JP2530765B2 - 油冷式圧縮機の運転方法 - Google Patents

油冷式圧縮機の運転方法

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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潤滑油により圧縮中の
ガスを冷却するようにした油冷式圧縮機の運転方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧縮ガスの冷却,ロータ部の潤
滑,圧縮空間の隙間のシール等の目的で、ガス圧縮空間
に潤滑油を導くようにした油冷式圧縮機は公知である。
そして、この種の圧縮機では吐出流路に油タンクが設け
てあり、ここで潤滑油とともに吐出された圧縮ガスを潤
滑油と分離した後、送出す一方、分離された潤滑油を下
方に滴下させて、回収し、この下部に一旦溜めた後、再
度圧縮機本体内に送り、以後循環使用に供するようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置では、
油タンク内に溜められた潤滑油から、これに含まれた水
分が徐々に分離、析出して、この潤滑油の下方に溜まっ
てゆく。これを放置しておけば、圧縮機本体内の給油箇
所に潤滑油ではなく、この溜まった水が供給されるよう
になり好ましくない。このため、毎日始業時に油タンク
に溜まった水を抜く、いわゆるドレン抜き作業を行わな
ければならないという煩わしさがあった。本発明は、斯
る従来の問題点を課題としてなされたもので、油タンク
のドレン抜き作業を不要とした油冷式圧縮機の運転方法
を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明は、圧縮機本体の吐出流路に設けた油タン
クの最下部を、上記圧縮機本体の吸込流路からガス閉込
み直後の空間までの間のいずれかの箇所に連通させると
ともに、上記圧縮機本体が作動していない場合には、上
記油タンク内下部に溜まったドレン水が所定値に達する
と上記圧縮機本体を一定時間作動させるようにした。ま
た、第2発明は、圧縮機本体の吐出流路に設けた油タン
クの最下部を、上記圧縮機本体の吸込流路からガス閉込
み直後の空間までの間のいずれかの箇所に連通させると
ともに、上記圧縮機本体が作動していない場合には、定
期的に一定時間だけ上記圧縮機本体を作動させるように
した。
【0005】
【作用】上記第1発明,第2発明のように構成すること
により、例えば圧縮機が間欠運転で使用され、その休止
時間に比べて作動時間が短く、かつ圧縮機の周囲の気温
が低くて、湿度が高く、しかも圧縮機本体からの吐出圧
力が高いような油中のドレン水が析出し易い条件下で
も、完全に油中のドレン水は圧縮ガスの熱により蒸発す
るようになる。
【0006】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面にしたがって
説明する。図1は、第1発明に係る運転方法を適用した
油冷式圧縮機を示し、圧縮機本体1の吸込口2には吸込
流路3が接続し、吐出口4からは吐出流路5が延び、こ
の吐出流路5には油タンク6が設けてある。また、油タ
ンク6内の上部には油分離エレメント7が設けてあり、
下部は油溜り部8になっており、油溜り部8からは油フ
ィルタ9,油クーラ10を介して圧縮機本体1内の図示
しない軸受,軸封部,圧縮空間等の給油箇所に至る潤滑
油循環流路11が設けてある。さらに、油溜り部8の最
下部からこの部分に溜った水12を排出するためにオリ
フィス13を介して吸込口2に至るドレン水流路14が
設けてある。
【0007】そして、圧縮機本体1内の図示しない回転
するロータにより吸込流路3より吸込口2を経てガスが
吸込まれ、潤滑油循環流路11よりガスの冷却等の目的
で供給された潤滑油とともに圧縮後、吐出口4を経て、
吐出流路5に吐出される。この吐出された圧縮ガスは潤
滑油とともに油タンク6に至り、油分離エレメント7に
より潤滑油と分離され、圧縮ガスは上方に続く吐出流路
5aに送出され、分離された潤滑油は下方に滴下し、油
溜り部8に回収され、一旦溜められる。さらに、この潤
滑油は油タンク6内の吐出圧を受けて油フィルタ9,油
クーラ10を経て圧縮機本体1内の上記給油箇所に供給
後、圧縮ガスとともに吐出口4に吐出され、以後上記同
様循環使用に供される。
【0008】一方、油溜り部8の潤滑油からは、これに
含まれる水が徐々に分離,析出して、下部に溜まってく
る。そして、この水、即ちドレン水はドレン水流路14
より潤滑油同様吐出圧を受けてオリフィス13によって
急激な流れを抑制されつつ低圧側の吸込口2に導かれ、
ガス圧縮時に生じる熱により蒸発し、圧縮ガスとして吐
出流路5に吐出される。このように、本実施例では自動
的に潤滑油から分離した水を吸込口2に導くことによ
り、油タンク6のドレン水排出作業をしなくても済むよ
うになっている。なお、上記実施例ではドレン水流路1
4を吸込口2に連通させた装置を示したが、本発明はこ
れに限るものでなく、このドレン水流路14を吸込流路
3から圧縮機本体1内のガス閉込み直後の空間までの間
のいずれかの箇所に連通させた装置であればよい。
【0009】さらに、この装置では、ドレン水検出手段
21を設けて、これにより油タンク6内のドレン水が所
定量以上になると圧縮機本体1を作動させるようにして
ある。即ち、本実施例では油タンク6の出側に続く吐出
流路5aに圧力スイッチ22と、電磁式開閉弁23,お
よびオリフィス25を有する放気流路24とを設けると
ともに、油タンク6の下部にドレン水検出手段21を設
けて形成してある。ここで、圧力スイッチ22はその検
出圧力が、即ち吐出流路5内の圧力が所定値以上の場合
には圧縮機本体1に対してその作動を停止させるための
信号を出力するものである。ドレン水検出手段21は油
タンク6内のドレン水が所定量、即ち許容量以上になる
と電磁式開閉弁23に対してこれを開状態にするための
信号を出力する一方、その他の場合には電磁式開閉弁2
3を閉の状態にするための信号を出力するものである。
【0010】次に、第1発明に係る上記構成からなる圧
縮機の運転方法について説明する。ドレン水検出手段2
1による検出値が所定値より小さい場合には、圧縮機は
第1発明に係る圧縮機と同様に作動する。一方、この検
出値が所定値以上の場合には、ドレン水検出手段21か
らの信号によって電磁式開閉弁23は開の状態になり、
吐出流路5,5a内のガスが放気流路24側へオリフィ
ス25で一旦絞られてから流出して、吐出圧力が低下す
る。この結果、圧力スイッチ22からの信号によって圧
縮機本体1は停止状態にある場合でも作動状態となる。
そして、このようにすることにより、例えば圧縮機が間
欠運転で使用され、その休止時間に比べて作動時間が短
く、かつ圧縮機の周囲の気温が低くて、湿度が高く、し
かも圧縮機本体からの吐出圧力が高いような油中のドレ
ン水が析出し易い条件下でも、圧縮機本体1は適当な時
間間隔で作動して圧縮ガス熱を発生するようになり、完
全に油中のドレン水はこの圧縮ガス熱により蒸発するよ
うになっている。
【0011】図2は、第2発明に係る運転方法を適用し
た油冷式圧縮機を示し、図1に示す装置とは、ドレン水
検出手段21に代えてタイマ26を設けて形成した点を
除き、他は実質的に同様であり、互いに対応する部分に
は同一番号を付して説明を省略する。そして、第2発明
に係る運転方法では、このタイマ26により定期的に電
磁式開閉弁23を開の状態にして上記同様圧縮機本体1
を作動させることにより、適当な時間間隔で作動して圧
縮ガス熱を発生するようになり、完全に油中のドレン水
はこの圧縮ガス熱により蒸発するようになっている。な
お、本実施例ではタイマ26を使用した例を示したが、
本発明はこれに限るものでなく、手動により電磁式開閉
弁23を定期的に開の状態にするようにしたものも含む
ものである。
【0012】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、第1発
明によれば、圧縮機本体の吐出流路に設けた油タンクの
最下部を、上記圧縮機本体の吸込流路からガス閉込み直
後の空間までの間のいずれかの箇所に連通させるととも
に、上記圧縮機本体が作動していない場合には、上記油
タンク内下部に溜まったドレン水が所定値に達すると上
記圧縮機本体を一定時間作動させるようにしてある。ま
た、第2発明によれば、圧縮機本体の吐出流路に設けた
油タンクの最下部を、上記圧縮機本体の吸込流路からガ
ス閉込み直後の空間までの間のいずれかの箇所に連通さ
せるとともに、上記圧縮機本体が作動していない場合に
は、定期的に一定時間だけ上記圧縮機本体を作動させる
ようにしてある。このため、例えば圧縮機が間欠運転で
使用され、その休止時間に比べて作動時間が短く、かつ
圧縮機の周囲の気温が低くて、湿度が高く、しかも圧縮
機本体からの吐出圧力が高く、油中のドレン水が析出し
易い条件下でも、完全に油中のドレン水は圧縮ガスの熱
により蒸発するようになり、どのような使用条件下で
も、油タンク内の潤滑油から分離,析出して溜まった水
は、自動的に圧縮機本体に導かれて、ガス圧縮時の熱に
より蒸発して、圧縮ガスとして吐出される結果、油タン
クのドレン水の排出作業を不要とすることができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1発明に係る方法を適用した油冷式圧縮機
の全体構成図である。
【図2】 第2発明に係る方法を適用した油冷式圧縮機
の全体構成図である。
【符号の説明】
1 圧縮機本体 3 吸込流路 5,5a 吐出流路 6 油タンク 14 ドレン水流路 21 ドレン水検出手段 22 圧力スイッチ 23 電磁式開閉弁 24 放気流路 26 タイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−61189(JP,U) 実開 昭52−52713(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機本体の吐出流路に設けた油タンク
    の最下部を、上記圧縮機本体の吸込流路からガス閉込み
    直後の空間までの間のいずれかの箇所に連通させるとと
    もに、上記圧縮機本体が作動していない場合には、上記
    油タンク内下部に溜まったドレン水の量が所定値に達す
    ると上記圧縮機本体を一定時間作動させることを特徴と
    する油冷式圧縮機の運転方法。
  2. 【請求項2】 圧縮機本体の吐出流路に設けた油タンク
    の最下部を、上記圧縮機本体の吸込流路からガス閉込み
    直後の空間までの間のいずれかの箇所に連通させるとと
    もに、上記圧縮機本体が作動していない場合には、定期
    的に一定時間だけ上記圧縮機本体を作動させることを特
    徴とする油冷式圧縮機の運転方法。
JP3110246A 1990-08-31 1991-05-15 油冷式圧縮機の運転方法 Expired - Lifetime JP2530765B2 (ja)

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