JP2501970Y2 - ダクト用換気扇 - Google Patents

ダクト用換気扇

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JP2501970Y2
JP2501970Y2 JP13781289U JP13781289U JP2501970Y2 JP 2501970 Y2 JP2501970 Y2 JP 2501970Y2 JP 13781289 U JP13781289 U JP 13781289U JP 13781289 U JP13781289 U JP 13781289U JP 2501970 Y2 JP2501970 Y2 JP 2501970Y2
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覚 石井
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は例えば浴室などの天井に設けられるダクト用
換気扇に関する。
(従来の技術) 例えば浴室などの天井に設けられるダクト用換気扇と
しては、第5図及び第6図に示すものがある。ここで、
例えば鋼板製のダクト接続体1は、上部寄りに図示右方
へ膨出する接続口部2を溶接等により一体に有する略矩
形の板状をなし、浴室の天井に開口部3を形成する矩形
枠状の木枠4に下端のフランジ部1aが当接した状態に取
付けられている。また、前記接続口部2には、図示しな
いダクトが接続されるようになっている。一方、本体枠
5は下端開口部にフランジ部5aを有する矩形箱状をな
し、その内部に、下面に吸気口6を備えるファン装置7
が配設されるようになっている。この本体枠5は、前記
開口部3に下方から挿入されて取付けられ、このとき、
前記ダクト接続体1に右側面が密接状態に合わされてフ
ァン装置7の排気口8が前記接続口部2に連通するよう
になっている。
而して、かかる構成のダクト用換気扇にあっては、前
記ダクト接続体1と本体枠5の右側面との密接状態を確
保すべく、次のような係合構造がとられている。即ち、
ダクト接続体1の上端部に設けられた被係止部1bに、前
記本体枠5の上面に設けられた係止部5bが係合してい
る。そして、ダクト接続体1の下部には、係合孔9aを有
する係合片部9が内方に向けて切起しにより折返して形
成され、この係合片部9が本体枠5に形成された角孔10
を貫通して該本体枠5の内面に沿うように差し込まれ、
該本体枠5の内側にて係合片部9の係合孔9aが係合突起
11に係合している。
このような係合構造により、ダクト接続体1と本体枠
5の右側面との密接状態を確保でき、両者の離間による
排気漏れ等の不都合が防止されるようになっている。ま
た、この係合構造により、取付け工事時などに、本体枠
5とダクト接続体1とを一体化して持ち運びできるとい
う利点も得られるものである。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来の係合構造では、次のような
問題点がある。
即ち、第6図に示すように、係合片部9を差し込むた
めの角孔10の下部と、ダクト接続体1の係合片部9を切
起した開口1c部分の一部とがラップして、本体枠5内と
天井裏とを連通させる隙間sが形成されてしまう。この
ため、その隙間sから浴室の湿気が天井裏に漏れるとい
う不具合を有するものであった。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、本体枠内と天井裏とを連通させる隙間を形成するこ
となくダクト接続体と本体枠の一側面との気密状態を確
保できるダクト用換気扇を提供するにある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 本考案のダクト用換気扇は、ダクト接続体の上端部に
本体枠の上面の係止部が係合する被係止部を設け、ダク
ト接続体の下部に本体枠側に突出する弾性変形可能な爪
部を設けると共に本体枠に該爪部に弾性係合する係合凹
部を設け、ダクト接続体のフランジ部の下面に突起部を
設けると共に本体枠のフランジ部に該突起部に係合する
係合部を設けた構成に特徴を有する。
(作用) 上記手段によれば、ダクト接続体と本体枠とは、上部
での係止部への被係止部の係合、下部での爪部への係合
凹部の弾性係合、フランジ部での突起部への係合部の係
合、の3か所の係合により密接状態が確保される。この
場合、本体枠の側面に孔を設けるものではないから、本
体枠内と天井裏とを連通させる隙間が形成さることはな
い。
(実施例) 以下本考案の一実施例について、第1図乃至第4図を
参照して説明する。
まず、全体構成を示す第1図において、21は矩形枠状
の木枠であり、これは図示しない浴室の天井に設けら
れ、該天井に開口部22を形成している。
23は例えば鋼板製のダクト接続体であり、これは、上
部寄りに図示右方へ膨出する接続口部24を一体に有する
略矩形の板状をなし、下端に形成されたフランジ部23a
を前記木枠21の下縁部に当接させた状態で、該木枠21に
例えばねじ止めされて天井裏に立設状態に取付けられて
いる。また、前記接続口部24は、その内部に逆風防止用
のシャッタ25が配設され、右側部に図示しないダクトが
接続されるようになっている。
一方、26は本体枠であり、これは前記開口部22に嵌ま
り込む大きさの矩形箱状をなし、その下端開口部にはフ
ランジ部26aが一体に形成されている。そして、この本
体枠26内にはファン装置27が配設されている。このファ
ン装置27は、本体枠26内上部にねじ止めされたモータ台
28に下向きに固定されたモータ29、このモータ29の回転
軸に取付けられた送風羽根30、この送風羽根30を囲むケ
ーシング31等から構成されている。そして、ケーシング
31の下面には吸気口32が形成され、本体枠26の図示右側
面26bの上部寄りには排気口33が形成されている。かか
る本体枠26は、前記開口部22に下方から挿入されて取付
けられ、このとき、後述するように、前記ダクト接続体
23に右側面26bが密接状態に合わされて排気口33が前記
接続口部24に連通するようになっている。また、このと
き本体枠26のフランジ部26aが前記木枠21に当接状態に
取付けられるものであるが、フランジ部26aのうち右側
面26bの下端に形成されたものは、前記ダクト接続体23
のフランジ部23aに重ね合わされるようになる。さら
に、本体枠26の下面部分には、図示しない化粧枠が取付
けられるようになっている。
さて、前記ダクト接続体23と本体枠26の右側面26bと
の密接状態を確保するための係合構造について、第2図
乃至第4図も参照して説明する。
まず、第1図に示すように、本体枠26の上面には、右
側の縁辺部からやや内側に位置して、係止部を形成する
凹部34が設けられている。そして、ダクト接続体23の上
端部には、被係止部たる鉤状部35が一体に形成されてお
り、この鉤状部35が前記凹部34に係合するようになって
いる。
そして、前記ダクト接続体23の下部には、第2図にも
示すように、弾性変形可能な爪部36が、例えば周囲を切
り抜かれて本体枠26側に若干折曲げられることにより形
成されている。そして、本体枠26の右側面26bには、係
合凹部37が凹設されており、この係合凹部37が前記爪部
36に弾性係合するようになっている。
さらに、ダクト接続体23のフランジ部23aの下面に
は、先端部が丸みをおびた舌片状の突起部38が、例えば
切起しにより形成されている。そして、本体枠26の前記
フランジ部23aに重なり合うフランジ部26bには、係合部
としての透孔39が形成されており、この透孔39を前記突
起部38に嵌合することにより係合するようになってい
る。この場合、突起部38及び透孔39の形状は、第3図及
び第4図に示す通りであり、ここで、透孔39は第3図で
左右方向に細長く形成されていると共に、突起部38の右
側縁38aに透孔39の右端部39aが当接する状態で、ダクト
接続体23が本体枠26の右側面26bに密接するように形成
されている。
以上のように構成されるダクト用換気扇を天井に取付
けるにあたっては、まず、ダクト接続体23を上述のよう
に木枠21に取付け、接続口部24にダクトを接続する。次
に、本体枠26を、開口部22に下方から挿入して木枠21に
固定する。このとき、ダクト接続体23と本体枠26とは、
上部で鉤状部35に凹部34が係合し、下部で係合凹部37が
爪部36に弾性係合し、フランジ部23a,26aで透孔39が突
起部38に嵌合する。これにより、ダクト接続体23と本体
枠26の右側面26bとが密接した状態に取付けられるので
ある。しかる後、本体枠26の下面部分に化粧枠が取付け
られる。
上記構成において、ファン装置27が運転されると、浴
室内の空気が化粧枠及び本体枠26の下端開口部を通って
吸気口32から吸入され、その空気は排気口33から接続口
部24を通ってダクト側に排出され、ダクトを通して外部
に排出される。このとき、シャッタ25は風圧にて接続口
部24内を開放し、またファン装置27の停止時には接続口
部24内を閉塞して空気の逆流を防止するようになってい
る。
而して、上述のような3か所の係合構造により、ダク
ト接続体23と本体枠26との密接状態が確保されて、両者
の離間による排気漏れ等の不都合が確実に防止される。
そして、本実施例の場合、本体枠26の右側面26bに孔を
設けるものではないから、従来のものと異なり、本体枠
26内と天井裏とを連通させる隙間が形成されることはな
い。また、突起部38及び透孔39は夫々室内側のフランジ
部23a及びフランジ部26aに設けられているから直接目視
が可能であり、本体枠5の挿入時に該本体枠5でかくれ
た目視不能な係合片部9に角孔10を差し込む従来のもの
に比べて、取付け時に爪部36に対する係合凹部37の位置
合わせを容易に行うことができ、ひいては本体枠26の取
付け作業を容易にできる。さらには、取付け工事時など
に、本体枠26とダクト接続体23とを一体化して持ち運び
できる利点が得られることは勿論である。
このように本実施例によれば、本体枠26内と天井裏と
を連通させる隙間を形成することなくダクト接続体23と
本体枠26の右側面26aとの密接状態を確保でき、しか
も、本体枠26の取付け作業を容易に行うことができるも
のである。
尚、本考案は上記実施例に限定れさるものではなく、
例えば係止部と被係止部或いは突起部と係合部の形状は
様々な変形例が考えられるなど、要旨を逸脱しない範囲
内で適宜変更して実施し得るものである。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように、本考案のダクト用換
気扇によれば、本体枠内と天井裏とを連通させる隙間を
形成することなくダクト接続体と本体枠の一側面との密
接状態を確保できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の一実施例を示すもので、第
1図は全体の縦断面図、第2図は要部の斜視図、第3図
はフランジ部部分の拡大縦断面図、第4図は第3図のIV
-IV線に沿う要部の縦断面図である。また、第5図及び
第6図は従来例を示す夫々第1図及び第2図相当図であ
る。 図面中、22は開口部、23はダクト接続体、23aはフラン
ジ部、24は接続口部、26は本体枠、26aはフランジ部、2
7はファン装置、33は排気口、34は凹部(係止部)、35
は鉤状部(被係止部)、36は爪部、37は係合凹部、38は
突起部、39は透孔(係合部)を示す。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井に形成された開口部の下縁部に下端の
    フランジ部が当接した状態に取付けられて天井裏に立設
    状態になされ側部にダクトが接続される接続口部を有す
    るダクト接続体と、下端開口部にフランジ部を有する箱
    状をなし内部にファン装置が配設されると共に前記天井
    の開口部に下方から挿入されて前記ファン装置の排気口
    が前記ダクト接続体の接続口部と連通するように該天井
    裏に配設される本体枠とを備えるものであって、前記ダ
    クト接続体の上端部に前記本体枠の上面の係止部が係合
    する被係止部を設け、前記ダクト接続体の下部に前記本
    体枠側に突出する弾性変形可能な爪部を設けると共に前
    記本体枠に該爪部に弾性係合する係合凹部を設け、前記
    ダクト接続体のフランジ部の下面に突起部を設けると共
    に前記本体枠のフランジ部に該突起部に係合する係合部
    を設けたことを特徴とするダクト用換気扇。
JP13781289U 1989-11-28 1989-11-28 ダクト用換気扇 Expired - Lifetime JP2501970Y2 (ja)

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