JP2003154355A - ドレーン処理装置および油冷式空気圧縮機 - Google Patents

ドレーン処理装置および油冷式空気圧縮機

Info

Publication number
JP2003154355A
JP2003154355A JP2001359676A JP2001359676A JP2003154355A JP 2003154355 A JP2003154355 A JP 2003154355A JP 2001359676 A JP2001359676 A JP 2001359676A JP 2001359676 A JP2001359676 A JP 2001359676A JP 2003154355 A JP2003154355 A JP 2003154355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
drain
heating
air
compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001359676A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Yoshimura
省二 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2001359676A priority Critical patent/JP2003154355A/ja
Publication of JP2003154355A publication Critical patent/JP2003154355A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大掛かりな油水分離装置を用いるまでもな
く、簡単な構成によって油分含有ドレーンから油分を分
離することを可能ならしめるドレーン処理装置を提供す
る。 【解決手段】 パッケージ形油冷式空気圧縮機1のエア
ドライヤ7bから排出される油分含有ドレーンをドレー
ン排出流路10を介して、ドレーン加熱容器21とドレ
ーン受け容器22とからなるドレーン処理装置20の前
記ドレーン受け容器22により受け、このドレーン受け
容器22を前記ドレーン加熱容器21で加熱して、受け
入れた油分含有ドレーン中の水分を蒸発させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドレーン処理装置
および油冷式空気圧縮機に関し、より詳しくは大掛かり
な油水分離装置を用いるまでもなく、簡単な構成によっ
て油分含有ドレーンから油分を分離することができるド
レ−ン処理装置および油冷式空気圧縮機の技術分野に属
するものである。
【0002】
【従来の技術】油冷式空気圧縮機では、圧縮機本体から
吐出された油分(潤滑油)を含む圧縮空気が油分離回収器
に導かれる。そして、圧縮空気が油分離回収器の油分離
エレメントを通過する際に、この油分離エレメントで大
部分の油分が圧縮空気から分離され、分離された油分は
油分離回収器から油供給流路を経て圧縮機本体へ回収さ
れる。一方、油分離エレメントを通過した圧縮空気は、
逆止弁等を経由してアフタークーラに導かれて冷却さ
れ、さらにエアドライヤに導かれて、除湿されて乾燥さ
れた状態で外部需要先等に送り出される。このとき、圧
縮空気中には油分離回収器にて分離除去しきれなかった
微量の油分が残存しているため、凝縮によりエアドライ
ヤから発生するドレーン中には微量の油分が混入してい
る。
【0003】通常、エアドライヤから発生する油分含有
ドレーンには、20〜200ppm程度の油分が含まれ
ている。従って、エアドライヤで発生する油分含有ドレ
ーン水をそのまま一般の排水設備に排水することができ
ない。そのため、油水分離装置を用いて油分含有ドレー
ンから油分を分離し、分離された油分だけを廃液として
その処理を専門業者に依頼している。また、特開平8−
285322号公報において、エアドライヤと同様の構
造を持った冷房機から排出されたドレーンを蒸発させる
装置が既に提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
油水分離装置は、例えば油水分離槽や油吸着槽等を必要
とし、装置自体が大掛かりであるという欠点があった。
また、ドレーンを蒸発させる場合であっても、油冷式空
気圧縮機のドレーン中には、前記のように油分が含まれ
ており、油は蒸発しないために、油が蒸発部に残るとい
う不具合が生じる欠点があった。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あって、従って本発明の目的は、大掛かりな油水分離装
置を用いるまでもなく、簡単な構成によって油分含有ド
レーンから油分を分離することを可能ならしめるドレー
ン処理装置および油冷式空気圧縮機を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記実情に鑑
みてなされたものであって、従って上記課題を解決する
ために、本発明の請求項1に係るドレーン処理装置が採
用した手段は、発熱手段を具備し、油分含有ドレーンを
加熱して水分を蒸発させるドレーン加熱容器を備えてな
ることを特徴とするものである。
【0007】本発明の請求項2に係るドレーン処理装置
が採用した手段は、請求項1に記載のドレーン処理装置
において、前記ドレーン加熱容器に、油分含有ドレーン
を受入れるドレーン受け容器が着脱自在に配設されてな
ることを特徴とするものである。
【0008】本発明の請求項3に係るドレーン処理装置
が採用した手段は、請求項1に記載のドレーン処理装置
において、前記ドレーン加熱容器に、油分含有ドレーン
を受入れ、受入れた油分含有ドレーン中の水分を通す一
方、油分を吸着する油吸着材から形成されたドレーン受
け容器が着脱自在に配設されてなることを特徴とするも
のである。
【0009】本発明の請求項4に係るドレーン処理装置
が採用した手段は、請求項1に記載のドレーン処理装置
において、前記ドレーン加熱容器に、油分含有ドレーン
中の油分を吸着する油吸着材が収容されてなることを特
徴とするものである。
【0010】本発明の請求項5に係るドレーン処理装置
が採用した手段は、請求項1乃至4のうちの何れか一つ
の項に記載のドレーン処理装置において、前記ドレーン
加熱容器が具備する発熱手段は、電気式ヒータであるこ
とを特徴とするものである。
【0011】本発明の請求項6に係るドレーン処理装置
が採用した手段は、請求項1乃至4のうちの何れか一つ
の項に記載のドレーン処理装置において、前記ドレーン
加熱容器が具備する発熱手段は、油分離回収器により油
分が除去された圧縮空気の温度を活用する流体ヒータで
あることを特徴とするものである。
【0012】本発明の請求項7に係るドレーン処理装置
が採用した手段は、請求項1乃至4のうちの何れか一つ
の項に記載のドレーン処理装置において、前記ドレーン
加熱容器が具備する発熱手段は、油分離回収器で回収さ
れた油の温度を活用する流体ヒータであることを特徴と
するものである。
【0013】本発明の請求項8に係るドレーン処理装置
が採用した手段は、請求項1乃至7のうちの何れか一つ
の項に記載のドレーン処理装置において、前記ドレーン
加熱容器に温度検出手段を設け、容器温度が一定温度に
上昇した場合に加熱を止め、一定時間後、加熱を再開す
る機能を有する加熱制御手段を設けたことを特徴とする
ものである。
【0014】本発明の請求項9に係る油冷式空気圧縮機
が採用した手段は、圧縮機本体と、この圧縮機本体を駆
動するモータと、前記圧縮機本体から吐出された油分含
有圧縮空気から油分を分離回収する油分離回収器と、こ
の油分離回収器の油溜まり部から前記圧縮機本体に連通
し、油溜まり部に溜められた油を前記圧縮機本体の軸
受、軸封部および空気を圧縮するロータ室に供給する油
供給流路と、前記油分離回収器から空気供給先側に連通
し、アフタークーラ、エヤドライヤが介装されてなる空
気供給流路とを備えた油冷式空気圧縮機において、発熱
手段を具備し、油分含有ドレーンを加熱して水分を蒸発
させるドレーン加熱容器を設け、前記エヤドライヤに、
前記ドレーン加熱容器に油分含有ドレーンを排出するド
レーン排出流路を設けたことを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態1に係
る油冷式空気圧縮機がパッケージ形油冷式空気圧縮機で
ある場合を例として、ドレーン処理装置を含むその模式
的系統図の図1と、ドレーン処理装置の模式的斜視図の
図2と、ドレーン受け容器の温度と、ドレーン受け容器
に入っている油分含有ドレーンの量との関係を示す図の
図3とを順次参照しながら説明する。
【0016】図1に示す符号1は、本発明の実施の形態
1に係るパッケージ形油冷式空気圧縮機である。このパ
ッケージ形油冷式空気圧縮機1は、その主要機器類がパ
ッケージ9内に収容されている。このパッケージ9内に
収容されている主要機器類は後述するとおりである。
【0017】即ち、吸入フィルタ2aが介装された空気
吸入流路2が吸入口に連通し、吸入した空気を圧縮する
圧縮機本体3と、この圧縮機本体3を駆動するモータ3
aと、前記圧縮機本体3の吐出口から吐出空気流路4を
介して吐出された油分含有圧縮空気から油分を分離回収
する油分離回収器5と、この油分離回収器5の下部に形
成された油溜まり部5aから前記圧縮機本体3に連通
し、油溜まり部5aに溜められた油を、オイルクーラ6
a,オイルフィルタ6bを介して潤滑油として、前記圧
縮機本体3の、図示しない軸受、軸封部、および空気を
圧縮するロータ室に供給する油供給流路6と、前記油分
離回収器5から空気供給先側に連通、即ち前記油分離回
収器5から油分が分離された圧縮空気を空気供給先側に
供給する空気供給口8に連通し、アフタークーラ7a、
エヤドライヤ7bが介装されてなる空気供給流路7とで
ある。
【0018】さらに、前記エヤドライヤ7bから後述す
る構成になるドレーン処理装置20に、前記エアドライ
ヤ7bから発生する油分含有ドレーンを排出するドレー
ン排出流路10が連通している。前記ドレーン処理装置
20は、前記パッケージ9の外方位置に配設されてお
り、前記ドレーン排出流路10から排出される油分含有
ドレーンを受入れ、内部に油分吸着材22a、例えばセ
ラミック吸着材が入れられた、定期的に交換されるドレ
ーン受け容器22と、このドレーン受け容器22の底部
が着脱自在に入れられ、電源23からの電力の供給によ
りこのドレーン受け容器22を加熱して内部の油分含有
ドレーン中の水分を蒸発させる、発熱手段である電気式
ヒータ21aを備えてなるドレーン加熱容器21とから
構成されている。前記ドレーン処理装置20は前記パッ
ケージ9の内部に配設されていても構わない。なお、前
記ドレーン排出流路10に介装されてなるものは、周知
のドレーントラップ10aである。
【0019】さらに、前記ドレーン加熱容器21の上部
には、図2に示すように、油分含有ドレーンの表面に向
かって風を吹き付けて油分含有ドレーン中の水分の蒸発
を促進させるファン21bが配設されている。このファ
ン21bは必須ではなく、仮に設けられていなくても、
油分含有ドレーン中の水分を支障なく蒸発させることが
できる。
【0020】なお、前記ドレーン受け容器22、および
油分吸着材22aは交換品であるため、所定期間だけ使
用した後に交換することが望ましい。ドレーン受け容器
22の表面には、ドレーンに含まれる油分以外に、圧縮
空気に含まれる不純物が析出する。この不純物はドレー
ン加熱の障害(熱伝達率低下)となるため、ショットブラ
スト等によりドレーン受け容器22から油分や析出した
不純物が除去されて再使用される。また油分吸着材22
aは新品に交換される。
【0021】以下、上記構成になるパッケージ形油冷式
空気圧縮機1の作用態様を説明すると、モータ3aによ
る圧縮機本体3の駆動により、吸入フィルタ2aを介し
て空気吸入流路2から吸入された空気は、この圧縮機本
体3のロータ室で圧縮されて圧縮空気となって吐出口か
ら吐出される。吐出口から吐出された油分含有圧縮空気
は吐出空気流路4を介し油分離回収器5に流入する。こ
の油分離回収器5に流入した油分含有空気は、油分離エ
レメント5bを通過するに際して油分が分離され、分離
された油分は油溜まり部5aに溜められる。
【0022】前記油溜まり部5aに溜められた油は、油
供給流路6を通過する間にオイルクーラ6aにより冷却
されると共に、オイルフィルタ6bにより濾過されて圧
縮機本体3の、図示しない軸受、軸封部、および空気を
圧縮するロータ室に供給される。一方、前記油分離エレ
メント5bを通過するに際して油分が分離された圧縮空
気は空気供給流路7を通過する間にアフタークーラ7a
により冷却されると共に、エヤドライヤ7bにより除湿
されて空気供給口8から、図示しない空気供給先側に供
給される。
【0023】前記エヤドライヤ7bで除湿された水分、
つまり極く微量の油分を含む油分含有ドレーンは、ドレ
ーントラップ10aが介装されてなるドレーン排出流路
10からドレーン処理装置20のドレーン受け容器22
内に排出される。前記温度計21cによってドレーン受
け容器22の温度Tが測定される。この温度計21cで
測定されるドレーン受け容器22の温度Tと、油分含有
ドレーンが沸騰している場合のドレーン受け容器22に
入っている油分含有ドレーンの量との間には図3に示す
ような一定の関係がある。油分含有ドレーンの量が多い
ほど温度Tは低くなる。この関係を用いて電気式ヒータ
21aが、後述するようにON−OFF制御される。
【0024】ここで、油分含有ドレーンがなくなったと
きのドレーン受け容器22の温度TがT1であるとす
る。パッケージ形油冷式圧縮機1の運転中、温度計21
cで測定される温度Tが、T1になった場合に電気式ヒ
ータ21aをOFFとする。そして、一定時間t1、O
FFの状態を保つ。この時間t1は、油分含有ドレーン
がドレーン受け容器22において空の状態から満杯の状
態になるまでの最短時間である。この時間は、圧縮機の
風量、吐出圧力、吸込空気の湿度、ドライヤの冷却温度
から計算される最短の時間であり、実際はこの時間より
長くなる。
【0025】一定時間t1後、電気式ヒータ21aをO
Nとする。この状態において、油分含有ドレーンの量は
ドレーン受け容器22の空状態と満杯状態の中間量であ
る。この状態で油分含有ドレーンが沸騰している場合
は、ドレーン受け容器22の温度TはT1より低い温度
である。油分含有ドレーンが沸騰して、徐々に温度が高
くなる。そして、T1になった場合に、電気式ヒータ2
1aをOFFとする。以上の動作を繰り返す。電気式ヒ
ータ21aがONになったとき、ドレーン受け容器22
内の油分含有ドレーンの量が少ない場合は、T1になる
時間が短く、ドレーン量が多い場合は、T1になる時間
が長くなる。このように、油分含有ドレーンの量に応じ
て、加熱時間が自動的に制御されるため、省エネとな
る。
【0026】具体的には、例えば、T1を150℃とす
る。また、ドレーン受け容器22中の油分含有ドレーン
の量が100ccで、圧縮機本体から吐出される最大油
分含有ドレーンの量が10cc/分であるとする。パッ
ケージ形油冷式空気圧縮機1が運転中で、ドレーン受け
容器22中に油分含有ドレーンが存在している場合に
は、T1は150℃にならない。ドレーン受け容器22
の温度T1が150℃になったとき、電気式ヒータ21
aをOFFとする。この状態では、油分含有ドレーンが
完全に蒸発している。そこで、10分間、電気式ヒータ
21aをOFFとする。この間に排出される油分含有ド
レーンにより、ドレーン受け容器22が満杯になること
はない。そして、10分後、電気式ヒータ21aをON
とする。
【0027】エアドライヤ7bからドレーン受け容器2
2に排出された油分含有ドレーン中の水分が蒸発する
と、ドレーン受け容器22の底面、および内周面に油分
が付着する。また、吸込空気中に含まれている不純物も
付着する。そして、ドレーン受け容器22の底面、およ
び内周面の油分、または不純物の付着の厚さが所定厚さ
になると、このドレーン受け容器22はドレーン加熱容
器21から取外され、このドレーン加熱容器21に新品
のドレーン受け容器22が取付けられる。
【0028】そして、新品との交換により取外されたド
レーン受け容器22はショットブラスト等で付着物が除
去された上、再利用される。また油吸着材は、例えば焼
却炉により焼却処分されることとなる。例えば、3.7
kWのパッケージ形油冷式空気圧縮機1が1日当たり8
時間稼働される場合には、365日間交換不要であるた
め、パッケージ形油冷式空気圧縮機1のランニングコス
トに占める容器コストの割合は微々たるものである。
【0029】以上述べたように、本実施の形態1に係る
パッケージ形油冷式空気圧縮器1によれば、油分含有ド
レーン中の水分が蒸気として大気中に放出され、油分吸
着材22aに残された油分を焼却により処理することが
できる。従って、従来例のように、油分含有ドレーンを
処理するのに油水分離槽や湯吸着槽等を必要とする大掛
かりな油水分離装置を用いる必要がないから、パッケー
ジ形油冷式空気圧縮器1のランニングコストが大幅に削
減される。
【0030】本発明の実施の形態2に係るパッケージ形
油冷式空気圧縮機を、ドレーン処理装置を含むその一部
を示す模式的系統図の図4を参照しながら以下に説明す
る。但し、本実施の形態2が上記実施の形態1と相違す
るところは発熱手段の構成にあって、それ以外は全く同
構成であるから、同一のものに同一符号を付して、その
相違する点について説明する。
【0031】即ち、ドレーン処理装置20のドレーン加
熱容器21に、発熱手段である流体ヒータ21dが設け
られている。そして、この流体ヒータ21dには、空気
供給流路7の油分離回収器5とアフタークーラ7aとの
間から分岐してなる送気流路24aと空気戻り流路24
bとが連通している。つまり、前記油分離回収器5で油
分が除去された圧縮空気が空気供給流路7から送気流路
24aを介して流体ヒータ21dに流入し、そしてこの
流体ヒータ21dで熱が奪われて低温になった圧縮空気
が空気戻り流路24bを介して空気供給流路7に戻ると
共にアフタークーラ7aに流入するように構成されてい
る。
【0032】前記油分離回収器5から流出する圧縮空気
の温度は90℃程度あり、圧縮空気により十分に油分含
有ドレーン中の水分を蒸発させることができるから、本
実施の形態2は上記実施の形態1と同等の効果がある。
なお、この実施の形態2では、上記実施の形態1のよう
に、油分含有ドレーン中の水分を蒸発させるために電力
を消費せず、またアフタークーラ7aの能力が小能力の
もの、つまり小型のアフタークーラ7aの使用が可能に
なるので、パッケージ形油冷式空気圧縮機のランニング
コスト、設備コストに関しては、上記実施の形態1より
も優れている。
【0033】本発明の実施の形態3に係るパッケージ形
油冷式空気圧縮機を、ドレーン処理装置を含むその一部
を示す模式的系統図の図5を参照しながら以下に説明す
る。但し、本実施の形態3が上記実施の形態1と相違す
るところは発熱手段の構成にあって、それ以外は全く同
構成であるから、同一のものに同一符号を付して、その
相違する点について説明する。
【0034】即ち、ドレーン処理装置20のドレーン加
熱容器21に、発熱手段である流体ヒータ21dが設け
られている。そして、この流体ヒータ21dには、油供
給流路6の油分離回収器5とオイルクーラ6aとの間か
ら分岐してなる送油流路25aと油戻り流路25bとが
連通している。つまり、前記油分離回収器5で回収さ
れ、油溜まり部5aに溜められた油が油供給流路6から
送油流路25aを介して流体ヒータ21dに流入し、こ
の流体ヒータ21dで熱が奪われて低温になった油が油
戻り流路25bを介して油供給流路6に戻ると共にオイ
ルクーラ6aに流入するように構成されている。
【0035】前記油の温度は、前記圧縮空気と同様に、
90℃程度あり、油によって十分に油分含有ドレーン中
の水分を蒸発させることができるから、本実施の形態2
は上記実施の形態1と同等の効果がある。なお、この実
施の形態3では、上記実施の形態1のように、油分含有
ドレーン中の水分を蒸発させるために電力を消費せず、
またオイルクーラ6aの能力が小能力のもの、つまり小
型のオイルクーラ6aの使用が可能になるので、パッケ
ージ形油冷式空気圧縮機のランニングコスト、設備コス
トに関しては上記実施の形態2と同等である。
【0036】ところで、以上の実施の形態1乃至3にお
いては、油分含有ドレーンを蒸発させるために電気エネ
ルギー、油または圧縮空気の熱エネルギーを活用する場
合の例を説明したが、例えばドレーン加熱容器21に圧
縮機本体3を駆動するモータ3aを組込み、このモータ
3aを熱源として活用することも可能である。
【0037】また、以上の実施の形態1乃至3において
は、ドレーン加熱容器21にドレーン受け容器22を配
設し、内部に油分吸着材22aを入れて油分含有ドレー
ン中の水分を蒸発させる場合の例を説明したが、例え
ば、図6に示すように、油分吸着材22aを入れたドレ
ーン受け容器22を直接加熱しても油分含有ドレーン中
の水分を蒸発させることができる。
【0038】また、以上の実施の形態1乃至3において
は、油分含有ドレーン中の水分を完全に蒸発させる場合
の例を説明したが、例えば他の実施の形態に係るドレー
ン処理説明図の図7に示すように、ドレーン処理装置2
0のドレーン受け容器22から蒸発した油分含有ドレー
ン中の水分の蒸気を蒸気冷却器26で冷却して覆水さ
せ、これを水容器27で受けて貯水した後外部に放出す
るようにしても良いし、そのまま放出するようにしても
良い。因みに、油分含有ドレーンの油分の含有率は10
ppmであるが、覆水は純水であるから、放出したとし
ても環境に悪影響を及ぼすような恐れがない。
【0039】さらに、以上の実施の形態1乃至3におい
ては、予めドレーン処理装置20を備えているパッケー
ジ形油冷式空気圧縮機の場合を例として説明したが、ド
レーン処理装置20を既存のパッケージ形油冷式空気圧
縮機に対しては勿論のこと、主要機器類がパッケージに
収容されていない構成の油冷式空気圧縮機に対しても、
殆ど改造を施すことなく適用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
乃至8に係るドレーン処理装置および請求項9に係る油
冷式空気圧縮機によれば、ドレーン処理装置により油分
含有ドレーン中の水分を蒸発させる。従って、従来例の
ように、油水分離槽や油吸着槽等を必要とする大掛かり
な油水分離装置を用いるまでもなく、油分含有ドレーン
を処理することができるので、油冷式空気圧縮機の運転
コストが大幅に削減されるという優れた経済効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係り、ドレーン処理装
置を含むパッケージ形油冷式空気圧縮機の模式的系統図
である。
【図2】本発明の実施の形態1に係り、ドレーン処理装
置の模式的斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係り、ドレーン受け容
器の温度と、ドレーン受け容器に入っている油分含有ド
レーンの量との関係を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係り、ドレーン処理装
置を含むパッケージ形油冷式空気圧縮機の一部を示す模
式的系統図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係り、ドレーン処理装
置を含むパッケージ形油冷式空気圧縮機の一部を示す模
式的系統図である。
【図6】他の実施の形態に係るドレーン処理装置の模式
的断面図である。
【図7】他の実施の形態に係るドレーン処理説明図であ
る。
【符号の説明】
1…パッケージ形油冷式空気圧縮機 2…空気吸入路、2a…吸入フィルタ 3…圧縮機本体、3a…モータ 4…吐出空気流路 5…油分離回収器、5a…油たまり部、5b…油分離エ
レメント 6…油供給流路、6a…オイルクーラ、6b…オイルフ
ィルタ 7…空気供給流路、7a…アフタークーラ、7b…エア
ドライヤ 8…空気供給口 9…パッケージ 10…ドレーン排出流路、10a…ドレーントラップ 20…ドレーン処理装置 21…ドレーン過熱容器、21a…電気式ヒータ、21
b…ファン、21c…温度計、21d…流体ヒータ 22…ドレーン受け容器、22a…油分吸着材 23…電源 24a…送気流路、24b…空気戻り流路 25a…送油流路、25b…油戻り流路 26…蒸気冷却器 27…水容器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱手段を具備し、油分含有ドレーンを
    加熱して水分を蒸発させるドレーン加熱容器を備えてな
    ることを特徴とするドレーン処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ドレーン加熱容器に、油分含有ドレ
    ーンを受入れるドレーン受け容器が着脱自在に配設され
    てなることを特徴とする請求項1に記載のドレーン処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ドレーン加熱容器に、油分含有ドレ
    ーンを受入れ、受入れた油分含有ドレーン中の水分を通
    す一方、油分を吸着する油吸着材から形成されたドレー
    ン受け容器が着脱自在に配設されてなることを特徴とす
    る請求項1に記載のドレーン処理装置。
  4. 【請求項4】 前記ドレーン加熱容器に、油分含有ドレ
    ーン中の油分を吸着する油吸着材が収容されてなること
    を特徴とする請求項1に記載のドレーン処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ドレーン加熱容器が具備する発熱手
    段は、電気式ヒータであることを特徴とする請求項1乃
    至4のうちの何れか一つの項に記載のドレーン処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ドレーン加熱容器が具備する発熱手
    段は、油分離回収器により油分が除去された圧縮空気の
    温度を活用する流体ヒータであることを特徴とする請求
    項1乃至4のうちの何れか一つの項に記載のドレーン処
    理装置。
  7. 【請求項7】 前記ドレーン加熱容器が具備する発熱手
    段は、油分離回収器で回収された油の温度を活用する流
    体ヒータであることを特徴とする請求項1乃至4のうち
    の何れか一つの項に記載のドレーン処理装置。
  8. 【請求項8】 前記ドレーン加熱容器に温度検出手段を
    設け、容器温度が一定温度に上昇した場合に加熱を止
    め、一定時間後、加熱を再開する機能を有する過熱制御
    手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至7のうちの
    何れか一つの項に記載のドレーン処理装置。
  9. 【請求項9】 圧縮機本体と、この圧縮機本体を駆動す
    るモータと、前記圧縮機本体から吐出された油分含有圧
    縮空気から油分を分離回収する油分離回収器と、この油
    分離回収器の油溜まり部から前記圧縮機本体に連通し、
    油溜まり部に溜められた油を前記圧縮機本体の軸受、軸
    封部および空気を圧縮するロータ室に供給する油供給流
    路と、前記油分離回収器から空気供給先側に連通し、ア
    フタークーラ、エヤドライヤが介装されてなる空気供給
    流路とを備えた油冷式空気圧縮機において、発熱手段を
    具備し、油分含有ドレーンを加熱して水分を蒸発させる
    ドレーン加熱容器を設け、前記エヤドライヤに、前記ド
    レーン加熱容器に油分含有ドレーンを排出するドレーン
    排出流路を設けたことを特徴とする油冷式空気圧縮機。
JP2001359676A 2001-11-26 2001-11-26 ドレーン処理装置および油冷式空気圧縮機 Pending JP2003154355A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001359676A JP2003154355A (ja) 2001-11-26 2001-11-26 ドレーン処理装置および油冷式空気圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001359676A JP2003154355A (ja) 2001-11-26 2001-11-26 ドレーン処理装置および油冷式空気圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003154355A true JP2003154355A (ja) 2003-05-27

Family

ID=19170637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001359676A Pending JP2003154355A (ja) 2001-11-26 2001-11-26 ドレーン処理装置および油冷式空気圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003154355A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007255397A (ja) * 2006-03-27 2007-10-04 Mitsubishi Electric Corp 車両用空気圧縮装置
CN100383388C (zh) * 2003-07-30 2008-04-23 株式会社神户制钢所 压缩机
JP2014169670A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Hino Motors Ltd エアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置
JP2020051356A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 北越工業株式会社 油冷式圧縮機のドレンの処理部構造
JP2022051100A (ja) * 2020-09-18 2022-03-31 コベルコ・コンプレッサ株式会社 圧縮機

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100383388C (zh) * 2003-07-30 2008-04-23 株式会社神户制钢所 压缩机
JP2007255397A (ja) * 2006-03-27 2007-10-04 Mitsubishi Electric Corp 車両用空気圧縮装置
JP2014169670A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Hino Motors Ltd エアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置
JP2020051356A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 北越工業株式会社 油冷式圧縮機のドレンの処理部構造
JP7222643B2 (ja) 2018-09-27 2023-02-15 北越工業株式会社 油冷式圧縮機のドレンの処理部構造
JP2022051100A (ja) * 2020-09-18 2022-03-31 コベルコ・コンプレッサ株式会社 圧縮機
JP7487059B2 (ja) 2020-09-18 2024-05-20 コベルコ・コンプレッサ株式会社 圧縮機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20230226461A1 (en) Method and apparatus for extracting botanical oils
US4862699A (en) Method and apparatus for recovering, purifying and separating refrigerant from its lubricant
US5632802A (en) Apparatus and method of regenerating adsorbers for drying air
US4278502A (en) Chemical recovery apparatus
CN110331566B (zh) 烘干系统及其使用方法
KR20090045372A (ko) 유체의 수분 함유량을 관리하는 시스템 및 방법
JP2003154355A (ja) ドレーン処理装置および油冷式空気圧縮機
WO2011071863A1 (en) Single chamber adsorption concentrator
US8016570B2 (en) Gas compressor with drier and radio emission controls
JP2007240141A (ja) 湿度制御方法、湿度制御装置及びそれを備える生ゴミ処理装置
JPH069641B2 (ja) 蒸留装置
JP2004116846A (ja) 乾燥システム
JP3867662B2 (ja) エアードライヤー
JPH11343976A (ja) 油水分離装置
RU2336434C2 (ru) Компрессорная система для сжатия газа
KR100339522B1 (ko) 제습및가습장치
KR200299995Y1 (ko) 제습 공조장치
JPS61259728A (ja) 除湿装置
KR200336292Y1 (ko) 에어컴프레서용 무전원 제습장치
JP7033065B2 (ja) 飲料水の供給装置
KR100529215B1 (ko) 에어컴프레서용 무전원 제습장치
JP2009074717A (ja) 被処理物乾燥装置
JP2001104738A (ja) 医療用酸素濃縮器
JP2537304Y2 (ja) ドライクリーニング機におけるカーボンの処理装置
JPH0852461A (ja) 写真廃液処理方法と写真廃液処理装置