JPH07139350A - 内燃機関の冷却システム - Google Patents

内燃機関の冷却システム

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JPH07139350A
JPH07139350A JP5317248A JP31724893A JPH07139350A JP H07139350 A JPH07139350 A JP H07139350A JP 5317248 A JP5317248 A JP 5317248A JP 31724893 A JP31724893 A JP 31724893A JP H07139350 A JPH07139350 A JP H07139350A
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thermostat
water
bypass
radiator
temperature
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Giichi Kuze
義一 久世
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P7/00Controlling of coolant flow
    • F01P7/14Controlling of coolant flow the coolant being liquid
    • F01P7/16Controlling of coolant flow the coolant being liquid by thermostatic control
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D23/00Control of temperature
    • G05D23/01Control of temperature without auxiliary power
    • G05D23/13Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures
    • G05D23/1306Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids
    • G05D23/132Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids with temperature sensing element
    • G05D23/1333Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids with temperature sensing element measuring the temperature of incoming fluid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P7/00Controlling of coolant flow
    • F01P7/14Controlling of coolant flow the coolant being liquid
    • F01P2007/143Controlling of coolant flow the coolant being liquid using restrictions

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 A,B間の温度差を激減して主弁の開弁時に
発生する熱オーバ・シュート及びサージ圧を完全に消滅
させる。 【構成】 バイパス型サーモスタットのフランジ面15
に、少なくとも1個の小孔17を開口し、サーモスタッ
トの主弁が閉じ、バイパス弁2が開いているエンジンの
冷態時に、該小孔を介して微小量の冷却水がラジエータ
を通り、バイパス水路を循環する大量のバイパス流に合
流して環流し、サーモスタット・ハウジング内の水温A
とサーモスタット・キャップ内に近接する部位の水温B
間の温度差が激減する様に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の冷却システム
に関し,特にサーモスタットを有する自動車用エンジン
の冷却システムに於いて,冷態時におけるエンジンとラ
ジエータとの間の冷却水の流路の制御に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関の冷却システムは,図1
に示すように,エンジンのウォータ・ジャケット4の流
出口5とラジエータ11の流入口12間の第1水路6
と,ラジエータの流出口13とサーモスタット・キャッ
プ16,サーモスタット・ハウジング8,ウォータポン
プ(9)を経てウォータ・ジャケット4の流入口10に
至る第2水路14と,第1水路6及び第2水路14間を
連通するバイパス水路7と,バイパス水路7の開口18
を開閉するバイパス弁2及び第2水路を開閉する主弁3
を有するバイパス型サーモスタット1は,サーモスタッ
ト・キャップ16によってサーモスタット・ハウジング
8内に固定される。
【0003】尚,図に於いてA’はサーモスタット・ハ
ウジング8内,B’はサーモスタット・キャップ16内
に近接する部位の水温の測定点,Cは流量の測定点であ
る。
【0004】エシジンの冷態時,バイパス型サーモスタ
ット1の主弁3は密閉しているので,ウォータ・ジャケ
ット4の流出口5からの高温の冷却水はラジエータ11
内を環流出来ず,第1水路6の分岐点Jからバイパス水
路7→サーモスタット・ハウジング8→ウォータ・ポン
プ9→ウォータ・ジャケット4の流入口10へと矢印の
様に短絡環流する。従ってサーモスタット・ハウジング
8内の水温の上昇は早くなる。
【0005】然し,ラジエータ11とサーモスタット・
キャップ16内の冷却水は流れないで滞留しているから
水温の上昇率は低く,図2に示す自記記録で明らかなよ
うに,サーモスタット・ハウジング8内の測定点A’に
おける水温Aがバイパス型サーモスタット1の主弁3の
開弁温度87℃になっても,第2水路14の図示測定点
B’の水温Bは43.5℃になるに過ぎず,その差は4
3.5℃である。サーモスタット1の主弁3が開弁する
瞬間,ラジエータ11の下部からの低温冷却水が流入す
るため,Bの水温は更に14.5℃下がり,結局,サー
モスタット・ハウジング8内の水温との差は58℃に拡
大する。
【0006】サーモスタット1の熱応答は冷却水の熱応
答よりかなり遅れる 従って,主弁3は水温が規定の開
弁温度よりかなり高くなってから弁を開く。同様に,水
温が規定の閉弁温度よりかなり下がってから弁を閉じ
る。この主弁3の開閉初期に大きな熱オーバ・シュート
が発生し,又,主弁が閉じた時,主弁の上流側にサージ
圧のピークが発生する。そしてこれ等は次第に減衰し,
主弁3の開きが増すと共にやがて消滅する。この間の経
緯は図2の自記記録で明らかである。
【0007】
【発明が解決しょうとする課題】この熱オーバ・シュー
トとサージ圧によって,シリンダ・ブロック、シリンダ
・ヘッドに亀裂が発生することがあり,サーモスタット
1、ラジエータ11,ウォータポンプ9の寿命を縮め
る。又,主弁3の開弁直後の水温の異常低下はシリンダ
内の不完全燃焼を誘発し,有害排気物の発生を多くし,
更に燃料消費量も増す。
【0008】以上の諸々のトラブルの原因は,サーモス
タット・ハウジング8内の水温Aとサーモスタット1上
流の第2水路14の図示測定点B′の水温Bとの大きな
温度差にある。従って,その差を極力小さくすることが
課題解決の決め手になる。
【0009】
【課題を解決するための手段】バイパス型サーモスタッ
トのフランジ面に少なくとも1個の小さな導通孔を開口
して課題の解決を図る。
【0010】
【作用】本発明のサーモスタットのフランジ面に開口す
る1個の小孔によって,ウォータ・ジャケット4の流出
孔5からの冷却水の一部が,ラジエータ11内を環流す
るようになり,サーモスタット1の主弁3の開弁直前の
A,B間の温度差は6℃に激減する。
【0011】
【実施例】図3は本発明のバイパス型サーモスタット1
であり,そのフランジ面15に直径2.8mmの小孔1
7を1個開口し,主弁3が閉じている時でも,この小孔
により少量の冷却水がラジエータ内を環流出来るように
する。
【0012】すると,図4の自記記録で明らかな様にサ
ーモスタットの開弁直前のA,B間の温度差は6℃とな
り,図2の58℃の9.6分の1になる。従って図2に
見られる様な熱オーバシュートやサージ圧現象が全く現
れない。
【0013】サーモスタットのフランジ15に設けた直
径2.8mmの小さな孔17を1個でこの様に大きな効
果を創り出したのである。
【0014】Aの水温60℃になった時を0とし,それ
を基準としてバイパス弁が全閉するまでの経過時間を比
較する。図2は32分,図4は35分であり,図4の方
が3分遅れる丈である。
【0015】図5はフランジ面の小孔を2個とした時の
自記記録である。A,B間の温度差は3℃巾に半減し,
ラジエータ11内を流れる流量は逆に2倍の毎分4リッ
タになる。
【0016】図1のバイパス型サーモスタット1は下向
きであるが、冷却水がラジエータ内を強制環流するか
ら,上向きでも,横向きでも同様の効果が得られる。
【0017】図6は,他の実施例を示す。第1水路6は
ウォータ・ジャケット4の流出口5とラジエタ11の下
部流入口12a間を連通し,第2水路14はラシエータ
11の上部流出口孔13aからサーモスタット・キャッ
プ16,サーモスタット・ハウジング8,ウォータポン
プ9を経てウォータ・ジャケット4の下部流入口10に
連通して,Xクロス水路を形成する。サーモスタット・
キャッブ16をエンジンの上部位置にセット出来るの
で,サーモスタットの着脱が容易になる。
【0018】
【発明の効果】本発明は,バイパス型サーモスタットの
フランジ面に少なくとも1個の小孔を開口する丈で,
A,B間の温度差は激減し,熱オーバシュート,サーシ
圧の発生を消滅させる効果は顕著である。即ち,シリン
ダ・ブロック,シリンダ・ヘッドに亀裂が発生すること
は無くなり,又,サーモスタット,ラジエータの寿命は
増し,シリンダ内の完全燃焼にも貢献し,有害排気物の
発生は減り,燃費の節約も有り,更にエンジンの寿命を
増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の内燃機関の冷却システムを示す
【図2】 図1の流量,温度,時間の測定値の自記記録
を示す
【図3】 本発明のバイパス型サーモスタットを示す
【図4】 小孔1個の場合の流量、温度,時間の測定値
の自記記録を示す
【図5】 小孔2個の場合の流量,温度,時間の測定値
の自記記録を示す
【図6】 内燃機関の冷却システムの他の実施例を示す
【符号の説明】
1 バイパス型サーモスタット 9 ウォータ・ポ
ンプ 2 バイパス弁 11 ラジエータ 3 主弁 14 第2水路 4 ウォータ・ジャケット 15 フランジ面 6 第1水路 16 サーモスタッ
ト・キャップ 7 バイバス水路 17 フランジ面の
小孔 8 サーモスタット・ハウジング
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月9日
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 自動車エンジンの冷却システム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車エンジンの冷却シ
ステムに関し,特にサーモスタットを有する自動車エン
ジンの冷却システムに於いて,冷態時におけるエンジン
とラジエータとの間の冷却水の流路の制御に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】現在,主流となっているウォータ・ジャ
ケットの入口側にサーモスタットを設けた自動車エンジ
ンの冷却システムは,図1に示すように,エンジンのウ
ォータ・ジャケット4の流出口5からラジエータ11の
流入口12に至る第1水路6と,ラジエータの流出口1
3からサーモスタット・キャップ16,サーモスタット
・ハウジング8,ウォータポンプ9を経てウォータ・ジ
ャケット4の流入口10に至る第2水路14と,第1水
路6及び第2水路14間を連通するバイパス水路7より
なり,バイパス水路7の開口18を開閉するバイパス弁
2及び第2水路を開閉する主弁3を有するバイパス型サ
ーモスタット1は,サーモスタット・キャップ16によ
ってサーモスタット・ハウジング8内に固定される。
【0003】尚,図に於いてA’はサーモスタット・ハ
ウジング8内,B’はサーモスタット・キャップ16内
に近接する部位の水温の測定点,Cはラジエータ11内
を流れる流量の測定点である。
【0004】エンジンの冷態時,バイパス型サーモスタ
ット1の主弁3は密閉し,バイパス弁2は開いているの
で,ウォータ・ジャケット4の流出口5からの高温の冷
却水はラジエータ11内を環流出来ず,第1水路6の分
岐点Jからバイパス水路7→サーモスタット・ハウジン
グ8→ウォータホンプ9→ウォータ・ジャケット4の流
入口10へと矢印の様に短絡環流する。従ってサーモス
タット・ハウジング8内の水温の上昇は早くなる。
【0005】然し,ラジエータ11とサーモスタット・
キャップ16内の冷却水は流れないで滞留しているから
水温の上昇率は低く,図2に示す自記記録で明らかなよ
うに,サーモスタット・ハウジング8内の測定点A’に
おける水温Aがバイパス型サーモスタット1の主弁3の
開弁温度85℃になっても,第2水路14の図示測定点
B’の水温Bは41℃になるに過ぎず,その差は44℃
である。サーモスタット1の主弁3が開弁する瞬間,ラ
ジエータ11の下部からの低温冷却水が流入するため,
Bの水温は更に13℃下がり,結局,Aの水温との差
は,57℃に拡大する。
【0006】サーモスタット1の熱応答は冷却水の熱応
答よりかなり遅れる。従って,主弁3は水温が規定の開
弁温度よりかなり高くなってから弁を開く,同様に,水
温が規定の開弁温度よりかなり下がってから弁を閉じ
る。この主弁3の開閉時に大きな熱オーバ・シュートが
発生し,又,主弁が閉じた時,主弁の上流側にサージ圧
のピークが発生する。そしてこれ等は次第に減衰し,主
弁3の開きが増すと共にやがて消滅する。この間の経緯
は図2の自記記録で明らかである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この熱オーバ・シュー
トとサージ圧によって,シリンダ・ブロック,シリンダ
・ヘッドに亀裂が発生することがあり,サーモスタット
1,ラジエータ11,ウォータポンプ9の寿命を縮め
る。又,主弁3の開弁直後の水温の異常低下はシリンダ
内の不完全燃焼を誘発し,有害排気物の発生を多くし、
更に燃料消費量も増す。
【0008】以上の諸々のトラブルの原因は,水温Aと
水温Bとの間の大きな温度差にある。従って,その差を
極力小さくすることが課題解決の決め手になる。
【0009】
【課題を解決するための手段】バイパス型サーモスタッ
トのフランジ面に少なくとも1個の小さな導通孔を開口
して課題の解決を図る。
【0010】
【作用】本発明のバイパス型サーモスタット1’のフラ
ンジ面に開口する1個の小孔によって,ウォータ・ジャ
ケット4の流出口5からの冷却水のうち微小量がラジエ
ータ11内を環流するようになり,バイパス型サーモス
タット1’の主弁3の開弁直前のA,B間の温度差は6
℃に激減する。
【0011】
【実施例】図3は自動車エンジンの冷却水の温度を制御
する,本発明のバイス型サーモスタット1’で、そのフ
ランジ面15に直径2.8mmの小孔17を1個開口
し,主弁が閉じている時でも,これにより微小量の冷却
水がラジエータ11内を環流して,大量のバイパス流に
合流して循環し、主弁3の開弁直前の,A,B間の温度
差を6℃に激減させるのである。
【0012】図1はウオータ・ジャケットの入口側にサ
ーモスタットを設けた,入口側温度制御方式で,現在,
自動車エンジンの冷却システムの主流をなしているもの
である。そして,図1の作動自記記録は,既に図2に示
した通りである。
【0013】図4は,図1のバイパス型サーモスタット
を,本発明の図3のバイパス型サーモスタット1’に取
り替えた実施例である。バイパス型サーモスタット1’
以外は,構成,作用及び符号は,図1と同じであるから
説明は省略する。
【0014】図4に於いて,主弁3が閉じ,バイパス弁
が開いている冷態時に,冷却水の微小量がサーモスタッ
トのフランジ面15の小孔17を経て,バイパス水路7
を循環する大量のバイパス流に合流して、ウォータポン
プ9を経て,ウォータ・ジャケット4の下部の流入口1
0へ環流する。その結果,A,B間の温度差は,図5の
自記記録に示す様に6℃に激減する。
【0015】即ち,Aの水温60℃の時Bの水温は55
℃からほぼ平行に上昇し,主弁3の開弁直前のBの温度
79.5℃の時,Aとの温度差は6℃に激減する。その
間ラジエータ7を通る流量は毎分2.5リッタに過ぎな
い。開弁から1.3分で滑らかに上昇してAにあと1.
5℃に迫る。図2に見られる様な熱オーバシュートやサ
ージ圧現象は完全に消滅する。
【0016】Aの水温が60℃の時を0とし,それを基
準として流量が毎分30リッタになる経過時間は,図2
は31.2分,図5は31.5分であり,流量が毎分6
0リッタになる経過時間は,図2は39.5分,図5は
38.8分であり,殆ど差が無い。
【0017】図1のバイパス型サーモスタット1は下向
きであるが,冷却水がラジエータ内を強制環流するか
ら,上向きでも,横向きでも同様の効果が得られる。
【0018】図6は,本発明の図3のバイパス型サーモ
スタット1’を採用した入口側温度制御方式の他の実施
例である。第1水路6はウォータ・ジャケット4の上部
流出口5とラジエータ11の下部流入口12a間を連通
し,第2水路14はラジエータの上部流出口13aから
サーモスタット・キャップ16,サーモスタット・ハウ
ジング8,ウォータポンプ9を経てウォータ・ジャケッ
ト4の下部流入口10に連通して,Xクロス水路を形成
し,第1水路6と第2水路14間を連通するバイパス水
路7とを有する自動車エンジンの冷却システムである。
【0019】サーモスタットの主弁3が閉じ,それと一
体のバイパス弁2が開いているエンジンの冷態時に,冷
却水の微小量がラジエータ11を通り,バイパス型サー
モスタット1のフランジ面15の小孔17を経て,バイ
パス水路7を循環する大量のバイパス流に合流して環流
する。
【0020】ウォータ,ジャケット4の上部最高温度の
流出口5が,直接ラジエータ11の下部に接続されてい
るので,ラジエータ内を下から上への熱の伝導及び対流
が効率良く行われる。従って,主弁3の開弁直前のA,
B間の温度差は図4より良くなる。更に,サーモスタッ
ト・キャップ16をエンジンの上部近くセット出来るか
らサーモスタットの着脱が容易になる。
【0021】図7は,ウォータ・ジャケットの出口側に
サーモスタットを設けた,出口側温度制御方式の実施例
である。ウォータ.ジャケット4の上部流出口5からサ
ーモスタット・ハウジング8,サーモスタット・キャッ
プ16を経てラジエータ11の流入口12に至る第1水
路6と,ラジエータの流出口13からウォータポンプ9
を経てウォータ・ジャケット4の流入口10に至る第2
水路14と,第1水路6と第2水路14間を連通するバ
イパス水路7とを有するエンジンの冷却システムであ
る。
【0022】1970年頃迄は,自動車エンジンの冷却
システムは,すべて,図7のウォータ・ジャケットの流
出口側にサーモスタットを設けた,出口側温度制御方式
であった。然し,この制御方式ではサーモスタットの開
弁時に,ラジエータ11の下部13からの低温流が高温
のウォータ・ジャケット4の下部流入口10に直接流れ
込む。熱オーバ・シュート及びサージ圧が多発し,故障
も多かった。
【0023】1975年頃,ウォータ・ジャケット4の
下部流入口側にサーモスタットを設けた,入口側温度制
御方式(図1)が開発され,出口側温度制御方式に替わ
って現在これが自動車エンジン冷却システムの主流にな
っている。
【0024】図1はサーモスタットの開弁時に,ラジエ
ータの下部13からの低温の冷却水が,サーモスタット
・ハウジング8内で高温のバイパス流と混合してからウ
ォータポンプ9を経て,ウォータ・ジャケット4の下部
10へ環流するのである。従って,出口側温度制御方式
に比較して,熱オーバ・シュート及びサージ圧も大きく
減少したのである。
【0025】図8は,本発明の図3のバイパス型サーモ
スタット1’を採用した,出口側温度制御方式の実施例
である。バイパス型サーモスタット1’以外は,構成,
作用及び符号は,図7と同じであるから説明は省略す
る。
【0026】第8図に於いて,バイパス型サーモスタッ
ト1’の主弁3が閉じ,それと一体のバイパス弁2が開
いているエンジンの冷態時に,冷却水の微小量が,バイ
パス型サーモスタット1’のフランジ面15の小孔17
を経て,ラジエータ11を通り,バイパス水路7を循環
する大量のバイパス流に合流してからウォータポンプ9
を経て,ウォータ・ジャケット4の下部流入口10へ環
流する。
【0027】従来の入口側温度制御方式及び出口側温度
制御方式のバイパス型サーモスタットを本発明のフラン
ジ面に小孔を開口するバイパス型サーモスタット1’に
取り替えた丈で,主弁の開弁直前のA,B間の温度差を
図5の様に激減させることが出来るのである。
【0028】
【発明の効果】本発明は,バイパス型サーモスタットの
フランジ面に少なくとも1個の小孔を開口する丈で,主
弁の開弁直前のA,B間の温度差は激減し,熱オーバ・
シュート,サージ圧の発生を消滅させる効果は顕著であ
る。即ち,シリンダ・ブロック,シリンダ・ヘッドに亀
裂が発生することは無くなり,又,サーモスタット,ラ
ジエータ,ウォータポンプの寿命は増し,シリンダ内の
完全燃焼にも貢献し,有害排気物の発生は減り,燃費の
節約も有り,更にエンジンの寿命を増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の入口側温度制御方式の冷却システムを
示す。
【図2】 図1の温度,流量,時間の自記記録を示す。
【図3】 本発明のバイパス型サーモスタットの実施例
を示す。
【図4】 図1のサーモスタット1を図3の小孔1個の
サーモスタット1’に取り替えた入口側温度制御方式の
冷却システムを示す。
【図5】 図4の温度,流量,時間の自記記録を示す。
【図6】 図3のサーモスタット1’を取り付けた入口
側温度制御方式の冷却システムの他の実施例を示す。
【図7】 従来の出口側温度制御方式の冷却システムを
示す。
【図8】 図7のサーモスタット1を図3のサーモスタ
ット1’に取り替えた実施例を示す。
【符号の説明】 1 従来のバイパス型サーモスタット 9 ウォー
タ・ポンプ 1’本発明のバイパス型サーモスタット 11 ラジエ
ータ 2 バイバス弁 14 第2水
路 3 主弁 15 フラン
ジ面 4 ウォータ・ジャケット 16 サーモ
スタット,キャプ 6 第1水路 17 フラン
ジ面の小孔 7 バイパス水路 8 サーモスタット・ハウジング
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月4日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 内燃機関の冷却システム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の冷却システム
に関し,特に省エネルギー型内燃機関の冷却システムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、主流となっている,ウォータ・ジ
ャケットの入口側にサーモスタットを設けた入口側温度
制御方式の内燃機関の冷却システムは,図1に示すよう
に,エンジンのウォータ・ジャケット4の流出口5から
ラジエータ11の流入口12に至る第1水路6と,ラジ
エータの流出口13からサーモスタット・キャップ1
6,サーモスタット・ハウジング8,ウォータポンプ9
を経てウォータ・ジャケット4の流入口10に至る第2
水路14と,第1水路6及び第2水路14間を連通する
バイパス水路7よりなり,バイパス水路7の開口18を
開閉するバイパス弁2及び第2水路を開閉する主弁3を
備えるバイパス型サーモスタット1は,サーモスタット
・キャップ16によってサーモスタット・ハウジング8
内に固定される。
【0003】尚,図に於いてA’はサーモスタット・ハ
ウジング8内、B’はサーモスタット・キャップ16内
に近接する部位の液温の測定点,Cはラジエータ11内
を流れる流量の測定点である。
【0004】エンジンの冷態時,バイパス型サーモスタ
ット1の主弁3は密閉し,バイパス弁2は開いているの
で,ウォータ・ジャケット4の流出口5からの冷却液は
ラジエータ11内を環流出来ず,第1水路6の分岐点J
からバイパス水路7→サーモスタット・ハウジング8→
ウォータポンプ9→ウォータ・ジャケット4の流入口1
0へと矢印の様に短絡環流する。従ってサーモスタット
・ハウジング8内の液温の上昇は早くなる。
【0005】然し,ラジエータ11とサーモスタット・
キャップ16内の冷却液は流れないで滞留しているから
液温の上昇率は低く,図2に示す自記記録で明らかなよ
うに,サーモスタット・ハウジング8内の測定点A’に
おける液温Aがバイパス型サーモスタット1の主弁3の
開弁温度85℃になっても,第2水路14の図示測定点
B’の液温Bは41℃になるに過ぎず,その差は44℃
である。サーモスタット1の主弁3が開弁する瞬間,ラ
ジエータ11の下部からの低温冷却液が流入するため,
Bの液温は更に13℃下がり,結局,Aの液温との差
は,57℃に拡大する。
【0006】サーモスタット1の熱応答は冷却液の熱応
答よりかなり遅れる。従って,主弁3は液温が規定の開
弁温度よりかなり高くなってから弁を開く。同様に,液
温が規定の開弁温度よりかなり下がってから弁を閉じ
る。この主弁3の開閉時に大きな熱オーバ・シュートが
発生し,又,主弁が閉じた時,主弁の上流側にサージ圧
が頻発する。この間の経緯は図2の自記記録で明らかで
ある。
【0007】この熱オーバーシュートとサージ圧によっ
て,シリンダ・ブロック及びシリンダ・ヘッドに亀裂が
発生することがあり,又サーモスタット1,ラジエータ
11,ウォータポンプ9等の寿命を縮める。更にサーモ
スタット1の主弁の介在に起因するA,B間の大きな温
度差は,シリンダ内の不完全燃焼を誘発し,有害排気物
の発生を多くし,更に燃料消費量も増す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた諸悪の発生
原因は,開弁時のA,B間の大きな温度差にあり,エン
ジンの冷態期間中,冷却液がラジエータ内を環流しては
ならないとする従来の先入観にあるのである。
【課題を解決するための手段】バイパス型サーモスタッ
トのフランジ面に少なくとも1個の小さな孔を開口して
エンジンの冷態期間中,この孔を通り微量の冷却液がラ
ジエータ内を環流し続けるようにして課題の解決を図
る。
【0009】
【作用】従来のバイパス型サーモスタット1のフランジ
面に,少なくとも1個の小孔を開口すると,エンジンの
冷態時にウォータ・ジャケット4の流出口5からの冷却
液の微小量が、ラジエータ11内を環流するようにな
る。そして,A,B間の温度差は激減し,サーモスタッ
トの開弁時の熱オーバ・シュートもサージ圧も共に消滅
する。
【0010】
【実施例】図3は,内燃機関の冷却液の温度を制御す
る,本発明のバイパス型サーモスタット1’で,そのフ
ランジ面15に直径2.8mmの小孔17を1個開口
し,主弁3が閉じている時でもこの小孔を経て微小量の
冷却液がラジエータ11内を通り,大量のバイパス流に
合流して環流するようになる。すると,主弁3の開弁直
前の問題のA,B間の温度差57℃が6℃に激減する。
【0011】図4は,フランジ面に1個の直径2.8m
mの小孔を設けたバイパス型サーモスタット1’を中心
として構成する内燃機関の冷却システムの実施例であ
る。バイパス型サーモスタット1’以外は,構成,作用
及び符号は,図1と同じであるから説明は省略する。主
弁3が閉じているエンジンの冷態期間中でも、冷却液は
この小孔17を通ってラジエータ内を環流し続ける。
【0012】図5は,図4の自記記録である。Aの水温
60℃の時,Bの水温は55℃で,以後両者はほぼ平行
して上昇し,主弁3の開弁直前のBの温度79.5℃の
時,Aとの温度差は6℃になり、図2に見られる様な熱
オーバシュートやサージ圧現象は完全に消滅する。その
間ラジエータ7を通る流量は毎分2.5リッタに過ぎな
い。
【0013】Aの液温が60℃の時を0とし,それを起
点として,主弁3が開き始める迄の経過時間は,図2は
22.5分,図5は27.6分で,図2の方が5.1分
早いが,流量が毎分60リッタになる経過時間は,図2
は39.5分,図5は38.8分であり,途中経過は遅
くてもゴールに到達する時間は,フランジ15に小孔1
7の有る方が逆に0.7分早くなる。
【0014】図6はサーモスタットのフランジ面の小孔
2.8mmを2個設けた時の自記記録である。主弁3の
開弁直前のA、B間の温度差は3.5℃で,あとBは直
ぐAに追い付きA,Bが一体となり上昇を継続する。
又,流量が毎分60リッタになる経過時間は39.2分
で,図6は図2より0.3分早くなる。
【0015】図2に於いてBの温度は停滞しており,A
は一定の角度で上昇するから主弁の開弁直前のA,B間
の温度差は最大であり,開弁と共に低温流のため更に温
度差は増し,弁の開閉による熱オーバシュートとサージ
圧の頻発によりその間,Aの上昇は止まり、やがて弁の
開きが増し流量が増大し,Bの急上昇するのを待ってA
はBと一体となって上昇を再開するのである。
【0016】同じ地点を目指すのに,一方(図6)は直
線路をゆっくり進んで,何の障害も無く一直線に目的地
に達し,他方(図2)は大急ぎで駆け,途中幾多の障害
に遭い,全身傷だらけで目的地に辿り着いたようなもの
である。A,Bの線で囲まれた図2の斜線の面積は,実
質エネルギーの浪費であるばかりでなく,このエネルギ
ーが,前に述べた諸悪の発生に尽力するのである。図2
に比較して図6は画期的省エネルギーであり,エンジン
に与える貢献は明白である。
【0017】フランジの孔数を3個に増せばエネルギー
の浪費は更に減るのである。サーモスタットのフランジ
面に設ける小孔は2.8mmとは限らない。孔径と個数
は個別エンジンに対応して夫々最適なものを選択する。
【0018】図4のバイパス型サーモスタット1’は下
向きであるが,冷却水がラジエータ内を強制環流するか
ら,上向きでも,横向きでも同様の効果が得られる。
【0019】図7は,本発明の図3のバイパス型サーモ
スタット1’を採用した入口側温度制御方式の冷却シス
テムの他の実施例である。第1水路6はウォータ・ジャ
ケット4の上部流出口5とラジエータ11の下部流入口
12a間を連通し,第2水路14はラジエータの上部流
出口13aからサーモスタット・キャップ16,サーモ
スタット・ハウジング8,ウォータポンプ9を経てウォ
ータ・ジャケット4の下部流入口10に連通して,Xク
ロス水路を形成し,第1水路6と第2水路14間をバイ
パス水路7で連通する内燃機関の冷却システムである。
【0020】サーモスタットの主弁3が閉じ,それと連
動するバイパス弁2が開いているエンジンの冷態時に,
冷却液の微小量がラジエータ11を通り,バイパス型サ
ーモスタット1’のフランジ面15の小孔17を経て,
バイパス水路7を循環する大量のバイパス流に合流して
環流する。
【0021】ウォータ・ジャケット4の上部最高温度の
流出口5が,直接ラジエータ11の下部に接続されてい
るので,ラジエータ内を下から上への熱の伝導及び対流
が効率良く行われ,更に,ボンネットで保温されるか
ら,主弁3の開弁直前のA,B間の温度差は図4より改
善される。尚,サーモスタット・キャツプ16をエンジ
ンの上部近くセット出来るから,サーモスタットの着脱
が容易になる。
【0022】図8は,ウォータ・ジャケットの出口側に
サーモスタット1を設けた従来の出口側温度制御方式の
冷却システムの実施例である。ウォータ・ジャケット4
の上部流出口5からサーモスタット・ハウジング8,サ
ーモスタット・キャップ16を経て,ラジエータ11の
流入口12に至る第1水路6と,ラジエータの流出口1
3からウォータポンプ9を経てウォータ・ジャケット4
の流入口10に至る第2水路14と,第1水路6と第2
水路14間をバイパス水路7で連通する内燃機関の冷却
システムである。
【0023】1970年頃迄は,自動車エンジンの冷却
システムは,すべて、図8に示すウォータ・ジャケット
の流出口側にサーモスタットを設けた出口側温度制御方
式であった。然し,この制御方式ではサーモスタットの
開弁時に,ラジエータ11の下部13からの低温流が高
温のウォータ・ジャケット4の下部流入口10に直接流
れ込む。熱オーバ・シュート及びサージ圧が多発し,故
障も多かった。
【0024】1975年頃、ウォータ・ジャケット4の
下部流入口側にサーモスタットを設けた入口側温度制御
方式(図1)が開発され,出口側温度制御方式に替わっ
て現在これが自動車エンジン冷却システムの主流になっ
ている。
【0025】図1はサーモスタットの開弁時に,ラジエ
ータの下部13からの低温の冷却液が,サーモスタット
・ハウジング8内で大量のバイパス流と混合してからウ
ォータポンプ9を経て,ウォータ・ジャケット4の下部
10へ環流するのである。従って,出口側温度制御方式
に比較して熱オーバ・シュート及びサージ圧が減少した
のである。それでも尚,図2に示すような大きなエネル
ギーの浪費は避けられないのである。
【0026】従来の入口側温度制御方式であれ、出口側
温度制御方式であれ、そのバイパス型サーモスタット1
を本発明のフランジ面に小孔を開口するバイパス型サー
モスタット1’に取り替える丈で,夫々同じく主弁の開
弁直前のA,B間の温度差を図5,或は図6の様に激減
させることが出来るのである。
【0027】
【発明の効果】本発明は、バイパス型サーモスタットの
フランジ面に少なくとも1個の小孔を開口する丈で、主
弁の開弁直前のA,B間の温度差を激減させ,熱オーバ
・シュート,サージ圧の発生を消滅させる省エネルギー
効果は顕著である。即ち,シリンダ・ブロック,シリン
ダ・ヘッドに亀裂が発生することは無くなり,又,サー
モスタット,ラジエータ・ウォータポンプの寿命は増
し,シリンダ内の完全燃焼にも貢献し,有害排気物の発
生は減り,燃費の節約も有り,更にエンジンの寿命を増
す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の入口側温度制御方式の内燃機関の冷却
システムを示す。
【図2】 図1の温度,流量,時間の自記記録を示す。
【図3】 本発明のバイパス型サーモスタットの実施例
を示す。
【図4】 図1のサーモスタット1を図3の小孔1個の
サーモスタット1’に取り替えた内燃機関の冷却システ
ムを示す。
【図5】 図4の温度,流量,時間の自記記録を示す。
【図6】 図4に於いてサーモスタットの小孔を2個に
した場合の流量,温度,時間の自記記録を示す。
【図7】 図4の入口測温度制御方式の他の実施例を示
す。
【図8】 旧来の出口側温度制御方式の冷却システムを
示す。
【符号の説明】 1 従来のバイパス型サーモスタット 9 ウォー
タ・ポンプ 1’本発明のバイパス型サーモスタット 11 ラジエ
ータ 2 バイパス弁 14 第2水
路 3 主弁 15 フラン
ジ面 4 ウォータ・ジャケット 16 サーモ
スタット・キャプ 6 第1水路 17 フラン
ジ面の小孔 7 バイパス水路 8 サーモスタット・ハウジング
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図3】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 内燃機関の冷却システム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内撚機関の冷却システム
に関し,特に省エネネギー型内燃機関の冷却システムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在,主流となっている,エンジンのウ
ォータ・ジャケットの入口側にサーモスタットを設けた
入口側温度制御方式の内燃機関の冷却システムに於い
て,エンジンのウォータ・ジャケットを電熱ヒータを内
蔵する加熱タンクに替えて,エンジンの冷却システムの
ベンチ・テスターを作り自記記録する。図1に示すよう
に,エンジンのウォータ・ジャケット(加熱タンク)4
の流出口5からラジエータ11の流入口12に至る第1
水路6と,ラジエータの流出口13からサーモスタット
・キャップ16,サーモスタット・ハウジング8,ウォ
ータポンプ9を経てウォータ・ジャケット4の流入口1
0に至る第2水路14と,第1水路6及び第2水路14
間を連通するバイパス水路7よりなり,バイパス水路7
の開口18を開閉するバイパス弁2及び第2水路を開閉
する主弁3を備えるバイパス型サーモスタット1は,サ
ーモスタット・キャップ16によってサーモスタット・
ハウジング8内に固定される。
【0003】尚,図に於いてA’はサーモスタット・ハ
ウジング8内,B’はサーモスタット・キャップ16内
に近接する部位の液温の測定点,Cはラジエータ11内
を流れる流量の測定点である。第1,第2水路の内径を
夫々24mm,水路7の内径を10mmとし,流量を毎
分60リッタとする。
【0004】エンジンの冷態時,バイパス型サーモスタ
ット1の主弁3は密閉し,バイパス弁2は開いているの
で,ウォータ・ジャケット4の流出口5からの冷却液は
ラジエータ11内を環流出来ず,第1水路6の分岐点J
からバイパス水路7→サーモスタット・ハウジング8→
ウォータポンプ9→ウォータ・ジャケット4の流入口1
0へと矢印の様に短絡環流する。従ってサーモスタット
・ハウジング8内の液温の上昇は早くなる。
【0005】然し,ラジエーク11とサーモスタット・
キャップ16内の冷却液は流れないで滞留しているから
液温の上昇率は低く,図2に示す自記記録で明らかなよ
うにエンジンの起動時は,測定点A’における液温A
と,第2水路14の測定点B’の液温Bとの温度差はゼ
ロであるが,以後,A,B間の温度差は開く一方で,A
が主弁3の開弁温度85℃になっても,Bの温度は41
℃になるに過ぎず,その差は44℃である。サーモスタ
ット1の主弁3が開弁する瞬間,ラジエータ11の下部
からの低温冷却液が流入するため,Bの液温は更に13
℃下がり,結局,Aの液温との差は、57℃に拡大す
る。
【0006】サーモスタット1の熱応答は冷却液の熱応
答よりかなり遅れる。従って,主弁3は液温が規定の開
弁温度よりかなり高くなってから弁を開く。同様に,液
温が規定の開弁温度よりかなり下ってから弁を閉じる。
この主弁3の開閉時に大きな熱オーバ・シュートが発生
し,又,主弁が閉じた時,主弁の上流側にサージ圧が頻
発する。この間の経緯は図2の自記記録で明らかである
【0007】この熱オーバ・シュートとサージ圧によっ
て,シリンダ・ブロック及びシリンダ・ヘッドに亀裂が
発生することがあり,又サーモスタット1,ラジエータ
11,ウォータポンプ9等の寿命を縮める。更にサーモ
スタット1の主弁の介在に起因するA,B間の大きな温
度差は,シリンダ内の不完全燃焼を誘発し,有害排気物
の発生を多くし,更に燃料消費量も増す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた諸悪の発生
原因は,開弁時のA,B間の大きな温度差にあり,エン
ジンの冷態期間中は,Aの温度上昇を早める為め,冷却
液はラジエータ内を環流してはならないと云う,従来の
先入観に起因するのである。
【課題を解決するための手段】バイパス型サーモスタッ
トのフランジ面に少なくとも1個の小さな孔を開口して
エンジンの冷態期間中でも,この孔を通り微量の冷却液
がラジエータ内を環流し続けるようにして課題の解決を
図る。
【0009】
【作用】従来のバイパス型サーモスタット1のフランジ
面に,外径2.8mmの小孔を1個開口する。すると,
エンジンの冷態時にウォータ・ジャケット4の流出口5
からの冷却液の微小量が,ラジエータ11内を環流する
ようになる。それ丈で,A,B間の温温度差57℃は6
℃に激減し,サーモスタットの開弁時の熱オーバ・シュ
ートも,サージ圧も共に消滅する。然し,後述する様
に,そのためにAの温度上昇の時間的遅れは無いのであ
る。
【0010】
【実施例】図3は内燃機関の冷却液の温度を制御する本
発明のバイパス型サーモスタット1’で,そのフランジ
面15に直径2.8mmの小孔17を1個開口する。す
ると主弁3が閉じている時でも,この小孔を経て微小量
の冷却液がラジエータ11内を経て環流するようにな
る。
【0011】図4は,フランジ面に1個の直径2.8m
mの小孔を設けたバイパス型サーモスタット1’を中心
として構成する内燃機関の冷却システムの実施例であ
る。バイパス型サーモスタット1’以外は,構成,作用
及び符号は,図1と同じであるから説明は省略する。
【0012】図5は,図4の自記記録である。エンジン
の起動時は,A,B間の温度差はゼロであるが(図示せ
ず),Aの液温60℃の時,Bの液温は55℃で,主弁
3の開弁直前のBの温度79.5℃の時,Aとの温度差
は6℃になり,図2に見られる様な熱オーバシュートや
サージ圧現象は完全に消滅する。その間ラジエータ7を
通る流量は毎分2.5リッタに過ぎない。
【0013】Aの液温が60℃の時を0とし,それを起
点として,主弁3が開き始める迄の経過時間は,図2は
22.5分,図5は27.6分で,図2の方が5.1分
早いが,流量が毎分60リッタになる経過時間は,図2
は39.5分,図5は38.8分であり,途中経過は遅
くてもゴールに到達する時間は,フランジ15に小孔1
7の有る方が逆に0.7分早くなる。
【0014】図6はサーモスタットのフランジ面の小孔
2.8mmを2個設けた時の自記記録である。主弁3の
開弁直前のA,B間の温度差は3.5℃で,あとBは直
ぐAに追い付きA,Bが一体となり上昇を継続する。A
の液温が60℃の時を0とし,それを起点として,流量
が毎分60リッタになる経過時間は39.2分で,図6
は図2より0.3分早くなり,従来のもの(図2)より
遅いことは無い。
【0015】図2に於いてBの温度は停滞しており,A
は一定の傾斜で上昇するから主弁の開弁直前のA,B間
の温度差は最大となり,開弁と共に低温流のため更に温
度差は増し,弁の開閉による熱オーバシュートとサージ
圧の頻発により,その間,Aの上昇は止まり,やがて弁
の開きが増し流量が増大し,Bの急上昇するのを待って
AはBと一体となって上昇を再開するのである。
【0016】同じ地点を目指すのに,一方(図6)は直
線路をゆっくり進んで,何の障害も無く一直線に目的地
(60リッタ)に達し,他方(図2)は大急ぎで駆け,
途中幾多の障害に遭い,全身傷だらけで目的地に辿り着
いたようなものである。A,Bの線で囲まれた図2の斜
線の面積は,実質エネルギーの浪費であるばかりでな
く,このエネルギーが,前に述べた諸悪の発生に尽力す
るのである。図2に比較して図6は画期的省エネルギー
的であり,エンジンに与える貢献は明白である。
【0017】フランジの孔数を3個に増せばエネルギー
の浪費は更に減るのである。サーモスタットのフランジ
面に設ける小孔は2.8mmとは限らない。孔径と個数
は個別エンジンに対応して夫々最適なものを選択する。
【0018】図4のバイパス型サーモスタット1’は下
向きであるが,冷却水がラジエータ内を強制環流するか
ら,上向きでも,横向きでも同様の効果が得られる。
【0019】図7は,本発明の図3のバイパス型サーモ
スタット1’を採用した入口側温度制御方式の冷却シス
テムの他の実施例である。第1水路6はウォータ・ジャ
ケット4の上部流出口5とラジエータ11の下部流入口
12a間を連通し,第2水路14はラジエータの上部流
出口13aからサーモスタット・キャップ16,サーモ
スタット・ハウジング8,ウォータポンプ9を経てウォ
ータ・ジャケット4の下部流入口10に連通して,Xク
ロス水路を形成し,第1水路6と第2水路14間をバイ
パス水路7で連通する内燃機関の冷却システムである。
【0020】サーモスタットの主弁3が閉じ、それと連
動するバイパス弁2が開いているエンジンの冷態時に、
冷却液の微小量がラジエータ11を通り,バイパス型サ
ーモスタット1’のフランジ面15の小孔17を経て、
バイパス水路7を循環する大量のバイパス流に合流して
環流する。
【0021】ウォータ・ジャケット4の上部最高温度の
流出口5が,直接ラジエータ11の下部に接続されてい
るので,ラジエータ内を下から上への熱の伝導及び対流
が効率良く行われ,更に,ボンネットで保温されるか
ら,主弁3の開弁直前のA、B間の温度差は図4より改
善される。尚,サーモスタット・キャツプ16をエンジ
ンの上部近くセット出来るから,サーモスタットの着脱
が容易になる。
【0022】図8は,ウォータ・ジャケットの出口側に
サーモスタット1を設けた旧来の出口側温度制御方式の
冷却システムの実施例である。ウォータ・ジャケット4
の上部流出口5からサーモスタット・ハウジング8,サ
ーモスタット・キャップ16を経て,ラジエータ11の
流入口12に至る第1水路6と,ラジエータの流出口1
3からウォータポンプ9を経てウォータ・ジャケット4
の流入口10に至る第2水路14と,第1水路6と第2
水路14間をバイパス水路7で連通する内燃機関の冷却
システムである。
【0023】1970年頃迄は,自動車エンジンの冷却
システムは,すべて,図8に示すウォータ・ジャケット
の流出口側にサーモスタットを設けた出口側温度制御方
式であった。然し,この制御方式ではサーモスタットの
開弁時に,ラジエータ11の下部13からの低温流が高
温のウォータ・ジャケット4の下部流入口10に直接流
れ込む。熱オーバ・シュート及びサージ圧が多発し、故
障も多かった。
【0024】1975年頃・ウォータ・ジャケット4の
下部流入口側にサーモスタットを設けた入口側温度制御
方式(図1)が開発され、出口側温度制御方式に替わっ
て現在これが自動車エンジン冷却システムの主流になっ
ている。
【0025】図1はサーモスタットの開弁時に,ラジエ
ータの下部13からの低温の冷却液が,サーモスタット
・ハウジング8内で大量のバイパス流と混合してからウ
ォータポンプ9を経て,ウォータ・ジャケット4の下部
10へ環流するのである。従って,出口側温度制御方式
に比較して熱オーバ・シュート及びサージ圧が減少した
のである。それでも尚,図2に示すような大きなエネル
キーの浪費は避けられないのである。
【0026】旧来の出口側温度制御方式であれ,従来の
入口側温度制御方式であれ,そのバイパス型サーモスタ
ット1を本発明のフランジ面に小孔を開口するバイパス
型サーモスタット1’に取り替える丈で,夫々同じく主
弁の開弁直前のA,B間の温度差を図5,或は図6の様
に激減させることが出来るのである。
【0027】
【発明の効果】本発明は,バイパス型サーモスタットの
フランジ面に少なくとも1個の小孔を開口する丈で,主
弁の開弁直前のA,B間の温度差を激減させ,熱オーバ
・シュート,サージ圧の発生を消滅させる省エネルギー
効果は顕著である。即ち,シリンダ・ブロック,シリン
ダ・ヘッドに亀裂が発生することは無くなり,又,サー
モスタット,ラジエータ,ウォータポンプの寿命は増
し,シリンダ内の完全燃焼にも貢献し,有害排気物の発
生は減り,燃費の節約も有り,更にエンジンの寿命を増
す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の入口側温度制御方式の内燃機関の冷却
システムを示す。
【図2】 図1の温度,流量,時間の自記記録を示す。
【図3】 本発明のバイパス型サーモスタットの実施例
を示す。
【図4】 図1のサーモスタット1を図3の小孔1個の
サーモスタット1’に取り替えた内燃機関の冷却システ
ムを示す。
【図5】 図4の温度,流量,時間の自記記録を示す。
【図6】 図4に於いてサーモスタットの小孔を2個に
した場合の流量,温度,時間の自記記録を示す。
【図7】 図4の入口側温度制御方式の他の実施例を示
す。
【図8】 旧来の出口側温度制御方式の冷却システムを
示す。
【符号の説明】 1 従来のバイパス型サーモスタット 9 ウォー
タ・ポンプ 1’本発明のバイパス型サーモスタット 11 ラジエ
ータ 2 バイパス弁 14 第2水
路 3 主弁 15 フラン
ジ面 4 ウォータ・ジャケット 16 サーモ
スタット・キャプ 6 第1水路 17 フラン
ジ面の小孔 7 バイパス水路 8 サーモスタット・ハウジング
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図3】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンシンのウォータ・ジャケットの流出
    口とラジエータの流入口間の第1水路と,ラジエータの
    流出口とサーモスタット・ハウジング,ウォータポンプ
    を経てウォータ・ジャケットの流入口に至る第2水路
    と、第1水路と第2水路間を連通するバイパス水路と,
    バイパス水路を有する内燃機関の冷却システムに於い
    て,バイパス型サーモスタットのフランジ面に,少なく
    とも1個の小孔を開口し,サーモスタットの主弁が閉
    じ,それと一体のバイパス弁が開いている期間中、冷却
    水の一部がラジエータを通り,該小孔を経て,バイパス
    水路に合流して環流することを特徴とする内燃機関の冷
    却システム。
  2. 【請求項2】 第1水路はウォータ・ジャケットの上部
    流出口とラジエータの下部流入口間を連通し,第2水路
    はラジエータの上部流出口からサーモスタット・キャッ
    プ,サーモスタット・ハウジング,ウォータポンプを経
    てウォータ・ジャケットの下部流入口に連通して,Xク
    ロス水路を形成し,[請求項1]記載のバイパス型サー
    モスタットのフランジ面の小孔により,冷却水の一部が
    ラジエータを通り,バイパス水路に合流して環流するこ
    とを特徴とする内燃機関の冷却システム。
  3. 【請求項3】 自動車エンジンの冷却水の温度を制御す
    るワックス型サーモスタットのフランジ面に少なくとも
    1個の小孔を開口することを特徴とする,[請求項1]
    記載の内燃機関の冷却システム用ワックス型サーモスタ
    ット。
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