JP2022129066A - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】コンデンサの低容量化を可能としつつ、高電界が印加された場合であっても、内部電極層と外部電極との間で生じる絶縁破壊を抑制しうる積層セラミックコンデンサを提供する。【解決手段】本発明に係る積層セラミックコンデンサは、複数の誘電体層が積層される積層体と、該積層体の両端面に引き出される第1の内部電極層と、該積層体の両側面に引き出される第2の内部電極層と、第1の内部電極層に接続され、両端面に配置される第1及び第2の外部電極と、第2の内部電極層に接続され、両側面に配置される第3及び第4の外部電極とを備える。第1の内部電極層の数は第2の内部電極層の数よりも多く、かつ、第1の内部電極層は2枚以上連続して積層される。第1の内部電極層には、高さ方向から積層セラミックコンデンサを見た際に、両主面の一部に配置される第3及び第4の外部電極とは重ならないように凹部が形成される。【選択図】図4

Description

この発明は、積層セラミックコンデンサに関する。
たとえば、高速で動作する集積回路部品(IC)に供給される電源電圧を安定化するために用いられるデカプリングコンデンサや、集積回路部品(IC)に供給される電源ラインのノイズ対策部品として、特許文献1に記載されているような一般的な構造を有するチップ状電子部品が知られている。
特許文献1の記載されるチップ状電子部品は、一面に貫通電極を印刷した複数枚の誘電体グリーンシートと、一面にその貫通電極と直交する方向のコンデンサ電極を印刷した複数枚の誘電体グリーンシートとを交互に積み重ねられ、貫通電極とコンデンサ電極に外部電極が接続されている。
実開平02-082022号公報
しかしながら、たとえば、特許文献1に記載されるような貫通型コンデンサにおいて、さらなる低容量化を実現させようとするために、コンデンサ電極が電子部品本体の最表面側に配置され、コンデンサ電極の幅がコンデンサ電極側に接続される外部電極の幅よりも小さく、かつ、コンデンサ電極側に接続される外部電極が積層方向でみて貫通電極と重なるような設計を取るような場合、高電界が印加されると、貫通電極と外部電極とが重なる部分において電界が集中し、コンデンサ電極側に接続される外部電極と貫通電極との間で絶縁破壊が発生する場合がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、コンデンサの低容量化を可能としつつ、高電界が印加された場合であっても、内部電極層と外部電極との間で生じる絶縁破壊を抑制しうる積層セラミックコンデンサを提供することである。
この発明に係る積層セラミックコンデンサは、複数の積層された誘電体層を有し、高さ方向に相対する第1の主面および第2の主面と、高さ方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、高さ方向および長さ方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面とを有する積層体と、複数の誘電体層上に配置され、第1の端面および第2の端面に引き出された複数の第1の内部電極層と、複数の誘電体層上に配置され、第1の側面および第2の側面に引き出された複数の第2の内部電極層と、第1の端面上に配置されており、第1の内部電極層に接続される第1の外部電極と、第2の端面上に配置されており、第1の内部電極層に接続される第2の外部電極と、第1の側面上に配置され、第1の側面から延伸して第1の主面の一部および第2の主面の一部に配置されており、第2の内部電極層に接続される第3の外部電極と、第2の側面上に配置され、第2の側面から延伸して第1の主面の一部および第2の主面の一部に配置されており、第2の内部電極層に接続される第4の外部電極と、を備える積層セラミックコンデンサであって、第1の内部電極層の数は第2の内部電極層の数よりも多く、かつ、第1の内部電極層は2枚以上連続して積層されており、第1の内部電極層は、高さ方向から積層セラミックコンデンサを見た際に、第1の主面の一部および第2の主面の一部に配置される第3の外部電極および第1の主面の一部および第2の主面の一部に配置される第4の外部電極とは重ならないように凹部が形成され、第2の内部電極層は、少なくとも最も第1の主面側に位置する第1の内部電極層と第1の主面との間、および、少なくとも最も第2の主面側に位置する第1の内部電極層と第2の主面との間に配置され、第2の内部電極層の長さ方向の長さは、第1の主面の一部および第2の主面の一部に配置される第3の外部電極および第1の主面の一部および第2の主面の一部に配置されている第4の外部電極の長さ方向の最大長さよりも小さい、積層セラミックコンデンサである。
この発明に係る積層セラミックコンデンサは、第1の内部電極層の数が第2の内部電極層の数よりも多く、かつ、第1の内部電極層が2枚以上連続して積層されていることから、積層セラミックコンデンサの静電容量が大きくなることを抑制しつつ、第1の内部電極層の数が多くなり並列接続の第1の内部電極層の数が多くなるだけでなく、第1の内部電極層と外部電極との間の導通性が向上することから、直流抵抗が大きくなることを抑制することができる。
また、この発明に係る積層セラミックコンデンサは、第1の内部電極層が、高さ方向から積層セラミックコンデンサを見た際に、第1の主面の一部および第2の主面の一部に配置される第3の外部電極および第1の主面の一部および第2の主面の一部に配置される第4の外部電極とは重ならないように凹部が形成されるので、本発明に係る積層セラミックコンデンサに高電界が印加されても、第2の内部電極層に接続される第3の外部電極および第4の外部電極と、第1の内部電極層との間での絶縁破壊を抑制することができる。
さらに、この発明に係る積層セラミックコンデンサは、第2の内部電極層が、少なくとも最も第1の主面側に位置する第1の内部電極層と第1の主面との間、および、少なくとも最も第2の主面側に位置する第1の内部電極層と第2の主面との間に配置されるので、実装基板への電流経路を短くすることができ、低ESL効果を得ることができるとともに、本発明に係る積層セラミックコンデンサに高電界が印加された場合であっても、第2の内部電極層に接続される第3の外部電極および第4の外部電極と、第1の内部電極層との間での絶縁破壊を抑制することができる。その結果、積層セラミックコンデンサの絶縁破壊電圧(BDV)を向上させることができる。
さらにまた、この発明に係る積層セラミックコンデンサは、第2の内部電極層の長さ方向の長さが、第1の主面の一部および第2の主面の一部に配置される第3の外部電極および第1の主面の一部および第2の主面の一部に配置されている第4の外部電極の長さ方向の最大長さよりも小さいので、直流抵抗を低減させたまま、より低容量にすることができる。
この発明によれば、コンデンサの低容量化を可能としつつ、高電界が印加された場合であっても、内部電極層と外部電極との間で生じる絶縁破壊を抑制しうる積層セラミックコンデンサを提供することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明の実施の形態にかかる積層セラミックコンデンサ(3端子型積層セラミックコンデンサ)の一例を示す外観斜視図である。 (a)この発明の実施の形態にかかる積層セラミックコンデンサ(3端子型積層セラミックコンデンサ)の一例を示す上面図であり、(b)は(a)に示す上面図から見た各内部電極層の透過図である。 この発明の実施の形態にかかる積層セラミックコンデンサ(3端子型積層セラミックコンデンサ)の一例を示す側面図である。 図1の線IV-IVにおける断面図である。 図1の線V-Vにおける断面図である。 図4の線VI-VIにおける断面図である。 図4の線VII-VIIにおける断面図である。 図1に示す積層セラミックコンデンサの変形例を示す図4に対応する断面図である。 図1に示す積層セラミックコンデンサの変形例を示す図5に対応する断面図である。 (a)は、比較例1および比較例2にかかる積層セラミックコンデンサの一例を示すLT断面図であり、(b)は、そのWT断面図である。 (a)は、図10(a)の線XIa-XIa断面図であり、(b)は、図10(a)の線XIb-XIb断面図である。 (a)は、比較例3および比較例4にかる積層セラミックコンデンサの一例を示す図4に対応する断面図であり、(b)は、その図5に対応する断面図である。 誘電体層の厚みの測定方法の一例を示す図解断面図である。 実施例および比較例の各試料における素子厚と破壊電圧との関係を示す図である。
1.積層セラミックコンデンサ
この発明の実施の形態にかかる積層セラミックコンデンサについて説明する。この実施の形態にかかる積層セラミックコンデンサは、3端子型積層セラミックコンデンサである。
図1は、この発明の実施の形態にかかる積層セラミックコンデンサ(3端子型積層セラミックコンデンサ)の一例を示す外観斜視図である。図2(a)は、この発明の実施の形態にかかる積層セラミックコンデンサ(3端子型積層セラミックコンデンサ)の一例を示す上面図であり、図2(b)は(a)に示す上面図から見た各内部電極層の透過図である。図3は、この発明の実施の形態にかかる積層セラミックコンデンサ(3端子型積層セラミックコンデンサ)の一例を示す側面図である。図4は、図1の線IV-IVにおける断面図である。図5は、図1の線V-Vにおける断面図である。図6は、図4の線VI-VIにおける断面図である。図7は、図4の線VII-VIIにおける断面図である。
図1ないし図3に示すように、積層セラミックコンデンサ10は、たとえば、略直方体状の積層体12と、外部電極30とを含む。
積層体12は、積層された複数の誘電体層14と、誘電体層14上に積層された複数の内部電極層16とを有する。さらに、積層体12は、高さ方向xに相対する第1の主面12aおよび第2の主面12bと、高さ方向xに直交する幅方向yに相対する第1の側面12cおよび第2の側面12dと、高さ方向xおよび幅方向yに直交する長さ方向zに相対する第1の端面12eおよび第2の端面12fとを有する。
なお、積層体12の長さ方向zのL寸法は、幅方向yのW寸法よりも必ずしも長いとは限らない。
外部電極30は、積層体12の第1の端面12e側および第2の端面12f側、ならびに第1の側面12c側および第2の側面12d側に配置される。外部電極30は、第1の外部電極30a、第2の外部電極30b、第3の外部電極30cおよび第4の外部電極30dを有する。なお、第1の外部電極30a、第2の外部電極30b、第3の外部電極30cおよび第4の外部電極30dの詳細は、後述される。
この積層体12には、角部および稜線部に丸みがつけられている。なお、角部とは、積層体の隣接する3面が交わる部分のことであり、稜線部とは、積層体の隣接する2面が交わる部分のことである。また、第1の主面12aおよび第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12d、ならびに第1の端面12eおよび第2の端面12fの一部または全部に凹凸などが形成されていてもよい。
積層体12の寸法は、特に限定されない。
積層体12は、内層部18と、高さ方向xにおいて内層部18を挟みこむように配置された第1の主面側外層部20aおよび第2の主面側外層部20bと、を有する。
内層部18は、複数の誘電体層14と複数の内部電極層16とを含む。内層部18は、高さ方向xにおいて、最も第1の主面12a側に位置する内部電極層16から最も第2の主面12b側に位置する内部電極層16までを含む。
第1の主面側外層部20aは、第1の主面12a側に位置する。第1の主面側外層部20aは、第1の主面12aと最も第1の主面12aに近い内部電極層16との間に位置する複数の誘電体層14の集合体である。
第2の主面側外層部20bは、第2の主面12b側に位置する。第2の主面側外層部20bは、第2の主面12bと最も第2の主面12bに近い内部電極層16との間に位置する複数の誘電体層14の集合体である。
第1の主面側外層部20aおよび第2の主面側外層部20bで用いられる誘電体層14は、内層部18で用いられる誘電体層14と同じものであってもよい。
積層体12は、第1の側面12c側に位置し、第1の側面12cと第1の側面12c側の内層部18の最表面との間に位置する複数の誘電体層14から形成される第1の側面側外層部22aを有する。
同様に、積層体12は、第2の側面12d側に位置し、第2の側面12dと第2の側面12d側の内層部18の最表面との間に位置する複数の誘電体層14から形成される第2の側面側外層部22bを有する。
図5には、第1の側面側外層部22aおよび第2の側面側外層部22bの幅方向yの範囲が示されている。この第1の側面側外層部22aおよび第2の側面側外層部22bの幅方向yの幅の大きさはWギャップまたはサイドギャップともいう。
誘電体層14は、たとえば、セラミック材料として、誘電体材料により形成することができる。このような誘電体材料としては、たとえば、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3、またはCaZrO3などの成分を含む誘電体セラミックを用いることができる。上記の誘電体材料を主成分として含む場合、所望する積層体12の特性に応じて、たとえば、Mn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物などの主成分よりも含有量の少ない副成分を添加したものを用いてもよい。
焼成後の誘電体層14の厚みは、30μm以上80μm以下であることが好ましい。
積層される誘電体層14の枚数は、15枚以上300枚以下であることが好ましい。なお、この誘電体層14の枚数は、内層部18の誘電体層14の枚数と、第1の主面側外層部20aおよび第2の主面側外層部20bの誘電体層14の枚数との総数である。
内層電極部16は、複数の内部電極層16として、複数の第1の内部電極層16aおよび複数の第2の内部電極層16bを有する。
第1の内部電極層16aは、誘電体層14上に配置される。
図6に示すように、第1の内部電極層16aは、積層体12の第1の端部12eと第2の端部12fとの間にわたって延び、その中央部にあたる第1の領域部26aと、第1の領域部26aから延び、積層体12の第1の端面12eに引き出される第2の領域部26bと、第1の領域部26aから延び、積層体12の第2の端面12fに引き出される第3の領域部26cとを有する。第1の領域部26aは、誘電体層14上の中央部に位置する。第2の領域部26bは、積層体12の第1の端面12eに露出し、第3の領域部26cは、積層体12の第2の端面12fに露出する。従って、第1の内部電極層16aは、積層体12の第1の側面12cおよび第2の側面12dには露出していない。
第1の内部電極層16aの形状は特に限定はされないが、矩形状であることが好ましい。もっとも、コーナー部は丸められていてもよい。
第1の内部電極層16aは、高さ方向xから積層セラミックコンデンサ10を見た際に、図2(b)に示すように、第1の主面12aの一部および第2の主面12bの一部に配置されている第3の外部電極30cとは重ならないように凹部29aが形成され、第1の主面12aの一部および第2の主面12bの一部に配置されている第4の外部電極30dとは重ならないように凹部29bが形成されている。
より具体的には、第1の内部電極層16aの第1の領域部26aにおいて、第1の側面12c側において、内部電極層16が形成されていない領域となる凹部29aを有し、第2の側面12d側において、内部電極層16が形成されていない領域となる凹部29bを有する。
これにより、積層セラミックコンデンサ10に対して高電界が印加されても、第2の内部電極層16bに接続される第3の外部電極30cおよび第4の外部電極30dと、第1の内部電極層16aとの間での絶縁破壊を抑制することができる。
凹部29aの形状は、高さ方向xから積層セラミックコンデンサ10を見た際に、第1の主面12aおよび第2の主面12bの一部に配置されている第3の外部電極30cとは重ならなければ、特に限定されない。
同様に、凹部29bの形状は、高さ方向xから積層セラミックコンデンサ10を見た際に、第1の主面12aおよび第2の主面12bの一部に配置されている第4の外部電極30dとは重ならなければ、特に限定されない。
本実施の形態では、凹部29aおよび凹部29bの形状は、半円状である。
第2の内部電極層16bは、第1の内部電極層16aが配置される誘電体層14とは異なる誘電体層14上に配置される。
図7に示すように、第2の内部電極層16bは、積層体12の第1の側面12cと第2の側面12dとの間にわたって延び、その中央部にあたる第4の領域部28aと、第4の領域部28aから延び、第1の側面12cに引き出される第5の領域部28bと、第4の領域部28aから延び、第2の側面12dに引き出される第6の領域部28cとを有する。第4の領域部28aは、誘電体層14上の中央部に位置する。第5の領域部28bは、積層体12の第1の側面12cに露出し、第6の領域部28cは、積層体12の第2の側面12dに露出する。従って、第2の内部電極層16bは、積層体12の第1の端面12eおよび第2の端面12fには露出していない。
第2の内部電極層16bの第4の領域部28aの形状、ならびに第5の領域部28bおよび第6の領域部28cの形状は、特に限定されないが、矩形状であることが好ましい。もっとも、それぞれの領域部のコーナー部は丸められていてもよい。
第2の内部電極層16bは、少なくとも最も第1の主面12a側に位置する第1の内部電極層16aと第1の主面12aとの間、および少なくとも最も第2の主面12b側に位置する第1の内部電極層16aと第2の主面12bとの間に配置される。
これにより、実装基板への電流経路を短くすることができ、低ESL(等価直列抵抗)効果を得ることができるとともに、積層セラミックコンデンサ10に対して高電界が印加された場合であっても、第2の内部電極層16bに接続される第3の外部電極30cおよび第4の外部電極30dと、第1の内部電極層16aとの間での絶縁破壊を抑制することができる。その結果、積層セラミックコンデンサ10の絶縁破壊電圧(BDV)を向上させることができる。
第2の内部電極層16bの長さ方向zの長さは、第1の主面12aの一部および第2の主面12bの一部に配置されている第3の外部電極30cおよび第1の主面12aの一部および第2の主面12bの一部に配置されている第4の外部電極30dの長さ方向zの最大長さよりも小さい。
これにより、直流抵抗を低減させたまま、より低容量にすることができる。
第2の内部電極層16bは、第2の内部電極層16bの第4の領域部28aが第1の端面12e方向および第2の端面12f方向に延びず、第2の内部電極層16bの第4の領域部28aにおける第1の端面12eと第2の端面12fとを結ぶ長さ方向zの幅が、第2の内部電極層16bの第5の領域部28bおよび第6の領域部28cにおける第1の端面12eと第2の端面12fとを結ぶ長さ方向zの幅と同じ長さであることが好ましい。
これにより、第1の内部電極層16aの面積は変更せずに、第2の内部電極層16bの面積だけを調整することで、直流抵抗を低減させたまま、積層セラミックコンデンサ10の静電容量を低容量にすることができる。
第1の内部電極層16aの第1の領域部26aと第2の内部電極層16bの第4の領域部28aとは対向している。
第1の内部電極層16aの数は、第2の内部電極層16bの数よりも多く、かつ、第1の内部電極層16aは2枚以上連続して積層される。これにより、図1に示す積層セラミックコンデンサ10は、静電容量が大きくなることを抑制しつつ、第1の内部電極層16aの数が多くなり並列接続の第1の内部電極層16aの数が多くなるだけでなく、第1の内部電極層16aと外部電極30との間の導通性が向上することから、直流抵抗が大きくなることを抑制することが可能となる。
積層体12の内層部18は、第1の内部電極層16aと第2の内部電極層16bとが誘電体層14を介して対向して静電容量を形成する容量形成部19と、第1の内部電極層16aが2枚以上連続して積層されている領域である内部電極積層部24を有する。積層セラミックコンデンサ10は、この容量形成部19によりコンデンサの特性が発現する。
なお、図1に示す積層セラミックコンデンサ10は、図8および図9に示すように、第1の内部電極層16aが2枚以上連続して積層されている領域である内部電極積層部24を分断するように、第2の内部電極層16bが配置されてもよい。このとき、内部電極積層部24は、1枚の第2の内部電極層16bにより、第1の内部電極積層部24aおよび第2の内部電極積層部24bに分断されている。
これにより、第1の内部電極層16aの集合体が分散されるため、放熱効果が高まり、温度上昇抑制効果を得ることができる。
また、第1の内部電極層16aが2枚以上連続して積層されている領域である内部電極積層部24を複数個に分断するように配置される第2の内部電極層16bは、単数で配置されていてもよい。これにより、第1の内部電極層16aをより多く積層することが可能となり、直流抵抗の低減効果を得ることができる。
一方、第1の内部電極層16aが2枚以上連続して積層されている領域である内部電極積層部24を複数個に分断するように配置される第2の内部電極層16bは、2枚以上連続して積層されて配置されてもよい。これにより、第2の内部電極層16bの数が少なくなっても、第1の側面12c上に形成された第3の外部電極30cおよび第2の側面12d上に形成された第4の外部電極30dとの接続性をより十分なものにすることができる。
第1の内部電極層16aと第2の内部電極層16bとの間に位置する誘電体層14の厚みは、30μm以上であることが好ましい。これにより、本発明の効果がより顕著な領域で効果を発揮することができる。
第1の内部電極層16aと第2の内部電極層16bとの間に位置する誘電体層14の厚みは、第1の内部電極層16a同士に挟まれて位置する誘電体層14の厚みよりも大きいことが好ましい。これにより、第1の内部電極層16aをより多く積層することが可能となり、直流抵抗の低減効果をより大きくすることができる。
高さ方向xから積層セラミックコンデンサ10を見た際の、第1の主面12aの一部および第2の主面12bの一部に配置されている第3の外部電極30cおよび第1の主面12aの一部および第2の主面12bの一部に配置されている第4の外部電極30dの端部の辺と、第1の内部電極層16aの凹部29aの端部の辺までの同一平面上での距離、および第1の主面12aの一部および第2の主面12bの一部に配置されている第3の外部電極30cおよび第1の主面12aの一部および第2の主面12bの一部に配置されている第4の外部電極30dの端部の辺と、第1の内部電極層16aの凹部29bの端部の辺までの同一平面上での距離は、最短で100μm以上であることが好ましい。
これにより、高電界が印加されても、第2の内部電極層16bに接続される第3の外部電極30cおよび第4の外部電極30dと、第1の内部電極層16aとの間での絶縁破壊をより顕著に抑制することができる。
第1の内部電極層16aにおいて、凹部29aと凹部29bとの幅方向yの最短距離は、凹部29aおよび凹部29bが形成されていない部分の第1の内部電極層16aの幅方向yの最短距離よりも短い。
これにより、高電界が印加されても、第2の内部電極層16bに接続される第3の外部電極30cおよび第4の外部電極30dと、第1の内部電極層16aとの間での絶縁破壊をより顕著に抑制することができる。
第1の内部電極層16aおよび第2の内部電極層16bの数は、合わせて15枚以上200枚以下であることが好ましい。
第1の内部電極層16aの数は、特に限定されないが、たとえば、50枚以上100枚以下であることが好ましい。
また、第2の内部電極層16bの数は、少なくとも、第1の内部電極層16aの数よりも少ない。具体的には、第2の内部電極層16bの数は、特に限定されないが、たとえば、1枚以上20枚以下であることが好ましい。
第1の内部電極層16aおよび第2の内部電極層16bの厚みは、特に限定されないが、たとえば、0.5μm以上2.0μm以下程度であることが好ましい。
第2の内部電極層16bの第4の領域部28aの厚みは、特に限定されないが、たとえば、30μm以上80μm以下程度であることが好ましい。
第1の内部電極層16aおよび第2の内部電極層16bは、例えば、Ni、Cu、Ag、Pd、Auなどの金属や、Ag-Pd合金等の、それらの金属の少なくとも一種を含む合金などの適宜の導電材料により構成することができる。
積層体12の第1の端面12e側および第2の端面12f側、ならびに第1の側面12c側および第2の側面12d側には、外部電極30が配置される。外部電極30は、第1の外部電極30a、第2の外部電極30b、第3の外部電極30cおよび第4の外部電極30dを有する。
積層体12の第1の端面12eには、第1の外部電極30aが配置される。第1の外部電極30aは、積層体12の第1の端面12eから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部を覆うように配置される。また、第1の外部電極30aは、積層体12の第1の端面12eにおいて露出している第1の内部電極層16aの第2の領域部26bに電気的に接続されている。なお、第1の外部電極30aは、積層体12の第1の端面12e上のみに配置されてもよい。
積層体12の第2の端面12fには、第2の外部電極30bが配置される。第2の外部電極30bは、積層体12の第2の端面12fから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部を覆うように配置される。また、第2の外部電極30bは、積層体12の第2の端面12fにおいて露出している第1の内部電極層16aの第3の領域部26cに電気的に接続されている。なお、第2の外部電極30bは、積層体12の第2の端面12f上のみに配置されてもよい。
積層体12の第1の側面12cには、第3の外部電極30cが配置される。第3の外部電極30cは、第1の側面12cから延伸して第1の主面12aおよび第2の主面12bの一部を覆うように配置される。第3の外部電極30cは、積層体12の第1の側面12cにおいて露出している第2の内部電極層16bの第5の領域部28bに電気的に接続されている。
積層体12の第2の側面12dには、第4の外部電極30dが配置される。第4の外部電極30dは、第2の側面12dから延伸して第1の主面12aおよび第2の主面12bの一部を覆うように配置される。第4の外部電極30dは、積層体12の第2の側面12dにおいて露出している第2の内部電極層16bの第6の領域部28cに電気的に接続されている。
外部電極30は、積層体12の表面に配置される下地電極層32と、下地電極層32を覆うように配置されためっき層34とを含む。
下地電極層32は、第1の下地電極層32a、第2の下地電極層32b、第3の下地電極層32cおよび第4の下地電極層32dを有する。
第1の下地電極層32aは、積層体12の第1の端面12eの表面に配置され、第1の端面12eから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部を覆うように形成される。
第2の下地電極層32bは、積層体12の第2の端面12fの表面に配置され、第2の端面12fから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部を覆うように形成される。
なお、第1の下地電極層32aは、積層体12の第1の端面12eの表面のみに配置されてもよいし、第2の下地電極層32bは、積層体12の第2の端面12fの表面にのみ配置されてもよい。
第3の下地電極層32cは、積層体12の第1の側面12cの表面に配置され、第1の側面12cから延伸して第1の主面12aおよび第2の主面12bのそれぞれの一部を覆うように形成される。
第4の下地電極層32dは、積層体12の第2の側面12dの表面に配置され、第2の側面12dから延伸して第1の主面12aおよび第2の主面12bのそれぞれの一部を覆うように形成される。
下地電極層32は、焼付け層、導電性樹脂層、薄膜層等から選ばれる少なくとも1つを含む。
以下、下地電極層32を上記の焼付け層、導電性樹脂層、薄膜層とした場合の各構成について説明する。
(焼付け層の場合)
焼付け層は、ガラス成分と金属成分とを含む。焼付け層のガラス成分は、B、Si、Ba、Mg、Al、Li等から選ばれる少なくとも1つを含む。焼付け層の金属成分としては、例えば、Cu、Ni、Ag、Pd、Ag-Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1つを含む。焼付け層は、複数層であってもよい。焼付け層は、ガラス成分および金属成分を含む導電性ペーストを積層体12に塗布して焼付けたものである。焼付け層は、内部電極層16および誘電体層14を有する積層チップと積層チップに塗布した導電性ペーストとを同時焼成したものでもよく、内部電極層16および誘電体層14を有する積層チップを焼成して積層体12を得た後に、積層体12に導電性ペーストを塗布して焼付けたものでもよい。なお、焼付け層を内部電極層16および誘電体層14を有する積層チップと積層チップに塗布した導電性ペーストとを同時に焼成する場合には、焼付け層は、ガラス成分の代わりに誘電体材料を添加したものを焼き付けて焼付け層を形成することが好ましい。
第1の端面12eに位置する第1の下地電極層32aの高さ方向x中央部における第1の端面12eおよび第2の端面12fを結ぶ方向の厚みは、3μm以上70μm以下程度であることが好ましい。
また、第2の端面12fに位置する第2の下地電極層32bの高さ方向x中央部における第1の端面12eおよび第2の端面12fを結ぶ方向の厚みは、3μm以上70μm以下程度であることが好ましい。
第1の主面12aの一部および第2の主面12bの一部、ならびに第1の側面12cの一部および第2の側面12dの一部上に第1の下地電極層32aを設ける場合には、第1の主面12aおよび第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12d上に位置する第1の下地電極層32aである長さ方向zの中央部における第1の主面12aおよび第2の主面12bを結ぶ高さ方向の厚みは、例えば、3μm以上40μm以下程度であることが好ましい。
また、第1の主面12aの一部および第2の主面12bの一部、ならびに第1の側面12cの一部および第2の側面12dの一部上に第2の下地電極層32bを設ける場合には、第1の主面12aおよび第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12d上に位置する第2の下地電極層32bである長さ方向zの中央部における第1の主面12aおよび第2の主面12bを結ぶ高さ方向の厚みは、例えば、3μm以上40μm以下程度であることが好ましい。
第1の側面12cに位置する第3の下地電極層32cの高さ方向x中央部における第1の側面12cおよび第2の側面12dを結ぶ方向の厚みは、3μm以上70μm以下程度であることが好ましい。
また、第2の側面12dに位置する第4の下地電極層32dの高さ方向x中央部における第1の側面12cおよび第2の側面12dを結ぶ方向の厚みは、3μm以上70μm以下程度であることが好ましい。
(導電性樹脂層の場合)
導電性樹脂層は、複数層であってもよい。
導電性樹脂層は、焼付け層上に焼付け層を覆うように配置されるか、積層体12上に直接配置されてもよい。
導電性樹脂層は、熱硬化性樹脂および金属を含む。
導電性樹脂層は、下地電極層32上を完全に覆っていてもよいし、下地電極層32の一部を覆っていてもよい。
導電性樹脂層は、熱硬化性樹脂を含むため、例えばめっき膜や導電性ペーストの焼成物からなる導電層よりも柔軟性に富んでいる。このため、積層セラミックコンデンサ10に物理的な衝撃や熱サイクルに起因する衝撃が加わった場合であっても、導電性樹脂層が緩衝層として機能し、積層セラミックコンデンサ10へのクラックを防止することができる。
導電性樹脂層に含まれる金属としては、Ag、Cu、Ni、Sn、Biまたは、それらを含む合金を使用することができる。
また、金属粉の表面にAgコーティングされた金属粉を使用することもできる。金属粉の表面にAgコーティングされたものを使用する際には金属粉としてCu、Ni、Sn、Bi又はそれらの合金粉を用いることが好ましい。導電性金属にAgの導電性金属粉を用いる理由としては、Agは金属の中でもっとも比抵抗が低いため電極材料に適しており、Agは貴金属であるため酸化せず耐候性が高いためである。また、上記のAgの特性は保ちつつ、母材の金属を安価なものにすることが可能になるためである。
さらに、導電性樹脂層に含まれる金属としては、Cu、Niに酸化防止処理を施したものを使用することもできる。
なお、導電性樹脂層に含まれる金属としては、金属粉の表面にSn、Ni、Cuをコーティングした金属粉を使用することもできる。金属粉の表面にSn、Ni、Cuをコーティングされたものを使用する際には金属粉としてAg、Cu、Ni、Sn、Bi又はそれらの合金粉を用いることが好ましい。
には、導電性フィラー同士が接触することにより、導電性樹脂層内部に通電経路が形成される。
導電性樹脂層に含まれる金属は、球形状、扁平状などのものを用いることができるが、球形状金属粉と扁平状金属粉とを混合して用いるのが好ましい。
導電性樹脂層の樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂などの公知の種々の熱硬化性樹脂を使用することができる。その中でも、耐熱性、耐湿性、密着性などに優れたエポキシ樹脂は最も適切な樹脂の一つである。
また、導電性樹脂層には、熱硬化性樹脂とともに、硬化剤を含むことが好ましい。硬化剤としては、ベース樹脂としてエポキシ樹脂を用いる場合、エポキシ樹脂の硬化剤としては、フェノール系、アミン系、酸無水物系、イミダゾール系、活性エステル系、アミドイミド系など公知の種々の化合物を使用することができる。
第1の端面12eおよび第2の端面12fに位置する積層体12の高さ方向x中央部に位置する導電性樹脂層の厚みは、例えば、10μm以上150μm以下程度であることが好ましい。
(薄膜層の場合)
下地電極層32として薄膜層を設ける場合は、薄膜層は、スパッタリング法または蒸着法等の薄膜形成法により形成され、金属粒子が堆積された1μm以下の層である。
めっき層34は、第1のめっき層34a、第2のめっき層34b、第3のめっき層34cおよび第4のめっき層34dを含む。
第1のめっき層34a、第2のめっき層34b、第3のめっき層34cおよび第4のめっき層34dとしては、例えば、Cu、Ni、Sn、Ag、Pd、Ag-Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1つを含む。
第1のめっき層34aは、第1の下地電極層32aを覆うように配置される。
第2のめっき層34bは、第2の下地電極層32bを覆うように配置される。
第3のめっき層34cは、第3の下地電極層32cを覆うように配置される。
第4のめっき層34dは、第4の下地電極層32dを覆うように配置される。
めっき層34は、複数層により形成されていてもよい。この場合、めっき層34は、下地電極層32上に形成されるNiめっきによる下層めっき層と、下層めっき層上に形成されるSnめっきによる上層めっき層の2層構造であることが好ましい。
すなわち、第1のめっき層34aは、第1の下層めっき層と、第1の下層めっき層の表面に位置する第1の上層めっき層とを有する。
第2のめっき層34bは、第2の下層めっき層と、第2の下層めっき層の表面に位置する第2の上層めっき層とを有する。
第3のめっき層34cは、第3の下層めっき層と、第3の下層めっき層の表面に位置する第2の上層めっき層とを有する。
第4のめっき層34dは、第4の下層めっき層と、第4の下層めっき層の表面に位置する第2の上層めっき層とを有する。
Niめっきによる下層めっき層は、下地電極層32が積層セラミックコンデンサ10を実装する際のはんだによって侵食されることを防止するために用いられ、Snめっきによる上層めっき層は、積層セラミックコンデンサ10を実装する際の半田の濡れ性を向上させて、容易に実装することができるようにするために用いられる。
めっき層一層あたりの厚みは、2.0μm以上、15.0μm以下であることが好ましい。
なお、下地電極層32を設けずにめっき層だけで外部電極30を形成してもよい。
以下、図示はしていないが、下地電極層32を設けずにめっき層を設ける構造について説明する。
第1の外部電極30aないし第4の外部電極30dのいずれかまたはそれぞれは、下地電極層32が設けられず、めっき層が積層体12の表面に直接形成されていてもよい。すなわち、積層セラミックコンデンサ10は、第1の内部電極層16aと、第2の内部電極層16bに電気的に接続されるめっき層を含む構造であってもよい。このような場合、前処理として積層体12の表面に触媒を配設した後で、めっき層が形成されてもよい。
なお、下地電極層32を設けずに積層体12上に直接めっき層を形成する場合は、下地電極層32の厚みを削減した分を低背化、すなわち、薄型化または積層体12の厚み、すなわち内層部18の厚みに転化できるため、薄型チップの設計自由度を向上させることができる。
めっき層は、積層体12の表面に形成される下層めっき電極と、下層めっき電極の表面に形成される上層めっき電極とを含むことが好ましい。下層めっき電極および上層めっき電極はそれぞれ、例えば、Cu、Ni、Sn、Pb、Au、Ag、Pd、Bi又はZnなどから選ばれる少なくとも1種の金属または当該金属を含む合金を含むことが好ましい。
更に、下層めっき電極は、半田バリア性能を有するNiを用いて形成されることが好ましく、上層めっき電極は、半田濡れ性が良好なSnやAuを用いて形成されることが好ましい。
また、たとえば、第1の内部電極層16aおよび第2の内部電極層16bがNiを用いて形成される場合、下層めっき電極は、Niと接合性のよいCuを用いて形成されることが好ましい。なお、上層めっき電極は必要に応じて形成されればよく、第1の外部電極30aないし第4の外部電極30dはそれぞれ、下層めっき電極のみで構成されてもよい。めっき層は、上層めっき電極を最外層としてもよいし、上層めっき電極の表面にさらに他のめっき電極を形成してもよい。
ここで、下地電極層32を設けずにめっき層だけで外部電極30を形成する場合、下地電極層32を設けずに配置するめっき層の1層あたりの厚みは、1μm以上15μm以下であることが好ましい。
さらに、めっき層は、ガラスを含まないことが好ましい。めっき層の単位体積あたりの金属割合は、99体積%以上であることが好ましい。
積層体12、第1の外部電極30aないし第4の外部電極30dを含む積層セラミックコンデンサ10の長さ方向zの寸法をL寸法とし、積層体12、第1の外部電極30aないし第4の外部電極30dを含む積層セラミックコンデンサ10の高さ方向xの寸法をT寸法とし、積層体12、第1の外部電極30aないし第4の外部電極30dを含む積層セラミックコンデンサ10の幅方向yの寸法をW寸法とする。
積層セラミックコンデンサ10の寸法は、特に限定されないが、長さ方向zのL寸法が1.0mm以上3.2mm以下、幅方向yのW寸法が0.5mm以上2.5mm以下、高さ方向xのT寸法が0.3mm以上2.5mm以下である。なお、積層セラミックコンデンサ10の寸法は、マイクロスコープにより測定することができる。
図1に示す積層セラミックコンデンサ10によれば、以上の構成を備えることにより、積層セラミックコンデンサ10に対して高電界が印加された場合であっても、第2の内部電極層16bに接続される第3の外部電極30cおよび第4の外部電極30dと、第1の内部電極層16aとの間での絶縁破壊を抑制することができる。その結果、積層セラミックコンデンサ10の絶縁破壊電圧(BDV)を向上させることができる。
2.積層セラミックコンデンサの製造方法
次に、本発明にかかる積層セラミックコンデンサの製造方法について説明する。
まず、誘電体層用の誘電体シートおよび内部電極用の導電性ペーストが準備される。誘電体シートおよび内部電極層用の導電性ペーストは、バインダおよび溶剤を含む。バインダおよび溶剤は、公知のものであってもよい。
誘電体シート上に、内部電極層用の導電性ペーストが、たとえば、スクリーン印刷やグラビア印刷などにより所定のパターンで印刷される。これにより、第1の内部電極層のパターンが形成された誘電体シート、および第2の内部電極層のパターンが形成された誘電体シートが準備される。
より具体的には、第1の内部電極層を印刷するためのスクリーン版と、第2の内部電極層を印刷するためのスクリーン版を別々に準備し、2種類のスクリーン版をそれぞれ別々に印刷できる印刷機を使用して、それぞれの内部電極層のパターンを印刷することができる。
ここで、所望の構造が得られるように、第1の内部電極層と第2の内部電極層が印刷されたシートを積層することで、内層部18となる部分が形成される。このとき、第1の内部電極層が印刷されたシートは、第2の内部電極層が印刷されたシートよりも多く、かつ、第1の内部電極層が印刷されたシートは、2枚以上連続して積層される。
次に、内部電極層のパターンが印刷されていない誘電体シートが所定枚数積層されることにより、第2の主面側の第2の主面側外層部20bとなる部分が形成される。その後、上述の工程により形成された内層部18となる部分を第2の主面側外層部20bとなる部分の上に積層し、この内層部18となる部分の上に、内部電極層のパターンが印刷されていない誘電体シートが所定枚数積層されることにより、第1の主面側の第1の主面側外層部20aとなる部分が形成される。これにより、積層シートが作製される。
続いて、積層シートを静水圧プレスなどの手段により積層方向にプレスし積層ブロックが作製される。
次に、積層ブロックが所定のサイズにカットされることにより、積層チップが切り出される。このとき、バレル研磨などにより積層チップの角部および稜線部に丸みがつけられてもよい。
そして、切り出された積層チップが焼成されることにより、積層体12が作製される。焼成温度は、誘電体層14や内部電極層16の材料にもよるが、900℃以上1400℃以下であることが好ましい。
(下地電極層)
続いて、焼成して得られた積層体12の第1の側面12c上に第3の外部電極30cの第3の下地電極層32cが形成され、積層体12の第2の側面12d上に第4の外部電極30dの第4の下地電極層32dが形成される。
下地電極層32として焼付け層を形成する場合には、ガラス成分と金属成分とを含む導電性ペーストを塗布し、その後、焼付け処理を行い、下地電極層32として焼付け層が形成される。このときの焼付け処理の温度は、700℃以上900℃以下であることが好ましい。
ここで、焼付け層の形成方法としては、様々な方法を用いることができる。たとえば、導電性ペーストをスリットから押し出して塗布する工法を用いることができる。この工法の場合、導電性ペーストの押し出し量を多くすることで、第1の側面12c上および第2の側面12d上だけでなく、第1の主面12aの一部および第2の主面12bの一部にまで下地電極層32を形成することができる。
また、ローラー転写法を用いて形成することもできる。ローラー転写法の場合、第1の側面12c上および第2の側面12d上だけでなく、第1の主面12aの一部および第2の主面12bの一部にまで下地電極層32を形成するとき、ローラー転写の際の押し付け圧力を強くすることで第1の主面12aの一部および第2の主面12bの一部にまで下地電極32を形成することが可能となる。
次に、焼成して得られた積層体12の第1の端面12e上に第1の外部電極30aの第1の下地電極層32aが形成され、積層体12の第2の端面12f上に第2の外部電極30bの第2の下地電極層32bが形成される。
第3の外部電極30cおよび第4の外部電極30dの各下地電極層32の形成時と同様、下地電極層32として焼付け層を形成する場合には、ガラス成分と金属成分とを含む導電性ペーストを塗布し、その後、焼付け処理を行い、下地電極層32として焼付け層が形成される。このときの焼付け処理の温度は、700℃以上900℃以下であることが好ましい。
また、第1の外部電極30aおよび第2の外部電極30bの下地電極層32として焼付け層の形成方法としては、導電性ペーストをスリットから押し出して塗布する工法やローラー転写法を用いて形成することができる。
なお、焼付け処理に関しては、第3の外部電極30cの第3の下地電極層32c、第4の外部電極30dの第4の下地電極層32d、第1の外部電極30aの第1の下地電極層32aおよび第2の外部電極30bの第2の下地電極層32bを同時に焼付けてもよいし、第3の外部電極30cの第3の下地電極層32cおよび第4の外部電極30dの第4の下地電極層32dと、第1の外部電極30aの第1の下地電極層32aおよび第2の外部電極30bの第2の下地電極層32bとを、それぞれ別々に焼付けてもよい。
(導電性樹脂層)
なお、下地電極層32を導電性樹脂層で形成する場合は、以下の方法で導電性樹脂層を形成することができる。なお、導電性樹脂層は、焼付け層の表面に形成されてもよく、焼付け層を形成せずに導電性樹脂層を単体で積層体12上に直接形成してもよい。
導電性樹脂層の形成方法としては、熱硬化性樹脂および金属成分を含む導電性樹脂ペーストを焼付け層上もしくは積層体12上に塗布し、250℃以上550℃以下の温度で熱処理を行い、樹脂を熱硬化させ、導電性樹脂層を形成する。この時の熱処理時の雰囲気は、N2雰囲気であることが好ましい。また、樹脂の飛散を防ぎ、かつ、各種金属成分の酸化を防ぐため、酸素濃度は100ppm以下に抑えることが好ましい。
なお、導電性樹脂ペーストの塗布方法としては、下地電極層32を焼付け層で形成する方法と同様、たとえば、導電性樹脂ペーストをスリットから押し出して塗布する工法やローラー転写法を用いて形成することができる。
(薄膜層)
また、下地電極層32を薄膜層で形成する場合は、マスキングなどを行い、外部電極30を形成したいところにスパッタリング法または蒸着法等の薄膜形成法により下地電極層を形成することができる。薄膜層で形成された下地電極層は金属粒子が堆積された1μm以下の層とする。
(めっき電極)
さらに、下地電極層32を設けずに積層体12の内部電極層16が露出する第2の領域部26a、第3の領域部26b、第5の領域部28bおよび第6の領域部28cにめっき電極を設けてもよい。その場合は、以下の方法で形成することができる。
積層体12の第1の端面12eおよび第2の端面12fにめっき処理を施し、第1の内部電極層16aの露出部である第2の領域部26b上および第3の領域部26c上に下層めっき電極を形成する。同様に、積層体12の第1の側面12cおよび第2の側面12dにめっき処理を施し、第2の内部電極層16bの露出部である第5の領域部28b上および第6の領域部28c上に下層めっき電極を形成する。めっき処理を行うにあたっては、電解めっき、無電解めっきのどちらを採用してもよいが、無電解めっきはめっき析出速度を向上させるために、触媒などによる前処理が必要となり、工程が複雑化するというデメリットがある。したがって、通常は、電解めっきを採用することが好ましい。めっき工法としては、バレルめっきを用いることが好ましい。また、必要に応じて、下層めっき電極の表面に形成される上層めっき電極を同様に形成してもよい。
続いて、必要に応じて、下地電極層32の表面、導電性樹脂層の表面もしくは下層めっき電極の表面、上層めっき電極の表面に、めっき層34が形成される。
より詳細には、本実施の形態では焼付け層である下地電極層32上に下層めっき層としてNiめっき層が形成され、上層めっき層としてSnめっき層が形成される。Niめっき層およびSnめっき層は、たとえばバレルめっき法により、順次形成される。めっき処理を行うにあたっては、電解めっき、無電解めっきのどちらを採用してもよい。ただし、無電解めっきはめっき析出速度を向上させるために、触媒などによる前処理が必要となり、工程が複雑化するというデメリットがある。従って、通常は、電解めっきを採用することが好ましい。
上述のようにして、本実施の形態にかかる積層セラミックコンデンサ10が製造される。
3.実験例
次に、上述した本発明にかかる積層セラミックコンデンサの効果を確認するために、実験の試料として積層セラミックコンデンサを製造し、積層セラミックコンデンサの絶縁破壊電圧(BDV)を測定する実験を行った。
実施例として、内部構造として図4ないし図9に示す積層セラミックコンデンサを準備し、比較例として、第1の内部電極層に凹部を有さない図10ないし図12に示す積層セラミックコンデンサを準備した。なお、実施例および比較例は、静電容量、定格電圧、および誘電体層の厚みがそれぞれ同じになるように作製した。
(1)実施例における試料の仕様
まず、上述した積層セラミックコンデンサの製造方法にしたがって、以下のような仕様の実施例1ないし実施例4にかかる積層セラミックコンデンサを作製した。
(実施例1)
・積層セラミックコンデンサの構造:3端子(図1を参照)
・積層セラミックコンデンサの寸法L×W×T(設計値を含む):1.6mm×0.8mm×0.6mm
・誘電体層の材料:BaTiO3
・静電容量:0.47nF
・定格電圧:100V
・誘電体層の厚み:23.3μm
・LT断面の構造:図8を参照
・WT断面の構造:図9を参照
・内部電極層の構造
・第1の内部電極層
材料:Ni
形状:図6を参照
枚数:65枚
厚み:1.0μm
・第2の内部電極層
材料:Ni
形状:図7を参照
枚数:3枚
厚み:1.0μm
・外部電極の構造
・第1の外部電極および第2の外部電極
下地電極層:導電性金属(Cu)とガラス成分とを含む焼付け層
端面中央部の厚み:45μm
めっき層:Niめっき層およびSnめっき層の2層構造
Niめっき層の厚み:4μm
Snめっき層の厚み:4μm
・第3の外部電極および第4の外部電極
下地電極層:導電性金属(Cu)とガラス成分とを含む焼付け層
端面中央部の厚み:30μm
めっき層:Niめっき層およびSnめっき層の2層構造
Niめっき層の厚み:4μm
Snめっき層の厚み:4μm
(実施例2)
・積層セラミックコンデンサの構造:3端子(図1を参照)
・積層セラミックコンデンサの寸法L×W×T(設計値を含む):1.6mm×0.8mm×0.6mm
・誘電体層の材料:BaTiO3
・静電容量:0.33nF
・定格電圧:100V
・誘電体層の厚み:30.0μm
・LT断面の構造:図8を参照
・WT断面の構造:図9を参照
・内部電極層の構造
・第1の内部電極層
材料:Ni
形状:図6を参照
枚数:57枚
厚み:1.0μm
・第2の内部電極層
材料:Ni
形状:図7を参照
枚数:3枚
厚み:1.0μm
・外部電極の構造
・第1の外部電極および第2の外部電極
下地電極層:導電性金属(Cu)とガラス成分とを含む焼付け層
端面中央部の厚み:45μm
めっき層:Niめっき層およびSnめっき層の2層構造
Niめっき層の厚み:4μm
Snめっき層の厚み:4μm
・第3の外部電極および第4の外部電極
下地電極層:導電性金属(Cu)とガラス成分とを含む焼付け層
端面中央部の厚み:30μm
めっき層:Niめっき層およびSnめっき層の2層構造
Niめっき層の厚み:4μm
Snめっき層の厚み:4μm
(実施例3)
・積層セラミックコンデンサの構造:3端子(図1を参照)
・積層セラミックコンデンサの寸法L×W×T(設計値を含む):1.6mm×0.8mm×0.6mm
・誘電体層の材料:BaTiO3
・静電容量:0.22nF
・定格電圧:100V
・誘電体層の厚み:37.7μm
・LT断面の構造:図4を参照
・WT断面の構造:図5を参照
・内部電極層の構造
・第1の内部電極層
材料:Ni
形状:図6を参照
枚数:70枚
厚み:1.0μm
・第2の内部電極層
材料:Ni
形状:図7を参照
枚数:2枚
厚み:1.0μm
・外部電極の構造
・第1の外部電極および第2の外部電極
下地電極層:導電性金属(Cu)とガラス成分とを含む焼付け層
端面中央部の厚み:45μm
めっき層:Niめっき層およびSnめっき層の2層構造
Niめっき層の厚み:4μm
Snめっき層の厚み:4μm
・第3の外部電極および第4の外部電極
下地電極層:導電性金属(Cu)とガラス成分とを含む焼付け層
端面中央部の厚み:30μm
めっき層:Niめっき層およびSnめっき層の2層構造
Niめっき層の厚み:4μm
Snめっき層の厚み:4μm
(実施例4)
・積層セラミックコンデンサの構造:3端子(図1を参照)
・積層セラミックコンデンサの寸法L×W×T(設計値を含む):1.6mm×0.8mm×0.6mm
・誘電体層の材料:BaTiO3
・静電容量:0.10nF
・定格電圧:100V
・誘電体層の厚み:75.7μm
・LT断面の構造:図4を参照
・WT断面の構造:図5を参照
・内部電極層の構造
・第1の内部電極層
材料:Ni
形状:図6を参照
枚数:70枚
厚み:1.0μm
・第2の内部電極層
材料:Ni
形状:図7を参照
枚数:2枚
厚み:1.0μm
・外部電極の構造
・第1の外部電極および第2の外部電極
下地電極層:導電性金属(Cu)とガラス成分とを含む焼付け層
端面中央部の厚み:45μm
めっき層:Niめっき層およびSnめっき層の2層構造
Niめっき層の厚み:4μm
Snめっき層の厚み:4μm
・第3の外部電極および第4の外部電極
下地電極層:導電性金属(Cu)とガラス成分とを含む焼付け層
端面中央部の厚み:30μm
めっき層:Niめっき層およびSnめっき層の2層構造
Niめっき層の厚み:4μm
Snめっき層の厚み:4μm
(2)比較例における試料の仕様
続いて、以下のような仕様の比較例1ないし比較例4にかかる積層セラミックコンデンサを作製した。
比較例1および比較例2にかかる積層セラミックコンデンサは、実施例1および実施例2にかかる積層セラミックコンデンサと比較して、第1の内部電極層に凹部が形成されていない点が異なること以外は、実施例1および実施例2の積層セラミックコンデンサと同一の3端子型積層セラミックコンデンサである。
図10(a)は、比較例1および比較例2にかかる積層セラミックコンデンサの一例を示すLT断面図であり、図10(b)は、そのWT断面図である。比較例1および比較例2にかかる積層セラミックコンデンサ1Aは、直方体状の積層体2と、その両端面に配置される外部電極3と、その両側面に配置される外部電極4を有する。積層体2は、積層された複数の誘電体層5と、誘電体層5上に積層された複数の第1の内部電極層6aと第2の内部電極層6bとを有する。第1の内部電極層6aが2枚以上連続して積層されている領域である内部電極積層部7を分断するように、第2の内部電極層6bが配置される。このとき、内部電極積層部7は、1枚の第2の内部電極層6bにより、第1の内部電極積層部7aおよび第2の内部電極積層部7bに分断されている。
以下、仕様の詳細を示す。
(比較例1)
・積層セラミックコンデンサの構造:3端子(図9を参照)
・積層セラミックコンデンサの寸法L×W×T(設計値を含む):1.6mm×0.8mm×0.6mm
・誘電体層の材料:BaTiO3
・静電容量:0.47μF
・定格電圧:100V
・誘電体層の厚み:23.3μm
・LT断面の構造:図10(a)を参照
・WT断面の構造:図10(b)を参照
・内部電極層の構造
・第1の内部電極層
材料:Ni
形状:図11(a)を参照
枚数:65枚
厚み:1.0μm
・第2の内部電極層
材料:Ni
形状:11図(b)を参照
枚数:3枚
厚み:1.0μm
・外部電極の構造
・第1の外部電極および第2の外部電極
下地電極層:導電性金属(Cu)とガラス成分とを含む焼付け層
端面中央部の厚み:45μm
めっき層:Niめっき層およびSnめっき層の2層構造
Niめっき層の厚み:4μm
Snめっき層の厚み:4μm
・第3の外部電極および第4の外部電極
下地電極層:導電性金属(Cu)とガラス成分とを含む焼付け層
端面中央部の厚み:30μm
めっき層:Niめっき層およびSnめっき層の2層構造
Niめっき層の厚み:4μm
Snめっき層の厚み:4μm
(比較例2)
・積層セラミックコンデンサの構造:3端子(図9を参照)
・積層セラミックコンデンサの寸法L×W×T(設計値を含む):1.6mm×0.8mm×0.6mm
・誘電体層の材料:BaTiO3
・静電容量:0.33μF
・定格電圧:100V
・誘電体層の厚み:30.0μm
・LT断面の構造:図10(a)を参照
・WT断面の構造:図10(b)を参照
・内部電極層の構造
・第1の内部電極層
材料:Ni
形状:図11(a)を参照
枚数:57枚
厚み:1.0μm
・第2の内部電極層
材料:Ni
形状:11図(b)を参照
枚数:3枚
厚み:1.0μm
・外部電極の構造
・第1の外部電極および第2の外部電極
下地電極層:導電性金属(Cu)とガラス成分とを含む焼付け層
端面中央部の厚み:45μm
めっき層:Niめっき層およびSnめっき層の2層構造
Niめっき層の厚み:4μm
Snめっき層の厚み:4μm
・第3の外部電極および第4の外部電極
下地電極層:導電性金属(Cu)とガラス成分とを含む焼付け層
端面中央部の厚み:30μm
めっき層:Niめっき層およびSnめっき層の2層構造
Niめっき層の厚み:4μm
Snめっき層の厚み:4μm
比較例3および比較例4にかかる積層セラミックコンデンサは、実施例3および実施例4にかかる積層セラミックコンデンサと比較して、第1の内部電極層に凹部が形成されていない点が異なること以外は、実施例3および実施例4の積層セラミックコンデンサと同一の3端子型積層セラミックコンデンサである。
図12(a)比較例3および比較例4にかる積層セラミックコンデンサの一例を示す図4に対応する断面図であり、図12(b)は、その図5に対応する断面図である。比較例2にかかる積層セラミックコンデンサ1Bは、直方体状の積層体2と、その両端面に配置される外部電極3と、その両側面に配置される外部電極4を有する。積層体2は、積層された複数の誘電体層5と、誘電体層5上に積層された複数の第1の内部電極層6aと第2の内部電極層6bとを有する。第1の内部電極層6aの数は、第2の内部電極層6bの数よりも多く、かつ、第1の内部電極層6aは2枚以上連続して積層される。図12に示す積層セラミックコンデンサ1Bは、第2の内部電極層6bが、最も第1の主面側に位置する第1の内部電極層6aと第1の主面との間、および最も第2の主面側に位置する第1の内部電極層6aと第2の主面との間に配置される。そして、内部電極積層部7は、第1の内部電極層6aにより分断されていない。
以下、仕様の詳細を示す。
(比較例3)
・積層セラミックコンデンサの構造:3端子(図9を参照)
・積層セラミックコンデンサの寸法L×W×T(設計値を含む):1.6mm×0.8mm×0.6mm
・誘電体層の材料:BaTiO3
・静電容量:0.22μF
・定格電圧:100V
・誘電体層の厚み:37.7μm
・LT断面の構造:図12(a)を参照
・WT断面の構造:図12(b)を参照
・内部電極層の構造
・第1の内部電極層
材料:Ni
形状:図11(a)を参照
枚数:70枚
厚み:1.0μm
・第2の内部電極層
材料:Ni
形状:11図(b)を参照
枚数:2枚
厚み:1.0μm
・外部電極の構造
・第1の外部電極および第2の外部電極
下地電極層:導電性金属(Cu)とガラス成分とを含む焼付け層
端面中央部の厚み:45μm
めっき層:Niめっき層およびSnめっき層の2層構造
Niめっき層の厚み:4μm
Snめっき層の厚み:4μm
・第3の外部電極および第4の外部電極
下地電極層:導電性金属(Cu)とガラス成分とを含む焼付け層
端面中央部の厚み:30μm
めっき層:Niめっき層およびSnめっき層の2層構造
Niめっき層の厚み:4μm
Snめっき層の厚み:4μm
(比較例4)
・積層セラミックコンデンサの構造:3端子(図9を参照)
・積層セラミックコンデンサの寸法L×W×T(設計値を含む):1.6mm×0.8mm×0.6mm
・誘電体層の材料:BaTiO3
・静電容量:0.10μF
・定格電圧:100V
・誘電体層の厚み:75.7μm
・LT断面の構造:図12(a)を参照
・WT断面の構造:図12(b)を参照
・内部電極層の構造
・第1の内部電極層
材料:Ni
形状:図11(a)を参照
枚数:70枚
厚み:1.0μm
・第2の内部電極層
材料:Ni
形状:11図(b)を参照
枚数:2枚
厚み:1.0μm
・外部電極の構造
・第1の外部電極および第2の外部電極
下地電極層:導電性金属(Cu)とガラス成分とを含む焼付け層
端面中央部の厚み:45μm
めっき層:Niめっき層およびSnめっき層の2層構造
Niめっき層の厚み:4μm
Snめっき層の厚み:4μm
・第3の外部電極および第4の外部電極
下地電極層:導電性金属(Cu)とガラス成分とを含む焼付け層
端面中央部の厚み:30μm
めっき層:Niめっき層およびSnめっき層の2層構造
Niめっき層の厚み:4μm
Snめっき層の厚み:4μm
(3)静電容量の測定方法
静電容量は、標準規格(JIS C 5101-1:2010)に基づいた測定条件で、静電容量測定器(LCRメータ)を用いて測定した。
(4)誘電体層の厚みの測定方法
各実施例および各比較例に係る試料について、誘電体層の厚みは次のようにして測定した。
すなわち、まず、試料である積層セラミックコンデンサの周りを樹脂で固めた。このとき、各試料である積層セラミックコンデンサのLT側面が露出するようにした。LT側面とは、長さ・高さ側面であり、研磨することにおり、外部電極への接続部分を含めて内部電極層が露出する側面である。研磨機により、LT側面を研磨し、積層体の幅方向yの1/2の深さで終了し、LT断面を露出させた。この研磨面に対しイオンミリングを行い、研磨によるダレを除去して、観察用の断面を得た。
続いて、図13に示すように、LT断面の長さ方向zの1/2の位置において、内部電極層と直交する垂線を引いた。次に、試料の内部電極層が積層されている領域(内部電極積層部)を高さ方向xに3等分に分割し、上側部U、中間部M、下側部Dの3つの領域に分ける。そして、各領域のそれぞれの高さ方向xの中央部から5層の誘電体層を選定し、これらの誘電体層の上記垂線上における厚みを測定した。以上より、各試料について、3領域×5層の計15か所で誘電体層および内部電極層の厚みを測定し、これらの平均値を算出した。
誘電体層の厚みは、走査型電子顕微鏡を用いて測定した。
(5)絶縁破壊電圧の測定方法
実施例および各比較例に係る試料である積層セラミックコンデンサにおいて、第1の外部電極および第2の外部電極に直流電源から配線を接続し、第1の内部電極層と第2の内部電極層との間に電圧を印加し、絶縁破壊する電圧を測定した。このときの昇圧速度は、50V/sで昇圧し、検出電流は83mAとした。
実験結果として、絶縁破壊電圧の測定結果は表1および図14に示される。
Figure 2022129066000002

(6)実験結果
表1および図14によれば、比較例1ないし比較例4の構造では、高電界印加時に、第1の主面の一部および第2の主面の一部に配置される第3の外部電極および第4の外部電極と第1の内部電極層との間で絶縁破壊が生じる場合があり、比較例1から比較例4に向かうにしたがって、誘電体層の厚みが厚くなるにもかかわらず、絶縁破壊電圧(BDV)があまり上昇しない現象が発生した。
一方、実施例1ないし実施例4の本発明の構造では、実施例1から実施例4に向かうにしたがって、誘電体層の厚みが厚くなるにつれて、積層セラミックコンデンサとしての絶縁破壊電圧(BDV)が大きく上昇する結果が得られた。
以上より、実施例に係る積層セラミックコンデンサの試料の構造によれば、第2の内部電極層に接続される第3の外部電極および第4の外部電極と、第1の内部電極層との間での絶縁破壊を抑制することができることが示された。その結果、積層セラミックコンデンサの絶縁破壊電圧(BDV)を向上させることができることが明らかとなった。
なお、以上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
10 積層セラミックコンデンサ
12 積層体
12a 第1の主面
12b 第2の主面
12c 第1の側面
12d 第2の側面
12e 第1の端面
12f 第2の端面
14 誘電体層
16 内部電極層
16a 第1の内部電極層
16b 第2の内部電極層
18 内層部
19 容量形成部
20a 第1の主面側外層部
20b 第2の主面側外層部
22a 第1の側面側外層部
22b 第2の側面側外層部
24 内部電極積層部
24a 第1の内部電極積層部
24b 第2の内部電極積層部
26a 第1の領域部
26b 第2の領域部
26c 第3の領域部
28a 第4の領域部
28b 第5の領域部
28c 第6の領域部
29a、29b 凹部
30 外部電極
30a 第1の外部電極
30b 第2の外部電極
30c 第3の外部電極
30d 第4の外部電極
32 下地電極層
32a 第1の下地電極層
32b 第2の下地電極層
32c 第3の下地電極層
32d 第4の下地電極層
34 めっき層
34a 第1のめっき層
34b 第2のめっき層
34c 第3のめっき層
34d 第4のめっき層
x 高さ方向
y 幅方向
z 長さ方向

Claims (8)

  1. 複数の積層された誘電体層を有し、高さ方向に相対する第1の主面および第2の主面と、前記高さ方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、前記高さ方向および前記長さ方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面とを有する積層体と、
    前記複数の誘電体層上に配置され、前記第1の端面および前記第2の端面に引き出された複数の第1の内部電極層と、
    前記複数の誘電体層上に配置され、前記第1の側面および前記第2の側面に引き出された複数の第2の内部電極層と、
    前記第1の端面上に配置されており、前記第1の内部電極層に接続される第1の外部電極と、
    前記第2の端面上に配置されており、前記第1の内部電極層に接続される第2の外部電極と、
    前記第1の側面上に配置され、前記第1の側面から延伸して前記第1の主面の一部および前記第2の主面の一部に配置されており、前記第2の内部電極層に接続される第3の外部電極と、
    前記第2の側面上に配置され、前記第2の側面から延伸して前記第1の主面の一部および前記第2の主面の一部に配置されており、前記第2の内部電極層に接続される第4の外部電極と、
    を備える積層セラミックコンデンサであって、
    前記第1の内部電極層の数は前記第2の内部電極層の数よりも多く、かつ、前記第1の内部電極層は2枚以上連続して積層されており、
    前記第1の内部電極層は、前記高さ方向から前記積層セラミックコンデンサを見た際に、前記第1の主面の一部および前記第2の主面の一部に配置される前記第3の外部電極および前記第1の主面の一部および前記第2の主面の一部に配置される前記第4の外部電極とは重ならないように凹部が形成され、
    前記第2の内部電極層は、少なくとも最も前記第1の主面側に位置する前記第1の内部電極層と前記第1の主面との間、および、少なくとも最も前記第2の主面側に位置する前記第1の内部電極層と前記第2の主面との間に配置され、
    前記第2の内部電極層の前記長さ方向の長さは、前記第1の主面の一部および前記第2の主面の一部に配置される前記第3の外部電極および前記第1の主面の一部および前記第2の主面の一部に配置されている前記第4の外部電極の前記長さ方向の最大長さよりも小さい、積層セラミックコンデンサ。
  2. 前記第2の内部電極層は、前記積層体の前記第1の側面と前記第2の側面との間にわたって延び、前記誘電体層の中央部に位置する領域部と、前記誘電体層の中央部に位置する領域部から前記第1の側面および前記第2の側面に引き出される領域部と、を有し、
    前記誘電体層の中央部に位置する領域部の前記第1の端面と前記第2の端面とを結ぶ長さ方向の長さは、前記引き出される領域部の前記第1の端面と前記第2の端面とを結ぶ長さ方向の長さと同じ長さである、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。
  3. 前記第1の内部電極層が2枚以上連続して積層されている領域を複数個に分断するように前記第2の内部電極層が配置される、請求項1または請求項2に記載の積層セラミックコンデンサ。
  4. 前記第1の内部電極層が2枚以上連続して積層されている領域を複数個に分断するように配置される前記第2の内部電極層は、単数で配置される、請求項3に記載の積層セラミックコンデンサ。
  5. 前記第1の内部電極層が2枚以上連続して積層されている領域を複数個に分断するように配置される前記第2の内部電極層は、2枚以上連続して積層される、請求項3に記載の積層セラミックコンデンサ。
  6. 前記第1の内部電極層と前記第2の内部電極層との間に位置する誘電体層の厚みは、前記第1の内部電極層同士に挟まれて位置する誘電体層よりも大きい、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  7. 前記第1の内部電極層と前記第2の内部電極層との間に位置する前記誘電体層の厚みは、30μm以上である、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  8. 前記凹部が形成されている部分の前記第1の内部電極層の前記幅方向の最短距離は、前記凹部が形成されていない部分の前記第1の内部電極層の最短距離よりも短い、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
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