JPH0547358U - エンジンの水冷装置の入口制御式サーモスタットへのバイパス装置 - Google Patents

エンジンの水冷装置の入口制御式サーモスタットへのバイパス装置

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JPH0547358U
JPH0547358U JP10229991U JP10229991U JPH0547358U JP H0547358 U JPH0547358 U JP H0547358U JP 10229991 U JP10229991 U JP 10229991U JP 10229991 U JP10229991 U JP 10229991U JP H0547358 U JPH0547358 U JP H0547358U
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jacket
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーモスタットへのバイパス路を通る冷却水
が外気で冷却されて、バイパス弁の開弁が遅れるのを防
ぎ、バイパス管からの水漏れ防止と、製造コストの引き
下げ及び組み立て工数の低減をはかる。 【構成】 エンジン1のシリンダジャケット2を、ヘッ
ドジャケット3・ラジエータ4・サーモスタット5及び
ウォータポンプ6を順に経て、そのシリンダジャケット
2に循環するように連通させる。 このエンジン1のシ
リンダブロック7の前面にサーモスタット5のサーモス
タットハウジング8を固定する。 上記ヘッドジャケト
3をバイパス路9を介して、サーモスタット5のスタッ
ト出口側室10に連通させる。 前記バイパス路9は、
シリンダヘッド11の肉壁内とシリンダブロック7の肉
壁内とに順に通過させて形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、エンジンの水冷装置の入口制御式サーモスタットへのバイパス装置 に関する。
【0002】
【前提構造】
本考案のエンジンの水冷装置の入口制御式サーモスタットへのバイパス装置は、 例えば図1又は図2に示すように、次の前提構造を有するものを前提とする。 すなわち、エンジン1のシリンダジャケット2を、ヘッドジャケット3・ラジ エータ4・サーモスタット5及びウォータポンプ6を順に経て、そのシリンダジ ャケット2に循環するように連通させる。 又、このエンジン1のシリンダブロック7の前面にサーモスタット5のサーモ スタットハウジング8を固定する。 そして、上記ヘッドジャケット3をバイパス路9を介して、サーモスタット5 のスタット出口側室10に連通させて構成してある。
【0003】
【従来の技術】
上記前提構造において、バイパス路9としては、従来技術では、次のように構 成されたものがある。 すなわち、図2に示すように、上記バイパス路9はバイパス管21から成り、 このバイパス管21が、ヘッドジャケット3の温水出口エルボ管3bとサーモス タットハウジング8とに亙って、シリンダブロック7の外部で配管接続される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記の従来技術では次の問題がある。 (イ)エンジンの暖機運転時に、ヘッドジャケット3内の冷却水温がサーモスタ ット5の開弁設定温度にまで上昇しても、この冷却水がバイパス路9を通過する 時に外気で冷却されて低温になるため、サーモスタット5がまだ開弁しない。 ヘッドジャケット3内の冷却水温が開弁温度に達してから、バイパス路9で冷 却される温度分だけ余分に温度上昇するまで待たなければ、サーモスタット5が 開弁しない。 このため、サーモスタット5が開弁した時のエンジンの温度、すなわち暖機終 了温度が、サーモスタット5の開弁設定温度よりも高温側へ大きくずれる。 しかも、この暖機終了温度の高温側へのずれは、外気温が低い程大きくなる。 (ロ)バイパス管21及びその管継手21aと、これらの接続操作とが必要なた め、その製造コストが高くつく。 (ハ)バイパス管21及び管継手21aは、外部に露出しているため、他物と接 触して破損したり緩んだりして、水漏れが発生する事がある。 本考案は、(イ)サーモスタットの実開弁温度が、開弁設定温度よりも高温側 へ大きくずれないようにする事、(ロ)バイパス路の製造コストを引き下げる事、 (ハ)バイパス路から水漏れが発生しないようにする事、を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記前提構造において、上記課題を達成するために、例えば図1に 示すように、次の改良構造を追加したものである。 すなわち、バイパス路9は、シリンダヘッド11の肉壁内とシリンダブロック 7の肉壁内とに、順に通過させて形成する。
【0006】
【考案の作用効果】
本考案は、上記のように構成したことから、次のように作用し効果を奏する。 (イ)エンジンの暖機運転時には、バイパス路9は、シリンダブロック7及びシ リンダヘッド11の各肉壁を介して、シリンダジャケット2及びヘッドジャケッ ト3内の冷却水で暖められ、外気で冷却され難い。 ヘッドジャケット3内の冷却水温がサーモスタット5の開弁設定温度にまで上 昇した時に、この冷却水がバイパス路9を通過するうちに外気であまり冷却され ないので、サーモスタット5を速やかに開弁させる。 このため、暖機終了温度がサーモスタット5の開弁設定温度よりも高温側へ大 きくずれる事をなくせる。 (ロ)バイパス路9は、シリンダブロック7及びシリンダヘッド11の各肉壁内 に通過させて形成するので、図2に示す従来技術に必要なバイパス管21及びそ の管継手21aと、これらの接続操作を省略できる。 これにより、バイパス路の製造コストを引き下げる事ができる。 (ハ)バイパス路9は、シリンダブロック7及びシリンダヘッド11の各肉壁内 に隠されているので、他物と接触して水漏れが発生する事がない。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面で説明する。 図1は水冷エンジンの要部断面図である。 図において、縦型水冷エンジン1のシリンダブロック7の上側にシリンダヘッ ド11及びヘッドカバー12が順次載置されている。 シリンダブロック7内のシリンダ13にピストン14が上下摺動自在に挿入さ れ、シリンダブロック7の下部に横向きに支承したクランク軸15がピストン1 4に連動連結されている。 そして、エンジン1のシリンダジャケット2を、ヘッドジャケット3・ラジエ ータ4・サーモスタット5及び水ポンプ6を順に経て、そのシリンダジャケット 2に循環するように連通させてある。 このエンジン1のシリンダブロック7の前面にサーモスタット5のサーモスタ ットハウジング8を固定してある。 そして、上記水ポンプ6のポンプハウジング16にポンプロータ6aを内装し てポンプ蓋6bを固定し、さらに、上記サーモスタットハウジング8にサーモス タット5を内装してスタット入口側蓋5aを固定してある。 前記ヘッドジャケット3の出口近傍部3aは、バイパス路9を介してサーモス タット5のスタット出口側室10に連通させてある。 そして、このバイパス路9とそのスタット出口側室10との連通を開閉するバ イパス弁17を、上記サーモスタット5に開閉制御可能に付設してある。 エンジン冷却水は、シリンダジャケット2でシリンダ13を、ヘッドジャケッ ト3でシリンダヘッド11をそれぞれ冷却して高温水となり、ラジエータ4で放 熱して低温水となった後、サーモスタット5・ウォータポンプ6を経て、ポンプ ハウジング16内の冷却水通路16bからシリンダジャケット2に戻される。 上記ラジエータ4は、ラジエータ本体4aとファン4bとから成る。 ファン4bは、前記ウォータポンプ6に直結されており、プーリ18・伝動ベ ルト19を介してクランク軸15で駆動される。 ラジエータ本体4aには、前記ヘッドジャケット3の温水出口エルボ管3bが 温水管3cを介して温水入口4cに連通され、また、冷水出口4dが冷水管4e を介してサーモスタット5の冷水入口5bに連通される。 サーモスタットハウジング8は、ポンプハウジング16と並列させて一体に形 成する。 そして、そのスタット出口側室10は、上記サーモスタットハウジング8の後 面に開口する。 前記バイパス路9は、シリンダヘッド11の肉壁内とシリンダブロック7の肉 壁内とに、順に通過させて形成してある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例を示し、水冷エンジンの要部断面
図である。
【図2】従来例を示し、図1に相当する図である。
【符号の説明】
1…エンジン、2…シリンダジャケット、3…ヘッドジ
ャケット、4…ラジエータ、5…サーモスタット、6…
水ポンプ、7…シリンダブロック、8…サーモスタット
ハウジング、9…バイパス路、10…スタット出口側
室、11…シリンダヘッド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(1)のシリンダジャケット(2)
    を、ヘッドジャケット(3)・ラジエータ(4)・サーモス
    タット(5)及びウォータポンプ(6)を順に経て、そのシ
    リンダジャケット(2)に循環するように連通させ、 このエンジン(1)のシリンダブロック(7)の前面にサー
    モスタット(5)のサーモスタットハウジング(8)を固定
    し、 上記ヘッドジャケット(3)をバイパス路(9)を介して、
    サーモスタット(5)のスタット出口側室(10)に連通さ
    せて構成したエンジンの水冷装置の入口制御式サーモス
    タットへのバイパス装置において、 前記バイパス路(9)は、シリンダヘッド(11)の肉壁内
    とシリンダブロック(7)の肉壁内とに順に通過させて形
    成したことを特徴とするエンジンの水冷装置の入口制御
    式サーモスタットへのバイパス装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013204525A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Honda Motor Co Ltd 車両用水冷式内燃機関の冷却系構造
JP2014025438A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Honda Motor Co Ltd 水冷式エンジン

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JPS62175224U (ja) * 1986-04-25 1987-11-07
JPH0185419U (ja) * 1987-11-26 1989-06-06

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