JP2001090182A - 柱梁の接合部構造 - Google Patents

柱梁の接合部構造

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JP2001090182A
JP2001090182A JP26790899A JP26790899A JP2001090182A JP 2001090182 A JP2001090182 A JP 2001090182A JP 26790899 A JP26790899 A JP 26790899A JP 26790899 A JP26790899 A JP 26790899A JP 2001090182 A JP2001090182 A JP 2001090182A
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JP26790899A
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Toshihiro Yoshizu
利洋 吉津
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Sato Kogyo Co Ltd
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Sato Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】柱の梁接続部の製作・加工手間が少なくて済
み、施策効率の向上および製作コストの削減が図れるよ
うにする。 【解決手段】下層階側柱部材1の上端面に柱断面よりも
大形状の天井プレート3を一体的に固設するとともに、
上層階側柱部材2の下端面に柱断面よりも大形状のベー
スプレート4を一体的に固設し、前記下層階側柱部材1
の天井プレート3と前記上層階側柱部材2のベースプレ
ート4との間に梁部材5,5…を介在させるとともに、
前記天井プレート3およびベースプレート4とボルト接
合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に鉄骨構造系建
築物における柱と梁の接合部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビル、店舗、倉庫および工場
などの建物では鉄骨構造が多く採用され、建物の軸組を
構築する際の柱梁接合部構造としては、古くから外ダイ
アフラム型式、内ダイアフラム型式、および通しダイア
フラム型式などの仕口構造が採用されている。
【0003】前記外ダイアフラム型式は、図10に示さ
れるように、中空箱断面よりなる柱50とH形鋼よりな
る梁51との接合部位置において、柱50の外面にダイ
アフラム52,52を設けるとともに、これらダイアフ
ラム52,52間に縦板53を固設して正面H形状の接
続用仕口とし、この接続用仕口と前記梁51とを添接板
53,53…を用いて高力ボルト接合する型式の接続構
造であり、前記内ダイアフラム型式は、図11に示され
るように、柱50の内部にダイアフラム54,54を設
けるとともに、柱50の外側に断面H形状の接続用仕口
55を設け、この接続用仕口55と梁51とを添接板5
3,53…を用いて高力ボルト接合する型式の接続構造
である。さらに前記通しダイアフラム型式は、図12に
示されるように、柱梁接合部において柱50を分断する
とともに、小口を外部に露出させた状態でダイアフラム
56,56を間に介在させ、このダイアフラム56、5
6に上フランジおよび下フランジを連続させた状態で断
面H形状の接続用仕口55を設け、この接続用仕口55
と梁51とを添接板53,53…を用いて高力ボルト接
合する型式の接続構造である。
【0004】これら3者の仕口構造に共通する点は、い
ずれの型式でも梁51からの荷重(モーメント)を支持
するためにダイアフラム52,54,56を柱50に付
加的に設けるとともに、第1の外ダイアフラム型式では
上下フランジを外ダイアフラムが兼用になるとしても、
新たに接続用仕口を設けている点である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た仕口構造の場合には、梁51の接続部毎、柱50に対
して前述した製作・加工を施す必要があり、これらの製
作・加工に手間が掛かるため、製作効率が向上しない、
製作コスト削減が図れないとともに、特に柱断面形状が
混在する場合には、各柱毎の製作・加工が煩雑となるな
どの問題があった。また、接合部が四方に分散されるた
めにボルト接合作業の施工性が悪いとともに、ボルト接
合作業のための足場面積が大きくなるなどの問題もあっ
た。さらに、現場施工に際しても、ボルト数が多くなる
ため、接合に時間と手間が掛かるなどの問題も発生して
いた。
【0006】一方で、柱50の接続箇所がフロア間の中
間位置となるため、美観が悪くなるとともに、高力ボル
トが外部に突出しているため柱外面の外装処理がしづら
いなどの問題もあった。
【0007】そこで本発明の主たる課題は、柱の梁接続
部の製作・加工手間が少なくて済み、製作効率の向上お
よび製作コストの削減が図れるようになるとともに、柱
断面形状に無関係に梁部材との接続が行える等の利点を
有する柱梁の接続部構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、下層階側柱部材の上端面に柱断面よりも大
形状の天井プレートを一体的に固設するとともに、上層
階側柱部材の下端面に柱断面よりも大形状のベースプレ
ートを一体的に固設し、前記下層階側柱部材の天井プレ
ートと前記上層階側柱部材のベースプレートとの間に梁
部材を介在させるとともに、前記天井プレートおよびベ
ースプレートとボルト接合したことを特徴とするもので
ある。
【0009】具体的かつ標準的な接合構造としては、平
面的に十字方向に梁部材が交差する十字交点接合部とさ
れ、十字方向に配置される各梁部材は、各梁の端部が前
記下層側柱部材の天井プレートと上層側柱部材のベース
プレートとの間に介在されている接続構造を挙げること
ができる。
【0010】前記柱梁の接続構造の場合には、接合され
る1つの梁部材を前記天井プレートとベースプレートと
の間を貫通させ反対側に突出させることによって柱梁接
合部の一方側に張出梁を形成することができるようにな
る。
【0011】他方、ボルト接合態様としては、前記梁部
材は断面H形状部材とされ、上フランジの下面側および
下フランジの上面側に夫々添接板を設け、前記天井プレ
ートまたはベースプレートとにより2面摩擦接合とした
態様が好適となる。この場合に、前記添接板を隣接する
梁部材間に跨って配設することにより柱梁の接合部強度
を上げることができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳述する。
【0013】本柱梁の接続部構造は、図1に示されるよ
うに、下層階側柱部材1の上端面に板状の天井プレート
3を一体的に固設するとともに、上層階側柱部材2の下
端面にベースプレート4を一体的に固設する。これら天
井プレート3およびベースプレート4は、共に前記上下
層階柱部材1,2の断面形状よりも大形状とされる鋼板
が使用されている。図1に示されるように、平面的に十
字方向に梁部材5,5…が接続される場合にはそれぞれ
の方向への張出量が均等となるように正八角形状とさ
れ、それぞれボルト接合位置にボルト孔7,7…が形成
されている。なお、図示の例では、接続される梁部材
5,5…毎に4つのボルト孔7,7…が形成されてい
る。
【0014】一方、接続される梁部材5は、本例では断
面H形状部材とされ、端部には前記天井プレート3およ
びベースプレート4のボルト孔7,7…に対応する位置
にボルト孔8,8…が形成されている。
【0015】前記柱部材1,2と梁部材5との接続に当
たっては、先ず同図に示されるように、下層階側柱部材
1を所定の柱設置位置に立設し固定したならば、天井プ
レート3の上面側に、接続される梁部材5,5…の端部
を載架した後、その上側に上層階側柱部材2を載置す
る。そして、添接板ユニット6、6…をそれぞれ接続箇
所に持ち込んでボルト(高力ボルト)によってこれら柱
部材1,2および梁部材5,5…を連結する。
【0016】前記添接板ユニット6は、詳細には図5に
示されるように、上側添接板10と下側添接板11とを
連結ウエブ12によって接続した断面コ字状の部材であ
り、前記上側添接板10および下側添接板11には夫
々、前記ボルト通孔7,8…に対応する位置にボルト通
孔10a…、11a…が形成されている。この添接板6
は、図2、図4等に示されるように、前記断面H形状の
梁部材5の内側であって、かつ隣接する梁部材5,5間
に跨いで配設されるようになっている。
【0017】なお、本例では上側添接板10と下側添接
板11とを連結ウエブ12によって接続したユニット構
造のものを用いたが、単に板状のものを用いるようにし
てもよい。また、図6および図7に示されるように、隣
接する梁部材5,5間に跨らせることなく、各梁部材5
毎に断面コ字状の添接板ユニット9によって結合するよ
うにしてもよい。さらに、本例では2面摩擦接合とする
ため、前記添接板ユニット6,9を用いているが、1面
摩擦接合によって十分強度が確保される場合には、前記
添接板を使用することなく、各梁部材5と、天井プレー
ト3及びベースプレート4とをボルト接合するようにし
てもよい。
【0018】以上詳述した柱梁の接合部構造の場合に
は、下層階側柱部材1の天井プレート3と、上層階側柱
部材2のベースプレート4との間に梁部材5,5…が介
在されて接合されるため、柱の断面形状とは全く無関係
に梁部材を接合することができるようになる。図8に示
される例は、その一例として柱断面形状が十字形状の柱
部材13の接合例を示すものである。さらに言及すれ
ば、柱断面形状に無関係に接合できるため、柱断面寸法
および形状が下層階と上層階とで異なっていても何ら問
題なく接合できるようになる。
【0019】さらに、本接合部構造の場合には、図9に
示されるように、一方の梁部材5を前記天井プレート3
とベースプレート4との間を貫通させ反対側に突出させ
ることによって、柱梁接合部の一方側に張出梁14を形
成することもできるようになる。
【0020】
【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、以下
のような効果がもたらされるようになる。
【0021】柱の梁接続部の製作・加工手間が少なく
て済み、製作効率の向上および製作コストの削減が図れ
るようになる。 柱断面形状とは全く無関係に梁部材の接続が行えるよ
うになる。 ボルト接合部が1箇所に集まるようになるとともに、
接合ボルト数が少なくて済むようになるためボルト接合
作業の施工性が良好となる。また、足場面積も少なくて
済むようになる。 柱部材本体にボルト接合部が存在しないため美観性に
優れるとともに、外装処理が行い易くなる。 混合構造に容易に対応出来るようになる。たとえば、
柱本体を鉄骨鉄筋コンクリートとして、その上端面に天
井プレートを設けるとともに、下端面にベースプレート
を設けておき、梁部材について鉄骨構造とする構造でも
容易に対応できるようになる。 張出梁の対応が非常に簡単に済むようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本柱梁の接合部構造を示す分解図である。
【図2】本柱梁の接合部構造の正面図である。
【図3】図2のIII−III線矢視図である。
【図4】図2のIV−IV線矢視図である。
【図5】添接板ユニット6を示す、(A)は正面図、(B)は
側面図、(C)は平面図である。
【図6】添接板ユニットの他例を示す斜視図である。
【図7】その接合状態を示す横断面図である。
【図8】他の柱断面形状例を示す横断面図である。
【図9】張出梁の適用例を示す横断面図である。
【図10】従来の外ダイアフラム型式による柱梁接合部
構造を示す斜視図である。
【図11】従来の内ダイアフラム型式による柱梁接合部
構造を示す斜視図である。
【図12】従来の通しダイアフラム型式による柱梁接合
部構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…下層階側柱部材、2…上層階側柱部材、3…天井プ
レート、4…ベースプレート、5…梁部材、6・9…添
接板ユニット、7・8・10a・11a…ボルト孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下層階側柱部材の上端面に柱断面よりも大
    形状の天井プレートを一体的に固設するとともに、上層
    階側柱部材の下端面に柱断面よりも大形状のベースプレ
    ートを一体的に固設し、 前記下層階側柱部材の天井プレートと前記上層階側柱部
    材のベースプレートとの間に梁部材を介在させるととも
    に、前記天井プレートおよびベースプレートとボルト接
    合したことを特徴とする柱梁の接合部構造。
  2. 【請求項2】前記柱梁の接合部構造は、平面的に十字方
    向に梁部材が交差する十字交点接合部とされ、十字方向
    に配置される各梁部材は、各梁の端部が前記下層側柱部
    材の天井プレートと上層側柱部材のベースプレートとの
    間に介在されている請求項1記載の柱梁の接合部構造。
  3. 【請求項3】接合される1つの梁部材を前記天井プレー
    トとベースプレートとの間を貫通させ反対側に突出させ
    ることによって柱梁接合部の一方側に張出梁を形成する
    ようにした請求項1記載の柱梁の接合部構造。
  4. 【請求項4】前記梁部材は断面H形状部材とされ、上フ
    ランジの下面側および下フランジの上面側に夫々添接板
    を設け、前記天井プレートまたはベースプレートとによ
    り2面摩擦接合としてある請求項1〜3いずれかに記載
    の柱梁の接合部構造。
  5. 【請求項5】前記添接板は隣接する梁部材間に跨って配
    設されている請求項4記載の柱梁の接合部構造。
JP26790899A 1999-09-22 1999-09-22 柱梁の接合部構造 Withdrawn JP2001090182A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101050166B1 (ko) * 2010-12-28 2011-07-19 재단법인 포항산업과학연구원 슬래브 모듈 및 이를 이용한 녹-다운형 모듈러 건축구조물
JP2020037774A (ja) * 2018-09-03 2020-03-12 Jfeスチール株式会社 柱梁接合構造及びその柱梁接合構造を備えた建物

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Effective date: 20061205