JP2920751B2 - 鉄骨構造部材が混在する木造軸組構造の建築物 - Google Patents

鉄骨構造部材が混在する木造軸組構造の建築物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉄骨構造部材が混在
する木造軸組構造の建築物に係り、更に詳しくは、木造
の良さと鉄骨造の良さを合わせ持った建築物に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、木造軸組構造の建築物が多
く建てられている。即ち、この建築物は地面の上にコン
クリ−ト製の基礎が造られ、この上に土台が設けられ、
更に柱が建てられ、梁・桁等の横架材が渡されると共
に、上記柱と柱との間には、間柱が建てられ、筋かい等
も設けられた木造の建築物である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の木造軸組構
造の建築物によると、湿気に対して強く、通気性がある
といった利点があるものの次の点に於て幾つかの不具合
を有していた。即ち、1として、上記木の柱には梁や
桁、或いは筋かい等の他部材が複数接合される。この
為、柱に対して多くの負担が加わると共に、柱と他部材
とを接合する為に、柱に部分的なはめ込み用の溝が形成
されるなどして、柱自体が弱体化してしまい易かった。
そして、この木の柱の弱体化の為に、建築物全体として
の強度や耐震性が乏しくなり、例えば3階建てまで許可
されている木造軸組構造の建築物でも安全性を考えると
実際に建築することは難しかった。また、2として、上
記建築物の強度を保つ為に、上記柱と柱との間に建てら
れる間柱の数も多くなりがちであった。この為に建築物
に大きな開口部を取りにくく、窓や通路が狭くなってし
まうと共に、造作空間の設計自由度も小さくなってしま
うものであった。
【0004】従って、本発明の目的とする所は、従来か
らの木造軸組構造の建築物による木の良さを生かしつ
つ、建築物全体の強度や耐震性を向上させると共に、造
作空間の設計自由度も大きくできる技術を提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明は次の技術的手段を有する。即ち、実施例に
対応する添付図面中の符号を用いてこれを説明すると、
本発明は基礎5と、当該基礎5上に設けられた土台6
と、当該土台6上に建てられた複数の木製木柱4と、を
備える木造軸組構造の建築物に於て、上記基礎5に固定
された状態で建てられた鉄製の鉄骨中心柱1と、上記基
礎5に固定された状態で建てられ、上記鉄骨中心柱1の
周囲に位置する4本の鉄製の鉄骨柱2と、上記鉄骨中心
柱1と上記各鉄骨柱2とを結ぶ鉄製の鉄骨梁3と、から
成る鉄骨構造部材が上記木造軸組構造の建築物に混在
し、且つ上記鉄骨構造部材の上記各鉄骨柱2は、上記鉄
骨梁3が平面から見て上記鉄骨中心柱1を中心にして十
字状と成される位置に建てられ、しかも各鉄骨柱2に上
記木柱4が隣り合っていることを特徴とする鉄骨構造部
材が混在する木造軸組構造の建築物である。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を実施例
にもとづき図面を参照して説明する。1は鉄製の柱であ
る鉄骨中心柱であり、コンクリ−ト製の基礎5に固定さ
れた状態で建てられている。上記鉄骨中心柱1は、山形
鋼と平鋼とから成る組立材である。上記鉄骨中心柱1に
は、鉄製の梁である鉄骨梁3が鉄骨中心柱1から四方に
延びる状態、つまり上記鉄骨中心柱1を中心として十字
状と成す状態で接合されており、この例では4本の鉄骨
梁3が用いられ、各鉄骨梁3の一端が鉄骨中心柱1に接
合されている。尚、上記鉄骨梁3は、H形鋼である。
【0007】そして、上記各鉄骨梁3の他端は、各鉄骨
梁3の他端側に位置する鉄骨柱2に接合されている。上
記各鉄骨柱2は、鉄製の柱であり、上記基礎5に固定さ
れた状態で建てられている。上記鉄骨柱2は、鉄骨中心
柱1と同様、山形鋼と平形鋼とから成る組立材である。
また、上記各鉄骨柱2は、木製の柱である木柱4間に建
てられていて、各鉄骨柱2には少なくとも1本の木柱4
が隣り合っている。上記木柱4は、従来からある木造軸
組工法によって建てられた柱であって、上記基礎5上の
土台6に接合されている。
【0008】上記鉄骨中心柱1及び鉄骨柱2並びに鉄骨
梁3、木柱4の位置関係を平面から見た図が図2であ
る。即ち、鉄骨中心柱1を中心として十字状と成す方向
に各鉄骨柱2が位置し、鉄骨中心柱1と各鉄骨柱2が鉄
骨梁3で結ばれている。そして、上記鉄骨柱2は、本来
の木造軸組構造では木製の間柱が建てられる木柱4間に
位置している。
【0009】上記隣り合う鉄骨柱2と木柱4との間や、
隣り合う鉄骨中心柱1と鉄骨柱2との間には、土台6上
に建てられた間柱や筋かいが位置する(図示せず)。各
間柱や筋かいは適宜に木製の梁や鉄骨梁3、鉄骨柱2等
に接合される。また、上記鉄骨中心柱1と各鉄骨柱2と
の間に、木製の柱や間柱、或いは筋かい等を設けても良
い。そして、上記鉄骨中心柱1及び鉄骨柱2並びに鉄骨
梁3から成る十字状の鉄骨構造部材を1つの単位とする
と、この1つの単位の十字状鉄骨構造部材を1つの建築
物に関して単数、或いは複数用いることは適宜選択する
ことができる。
【0010】そして、上記鉄骨中心柱1や鉄骨柱2、木
柱4で囲まれる各空間を部屋としての造作空間Aとして
設計できるものである。上記鉄骨中心柱1の位置は、建
築物によって異ならしめることができ、例えば建築物の
中心に鉄骨中心柱1を位置させたり(図2参照)、建築
物の中心よりもずれた位置に鉄骨中心柱1を位置させた
り(図3参照)といった選択が可能である。これによ
り、各柱に囲まれた造作空間Aの広さを自由に異ならせ
ることができる。
【0011】尚、上記実施例では鉄骨中心柱1及び鉄骨
柱2として、山形鋼と平形鋼とから成る組立材を用いた
が、この他にH形鋼(図4参照)や角形鋼管(図5参
照)など他の鉄骨部材でも良い。また、上記H形鋼の鉄
骨梁3も同様に、他の鉄骨部材でも良い。また、上記鉄
骨梁3を4本用いる例を述べたが、この他の本数でも良
い。
【0012】
【発明の効果】以上詳述した如く、上記木造軸組構造の
建築物に、木に比べて強度のある鉄骨構造部材を混在さ
せることにより、湿気に対して強く、通気性があるとい
った木造特有の利点を生かせると共に、木造だけの場合
と比べて強度及び耐震性の向上を図ることができる。そ
して、強度及び耐震性を向上させることで、例えば3階
建ての建築物も安全を確保した状態で建築することがで
きる。また、木よりも強度のある鉄骨部材を柱とするこ
とにより、建築物全体として柱の数を減らすことができ
ると共に、間柱の数も減らすことができる。これによ
り、造作空間に大きな開口部を取り易く、窓や通路を広
く取り易いと共に、造作空間の設計自由度も増し易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で示した建築物の各柱を示した
斜視図である。
【図2】本発明の実施例で示した建築物の各柱の位置を
平面で見た簡略図である。
【図3】本発明の実施例で示した建築物の各柱の位置を
平面で見た他の例の簡略図である。
【図4】本発明の他の実施例で示した建築物の鉄骨中心
柱及び鉄骨梁の斜視図である。
【図5】本発明のその他の実施例で示した建築物の鉄骨
中心柱及び鉄骨梁の斜視図である。
【符号の説明】
1 鉄骨中心柱 2 鉄骨柱 3 鉄骨梁 4 木柱 5 基礎 6 土台 A 造作空間

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎5と、当該基礎5上に設けられた土
    台6と、当該土台6上に建てられた複数の木製木柱4
    と、を備える木造軸組構造の建築物に於て、 上記基礎5に固定された状態で建てられた鉄製の鉄骨中
    心柱1と、上記基礎5に固定された状態で建てられ、上
    記鉄骨中心柱1の周囲に位置する4本の鉄製の鉄骨柱2
    と、上記鉄骨中心柱1と上記各鉄骨柱2とを結ぶ鉄製の
    鉄骨梁3と、から成る鉄骨構造部材が上記木造軸組構造
    の建築物に混在し、且つ上記鉄骨構造部材の上記各鉄骨
    柱2は、上記鉄骨梁3が平面から見て上記鉄骨中心柱1
    を中心にして十字状と成される位置に建てられ、しかも
    各鉄骨柱2に上記木柱4が隣り合っていることを特徴と
    する鉄骨構造部材が混在する木造軸組構造の建築物。
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