JP2573533Y2 - スクリュー空気圧縮装置に於ける油水自動分離装置 - Google Patents
スクリュー空気圧縮装置に於ける油水自動分離装置Info
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- JP2573533Y2 JP2573533Y2 JP1992090086U JP9008692U JP2573533Y2 JP 2573533 Y2 JP2573533 Y2 JP 2573533Y2 JP 1992090086 U JP1992090086 U JP 1992090086U JP 9008692 U JP9008692 U JP 9008692U JP 2573533 Y2 JP2573533 Y2 JP 2573533Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はスクリュー空気圧縮装置
に於ける油水自動分離装置に係わり、更に詳しくは、ス
クリュー空気圧縮装置を構成する油分離器内に溜るドレ
ンを排水する為のドレン排水器によって除去できない、
油中に分散した微細の水分をも吸着できるようにした油
水自動分離装置に関する。
に於ける油水自動分離装置に係わり、更に詳しくは、ス
クリュー空気圧縮装置を構成する油分離器内に溜るドレ
ンを排水する為のドレン排水器によって除去できない、
油中に分散した微細の水分をも吸着できるようにした油
水自動分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り空気圧縮装置は各種産業に於
いて用いられており、この内低騒音、メンテナンスの容
易さ等の理由によりスクリュー空気圧縮装置が多用され
ている。このスクリュー空気圧縮装置は、大要、スクリ
ュー圧縮機と、油分離器と、油冷却器及びゴミを取る為
の油濾過器によって構成されていて、スクリュー圧縮機
内に吸入された空気は油による潤滑、冷却、シールの
下、スクリューロータの回転により圧縮される。作用流
体が大気を取入れたものである場合は圧縮空気中には水
分が存在し、又、スクリュー圧縮機に給油された油は圧
縮空気中に混合する。そこで生じた圧縮空気、油、水分
の混合流体は次いで油分離器に流入し、そこで圧縮空気
と油に分離され、圧縮空気は圧縮空気使用機器へ供給さ
れると共に油は油管を介して差圧により再び冷却、ゴミ
除去されながらスクリュー圧縮機に戻されるわけである
が、上記油分離器に於いては分離した油の下層に油と水
の混濁したドレンが溜る。この理由は、1つにはスクリ
ュー圧縮機自体が圧縮工程で水分を生ずること、又他の
理由は圧縮空気使用機器の使用が停止し、スクリュー圧
縮機の稼動が停止した時の油分離器内に於ける凝縮によ
り、水分が生ずること、更には油分離器の内外に於ける
温度差に基づく凝縮等により油分離器内に水分が溜るも
のである。
いて用いられており、この内低騒音、メンテナンスの容
易さ等の理由によりスクリュー空気圧縮装置が多用され
ている。このスクリュー空気圧縮装置は、大要、スクリ
ュー圧縮機と、油分離器と、油冷却器及びゴミを取る為
の油濾過器によって構成されていて、スクリュー圧縮機
内に吸入された空気は油による潤滑、冷却、シールの
下、スクリューロータの回転により圧縮される。作用流
体が大気を取入れたものである場合は圧縮空気中には水
分が存在し、又、スクリュー圧縮機に給油された油は圧
縮空気中に混合する。そこで生じた圧縮空気、油、水分
の混合流体は次いで油分離器に流入し、そこで圧縮空気
と油に分離され、圧縮空気は圧縮空気使用機器へ供給さ
れると共に油は油管を介して差圧により再び冷却、ゴミ
除去されながらスクリュー圧縮機に戻されるわけである
が、上記油分離器に於いては分離した油の下層に油と水
の混濁したドレンが溜る。この理由は、1つにはスクリ
ュー圧縮機自体が圧縮工程で水分を生ずること、又他の
理由は圧縮空気使用機器の使用が停止し、スクリュー圧
縮機の稼動が停止した時の油分離器内に於ける凝縮によ
り、水分が生ずること、更には油分離器の内外に於ける
温度差に基づく凝縮等により油分離器内に水分が溜るも
のである。
【0003】このドレンを、そのまま油中にとどめてお
くと、油が劣化し、油の寿命を縮める。又、このままに
しておくと、油分離器とスクリュー圧縮機の間の油管中
に配したゴミ除去用油濾過器の消耗が激しく、その油濾
過要素を短期に交換せねばならないと共に、スクリュー
圧縮機の寿命を短くする。
くと、油が劣化し、油の寿命を縮める。又、このままに
しておくと、油分離器とスクリュー圧縮機の間の油管中
に配したゴミ除去用油濾過器の消耗が激しく、その油濾
過要素を短期に交換せねばならないと共に、スクリュー
圧縮機の寿命を短くする。
【0004】そこで従来から、油分離器内のドレンを抜
く技術が実用されている。即ち、油分離器の下部にドレ
ン排水器を連らね、その二次側の循環油管を、油分離器
とスクリュー圧縮機の間の油管に連らねて、自動又は手
動で定期的にドレンを外部に排水すると共に油を差圧に
より微量循環させるようにしたものである。このような
ドレン排水器としては、多くは油と水の比重差を利用し
たもので、例えば実公昭59−24329号、実公昭5
9−12969号、実公昭59−24330号、実公平
2−39529号あるいは特開昭56−14895号等
の各公報にみられる。
く技術が実用されている。即ち、油分離器の下部にドレ
ン排水器を連らね、その二次側の循環油管を、油分離器
とスクリュー圧縮機の間の油管に連らねて、自動又は手
動で定期的にドレンを外部に排水すると共に油を差圧に
より微量循環させるようにしたものである。このような
ドレン排水器としては、多くは油と水の比重差を利用し
たもので、例えば実公昭59−24329号、実公昭5
9−12969号、実公昭59−24330号、実公平
2−39529号あるいは特開昭56−14895号等
の各公報にみられる。
【0005】これらによれば、油分離器内に溜る水分の
多くが外部へ排出されるので、かなりの程度まで油の劣
化を防止すると共に、油分離器とスクリュー圧縮機の間
のゴミ除去の為の油濾過器や、スクリュー圧縮機自体の
損耗を防止するものの、上記ドレン排水器は、水の混入
した油がドレン排水器に入ると油と水を比重差により分
離して上に浮いた油を循環させる一方、下に溜る水量が
一定の水位になった所でフロートを作動させてドレンを
排出する構造になっているので、油の中に分散混入した
微細な水粒子はもともと除去できない。この為に、油の
劣化を完全に防止できず、その水分の蓄積により油冷却
器とスクリュー圧縮機の間のゴミ除去の為の油濾過器
や、スクリュー圧縮機の劣化を早める。
多くが外部へ排出されるので、かなりの程度まで油の劣
化を防止すると共に、油分離器とスクリュー圧縮機の間
のゴミ除去の為の油濾過器や、スクリュー圧縮機自体の
損耗を防止するものの、上記ドレン排水器は、水の混入
した油がドレン排水器に入ると油と水を比重差により分
離して上に浮いた油を循環させる一方、下に溜る水量が
一定の水位になった所でフロートを作動させてドレンを
排出する構造になっているので、油の中に分散混入した
微細な水粒子はもともと除去できない。この為に、油の
劣化を完全に防止できず、その水分の蓄積により油冷却
器とスクリュー圧縮機の間のゴミ除去の為の油濾過器
や、スクリュー圧縮機の劣化を早める。
【0006】上記課題を解決したものとしては実公平2
−5114号公報に開示された図3に示す考案がある。
この考案によれば油分離器3の下部と油分離器3からス
クリュー圧縮機1へ油を戻す油管4の間に油分離器3か
ら取り出した水分を含む油を比重の差で油水分離するド
レン排水器11とドレン排水器から取り出した油を通過
させて油濁状態の微小な水分を吸着除去する水分除去用
油濾過器15を介装してある。これによって、ゴミ除去
用油濾過器6の寿命がのびスクリュー圧縮機1の耐用に
も好影響を与えるようになった。
−5114号公報に開示された図3に示す考案がある。
この考案によれば油分離器3の下部と油分離器3からス
クリュー圧縮機1へ油を戻す油管4の間に油分離器3か
ら取り出した水分を含む油を比重の差で油水分離するド
レン排水器11とドレン排水器から取り出した油を通過
させて油濁状態の微小な水分を吸着除去する水分除去用
油濾過器15を介装してある。これによって、ゴミ除去
用油濾過器6の寿命がのびスクリュー圧縮機1の耐用に
も好影響を与えるようになった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、上記水分除
去用油濾過器が以外に早期に能力が低下する。その理由
はスクリュー圧縮機で吸込む塵埃は油分離器で分離した
油中に混入する。水分除去用油濾過器内に内蔵されてい
る水分吸着フィルタで油中の塵埃及びスクリュー圧縮機
から発生する摩耗金属微小粉等を水分と共に除去する。
このフィルタは塵埃及び金属微小粉(ゴミ)で徐々に目
詰まりになる。一方油分離器とスクリュー圧縮機の吸込
口間の油路における差圧は0.5〜1kg/cm2 であ
り、このフィルタへは上記差圧よりも配管抵抗等で小さ
な差圧が加わっているので目詰りになると油は水分除去
用油濾過器を通さなくなる。これによって、ドレン排出
器、水分除去用油濾過器は機能しなくなる。これを避け
るため上記水分吸着フィルタの交換を短期間で度々行な
うことになり、水分吸着フィルタのコスト、スクリュー
空気圧縮装置の停止による損失、人件費等の経済的損失
が生ずる。
去用油濾過器が以外に早期に能力が低下する。その理由
はスクリュー圧縮機で吸込む塵埃は油分離器で分離した
油中に混入する。水分除去用油濾過器内に内蔵されてい
る水分吸着フィルタで油中の塵埃及びスクリュー圧縮機
から発生する摩耗金属微小粉等を水分と共に除去する。
このフィルタは塵埃及び金属微小粉(ゴミ)で徐々に目
詰まりになる。一方油分離器とスクリュー圧縮機の吸込
口間の油路における差圧は0.5〜1kg/cm2 であ
り、このフィルタへは上記差圧よりも配管抵抗等で小さ
な差圧が加わっているので目詰りになると油は水分除去
用油濾過器を通さなくなる。これによって、ドレン排出
器、水分除去用油濾過器は機能しなくなる。これを避け
るため上記水分吸着フィルタの交換を短期間で度々行な
うことになり、水分吸着フィルタのコスト、スクリュー
空気圧縮装置の停止による損失、人件費等の経済的損失
が生ずる。
【0008】本考案は油水自動分離装置を設けたスクリ
ュー空気圧縮装置に於ける上記課題を解消し、油水自動
分離装置がメンテナンスが少なく長く使用可能なスクリ
ュー空気圧縮装置に於ける油水自動分離装置を提供する
ことを目的としている。
ュー空気圧縮装置に於ける上記課題を解消し、油水自動
分離装置がメンテナンスが少なく長く使用可能なスクリ
ュー空気圧縮装置に於ける油水自動分離装置を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案はスクリュー圧縮
機の吐出配管に介装した油分離器から分離した油を油冷
却器及びゴミ除去用油濾過器を介してスクリュー圧縮機
に戻す油管と、上記油分離器の下部にその入口が連通す
るドレン排水器と、ドレン排水器の二次側にその入口が
連通しその出口が上記ゴミ除去用油濾過器よりも上流側
の油管に接続され油中に分散した微細水分を吸着するた
めのフィルタを有する水分除去用油濾過器を備えたドレ
ン処理手段を有するスクリュー空気圧縮装置に於ける油
水自動分離装置において、上記油分離器から水分除去用
油濾過器入口までの配管中に水分除去用油濾過器へ流れ
る油を加圧するポンプを介装し、油分離器において分離
した油を圧縮空気の吐出圧力で空気圧縮機に戻すと共に
油分離器で分離したドレン中から水分、ゴミを除去した
油をポンプによる加圧力で油管中の油に合流させたこと
を特徴とするスクリュー空気圧縮装置に於ける油水自動
分離装置である。
機の吐出配管に介装した油分離器から分離した油を油冷
却器及びゴミ除去用油濾過器を介してスクリュー圧縮機
に戻す油管と、上記油分離器の下部にその入口が連通す
るドレン排水器と、ドレン排水器の二次側にその入口が
連通しその出口が上記ゴミ除去用油濾過器よりも上流側
の油管に接続され油中に分散した微細水分を吸着するた
めのフィルタを有する水分除去用油濾過器を備えたドレ
ン処理手段を有するスクリュー空気圧縮装置に於ける油
水自動分離装置において、上記油分離器から水分除去用
油濾過器入口までの配管中に水分除去用油濾過器へ流れ
る油を加圧するポンプを介装し、油分離器において分離
した油を圧縮空気の吐出圧力で空気圧縮機に戻すと共に
油分離器で分離したドレン中から水分、ゴミを除去した
油をポンプによる加圧力で油管中の油に合流させたこと
を特徴とするスクリュー空気圧縮装置に於ける油水自動
分離装置である。
【0010】
【実施例】次に添付図面に従い本考案の実施例を詳細に
説明する。
説明する。
【0011】「実施例1」 図1は実施例1のフローシートである。
【0012】先ずこの考案の適用されるスクリュー空気
圧縮装置を説明すると、この装置はスクリュー圧縮機1
と、吐出管2を介してそれに連らなる油分離器3と、油
分離器3とスクリュー圧縮機1との間を結ぶ油管4の間
に配された油冷却器5、ゴミ除去用油濾過器6より成
る。
圧縮装置を説明すると、この装置はスクリュー圧縮機1
と、吐出管2を介してそれに連らなる油分離器3と、油
分離器3とスクリュー圧縮機1との間を結ぶ油管4の間
に配された油冷却器5、ゴミ除去用油濾過器6より成
る。
【0013】スクリュー圧縮機1の空気取入口7より吸
入された空気Aは、モータ8によって回転する一対のス
クリューロータの間の歯と歯の間の空間とケーシングの
間にとじ込められ該空間が縮小することによって圧縮さ
れていく。圧縮中、連続的に油が噴射されて、このミス
ト状の油によって圧縮熱が奪われ、略等温圧縮が実行さ
れながら、ロータ歯間及びロータとケーシング間を密封
し、ロータ間等の潤滑が成される。圧縮空気はケーシン
グから吐出され、その圧縮空気と圧縮後に生じた水分及
び上記油、並びに塵埃より成る混合流体Bは油分離器3
に導かれる。ここで、比重差により圧縮空気A′と油C
に分離される。その際油分離エレメント9により微細な
油まで捕集され、油分離が徹底される。
入された空気Aは、モータ8によって回転する一対のス
クリューロータの間の歯と歯の間の空間とケーシングの
間にとじ込められ該空間が縮小することによって圧縮さ
れていく。圧縮中、連続的に油が噴射されて、このミス
ト状の油によって圧縮熱が奪われ、略等温圧縮が実行さ
れながら、ロータ歯間及びロータとケーシング間を密封
し、ロータ間等の潤滑が成される。圧縮空気はケーシン
グから吐出され、その圧縮空気と圧縮後に生じた水分及
び上記油、並びに塵埃より成る混合流体Bは油分離器3
に導かれる。ここで、比重差により圧縮空気A′と油C
に分離される。その際油分離エレメント9により微細な
油まで捕集され、油分離が徹底される。
【0014】圧縮空気A′は以後図示しない圧縮空気使
用機器へ供給される。他方油Cは、油管4を介して、油
分離器3とスクリュー圧縮機1間の差圧により、スクリ
ュー圧縮機1へ戻る。途中で油冷却器5によって冷却さ
れると共に、ゴミ除去用油濾過器6によって油中の塵埃
等が除去される。
用機器へ供給される。他方油Cは、油管4を介して、油
分離器3とスクリュー圧縮機1間の差圧により、スクリ
ュー圧縮機1へ戻る。途中で油冷却器5によって冷却さ
れると共に、ゴミ除去用油濾過器6によって油中の塵埃
等が除去される。
【0015】この過程に於いて、スクリュー圧縮機1に
於ける空気Aの圧縮によって空気中の水蒸気が水分とな
って混合流体B中に含まれること、及び油分離器3のケ
ーシングの内外温度差によって凝縮水が生ずること、又
は圧縮空気A′の使用停止に伴ないスクリュー圧縮機1
が停止した時に同時に凝縮水が生ずること等の理由によ
り油分離器3内には水分Dが溜る。
於ける空気Aの圧縮によって空気中の水蒸気が水分とな
って混合流体B中に含まれること、及び油分離器3のケ
ーシングの内外温度差によって凝縮水が生ずること、又
は圧縮空気A′の使用停止に伴ないスクリュー圧縮機1
が停止した時に同時に凝縮水が生ずること等の理由によ
り油分離器3内には水分Dが溜る。
【0016】油分離器3の底部に管10を介してドレン
排水器11を連らねられている。このドレン排水器11
は、種々のものが考慮されるけれども、1つには水分の
混入した油を受け入れた時に、比重差により油Cが上
に、水分Dが下になるから、この水分Dが予め定めて一
定量溜った時に、水の比重によってのみ作動するフロー
トの浮上によって、その一定量を検知し、以後そのフロ
ート浮上作動によって所望の電気スイッチを動作させ
て、電磁弁等を開弁動作させて、水分Dを外部へ排出す
るような構造のものが考慮される。その他、予め定めた
所定量の水分Dが溜る一定の時間をタイマーセットして
おいて、一定の周期で電磁弁を作動させて凝縮水を外部
へ排出するようなものでもよく、単に手動によって手動
弁を開弁動作させて凝縮水を抜くようなものでもよい。
排水器11を連らねられている。このドレン排水器11
は、種々のものが考慮されるけれども、1つには水分の
混入した油を受け入れた時に、比重差により油Cが上
に、水分Dが下になるから、この水分Dが予め定めて一
定量溜った時に、水の比重によってのみ作動するフロー
トの浮上によって、その一定量を検知し、以後そのフロ
ート浮上作動によって所望の電気スイッチを動作させ
て、電磁弁等を開弁動作させて、水分Dを外部へ排出す
るような構造のものが考慮される。その他、予め定めた
所定量の水分Dが溜る一定の時間をタイマーセットして
おいて、一定の周期で電磁弁を作動させて凝縮水を外部
へ排出するようなものでもよく、単に手動によって手動
弁を開弁動作させて凝縮水を抜くようなものでもよい。
【0017】そして、このドレン排水器11によって分
離された油Cを元の油管4に戻す為にドレン排水器11
の二次側と上記油管4の間に循環油管12を連らね、水
分除去用油濾過器15の上流側において循環油管12中
にポンプ17を介装する。このポンプ17はドレン排水
器11の二次側から排出される油を加圧して循環油管1
2にその入口が連結されている水分除去用油濾過器15
に加圧した油を供給するようにしている。水分除去用油
濾過器15の出口は上記配管12でもってゴミ除去用油
濾過器6の上流側で油管4に連通している。水分除去用
油濾過器15はケーシング16の中に円筒状の水分吸着
フィルタ14を配設し、循環油管12中の油をケーシン
グ16に入れて、該フィルタ14の外側から内へ通して
濾過する例を示してある。
離された油Cを元の油管4に戻す為にドレン排水器11
の二次側と上記油管4の間に循環油管12を連らね、水
分除去用油濾過器15の上流側において循環油管12中
にポンプ17を介装する。このポンプ17はドレン排水
器11の二次側から排出される油を加圧して循環油管1
2にその入口が連結されている水分除去用油濾過器15
に加圧した油を供給するようにしている。水分除去用油
濾過器15の出口は上記配管12でもってゴミ除去用油
濾過器6の上流側で油管4に連通している。水分除去用
油濾過器15はケーシング16の中に円筒状の水分吸着
フィルタ14を配設し、循環油管12中の油をケーシン
グ16に入れて、該フィルタ14の外側から内へ通して
濾過する例を示してある。
【0018】上記の水分吸着フィルタ14としては次の
例を上げることができる。即ち針葉樹パルプを主成分と
し、親水性酸基を多数有するセルローズ繊維を薄いシー
ト状に抄き、これに特定のクレープをつけ、次いでロー
ル状にスリッタを成形したもので、吸着、親水性に富ま
しめたものである。この水分吸着フィルタ14によれ
ば、油中の10ミクロン単位の微細な分散粒子はシート
間の間隙により物理的に吸着される。更に油中の1〜
0.01ミクロンの極微な分散水粒子はセルローズ繊維
のからみ合い等によって無数に形成されている繊維間の
毛細管で吸着されるものである。
例を上げることができる。即ち針葉樹パルプを主成分と
し、親水性酸基を多数有するセルローズ繊維を薄いシー
ト状に抄き、これに特定のクレープをつけ、次いでロー
ル状にスリッタを成形したもので、吸着、親水性に富ま
しめたものである。この水分吸着フィルタ14によれ
ば、油中の10ミクロン単位の微細な分散粒子はシート
間の間隙により物理的に吸着される。更に油中の1〜
0.01ミクロンの極微な分散水粒子はセルローズ繊維
のからみ合い等によって無数に形成されている繊維間の
毛細管で吸着されるものである。
【0019】このようにドレン排水器11と水分除去用
油濾過器15を組合わせポンプ17を設けると、先ず油
分離器3内の水を含む油は、ドレン排水器11に導か
れ、そこで比重分離によって油Cと水分Dに分離され
る。分離された水分Dは外部へ排出されるが、油Cは循
環油管12中のポンプ17で加圧され、水分除去用油濾
過器15のケーシング16内に入り、次に水分吸着フィ
ルタ14を通る。この時、油C中に微少粒子となって混
入している水分が、水分吸着フィルタ14によって吸着
される。又併せて塵埃及び金属粉が除去される。従っ
て、油Cのみが、加圧により、分岐点13を介して油管
4に至り、油分離器3からスクリュー圧縮機1に向って
油管4中を流れる油Cと合流して、ゴミ除去用油濾過器
6を通り、スクリュー圧縮機1へ戻される。上記におい
てポンプ17は水分除去用油濾過器15における圧力降
下を考慮して、水分除去用濾過器15の流出側における
圧力が油管4の分岐点13における圧力よりもわずかに
高くなるように加圧圧力が定められている。
油濾過器15を組合わせポンプ17を設けると、先ず油
分離器3内の水を含む油は、ドレン排水器11に導か
れ、そこで比重分離によって油Cと水分Dに分離され
る。分離された水分Dは外部へ排出されるが、油Cは循
環油管12中のポンプ17で加圧され、水分除去用油濾
過器15のケーシング16内に入り、次に水分吸着フィ
ルタ14を通る。この時、油C中に微少粒子となって混
入している水分が、水分吸着フィルタ14によって吸着
される。又併せて塵埃及び金属粉が除去される。従っ
て、油Cのみが、加圧により、分岐点13を介して油管
4に至り、油分離器3からスクリュー圧縮機1に向って
油管4中を流れる油Cと合流して、ゴミ除去用油濾過器
6を通り、スクリュー圧縮機1へ戻される。上記におい
てポンプ17は水分除去用油濾過器15における圧力降
下を考慮して、水分除去用濾過器15の流出側における
圧力が油管4の分岐点13における圧力よりもわずかに
高くなるように加圧圧力が定められている。
【0020】上記においてポンプ17の吐出量は油分離
器3にドレンが生ずる速度よりもやや上回る程度とした
場合には連続運転とする。又ポンプ17の吐出量をドレ
ンが油分離器3に溜る速度よりもかなり大きくしてある
場合にはポンプ17は間欠運転を行なう。
器3にドレンが生ずる速度よりもやや上回る程度とした
場合には連続運転とする。又ポンプ17の吐出量をドレ
ンが油分離器3に溜る速度よりもかなり大きくしてある
場合にはポンプ17は間欠運転を行なう。
【0021】「実施例2」 本実施例2は図2に示すように、油分離器3の底につな
がる管10にポンプ17を介装し、水分除去用油濾過器
15の流出側で循環油環19を油冷却器5の上流側で油
管4に接続してある。
がる管10にポンプ17を介装し、水分除去用油濾過器
15の流出側で循環油環19を油冷却器5の上流側で油
管4に接続してある。
【0022】
【考案の効果】上記のように本考案は油分離器とスクリ
ュー圧縮機の間に油を戻す油管を設け、該油管に油冷却
器、ゴミ除去用油濾過器を介装し、油分離器の下部から
取り出した油をドレン排水器、水分除去用油濾過器を通
じて上記ゴミ除去用油濾過器の上流側に導くようにし、
水分除去用油濾過器の上流側にポンプをこの濾過器へ供
給する油を加圧するように設けたため、水分除去用油濾
過器は加圧されるのでフィルタの目づまりまでの期間が
長く、水分除去用油濾過器を通過した油を戻す位置を自
在に選べる。
ュー圧縮機の間に油を戻す油管を設け、該油管に油冷却
器、ゴミ除去用油濾過器を介装し、油分離器の下部から
取り出した油をドレン排水器、水分除去用油濾過器を通
じて上記ゴミ除去用油濾過器の上流側に導くようにし、
水分除去用油濾過器の上流側にポンプをこの濾過器へ供
給する油を加圧するように設けたため、水分除去用油濾
過器は加圧されるのでフィルタの目づまりまでの期間が
長く、水分除去用油濾過器を通過した油を戻す位置を自
在に選べる。
【図1】本考案の実施例1のフローシートである。
【図2】本考案の実施例2のフローシートである。
【図3】従来例のフローシートである。
3 油分離器 10 管 11 ドレン排水器 12 循環油管 13 分岐点 14 フィルタ 15 水分除去用油濾過器 17 ポンプ 19 循環油環
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04C 29/02 F04C 18/16
Claims (1)
- 【請求項1】 スクリュー圧縮機の吐出配管に介装した
油分離器から分離した油を油冷却器及びゴミ除去用油濾
過器を介してスクリュー圧縮機に戻す油管と、上記油分
離器の下部にその入口が連通するドレン排水器と、ドレ
ン排水器の二次側にその入口が連通しその出口が上記ゴ
ミ除去用油濾過器よりも上流側の油管に接続され油中に
分散した微細水分を吸着するためのフィルタを有する水
分除去用油濾過器を備えたドレン処理手段を有するスク
リュー空気圧縮装置に於ける油水自動分離装置におい
て、上記油分離器から水分除去用油濾過器入口までの配
管中に水分除去用油濾過器へ流れる油を加圧するポンプ
を介装し、油分離器において分離した油を圧縮空気の吐
出圧力で空気圧縮機に戻すと共に油分離器で分離したド
レン中から水分、ゴミを除去した油をポンプによる加圧
力で油管中の油に合流させたことを特徴とするスクリュ
ー空気圧縮装置に於ける油水自動分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992090086U JP2573533Y2 (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | スクリュー空気圧縮装置に於ける油水自動分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992090086U JP2573533Y2 (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | スクリュー空気圧縮装置に於ける油水自動分離装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0649792U JPH0649792U (ja) | 1994-07-08 |
JP2573533Y2 true JP2573533Y2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=13988721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992090086U Expired - Lifetime JP2573533Y2 (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | スクリュー空気圧縮装置に於ける油水自動分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2573533Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2671194B2 (ja) * | 1994-11-10 | 1997-10-29 | 株式会社フクハラ | 給油式エアーコンプレッサにおける油回収装置 |
JP5980754B2 (ja) * | 2013-10-07 | 2016-08-31 | 株式会社神戸製鋼所 | 油冷式空気圧縮機及びその制御方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH025114U (ja) * | 1988-06-23 | 1990-01-12 |
-
1992
- 1992-12-07 JP JP1992090086U patent/JP2573533Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0649792U (ja) | 1994-07-08 |
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