JPH0343206Y2 - - Google Patents

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JPH0343206Y2
JPH0343206Y2 JP1986170780U JP17078086U JPH0343206Y2 JP H0343206 Y2 JPH0343206 Y2 JP H0343206Y2 JP 1986170780 U JP1986170780 U JP 1986170780U JP 17078086 U JP17078086 U JP 17078086U JP H0343206 Y2 JPH0343206 Y2 JP H0343206Y2
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fibers
crimp
fiber
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crimps
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Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は縫製タイプのブラジヤーカツプに利用
されるブラジヤーカツプ芯に関する。 [従来の技術および問題点] 近年、縫製タイプのブラジヤーカツプには、比
較的薄い素材からなり、ソフトで適度な弾力性の
あるブラジヤーカツプ芯が要求される様になつて
きている。この要求を満たすため、従来の縫製タ
イプ用のブラジヤーカツプ芯には繊維ウエブをガ
ラス転移点が0℃未満である柔らかいアクリル系
樹脂で結合した不織布が使用されていた。 ところが、この従来の縫製タイプ用のブラジヤ
ーカツプ芯は柔らかい樹脂を使用しているためカ
ツト性が悪く、カツト部に毛羽が生じたり、作業
性が低下したりするという欠点があつた。 このカツト性を改良するには、結合剤に硬い樹
脂を用いれば良いが、単に硬い樹脂を用いたので
は風合が硬くなつてしまつて、要求されるソフト
なブラジヤーカツプ芯が得られなくなるので、従
来はこれらの硬い樹脂が縫製タイプ用のブラジヤ
ーカツプ芯に用いられることはなかつた。 [考案の目的] 本考案は上記従来技術の欠点を解消すべくなさ
れたものであり、カツト性に優れ、且つ風合のソ
フトな縫製タイプ用のブラジヤーカツプ芯を提供
することを目的とする。 [考案の構成] 以下、図面に沿つて本考案を説明すると、本考
案は捲縮数20〜70山/25mm、平均捲縮半径0.05〜
0.25mmのスパイラル状捲縮を有する高捲縮性繊維
2を20〜100%含む繊維ウエブに、ガラス転移点
が0℃以上のアクリル系樹脂3のみを付着せしめ
てなる縫製タイプ用のブラジヤーカツプ芯1(以
下、ブラジヤーカツプ芯という)である。 すなわち、本考案のブラジヤーカツプ芯1は、
カツト性を高めるために、従来縫製タイプ用のブ
ラジヤーカツプ芯には用いられなかつたガラス転
移点が0℃以上の硬いアクリル系樹脂3のみを用
いているにもかかわらず、捲縮数20〜70山/25
mm、平均捲縮半径0.05〜0.25mmのスパイラル状捲
縮を有する高捲縮性繊維2を20〜100%含む繊維
ウエブを用いているので、ソフトで耐久性のある
ものとなつており、カツト性と風合のソフトさと
いう相反する性質を同時に満足せしめたものであ
る。 本考案に使用する高捲縮性繊維2はブラジヤー
カツプ芯2に耐洗濯性や耐ドライクリーニング性
などの耐久性を持たせるとともに、融通性を高
め、風合をソフトにするために用いられる。この
ため高捲縮性繊維2は高度に捲縮している必要が
あり、その捲縮数は少なくとも20山/25mm以上で
なければならない。ただし、捲縮数があまり多く
なると安定した形態のものを生産するのが困難に
なるので、70山/25mmは越えないほうが良い。と
くに好ましい捲縮数は25〜65山/25mmである。ま
た、高捲縮性繊維2の捲縮半径が大きくなると崇
高になり、融通性や耐久性が低下して縫製タイプ
用のブラジヤーカツプ芯としては不適当なものと
なるので、その平均捲縮半径は0.25mmを越えては
ならない。なお、ここで捲縮半径とは、繊維の捲
縮部において少なくとも繊維の1箇所と接し、捲
縮部に外接する円を考え、これらの円のうちで最
小の円の半径を言うものとする。更に、高捲縮性
繊維2の捲縮形状はスパイラル状でなければなら
ず、通常の山形若しくは波形などの平面的な捲縮
形状では、繊維相互の絡みが十分ではなく、耐久
性に劣るうえに融通性にも乏しく、硬いブラジヤ
ーカツプ芯しか得られない。上記のスパイラル状
の捲縮形状とは、螺旋状、渦巻き状、コイル状な
どの広義の3次元的な捲縮形状を意味する。 高捲縮性繊維2には上述の構成を満たすもので
あればどの様な繊維でも使用できるが、カーデイ
ングなどによる繊維ウエブ化の工程を考えると、
捲縮数が20山/25mm以上の繊維を均一なウエブに
するには高度な技術を必要とする上、生産性も低
下するので、好ましくは、ウエブ形成時には捲縮
数が少なく、ウエブ形成後に熱処理などにより捲
縮数が20山/25mm以上に増加する潜在捲縮性繊維
を用いるのが良い。この潜在捲縮性繊維として
は、例えば互いに熱挙動の異なる2成分以上の樹
脂からなる複合繊維や、強撚状態で熱セツトを施
した後より低い温度で開撚処理を行うことにより
熱履歴を与えた熱可塑性繊維や、繊維をナイフエ
ツジ上などで擦過して繊維の片側の分子配向を乱
すことにより潜在捲縮性を与えた繊維や、繊維を
紡糸する際に片側を冷却しながら紡糸した繊維な
どが好適に用いられる。 本考案のブラジヤーカツプ芯1を構成する繊維
ウエブには、ブラジヤーカツプ芯に融通性のある
ソフトな風合と耐久性とを付与するために、上述
の高捲縮性繊維2が少なくとも20%は含まれてい
なければならず、好ましくは30%以上含まれてい
たほうが良い。また、繊維ウエブ中に含まれる高
捲縮性繊維以外の繊維としては、通常ブラジヤー
カツプ芯に使用される繊維であればよく、例えば
ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊
維などの合成繊維や、レーヨン繊維などの半合成
繊維や、綿、羊毛、麻などの天然繊維が使用され
るが、均一なウエブ形成を妨げない範囲で捲縮数
の多い繊維を用いることが望ましい。なお、繊維
ウエブは必要であればニードルパンチなどによる
絡合処理を施しておいても良い。 上記の繊維ウエブには、ガラス転移点0℃以上
のアクリル系樹脂3のみが付着されるが、これら
アクリル系樹脂は比較的硬いフイルム状となるた
め、カツト性が良く、従来用いられていたガラス
転移点が0℃未満の樹脂のように切断部に毛羽が
生じるなどの問題がない。このアクリル系樹脂3
には例えばポリアクリル酸エチル、アクリル酸エ
チルとメタクリル酸メチルとの共重合体、あるい
はこれらの誘導体などが使用されるが、ガラス転
移点が0℃以上、好ましくは10℃以上であればど
のようなアクリル系樹脂であつてもよい。上記の
アクリル系樹脂3はエマルシヨンなどの形態で、
スプレー法、含浸法、コーテイング法などにより
付与されるが、その時期は前述の潜在捲縮性繊維
の捲縮を発現させた後であつても、前であつても
よい。なお、ブラジヤーカツプ芯を構成する繊維
重量Fと樹脂重量Bとの比(F/B)は、50/50
〜80/20となることが望ましく、樹脂の割合がこ
れより大きくなると風合が硬くなり、樹脂の割合
がこれより小さくなると耐久性に乏しいものにな
る。 第2図は、本考案のブラジヤーカツプ芯1を用
いて作成したブラジヤーカツプに一例を示す断面
図である。ブラジヤーカツプは、例えばブラジヤ
ーカツプ芯1を2〜3の適宜形状にカツトした
後、これを組合せてカツプ形状に縫製し、更にト
リコツトなどの編織物からなる表面布4及び裏面
布5と重ねて縫製することにより作成される。 以下、本考案を実施例に基づいて更に詳細に説
明する。 [実施例] 温度180℃で捲縮発現させた時の捲縮数が45〜
65山/25mm、平均捲縮半径が0.18mm、捲縮形状が
スパイラル状である高潜在捲縮性ポリエステル系
複合繊維(繊度3デニール、繊維長51mm)50重量
%と、捲縮数10山/25mmのポリエステル繊維(繊
度3デニール、繊維長51mm)50重量%とからなる
繊維ウエブにニードルパンチ処理を施した後、温
度180℃で熱処理して高潜在捲縮性ポリエステル
系複合繊維の捲縮を発現させ70g/m2の繊維ウエ
ブを作り、次いで上記繊維ウエブにガラス転移点
が25℃のアクリル系樹脂(アクリル酸エチル/メ
タクリル酸メチルが50/50の割合である共重合
体)を主成分とするエマルジヨン47g/m2(固形
分付着量)をスプレー法により付与し、乾燥して
ブラジヤーカツプ芯を作成した。 得られたブラジヤーカツプ芯の剛軟度、風合、
カツト性、洗濯耐性を以下に示す試験法により測
定し、第1表に示した。 (剛軟度) JIS L1085の5.7剛軟度のB法(ガーレー法)に
準じ、長さ(L)2.54cm、幅(d)3cmの試験片
をガーレー試験機のチヤツクに取付け、可動アー
ム上の目盛り1(2.54/2.54)に合せてチヤツク
を固定する。次に振子の支点より5.08cm下部に荷
重(W)25gをかけて可動アームを定速回転さ
せ、試験片が振子から離れる時の目盛り(RG)
を読み、次の式から曲げ反発性を示す剛軟度を求
める。 剛軟度(mgf)=RG×aW×L2/d×0.306 ただし、aは荷重取付け孔と支点間の距離 (風合) 官能テストにより評価する。 (カツト性) バンドナイフにより切断し、切断時の切れ易さ
と切断部の毛羽立ちを観察し、評価する。 (洗濯耐性) JIS L1085の参考1.洗濯強さ試験方法に準じ、
25cm×25cmの試験片をナイロントリコツト布で包
み、縫い合せた後、これを40±3℃の0.2%無リ
ン合成洗剤溶液32とともに家庭用電気洗濯機に
入れ、次いで強水流で90分間洗濯し、水洗、脱
水、乾燥を行う。乾燥した試験片の外観変化(毛
羽立ち、シワ、凹凸)を観察し、以下の判定基準
により評価する。 5級……外観変化がない。 4級……外観変化がわずかにある。 3級……外観変化がある。 2級……外観変化がやや著しい。 1級……外観変化が著しい。 [比較例 1] 捲縮数10山/25mmのポリエステル繊維(繊度3
デニール、繊維長51mm)100重量%からなる繊維
ウエブにニードルパンチ処理を施して70g/m2
繊維ウエブとした後、ガラス転移点が25℃のアク
リル系樹脂(アクリル酸エチル/メタクリル酸メ
チルが50/50の割合である共重合体)を主成分と
するエマルジヨン47g/m2(固形分付着量)をス
プレー法により付与し、乾燥してブラジヤーカツ
プ芯を作成した。 得られたブラジヤーカツプ芯の剛軟度、風合、
カツト性、洗濯耐性を測定し、第1表に示した。 [比較例 2] 実施例と同じ高潜在捲縮性ポリエステル系複合
繊維10重量%とポリエステル繊維90重量%とから
なる繊維ウエブ70g/m2を用いたこと以外は、実
施例と全く同様にしてブラジヤーカツプ芯を作成
した。 得られたブラジヤーカツプ芯の剛軟度、風合、
カツト性、洗濯耐性を測定し、第1表に示した。 [比較例 3] 実施例と同じ繊維配合からなる繊維ウエブにニ
ードルパンチ処理を施した後、温度180℃で熱処
理して高潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維の捲
縮を発現させて70g/m2の繊維ウエブを作り、次
いで上記繊維ウエブにガラス転移点が−15℃のア
クリル系樹脂(アクリル酸エチル/メタクリル酸
メチルが20/80の割合である共重合体)を主成分
とするエマルジヨン47g/m2(固形分付着量)を
スプレー法により付与し、乾燥してブラジヤーカ
ツプ芯を作成した。 得られたブラジヤーカツプ芯の剛軟度、風合、
カツト性、洗濯耐性を測定し、第1表に示した。
【表】 第1表からもわかるように、カツト性を高める
ために単に硬い樹脂を用いた比較例1のブラジヤ
ーカツプ芯は、剛軟度が高く、風合も極めて硬い
ものとなつている。また、高捲縮性繊維を加えた
比較例2もその配合量が10重量%と少ないため十
分な効果が得られず、剛軟度も実施例と比較して
高く、風合も硬く、洗濯耐性も十分とは言えな
い。一方、柔らかい樹脂を用いた比較例3はカツ
ト性が悪く、カツト部に毛羽立ちが生じて耐えな
いものであつた。これらに対して実施例のブラジ
ヤーカツプ芯は剛軟度が低く、ソフトで、良好な
カツト性と洗濯耐性を示した。 [考案の効果] 本考案のブラジヤーカツプ芯は、ガラス転移点
が0℃以上のアクリル系樹脂のみにより結合され
ているのでカツト性に優れており、所定形状にカ
ツトする場合に毛羽が生じたり作業性が低下する
といつた問題がなく、また、捲縮数20〜70山/25
mm、平均捲縮半径0.05〜0.25mmのスパイラル状捲
縮を有する高捲縮性繊維を20〜100%含む繊維ウ
エブを用いているので、上記の硬い樹脂のみを用
いているにもかかわらず、非常にソフトで融通性
に富み、洗濯耐性や弾力性にも優れたものとなつ
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のブラジヤーカツプ芯の断面模
型図であり、第2図は本考案のブラジヤーカツプ
芯を用いて作成したブラジヤーカツプの一例を示
す断面図である。 1……ブラジヤーカツプ芯、2……高捲縮性繊
維、3……ガラス転移点が0℃以上のアクリル系
樹脂、4……表面布、5……裏面布。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 捲縮数20〜70山/25mm、平均捲縮半径0.05〜
    0.25mmのスパイラル状捲縮を有する高捲縮性繊
    維を20〜100%含む繊維ウエブに、ガラス転移
    点が0℃以上のアクリル系樹脂のみを付着せし
    めてなる縫製タイプ用のブラジヤーカツプ芯。 (2) 高捲縮性繊維が潜在捲縮性繊維である実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の縫製タイプ用の
    ブラジヤーカツプ芯。
JP1986170780U 1986-11-05 1986-11-05 Expired JPH0343206Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5580565A (en) * 1978-12-07 1980-06-17 Kanai Hiroyuki Nonwoven fabric for brassiere cup

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JPS5580565A (en) * 1978-12-07 1980-06-17 Kanai Hiroyuki Nonwoven fabric for brassiere cup

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