JP2527835Y2 - 弾性クローラ - Google Patents

弾性クローラ

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JP2527835Y2
JP2527835Y2 JP1989116448U JP11644889U JP2527835Y2 JP 2527835 Y2 JP2527835 Y2 JP 2527835Y2 JP 1989116448 U JP1989116448 U JP 1989116448U JP 11644889 U JP11644889 U JP 11644889U JP 2527835 Y2 JP2527835 Y2 JP 2527835Y2
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JP1989116448U
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謙一 酒井
昌男 横山
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オーツタイヤ 株式会社
株式会社 小松製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、建設機械等のように苛酷な条件下で使用さ
れる走行装置に有効な弾性クローラに関するものであ
る。
(従来の技術) 第14図及び第15図は、従来の弾性クローラを示し、1
はゴムその他のゴム様の弾性材料から成るクローラ本体
で、このクローラ本体1には、外止め突起2と転輪3用
の通過部4とを左右一対備えた芯金5が本体長手方向に
等間隔をおいて埋込まれると共に、左右中央部に駆動ス
プロケット用の係合孔6が、接地面側に左右一対の接地
ラグ(図示せず)が設けられている。
各芯金5の左右一対の通過部4は外止め突起2の外側
で左右の芯金基部7から突出し、クローラ本体1から露
出するように設けられ、また平面視の配置が本体長手方
向に千鳥状となるように芯金基部7に対して左右逆方向
にオフセット状に設けられている。
(考案が解決しようとする課題) 前記従来技術では、左右一対の通過部4を側面視にお
いて重なり合う部分を有して本体長手方向にオフセット
させているので、転輪3が通過部4上に乗らない区間を
可及的に小さくすることができ、転輪3の落込みを少な
くして振動をある程度抑えることができる。
しかし、左右の芯金基部7及びその間の連結部が左右
方向に一直線状にあり、この芯金基部7及び連結部に対
して通過部4がオフセット状にあるので、芯金基部7の
中心から通過部4の本体長手方向両側への突出量L1,R1
がL1>R1となっており、転輪3が通過部4の端部を通過
する時に、転輪荷重Wが第15図に示す位置に作用すれ
ば、芯金5が連結部側を中心とした上下揺動、すなわち
シーソ運動することになり、これによって芯金5が角度
θ1だけ傾き、それを規制する主体となる芯金基部7が
大きく離れていて規制効果が少ないため、転輪3に落込
みT1が生じ、上下の振動を十分に防止することが困難で
ある。
一方、左右の接地ラグを芯金基部から本体長手方向に
互いに反対方向にずらして千鳥状に配置して、芯金間の
剛性を高めて上下振動を防止する技術がある。しかし、
この場合、十分な防振効果を得るためには、接地ラグと
芯金との位置を本体長手方向に大きくずらさなければな
らなく、芯金が接地ラグ間の溝(クローラ本体の肉薄部
分)に対向するため、その溝に右を咬み込むと亀裂が生
じ易くなり、建設機械等の苛酷な条件下で使用される走
行装置用としては耐久性の点で問題がある。
本考案は、かかる従来の課題に鑑み、耐久性を低下さ
せることなく振動を防止できる弾性クローラを提供する
ものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記課題を解決するための手段として、ゴ
ム様の弾性材料から成るクローラ本体10内に、中途部の
連結部17と左右一対の芯金基部16とこの左右各芯金基部
16上から本体長手方向両側に略同量突出している転輪転
動用の左右通過部20とを一体的に備えた芯金11を本体長
手方向に所定間隔をおいて埋込み、各芯金11の左右芯金
基部16に略対応してクローラ本体10の接地面側に左右一
対の接地ラグ14を設け、各芯金11の左右の芯金基部16及
び通過部20を連結部17の本体長手方向中心に対して互い
に本体長手方向逆方向にオフセットした弾性クローラに
おいて、 前記連結部17から本体長手方向逆方向にオフセットさ
れた左右の芯金基部16及び通過部20の中心に対して、左
右各接地ラグ14の中心を左右各芯金基部オフセット方向
と同一方向にオフセットし、左右各接地ラグ14を連結部
17に対して芯金基部16よりも大きくオフセットしたもの
である。
(作用) 芯金11は、通過部20が芯金基部16上から本体長手方向
両側に略同量突出していて両者の中心が略一致し、且つ
中途部の連結部17に対して左右の芯金基部16及び通過部
20が本体長手方向に互い逆方向にオフセットされている
ため、転輪19が通過部20上に乗らない区間を可及的に小
さくして、転輪19落込みによる振動を抑え、前記芯金基
部16の本体長手方向中心に対して、接地ラグ14が芯金基
部16のオフセットと同一方向にオフセットされているた
め、転輪19が通過部20の端部に乗ったときの芯金11のシ
ーソ運動を芯金基部16と共に接地ラグ14で効果的に規制
し、接地ラグ14が連結部17から大きくオフセットされる
ことにより、接地ラグ14間の剛性向上により防振効果が
得られ、そのようにしても、芯金基部16に対する接地ラ
グ14のオフセット量が小さいため、接地ラグ14間の亀裂
の発生が減少する。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図乃至第9図は本考案の第1実施例を示す。第1
図乃至第4図において、10はゴム様の弾性材料から成る
クローラ本体で、無端状に構成されている。このクロー
ラ本体10には、芯金11、キャンバス12、抗張体13等が埋
込まれると共に、接地面側に左右一対の接地ラグ14が設
けられている。芯金11はクローラ本体10の本体長手方向
に等間隔をおいて多数配置され、その隣合う芯金11間で
クローラ本体10の左右方向中央部に駆動輪が係合する係
合孔15が設けられている。
芯金11は、第5図乃至第8図に示すように、左右一対
の芯金基部16を中途部の連結部17で一体に連絡すると共
に、その各芯金基部16の連結部17側端部に外止め突起18
と転輪19転動用の通過部20とを一体に備えている。
そして、左右一対の芯金基部16は、互いに本体長手方
向逆方向に寸法SCだけオフセットして段違い状に連結部
17を介して連結され、また各通過部20は芯金基部16より
も本体長手方向に広幅であって、各芯金基部16に対する
本体長手方向両側への突出量L2,R2が略等しくなるよう
に形成されている。すなわち芯金基部16と通過部20とは
中心が略一致されている。従って、左右一対の芯金基部
16及び通過部20は、クローラ本体10に対して本体長手方
向に千鳥状の配置となっている。
なお、通過部20は走行時に転輪19が転動し通過する部
分であって、芯金基部16から内周面側に突出していて、
表面がクローラ本体10より露出すると共に、平坦面に形
成されている。左右一対の外止め突起18は、本体長手方
向の同一位置に左右相対向するように設けられている。
左右に分かれている一対の接地ラグ14は、芯金11の左
右一対の芯金基部16に略対応して配置され、連結部17を
中心に本体長手方向に互いに逆方向に所定量オフセット
されており、各芯金基部16のオフセット方向と、各芯金
基部16に対応する接地ラグ14のオフセット方向とが同一
方向とされている。
また、連結部17の中心から左右各接地ラグ14の中心ま
での本体長手方向のオフセット量SRは、左右一対の芯金
基部16のオフセット量SCよりも大に設定されており、接
地ラグ14は、連結部17の中心からSCだけオフセットした
芯金基部16に対して、同一オフセット方向にSR−SCだけ
オフセットされたものとなっている。
上記構成の弾性クローラを走行装置に掛装して走行す
る場合、転輪19が左右の芯金基部16に形成された通過部
20上を転動しながら通過する。この時、例えば第9図に
示す位置に転輪荷重Wが作用しても、芯金基部16から通
過部20先端までの突出量L2,R2が略等しいので、芯金基
部16によってシーソ運動を規制する効果が確保され、第
15図の従来の場合に比較して小さい傾斜角度θ2,少な
い落込み量T2となっている。
クローラ本体10は、駆動スプロセット等に対する巻掛
部では、左右一対の芯金基部16の端縁A〜Dに沿って屈
曲するが、その時の屈曲は端縁B、D側が緩やかである
のに対し、オフセット方向先端側にある端縁A、C側が
大となる。通常、スチールコード等の抗張体13、或いは
クローラ本体10を構成する弾性材料が受けるダメージ
は、端縁A、C側の部分が大になる。また、通過部20の
端部に転輪19が乗って芯金11が連結部17側を中心にシー
ソ運動するとき、前記芯金基部16の端縁A、C側は端縁
B、D側より大きく上下動する。
然るに、左右一対の接地ラグ14を左右一対の芯金基部
16に対応させて同一方向にオフセットし、更に連結部17
からの接地ラグ14のオフセット量SRを芯金基部16のオフ
セット量SCよりも大にすると、接地ラグ14の基部で端縁
A、C側部分のクローラ本体10を保護し且つ剛性を上げ
ることになり、巻掛部での屈曲時の急激な応力集中を緩
和でき、シーソ運動を抑えることができ、しかも接地ラ
グ14は芯金基部16からSR−SCだけオフセットされるの
で、芯金基部16の直下に位置する場合よりもシーソ運動
を抑える効果が大きく、且つ芯金間の剛性を高めて、振
動を減少するのに寄与できる。従って、これによって耐
久性の低下も防止できる。
第10図乃至第13図は本考案の第2実施例を示す。即
ち、この場合の弾性クローラは、外止め突起18の高さを
低くし、その頂面を平坦に形成して転輪等の通過部 20
を兼用するようにしたものである。従って、この場合に
は、外止め突起18の頂面を通過部20に兼用するため、こ
の外止め突起18も千鳥状の配置となっている。また芯金
11の連結部17にも係合孔21が形成されており、第13図に
は、本体長手方向における連結部17の中心が係合孔21の
略中心であり、それに対して通過部20がオフセットされ
ていることを示している。
(考案の効果) 以上詳述した本考案によれば、連結部17から本体長手
方向逆方向にオフセットされた左右の芯金基部16及び通
過部20の中心に対して、左右各接地ラグ14の中心を左右
各芯金基部オフセット方向と同一方向にオフセットし、
左右各接地ラグ14を連結部17に対して芯金基部16よりも
大きくオフセットしたので、転輪19が通過部20上に乗ら
ない区間を小さくして転輪落込みによる振動を抑えるよ
うにした上で、転輪19が通過部20の端部に乗ったときの
芯金11のシーソ運動を芯金基部16と共に接地ラグ14で効
果的に規制して振動を更に防止でき、接地ラグ14が連結
部17から芯金基部16よりも大きくオフセットされていて
接地ラグ14間の剛性向上により防振効果が得られるにも
かかわらず、接地ラグ14の芯金基部16からのオフセット
量が小さくなるため、石等を咬み込んでも接地ラグ14間
の溝で亀裂が生じるのを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第9図は本考案の第1実施例を示し、第1図
は弾性クローラの要部の平面図、第2図は同底面図、第
3図は同正面断面図、第4図は第2図のIV−IV矢視図、
第5図は芯金の平面図、第6図は同正面図、第7図は同
側面図、第8図は第5図のVIII−VIII矢視図、第9図は
作用説明図である。第10図乃至第13図は本考案の第2実
施例を示し、第10図は弾性クローラの要部の平面図、第
11図は同底面図、第12図は同正面断面図、第13図は同側
面断面図である。第14図は従来例を示す平面図、第15図
は第14図のXV−XV矢視図である。 10…クローラ本体、11…芯金、14…接地ラグ、16…芯金
基部、18…外止め突起、19…転輪、20…通過部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−30894(JP,A) 実開 昭63−180483(JP,U) 実開 平1−85193(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム様の弾性材料から成るクローラ本体
    (10)内に、中途部の連結部(17)と左右一対の芯金基
    部(16)とこの左右各芯金基部(16)上から本体長手方
    向両側に略同量突出している転輪転動用の左右通過部
    (20)とを一体的に備えた芯金(11)を本体長手方向に
    所定間隔をおいて埋込み、各芯金(11)の左右芯金基部
    (16)に略対応してクローラ本体(10)の接地面側に左
    右一対の接地ラグ(14)を設け、各芯金(11)の左右の
    芯金基部(16)及び通過部(20)を連結部(17)の本体
    長手方向中心に対して互いに本体長手方向逆方向にオフ
    セットした弾性クローラにおいて、 前記連結部(17)から本体長手方向逆方向にオフセット
    された左右の芯金基部(16)及び通過部(20)の中心に
    対して、左右各接地ラグ(14)の中心を左右各芯金基部
    オフセット方向と同一方向にオフセットし、左右各接地
    ラグ(14)を連結部(17)に対して芯金基部(16)より
    も大きくオフセットしたことを特徴とする弾性クロー
    ラ。
JP1989116448U 1989-10-02 1989-10-02 弾性クローラ Expired - Lifetime JP2527835Y2 (ja)

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JPH0185193U (ja) * 1987-11-30 1989-06-06

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