JPH10129460A - ブレーキ倍力装置 - Google Patents

ブレーキ倍力装置

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JPH10129460A
JPH10129460A JP8300978A JP30097896A JPH10129460A JP H10129460 A JPH10129460 A JP H10129460A JP 8300978 A JP8300978 A JP 8300978A JP 30097896 A JP30097896 A JP 30097896A JP H10129460 A JPH10129460 A JP H10129460A
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brake pedal
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reaction force
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 リアクションディスク36と弁プランジ
ャ7との間には、カップ状の弾性部材41を設けてい
る。また、図示しない擬似反力付与手段を設けて、ブレ
ーキペダルが踏み込まれている時には、ブレーキペダル
に擬似反力を付与するように構成している。ブレーキ倍
力装置1の作動後のブレーキペダルの踏み込み時には、
弾性部材41と弁プランジャ17が当接し、ブレーキ反
力はブレーキペダルに伝達される。これに対して、ブレ
ーキ倍力装置1の作動後のブレーキペダルの踏み込みが
解放される時には、図4に示すように、弾性部材41と
弁プランジャ17が離隔してブレーキ反力はブレーキペ
ダルに伝達されない。 【効果】 弾性部材41を設けたことにより、大きな
ヒステリシスを確保することができ、運転者のブレーキ
フィーリングを良好にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレーキ倍力装置に関
し、より詳しくは、大きなヒステリシスを得られるよう
に構成したブレーキ倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、ブレーキ倍力装置は、シェ
ル内に摺動自在に設けたバルブボディと、このバルブボ
ディに設けたパワーピストンと、パワーピストンの前後
に形成した定圧室および変圧室と、バルブボディ内に設
けた弁機構と、上記弁機構の一部を構成し、上記バルブ
ボディに摺動自在に嵌合した弁プランジャと、ブレーキ
ペダルと連動し、上記弁プランジャを進退動させて弁機
構の流路を切換える入力軸と、リヤ側に位置する基部を
上記バルブボディに摺動自在に取り付けられるとともに
上記バルブボディの前進によって前進される出力軸と、
上記出力軸の基部と弁プランジャの間に配設したリアク
ションディスクとを備えている。このような従来一般の
ブレーキ倍力装置の作動時には上記リアクションディス
クにバルブボディと弁プランジャとを同時に接触させ、
出力軸に加わるブレーキ反力の一部をバルブボディで受
けさせるとともに、残部を弁プランジャに伝達させ、こ
の弁プランジャに加わるブレーキ反力を入力軸およびブ
レーキペダルを介して運転者に感知させるようにしてい
る。また、本件の出願人は先に特願平8−160595
号によって、ブレーキ反力が入力軸に伝達されないよう
に構成するとともに、擬似反力付与手段によって運転者
に擬似反力を付与するようにしたブレーキ倍力装置を提
案したところである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、ブレ
ーキ倍力装置の作動状態において、同一出力が得られる
場合のブレーキペダルの踏み込み時と解放時の入力の差
はヒステリシスと称されている。より詳細には、弁機構
による流路が切り換えられてブレーキ倍力装置が作動さ
れると、弁機構を構成する大気弁および真空弁が同時に
閉鎖されて出力が変動しないサーボバランス状態が生じ
る。このサーボバランス状態は、弁機構を構成する弁体
の弾性変形によって得られるものであり、ブレーキペダ
ルの踏み込み時とブレーキペダルの解放時に生じる。つ
まり、ブレーキ倍力装置がサーボバランス状態となって
出力が同一の場合におけるブレーキペダルの踏み込み時
とブレーキペダルの解放時の入力の差がヒステリシスで
ある。そして、上記『従来の技術』の冒頭で述べた従来
一般の倍力装置の場合には、リアクションディスクによ
ってブレーキ反力を入力軸に伝達するようにしているの
で、上記弁機構の弁体の弾性変形だけでなくリアクショ
ンディスクの弾性変形もヒステリシスに関与するので、
ヒステリシスを大きくすることができる。このように大
きなヒステリシスを得ることによって、ブレーキペダル
を介して運転者に伝達されるブレーキフィーリングを良
好なものとすることができる。しかるに、本件の出願人
が提案した上記特願平8−160595号のブレーキ倍
力装置では、リアクションディスクを省略して出力軸に
作用するブレーキ反力をブレーキペダルに伝達させない
ように構成しているため、弁機構の弁体の弾性変形だけ
がヒステリシスに関与することになる。換言すると、上
述した特願平8−160595号のブレーキ倍力装置で
はリアクションディスクを省略しているので、リアクシ
ョンディスクの弾性変形はヒステリシスに関与しないこ
とになる。したがって、リアクションディスクを省略し
た分だけ従来一般のブレーキ倍力装置よりもヒステリシ
スが小さくなり、そのために運転者のブレーキフィーリ
ングが悪くなるという欠点が生じていたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した事情に鑑み、本
発明は、シェル内に摺動自在に設けたバルブボディと、
このバルブボディに設けたパワーピストンと、パワーピ
ストンの前後に形成した定圧室および変圧室と、バルブ
ボディ内に設けた弁機構と、上記弁機構の一部を構成
し、上記バルブボディに摺動自在に嵌合した弁プランジ
ャと、ブレーキペダルと連動し、上記弁プランジャを進
退動させて弁機構の流路を切換える入力軸と、リヤ側に
位置する基部を上記バルブボディに摺動自在に取り付け
られるとともに上記バルブボディの前進によって前進さ
れる出力軸と、上記出力軸の基部と弁プランジャの間に
配設したリアクションディスクとを備えたブレーキ倍力
装置において、上記リアクションディスクと弁プランジ
ャとの間に弾性部材を設けて、ブレーキペダルが踏み込
まれて上記弁機構がサーボバランス状態にある時には上
記弾性部材が弁プランジャと当接して、出力軸に作用す
る出力の反力がリアクションディスク、弾性部材および
弁プランジャを介して入力軸に伝達されるように構成
し、他方、ブレーキペダルの踏み込みが解放されて上記
弁機構がサーボバランス状態にある時には上記弾性部材
と弁プランジャとが離隔して出力軸に作用する出力の反
力が入力軸に伝達されないように構成し、さらに、上記
入力軸が移動された際にその移動量に応じた擬似反力を
ブレーキペダルに付与する擬似反力付与手段を設けたも
のである。
【0005】
【作用】上述した構成によれば、ブレーキ倍力装置の作
動中で、かつ弁機構がサーボバランス状態にある時のブ
レーキペダルの踏み込み時には、出力軸に作用する出力
の反力もブレーキペダルに伝達されるので、上記擬似反
力付与手段による擬似反力と出力の反力との合算された
反力がブレーキペダルに伝達されることになる。他方、
レーキ倍力装置の作動中で、かつ弁機構がサーボバラン
ス状態にある時のブレーキペダルの解放時は、ブレーキ
ペダルには出力の反力は伝達されないので、擬似反力付
与手段による擬似反力だけがブレーキペダルに伝達され
ることになる。つまり、上記弾性部材を設けたことによ
り、ブレーキ倍力装置による同一出力が得られる場合に
おける入力の差であるヒステリシスを得ることができ
る。このように、上記弾性部材によってヒステリシスを
得ることができるので、該弾性部材と弁機構の弁体とに
よって大きなヒステリシスを得ることができ、それによ
って運転者のブレーキフィーリングを良好にすることが
できる。
【0006】
【実施例】以下、図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、ブレーキ倍力装置1は、フロントシ
ェル2とリヤシェル3とで構成した密封容器を備えてお
り、その密封容器内は、その中央部に設けたセンタープ
レート4によってフロント側のフロント室5とリヤ側の
リヤ室6とに区画している。センタープレート4および
リヤシェル3の軸部には、概略筒状に形成したバルブボ
ディ7をシール部材8、8’によって気密を保持して摺
動自在に貫通させている。バルブボディ7には、上記フ
ロント室5およびリヤ室6とに収納したフロントパワー
ピストン11とリヤパワーピストン12とをそれぞれ連
結するとともに、各パワーピストン11、12の背面に
フロントダイアフラム13とリヤダイアフラム14とを
それぞれ張設している。これにより、フロントダイアフ
ラム13の前後に定圧室Aと変圧室Bを、またリヤダイ
アフラム14の前後に定圧室Cと変圧室Dとを形成して
いる。バルブボディ7内には、上記2つの定圧室A、C
と2つの変圧室B、Dおよび大気との連通状態を切換え
る従来公知の弁機構15を設けている。すなわち、弁機
構15は、バルブボディ7の内周面に形成した環状の真
空弁座16と、この真空弁座16よりも内側でバルブボ
ディ7に摺動自在に設けた弁プランジャ17の右端に形
成した環状の大気弁座18と、さらにばね21の弾発力
によって上記両弁座16,18に着座するゴム製の弁体
22とを備えている。上記真空弁座16とこれに接離す
る弁体22のシート部によって真空弁23を構成してあ
り、この真空弁23よりも外側はバルブボディ7に形成
した定圧通路24を介して定圧室A、Cに連通させてい
る。また上記定圧室Aは、負圧導入管25を介して図示
しないエンジンのインテークマニホールドに連通させて
いる。他方、大気弁座18とこれに接離する弁体22の
シート部とによって大気弁26を構成してあり、この大
気弁26と真空弁23との間の空間は、バルブボディ7
に形成した半径方向の第1変圧通路27を介して変圧室
Dに連通させ、さらに該変圧室Dはバルブボディ7の軸
方向に形成した第2変圧通路28を介して変圧室Bに連
通させている。また、上記大気弁26よりも内側は、バ
ルブボディ7の内部空間によって構成した大気通路31
を介して大気に連通させている。上記弁プランジャ17
のリヤ側の端部に入力軸32のフロント側の端部を枢支
連結してあり、入力軸32のリヤ側の端部は図示しない
ブレーキペダルに連動させている。またこの入力軸32
とバルブボディ7の内周部とにわたってはばね33を弾
装している。このばね33の弾撥力によって入力軸32
は常時リヤ側にむけて付勢されている。また上記弁プラ
ンジャ17にはキー部材34を係合させてあり、それに
よって、弁プランジャ17がバルブボディ7から脱落す
るのを防止している。次に、バルブボディ7の内周部に
は、フロント側に向けて突出する環状突起7Aを形成し
てあり、この環状突起7Aに出力軸35の基部に形成し
た凹部35aを摺動自在に嵌装している。また、出力軸
35の凹部35aには円盤状のリアクションディスク3
6を収納してあり、かつ、このリアクションディスク3
6を環状突起7Aの端面と凹部35aの底部との間に介
在させている。なお、出力軸35のフロント側の端部は
フロントシェル11の軸部を貫通させて図示しないマス
タシリンダのピストンに連動させている。さらに、フロ
ントシェル2の壁面とバルブボディ7とにわたってはリ
ターンスプリング37を弾装してあり、このリターンス
プリング37の弾撥力によってキー部材34がリヤシェ
ル3の壁面と当接し、かつ、バルブボディ7はキー部材
34に当接する図示非作動位置に停止している。この非
作動状態では、大気弁26は閉鎖される一方、真空弁2
3が開放されており、したがって、定圧室A,Cだけで
なく変圧室B,Dにも負圧が導入されている。以上の構
成は従来公知のブレーキ倍力装置のものと基本的に変わ
るところはない。しかして、本実施例は、バルブボディ
7における環状突起7内に概略カップ状としたゴム製の
弾性部材41を嵌合している。この弾性部材41は、そ
の開口部側の端部をフロント側に位置させ、その底部4
1aがリヤ側に位置するように環状突起7内に嵌合され
ている。そして、弾性部材41の開口部側の端部は、リ
アクションディスク36の端面に当接し、他方、弾性部
材41の底部41aは、そのリヤ側に位置するバルブボ
ディ7の段部端面7Bから離隔するとともに、弁プラン
ジャ17のフロント側の端面17aと対向している。本
実施例の弁プランジャ17は、従来一般のものよりも軸
方向寸法を短くしているので、図示非作動状態におい
て、弁プランジャ17のフロント側の端面17aは、バ
ルブボディ7の段部端面7Bよりもわずかにリヤ側に位
置している。このように本実施例では、上記リアクショ
ンディスク36と弁プランジャ17の端面17aとの間
に、カップ状の弾性部材41を配設してあり、ブレーキ
倍力装置1が作動されると、リアクションディスク36
の弾性変形に伴って弾性部材41の底部41aが弁プラ
ンジャ17の端面17aに当接するように構成してい
る。さらに、本実施例では、入力軸32のリヤ側に擬似
反力付与手段42を設けてあり、ブレーキペダルが踏み
込まれて入力軸32が前進されている状態では、この擬
似反力付与手段42によってブレーキペダルに擬似反力
を付与するようにしている。本実施例では、擬似反力付
与手段42はコイルばねによって構成してあり、このコ
イルばねの一端を入力軸32に連結し、コイルばねの他
端を図示しない車体の一部に連結している。 (作動説明)以上の構成において、図示非作動状態から
ブレーキペダルが踏み込まれて入力軸32および弁プラ
ンジャ17が前進されると、従来周知のブレーキ倍力装
置1と同様に、弁機構15の流路が切り換わる。すなわ
ち、図2に示す様に、真空弁23が閉鎖されてから大気
弁26が開放されるので、両変圧室B,Dに大気が導入
される。そのため、定圧室A,Cと変圧室B,Dとの圧
力差により両パワーピストン11,12およびバルブボ
ディ7が前進され、それによって出力軸35が前進され
るので、図示しないマスターシリンダにブレーキ液圧が
発生する。そして、この図2に示したブレーキ倍力装置
1の作動開始時には、弁プランジャ17の端面17a
は、バルブボディ7の段部端面7Bよりもわずかにフロ
ント側まで突出した状態となっている。また、ブレーキ
ペダルの踏み込みが開始されると、ブレーキペダルに連
動した入力軸32の移動量に応じて擬似反力付与手段4
2によってブレーキペダルに擬似反力が付与される。そ
して、上述のようにブレーキ倍力装置1が作動される
と、図3に示すようにリアクションディスク36が軸方
向に圧縮されるので、このリアクションディスク36の
軸部がリヤ側にむけて膨出し、それに伴って、弾性部材
41もバルブボディ7に対してリヤ側に移動される。こ
れにより、弾性部材41の底部41aが対向位置にある
弁プランジャ17の端面17aと当接する。このジャン
ピングの時点から出力軸35に作用する出力の反力の一
部が、リアクションディスク36、弾性部材41と弁プ
ランジャ17、さらに入力軸32を介して図示しないブ
レーキペダルに伝達される。なお、この図3に示した状
態では、弾性部材41の底部41aは、バルブボディ7
の段部端面7Bには当接していない。また、ブレーキ倍
力装置1の作動後にブレーキペダルが踏み込まれている
時のサーボバランス状態、つまり大気弁26および真空
弁23がともに閉鎖されて出力が変動しない状態では、
この図3に示すように、出力軸35に作用する出力の反
力の一部が弾性部材41と弁プランジャ17、さらに入
力軸32を介して図示しないブレーキペダルに伝達され
る。次にブレーキ倍力装置1の作動後にブレーキペダル
の踏み込みが解放されると、図4に示すように、弁プラ
ンジャ17が僅かにリヤ側に後退する。そのため、弁プ
ランジャ17のフロント側の端面17aは、バルブボデ
ィ7の端部端面7Bよりもリヤ側まで後退し、それに伴
って、弾性部材41の底部41aは弁プランジャ17の
フロント側の端面17aから離隔する一方、バルブボデ
ィ7の段部端面7Bに当接する。したがって、この状態
では、出力軸35に作用する出力の反力はブレーキペダ
ルに伝達されなくなり、擬似反力付与手段42による擬
似反力だけがブレーキペダルに伝達されることになる。
また、この図4に示すように、ブレーキ倍力装置1の作
動後にブレーキペダルの踏み込みが解放された時のサー
ボバランス状態、つまり大気弁26および真空弁23が
ともに閉鎖されて出力が変動しない状態では、擬似反力
付与手段42による擬似反力だけがブレーキペダルに伝
達されることになる。このように本実施例では、図3に
示したブレーキペダルが踏み込まれているときのサーボ
バランス状態と、図4に示したブレーキペダルの踏み込
みが解放された時のサーボバランス状態とを比較する
と、図4に示したブレーキペダルの踏み込みが解放され
た時の方が、ブレーキペダルに伝達される反力は小さく
なる。換言すると、同一出力が得られる場合においてブ
レーキペダルの踏込み時(図3)よりも、ブレーキペダ
ルの踏み込みの解放時(図4)の方が入力は小さくな
る。つまり、上記弾性部材41を設けたことにより、同
一出力が得られる場合における入力の差であるヒステリ
シスを得ることができる。したがって、ゴムからなる弁
体22と上記弾性部材41とによって大きなヒステリシ
スを確保することができる。したがって、運転者に対し
て良好なブレーキフィーリングを付与することができ
る。なお、上述した弾性部材41はゴムによって構成し
ているが、このゴムの硬度や形状を変更することによ
り、ヒステリシスの大きさを調整することができる。ま
た、弾性部材41はゴムからなるので、製造コストの上
昇を抑制して大きなヒステリシスを確保することができ
る。さらに、図1に示した非作動状態からブレーキペダ
ルが急激に踏み込まれる急制動時には、図5に示すよう
に、弁プランジャ17は上述した通常のブレーキ作動時
よりもバルブボディ7に対してフロント側に相対移動さ
れる距離が大きくなり、段部端面7Bからフロント側へ
の突出量が大きくなる。そして、弁プランジャ17の端
面17aが弾性部材41の底部41aに当接し、弾性部
材41の底部41aは容易にフロント側にむけて膨出す
るように弾性変形される。このように、弁プランジャ1
7がバルブボディ7に対して大きくフロント側に相対移
動されることに伴って大気弁26の開度が大きくなりの
で、両変圧室B,D内に大気が迅速に導入される。ここ
で、擬似反力付与手段42がブレーキペダルに与える擬
似反力は、急制動時も上述した通常の制動時も実質的に
同一である。そのため、従来一般のブレーキ倍力装置の
ブレーキ反力のように急制動時に異常に大きくなるとい
うことがないので、急制動時においても相対的に軽い踏
力で大きなブレーキ力を得ることができ、したがって老
人や女性等の非力な運転者でも確実に急制動操作を行な
うことができる。なお、上記実施例では、弾性部材41
としてカップ状のゴムを採用しているが、その代わりに
コイル状のばねを採用しても良い。
【0007】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、弾性部
材を設けることによって大きなヒステリシスを得ること
ができ、それによって運転者のブレーキフィーリングを
良好にすることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図。
【図2】図1に示した要部の作動開始時の状態を示す断
面図。
【図3】図1に示した要部の作動開後の状態を示す断面
図。
【図4】図1に示した要部の作動開後の状態を示す断面
図。
【図5】図1に示した要部の急制動時の状態を示す断面
図。
【符号の説明】
1 ブレーキ倍力装置 7 バルブボデ
ィ 11 フロントパワーピストン 12 リヤパワ
ーピストン 15 弁機構 17 弁プラン
ジャ 32 入力軸 36 リアクシ
ョンディスク 41 弾性部材 42 擬似反力
付与手段 A,C 定圧室 B,D 変圧

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル内に摺動自在に設けたバルブボデ
    ィと、このバルブボディに設けたパワーピストンと、パ
    ワーピストンの前後に形成した定圧室および変圧室と、
    バルブボディ内に設けた弁機構と、上記弁機構の一部を
    構成し、上記バルブボディに摺動自在に嵌合した弁プラ
    ンジャと、ブレーキペダルと連動し、上記弁プランジャ
    を進退動させて弁機構の流路を切換える入力軸と、リヤ
    側に位置する基部を上記バルブボディに摺動自在に取り
    付けられるとともに上記バルブボディの前進によって前
    進される出力軸と、上記出力軸の基部と弁プランジャの
    間に配設したリアクションディスクとを備えたブレーキ
    倍力装置において、 上記リアクションディスクと弁プランジャとの間に弾性
    部材を設けて、ブレーキペダルが踏み込まれて上記弁機
    構がサーボバランス状態にある時には上記弾性部材が弁
    プランジャと当接して、出力軸に作用する出力の反力が
    リアクションディスク、弾性部材および弁プランジャを
    介して入力軸に伝達されるように構成し、 他方、ブレーキペダルの踏み込みが解放されて上記弁機
    構がサーボバランス状態にある時には上記弾性部材と弁
    プランジャとが離隔して出力軸に作用する出力の反力が
    入力軸に伝達されないように構成し、 さらに、上記入力軸が移動された際にその移動量に応じ
    た擬似反力をブレーキペダルに付与する擬似反力付与手
    段を設けたことを特徴とするブレーキ倍力装置。
  2. 【請求項2】 上記弾性部材は概略カップ状に形成した
    ゴムからなり、このゴムにおける開口側となる端部はリ
    アクションディスクに当接するとともに、上記ゴムにお
    ける底部は上記弁プランジャのフロント側の端面に対向
    するように配置されており、また、上記バルブボディは
    上記ゴムの底部のリヤ側に段部端面を備えており、上記
    ブレーキペダルの踏み込みが解放される際には、ゴムの
    底部がバルブボディの段部端面に当接する一方、弁プラ
    ンジャのフロント側の端面がバルブボディの段部端面よ
    りもリヤ側に後退することにより上記ゴムの底部から離
    隔するように構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載のブレーキ倍力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7354116B2 (en) 2002-02-28 2008-04-08 Advics Co., Ltd. Vehicle brake hydraulic pressure generator
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KR20140064222A (ko) * 2012-11-20 2014-05-28 현대모비스 주식회사 페달시뮬레이터

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