JP2528234Y2 - 帽子用芯材 - Google Patents
帽子用芯材Info
- Publication number
- JP2528234Y2 JP2528234Y2 JP1988157434U JP15743488U JP2528234Y2 JP 2528234 Y2 JP2528234 Y2 JP 2528234Y2 JP 1988157434 U JP1988157434 U JP 1988157434U JP 15743488 U JP15743488 U JP 15743488U JP 2528234 Y2 JP2528234 Y2 JP 2528234Y2
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- Japan
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- fiber
- hat
- core material
- crimped
- urethane resin
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- Multicomponent Fibers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、帽子のつばや頭回りに使用される不織布製
芯材の改良に関する。
芯材の改良に関する。
帽子のつばや頭回りに使用される従来の芯材は、腰及
び反撥弾性を付与するため、高捲縮ポリエステル繊維を
配合して形成したランダム又はクロスウェブを、合成樹
脂で含浸固着したものか、ニードルパンチ加工を施した
ものである。
び反撥弾性を付与するため、高捲縮ポリエステル繊維を
配合して形成したランダム又はクロスウェブを、合成樹
脂で含浸固着したものか、ニードルパンチ加工を施した
ものである。
しかし、前者の場合、合成樹脂としてウレタン樹脂以
外の樹脂を用いたものは、帽子用芯材としての反撥弾性
が不足していた。また、ウレタン樹脂を用いたものは、
繊維の嵩高性と樹脂の低接着性に起因して、厚さが厚く
なり易く、かつ低密度となるため、カレンダー加工によ
る厚み制御を施して高反撥弾性を付与していた。
外の樹脂を用いたものは、帽子用芯材としての反撥弾性
が不足していた。また、ウレタン樹脂を用いたものは、
繊維の嵩高性と樹脂の低接着性に起因して、厚さが厚く
なり易く、かつ低密度となるため、カレンダー加工によ
る厚み制御を施して高反撥弾性を付与していた。
また、後者の場合、厚み制御は容易ではあるが、厚さ
を薄くかつ高密度（見掛け密度を0.1g/cm3以上）にする
には、ニードルパンチ数を増加しなければならず、ニー
ドルパンチ数を増加すると、これに伴って繊維間の絡み
が増加して繊維配行がウェブの厚み方向となって硬くな
り、腰や反撥弾性が要求される帽子用芯材としては不適
なものであった。
を薄くかつ高密度（見掛け密度を0.1g/cm3以上）にする
には、ニードルパンチ数を増加しなければならず、ニー
ドルパンチ数を増加すると、これに伴って繊維間の絡み
が増加して繊維配行がウェブの厚み方向となって硬くな
り、腰や反撥弾性が要求される帽子用芯材としては不適
なものであった。
本考案は、上記従来技術の課題を解決するためになし
たもので、腰、反撥弾性及びソフトな特性を有する帽子
用芯材を提供することを目的とする。
たもので、腰、反撥弾性及びソフトな特性を有する帽子
用芯材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案に係る帽子用芯材
は、繊維ウェブにウレタン樹脂を含浸固着して成る帽子
用芯材であって、上記繊維ウェブを低融点三次元潜在捲
縮性複合繊維（以下、単に捲縮性複合繊維という）と高
捲縮ポリエステル繊維とで構成し、略スパイラル状に捲
縮した低融点三次元潜在捲縮性複合繊維で以て略スパイ
ラル状の高捲縮ポリエステル繊維を凝集し、かつ各繊維
の交差接触部に熱融着部を設けて成る。
は、繊維ウェブにウレタン樹脂を含浸固着して成る帽子
用芯材であって、上記繊維ウェブを低融点三次元潜在捲
縮性複合繊維（以下、単に捲縮性複合繊維という）と高
捲縮ポリエステル繊維とで構成し、略スパイラル状に捲
縮した低融点三次元潜在捲縮性複合繊維で以て略スパイ
ラル状の高捲縮ポリエステル繊維を凝集し、かつ各繊維
の交差接触部に熱融着部を設けて成る。
上記捲縮性複合繊維と高捲縮ポリエステル繊維の配合
比は、重量％で、30:70〜70:30が好適である。捲縮性複
合繊維が70重量％を越えると、捲縮後の熱融着により繊
維間の熱融着部が増加して反撥弾性が乏しくなる。ま
た、捲縮性繊維が30重量％未満であると、厚み制御がで
きないばかりか、略スパイラル状の高捲縮ポリエステル
繊維を凝集する効果がなくなる。
比は、重量％で、30:70〜70:30が好適である。捲縮性複
合繊維が70重量％を越えると、捲縮後の熱融着により繊
維間の熱融着部が増加して反撥弾性が乏しくなる。ま
た、捲縮性繊維が30重量％未満であると、厚み制御がで
きないばかりか、略スパイラル状の高捲縮ポリエステル
繊維を凝集する効果がなくなる。
ウレタン樹脂の固形分付着量は、芯材のソフト性に大
きな影響を与えるが、繊維重量に対して20〜40％である
ことが繊維の反撥弾性を阻害せず、好適である。
きな影響を与えるが、繊維重量に対して20〜40％である
ことが繊維の反撥弾性を阻害せず、好適である。
ところで、上記捲縮性複合繊維としては、ポリエステ
ル系、ポリプロピレン系、ポリアミド系、アクリル系の
複合繊維を使用でき、ポリエステル系複合繊維又はポリ
プロピレン−ポリエチレン複合繊維が好適である。
ル系、ポリプロピレン系、ポリアミド系、アクリル系の
複合繊維を使用でき、ポリエステル系複合繊維又はポリ
プロピレン−ポリエチレン複合繊維が好適である。
上記構成に係る帽子用芯材を用いるときは、略スパイ
ラル状に捲縮した捲縮性複合繊維による略スパイラル状
の高捲縮ポリエステル繊維の凝集と、各繊維間に散点状
に存在する熱融着部と、各繊維間を固着したウレタン樹
脂とによって、芯材や腰や反撥弾性を付与するための優
れたスプリング効果を発揮し、また、両繊維の凝集によ
って厚さが制御され、ウレタン樹脂使用による低密度化
が防止され、見掛け密度0.1〜0.2/cm3を有する腰のある
ものとなり、帽子を折り畳んでも復元性のあるものとな
る。更に、散点状に存在する熱融着部によって耐洗濯
性、耐ドライクリーニング性が向上する。
ラル状に捲縮した捲縮性複合繊維による略スパイラル状
の高捲縮ポリエステル繊維の凝集と、各繊維間に散点状
に存在する熱融着部と、各繊維間を固着したウレタン樹
脂とによって、芯材や腰や反撥弾性を付与するための優
れたスプリング効果を発揮し、また、両繊維の凝集によ
って厚さが制御され、ウレタン樹脂使用による低密度化
が防止され、見掛け密度0.1〜0.2/cm3を有する腰のある
ものとなり、帽子を折り畳んでも復元性のあるものとな
る。更に、散点状に存在する熱融着部によって耐洗濯
性、耐ドライクリーニング性が向上する。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第１図及び第２図は本考案の一例を示す概略構成図及
び要部拡大図であり、１は帽子用芯材で、この帽子用芯
材１は、捲縮性複合繊維２（例えば低融点三次元潜在捲
縮性ポリエステル繊維）4d×51mm（低融点成分m.p.80
℃）60％と略スパイラル状の高捲縮ポリエステル繊維
３、2d×51mm40％とのランダム又はクロスウェブを、水
系ウレタン樹脂の含浸及び乾燥（100℃）加熱処理（150
℃×3min）によって、捲縮性複合繊維２が略スパイラル
状に捲縮して三次元捲縮クリンプ４を発現して高捲縮ポ
リエステル繊維３の略スパイラル形状を凝集した状態で
交絡し、交差接触点において熱融着部５を形成し、同時
に含浸した水系ウレタン樹脂によって、各繊維を固着し
て成る。
び要部拡大図であり、１は帽子用芯材で、この帽子用芯
材１は、捲縮性複合繊維２（例えば低融点三次元潜在捲
縮性ポリエステル繊維）4d×51mm（低融点成分m.p.80
℃）60％と略スパイラル状の高捲縮ポリエステル繊維
３、2d×51mm40％とのランダム又はクロスウェブを、水
系ウレタン樹脂の含浸及び乾燥（100℃）加熱処理（150
℃×3min）によって、捲縮性複合繊維２が略スパイラル
状に捲縮して三次元捲縮クリンプ４を発現して高捲縮ポ
リエステル繊維３の略スパイラル形状を凝集した状態で
交絡し、交差接触点において熱融着部５を形成し、同時
に含浸した水系ウレタン樹脂によって、各繊維を固着し
て成る。
上記帽子用芯材１は、厚み0.5〜1.5mm、見掛け密度0.
1〜0.2g/cm3の腰があり、反撥弾性、ソフト性に優れて
いた。
1〜0.2g/cm3の腰があり、反撥弾性、ソフト性に優れて
いた。
なお、上記帽子用芯材の厚み、繊維目付は使用目的に
応じて適宜増減することができる。
応じて適宜増減することができる。
（比較例１） 略スパイラル状の高捲縮ポリエステル繊維3d×51mm10
0％としてウェブを形成し、水系アクリル樹脂を30部
（固形比）を含浸加工し、目付180g/m2、厚さ1.0mm、繊
維密度0.14g/cm3の帽子用芯材Ｂを得た。
0％としてウェブを形成し、水系アクリル樹脂を30部
（固形比）を含浸加工し、目付180g/m2、厚さ1.0mm、繊
維密度0.14g/cm3の帽子用芯材Ｂを得た。
（比較例２） 比較例１と同じ繊維ウェブに実施例と同じ水系ウレタ
ン樹脂を含浸加工し、目付180g/m2、厚さ2.0mm、繊維密
度0.07g/cm3の帽子用芯材Ｃを得た。
ン樹脂を含浸加工し、目付180g/m2、厚さ2.0mm、繊維密
度0.07g/cm3の帽子用芯材Ｃを得た。
次に、実施例の帽子用芯材Ａ（目付180g/m2、厚さ1.0
mm）と比較例１、２の帽子用芯材Ｂ、Ｃを用いて曲げ剛
性による腰、反撥弾性の試験を行ったところ下表の結果
を得た。
mm）と比較例１、２の帽子用芯材Ｂ、Ｃを用いて曲げ剛
性による腰、反撥弾性の試験を行ったところ下表の結果
を得た。
〔考案の効果〕 本考案は上記構成になしたので、略スパイラル状に捲
縮した捲縮性複合繊維による略スパイラル状の高捲縮ポ
リエステル繊維の凝集と、各繊維間に散点状に存在する
熱融着部と、各繊維間を固着したウレタン樹脂によっ
て、優れたスプリング効果を発揮し、適度な腰と反撥弾
性を有し、ウレタン樹脂使用による低密度化が防止で
き、更に、ウレタン樹脂の欠点である耐洗濯性、耐ドラ
イクリーニング性の問題も解消できると共に、従来のよ
うな厚み制御のためのカレンダー加工を行う必要がなく
安価に製造できる等の実用的効果を有する。
縮した捲縮性複合繊維による略スパイラル状の高捲縮ポ
リエステル繊維の凝集と、各繊維間に散点状に存在する
熱融着部と、各繊維間を固着したウレタン樹脂によっ
て、優れたスプリング効果を発揮し、適度な腰と反撥弾
性を有し、ウレタン樹脂使用による低密度化が防止で
き、更に、ウレタン樹脂の欠点である耐洗濯性、耐ドラ
イクリーニング性の問題も解消できると共に、従来のよ
うな厚み制御のためのカレンダー加工を行う必要がなく
安価に製造できる等の実用的効果を有する。
図面は本考案の一実施例を示し、第１図は概略構成説明
図、第２図は要部拡大図である。 １……帽子用芯材 ２……低融点三次元潜在捲縮性複合繊維 ３……高捲縮ポリエステル繊維 ４……三次元捲縮クリンプ ５……熱融着部 ６……水系ウレタン樹脂
図、第２図は要部拡大図である。 １……帽子用芯材 ２……低融点三次元潜在捲縮性複合繊維 ３……高捲縮ポリエステル繊維 ４……三次元捲縮クリンプ ５……熱融着部 ６……水系ウレタン樹脂
Claims (1)
- 【請求項１】繊維ウェブにウレタン樹脂を含浸固着して
成る帽子用芯材であって、上記繊維ウェブを低融点三次
元潜在捲縮性複合繊維30〜70重量％と高捲縮ポリエステ
ル繊維70〜30重量％とで構成し、略スパイラル状に捲縮
した低融点三次元潜在捲縮性複合繊維で以て略スパイラ
ル状の高捲縮ポリエステル繊維を凝集し、かつ各繊維の
交差接触部に熱融着部を形成したことを特徴とする帽子
用芯材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988157434U JP2528234Y2 (ja) | 1988-12-02 | 1988-12-02 | 帽子用芯材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988157434U JP2528234Y2 (ja) | 1988-12-02 | 1988-12-02 | 帽子用芯材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0278527U JPH0278527U (ja) | 1990-06-15 |
| JP2528234Y2 true JP2528234Y2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=31436873
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988157434U Expired - Lifetime JP2528234Y2 (ja) | 1988-12-02 | 1988-12-02 | 帽子用芯材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2528234Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR200475121Y1 (ko) | 2014-07-25 | 2014-11-10 | (주)애니웨어파이브 | 가변형 챙을 가지는 모자 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020003420A (ko) * | 2000-06-27 | 2002-01-12 | 박창훈 | 모자챙 심재 |
| JP6703961B2 (ja) * | 2017-06-12 | 2020-06-03 | 公益財団法人日本ユニフォームセンター | 制帽 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5876508A (ja) * | 1981-10-30 | 1983-05-09 | 更新株式会社 | 帽子及び帽子の製造方法 |
| JPS58149308A (ja) * | 1982-03-02 | 1983-09-05 | 株式会社山久 | 帽子の製造方法 |
-
1988
- 1988-12-02 JP JP1988157434U patent/JP2528234Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5876508A (ja) * | 1981-10-30 | 1983-05-09 | 更新株式会社 | 帽子及び帽子の製造方法 |
| JPS58149308A (ja) * | 1982-03-02 | 1983-09-05 | 株式会社山久 | 帽子の製造方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR200475121Y1 (ko) | 2014-07-25 | 2014-11-10 | (주)애니웨어파이브 | 가변형 챙을 가지는 모자 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0278527U (ja) | 1990-06-15 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |