JP4411969B2 - エンジンの冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水冷式エンジンで用いられる冷却装置、特に、シリンダヘッド及びシリンダブロックの両ウォータージャケットにウォーターポンプからの冷却水を循環させ、エンジン冷却を行うエンジンの冷却装置に関する。
水冷式のエンジンの冷却装置は、エンジン本体内に配設された冷却水通路であるウォータージャケットの冷却水流入口にウォーターポンプの吐出する冷却水を流入し、ウォータージャケットの各部を循環した後の冷却水の温度が低い間は短絡路を開き、短絡路からの冷却水を直接ウォーターポンプの吸入口に戻し暖機促進を図り、冷却水温が高まるとラジエータを配備した主循環路を開いて、同主循環路に冷却水を流して冷却を行ない、冷却後の冷却水をウォーターポンプの吸入口に戻すという冷却水循環系を備える。
ここでエンジン本体をなすシリンダブロックやシリンダヘッドは、暖機完了後においてそれぞれ必要とする冷却特性に相違を有する。即ち、シリンダヘッドはシリンダブロック側と対向する低壁の各シリンダ対向位置が高温化し易く、同部の耐熱性確保の上でも、また、吸気ポートの高温化を抑えて吸入効率の低下を抑える上からも十分に冷却することが望ましい。一方、シリンダブロックはその内部に収容する複数のシリンダとその内部で往復動するピストンとの間の摩擦状態を適正化する必要上、シリンダとピストンとの摺動個所を適正クリアランスに保持し潤滑油を適正温度に保持する必要があり、過度の低温や過度の高温化を排除し、適温を確保する必要がある。
ところで、エンジン本体をなすシリンダブロックとシリンダヘッドの両ウォータージャケットに冷却水を循環させるにあたり、目標とする冷却水温度や、冷却水循環系のウォーターポンプ、サーモスタット、ラジエータ等の補機類の相違等より、実際の冷却水循環系の構造は異なっており、各種の循環方式が提案されている。
即ち、シリンダブロック内ウォータージャケットを通過後の冷却水をシリンダヘッド内ウォータージャケットに流入させ、その冷却水をウォーターポンプに戻す基本循環方式のエンジンの冷却装置では、冷却水の流れが概略エンジン本体の下方より上方に向かうスムーズな流れとなるが、シリンダヘッドの冷却効率が比較的低くなる。
逆に、ウォーターポンプ冷却水をシリンダヘッド内ウォータージャケットに流し、そこを通過後の冷却水をシリンダブロック内ウォータージャケットに流し、その冷却水をウォーターポンプに戻すシリンダヘッド先行冷却方式のエンジンの冷却装置では、シリンダヘッドの冷却効率が比較的高くなるが、シリンダヘッド通過後にシリンダブロック側に流入する冷却水温度が運転域に応じて変動するためシリンダブロック側を適温に保持する制御が不安定化する。
あるいは、ウォーターポンプの冷却水の吐出路を分岐し、シリンダブロックとシリンダヘッドに分岐流をそれぞれ流してから合流させ、その冷却水をウォーターポンプに戻す冷却水分岐循環方式のエンジンの冷却装置では、シリンダヘッド、シリンダブロックを適温に冷却保持できる。
なお、シリンダヘッドとシリンダブロックにそれぞれ冷却水を流す冷却装置が特開2003−172140号(特許文献1)に開示される。
特開2003−172140号公報。
ところで、冷却水分岐循環方式のエンジンの冷却装置ではシリンダヘッド、シリンダブロックを適温に冷却保持できるが、冷却水循環系上にウォーターポンプの吐出冷却水をシリンダヘッド側とシリンダブロック側とに冷却水の分岐量を調整するための分岐手段を設ける必要があり、同分岐手段の取り付けスペースの確保に起因する装着性や、同分岐手段の複雑化やコスト増等の問題を生じ易く改善が望まれている。
本発明は以上のような課題に基づきなされたもので、目的とするところは、ウォーターポンプから吐出された吐出直後の冷却水を簡単な構造でシリンダヘッド側とシリンダブロック側とに分流できるエンジンの冷却装置を提供することにある。
この発明の請求項1に係るエンジンの冷却装置は、シリンダブロックの端部に設けられたウォーターポンプからの冷却水を該シリンダブックとシリンダヘッドとへ分流するエンジン冷却装置において、上記ウォーターポンプから吐出された冷却水が流入し上記シリンダブロックから上記シリンダヘッドヘ冷却水を導く主通路と、上記シリンダブロックに形成された複数のシリンダの外層に沿って形成されたウォータージャケットと、上記シリンダブロックに設けられ上記主通路の縦向き部と上記ウォータージャケットとを区画する区画壁と、上記区画壁が上記シリンダブロックの上面から下方に切り欠かれ、上記主通路内を流れる冷却水の一部を上記ウォータージャケット側へ導く分岐部とから構成されたことを特徴とする。
この発明の請求項2に係るエンジンの冷却装置は、請求項1記載のエンジンの冷却装置において、上記シリンダブロックの上部に形成され、上記シリシダヘッドを上記シリンダブロックに固定させるためのヘッドボルトが挿通可能な複数のボルト穴を有し、上記主通路の縦向き部は、上記シリンダブロックのチェーンケースが設けられる最前端に位置する上記ボルト穴の近傍に形成されたことを特徴とする。
この発明の請求項3に係るエンジンの冷却装置は、請求項2記載のエンジンの冷却装置において、上記主通路の縦向き部は少なくとも上記ボルト穴を形成する円弧状の外壁、上記シリンダブロックの長手方向に延びる外壁、並びに上記区画壁とから形成されていることを特徴とする。
この発明の請求項1によれば、簡素な構成で、ヘッド側ウォータージャケットとブロック側ウォータージャケットとの冷却水の流量比を増減調整でき、シリンダブロックとシリンダヘッドにそれぞれ適正流量の冷却水を供給して適正に冷却できる。特に、冷却水をシリンダヘッド側ヘ導く主通路の縦向き部とブロック側ウォータージャケットとを区画する区画壁が、上記シリンダブロックの上面から下方に切り欠かれ、即ち、開口の縦幅を増減調整するのみで、ヘッド側ウォータージャケットとブロック側ウォータージャケットとの冷却水の流量比を容易に調整できる。
この発明の請求項2及び3によれば、主通路の縦向き部をシリンダブロックの内側に寄せて形成することができエンジンの大型化を抑制できる。
図1、図2にはこの発明の一実施形態としてのエンジンの冷却装置を示す。この冷却装置は車両用の4サイクルガソリンエンジン(以後単にエンジン1と記す)に搭載されており、エンジン内外に装備された冷却水循環系Rに沿って循環する冷却水によってエンジンの水冷を行う。
シリンダヘッド3はシリンダブロック2の上面に設けられ、シリンダヘッド2の上面からシリンダブロック3に貫通する複数のヘッドボルト穴A(図7参照)に図示しないヘッドボルトを挿通し締結固定される。エンジン1はシリンダブロック2及びシリンダヘッド3に対してシリンダヘッド3の上側にヘッドカバー11を、下側にオイルパン4を、それらの一側にチェーンケース5を配備し、相互に一体結合してエンジン本体を形成する。シリンダブロック2及びシリンダヘッド3内には複数のシリンダSが配備され、しかも、その内部の燃焼室に吸排される吸気及び排気ガスを制御する不図示の吸排気系及び動弁系の各構成部材と、燃焼室で不図示のピストンが受けた出力エネルギを受けて回転するクランク軸6とを備える。なお、図2には吸排気系の吸気多岐管7、及び排気多岐管8のみを示した。
このようなエンジン本体の外壁及びその近傍には冷却装置の補機をなす、ラジエータ9、サーモスタット12、ウォーターポンプ13が配設される。ここで、ラジエータはシリンダヘッド後側ニップル(流出管)26と、上パイプ14が接続され、下パイプ15とシリンダブロック前側のサーモスタット12に設けられたフィッチング(蓋状ジョイント)部に接続される。サーモスタット12はシリンダブロック2の左側面に装着され、ウォーターポンプ13はチェーンケース5前側に装着される。
シリンダブロック2はそのエンジン長手方向Xに所定間隔で複数の縦向き(上下方向Z)のシリンダSを配備し、その複数シリンダSの回りを連続してブロック側ウォータージャケット16で覆い、更にその外側を前後左右の縦向きの外壁17で連続して覆い、更に4つのシリンダSと前後左右の縦向きの外壁17の各上下端を重合壁部18と結合壁19で連結し、それらによってブロック側ウォータージャケット16を閉鎖空間状に形成している。なお、シリンダブロック2は結合壁19より更に下方にスカート部171を延出形成し、その下方口をオイルパンに4よって閉鎖することでクランク室を形成している。
ここでシリンダブロック2の一側前面側(図3で下側の壁)は端部内壁17fとして形成され、端部内壁17fの左右端より延出部17gが突出し形成され、その延出端のフランジ部がチェーンケース5側の接続フランジ501に重なり、相互に不図示のボルトで締結処理されている。
このような端部内壁17fとシリンダブロック2の後側(図1、図4で手前側、図2で左側)には冷却水循環系Rのウォーターポンプ13とサーモスタット12が相互に接近して配備される。
図2、3、4に示すように、サーモスタット12は左外壁部17bよりサーモスタット12の筒状基部21を突出し形成し、同筒状基部21の環状先端部に密に一体的に蓋状ジョイント部22を接合して外殻部を形成し、その外殻内に第1、第2流入室23、24を形成している。しかも、第1、第2流入室23、24を交互に開閉し、感温部10を挟んで互いに一体結合される弁体30を備える。この感温部10は冷却水温度を感知することで冷却水を選択的に流入室23に導き、エンジンに流入する冷却水温度をコントロールする。
図1、2に示すように、第1流入室23はシリンダヘッド3の後述の流出管26からヒータ50を通り、短絡路27を介し連結される。第2流入室24は同じく流出管26の突出し端に上パイプ14、ラジエータ9、下パイプ15からなる冷却路28を介し連結される。
図3、図4に示すように、流入室23、24は筒状基部21及び左外壁部17bより突出す突出し壁部29を貫通し後述のポンプ室131に連通する吸入路32に連通する。
図3、図4に示すように、突出し壁部29はその基端側が左外壁部17b及び一方の延出部17gに重なりシリンダ横幅方向Yに突出し、特に、一側(図3で下方)と対向する一側対向面Fは左右の延出部17gと連続する面を形成し、この一側対向面Fにチェーンケース5のケース接合面fcが密に当接可能に形成されている。
チェーンケース5は概略上下に連続する前壁501、左右側壁502、を有し、平面視で凹状断面をなし、一側対向面Fへの接合時に中央にチェーン収容室33を確保できるように形成される。しかも、突出し壁部29との対向部分には肉厚膨出部34が一体的に連続形成され、この部位にウォーターポンプ13が配設される。
ウォーターポンプ13は肉厚膨出部34のケース前面側に設置され、吸入路32に連通するポンプ室131と、同室131に収容する不図示のインペラと、同インペラの回転軸が連結され肉厚膨出部34の外壁側に固着されるポンプ駆動側連結部133と、ポンプ室131の上端側より延出するケース側吐出路132とを備える。ケース側吐出路132の先端は突出し壁部29側に形成される延出路35に連通するように形成されている。
図3、図4に示すように、延出路(主通路)35は突出し壁部29の基端部の内部に形成される横向き部351とこれに続き左外壁部(区画壁)17bの肉厚部分内にブロック側ウォータージャケット16とは分離して形成される縦向き部352とを備える。縦向き部352は、シリンダブロック2のチェーンケース5が装着される最前端側のボルト穴Aの近傍に設けられており、ボルト穴Aの外壁とシリンダブロック2の長手方向に延びる外壁17及び後壁部17bにより囲まれて構成される。
縦向き部352の上端は左外壁部17bの上壁に凹設される掘割部hに連通する。掘割部hはシリンダヘッド3の重合壁部(低壁)37と重なることで流路を形成している。この内、縦向き部352との対向部は重合壁部37に形成された貫通口40を介しヘッド側ウォータージャケット36に連通し、第1分岐路r1を形成する。更に、掘割部hの内、縦向き部352との対向部よりブロック側ウォータージャケット16に達する部分は重合壁部37と重なることで第1分岐路r1と分岐して延びる第2分岐路r2を形成され、開口(分岐部)mを介しブロック側ウォータージャケット16に連通する。
このように、左外壁部17bの重合壁部18にシリンダヘッド側の重合壁部37(低壁)が重なることで、左外壁部17bの肉厚部分内には上向きに冷却水を流す延出路(主通路)35とその先端より分岐し、ヘッド側ウォータージャケット36に連通する第1分岐路r1とブロック側ウォータージャケット16に連通する第2分岐路r2とが延出形成される。
図5、6に示すように、左外壁部17bと重合壁部37が重なることで形成される開口mは縦向き部352と近似した横幅L1と、重合壁部37との対向幅である縦幅L2とを備え、略矩形に形成される。特に、図5に示すように、開口mの下縁部m1は比較的薄い板状下縁部として形成されており、これによって下縁部m1の重合壁部37との間の対向隙間L2を比較的容易に増減調整できる。
なお、重合壁部37が重なる掘割部h、開口m、第1第2分岐路r1、r2等がブロック側ウォータージャケット16とヘッド側ウォータージャケット36とへウォーターポンプ13の吐出冷却水分岐する分岐部を形成している。
ここで、開口mの開口面積(流路面積)によって第2分岐路r2の流量を規制でき、即ち、ブロック側ウォータージャケット16とヘッド側ウォータージャケット36とへの各冷却水流入比率を増減調整できる。
例えば、開口mの下縁部m1の重合壁部37との間の対向隙間を2点鎖線で示すように狭めて縦幅L2’として形成すると、ブロック側ウォータージャケット16への冷却水流量を低減させることとなる。これによって、ヘッド側ウォータージャケット36への冷却水流量を増量させ、ヘッド側ウォータージャケット36の冷却効率を高め、ブロック側ウォータージャケット16の冷却効率を抑制することが可能となる。
シリンダヘッド3の重合壁部37はガスケット38を介して重合壁部18(上壁)に重ねられる。重合壁部37の周縁からは縦向きに延出する環状の外壁39が連続形成され、その外壁39の内側壁部に不規則に一体接合される中間壁41(図4参照)とを備え、中間壁41と重合壁部37の上下間にヘッド側ウォータージャケット36を形成する。ヘッド側ウォータージャケット36は不図示の動弁系、点火系の部材と干渉しない状態で形成される。図7に示すように、シリンダヘッド3の重合壁部37は各シリンダSとの対向部に凹状壁371を形成され、凹状壁371には給排気弁(不図示)のポートp1や点火プラグ(不図示)の取付孔p2が形成される。
ヘッド側ウォータージャケット36はエンジン長手方向Xに連続する冷却水通路を形成するもので、その重合壁部37の一側端側に貫通口40(図1、7参照)が形成される。貫通口40は重合壁部18との重合時に、第1分岐路r1に連通し、ウォーターポンプ13の吐出する冷却水を延出路35を介して導入される。更に、シリンダヘッド3の重合壁部37の他端側(図1、2で右側)近傍にはブロック側ウォータージャケット16の上端開口側よりヘッド側ウォータージャケット36に冷却水を流動させる流出口42が形成される。これによって、ブロック側ウォータージャケット16内をエンジン長手方向Xに流動した冷却水をヘッド側ウォータージャケット36に導き、シリンダヘッドの他側(図1、2で右側)の外壁39に形成された流出管26より外部に流出させることができる。
図1、2に示すように、シリンダヘッド3の他側(図1、2で右側)に設けた流出管26はその端部を上パイプ14を介しラジエータ9に連通させ、別流出管(ヒータパイプ)27を介しサーモスタット12の第1流入室23に連通する。
このような構成のエンジンの冷却装置の作動を説明する。
ウォーターポンプ13が吸入路32から吸入した冷却水はケース側吐出路132、延出路35を経てから分岐され、第1分岐路r1を経てヘッド側ウォータージャケット36に、第2分岐路r2を経てブロック側ウォータージャケット16に流入する。
ヘッド側ウォータージャケット36に達し、各シリンダの吸排ポートや点火系の触火面近傍を順次冷却した冷却水流n1は流出管26に向かう。ブロック側ウォータージャケット16に分流された冷却水流n2は各シリンダSの外周域を冷却してエンジン長手方向Xに流動し、他側のシリンダSの外周域を冷却後、流出口42よりヘッド側ウォータージャケット36に達し、流出管26、51に向かう。流出管26の流路断面は、流出管51より大きく設定されている。
この時、冷却水温度が比較的低い暖機時等にあると、サーモスタット12がヒートパイプ27を開き冷却路28を閉じることより、流出管51からの冷却水はヒータ50を通りウォーターポンプ13に戻される。冷却水温度が比較的高い暖機済み時等にあると、冷却路28を開くことより、流出管26からの冷却水はラジエータ9で放熱されてからウォーターポンプ13に戻される。
このような冷却装置では、開口mの流路面積の大きさに応じて、ヘッド側ウォータージャケット36とブロック側ウォータージャケット16とを流動する冷却水流量の流量比率が規定される。
例えば、本装置が過給機を装着しない標準型エンジンである場合には、図6に2点鎖線で示すように、開口mの下縁部m1が縦幅L2’に形成される。この場合、比較的シリンダブロックの冷却水量を抑えて冷却比率を抑え、シリンダブロックの過冷を防止し、しかも、シリンダヘッドの冷却促進により吸気の吸入効率を高めることのできる冷却装置を提供できる。
一方、本装置が過給機を装着したターボエンジンである場合には、図6に実線で示すように、開口mの下縁部m1が縦幅L2に形成される。この場合、開口mの流路断面積(断面積)増加によって、シリンダブロックの冷却水量を増量して冷却比率を高め、シリンダブロックの高温化を防止できる冷却装置を提供できる。
このようにエンジン1の特性が異なり、冷却特性が異なる場合であっても、その冷却特性が開口mの下縁部m1の縦幅L2を増減調整するのみで、標準エンジンの冷却装置としてもターボエンジンの冷却装置としても適確に冷却作動できるようにできる。このため、簡素な構成でコスト増を招くことなく冷却特性が異なる複数のエンジンに本発明の冷却装置を容易に適用できる。
更に、開口m、第1第2分岐路r1、r2等からなる分岐部の構成を簡素化でき、シリンダブロックの外壁17内へ取り付けでき、分岐部構成装着のためのスペース確保の容易化を図れる。しかも、ヘッド側ウォータージャケット36とブロック側ウォータージャケット16との冷却水の流量比は開口mの面積を増減調整するのみで行え、簡素な構成を採れ、コスト増を防げる。
更に、開口mはシリンダブロック2の後外壁17bに掘割部hとして形成された部位の一部をなすので、加工にて変更することも可能である。
このため、対向隙間L2を比較的容易に増減調整でき、容易にヘッド側ウォータージャケット36とブロック側ウォータージャケット16との冷却水の流量比を増減調整でき、シリンダブロック2とシリンダヘッド3を適正流量の冷却水で冷却できる。
上記実施形態では、図1のエンジンの冷却装置において、重合壁部18に重合壁部37が重なることで、掘割部hが第2分岐路r2を形成し、開口mを形成していたが、これに代えて、重合壁部37とは対向しない、即ち、後外壁部17bの重合壁部18内を貫通する第2分岐路r2を縦向き部352に連通する第1分岐路r1と分岐して形成しても良く、この場合も図1のエンジンの冷却装置とほぼ同様の作用効果が得られる。
また、下縁部m1がシリンダブロックの上側にほぼ平行に形成されているが、右斜め、または左斜めに傾斜させて形成してもよい。この場合、主通路から分流してウォータージャケットへ流れる冷却水の流れを更に、ウォータージャケット内で左右に分かれて流れる冷却水の流量を変更することができる。
上述のところにおいて図1のエンジンの冷却装置では、電動ウォーターポンプ13を用いていたが、クランク回転を受けて駆動するウォーターポンプを用いても良く、この場合も図1のエンジンの冷却装置とほぼ同様の作用効果が得られる。
上述のところにおいて、本発明のエンジンの冷却装置はガソリンエンジンに適用の場合を示したが、ディーゼルエンジンにも本発明を同様に適用できる。
本発明の一実施形態としてのエンジンの冷却装置の適用されたエンジンの概略側面図である。 図1のエンジンの概略平面図である。 図1のエンジンのシリンダブロックの要部切欠平面図である。 図1のエンジンの要部拡大切欠側面図である。 図1のエンジンのシリンダブロックの開口近傍の拡大切欠斜視図である。 図1のエンジンのシリンダブロックの開口近傍の拡大切欠正面図である。 図1のエンジンのシリンダブロック及びシリンダヘッドの分解斜視図である。
符号の説明
1 エンジン
2 シリンダブロック
3 シリンダヘッド
13 ウォータホンプ
132 吐出路
16 ブロック側ウォータージャケット
17 外壁
17b エンジンの左外壁(区画壁)
32 ウォーターポンプの吸入路
35 延出路(主通路)
36 ヘッド側ウォータージャケット
37 重合壁部
m 開口(分岐部)
r1 第1分岐路
r2 第2分岐路
R 冷却水循環系
X エンジン長手方向
Y エンジン横幅方向

Claims (3)

  1. シリンダブロックの端部に設けられたウォーターポンプからの冷却水を該シリンダブックとシリンダヘッドとへ分流するエンジン冷却装置において、
    上記ウォーターポンプから吐出された冷却水が流入し上記シリンダブロックから上記シリンダヘッドヘ冷却水を導く主通路と、
    上記シリンダブロックに形成された複数のシリンダの外層に沿って形成されたウォータージャケットと、
    上記シリンダブロックに設けられ上記主通路の縦向き部と上記ウォータージャケットとを区画する区画壁と、
    上記区画壁が上記シリンダブロックの上面から下方に切り欠かれ、上記主通路内を流れる冷却水の一部を上記ウォータージャケット側へ導く分岐部とから構成されたことを特徴とするエンジン冷却装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの冷却装置において、
    上記シリンダブロックの上部に形成され、上記シリシダヘッドを上記シリンダブロックに固定させるためのヘッドボルトが挿通可能な複数のボルト穴を有し、
    上記主通路の縦向き部は、上記シリンダブロックのチェーンケースが設けられる最前端に位置する上記ボルト穴の近傍に形成されたことを特徴とするエンジン冷却装置。
  3. 請求項2記載のエンジンの冷却装置において、
    上記主通路の縦向き部は少なくとも上記ボルト穴を形成する円弧状の外壁、上記シリンダブロックの長手方向に延びる外壁、並びに上記区画壁とから形成されていることを特徴とするエンジン冷却装置。
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