JP2023082874A - 接合型半導体ウェーハの製造方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023082874000001
【課題】発光素子を備えた接合型半導体ウェーハを、発光素子の輝度低下の発生を抑制して製造できる接合型半導体ウェーハの製造方法を提供すること。
【解決手段】出発基板上にエピタキシャル成長した化合物半導体の積層体を、可視光透過性接合材を介して可視光透過性の異種基板に転写して作製する接合型半導体ウェーハの製造方法であって、前記出発基板上に、開口部を有する無極性誘電体のマスクパターンを作製する工程と、前記出発基板の前記マスクパターンの前記開口部を通して露出した部分に、前記化合物半導体の積層体を柱状の発光素子としてエピタキシャル成長させる工程と、前記化合物半導体の積層体を、前記可視光透過性接合材を介して前記異種基板に転写する工程とを有することを特徴する接合型半導体ウェーハの製造方法。
【選択図】図33

Description

本発明は接合型半導体ウェーハの製造方法に関する。
出発基板上にエピタキシャル成長した積層体のうち、発光素子として機能するのに必要な部分(以下、機能層と呼ぶ)を、出発基板から分離し、別の基板へ移載する技術は、出発基板の物性に起因する制約を緩和し、デバイスシステムの設計自由度を上げるために重要な技術である。
マイクロLEDデバイスにおいては、出発基板のままでは駆動回路に移載するのが難しく、移載技術が必須である。マイクロLEDデバイスに適した駆動回路への移載を可能とするドナー基板を作製するためには、機能層を永久基板に接合して、該接合後に出発基板を除去するか、仮支持基板にて保持した状態で出発基板を除去し、その後永久基板に接合するなど、移載を実現する技術が必要である。
また、ウェーハ全体に対し機能層をエピタキシャル成長し、それを所望のマイクロLEDのサイズになるようエッチング加工により素子分離した場合、加工界面に輝度低下の原因となるエッチングダメージが発生するが、素子サイズの小さいマイクロLEDでは輝度低下が顕著になる問題がある。
特許文献1では、半導体エピタキシャル基板と仮支持基板とを誘電体層を介して熱圧着接合する技術とウェットエッチングで仮支持基板とエピタキシャル機能層を分離する技術が開示されている。しかし、特許文献1に記載された技術を用いて小サイズ化したマイクロLEDは実現可能だが、輝度低下に対する改善策は示されていない。
特許文献2では、分離溝を形成して犠牲層露出後、接合を行い、分離溝を介して犠牲層エッチングを実施して出発基板を分離する技術が開示されている。しかし、特許文献2に記載された技術を用いて小サイズ化したマイクロLEDは実現可能だが、輝度低下に対する改善策は示されていない。
特許文献3~4は、基板の一部をSiOなどのマスク材で覆い、マスク部以外の箇所にエッチングによる素子分離が不要な発光素子の製造方法が開示されている。しかし、これらの文献には、発光素子を出発基板とは異なる基板に移し替える工程は記載されていない。
特開2021-27301号公報 国際公開第WO2014-020906号 特開平5-3344号公報 特開2002-261329号公報 特開2002-100805号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、発光素子を備えた接合型半導体ウェーハを、発光素子の輝度低下の発生を抑制して製造できる接合型半導体ウェーハの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、出発基板上にエピタキシャル成長した化合物半導体の積層体を、可視光透過性接合材を介して可視光透過性の異種基板に転写して作製する接合型半導体ウェーハの製造方法であって、
前記出発基板上に、開口部を有する無極性誘電体のマスクパターンを作製する工程と、
前記出発基板の前記マスクパターンの前記開口部を通して露出した部分に、前記化合物半導体の積層体を柱状の発光素子としてエピタキシャル成長させる工程と、
前記化合物半導体の積層体を、前記可視光透過性接合材を介して前記異種基板に転写する工程と
を有することを特徴する接合型半導体ウェーハの製造方法を提供する。
このような製造方法であれば、エピタキシャル成長させる工程であらかじめ分離した柱状の発光素子構造が得られるため、エピタキシャル成長により得られた発光素子に対する素子分離のためのエッチング加工が不要となり、素子分離のためのエッチングによって形成される素子表面のダメージ層による発光素子の輝度低下を抑制することができる。したがって、本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法であれば、発光素子、例えばマイクロLEDを備えた接合型半導体ウェーハを、発光素子の輝度低下の発生を抑制して製造できる。
例えば、前記化合物半導体の積層体として、発光層と窓層とを有するマイクロLED構造体をエピタキシャル成長させ、前記化合物半導体の積層体の1辺を100μm以下とすることができる。
素子分離の際のエッチングダメージによるLEDの輝度低下は、素子サイズが小さいほど顕著になるが、本発明の製造方法では、発光層と窓層とを有するマイクロLED構造体であって、その1辺が100μm以下の素子において、輝度低下を顕著に抑制することができる。
前記マスクパターンの前記開口部の大きさを、前記開口部が正方形の場合は1辺が5μm以上100μm以下とし、前記開口部が長方形の場合は長軸方向を5μmを超えて100μm以下とし、短軸方向を5μm以上80μm以下とすることが好ましい。
例えば、このようなマスク設計であれば、1辺が100μm以下の発光素子である化合物半導体の積層体をエピタキシャル成長させることができる。
また、前記マスクパターンの前記開口部の間隔を0.2μm以上100μm以下とすることが好ましい。
このようなマスク設計であれば、無極性誘電体上に多結晶が生じるのを防ぐことができると共に、選択成長マスクとしての効果を十分に発揮することができる。
また、前記マスクパターンの無極性誘電体の厚さを、0.01μm以上、かつ、前記開口部の幅の1.5倍以下であって、エピタキシャル成長させる前記化合物半導体の積層体の高さを超えない厚さとすることが好ましい。
このようなマスク設計であれば、選択成長マスクとしての効果を十分に発揮できると共に、その後の発光素子作製工程を進める上での不具合が発生するのを防ぐことができる。
例えば、前記化合物半導体の積層体として、Al、Ga及びInの少なくとも1種を含むIII族原料、及びP及びAsの少なくとも1種を含むV族原料を用いて、犠牲層及び機能層により構成される積層体をエピタキシャル成長させることができる。
化合物半導体の積層体の構成は特に限定されないが、例えば、III族原料及びV族原料を用いて、犠牲層及び機能層により構成される積層体をエピタキシャル成長させることができる。
この場合、前記機能層の少なくとも一部を、前記V族原料と前記III族原料との供給V/III比を40以上として積層することが好ましい。
このような供給V/III比で機能層を積層することにより、機能層の各層を、より確実に直方体状にすることができる。
例えば、前記異種基板として、サファイア、石英、ガラス、SiC、LiTaO、及びLiNbOからなる群より選択されるものを用いることができる。
用いる異種基板は特に限定されないが、例えば、以上の基板を用いることができる。
また、例えば、前記可視光透過性接合材として、BCB、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、SOG、ポリイミド、及びアモルファスフッ素系樹脂からなる群より選択されるものを用いることができる。
用いる可視光透過性接合材は特に限定されないが、例えば、以上の材料を用いることができる。
前記可視光透過性接合材の厚さを0.01μm以上0.6μm以下とすることが好ましい。
可視光透過性接合材の厚さがこの範囲内であれば、接合材の塗布膜の厚さ分布を比較的小さくすることができる。
以上のように、本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法であれば、発光素子、例えばマイクロLEDを備えた接合型半導体ウェーハを、発光素子の輝度低下の発生を抑制して製造できる。
本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第一の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第一の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 図2AのIIB部の拡大断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第一の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第一の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第一の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第一の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第一の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第一の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第一の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第一の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第一の実施形態で製造した接合型半導体ウェーハを示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第二の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第二の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第二の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第二の実施形態の1つの工程で製造できる第二選択成長基板の一例を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第二の実施形態の1つの工程で製造できる第二選択成長基板の他の一例を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第二の実施形態の1つの工程で製造できる第二選択成長基板の他の一例を示す概略断面図である。 図15AのXVD部の拡大断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第二の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第二の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第二の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第二の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第二の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第二の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第二の実施形態の1つの工程を示す概略断面図である。 本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第二の実施形態で製造した接合型半導体ウェーハを示す概略断面図である。 比較例の接合型半導体ウェーハの製造方法の1つの工程を示す概略断面図である。 比較例の接合型半導体ウェーハの製造方法の1つの工程を示す概略断面図である。 比較例の接合型半導体ウェーハの製造方法の1つの工程を示す概略断面図である。 比較例の接合型半導体ウェーハの製造方法の1つの工程を示す概略断面図である。 比較例の接合型半導体ウェーハの製造方法の1つの工程を示す概略断面図である。 比較例の接合型半導体ウェーハの製造方法の1つの工程を示す概略断面図である。 比較例の接合型半導体ウェーハの製造方法の1つの工程を示す概略断面図である。 比較例の接合型半導体ウェーハの製造方法の1つの工程を示す概略断面図である。 比較例の接合型半導体ウェーハの製造方法で製造した接合型半導体ウェーハの概略断面図である。 実施例1、実施例2及び比較例において製造したマイクロLEDの大きさと外部量子効率との関係を示すグラフである。 供給V/III比と化合物半導体の積層体の側面の角度との関係を示すグラフである。
上述のように、発光素子を備えた接合型半導体ウェーハを、発光素子の輝度低下の発生を抑制して製造できる接合型半導体ウェーハの製造方法の開発が求められていた。
本発明者は、上記課題について鋭意検討を重ねた結果、出発基板上に開口部を有する無極性誘電体のマスクパターンを作製し、出発基板のうちマスクパターンの開口部を通して露出した部分に化合物半導体の積層体を柱状の発光素子としてエピタキシャル成長させた上で、化合物半導体の積層体を可視光透過性接合材を介して異種基板に転写することにより、エピタキシャル成長させた発光素子に対する素子分離のためのエッチング加工が不要となり、素子分離のためのエッチングによって形成される素子表面のダメージ層による発光素子の輝度低下を抑制することができることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、出発基板上にエピタキシャル成長した化合物半導体の積層体を、可視光透過性接合材を介して可視光透過性の異種基板に転写して作製する接合型半導体ウェーハの製造方法であって、
前記出発基板上に、開口部を有する無極性誘電体のマスクパターンを作製する工程と、
前記出発基板の前記マスクパターンの前記開口部を通して露出した部分に、前記化合物半導体の積層体を柱状の発光素子としてエピタキシャル成長させる工程と、
前記化合物半導体の積層体を、前記可視光透過性接合材を介して前記異種基板に転写する工程と
を有することを特徴する接合型半導体ウェーハの製造方法である。
以下、本発明について図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(第一の実施形態)
図1~図11を参照しながら、本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第一の実施形態を説明する。
まず、図1に示すように、出発基板1としての第一導電型のGaAs基板上に、P-CVD(プラズマCVD、プラズマ化学気相堆積法)などを用いて、例えばSiOまたはSiNなどの無極性誘電体膜21を形成し、複数の開口部22を有する無極性誘電体膜21のマスクパターン2を作製する。これにより、図1に示す、出発基板1と、出発基板1上に作製され、開口部22を有する無極性誘電体21のマスクパターン2とを含むパターン基板10を作製する。
無極性誘電体膜21の成膜方法は、P-CVDに限定されず、成膜できればどのような方法でもよく、スパッタ法、PLD法(Pulsed Laser Deposition、パルスレーザー堆積法)、ALD法(Atomic Layer Deposition、原子層堆積法)、ゾルゲル法、光CVDなども適用可能である。
開口部22の大きさ及び配置は、例えば、素子予定サイズ及び配置に合わせて設ける。
1つの開口部22とそれに隣り合う開口部22との間隔は、広過ぎなければ、その後の工程において無極性誘電体膜21上に多結晶が生じるのを防ぐことができ、デバイス作製工程上、不具合が生じる可能性を低くすることができる。そのため、間隔が開き過ぎないことが好ましい。この間隔は、Alを含む材料系の場合は50μm以下、Alを含まない材料系の場合は100μm以下とすることが望ましい。Alは表面マイグレーション長がInやGaに比べて短いため、III族元素がInおよびGaのみの材料系の場合と設計を変える必要がある。
一方、1つの開口部22とそれに隣り合う開口部22との間隔の下限は、0.2μm以上とすることが望ましい。この理由の1つは、パターン作製のためにコンタクトアライナを用いた場合、パターン精度の下限が0.2μm程度であるためである。小直径基板用のステッパーを新規に作製すれば、これ以下の開口部間隔とすることも可能ではあるが、小直径基板を用いた工程にステッパーを採用することは費用対効果が悪い。また、別の理由として、0.2μm以上の開口部間隔であれば、選択成長マスクとしての効果を十分に発揮できると共に、無極性誘電体21の膜上でのエピタキシャル成長を抑制でき、隣接素子と接続してしまうリスクを低減できる。ゆえに、この間隔は0.2μm以上とすることが好適である。
無極性誘電体膜21(マスクパターン2の無極性誘電体)の厚さを0.01μm以上とすれば、選択成長マスクとしての効果を十分に発揮できる。また、無極性誘電体21の膜の厚さが大き過ぎなければ、開口部22にエピタキシャル成長する化合物半導体の材料が到達する前の乱流発生を抑えることができる。また、後の工程でエピタキシャル成長させる化合物半導体の積層体の高さを超えない膜厚であれば、その後のデバイス作製工程を進める上で、アセンブリ不良の原因となるような不具合が生じるのを防ぐことができる。したがって、マスクパターン2の無極性誘電体21の厚さを、0.01μm以上、かつ開口部22の幅の1.5倍以下の厚さであって、エピタキシャル成長させる化合物半導体の積層体の高さを超えない厚さとすることが好適である。例えば、開口部の幅が5μmである場合は7.5μm以下とすることが好適である。
次に、以上のようにして作製したパターン基板10における、出発基板1のマスクパターン2の開口部22を通して露出した部分のみに、第一導電型のGaAsバッファ層(図示しない)を積層し、次いで、図2Aに示すように、第一導電型のGaInP第一犠牲層、第一導電型のGaAs第二犠牲層、第一導電型のAlGaInP(例えば(AlGa1-yIn1-xP(0.4≦x≦0.6, 0<y≦1))第一クラッド層32、ノンドープのAlGaInP(例えば(AlGa1-yIn1-xP(0.4≦x≦0.6, 0≦y≦0.6))活性層33、第二導電型のAlGaInP(例えば(AlGa1-yIn1-xP(0.4≦x≦0.6, 0<y≦1))第二クラッド層34、第二導電型のGaInP中間層(図示しない)、及び第二導電型のGaP窓層35を順次エピタキシャル成長させる。第一犠牲層及び第二犠牲層は、図2Aに示す犠牲層31を構成する。第一クラッド層32、活性層33、第二クラッド層34、GaInP中間層、及び窓層35は、図2Aに示す機能層36を構成する。
これらの層は、Al、Ga及びInの少なくとも1種を含むIII族原料、及びP及びAsの少なくとも1種を含むV族原料を用いてエピタキシャル成長させることができる。
これにより、図2Aに示すように、出発基板1のうちマスクパターン2の開口部22を通して露出した部分のそれぞれに、犠牲層31及び機能層36により構成される化合物半導体の積層体3を柱状の発光素子としてエピタキシャル成長させた選択成長基板11を得ることができる。
柱状の化合物半導体の積層体3は、直方体としてエピタキシャル成長させても良いし、上部が一部傾斜した形状、例えばピラミッド状とすることもできる。
化合物半導体の積層体3の形状は、例えば、この積層体3をエピタキシャル成長させる際の材料の供給条件によって制御できる。
化合部物半導体の積層体3の上記各層を積層する際、V族原料とIII族原料との供給V/III比(供給ガス流量比:それぞれのガス濃度が100%の状態での、V族流量とIII族流量との比)は40以上とすることが望ましい。供給V/III比を40以上とすれば、選択成長させた発光素子構造(化合物半導体の積層体3)の側面を、{111}面が出ずに、{100}面とすることができる。その結果、ピラミッド状の発光素子構造ではなく、図2Aに示した直方体状の化合物半導体の積層体3とすることができる。ピラミッド状の素子構造でも、素子作製自体は可能であるが、直方体状の化合物半導体の積層体3であれば、エッチングにより形状を加工する必要がない。
一方、供給V/III比の上限設定は必須ではないが、一定以上に供給V/III比を増やすことは製品に取り込まれずに排気されるV族ガスを増加させることを意味し、製造コスト上昇要因となる。よって、供給V/III比を合理的な範囲以下とすることが望ましく、好ましくは20000以下、より好ましくは1000以下とすることができる。
このような供給V/III比で化合物半導体の積層体3を形成した際、通常、その側面には、例えば図2Bに示すように、第一クラッド層32の一部32A、活性層33の一部33A、第2クラッド層33の一部33A及び窓層35の一部35Aなどを含む、極薄膜のエピタキシャル膜3Aが積層されるが、このエピタキシャル膜3Aは、極薄膜のため、電流はほぼ流れず、発光への悪影響はほぼ無い。
次に、選択成長基板11上に、可視光透過性接合材4として例えばBCB(ベンゾシクロブテン)を図3に示すようにスピンコートする。
次いで、可視光透過性接合材4を可視光透過性の異種基板5、例えばサファイア基板と対向させて重ね合わせ、熱圧着することで、図4に示す選択成長接合基板12を作製する。
本実施形態においては、可視光透過性接合材4としてBCBを例示したが、BCBに限定されるものではなく、可視光透過性であれば、どのような材料でも選択可能である。可視光透過性接合材は、熱硬化性であることが好ましい。BCBの他、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ガラス(例えばSOG(spin-on-glass))、ポリイミド(Polyimide:PI)、アモルファスフッ素系樹脂(例えばCytop(登録商標))などを用いてもよい。スピンコートにてBCBを塗布する際、厚さは例えば0.01以上0.6μm以下程度とすることができる。この範囲内の厚さは、可視光透過性接合材4であるBCBの塗布膜の厚さ分布を比較的小さくできるので好ましい。ただし、接合後に90%以上の面積歩留まりを保つためには0.05μm以上のBCB層厚さとすることが好適である。また、70%以上の接合面積歩留まりを維持すればよいのであれば、0.01μm以上のBCB層厚とすれば良い。
また、可視光透過性の異種基板5としてサファイアを例示したが、サファイアに限定されるものではなく、可視光透過性の材料であれば、どのような材料も選択可能である。平坦性が担保されて、かつエキシマレーザー光の吸収率の低い材料であることが好ましい。サファイアの他、石英(合成石英など)、ガラス、SiC、LiTaO又はLiNbOを選択することができる。
次に、出発基板(GaAs基板)1を、例えばアンモニア過水(アンモニア及び過酸化水素の混合溶液)などの選択エッチング液を用いたウェットエッチング法により除去し、図5に示すように犠牲層31(第一犠牲層)を露出させる。次に、エッチャントを塩酸系に切り替えてGaInP第一犠牲層を選択的に除去し、エッチャントを硫酸過水(硫酸及び過酸化水素の混合水溶液)系に切り替えて第二犠牲層を除去して、図6に示すように第一クラッド層32を露出させる。
次に、フォトリソグラフィー法にて、レジストマスクまたはハードマスクを形成し、例えばフッ素系プラズマを用いたドライエッチング法にて、化合物半導体の積層体3の間に存在するBCB4の一部をエッチングにより除去して、図7に示すように各素子(化合物半導体の積層体3)が分離した島状パターンを形成する。
次に、フォトリソグラフィー法にて、レジストマスクまたはハードマスクを形成し、塩素系プラズマを用いたドライエッチング法にて、第一クラッド層32から第二クラッド層34までエッチングし、図8に示すように第二クラッド層34の一部を露出させる。
本実施形態においては、第二クラッド層34の中間部分までエッチングされた状態を図示しているが、この深さに限定されるものではなく、活性層33を通り過ぎてエッチングされていればどのような深さであっても良い。例えば、活性層33が完全になくなった状態、かつ、第二クラッド層34がほとんどエッチングされない状態、あるいは、第二クラッド層34部分が完全にエッチングされ、GaP窓層35が露出した状態でも良い。
次に、図8に示すスパイク状になったBCB硬化部4aをリフトオフ等の方法で物理的に除去し、図9に示す状態にする。除去の方法は、リフトオフに限定されず、アッシング法、RIE(反応性イオンエッチング)法を用いてもよい。アッシング法やRIE法では等方的にBCB硬化膜が侵されるが、スパイク状になっているBCB硬化部4aは膜状のBCB硬化部より侵食速度が速いため、時間条件を整えれば、スパイク状BCB硬化部4aのみを除去することは可能である。
次に、化合物半導体の積層体3の露出した表面にSiOなどのパッシベーション(PSV)膜を形成し、図10に示すように、素子分離端部の露出した活性層33の側面を被覆し、第一クラッド層32および第二クラッド層34の一部が露出するように加工したPSVパターン膜6を作製する。
なお、PSVパターン膜6の材料はSiOに限定されるものではなく、絶縁性を有する材料であれば、どのような材料でも選択可能である。また、PSVパターン膜6は、例えば、TEOS(テトラエトキシシラン)とOを用いたP-CVD法にて成膜することができる。しかし、この方法に限定されるものではなく、PSV膜を形成できれば、例えば、スパッタ法、PLD法、ALD法、ゾルゲル法などの方法で形成しても良い。
次に、図11に示すように、PSVパターン膜6の開口部を通して露出した第一クラッド層32および第二クラッド層34の一部のそれぞれに電極7及び8を形成し、熱処理を施してオーミック接触を実現する。
ここで電極は、例えばAu系材料を採用することができる。そしてP型層の近傍に電極を設ける場合は化合物半導体の積層体3の近傍(0.5μm以内)にBeまたはZn含有Au金属層を設けることが好ましい。N型層の近傍に電極を設ける場合は化合物半導体の積層体3の近傍(0.5μm以内)にGeまたはSi含有Au金属層を設けることが好ましい。
また、図11では、第二クラッド層34に接し、第一クラッド層32の高さまで電極8を設けたリード層を有するデザインを例示しているが、リード構造を有するデザインに限定されない。リード構造を設けず、第二クラッド層34に接する電極8の厚さを第一クラッド層32に設ける電極7より厚く設計して段差を縮小する構造としても良い。
以上に説明した本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第一の実施形態によれば、出発基板1上にエピタキシャル成長した化合物半導体の積層体3を、可視光透過性接合材4を介して可視光透過性の異種基板5に転写して、図11に示す接合型半導体ウェーハ100を得ることができる。
化合物半導体の複数の積層体3は、エピタキシャル成長させる工程において、出発基板1上に予め形成されたマスクパターン2の開口部22のパターンに対応した島状のパターンで、発光素子として互いに分離した状態で成長できる。そのため、エピタキシャル成長させた化合物半導体の積層体3に対する素子分離のためのエッチング加工が不要となり、素子分離のためのエッチングによって形成される素子表面のダメージ層による発光素子の輝度低下を抑制することができる。
(第二の実施形態)
次に、図12~図23を参照しながら、本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第二の実施形態を説明する。
第二の実施形態は、概して、化合物半導体の積層体のエピタキシャル成長を行った後、電極作製工程を先に行い、仮接合をした状態で、出発基板の除去や異種基板への移し替えを行う点、及びエピタキシャル成長させた化合物半導体の積層体に対してエッチング加工を行わない点で主に第一の実施形態と異なる。
まず、図12に示すように、出発基板1としての第一導電型のGaAs基板上に、例えばSiOまたはSiNなどの第一無極性誘電体膜21を形成し、複数の開口部22とを有する第一無極性誘電体膜21の第一マスクパターン2を作製する。これにより、図12に示す、出発基板1と、出発基板1上に作製され、開口部22を有する第一マスクパターン2とを含む第一パターン基板10を作製する。第一無極性誘電体膜21の成膜方法および好ましい開口部間隔、マスクサイズについては、第一の実施形態と同様である。
次に、以上のようにして作製した第一パターン基板10における、出発基板1のマスクパターン2の開口部22を通して露出した部分にのみ、第一導電型のGaAsバッファ層(図示しない)を積層し、次いで、第一導電型のAlAs第一犠牲層(犠牲層31)、及び第一導電型のAlGaInP第一クラッド層32を順次エピタキシャル成長させ、図13に示す第一選択成長基板13を形成する。
次に、第一クラッド層32上に、例えばSiOまたはSiNなどの第二無極性誘電体膜23を形成し、複数の開口部24を有する第二無極性誘電体膜23の第二マスクパターン25を作製する。これにより、図14に示す、出発基板1と、出発基板1上に作製され、複数の開口部24を有する無極性誘電体23の第二マスクパターン25とを含む第二パターン基板14を作製する。第二無極性誘電体膜23の成膜に関しては、第一無極性誘電体膜21の成膜と同様である。
次に、例えば図15Aに示すように、第一クラッド層32の第二マスクパターン25の開口部24を通して露出した部分のみに、第一導電型のAlGaInP第一クラッド層32を更にエピタキシャル成長させ、その上に、ノンドープのAlGaInP活性層33、第二導電型のAlGaInP第二クラッド層34、第二導電型のGaInP中間層(図示しない)、第二導電型のGaP窓層35を順次エピタキシャル成長させる。第一クラッド層32、活性層33、第二クラッド層34、GaInP中間層、及び窓層35は、図15Aに示す機能層36を構成する。
これにより、例えば図15Aに示すように、出発基板1のうちマスクパターン2の開口部22を通して露出した部分のそれぞれに、犠牲層31及び機能層36により構成される化合物半導体の積層体3を柱状の発光素子としてエピタキシャル成長させた第二選択成長基板15を得ることができる。
ここで、第一および第二選択成長基板14及び15を形成する際、全ての層の形成時、供給V/III比が40以上の場合、図15Aに示すように底面が矩形であり、その形状を概ね維持して成長した形(すなわち、層それぞれは直方体といえる)とすることができるが、第一選択成長基板13の形成時には供給V/III比を40以上にし、第二選択成長基板14の形成時に供給V/III比を40未満とするなど、成長条件を成長途中で変更することで、矩形の底面形状を維持しない形状(例えば図15B)を形成することができる。ゆえに、化合物半導体の積層体3は矩形の底面をそのまま成長した直方体に限定されるものではなく、エピタキシャル成長により得られる形状であれば、概念として全て含まれる。電極形成や異種基板への転写の際に加工を必要としない程度に矩形状の底面形状を維持することが好ましい。
また、図15Aおよび図15Bでは、矩形形状の開口部22の外周部に相当する位置に第二無極性誘電体膜23を形成した場合を例示したが、第二無極性誘電体膜23をどこに配置するかは設計要素に過ぎず、例えば図15Cに示すように矩形形状の開口部22の内部に相当する位置に設けても同様の効果が得られる。
また、図15Dに示すように、第一の実施形態と同様に、側面に活性層33の一部33A、第2クラッド層33の一部33A及び窓層35の一部35Aなどを含む、極薄膜のエピタキシャル膜3Aの積層構造を有するが発光への悪影響はほぼ無い。
次に、ウェットエッチング等により第一および第二無極性誘電体膜21及び23を除去し、図16に示す状態にする。
次に、図17のように、化合物半導体の積層体3の側面の一部にSiNなどのPSV膜6を形成する。PSV膜6を形成して次の電極形成工程にて化合物半導体の積層体3の側面上に直接金属膜が形成しないようにすることにより、熱処理時の金属の拡散を防ぐことができ、化合物半導体の積層体3へのダメージを防ぐことができるので、PSV膜6を形成することが望ましい。PSV膜6はSiNに限定されるものではなく、絶縁性を有する材料であれば、どのような材料も選択可能である。
またPSV膜6の成膜方法については、第一の実施形態での説明を参照されたい。
次に、図18に示すように、PSV膜6から露出した第一クラッド層32および窓層35の一部のそれぞれに電極7及び8を形成し、熱処理を施してオーミック接触を実現する。電極7及び8の材料については、第一の実施形態での説明を参照されたい。
また図18では、第一クラッド層32に接し、窓層35の高さまで電極7を設けたリード層を有するデザインを例示しているが、リード構造を有するデザインに限定されない。リード構造を設けず、第一クラッド層32に設ける電極7の厚さを窓層35に接する電極8より厚く設計して段差を縮小する構造としても良い。
次に、シリコンなどのテンプレート基板9上にシリコーン粘着剤91を塗布形成した仮接合基板16を準備し、図19に示すように、図18の状態の第二選択成長基板15と圧着接合する。なお、粘着剤91としてシリコーン粘着剤を例示したが、粘着力とある程度の耐熱性があれば、シリコーンに限定されない。例えば、ホットワックスやアクリル糊を用いても良い。
圧着接合後、AlAs第一犠牲層(犠牲層31)をHF溶液にてウェットエッチングで除去し、図20に示すように、発光素子である化合物半導体の積層体3と結晶成長用の出発基板1とを分離する。この状態でも製品としては成立するが、粘着でチップを保持することは輸送時の安定度が低いため、輸送時の安定度を高めるため、次に接合にて素子を固定する工程を追加することが好ましい。
接合にて発光素子を固定する工程では、まず、図21に示すように、可視光透過性の異種基板5、例えばサファイア基板上に可視光透過性接合材4としてBCBをスピンコートした接合固定基板17を準備する。
次に、図20で形成した状態の化合物半導体の積層体3と、接合固定基板17の可視光透過性接合部材(BCB)4とを対向させて重ね合わせ、熱圧着することで、図22に示すように、化合物半導体の機能層3がBCB4を介して異種基板5に接合した接合基板18を作製する。
ここでは可視光透過性の異種基板5としてサファイアを例示したが、サファイアに限定されるものではなく、可視光透過性の材料であれば、どのような材料も選択可能である。平坦性が担保されて、かつエキシマレーザー光の吸収率の低い材料であることが好ましい。サファイアの他、石英(合成石英など)、ガラス、SiC、LiTaO又はLiNbOを選択することができる。
また、可視光透過性接合材4としてBCBを例示したが、BCBに限定されるものではなく、可視光透過性を有するものであれば、どのような材料でも選択可能である。可視光透過性接合材は、熱硬化性であることが好ましい。BCBの他、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ガラス(例えばSOG(spin-on-glass))、ポリイミド(Polyimide:PI)、アモルファスフッ素系樹脂(例えばCytop(登録商標))などを用いてもよい。可視光透過性接合材4の厚さについては、第一の実施形態の説明を参照されたい。
次に、仮接合基板16を除去する。これにより、図23に示す、可視光透過性の異種基板1としてのサファイア基板上に発光素子である化合物半導体の積層体3が保持された発光素子接合基板である接合型半導体ウェーハ100が得られる。
すなわち、以上に説明した本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法の第二の実施形態によれば、出発基板1上にエピタキシャル成長した化合物半導体の積層体3を、可視光透過性接合材4を介して可視光透過性の異種基板5に転写して、図23に示す接合型半導体ウェーハ100を得ることができる。
化合物半導体の複数の積層体3は、エピタキシャル成長させる工程において出発基板1上に予め形成された第一マスクパターン2の開口部22のパターンに対応した島状のパターンで、発光素子として互いに分離した状態で成長できる。そのため、エピタキシャル成長させた化合物半導体の積層体3に対する素子分離のためのエッチング加工が不要となり、素子分離のためのエッチングによって形成される化合物半導体の積層体3の表面のダメージ層による発光素子の輝度低下を抑制することができる。
更に、第二の実施形態によれば、柱状にエピタキシャル成長させた化合物半導体の積層体3を更に加工する必要がないため、発光素子の輝度低下を更に抑えることができる。
また、本発明の接合型半導体ウェーハの製造方法では、例えば、以上に説明したように、化合物半導体の積層体3として、活性層(発光層)33と窓層35とを有するマイクロLED構造体をエピタキシャル成長させることができる。
また、化合物半導体の積層体3の1辺(底面の1辺)を、例えば100μm以下とすることができる。なお、化合物半導体の積層体3の厚さは、作製する素子に応じて設計することができる。
素子分離の際のエッチングダメージによるLEDの輝度低下は、素子サイズが小さいほど顕著になるが、本発明の製造方法では、発光層と窓層を有するマイクロLED構造体であって、その1辺が100μm以下の素子において、輝度低下を顕著に抑制することができる。
例えば、マスクパターン2の開口部22の大きさを、開口部22が正方形の場合は1辺が5μm以上100μm以下とし、開口部22が長方形の場合は長軸方向を5μmを超えて100μm以下とし、短軸方向を5μm以上80μm以下とすることで、1辺が100μm以下の柱状の発光素子である化合物半導体の積層体3をエピタキシャル成長させることができる。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1では、先に説明した本発明に係る化合物半導体ウェーハの製造方法の第一の実施形態に従って、図11に示す接合型半導体ウェーハ100を製造した。具体的には以下の手順に従った。
まず、図1に示すように、出発基板1としての第一導電型のGaAs出発基板上に、複数の開口部22を有する無極性誘電体であるSiO膜21のマスクパターン2を施して、パターン基板10を得た。SiO膜21はTEOSとOを用いたP-CVD法にて成膜し、膜厚を0.2μmとし、開口部22を正方形とし、その1辺をXμmとした。
次に、出発基板1のマスクパターン2の開口部22を通して露出した部分に、供給V/III比を180として、第一導電型のGaAsバッファ層積層後、0.3μmの第一導電型のGaIn1-xP(x=0.5)第一犠牲層、0.3μmの第一導電型のGaAs第二犠牲層、1.0μmの第一導電型の(AlGa1-yIn1-xP(x=0.5、y=0.85)第一クラッド層32、0.3μmのノンドープの(AlGa1-yIn1-xP(x=0.5、y=0.1)活性層33を、1.0μmの第二導電型の(AlGa1-yIn1-xP(x=0.5、y=0.85)第二クラッド層34、0.1μmの第二導電型のGaInP中間層、4μmの第二導電型のGaP窓層35を、順次エピタキシャル成長して、図2Aに示す選択成長基板11を作製した。ここで第一クラッド層32から窓層35までを機能層36と称する。また、第一犠牲層及び第二犠牲層を合わせて犠牲層31と称する。
次に、図3に示すように選択成長基板11上に、可視光透過性接合材4としてBCBをスピンコートした。
次いで、可視光透過性接合材4を可視光透過性の異種基板5サファイア基板と対向させて重ね合わせ、図4に示す選択成長接合基板12を作製した。BCB4の設計膜厚は0.6μmとした。
次に、GaAs出発基板1をアンモニア過水にてウェットエッチングで除去し、図5に示すように犠牲層31(GaInP第一犠牲層)を露出させた。次に、エッチャントを塩酸系に切り替えてGaInP第一犠牲層を選択的に除去し、GaAs第二犠牲層を露出させた。エッチャントを硫酸過水系に切り替えてGaAs第二犠牲層を選択的に除去し、図6に示すように第一クラッド層31を露出させた。以上の処理を行うことにより、化合物半導体の積層体3の機能層36のみを保持するEP接合基板を作製した。
次に、フォトリソグラフィー法にて、レジストマスクまたはハードマスクを形成し、フッ素系プラズマを用いたドライエッチング法にて、化合物半導体の積層体3の間に存在するBCB4の一部をエッチングして除去して、図7に示すように各素子(化合物半導体の積層体3)が分離した島状パターンを形成した。
次に、フォトリソグラフィー法にて、レジストマスクまたはハードマスクを形成し、塩素系プラズマを用いたドライエッチング法にて、第一クラッド層32から第二クラッド層34までエッチングし、図8に示すように第二クラッド層34の一部を露出させた。
次に、図8に示すスパイク状になったBCB硬化部4aを5kgf/cm程度の圧力の液流で除去し、図9に示す状態にした。
次に、化合物半導体の積層体3の露出した表面にSiOのPSV膜を形成し、図10に示すように、素子分離端部の露出した活性層33の側面を被覆し、第一クラッド層32および第二クラッド層34の一部が露出するように加工したPSVパターン膜6を作製した。
次に、図11に示すように、PSVパターン膜6から露出した第一クラッド層32および第二クラッド層34の一部のそれぞれに電極7及び8を形成し、熱処理を施してオーミック接触を実現した。電極7及び8の材料としては、Au系材料を採用した。
これにより、図11に示す接合型半導体ウェーハ100を作製した。
(実施例2)
実施例2では、先に説明した本発明の第二の実施形態に従って、図23に示す接合型半導体ウェーハ100を製造した。具体的には以下の手順に従った。
まず、図12に示すように、出発基板1としての第一導電型のGaAs出発基板上に、実施例1と同様の無極性誘電体膜(第一の無極性誘電体膜)21による第一マスクパターン2を形成し、第一パターン基板10を作製した。第一の無極性誘電体膜21は、TEOSとOを用いたP-CVD法にて成膜し、膜厚を0.2μmとし、開口部22を正方形とし、その1辺をXμmとした。次いで、出発基板1のマスクパターン2の開口部22を通して露出した部分のみの上に、供給V/III比を180とし、第一導電型のGaAsバッファ層を積層し、次いで、0.3μmの第一導電型のAlAs第一犠牲層、及び0.8μmの第一導電型の(AlGa1-yIn1-xP(x=0.5、y=0.85)第一クラッド層32を順次エピタキシャル成長させ、図13に示す第一選択成長基板13を作製した。
次に、第一クラッド層32上に、図14に示すように、SiOの第二無極性誘電体膜23による第二マスクパターン25を形成した。
次に、第一クラッド層32の第二マスクパターン25の開口部24を通して露出した部分の上に、供給V/III比を180とし、第一導電型の(AlGa1-yIn1-xP(x=0.5、y=0.85)第一クラッド層32を更に0.2μmエピタキシャル成長し、その上に、0.3μmのノンドープの(AlGa1-yIn1-xP(x=0.5、y=0.1)活性層33、1.0μmの第二導電型の(AlGa1-yIn1-xP(x=0.5、y=0.85)第二クラッド層34、0.1μmの第二導電型のGaInP中間層、及び4μmの第二導電型のGaP窓層35を順次エピタキシャル成長させ、図15に示す第二選択成長基板15を作製した。
次に、第一および第二無極性誘電体膜21及び23を除去し、図16に示す状態にした。
次に、図17に示すように、矩形形状の底面を維持して成長した化合物半導体の積層体3の側面の一部にシリコン窒化膜のPSV膜6をスパッタ法にて成膜した。
次に、図18に示すように、PSV膜6から露出した第一クラッド32および窓層35の一部のそれぞれに電極7及び8を形成し、熱処理を施してオーミック接触を実現した。電極はAu系材料を採用した。
次に、テンプレート基板9としてのシリコン基板上にシリコーン粘着剤91を塗布形成した仮接合基板16を準備し、図19に示すように、図18の状態の第二選択成長基板15と圧着接合した。
圧着接合後、AlAs第一犠牲層(犠牲層31)をHF水溶液にてウェットエッチングで除去し、図20に示すように、発光素子である化合物半導体の積層体3と出発基板1とを分離した。
次に、可視光透過性の異種基板5としてのサファイア基板上に可視光透過性接合材4としてBCBをスピンコートして、図21に示す接合固定基板17を準備した。次に、図20で形成した状態の化合物半導体の積層体3と、接合固定基板17の可視光透過性接合部材(BCB)4とを対向させて重ね合わせ、熱圧着することで、図22に示すように、化合物半導体の機能層3がBCB4を介して異種基板5に接合した接合基板18を作製した。BCBの設計膜厚は0.6μmとした。
次に、仮接合基板16を除去して、図23に示す、サファイア基板5上に発光素子である化合物半導体の積層体3が保持された発光素子接合基板である接合型半導体ウェーハ100を形成した。
(比較例)
比較例では、以下の手順で、図32に示す接合型半導体ウェーハ200を作製した。
まず、第一導電型のGaAs出発基板1上に、第一導電型のGaAsバッファ層(犠牲層)を積層後、0.3μmの第一導電型のGaIn1-xP(x=0.5)第一犠牲層、0.3μmの第一導電型のGaAs第二犠牲層、1.0μmの第一導電型の(AlGa1-yIn1-xP(x=0.5、y=0.85)第一クラッド層32、0.3μmのノンドープの(AlGa1-yIn1-xP(x=0.5、y=0.1)活性層33、1.0μmの第二導電型の(AlGa1-yIn1-xP(x=0.5、y=0.85)第二クラッド層34、0.1μmの第二導電型のGaInP中間層、4μmの第二導電型のGaP窓層35を順次エピタキシャル成長させ、図24に示す発光素子構造である化合物半導体の積層体3を有するエピタキシャルウェーハ(EPW)19を準備した。第一および第二犠牲層を合わせて犠牲層31と称する。また、第一クラッド層32からGaP窓層35までを機能層36と称する。
次に、図25に示すようにEPW19上に可視光透過性接合部材41としてBCBをスピンコートし、その上に更なるBCB42をスピンコートして図26に示すように厚膜BCB4を形成した。次に、厚膜BCB4をサファイア基板5と対向させて重ね合わせ、熱圧着することで、図27に示すEPW接合基板18を作製した。厚膜BCB4の設計膜厚は0.6μmとした。
次に、GaAs出発基板1をウェットエッチングで除去して、図28に示すように第一犠牲層(犠牲層31)を露出させた。次いで、エッチャントを切り替えて第一犠牲層及び第二犠牲層からなる犠牲層31を除去して、図29に示すように第一クラッド層32を露出させ、機能層36のみを保持するEP接合基板を作製した。
次に、フォトリソグラフィー法にて、マスクを形成し、第一クラッド層32からGaP窓層35までをエッチングし、島状パターンを形成する素子分離工程と、第二クラッド層34の一部が露出するエッチング工程を実施した。このようにして、図30に示す構造の接合基板を得た。
次に、機能層36のみの化合物半導体の積層体3の表面にSiOのPSV膜を形成し、図31に示すように、素子分離端部の露出した活性層33の側面を被覆し、第一クラッド層32および第二クラッド層34の一部が露出するように加工したPSVパターン膜6を作製した。
次に、図32に示すように、PSVパターン膜6の開口部を通して露出した第一クラッド層32および第二クラッド層34の一部のそれぞれに電極7及び8を形成し、熱処理を施してオーミック接触を実現した。PSV膜及び電極7及び8に関しては、実施例と同様である。
このようにして、図32に示す接合型半導体ウェーハ200を得た。
(輝度低下の低減効果の評価)
以上に説明した実施例1及び2において、出発基板1に形成したマスクパターン2の開口部22の一辺の大きさXを10μm以上250μmの範囲で変えることで、発光素子である化合物半導体の積層体3の機能層36(マイクロLED)の底面の一辺の長さを10μm以上250μm以下の範囲で変更した。
また、比較例において、素子分離工程時に形成するダイスのサイズ(底面部のサイズ)を変更することで、発光素子である化合物半導体の積層体3の機能層36(マイクロLED)の底面の一辺の長さを10μm以上250μm以下の範囲で変更した。
図33に、実施例1及び2、並びに比較例について、電流密度8[A/cm]におけるマイクロLEDの底面の一辺の長さを10μm以上250μm以下の範囲で変化させたときのマイクロLEDサイズと外部量子効率(発光効率)との関係を示す。
図33から明らかなように、発光素子分離のためのエッチングを行った比較例においては、マイクロLEDサイズが小さくなるにつれて急速に発光効率が低下しているが、発光素子分離のためのエッチングを行わなかった実施例1及び2においては、発光効率の低下の程度が穏やかまたは発光効率がほとんど変動しないことが分かる。
また、エピタキシャル成長させた化合物半導体の積層体3に対してエッチング加工処理を行わなかった実施例2は、実施例1よりも発光効率の低下が更に抑制できたことが分かる。
(化合物半導体の積層体の側面の角度の供給V/III比依存性)
また、実施例2において、化合物半導体の積層体3をエピタキシャル成長させる際の供給V/III比を15以上70以下の範囲で変更して、化合物半導体の積層体3の側面の角度を測った。
図34に、供給V/III比と、出発基板1のマスクパターン2の開口部22を通して露出した部分にエピタキシャル成長させた化合物半導体の積層体3の側面の角度の関係を示す。
図34から明らかなように、供給V/III比40以上を境に側面の角度が90度近くなっている一方、供給V/III比40未満では50度を超え60度の前後の間の角度を示していることが分かる。{111}面と{100}面のなす角は約55度であるため、供給V/III比が40未満の条件で、{111}面が現れる成長モードとなり、40以上の条件で{100}面の現れるモードとすることができることが分かる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1…出発基板、 2…マスクパターン(第一マスクパターン)、 3…化合物半導体の積層体(発光素子)、 3A…エピタキシャル膜、 4…可視光透過性接合材(BCB、厚膜BCB)、 4a…BCB硬化部、 5…可視光透過性の異種基板(サファイア基板)、 6…PSVパターン膜(PSV膜)、 7、8…電極、 9…テンプレート基板、 10…パターン基板(第一パターン基板)、 11…選択成長基板、 12…選択成長接合基板、 13…第一選択成長基板、 14…第二パターン基板、 15…第二選択成長基板、 16…仮接合基板、 17…接合固定基板、 18…接合基板、 19…エピタキシャルウェーハ、 21…無極性誘電体(無極性誘電体膜、第一無極性誘電体膜)、 22、24…開口部、 23…第二無極性誘電体膜、 25…第二マスクパターン、 31…犠牲層、 32…第一クラッド層、 32A…第一クラッド層の一部、 33…活性層、 33A…活性層の一部、 34…第二クラッド層、 34A…第二クラッド層の一部、 35…窓層、 35A…窓層の一部、 36…機能層、41、42…BCB、 91…シリコーン粘着剤、 100、200…接合型半導体ウェーハ。

Claims (10)

  1. 出発基板上にエピタキシャル成長した化合物半導体の積層体を、可視光透過性接合材を介して可視光透過性の異種基板に転写して作製する接合型半導体ウェーハの製造方法であって、
    前記出発基板上に、開口部を有する無極性誘電体のマスクパターンを作製する工程と、
    前記出発基板の前記マスクパターンの前記開口部を通して露出した部分に、前記化合物半導体の積層体を柱状の発光素子としてエピタキシャル成長させる工程と、
    前記化合物半導体の積層体を、前記可視光透過性接合材を介して前記異種基板に転写する工程と
    を有することを特徴する接合型半導体ウェーハの製造方法。
  2. 前記化合物半導体の積層体として、発光層と窓層とを有するマイクロLED構造体をエピタキシャル成長させ、前記化合物半導体の積層体の1辺を100μm以下とすることを特徴とする請求項1に記載の接合型半導体ウェーハの製造方法。
  3. 前記マスクパターンの前記開口部の大きさを、前記開口部が正方形の場合は1辺が5μm以上100μm以下とし、前記開口部が長方形の場合は長軸方向を5μmを超えて100μm以下とし、短軸方向を5μm以上80μm以下とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の接合型半導体ウェーハの製造方法。
  4. 前記マスクパターンの前記開口部の間隔を0.2μm以上100μm以下とすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の接合型半導体ウェーハの製造方法。
  5. 前記マスクパターンの無極性誘電体の厚さを、0.01μm以上、かつ、前記開口部の幅の1.5倍以下であって、エピタキシャル成長させる前記化合物半導体の積層体の高さを超えない厚さとすることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の接合型半導体ウェーハの製造方法。
  6. 前記化合物半導体の積層体として、Al、Ga及びInの少なくとも1種を含むIII族原料、及びP及びAsの少なくとも1種を含むV族原料を用いて、犠牲層及び機能層により構成される積層体をエピタキシャル成長させることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の接合型半導体ウェーハの製造方法。
  7. 前記機能層の少なくとも一部を、前記V族原料と前記III族原料との供給V/III比を40以上として積層することを特徴とする請求項6に記載の接合型半導体ウェーハの製造方法。
  8. 前記異種基板として、サファイア、石英、ガラス、SiC、LiTaO、及びLiNbOからなる群より選択されるものを用いることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の接合型半導体ウェーハの製造方法。
  9. 前記可視光透過性接合材として、BCB、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、SOG、ポリイミド、及びアモルファスフッ素系樹脂からなる群より選択されるものを用いることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の接合型半導体ウェーハの製造方法。
  10. 前記可視光透過性接合材の厚さを0.01μm以上0.6μm以下とすることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の接合型半導体ウェーハの製造方法。
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