JP2022056552A - 水中油型乳化組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】肌へのハリ感付与効果が得られる量のニコチン酸アミドを配合しても、べたつき感が生じにくくみずみずしい感触が得られる水中油型乳化組成物を提供する。【解決手段】次の成分(A)から(D)を含有し、成分(A)の含有量が組成物の全量に対して0.1から5.4重量%である、水中油型乳化組成物。(A)ニコチン酸アミド(B)ポリグリセリン脂肪酸エステル(C)アニオン性界面活性剤(D)水【選択図】なし

Description

本発明は、ニコチン酸アミドを含有する水中油型乳化組成物に関する。
化粧料などの皮膚外用剤の剤型のひとつに、水中油型乳化剤型がある。
水中油型乳化剤型は、水相が連続相として存在するため、使用時にみずみずしい感触を与えるため、皮膚外用剤として好まれている。
ニコチン酸アミドは、シワやハリなど加齢により衰える肌状態を改善する成分として注目されている。しかしながら、ニコチン酸アミドを皮膚外用剤に配合した場合に、べたつく感触が生じることが問題視されてきた(特許文献1)。
特表2003-502435号公報
特許文献1のように、ニコチン酸アミドを水中油型乳化組成物に配合することもなされてきたが、べたつき感を満足に抑制できているとは言い難い。
このような状況に鑑みて、本発明は、肌へのハリ感付与効果が得られる程度にニコチン酸アミドを配合しても、べたつき感が生じにくくみずみずしい感触が得られる水中油型乳化組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、特定の界面活性剤を組み合わせることにより、特定量のニコチン酸アミドを配合した水中油型乳化組成物のべたつきを抑制しみずみずしい感触を付与できることに想到し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]次の成分(A)から(D)を含有し、成分(A)の含有量が組成物の全量に対して0.1から5.4重量%である、水中油型乳化組成物。
(A)ニコチン酸アミド
(B)ポリグリセリン脂肪酸エステル
(C)アニオン性界面活性剤
(D)水
[2]成分(B)が、重合度が10のポリグリセリン1分子と、炭素数16以上の脂肪酸2~5分子とがエステル縮合してなるポリグリセリン脂肪酸エステルである、[1]に記載の水中油型乳化組成物。
[3]成分(B)の含有量が組成物の全量に対して0.05~10重量%である、[1]又は[2]に記載の水中油型乳化組成物。
[4]成分(C)がアシル乳酸塩、脂肪酸グリセリル硫酸塩から選ばれる1種または2種以上のアニオン性界面活性剤である、[1]~[3]のいずれかに記載の水中油型乳化組成物
[5]成分(C)の含有量が組成物の全量に対して0.05~5重量%である、[1]~[4]のいずれかに記載の水中油型乳化組成物。
[6]成分(E)高級アルコールをさらに含む、[1]~[5]のいずれかに記載の水中
油型乳化組成物。
[7]成分(E)が組成物の全量に対して0.05~5重量%である、[6]に記載の水中油型乳化組成物。
[8]組成物中の成分(A)、成分(B)、成分(C)の含有重量比(A)/((B)+(C))が0.005から50である、[1]~[7]のいずれかに記載の水中油型乳化組成物。
[9]皮膚外用剤である、[1]~[8]のいずれかに記載の水中油型乳化組成物。
本発明の水中油型乳化組成物は、使用時にべたつき感が生じにくくみずみずしい感触が得られる。また、本発明の水中油型乳化組成物は経時・経温の安定性にも優れる。さらに、肌に適用した場合に、ニコチン酸アミドの作用により後肌にハリ感を付与することもできる。したがって、本発明により、皮膚外用剤の態様に好適な、水中油乳化組成物が提供される。
本発明の水中油型乳化組成物は、(A)ニコチン酸アミドを含有する。
ニコチン酸アミドは、組成物を肌に適用した場合に後肌にハリ感を付与する作用を有する。ハリ感とは、肌に弾力性があり応力に対して押し返すような感触をいう。
本発明の水中油型乳化組成物における(A)ニコチン酸アミドの含有量は、組成物の全量に対して0.1から5.4重量%である。かかる範囲で含有することにより、組成物がべたつくことなく、みずみずしい感触が得られる。また、ニコチン酸アミドの含有量は、組成物の全量に対して1~5.4重量%が好ましく、3.5~5.4重量%がより好ましい。かかる範囲で含有することにより、組成物を適用した後肌にハリ感がより得られやすくなる。
本発明の水中油型乳化組成物は、(B)ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する。
ここでポリグリセリン脂肪酸エステルは、分岐鎖又は直鎖の、飽和又は不飽和の脂肪酸と、ポリグリセリンとのエステルであり、脂肪酸の炭素数は好ましくは16以上であり、より好ましくは18以上である。また、ポリグリセリンの重合度は特に限定されないが、10が特に好ましい。また、脂肪酸の付加数は特に限定されず、モノ-、ジ-、トリ-、又はそれ以上のいずれでもよいが、2~5が好ましい。
ポリグリセリン脂肪酸エステルのHLB値は特に問わないが、3~16のものが好ましい。なお、本明細書においてHLB値は、グリフィン(Griffin)の式より算出した値をいう。
ポリグリセリン脂肪酸エステルの好ましい例としては、ジオレイン酸ポリグリセリル、トリオレイン酸ポリグリセリル、テトラオレイン酸ポリグリセリル、ペンタオレイン酸ポリグリセリル、ジパルミチン酸ポリグリセリル、トリパルミチン酸ポリグリセリル、テトラパルミチン酸ポリグリセリル、ペンタパルミチン酸ポリグリセリル、ジステアリン酸ポリグリセリル、トリステアリン酸ポリグリセリル、テトラステアリン酸ポリグリセリル、ペンタステアリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、テトライソステアリン酸ポリグリセリル、ペンタイソステアリン酸ポリグリセリル等が挙げられる。
より好ましい例としてはグリセリン重合度が10の、トリステアリン酸ポリグリセリル-10、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10、ペンタイソステアリン酸ポリグリセリル-10等が挙げられる。
本発明の水中油型乳化組成物における(B)ポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量は
、組成物全量に対して好ましくは0.05から10重量%であり、より好ましくは0.2~5重量%であり、さらに好ましくは0.5~2重量%である。
かかる範囲で含有することにより、組成物のべたつきを抑制しやすくなり、また乳化安定性を向上させやすくなる。
本発明の水中油型乳化組成物は、(C)アニオン性界面活性剤を含有する。
アニオン性界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、アシル乳酸塩(例えば、ステアロイル乳酸ナトリウム、ラウロイル乳酸ナトリウム等);脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等);N-アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N-ミリストイル-N-メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等);リン酸エステル塩(POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);脂肪酸グリセリル硫酸塩(例えば、ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム等);N-アシルグルタミン酸塩(例えば、N-ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N-ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N-ミリストイル-L-グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POEアルキルエーテルカルボン酸;POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α-オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N-パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤のHLB値は特に問わないが、10以上のものが好ましい。
これらのうち、より好ましくはアシル乳酸塩が挙げられ、かかるアシル基としては炭素数が12以上のものが好ましく、例えばステアロイル乳酸ナトリウム、ラウロイル乳酸ナトリウム、イソステアロイル乳酸ナトリウム等が特に好ましく挙げられる。
脂肪酸グリセリル硫酸塩もまたアニオン性界面活性剤としてより好ましく、かかる脂肪酸としては高級脂肪酸が好ましく、例えばヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム(ココグリセリル硫酸Na)、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム等が特に好ましく挙げられる。
本発明の水中油型乳化組成物における(C)アニオン性界面活性剤の含有量は、組成物全量に対して好ましくは0.05から5重量%であり、より好ましくは0.1~1重量%であり、さらに好ましくは0.25~0.45重量%である。
かかる範囲で含有することにより、組成物のべたつきを抑制しやすくなり、また乳化安定性を向上させやすくなる。
組成物中の成分(B)ポリグリセリン脂肪酸エステルと(C)アニオン性界面活性剤とのの重量比は特に限定されないが、好ましくは(B):(C)=1:100~200:1であり、より好ましくは1:1~8:1である。
また、組成物中の成分(A)ニコチン酸アミド、(B)ポリグリセリン脂肪酸エステル、及び(C)アニオン性界面活性剤の各含有の重量比(A)/((B)+(C))は、好
ましくは0.005~50であり、より好ましくは0.1~25であり、さらに好ましくは0.5~10である。
かかる範囲で含有することにより、組成物のべたつきを抑制しやすくなり、また乳化安定性を向上させやすくなる。
本発明の水中油乳化組成物は、組成物のべたつきをより抑制し、乳化安定性をよりより向上させる観点から、さらに(E)高級アルコール含有することが好ましい。
高級アルコールとしては、特に限定されないが、炭素数8以上の、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐を有する、一価のアルコールが好ましい。具体的には、セチルアルコール(セタノール)、ベヘニルアルコール、パルミトレイルアルコール、ヘプタデカノール、1-ヘプタデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、エライジルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、エライドリノレイルアルコール、リノレニルアルコール、エライドリノレニルアルコール、リシノレイルアルコール、ノナデシルアルコール、アラキジルアルコール、ヘンエイコサノール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール等が好ましく挙げられる。
本発明の組成物における(E)高級アルコールの含有量は、組成物全体の0.5~5質量%が好ましく、0.1~4質量%がより好ましく、0.5~3質量%がさらに好ましい。
本発明の組成物の剤型は、水中油乳化型である。
本発明においてかかる剤型は、最外相が水相であれば特に限定されず、O/W型の他にW/O/W型や(O+O)/W型などであってもよい。
本発明の組成物は、通常、水相成分及び油相成分を含有する。
水相成分として、本発明の水中油型乳化組成物は(D)水を含有する。また、水相成分は水の他に、25~90℃の水に溶解する成分であればよい。通常は、(A)ニコチン酸アミド、並びに(B)ポリグリセリン脂肪酸エステル及び(C)アニオン性界面活性剤を含む界面活性剤も水相成分に含まれる。油相成分は、油剤に限らず、粉体等も含まれ、25~90℃の水に懸濁して1時間静置した後に水と相分離する成分であればよい。
本発明の乳化組成物において、水相成分と油相成分との含有量の重量比は、特に限定されないが、好ましくは99:1~50:50、より好ましくは95:5~70:40である。
本発明の水中油型乳化組成物は、ニコチン酸アミドを有効量配合しながらも、べたつくことなくみずみずしい感触で使用することができる。また、塗布した後の肌にハリ感が付与されるる。さらに、経温・経時で保存した後でも乳化安定性に優れる。
そのため、本発明の組成物は、皮膚外用剤に好ましく適用できる。
皮膚外用剤としては、化粧料や医薬部外品の態様とすることが好ましく、スキンケア化粧料、日焼け止め化粧料、メークアップ化粧料がより好ましく挙げられる。
本発明の水中油型乳化組成物は、定法に従って製造することができる。
本発明の化粧料は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、通常化粧料に用いられる他の成分を任意に配合することができる。かかる任意成分としては、例えば、油剤、他のアルコール、エーテル、粉体、粘土鉱物、保湿剤、他の界面活性剤、金属イオン封鎖剤、パール剤、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、ビタミン類、酸化防止剤、防腐剤、水溶性高分子、香料、各種有効成分等が挙げられる。
油剤としては、シリコーン油、極性油、天然油、炭化水素油等が挙げられる。
極性油としては、合成エステル油として、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12-ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリ-2-エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリル、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ-2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル、オクチルメトキシシンナメート等が挙げられる。
天然油としては、アボカド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、ヒマワリ油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル等が挙げられる。
炭化水素油としては、イソドデカン、イソヘキサデカン、スクワラン、水添ポリ(C6-12)オレフィン、水添ポリイソブテン等が挙げられる。
他のアルコールとしては、例えば、エタノールなどの1価のアルコール;エチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、トリメチレングリコール、1,2-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、プロパンジオール、1,2-ペンタンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、テトラメチレングリコール、2,3-ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等の2価のアルコール;トリメチロールプロパン等の3価のアルコール;ペンタエリスリトール等の4価のアルコール;キシリトール等の5価のアルコール;トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール重合体;デンプン分解糖還元アルコール等の糖アルコール;
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2-メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル等のアルコールアルキルエーテル類;
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等のアルコールアルキルエーテル類;
キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等のグリセリンモノアルキルエーテル類;
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール等のアルコール重合体;
グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE-テトラハイドロフルフリルアルコール;POP-ブチルエーテル;POP・POE-ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテルリン酸;POP・POE-ペンタンエリスリトールエーテル、等が挙げられる。
エーテルとしては、上記アルコールに該当するものの他、
エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等が挙げられる。
粉体としては、球状、針状、板状等その形状は特に限定されず、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、アルミナ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリ(メタ)アクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、シリコーン樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末、セルロース粉末等);金属石鹸(例えば、ミ
リスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム);無機白色顔料
(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ-酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッド雲母、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッド雲母、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号
、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β-カロチン等)等が挙げられる。
有機変性粘土鉱物としては、例えば、ヘクトライト、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ベントナイト、スメクタイト等が挙げられる。また、これらを有機カチオンで処理した有機変性粘土鉱物でもよく、例えば、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト(クオタニウム-18ヘクトライト等)、ジメチルジステアリルアンモニウムベントナイト(クオタニウム-18ベントナイト、クオタニウム-90ベントナイト等)、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムヘクトライト、ジオクタデシルジメチルアンモニウム塩変性モンモリロナイト、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウム塩変性モンモリロナイト、およびジヘキサデシルジメチルアンモニウム塩変性モンモリロナイト、ジメチルジステアリルアンモニウムスメクタイト等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル-12-ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、dl-ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
他の界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤が挙げられる。
ただし、(B)ポリグリセリン脂肪酸エステル及び(C)アニオン性界面活性剤以外の界面活性剤は、本発明の効果を損なわない限りにおいて用いることが好ましい。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’-ジメチル-
3,5-メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベ
ンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POEアルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2-ウンデシル-N,N,N-(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)-2-イミダゾリンナトリウム、2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2-ヘプタデシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、ポリエーテル変性シリコーン類(例えば、ポリエチレングリコール-10ジメチコン、ポリエチレングリコール-12ジメチコン等);ポリグリセリン変性シリコーン類(例えば、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコン、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン等);ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリル
、モノエルカ酸グリセリル、セスキオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、α,α’-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等);グリセリンアルキルエーテル等の非親水性非イオン性界面活性剤が挙げられる。また、POEソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POEソルビタンモノオレエート、POEソルビタンモノステアレート、POEソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POEソルビットモノラウレート、POEソルビットモノオレエート、POEソルビットペンタオレエート、POEソルビットモノステアレート等);POEグリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POEグリセリンモノステアレート、POEグリセリンモノイソステアレート、POEグリセリントリイソステアレート等のPOEモノオレエート等);POE脂肪酸エステル類(例えば、POEジステアレート、POEモノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POEアルキルエーテル類(例えば、POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、POE-ベヘニルエーテル、POE-2-オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等);POEアルキルフェニルエーテル類(例えば、POEノニルフェニルエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POPアルキルエーテル類(例えば、POE・POPセチルエーテル、POE・POP-2-デシルテトラデシルエーテル、POE・POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリン、POE・POPグリセリンエーテル等);テトラ POE・テトラ
POPエチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等);POEミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POEソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POEプロピレングリコール脂肪酸エステル;POEアルキルアミン;POE脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;他のアルキルグリコシド;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等の親水性非イオン性界面活性剤も挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
パール剤としては、例えば、ジステアリン酸グリコール、チタンマイカ等が挙げられる。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム) 、アシ
ルグルタミン酸塩、アシルβ-アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール等が挙げられる。
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、乳酸-乳酸ナトリウム、クエン酸-クエン酸ナトリウム、コハク酸-コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられ、通常は内相(水性成分)のpHの調整のために用いられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体
、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール、ピロ亜硫酸塩、没食子酸エステル、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
防腐剤としては、例えば、パラベン類、フェノキシエタノール等が挙げられる。
水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コ
メ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例え
ば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等の天然の水溶性高分子、
デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースステアロキシエーテル、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等の半合成の水溶性高分子、
ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等の合成の水溶性高分子が挙げられる。
各種有効成分としては、例えば、消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β-ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α-ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラ
パミル、セファランチン、γ-オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
<製造例及び評価>
表1~3に示す処方成分で、油相成分及び水相成分をそれぞれ70℃に加熱して溶解させ、水相成分に油相を添加し、ホモミキサーで攪拌しながら乳化して、水中油型乳化組成物を調製した。
(安定性)
得られた組成物を、40℃で4週間保存した後に外観を目視にて観察して、安定性を以下の基準で評価した。
◎:分離が見られず安定していた。
○:わずか分離が発生しているが、品質に問題ないレベル。
△:やや分離が発生していた。
×:目視で明らかな分離がみられた。
また、10名の専門家パネルがそれぞれ、調製した各組成物を0.5gずつ手の甲にとり、塗布時にべたつきを感じるか、及び後肌にハリを感じるかについて官能評価し、以下の基準で評価結果とした。
(べたつき感)
◎:10人中9人以上が「べたつかない」と回答した。
○:10人中7人以上が「べたつかない」と回答した。
△:10人中5人以上が「べたつかない」と回答した。
×:10人中4人以下が「べたつかない」と回答した。
(後肌のハリ感)
◎:10人中9人以上が「後肌にハリを感じる」と回答した。
○:10人中7人以上が「後肌にハリを感じる」と回答した。
△:10人中5人以上が「後肌にハリを感じる」と回答した。
×:10人中4人以下が「後肌にハリを感じる」と回答した。
評価結果を併せて表1~3に示す。
Figure 2022056552000001
Figure 2022056552000002
Figure 2022056552000003
本発明の水中油型乳化組成物は、使用時にべたつき感が生じにくくみずみずしい感触が得られる。また、本発明の水中油型乳化組成物は経時・経温の安定性にも優れる。さらに、肌に適用した場合に、ニコチン酸アミドの作用により後肌にハリ感を付与することもできる。
本発明の水中油乳化組成物は、皮膚外用剤の態様に好適であり、消費者等の需要に応えるものとなり得るため、産業上非常に有用である。
本発明の水中油乳化組成物は、組成物のべたつきをより抑制し、乳化安定性をより向上させる観点から、さらに(E)高級アルコール含有することが好ましい。
高級アルコールとしては、特に限定されないが、炭素数8以上の、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐を有する、一価のアルコールが好ましい。具体的には、セチルアルコール(セタノール)、ベヘニルアルコール、パルミトレイルアルコール、ヘプタデカノール、1-ヘプタデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、エライジルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、エライドリノレイルアルコール、リノレニルアルコール、エライドリノレニルアルコール、リシノレイルアルコール、ノナデシルアルコール、アラキジルアルコール、ヘンエイコサノール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール等が好ましく挙げられる。
本発明の組成物における(E)高級アルコールの含有量は、組成物全体の0.5~5質量%が好ましく、0.1~4質量%がより好ましく、0.5~3質量%がさらに好ましい。
本発明の水中油型乳化組成物は、ニコチン酸アミドを有効量配合しながらも、べたつくことなくみずみずしい感触で使用することができる。また、塗布した後の肌にハリ感が付与される。さらに、経温・経時で保存した後でも乳化安定性に優れる。

Claims (9)

  1. 次の成分(A)から(D)を含有し、成分(A)の含有量が組成物の全量に対して0.1から5.4重量%である、水中油型乳化組成物。
    (A)ニコチン酸アミド
    (B)ポリグリセリン脂肪酸エステル
    (C)アニオン性界面活性剤
    (D)水
  2. 成分(B)が、重合度が10のポリグリセリン1分子と、炭素数16以上の脂肪酸2~5分子とがエステル縮合してなるポリグリセリン脂肪酸エステルである、請求項1に記載の水中油型乳化組成物。
  3. 成分(B)の含有量が組成物の全量に対して0.05~10重量%である、請求項1又は2に記載の水中油型乳化組成物。
  4. 成分(C)がアシル乳酸塩、脂肪酸グリセリル硫酸塩から選ばれる1種または2種以上のアニオン性界面活性剤である、請求項1~3のいずれか一項に記載の水中油型乳化組成物。
  5. 成分(C)の含有量が組成物の全量に対して0.05~5重量%である、請求項1~4のいずれか一項に記載の水中油型乳化組成物。
  6. 成分(E)高級アルコールをさらに含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の水中油型乳化組成物。
  7. 成分(E)が組成物の全量に対して0.05~5重量%である、請求項6に記載の水中油型乳化組成物。
  8. 組成物中の成分(A)、成分(B)、成分(C)の含有重量比(A)/((B)+(C))が0.005から50である、請求項1~7のいずれか一項に記載の水中油型乳化組成物。
  9. 皮膚外用剤である、請求項1~8のいずれか一項に記載の水中油型乳化組成物。
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