JPH0639085Y2 - エンジンのシリンダブロツク構造 - Google Patents

エンジンのシリンダブロツク構造

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JPH0639085Y2
JPH0639085Y2 JP6292286U JP6292286U JPH0639085Y2 JP H0639085 Y2 JPH0639085 Y2 JP H0639085Y2 JP 6292286 U JP6292286 U JP 6292286U JP 6292286 U JP6292286 U JP 6292286U JP H0639085 Y2 JPH0639085 Y2 JP H0639085Y2
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JP
Japan
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cylinder block
bypass passage
radiator
passage
cooling water
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JP6292286U
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JPS62175219U (ja
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英嗣 小田
博一 田窪
一明 西村
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、シリンダブロックにラジエータをバイパスす
るバイパス通路を一体形成するようにしたエンジンのシ
リンダブロック構造に関するものである。
(従来の技術) エンジンの冷却系において、エンジン温度が低いときに
はラジエータをバイパスして冷却水を流すバイパス通路
を形成するようにしているが、一般には、このバイパス
通路はパイプ部材によってシリンダブロックとは別体に
形成されている(例えば、実開昭60-28218号公報)。
また、エンジンの冷却水はサーモスタットで温度が制御
され、エンジン始動直後は暫くの間、冷却水の温度がサ
ーモスタットの開弁温度に至るまでは、ラジエータへは
冷却水は流れず、バイパス通路を通してエンジン内で循
環するようにしている。このバイパス通路はシリンダブ
ロックを出た冷却水通路をバイパス通路とラジエータへ
の通路とに分岐し、ラジエータへの通路にサーモスタッ
トを介装してラジエータへの冷却水の流れを開閉するイ
ンライン方式と、ラジエータからウォータポンプへのリ
ターン通路とバイパス通路との合流部分にサーモスタッ
トを配設し、両通路の開閉を切換えるようにしたボトム
バイパス方式とがある。
そして、インライン方式においてはサーモスタットが開
いた場合においてもバイパス通路に若干の流れがあるの
に対して、ボトムバイパス方式においては、サーモスタ
ットが開くとバイパス通路を閉じるようになり、インラ
イン方式に比べて次のような特長がある。
サーモスタットが敏感に作動して温度上昇時に、冷却
水温度がサーモスタット作動温度より大きく上昇するオ
ーバーシュートが少ない。サーモスタット開弁のと
き、バイパス通路を閉じるため冷却効率がよい。サー
モスタットのハンチングが少ないため、エンジン内部の
温度が安定し、ひいては寒冷時のヒータ性能の安定に効
果がある。エンジン停止時の冷却水の保温性能がよ
い。
(考案が解決しようとする問題点) 特に、上記のようなボトムバイパス方式においては、バ
イパス通路が長くなり、前記のようにパイプ部材でシリ
ンダブロックの外部に別体に形成するようにしたもので
は、暖機性能を向上する際の障害となる。
つまり、エンジンの始動直後からエンジンが暖まるまで
にはかなりの時間を必要とし、この間の燃焼、出力など
のエンジン性能は低下した状態になり、また、信頼性に
おいても著しく悪化することから早期の暖機が望まれ、
特に、寒冷地方ではヒータによる暖房性能にも大きな影
響がある。
そこで、本考案は上記事情に鑑み、バイパス通路をシリ
ンダブロックと一体に形成するとともに、このバイパス
通路の昇温を図って暖機性能を向上するようにしたエン
ジンのシリンダブロック構造を提供することを目的とす
るものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案のシリンダブロック構造は、ウォータポンプから
吐出されシリンダブロックおよびシリンダヘッドの冷却
水通路を流れた冷却水を、ラジエータに連通するラジエ
ータ送給通路と該ラジエータをバイパスするバイパス通
路とに分岐し、ラジエータを経たラジエータリターン通
路とバイパス通路とが合流するウォータポンプ上流の合
流部分にサーモスタットを配設し、冷間時にバイパス通
路を開くようにしたボトムバイパス方式の冷却系を有す
るエンジンにおいて、シリンダブロックのボア部下方に
前記バイパス通路を該ボア部にその配列方向に延長して
一体形成し、上記バイパス通路に隣接する気筒間に配設
されたバルクヘッド部にブローバイガスが流通する貫通
孔を形成して、ブローバイガスとの接触により暖機促進
を行うようにしたことを特徴とするものである。
(作用) 上記シリンダブロック構造においては、シリンダブロッ
クと一体にバイパス通路を形成し、このバイパス通路と
隣接する部分に形成した貫通孔を流通するブローバイガ
スによってバイパス通路内を流通する冷却水が加熱され
て暖機が促進される。上記ブローバイガスは燃焼室での
燃焼ガスがピストンとシリンダとの間から漏れた高温ガ
スを含んで高温状態にあり、エンジンの運転に伴うピス
トンの上下移動に伴って、クランクケース内のガスは前
記貫通孔を通って流動し、この貫通孔を流通する際にバ
イパス通路との熱交換が行なわれて冷却水温度が早期に
上昇し、燃費、出力等のエンジン性能、暖房性が向上す
る。
(実施例) 以下、図面に沿って本考案の実施例を説明する。第1図
はシリンダブロックの断面図、第2図は側面図であり、
第1図は第2図のI−I部分の断面図である。
シリンダブロック1は上部中央にボア部1aが複数直列に
配設され、このボア部1a内に図示しないピストンが上下
往復移動可能に嵌挿される。また、シリンダブロック1
は下部両側に広がるスカート部1bを有し、前記ボア部1a
の下方にはクランクシャフト(図示せず)を支承する主
軸受部2が配設される。この主軸受部2は直列配設され
たボア部1aの気筒間に設置され、該主軸受部2とボア部
1aおよびスカート部1bとは隔壁状のバルクヘッド部3に
よって連結されている。
そして、前記シリンダブロック1のボア部1aの下部に
は、冷却水が流れるバイパス通路4が、シリンダブロッ
ク1の長手方向に延びて該ボア部1aと一体に形成されて
いる。また、このバイパス通路4と反対側のボア部1aの
下部には、同様にシリンダブロック1の長手方向に延び
るオイルギャラリ5が形成されている。上記バイパス通
路4およびオイルギャラリ5に隣接する部分のバルクヘ
ッド部3には、両側のボア部1aの下方空間を連通する貫
通孔6が形成され、この貫通孔6をブローバイガスが流
通する。
なお、前記シリンダブロック1のボア部1aの外周にはウ
ォータジャケットを構成する冷却水通路7が設けられ、
また、主軸受部2の上部両側にはバランサシャフト8,8
が配設されている。一方、シリンダブロック1の側面に
は、前記バイパス通路4の流入口4aが開口され、このバ
イパス通路4はサーモスタット10を装着するサーモスタ
ットケース11を介してウォータポンプ(図示せず)に連
通され、このサーモスタット10によってウォータポンプ
への連通が開閉される。また、サーモスタットケース11
にはヒータリターン通路接続口11aが形成されている。
さらに、シリンダブロック1内のブローバイガスは、シ
リンダブロック1側方の拡張室1cから上方に延びるブロ
ーバイガス通路9を通ってシリンダヘッド側に導出され
る。
次に、第3図に上記シリンダブロック1における冷却系
の概略構成を示す。シリンダブロック1の前端部に設置
されたウォータポンプ12の吐出ポート12aから吐出され
た冷却水は、シリンダブロック1のボア部1a外周の前記
冷却水通路7からシリンダヘッド13に流れ、シリンダヘ
ッド13の後端の流出口14からラジエータ送給通路15とバ
イパス通路4とに分岐する。バイパス通路4はシリンダ
ブロック1側面の流入口4aから、ボア部1aと一体形成さ
れたシリンダブロック1内のバイパス通路4を通り、サ
ーモスタットケース11を介してウォータポンプ12の流入
ポート12bに連通する。また、前記ラジエータ送給通路1
5はラジエータ16に接続され、このラジエータ16からの
ラジエータリターン通路17はサーモスタットケース11を
介して、前記ウォータポンプ12に連通される。さらに、
シリンダブロック1の他側面から導出されたヒータ通路
18はヒータコア19を通って、ヒータリターン通路20が前
記サーモスタットケース11における接続口11aに接続さ
れ、ウォータポンプ12に連通されている。
そして、エンジン温度が低い場合には、サーモスタット
10はラジエータリターン通路17を閉じる一方、バイパス
通路4を開弁しており、シリンダブロック1およびシリ
ンダヘッド13を流通した冷却水を、バイパス通路4によ
りラジエータ16をバイパスしてウォータポンプ12に戻し
て循環するようにしている。
上記のような冷間状態において、シリンダブロック1の
ピストン下方のクランク室に生じるブローバイガスは、
エンジンの運転に伴うピストンの運転に対応してバルク
ヘッド部3に形成した貫通孔6を流通し、かなり温度の
上昇しているこのブローバイガスがボア部1aと一体に形
成されたバイパス通路4を流れる冷却水およびオイルギ
ャラリ5を流れるオイルを加熱し、その温度上昇が早く
なり、暖機性能が向上する。
一方、エンジン温度が上昇すると、サーモスタット10は
前記バイパス通路4を閉じて、ラジエータリターン通路
17を開弁し、シリンダブロック1およびシリンダヘッド
13を経た冷却水をラジエータ16で冷却した後、サーモス
タット10からウォータポンプ12によって再び送給され、
エンジンを冷却循環するものである。
(考案の効果) 上記のような本考案によれば、ボア部の下部に一体に形
成したバイパス通路に隣接するバルクヘッド部に貫通孔
を形成してブローバイガスを流通させるようにしたこと
により、このブローバイガスでバイパス通路の冷却水を
加熱して冷却水温度を早期に上昇させて、冷間始動時の
暖機性が向上し、燃費、出力等のエンジン性能および暖
房性を向上し、信頼性をも高めることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例におけるシリンダブロックの
断面図、 第2図はシリンダブロックの側面図、 第3図は冷却系の概略構成図である。 1……シリンダブロック、1a……ボア部 1b……スカート部、2……主軸受部 3……バルクヘッド部、4……バイパス通路 4a……流入口、6……貫通孔 10……サーモスタット 11……サーモスタットケース

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウォータポンプから吐出されシリンダブロ
    ックおよびシリンダヘッドの冷却水通路を流れた冷却水
    が、ラジエータに連通するラジエータ送給通路と該ラジ
    エータをバイパスするバイパス通路とに分岐され、ラジ
    エータを経たラジエータリターン通路とバイパス通路と
    が合流するウォータポンプ上流の合流部分にサーモスタ
    ットが配設され、冷間時にバイパス通路を開くようにし
    たボトムバイパス方式の冷却系を有するエンジンにおい
    て、 シリンダブロックのボア部下方に前記バイパス通路が該
    ボア部にその配列方向に延びて一体形成され、上記バイ
    パス通路に隣接する気筒間に配設されたバルクヘッド部
    にブローバイガスが流通する貫通孔が形成されているこ
    とを特徴とするエンジンのシリンダブロック構造。
JP6292286U 1986-04-25 1986-04-25 エンジンのシリンダブロツク構造 Expired - Lifetime JPH0639085Y2 (ja)

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JP6292286U JPH0639085Y2 (ja) 1986-04-25 1986-04-25 エンジンのシリンダブロツク構造

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JP6292286U JPH0639085Y2 (ja) 1986-04-25 1986-04-25 エンジンのシリンダブロツク構造

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JPS62175219U JPS62175219U (ja) 1987-11-07
JPH0639085Y2 true JPH0639085Y2 (ja) 1994-10-12

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JP6292286U Expired - Lifetime JPH0639085Y2 (ja) 1986-04-25 1986-04-25 エンジンのシリンダブロツク構造

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9449454B2 (en) 2006-11-02 2016-09-20 Bally Gaming, Inc. Wagering game having bonus-award feature with changing state
US9460582B2 (en) 2007-07-11 2016-10-04 Bally Gaming, Inc. Wagering game having display arrangement formed by an image conduit
US9595157B2 (en) 2006-06-30 2017-03-14 Bally Gaming, Inc. Wagering game with simulated mechanical reels

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9595157B2 (en) 2006-06-30 2017-03-14 Bally Gaming, Inc. Wagering game with simulated mechanical reels
US9449454B2 (en) 2006-11-02 2016-09-20 Bally Gaming, Inc. Wagering game having bonus-award feature with changing state
US9460582B2 (en) 2007-07-11 2016-10-04 Bally Gaming, Inc. Wagering game having display arrangement formed by an image conduit

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JPS62175219U (ja) 1987-11-07

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