JP2516836Y2 - トラック荷役装置 - Google Patents

トラック荷役装置

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JP2516836Y2
JP2516836Y2 JP12698489U JP12698489U JP2516836Y2 JP 2516836 Y2 JP2516836 Y2 JP 2516836Y2 JP 12698489 U JP12698489 U JP 12698489U JP 12698489 U JP12698489 U JP 12698489U JP 2516836 Y2 JP2516836 Y2 JP 2516836Y2
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crane boom
crane
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裕 野間口
昭彦 井上
和幸 水野
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はトラック荷役装置に関し、トラック荷台に簡
易なクレーンを設けた荷役装置の構造改良に関する。
[従来の技術] かかるトラック荷役装置の一例を第5図に示す。図に
おいて、トラック荷台1の前端部にはガードフレーム2
が設けてあり、その左側の支柱フレーム21には、斜め上
方へ延びるクレーンブーム3の基端31が水平旋回自在に
連結され、上記クレーンブーム3の先端32にはチェーン
ブロック4が取付けられて、これよりクレーンフック41
が吊り下がっている。
上記クレーンブーム3の中間部は上記支柱フレーム21
の先端とチェーン部材5により連結してあり、クレーン
ブーム3の旋回支点O2と上記チェーン部材5の支柱フレ
ーム側連結点O1とはほぼ同心に位置している。
かかる荷役装置によれば、荷物をクレーンフック41に
係止してクレーンブーム3を荷台1外あるいは荷台1上
へ押しやり旋回せしめることにより、容易に荷物の積み
下ろしを行うことができる。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上記従来のトラック荷役装置において、ク
レーン旋回による吊り荷の重心移動に伴ってトラック荷
台は傾き、これにより、吊り荷を旋回せしめるのに大き
な力を必要とするとともに、旋回途中から自身の荷重分
力により吊り荷が過大な速度で自然旋回するという不具
合があった。
これを第6図で説明する。荷物を吊った状態でのブー
ム3先端の移動軌跡(図中太実線)を車両の前後方向よ
り見ると、上記ブーム先端位置は中立点Nでもっとも高
く、これより車両内外方向のいずれへも下降している。
しかして、質量Pの荷物を吊った時の旋回方向の分力
P1、P2は上記中立点Nを越えた外側で車両外方を向き、
内側で車両内方を向く。そして、外側旋回端では上記分
力P1はかなり大きなものとなる。これはすなわち、荷積
みないし荷降し時に、途中で吊り荷が自然旋回してしま
うこと、および特に荷積み時のブーム旋回に大きな力を
要することを示している。なお、図中、二点鎖線は無負
荷時のブーム先端軌跡を示す。
上記不具合を防止するために、荷台の傾斜を防ぐアウ
トリガを設けることも考えられるが、コストが大幅にア
ップし、簡易なクレーンを設ける意味がない。
本考案はかかる課題を解決するもので、トラック荷台
が傾斜しても容易かつ安全に吊り荷を旋回せしめること
ができ、スムーズな荷揚げおよび荷降ろしが可能なトラ
ック荷役装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の構成を説明すると、トラックの荷台1(第3
図)の幅方向の一方に偏った位置に立設した支柱21にク
レーンブーム3の基端31を水平旋回自在に連結し、斜め
上方へ延びる上記クレーンブーム3の先端32にクレーン
フック41を吊設するとともにクレーンブーム3の中間部
と上記支柱21をチェーン部材5で連結してなるトラック
荷役装置は、上記チェーン部材5の支柱側連結点O1を、
上記クレーンブーム3の旋回支点O2より車両後方かつ車
両内方位置にオフセットせしめてある(第1図、第2
図)。
[作用] 上記チェーン部材5の支柱側連結点O1を、クレーンブ
ーム3の旋回支点O2よりオフセットせしめたことによ
り、第4図の二点鎖線で示すように無負荷時のクレーン
ブーム先端の移動軌跡は車内外方向へ上昇する湾曲線を
なす。そして荷物を吊ると移動軌跡は無負荷時よりも車
内外方向へ下降する。従って移動軌跡は直線に近づくか
ら、ブーム旋回方向の吊り荷の荷重分力は小さくなり、
比較的小さな力でクレーンブーム3を旋回せしめること
ができるとともに、吊り荷が過大な速さで自然旋回する
ことはない。
[実施例] 第3図において、トラック荷台1には、キャブ6に近
接する前端部にガードフレーム2が設けてあり、上下方
向へ延びる左側の支柱フレーム21には、後上方へ傾斜す
るクレーンブーム3の基端31が連結してある。これを第
1図で説明すると、支柱フレーム21には中間部の上下位
置にステー71、72が固定され、これらステー71、72間に
垂直軸が架設されてこれに水平旋回自在にブラケット73
が支持せしめてある。そして、上記ブーム基端31を上記
ブラケット73に上下に回動可能に軸支せしめてある。
上記支柱フレーム21の上端近くの側面にはU字形のス
テー81が固定され、これに垂直に支持された軸の回りに
回転するブラケット82と、上記クレーンブーム3の中間
部とをチェーン部材5で連結してある。そして、このブ
ラケット82の回転中心、すなわちチェーン部材5の支柱
側連結点O1は、上記ブラケット73の回転中心、すなわち
クレーンブーム3の旋回支点O2よりも車両後方へl1だけ
ずれるとともに、車両内方へl2だけずれている(第2
図)。このl1、l2の一例はそれぞれ10mm、22mmである。
クレーンブーム3の先端32にはチェーンブロック4が
係止してあり、これより下方にクレーンフック41が吊り
下がっている。
かかる荷役装置の効果を図4に示す。図において二点
鎖線は無負荷時のクレーンブーム先端の移動軌跡を示す
もので、クレーンブームが車外側に旋回するとその先端
は曲線状に上昇し、車内側に旋回すると中立点Nを越え
てからゆるやかな曲線状に上昇する。荷物を吊るすと、
荷重Pで荷台が傾斜してクレーンブームの先端は車内外
で下降するから、移動軌跡は図中太線で示すように直線
に近づき、荷重分力P1、P2は小さくなる。図例では上記
移動軌跡は車内外で直線よりも若干上昇位置になり車外
側の荷重分力P1は車内方向に向き、車内側の荷重分力P2
は車外方向に向く。更に荷重Pが大きいと移動軌跡はほ
ぼ直線となり、更に荷重Pが増すと車内外で若干下降す
る移動軌跡となる。そして、上記連結点O1と旋回支点O2
のずれ量を適当に調整すれば、上記荷重分力P1、P2を最
も小さくする軌跡を選定することができる。
しかして、荷積みあるいは荷降し時に、旋回途中より
吊り荷が自然旋回してしまう不具合は生じず、安全な作
業が可能であるとともに、ブーム旋回に要する力も小さ
くて良い。
[考案の効果] 以上の如く、本考案のトラック荷役装置によれば、小
さな力で安全かつ容易に荷役作業を行うことができると
ともに、装置コストも安価である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案の一実施例を示し、第1図
は装置の側面図、第2図はその概略部分平面図、第3図
は装置の概略全体斜視図、第4図はブーム先端の移動軌
跡を示す概略正面図、第5図および第6図は従来例を示
し、第5図は装置の概略斜視図、第6図はブーム先端の
移動軌跡を示す概略正面図である。 1…荷台 2…ガードフレーム 21…支柱フレーム(支柱) 3…クレーンブーム 31…基端 32…先端 4…チェーンブロック 41…クレーンフック 5…チェーン部材 6…キャブ 73、82…ブラケット O1…支柱側連結点 O2…旋回支点

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラックの荷台の幅方向の一方に偏った位
    置に立設した支柱にクレーンブームの基端を水平旋回自
    在に連結し、斜め上方へ延びる上記クレーンブームの先
    端にクレーンフックを吊設するとともにクレーンブーム
    の中間部と上記支柱をチェーン部材で連結してなるトラ
    ック荷役装置において、上記チェーン部材の支柱側連結
    点を、上記クレーンブームの旋回支点より車両後方かつ
    車両内方位置にオフセットせしめたことを特徴とするト
    ラック荷役装置。
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JPH0364879U JPH0364879U (ja) 1991-06-25
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