JP2552003Y2 - 強制循環式水冷エンジンの水冷装置 - Google Patents

強制循環式水冷エンジンの水冷装置

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JP2552003Y2
JP2552003Y2 JP1991062555U JP6255591U JP2552003Y2 JP 2552003 Y2 JP2552003 Y2 JP 2552003Y2 JP 1991062555 U JP1991062555 U JP 1991062555U JP 6255591 U JP6255591 U JP 6255591U JP 2552003 Y2 JP2552003 Y2 JP 2552003Y2
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洋介 森本
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Kubota Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、強制循環式水冷エンジ
ンの水冷装置に関する。
【0002】
【従来技術】強制循環式水冷エンジンの水冷装置の従来
技術として、図3に示すものがある。これは、シリンダ
ジャケット101内の冷却水をウォーターポンプ102
の圧送力で、ヘッドジャケット103、ラジエータ10
4、サーモスタット105、ウォーターポンプ102の
順に循環させるように構成し、ヘッドジャケット103
をバイパス通路106を介してサーモスタット105の
出口側室107に連通させて構成したものである。
【0003】このような構成によれば、ヘッドジャケッ
ト103からバイパス通路106を介してサーモスタッ
ト105の出口側室107に流入した冷却水と、ラジエ
ータ104からサーモスタット105を介してサーモス
タット105の出口側室107に流入した冷却水とが、
サーモスタット105の出口側室107で合流し、この
合流した冷却水の水温をサーモスタット105が検出す
るので、ヘッドジャケット103から流入してきた冷却
水のみの水温を検出してサーモスタット105の開閉を
行う、出口制御型のものに比べ、水温ハンチング等の不
備が生じないという利点がある。
【0004】ところで、この従来技術では、バイパス通
路106の通路入口108をヘッドジャケット103内
の下部109で開口させている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記従来技術では、次
の問題がある。 バイパス通路106の通路入口108をヘッドジャケ
ット103内の下部109で開口させているので、エン
ジン始動直後の暖気運転時には、ヘッドジャケット10
3内の下部109に溜まろうとする温度の低い冷却水
が、矢印で示すように、バイパス通路106、サーモス
タット105の出口側室107、ウォーターポンプ10
2、ポンプ出口110、シリンダジャケット101の順
に循環する。このため、シリンダジャケット101内の
冷却水の昇温速度が遅く、燃焼室111の昇温が遅延し
て燃焼が不良となり、排気マフラから青白煙が出る。
【0006】バイパス通路106の通路入口108を
ヘッドジャケット103内の下部109で開口させてい
るので、空気及び水蒸気がヘッドジャケット103内の
上部112に溜まり易く、シリンダヘッドの冷却効率を
低下させる。
【0007】本発明では、暖気運転時に、シリンダジャ
ケット内の冷却水の昇温速度を高めること、ヘッドジャ
ケット内の上部に溜まろうとする空気等を速やかに除去
できるようにすることを、その課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】(第1考案) 第1考案は、図1に例示するように、シリンダジャケッ
ト1内の冷却水をウォーターポンプ2の圧送力で、ヘッ
ドジャケット3、ラジエータ4、サーモスタット5、ウ
ォーターポンプ2の順に循環させるように構成し、上記
ヘッドジャケット3をバイパス通路6を介して上記サー
モスタット5の出口側室7に連通させて構成した、強制
循環式水冷エンジンの水冷装置において、次のようにし
たことを特徴とする。
【0009】すなわち、上記バイパス通路6の通路入口
8を上記ヘッドジャケット3内の上部空間9内に位置さ
せて上向きに開口させ、上記ウォーターポンプ2のポン
プ出口10を上記シリンダジャケット1内に臨ませた、
ことを特徴とする。
【0010】(第2考案) 第2考案は、図1に例示するように、第1考案の強制循
環式水冷エンジンの水冷装置において、前記バイパス通
路6の通路出口側部11をシリンダブロック12の肉壁
内に形成するとともに、このバイパス通路6の通路入口
側部13を前記ヘッドジャケット3の底壁14にあけた
開口部15に縦向きに打ち込んだパイプ16で形成し
た、ことを特徴とする。
【0011】
【作用及び効果】(第1考案) バイパス通路6の通路入口8をヘッドジャケット3
内の上部空間9内に位置させて上向きに開口させ、ウォ
ーターポンプ2のポンプ出口10をシリンダジャケット
1内に臨ませたので、エンジン始動直後の暖気運転によ
ってシリンダジャケット1で暖められ、ヘッドジャケッ
ト3内の上部空間9へ上昇した温度の高い冷却水が、ヘ
ッドジャケット3内の下部空間の温度の低い冷却水に優
先してバイパス通路6に吸引され、シリンダジャケット
1へ送られる。つまり、上記温度の高い冷却水が、バイ
パス通路6、サーモスタット5の出口側室7、ウォータ
ーポンプ2、ポンプ出口10、シリンダジャケット1の
順で効率よく循環し、エンジン始動直後の暖気運転時で
のシリンダジャケット1内の冷却水の昇温速度を高める
ことができる。これにより、エンジン始動後に燃焼室3
4を速やかに昇温させて、燃焼を短時間で良好な状態に
でき、排気マフラから青白煙が出ることを速やかに抑制
できる。
【0012】 バイパス通路6の通路入口8をヘッド
ジャケット3内の上部空間9内に位置させて上向きに開
口させたので、ヘッドジャケット3内の上部空間9に上
昇して溜まろうとする空気及び水蒸気が、バイパス通路
6に速やかに吸引され、サーモスタット5の出口側室7
を経て、ウォーターポンプ2に巻き込まれて微細化さ
れ、冷却水とともにラジエータ4側に速やかに送られて
除去される。従って、ヘッドジャケット3から空気及び
水蒸気が迅速に除去され、ヘッドジャケット3に溜まっ
た空気及び水蒸気によってシリンダヘッド17の冷却性
能が低下することを確実に防止できる。
【0013】(第2考案) 第2考案は、上記第1考案の作用効果・に加え、次
の作用効果を奏する。 バイパス通路6の通路出口側部11をシリンダブロッ
ク12の肉壁内に形成するとともに、このバイパス通路
6の通路入口側部13をヘッドジャケット3の底壁14
にあけた開口部15に縦向きに打ち込んだパイプ16で
形成したので、構造が簡単であるうえ、バイパス通路6
からの水漏れのおそれがない。
【0014】
【実施例】本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本考案の実施例に係るエンジンの前部縦断面図で
ある。図2は本考案の実施例に係るエンジンのバイパス
通路の斜視図である。
【0015】図1に示すエンジンは、シリンダブロック
12の上側にシリンダヘッド17、ヘッドカバー18を
順に組み付けて構成している。
【0016】このエンジンは強制循環式の水冷装置を備
えており、これは次のようになっている。シリンダブロ
ック12内にシリンダジャケット1を設け、シリンダヘ
ッド17内にヘッドジャケット3を設け、ヘッドジャケ
ット3の底壁14にあけた連通孔19でシリンダジャケ
ット1とヘッドジャケット3とを連通させている。
【0017】シリンダブロック12の前壁20にケーシ
ング21を取り付け、このケーシング21内の上部にポ
ンプ室22を設けるとともに下部にサーモスタット室2
3を設け、ポンプ室22にウォーターポンプ2を内設す
るとともにサーモスタット室23にサーモスタット5を
内設している。サーモスタット室23は、サーモスタッ
ト5でシリンダブロック12側の出口側室7とその反対
側の入口側室24とに区画してある。サーモスタット室
23の出口側室7はポンプ室22に連通させている。
【0018】また、ヘッドジャケット3の前壁25から
導出した温水パイプ26にラジエータ4のアッパータン
ク27を接続し、ラジエータ4のロアタンク28から導
出した冷水パイプ29にサーモスタット室23の入口側
室24を接続している。
【0019】この水冷装置では、サーモスタット5が開
いている場合には、シリンダジャケット1内の冷却水を
ウォーターポンプ2の圧送力で、ヘッドジャケット3、
温水パイプ26、ラジエータ4、冷水パイプ29、サー
モスタット5、ウォーターポンプ2の順に循環させるこ
とになる。
【0020】この水冷装置では、暖気運転時に、シリン
ダジャケット1内の冷却水の昇温速度を高めるため、次
のような工夫がなされている。ヘッドジャケット3をバ
イパス通路6を介してサーモスタット室5の出口側室7
に連通させ、このバイパス通路6の通路入口8をヘッド
ジャケット3内の上部で開口させている。また、ウォー
ターポンプ2のポンプ出口10をシリンダジャケット1
内の上部に臨ませている。
【0021】このため、この水冷装置では、サーモスタ
ット5が閉じている暖気運転時には、ヘッドジャケット
3内の上部空間9に溜まろうとする温度の高い冷却水
が、バイパス通路6、サーモスタット室23の出口側室
7、ウォーターポンプ2、ポンプ出口10、シリンダジ
ャケット1の順に循環する。また、ヘッドジャケット3
内の上部空間9に溜まろうとする空気及び水蒸気が、バ
イパス通路6、サーモスタット室23の出口側室7を経
て、ウォーターポンプ2に巻き込まれて微細化され、冷
却水とともにラジエータ4側に速やかに送られる。
【0022】このバイパス通路6は次のようになってい
る。図2に示すように、バイパス通路6は、通路出口側
部11と通路入口側部13とからなる。通路出口側部1
1は、開口部15と上下方向の縦孔30と左右方向の横
孔31と前後方向の横孔32とを順に連通させて構成し
ている。開口部15はヘッドジャケットの底壁に下側か
ら上向きにキリ加工で形成し、上下方向の縦孔30はシ
リンダブック12の前壁20の上面から下向きにキリ加
工で形成し、左右方向の横孔31はシリンダブロック1
2の前壁20の横面から横向きにキリ加工で形成し、前
後方向の横孔32はシリンダブロック12の前壁20の
前面から後向きにキリ加工で形成している。左右方向の
横孔31の外端開口部33はプラグ35で封止してい
る。通路出口側部11は、ヘッドジャケット3の底壁1
4にあけた開口部15に縦向きに打ち込んだパイプ16
で形成している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の実施例に係るエンジンの前部の
縦断面図である。
【図2】図2は本考案の実施例に係るエンジンのバイパ
ス通路の斜視図である。
【図3】従来技術に係るエンジンの前部の模式図であ
る。
【符号の説明】
1…シリンダジャケット、2…ウォーターポンプ、3…
ヘッドジャケット、4…ラジエータ、5…サーモスタッ
ト、6…バイパス通路、7…サーモスタットの出口側通
路、8…バイパス通路の通路入口、9…ヘッドジャケッ
ト内の上部空間、10…ウォーターポンプのポンプ出口、
11…バイパス通路の通路出口側部、12…シリンダブロッ
ク、13…バイパス通路の通路入口側部、14…ヘッドジャ
ケットの底壁、15…開口部、16…パイプ。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダジャケット(1)内の冷却水をウ
    ォーターポンプ(2)の圧送力で、ヘッドジャケット
    (3)、ラジエータ(4)、サーモスタット(5)、ウォータ
    ーポンプ(2)の順に循環させるように構成し、上記ヘッ
    ドジャケット(3)をバイパス通路(6)を介して上記サー
    モスタット(5)の出口側室(7)に連通させて構成した、
    強制循環式水冷エンジンの水冷装置において、 上記バイパス通路(6)の通路入口(8)を上記ヘッドジャ
    ケット(3)内の上部空間(9)内に位置させて上向きに
    口させ、上記ウォーターポンプ(2)のポンプ出口(10)
    を上記シリンダジャケット(1)内に臨ませた、 ことを特徴とする強制循環式水冷エンジンの水冷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の強制循環式水冷エンジ
    ンの水冷装置において、前記バイパス通路(6)の通路出
    口側部(11)をシリンダブロック(12)の肉壁内に形成
    するとともに、このバイパス通路(6)の通路入口側部
    (13)を前記ヘッドジャケット(3)の底壁(14)にあけ
    た開口部(15)に縦向きに打ち込んだパイプ(16)で形
    成した、ことを特徴とする強制循環式水冷エンジンの水
    冷装置。
JP1991062555U 1991-07-12 1991-07-12 強制循環式水冷エンジンの水冷装置 Expired - Lifetime JP2552003Y2 (ja)

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JPH057925U JPH057925U (ja) 1993-02-02
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5619263A (en) * 1979-07-26 1981-02-23 Meidensha Electric Mfg Co Ltd Waveform shaping circuit

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JPH057925U (ja) 1993-02-02

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