JP2993214B2 - エンジンの冷却装置 - Google Patents

エンジンの冷却装置

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JP2993214B2 JP3241747A JP24174791A JP2993214B2 JP 2993214 B2 JP2993214 B2 JP 2993214B2 JP 3241747 A JP3241747 A JP 3241747A JP 24174791 A JP24174791 A JP 24174791A JP 2993214 B2 JP2993214 B2 JP 2993214B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水冷式エンジンの冷却
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその課題】自動車用エンジンでは、
シリンダヘッドに対する冷却水循環系とシリンダブロッ
クに対する冷却水循環系を独立的に形成して、シリンダ
ヘッドの燃焼室壁を比較的に低温に保つことによりノッ
キング等を防止する一方、ピストンを収装するシリンダ
を比較的に高温に保つことによりフリクションを低減
し、高出力化と低燃費化がはかられるものがあった。
【0003】しかしながら、この種の冷却装置として、
例えば実開昭60−102422号公報に開示されたも
のは、シリンダブロックおよびシリンダヘッドに冷却水
を循環させる2つのウォータジャケットを形成し、各ウ
ォータジャケットの出口にサーモスタットバルブをそれ
ぞれ介装しているため、サーモスタットバルブおよび冷
却水配管の数が増えて構造の複雑化を招くという問題点
があった。
【0004】また、特開昭57−97014号公報に開
示されたものは、単一のサーモスタットバルブに5つの
弁体を取付けて各ポートを開閉する構成であるため、冷
却水配管の複雑化を招くという問題点があった。
【0005】本発明は上記の点に着目し、シリンダヘッ
ドに対する冷却水循環系とシリンダブロックに対する冷
却水循環系を独立的に制御する冷却装置において構造の
簡素化をはかることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷却水を循環
させるウォータジャケットをシリンダブロックとシリン
ダヘッドにそれぞれ独立して形成し、ウォータポンプの
冷却水吐出口をヘッド側吐出口とブロック側吐出口に分
岐して、エンジン長手方向一端側に設けたブロック側ウ
ォータジャケットとヘッド側ウォータジャケットのそれ
ぞれの冷却水入口に接続し、ブロック側吐出口にエンジ
ン運転状態に応じて開閉する開閉弁を設ける一方、ブロ
ック側ウォータジャケットの冷却水をヘッド側ウォータ
ジャケットの冷却水に合流させる連通孔を、エンジン長
手方向他端側にあるヘッド側ウォータジャケットの出口
近傍のみに形成するとともに、ヘッド側ウォータジャケ
ットの出口をラジエータを介して前記ウォータポンプの
吸込口に接続して冷却通路を形成し、かつ、前記出口か
らの冷却水をラジエータを迂回してウォータポンプの吸
込口に導くバイパス通路を形成し、前記冷却通路に冷却
水温度に応じて冷却通路を開閉するサーモスタットバル
ブを介装した
【0007】また、前記ヘッド側ウォータジャケットの
内部に左右のヘッドボルトボス部を結ぶリブを前記出口
に臨んで突出形成し、このリブにブロック側ウォータジ
ャケットと接続する前記連通孔を開口させる。
【0008】また、前記ウォータポンプを収装するポン
プハウジングに前記2つの吐出口を分岐形成し、同じく
ポンプハウジングに前記開閉弁および開閉弁を駆動する
アクチュエータを取付ける。
【0009】
【作用】冷却水温度が所定値より低い冷間時、サーモス
タットバルブが閉弁しており、ウォータポンプから吐出
する冷却水の全量がヘッド側ウォータジャケットに流入
し、ヘッド側ウォータジャケットから流出する冷却水が
バイパス通路を介して循環し、ラジエータからの放熱が
停止される一方、開閉弁がブロック側吐出口を閉じてい
るため、ブロック側ウォータジャケットでは冷却水の循
環が停止され、シリンダの温度上昇が促され、HC排出
量が低減する。
【0010】冷却水温度が所定値以上に上昇した温間
時、サーモスタットバルブが開弁し、かつ開閉弁がブロ
ック側吐出口を開くと、ウォータポンプから吐出する冷
却水は、エンジン長手方向一端側に設けたヘッド側ウォ
ータジャケットとブロック側ウォータジャケットのそれ
ぞれの冷却水入口を経由して、ヘッド側とブロック側の
各ウォータジャケットに分流し、ヘッド側ウォータジャ
ケットを循環した冷却水は出口から流出し、ブロック側
ウォータジャケットを循環した冷却水は連通孔からヘッ
ド側ウォータジャケットを経由して互いに合流したうえ
で出口から流出し、ラジエータを循環して放熱する。
【0011】ブロック側ウォータジャケットの冷却水を
ヘッド側ウォータジャケットの冷却水に合流させる連通
孔を、エンジン長手方向他端側にあるヘッド側ウォータ
ジャケットの出口近傍のみに形成したことにより、ブロ
ック側ウォータジャケットを循環して高温となった冷却
水がヘッド側ウォータジャケットに流入することがない
ので、ヘッド側ウォータジャケットを流れる冷却水温度
の制御が正確になり、また、エンジン運転状態に応じて
ブロック側ウォータジャケットへの冷却水の流入を制御
する開閉弁の制御が正確になる。
【0012】また、左右ヘッドボルトボス部を結ぶリブ
が形成されることにより、シリンダヘッドの剛性を高め
られ、連通孔をリブに開口させることにより、連通孔を
出口に対して十分に近づけることが可能となり、ブロッ
ク側ウォータジャケットを循環して高温となった冷却水
がヘッド側ウォータジャケットを循環することが有効に
抑えられ、シリンダヘッドの冷却性を高めてノッキング
を防止する。
【0013】また、ポンプハウジングにウォータポンプ
と共に開閉弁およびダイヤフラムアクチュエータ等を取
付けてユニット化することにより、装置のコンパクト化
がはかれるとともに、これら部品のエンジンへの組付け
作業を簡単にすることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0015】図1に示すように、4気筒エンジン1はシ
リンダブロック2に形成されたウォータジャケット4
と、シリンダヘッド3に形成されたウォータジャケット
5とを備える。ブロック側ウォータジャケット4はピス
トン9を収装する各シリンダ19の周囲に冷却水を循環
させる一方、ヘッド側ウォータジャケット5は燃焼室壁
18の周囲に冷却水を循環させるようになっている。
【0016】各ウォータジャケット4,5に冷却水を送
り込むウォータポンプ30が設けられる。図2に示すよ
うに、シリンダブロック2の前壁29にはウォータポン
プ30のポンプハウジング31に対する取付面21が形
成され、その内側にはヘッド側ウォータジャケット5に
冷却水を導く入口22と、ブロック側ウォータジャケッ
ト4に冷却水を導く入口23とが形成される。
【0017】図3、図4、図5にも示すように、ポンプ
ハウジング31には2つの吐出口32、33が分岐形成
される。ヘッド側吐出口32はシリンダブロック2の入
口22を介してヘッド側ウォータジャケット5に冷却水
を導き、ブロック側吐出口33はシリンダブロック2の
入口23を介してブロック側ウォータジャケット4に冷
却水を導く。
【0018】ウォータポンプ30はポンプハウジング3
1内に羽根34が収装され、羽根34の回転により吸込
口24から吸引した冷却水を各吐出口32,33に吐出
する。羽根34は同軸上に結合されるプーリ35と、ク
ランクシャフト側に結合されるプーリ36との間にベル
ト37が掛け回されてエンジン回転力が伝達される。
【0019】ポンプハウジング31にはブロック側ウォ
ータジャケット4に連通する吐出口32を仕切る隔壁3
8が形成され、隔壁38の開口部39を開閉する開閉弁
40が設けられる。開閉弁40はアーム41と軸42を
介してポンプハウジング31に対して回動自在に支持さ
れ、軸42はアーム43を介してダイヤフラムアクチュ
エータ44のロッド45に結合される。ダイヤフラムア
クチュエータ44はブラケット46を介してポンプハウ
ジング31に固定され、図示しない圧力切換弁を介して
大気圧が導入されると、図のように開閉弁40を吐出口
33を閉塞する位置に保持し、圧力切換弁を介してエン
ジンの吸入負圧が導入されると開閉弁40を回動させて
吐出口33を開通させるようになっている。
【0020】開閉弁40の制御手段として設けられるコ
ントロールユニット50は、冷却水温、エンジン回転、
ブースト圧、ノッキングの検出信号を入力して、運転状
態に応じて圧力切換弁を制御し、ダイヤフラムアクチュ
エータ44を介して開閉弁40を開閉させる。
【0021】図6,図7に示すように、シリンダヘッド
3の後壁16には、ヘッド側ウォータジャケット5の冷
却水を排出する出口7が形成され、出口7の近傍にはヘ
ッド側ウォータジャケット5とブロック側ウォータジャ
ケット4を互いに連通する連通孔6が形成される。
【0022】シリンダヘッド3は燃焼室壁18の中央部
に点火栓のボス部53が形成され、ボス部53の周囲に
2本の吸気ポート54と2本の排気ポート55が接続
し、燃焼室壁18を含むロアデッキ57とアッパデッキ
56の間にウォータジャケット5が画成されている。
【0023】シリンダヘッド3は各シリンダ19の周囲
にヘッドボルトボス部17が所定の間隔で形成され、各
ヘッドボルトボス部17を貫通する図示しないヘッドボ
ルトをシリンダブロック2に螺合させて締結される。
【0024】シリンダヘッド3のロアデッキ57には、
後壁16と連接して設けられる左右のヘッドボルトボス
部17を梁状に結ぶリブ15が形成され、リブ15の中
央部に連通孔6が貫通して形成される。リブ15はロア
デッキ57から出口7の側方に対峙する位置まで突出
し、連通孔6は出口7に臨んで形成される。
【0025】図1のように、ヘッド側ウォータジャケッ
ト5の出口7をラジエータ14を介してウォータポンプ
30の吸込口24に接続して冷却通路10を形成し、同
じく出口7からの冷却水をラジエータ14を迂回してウ
ォータポンプ30の吸込口24に導くバイパス通路11
を形成する。この場合、バイパス通路11の途中には車
室内の暖房用ヒータコア12が介装され、バイパス通路
11の通水抵抗が冷却通路10の通水抵抗より所定の比
率で大きく形成される。冷却通路10を冷却水温度に応
じて開閉するサーモスタットバルブ13がラジエータ1
4とウォータポンプ30の間に位置してバイパス通路1
1の合流点より上流側に介装され、サーモスタットバル
ブ13の感温部がバイパス通路11に臨んで設けられ
る。
【0026】次に、作用について説明する。
【0027】冷却水温度が所定値より低い冷間時は、サ
ーモスタットバルブ13が閉弁し、また開閉弁40がコ
ントロールユニット50からの出力に基づきブロック側
吐出口33を閉じる。これにより、ウォータポンプ30
から吐出する冷却水の全量はラジエータ14に流れるこ
となく、バイパス通路11を循環し、他方、ブロック側
ウォータジャケット4では冷却水の循環が停止される。
この結果、冷間時のシリンダ19および燃焼室壁18の
温度上昇が促され、HC排出量が低減する。
【0028】冷却水温度が所定値以上に上昇した温間時
は、サーモスタットバルブ13が開弁し、開閉弁40が
コントロールユニット50からの出力に基づきブロック
側吐出口33を開く。これにより、ウォータポンプ30
から吐出する冷却水はヘッド側とブロック側の各ウォー
タジャケット4、5に分流し、ヘッド側ウォータジャケ
ット5を循環した冷却水は出口7から流出し、ブロック
側ウォータジャケット4を循環した冷却水は連通孔6か
らヘッド側ウォータジャケット5を経由して出口7へ流
れ、互いに合流した上でラジエータ14を循環して放熱
する。このとき、開閉弁40を介してヘッド側とブロッ
ク側の各ウォータジャケット5、4の冷却水の流れを独
立して制御でき、それぞれ最適な温度の制御できる。実
際には、サーモスタットバルブ13は冷却水温度が80
〜90゜Cを越えると開弁し、開閉弁40はコントロー
ルユニット50からの出力に基づき冷却水温度が100
゜C程度を越えるとブロック側吐出口33を開くように
設定し、シリンダブロック2の温度を比較的高く保つよ
うにする。
【0029】ヘッド側ウォータジャケット5からの冷却
水を流出させる出口7の近傍に各ウォータジャケット
4,5を互いに連通する連通孔6を形成したことによ
り、ブロック側ウォータジャケット4を循環して高温と
なった冷却水がヘッド側ウォータジャケット5を循環す
ることが避けられ、ヘッド側ウォータジャケット5では
ウォータポンプ30から吐出される比較的に低温の冷却
水のみが循環して燃焼室壁18の熱を持ち去るため、シ
リンダヘッド3を比較的に低温に保つことによりノッキ
ング等を防止する一方、シリンダ19を比較的に高温に
保つことによりフリクションを低減し、高出力化と低燃
費化がはかられる。
【0030】連通孔6を出口7に臨んで突出するリブ1
5に開口させたことにより、連通孔6を出口7に対して
十分に近づけることが可能となり、ブロック側ウォータ
ジャケット4を循環して高温となった冷却水がヘッド側
ウォータジャケット5を循環することが有効に抑えられ
る。このようにして、出口7から流出する冷却水に連通
孔6から流出する冷却水を合流させることにより、ラジ
エータ14に接続する配管を単一にすることができ、配
管の簡素化がはかれる。
【0031】リブ15はシリンダヘッド3の後壁16と
連接して設けられる左右のヘッドボルトボス部17を梁
状に結ぶことにより、シリンダヘッド3の剛性を高め
て、リブ15を貫通する連通孔6とシリンダブロック2
のウォータジャケット4との接合部から冷却水が漏れ出
すことを防止できる。
【0032】ポンプハウジング31にヘッド側吐出口3
2とブロック側吐出口33を一体形するとともに、ポン
プハウジング31に開閉弁40およびダイヤフラムアク
チュエータ44等をポンプハウジング31に組付けてユ
ニット化することにより、装置のコンパクト化がはかれ
るとともに、組付け作業を簡単にすることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、冷却水を
循環させるウォータジャケットをシリンダブロックとシ
リンダヘッドにそれぞれ独立して形成し、ウォータポン
プの冷却水吐出口をヘッド側吐出口とブロック側吐出口
に分岐して、エンジン長手方向一端側に設けたブロック
側ウォータジャケットとヘッド側ウォータジャケットの
それぞれの冷却水入口に接続し、ブロック側吐出口にエ
ンジン運転状態に応じて開閉する開閉弁を設ける一方、
ブロック側ウォータジャケットの冷却水をヘッド側ウォ
ータジャケットの冷却水に合流させる連通孔を、エンジ
ン長手方向他端側にあるヘッド側ウォータジャケットの
出口近傍のみに形成するとともに、ヘッド側ウォータジ
ャケットの出口をラジエータを介して前記ウォータポン
プの吸込口に接続して冷却通路を形成し、かつ、前記出
口からの冷却水をラジエータを迂回してウォータポンプ
の吸込口に導くバイパス通路を形成し、前記冷却通路に
冷却水温度に応じて冷却通路を開閉するサーモスタット
バルブを介装する構造にしたため、ブロック側ウォータ
ジャケットを流れた冷却水がエンジン長手方向他端側に
あるヘッド側ウォータジャケットの出口近傍のみに開け
た連通孔からシリンダヘッドを流れる冷却水に合流する
構造になるので、ブロック側ウォータジャケットを流れ
た冷却水をヘッド側ウォータジャケットの冷却水にエン
ジンのシリンダブロックの外方で配管によって合流させ
る構造に比べて、構造が簡単になる。 また、冷間時にヘ
ッド側ウォータジャケットとウォータポンプの間で冷却
水を循環させ、ブロック側ウォータジャケットおよびラ
ジエータへの冷却水の循環を停止するので、シリンダお
よび燃焼室壁の温度上昇が促されてHC排出量が低減す
る。 また、ブロック側ウォータジャケットを循環して高
温となった冷却水がヘッド側ウォータジャケットに流入
することがないので、ヘッド側ウォータジャケットを流
れる冷却水温度の制御が正確になり、また、エンジン運
転状態に応じてブロック側ウォータジャケットへの冷却
水の流入を制御する開閉弁の制御が正確になる。
【0034】また、ヘッド側ウォータジャケットの内部
に左右のヘッドボルトボス部を結ぶリブを出口に臨んで
突出形成し、このリブにブロック側ウォータジャケット
と接続する連通孔を開口させたため、シリンダヘッドの
剛性を高められるとともに、連通孔を出口に対して十分
に近づけることが可能となり、ブロック側ウォータジャ
ケットを循環して高温となった冷却水がヘッド側ウォー
タジャケットを循環することが有効に抑えられる。
【0035】また、ポンプハウジングに各吐出口を分岐
形成するとともに、開閉弁およびそのアクチュエータを
取付けたため、装置のコンパクト化がはかれるととも
に、これら部品のエンジンへの組付け作業を簡単にする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す冷却系の回路図である。
【図2】同じくシリンダブロックの正面図である。
【図3】同じくポンプハウジングの正面図である。
【図4】同じくポンプハウジングの平面図である。
【図5】同じくポンプハウジングの背面図である。
【図6】同じくシリンダヘッドの横断面図である。
【図7】同じく図6のA−A線に沿うシリンダヘッドの
縦断面図である。
【符号の説明】
4 ブロック側ウォータジャケット 5 ヘッド側ウォータジャケット 6 連通孔 7 出口 10 冷却通路 11 バイパス通路 13 サーモスタットバルブ 14 ラジエータ 15 リブ 17 ヘッドボルトボス部 30 ウォータポンプ 31 ポンプハウジング 32 ヘッド側吐出口 33 ブロック側吐出口 40 開閉弁 44 ダイヤフラムアクチュエータ 50 コントロールユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F01P 3/20 F01P 3/20 L 5/10 5/10 C F02F 1/10 F02F 1/10 C (72)発明者 後藤 隆治 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−97014(JP,A) 特開 昭58−162716(JP,A) 特開 昭57−176314(JP,A) 特開 昭62−67217(JP,A) 実開 平2−43418(JP,U) 実開 昭62−145929(JP,U) 実開 昭53−133040(JP,U) 実開 平2−141624(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01P 7/16 505 F01P 7/16 502 F01P 3/02 F01P 3/20 F01P 5/10 F02F 1/10 F02F 1/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却水を循環させるウォータジャケットを
    シリンダブロックとシリンダヘッドにそれぞれ独立して
    形成し、ウォータポンプの冷却水吐出口をヘッド側吐出
    口とブロック側吐出口に分岐して、エンジン長手方向一
    端側に設けたブロック側ウォータジャケットとヘッド側
    ウォータジャケットのそれぞれの冷却水入口に接続し、
    ブロック側吐出口にエンジン運転状態に応じて開閉する
    開閉弁を設ける一方、ブロック側ウォータジャケットの
    冷却水をヘッド側ウォータジャケットの冷却水に合流さ
    せる連通孔を、エンジン長手方向他端側にあるヘッド側
    ウォータジャケットの出口近傍のみに形成するととも
    に、ヘッド側ウォータジャケットの出口をラジエータを
    介して前記ウォータポンプの吸込口に接続して冷却通路
    を形成し、かつ、前記出口からの冷却水をラジエータを
    迂回してウォータポンプの吸込口に導くバイパス通路を
    形成し、前記冷却通路に冷却水温度に応じて冷却通路を
    開閉するサーモスタットバルブを介装したことを特徴と
    するエンジンの冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記ヘッド側ウォータジャケットの内部
    に左右のヘッドボルトボス部を結ぶリブを前記出口に臨
    んで突出形成し、このリブにブロック側ウォータジャケ
    ットと接続する前記連通孔を開口させたことを特徴とす
    る請求項1記載のエンジンの冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記ウォータポンプを収装するポンプハ
    ウジングに前記2つの吐出口を分岐形成し、同じくポン
    プハウジングに前記開閉弁および開閉弁を駆動するアク
    チュエータを取付けたことを特徴とする請求項1記載の
    エンジンの冷却装置。
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