JPH06300369A - 満液式冷却器をもった冷凍機の油戻し装置 - Google Patents

満液式冷却器をもった冷凍機の油戻し装置

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Publication number
JPH06300369A
JPH06300369A JP5091097A JP9109793A JPH06300369A JP H06300369 A JPH06300369 A JP H06300369A JP 5091097 A JP5091097 A JP 5091097A JP 9109793 A JP9109793 A JP 9109793A JP H06300369 A JPH06300369 A JP H06300369A
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JP
Japan
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oil
compressor
cooler
oil return
refrigerator
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Pending
Application number
JP5091097A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokazu Hayashi
宏和 林
Toshiaki Fujii
利暁 藤井
Kiyoshi Masuda
潔 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06300369A publication Critical patent/JPH06300369A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2700/00Sensing or detecting of parameters; Sensors therefor
    • F25B2700/03Oil level

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮機1側での油量に応じて満液式冷却器5
から圧縮機1側への油戻しを行って、冷凍能力の低下を
少なくしながら、冷却器5から圧縮機1側への油戻しを
行って、該圧縮機1側での油不足を解消する。 【構成】 満液式冷却器5と圧縮機1との間に油戻し管
6を設けて電磁弁7を介装させると共に、圧縮機1の油
回収器1eに油面高さ検出器8を設け、油回収器1eの
油面高さが一定高さ以下のとき電磁弁7を開いて、必要
なときにのみ油回収を行い、能力低下を抑制できなが
ら、油不足の問題を解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は満液式冷却器をもった冷
凍機の油戻し装置、詳しくは、油回収器をもつ圧縮機及
び満液式冷却器を備えた冷凍機において、前記冷却器か
ら前記圧縮機側に潤滑油を戻すための油戻し装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、冷凍機の大容量化に伴い、圧縮機
としてスクリュー式のものを使用し、かつ、冷却器とし
て満液式のものを用いることが行われているが、斯かる
冷凍機においては、前記スクリュー式圧縮機内部の潤滑
や、軸受等を潤滑するために多量の油が用いられてお
り、このため前記圧縮機の冷媒吐出側には、冷媒に混じ
って吐出され潤滑油をガス冷媒から分離して回収する油
回収器を設け、該油回収器で回収された潤滑油を前記圧
縮機側に戻すようにしている。所が、前記油回収器にお
いては、冷媒中に混じる潤滑油を完全には回収できない
ことから、多くの潤滑油が前記満液式冷却器に流出して
該冷却器に滞留し、このため、前記圧縮機側で油不足を
招いたりしたのである。
【0003】そこで、従来では、例えば特開昭48−1
04108号公報に示されているように、前記満液式冷
却器にサージタンクを設けて、このサージタンクに加熱
機構をもった油ガス分離タンクを設け、前記サージタン
ク内の油混入液冷媒を前記油ガス分離タンクに導き、こ
のタンク内で加熱して油と冷媒とを分離し、分離した油
を一定時間毎に圧縮機に戻すようにしたり、また、図4
に示したように、スクリュー圧縮機Aの吐出側に設ける
凝縮器Bのガス域に、満液式蒸発器Dを側路する高圧ガ
スのバイパス管Cを設けて、その先端側を前記圧縮機A
の吸入管aに接続し、このバイパス管Eに前記蒸発器器
Dの油リッチな液域に開口させた油戻し管Fを、エゼク
ターGを介して接続し、このエゼクターGによる吸引作
用で前記蒸発器Dの油リッチな液冷媒を吸引して前記圧
縮機Aに連続的に回収するようにしたものが提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】所が以上のように、サ
ージタンクを用いて分離した油を一定時間毎に回収する
ものによれば、構造が複雑となってコスト高になる問題
があったし、また、図4に示したようにエゼクターGを
用いて蒸発器Dから油リッチの冷媒を吸引して油を回収
する場合には、高圧ガス冷媒の一部が、前記冷却器Dに
送られることなく、該冷却器Dを側路して前記バイパス
管Cから前記圧縮機A側へとバイパスされることから、
冷凍機の冷凍効率が悪くなって能力がダウンするのであ
る。特に、運転時に、常に前記バイパス管Eで前記凝縮
器Bから圧縮機A側へと高圧ガス冷媒をバイパスさせ
て、該圧縮機A側に前記冷却器D内の潤滑油を連続的に
戻すようにする場合には、この圧縮機A内での油不足を
解決できるのであるが、斯くするときには、前記バイパ
ス管Cによる前記凝縮器Bから圧縮機A側へのバイパス
冷媒量が多くなるため、冷凍機の冷凍能力低下が増大す
るのである。これに対して、前記バイパス管Cの途中に
開閉弁を介装させ、該開閉弁をタイマーなどで間歇的に
開閉させることも考えられるが、斯くするときには、運
転時に常に前記バイパス管Cから前記凝縮器B内の高圧
ガス冷媒を圧縮機A側にバイパスさせる場合に較べ冷凍
能力の低下を少なくできるとしても、運転時に前記開閉
弁は、前記圧縮機側での油量とは関係なく前記タイマー
などで間歇的に開動作され、この開動作時に前記凝縮器
B内の高圧ガス冷媒が圧縮機A側にバイパスされること
から、冷凍機の冷凍能力低下は避けられないのである。
【0005】本発明の目的は、圧縮機側での油量に応じ
て満液式冷却器から圧縮機側への油戻しを行うことによ
り、冷凍能力の低下を少なくできながら、前記冷却器か
ら圧縮機側への油戻しを確実に行って、該圧縮機側での
油不足をなくすことができる冷凍機の油戻し装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、油回収器1eをもつ圧縮機1及び満液式冷却器5を
備えた冷凍機における前記冷却器5から圧縮機1へと潤
滑油を戻すための油戻し装置において、前記冷却器5か
ら圧縮機1に潤滑油を戻す油戻し管6に電磁弁7を介装
すると共に、前記油回収器1eに、該油回収器1eの油
面高さを検出する油面高さ検出器8を設け、前記油回収
器1eの油面高さが予め設定する一定高さ以下のとき前
記電磁弁7を開くようにしたのである。
【0007】また、前記冷却器5から前記圧縮機1に潤
滑油を戻す油戻し管6を設けて、該油戻し管6に油戻し
量制御弁10を介装すると共に、前記圧縮機1の吐出過
熱度を検出する吐出過熱度検出装置11を設ける一方、
吐出過熱度に応じて前記油戻し量制御弁10の開度を調
節するコントローラ12を設けてもよい。
【0008】さらに、前記冷却器5から前記圧縮機1に
潤滑油を戻す複数の油戻し管6を設けて、これら各油戻
し管6にそれぞれ電磁弁7を介装すると共に、前記圧縮
機1の吐出過熱度を検出する吐出過熱度検出装置11を
設ける一方、吐出過熱度に応じて前記電磁弁7の開動作
個数を制御するコントローラ12を設けてもよい。
【0009】
【作用】前記油面高さ検出器8により前記圧縮機1に設
けた油回収器1e内の油面高さを検出し、油面高さが予
め設定した一定高さ以下となったときに前記電磁弁7を
開動作させることにより、油不足が生ずる前に前記満液
式冷却器5内の潤滑油を液冷媒と共に圧縮機1側に回収
でき、油不足の問題を解消できるのである。即ち、前記
検出器8で検出される前記油回収器1e内の油面が一定
高さ以上の場合には、前記電磁弁7が閉動作状態に保持
されて、前記油戻し管6による前記圧縮機1側への油戻
しは行われることなく、前記油回収器1e内の油面が一
定高さ以下となったときにのみ、前記検出器8による検
出結果を下に前記電磁弁7が開動作され、前記油戻し管
6による前記圧縮機1側への油戻しが行われる。つま
り、前記油回収器1e内の油面が一定高さ以下となった
ときにだけ、前記油戻し管6から潤滑油が液冷媒と共に
前記圧縮機1側に戻されて、該圧縮機1側での必要油量
が確保されるのである。従って、前記冷却器5内の液冷
媒を潤滑油と共に不必要に前記圧縮機1側に戻すことに
よる冷凍機の能力低下を少なくしながら、前記圧縮機1
側での油不足をなくすことができる。
【0010】また、前記吐出過熱度検出装置11で前記
圧縮機1の吐出過熱度を検出し、この吐出過熱度の検出
結果に対応して前記コントローラ12により前記油戻し
量制御弁10の開度を調節して油回収を行う場合も、前
記油回収器1eの油面高さを検出する場合と同様、前記
圧縮機1での油不足が生ずる前に油回収が可能となり油
不足の問題を解消できるのである。即ち、油回収器1e
での油回収は、吐出過熱度による分離効率の変化に影響
を受け、吐出過熱度が大きい程ガス冷媒と油との分離効
率が増大して前記油回収器1eでの油回収が良好とな
り、その油量を確保できるのに対し、吐出過熱度が小さ
くなると分離効率が低下し、前記油回収器1eでの油回
収が不十分となり油不足が生ずることになるのであっ
て、前記吐出過熱度を検出し、この検出結果に基づき前
記油戻し量制御弁10の開度を調節することにより、前
記圧縮機1が必要とする量の潤滑油を前記油戻し管6か
ら戻すことができて、前記圧縮機1側での必要油量を確
保できるのであり、このため、冷凍機の能力低下を招い
たりすることなく前記圧縮機1側での油不足を解消する
ことができる。
【0011】さらに、前記油戻し量制御弁10の代わり
に電磁弁7をもった複数の油戻し管6を設け、前記吐出
過熱度検出装置11で検出する前記圧縮機1の吐出過熱
度に対応して前記各油戻し管6に介装された各電磁弁7
の開動作個数を制御することによっても、圧縮機1が必
要とする量の潤滑油を前記油戻し管6から戻すことがで
きる。従って、この場合も、電磁弁採用によるコストダ
ウンができながら冷凍機の能力低下を招いたりすること
なく前記圧縮機1側での油不足をなくすことができる。
【0012】
【実施例】図1に示した冷凍機は、容量制御運転可能と
したスクリュー式圧縮機1の冷媒吐出側に、冷媒配管2
を介して凝縮器3と給液制御弁4及び満液式冷却器5を
接続しており、また、前記圧縮機1は、スライド弁1a
をもったスクリュー式圧縮機本体1bと、該圧縮機本体
1bを回転駆動させるモータ1cと、前記圧縮機本体1
bの冷媒吐出側に設けられ、吐出冷媒に混じる潤滑油を
分離するための油分離器1dと、この油分離器1dの下
部側に配設され、該油分離器1dから分離した潤滑油を
貯溜する油回収器1eとを備え、この油回収器1e内に
回収した潤滑油を油管1fを介して前記圧縮機本体1b
側に戻すようにしている。
【0013】しかして、図1に示した実施例は、前記満
液式冷却器5から前記圧縮機1の吸入側に潤滑油を戻す
ための油戻し装置を、次のように構成したのである。即
ち、前記冷却器5の油リッチな冷媒液域と、該冷却器5
から前記圧縮機1の吸入側に至る冷媒配管2の途中との
間に油戻し管6を接続して、この油戻し管6に電磁弁7
を介装させると共に、前記圧縮機1に備えた油回収器1
eに、該油回収器1eの油面高さを検出する主としてレ
ベルスイッチから成る油面高さ検出器8を設けて、この
検出器8を前記電磁弁7を開閉動作させるコントローラ
9に接続して、前記検出器8で検出される前記油回収器
1eの油面高さが前記コントローラ9で設定する一定高
さ以下となったとき、該コントローラ9からの出力で前
記電磁弁7を開動作させるように構成したのである。
【0014】また、前記冷却器5から前記圧縮機1側に
至る冷媒配管2には、その途中一部を概略U形状に屈曲
してトラップ2aを形成し、このトラップ2aの冷媒入
口側に前記電磁弁7をもつ油戻し管6を接続して、該油
戻し管6から戻される油混じりの液冷媒を前記トラップ
2aに供給して貯溜させ、その通路面積を縮小すること
により、このトラップ2aを通過する前記冷却器5から
のガス冷媒の流速を高め、該ガス冷媒で前記トラップ2
aに供給される油リッチの液冷媒を前記圧縮機1の吸入
側に戻すようにしている。
【0015】そして、前記冷凍機の運転時に、前記油面
高さ検出器8で前記油回収器1e内の油面高さを検出
し、この油面高さが前記コントローラ9で設定された一
定高さ以下となったとき、該コントローラ9からの出力
により前記電磁弁7を開動作させ、これに伴い前記満液
式冷却器5内における油リッチな液冷媒を、前記油戻し
管6から前記冷媒配管2のトラップ2aを経て圧縮機1
の吸入側へと戻すのである。即ち、前記検出器8で検出
される前記油回収器1e内の油面が前記コントローラ9
で設定された一定高さ以上の場合には、前記電磁弁7を
閉動作状態に保持して、前記油戻し管6による前記圧縮
機1側への油戻しは行わないのであり、また、前記検出
器8で検出される前記油回収器1e内の油面が一定高さ
以下となったときに、前記検出器8の検出結果に基づく
前記コントローラ9からの出力により前記電磁弁7を開
動作させて、前記油戻し管6から前記冷媒配管2のトラ
ップ2aを経て圧縮機1側へと確実な油戻しを行うので
あり、つまり、前記油回収器1e内の油面が一定高さ以
下となったときにだけ、前記油戻し管6から必要量の潤
滑油を液冷媒と共に前記圧縮機1側に戻して、該圧縮機
1側での必要油量を確保するようになすのである。斯く
することにより、前記冷却器5内の液冷媒を潤滑油と共
に不必要に前記圧縮機1側に戻したりして冷凍機の能力
低下を招いたりすることなく、前記圧縮機1側での油不
足をなくすことができるのである。
【0016】また、以上のように油回収器1e内の油面
高さをもとに油回収を行う代わりに吐出過熱度を検出し
て油回収を行うようにしても、前記した効果と同等の効
果を期待できる。即ち、図2に示したように、前記満液
式冷却器5における油リッチな冷媒液域と前記冷媒配管
2に設けるトラップ2aの吸入側との間に油戻し管6を
接続して、この油戻し管6に開度を0%乃至100%の
範囲で任意に調節可能とした油戻し量制御弁10を介装
すると共に、前記圧縮機1の吐出過熱度を検出する吐出
過熱度検出装置11を設け、該検出装置11を前記油戻
し量制御弁10の開度調整を行うコントローラ12に接
続して、このコントローラ12からの出力で前記検出装
置11で検出される吐出過熱度に対応して前記油戻し量
制御弁10の開度調整を行うように構成してもよい。
【0017】更に詳記すると、前記吐出過熱度検出装置
11で前記圧縮機1の吐出過熱度を検出するにあたって
は、前記圧縮機1の吐出側における吐出ガス冷媒の温度
と圧力とを検出してもよいが、図2に示した実施例で
は、前記凝縮器3内に配管される冷却水管31の出口側
温度を測温することにより吐出過熱度を検出している。
即ち、冷却水管31の出口側温度は前記凝縮器3に導入
される高圧ガス冷媒の圧力及び温度により左右されるの
であって、前記冷却水管31を流れる冷却水の流量が一
定の場合、この冷却水の出口側温度をみることにより前
記高圧ガス冷媒の吐出過熱度を知ることができるのであ
る。
【0018】又、図2に示した実施例では前記圧縮機1
におけるスライド弁1aの開度を検出する開度検出器1
3を設け、前記スライド弁1aの開度による吐出風量も
検出している。そして、前記吐出過熱度検出装置11と
前記開度検出器13とを前記コントロ−ラ12の入力側
に接続し、出力側に接続する前記油戻し量制御弁10の
開度を、吐出過熱度と吐出風量とにより制御するように
するのである。
【0019】即ち、前記ガス冷媒の吐出風量が大きい場
合つまり、全容量運転を行う場合には風量が大きいこと
に起因して前記油分離器1aでの分離効率は減少し、ま
た、吐出過熱度が小さい場合も分離効率が減少するので
あるから、吐出風量が所定以上で、かつ、吐出過熱度が
所定過熱度以下の場合、つまり図2に示した実施例では
前記冷却水の温度が所定温度以下の場合前記油戻し制御
弁10を所定開度で開くのであって、この開動作により
前記油戻し管6からの油回収ができるので、前記油回収
器1eでの油回収が少なくなり油面高さも低くなって圧
縮機1での油不足が生ずることになるのを解消できるの
である。
【0020】以上のように、冷凍機の運転時前記検出装
置11で前記圧縮機1の吐出過熱度を検出すると共にス
ライド弁1aの開度検出器13でその開度を検出し、前
記コントローラ12からの出力で前記圧縮機1の吐出過
熱度とスライド弁開度とに対応して前記油戻し量制御弁
10の開度を調節することにより、前記油戻し管6から
前記冷媒配管2のトラップ2aを介して前記圧縮機1が
必要とする量の潤滑油を確実に戻し、該圧縮機1側での
必要油量を確保できるのであり、このため、前記冷却器
5内の液冷媒を潤滑油と共に不必要に前記圧縮機1側に
戻し、冷凍機の能力低下を招いたりすることなく前記圧
縮機1側での油不足をなくすことができるのである。
【0021】さらに、図3に示したように前記油戻し量
制御弁10の代わりに、前記満液式冷却器5の油リッチ
な冷媒液域と前記冷媒配管2に設けるトラップ2aの吸
入側との間に、例えば3本の第1〜第3油戻し管61,
62,63を接続し、また、これら各油戻し管にそれぞ
れ第1〜第3電磁弁71,72,73を介装してもよ
い。この場合は前記コントローラ12からの出力で前記
検出装置11で検出される吐出過熱度に対応して前記各
電磁弁71〜73の開動作個数を制御するように成すの
である。
【0022】従って、冷凍機の運転時、前記検出装置1
1で前記圧縮機1の吐出過熱度を検出し、前記コントロ
ーラ12からの出力で前記圧縮機1の吐出過熱度に対応
して前記第1〜第3油戻し管61〜63に介装された第
1〜第3電磁弁71〜73の開動作個数を制御すること
により、前記油戻し管61〜63から前記冷媒配管2の
トラップ2aを経て前記圧縮機1が必要とする量の潤滑
油を確実に戻し、該圧縮機1側での必要油量を確保する
ことができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、油回収器1eをも
つ圧縮機1及び満液式冷却器5を備えた冷凍機における
前記冷却器5から圧縮機1へと潤滑油を戻すための油戻
し装置において、前記冷却器5から圧縮機1に潤滑油を
戻す油戻し管6に電磁弁7を介装すると共に、前記油回
収器1eに、該油回収器1eの油面高さを検出する油面
高さ検出器8を設け、前記油回収器1eの油面高さが予
め設定する一定高さ以下のとき前記電磁弁7を開くよう
にしたから、前記検出器8で検出される前記油回収器1
e内の油面が一定高さ以下となったとき、前記電磁弁7
を開動作させて、前記油戻し管6で前記冷却器5内の潤
滑油を液冷媒と共に前記圧縮機1側へと戻し、つまり、
前記油回収器1e内の油面が一定高さ以下となったとき
にだけ、前記油戻し管6から必要量の潤滑油を前記圧縮
機1側に戻して、該圧縮機1側での必要油量を確保でき
るのであり、従って、前記冷却器5内の液冷媒を潤滑油
と共に不必要に前記圧縮機1側に戻したりして冷凍機の
大幅な能力低下を招いたりすることなく、前記圧縮機1
側での油不足をなくすことができる。
【0024】また、前記油戻し管6に油戻し量制御弁1
0を介装すると共に、前記圧縮機1の吐出過熱度を検出
する吐出過熱度検出装置11を設け、吐出過熱度に応じ
て前記油戻し量制御弁10の開度を調節して油回収を行
う場合にも、前記油回収器1eの油面高さを検出する場
合と同様、前記圧縮機1での油不足が生ずる前に油回収
が可能となり油不足の問題を解消できるのである。
【0025】即ち、油回収器1eでの油回収は、吐出過
熱度による分離効率の変化に影響を受け、吐出過熱度が
大きい程ガス冷媒と油との分離効率が増大して前記油回
収器1eでの油回収が良好となり、その油量を確保でき
るのに対し、吐出過熱度が小さくなると分離効率が低下
し、前記油回収器1eでの油回収が不十分となり油不足
が生ずることになるのであって、前記吐出過熱度を検出
し、この検出結果に基づき前記油戻し量制御弁10の開
度を調節することにより、前記圧縮機1が必要とする量
の潤滑油を前記油戻し管6から戻すことができて、前記
圧縮機1側での必要油量を確保できるのであり、このた
め、冷凍機の能力低下を招いたりすることなく前記圧縮
機1側での油不足をなくすことができる。
【0026】さらに、前記油戻し量制御弁10の代わり
に電磁弁7をもった複数の油戻し管6を設け、前記吐出
過熱度検出装置11で検出する吐出過熱度に応じて前記
電磁弁7の開動作個数を制御することによっても前記圧
縮機1が必要とする量の潤滑油を前記油戻し管6から戻
すことができるのであり、従って、この場合も電磁弁採
用によるコストダウンができながら冷凍機の能力低下を
招いたりすることなく、前記圧縮機1側での油不足をな
くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の油戻し装置を備えた冷凍機の配管図
である。
【図2】第2発明の油戻し装置を備えた冷凍機の配管図
である。
【図3】第3発明の油戻し装置を備えた冷凍機の配管図
である。
【図4】従来例を示す配管図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 1e 油回収器 5 満液式冷却器 6 油戻し管 7 電磁弁 8 油面高さ検出器 10 油戻し量制御弁 11 吐出過熱度検出装置 12 コントローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油回収器(1e)をもった圧縮機(1)
    及び満液式冷却器(5)を備えた冷凍機において、前記
    冷却器(5)から前記圧縮機(1)に潤滑油を戻すため
    の油戻し装置であって、前記冷却器(5)から圧縮機
    (1)に潤滑油を戻す油戻し管(6)に電磁弁(7)を
    介装すると共に、前記油回収器(1e)に、該油回収器
    (1e)の油面高さを検出する油面高さ検出器(8)を
    設け、前記油回収器(1e)の油面高さが予め設定する
    一定高さ以下のとき前記電磁弁(7)を開くようにして
    いることを特徴とする満液式冷却器をもった冷凍機の油
    戻し装置。
  2. 【請求項2】 油回収器(1e)をもった圧縮機(1)
    及び満液式冷却器(5)を備えた冷凍機において、前記
    冷却器(5)から前記圧縮機(1)に潤滑油を戻すため
    の油戻し装置であって、前記冷却器(5)から圧縮機
    (1)に潤滑油を戻す油戻し管(6)を設けて、該油戻
    し管(6)に油戻し量制御弁(10)を介装すると共
    に、前記圧縮機(1)の吐出過熱度を検出する吐出過熱
    度検出装置(11)を設ける一方、吐出過熱度に応じて
    前記油戻し量制御弁(10)の開度を調節するコントロ
    ーラ(12)を設けていることを特徴とする満液式冷却
    器をもった冷凍機の油戻し装置。
  3. 【請求項3】 油回収器(1e)をもった圧縮機(1)
    及び満液式冷却器(5)を備えた冷凍機において、前記
    冷却器(5)から前記圧縮機(1)に潤滑油を戻すため
    の油戻し装置であって、前記冷却器(5)から圧縮機
    (1)に潤滑油を戻す複数の油戻し管(6)を設けて、
    これら各油戻し管(6)にそれぞれ電磁弁(7)を介装
    すると共に、前記圧縮機(1)の吐出過熱度を検出する
    吐出過熱度検出装置(11)を設ける一方、吐出過熱度
    に応じて前記電磁弁(7)の開動作個数を制御するコン
    トローラ(12)を設けていることを特徴とする満液式
    冷却器をもった冷凍機の油戻し装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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