JP2014177221A - エア供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単かつ低コストな構成でありながら、内燃機関(エンジン)に悪影響を及ぼすことなく圧縮エアから分離したオイルを内燃機関のオイルパンに戻すことができる構成とし、オイル等の処理に関して面倒な作業が不要で、かつ、当該油分等により付近の壁や地面を汚損してしまうことを抑制することができるエア供給システムを提供する。
【解決手段】 本発明は、内燃機関1によって駆動されるエアコンプレッサ111により圧縮された圧縮エアをエアタンク112に貯留して利用するエア供給システム100であって、エアコンプレッサ111のロード時に、圧縮エアからオイルを分離して一時的に収容するオイル分離フィルタ200を設けると共に、該オイル分離フィルタ200に収容されたオイルを、圧縮エアが所定圧力以下のときに、内燃機関1のオイルパン1Aに導くことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等においてサービスブレーキ、エアサスなどに利用されるサービスエアから水分や油分等が外部に排出されることを防止することができるエア供給システムに関する。
例えば、トラック、バスなどの大型車両においては、エアコンプレッサにより所定圧力(例えば、10kgf/cm程度)に圧縮した空気をエアタンクに貯留しておき、この圧縮空気(サービスエア)を作動動力源の一部として利用するといったサービスブレーキシステムや、コイルスプリングや板バネの代わりに圧縮空気を利用したエアサスペンションシステムなどが採用されている。
ここで、エアコンプレッサにより圧縮された空気は、通常圧力の大気圧状態に比べて含有する水蒸気の凝結により水を発生し易い状態にある。
また、エンジンにより回転駆動されるクランク機構やピストンを含んで構成されるエアコンプレッサを潤滑するための潤滑油が圧縮空気中に混在するといったことが想定される(図1において、エアコンプレッサ111のピストンとシリンダとの間のオイルが圧縮空気方向に飛散する様子を参照)。
このため、エアコンプレッサにより圧縮した空気を、そのままエアタンクに貯留しておいて圧縮空気を、サービスブレーキシステム等の各種エアシステムに供給してしまうと、圧縮空気が触れる部分に腐食や汚損などを発生させ、延いては各種エアシステムに機能障害などを生じさせるおそれがあるなど、システムの信頼性等に悪影響を及ぼすおそれがある。
このようなことから、エアコンプレッサにより圧縮した空気を、エアタンクに貯留する前に、エアドライヤ装置によって乾燥させ油分を除去して浄化することなどが行われている。
かかるエアドライヤ装置の一例として、例えば特許文献1に記載されているようなものがある。
このものは、図4に示すように、ロード状態(負荷状態)において、コンプレッサ11により圧縮される圧縮空気は、図4において実線の矢印で示すように、管路14を通って乾燥装置13の入口25から入り、乾燥剤収容室21内を通過する。この乾燥剤収容室21には、油分や異物等を捕集するフィルタ及び水分を吸着する乾燥剤が収容され、当該乾燥剤収容室21を通過することで圧縮空気から油分や異物等を除去すると共に除湿するようになっている。
その後、圧縮空気は、蓋40に設けられた図示しない逆止弁を経てパージ室22に入り出口26に至る。出口26に到達した清浄な圧縮空気は、再び管路14を実線矢印で示すように通り、逆止弁16を経てエアタンク12に貯蔵されることになる。
そして、エアタンク12の圧力が規定の圧力に達すると、圧力調整器17はその圧力を入力管17aを介して検知し、圧力調整器17が作動して、コンプレッサ11をアンロード状態(無負荷状態)にして、管路14への圧縮空気の送出を停止する。
同時に、圧力調整器17は圧力調整用配管58にアンロード信号のエアを破線矢印で示すように供給する。
このようなアンロード状態では、図4において破線の矢印で示すように、エア導入口28に流入したアンロード信号のエアは弁体29の上部に導かれ、このエアにより弁体29は下降し、ドレインバルブ27は開かれることになる。
ドレインバルブ27が開くと、乾燥装置13内部の圧縮空気が急激に大気に放出され、これに伴い乾燥装置13内部が急激に減圧され、パージ室22内の乾燥した空気が乾燥剤収容室21に至り、そこで膨張しながら外部(大気中)へ排出されるといった所謂パージ処理が実行される。
なお、かかるパージ処理により、乾燥装置13内の水分(乾燥剤に吸着された水分や底部に溜まった水分など)、油分や塵挨(フィルタに捕集された油分や塵挨等、及び底部に溜まった油分や塵挨など)が外部へ排出され、乾燥装置13内の乾燥剤やフィルタの再生がなされる。
その後、エアタンク12の圧力が規定圧以下になると、圧力調整器17はその圧力を入力管17aを介して検知し、圧力調整器17が復帰動作する。圧力調整器17はコンプレッサ11をロード状態にして管路14への圧縮空気の送出を再開させると同時に、管路58へのアンロード信号のエアの送出を停止する。
このようにして、従来のエアドライヤ装置では、上記のようなロード状態(エアタンク12へのチャージ)、アンロード状態の切り替えが、エアタンク12内のエアの消費に応じて繰り返し行われ、アンロード状態となったときにその都度パージ処理が行われるようになっている。
特開平9−29055号公報 実開平7−10478号公報
ところで、パージ処理は、エア消費量にもよるが数分毎に繰り返される場合もあり、車両走行中であればパージエアが噴出されたときに衝突する位置も経時と共に変化するためあまり問題とはならないが、例えば客先などにおいて納品のために同じ位置に停車しているような状態にあっては、同一位置にて複数回パージ処理が連続的に行われるおそれもあり、かかる場合にはパージエアと伴に噴出される水分や油分等によって付近の壁や地面を汚損してしまうおそれがある。
特に、食品関係その他のクリーン環境が要求されるような場所では、このようなパージエアと伴に噴出される水分や油分等を外部へ排出させないようにすることが望まれる。
ここにおいて、パージ処理の際に、ドレインバルブ27より下流側にオイルキャッチタンクなどを介装して水分や油分等を捕集することも想定されるが、オイルキャッチタンクに捕集されたオイルの処分をしなければならない点で面倒で運転者等への負担が増えると共に、メンテナンスを忘れたときにはオイルがあふれ出てしまって油分等によって付近の地面等を汚損してしまう場合も想定される。
このようなことから、特許文献2では、図5に示すように、ブレーキ装置を作動させる為の清浄な圧縮空気を造る圧縮空気系路で前記圧縮空気から除去分離した油を自動的に排出することができるように、オイルセパレータの油分除去フィルタの下部に、プレッシャレギュレータからの信号圧によって作動する排出弁機構を設け、この排出弁機構の作動により、オイルセパレータによって分離した油をエンジンのオイルパン等に送り出して再利用するようにしたエアドライヤが記載されている。
しかしながら、特許文献2のものは、高圧に圧縮された圧縮エアの供給通路に介装されるオイルセパレータからオイルをオイルパンに向けて排出する際に、その排出経路にも高圧の圧縮エアが作用するため、エンジンのオイルパンに高圧の圧縮エアが導入されてしまい、クランクケース内圧が所定以上高くなることによって、オイルシールからオイルが外部へ噴出するおそれや、ポンピングロスが増大するおそれや、ブローバイガス量が増大するおそれなど、エンジンに悪影響を及ぼすおそれがある。
本発明は、かかる実情に鑑みなされたもので、簡単かつ低コストな構成でありながら、内燃機関(エンジン)に悪影響を及ぼすことなく圧縮エアから分離したオイルを内燃機関のオイルパンに戻すことができる構成とし、オイル等の処理に関して面倒な作業が不要で、かつ、当該油分等により付近の壁や地面を汚損してしまうことを抑制することができるエア供給システムを提供することを目的とする。
このため、本発明に係るエア供給システムは、
内燃機関によって駆動されるエアコンプレッサにより圧縮された圧縮エアをエアタンクに貯留して利用するエア供給システムであって、
エアコンプレッサのロード時に、圧縮エアからオイルを分離して一時的に収容するオイル分離フィルタを設けると共に、
該オイル分離フィルタに収容されたオイルを、内燃機関のオイルパンに導くことを特徴とする。
本発明において、圧縮エアが所定圧力以下のときに、オイル分離フィルタに収容されたオイルを内燃機関のオイルパンに導くことを特徴とすることができる。
本発明において、前記オイル分離フィルタは、所定温度以上の圧縮エアからオイルを分離することを特徴とすることができる。
本発明によれば、簡単かつ低コストな構成でありながら、内燃機関(エンジン)に悪影響を及ぼすことなく圧縮エアから分離したオイルを内燃機関のオイルパンに戻すことができる構成とし、オイル等の処理に関して面倒な作業が不要で、かつ、当該油分等により付近の壁や地面を汚損してしまうことを抑制することができるエア供給システムを提供することができる。
本発明の実施の形態に係るエア供給システムの全体構成を概略的に示す全体構成図である。 同上実施の形態に係るエア供給システムのオイル分離フィルタの一構成例を概略的に示す断面図(エアコンプレッサのロード時)である。 同上実施の形態に係るエア供給システムのオイル分離フィルタの一構成例を概略的に示す断面図(エアコンプレッサのアンロード時)である。 従来のエアドライヤシステムの構成例を説明するための全体構成図である。 従来のエアドライヤシステムの他の構成例を説明するための全体構成図である。
以下に、本発明の一実施の形態について、添付の図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する実施の形態により、本発明が限定されるものではない。
本実施の形態に係るエア供給システム100は、図1に示すように、内燃機関1のギヤ駆動機構(或いはベルト駆動機構)等により回転駆動されるクランク機構を介して内装するピストンを往復運動させてエアを圧縮するエアコンプレッサ111と、エアを貯留するエアタンク112と、の間にエアドライヤ113が設けられている。なお、エアコンプレッサ111のピストンは、内燃機関1のオイルパン1Aに貯留されオイルポンプ(図示せず)により圧送供給されるオイル(潤滑油)によって潤滑されている。
更に、本実施の形態では、エアコンプレッサ111と、エアドライヤ113と、の間に、エアからオイル(オイルミスト)を分離するオイル分離フィルタ200が介装されている。
すなわち、エアコンプレッサ111のエア吐出側は、管路114Aを介してオイル分離フィルタ200が接続され、オイル分離フィルタ200により油分や異物等が除去されたエアが、管路114Bを介してエアドライヤ113に供給され、このエアドライヤ113により水分が除去された後、管路114Cを介してエアタンク112に供給されるようになっている。エアコンプレッサ111により圧縮されたエアを貯留するエアタンク112は、圧力調整ガバナ等によって所定圧力(例えば、10kgf/cm程度)に維持されるようになっている。
エアタンク112には、図示しないがサービスブレーキ、エアサス等のエア機器が接続され、エアタンク112に貯蔵される圧縮エア(圧縮空気)を利用して作動するようになっている。
エアドライヤ113は、ここでは図示しないが、図4に示したような従来同様のエアドライヤ(乾燥装置13)と同様の構成を有することができ、乾燥剤収容室(図4の符号21参照)に、油分や異物等を捕集するフィルタ及び水分を吸着する乾燥剤が収容され、オイル分離フィルタ200にて除去しきれなかった油分や異物等や水分が、当該乾燥剤収容室(図4の符号21参照)を通過することでエアから除去、除湿されるようになっている。
但し、エアドライヤ113は、乾燥剤収容室に水分を吸着する乾燥剤のみを収容する構成とすることもできる。
ここにおいて、本実施の形態では、図1に示したように、オイル分離フィルタ200には、エアから分離したオイルを、内燃機関1のオイルパン1Aへ戻すオイルリターン通路300が接続されている。
すなわち、本実施の形態に係るオイル分離フィルタ200は、エアからオイルを分離すると共に、その分離したオイルを、オイルリターン通路300を介して、内燃機関1のオイルパン1Aへ戻すように構成されている。
しかし、分離したオイルに水分が含まれていると、水分は内燃機関1に悪影響を与えてしまうおそれがあるため、水分については内燃機関1のオイルパン1Aへ戻すことは好ましくない。
このため、本実施の形態では、エアコンプレッサ111と、エアドライヤ113と、の間の高温部(エアコンプレッサ111のエア吐出部の比較的近く)にオイル分離フィルタ200を配設することで、露点以上(100°C以上)の温度の高温状態の圧縮エアからオイルを分離することとし、これにより分離したオイルには水分が含まれないようにしている。
なお、オイル分離フィルタ200に加熱手段(電熱ヒータ、内燃機関1の排気熱やオイルの持つ熱を加熱に利用することも可能である)を設けて構成し、圧縮エアが露点以上(100°C以上)なるように加熱するといった構成を採用することも可能である。
また、オイル分離フィルタ200によって圧縮エアから分離したオイルを、内燃機関1のオイルパン1Aへ戻すためには、エアコンプレッサ111の高圧回路(エアを供給する管路114A)と、内燃機関1のオイルパン1Aと、を直接接続する必要があるが、オイルパン1Aと連通しているクランクケース内圧を数kPa以下に維持する必要がある。すなわち、クランクケース内圧が所定以上高くなると、オイルシールからオイルが外部へ噴出するおそれや、内燃機関1のピストン背面の圧力が上昇してポンピングロスが増大するおそれや、ブローバイガス量が増大するなどのおそれがあるが、これらを回避する必要がある。
このため、エアコンプレッサのアンロード時のエア低圧状態(高圧の圧縮エアを吐出していない状態)でのみ、エアコンプレッサ111の高圧回路(エアを供給する管路114A)と、内燃機関1のオイルパン1Aと、を接続するような構成とすることが好ましい。
このため、本実施の形態に係るオイル分離フィルタ200は、図2、図3に示すように構成され、以下のように動作する。
<エアコンプレッサのロード時(図2)>
内燃機関1の吸気通路(エアクリーナー下流側)から吸い込んだエアを圧縮した圧縮エアを、エアコンプレッサ111が管路114Aへ吐出するロード時(稼動時)には、その圧縮エアが、図2に示すように、オイル分離フィルタ200の入口通路201を介してオイルフィルタ202へ導かれ、該オイルフィルタ202にて、圧縮エアに含まれるオイルがろ過されて分離されるようになっている。
圧縮エアから分離されたオイルは、図2に示すように、オイル収容部205に滴下して液状化されて収容される。
この一方、オイルが分離された後の圧縮エアは、エア室203から出口通路204を介して、管路114Bへ吐出されて、エアドライヤ113へと導かれるようになっている。
なお、オイル分離フィルタ200のオイル戻し通路208と、内燃機関1のオイルパン1Aと、は、オイルリターンパイプ300により接続されている。
オイル戻し通路208の基端側は、図2中上下方向に移動可能なダイヤフラム弁210が収容された室207に連通され、ダイヤフラム弁210は、オイルドレン206と、室207延いてはオイル戻し通路208と、を開閉路可能に構成されている。
ここで、ダイヤフラム弁210は、スプリング211により、図2において下方に向けて開弁付勢されている。ダイヤフラム弁210の開弁状態では、ダイヤフラム弁210は、オイルドレン206と、室207延いてはオイル戻し通路208と、を連通した状態とするが、エアコンプレッサ111のロード時には、オイル収容部205にも圧縮エアのエア圧が作用することから、圧縮エアがオイルと共に、オイルドレン206、室207延いてはオイル戻し通路208、オイルリターンパイプ300を介して、内燃機関1のオイルパン1Aへ導入されてしまい、クランクケース内圧が所定以上高くなることによって、オイルシールからオイルが外部へ噴出するおそれや、ポンピングロスが増大するおそれや、ブローバイガス量が増大するおそれといった内燃機関1に悪影響を及ぼすおそれがある。
かかるおそれを回避するために、本実施の形態に係るオイル分離フィルタ200では、ダイヤフラム弁210の背面側の背面エア室212に圧縮エア通路213を介して圧縮エア圧を導く構成とすることで、スプリング211の弾性付勢力(開弁付勢力)及びオイルドレン206に作用する圧縮エア圧に抗して、閉弁付勢させることができる構成となっている。
すなわち、ダイヤフラム弁210の背面側に作用する背面エア室212の断面積(ダイヤフラム弁210の移動方向に対面する方向の断面積)は、圧縮エア圧が作用するオイルドレン206のオイル通路断面積及びスプリング211の弾性付勢力を考慮して、圧縮エア圧が高い状態(圧縮エア圧が約1.0kgf/cmより高い状態)のときには、図2に示すような閉弁状態となるように調整されている。
これにより、本実施の形態に係るオイル分離フィルタ200では、エアコンプレッサ111のロード時には(圧縮エア圧が約10kgf/cm程度の状態では)、高圧の圧縮エアからオイルをオイルフィルタ202により効率良く分離することができる一方で、圧縮エアから分離されたオイルが圧縮エアと共に、内燃機関1のオイルパン1Aへ導かれることを抑制できるため、クランクケース内圧が所定以上高くなることによって、オイルシールからオイルが外部へ噴出するおそれや、ポンピングロスが増大するおそれや、ブローバイガス量が増大するおそれといった内燃機関1への悪影響を抑制することができる。
<エアコンプレッサのアンロード時(図3)>
エアコンプレッサ111が圧縮エアを吐出しないアンロード時(非稼動時)は、エアタンク112の圧力が所定圧力以上となった場合であり、エアコンプレッサ111に必要以上に圧縮仕事をさせないようにするために、従来同様、エアタンク112の圧力を拾ってエアドライヤ113の圧力調整ガバナが作動するように構成され、これにより、アンロード用配管115からアンロード信号用エア(圧縮空気)をエアコンプレッサ111へ送って、エアコンプレッサ111をアンロード状態(無負荷状態)にする。
なお、これと同時に、エアドライヤ113では、従来同様、所謂パージ処理が実行されて、かかるパージ処理により、乾燥装置内の水分(乾燥剤に吸着された水分や底部に溜まった水分など)が外部へ排出され、乾燥装置内の乾燥剤やフィルタの再生がなされることになる。
一方で、エアコンプレッサ111がアンロード状態(無負荷状態)になると、エアコンプレッサ111からは高圧の圧縮エアが管路114Aに向けて吐出されなくなるため、オイル分離フィルタ200の入口通路201、オイルフィルタ202、エア室203、オイル収容部205への圧縮エアの供給が停止される。
また、ダイヤフラム弁210の背面の背面エア室212への圧縮エアの供給も停止されるため、背面エア室212側からの圧縮エアによるダイヤフラム弁210の図3上方への押圧力が、スプリング211の開弁付勢力(図3下方への押圧力)と、オイルドレン206からのオイルの吐出圧力(オイル収容部205内のエア圧に起因)(図3下方への押圧力)と、の合力より小さくなって、ダイヤフラム弁210が図3下方に移動して開弁されることになる。なお、圧縮エア圧が約1.0kgf/cm以下となったときに開弁するように、各部断面積やスプリング211の弾性係数は調整(設定)されている。
このように、管路114Aへ供給される圧縮エアの圧力が所定以下(約1.0kgf/cm)となったときに、図3に示したように、ダイヤフラム弁210が開弁され、これにより、オイルドレン206と、室207延いてはオイル戻し通路208と、が連通し、オイル収容部205に収容されているオイルが、オイルドレン206、オイル戻し通路208、オイルリターンパイプ300を介して内燃機関1のオイルパン1Aへ戻されることになる。
以上で説明してきたように、本実施の形態に係るエア供給システム100では、圧縮エアに含まれているミスト状のオイルをオイル分離フィルタ200によって圧縮エアから除去することができるため、パージ処理時にパージエアと伴に噴出されるオイル等によって付近の壁や地面を汚損してしまうおそれを回避することができる。
また、本実施の形態に係るエア供給システム100では、エアコンプレッサ111のロード時などのエア圧が所定より高いときには、ダイヤフラム弁210を閉弁維持するように構成したので、オイル収容部205に収容されているオイルが高圧の圧縮エアと共に内燃機関1のオイルパン1Aに流入することを防止することができる。
この一方で、本実施の形態に係るエア供給システム100では、エアコンプレッサ111のアンロード時などのエア圧が所定以下のときに、ダイヤフラム弁210を開弁させて、オイル収容部205に収容されているオイルを内燃機関1のオイルパン1Aに戻すようにしたので、例えば高圧の圧縮エアと共にオイルをオイルパン1Aに戻す構成と比較して、クランクケース内圧が所定以上高くなることによって、オイルシールからオイルが外部へ噴出するおそれや、ポンピングロスが増大するおそれや、ブローバイガス量が増大するおそれを回避しつつ、効果的にオイルを内燃機関1のオイルパン1Aに戻すことができる。
なお、オイル収容部205に収容されているオイルは、内燃機関1のオイルパン1Aに収容されているオイルに起因するものであるため、これを外部へ排出することなく再循環させることができるので、本実施の形態では、内燃機関1のオイル消費量も低減することができる。
以上のように、本実施の形態に係るエア供給システム100では、圧縮エアに含まれているオイルをオイル分離フィルタ200により分離するようにしたので、従来のように、パージ処理の際にオイル等が外部へ噴出して付近の壁や地面を汚損してしまうおそれを回避することができる。
また、本実施の形態に係るエア供給システム100は、オイル分離フィルタ200により分離したオイルを、内燃機関1のオイルパン1Aに戻すようにしたので、特許文献2に記載された装置(図5参照)のように、圧縮エアから分離されたオイルを蓄積するようにした装置に対して、蓄積したオイルの処分を行う必要がないため面倒な作業を省略できメンテナンスフリーな装置を実現可能であると共に、メンテナンスを忘れたときにはオイルがあふれ出てしまってオイル等によって付近の地面等を汚損してしまうといったことも回避可能である。
すなわち、本実施の形態によれば、簡単かつ低コストな構成でありながら、内燃機関(エンジン)に悪影響を及ぼすことなく圧縮エアから分離したオイルを内燃機関のオイルパンに戻すことができる構成とし、オイル等の処理に関して面倒な作業が不要で、かつ、当該油分等により付近の壁や地面を汚損してしまうことを抑制することができるエア供給システムを提供することができる。
特に、本実施の形態では、
エアコンプレッサ111のロード時などのエア圧が所定より高いときには、オイル収容部205に収容されているオイルを内燃機関1のオイルパン1Aに戻すことを禁止(停止)する一方で、
エアコンプレッサ111のアンロード時などのエア圧が所定以下のときに、オイル収容部205に収容されているオイルを内燃機関1のオイルパン1Aに戻すようにしたので、例えば高圧の圧縮エアと共にオイルをオイルパン1Aに戻す構成と比較して、クランクケース内圧が所定以上高くなることによって、オイルシールからオイルが外部へ噴出するおそれや、ポンピングロスが増大するおそれや、ブローバイガス量が増大するおそれを回避しつつ、効果的にオイルを内燃機関1のオイルパン1Aに戻すことができる。
以上で説明した実施の形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは可能である。
1 内燃機関(エンジン)
1A オイルパン
100 エア供給システム
111 エアコンプレッサ
112 エアタンク
113 エアドライヤ
114A〜114C 管路
115 アンロード用配管
200 オイル分離フィルタ
202 オイルフィルタ(油分分離フィルタ)
205 オイル収容部
206 オイルドレン
207 室
208 オイル戻し通路
210 ダイヤフラム弁
211 スプリング
212 背面エア室
300 オイルリターン通路

Claims (2)

  1. 内燃機関によって駆動されるエアコンプレッサにより圧縮された圧縮エアをエアタンクに貯留して利用するエア供給システムであって、
    エアコンプレッサのロード時に、圧縮エアからオイルを分離して一時的に収容するオイル分離フィルタを設けると共に、
    該オイル分離フィルタに収容されたオイルを、圧縮エアが所定圧力以下のときに、内燃機関のオイルパンに導くことを特徴とするエア供給システム。
  2. 前記オイル分離フィルタは、所定温度以上の圧縮エアからオイルを分離することを特徴とする請求項1に記載のエア供給システム。
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