JP2020051356A - 油冷式圧縮機のドレンの処理部構造 - Google Patents

油冷式圧縮機のドレンの処理部構造 Download PDF

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Abstract

【課題】オイルミストフィルタで生じたドレンを効果的に処理することができる油冷式圧縮機のドレン処理部構造を提供する。【解決手段】油冷式圧縮機のレシーバタンクから消費側に至る供給流路20に,該供給流路20内を流れる圧縮気体中に含まれる油分を捕集してドレンとして排出するオイルミストフィルタ24,25を設けると共に,該オイルミストフィルタ24,25に連通されたドレン配管50を,圧縮機本体11の吸入空間に連通する。これにより,オイルミストフィルタでドレンとして捕集された圧縮気体中の油分(潤滑油)を,圧縮機本体に回収することで,オイルミストフィルタで生じたドレンを処理するための構成が不要となり,しかも,油冷式圧縮機内で循環して使用される潤滑油の減りを少なくすることができた。【選択図】図1

Description

本発明は油冷式圧縮機のドレン処理部の構造に関し,より詳細には,圧縮機本体で発生した圧縮空気中の油分を除去するオイルミストフィルタを備えた油冷式の圧縮機において,前記オイルミストフィルタで生じたドレンの処理部構造に特徴を有する油冷式圧縮機に関する。
冷却,潤滑及び密封のために潤滑油と共に被圧縮気体を圧縮する油冷式の圧縮機では,図4に示すように,油冷式の圧縮機本体111と,この圧縮機本体111を駆動するエンジンやモータ等の駆動源112の他,前記圧縮機本体111より吐出された圧縮気体を貯留するレシーバタンク113を備えている。
このレシーバタンク113にはオイルセパレータ113aが設けられ,圧縮機本体111より潤滑油との気液混合流体として吐出された圧縮気体は,レシーバタンク113内に導入されることで潤滑油と圧縮空気に一次分離されるだけでなく,一次分離後の圧縮空気を更にオイルセパレータ113aを通過させて圧縮空気中にミストの状態で残る潤滑油を除去した後,逆止弁121を介して,空気作業機や圧縮空気を原料としてガスを生成するガス発生装置等の圧縮空気の消費機器に連通された消費側に供給することができるように構成されている。
また,このレシーバタンク113内に回収された潤滑油は,オイルクーラ131やオイルフィルタ132を備えた給油流路130を介して再度圧縮機本体111に導入されて,圧縮機本体111の潤滑,冷却及び密封に循環使用することができるように構成されており,圧縮機本体111とレシーバタンク113間に潤滑油の循環系が形成されている。
以上のように構成された油冷式圧縮機100では,レシーバタンク113やオイルセパレータ113aによって圧縮空気中の油分の除去が行われるものの,これらを通過した圧縮空気中には,依然として水分や油分が含まれる。
そのため,このような油冷式圧縮機100より圧縮空気の供給を受ける消費側に,乾燥した圧縮空気や油分を含まない圧縮空気の供給を必要とする機器が接続されている場合,レシーバタンク113から消費側に至る供給流路120中にドライヤ123やオイルミストフィルタ124等の機器を設け,消費側に導入される前に圧縮空気中の水分や油分を除去する構成が採用される。
ここで,前述のドライヤ123は,導入された圧縮空気を冷却して圧縮空気中の水分を結露させて除去した後,水分の除去された圧縮空気を加熱して乾燥させて消費側に送るものであり,冷却の際に結露によって生じた水分はドレンとして排出される。
また,オイルミストフィルタ124は,微細孔を有するフィルタ(濾材)に圧縮空気を通過させることで圧縮空気中に微粒子(ミスト)の状態で存在する油分を捕集するもので,フィルタに捕集された後,滴下してドレン溜に溜まった潤滑油をドレンとして排出する。
これらのドレンは,いずれも,潤滑油等の油分を含むものであることから,これをそのまま生活排水等と共に排出すると環境汚染等を引き起こす原因となる。
そのため,前述したドライヤ123を設けた圧縮機のドレン処理部に,ドライヤからのドレンを導入して水と油に分離するドレン処理装置を設け,このドレン処理装置内でドレンに含まれる油分を除去した後,清浄な水のみを機外に排出することができるようにしたものが提案されている(特許文献1の図3,図4参照)。
また,ドライヤ123と共にオイルミストフィルタ124を備えた圧縮機のドレン処理部において,前述したドライヤで発生したドレンのみならず,オイルミストフィルタで生じたドレンについてもドレン処理装置に導入して処理するように構成したものも提案されている(特許文献2の図1参照)。
特許第4382955号公報 特開2003−336581号公報
以上で従来技術として説明した構成中,特許文献1に記載されている圧縮機では,ドライヤ123や,このドライヤで発生したドレンを処理するドレン処理装置を設けることについての記載はあるものの,オイルミストフィルタ124を設けることについての記載がなく,従って,オイルミストフィルタ124で生じたドレンの処理に関し一切の開示も示唆もしていない。
一方,特許文献2として紹介した油冷式圧縮機は,ドライヤ123の他にオイルミストフィルタ124を備えていると共に,ドライヤ123で生じたドレンのみならず,オイルミストフィルタ124で生じたドレンについてもドレン処理装置に導入して処理する構造を採用することから,オイルミストフィルタ124で生じたドレンが汚染等の原因となることが防止されている。
しかし,ドライヤ123で発生したドレンのみならず,オイルミストフィルタ124で発生したドレンについてもドレン処理装置に導入して処理する構成とした場合,ドレン処理装置で処理するドレンの量,特に油分の量が増加するために,ドレン処理装置として処理能力の高いものを採用する必要があり,油冷式圧縮機の価格を上昇させる。
また,ドレン処理装置において油分の吸着に使用するフィルタ等の消耗品は,所定量の油分を吸着すると油分を吸着しなくなり,交換が必要となるため,処理対象とするドレンの量が増大すれば,これらの消耗品の交換時期も早まることから,ドレン処理装置のメンテナンス時期が短くなってランニングコストが嵩む。
なお,前述したように,レシーバタンク113による一次分離やレシーバタンク113に設けたオイルセパレータ113aで捕集された潤滑油は,レシーバタンク113の底部に溜まり,給油流路130を介して再度圧縮機本体111に給油されて,前述した潤滑油の循環系内を循環することとなるが,供給流路120に設けたドライヤ123やオイルミストフィルタ124でドレンとして捕集された潤滑油は,前述した循環系外において潤滑油を捕集することになるため,ドレンの排出と共に前述した潤滑油の循環系内を循環する潤滑油が徐々に減少し,これを放置すれば潤滑油不足によって圧縮機本体111の焼付等も生じ得ることから,減少した分の潤滑油は,これを定期的に補充する必要がある。
更に,油分離性能の向上等を目的として,オイルミストフィルタ124を複数設ける場合,オイルミストフィルタ124毎にそれぞれドレン配管や,このドレン配管を開閉する開閉弁,オイルミストフィルタに対するドレンの逆流を防止する逆止弁等を設ける構成を採用すると,これらの部品点数の増加とそれに伴う組み立て工数の増加が製品のコストを高めることとなる。
そのため,オイルミストフィルタを複数設ける場合,各オイルミストフィルタ間で前述した逆止弁や開閉弁を共用して部品点数を減少させることができる構造とすることが望ましい。
本発明は,上記従来技術における欠点を解消するために成されたもので,比較的簡単な構成により,オイルミストフィルタで生じたドレンによる汚染等の発生を防止すると共に,潤滑油の循環系内から潤滑油が減少し難くすることができ,しかも,ドライヤで生じたドレンを処理するドレン処理装置を備えた構成では,ドレン処理装置に導入するドレンの量を減らすことでドレン処理装置の小型化や,ドレン処理装置で使用する油分離フィルタ等の消耗品の交換頻度を減らすことができる構造のドレン処理部を備えた油冷式圧縮機を提供することを目的とする。
また,本発明は,上記目的に加え,更に,オイルミストフィルタを複数設けた場合であっても,単一の開閉弁や逆止弁を,これら複数のオイルミストフィルタに共通の構成として使用することができる回路構成とすることで,部品点数を減少させて製造コストを低減させることのできるドレン処理部を備えた油冷式圧縮機を提供することを目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と,発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするためのものであり,言うまでもなく,本発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
上記目的を達成するために,本発明の油冷式圧縮機1は,
被圧縮気体を吸入して潤滑油と共に圧縮して,前記潤滑油との気液混合流体として圧縮気体を吐出する油冷式の圧縮機本体11と,前記圧縮機本体11が吐出した圧縮気体を導入して気液分離するレシーバタンク13と,前記レシーバタンク13で前記潤滑油が分離された圧縮気体を消費側に供給する供給流路20と,前記レシーバタンク13で分離された前記潤滑油を前記圧縮機本体11に再度供給する給油流路30を備えた油冷式圧縮機1において,
前記供給流路20に,該供給流路20内を流れる圧縮気体中に含まれる油分を捕集してドレンとして排出するオイルミストフィルタ24,25を設けると共に,該オイルミストフィルタ24,25に連通されたドレン配管50を,前記圧縮機本体11の吸入空間に連通したことを特徴とする(請求項1)。
なお,本発明において圧縮機本体11の「吸入空間」とは,圧縮機本体11内に形成された,吸入口と繋がっている空間を言い,圧縮機本体11がスクリュ圧縮機である場合,スクリュロータの噛み合い空間に入る前の空間を言う。
また,吸入空間に対する「連通」は,吸入空間に直接連通している場合の他,エアフィルタ15の二次側から圧縮機本体11に至る空気の流路である吸入流路16(吸入流路16には,吸入流路16中に存在する吸気制御弁17内の通路も含む)等の他部材を介して連通している場合も含む。
前記オイルミストフィルタ24,25の一次側における前記供給流路20に,該供給流路20を通過する圧縮気体の除湿を行うアフタクーラ22やドライヤ23等の除湿器を設けると共に,前記除湿器で生じたドレン中の油分を除去した後に前記ドレンを排出するドレン処理装置45を前記除湿器のドレン配管40に連通して設けることが好ましい(請求項2)。
前記供給流路20に前記オイルミストフィルタ24,25を複数直列に設け,前記オイルミストフィルタ24,25のドレン配管50を,各オイルミストフィルタ24,25にそれぞれ連通された分岐管51,52と,一端53a側において前記分岐管51,52の全てと連通し,他端53b側を前記圧縮機本体11の前記吸入空間に連通する集合管53により構成し,
前記各オイルミストフィルタ24,25に連通した前記各分岐管51,52に,上流側のオイルミストフィルタ(第1のオイルミストフィルタ24)から下流側のオイルミストフィルタ(第2のオイルミストフィルタ25)に前記分岐管51,52を介してドレン及び圧縮気体が流入することを防止する絞り56,57や逆止弁等の手段を設けると共に,
前記集合管53に,該集合管53を開閉する開閉弁54と,前記圧縮機本体11側からオイルミストフィルタ24,25側への潤滑油及び圧縮気体の逆流を防止する逆止弁55を設けた構成とすることができる(請求項3)。
以上で説明した本発明の構成により,本発明のドレン処理部構造を備えた油冷式圧縮機1では,以下の顕著な効果を得ることができた。
供給流路20に設けたオイルミストフィルタ24,25のドレン配管50を吸入空間に連通したことで,オイルミストフィルタ24,25で生じたドレンを機外に排出することなく油冷式圧縮機1内に留めておくことができ,オイルミストフィルタ24,25で生じたドレンを機外に排出することで生じる環境汚染等を好適に防止することができた。
また,オイルミストフィルタ24,25で生じたドレンを圧縮機本体11に導入する構成としたことで,このドレンを処理するための処理装置を別途設ける必要がない。
しかも,オイルミストフィルタ24,25で生じたドレンは,主に潤滑油から成り,このドレンを圧縮機本体11に導入して圧縮機本体11とレシーバタンク13間に形成された前述の潤滑油の循環系内に戻すようしたことで,潤滑油の循環系内からの潤滑油の減少速度を遅らせることができ,潤滑油の補充を行う頻度を減らすことができた。
しかも,吸入空間は,圧縮機本体の駆動時には負圧となっていて,オイルミストフィルタ24,25よりも低圧であることから,この負圧による吸引によってオイルミストフィルタ24,25で発生したドレンを吸引して円滑に回収することができた。
オイルミストフィルタ24,25の一次側における供給流路20に,該供給流路20内を流れる圧縮気体の除湿を行うアフタクーラ22やドライヤ23等の除湿器を設けると共に,前記除湿器で生じたドレン中の油分を除去して清浄な水として排出するドレン処理装置45を前記除湿器のドレン配管40に連通して設けた構成では,水分を除去して乾燥させた後の圧縮気体をオイルミストフィルタ24,25に導入することで,オイルミストフィルタ24,25で回収されるドレン中に含まれる水の量を減らすことができ,より潤滑油の割合が高いドレンを圧縮機本体11に導入することができた。
また,アフタクーラ22やドライヤ23等の除湿器で発生したドレンは,ドレン処理装置で油分を除去した後に清浄な水として機外に排出することができると共に,ドレン処理装置45を,オイルミストフィルタ24,25で生じたドレンの処理に使用することなく,除湿器で発生したドレンの処理のみに使用することで,双方を処理対象とする場合に比較して処理能力の低い小型のドレン処理装置45を使用することができ,また,油分吸着用のフィルタ等のドレン処理装置45における消耗品の交換頻度が減ることで,ランニングコストについても低減することができた。
なお,前記オイルミストフィルタ24,25を複数設けた構成では,各オイルミストフィルタ24,25にそれぞれ連通された分岐管51,52と,前記分岐管51,52を1本に集合させた集合管53によってオイルミストフィルタ24,25のドレン配管50を構成し,前記集合管53を前記圧縮機本体11の吸入空間に連通すると共に,前記分岐管51,52にそれぞれ分岐管51,52を介して上流側のオイルミストフィルタ24から下流側のオイルミストフィルタ25にドレンや圧縮気体が導入されることを防止する絞り56,57や逆止弁等を設けたことで,前記集合管53に,該集合管53を開閉する開閉弁54と,前記圧縮機本体11側からオイルミストフィルタ24,25側への逆流を防止する逆止弁55を設けるだけでドレンの回収を行うことができ,各分岐管51,52にそれぞれ開閉弁54’や逆止弁55’を設ける構成(図3参照)に比較して部品点数を減少させることができ,これに伴う組立工数の減少等により油冷式圧縮機の製造コストを低減させることができた。
本発明の油冷式圧縮機の説明図。 (A)は図1のオイルミストフィルタ部分の拡大説明図,(B)は(A)の構成からオリフィス(絞り)を除いた場合の問題点の説明図。 オイルミストフィルタ用ドレン処理部の変形例を示す説明図。 従来の油冷式圧縮機の説明図。
以下に,添付図面を参照しながら本発明のドレン処理部構造を備えた油冷式圧縮機について説明する。
〔油冷式圧縮機の全体構成〕
本発明のドレン処理部構造が適用される油冷式圧縮機1は,図1に示すようにエアフィルタ15や,エアフィルタ15の二次側から圧縮機本体11に至る,吸気制御弁17を備えた吸入流路16を介して吸入した被圧縮気体,本実施形態では空気をシリンダ内に注入された潤滑油と共に圧縮して吐出する,スクリュ圧縮機等の圧縮機本体11と,この圧縮機本体11を駆動する駆動源(本実施形態ではモータ)12の他,圧縮機本体11の吐出口11aに吐出流路14を介して連通されたレシーバタンク13を備えており,このレシーバタンク13内に圧縮機本体11が潤滑油との気液混合流体として吐出した圧縮空気を導入することができるように構成されている。
前述の吸気制御弁17は,圧縮機本体11の二次側圧力,本実施形態ではレシーバタンク13内の圧力変化に応じて開閉動作することで圧縮機本体11に対する吸気を制御して,略一定圧力の圧縮空気を消費側に対し供給することができるように構成されていると共に,前述のレシーバタンク13は,圧縮機本体11が潤滑油との気液混合流体として吐出した圧縮空気を導入して圧縮空気と潤滑油に一次分離して,潤滑油が一次分離された後の圧縮空気を消費側に供給することができるように構成されている。
このレシーバタンク13内で潤滑油が一次分離された圧縮空気は,レシーバタンク13に設けたオイルセパレータ13aによって圧縮空気中にミストの状態で残る油分が更に除去された後,供給流路20を介して圧縮空気を消費する消費機器,本実施形態では供給された圧縮空気中に含まれる特定の成分(例えば窒素や酸素等)を分離して製品ガス(窒素ガスや酸素ガス等)を生成する,PSA(Pressure Swing Adsorption)式のガス発生機が接続された消費側に供給される。
一方,レシーバタンク13で圧縮空気と分離されてレシーバタンク13内に回収された潤滑油は,オイルクーラ31やオイルフィルタ32を備えた給油流路30を介して再度,圧縮機本体11の給油口11bに導入することができるように構成されており,これにより,圧縮機本体11から吐出配管14を介してレシーバタンク13に至り,レシーバタンク13から給油流路30を介して圧縮機本体11に再度戻る,潤滑油の循環系が形成されている。
レシーバタンク13から消費側に至る前述の供給流路20には,逆止弁としての機能を備えた圧力調整弁21が設けられ,レシーバタンク13内の圧力が圧力調整弁21の作動開始圧力以上であるときに消費側に圧縮空気を導入することができるように構成されていると共に,この圧力調整弁21によって消費側からレシーバタンク13側に向かう圧縮空気の逆流が防止されている。
また,この圧力調整弁21の二次側における供給流路20には,圧縮機本体11より吐出された圧縮空気の除湿を行う除湿器22,23と,前記除湿器22,23で除湿された後の圧縮空気中の油分を除去するオイルミストフィルタ24,25,該オイルミストフィルタ24,25を通過した後の圧縮空気を導入して圧縮空気中の有機ガスや臭いなどを吸着する活性炭フィルタ26を介して供給流路20よりガス発生機が接続された消費側に供給される。
本実施形態では,前述の除湿器として,圧縮機本体11が吐出した高温の圧縮空気を冷却するアフタクーラ22,このアフタクーラ22を通過した後の圧縮空気をさらに冷却して圧縮空気中の水分を結露させて除去すると共に,水分が除去された後の圧縮空気を加熱して乾燥させるドライヤ23を設けている。
なお,本実施形態では,アフタクーラ22による冷却の際に結露によって生じたドレンを,圧縮空気と共にドライヤ23に導入し,ドライヤ23における冷却の際に生じたドレンと共にドライヤ23に設けたドレントラップ(図示せず)等で同時に捕集するように構成しており,アフタクーラ22とドライヤ23の双方によって圧縮空気の除湿を行う前述の「除湿器」が構成されているが,圧縮空気の除湿は,前述したアフタクーラ22又はドライヤ23のいずれか一方のみを設けて行うものとしても良く,この場合にはアフタクーラ22,又はドライヤ23のうち供給流路20に設けられたものが前述の「除湿器」となる。
〔ドレン処理部構造〕
(1)アフタクーラ及びドライヤで生じたドレンの処理
前述したアフタクーラ22における冷却の際の結露により生じたドレンと,ドライヤ23における冷却の際の結露によって生じたドレンは,いずれもドライヤ23に設けたドレントラップ(図示せず)に捕集されて,このドレントラップに一端を連結されたドレン配管40を介してドレン処理装置45に導入され,このドレン処理装置45内でドレン中に含まれる油分が除去された後,清浄な水(ドレン水)が機外へ排出されるように構成されている。
ドレン処理装置45を介して機外へ排出されたドレン水は,一旦,監視槽46内に導入して清浄な状態に処理されていることを目視等により確認した後,生活排水用の下水道等に排出するように構成することが好ましい。
ドライヤ23とドレン処理装置45を連通する,前述のドライヤ用のドレン配管40には,ドレン配管40を開閉するストップバルブ41が設けられていると共に,ストップバルブ41の二次側に,ストレーナ43と電磁開閉弁44が設けられている。
ドライヤ用のドレン配管40をこのように構成することで,ストップバルブ41を開いた状態で,電磁開閉弁44を開くと,ドライヤ23のドレントラップに溜まったドレンは,供給流路20内の圧縮空気の圧力に押されてドレン配管40を介してドレン処理装置45に送られ,このドレン処理装置45で油分が除去された清浄な水の状態で機外に排出できる。
なお,図示の実施形態では,アフタクーラ22で生じたドレンをドライヤ23において併せて捕集するものと説明したが,アフタクーラ22にもアフタクーラ22で生じたドレンを捕集するドレントラップを設け,このドレントラップとドレン処理装置45を連通する,前述したドライヤ用のドレン配管40と同様の構造を備えたドレン配管を別途設けるものとしても良い。
もっとも,アフタクーラ22で生じたドレンについてもドライヤ23において併せて捕集するようにした図示の構成の採用は,ドレン配管やストップバルブ,電磁開閉弁,ストレーナ等の構成機器の使用個数を減らすことができる点で好ましい。
(2)オイルミストフィルタで生じたドレンの処理
前述の供給流路20には,更に,前述のオイルミストフィルタ24,25が設けられており,このオイルミストフィルタ24,25で捕集した圧縮空気中の油分から成るドレンを,ドレン配管50を介して圧縮機本体11の吸入空間に導入することができるように構成されている。
この「吸入空間」とは,圧縮機本体11内に形成された,吸入口と繋がっている空間であり,圧縮機本体11としてスクリュ圧縮機を採用した本実施形態では,スクリュロータの噛み合い空間に入る前の空間がこの「吸入空間」である。
なお,この吸入空間に対するドレンの導入は,圧縮機本体11のケーシングに吸入空間と連通する連通孔を設け,この連通孔にドレン配管50を連通する等して,吸入空間に対し直接行うものとしても良く,又は,吸入流路16のいずれかの位置にドレン配管50を接続して,吸入流路16を介する等,他部材を介して導入するようにしても良い。
なお,吸気制御弁17の二次側における吸入流路16や,前述の吸入空間は,圧縮機の運転時(圧縮機本体11が駆動されているとき)常に負圧になっていることから,オイルミストフィルタ24,25のドレンをより確実に圧縮機本体11へ回収するために,ドレン配管50は,吸気制御弁17の二次側における吸入流路16や,吸入空間に連通することが好ましい。
この供給流路20には,単一のオイルミストフィルタを設けるものとしても良いが,複数のオイルミストフィルタを直列に配置して多段的に圧縮空気中の油分を除去するようにしても良く,本実施形態では,一例として,ろ過度(捕集対象粒子径)を0.3μmとする第1のオイルミストフィルタ24と,ろ過度を0.01μmとする第2のオイルミストフィルタ25を直列に連通して,第1のオイルミストフィルタ24で比較的ミスト径の大きい潤滑油を捕集すると共に,第2のオイルミストフィルタ25で小さなミスト径の潤滑油を捕集することで,圧縮空気中の油分を効率的に除去することができるようにしている。
第1及び第2のオイルミストフィルタ24,25の底部には,図2(A)に示すようにフィルタ(濾材)に捕集された潤滑油が滴下して溜まるドレン溜24a,25aが形成されており,このドレン溜24a,25aの下端に設けたドレン排出口24b,25bを,ドレン配管50を介して前述した吸入流路16や圧縮機本体11に形成された吸入空間に接続することで,オイルミストフィルタ24,25において捕集された,主に潤滑油から成るドレンを,圧縮機本体11を介して圧縮機本体11とレシーバタンク13間に形成された前述の潤滑油の循環系内に戻すことができるように構成している。
本実施形態では,複数個設けたオイルミストフィルタ24,25からのドレンをいずれも圧縮機本体11の吸入空間に導入することができるようにするために,オイルミストフィルタ24,25と圧縮機本体11を連通する前述のドレン配管50を,各オイルミストフィルタ24,25のドレン排出口24b,25bにそれぞれ連通された分岐管51,52と,一端53a側を前記分岐管51,52の双方と連通して集合させる集合管53によって構成し,この集合管53の他端53b(図1参照)を,圧縮機本体11の吸入口に連通することで,各オイルミストフィルタ24,25で捕集されたドレンを,いずれも圧縮機本体11の吸入空間に直接導入できるように構成している。
このオイルミストフィルタ24,25のドレン配管50には,図3に示すように,各分岐管51,52にそれぞれ電磁開閉弁54’,54’と逆止弁55’,55’を設けることで,各分岐管51,52の開閉をそれぞれ個別に制御できるように構成するものとしても良いが,本実施形態にあっては,図1及び図2(A)に示すように前述の集合管53にのみ電磁開閉弁54と逆止弁55を設け,この電磁開閉弁54と逆止弁55を,第1のオイルミストフィルタ24と第2のオイルミストフィルタ25の双方に共通の構成として設けることで,図3に示した構成に比較して電磁開閉弁54と逆止弁55の使用個数を減らしている。
ここで,図3に示すように各分岐管51,52にそれぞれ逆止弁55’,55’と電磁開閉弁54’,54’を設けた構成では,第1のオイルミストフィルタ24に連通された分岐管51から,第2のオイルミストフィルタ25に連通された分岐管52にドレンや圧縮空気が流入することが防止されている。
しかし,図2(B)に示すように,第1のオイルミストフィルタ24のドレン排出口24bと,第2のオイルミストフィルタ25のドレン排出口25bに逆止弁や電磁開閉弁を備えていない分岐管51,52をそれぞれ連通し,この分岐管51,52を,集合管53を介して圧縮機本体11の吸入口に連通すると共に,集合管53にのみ電磁開閉弁54と逆止弁55を設けた構成とする場合には,第1のオイルミストフィルタ24のドレン排出口24bと,第2のオイルミストフィルタ25のドレン排出口25bが,分岐管51,52を介して連通された状態となる。
ここで,供給流路20内を流れる圧縮空気は,第1のオイルミストフィルタ24,第2のオイルミストフィルタ25を通過する毎に圧力降下を生じるため,第1のオイルミストフィルタ24内の圧力に対し,第2のオイルミストフィルタ25内の圧力は低くなっていることから,図2(B)に記載の構成では,図中に矢印で示したように,供給配管20を介して第1のオイルミストフィルタ24から第2オイルミストフィルタ25に導入される正規の圧縮空気の流れとは別に,分岐配管51,52を介して第1のオイルミストフィルタ24から第2のオイルミストフィルタ25に導入される圧縮空気の流れが生じる。
その結果,この圧縮空気の流れに乗って,第1のオイルミストフィルタ24のドレン溜り24aに溜まったドレンが,ドレン排出口25bを介して第2のオイルミストフィルタ25内に流れ込み,第2のオイルミストフィルタ25のドレン溜り25aに溜まったドレンと共に,供給流路20内を流れる圧縮空気に合流されることで,消費側に供給される圧縮空気に油分を再度混入させてしまうこととなる。
そこで,集合管53にのみ電磁開閉弁54と逆止弁55を設けた本実施形態の構成では,図1及び図2(A)に示すように各分岐管51,52にそれぞれオリフィス(絞り)56,57を設け,このオリフィス56,57の二次側で分岐管51,52を合流させることで,分岐管51,52を介して第1のオイルミストフィルタ24から,第2のオイルミストフィルタ25にドレンや圧縮空気の流入が生じることを防止している。
なお,図示の実施形態では,分岐管51,52にそれぞれオリフィス56,57を設ける構成を示したが,分岐管51,52を介した第2のオイルミストフィルタ25に対するドレンと圧縮空気の流入を防止できるものであれば,各分岐管51,52の管径自体を調整することにより流路面積を絞ることにより,同様にドレンや圧縮空気の流入を防止するものとしても良く,図示の構成に限定されない。
また,図示は省略するが,図2に記載の構成に代え,分岐管52にオリフィス57と共に逆止弁を設け,又は,分岐管52に設けたオリフィス57を逆止弁に変更する構成を採用しても良く,このように構成することで,電磁開閉弁54が閉じられているときに,第1のオイルミストフィルタ24に接続する分岐管51から第2のオイルミストフィルタ25に接続する分岐管52への圧縮空気及びドレンの流入を確実に遮断し,消費側へ供給される圧縮空気へ油分が再混入することを防止できるように構成しても良い。
なお,図1中の符号26は,濾材として活性炭を収容した活性炭フィルタであり,前述したアフタクーラ22やドライヤ23,オイルミストフィルタ24,25によって除去できなかった不純物,例えば有機ガスや臭い等を除去する。
〔作用等〕
以上で説明した油冷式圧縮機1において,モータ等の駆動源12によって圧縮機本体11を駆動すると,圧縮機本体11の吸入空間には,エアフィルタ15,吸入流路16,吸気制御弁17を介して空気が導入され,このようにして導入された空気は,スクリュロータの噛み合い空間に導入された後に給油口11bを介してシリンダ内に注入された潤滑油と共に圧縮され,潤滑油との気液混合流体としての圧縮空気が吐出される。
このようにして圧縮機本体11より潤滑油との気液混合流体として吐出された圧縮空気は,レシーバタンク13内に導入され,レシーバタンク13内で圧縮空気と潤滑油とに一次分離される。
そして,レシーバタンク13内に導入された圧縮空気の圧力が圧力調整弁21によって設定された所定の圧力以上に上昇すると,圧力調整弁21が開き,レシーバタンク13内の圧縮空気は,レシーバタンク13に設けたオイルセパレータ13aを通過して圧縮空気中にミストの状態で残る潤滑油が除去された後,供給流路20を介して消費側に供給される。
レシーバタンク13から,オイルセパレータ13aを介して供給流路20に導入された圧縮空気は,アフタクーラ22によって冷却された後,ドライヤ23に導入されて更に冷却され,これらの冷却の際の結露によって生じたドレンがドライヤ23に設けたドレントラップ(図示せず)によって捕集されて除去された後,ドライヤ23において加熱されて乾燥した圧縮空気として消費側に導入される。
このドライヤ23のドレントラップに連通されたドレン配管40に設けた電磁開閉弁44は,油冷式圧縮機1の停止時にはドレン配管40を閉じた状態に維持する一方,油冷式圧縮機1の運転時には,所定の時間隔(数十秒)毎に所定時間(数秒間),間欠的にドレン配管40を開放するように構成されており,この開放時に,ドレントラップ内に捕集されたドレンは,供給流路20内の圧縮空気の圧力によって押し出され,ドレン配管40を介してドレン処理装置45に導入され,ドレン処理装置45でドレン中の油分が分離された後,清浄な水として機外に排出される。
なお,電磁開閉弁44が開く時間隔は,周囲温度に基づいてドレン発生量を推定する演算を行い,この発生量を基に時間隔を決定する。
一方,ドライヤ23で乾燥された圧縮空気は,更に,第1のオイルミストフィルタ24と第2のオイルミストフィルタ25を通過する際に圧縮空気中に含まれる油分がフィルタ(濾材)に捕集され,フィルタに捕集された潤滑油が第1及び第2のオイルミストフィルタ24,25の底部に設けたドレン溜24a,25aに滴下して回収される。
このようにして水分や油分が除去された圧縮空気は,必要に応じて活性炭フィルタ26を通過させて圧縮空気中の有機ガスや臭い等が更に取り除かれた後,前述したPSA式のガス発生装置等が接続された消費側に導入される。
オイルミストフィルタ24,25のドレン排出口24b,25bと,圧縮機本体11の吸入口間を連通するドレン配管50に設けられた集合管53を開閉する電磁開閉弁54は,油冷式圧縮機1の停止時には閉じた状態に維持される一方,油冷式圧縮機1の運転時には,集合管53を所定の時間隔(数十分間)毎に所定時間(数秒間),間欠的に開放してドレン(油分)を排出する。
なお,オイルミストフィルタ24,25におけるドレンの発生量は,前述のドライヤ23におけるドレンの発生量と比較して極めて少なく,前述の時間隔を比較的長く設定し,集合管53を開閉する前述の電磁開閉弁54が開弁する頻度を低くしている。
このようにして,電磁開閉弁54が間欠的に集合管53を開放する結果,電磁開閉弁54の開弁時,オイルミストフィルタ24,25において回収されたドレンは,圧縮機本体11の吸入空間に導入され,吸入流路16を介して吸入空間内に導入された空気と共にスクリュロータの噛み合い空間に導入されて,給油口11bを介してシリンダ内に噴射された潤滑油と共に圧縮機本体の潤滑,冷却及び密封に使用される。
前述したように各オイルミストフィルタ24,25に連通された分岐管51,52にはオリフィス56,57を設け,分岐管51,52を介して第1のオイルミストフィルタ24のドレン排出口24bから第2のオイルミストフィルタ25のドレン排出口25bにドレンや圧縮空気の流入が生じないように構成されており,図3に示したように,各分岐管51,52に電磁開閉弁54’や逆止弁55’をそれぞれ別個に設ける構成に比較して,少ない部品点数で,両オイルミストフィルタ24,25において生じたドレンを円滑に回収することができるものとなっている。
このように各オイルミストフィルタ24,25で捕集されたドレンは,主として潤滑油から成るものであることから,これを圧縮機本体11の吸入空間を介して潤滑油の循環系内に戻すことで,潤滑油の循環系内の潤滑油量を減少し難くすることができる。
また,このようにオイルミストフィルタ24,25で生じたドレンを,機外へ排出することなく,圧縮機本体11の吸入空間を介して潤滑油の循環系内に戻す構成を採用することで,オイルミストフィルタ24,25で生じたドレンの浄化等の処理を行う必要がなく,前述したドレン処理装置45にオイルミストフィルタ24,25で生じたドレンを導入して処理する場合に比較して,ドレン処理装置45で処理するドレンの量が減る結果,ドレン処理装置45の小型化が可能であり油冷式圧縮機1の製造コストを下げることができると共に,ドレン処理装置に設けた油分離用フィルタ等の消耗品の寿命が延びることで,ランニングコストを低く抑えることができる。
1 油冷式圧縮機
11 圧縮機本体
11a 吐出口
11b 給油口
12 駆動源(モータ)
13 レシーバタンク
13a オイルセパレータ
14 吐出流路
15 エアフィルタ
16 吸入流路
17 吸気制御弁
20 供給流路
21 圧力調整弁(逆止弁)
22 アフタクーラ(除湿器)
23 ドライヤ(除湿器)
24 オイルミストフィルタ(第1の)
24a ドレン溜
24b ドレン排出口
25 オイルミストフィルタ(第2の)
25a ドレン溜
25b ドレン排出口
26 活性炭フィルタ
30 給油流路
31 オイルクーラ
32 オイルフィルタ
40 ドレン配管(ドライヤ用)
41 ストップバルブ
43 ストレーナ
44 電磁開閉弁
45 ドレン処理装置
46 監視槽
50 ドレン配管(オイルミストフィルタ用)
51,52 分岐管
53 集合管
53a 一端(集合管の)
53b 他端(集合管の)
54,54’ 電磁開閉弁
55,55’ 逆止弁
56,57 オリフィス(絞り)
100 油冷式圧縮機
111 圧縮機本体
112 駆動源
113 レシーバタンク
113a オイルセパレータ
120 供給流路
121 逆止弁
123 ドライヤ
124 オイルミストフィルタ
130 給油流路
131 オイルクーラ
132 オイルフィルタ


Claims (3)

  1. 被圧縮気体を吸入して潤滑油と共に圧縮して,前記潤滑油との気液混合流体として圧縮気体を吐出する油冷式の圧縮機本体と,前記圧縮機本体が吐出した圧縮気体を導入して気液分離するレシーバタンクと,前記レシーバタンクで前記潤滑油が分離された圧縮気体を消費側に供給する供給流路と,前記レシーバタンクで分離された前記潤滑油を前記圧縮機本体に再度供給する給油流路を備えた油冷式圧縮機において,
    前記供給流路に,該供給流路内を流れる圧縮気体中に含まれる油分を捕集してドレンとして排出するオイルミストフィルタを設けると共に,該オイルミストフィルタに連通されたドレン配管を,前記圧縮機本体の吸入空間に連通したことを特徴とする油冷式圧縮機のドレン処理部構造。
  2. 前記オイルミストフィルタの一次側における前記供給流路に,該供給流路を通過する圧縮気体の除湿を行う除湿器を設けると共に,前記除湿器で生じたドレン中の油分を除去した後に前記ドレンを排出するドレン処理装置を前記除湿器のドレン配管に連通して設けたことを特徴とする請求項1記載の油冷式圧縮機のドレン処理部構造。
  3. 前記供給流路に,前記オイルミストフィルタを複数直列に設け,前記オイルミストフィルタのドレン配管を,各オイルミストフィルタにそれぞれ連通された分岐管と,一端側において前記分岐管の全てと連通し,他端側を前記圧縮機本体の前記吸入空間に連通する集合管により構成し,
    前記各オイルミストフィルタに連通した前記各分岐管に,上流側のオイルミストフィルタから下流側のオイルミストフィルタに前記分岐管を介してドレン及び圧縮気体が流入することを防止する手段を設けると共に,
    前記集合管に,該集合管を開閉する開閉弁と,前記圧縮機本体側からオイルミストフィルタ側への逆流を防止する逆止弁を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の油冷式圧縮機のドレン処理部構造。
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