JP2534925Y2 - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

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JP2534925Y2
JP2534925Y2 JP1988169861U JP16986188U JP2534925Y2 JP 2534925 Y2 JP2534925 Y2 JP 2534925Y2 JP 1988169861 U JP1988169861 U JP 1988169861U JP 16986188 U JP16986188 U JP 16986188U JP 2534925 Y2 JP2534925 Y2 JP 2534925Y2
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cap
side tube
shock absorber
guide
hydraulic shock
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一光 嶺川
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KYB Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動二輪車等の車体と車軸間に介装されて
路面からの振動等を減衰する緩衝器とフォークを兼ねた
フロントフォーク等の使用に適する油圧緩衝器に関す
る。
〔従来の技術〕
この種、従来のフロントフォークとして使用される油
圧緩衝器として第4図に示すものが開発されている。
これは、アウターチューブ21内にインナーチューブ22
が摺動自在に挿入され、アウターチューブ21の下部から
ダンパーシリンダが起立し、ダンパーシリンダ内にはピ
ストンを介してピストンロッド23が移動自在に挿入さ
れ、ピストンロッド23はインナーチューブ22と連動し、
ピストンロッド23内には減衰力調整用のコントロールロ
ッド24が挿入され、ダンパーシリンダとインナーチュー
ブ22の上部との間に懸架スプリング25が介装されてい
る。更に、インナーチューブ22の上部にキャップ26を設
け、キャップ26の中央にスペーサ27を上下移動自在に螺
合させ、当該スペーサ27の下端部は懸架スプリング25と
シート28を介して当接すると共に、ピストンロッド23と
ねじ29を介して連結され、スペーサ27の中央にはコント
ロールロッド24と当接するアジャスタ30を上下移動自在
にねじ29を介して螺合させ、スペーサ27の上部とアジャ
スタ30の上部外周間にはスペーサ27に設けた孔に組み込
んだ係止ボール32とスプリング33とから構成される位置
決め機構31が設けられている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の如く構成されたフロントフォー
クにあっては、ダイヤル34を回転させ、スペーサ27を移
動させることにより懸架スプリング25のばね荷重が調整
されることになるが、その際、ピストンロッド23も軸方
向に移動することになる。
従って、懸架スプリング25のばね荷重を調整する際
に、ダンパーストロークが変化するので、この変化量分
を見込んだダンパーの長さを設定する必要があり、ダン
パー自体大型化するという不具合がある。
また、第4図に示す構造を利用すると共に、ダンパー
側ピストンとシリンダ内端との間に反発ばねを介装して
最伸長時におけるストローク制限と衝撃吸収を行なうよ
うにしたフロントフォークにあっては、懸架スプリング
のばね荷重を調整する際に、ピストンロッドのストロー
クも変化し、反発ばねに対応するピストンの位置が変化
するからアウターチューブとインナーチューブの嵌合長
も変化して、伸切り時近傍の特性が変化し、その結果、
乗心地まで変化する不具合がある。
そこで本考案は、ダンパー自体の大型化を招来するこ
となく、且つ、伸切り時近傍の特性を変化させることな
く、懸架スプリングのイニシャル量を調整することがで
きる新たな油圧緩衝器を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案では、車体側チュ
ーブと車輪側チューブとを摺動自在に嵌合させ、車輪側
チューブの下部からダンパーシリンダを起立させ、ダン
パーシリンダ内にピストンを介してピストンロッドを移
動自在に挿入させ、車輪側チューブと車体側チューブの
上部との間に懸架スプリングを介装させている油圧緩衝
器に於て、車体側チューブの上部に上方に開放された凹
部を有する中空なキャップを固定し、キャップの中央に
は上記凹部の中心部まで起立する中空なガイドを固定
し、キャップの下部中央又はガイドの下部中央に中空な
ピストンロッドの上部を連結し、ガイドの中央には減衰
力調整用の操作部を設け、ガイドの外周には凹部内周に
嵌合するナットを軸方向移動自在に結合し、ナットの下
部を軸方向に移動可能な押圧機構を介して懸架スプリン
グの一端を担持させていることを特徴とするものであ
る。
〔作用〕
操作部を駆動すると減衰力が調整される。ナットを回
転させながら上下動させると押圧機構を介して懸架スプ
リングが伸縮し、懸架スプリングのイニシャル調整が図
られる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図及び第2図に示すように、本考案に係るフロン
トフォーク等の使用に適する油圧緩衝器は、車体側チュ
ーブたるアウターチューブ1内に車輪側チューブたるイ
ンナーチューブ2が摺動自在に挿入され、インナーチュ
ーブ2の下部からダンパーシリンダを起立し、ダンパー
シリンダ内にピストンを介してピストンロッド3が摺動
自在に挿入され、インナーチューブ2とアウターチュー
ブ1の上部との間に懸架スプリング4が介装されてい
る。
アウターチューブ1の上部には上方に開放された凹部
を有する中空なキャップ5が設けられ、キャップ5の中
央支持部5aには上記凹部の中心部まで起立する中空なガ
イド6が螺合され、このガイド6内にはピストンロッド
3の上部と減衰力調整用の操作部たるアジャスタ12が挿
入されてねじ結合している。ピストンロッド3の中央に
は減衰力調整用のコントロールロッド7が挿入され、こ
のコントロールロッド7の上部はアジャスタ12の下部と
当接し、アジャスタ12を回転しながら上下動するとこれ
に連動してコントロールロッド7が上下動し、先端のバ
ルブを制御する。
キャップ5の上記凹部内にはナット8が上下移動自在
に凹部の内周に沿って嵌合され、ナット8の内周はねじ
を介してガイド6の外周に上下移動自在に螺合されてい
る。キャップ5の下方中空部にはスライダー10が上下移
動自在に挿入され、このスライダー10の内周はガイド6
の下方外周に嵌合している。
キャップ5とガイド6と支持部5aとナット8とでキャ
ップ5の凹部内に於てナット8に対向する油圧圧力室11
を区画し、この圧力室11は支持部5aに設けたポート13を
介してスライダー10の上面側圧力室14と通じ、この圧力
室11とポート13とスライダー10とで軸方向の押圧機構を
構成している。スライダー10は直接又はスペーサ9を介
して懸架スプリング4を担持している。圧力室11とスラ
イダー10又は圧力室11とスライダー10とスペーサ9とは
押圧機構として利用される。
第1図は下方断面がナット8が上昇し、上方断面がナ
ット8が下降している状態を示している。
ナット8が最上段に位置している下方断面の状態では
懸架スプリング4のばね荷重はソフトである。この状態
からナット8を回転して下降させると圧力室11の油がポ
ート13より下方の圧力室14に押し出され、圧力室14の内
圧でスライダー10が下降し、これによりスペーサ9を介
して懸架スプリング4のばね荷重をミーディアム又はハ
ードに調整できる。
この懸架スプリング4のイニシャルばね調整は減衰力
の調整とは別々に行なえる。しかも、ナット8の外周又
はガイド6の外周に表示部aを設け、当該表示部aに記
号、符合することによりナット8のストローク量を検出
し、外部からそのストロークに応じたイニシャルばね荷
重を知ることができる。
上記のように押圧機構として油圧を利用した場合に
は、油圧緩衝器が小型化され、操作トルクを低減でき
る。
第3図は本考案の他の実施例に係り、これは押圧機構
として機械的なプッシュロッドを使用したものである。
ピストンロッド3の上部はキャップ5の下部5b内に結
合されている。但し、ピストンロッド3は第1図と同じ
くガイド6に結合してもよい。その他の構成、作用、効
果は第1図の実施例と同じであるから、同一の符号を付
すことで詳細は省略する。
軸方向の押圧機構はロッド状又は筒体状のプッシュロ
ッド15とスライダー10とからなり、プッシュロッド15は
キャップ5の支持部5aに形成した孔11a内に移動自在に
挿入し、その両端をナット8とスライダー10に当接さ
せ、ナット8を上下動させた時このプッシュロッド15を
介してスライダー10が上下動して懸架スプリング4のイ
ニシャルを調整するものである。
スライダー10はキャップ5の下部延長部5bの外周で上
下動を案内させているが、第1図の場合と同じくガイド
6に案内させてもよい。キャップ5とガイド6とを型成
形等により一体化してもよい。又、ナット8の外周をキ
ャップ5に螺合するようにしてもよい。
尚、本実施例に於ては、所謂倒立型フロントフォーク
の使用に適する油圧緩衝器について述べているが、正立
型フロントフォークへの使用であっても良いことは勿論
である。
〔考案の効果〕
本考案によれば、次の効果がある。
キャップにガイドが固定され、キャップ又はガイドに
ピストンロッドが連結されているから、ナットを駆動し
たり、減衰力調整用の操作部を駆動してもピストンロッ
ドは移動しない。
ナットと減衰力調整用の操作部は分離独立され、且つ
ナットと上記操作部とはピストンロッドとも独立してい
るから、ナットを回転して上下動させることによりピス
トンロッドの軸方向への移動を伴わずに懸架スプリング
を伸縮させることができる。この為、ピストンロッドの
位置が変化せず、併せてダンパーストロークも変化しな
いから、ダンパー自体の大型化を招来することなく懸架
スプリングのイニシャル調整を行なうことができるとい
う利点がある。
同じく、懸架スプリングのばね荷重を調整する際に、
ピストンロッドの位置は変化しないから、伸切り時のピ
ストンの位置が一定に制御され、車体側チューブと車輪
側チューブの嵌合長が変化することもなく、伸切り時近
傍の特性も変化しないので、快適な乗心地を維持するこ
とができるという利点がある。
ナットはキャップの凹部内周に嵌合し、減衰力調整用
の操作部はガイドの中央に設けられているから、ナット
と操作部とは独立し、しかもナットと操作部とはピスト
ンロッドとも独立しているから、ナットと操作部とは独
立して互いに干渉することなく各調整操作を確実に行え
る。しかもナットの操作力はピストンロッドに伝達され
ないから操作力を軽減できる。
キャップの凹部は上方に開放され、この凹部の内周に
ナットを軸方向移動自在に嵌合したから、ナットとキャ
ップ上端面との相対的位置変化を検出して懸架スプリン
グのイニシャル調整量を確実に確認できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る油圧緩衝器の一部切欠
き拡大正面図、第2図は油圧緩衝器の一部縦断正面図、
第3図は他の実施例に係る油圧緩衝器の一部縦断正面
図、第4図は従来の油圧緩衝器の一部切欠き正面図であ
る。 〔符号の説明〕 1……車体側チューブたるアウターチューブ 2……車輪側チューブたるインナーチューブ 3……ピストンロッド 4……懸架スプリング 5……キャップ 6……ガイド 8……ナット 9……押圧機構たるスペーサ 10……押圧機構たるスライダー 11……圧力室 12……操作部たるアジャスタ 13……ポート 15……押圧機構たるプッシュロッド

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体側チューブと車輪側チューブとを摺動
    自在に嵌合させ、車輪側チューブの下部からダンパーシ
    リンダを起立させ、ダンパーシリンダ内にピストンを介
    してピストンロッドを移動自在に挿入させ、車輪側チュ
    ーブと車体側チューブの上部との間に懸架スプリングを
    介装させている油圧緩衝器に於て、車体側チューブの上
    部に上方に開放された凹部を有する中空なキャップを固
    定し、キャップの中央には上記凹部の中心部まで起立す
    る中空なガイドを固定し、キャップの下部中央又はガイ
    ドの下部中央に中空なピストンロッドの上部を連結し、
    ガイドの中央には減衰力調整用の操作部を設け、ガイド
    の外周には凹部内周に嵌合するナットを軸方向移動自在
    に結合し、ナットの下部を軸方向に移動可能な押圧機構
    を介して懸架スプリングの一端を担持させている油圧緩
    衝器。
JP1988169861U 1988-12-28 1988-12-28 油圧緩衝器 Expired - Lifetime JP2534925Y2 (ja)

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JPH037544U JPH037544U (ja) 1991-01-24
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