JP2564582Y2 - エンジンの水冷装置の入口制御式サーモスタットへのバイパス装置 - Google Patents

エンジンの水冷装置の入口制御式サーモスタットへのバイパス装置

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JP2564582Y2
JP2564582Y2 JP1991102299U JP10229991U JP2564582Y2 JP 2564582 Y2 JP2564582 Y2 JP 2564582Y2 JP 1991102299 U JP1991102299 U JP 1991102299U JP 10229991 U JP10229991 U JP 10229991U JP 2564582 Y2 JP2564582 Y2 JP 2564582Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エンジンの水冷装置の
入口制御式サーモスタットへのバイパス装置に関する。
【0002】
【前提構造】本考案のエンジンの水冷装置の入口制御式
サーモスタットへのバイパス装置は、例えば図1又は図
2に示すように、次の前提構造を有するものを前提とす
る。すなわち、エンジン1のシリンダジャケット2を、
ヘッドジャケット3・ラジエータ4・サーモスタット5
及びウォータポンプ6を順に経て、そのシリンダジャケ
ット2に循環するように連通させる。又、このエンジン
1のシリンダブロック7の前面にサーモスタット5のサ
ーモスタットハウジング8を固定する。そして、上記ヘ
ッドジャケット3をバイパス路9を介して、サーモスタ
ット5のスタット出口側室10に連通させて構成してあ
る。
【0003】
【従来の技術】上記前提構造において、バイパス路9と
しては、従来技術では、次のように構成されたものがあ
る。すなわち、図2に示すように、上記バイパス路9は
バイパス管21から成り、このバイパス管21が、ヘッ
ドジャケット3の温水出口エルボ管3bとサーモスタッ
トハウジング8とに亙って、シリンダブロック7の外部
で配管接続される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記の従来技術では次
の問題がある。 (イ)エンジンの暖機運転時に、ヘッドジャケット3内
の冷却水温がサーモスタット5の開弁設定温度にまで上
昇しても、この冷却水がバイパス路9を通過する時に外
気で冷却されて低温になるため、サーモスタット5がま
だ開弁しない。ヘッドジャケット3内の冷却水温が開弁
温度に達してから、バイパス路9で冷却される温度分だ
け余分に温度上昇するまで待たなければ、サーモスタッ
ト5が開弁しない。このため、サーモスタット5が開弁
した時のエンジンの温度、すなわち暖機終了温度が、サ
ーモスタット5の開弁設定温度よりも高温側へ大きくず
れる。しかも、この暖機終了温度の高温側へのずれは、
外気温が低い程大きくなる。 (ロ)バイパス管21及びその管継手21aと、これら
の接続操作とが必要なため、その製造コストが高くつ
く。 (ハ)バイパス管21及び管継手21aは、外部に露出
しているため、他物と接触して破損したり緩んだりし
て、水漏れが発生する事がある。本考案は、(イ)サー
モスタットの実開弁温度が、開弁設定温度よりも高温側
へ大きくずれないようにする事、(ロ)バイパス路の製
造コストを引き下げる事、(ハ)バイパス路から水漏れ
が発生しないようにする事、を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するために、例えば図1に示すように、次のように構
成したものである。エンジン(1)のシリンダジャケット
(2)を、ヘッドジャケット(3)・ラジエータ(4)・サー
モスタット(5)及びウォータポンプ(6)を順に経て、そ
のシリンダジャケット(2)に循環するように連通させ、
エンジン(1)のシリンダブロック(7)の前面にサーモス
タット(5)のサーモスタットハウジング(8)を固定し、
ヘッドジャケット(3)の出口近傍部(3a)をバイパス路
(9)を介して、サーモスタット(5)のスタット出口側室
(10)に連通させて構成したエンジンの水冷装置の入口制
御式サーモスタットへのバイパス装置において、ヘッド
ジャケット(3)の出口近傍部(3a)をシリンダヘッド(11)
の前部に設け、バイパス路(9)の全てが、シリンダヘッ
ド(11)の肉壁内とシリンダブロック(7)の肉壁内とを順
に通過するように形成したものである。
【0006】
【考案の作用効果】本考案は、上記のように構成したこ
とから、次のように作用し効果を奏する。 (イ).エンジンの暖機運転時には、バイパス路(9)内
の冷却水は、バイパス路(9)の全てにおいてシリンダブ
ロック(7)及びシリンダヘッド(11)の各肉壁を介して、
シリンダジャケット(2)及びヘッドジャケット(3)内の
冷却水で暖められることにより、外気によっては冷却さ
れにくくなる。しかも、バイパス路(9)は、シリンダヘ
ッド(11)の前部のヘッドジャケット(3)の出口近傍部(3
a)から、シリンダブロック(7)の前面のサーモスタット
(5)のスタット出口側室(10)までの比較的短い距離をつ
なぐだけでよいので、この点でもバイパス路(9)内の冷
却水は、放熱されにくくなって、その温度を維持でき
る。このように、ヘッドジャケット(3)内の冷却水は、
バイパス路(9)を通過する際には冷却されず、その温度
を維持できるので、ヘッドジャケット(3)内の冷却水の
温度が、サーモスタット(5)の開弁設定温度にまで上昇
した時には、サーモスタット(5)が速やかに開弁する。
つまり、暖機終了時点でのヘッドジャケット(3)内の冷
却水の温度が、サーモスタット(5)の開弁設定温度より
も高温側へ大きくずれることがなく、これによって暖機
終了時にシリンダブロック(7)及びシリンダヘッド(11)
が過熱されることを防止できる。 (ロ).バイパス路(9)の全てを、シリンダブロック
(7)及びシリンダヘッド(11)の各肉壁内に通過させるの
で、図2に示す従来技術では必要なバイパス管(21)及び
その管継手(21a)と、これらの接続操作とを省略でき
る。これにより、バイパス路(9)の製造コストを引き下
げることができる。 (ハ).バイパス路(9)の全てが、シリンダブロック
(7)及びシリンダヘッド(11)の各肉壁内に隠されるの
で、メンテナンスなどの際に他物とバイパス路(9)とが
接触することがなく、これによるバイパス路(9)からの
水漏れの発生を確実に防止できる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面で説明する。図
1は水冷エンジンの要部断面図である。図において、縦
型水冷エンジン1のシリンダブロック7の上側にシリン
ダヘッド11及びヘッドカバー12が順次載置されてい
る。シリンダブロック7内のシリンダ13にピストン1
4が上下摺動自在に挿入され、シリンダブロック7の下
部に横向きに支承したクランク軸15がピストン14に
連動連結されている。そして、エンジン1のシリンダジ
ャケット2を、ヘッドジャケット3・ラジエータ4・サ
ーモスタット5及び水ポンプ6を順に経て、そのシリン
ダジャケット2に循環するように連通させてある。この
エンジン1のシリンダブロック7の前面にサーモスタッ
ト5のサーモスタットハウジング8を固定してある。そ
して、上記水ポンプ6のポンプハウジング16にポンプ
ロータ6aを内装してポンプ蓋6bを固定し、さらに、
上記サーモスタットハウジング8にサーモスタット5を
内装してスタット入口側蓋5aを固定してある。前記ヘ
ッドジャケット3の出口近傍部3aは、バイパス路9を
介してサーモスタット5のスタット出口側室10に連通
させてある。そして、このバイパス路9とそのスタット
出口側室10との連通を開閉するバイパス弁17を、上
記サーモスタット5に開閉制御可能に付設してある。エ
ンジン冷却水は、シリンダジャケット2でシリンダ13
を、ヘッドジャケット3でシリンダヘッド11をそれぞ
れ冷却して高温水となり、ラジエータ4で放熱して低温
水となった後、サーモスタット5・ウォータポンプ6を
経て、ポンプハウジング16内の冷却水通路16bから
シリンダジャケット2に戻される。上記ラジエータ4
は、ラジエータ本体4aとファン4bとから成る。ファ
ン4bは、前記ウォータポンプ6に直結されており、プ
ーリ18・伝動ベルト19を介してクランク軸15で駆
動される。ラジエータ本体4aには、前記ヘッドジャケ
ット3の温水出口エルボ管3bが温水管3cを介して温
水入口4cに連通され、また、冷水出口4dが冷水管4
eを介してサーモスタット5の冷水入口5bに連通され
る。サーモスタットハウジング8は、ポンプハウジング
16と並列させて一体に形成する。そして、そのスタッ
ト出口側室10は、上記サーモスタットハウジング8の
後面に開口する。前記バイパス路9は、シリンダヘッド
11の肉壁内とシリンダブロック7の肉壁内とに、順に
通過させて形成してある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例を示し、水冷エンジンの要部断面
図である。
【図2】従来例を示し、図1に相当する図である。
【符号の説明】
1…エンジン、2…シリンダジャケット、3…ヘッドジ
ャケット、3a…3の出口近傍部、4…ラジエータ、5…
サーモスタット、6…水ポンプ、7…シリンダブロッ
ク、8…サーモスタットハウジング、9…バイパス路、
10…スタット出口側室、11…シリンダヘッド。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(1)のシリンダジャケット(2)
    を、ヘッドジャケット(3)・ラジエータ(4)・サーモス
    タット(5)及びウォータポンプ(6)を順に経て、そのシ
    リンダジャケット(2)に循環するように連通させ、上記 エンジン(1)のシリンダブロック(7)の前面に上記
    サーモスタット(5)のサーモスタットハウジング(8)を
    固定し、 上記ヘッドジャケット(3)の出口近傍部(3a)をバイパス
    路(9)を介して、上記サーモスタット(5)のスタット出
    口側室(10)に連通させて構成したエンジンの水冷装置の
    入口制御式サーモスタットへのバイパス装置において、上記ヘッドジャケット(3)の出口近傍部(3a)をシリンダ
    ヘッド(11)の前部に設け、上記バイパス路(9)の全て
    が、上記 シリンダヘッド(11)の肉壁内と上記シリンダブ
    ロック(7)の肉壁内と順に通過するように形成したこ
    とを特徴とするエンジンの水冷装置の入口制御式サーモ
    スタットへのバイパス装置。
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JP5932547B2 (ja) * 2012-07-27 2016-06-08 本田技研工業株式会社 水冷式エンジン

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