JP2562943Y2 - 構造物の軸組構造 - Google Patents

構造物の軸組構造

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JP2562943Y2
JP2562943Y2 JP1981292U JP1981292U JP2562943Y2 JP 2562943 Y2 JP2562943 Y2 JP 2562943Y2 JP 1981292 U JP1981292 U JP 1981292U JP 1981292 U JP1981292 U JP 1981292U JP 2562943 Y2 JP2562943 Y2 JP 2562943Y2
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尚範 谷口
信之 前田
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Shimizu Corp
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Shimizu Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、物流センター、重層倉
庫、重層工場等の大スパン構造物に適用されて好適な構
造物の軸組構造に関する。
【0002】
【従来の技術】物流センター、重層倉庫、重層工場など
の大スパン構造物にあっては、大荷重が加えられること
から、この大荷重に耐える耐力を有した軸組構造を有す
ることが必要である。
【0003】一般に、構造物の軸組は、鉛直に配される
柱と、該柱に剛に接合されて水平に渡される梁とからな
るもので、これら柱および梁は、構造物の内部と外壁面
の両方に及んで、所定箇所に設けられている。このよう
な構造物の軸組にあっては、鉛直力に対しては対抗でき
るものの、水平力に対しては弱く、そのために構造物内
部に数箇所コアを設けることや、内部ラーメンにブレー
スを設けることなどで、該水平力に対抗するようにして
いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前記のよう
な大スパン構造物においては、構造物の性質上、平面を
広くとること、内部に大スパンのオープンラーメンスペ
ースを確保することなどが要求されるため、前記のよう
に内部にコアやブレースを設けた構成とすることは、内
部空間のフレキシビリティを低下させるという点で、好
ましくない。
【0005】また、前記のような軸組構造では、外壁面
にも柱が設けられた構成であるため、この外壁面のデザ
インに制約を受けるなどの問題もある。
【0006】さらには、前記のようにブレースを設ける
ことで、柱や梁に、鉛直力のみならず水平力をも負担さ
せることになるので、これら柱や梁には、断面を大きく
して高強度化を図ったものを用いなければならない。こ
のため、より一層内部空間のフレキシビリティを欠くほ
か、高コストにつくなどの問題もある。
【0007】本考案は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、鉛直力および水平力に十分に対抗しつつ、か
つ内部空間のフレキシビリティおよび外壁面のデザイン
性を向上させた構造物の軸組構造を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、構造物の内部
には、鉛直に配された柱と、各階の床面に沿って水平に
設けられた梁とを有し、かつ構造物の外壁面には、該外
壁面に沿って水平に渡された水平梁と、該水平梁間を斜
めに連結するべく配されたブレースとを有したことを、
前記課題の解決手段としている。
【0009】
【作用】本考案にかかる構造物の軸組構造によれば、構
造物内部に設けられた柱と梁によって鉛直力に対抗し、
外壁面に設けられたブレースと水平梁によって水平力に
対抗するといった具合に、各部材の役割が明確に分担さ
れる。構造物内部にはブレースが無いことから、内部空
間のフレキシビリティが向上し、また外壁面に柱が無い
ことから、該外壁面のデザイン性が向上する。
【0010】
【実施例】以下、実施例を示して、本考案について説明
する。図1は、本考案に係る構造物の軸組構造の一実施
例を示す平面図である。図2は、図1におけるB通り、
すなわち構造物内部における軸組構造を示す図である。
【0011】図1および図2に示されるように、構造物
の内部には、縦通りおよび横通りに沿って、それぞれ複
数本の柱1、1…が、所定間隔をおいた離間状態に並べ
られて設置されている。また、該構造物の各階床面に
は、縦通りおよび横通りに沿って、梁2、2…が水平に
架け渡されて、前記柱1、1…に剛に接合されている。
【0012】図3は、図1におけるA通り、すなわち該
構造物の外壁面3の軸組構造を示すものである。図1お
よび図3に示されているように、該外壁面3には、各階
床面に相当する位置に、水平に水平梁4、4…が配され
て、前記梁2、2…の端部に接合されている。また、こ
れらの水平梁4、4…の間には、複数本のブレース5、
5…が、該水平梁4、4…を斜めに連結するべくトラス
形に設けられている。
【0013】ただし、2階床面に相当する位置には、一
部水平梁が設けられておらず、出入口用の開口部6が形
成されている。また、この開口部6の上方には、所定の
パターンにしたがって一部ブレースを設けない箇所7が
確保されている。
【0014】このように、本実施例の構造物の軸組構造
8にあっては、構造物に加えられた鉛直力は、構造物内
部に設けられた柱1、1…と梁2、2…によって受け、
水平力は、外壁面に設けられた水平梁4、4…とブレー
ス5、5…とによって受けるといった具合に、各部材の
役割をそれぞれ明確に分担することができる。
【0015】また、構造物内部にはブレース5、5…が
一切設けられていないので、内部空間のフレリシビリテ
ィを大きくすることができるし、外壁面3には柱1、1
…が一切設けられていないので、外壁面3のデザイン上
の制約が少ないという利点がある。
【0016】また、柱1、1…や梁2、2…は、前記の
ように鉛直力にのみ対抗できる設計とすればよいので、
その断面を小さくして、その分内部空間のフレキシビリ
ティを大きくするとともに、コストを安く抑さえること
もできる。
【0017】また、ブレースの無い箇所7においては自
由なデザインが可能であるため、前記実施例のように外
壁面3の少なくとも一部に、ブレースの無い箇所7を設
定することにより、意匠性を向上させることができる
し、また、該ブレース5、5…の配置の仕方や配置する
場所を変えることで、外壁面3のデザインに変化を持た
せ、用途や希望に応じた個性的な外壁面3を提供するこ
とができる。
【0018】なお、本考案は、前記実施例に限られるも
のではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内であれ
ば、種々の変更を加え得ることはもちろんである。例え
ば、前記実施例では、外壁面3において、水平梁4、4
…の間に複数本のブレース5、5…をトラス形に配し、
かつブレースの無い箇所7を図3のようなパターンにし
たがって設けたが、ブレース5、5…の配置の仕方やパ
ターンは、この例に限らず、ブレース5、5…に作用す
る水平せん断力の大きさや変形性能によって適宜決定す
ればよい。
【0019】なお、前記実施例では、構造物内部の軸組
を、図1におけるB通りを示して説明したが、C通りや
D通り、あるいは1通りや2通り等においても、ほぼ同
様である。また、外壁面3の軸組は、図1におけるA通
りを示して説明したが、E通り、0通り、11通りにお
いても、ほぼ同様である。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る構造
物の軸組構造にあっては、構造物に加えられた鉛直力
は、構造物内部に設けられた柱と梁によって受け、水平
力は、外壁面に設けられた水平梁とブレースとによって
受けるといった具合に、各部材の役割をそれぞれ明確に
分担することができる。このため、柱や梁は、鉛直力の
みに対抗できる程度に、その断面を小さくすることが可
能である。また、構造物内部にはブレースが設けられて
いないので、内部空間のフレリシビリティを大きくする
ことができるし、外壁面には柱が設けられていないの
で、外壁面のデザイン上の制約が少ないという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る構造物の軸組構造の一実施例を示
す平面図である。
【図2】図1のB通りにおける軸組構造(構造物内部に
おける軸組構造)を示す図である。
【図3】図1のA通りにおける軸組構造(外壁面におけ
る軸組構造)を示す図である。
【符号の説明】
1 柱 2 梁 3 外壁面 4 水平梁 5 ブレース 8 構造物の軸組構造

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の内部には、鉛直に配された柱
    と、各階の床面に沿って水平に設けられた梁とを有し、
    かつ構造物の外壁面には、該外壁面に沿って水平に渡さ
    れた水平梁と、該水平梁間を斜めに連結するべく配され
    たブレースとを有してなることを特徴とする構造物の軸
    組構造。
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JPH0581401U JPH0581401U (ja) 1993-11-05
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JP5176195B2 (ja) * 2006-11-02 2013-04-03 学校法人神奈川大学 建物用ファサード

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