JP2510652Y2 - 自動車用エアボックス構造 - Google Patents

自動車用エアボックス構造

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JP2510652Y2
JP2510652Y2 JP1990002301U JP230190U JP2510652Y2 JP 2510652 Y2 JP2510652 Y2 JP 2510652Y2 JP 1990002301 U JP1990002301 U JP 1990002301U JP 230190 U JP230190 U JP 230190U JP 2510652 Y2 JP2510652 Y2 JP 2510652Y2
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outside air
foam
drainage
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靖 谷垣内
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、自動車の車室内に外気を導入する自動車
用エアボックス構造、特に車室内への水、音、臭気の浸
入を防止するエアボックス構造に関するものである。
[従来技術] この種のエアボックス構造は、例えば第5図ないし第
7図に示すように、カウルトップパネル1とダッシュア
ッパーパネル2とが接合されて車幅方向に沿う閉断面が
形成され、このカウルトップパネル1には、その閉断面
内に外気を導入する開口部1aが開設される一方、ダッシ
ュアッパーパネル2には車室内に外気を導入する外気導
入口2aが形成されている。この外気導入口2aの周囲に
は、所定高さのフランジ壁3が配設されている。そし
て、この閉断面の両端部側には、サイドパネル4および
フードリッジレインフォース5が配設されている。この
サイドパネル4の下部には、連通開口4aが形成されると
共に、フードリッジレインフォース5の下部には、水抜
き開口5aが形成されている。
かかる構成によれば、カウルトップパネル1の開口部
1aから導入された外気Aが、ダッシュアッパーパネル2
の外気導入口2aを介して車室内へ導入されるようになっ
ている。
また、開口部1aから浸入した水Wは、ダッシュアッパ
ーパネル2の底面部2bを流れ、連通開口4a,水抜き開口5
aを介して車外に排水されることとなる。
なお、この種のものとしては、例えば特開昭59−2372
0号公報に記載されたようなものがある。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来のエアボックス構造に
あっては、図示省略のブロアユニットにより外気導入口
2aから外気Aを車室内に導入する際、カウルトップパネ
ル1上、特に開口部1aを塞ぐように積雪がある場合、開
口部1aでの流通抵抗が大きくなり、水抜き開口5aおよび
連通開口4aを空気A1が早い流速で逆流し、外気導入口2a
から吸い込まれる。従って、連通開口4aでの空気流速が
早いことから、水Wも逆流して外気導入口2aから車室内
に吸い込まれてしまう虞がある。また、エンジンルーム
内の臭気や音等がサイドパネル4およびフードリッジレ
インフォース5で形成される空間部6を介して連通開口
4aから外気導入口2aを通って車室内に入ると共に、フー
ドリッジレインフォース5より外側の騒音が水抜き開口
5a、連通開口4aを介して車室内に侵入する、という虞が
ある。
[課題を解決するための手段] この考案は、かかる従来の課題に着目してなされたも
ので、断面ボックス構造を呈するエアボックスの上面部
に外気を導入する開口部を形成し、該開口部から入った
外気を車室内に導く外気導入口を、前記エアボックスの
底面部の前記開口部とオフセットした位置に開設すると
共に、エアボックスの車幅方向両端部に設けられたサイ
ドパネルに排水用の連通開口を形成する一方、該サイド
パネルの側方に配設されたフードリッジレインフォース
に、前記連通開口からの水を排水する前記連通開口より
小さな水抜き開口を開設し、更に、該サイドパネルと前
記フードリッジレインフォースとの間の空間部に発泡体
を配設し、該発泡体の底面部をダッシュアッパーパネル
の底面部に密着させるとともに、発泡体の底面部に上方
に凹む凹部を形成して前記ダッシュアッパーパネルの底
面部と共働して前記連通開口から水抜き開口まで連通す
る排水通路を形成し、該排水通路の断面積を前記水抜き
開口側に向かって小さくした自動車用エアボックス構造
としたことを特徴としている。
[作用] かかる手段によれば、フードリッジレインフォースの
水抜き開口側に向かうに従って、発泡体等による排水通
路の断面積が小さく形成されているため、空気がこの排
水通路を介して吸入されるような状態となり、水抜き開
口側で空気の流速が速くなったとしても、排水通路の断
面積が連通開口側が大きくなっていることから、ここで
の流速が遅くなり、逆流が防止され、車室内への水の侵
入を防止することができる。しかも、発泡体であるた
め、排水通路の内壁面を水が伝わらないことから、連通
開口端縁からの水の飛散を防止できる。
また、サイドパネルとフードリッジレインフォースと
の間の空間部に発泡体が配設されているため、エンジン
ルームからその空間部を通る音や臭気が発泡体により遮
断されて、連通開口から外気導入口を介して車室内に侵
入するようなことがない。また、フードリッジレインフ
ォースの外側で発生する騒音は、水抜き開口から侵入す
るが、その発泡体により吸収されることから、外気導入
口から車室内へは殆ど侵入しないこととなる。
[実施例] 以下、この考案を実施例に基づいて説明する。
第1図ないし第3図はこの考案の一実施例を示す図で
ある。従来と同様ないし均等な部材については、同一符
号を付して説明する。
まず構成を説明すると、図中符号1はカウルトップパ
ネルで、このカウルトップパネル1とダッシュアッパー
パネル2とが接合されて車幅方向に沿う閉断面が形成さ
れ、このカウルトップパネル1の上面部1bには、その閉
断面内に外気を導入する開口部1aが開設される一方、ダ
ッシュアッパーパネル2の底面部2bには、車室内に外気
Aを導入する外気導入口2aが形成されている。この外気
導入口2aの周囲には、所定高さのフランジ壁3が配設さ
れると共に、この外気導入口2aの下側には、外気を吸入
する図示省略のブロアモータが配設されている。
そして、この閉断面の両端部側には、サイドパネル4
およびフードリッジレインフォース5が配設されてい
る。この両者は、それぞれ上面部4b,5bに形成されたフ
ランジ部4c,5cが接合されることにより、空間部6が形
成されている。このサイドパネル4の下部には、連通開
口4aが形成されると共に、フードリッジレインフォース
5の下部には、水抜き開口5aが形成されている。
その空間部6には、発泡体11が配設されている。この
発泡体11は、大略直方体形状を呈し、底面部11cには、
前記連通開口4aから水抜き開口5aまでを連続させる、前
記底面部11cを上方に凹ませた凹部11bが形成されてい
る。この凹部11bは、底面部2bと共に排水通路11aを形成
し、この排水通路11aの断面積は、水抜き開口5a側が小
さくなるように設定されている。
次に、かかる構成よりなる自動車用エアボックス構造
の作用について説明する。
まず、カウルトップパネル1の開口部1aから外気Aと
ともに水Wが入ると、この水Wはダッシュアッパーパネ
ル2の底面部2b上を車両側方に向って流れる。そして、
サイドパネル連通開口4a,排水通路11a,フードリッジレ
インフォース水抜き開口5aを通過して車外に排水され
る。
一方、第1図中二点鎖線に示すような積雪により、開
口部1aにおける外気Aの流入抵抗が大きくなると、水抜
き開口5a,排水通路11a,連通開口4aを通り、外気導入口2
aを介して車室内に外気A1が吸い込まれる。この場合、
排水通路11aの断面積が、連通開口4a側に向かうに従っ
て徐々に大きくなるため、水抜き開口5a側で速かった外
気A1の流速が、連通開口4a側で小さくなる。従って、飛
水は空気流速が最も速い水抜き開口5a側で生じ、連通開
口4a側ではほとんど生じない。水抜き開口5aでの飛水に
よる水滴W1は、発泡体11により吸着されることとなる。
その結果、水W1が外気導入口2aを介して車室内に侵入す
るようなことはない。
また、フードリッジレインフォース5とサイドパネル
4との間の空間部6には、エンジンルーム側の音が伝搬
したり、又、臭気が流入したりするが、その空間部6に
は、発泡体11が配設されているため、これにより遮断さ
れて、連通開口4aから外気導入口2aへの音や臭気等の侵
入が防止されることとなる。
なお、発泡体11をサイドパネル4及びフードリッジレ
インフォース5、更に底面部2bに密着させればより確か
に防音,防臭が図れる。
さらに、フードリッジレインフォース5の外側の音等
は、水抜き開口5aから侵入するが、この音は発泡体11で
吸音されることから、従来より車室内への音の侵入が抑
制されることとなる。
また、第4図に示す変形例のように、発泡体11の排水
通路11aの途中に、拡大凹部11dを形成することにより、
空気流速を一層低下させることができると共に、消音効
果も向上することとなる。
[考案の効果] 以上説明してきたように、この考案によれば、サイド
パネルとフードリッジレインフォースとの間の空間部に
発泡体を配設し、この発泡体の底面部に上方に凹む凹部
を形成してエアボックスの底面部と共働して連通開口か
ら水抜き開口まで連通する排水通路を形成し、この排水
通路の断面積を水抜き開口側に向かって小さくすること
により、逆流時の連通開口側の外気の流速を弱めて水抜
き開口から逆流した水の外気導入口から車室内への侵入
を防止することができると共に、飛水を発泡体に吸着さ
せることによっても車室内への水の侵入を防止でき、さ
らには、水抜き開口から入るフードリッジレインフォー
スの外側から車室内への音や臭気等の侵入を発泡体の存
在により防止できる、という実用上有益な効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図はこの考案の自動車用エアボックス
構造の一実施例を示す図で、第1図は第2図のI−I線
に沿う断面図、第2図は同構造の要部を示す斜視図、第
3図は第2図のIII−III線に沿う断面図、第4図は発泡
体の車幅方向に沿う断面図、第5図ないし第7図は従来
例を示す図で、第5図は同構造の第2図に相当する斜視
図、第6図および第7図はそれぞれ第5図のVI−VI線,V
II−VII線に沿う断面図である。 1…カウルトップパネル 1a…開口部 1b…上面部 2…ダッシュアッパーパネル 2a…外気導入口 2b…底面部 4…サイドパネル 4a…連通開口 5…フードリッジレインフォース 5a…水抜き開口 6…空間部 11…発泡体 11a…排水通路 11b…凹部 11c…底面部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面ボックス構造を呈するエアボックスの
    上面部に外気を導入する開口部を形成し、該開口部から
    入った外気を車室内に導く外気導入口を、前記エアボッ
    クスの底面部の前記開口部とオフセットした位置に開設
    すると共に、エアボックスの車幅方向両端部に設けられ
    たサイドパネルに排水用の連通開口を形成する一方、該
    サイドパネルの側方に配設されたフードリッジレインフ
    ォースに、前記連通開口からの水を排水する前記連通開
    口より小さな水抜き開口を開設し、更に、該サイドパネ
    ルと前記フードリッジレインフォースとの間の空間部に
    発泡体を配設し、該発泡体の底面部をダッシュアッパー
    パネルの底面部に密着させるとともに、発泡体の底面部
    に上方に凹む凹部を形成して前記ダッシュアッパーパネ
    ルの底面部と共働して前記連通開口から水抜き開口まで
    連通する排水通路を形成し、該排水通路の断面積を前記
    水抜き開口側に向かって小さくしたことを特徴とする自
    動車用エアボックス構造。
JP1990002301U 1990-01-11 1990-01-11 自動車用エアボックス構造 Expired - Lifetime JP2510652Y2 (ja)

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