JP2559705B2 - 組換えインタ−ロイキン−1 - Google Patents

組換えインタ−ロイキン−1

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JP2559705B2 JP61095837A JP9583786A JP2559705B2 JP 2559705 B2 JP2559705 B2 JP 2559705B2 JP 61095837 A JP61095837 A JP 61095837A JP 9583786 A JP9583786 A JP 9583786A JP 2559705 B2 JP2559705 B2 JP 2559705B2
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    • C12N15/73Expression systems using phage (lambda) regulatory sequences
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Description

【発明の詳細な説明】 インターロイキン−1(IL−1)は活性化マクトフア
ージによつて合成され、分分泌される蛋白質である。感
染や他の形の侵襲に対する生体防御機構の一部として、
このポリペプチドホルモンは広範囲にわたる細胞種(T
およびBリンパ球、肝細胞、骨髄細胞、結合織要素、骨
格筋、脳細胞等)の増殖および/または分化を刺激す
る。この様々な細胞集団に対する活性により、IL−1
は、免疫機能、発熱、肝細胞機能(急性相反応体の合成
および分泌の増大;アミノ酸、鉄および亜鉛の取り込み
の増進)、骨髄からの好中球の産生および放出、骨格筋
の蛋白質分解、結合織変化等を調節する。IL−1は、従
前、リンパ球活性化因子(lymphocyte activaing facto
r,LAF)、白血球内在性メデイエーター(leukocyte end
ogeneous mediator,LEM)、内在性パイロジエン(endog
eneous pyrogen,EP)、また単核細胞因子(mononuclear
cell factor,MCF)などと呼ばれていた。最近まで、IL
−1の研究はすべて、部分精製蛋白質プレパレーシヨン
で行われていたので、IL−1に関連する活性のすべてが
1つの分子内に含まれているものなのか、あるいは上に
略述した機能の一部はIL−1のフラグメントや他のマク
ロフアージ蛋白質が関与しているのか等は確定していな
かつた。
構造や活性の研究に十分な量のヒトIL−1を製造する
ことは難しかつたため、この分子の生化学的性質はよく
わかつていない。IL−1プレパレーシヨンは大きさや電
荷の点で異種混合物であることが明らかにされている。
IL−1の活性は120,000〜190,000の範囲のいずれかの分
子量をもつ単一ポリペプチド鎖に伴うものである。
最近、IL−1をコードする遺伝子がクローン化され、
配列が決定され、大腸菌で発現されている〔ロメジコ
(Lomedico)ほか:ネイチヤー(Nature),312,458〜46
2(1984)〕。精製された「天然」マウスIL−1につい
ての配列決定研究とともに、このホルモンがどのように
して合成され、大きさおよび電荷の不均一性を有する分
子集団を生成するかかが明らかにされた。精製された天
然マウスIL−1をSDS−ポリアクリルアミドゲル上電気
泳動に付すと、分子量12,000〜19,000の多数のポリペプ
チドが認められ、これらはすべて生物学的活性を有す
る。これらのポリペプチドはアミノ末端配列が異なり、
トリス−グリシンポリアクリルアミドゲルに対して電荷
不均一性を示す。クローン化マウスIL−1cDNAの配列決
定とin vitroでの翻訳実験により、IL−1ははじめ、27
0個のアミノ酸をもつプレカーサーポリペプチドとして
合成されることがわかつた。生物学的に活性なIL−1
は、大腸菌から、このプレカーサーのカルボキシ末端の
156個のアミノ酸の発現により得ることができる。すな
わち、IL−1活性は、270個のアミノ酸のプレカーサー
蛋白質のカルボキシ末端から蛋白質分解的に放出され
る。プロテアーゼの作用点が多いことから、アミノ末端
が不揃いの分子集団が生成し、これが精製された「天
然」IL−1に認められる大きさおよび電荷の不均一性の
説明となる。
ヒトIL−1をコードすると考えられる遺伝子のクロー
ニングはオーロン(Auron)らによつて報告されている
〔プロシーデイング・オブ・ザ・ナシヨナル・アカデミ
ー・オブ・サイエンシズ・オブ・ザ・ユナイテツド・ス
テイツ・オブ・アメリカ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA),
81,7907〜7911(1984),1985年2月刊〕。この報告に記
載されたDNAおよび蛋白質の配列は、以下に述べる配列
とわずかに一部分がホモロジーを示すにすぎない。
天然ヒトIL−1の均一体への精製はラヒマン(Lachma
n)が報告している〔フエデレーシヨン・プロシーデイ
ング(Fed.Proc.),42,2639〜2645(1983)〕。使用し
た方法は分子量分画、等電点電気泳動およびプレパラテ
イブポリアクリルアミドゲル電気泳動であつた。ドデシ
ル硫酸ナトリウムを最終工程に使用したため、生成物は
変性し、はじめの生物学的活性の痕跡を示すにすぎなか
った。単一な電荷をもつヒトIL−1を製造するためにHP
LC法を用いる精製系についてのシユミツト(Schmidt)
の報告〔ジヤーナル・オブ・エクスペリメンタル・メデ
イシン(J.Exp.Med.),160,772〜787(1984)〕、また
クロンハイム(Kronheim)ら〔ジヤーナル・オブ・エク
スペリメンタル・メデイシン(J.Exp.Med.),161,490〜
502(1985)〕の報告もある。
本技術分野においては、ネズミIL−1に対して産生さ
れる抗体の製造についても知られている〔ミゼル(Mize
l)ほか:ジヤーナル・オブ・イミユノロジー(J.Immu
n.),131,1834〜1837(1983)〕。ヤギで産生されたこ
れらの抗体は、IL−1の検定法の開発に、また天然もし
くは組換えネズミIL−1をさらに精製のするために有用
な抗IL−1免疫吸着カラムの製造に使用されたものであ
る。抗ネズミIL−1抗体とヒトIL−1との交差反応は弱
い。
本発明は、ひとヒトIL−1遺伝子のクローニング、そ
の適当な発現ベクターへの構築、このような発現ベクタ
ーによる宿生生物体の形質転換およびこのような形質転
換細胞の培養による生物学的に活性な組換えヒトIL−1
の製造に関する。さらに、本発明は、生成した組換ヒト
IL−1ポリペプチドの単離および利用に関する。
すなわち、本発明は、ヒトインターロイキン−1のDN
A配列およびそれから演繹されるアミノ酸配列の発見な
らびにその製造および利用の手段として、組換えDNA技
術を使用するものである。
さらに詳しくは、本発明は、生物学的に活性型のヒト
インターロイキン−1をコードするDNA配列の単離およ
び同定に関する。これは、マウスIL−1cDNAクローンを
使用して行われ、部分ヒトIL−1ゲノムクローンが単離
された。このゲノムクローンは次に、ヒトIL−1cDNAク
ローンの単離に用いられた。このcDNAの配列により、ヒ
トIL−1プレカーサー蛋白質の構造が明らかにされた。
このプレカーサーのカルボキシ末端154個のアミノ酸の
大腸菌内発現で、生物学的に活性なIL−1蛋白質が製造
された。
本発明に係る生物学的に活性な1L−1蛋白質は、 他のヒトポリペプチドを含まないヒトインターロイキ
ン−1(1L−1)ポリペプチドであって、 ヒトIL−1プレカーサー蛋白質のアミノ酸配列の位置
118〜271に相当する、アミノ酸配列: を有するヒト1L−1ポリペプチドに関する。
したがつて、さらに詳しくは、本発明はヒトIL−1プ
レカーサーおよびそれに含有される生物学的に活性な分
子をコードするDNA配列の単離および同定、ならびにこ
のDNA配列をその発現に有効なプロモーター配列と機能
的に結合して含有する発現ベクターの構築に関する。ま
た他の態様においては、本発明はこのような発現ベクタ
ーで形質転換され、したがつて上述のDNA配列を発現す
る各種微生物および脊椎動物細胞のような宿主培養系に
関する。他の態様においては、本発明はこの発現の最終
生成物を、ヒトの予防的または治療的処置あるいは診断
検定系に有効な新規物、たとえば医薬組成物に変換する
手段および方法に関する。本発明は、その好ましい態様
においては、ヒトインターロイキン−1が成熟型として
宿主細胞内で産生するように構築された特定の発現ベク
ターを提供する。
本発明は添付された図面を参照すれば、その理解が容
易になるものと考えられる。
第1図は、マウスIL−1プレカーサーcDNAのヌクレオ
チド配列および予測されるアミノ酸配列である。
第2A図は、ヒトIL−1プレカーサー(phil7から)
のカルボキシ末端領域のヌクレオチド配列と予測される
アミノ酸配列でphil4の部分配列には下線を施してあ
る。第2B図では、クローンphil7および19の複合体
から推定されるヒトIL−1プレカーサーのヌクレオチド
配列および予測されるアミノ酸配列である。
第3図はマウスおよびヒトIL−1プレカーサー蛋白質
の配列のホモロジーを例示した図である。
第4図は、ヒトIL−1の修飾された、154個のアミノ
酸のカルボキシ末端配列(phil1〜154)の合成を
行う発現ベクターの、ベクターとしてpEV−vrf2を用い
た構築を示すフローチヤートである。
第5図は、phil1〜154のアミノ末端に異種アミ
ノ酸をもたないヒトIL−1の154個のアミノ酸カルボキ
シ末端配列(phil1〜154)の合成を行う発現ベクタ
ーの構築を示すフローチヤートである。
上述のように、ヒトIL−1ポリペプチドをコードする
クローン化遺伝子は、マウスIL−1cDNAクローンをハイ
ブリダイゼーシヨンプローブとして用いることにより得
ることができる。この操作で、EcoR I部分ヒトゲノムフ
アージライブラリー〔フリツチユ(Fritsch)ほか:セ
ル(Cell),19,959〜972(1980)〕をハイブリダイゼー
シヨンプローブとしてプラスミドpIL1 1301〔ロメデイ
コ(Lomedico)ほか:前出〕を用いることによりスクリ
ーニングした。フアージプラークを常法によりニトロセ
ルロースフイルターに移し〔マニアテイス(Maniatis)
ほか:モルキユラー・クローニング、ア・ラボラトリー
・マニユアル(Molecular Cloning,A Laboratory Manua
l)、コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー
(Cold Spring Harbor Laboratory)、コールド・スプ
リング・ハーバー・ニユーヨーク(Cold Spring Harbo
r,N.Y.)、1982〕,固定化DNAを含むフイルター(φ=1
38mm)を5×SSPE(1×SSPE=0.18M NaCl、10mMリン
酸ナトリウム、pH7.0、1mM EDTA三ナトリウム)、5×
デンハルト液〔0.1%フイコル(Ficoll)400、0.1%ウ
シ血清アルブミン、0.1%ポリビニルピロリドン(w/
v)〕0.3%SDS、20%ホルムアミド、250μg/mlウシ胸腺
DNAおよび106cpm32P−PIL1 1301(ニツクトランスレー
シヨンにより1〜2×108cpm/μgに標識)含有溶液10m
g中、37℃で48時間ハイブリダイズした。フイルターを
0.5×SSPE中30℃で洗浄し、オートラジオグラフイーに
付した。7.9×105プラークをスクリーニングしたのち、
2個の陽性組換えフアージが同定された。これらの2個
のフアージは制限エンドヌクレアーゼマツピングによつ
て同一であることが明らかにされ、λ−hil4と命名され
た。上述のハイブリダイゼーシヨン条件を用い、次にマ
ウスIL−1cDNAクローンpIL1 1301は組換えフアージλ
−hil4からの1.4kbEcoR I−Hind IIIフラグメントに特
異的にハイブリダイズすることが明らかにされた。この
1.4kbフラグメントをpBR322にクローン化しphil4が
得られた。phil4のEcoR I部位に隣接するヌクレオチ
ド配列が決定され(第2A図参照)、マウスIL−1mRNAお
よび蛋白質の配列と比較された。この解析により、マウ
スIL−1プレカーサーのカルボキシ末端の61個のアミノ
酸およびそれに伴う3′非暗号領域と、75%の核酸ホモ
ロジーおよび66%アミノ酸配列ホモロジーが認められ
た。
上述のように得られた部分ヒトIL−1遺伝子を次にプ
ローブとして用い、誘導正常ヒト末梢血白血球から得ら
れたmRNA由来のヒトIL−1cDNAクローンを単離した。正
常供血者から採取し調製した濃縮ヒト白血球はアメリカ
赤十字社〔ランシング、ミシガン(Lansing,Michiga
n)〕より入手した。50の濃縮白血球の内容を無菌的に
採取バッグから出し、プールした。白血球プールを分液
ろ斗中で半容量の6%ヒータスターチ〔ヘスパン(Hesp
an)、アメリカン・ホスピタル・サプライ・コーポレー
シヨン、アービン、カリホルニア(American Hospital
Supply Coyporation,Irvin,Calif.)製〕溶液と混合
し、3時間室温に放置した。白血球−ヘスパン混合物の
容量は、沈降を確実にするために分液ろ斗の容量の2/3
を越えないようにする。分液ろ斗の底に沈降した赤血球
と細胞の分離は、赤血球層のすぐ上に白血球の鋭い界面
の帯が明瞭になつたときに完結する。低密度の白血球を
インターロイキン−1の製造に使用した。これらの細胞
は、界面白血球の上に存在する細胞の最上層のみを注意
深く吸引することにより、分液ろ斗か取り出した。この
低密度白血球をヘスパランから取り出すために、250ml
の円錐状遠沈管〔コーニング・グラスワークス、コーニ
ング、ニユーヨーク(Corning Glasswork,Corning,N.
Y.)製〕中、500×gで20分間遠心分離した。ペレツト
を9倍量の0.83%塩化アンモニウム溶液に5分間再懸濁
した残つた赤血球を溶解させた。上に述べたと同様に50
0×gで10分間沈降させて、白血球を塩化アンモニウム
溶液から取り出した。
次に、細胞ペレツトを、濃度が3.5×107細胞/mlを越
えないように、予め37℃に加温してRPMI−1640メジウム
(GIBCO)中に再懸濁した。濃縮された細胞の凝集を避
けるため、メジウムにウシ胎仔血清は添加しなかつた。
赤血球の夾雑がない新たに単離された白血球を誘導容器
中、2%ウシ胎仔血清を補充したRPMI−1640メジウムの
適当量で希釈し、最終濃度を3×106細胞/mlとした。こ
の細胞を37℃で1時間インキユベートし、10μg/mlの大
腸菌リポポリサツカライドB(LPS,Difco3880−25)を
加えてIL−1の産生を誘導した。mRNA抽出のためにイン
キユベーシヨンを12時間続けた。ついで、細胞を500×
gで沈降させて誘導メジウムから取り出した。mRNA抽出
のために誘導した細胞は凍結ペレツトとして−20℃以下
で保存できる。
LPS誘導ヒト末梢血白血球からポリ(A)+RNAを単離
するのにとくに好ましい方法は、チヤーグイン(Chirgw
in)らのグアニジンチオシアネート−CsCl法〔バイオケ
ミストリー(Bicchemistry),18,5294〜5299(1979)〕
およびオリゴ(dT)−セルロースクロマトグラフイー
〔アビブほか(Aviv&Leder)、プロシーデイングズ・
オブ・ザ・ナシヨナル・アカデミー・オブ・サイエンシ
ズ・オブ・ザ・ユナイテツド・ステイツ・オブ・アメリ
カ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA),69,1408〜1412(197
2)〕である。このRNAのノーザン法解析により、クロー
ンphil4は約2,100のヌクレオチド長のmRNAと特異的
にハイブリダイズすることが明らかにされた。全ポリ
(A)+RNAを庶糖濃度勾配遠心分離によつて分画し、サ
イズが1,000〜3,000ヌクレオチドのmRNAを集めた。この
濃縮mRNAプールを用いて、約2000のクローンのcDNAライ
ブラリーを、確立された方法で〔ガブラーほか(Gubler
&Hoffman)、ジーン(Gene),25,263〜269(1983)〕p
BR322中に構築した。このライブラリーについて、ハイ
ブリダイゼーシヨンプローブとしてプラスミドphil
からの1.4kb EcoR I−Hind III挿入体を用いてスクリ
ーニングを実施した。細菌コロニーを標準方法〔マニア
テイス(Maniatis)ほか:前出〕によつてニトロセルロ
ースフイルターに移し、固定化DNAを含有するフイルタ
ーを、5×SSPE、5×デンハルト液、0.3%SDS、50%ホ
ルムアミド(w/v)、250μg/mlウシ胸腺DNAおよび32P−
phil4挿入体DNA中、37℃で16時間ハイブリダイズし
た。フイルターを0.1×SSPE中50℃で洗浄し、オートラ
ジオグラフイーに付し、1個の陽性クローンを同定し、
phil7と命名した。このクローンは2,200bpの挿入体
を含有する。この挿入体のヌクレオチド配列(第2A図参
照)にはゲノムクローンphil4の部分配列を含み、し
たがってこの遺伝子によつてコードされるmRNAのcDNA配
列に相当する。このphil7挿入体のヌクレオチド配列
は163個のアミノ酸の蛋白質に対する読み取り枠を予示
する。この予測された蛋白質は、マウスIL−1プレカー
サーのカルボキシ末端の160個のアミノ酸と55%のホモ
ロジーを示す(第3図参照)。したがって、phil7に
よつて与えられた配列はヒトIL−1プレカーサーのカル
ボキシ末端領域を示すものと考えられる。プライマー延
長実験では、ヒトIL−1mRNAの5′末端から約400のヌク
レオチドがクローンphil7では欠けていることが示さ
れている。
ヒトIL−1cDNAクローン7はヒトIL−1mRNAの不完全
コピーであることがわかつたので、この配列を完成する
ために次ような計画を用いた。すなわち、クローン
のDNA配列に基づき、配列5′−GGGCGTCATTCAGGATGAATT
CGTA−3′をもつ合成オリゴヌクレオチドを案出し、固
体支持体ホスホールアミダイト法を用いて合成した。こ
のオリゴヌクレオチドは、phil7から予測されるアミ
ノ酸20〜28をコードする配列と相補性である。このオリ
ゴヌクレオチドは、EcoR I制限部位を含むことが予測さ
れるcDNA内領域をもたらす。このような部位は、延長ク
ローンをクローン7と融合させ、ヒトIL−1プレカー
サーの完全蛋白質をコードする領域を包含するcDNAを創
製するのに有用である。このオリゴヌクレオチドを、LP
S誘導ヒト末梢血白血球からのサイズ分画ポリA+RNAにア
ニーリングした。アニーリング条件は50mMNaCl、10mM
DTT、0.05mM EDTA、550pmolオリゴヌクレオチド/ml、2
50μgポリA+RNA/ml、90℃で1分、43℃で10分、20℃で
10分とし、ついで反応液を氷上で冷却した。cDNA合成お
よび延長cDNAライブラリーの確立は、クローン7につ
いて上述したと同様に実施した。この方法で、ヒトIL−
1mRNA濃縮ポリA+RNA5μgから約105の独立形質転換体が
生成した。計約2900の形質転換体を、予めポリヌクレオ
チドキナーゼとγ−32P−ATPにより標準方法〔マニアテ
イス(Maniatis)ほか:前出〕で標識した上述のオリゴ
ヌクレオチドを用いスクリーニングした。コロニー支持
ニトロセスロールフイルターを標準方法〔マニアテイス
(Maniatis)ほか:前出〕に従つて調製した。このフイ
ルターを標識オリゴヌクレオチドと以下の条件でハイブ
リダイズした。すなわち、5×SSPE、10×デンハルト
液、0.1%SDS、100μg/ml酵母可溶RNA、0.2pmol/ml標識
オリゴヌクレオチド(比活性:1μCi/pmol)中65℃で15
分、ついで37℃で2時間とした。フイルターを次に0.02
5%SDS含有2×SSPEで2回洗浄し(室温での迅速洗
浄)、ついで0.025%SDS含有4×SSPE中、51℃で60分間
洗浄した。フイルターを風乾し、増感スクリーンを用い
−70℃で16時間、X線フイルムに曝露した。12個の陽性
コロニーを制限エンドヌクレアーゼ切断によつてさらに
解析した。それ以上の解析にはクローン19を選択し
た。phil19からの挿入体の配列(第2B図参照)は期待
されたphil7との重複を含有し、139個のアミノ酸を
コードする単一読り取り枠が予測される。この領域はヒ
トIL−1プレカーサー蛋白質のアミノ末端を表し、マウ
スIL−1プレカーサー蛋白質の相当する領域と高いホモ
ロジーを示す(第3図)。したがつて、phil7および
phil19からの配列情報を合わせると、ヒトIR−1mRNA
は270個のアミノ酸のマウス淡白質を有意に関連する271
個のアミノ酸の蛋白質をコードする(第3図)プラスミ
ドphil7は271個のアミノ酸のヒトIL−1プレカーサ
ー蛋白質の163個のカルボキシ末端アミノ酸についての
暗号情報を含有する。プラスミドphil19はこの蛋白質
の139個のアミノ末端アミノ酸についての暗号情報を含
有する。各プラスミドは、それらの挿入体に共通の配列
(94ヌクレオチド長)内に1個のEcoR I制限エンドヌク
レアーゼ切断部位を有する。このEcoR I部位は、ヒトIL
−1プレカーサー蛋白質からの全暗号領域を含有する単
一の複合プラスミドへ、2個のプラスミドからの情報を
結合するために使用できる。標準方法を用いて、プラス
ミドphil7とphil19を個々にEcoR IおよびBamH Iで
消化し、生じたDNAフラグメントをポリアクリルアミド
ゲル電気泳動で分離できる。phil7消化物からは約21
00bpのEcoR I−BamH Iフラグメントを、phil19消化物
からは約460bpのBamH I−EcoR Iフラグメントを単離で
きる。単離された2個のフラグメントはT4DNAリガーセ
を用いてたがいに結合できる。リガーゼを熱不活性化
し、混合物をBamH Iで処理する。この混合物はBamH I−
線状化pEV−vrf2(下方)に結合することができ、適合
性プラスミドpRK248cIts含有大腸菌株MC1061の形質転換
に使用でき、アンピシリン抵抗性で選択される。細菌ク
ローンは制限エンドヌクレアーゼ切断解析によつてスク
リーニングし、期待される挿入体を正しい方向に含有す
るプラスミド、phil1〜271を同定できる。プラス
ミドphil1〜271は特定部位のオリゴヌクレオチド
突然変異誘発(下方)によつて修飾し、開始ATGコドン
と271個のアミノ酸プレカーサー蛋白質の二番目のアミ
ノ酸であるアラニンのコドン(GCC)との間の異種ヌク
レオチドを除去し、phil1〜271を生成させる。phil
1〜271を含む細菌を、温度シフトにより誘導すると
(下方)、第2B図に示すような271個のアミノ酸の完全I
L−1プレカーサー蛋白質を合成する。
プラスミドpEV−vrf2は、合成DNAオリゴヌクレオチド
を用い、密着調節されたフアージλPLプロモータから下
流にリボソーム結合部位(RBS)−開始コドンを含むよ
うに修飾されたpBR322誘導体である。多重用途の制限エ
ンドヌクレアーゼ部位は開始コドンのすぐ下流に存在
し、2〜9の過剰のアミノ末端アミノ酸をもつ融合蛋白
質として発現させる暗号領域配列を挿入させることがで
きる。これらの異種アミノ酸は特定部位突然変異によつ
て除去でき、所望の蛋白質の発現が行われる。pEV−vrf
2の系譜は、pBR322→pRC2→pRC23→pEV−vrf2である。
pRC2は、pBR322(ATCCNo.37017)中のEcoR I部位に隣
接して(ampR側)1個のBgl II部位を含有するpBR322の
誘導体である。このプラスミドは以下の方法で構築され
た。すなわち、pBR322プラスミドDNA20μgをEcoR Iで
消化し、ついで反応液を2個に分けた。一方は、S1ヌク
レアーゼで突出5′一重鎖末端を除去し、他方の反応液
は、DNAポリメラーゼIのクレノウフラグメントでデオ
キシヌクレオチドを導入して末端を充填した。両反応と
もフエノール抽出で停止させ、ついでエタノールで沈殿
させた。各反応液からのDNA約1μgを90pmolのホスホ
リル化Bgl IIリンカー〔CAGATCTG、コラボレイテイブ・
リサーチ(Collaborative Research)より購入〕ととも
に混合し、T4DANリガーゼと15℃で18時間インキユベー
トした。リゲーシヨン生成物を次にBgl IIおよびPst I
で消化し、1%アガロース中電気泳動に付した。両反応
からの3600bpおよび760bpフラグメントをゲルより回収
した。pRC2の構築には、クレノウ反応からの3600bpフラ
グメントをS1反応からの760bpフラグメントと結合させ
た。大腸菌株RR1をこのリゲーシヨン混合物で形質転換
し、形質転換体を5μg/mlのアンピシリンを含むLBアガ
ール板上で選択した。期待されたプラスミド構築体を含
む形質転換体を単離プラスミドDNAの制限解析によつて
同定した。DNA配列により、S1ヌクレアーゼ処理は正確
に5′一重鎖末端を除去したことが確認された。
pRC23はpRC2に、モデルリボソーム結合部位(RBS)か
らなる1対の相補性合成オリゴヌクレオチドに結合した
λPLプロモーターを含む250bp Bgl II−Hae IIIフラグ
メントを挿入することにより構築した。Hae III部位
は、PL転写開始部位の115bp下流、λN遺伝子の5′非
暗号領域内に存在する〔ヘンドリツクス(Hendrix)ほ
か:″ラムダ・ツー(Lambda II)コールド・スプリン
グ・ハーバー・ラボラトリー、コールド・スプリング・
ハーバー、ニユーヨーク(Cold Sping Harbor Laborato
ry,Cold Sping Harbor,N.Y.)刊、1983〕。フアージλD
NAから単離された450bp Bgl II−Hpa Iフラグメント約
1μgをHae IIIで消化した。生成した消化生成物200ng
を、モデルRBSを含むホスホリル化合成オリゴヌクレオ
チド各60pmolと混合した。これらの相補性デオキシヌク
レオチド(1=TTAAAAATTAAGGAGG,2=AATTCCTCCTT
AATTTTTAA)は固体支持体上ホスフアイト法を用いて合
成した〔マテユーチほか(Matteuci,M.D.&Caruthers,
M.H.)、シンセシス・オブ・デオキシオリゴヌクレオチ
ド・オン・ア・ポリマー・サポート(Synthesis of deo
xyoligonucleotides on a polymer support),ジヤー
ナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイアテイ(J.
Am.Chem.soc.),103,3185〜3191(1981)〕。合成は、
制御された多孔性ガラス支持体(Pierce CPG、長鎖アル
キルアミン樹脂)に付着させた3′末端ヌクレオチド1
μmolで開始させた。混合物をT4DNAリガーゼと15℃で18
時間インキユベートし、結合した分子をBgl IIおよびEc
oR Iで消化し、5%ポリアクリルアミドゲル上で分離し
た。270bpのリゲーシヨン生成物をゲルから回収し、予
めBgl IIとEcoR Iで消化したゲル精製pRC2ベクターと混
合し、T4DNAリガーゼとともに15℃で15時間インキユベ
ートした。リゲーシヨン混合物を株RR1(pRK248cIts)
の形質転換に使用した。アンピシリン含有メジウム上で
選択した形質転換体を、単離プラスミドDNAの制限解析
によつてスクリーニングした。期待されたプラスミド構
築体、pRC23は、さらに制限酵素消化によりまたEcoR I
結合物前後のDNA配列解析により確認された。プラスミ
ドpRC23はRBSの3′末端に唯一のEcoR I部位を含有し、
5′末端にATGを有する遺伝子をここに挿入することが
できる。
プラスミドpEV−vrf2の構築には、pRC23をEcoR Iおよ
びHind IIIで消化し、線状化したベクターをプレパラテ
イブ・アガロースゲル電気泳動によつて単離した。2個
の相補性デオキシヌクレオチド(3=AATTAATATGAATA
GAATTCGGATCCATCGATA、4=AGCTTATCGATGGATCCGAATTC
TATTCATATT)を合成し、両者を合し、150mM NaCl中58
℃に5分間加熱し、徐々に冷却してアニーリングを行
う。合成二重鎖0.1pmolをpRC/EcoR I−Hind IIIベクタ
ー0.07pmolに加え、T4DNAリガーゼと15℃で15時間イン
キユベートした。株RR1(pRK248cIts)をリゲーシヨン
生成物で形質転換し、アンピシリン抵抗性形質転換体を
制限エンドヌクレアーゼ切断解析によりスクリーニング
してpEV−vrf2を同定し、その期待された構築体をDNA配
列解析で確認した。プラスミドpEV−vrf2は適当に配置
された開始コドン−RBSから下流に制限部位(EcoR I、B
amH I、Cla IおよびHind III)を含有する。したがつ
て、これらの制限部位に挿入される適当に配置された暗
号領域配列はPLプロモーターの制御下に発現し、2〜9
の過剰アミノ末端アミノ酸とともに相当する蛋白質を生
成する。これらの異種アミノ酸の除去、ならびに不適当
に配置された(すなわち、読み取り枠が正しくない)暗
号領域の再配置には特定部位突然変異が使用できる。
上に用いた合成オリゴヌクレオチドは、アプライド・
バイオシステムズ(Applied Biosystems)380A型DNAサ
ンセサイザー上で合成した支持体に結合させる活性ヌク
レオチジル成分としてはジイソプロピルホスホルアミダ
イトを用いた〔ビユーケージほか(Beaucage & Caruth
ers):テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Let
t.),22,1859〜1862(1981)〕。支持体上での合成はマ
テユーチら(Matteucci & Caruthers、前出)の記載に
従つてCPG樹脂を樹脂に付着させた3′ヌクレオチドと
ともに用い0.5mmolレベルで実施した。合成サイクルは
製造業者の指示にほぼ従つたが、脱トリチル化試薬とし
ては3%トリクロロ酢酸の代わりに2%ジクロロ酢酸を
用いた。合成オリゴヌクレオチドは20%ポリアクリルア
ミド配列決定ゲル上に単離した。単離されたオリゴヌク
レオチドをゲルから切り出し、ゲル溶出緩衝液中で溶出
し、C18逆相カラム上で脱塩した。
かくして得られた組換えDNAによつて生細胞を形質転
換し、クローン化cDNAの増幅またはIL−1ポリペプチド
の製造を行うことができる。
IL−1の製造に使用できる適当な真核生物宿主には、
脊椎動物細胞、酵母等が包含される。たとえば、サルの
細胞たとえばグラツツマン(Gluzman)によつて報告さ
れている〔セル(Cell)、24,175〜182,1981〕ようなSV
−40の複製起源欠陥変異株によつて形質転換され、SV−
40の大T抗原を発現するCV−1細胞(COS細胞)、オオ
ノらによつて報告されているマウス誘導細胞(Ohno &
Taniguchiヌクレイツク・アシツズ・リサーチ(Nucl.Ac
ids Res.),10,967〜977(1982)〕、ヒツツエマン(Hi
tzeman)らによつて報告され、インターフエロン遺伝子
の発現に用いられてきた酵母宿主−ベクター系〔ネイチ
ヤー(Nature),293,717〜722(1981)〕が使用でき
る。さらに、スミス(Smith)らによつて記述されたよ
うな昆虫細胞の使用も可能である〔モルキユラー・アン
ド・セルラー・バイオロジー(Mol.Cell.Bicl.),3,215
6〜2165(1983)〕。適当な原核生物宿主には、大腸
菌、枯草菌等が包含される。宿主生物中でのDNAの増幅
には、宿主として大腸菌を用いるのが好ましいが、他の
宿主も使用できる。
大腸菌に使用できる適当なベクターとしては、EK型プ
ラスミドベクター(緊縮型):pSC101,pRK353,pRK646,pR
K248,pDF41等;EK型プラスミドベクター(緩和型):ColE
I,pVH51,pAC105,RSF2124,pCR1,pMB9,pBR313,pBR322,pBR
324,pBR325,pBR327,pBR328,pKY2289,pKY2700,pKN80,pKC
7,pKB158,pMK2004,pACYC1,pACYC184,dul等;λgt型フア
ージベクター:λgt.λc,λgt.λB,λWES,λc,λgt.λ
B,λWES,λc,λWES,λB,λZJvir.,λB′.λALO.λB.
λWES.Ts622,λDam等を挙げることができる。一般に
は、大腸菌に対するベクターとしては、pBR322が頻繁に
使用されてきた。
宿主細胞の組換えDNAによる形質転換は次のような慣
用された方法で実施できる。
宿主が大腸菌のような原核生物の場合には、DNAの取
り込みが可能なコンピーテント細胞は、指数生育期に収
穫しついで公知のCaCl2法で処理して調製する。MgCl2
たはRbClが形質転換反応メジウム中に存在すると、形質
転換は効率的に増加する。形質転換は、宿主細胞のプロ
トプラストを形成させたのちに実施することもできる。
使用する宿主が真核生物の場合には、DNAをリン酸カ
ルシウムとして沈殿としてトランスフエクシヨンする方
法、マイクロインジエクシヨンのような機械的方法、赤
血球宿主もしくはリポソームに封入したプラスミドの挿
入、リゾホスフアチジルコリンのような試薬による細胞
の処理、ウイルスベクターの使用等が使用できる。
しかしながら、他の様々な微生物株、たとえば大腸菌
B、大腸菌X1776(ATCCNo.31537)および大腸菌W3310
(ATCCNo.27325)のような公知の大腸菌株、とくに好ま
しくは大腸菌RR1(ATCCNo.31343)、またはMC1061のよ
うな他の微生物が有用である。これらの多くは、寄託機
関たとえばアメリカン・タイプ・カルチヤー・コレクシ
ヨン(American Type Culture Collectin,ATCC)に寄託
されていて利用できる(ATCCカタログ参照)。また、ド
イツ公開特許第2644432号も参考になる。これらの他の
微生物には、枯草菌のような桿菌属、ネズミチフス菌
(Salmonella typhimurium)や靈菌(Serratia marcesc
ens)のような腸内細菌が包含され、それらの菌内で異
種遺伝子配列を複製し、発現できるプラスミドが使用さ
れる。
異種ポリペプチドの微生物産生を開始し維持するため
には、たとえば、β−ラクタマーゼおよびラクトースプ
ロモータシステムが有利に使用できる。これらのプロモ
ータシステムの組立および構築に関する詳細はチヤンら
〔Chang et al.:ネイチヤー(Nature),275,671〜624
(1978)およびイタクラら〔Itakura et al.:サイエン
ス(Scinece),198,1056〜1063(1977)〕によつて報告
されている。さらに最近になつて、トリプトフアンに関
するシステム、いわゆるtrpプロモータシステムが開発
された。このシステムの組立および構築に関する詳細は
ゲツデルら〔Goeddel et al.:ヌクレイツク・アシツズ
・リサーチ(Nucl.Acids Res.),8,4057〜4074(198
0)〕により記述されている。多くの他の微生物プロモ
ーターが発見され、使用されており、それらのヌクレオ
チド配列、プラスミドベクター内への機能的な結合につ
いての詳細も報告されている〔たとえば、ジーベンリス
ト(Siebenlist)ほか:セル(Cell),20,269(1980)
参照〕。
発現システムとしては、大腸菌でも酵母、ビール酵母
菌(Saccharomyces cerevisiae)のいずれでも複製可能
なプラスミドYRp7も使用できる。有用な菌株はアメリカ
ン・タイプ・カルチヤー・コレクシヨンに制限なく寄託
されている(ATCCNo.44076)。しかしながら、細胞trp1
を作る突然変異を含む任意のビール酵母菌がこの発現シ
ステムを含有するプラスミドの発現に有効な環境である
と考えてよい。使用できる他の菌株の例にはpep4−1が
ある。このトリプトフアン栄養要求株もTRP1遺伝子内に
点変異を有する。
マウスIL−1cDNAの大腸菌内発現での経験から、ヒトI
L−1プレカーサーのカルボキシ末端部分がIL−1の生
物学的活性を有することが示唆される。上述のクローン
phil7は、ヒトIL−1プレカーサーのカルボキシ末端
163個のアミノ酸の暗号情報を含んである。phil7挿
入体(第2A図参照)の5′末端付近、9番目のアミノ酸
(すなわち、プレカーサーのカルボキシ末端から155rd
アミノ酸)のコドン内にAlu I制限エンドヌクレアーゼ
切断部位がある。次の下流Alu I部位は、約600bp離れた
3′非暗号領域内に(すなわち停止コドンを過ぎて)あ
る。ヒトIL−1プレカーサーのカルボキシ末端154のア
ミノ酸をコードする配列を含むこの約600bp Alu Iフラ
グメントはphil7から単離され、大腸菌発現プラスミ
ドのBamH I部位(第4図参照)に以下の方法で挿入され
た。すなわち、標準方法を用いて、クローンphil7か
らの挿入体をAlu Iで消化し、ホスホリル化BamH Iリン
カー〔CGGATCCG,ニユー・イングランド・バイオラブズ
(New England Biolabs)、カタログ1021〕をAlu I切断
挿入体にT4DNAリガーゼを用いて結合させた。リガーゼ
を熱不活性化し、混合物をBamH Iで処理し、過剰のリン
カーを除去し、付着端を生成させた。この混合物をポリ
アクリルアミド上電気泳動に付し、約600bpフラグメン
トを単離した。プラスミドpEV−vrfをBamH Iで消化し、
線状化ベクターをアガロースゲル電気泳動によつて回収
した。約600bpフラグメントとBamH I切断ベクターを互
いに結合させ、適合性プラスミドpRK248cIts〔ベルナル
ドほか(Bernard&Helinski)、メソツズ・イン・エン
ザイモロジー(Meth.Enzym.),68,482〜492(1979);AT
CC No.37766〕を含む大腸菌株MC1061〔カサダバンほか
(Casadaban & Cohen):ジヤーナル・オブ・モルキユ
ラー・バイオロジー(J.Mol.Biol.),138,179〜207(19
80)〕の形質転換に用い、アンピシリン抵抗性を利用し
て選択した。細菌クローンを制限エンドヌクレアーゼ消
化解析によつてスクリーニングし、この挿入体を正しい
方向に含有するプラスミドphil1〜154を同定し
た。プラスミドphil1〜154の部分配列決定を行
い、その構造が正しいことを確認した。phil1〜154
またはその親プラスミドpVE−vrf2を含む細菌を、ア
ンピシリン含有Mメジウム中30℃で、A550が0.7に達す
るまで生育させた。この時点で培養条件を42℃にスフト
し、2時間培養した。培養液1mlからの細菌を遠心分離
によつて回収し、7Mグアニジン塩酸塩50μ中で可溶化
した。これらの粗細菌抽出液について、ネズミ胸腺細胞
増殖検定法〔ミゼル(Mizel)ほか:前出〕によりIL−
1活性を調べた。pEV−vrf2のみを含む細菌抽出液はこ
の検定でバツクグラウンド以上に刺激しなかつた。phil
1〜154を含む細菌の抽出液はグアニジン塩酸塩溶
液1mlあたり32,000単位IL−1活性を示した。比活性を
6×106単位/mgと想定すると、これは、細菌培養液1
あたり少なくとも0.3mgのIL−1蛋白質に相当する。
発現プラスミドphil1〜154によつてコードされ
る蛋白質は、イニシエイターのメチオニンに加えて6個
の異種アミノ酸をそのアミノ末端に有する。これらは、
特定部位突然変異により、次のようにして除去された。
プラスミドphil1〜1541〜2μgを2つに分け
ていずれも制限エンドヌクレアーゼ消化に付した。一方
の反応では、1〜2単位のBgl IIおよびBamH Iによりギ
ヤツプ構造を有する線状化プラスミドを創製し(第5図
参照)、もう一方の反応では、Pst Iにより線状化プラ
スミドを生成させた。Pst I処理後は大腸菌DNAポリメラ
ーゼIのクレノウフラグメント1単単位で処理した。こ
れらの開環プラスミドを0.7%アガロースゲルを用い電
気泳動に付し、エタノール沈殿で回収して精製した。各
プラスミドを5μの水に再懸濁した。それぞれから1
μを取つて、12mMのトリス塩酸塩pH7.5、9mM MgC
l2、200mM NaClおよび20μβ−メルカプトエタノー
ルを含む反応液12μ中ホスホリル化合成オリゴヌクレ
オチド:5′−P−ATTGCTCAGGAACATATTAATTCC−OH−3′
50ngと合した。反応液を100℃に3分間加熱して開環プ
ラスミドを変性させ、反応液23℃に10分間、4℃に30分
間ついで0℃に10分間保持して徐々に冷却して、オリゴ
ヌクレオチドをアニーリングした。この操作でヘテロ二
重鎖型のphil1〜154が生成し、オリゴヌクレオチ
ドは一重鎖領域にアニーリングした。
一重鎖領域を二重鎖にし、このプラスミドを75μM
dATP,75μM dTTP,75μM dCTP,75μM dGTP,500μ
M ATP,2〜3単位大腸菌DNAポリメラーゼIのクレノウ
フラグメントおよび1単位のT4DNAリガーゼを含む反応2
0μ中でリゲートさせた。この反応は15℃で12〜16時
間行つた。プラスミドDNAはエタノール沈殿で回収し、1
0μの水に再懸濁した。その5μを取り、アンピシ
リン抵抗性の適合性プラスミドpRK248cITsを含む大腸菌
株MC1061の形質転換に用いた。各形質転換体からのプラ
スミドDNAを回収し、このプラスミドDNAプレパレーシヨ
ンに対してBgl II/BamH I制限消化を行うことにより、
アンピシリン抵抗性形質転換体について、phil1〜15
4バツクグラウンド中の新規プラスミドphil1〜154
をスクリーニングした。phil1〜154を含むプラスミ
ドDNAを用いて第2ラウンドMC1061(pRK248cIts)形質
転換を行い、phil1〜154とphil1〜154とを分離
した。phil1〜154のみを含む形質転換体を回収し、
各大腸菌コロニーを以下に述べるようにphil1〜154
蛋白質の製造に使用した。
組換えヒトインターロイキン−1の精製 多くの他の組換え蛋白質と同様に〔ウイリアム(Will
iam,D.C.)ほか:サイエンス(Science),215,687〜689
(1982);ラカル(Lacal,J.C.)ほか:フロシーデイン
グズ・オブ・ザ・ナシヨナル・アカデミー・オブ・サイ
エンシズ・オブ・ザ・ユナイテツド・ステイツ・オブ・
アメリカ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA),81,5305〜5309
(1984)参照〕、ヒトインターロイキン−1を大腸菌内
の不溶性細胞質内封入体中に凝集する。したがつて、組
換えヒトIL−1の精製は、これらの封入体の単離に始ま
る〔ラカル(Lacal)ほか:前出参照〕。
大腸菌ペースト(1g)を緩衝液A(30mMトリス塩酸塩
pH8.5mM EDTA)中1mMフエニルメチルスルホニルフルオ
ライド5mlに懸濁し、この細胞をソニフアイアー(Sonif
ier)細胞デイスラプター350型〔プランソン・ソニック
・パワー・カンパニー(Branson Sonic Power Co.)〕
を用いて6回、計3分間超音波処理した。細胞溶解物を
30,000xgで30分間遠心分離して不溶性分画を分離した。
微粒子分画(大部分のIL−1活性を含む)をそれぞれ5m
lの1)緩衝液A、2)緩衝液A中1%トリトンX−100
および3)1.75Mグアニジン塩酸塩で順次洗浄した。各
洗浄後に、微粒子分画を30,000xgで20分間遠心分離して
ペレツト化した。IL−1活性を5Mグアニジン塩酸塩3ml
によつて残つた微粒子分画から可溶化し、ついで30,000
xgで30分間遠心分離した。この工程まで、すべての操作
は4℃で実施した。可溶化したIL−1蛋白質は、5Mグア
ニジン塩酸塩で平衡化したセフアクリル(Sephacryl)
S−200またはセフアデツクス(Sephadex)G−75〔フ
アーマシア・フアイン・ケミカルズ,ピスカタウエイ,
ニユージヤージー(Pharmacia Fine Chemicals,Piscata
way,N.J.)〕上ゲルろ過クラマトグラフイーに付し、5M
グアニジン塩酸塩で溶出して精製した。精製した1〜15
4IL−1はSDSポリアクリルアミドゲル上単一のポリペ
プチドとして挙動した〔レムリ(Laemmli,U.K.),ネイ
チヤー(Nature),227,680〜685(1970)〕。アミノ酸
組成分析およびアミノ末端配列解析に付すと、期待され
た結果が得られ、この蛋白質の純粋性と同一性が確認さ
れた。同様に、phil1〜154で形質転換した大腸菌は
1〜154蛋白質の製造に使用され、この蛋白質も上述し
たと同様に精製された。
マウスIL−1遺伝子の欠失変異株の発現生成物につい
ての実験より、生物活性蛋白質を与えるマウスIL−1カ
ルボキシ末端からの最小配列を決定する根拠が与えられ
ている。結果を第1表にまとめる。
1.蛋白質1−156はマウスIL−1プレカーサーのカルボ
キシ末端156個のアミノ酸を含むこと意味する。欠失変
異株はすべて、この分子との対比で定義されていて、蛋
白質17−156は蛋白質1−156に対し16個のアミノ末端ア
ミノ酸を欠くこと、蛋白質1−143,156は蛋白質1−156
に対しアミノ酸144−155を欠く。
2.胸腺細胞増殖検定〔ミゼル(Mizel)ほか:前出〕、
単位/mg蛋白質 第1表から明らかなように、活性にはカルボキシ末端
に近い配列が必須である。17−156が高い活性を示し、
一方さらにこのフラグメントのアミノ末端から13個のア
ミノ酸を欠失させると活性は消失することから、最低約
139個のアミノ酸が活性の維持に必要なことが明らかで
ある。マウス分子におけるデータからの類推により、ヒ
トIL−1プレカーサーのカルボキシ末端の139個のアミ
ノ酸を包含する配列がIL−1活性を表す最小フラグメン
トであると考えられる。これは、第2B図に示したヒトIL
−1プレカーサー蛋白質配列の位置132〜271に相当す
る。したがつて、本発明はその一態において、上述の最
小カルボキシ末端配列を含み、ヒトIl−活性を表すペプ
チドに関する。
生物学的活性に必要な配列を包含する組換えヒトIL−
1ペプチドの精製物は、それ自体公知の方法により、た
とえば病原に対する宿主の防御応答の改善、ワクチンア
ジユバントとしての作用および新生物疾患に対する宿主
の防御の増強によつて、宿主対象の免疫系の刺激に用い
ることができる。本技術分野においてヒトIL−1の他の
臨床的応用が確認されているものには、線維芽細胞の増
殖刺激を介した創傷治癒の促進および重篤な蛋白質栄養
不良患者の回復の改善がある。
本発明の方法に従つて製造された精製IL−1ペプチド
は、上述の臨床的利用のため温血動物に投与することが
できる。投与は任意の慣用方法により、たとえば静脈
内、皮下または筋肉内に非経口的に行われる。必要投与
量が、処置される特定の症状、症状の重症度、処理期間
および投与方法等によつて変動することは自明のとおり
である。医薬用途における適当な剤型はIL−1ペプチド
を減菌ろ過し、凍結乾燥した剤型がある。これは常法に
より使用前に再構築させる。非経口投与用医薬剤型に慣
用される緩衝剤、安定剤、静菌剤および他の賦形剤もし
くは補助剤を添加できることも、本技術分野の熟練者に
よれば容易に想到する範囲内で、本発明に包含される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、マウスIL−1プレカーサーcDNAのヌクレオチ
ド配列およびそれから予測されるアミノ酸配列である。 第2A図は、ヒトIL−1プレカーサー(phil7から)の
カルボキシ末端領域のヌクレオチド配列とそれから予測
されるアミノ酸配列で、phil4の部分配列には下線を
施してある。 第2B図は、クローンphil7およびph19の複合体から
推定されるヒトIL−1プレカーサーのヌクレオチド配列
およびそれから予測されるアミノ酸配列である。 第3図は、マウスおよびヒトIL−1プレカーサー蛋白質
の配列のホモロジーを示した図である。 第4図は、修飾された154個のアミノ酸のヒトIL−1カ
ルボキシ末端配列(phil1〜154)の合成を行う発
現ベクターの、ベクターとしてpEV−vrf2を用いた構築
を示すフローチヤートである。 第5図はphil1〜154のアミノ末端異種アミノ酸を
もたないヒトIL−1の154個のアミノ酸カルボキシ末端
配列(phil1〜154)の合成を行う発現ベクターの構
築を示すフローチヤートである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 21/02 A61K 37/02 ADD //(C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 スチーブン ビー.ミゼル アメリカ合衆国 ペンシルバニア州ステ イト カレツジ,イースト プロスペク ト アベニユー 454 (56)参考文献 特開 昭61−149092(JP,A) 特開 昭61−170395(JP,A) Lachman,Federatio n Proc.,42,(9)P.2639− 2645(1983) Mizel,J.Immunol., 131,(4)P.1834−1837(1983) Scala etal.,Natur e.309,P.56−59(1984)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】他のヒトポリペプチドを含まないヒトイン
    ターロイキン−1(1L−1)ポリペプチドであって、 ヒトIL−1プレカーサー蛋白質のアミノ酸配列の位置11
    8〜271に相当する、アミノ酸配列: を有するヒト1L−1ポリペプチド。
  2. 【請求項2】グリコシル化を全く受けていない特許請求
    の範囲第1項記載のヒトインターロイキン−1ポリペプ
    チド。
  3. 【請求項3】他のヒトポリペプチドを含まないヒトイン
    ターロイキン−1(1L−1)ポリペプチドであって、 ヒトIL−1プレカーサー蛋白質のアミノ酸配列の位置11
    8〜271に相当する、アミノ酸配列: を有するヒト1L−1ポリペプチドをコードする遺伝子を
    含む発現ベクターで形質転換された真核生物または原核
    生物細胞を培地中で培養してヒトインターロイキン−1
    を産生させ、産生したヒトインターロイキン−1を回収
    することから構成される前記のヒト1L−1ポリペプチド
    の製造方法。
  4. 【請求項4】ヒトインターロイキン−1ポリペプチド
    が、グリコシル化を全く受けていないポリペプチドであ
    る特許請求の範囲第3項に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】細胞が真核生物細胞であり、ヒトインター
    ロイキン−1の生物学的活性型は発現後修飾により得ら
    れる特許請求の範囲第3項に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】他のヒトポリペプチドを含まないヒトイン
    ターロイキン−1(1L−1)ポリペプチドであって、 ヒトIL−1プレカーサー蛋白質のアミノ酸配列の位置11
    8〜271に相当する、アミノ酸配列: を有するヒト1L−1ポリペプチドの均一型の有効量が小
    部分を、慣用の非経口投与医薬用担体物質が大部分をな
    す、ヒト免疫系の刺激、ヒト創傷治癒促進または重篤な
    蛋白栄養不良患者の改善もしくは回復に用いる、非経口
    投与用医薬組成物。
  7. 【請求項7】ヒトインターロイキン−1ポリペプチド
    が、グリコシル化を全く受けていないポリペプチドであ
    る特許請求の範囲第6項に記載の医薬組成物。
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