JP3186506B2 - 吸水性のある嵩高性不織布及びその製造方法 - Google Patents

吸水性のある嵩高性不織布及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウェットティッシュや
ワイパー等に好適な、吸水性のある嵩高な不織布に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般にウェットティッシュやワイパー等
に用いられる紙や不織布には、拭き取りの際に加えられ
る力、あるいはポップアップ方式で使用される場合には
引き抜きの際に加えられる力に耐えうるだけの強力が必
要とされる。同時に、洗剤や拭き取った水分を保持しう
る吸水性も必要とされる。そのため、ウェットティッシ
ュ、ワイパー用の不織布は、レーヨンやコットン等の吸
水性繊維と、ポリエステル/ポリエチレンあるいはポリ
プロピレン/ポリエチレンの組合せからなる熱接着性複
合繊維を混合し、熱により繊維同士を接着することによ
って、強力を付与している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、ウェットティッ
シュやワイパーは人間の手に触れるものであるため、触
感の善し悪しも強力や吸水性と同様に基本的な性能の一
つとして考える必要がある。しかし、実際に市販されて
いるものは、強力や吸水性に対する要求性能を満たすに
とどまり、触感まで考慮されていないのが実情である。
【0004】一般に、消費者に求められている触感とし
ては、ふわふわとして肌に触れたときに柔らかである
こと、拭き取り作業の際にしっかりとした手ごたえを
感じること、の2点が挙げられる。つまり嵩があって柔
らかくかつ「コシ」のあるものが望まれているのであ
る。
【0005】本発明は、これらの要求を満たす不織布を
得ることを目的としてなされたものであり、そして特定
の合成繊維を使用することによりその目的を達成したも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、ポリオ
レフィン成分とポリエステル成分とからなる複合繊維で
あって、ポリオレフィン成分が繊維表面の少なくとも一
部を占める短繊維の捲縮性合成繊維20〜50重量%
と、親水性繊維80〜50重量%のみからなり、繊維間
が交絡してなる不織布において、前記捲縮性合成繊維に
1インチあたり14〜20個の立体捲縮が発現している
ことを特徴とする吸水性のある嵩高性不織布、および
リオレフィン成分とポリエステル成分とからなる複合繊
維であって、熱接着性成分であるポリオレフィン成分が
繊維表面の少なくとも一部を占める短繊維の捲縮性合成
繊維20〜50重量%と、親水性繊維80〜50重量%
のみからなり、繊維間が交絡してなる不織布において、
繊維同士が互いに接触する点において前記捲縮性合成繊
維のポリオレフィン成分のみによって熱接着しており、
かつ前期捲縮性合成繊維に1インチあたり14〜20個
の立体捲縮が発現していることを特徴とする吸水性のあ
る嵩高性不織布に関するものである。以下、その内容を
説明する。
【0007】本発明で使用する捲縮性合成繊維は顕在捲
縮性合成繊維である。ここで「顕在捲縮性」を有すると
は、繊維の製造過程において立体的な捲縮を発現し、繊
維ウェブあるいは不織布にした状態では立体的な捲縮を
発現することができない繊維をいう。本発明の嵩高性不
織布はこのようにあらかじめ捲縮を発現させた立体捲縮
繊維を用いたウェブを繊維交絡させて得られるものであ
る。捲縮が発現していない潜在捲縮繊維を用いてウェブ
とし、繊維交絡の後に加熱処理して捲縮を発現させると
十分な嵩が得られない。また得られる嵩高性不織布の風
合いが堅くなり本発明の嵩高性不織布の主な用途である
人体用ワイパーには不向きであるため、本発明ではウェ
ブ形成の前に加熱処理し立体捲縮を発現させて使用す
る。また、本発明において立体捲縮とは図1〜図3に示
したように、スパイラル状の捲縮のみならず、緩やかな
カーブを描いて二次元方向に屈曲しているもの、あるい
は二次元的な屈曲に捩じれが加わったもの等、機械捲縮
とは異なる態様の捲縮を指す。図2に示すように一度機
械捲縮をかけた後立体捲縮を発現させると繊維はゆるや
かなループ状が連続した形状の立体捲縮に変化する。こ
の1インチあたり14〜20個の立体捲縮が発現してい
る繊維の使用により不織布に嵩高性を与えることが可能
となる。また、顕在捲縮性合成繊維を使用すれば、不織
布製造の段階で捲縮が発現せず不織布の寸法が減少しな
いため、ウェットティッシュのような低目付不織布の製
造において工程管理が容易になるという利点がある。
【0008】さらに本発明では、この合成繊維が熱接着
性を有し、熱接着性繊維として繊維同士を接合させうる
ものである。そして熱接着成分はこの合成繊維の熱接着
成分のみによって行われる。不織布に強力を与えるため
である。勿論、不織布に強力を付与するという観点から
考えれば、上記顕在捲縮性合成繊維と熱接着性繊維を別
個に用意して熱接着させることもできるが、その場合に
は、熱接着性繊維が、捲縮性合成繊維に発現した立体捲
縮を固定するような形で溶融するので、立体捲縮の自由
度が著しく減殺され、触感が悪くなるので本発明では別
の熱接着性繊維は使用しない
【0009】捲縮性合成繊維としては、具体的には、熱
収縮率の異なる2以上のポリマーから構成される複合繊
維であって、繊維表面の少なくとも一部が熱接着性成分
で占められているものを使用することができる。熱接着
性成分としては、融点が120〜170℃の範囲にある
ポリオレフィンを使用する。例えば、高密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のホモポリマーあるいはこれらの共重合体が
これに該当する。
【0010】これらの熱接着性ポリマーと組み合わせる
ポリマーは、熱接着性を示すポリオレフィンよりも融点
の高いポリエステルを使用する。例えば、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等がこれ
に該当する。具体的なポリマーの組合せとしては、高密
度ポリエチレン/ポリブチレンテフタレート、高密度ポ
リエチレン/ポリエチレンテレフタレート等が挙げられ
る。
【0011】ポリマーは、熱接着成分が繊維表面の少な
くとも一部を占めるように配列される。具体的には、熱
接着性ポリマーを鞘成分として図4のように偏心型の芯
鞘構造としたもの、あるいは図5のように二種のポリマ
ーをサイドバイサイド型に接合したものを挙げることが
できる。
【0012】本発明においては、高密度ポリエチレンと
ポリエチレンテレフタレートからなり、前者を鞘成分、
後者を芯成分とする偏心型の芯鞘型複合繊維の使用が最
も好ましい。ポリエチレンテレフタレートが適度な剛性
を有するので、湿潤状態においても不織布全体に「コ
シ」を与えることが可能になるからである。また、高密
度ポリエチレンとポリエチレンテレフタレートを組み合
わせた場合、立体捲縮の発現温度が高密度ポリエチレン
の融点よりも低くなるので、組合せとしては最適であ
る。
【0013】捲縮性合成繊維は、ポリマーの複合比や配
列、紡糸条件、延伸条件、加熱条件等を調節することに
よって所望の立体捲縮を発現させることが可能である。
本発明においては、1インチあたり14〜20個の立体
捲縮が発現していることが必要である。14個未満では
不織布の嵩が十分に高められず、20個を超えるとカー
ド通過性が悪くなり、均一な不織布が得られにくくなる
からである。
【0014】本発明の不織布においては、捲縮性合成繊
維は20〜50重量%含まれていることが望ましい。2
0重量%未満では不織布の嵩を十分に高めることができ
ず、50重量%を超えると親水性繊維の割合が減少して
吸水能が不十分となるからである。
【0015】本発明において、親水性繊維は不織布に吸
水性を付与するために用いられる。従ってその種類は特
に限定されず、コットン等の天然繊維、あるいはレーヨ
ンやキュプラ等の再生繊維を使用することができる。特
に本発明では、一定長のステープル繊維の入手が容易で
あることから、レーヨンの使用が最も好ましい。
【0016】親水性繊維の割合は80〜50重量%であ
ることが望ましい。80重量%を超えると捲縮性合成繊
維の占める割合が小さくなるため嵩高な不織布を得るこ
とができず強力も小さくなる。また50重量%未満では
吸水能が不十分となる。
【0017】以上説明した捲縮性合成繊維および親水性
繊維とも、その繊度及び繊維長は最終的に得ようとする
不織布に応じて、任意に選択することができる。製造工
程における取り扱い性を考慮した場合、繊度は2〜6デ
ニール、繊維長は38〜64mmであることが望ましい。
【0018】本発明の不織布は、予め立体捲縮が発現し
た特定の捲縮性合成繊維と親水性繊維とが混合されて構
成され、繊維間が交絡していることを特徴とし、さらに
繊維同士が互いに接触する点において熱接着されている
ことがより望ましい。以下、その構成を製造方法ととも
に説明する。
【0019】繊維間は、ニードルパンチングや高圧水流
処理によって交絡させることができる。本発明において
は、不織布のドレープ性を良好なものにするため、高圧
水流処理により繊維間を交絡させることが望ましい。
【0020】交絡に際しては、予め捲縮性合成繊維と親
水性繊維を混合して繊維ウェブにしておく必要がある。
ウェブの態様は特に限定されず、パラレルウェブ、クロ
スウェブ、セミランダムウェブ、ランダムウェブ等、い
ずれであってもよい。また、ウェブの目付は最終的に得
ようとする不織布の用途等に応じて任意に決定すること
ができる。例えば、ウェットティッシュとして用いる場
合は30〜50g/m2 が好ましい。
【0021】高圧水流処理に際しては、通常よく知られ
ている方法を任意に採用することができ、その条件は目
付等に応じて設定するとよい。例えば、目付40g/m
2 程度の繊維ウェブに高圧柱状水流処理を施す場合、孔
径0.01〜0.5mmのオリフィスが0.1〜1.5mm
間隔で設けられたノズルから水圧20〜80kg/cm2
柱状水流を、表裏面からそれぞれ1〜4回ずつ噴射する
とよい。
【0022】高圧水流処理後、加熱処理を施し、潜在捲
縮性成分の熱接着成分を溶融して繊維同士が互いに接触
する点で熱接着させると、より強力のある不織布を得る
ことができる。加熱処理は熱接着性成分の融点よりも高
い温度で行い、不織布の嵩高性を損なわないよう、熱風
貫通型乾燥機を用いて行うことが望ましい。
【0023】
【作用】本発明において使用する捲縮性合成繊維は繊維
製造段階で1インチあたり14〜20個の立体捲縮を発
現し、この立体捲縮は不織布の嵩高性向上に寄与する。
また、捲縮性合成繊維の繊維表面の少なくとも一部を熱
接着性成分で構成すれば、熱処理によって繊維同士を接
着させることもできるため、不織布に強力を付与するも
のとしても作用する。そして親水性繊維は、ウェットテ
ィッシュやワイパーの基本的な要求性能である吸水性を
担保する。
【0024】本発明の不織布は、繊維ウェブに予め高圧
水流処理等を施し、繊維間を緊密に交絡させたものであ
る。この繊維間の交絡により、最終的に得られる不織布
が「コシ」のあるものとなる。さらに加熱処理を施し、
繊維同士が互いに接触する点において熱接着させること
により、不織布の強力がさらに向上する。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。 [顕在捲縮性繊維Aの製造] 融点260℃のポリエステルを芯成分、融点130℃の
高密度ポリエチレンを鞘成分として紡糸温度300℃で
溶融紡糸し、図4に示すような偏心型の芯鞘型複合繊維
を得た。次いでこれを70℃の温水中で3.5倍に延伸
し、繊維油剤を付与しながらスタッフィングボックスで
1インチあたり15個の機械捲縮を付与した。そして、
熱風貫通型乾燥機を用い110℃で乾燥して立体捲縮を
発現させた後、カットして、繊度2デニール、繊維長5
1mmのステープル繊維を得た。この繊維には図2に示す
ような立体捲縮が1インチあたり16個発現していた。
【0026】[繊維Bの製造] 繊維Aの製造で用いた樹脂を使用し、繊維Aと同じ方法
で、芯/鞘がポリエステル/高密度ポリエチレンの繊度
2デニール、繊維長51mmの同心型の芯鞘型複合繊維の
ステープル繊維を製造した。この繊維は加熱しても立体
捲縮を発現せず、機械捲縮の形状を保ったままであっ
た。
【0027】[実施例1] 繊維Aを30重量%と、繊度1.5デニール、繊維長4
0mmのレーヨンを70重量%とを混合し、パラレルカー
ドでパラレルウェブを作成した。これに孔径0.13mm
のオリフィスが1mm間隔で設けられたノズルから、水圧
30kg/cm2 の高圧水流を表面から2回、裏面から1回
噴射して繊維間を交絡させた。次に、これを熱風貫通型
乾燥機を用いて70℃で加熱し、繊維同士を熱接着させ
ずに不織布を乾燥させた。
【0028】[実施例2〜4] 繊維Aと、繊度1.5デニール、繊維長40mmのレーヨ
ンを表1に示す割合で混合し、パラレルカードでパラレ
ルウェブを作成した。これに実施例1と同じ方法で高圧
水流処理を施して繊維間を交絡させた後、熱風貫通型乾
燥機を用いて135℃で加熱し、繊維同士が接触する点
を熱接着させた。
【0029】[比較例1] 繊維Bを30重量%と、繊度1.5デニール、繊維長4
0mmのレーヨンを70重量%とを混合し、パラレルカー
ドでパラレルウェブを作成した。これに実施例1と同じ
方法で高圧水流処理を施して繊維間を絡合させた後、熱
風貫通型乾燥機を用いて135℃で加熱し、繊維同士が
接触する点を熱接着させた。
【0030】[比較例2] 繊維Aを30重量%と、繊度1.5デニール、繊維長4
0mmのレーヨンを70重量%とを混合し、パラレルカー
ドでパラレルウェブを作成した。このウェブに、熱風貫
通型乾燥機を用いて140℃で加熱処理を施し、繊維同
士が接触する点を熱接着させた。
【0031】実施例1〜4、比較例1〜2の不織布の物
性および触感の評価を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】なお、不織布の物性は次の方法により測定
した。
【0034】[厚み、比容積] 厚みは、不織布に3g/cm2 の荷重を加えた状態で測定
した。比容積は、目付と厚みより算出した。
【0035】[強力、伸度] JIS L 1096に準じ、5×15cmの試料を30
cm/分で伸長し、切断時の荷重値および伸長率をそれぞ
れ強力、伸度とした。
【0036】[不織布の触感の評価」 10人のパネラーによる官能試験を行い、各試料につい
て触感が良いと思う順に1番から順位を付けてもらっ
た。その結果を集計し、次の基準により各試料の触感を
評価した。なお、ウェット時における触感は、不織布に
自重の2.3倍の水を吸水させて評価した。 ◎:8人以上が1位あるいは2位としている。 ○:5人以上が1位乃至3位としている。 △:3人以上が1位乃至3位としている。 ×:1位乃至3位が全く付けられていない。
【0037】
【発明の効果】本発明の不織布は、1インチあたり14
〜20個の立体捲縮が発現した捲縮性合成繊維を含むた
め嵩高であり柔らかな触感を有し、また、構成繊維が高
圧水流の作用によって緊密に絡合しているため、柔らか
くてもコシのあるものとなっている。さらに、繊維同士
が熱接着されることによってより強力が向上されたもの
となり、ウェットティッシュ等がポップアップ方式で使
用される場合、引き抜きの際に加えられる力にも十分に
耐えることができる。従って、これをウェットティッシ
ュに用いた場合、従来通りの強力や吸水性等の基本的な
性能を維持しつつ、従来のものでは得られなかった優れ
た使いごこちを使用者に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】立体捲縮が発現した捲縮性合成繊維の側面図で
ある。
【図2】立体捲縮が発現した捲縮性合成繊維の側面図で
ある。
【図3】立体捲縮が発現した捲縮性合成繊維の側面図で
ある。
【図4】本発明で使用できる捲縮性合成繊維の一例の断
面図である。
【図5】本発明で使用できる捲縮性合成繊維の一例の断
面図である。
【符号の説明】
1 捲縮性合成繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D04H 1/42 - 1/54

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン成分とポリエステル成分
    とからなる複合繊維であって、ポリオレフィン成分が繊
    維表面の少なくとも一部を占める短繊維の捲縮性合成繊
    維20〜50重量%と、親水性繊維80〜50重量%
    みからなり、繊維間が交絡してなる不織布において、前
    記捲縮性合成繊維に1インチあたり14〜20個の立体
    捲縮が発現していることを特徴とする吸水性のある嵩高
    性不織布。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン成分とポリエステル成分
    とからなる複合繊維であって、熱接着性成分であるポリ
    オレフィン成分が繊維表面の少なくとも一部を占める短
    繊維の捲縮性合成繊維20〜50重量%と、親水性繊維
    80〜50重量%のみからなり、繊維間が交絡してなる
    不織布において、繊維同士が互いに接触する点において
    前記捲縮性合成繊維のポリオレフィン成分のみによって
    熱接着しており、かつ前期捲縮性合成繊維に1インチあ
    たり14〜20個の立体捲縮が発現していることを特徴
    とする吸水性のある嵩高性不織布。
  3. 【請求項3】 捲縮性合成繊維が、高密度ポリエチレン
    とポリエチレンテレフタレートからなる複合繊維であっ
    て、高密度ポリエチレンを鞘成分、ポリエチレンテレフ
    タレートを芯成分とする偏心型の芯鞘型複合繊維、もし
    くは高密度ポリエチレンポリエチレンテレフタレート
    がサイドバイサイド型に接合された複合繊維であること
    を特徴とする請求項1、2記載の吸水性のある嵩高性不
    織布。
  4. 【請求項4】 1インチあたり14〜20個の立体捲縮
    が発現しているポリオレフィン成分とポリエステル成分
    とからなる複合繊維であって、ポリオレフィン成分が繊
    維表面の少なくとも一部を占める短繊維の捲縮性合成繊
    維を20〜50重量%と、親水性繊維を80〜50重量
    のみからなる繊維ウェブに高圧水流処理を施して繊維
    間を交絡させることを特徴とする請求項1記載の吸水性
    のある嵩高性不織布の製造方法。
  5. 【請求項5】 熱接着性成分であるポリオレフィン成分
    が繊維表面の少なくとも一部を占め、かつ1インチあた
    り14〜20個の立体捲縮が発現している リオレフィ
    ン成分とポリエステル成分とからなる複合繊維である短
    繊維の捲縮性合成繊維を20〜50%と、親水性繊維を
    80〜50重量%のみからなる繊維ウェブに高圧水流処
    理を施して繊維間を交絡させた後、前記熱接着成分の融
    点よりも高い温度で加熱処理を施して繊維同士が互いに
    接触する点において、前記捲縮性合成繊維のポリオレフ
    ィン成分のみによって熱接着させることを特徴とする
    求項2記載の吸水性のある嵩高性不織布の製造方法。
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