前端面全体に当接して,その当接方向にブースタ出力
を受ける出力受圧部材21とを備える,ブレーキ用ブー
スタの反力機構において,反力ピストン17又は出力受
圧部材21に,弾性ピストン22に向かって小径となる
テーパ凸部17a,21aを形成する一方,このテーパ
凸部17a,21aに対応したテーパ凹部22aを弾性
ピストン22に形成し,これらテーパ凸部17a,21
a及びテーパ凹部22aを互いに嵌合,当接させた。
Description
マスタシリンダの倍力作動のために用いられるブレーキ
用ブースタに関し,特に,入力杆に連接される反力ピス
トンと,この反力ピストンの前端面に後端面の一部を当
接させると共に,前端面全体にブースタ出力を受ける弾
性ピストンとを備え,ブースタ出力の一部を前記弾性ピ
ストンを介して前記反力ピストンに伝達するようにし
た,ブレーキ用ブースタの反力機構,又は入力杆に連接
される反力ピストンと,この反力ピストンの前端面に後
端面の一部を当接させる弾性ピストンと,この弾性ピス
トンの前端面全体に当接して,その当接方向にブースタ
出力を受ける出力受圧部材とを備え,前記出力受圧部材
が受けるブースタ出力の一部を弾性ピストンを介して前
記反力ピストンに伝達するようにした,ブレーキ用ブー
スタの反力機構の改良に関する。
る入力速度の増加に応じて,ブースタ出力のジャンピン
グ特性(ブレーキアシスト)が増強されることがブレー
キ操作上,望まれる。従来,上記のようにブースタ出力
のジャンピング特性を可変にする手段として,電気式と
機械式のものが知られている。
のでは,入力杆に対する入力速度をセンサで検知し,そ
の検知信号に基づいて補助ポンプを作動し,ブレーキア
シスト力を発生させるものであるが,システム自体が複
雑である上,構成部品も多く,非常に高価なものとな
る。また機械式では,コンチネンタルテーベス社の「A
DAM」と称する装置が知られているが,これも構造が
複雑で高価なものとなっている。しかも,これら従来の
ものでは,入力速度が閾値を超えると,出力が急増する
特性を示すので,操作フィーリングが良好とは言い難
い。
ので,簡単で安価な構造をもって,入力速度の増加に応
じてブースタ出力のジャンピング特性(ブレーキアシス
ト)を略リニアに増強させることができて,良好な操作
フィーリングを得ることができる,前記ブレーキ用ブー
スタの反力機構を提供することを目的とする。
に,本発明は,入力杆に連接される反力ピストンと,こ
の反力ピストンの前端面に後端面の一部を当接させると
共に,前端面全体にブースタ出力を受ける弾性ピストン
とを備え,ブースタ出力の一部を前記弾性ピストンを介
して前記反力ピストンに伝達するようにした,ブレーキ
用ブースタの反力機構において,前記反力ピストンに,
前記弾性ピストンに向かって小径となるテーパ凸部を形
成する一方,このテーパ凸部に対応したテーパ凹部を前
記弾性ピストンに形成し,これらテーパ凸部及びテーパ
凹部を互いに嵌合,当接させたことを第1の特徴とす
る。
進させる急制動時には,反力ピストンのテーパ凸部が弾
性ピストンのテーパ凹部を押し広げつゝ,弾性ピストン
内に進入することから,ブースタ出力を急増させるジャ
ンピング特性(ブレーキアシスト)を得ることができ,
しかもその特性は,入力杆への入力速度に応じて略リニ
アに変化するので,制動操作フィーリングを良好にする
ことができる。その上,この反力機構は構造が簡単で,
安価に提供することができる。
ストンと,この反力ピストンの前端面に後端面の一部を
当接させる弾性ピストンと,この弾性ピストンの前端面
全体に当接して,その当接方向にブースタ出力を受ける
出力受圧部材とを備え,前記出力受圧部材が受けるブー
スタ出力の一部を弾性ピストンを介して前記反力ピスト
ンに伝達するようにした,ブレーキ用ブースタの反力機
構において,前記反力ピストン及び出力受圧部材の少な
くとも一方に,前記弾性ピストンに向かって小径となる
テーパ凸部を形成する一方,このテーパ凸部に対応した
テーパ凹部を前記弾性ピストンに形成し,これらテーパ
凸部及びテーパ凹部を互いに嵌合,当接させたことを第
2の特徴とする。
の各実施例における出力受圧シリンダ21に対応する。
進させる急制動時には,反力ピストン又は出力受圧部材
のテーパ凸部が弾性ピストンのテーパ凹部を押し広げつ
ゝ,弾性ピストン内に進入することから,ブースタ出力
を急増させるジャンピング特性(ブレーキアシスト)を
得ることができ,しかもその特性は,入力杆への入力速
度に応じて略リニアに変化するので,制動操作フィーリ
ングを良好にすることができる。その上,この反力機構
は構造が簡単で,安価に提供することができる。
えて,前記弾性ピストンに,前記テーパ凹部の底部に開
口する軸方向の貫通孔を設けたことを第3の特徴とす
る。
は出力受圧部材のテーパ凸部の弾性ピストン内への進入
が容易となり,前記ジャンピング特性を助長することが
できる。
何れかに加えて,前記テーパ凹部の内周面に,該内周面
の母線方向に延びる複数条の溝を形成したことを第4の
特徴とする。
又は出力受圧部材のテーパ凸部の弾性ピストン内への進
入が容易となり,前記ジャンピング特性を助長すること
ができる。
す本発明の実施例に基づいて説明する。
ブレーキ用負圧式ブースタの縦断面図,図2は図1の2
部の拡大図(非制動時),図3は急制動時の同ブースタ
の作動状態を示す図2との対応図,図4は同ブースタの
反力機構における弾性ピストンの正面図,図5は同ブー
スタの入,出力特性線図,図6は本発明の第2実施例を
示す,図2に対応する縦断面図である。
る。図1及び図2において,負圧式ブースタBのブース
タシェル1は,対向端を相互に結合する前後一対のシェ
ル半体1a,1bから構成され,その後部シェル半体1
bが自動車の車室前壁Fにボルト8により固定して支持
され,前部シェル半体1aには,該ブースタBにより作
動されるブレーキマスタシリンダMのシリンダボディM
aがボルト9により固着される。
可能に収容されるブースタピストン4と,その後面に重
ねて結着されると共に前部及び後部シェル半体1a,1
b間に挟止されるダイヤフラム5とにより,前側の負圧
室2と後側の作動室3とに区画される。そして,負圧室
2は,負圧導入管14を介して負圧源V(例えば内燃機
関の吸気マニホールド内部)と接続される。
形されており,その中心部に合成樹脂製の弁筒10が一
体的に連結される。弁筒10は,後部シェル半体1bの
中心部に形成された後方延長筒12にシール部材13を
介して摺動自在に支承され,ブースタピストン4の後退
限は,ダイヤフラム5の後面に多数隆起させた突起5a
をブースタシェル1の後壁に当接させることにより規定
されるようになっている。
されて進退し得る入力杆20,並びにこの入力杆20の
進退に応じて作動室3を負圧室2と後方延長筒12の後
端部の大気導入口39とに連通切換えする制御弁38が
設けられる。
ジョイント20aを介して相対的に首振り可能に連結し
た弁ピストン18を備える。この弁ピストン18の後端
には環状の大気導入弁座30が形成され,この大気導入
弁座30を第1環状通路32を挟んで同心状に囲繞する
環状の負圧導入弁座31と,この負圧導入弁座31を囲
繞する第2環状通路33とが弁筒10に形成される。第
1及び第2環状通路32,33は,弁筒10に形成され
た第1及び第2ポート29A,29Bをそれぞれ介して
作動室3及び負圧室2に連通される。そして上記両弁座
30,31と協働する弁体34が弁筒10に取り付けら
れる。
入弁座31に着座可能に対向する円環状の弁部34aを
前端に,環状の取付けビード部34bを後端に,その両
部分34a,34bを軸方向相対変位可能に連結するダ
イヤフラム部34cを中間部にそれぞれ形成してなるも
ので,取付けビード部34bは,弁筒10の後部内周面
に嵌着される円筒状の弁ホルダ35の前端部により,弁
筒10内周面に取付けられる。そして,その弁部34a
を両弁座30,31との着座方向へ付勢する弁ばね36
は弁部34aと入力杆20との間に縮設される。こうし
て,制御弁38は構成される。
力杆20と同軸上で負圧室2に配設される出力杆25が
本発明の反力機構24を介して連結される。
弁ピストン18の前端に形成されたピストン15と,出
力杆25の後端に形成されてピストン15の外周に摺動
可能に嵌合するカップ状の出力受圧シリンダ21と,こ
れらピストン18及び出力受圧シリンダ21間に画成さ
れる反力室19に充填されるゴム製の円盤状弾性ピスト
ン22と,前記弁ピストン18の前端に一体に形成さ
れ,弁筒10のガイド孔16を摺動自在に貫通して弾性
ピストン22の後端面に当接する,弾性ピストン22よ
り小径の反力ピストン17とから構成される。反力ピス
トン17の前端部は,前方に向かって小径となるテーパ
凸部17aに形成され,これに対応したテーパ凹部22
aが弾性ピストン22の後端面に形成され,これらテー
パ凸部及び凹部17a,22aが互いに嵌合,当接する
ように配置される。弾性ピストン22には,テーパ凹部
22aの底部に開口する貫通孔44と,テーパ凹部22
a内周面の母線方向に延びる複数条の溝45の何れか一
方,またはその両方が形成される。
ーキマスタシリンダMのピストンMbに連接される。ま
た出力受圧シリンダ21及び弁筒10の前端面にはリテ
ーナ26が当接して配置され,このリテーナ26とブー
スタシェル1の前壁との間に弁筒戻しばね27が縮設さ
れる。
導入口39が開口する内向きフランジ12aが一体に形
成されており,このフランジ12の内側面に当接して入
力杆20の後退限を規定するストッパ板40が入力杆2
0に前後方向調節可能に固着され,その後退限に向かっ
て入力杆20は,弁ホルダ35に支持される入力戻しば
ね41により付勢される。
ルタ42が装着され,それを通して大気導入弁座30の
内周側は大気導入口39と常時連通している。上記エア
フィルタ42は,入力杆20の弁筒10に対する前後動
を妨げないように柔軟性を有する。
態では,図1及び図2に示すように,入力杆20は後退
限に位置し,制御弁38は,弁体34を大気導入弁座3
0及び負圧導入弁座31に着座させて作動室3を負圧室
2及び大気導入口39のいずれとも不通にした中立状態
にあり,このような制御弁38により,負圧室2には,
負圧導入管14を通して供給される負圧源の負圧が蓄え
られ,作動室3には,大気により適当に希釈された負圧
が保持される。こうしてブースタピストン4には,前部
の負圧室2と後部の作動室3間に生じる僅かな気圧差に
より小さな前進力が与えられるが,これらの前進力と弁
筒戻しばね27の力とが釣合って,ブースタピストン4
は後退限から僅かに前進したところで停止している。 〈ブレーキ時〉車両を制動すべくブレーキペダルPを踏
込み,入力杆20及び弁ピストン18を介して大気導入
弁座30を前進させれば,当初,ブースタピストン4は
不動であるから,大気導入弁座30は弁体34から直ち
に離れて開放され,第1ポート29Aを第1環状通路3
2を介して大気導入口39に連通させる。その結果,大
気導入口39から弁筒10内に流入した大気は大気導入
弁座30を通過し,第1ポート29Aを経て作動室3に
導入される。その結果,作動室3は,負圧室2に対して
高圧となるので,ブースタピストン4は,両室2,3間
に生じた気圧差に基づく前進推力を得て前進する。
弁筒10を伴いながら弁筒戻しばね27の力に抗して入
力杆20の動きに追従する。そして,弁筒10と一体の
ピストン15が弾性ピストン22を介して出力受圧シリ
ンダ21,即ち出力杆25を前方へ押動し,また入力杆
20も反力ピストン17を介して弾性ピストン22を押
圧するので,出力杆25は,ブースタピストン4及び入
力杆20の総合推力を得て,ブレーキマスタシリンダM
のピストンMbを前進駆動し,その出力油圧により図示
しない車輪ブレーキを作動する。
の前進位置で停止すると,それに伴いブースタピストン
4は制御弁38を中立状態にした時点で停止するので,
負圧室2及び作動室3間の気圧差を任意の値に保持する
ことができる。
ースタピストン4に連なるピストン15の推力と,入力
杆20に連なる反力ピストン17の推力(入力)との合
力が,出力杆25から出力受圧シリンダ21に作用する
作動反力と釣り合っているから,出力杆25の作動反力
の一部が弾性ピストン22を介して反力ピストン17,
即ち入力杆20にフィードバックされることになり,ユ
ーザは車輪ブレーキの制動力の大小を感受することがで
き,したがって入力杆20への入力を調節して,出力杆
25の出力を制御することができる。
トン22は,それぞれのテーパ凸部17a及びテーパ凹
部22aを互いに嵌合,当接させているから,入力杆2
0への入力を増加していくと,図3に示すように,反力
ピストン17のテーパ凸部17aが弾性ピストン22の
テーパ凹部22aを押し広げつゝ弾性ピストン22内へ
進入していくので,反力ピストン17と一体の弁ピスト
ン18は,弁筒10に対して相対的に前進することにな
り,その結果,大気導入弁座30の開度が増し,それに
応じて作動室3への大気の導入流量が略リニアに増加
し,ブースタピストン4の前進推力及び出力杆25の出
力も略リニアに増加することになる。
急制動時には,反力ピストン17の弾性ピストン22へ
の進入量が急増することから,大気導入弁座30を大き
く開放して,作動室3への大気の導入を促進し,出力杆
25の出力を急増させるジャンピング特性(ブレーキア
シスト)(図5の点線A参照)を得ることができ,しか
もその特性は,入力杆20への入力速度に応じて略リニ
アに変化するので,制動操作フィーリングを良好にする
ことができる。
2に,テーパ凹部22aの底部に開口する貫通孔44
や,テーパ凹部22a内周面の母線方向に延びる複数条
の溝45を形成することは,反力ピストン17のテーパ
凸部17aの弾性ピストン22内への進入を容易にし
て,前記ジャンピング特性を助長する上で効果的であ
る。
がテーパ凹部22aを押し広げながら弾性ピストン22
内に進入した場合には,そのテーパ凸部17aに対する
弾性ピストン22の緊迫力が増加し,その間に発生する
摩擦が,入力杆20の後退に抵抗力を及ぼすため,入,
出力特性に大きなヒステリシスを与えることになり,制
動力保持の際,入力杆20への入力のに多少の変動があ
っても,その制動力の保持を安定,継続させることがで
きるから,ブレーキ操作が容易となる。
ものと比べてみても,部品点数の増加もなく,構造が極
めて簡単であるから,これを安価に提供することができ
る。 〈ブレーキ解除時〉上記ブレーキ状態を解除すべく,ブ
レーキペダルPから踏力を解放すると,先ず入力杆20
が入力戻しばね41の力をもって後退する。そのとき弁
ピストン18は大気導入弁座30を弁体34に着座させ
ると共に,その弁体34を負圧導入弁座31から大きく
離間させ,負圧導入弁座31を開放状態にするので,作
動室3は,第1ポート29A,第1環状通路32,負圧
導入弁座31及び第2ポート29Bを介して負圧室2と
連通する。その結果,作動室3への大気の導入が阻止さ
れると同時に,作動室3に負圧が導入され,負圧室2及
び作動室3間の気圧差が無くなるため,ブースタピスト
ン4も,弁筒戻しばね27の力をもって後退し,マスタ
シリンダMの作動を解除していく。
20がストッパ板40を後方延長筒12の内向きフラン
ジ12に当接させる後退限に達すると,ブースタピスト
ン4は,一旦,ダイヤフラム5の突起5aをブースタシ
ェル1の後壁に当接させる後退限まで戻り,今度は負圧
導入弁座31を弁体34に着座させると共に,弁体34
を大気導入弁座30から離間させるので,再び両作動室
3に大気が導入されるが,それにより生ずる気圧差によ
りブースタピストン4が僅かに前進すれば,大気導入弁
座30にも弁体34が着座し,制御弁38を当初の中立
状態にする。こうして作動室3には,大気に希釈された
負圧が保持され,負圧式ブースタBは,図1の休止状態
となる。
る出力のジャンピング特性を高めるために,負圧ブース
タBの休止状態で反力ピストン17及び弾性ピストン2
2間に間隙を設けたり,弁ピストン18及び反力ピスト
ン17を相互に分離して,その間に間隙を設けることも
できる。しかしながら後者の場合は,上記実施例のよう
なヒステリシスを期待することはできない。
いて説明する。
む内端面には,後方に向かって小径となるテーパ凸部2
1aが形成され,これに対応したテーパ凹部22aが弾
性ピストン22の前端面に形成され,これらテーパ凸部
及び凹部21a,22aが互いに嵌合,当接するように
配置される。弾性ピストン22には,テーパ凹部22a
の底部に開口する貫通孔44と,テーパ凹部22a内周
面の母線方向に延びる複数条の溝45の何れか一方,ま
たはその両方が形成される。
対向面はそれぞれ平坦に形成され,負圧ブースタBの休
止状態では反力ピストン17及び弾性ピストン22の対
向面間に小間隙が設けられる。
で,図6中,前実施例との対応部分には同一の参照符号
を付して,その説明を省略する。
性の点を除けば前記第1実施例と同様の作用効果を達成
することができる。
はなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が
可能である。例えば,反力ピストン17のテーパ凸部1
7aを円錐台又は楔形に形成することもできる。また負
圧式ブースタBを,前後一対のブースタピストンを互い
に連結したタンデム型に構成することもできる。さらに
本発明の反力機構24は油圧式ブースタへの適用も可能
である。
ば,入力杆に連接される反力ピストンと,この反力ピス
トンの前端面に後端面の一部を当接させると共に,前端
面全体にブースタ出力を受ける弾性ピストンとを備え,
ブースタ出力の一部を前記弾性ピストンを介して前記反
力ピストンに伝達するようにした,ブレーキ用ブースタ
の反力機構において,前記反力ピストンに,前記弾性ピ
ストンに向かって小径となるテーパ凸部を形成する一
方,このテーパ凸部に対応したテーパ凹部を前記弾性ピ
ストンに形成し,これらテーパ凸部及びテーパ凹部を互
いに嵌合,当接させたので,入力杆を急速前進させる急
制動時には,反力ピストンのテーパ凸部が弾性ピストン
のテーパ凹部を押し広げつゝ,弾性ピストン内に進入す
ることから,ブースタ出力を急増させるジャンピング特
性(ブレーキアシスト)を得ることができ,しかもその
特性は,入力杆への入力速度に応じて略リニアに変化さ
せて,制動操作フィーリングを良好にすることができ
る。その上,この反力機構は構造が簡単で,安価に提供
することができる。
に連接される反力ピストンと,この反力ピストンの前端
面に後端面の一部を当接させる弾性ピストンと,この弾
性ピストンの前端面全体に当接して,その当接方向にブ
ースタ出力を受ける出力受圧部材とを備え,前記出力受
圧部材が受けるブースタ出力の一部を弾性ピストンを介
して前記反力ピストンに伝達するようにした,ブレーキ
用ブースタの反力機構において,前記反力ピストン及び
出力受圧部材の少なくとも一方に,前記弾性ピストンに
向かって小径となるテーパ凸部を形成する一方,このテ
ーパ凸部に対応したテーパ凹部を前記弾性ピストンに形
成し,これらテーパ凸部及びテーパ凹部を互いに嵌合,
当接させたので,入力杆を急速前進させる急制動時に
は,反力ピストン又は出力受圧部材のテーパ凸部が弾性
ピストンのテーパ凹部を押し広げつゝ,弾性ピストン内
に進入することから,ブースタ出力を急増させるジャン
ピング特性(ブレーキアシスト)を得ることができ,し
かもその特性は,入力杆への入力速度に応じて略リニア
に変化させて,制動操作フィーリングを良好にすること
ができる。その上,この反力機構は構造が簡単で,安価
に提供することができる。
又は第2の特徴に加えて,前記弾性ピストンに,前記テ
ーパ凹部の底部に開口する軸方向の貫通孔を設けたの
で,反力ピストン又は出力受圧部材のテーパ凸部の弾性
ピストン内への進入が容易となり,前記ジャンピング特
性を助長することができる。
第1〜第3の特徴の何れかに加えて,前記テーパ凹部の
内周面に,該内周面の母線方向に延びる複数条の溝を形
成したので,反力ピストン又は出力受圧部材のテーパ凸
部の弾性ピストン内への進入が容易となり,前記ジャン
ピング特性を助長することができる。
タの縦断面図。
2との対応図。
正面図。
断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 入力杆(20)に連接される反力ピスト
ン(17)と,この反力ピストン(17)の前端面に後
端面の一部を当接させると共に,前端面全体にブースタ
出力を受ける弾性ピストン(22)とを備え,ブースタ
出力の一部を前記弾性ピストン(22)を介して前記反
力ピストン(17)に伝達するようにした,ブレーキ用
ブースタの反力機構において,前記反力ピストン(1
7)に,前記弾性ピストン(22)に向かって小径とな
るテーパ凸部(17a)を形成する一方,このテーパ凸
部(17a)に対応したテーパ凹部(22a)を前記弾
性ピストン(22)に形成し,これらテーパ凸部(17
a)及びテーパ凹部(22a)を互いに嵌合,当接させ
たことを特徴とする,ブレーキ用ブースタの反力機構。 - 【請求項2】 入力杆(20)に連接される反力ピスト
ン(17)と,この反力ピストン(17)の前端面に後
端面の一部を当接させる弾性ピストン(22)と,この
弾性ピストン(22)の前端面全体に当接して,その当
接方向にブースタ出力を受ける出力受圧部材(21)と
を備え,前記出力受圧部材(21)が受けるブースタ出
力の一部を弾性ピストン(22)を介して前記反力ピス
トン(17)に伝達するようにした,ブレーキ用ブース
タの反力機構において,前記反力ピストン(17)及び
出力受圧部材(21)の少なくとも一方に,前記弾性ピ
ストン(22)に向かって小径となるテーパ凸部(17
a,21a)を形成する一方,このテーパ凸部(17
a,21a)に対応したテーパ凹部(22a)を前記弾
性ピストン(22)に形成し,これらテーパ凸部(17
a,21a)及びテーパ凹部(22a)を互いに嵌合,
当接させたことを特徴とする,ブレーキ用ブースタの反
力機構。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のブレーキ用ブース
タの反力機構において,前記弾性ピストン(22)に,
前記テーパ凹部(22a)の底部に開口する軸方向の貫
通孔(44)を設けたことを特徴とする,ブレーキ用ブ
ースタの反力機構。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載のブレーキ
用ブースタの反力機構において,前記テーパ凹部(22
a)の内周面に,該内周面の母線方向に延びる複数条の
溝(45)を形成したことを特徴とする,ブレーキ用ブ
ースタの反力機構。
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JP2001162435A JP4664529B2 (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | ブレーキ用ブースタの反力機構 |
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-
2001
- 2001-05-30 JP JP2001162435A patent/JP4664529B2/ja not_active Expired - Lifetime
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