JPH06270662A - 車体のエアボックス構造 - Google Patents

車体のエアボックス構造

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JPH06270662A
JPH06270662A JP8679293A JP8679293A JPH06270662A JP H06270662 A JPH06270662 A JP H06270662A JP 8679293 A JP8679293 A JP 8679293A JP 8679293 A JP8679293 A JP 8679293A JP H06270662 A JPH06270662 A JP H06270662A
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JP
Japan
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air
air box
box
outside air
vehicle
Prior art date
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Pending
Application number
JP8679293A
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English (en)
Inventor
Hironobu Uchino
広信 内野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Shatai Co Ltd
Original Assignee
Nissan Shatai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダッシュロアより前方にウインドシールドの
下縁が位置する車体であっても、エンジンルームに充分
な容積を設定することができるエアボックス構造を提供
する。 【構成】 エンジンルーム2側と車室3内側とに、各々
車幅方向に延在し相互に連通する第1のエアボックス1
6と第2エアボックス27とを設ける。第1のエアボッ
クス16には、外気取入口と侵入した雨水の排水路12
とを設ける。一方、第2のエアボックス27には、外気
を車室3内に供給するための外気供給口24を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車体におい
て、車室とエンジンルームとを仕切るダッシュロアの上
部に設けられるエアボックスの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエアボックス構造としては、図4
に示したものが知られている(実開平4−11346号
公報参照)。すなわち、車体41にはエンジンルーム4
2と車室43とを仕切るダッシュロア44が設けられて
おり、前記エンジンルーム42の上面にはフード45が
配置されている。前記ダッシュロア44の上部であって
車室43側には、ダッシュアッパ46とカウルトップ4
7が結合され、これにより車幅方向に延在するエアボッ
クス48が形成されている。
【0003】前記カウルトップ47には、ウインドシー
ルド51の下縁52が支持されているとともに、外気取
入口49が形成されている。前記ダッシュアッパ46に
は、その下面側に配置された空調装置のブロアユニット
50に連通する外気供給口54が設けられており、前記
ブロアユニット50には車室43内に開口するダクト5
3が設けられている。
【0004】かかる構造において、外気取入口49から
エアボックス48内に取り入れられた外気は、エアボッ
クス48内を通流して、外気供給口54からブロアユニ
ット50内に吸引された後、ダクト53を介して車室4
3内に給送される。また、外気取入口49からは、外気
のみならず雨水や洗車時の水等が侵入し、この侵入した
水はエアボックス48の下面を排水路として車幅方向に
流れ、外部に排水される。すなわち、エアボックス48
は外気を取り入れる機能と、取り入れた外気を通流させ
る機能、通流させた外気を車室43内に給送する機能、
侵入した水の排水機能を有し、さらにはその断面ボック
ス形状により車体構造部材としての機能を有するもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示した構造は、セダン型車等のウインドシールド51の
下縁52がダッシュロア44より車室43側に設けられ
たものであり、所謂セミキャブ車と称される車両にあっ
ては、ウインドシールド51の下縁52がダッシュロア
44より前方に位置する。したがって、このような車体
構造のセミキャブ車においては、ダッシュロア44より
車室43側で外気を取り入れることは不可能となること
から、前述した外気を取り入れる機能を確保するために
は、エアボックス48をダッシュロア44よりエンジン
ルーム42側に設けなければならない。
【0006】このとき、エアボックス48は、前述のよ
うに外気を取り入れる機能、取り入れた外気を通流
させる機能、流通させた外気を車室内に給送する機
能、流入した水の排水機能、及び車体構造部材とし
ての機能を具備することが必要である。したがって、か
かる機能〜を全て具備したエアボックス48をエン
ジンルーム42内に設けることは、今まで車室43側に
設けていた構造と同様のエアボックス48をエンジンル
ーム42側に移行させることとなる。その結果、エンジ
ンルーム42の容積が極端に減少し、該エンジンルーム
42内における機器の配置レイアウトが大幅に制約され
るばかりでなく、機器を増加させて装備の充実を図るこ
とも困難となるものであった。
【0007】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、ダッシュロアより前方にウインド
ウシールドの下縁が位置する車体であっても、エンジン
ルームに充分な容積を設定することができるエアボック
ス構造を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、車室とエンジンルームとを仕切る
ダッシュロアより前方に、ウインドウシールドの下縁が
位置する車体において、前記ダッシュロアの上部であっ
てエンジンルーム側に、車幅方向に延在し外気取入口と
該外気取入口から侵入した水の排水路とを有する第1の
エアボックスを形成する一方、前記ダッシュロアの上部
であって車室内側には、車幅方向に延在するとともに前
記第1のエアボックスに連通し、車室内への外気供給口
を有する第2のエアボックスを設けてある。
【0009】
【作用】前記構成において、外気は外気取入口から第1
のエアボックス内に流入した後、該第1のエアボックス
に連通する第2のエアボックス内に流入し、該第2のエ
アボックスに設けられている外気供給口から車室内に吸
入される。また、外気取入口から第1のエアボックス内
に侵入した雨水等は、該第1のエアボックスに設けられ
ている排水路を通流して排水される。したがって、第1
のエアボックスにあっては、外気を取り入れる機能と流
入した水の排水機能とを主として有し、第2のエアボッ
クスは外気を通流させる機能と通流させた外気を車室内
に吸引させる機能を主として有する。また、両エアボッ
クスは、共に車幅方向に延在して車体構造部材として機
能する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図にしたがって説
明する。すなわち、図1に示したように、車体1にはエ
ンジンルーム2と車室3とを仕切るダッシュロア4が設
けられている。該ダッシュロア4の上端部には、その一
部が切欠させた切欠部5が設けられているとともに、該
切欠部5を除く上縁部には、図3に示したように、エン
ジンルーム2側に屈曲させた上縁フランジ6が設けられ
ている。
【0011】該上縁フランジ6には、エンジンルーム2
側に配置され車幅方向に延在するダッシュアッパフロン
ト7が、その後縁部に形成された後縁フランジ8にて結
合されている。このダッシュアッパフロント7には、相
対向する前壁9と後壁10、及びこの両壁9,10の下
端部に連なる底壁11とにより形成された排水路12を
有し、該排水路12の両端部には図示しない排水口が設
けられている。また、前壁9の上縁部には前縁フランジ
14が形成され、後壁10には、図2に示したように、
前記ダッシュロア4の切欠部5に対応する部位に、他の
部位より傾斜角の小さいエアガイド部13が設けられ、
該エアガイド部13の端縁は切欠部5の縁部に沿って結
合されている。
【0012】前記前縁フランジ14には、ダッシュアッ
パフロント7の上面に配置されたフィニッシャ15前端
部が固定されており、このフィニッシャ15とダッシュ
アッパフロント7とにより第1のエアボッス16が形成
されている。前記フィニッシャ15には、間欠的に外気
取入口17が形成されているとともに、前端部の上面に
はウェザーストリップ18取り付けられ、該ウェザース
トリップ18には前記エンジンルーム2の上面に配置さ
れたフード19の後端下面が密接している。
【0013】一方、前記ダッシュロア4の上部であって
車室3側には、車幅方向に延在するダッシュアッパリア
20が結合されている。該ダッシュアッパリア20は、
前記ダッシュロア4に結合された底壁21と、該底壁2
1の後端に起立し前記ダッシュロア4に対向する後壁2
2とを一体的に有する断面略L字状に形成されている。
前記底壁21の端部には、その下面側に配置された空調
装置のブロアユニット23に連通する外気供給口24が
設けられ、前記後壁22の上縁部には車体後方に屈曲さ
れた端縁フランジ25が設けられている。
【0014】該端縁フランジ25には、カウルトップパ
ネル26の後端下面が結合されており、該カウルトップ
パネル26は前端部側において前記ダッシュアッパフロ
ント7の後縁フランジ8上に結合されている。これによ
り、ダッシュロア4の上部であって、車室3内側には、
該ダッシュロア4の上部と、ダッシュアッパリア20及
びカウルトップパネル26により隔成され車幅方向に延
在する第2のエアボックス27が形成されている。ま
た、カウルトップパネル26と前記切欠部5間には、連
通口28が形成されることとなり、該連通孔28を介し
て両エアボックス16,27は連通されている。
【0015】前記カウルトップパネル26の前部には、
ダッシュロア4よりエンジンルーム2側に延びる延設部
29が設けられており、該延設部29上にはウインドシ
ールド30がその下縁31よりやや後方にて、接着剤3
2によって固着されている。したがって、ウインドシー
ルド30の下縁31は、ダッシュロア4より前方に位置
し、また、ウインドシールド30の前端上面には、前記
フィニッシャ15の後端部が固着されている。
【0016】以上の構成にかかる本実施例において、前
記空調装置が外気導入モードで作動した場合、あるいは
外気導入モードで走行を行った場合には、外気Aは外気
取入口17から第1のエアボックス16内に流入する。
この第1のエアボックス16内に流入した外気Aは、連
通口28を介して第2のエアボックス27内に流入した
後、外気供給口24からブロアユニット23内に流入
し、車室3内に給送される。
【0017】また、外気取入口17から第1のエアボッ
クス16内に侵入した雨水Wは、該第1のエアボックス
16に設けられている排水路12を通流して排水され
る。したがって、第1のエアボックス16にあっては、
外気を取り入れる機能と流入した雨水Wの排水機能とを
主として有し、第2のエアボックス27は外気Aを通流
させる機能と通流させた外気Aを車室3内に給送する機
能を主として有する。
【0018】また、両エアボックス16,27は、共に
車幅方向に延在して、車体構造部材として機能すること
から、両エアボックス16,27の断面積を従来より小
さくしても、車体前部の剛性を充分に確保することがで
きる。したがって、両エアボックス16,27により、
基本的にエアボックスとして必要な機能を全て具備しつ
つ、エンジンルーム2側に配置されるエアボックス16
の断面積を小さくすることが許容される。
【0019】よって、第1のエアボックス16の断面積
を小さくすることにより、ウインドシールド30の下縁
31がダッシュロア4より前方に位置するセミキャブ車
であっても、エンジンルーム2内に充分な容積を設定す
ることができる。このため、セミキャブ車であっても、
該エンジンルーム2における機器の配置レイアウト上の
自由度を確保し得るとともに、エンジンルーム2内に配
置される機器を増加させて装備の充実を図ることも可能
となる。
【0020】また、このようにエアボックスの1つの機
能である、車体構造部材としての機能に関しては、両エ
アボックス16,27により従来以上の剛性確保が可能
となることから、第2のエアボックス27にあっても、
外気Aを通流さる機能を阻害しない範囲、つまり空気の
通流抵抗が極度に増加しない範囲で、その断面積を縮小
することも可能となる。よって、車体剛性に影響を与え
ることなく、車室3内側に配置される第2のエアボック
ス27の断面積を小さくすることができ、したがって第
2のエアボックス27を車室3側に配置しても、居住空
間への影響を極力押さえることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、エンジン
ルーム側と車室内側とに各々車幅方向に延在し相互に連
通する第1のエアボックスと第2エアボックスとを設
け、第1のエアボックスには、外気取入口と侵入水の排
水路とを設け、第2のエアボックスには、外気を車室内
に供給するための外気供給口を設けるようにした。した
がって、第1及び第2のエアボックスにより、基本的に
エアボックスとして必要な機能を全て具備しつつ、車幅
方向に延在する両エアボックスが共に車体構造部材とし
て機能することにより、両エアボックスの断面積を従来
より小さくしても、車体前部の剛性を充分に確保するこ
とができる。
【0022】よって、ウインドシールドの下縁がダッシ
ュロアより前方に位置するセミキャブ車において、エン
ジンルーム側に配置される第1のエアボックスの断面積
を小さくして、エンジンルームの容積を増大させること
ができる。よって、セミキャブ車であっても、エンジン
ルーム内における機器の配置レイアウト上の自由度を確
保し、さらにはエンジンルーム内に配置される機器を増
加させて装備の充実を図ることが可能となる。
【0023】また、エアボックスの1つの機能である、
車体構造部材としての機能に関しては、両エアボックス
により従来以上の剛性の確保が可能となる結果、車体剛
性に影響を与えることなく、車室内側に配置される第2
のエアボックスの断面積を小さくすることもでき、これ
により居住空間への影響を極力押さえつつ、エンジンル
ーム内の容積増大を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部破断斜視図であ
る。
【図2】同実施例における外気取入口が設けられた部位
の垂直断面図である。
【図3】同実施例におけるブロアユニットが設けられた
部位の垂直断面図である。
【図4】従来構造を示す垂直断面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 エンジンルーム 3 車室 4 ダッシュロア 12 排水路 16 第1のエアボックス 17 外気取入口 24 外気供給口 27 第2のエアボックス 30 ウインドシールド 31 下縁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室とエンジンルームとを仕切るダッシ
    ュロアより前方に、ウインドシールドの下縁が位置する
    車体において、前記ダッシュロアの上部であってエンジ
    ンルーム側に、車幅方向に延在し外気取入口と該外気取
    入口から侵入した水の排水路とを有する第1のエアボッ
    クスを形成する一方、前記ダッシュロアの上部であって
    車室内側には、車幅方向に延在するとともに前記第1の
    エアボックスに連通し、車室内への外気供給口を有する
    第2のエアボックスを設けたことを特徴とする車体のエ
    アボックス構造。
JP8679293A 1993-03-22 1993-03-22 車体のエアボックス構造 Pending JPH06270662A (ja)

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JP8679293A JPH06270662A (ja) 1993-03-22 1993-03-22 車体のエアボックス構造

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JP8679293A JPH06270662A (ja) 1993-03-22 1993-03-22 車体のエアボックス構造

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007153179A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Mitsubishi Motors Corp 車両の空調用エアインテークダクト構造
DE102013204866A1 (de) * 2013-03-20 2014-09-25 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Fahrzeug mit einer Lüftungs- bzw. Klimaanlage und einer Ansaugeinrichtung für Frischluft
CN114954677A (zh) * 2022-06-29 2022-08-30 长城汽车股份有限公司 车辆前挡风玻璃排水结构及车辆

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