JP2022085361A - 組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、使用時のくずれ感と安定性とに優れた組成物を提供する。【解決手段】20℃直下における0.005~0.4重量%の水溶液が、非ビンガム流体挙動を示す多糖類(A)一種以上と、20℃直下における0.005~0.4重量%の水溶液が、ニュートン流体挙動又は擬塑性流体挙動を示す多糖類(B)一種以上とを含有し、20℃でB型粘度計で測定した粘度が2,500mPa・s以下である、組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚外用剤に好適な組成物に関する。
近年、肌に直接塗布する化粧料においては、有効成分が発揮する効果を謳うだけでなく、使用時に特徴的な感触を生じさせることにより、スキンケアやメークアップの際に化粧料を使う楽しさを消費者に与えることがアピールポイントの一つと考えられている。そのような特徴的な感触としては、例えば、塗布前は流動性が低いが塗布時にせん断力をかけると速やかに崩れて流動性を生じるという、くずれ感(崩壊感触)を生じるものが提案されている(特許文献1~3)。
組成物にくずれ感を付与するために配合される増粘剤として、特許文献1~2のようにカルボキシビニルポリマーが用いられることがあるが、該ポリマーは耐塩性が乏しい、すなわち電解質共存下で著しく粘度が低下してしまうことから、医薬部外品等の有効成分を多く配合する処方には適さないという問題点がある。また、電解質を含まない場合であっても、カルボキシビニルポリマー含有組成物は、その含有量や粘度によっては増粘剤濃厚溶液相と水相との二層に分離してしまう現象が生じる場合がある。
化粧料に配合する増粘剤としては種々の多糖類も汎用されており、粘度付与、使用感や安定性の向上など様々な目的で用いられている(特許文献4~6)。
特開2007-284389号公報 特開2018-016584号公報 特開2019-089745号公報 特許6422353号 特許6039250号 特許5876296号
本発明は、使用時のくずれ感と安定性とに優れた組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、異なる流体挙動を示す多糖類を組み合わせて組成物に含有させること、及び組成物を所定の粘度とすることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]20℃直下における0.005~0.4重量%の水溶液が、非ビンガム流体挙動を示す多糖類(A)一種以上と、
20℃直下における0.005~0.4重量%の水溶液が、ニュートン流体挙動又は擬塑性流体挙動を示す多糖類(B)一種以上とを含有し、
20℃でB型粘度計で測定した粘度が2,500mPa・s以下である、組成物。
[2]多糖類(A)が、寒天、ジェランガム、ローカストビーンガム、及びアルカリゲネス産生多糖体から選択される一種以上である、[1]に記載の組成物。
[3]多糖類(B)が、キサンタンガム、セルロース、セルロース誘導体、及びシロキク
ラゲ多糖体から選択される、[1]又は[2]に記載の組成物。
[4]多糖類(A)の総含有量が、組成物全体の0.005~0.4重量%である、[1]~[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]多糖類(B)の総含有量が、組成物全体の0.005~0.4重量%である、[1]~[4]のいずれかに記載の組成物。
[6]多糖類(A)の総含有量と多糖類(B)の総含有量の重量比が、50:1~1:1である、[1]~[5]のいずれかに記載の組成物。
[7]皮膚外用剤である、[1]~[6]のいずれかに記載の組成物。
[8]医薬部外品有効成分(C)をさらに含有する、[7]に記載の組成物。
[9]透明または半透明の水性化粧料である、[7]又は[8]に記載の組成物。
[10]乳化型化粧料である、[7]又は[8]に記載の組成物。
本発明により、使用時にヌルつくことなく良好なくずれ感を示し、二層分離することなく安定性に優れた組成物が提供される。
本発明の組成物は、20℃直下における0.005~0.4重量%の水溶液が、非ビンガム流体挙動を示す多糖類(A)一種以上と、20℃直下における0.005~0.4重量%の水溶液が、ニュートン流体挙動又は擬塑性流体挙動を示す多糖類(B)一種以上とを含有する。
このような異なる流体挙動を示す多糖類を組み合わせることにより、使用時に加えるせん断応力に応じて組成物が変形する挙動が複雑なものとなり、独特なくずれ感触を生じさせることができる。
ニュートン流体は、せん断応力とせん断速度が比例した粘性の性質を持つ流体を指す(ニュートン指数n=1)。一方、非ニュートン流体は、せん断応力とせん断速度が比例関係にない流体を総じて指し、擬塑性流体、ビンガム流体、及び非ビンガム流体が非ニュートン流体に含まれる。ここで、ビンガム流体は、一定のせん断応力に達しないと流動しない、すなわち降伏値を持つが、降伏値以外の粘性の性質がニュートン流体同様にせん断応力とせん断速度とが線形である(ニュートン指数n=1)流体である。非ビンガム流体は、降伏値を持ち、かつ、せん断応力とせん断速度とが線形ではない(ニュートン指数n>1又はn<1)流体である。擬塑性流体は、せん断速度が大きいほどせん断応力の増加が減少し流動しやすくなり(ニュートン指数n<1)、また降伏値を持たない流体である。
多糖類がいずれの流体挙動を示すかは、0.005~0.4重量%の多糖類水溶液に対して、20℃直下にて粘度計によりせん断速度(D)を複数変えながらせん断応力(S)を計測してグラフにプロットしたSDカーブを作成することにより、確認することができる。なお、多糖類水溶液において0.005~0.4重量%の濃度範囲全体にわたってその流体挙動を示すものを、多糖類(A)又は(B)に該当するものとする。なお、通常、多糖類(A)及び(B)は水溶性である。
多糖類(A)は、前記条件において非ビンガム流体挙動を示す多糖類である。これを含有する組成物を塗布しようとするときに一定のせん断応力を与えるまで流動性が変化しない性質を付与するため、組成物が一気に崩壊するような変化の大きい感触を演出することができる。
非ビンガム流体挙動を示すものとしては寒天、ジェランガム、ローカストビーンガム、アルカリゲネス産生多糖体、タマリンドガム等が挙げられる。これらのうち、多糖類(A)としては、寒天、ジェランガム、ローカストビーンガム、及びアルカリゲネス産生多糖体がより好ましい。本発明におけるアルカリゲネス産生多糖体は、グルコース、グルクロン酸、及びラムノースを含む主鎖にフコースが側鎖として結合する構造を有する親水性高
分子化合物であり(特開平2-291292号公報、特開2012-62476号公報等参照)、商品名「アルカシーラン」として伯東株式会社が販売しているものを好ましく用いることができる。
多糖類(A)の大きさは、前記流体挙動に該当する限りにおいて、通常化粧料に粘度を付与する増粘剤として用いられる程度のものであればよく、例えば分子量数万程度のものであってよい。
多糖類(A)の総含有量は、組成物全体の好ましくは0.005~0.4重量%、より好ましくは0.02~0.3重量%、さらに好ましくは0.05~0.2重量%である。
かかる範囲で用いることにより、適当なくずれ感と展延性を演出し、また皮膚外用剤として好ましい粘度を付与しやすくなる。
多糖類(B)は、前記条件においてニュートン流体挙動又は擬塑性流体挙動を示す多糖類である。これを含有する組成物を塗布しようとするときに与えたせん断応力に応じてスムーズな流動性が得られるため、多糖類(A)による崩壊感と同時に伸ばしやすさも演出することができ、独特のくずれ感を呈することができる。
ニュートン流体挙動又は擬塑性流体挙動を示すものとしてはキサンタンガム、セルロース、セルロース誘導体、シロキクラゲ多糖類等が挙げられる。これらのうち、多糖類(B)としては、キサンタンガム、及びシロキクラゲ多糖体がより好ましい。
なお、セルロース誘導体としては、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースステアロキシエーテル、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等が挙げられるが、特に限定されない。
多糖類(B)の大きさは、前記流体挙動に該当する限りにおいて、通常化粧料に粘度を付与する増粘剤として用いられる程度のものであればよく、例えば分子量数万程度のものであってよい。
多糖類(B)の総含有量は、組成物全体の好ましくは0.005~0.4重量%、より好ましくは0.02~0.3重量%、さらに好ましくは0.05~0.2重量%である。
かかる範囲で用いることにより、適当なくずれ感と展延性を演出し、また皮膚外用剤として好ましい粘度を付与しやすくなる。
多糖類(A)の総含有量と多糖類(B)の総含有量の重量比は、好ましくは50:1~1:1、より好ましくは40:1~1:1、さらに好ましくは30:1~1:1である。
かかる範囲で用いることにより、組成物塗布時の崩壊感と展延性のバランスがちょうどよく、独特なくずれ感が良好なものとなりやすい。
本発明の組成物は、20℃でB型粘度計(DIGITAL VISMETORON VDA2、2号ローター)で測定した粘度が2,500mPa・s以下であり、より好ましくは500mPa・s以下であり、さらに好ましくは300mPa・s以下である。
このように低粘度の組成物であることで、本発明の組成物は使用時に使用時にヌルつくことなく、またせん断力を与えたときの多糖類(A)による崩壊感と多糖類(B)による流動性と発揮されやすいために良好なくずれ感を示し、保存を経ても二層分離することなく安定である。
本発明の組成物は、常法により製造することができる。例えば、含有成分を任意の順番、方法で混合し、好ましくは加温して可溶化し、通常はゲル形成温度以下に冷却することで得ることができる。
本発明の組成物は、独特の使用感触を与えることができる。すなわち、使用前の状態はプルッとしていて、低粘度でありながら流動性に乏しい状態であるが、塗布のために手指などでせん断力をかけると、ぬるつくことなく、すぐにパシャッとくずれ、チキソトロピック性を有する。この独特の変化の大きいくずれ感が、使用者に楽しい印象を与えたり、皮膚への浸透感を想起させたりする。また、本発明の組成物は、使用前は流動性が乏しい状態でありながらも、くずれて流動化した状態になると、さらっと肌の上に広がり、伸ばしやすい。
したがって、本発明の組成物は、使用時及び使用後を通して、満足感を提供するものである。
そのため、本発明の組成物は、皮膚外用剤に好ましく適用できる。
皮膚外用剤としては、化粧料(医薬部外品を含む)の態様とすることが好ましく、スキンケア化粧料、日焼け止め化粧料、メークアップ化粧料がより好ましく挙げられる。
本発明の組成物が医薬部外品の態様である場合は、通常、その有効成分(C)をさらに含有する。
各種有効成分としては、例えば、消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン、アスコルビン酸誘導体、レゾルシノール誘導体等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β-ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α-ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ-オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等);N-[4-[[(カルボキシメチル)アミノ]カルボニル]ベンゾイル]-L-バリル-N-[(RS)-3,3,3-トリフルオロ-1-(1-メチルエチル)-2-オキソプロピル]-L-プロリンアミド;ニコチン酸アミド;D-パントテニルアルコール等が挙げられる。
本発明の組成物は、有効成分(C)が電解質の場合であっても粘度に影響を及ぼしにくい。
本発明に係る化粧料(医薬部外品を含む)の剤型としては、水性化粧料が好ましく挙げられる。かかる剤型は、独特の崩壊感とヌルつきのない感触が得られる本発明の組成物に好適である。
水性化粧料は通常、水を主な媒体とし、具体的には、水を化粧料全体の好ましくは50重量%以上、より好ましくは55重量%以上、さらに好ましくは60重量%以上含有する。
本発明に係る水性化粧料は、配合成分が水に可溶化している、いわゆる可溶化形態であることが好ましく、通常は透明または半透明である。ただし、疎水性粉体等を含有する場合は、静置時においてそれらが沈殿して、媒体部分が透明または半透明のである状態であってもよい。
なお、本明細書において透明または半透明とは、目視で定性的に判断することもできるし、定量的には25℃において分光光度計で測定した可視光透過率(波長600nm、光路長1cm)が、コントロールの蒸留水を100とした場合に、80以上100以下の範囲であることを透明とし、60以上80未満の範囲であることを半透明としてもよい。
本発明に係る化粧料(医薬部外品を含む)の剤型としては、乳化型化粧料が好ましく挙げられる。乳化形態としては、水中油型および油中水型のいずれでもよい。本発明の組成物は乳化粒子の分散安定性にも寄与するため、乳化剤型にも好適である。
本発明の化粧料は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、他の成分を任意に配合することができる。
かかる任意成分としては、化粧料等の皮膚外用剤に通常用いられるものであればよく、例えば、アルコール、エーテル、粉体、油剤、保湿剤、界面活性剤、金属イオン封鎖剤、パール剤、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、ビタミン類、酸化防止剤、防腐剤、多糖類(A)(B)以外の水溶性高分子、香料等が挙げられる。
アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、トリメチレングリコール、1,2-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、プロパンジオール、1,2-ペンタンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、テトラメチレングリコール、2,3-ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等の2価のアルコール;トリメチロールプロパン等の3価のアルコール;ペンタエリスリトール等の4価のアルコール;キシリトール等の5価のアルコール;トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール重合体;デンプン分解糖還元アルコール等の糖アルコール;ポリグリセリン;
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2-メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル等のアルコールアルキルエーテル類;
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等のアルコールアルキルエーテル類;
キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等のグリセリンモノアルキルエーテル類;
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール等のアルコール重合体;
グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE-テトラハイドロフルフリルアルコール;POP-ブチルエーテル;POP・POE-ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテルリン酸;POP・POE-ペンタンエリスリトールエーテル、等が挙げられる。
エーテルとしては、上記アルコールに該当するものの他、
エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネ
ート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等が挙げられる。
粉体としては、球状、針状、板状等その形状は特に限定されず、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、アルミナ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリ(メタ)アクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、シリコーン樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末、セルロース粉末等);金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ-酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッド雲母、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッド雲母、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β-カロチン等)等が挙げられる。
油剤としては、シリコーン油、極性油、天然油、炭化水素油等が挙げられる。
極性油としては、合成エステル油として、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12-ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ-2-エチ
ルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル、オクチルメトキシシンナメート等が挙げられる。
天然油としては、アボカド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、ヒマワリ油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル-12-ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、dl-ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等);N-アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N-ミリストイル-N-メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等);リン酸エステル塩(POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N-アシルグルタミン酸塩(例えば、N-ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N-ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N-ミリストイル-L-グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POEアルキルエーテルカルボン酸;POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α-オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N-パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’-ジメチル-3,5-メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POEアルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪
酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2-ウンデシル-N,N,N-(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)-2-イミダゾリンナトリウム、2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2-ヘプタデシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、ポリエーテル変性シリコーン類(例えば、ポリエチレングリコール-10ジメチコン、ポリエチレングリコール-12ジメチコン等);ポリグリセリン変性シリコーン類(例えば、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコン、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン等);ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等);グリセリンアルキルエーテル等の非親水性非イオン性界面活性剤が挙げられる。また、ポリグリセリン脂肪酸エステル(例えば、モノオレイン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル等);POEソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POEソルビタンモノオレエート、POEソルビタンモノステアレート、POEソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POEソルビットモノラウレート、POEソルビットモノオレエート、POEソルビットペンタオレエート、POEソルビットモノステアレート等);POEグリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POEグリセリンモノステアレート、POEグリセリンモノイソステアレート、POEグリセリントリイソステアレート等のPOEモノオレエート等);POE脂肪酸エステル類(例えば、POEジステアレート、POEモノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POEアルキルエーテル類(例えば、POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、POE-ベヘニルエーテル、POE-2-オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等);POEアルキルフェニルエーテル類(例えば、POEノニルフェニルエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POPアルキルエーテル類(例えば、POE・POPセチルエーテル、POE・POP-2-デシルテトラデシルエーテル、POE・POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリン、POE・POPグリセリンエーテル等);テトラ POE・テトラPOPエチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等);POEミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POEソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POEプロピレングリコール脂肪酸エステル;POEアルキルアミン;POE脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルグルコシド;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等の親水性非イオン性界面活性剤も挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
パール剤としては、例えば、ジステアリン酸グリコール、チタンマイカ等が挙げられる。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム) 、アシルグルタミン酸塩、アシルβ-アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール等が挙げられる。
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、乳酸-乳酸ナトリウム、クエン酸-クエン酸ナトリウム、コハク酸-コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール、ピロ亜硫酸塩、没食子酸エステル、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
防腐剤としては、例えば、パラベン類、フェノキシエタノール等が挙げられる。
多糖類(A)(B)以外の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、カラギーナン、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、デキストラン、プルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等の天然の水溶性高分子、
デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等)、
ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等の合成の水溶性高分子が挙げられる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
[試験例1]
表1に記載の処方に従って、水性化粧料を調製した。すなわち、(A)、(B)及び保湿剤を混合した後、80℃に加熱した純水に添加し、ディスパーで1,400rpm 10分間撹拌した。撹拌しながら、20℃まで冷却した。冷却過程で防腐剤、pH緩衝剤、及び(C)を添加し、均一に撹拌した。
得られた各水性化粧料について、透明度、粘度、崩壊感触、ヌルつきのなさ、及び安定性をそれぞれ後述の手順及び基準で評価した。結果を表1に合わせて示す。
Figure 2022085361000001
<透明度>
調製直後の各水性化粧料を熟練の評価者10名が目視により観察して、透明、半透明、不透明(白濁)の3段階で協議して評価した。
<粘度>
調製直後の各水性化粧料の粘度を、20℃で、B型粘度計(DIGITAL VISMETORON VDA2、2号ローター)を用いて測定した。
<崩壊感触>
熟練者10名がそれぞれ、調製した各水性化粧料を0.5gずつ手の甲にとり、せん断力をかけて塗布したときの崩壊感触について、以下の基準で協議して評価した。
◎:せん断力をかけると一気に液状化する(粘性変化率は高く、変化時間は短い)
○:せん断力をかけるとゆっくり液状化する(粘性変化率は高く、変化時間は長い)
△:せん断力をかけるとゆっくり液状化する(粘性変化率は低く、変化時間は長い)
×:せん断力をかけた後とで性状変化が乏しい(粘性変化なし)
熟練者10名がそれぞれ、調製した各水性化粧料を0.5gずつ手の甲にとり、せん断力をかけて塗布した後肌のヌルつきについて、以下の基準で協議して評価した。
<ヌルつきのなさ>
◎:さらっとした後肌で、化粧料が肌に充分に浸透した感じがある
〇:さらっとした後肌で、やや浸透感がある
△:肌上でややぬるつき、浸透感が不十分
×:肌上でぬるつき、浸透感がない
<安定性>
調製した各水性化粧料を20℃で3日間保存した後、熟練の評価者10名が目視により観察して、以下の基準で協議して評価した。
〇:分離することなく、性状に変化なし
△:やや分離が見られた
×:2層に分離した
[化粧料組成物の処方例]
〔処方例1:水性化粧料〕
表2に記載の処方に基づき水性化粧料を調製した。すなわち、成分1~3及び成分5を混合した後、80℃に加熱した成分8に添加し、ディスパーで1,400rpm 10分間撹拌した。撹拌しながら、20℃まで冷却した。冷却過程で成分4、6及び7を添加し、均一に撹拌し、本発明の水性化粧料を得た。
Figure 2022085361000002
〔処方例2:水性化粧料〕
表3に記載の処方に基づき水性化粧料を調製した。すなわち、成分1~3及び成分5を混合した後、80℃に加熱した成分8に添加し、ディスパーで1,400rpm 10分間撹拌した。撹拌しながら、20℃まで冷却した。冷却過程で成分4、6及び7を添加し、均一に撹拌し、本発明の水性化粧料を得た。
Figure 2022085361000003
本発明により、使用時にヌルつくことなく良好なくずれ感を示し、二層分離することなく安定性に優れた組成物が提供される。本発明の組成物は、塗布時の楽しさと塗布後に高い浸透効果を実感できるため、スキンケア化粧料に好適であり、産業上非常に有用である。

Claims (10)

  1. 20℃直下における0.005~0.4重量%の水溶液が、非ビンガム流体挙動を示す多糖類(A)一種以上と、
    20℃直下における0.005~0.4重量%の水溶液が、ニュートン流体挙動又は擬塑性流体挙動を示す多糖類(B)一種以上とを含有し、
    20℃でB型粘度計で測定した粘度が2,500mPa・s以下である、組成物。
  2. 多糖類(A)が、寒天、ジェランガム、ローカストビーンガム、及びアルカリゲネス産生多糖体から選択される一種以上である、請求項1に記載の組成物。
  3. 多糖類(B)が、キサンタンガム、セルロース、セルロース誘導体、及びシロキクラゲ多糖体から選択される、請求項1又は2のいずれか一項に記載の組成物。
  4. 多糖類(A)の総含有量が、組成物全体の0.005~0.4重量%である、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 多糖類(B)の総含有量が、組成物全体の0.005~0.4重量%である、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 多糖類(A)の総含有量と多糖類(B)の総含有量の重量比が、50:1~1:1である、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 皮膚外用剤である、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 医薬部外品有効成分(C)をさらに含有する、請求項7に記載の組成物。
  9. 透明または半透明の水性化粧料である、請求項7又は8に記載の組成物。
  10. 乳化型化粧料である、請求項7又は8に記載の組成物。
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