JP7137924B2 - 水中油乳化組成物 - Google Patents
水中油乳化組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7137924B2 JP7137924B2 JP2017221461A JP2017221461A JP7137924B2 JP 7137924 B2 JP7137924 B2 JP 7137924B2 JP 2017221461 A JP2017221461 A JP 2017221461A JP 2017221461 A JP2017221461 A JP 2017221461A JP 7137924 B2 JP7137924 B2 JP 7137924B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- acid
- ether
- poe
- component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
一般に水中油乳化組成物は、みずみずしく、さっぱりとした使用感を与えるものとして好まれている。
また、水中油乳化組成物の処方や製法によっては、様々な使用感触を演出することも可能であり、水溶性保湿剤とアクリル酸系水溶性高分子とを含有させてハリ感を付与したり(特許文献1)、D相乳化により高融点の油剤を乳化してリッチな使用実感を付与したり(特許文献2)、様々な設計が提案されている。
また、従来の水中油乳化組成物は、肌なじみや角層深部への浸透性の点で、十分な満足が得られるものではなかった。
このような状況に鑑みて、本発明は、塗布時の使用感触及び浸透性に優れる水中油乳化組成物を提供することを課題とする。
a)(メタ)アクリロイルジメチルタウリン酸塩と、ビニルピロリドン、(メタ)アクリル酸塩、及び(メタ)アクリル酸エステルからなる群から選ばれるいずれかとの共重合体
b)酸化エチレンの付加モル数が1~40、酸化プロピレンの付加モル数が1~30、かつアルキル基の炭素数が16~24である、ポリオキシエチレン化及びポリオキシプロピレン化アルキルエーテル
c)シリコーン
ここで、成分a)は、好ましくは(メタ)アクリロイルジメチルタウリン酸塩と(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルとの共重合体である。
本発明の水中油乳化組成物は、さらに、d)平均分子量200~5000のポリエチレングリコールを含有することが好ましい。
本発明の水中油乳化組成物は、さらに、e)一価及び/又は二価以上のアルコールを含有することが好ましい。
本発明の水中油乳化組成物は、さらに、f)ラメラ液晶組成物を含有することが好ましい。
本発明の水中油乳化組成物は、好ましくは半透明である。
また、本発明の水中油乳化組成物は、皮膚外用剤の態様として好適に利用できる。
ここで、成分a)は架橋されていてもいなくてもよい。また、成分a)は、通常、水溶性または水分散性である。また、成分a)における共重合モノマー構成比は特に限定されない。
成分a)を含有することにより、本発明の水中油乳化組成物は、塗布時の独特のくずれ感を達成し、とろみ性状と浸透性とを両立するものとなる。
(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば(メタ)アクリル酸と、無置換の又は置換された、直鎖の又は分岐鎖の炭素数1~4のアルキル、又はポリオキシエチレンアルキルエーテルとのエステルが挙げられる。置換基としては、例えばハロゲン基(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシル基(OH)、チオール基(SH)が挙げられる。(メタ)アクリル酸と炭素数1~4のアルキルとのエステルとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチルが挙げられる。ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、ベヘネスが好ましく挙げられ、例えばベヘネス-5、ベヘネス-10、ベヘネス-15、ベヘネス-20、ベヘネス-25、ベヘネス-30が挙げられる。
ポリマー及び(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス-25)コポリマーが特に好ましい。
また、成分a)は一種又は二種以上用いてもよい。
また、成分b)は一種又は二種以上用いてもよい。
本発明においてシリコーンは油相を形成する一成分となり、成分a)及びb)と組み合わせることにより後述する独特のくずれ感を達成する。
成分c)としては、シクロメチコン、シクロペンタシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、カプリリルメチコン、ジメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマージフェニルシロキシフェニルトリメチコン等が挙げられ、ピロリドンカルボン酸変性(PCA変性)されたものであってもよく、特に限定されない。より好ましいものとしては、粘度が25℃で300~50000mm2/sのジメチコン、PCA変性シリコーンを用いると感触が
より良いものとなる。
また、成分c)は一種又は二種以上用いてもよい。
本発明において成分d)を含有すると、後述する独特のくずれ感がより感触のよいものとなる。
また、成分d)は一種又は二種以上用いてもよい。
0.2~3質量%がより好ましい。
本発明において、成分e)を含有すると、組成物を肌に塗布した後の内部への浸透性がより良好なものとなる。
チルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE-テトラハイドロフルフリルアルコール;POP-ブチルエーテル;POP・POE-ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテルリン酸;POP・POE-ペンタンエリスリトールエーテル等が挙げられる。
また、成分e)は一種又は二種以上用いてもよい。
このうち、一価のアルコールと二価以上のアルコールとの質量比は、1:2~1:8が好ましく、1:4~1:6がより好ましい。
本発明において、成分f)を含有すると、組成物を肌に塗布した後の内部への浸透性がより良好なものとなる。
成分f)を含有する水中油乳化組成物は、予めラメラ液晶を形成する構成成分を常法により混合調製してラメラ液晶組成物を作製しておき、水中油乳化組成物の調製工程の適当な段階でこれを加えることで製造することができる。
本発明において、成分f)の含有量は、合計で、組成物全体の0.1~10質量%が好ましく、0.5~5質量%がより好ましい。
ここで半透明とは、ヘーズメーター(NDH5000、日本電色工業株会社)を用いてT.T値(全透過光)が50.1~80.0の値であることが好ましいが、これに限定されない。
本発明においては、油相成分としてシリコーンを配合することで見た目の良い半透明さを達成することができた。また、さらにグリセリンを含有させることで、より美麗な半透明さに寄与するので好ましい。
従来の水中油乳化組成物は白濁した外観のものが多かったが、本発明のもののように半透明であることにより、消費者にすっきりとした印象を与え、アピールすることができる。
有する(流動性のない状態)であるが、塗布のために手指などでせん断力をかけると、ぬるつくことなく、すぐにパシャッとくずれて、ローション化する、チキソトロピック性を有する。この独特のくずれ感が、使用者に楽しい印象を与える。また、本発明の水中油乳化組成物は、使用前はとろみを有しながらも、ローション化した状態になると、さらっと肌の上に広がり、肌なじみがよいため、肌内部へのすばやい浸透性に寄与する。また、塗布後の肌は、べたつくことなくさらさら感があり、かつ、もっちりとした保湿性も十分に感じられる。また、油膜感があり乾燥を防ぐ保護性も十分に感じられる。したがって、使用時及び使用後を通して、優れた使用感を提供するものである。
油性成分に含まれる油剤としては、合成油、天然油、炭化水素油等が挙げられる。
合成油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12-ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリ-2-エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリ-2-エチルヘキシル酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパンを挙げることができる。さらに、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリル、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ-2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル、オクチルメトキシシンナメート等も挙げられる。
炭化水素油としては、イソドデカン、イソヘキサデカン、スクワラン、ワセリン、水添ポリ(C6-12オレフィン)、水添ポリイソブテン等が挙げられる。
(アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等)、粉末成分、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、高級アルコール、多価アルコール、増粘剤、単糖、オリゴ糖、多糖、アミノ酸、有機アミン、pH調整剤、ビタミン類、酸化防止剤、酸化防止助剤、防腐剤、清涼剤等が挙げられる。また、各種の有効成分も任意に配合することができる。
ルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POEアルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α'-オレイン酸ピロ
グルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
リサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグ
ネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ-酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205
号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β-カロチン等)等が挙げられる。
モロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサ
ンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン、ヒアルロン酸等)等の天然の水溶性高分子、
デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末、塩化O-〔2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロース等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等の半合成の水溶性高分子、
ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー;(ポリオキシエチレンデシルテトラデシルエーテル・ヘキサメチレンジイソシアネート・ポリエチレングリコール11000共重合体;塩化O-〔2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ローカストビーンガム;ビニルピロリドン・メタクリル酸N;N-ジメチルアミノエチル・アクリル酸ステアリル・ジアクリル酸トリプロピレングリコール共重合体;合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム等の合成の水溶性高分子が挙げられる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
防腐剤としては、例えば、エチルパラベン、ブチルパラベン等が挙げられる。
清涼剤としては、カンファー、メントール等が挙げられる。
ジルエステル、ベンジル酸リン酸エステル、コンドロイチン硫酸ナトリウム、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、センブリエキス、ゲットウ葉エキス、加水分解ヒカゲノツルニンジン根エキス、ヤグルマギクエキス等が挙げられる。
B6塩酸塩等のビタミンB6誘導体;ニコチン酸、ニコチン酸アミドのニコチン酸誘導体;ビタミンEおよびその誘導体;β-カロチンなどが挙げられる。特に、油溶性ビタミン(ビタミンA、ビタミンE)ではなく、水溶性ビタミン又は親水化したビタミン誘導体が好ましい。
表1に示す処方成分で、定法により、実施例及び比較例の水中油乳化組成物を調製した。なお、表1中に記載のラメラ液晶組成物は、表2に示す構成で定法により調製して用いた。
10名の熟練者がそれぞれ、調製した各組成物を0.5gずつ手の甲にとり、塗布時の感触、浸透性、さらさら感、保湿性、及び保護性について、それぞれ以下の基準で官能評価した。また、透明性及び安定性についても、後述の方法で評価した。
◎:初期に高い粘性を感じ、せん断力をかけると一気に液状化する(粘度変化率が高く、変化時間は短い)
○:初期に高い粘性を感じ、せん断力をかけるとゆっくり液状化する(粘度変化率は高いが、変化時間は長い)
△:初期粘度が低く、せん断力をかけるとゆっくり液状化する(粘性変化率が低い)
×:初期とせん断力をかけた後とで性状変化がない(粘性変化なし)
◎:すばやい浸透を感じる
○:浸透を感じる
△:遅いが浸透を感じる
×:まったく浸透を感じない
◎:とてもさらさら感がある
○:さらさら感がある
△:さらさら感が弱い
×:べたつく
◎:とてもしっとりする
○:しっとりする
△:ややしっとりする
×:まったくしっとりしない
◎:とても保護感がある
○:保護感がある
△:やや保護感がある
×:まったく保護感がない
丸型石英ガラスセルに、調製した各組成物を0.15gずつ入れ、ヘーズメーター(NDH5000、日本電色工業株会社)を用いてT.T値(全透過光)を測定し、その値により以下の4段階評価とした。
◎:70.1~100 (透明~半透明)
○:50.1~70.0 (半透明)
△:30.1~50.0 (半白濁)
×:0.0~30.0 (白濁)
調製した各組成物を40℃で3ヶ月間保した際の性状を、以下の4段階で評価した。
◎:まったく変化なし
○:ごくわずかに分離したが使用上の問題なし
△:わずかに分離した
×:分離した
前述の製造例で調製した実施例及び比較例の各水中油乳化組成物について、三次元培養表皮への浸透性を以下の試験手順で評価した。
三次元培養表皮モデル(LabCyte EPI-MODEL24/J-TEC製)を培地に移し、37℃、5%
CO2条件下で1時間プレ培養した。
実施例1及び10並びに比較例4及び5の各水中油乳化組成物に、水溶性マーカーであるCalcein(和光純薬工業製)を0.02%(約0.3mM)になるように添加して試料
を調製した。
調製した各試料を、プレ培養後の三次元培養表皮モデルに、50μL/ウェルずつ塗布した。1時間及び3時間後にそれぞれサンプリングし、三次元培養表皮モデル上に残った試料をPBS溶液(TaKaRa BIO製 PBS Tablets)でよく洗浄した。その後、メスで切り取り、O.C.T Compoundに包埋し、-80℃で1日間凍結した。凍結した作次元培養表皮モデルから、サクラ精機製 Tissue-Tek Polar DMを用いて、表皮断面の凍結切片を作製した。
各凍結切片を共焦点レーザースキャン顕微鏡(Carl Zeiss 製 LSM510)を用いて観察した。観察条件は以下の通り。
レーザー:アルゴン
検出波長:505~530nm
レーザー強度(Master Gain):415
また、10名の熟練者がそれぞれ、前記蛍光画像に基づいて組成物の浸透性を、0(全く浸透していない)~10(完全に浸透している)の基準で評価した。各試料の評点の平均値(小数点以下切捨て)を表3に示す。
Claims (4)
- 下記a)~c)及びf)を含有する、水中油型乳化剤型の皮膚外用剤。
a)(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス-25)コポリマー
b)酸化エチレンの付加モル数が1~40、酸化プロピレンの付加モル数が1~30、かつアルキル基の炭素数が16~24である、ポリオキシエチレン化及びポリオキシプロピレン化アルキルエーテル
c)シリコーン
f)ラメラ液晶組成物 - さらに、d)平均分子量200~5000のポリエチレングリコールを含有する、請求項1に記載の皮膚外用剤。
- さらに、e)一価及び/又は二価以上のアルコールを含有する、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
- 半透明である、請求項1~3のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017221461A JP7137924B2 (ja) | 2017-11-17 | 2017-11-17 | 水中油乳化組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017221461A JP7137924B2 (ja) | 2017-11-17 | 2017-11-17 | 水中油乳化組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019089745A JP2019089745A (ja) | 2019-06-13 |
JP7137924B2 true JP7137924B2 (ja) | 2022-09-15 |
Family
ID=66837123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017221461A Active JP7137924B2 (ja) | 2017-11-17 | 2017-11-17 | 水中油乳化組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7137924B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007314442A (ja) | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Shiseido Co Ltd | 水中油型乳化化粧料 |
JP2009215283A (ja) | 2008-02-13 | 2009-09-24 | Shiseido Co Ltd | 水中油型乳化白濁皮膚化粧料 |
JP2011144130A (ja) | 2010-01-14 | 2011-07-28 | Shiseido Co Ltd | 水中油型乳化皮膚化粧料 |
JP2011246445A (ja) | 2010-04-28 | 2011-12-08 | Shiseido Co Ltd | O/w乳化組成物及びその製造方法 |
JP2013170154A (ja) | 2012-02-22 | 2013-09-02 | Shiseido Co Ltd | 水中油型乳化皮膚化粧料 |
-
2017
- 2017-11-17 JP JP2017221461A patent/JP7137924B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007314442A (ja) | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Shiseido Co Ltd | 水中油型乳化化粧料 |
JP2009215283A (ja) | 2008-02-13 | 2009-09-24 | Shiseido Co Ltd | 水中油型乳化白濁皮膚化粧料 |
JP2011144130A (ja) | 2010-01-14 | 2011-07-28 | Shiseido Co Ltd | 水中油型乳化皮膚化粧料 |
JP2011246445A (ja) | 2010-04-28 | 2011-12-08 | Shiseido Co Ltd | O/w乳化組成物及びその製造方法 |
JP2013170154A (ja) | 2012-02-22 | 2013-09-02 | Shiseido Co Ltd | 水中油型乳化皮膚化粧料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019089745A (ja) | 2019-06-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5277011B2 (ja) | 水中油型乳化白濁皮膚化粧料 | |
TWI402081B (zh) | 皮膚外用劑 | |
TWI771348B (zh) | 水中油型組成物 | |
KR20030027644A (ko) | 피부외용제 | |
JP5305574B2 (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP2008050271A (ja) | メーキャップ化粧料 | |
JP2010024159A (ja) | 微細エマルション組成物、およびその製造方法 | |
JP7076373B2 (ja) | 皮膚外用剤組成物 | |
WO2011065056A1 (ja) | ポリマーソーム及び製造方法 | |
KR20190077400A (ko) | 수중유형 피부 외용 조성물 | |
JP2010024161A (ja) | 微細エマルション組成物、およびその製造方法 | |
JP7114164B2 (ja) | 粉体含有水系組成物及び皮膚外用剤 | |
JP6699844B2 (ja) | 乳化組成物 | |
JP7137924B2 (ja) | 水中油乳化組成物 | |
JP6713255B2 (ja) | 液晶化粧料 | |
JP2010018568A (ja) | 水中油型洗浄料 | |
JP7444379B2 (ja) | 紫外線防御効果を有する水中油型乳化化粧料 | |
JP5154904B2 (ja) | 皮膚外用剤 | |
EP3851094A1 (en) | Water-in-oil composition for external application to skin | |
JP2018108971A (ja) | 油中水型乳化組成物 | |
JP7402599B2 (ja) | 油中水型乳化組成物 | |
JP6835385B2 (ja) | 洗浄用組成物 | |
JP2017114780A (ja) | 油性固形化粧料 | |
WO2022259877A1 (ja) | 化粧料 | |
WO2023078671A2 (en) | Gel composition, the preparation method and the use of the same |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201027 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210811 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210824 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211021 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20220301 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220601 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20220601 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20220609 |
|
C21 | Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21 Effective date: 20220614 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220823 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220905 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7137924 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |