JPS6226583Y2 - - Google Patents

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JPS6226583Y2
JPS6226583Y2 JP1981043563U JP4356381U JPS6226583Y2 JP S6226583 Y2 JPS6226583 Y2 JP S6226583Y2 JP 1981043563 U JP1981043563 U JP 1981043563U JP 4356381 U JP4356381 U JP 4356381U JP S6226583 Y2 JPS6226583 Y2 JP S6226583Y2
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cooling water
engine
temperature
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passage
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【考案の詳細な説明】 本考案は水冷式のエンジンにおいて、エンジン
の始動時の暖機時間を短縮しうるエンジンの冷却
装置に関する。
従来エンジンの冷却装置は、例えば第2図aに
示すように、エンジンbの冷却水のアウトレツト
部c、インレツト部dを夫々ラジエータeに連結
し冷却水の主流路fを形成するとともに、エンジ
ンbのインレツト部dに設けられるウオータポン
プgとアウトレツト部cとを小径のバイパス路h1
によつて連結する一方、主流路fのアウトレツト
部c近傍に設けたサーモスタツトj1によつて主流
路fを開閉可能に構成している。なお図中kはア
ウトレツト部c近傍のセンサーlによつて入切り
作動する電動フアン、又mはカーヒータである。
かかる構造の冷却装置a1において、寒冷時にエン
ジンbを始動すると、サーモスタツト弁j1が主流
路fを閉止しており、従つて冷却水はエンジンb
のウオータジヤケツトを通りバイパス路h1を流下
する、矢印nのように循環しつつシリンダおよび
シリンダヘツドの熱を吸収して温度が上昇する結
果、該冷却水の温度がサーモスタツト弁j1の開弁
温度に達することによつてサーモスタツト弁j1
開弁し冷却水は主流路fを流れウオータポンプg
をへてエンジンbに還流するのであるが、サーモ
スタツト弁j1はエンジンb内のウオータージヤケ
ツトから流出する冷却水の温度しか検知しえず、
従つて、運転当初において冷却水温がまだ十分に
暖つておらず、ラジエータeで冷却されて、エン
ジンbの冷却水のインレツト部dに温度の低い冷
却水が流入しても、該冷却水温をサーモスタツト
弁j1が感知できないため、ラジエータeでの冷却
が一層すすみ、エンジンb全体の冷却水温が非常
に低くなつた状態で、初めてサーモスタツト弁j1
がそれを感知し、閉弁することにより、ラジエー
タeへの冷却水の流入を停止するのである。
このように、従来のサーモスタツト弁j1の配置
構造では、サーモスタツト弁j1エンジンbに流入
する冷却水に対する温度応答性が非常に悪く、そ
の結果、第2図bにアウトレツト部cの水温を実
線で、又インレツト部dの冷却水の水温を破線で
示すように夫々極めて大きな変動を呈する。
この傾向は、冬期等エンジンの冷却水温・外気
温度が低い場合に特に大である。さらに冷却装置
a1では始動の初期においてサーモスタツトj1が主
流路fを閉止しているときにも、バイパス路h1
冷却水が流れることにより、エンジン内での冷却
水の積極的な循環がおこり、シリンダヘツド部近
傍の冷却水温がなかなか上昇せず、従つて第2図
bに示す暖機時間t1を短縮しえない。
又第3図aのごとく、主流路fにラジエータe
と並列に比較的径の大きいバイパス路h2を設けか
つ主流路fのエンジンの冷却水のインレツト部d
側におけるバイパス路h2との接続部に、サーモス
タツト弁j2を取付けたいわゆるボトムバイパス方
式の冷却装置a2が知られている。
このものは第2図aに示した装置a1とは異な
り、サーモスタツト弁j2をエンジンbの冷却水の
インレツト部d側に設けているため、冷却水の水
温がサーモスタツト弁j2の動作温度をこえること
によりサーモスタツト弁j2の開弁によつて主流路
fを流れ、ラジエータeからの冷却水がエンジン
bに流入する際に、冷却水温度が低い場合には、
前記サーモスタツト弁j2がエンジンbへの流入に
先立ち該温度(温度変化)を即座に検知してサー
モスタツト弁j2を開閉し、従つてエンジンに流入
する冷却水の温度変化をほぼ一定に保持しエンジ
ンbのシリンダおよびシリンダヘツドの過冷を防
止できる(装置a2のアウトレツト部cの温度を実
線で、インレツト部dの温度を破線で夫々第3図
bに示す)。
しかしながらやはりこのものもエンジンの始動
時において冷却水温度が上昇していない場合には
バイパス路h2に冷却水が流れ冷却水がエンジン内
部を積極的に循環するため、エンジンの特にシリ
ンダーヘツド部近傍の冷却水温度がなかなか上昇
しないという不都合があり、その結果やはり暖機
時間t2が長くなる。
本考案は、暖機時間を短縮することにより、ガ
ソリンエンジンにあつては燃費の向上又エンジン
オイルの希釈化を防止し、又デイーゼルエンジン
にあつては白煙の発生を抑制するとともに騒音を
低減しうるエンジンの冷却装置の提供を目的と
し、以下本考案の一実施例を図面にもとづき説明
する。
本考案のエンジンの冷却装置(以下冷却装置と
いう)1は、第1図aに示すように、ラジエータ
2のアツパータンクと、エンジン3の冷却水のア
ウトレツト部4とをゴム等で成型された接続管5
により接続し、かつロアータンクとエンジン3の
冷却水のインレツト部7に設けられるウオータポ
ンプ9とをゴム等で成型された接続管10により
連結することによつて、エンジン3のシリンダブ
ロツク、シリンダヘツド内のウオータジヤケツト
を通り、接続管5、ラジエータ2、接続管10、
ウオータポンプ9をへてエンジン3に循環する冷
却水の主流路11を形成する。又主流路11に
は、ラジエータ2をバイパスする比較的口径の大
きいバイパス路12が形成され、かつ主流路11
のエンジン3の冷却水のインレツト部7側におけ
るバイパス路12との接続部aには第1のサーモ
スタツト弁14が、又エンジン3の冷却水のアウ
トレツト部4側の主流路11におけるバイパス路
12との接続部bの上流側には、エンジン3のア
ウトレツト部4近傍に位置させ第2のサーモスタ
ツト弁15が設けられる。なお第1のサーモスタ
ツト弁14は、冷却水温度が設定温度より低い場
合は主流路11を閉止しバイパス路12を開放す
るとともに、該サーモスタツト弁14はバイパス
路12を流れる冷却水温度が設定温度(例えば82
℃)になつたとき主流路11を開きかつバイパス
路12を閉止する方向に作動し、又第2のサーモ
スタツト弁15は、第1のサーモスタツト弁14
に比して低い温度で開弁しうるように設定されて
いる。
又ラジエータ2には、第1のサーモスタツト弁
14の上流側のラジエータ2のアウトレツト部近
傍に取付けられる水温センサ17により作動する
電動フアン19が取付けられ、又ウオータポンプ
9にはカーヒータ20への接続管21が連結され
ている。
然して本考案の冷却装置1において、寒冷時に
エンジンを始動した際には、まず第2のサーモス
タツト弁15が閉止されているためエンジン3内
の冷却水はエンジン内部を積極的に循環すること
なく、したがつて、燃焼室内での燃焼にともなつ
て例えば第1図bに実線で示す(インレツト部7
の温度上昇曲線を破線で示す)ように急速に温度
が上昇し極めて短かい時間t3内にシリンダヘツド
近傍の冷却水温度を所定の温度まで上昇させて、
燃焼室壁面からの熱の逃げを減少させ、すなわ
ち、冷却損失を減らし、熱効率を高める。又エン
ジンの冷却水のアウトレツト部4の冷却水温度が
第2のサーモスタツト弁15の作動温度に達する
ことにより、第2のサーモスタツト弁15が開
き、バイパス路12に冷却水を循環させ、エンジ
ンの冷却水の必要以上の温度上昇を防止する。な
お第2のサーモスタツト弁15はその設定温度以
下の冷却水が流れる都度閉止するが、冷却水はラ
ジエータ2を通らず冷却水温の温度降下の勾配が
小さいため冷却水温度は大して変動することなく
一定温度を保持しつつエンジン3とバイパス路1
2との間に存在する冷却水を第1のサーモスタツ
ト弁14の開弁温度迄上昇する。このように冷却
水温度が上昇して第2のサーモスタツト弁15が
全開状態となり、冷却水がバイパス路12を通り
循環するとともに、さらに冷却水温度が上昇し第
1のサーモスタツト弁14を開きバイパス路12
を閉じる。同時にエンジン3の冷却水のアウトレ
ツト部4から流出し、ラジエータ2で冷却された
冷却水がラジエータ2のロアータンクから、ウオ
ータポンプ9へ流入する。このとき第1のサーモ
スタツト弁14は、該冷却水温度が設定温度より
低い場合はただちに閉止し、従つてエンジン3に
は過度に冷たい冷却水の流入が即座に防止され
る。このように第1のサーモスタツト弁14がそ
の開閉をくり返すことによりエンジン3にはほぼ
一定の温度に維持された冷却水が送給されエンジ
ンの過冷を防ぐ。なお、冷却水温度が上昇するに
従がい第1のサーモスタツト弁14のリフト量が
除々に増大するようにし、バイパス路12、主流
路11にともに冷却水が流れ、冷却水温の上昇に
よつて主流路11のみを流れるように選択、開閉
させても良い。さらに冷却水の温度をセンサ17
が検出し電動フアン19を作動させ冷却水温度を
一定に保つ。
このように本考案の装置においてはまず第2の
サーモスタツト弁がエンジンのアウトレツト部4
を閉止可能に取付けられているため、エンジンの
始動時においてそのウオータジヤケツト内の冷却
水に積極的な循環流を生じさせることなく、従つ
てシリンダヘツド部近傍の冷却水の迅速な温度上
昇を可能とし暖機時間を短縮するとともに、該第
2のサーモスタツト弁の開閉によつて、まずバイ
パス路とエンジンのウオータジヤケツトを通る冷
却水のみを高温に保持しつつ定常状態になるまで
昇温する。さらに本考案の冷却装置においては、
エンジンとラジエータとを結ぶ主流路に該ラジエ
ータをバイパスするバイパス路を設け、かつバイ
パス路と主流路のエンジンの冷却水インレツト部
側との接続部に第1のサーモスタツト弁を設け主
流路とバイパス路とを選択開閉可能に構成してい
るため、バイパス路を通る冷却水が設定温度にな
つた後は、その開閉によつてエンジンに入るその
温度を一定に維持しつつ冷却できる。その結果、
急速暖機によつて、ガソリンエンジンにあつては
始動初期における燃焼室壁面からの熱の逃げを防
止し、熱効率を向上させ、又、潤滑油の希釈化を
防ぎかつシリンダとピストンとの機械損失を減じ
うるとともに、デイーゼルエンジンの場合には白
煙の排出を防止でき又騒音を低減し、又エンジン
の過冷を防ぎ燃費効率等エンジン性能を向上しう
る。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本考案の一実施例を示す概略断面
図、第1図bはその冷却水の温度特性を示す線
図、第2図a、第3図aは従来装置を示す概略断
面図、第2図b第3図bは夫々その冷却水の温度
特性を示す線図である。 2……ラジエータ、3……エンジン、4……ア
ウトレツト部、7……インレツト部、9……ウオ
ータポンプ、12……バイパス路、14……第1
のサーモスタツト弁、15……第2のサーモスタ
ツト弁、a,b……接続部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ラジエータと、エンジンの冷却水のアウトレツ
    ト部およびインレツト部とを夫々連結した冷却水
    循環用の主流路に、ラジエータをバイパスするバ
    イパス路を接続する一方、主流路の前記インレツ
    ト部側におけるバイパス路の接続部に、該バイパ
    ス路を常時開放するとともに温度上昇により開弁
    しバイパス路を閉じかつ主流路を開きうる第1の
    サーモスタツト弁を設けるとともに、主流路の前
    記アウトレツト部側におけるバイパス路との接続
    部の上流側に、第1のサーモスタツト弁の開弁温
    度以下の温度で開閉する第2のサーモスタツト弁
    を設けたエンジンの冷却装置。
JP1981043563U 1981-03-26 1981-03-26 Expired JPS6226583Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981043563U JPS6226583Y2 (ja) 1981-03-26 1981-03-26

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JP1981043563U JPS6226583Y2 (ja) 1981-03-26 1981-03-26

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JPS57156018U JPS57156018U (ja) 1982-09-30
JPS6226583Y2 true JPS6226583Y2 (ja) 1987-07-08

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JPS53160553U (ja) * 1977-05-23 1978-12-15

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JPS57156018U (ja) 1982-09-30

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