JP2009074717A - 被処理物乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの被処理物乾燥装置により熱風乾燥処理と真空乾燥処理とが行え、被処理物の大きさ及び形状、或いは、洗浄液の残着量や種類等に応じた適切な方法で乾燥処理することができる被処理物乾燥装置を提供する。
【解決手段】ブロアー3bとブロアー7との送風力により、熱風発生装置3により発生された供給熱風Hと、熱風排出部2Abから排出される排気熱風Hとを合流させるとともに、濾過装置5により清浄濾過され、捕集装置8により液分が捕集された供給熱風Hを乾燥室2A内へ送風して、被処理物Aに残着する洗浄液を蒸発気化して熱風乾燥する。一方、減圧装置4を駆動して、乾燥室2A内の雰囲気Fを強制的に吸引して抜き取り、該乾燥室2A内を真空に近い状態に減圧する。熱風乾燥時において被処理物A自体に蓄積された予熱により、該被処理物Aに残着する洗浄液を蒸発気化して真空乾燥する。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば半導体基板、液晶基板、プラズマ・ディスプレイ・パネル基板(PDP基板)、エレクトロ・ルミネセンス基板(EL基板)等の電子部品、機械加工部品或いは精密部品等の洗浄処理された被処理物を乾燥する際に用いられる被処理物乾燥装置に関する。
従来、前記被処理物乾燥装置としては、例えば熱風発生機により発生された熱風を、熱風入口側から処理槽を包囲するカバー内に供給して、処理槽を外側から加熱する。熱風出口側からカバー内に供給された熱風を排出する。カバーの熱風入口側及び熱風出口側を閉塞した後、カバーの熱風供給部から処理槽内に供給し、該処理槽内に収容された被処理物を熱風乾燥する。また、カバーの熱風排出部から排出される排気風を、帰還路を介して熱風発生機へ戻して再加熱して循環させる。熱風乾燥が完了した後、真空ポンプの吸引力により処理室内の空気をカバーの熱風排出部から強制的に抜き取り、該処理槽内を真空状態に減圧して被処理物を真空乾燥する特許文献1の真空乾燥装置がある。
特許第3806110号公報
しかし、前記特許文献1の真空乾燥装置は、被処理物を処理室内に収容するまえに、熱風発生機により発生された熱風をカバー内に供給して、該カバーにより包囲された処理槽を外側から加熱しなければならず、被処理物を熱風乾燥する作業が即行えない。また、熱風排出部から排出される排気風を熱風発生機で再加熱して、熱風供給部から処理槽内へ循環供給するが、熱風供給部から処理槽内へ供給される熱風中に含まれる異物を分離するための手段と、熱風排出部から処理槽外へ排出される排気風に含まれる液分を分離するための手段とがなく、熱風排出部から排出される異物及び液分を含んだ熱風が、熱風供給部から処理槽内へ再び供給されるため、被処理物の乾燥効率が悪く、熱風乾燥に要する処理時間が長くなる。
この発明は前記問題に鑑み、1つの被処理物乾燥装置により熱風乾燥処理と真空乾燥処理とが行え、被処理物の大きさ及び形状、或いは、洗浄液の残着量や種類等に応じた適切な方法で乾燥処理することができる被処理物乾燥装置の提供を目的とする。
請求項1に記載した発明の被処理物乾燥装置は、洗浄液で洗浄処理された被処理物を収容した際に密閉される乾燥室と、該乾燥室内に収容された被処理物を加熱するための熱風を発生する熱風発生手段と、該乾燥室内を真空に近い状態に減圧する減圧手段とを備えた被処理物乾燥装置において、前記乾燥室の上部に設けられた熱風供給部と、該乾燥室の下部に設けられた熱風排出部とを、該熱風排出部から熱風供給部に向けて熱風を循環させるための熱風循環路で接続し、前記熱風排出部と熱風供給部との間の熱風循環路上に、前記熱風排出部から熱風供給部に向けて熱風を送風するとともに、前記熱風発生手段により発生された熱風を前記熱風供給部に向けて送風するための第1送風手段を設け、前記熱風供給部と第1送風手段とを接続する熱風循環路上に、前記被処理物に残着する洗浄液が蒸発気化する温度に加熱された熱風を発生させるための熱風発生手段を設け、前記熱風発生手段により発生された熱風と、前記熱風排出部から熱風供給部に向けて送風される熱風とを合流させて循環供給することを特徴とする。
この発明によると、被処理物を熱風乾燥する場合、第1送風手段の送風力により、熱風発生手段により発生された熱風を熱風供給部から乾燥室内へ供給して、乾燥室に収容された被処理物を加熱するとともに、該被処理物に残着する洗浄液を蒸発気化して熱風乾燥する。また、熱風発生手段により発生された熱風と、熱風排出部から熱風供給部に向けて送風される熱風とを合流させて循環供給するので、被処理物に残着する洗浄液を蒸発気化させるのに適した温度に再加熱する際の熱量が少なくて済み、被処理物を効率よく熱風乾燥することができる。
また、被処理物を真空乾燥する場合、減圧手段の吸引力により、乾燥室内の熱風が含まれる雰囲気を強制的に吸引して抜き取り、該乾燥室内を真空に近い状態に減圧する。つまり、乾燥室内を真空状態に減圧すると、被処理物に残着する洗浄液の沸点が低くなる。前記熱風乾燥時において被処理物自体に蓄積された予熱により、被処理物に残着する洗浄液が蒸発気化される。また、真空状態の減圧により洗浄液の蒸発が促進されるので、残着する洗浄液を蒸発気化させる際に要する処理時間が短く、被処理物を効率よく真空乾燥することができる。
前記洗浄液は、例えばナフテン系炭化水素、芳香族系炭化水素、テルペン系炭化水素等を主成分とする炭化水素系洗浄剤(HC)、或いは、例えば純水、蒸留水、水道水等の水洗浄剤で構成することができる。また、熱風発生手段は、例えば被処理物に残着する洗浄液が蒸発気化する温度に加熱された熱風を発生させるための熱風発生装置等で構成することができる。また、減圧手段は、例えば減圧装置、真空ポンプ等で構成することができる。また、第1送風手段及び後述する第2送風手段は、例えばリングブロアーを含むブロアー、コンプレッサー等で構成することができる。
請求項2に記載した発明の被処理物乾燥装置は、前記請求項1に記載の構成と併せて、前記熱風発生手段に、該熱風発生手段により発生された熱風を前記第1送風手段により送風される熱風と合流させて、前記熱風供給部に向けて送風する第2送風手段を設けたことを特徴とする。
この発明によると、熱風循環路上の第1送風手段と、熱風発生手段の第2送風手段との送風力により、熱風発生手段により発生された熱風と、熱風排出部から熱風供給部に向けて送風される熱風とを合流させて循環供給するので、被処理物に残着する洗浄液を蒸発気化させるのに必要な風量・風速が得られ、被処理物の熱風乾燥が効率よく行える。
請求項3に記載した発明の被処理物乾燥装置は、前記請求項1又は2に記載の構成と併せて、前記熱風供給部と前記熱風発生手段との間の熱風循環路上に、該熱風発生手段から熱風供給部へ供給される熱風を清浄な状態に濾過する濾過手段を設けことを特徴とする。
この発明によると、濾過手段により、熱風発生手段から乾燥室へ供給される熱風から微細な異物(例えば塵埃や不純物等)を分離し、清浄濾過された熱風を乾燥室へ供給するので、所望する清浄な状態に熱風乾燥することができる。また、前記濾過手段は、例えばミクロンサイズの異物を分離する際に用いられるフィルター等で構成することができる。
請求項4に記載した発明の被処理物乾燥装置は、前記請求項1〜3のいずれか一つに記載の構成と併せて、前記熱風排出部と前記第1送風手段との間の熱風循環路上に、該熱風排出部から第1送風手段へ排出される熱風中に含まれる洗浄液を捕集するための捕集手段を設けたことを特徴とする。
この発明によると、捕集手段により、熱風排出部から排出される熱風に含まれる洗浄液等の液分を捕集して、熱風から液分を分離する。液分が捕集分離された熱風を、熱風発生手段により発生された熱風と合流させて循環供給するので、被処理物を効率よく熱風乾燥することができる。また、前記捕集手段は、例えば熱風に含まれるミスト状の洗浄液を捕集する捕集装置等で構成することができる。
請求項5に記載した発明の被処理物乾燥装置は、前記請求項1〜4のいずれか一つに記載の構成と併せて、前記乾燥室の下部に、該乾燥室の下部外壁と接触する状態に液状の加熱媒体が貯蔵された加温室を連設し、前記加温室に、該加温室に貯蔵された加熱媒体を加熱するためのヒータを設けたことを特徴とする。
この発明によると、加温室に貯蔵された液状の加熱媒体をヒータにより加熱して、乾燥室の下部を加温室に貯蔵された加熱媒体により加熱する。これにより、加温室に貯蔵された加熱媒体の熱を、乾燥室に供給された熱風に伝導して、その熱風を被処理物に残着する洗浄液が蒸発気化する温度に加温する。
請求項6に記載した発明の被処理物乾燥装置は、前記請求項1〜5のいずれか一つに記載の構成と併せて、前記被処理物の洗浄処理に使用される洗浄液に、前記被処理物に錆が発生するのを防止するための防錆液を所定量混入し、前記熱風発生手段により発生される熱風の温度を、前記防錆液より沸点が低い洗浄液のみが蒸発気化される温度に設定したことを特徴とする。
この発明によると、防錆液が含まれる洗浄液で洗浄処理された被処理物を乾燥室内に収容した後、熱風発生手段により発生された防錆液より沸点が低い洗浄液のみが蒸発気化する温度に加熱された熱風を乾燥室内へ供給する。乾燥室に収容された被処理物を洗浄液のみが蒸発気化する温度に加熱するとともに、該被処理物に残着する防錆液を除く洗浄液のみを蒸発気化して熱風乾燥する。これにより、被処理物の表面に洗浄液が残ることがなく、被処理物全体が防錆油により均一に覆われた状態に乾燥処理するので、乾燥処理後の被処理物に錆が発生するのを防止することができる。なお、防錆液は、洗浄液の一例である炭化水素系洗浄剤よりも沸点が高い防錆油等で構成することができる。
この発明によれば、1つの被処理物乾燥装置により熱風乾燥処理と真空乾燥処理とが行えるので、熱風乾燥装置と真空乾燥装置とを別々に製作或いは設置する必要がなく、製作コストの低減を図ることができる。また、熱風乾燥又は真空乾燥のいずれか一方の方法で乾燥処理するか、熱風乾燥及び真空乾燥の両方法で乾燥処理することができるので、熱風乾燥と真空乾燥とが持つ欠点を補うことができるとともに、被処理物の大きさ及び形状、或いは、洗浄液の残着量や種類等に応じた適切な方法で乾燥処理することができる。また、熱風乾燥工程から真空乾燥工程へ被処理物を移動する必要がなく、工程間の熱損失が少なくて済み、乾燥処理が効率よく行える。また、ランニングコスト及びタクトタイムの削減を図ることができる。
この発明は、1つの被処理物乾燥装置により熱風乾燥処理と真空乾燥処理とが行え、被処理物の大きさ及び形状、或いは、洗浄液の残着量や種類等に応じた適切な方法で乾燥処理することができるという目的を、被処理物が収容される乾燥室に、被処理物を熱風乾燥するための熱風を発生する熱風発生手段と、乾燥室を真空に近い状態に減圧する減圧手段とを接続することで達成した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は、洗浄液の一例である炭化水素系洗浄剤(HC)により洗浄処理された被処理物の熱風吸引真空乾燥に用いられる被処理物乾燥装置を示し、図1、図2、図3に於いて、この被処理物乾燥装置1は、図示しない洗浄工程から供給される洗浄処理済みの被処理物Aが収容され、該被処理物Aを収容した際に上方の開口部2aが密閉される乾燥室2Aと、被処理物Aに残着する洗浄液が蒸発気化する温度(すなわち、洗浄液の沸点)に加熱された熱風Hを乾燥室2A内へ供給する熱風発生装置3と、乾燥室2A内の雰囲気Fを抜き取り、該乾燥室2A内を真空に近い状態に減圧する減圧装置4とを備えている。
乾燥室2Aは、図示しない洗浄工程で洗浄処理された被処理物Aの収容が許容される大きさ及び形状に形成され、その乾燥室2Aの上面には、被処理物Aの出し入れが許容される大きさ及び形状に形成した開口部2aを設けている。また、開口部2aには、該開口部2aが閉塞される大きさ及び形状に形成した蓋体2bを開閉自在に設けている。
また、乾燥室2Aの中央側壁部には、洗浄処理済みの被処理物Aが載置される一対の各受け棚2c,2cを内側に向けて水平に突設している。また、各受け棚2c,2cより上方の上部乾燥領域と対応する側壁部には、乾燥室2A内の処理温度、すなわち、乾燥室2A内に供給された熱風Hの温度を検知するための温度センサー2dを設けている。
つまり、温度センサー2dは、乾燥室2Aに供給される熱風Hの温度を検知して、その検知信号を後述する熱風発生装置3へ出力する。熱風発生装置3は、温度センサー2dから出力される検知信号に基づいて、乾燥室2Aへ供給される熱風Hの温度を昇温・降温し、被処理物Aに残着する洗浄液が蒸発気化する温度(沸点)に保つ。
各受け棚2c,2cより下方の下部乾燥領域と対応する側壁部には、バルブ2hと、真空路2iとを介して、乾燥室2A内を真空に近い状態に減圧するための減圧装置4を接続している。
減圧装置4は、乾燥室2A内の雰囲気Fを吸引して抜き取り、該乾燥室2A内を真空に近い状態に減圧する。つまり、乾燥室2A内を真空状態に減圧すると、被処理物Aに残着する洗浄液の沸点が低くなる。また、洗浄液の蒸発が促進されるので、残着する洗浄液を蒸発気化させる際の熱量が少なくて済み、低い温度の熱量で蒸発気化することができる。また、残着する洗浄液を蒸発気化させる際に要する処理時間が短くなり、被処理物Aを効率よく乾燥処理することができる。
また、減圧装置4のドレン側には、バルブ4aと、ドレン路4bとを介して、減圧時に発生するドレン(汚液)を貯蔵するためのドレンタンク4cを接続している。
また、ドレンタンク4cの下部には、バルブ4dを介して排出路4eを接続し、ドレンタンク4cの側部には、バルブ4fと液面センサー4gとを介して計測路4hを接続している。つまり、ドレンタンク4c内にドレン液が所定量貯溜されたことを液面センサー4fで検知した際に、液面センサー4fから出力される検知信号に基づいて、バルブ4dを一時的に開放して、ドレンタンク4cに貯蔵されたドレン液を排出路4eから排出する。また、ドレンタンク4cから排出されるドレン液は再生するか廃棄する。
実施例では、減圧装置4の一例として真空ポンプを使用しているが、所望する真空状態に減圧することが可能であれば、真空ポンプ以外の減圧手段で減圧してもよい。
また、減圧装置4の排気側には、逆止弁2jと、排気路2kとを介して、乾燥室2Aから排出される雰囲気Fから液分を分離回収するための分離回収器18を接続している。
分離回収器18は、乾燥室2Aから排出される雰囲気Fに含まれる液分を捕集して、その雰囲気Fから液分を分離回収する。また、分離回収槽18の左側捕集室18aに収容された捕集体18bより下方の側壁には、前記排気路2kを接続している。また、捕集室18aの下部には、バルブ18cを介して排出路18dを接続し、捕集室18aの上部には、バルブ18eを介して給水口18fを接続している。
つまり、乾燥室2Aから排出される雰囲気Fが捕集室18aの捕集体18bを通過する際に、雰囲気Fに含まれる液分を捕集体18bで捕集して捕集室18a下部に滴下し、捕集体18bを通過した雰囲気Fは捕集室18a側部の右側捕集室18gへ放出する。また、捕集室18a下部に貯溜された液分(洗浄液)は、バルブ18cを開放して室外へ排出する。なお、室外に排出される液分は再生するか廃棄する。
一方、右側捕集室18gの下部には、バルブ18hを介して排出路18iを接続しており、捕集室18g下部に貯溜された残留液は、バルブ18hを開放して室外へ排出する。なお、室外に排出される残留液は再生するか廃棄する。また、捕集室18gの上部には、大気側に開放された排気路18jを接続しており、液分(洗浄液)が分離された雰囲気Fを大気中に放出するか、図示しないフィルターで濾過してから大気中に放出する。
実施例では、分離回収器18の一例としてデカンタタンクを使用しているが、所望する混合物を分離することが可能であれば、デカンタタンク以外の分離手段で分離してもよい。
また、乾燥室2Aの一側上部には、後述する熱風発生装置3により発生された供給熱風Hを乾燥室2Aへ供給するための熱風供給部2Aaを設けている。また、乾燥室2Aの一側下部には、被処理物Aの乾燥処理に使用されたミスト状の洗浄液が含まれる供給熱風Hを乾燥室2Aから排出するための熱風排出部2Abを設けている。
熱風供給部2Aaより上方の乾燥室2Aの一側上部には、バルブ2Acと、ミストセパレータ2Adと、サイレンサー2Aeとを接続している。また、乾燥室2Aの他側上部には、真空度計2Afと、真空度スイッチ2Agとを接続している。
熱風供給部2Aaには、濾過装置5と、バルブ6とを介して、熱風循環路7Aの一端側を接続している。また、熱風排出部2Abには、ブロアー7と、捕集装置8と、バルブ9とを介して、熱風循環路7Aの他端側を接続している。また、濾過装置5とブロアー7との間の熱風循環路7Aには、熱風分流器10と、ダンパー11と、熱風合流器12とを接続している。
濾過装置5とバルブ6とを接続する熱風循環路7Aの供給路側と、捕集装置8とバルブ9とを接続する熱風循環路7Aの排気路側には、ダンパー19を介して熱風供給路20を接続している。
熱風分流器10には、ダンパー13を介して、熱風排出路14を接続しており、乾燥室2Aから排出される熱風Hの一部を分流して排気する。なお、熱風排出路14から排出される熱風Hに洗浄液が含まれている場合、例えば液分離回収装置により熱風Hから液分を分離する。また、その分離された液分は再生するか廃棄する。
熱風合流器10には、ダンパー15と、温度センサー16と、熱風供給路17とを介して、後述する熱風発生装置3を接続しており、熱風発生装置3により発生された熱風Hを、熱風循環路7Aに沿って循環供給される熱風Hに合流させる。
乾燥室2Aの下部(下部外壁)には、乾燥室2Aに供給された熱風Hを、被処理物Aに残着する洗浄液が蒸発気化する温度に加温するための加温室2Bを連設している。また、加温室2Bを、乾燥室2Aの側部外壁に沿って設けてもよい。
加温室2Bには、乾燥室2Aの下部壁面に対して常時接触する貯液レベルに液状の加熱媒体B(水やオイル等)が貯蔵されている。また、加温室2Bの一側壁部には、該加温室2Bに貯蔵された液状の加熱媒体Bを加熱するためのプラグ型ヒータ2Baを所定間隔に隔てて複数設けている。
つまり、加温室2Bに貯蔵された液状の加熱媒体Bをプラグ型ヒータ2Baにより加熱して、熱風Hが接触する乾燥室2Aの下側壁部を、加温室2Bに貯蔵された加熱媒体Bにより加熱する。これにより、乾燥室2Aの下側壁部に蓄積された熱を、乾燥室2Aに供給された熱風Hに伝導するとともに、その熱風Hを被処理物Aに残着する洗浄液が蒸発気化する温度に間接的に加温する。
また、加温室2Bの中央壁部には、該加温室2Bに貯蔵された加熱媒体Bの温度を検知するための温度センサー2Bbを設けている。つまり、温度センサー2Bbは、加温室2Bに貯蔵された加熱媒体Bの温度を検知し、その検知信号をプラグ型ヒータ2Baへ出力する。プラグ型ヒータ2Baは、温度センサー2Bbから出力される検知信号に基づいて、加温室2Bに貯蔵された加熱媒体Bの温度を昇温し、被処理物Aに残着する洗浄液が蒸発気化する温度に保つ。
加温室2Bの下部壁面には、バルブ2Bcを介して、加温室2Bに貯蔵された液状の加熱媒体Bを排出するための排出路2Bdを接続している。
また、加温室2Bの一側壁面には、バルブ2Beと、供給路2Bfとを介して、プラグ型ヒータ2Baにより加熱されて膨張した加熱媒体Bを貯蔵するための膨張タンク2Bgを接続している。膨張タンク2Bgは、加温室2Bに貯蔵された液状の加熱媒体Bが接触する乾燥室2Aの下部壁面よりも上位に配置されている。加温室2Bに貯蔵された加熱媒体Bがプラグ型ヒータ2Baにより加熱され膨張すると、その膨張時の圧力により膨張タンク2Bgに排出される。
また、膨張タンク2Bgに貯蔵された加熱媒体Bの温度が低下すると、加熱媒体B自体の自重により返還される。また、加熱媒体Bを、例えばポンプ等の移送手段により膨張タンク2Bgから加温室2Bへ返還してもよい。
また、膨張タンク2Bg内部には、液面レベルに応じてスイッチ操作されるフロートスイッチ2Bhを配置しており、膨張タンク2Bg側部には、バルブ2Biを介して迂回路2Bjを接続している。
熱風発生装置3は、フィルター3aにより濾過された外気を、ブロアー3bにより装置本体内へ送り込みながら、図示しない加熱手段(例えば熱交換器、ヒータ等)により被処理物Aに残着する洗浄液が蒸発気化する温度(沸点)に加熱された熱風Hを発生させる。また、洗浄液が蒸発気化する沸点温度に加熱された熱風Hは、ブロアー3bとブロアー7との送風力により乾燥室2Aへ供給される。
濾過装置5は、熱風発生装置3から乾燥室2Aへ供給される熱風Hからミクロンサイズの異物(例えば塵埃や不純物等)を分離して所定のクリーン度に清浄濾過するので、被処理物Aを所望する清浄な状態に熱風乾燥することができる。また、濾過装置5により微細な異物が分離された清浄な熱風Hは、熱風循環路7Aを介して乾燥室2Aへ供給される。実施例では、濾過装置5の一例としてHEPAフィルターを使用しているが、所望するミクロンサイズの異物を分離することが可能であれば、HEPAフィルター以外の濾過手段で濾過してもよい。
また、濾過装置5を跨いで熱風循環路7Aに接続された差圧計5aは、濾過装置5を通過する前の熱風Hと、通過した後の熱風Hとの圧力差を計測する。つまり、濾過装置5の濾過機能が低下した場合、差圧計5aに表示される圧力値に差が生じるので、交換時期が到来したことを認知することができる。これにより、濾過装置5のフィルターを交換する等して濾過機能の維持を図ることができる。
ブロアー7は、熱風循環路7Aを介して、乾燥室2Aの熱風排出部2Abから排出されるミスト状の洗浄液が含まれる排気熱風Hを捕集装置8へ供給し、捕集装置8によりミスト状の洗浄液が捕集された排気熱風Hを、熱風発生装置3により発生された供給熱風Hと合流させて乾燥室2Aへ循環供給する。実施例では、ブロアー7の一例としてリングブロアーを使用しているが、熱風Hを送風することが可能であれば、リングブロアー以外の送風手段を用いてもよい。
捕集装置8は、乾燥室2Aから排出される排気熱風Hに飛沫同伴された蒸発気化したミスト状の洗浄液を捕集して、その気体である熱風Hからミスト状の洗浄液を分離する。また、乾燥室2Aの熱風排出部2Abと、捕集室8aに収容された捕集体8bより下方の側壁とを熱風循環路7Aで接続し、該室内に収容された捕集体8bより上方の側壁部と、ブロアー7の吸気口側とを熱風循環路7Aで接続している。
つまり、蒸発気化したミスト状の洗浄液を含む排気熱風Hが捕集室8aに収容された多孔性の捕集体8bを通過する際に、分子運動により気体のみの通過が許容されるが、排気熱風Hに含まれるミスト状の洗浄液は多孔性の捕集体8b表面に捕集される。捕集体8b表面に捕集された洗浄液は合体して液化するので、自重により捕集室8a下部に滴下される。これにより、洗浄液が取り除かれた気体である排気熱風Hのみがブロアー7へ供給され、熱風発生装置3により発生された供給熱風Hと合流して乾燥室2Aへ再循環供給される。
また、捕集室8a下部には、バルブ8cを介して排出路8dを接続し、捕集室8a側部には、バルブ8eと液面センサー8f,8fとを介して計測路8gを接続している。つまり、捕集室8aに洗浄液が所定量貯溜されたことを液面センサー8f,8fで検知した際に、液面センサー8fから出力される検知信号に基づいて、バルブ8cを一時的に開放し、捕集室8a下部に貯溜された洗浄液を排出路8dから室外へ排出する。なお、捕集室8aから排出される洗浄液は再生するか廃棄する。実施例では、捕集体8bの一例としてデミスターを使用しているが、ミスト状の洗浄液を捕集することが可能であれば、デミスター以外の捕集手段で捕集してもよい。
図示実施例は前記の如く構成するものにして、以下、被処理物乾燥装置1による被処理物Aの乾燥方法を説明する。
先ず、図1に示すように、乾燥室2Aの蓋体2bを開放した後、図示しない洗浄工程にて炭化水素系洗浄剤を主成分とする洗浄液により洗浄処理された被処理物Aを乾燥室2A内に収容する。乾燥室2A内の各受け棚2c,2cに被処理物Aを載置した後、乾燥室2Aの開口部2aを蓋体2bで気密状態に密閉する。おな、実施例では、洗浄液の一例として、例えばジャパンエナジー社製の炭化水素系洗浄剤(沸点166℃〜176℃、ノルマルパラフィン系の商品名=NSクリーン)を使用している。
被処理物Aが収容された乾燥室2Aの開口部2aを密閉した後、熱風供給部2Aaのバルブ6と、熱風排出部2Abのバルブ9とを開放する。
乾燥室2A内に搬入された被処理物Aを熱風乾燥する場合、減圧発生側のバルブ2hを閉塞し、減圧装置4を停止しておく。
熱風発生装置3及びブロアー7を駆動して、図2にも示すように、熱風発生装置3により発生された洗浄液が蒸発気化する温度(沸点)に加熱された供給熱風Hを、熱風循環路7Aを介して、ブロアー3bとブロアー7との送風力により濾過装置5へ供給する。また、濾過装置5により供給熱風Hから微細な異物を分離し、清浄濾過された供給熱風Hを乾燥室2Aへ熱風供給部2Aaから供給する。
熱風発生装置3により発生された供給熱風Hを乾燥室2A内の上部乾燥領域から下部乾燥領域に向けて送風し、乾燥室2Aの各受け棚2c,2cに載置された被処理物Aの外面全体に対して供給熱風Hを略均一に吹き付けて加熱し、被処理物Aに残着する洗浄液を蒸発気化させる。
また、加温室2Bに貯蔵された加熱媒体Bにより乾燥室2Aの下側壁部を加熱しているので、その乾燥室2Aの下側壁部に蓄積された熱により、乾燥室2Aに供給された熱風Hを被処理物Aに残着する洗浄液が蒸発気化する温度に加温することができる。
また、ブロアー7の吸気口側に発生する負圧により、乾燥室2A内のミスト状の洗浄液が含まれる供給熱風Hを吸引して、乾燥室2Aの熱風排出部2Abから室外へ排出する。
乾燥室2Aの熱風排出部2Abから排出されるミスト状の洗浄液が含まれる排気熱風Hを、熱風循環路7Aを介して、ブロアー7の送風力により捕集装置8へ供給する。また、捕集装置8により排気熱風Hに含まれるミスト状の洗浄液を捕集して液化するとともに、その液化された洗浄液を捕集室8a下部に滴下する。なお、捕集室18a下部に貯溜された液分(洗浄液)は、バルブ18cを開放して室外へ定期的に排出する。また、室外へ排出される液分は再生するか廃棄する。
一方、ブロアー3bとブロアー7との送風力により、捕集装置8によりミスト状の洗浄液が捕集された排気熱風Hと、熱風発生装置3により発生された供給熱風Hとを合流させて濾過装置5へ再び供給する。また、濾過装置5により清浄濾過された供給熱風Hを乾燥室2Aへ熱風供給部2Aaから供給して、熱風乾燥に使用する。また、排気熱風Hと供給熱風Hとを合流させて循環供給するので、被処理物Aに残着する洗浄液を蒸発気化させるのに適した温度に再加熱する際の熱量が少なくて済み、被処理物Aの熱風乾燥が効率よく行える。
つまり、ブロアー3bとブロアー7との送風力により、熱風発生装置3により発生された供給熱風Hと、熱風排出部2Abから熱風供給部2Aaに向けて送風される排気熱風Hとを合流させることにより、被処理物Aに残着する洗浄液を蒸発気化させるのに必要な風量・風速が得られる。また、熱風循環路7Aを介して、熱風発生装置3により発生された供給熱風Hを濾過装置5で濾過処理し、ミクロンサイズの異物が濾過分離された供給熱風Hを乾燥室2Aへ供給して、被処理物Aの熱風乾燥に使用する。また、乾燥室2Aから排出されるミスト状の洗浄液が含まれる排気熱風Hを捕集装置8で捕集処理し、ミスト状の洗浄液が捕集分離された排気熱風Hを、熱風発生装置3により発生された供給熱風Hと合流させて循環供給するので、被処理物Aを効率よく熱風乾燥することができる。
次に、被処理物Aを真空乾燥する場合、前記熱風Hによる熱風乾燥が完了した後、熱風供給部2Aaのバルブ6と、熱風排出部2Abのバルブ9とを閉鎖し、熱風発生装置3及びブロアー7の駆動を停止する。
減圧側のバルブ2hを開放した後、減圧装置4を駆動して、図3に示すように、乾燥室2A内の温度が高い雰囲気Fを強制的に吸引して抜き取り、該乾燥室2A内を真空に近い状態に減圧する。つまり、乾燥室2A内を真空状態に減圧すると、被処理物Aに残着する洗浄液の沸点が低くなる。
前記熱風乾燥時において被処理物A自体に蓄積された予熱により、該被処理物Aに残着する洗浄液が蒸発気化される。その洗浄液の蒸発量に比例して、被処理物Aに蓄熱された熱が徐々に奪われて、蒸発潜熱以下の熱量に降温した際に、洗浄液の蒸発気化がとまる。
また、真空状態の減圧により洗浄液の蒸発が促進されるので、残着する洗浄液を蒸発気化させる際の熱量が少なくて済み、低い温度の熱量で蒸発気化することができる。また、残着する洗浄液を蒸発気化させる際に要する処理時間が短く、被処理物Aを効率よく真空乾燥することができる。
また、図示しない洗浄工程にて洗浄処理された被処理物Aを乾燥室2Aに収容した後、減圧装置4により乾燥室2A内を真空に近い状態に減圧して真空乾燥してもよい。つまり、被処理物Aには、例えば所定温度に加温された洗浄液に浸漬する浸漬洗浄処理、或いは、蒸発気化されたミスト状の洗浄液に接触させる蒸気洗浄処理等の洗浄処理を行った際の処理熱が蓄熱されるので、被処理物Aが収容された乾燥室2A内を真空に近い状態に減圧すれば、被処理物Aに蓄熱された熱を利用して、被処理物Aに残着する洗浄液を蒸発気化することができ、被処理物Aの真空乾燥が効率よく行える。
また、熱風乾燥又は真空乾燥のいずれか一方の方法で乾燥処理した後、乾燥処理済みの被処理物Aを乾燥室2Aから取り出せば、熱風乾燥又は真空乾燥のいずれか一方の方法で乾燥処理された被処理物Aを得ることができる。或いは、熱風乾燥及び真空乾燥の両方法で乾燥処理した後、乾燥処理済みの被処理物Aを乾燥室2Aから取り出せば、熱風乾燥及び真空乾燥の両方法で乾燥処理された被処理物Aを得ることができる。これにより、被処理物Aの大きさ及び形状、或いは、洗浄液の残着量や種類等に応じた適切な方法で乾燥処理することができる。
また、1つの被処理物乾燥装置1により熱風乾燥処理と真空乾燥処理とが行えるので、例えば熱風乾燥装置と真空乾燥装置とを別々に製作或いは設置する必要がなく、製作コストの低減を図ることができる。また、熱風乾燥又は真空乾燥のいずれか一方の方法で乾燥処理するか、熱風乾燥及び真空乾燥の両方法で乾燥処理することができるので、熱風乾燥と真空乾燥とが持つ欠点を補うことができるとともに、被処理物Aの大きさ及び形状、或いは、洗浄液の残着量や種類等に応じた適切な方法で乾燥処理することができる。また、熱風乾燥工程から真空乾燥工程へ被処理物Aを移動する必要がなく、工程間の熱損失が少なくて済み、乾燥処理が効率よく行える。また、ランニングコスト及びタクトタイムの削減を図ることができる。
また、被処理物乾燥装置1による乾燥方法の他の例として、図示しない洗浄工程において被処理物Aの洗浄処理に使用される洗浄液に、該被処理物Aに錆が発生するのを防止するための防錆液を所定量混入してもよい。また、防錆液が含まれる洗浄液で洗浄処理された被処理物Aを乾燥処理する場合、熱風発生装置3により発生される熱風Hの温度は、防錆液より沸点が低い洗浄液のみが蒸発気化される温度に設定しておく。
つまり、防錆液が含まれる洗浄液で洗浄処理された被処理物Aを乾燥室2Aに収容した後、熱風発生装置3により発生された防錆液より沸点が低い洗浄液のみが蒸発気化する温度に加熱された熱風Hを乾燥室2A内へ供給する。乾燥室2Aに収容された被処理物Aを洗浄液のみが蒸発気化する温度に加熱するとともに、被処理物A自体に蓄積された熱と熱風Hの熱とにより、被処理物Aに残着する防錆液を除く洗浄液のみを蒸発気化して熱風乾燥する。これにより、被処理物Aの表面に洗浄液が残ることがなく、被処理物A全体が防錆油により均一に覆われた状態に乾燥処理することができるので、前記実施例の作用及び効果に加えて、乾燥処理後の被処理物Aに錆が発生するのを防止する効果が得られる。
この発明の構成と、前記実施例との対応において、
この発明の熱風発生手段は、実施例の熱風発生装置3に対応し、
以下同様に、
減圧手段は、減圧装置4に対応し、
濾過手段は、濾過装置5に対応し、
第1送風手段は、ブロアー7に対応し、
第2送風手段は、ブロアー3bに対応し、
捕集手段は、捕集装置8に対応し、
ヒータは、プラグ型ヒータ2Baに対応するも、
この発明は、前記実施例の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
被処理物乾燥装置による被処理物の乾燥方法を示す全体構成図。 熱風による被処理物の熱風乾燥を示す説明図。 減圧による被処理物の真空乾燥を示す説明図。
符号の説明
A…被処理物
B…加熱媒体
H…熱風
F…雰囲気
1…被処理物乾燥装置
2A…乾燥室
2Aa…熱風供給部
2Ab…熱風排出部
2B…加温室
2Ba…プラグ型ヒータ
3…熱風発生装置
3b…ブロアー
4…減圧装置
5…濾過装置
7…ブロアー
7A…熱風循環路
8…捕集装置

Claims (6)

  1. 洗浄液で洗浄処理された被処理物を収容した際に密閉される乾燥室と、該乾燥室内に収容された被処理物を加熱するための熱風を発生する熱風発生手段と、該乾燥室内を真空に近い状態に減圧する減圧手段とを備えた被処理物乾燥装置において、
    前記乾燥室の上部に設けられた熱風供給部と、該乾燥室の下部に設けられた熱風排出部とを、該熱風排出部から熱風供給部に向けて熱風を循環させるための熱風循環路で接続し、
    前記熱風排出部と熱風供給部との間の熱風循環路上に、前記熱風排出部から熱風供給部に向けて熱風を送風するとともに、前記熱風発生手段により発生された熱風を前記熱風供給部に向けて送風するための第1送風手段を設け、
    前記熱風供給部と第1送風手段とを接続する熱風循環路上に、前記被処理物に残着する洗浄液が蒸発気化する温度に加熱された熱風を発生させるための熱風発生手段を設け、
    前記熱風発生手段により発生された熱風と、前記熱風排出部から熱風供給部に向けて送風される熱風とを合流させて循環供給することを特徴とする
    被処理物乾燥装置。
  2. 前記熱風発生手段に、該熱風発生手段により発生された熱風を前記第1送風手段により送風される熱風と合流させて、前記熱風供給部に向けて送風する第2送風手段を設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の被処理物乾燥装置。
  3. 前記熱風供給部と前記熱風発生手段との間の熱風循環路上に、該熱風発生手段から熱風供給部へ供給される熱風を清浄な状態に濾過する濾過手段を設けことを特徴とする
    請求項1又は2に記載の被処理物乾燥装置。
  4. 前記熱風排出部と前記第1送風手段との間の熱風循環路上に、該熱風排出部から第1送風手段へ排出される熱風中に含まれる洗浄液を捕集するための捕集手段を設けたことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか一つに記載の被処理物乾燥装置。
  5. 前記乾燥室の下部に、該乾燥室の下部外壁と接触する状態に液状の加熱媒体が貯蔵された加温室を連設し、
    前記加温室に、該加温室に貯蔵された加熱媒体を加熱するためのヒータを設けたことを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか一つに記載の被処理物乾燥装置。
  6. 前記被処理物の洗浄処理に使用される洗浄液に、前記被処理物に錆が発生するのを防止するための防錆液を所定量混入し、
    前記熱風発生手段により発生される熱風の温度を、前記防錆液より沸点が低い洗浄液のみが蒸発気化される温度に設定したことを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか一つに記載の被処理物乾燥装置。
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