JP2021523216A - 固体形態 - Google Patents

固体形態 Download PDF

Info

Publication number
JP2021523216A
JP2021523216A JP2021500608A JP2021500608A JP2021523216A JP 2021523216 A JP2021523216 A JP 2021523216A JP 2021500608 A JP2021500608 A JP 2021500608A JP 2021500608 A JP2021500608 A JP 2021500608A JP 2021523216 A JP2021523216 A JP 2021523216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
compound according
ray
compounds
cancer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021500608A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7092935B2 (ja
Inventor
チャベス,メアリー
ロペス,パトリシア
アガルワル,パラシェント
アメガジエ,アルバート
アザリー,ステファニー
シマノビッチ,ロマン
ケリー,ロン・シー
リード,ダーレン・レナード
Original Assignee
アムジエン・インコーポレーテツド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アムジエン・インコーポレーテツド filed Critical アムジエン・インコーポレーテツド
Publication of JP2021523216A publication Critical patent/JP2021523216A/ja
Priority to JP2021209048A priority Critical patent/JP7447071B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7092935B2 publication Critical patent/JP7092935B2/ja
Priority to JP2024010771A priority patent/JP2024059626A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
    • A61K31/505Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim
    • A61K31/519Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim ortho- or peri-condensed with heterocyclic rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/20Pills, tablets, discs, rods
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B2200/00Indexing scheme relating to specific properties of organic compounds
    • C07B2200/13Crystalline forms, e.g. polymorphs

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

本開示は、6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オンの結晶形態及び非結晶形態(例えば、いくつかの無水物形態、水和物形態、及び溶媒和物形態、並びにこれらの固体形態)と、医薬組成物と、KRAS G12C阻害により媒介される疾患を処置する方法とを提供する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2019年5月21日に出願された米国仮出願第62/851,044号の利益を主張しており、この明細書は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン(これ以降、「化合物1」)の結晶形態(例えば、無水物形態の結晶形態、水和物形態、いくつかの溶媒和物形態、及びこれらの物理的形態)と、医薬組成物と、KRAS G12C阻害により媒介される疾患を処置する方法とを提供する。
化合物1は、癌の処置(例えば、非小細胞肺癌(NSCLC)等の肺癌、膵癌、及び結腸直腸癌の処置)に有用なKRAS G12Cの選択的阻害剤である。2018年11月22日に公開された米国特許出願公開第2018/0334454A1号明細書では、化合物1が開示されている。
多くの化合物は、様々な物理学的特性、化学的特性、及び分光学的特性を示す様々な結晶形態又は多形で存在し得る。例えば、化合物のある特定の多形は、他のものと比べて、特定の溶媒で迅速に溶解し得るか、迅速に流動し得るか、又は容易に圧縮し得る。例えば、P.DiMartino,et al.,J.Thermal. Anal.,48:447−458(1997)を参照されたい。薬物の場合には、ある特定の固体形態は、他のものと比べて生物利用可能であり得るが、他のものは、ある特定の製造条件、貯蔵条件、及び生物学的条件の下で、より安定であり得る。このことは、規制上の観点から特に重要であり、なぜならば、薬物は、厳格な純度及び特性評価基準を満たす場合に限り、米国食品医薬品局(U.S.Food and Drug Administration)等の機関により承認されるからである。実際には、ある特定の溶解性及び物理化学的特性(分光学的特性を含む)を示す化合物のある多形の規制当局の承認は、典型的には、この同一の化合物の他の多形の迅速な承認を意味しない。
化合物の多形形態は、例えば、この化合物の溶解性、安定性、流動性、破砕性(fractability)、及び圧縮性、並びにこの化合物を含む医薬品の安全性及び有効性に影響を及ぼすことが、医薬分野で知られている。例えば、Knapman,K.Modern Drug Discoveries,2000,53を参照されたい。従って、薬剤の新規の多形の発見は、様々な利点を提供し得る。
米国特許出願公開第2018/0334454号明細書
P.DiMartino,et al.,J.Thermal.Anal.,48:447−458(1997) Knapman,K.Modern Drug Discoveries,2000,53
本開示は、化合物1の新規の多形(例えば、無水物形態のいくつかの結晶形態、水和物形態、いくつかの溶媒和物形態、及びこれらの物理的形態)と、医薬組成物と、KRAS G12C阻害により媒介される疾患を処置する方法とを提供する。これらの新規の多形形態は、これらの慢性病の処置のための製剤の開発を前進させ得、且つ多数の製剤化上の利点、製造上の利点、及び治療上の利点をもたらす可能性がある。
本開示は、6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オンの結晶形態及び非結晶形態(例えば、いくつかの無水物形態、水和物形態、及び溶媒和物形態、並びにこれらの固体形態)と、医薬組成物と、KRAS G12C阻害により媒介される疾患を処置する方法とを提供する。
化合物1の非結晶形態に関するXRPDデータを示す。この粉末X線パターンは、広い非結晶ハローを有する非結晶物質の特徴であり、5〜40°2シータからの明瞭な化合物関連の回折ピークはない。 化合物1の非結晶形態に関するDSCデータを示す。 化合物1の非結晶形態に関するTGAデータを示す。 化合物1の非結晶形態に関する19F固体NMR(SSNMR)を示す。 化合物1の結晶無水物形態Iに関するXRPDデータを示す。化合物1の無水物形態I〜IIIの粉末X線回折パターンは、3°2シータから40°2シータの間に明瞭な回折ピークを有する結晶物質の特徴である。 化合物1の結晶無水物形態Iに関するDSCデータを示す。 化合物1の結晶無水物形態Iに関するTGAデータを示す。 化合物1の結晶無水物形態Iに関する13C SSNMRデータを示す。 化合物1の結晶無水物形態Iに関する19F SSNMRデータを示す。 化合物1の結晶無水物形態IIに関するXRPDデータを示す。 化合物1の結晶無水物形態IIに関するDSCデータを示す。 化合物1の結晶無水物形態IIに関するTGAデータを示す。 化合物1の結晶無水物形態IIに関する13C SSNMRデータを示す。 化合物1の結晶無水物形態IIに関する19F SSNMRデータを示す。 化合物1の結晶無水物形態IIIに関するXRPDデータを示す。 化合物1の結晶無水物形態IIIに関するDSCデータを示す。 化合物1の結晶無水物形態IIIに関するTGAデータを示す。 化合物1の結晶水和物形態に関するXRPDデータを示す。 化合物1の結晶水和物形態に関するDSCデータを示す。 化合物1の結晶水和物形態に関するTGAデータを示す。 化合物1の結晶無水物形態I、II、及びIII、並びに結晶水和物形態に関する重ね合わせXRPDデータ(上から下へ)である。 化合物1の結晶THF溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。 化合物1の結晶THF溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。 化合物1の結晶THF溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。 化合物1の結晶MeCN溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。 化合物1の結晶MeCN溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。 化合物1の結晶MeCN溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。 化合物1の結晶MEK溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。 化合物1の結晶MEK溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。 化合物1の結晶MEK溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。 化合物1の結晶EtOAc溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。 化合物1の結晶DMF溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。 化合物1の結晶DMF溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。 化合物1の結晶DMF溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。 化合物1の結晶DCM溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。 化合物1の結晶DCM溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。 化合物1の結晶DCM溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。 化合物1の結晶アセトン溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。 化合物1の結晶アセトン溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。 化合物1の結晶アセトン溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。 化合物1の結晶アセトン溶媒和物形態IIに関するXRPDデータを示す。 化合物1の結晶アセトン溶媒和物形態IIに関するDSCデータを示す。 化合物1の結晶アセトン溶媒和物形態IIに関するTGAデータを示す。 化合物1の結晶p−ジオキサン溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。 化合物1の結晶p−ジオキサン溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。 化合物1の結晶p−ジオキサン溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。 化合物1の結晶MeOH溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。 化合物1の結晶MeOH溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。 化合物1の結晶MeOH溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。 化合物1の結晶IPA溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。 化合物1の結晶IPA溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。 化合物1の結晶IPA溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。 化合物1の結晶EtOH溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。 化合物1の結晶EtOH溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。 化合物1の結晶EtOH溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。 化合物1の等構造(isostructural)溶媒和物形態に関する重ね合わせXRPDデータ(上から下へ−THF、MeCN、MEK、DCM、アセトン、MeOH、IPA、EtOH)である。
定義
「化合物1」という用語は、6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オンを意味する。
Figure 2021523216
本明細書で開示されている化合物の内のいくつかは、アトロプ異性体として存在し得、このアトロプ異性体は、この分子の他の部分との立体相互作用の結果として、この分子中の単結合の周りの回転が妨げられるか又は非常に遅くなる場合に生じる立体配座異性体(conformational stereoisomer)である。本明細書で開示されている化合物は、両方が純粋な個々のアトロプ異性体調製物として、それぞれの濃縮調製物として、又はそれぞれの不特定混合物として、全てのアトロプ異性体を含む。単結合の周りの回転障壁が十分に高く、且つ立体配座間の相互変換が十分に遅い場合には、異性体種の分離及び単離が可能であり得る。例えば、化合物1は、
Figure 2021523216
アトロプ異性体Mであり、制限された回転を示し得る。化合物1のMアトロプ異性体は、AMG 510としても既知である。Canon,J.,et al.,Nature 575(7781):217−223(2019),図1a。
或いは、化合物1は、下記アトロプ異性体Pを有し、制限された回転を示し得る。
Figure 2021523216
略語:本明細書では、下記の略語を使用し得る。
Figure 2021523216
Figure 2021523216
Figure 2021523216
本開示との関連での(特に特許請求の範囲との関連での)、用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」、及び類似の指示対象の使用は、別途指示されない限り、単数及び複数の両方を包含すると解釈されなければならない。本明細書における値の範囲の記載は、本明細書中において別途指示されない限り、この範囲内に入るそれぞれの個別の値に個別に言及する簡潔な方法としての役割を果たすことが意図されているに過ぎず、それぞれの個別の値は、あたかも個別に本明細書で列挙されたかのように本明細書に組み込まれる。本明細書に記載されているありとあらゆる例又は例示的表現(例えば、「等」)の使用は、本発明をよりよく説明することが意図されており、別段主張されない限り、本発明の範囲に対する限定ではない。本明細書の如何なる表現も、特許請求されていないあらゆる要素を本発明の実施に不可欠のものとして示していると解釈されるべきではない。
用語「化合物1の無水物形態」は、水(特に結晶水)を実質的に又は完全に含まない化合物1の形態を意味する。当業者は、水分子の正確な数が、温度、圧力、及び他の環境的影響の変化により何時でもわずかに変動し得ることを認識している。付随する水分子の数の全てのわずかな変動は本開示の範囲内であることが企図されている。
用語「共結晶」は、周囲温度(20℃〜25℃、好ましくは20℃)で2種以上の化合物を含む結晶物質を意味しており、これらの化合物の内の少なくとも2種は、弱い相互作用により一緒に保持されており、これらの化合物の少なくとも一方は、共結晶形成者であり、他方は化合物1である。弱い相互作用は、イオン性でも共有結合性でもない相互作用として定義されており、例えば、水素結合、ファンデルワールス力、及びπ−π相互作用が挙げられる。用語「共結晶」は、溶媒和物形態を含む。
用語「非結晶形態」又は「非結晶」は、長距離秩序を欠いており、従って明瞭なX線回折ピーク(即ち、Bragg回折ピーク)を示さない物質を意味する。非結晶物質のXRPDパターンは、1つ又は複数の非結晶ハローを特徴とする。
用語「非結晶ハロー」とは、非結晶物質のX線粉末パターンにおけるほぼベル形状の最大値のことである。
用語「添加剤」は、あらゆる薬学的に許容される添加物、担体、希釈剤、アジュバント、又は原薬(API)以外の他の成分を意味しており、これらは、典型的には、製剤化及び/又は患者への投与のために含まれる。
用語「KRAS G12C阻害により媒介される疾患」は、(i)癌及び(ii)固形腫瘍を意味する。KRASは、癌において最も頻繁に変異する癌遺伝子であり、腫瘍内で重要なシグナル伝達タンパク質をコードする。Canon,J.,et al.,Nature 575(7781):217−223(2019),要約。KRAS(G12C)変異体は、有望な前臨床活性を有する共有結合阻害剤を設計するために利用されてきたシステイン残基を有する。同上。一連の阻害剤は、新規の結合相互作用を使用して、効力及び選択性を顕著に増強するように最適化された。同上。この努力により、AMG 510が発見された。同上。前臨床分析では、AMG 510による処置によって、KRASG12C腫瘍が退縮し、化学療法及び標的剤の抗腫瘍効果が改善された。同上。免疫適格性マウスでは、AMG 510による処置によって、炎症促進性腫瘍微小環境がもたらされ、単独で、及び免疫チェックポイント阻害剤との組み合わせで、耐久性のある治癒がもたらされた。同上。治癒したマウスは、同質遺伝的KRASG12D腫瘍の増殖を拒絶し、共有抗原に対する適応免疫を示唆する。同上。さらに、臨床試験では、AMG 510は、最初の投与コホートにおいて抗腫瘍活性を示し、有効な処置が不足している患者への潜在的に斬新な治療を示す。同上。
用語「癌」は、KRAS変異、HRAS変異、又はNRAS G12C変異を有する哺乳類(例えばヒト)における過剰増殖性障害であって、例えば、本明細書で開示されている化合物1の治療上有効な量を前記哺乳類に投与することにより処置され得る過剰増殖性障害を意味する。一部の実施形態では、癌は、例えば下記である:急性骨髄性白血病、青年期の癌、小児副腎皮質癌、AIDS関連癌(例えば、リンパ腫及びカポジ肉腫)、肛門癌、虫垂癌、星状細胞腫、非定形奇形腫、基底細胞癌、胆管癌、膀胱癌、骨癌、脳幹グリオーマ、脳腫瘍、乳癌、気管支腫瘍、バーキットリンパ腫、カルチノイド腫瘍、非定型奇形腫、胚芽腫、胚細胞腫瘍、原発性リンパ腫、子宮頸癌、小児癌、脊索腫、心臓腫瘍、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性骨髄増殖性疾患、結腸癌、結腸直腸癌、頭蓋咽頭腫、皮膚T細胞リンパ腫、肝外非浸潤性乳管癌(DCIS)、胚芽腫、CNS癌、子宮内膜癌、上衣腫、食道癌、鼻腔神経芽細胞腫、ユーイング肉腫、頭蓋外胚細胞腫瘍、性腺外胚細胞腫瘍、眼の癌、骨の線維性組織球腫、胆のう癌、胃癌、消化管カルチノイド腫瘍、消化管間質腫瘍(GIST)、胚細胞腫瘍、妊娠性絨毛腫瘍、ヘアリー細胞白血病、頭頸部癌、心臓癌、肝臓癌、ホジキンリンパ腫、下咽頭癌、眼内黒色腫、島細胞腫、膵神経内分泌腫瘍、腎臓癌、喉頭癌、口唇癌及び口腔癌、肝臓癌、上皮内小葉癌(LCIS)、肺癌、リンパ腫、原発不明転移性扁平上皮性頸部癌、中線管癌、口腔癌、多発性内分泌腫瘍症候群、多発性骨髄腫/形質細胞腫、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍、多発性骨髄腫、メルケル細胞癌、悪性中皮腫、骨の悪性線維性組織球腫及び骨肉腫、鼻腔及び副鼻腔癌、鼻咽腔癌、神経芽細胞腫、非ホジキンリンパ腫、非小細胞肺癌(NSCLC)、口腔癌、口唇及び口腔癌、口腔咽頭癌、卵巣癌、膵臓癌、乳頭腫症、傍神経節腫、副鼻腔及び鼻腔癌、副甲状腺癌、陰茎癌、咽頭癌、胸膜肺芽腫、原発性中枢神経系(CNS)リンパ腫、前立腺癌、直腸癌、移行細胞癌、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、唾液腺癌、皮膚癌、胃(stomach)(胃(gastric))癌、小細胞肺癌、小腸癌、軟部組織肉腫、T細胞リンパ腫、精巣癌、咽喉癌、胸腺腫及び胸腺癌、甲状腺癌、腎盂及び尿管の移行細胞癌、絨毛性腫瘍、小児の異常癌、尿膜管癌、尿道癌、子宮肉腫、膣癌、外陰癌、又はウイルス誘発癌。一部の実施形態では、前記方法は、皮膚の良性過形成(例えば、乾癬)、再狭窄、又は前立腺(例えば、良性前立腺肥大(BPH))等の非癌性過剰増殖性障害の治療に関する。
用語「患者」は、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ヒツジ、及びヒト等の動物を意味する。特定の患者は、哺乳類である。用語患者は、雄及び雌を含む。
用語「治療上有効な量」は、特定の疾患若しくは状態の1つ若しくは複数の症状を寛解させるか、減弱させるか、若しくは除去する化合物の量を意味するか、又は特定の疾患若しくは状態の複数の症状の内の1つの発症を予防するか若しくは遅延させる化合物の量を意味する。
用語「薬学的に許容される」は、参照されている物質(例えば、本開示の化合物、又は本開示の化合物を含む製剤、又は特定の添加剤)が患者への投与に適していることを意味する。
本明細書で使用される場合、及び別途指示されない限り、用語「多形」及び「多形形態」は、化合物又は複合体の固体結晶形態を指す。同一化合物の異なる多形は、異なる物理的特性、化学的特性、及び/又は分光学的特性を示し得る。異なる物理的特性として下記が挙げられるが、これらに限定されない:安定性(例えば、熱又は光に対する安定性)、圧縮性及び密度(製剤化及び製品製造において重要)、並びに溶解速度(バイオアベイラビリティに影響を及ぼし得る)。安定性の差異は、化学反応性の変化から生じ得るか(例えば、差次的酸化、その結果、剤形は、ある多形で構成された場合に、別の多形で構成された場合と比べて迅速に変色する)、又は機械的特性の変化から生じ得るか(例えば、錠剤は、貯蔵時には、動力学的に有利な多形が熱力学的により安定した多形へと変わることから崩れる)、又は両方の変化から生じ得る(例えば、ある多形の錠剤は、高湿度でより分解しやすい)。多形の異なる物理学的特性は、その処理に影響を及ぼし得る。例えば、ある多形は、溶媒和物を形成する可能性が高いかもしれないし、又は例えば、この多形の粒子の形状若しくはサイズ分布に起因して、別のものと比べて不純物がないろ過若しくは洗浄がより困難であるかもしれない。
分子の多形を、当技術分野で既知の多くの方法により得ることができる。そのような方法として下記が挙げられるが、これらに限定されない:溶融再結晶、溶融冷却、溶媒再結晶、脱溶媒、急速蒸発、急冷、徐冷、蒸発拡散、及び昇華。多形を、公知の技術(例えば、限定されないが、示差走査熱量測定(DSC)、熱重量分析(TGA)、X線粉末回折(XRPD)、単結晶X線回折、振動分光、溶液熱量測定、固体核磁気共鳴(NMR)、赤外(IR)分光、ラマン分光、ホットステージ光学顕微鏡、走査型電子顕微鏡(SEM)、電子結晶学及び定量分析、粒径分析(PSA)、表面積分析、溶解度、及び溶解速度)を使用して、検出し得、同定し得、分類し得、及びキャラクタライズし得る。
グラフ形成で示されるスペクトル又はデータ(例えば、XRPD、IR、ラマン、及びNMRスペクトル)を指すために本明細書で使用される場合には、且つ別途指示されない限り、用語「ピーク」は、当業者がバックグランドノイズに起因しないと認識するであろうピーク又は他の特別な特徴を指す。
本明細書で使用される場合には、且つ別途指示されない限り、用語「実質的に純粋」は、化合物の多形を説明するために使用される場合、この多形を含み且つこの化合物の他の多形を実質的に含まないこの化合物の固体形態を意味する。代表的な実質的に純粋な多形は、この化合物のある多形形態約80重量%超及びこの化合物の他の多形形態約20重量%未満を含み、より好ましくは、この化合物のある多形形態約90重量%超及びこの化合物の他の多形形態約10重量%未満を含み、更により好ましくは、この化合物のある多形形態約95重量%超及びこの化合物の他の多形形態約5重量%未満を含み、最も好ましくは、この化合物のある多形形態約97重量%超及びこの化合物の他の多形形態約3重量%未満を含む。
用語「処置する(treating)」、「処置する(treat)」、又は「処置」、及び同類のものは、予防(preventative)(例えば予防(prophylactic))処置及び緩和処置を含む。
用語「可変水和物」は、少なくとも約1個、2個、3個、又は4個の水分子が付随する化合物1の水和物を意味する。一部の実施形態では、本開示の水和物は、少なくとも1〜10個の付随する水分子を含む。当業者は、付随する水分子の正確な数が、温度、圧力、及び他の環境的影響の変化により何時でもわずかに変動し得ることを認識している。付随する水分子の数の全てのわずかな変動は本開示の範囲内であることが企図されている。
一部の実施形態では、本処置方法は肺癌の処置を対象とし、この方法は、必要とする対象に、上記で説明した化合物(又はこの化合物を含む医薬組成物)の内のいずれかの有効な量を投与することを含む。ある特定の実施形態では、この肺癌は、非小細胞肺癌(NSCLC)であり、例えば、腺癌、扁平上皮細胞肺癌、又は大細胞肺癌である。一部の実施形態では、この肺癌は、小細胞肺癌である。本開示の化合物により処置可能な他の肺癌として、腺管腫瘍、カルチノイド腫瘍、及び未分化癌が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、NSCLCは、局所進行性であるか、又は転移性である。
本開示の化合物を、治療上有効な量で患者に投与する。この化合物を、単独で投与し得るか、又は薬学的に許容される組成物若しくは製剤の一部として投与し得る。加えて、この化合物又は組成物を、例えばボーラス注射により、一度に全て投与し得るか、例えば一連の錠剤により、複数回で投与し得るか、又は例えば経皮送達を使用して、一定期間をかけて実質的に均一に送達し得る。この化合物の用量を経時的に変動させ得ることも留意されたい。
加えて、本開示の化合物を、単独で投与し得るか、本開示の他の化合物と組み合わせ投与し得るか、又は他の薬学的に活性な化合物と共に投与し得る。他の薬学的に活性な化合物は、本開示の化合物と同一の疾患若しくは状態を処置することが意図され得るか、又は異なる疾患若しくは状態を処置することが意図され得る。患者が、複数の薬学的に活性な化合物を投与されるか又は投与されている場合には、これらの化合物を、同時に投与し得るか、又は逐次的に投与し得る。例えば、錠剤の場合には、この活性な化合物は、1個の錠剤中に見出されてよいし、別々の錠剤中に見出されてもよく、これらの別々の錠剤を、一度に投与し得るか、又は任意の順序で逐次的に投与し得る。加えて、本組成物は様々な形態であり得ることを認識すべきである。例えば、1種又は複数種の化合物を錠剤により送達し得るが、別のものを、注射により投与するか、又はシロップとして経口投与する。全ての組み合わせ、送達方法、及び投与順序が企図される。
本開示の固体形態を一緒に投与し得ることにも留意されたい。例えば、化合物1の実質的に純粋な結晶無水物形態Iを、患者に投与し得る。或いは、約90重量%の化合物1の結晶無水物形態Iを、化合物1の非結晶形態等の他の形態で存在する残余の化合物1と共に投与し得る。別の実施形態では、80重量%の化合物1の結晶無水物形態Iを、非結晶形態等の他の形態で存在する残余の化合物1と共に投与し得る。全ての組み合わせが企図される。本開示の一実施形態では、化合物1を、1つの実質的に純粋な形態で患者に投与する。当業者は、可能なバリエーションを認識するだろう。
本開示の化合物を、癌(例えば、限定されないが、結腸直腸癌、膵癌、及び肺癌(例えば非小細胞肺癌(NSCLC)))等のKRAS G12C阻害により媒介される疾患の処置のための薬物の製造で使用し得る。
更なる態様では、本開示は、癌(例えば、結腸直腸癌、膵癌、及び肺癌(例えば非小細胞肺癌(NSCLC)))の処置に有用な薬物の調製のための化合物1の塩、結晶形態、非結晶形態、又は共結晶の使用に関する。
本開示の一態様は、別々に投与され得る薬学的に活性な化合物の組み合わせによる疾患/状態の処置を企図していることから、本開示は、さらに、別々の医薬組成物をキット形態で組み合わせることに関する。このキットは、下記の2種の別々の医薬組成物を含む:本開示の化合物、及び第2の医薬化合物。このキットは、これら別々の組成物を収容するための容器(例えば、分割されたボトル又は分割された金属箔の袋)を含む。容器の更なる例として、注射器、箱、及びバッグが挙げられる。典型的には、このキットは、別々の成分の使用に関する説明書を含む。このキット形態は、これら別々の成分が、好ましくは異なる投与形態(例えば、経口及び非経口)で投与される場合に、異なる投与間隔で投与される場合に、又は処方医若しくは獣医がこの組み合わせの個々の成分の用量設定を望む場合に、特に有利である。
そのようなキットの一例は、いわゆるブリスターパックである。ブリスターパックは包装産業において公知であり、医薬単位剤形(錠剤、カプセル剤、及び同類のもの)の包装に広く使用されている。ブリスターパックは、一般に、好ましくは透明なプラスチック材料の箔で覆われた比較的硬い材料のシートからなる。包装工程中に、プラスチック箔に窪みが形成される。この窪みは、包装される錠剤又はカプセル剤のサイズ及び形状を有する。次に、この窪みに錠剤又はカプセル剤を入れ、比較的硬い材料のシートにより、この窪みが形成された方向とは反対側の箔の面でプラスチック箔をシールする。その結果、この錠剤又はカプセル剤は、プラスチック箔とシートとの間の窪み内に密封される。好ましくは、このシートの強度は、この窪みに手動で圧力を加え、それによってこのシートの窪みの位置に開口部が形成されることにより、この錠剤又はカプセル剤をブリスターパックから取り出し得るようなものである。その後、この錠剤又はカプセル剤を、前記開口部から取り出し得る。
キット上に(例えば、錠剤又はカプセル剤の隣に)、数字の形態で記憶を補助するものを示すことが望ましい場合がある(数字は、そのように指定された錠剤又はカプセル剤を摂取すべきレジメンの日数に対応している)。そのような記憶補助の別の例は、例えば、下記のようにカード上に印刷されたカレンダーである:「第1週目、月曜日、火曜日、...等...第2週目、月曜日、火曜日、...」等。記憶補助の他のバリエーションは、容易に明らかになるだろう。「1日用量」は、特定の日に服用すべき単一の錠剤若しくはカプセル剤又は複数の丸剤若しくはカプセル剤であり得る。同様に、本開示の化合物の1日用量は、1つの錠剤又はカプセル剤からなり得、第2の化合物の1日用量は、複数の錠剤又はカプセル剤からなり得、逆もまた同様である。記憶補助は、これを反映し且つ活性剤の正しい投与を補助すべきである。
本開示の別の特定の実施形態では、1日用量を、その意図された使用の順序で一度に1つずつ分配するように設計されたディスペンサが提供される。好ましくは、レジメンの遵守をさらに容易にするために、ディスペンサは記憶補助を備えている。そのような記憶補助の一例は、分配された1日用量の数を示す機械的なカウンタである。そのような記憶補助の別の例は、例えば、最後の1日用量を服用した日付を読み取り及び/又は次の用量を服用すべき日付を思い出させる液晶読み出し又は可聴リマインダー信号を伴うバッテリー駆動マイクロチップメモリである。
本開示の化合物、及び他の薬学的に活性な化合物を、必要に応じて、経口、直腸、非経口(例えば、静脈内、筋肉内、又は皮下)、嚢内、腟内、腹腔内、膀胱内、局所(例えば、散剤、軟膏、又は点滴)、又は口腔スプレー若しくは鼻腔スプレーのいずれかで、患者に投与し得る。薬学的に活性な薬剤を投与するために当業者により使用される全ての方法が企図される。一実施形態では、本開示の化合物、及び他の薬学的に活性な化合物を、必要に応じて、患者に経口投与し得る。
非経口注射に適した組成物は、生理学的に許容される無菌の水性若しくは非水性の溶液、分散液、懸濁液、又は乳濁液、及び無菌の注射可能な溶液又は分散液に再構成するための無菌の粉末を含み得る。適切な水性及び非水性の担体、希釈剤、溶媒、又はビヒクルの例として、水、エタノール、ポリオール(プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロール、及び同類のもの)、これらの適切な混合物、植物油(例えばオリーブ油)、並びに注射可能な有機エステル(例えばオレイン酸エチル)が挙げられる。適切な流動性を、例えば、レシチン等のコーティングの使用により、分散体の場合には必要とされる粒径の維持により、及び界面活性剤の使用により維持し得る。
これらの組成物はまた、保存剤、湿潤剤、乳化剤、及び分散剤等のアジュバントを含有してもよい。微生物汚染を、多様な抗菌剤及び抗真菌剤を添加することにより予防し得、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、及び同類のものを添加することにより予防し得る。同様に、等張剤(例えば、糖、塩化ナトリウム、及び同類もの)を含むことが望ましい場合もある。注射用医薬組成物の持続的吸収は、吸収を遅延さる薬剤(例えば、モノステアリン酸アルミニウム及びゼラチン)の使用によりもたらし得る。
経口投与用の固体剤形として、カプセル剤、錠剤、散剤、及び顆粒剤が挙げられる。そのような固体剤形では、活性化合物は、少なくとも1種の不活性な慣用添加剤(又は担体)(例えば、クエン酸ナトリウム若しくはリン酸二カルシウム)、又は(a)フィラー若しくは増量剤(例えば、デンプン、ラクトース、スクロース、マンニトール、及びケイ酸);(b)バインダー(例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース、及びアカシア);(c)保湿剤(例えばグリセロール);(d)崩壊剤(例えば、寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプン若しくはタピオカデンプン、アルギン酸、特定の複合ケイ酸塩、及び炭酸ナトリウム);(e)溶解遅延剤(例えばパラフィン);(f)吸収促進剤(例えば第四級アンモニウム化合物);(g)湿潤剤(例えば、セチルアルコール及びモノステアリン酸グリセロール);(h)吸着剤(例えば、カオリン及びベントナイト);並びに(i)滑沢剤(例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム)、又はこれらの混合物と混合される。カプセル剤及び錠剤の場合には、剤形はまた、緩衝剤を含み得る。一実施形態では、本開示で企図される剤形は、経口投与用の固体剤形(例えば錠剤)である。
類似型の固体組成物はまた、ラクトース等の添加剤、及び高分子量ポリエチレングリコール、並びに同類のものを使用して、硬質の充填ゼラチンカプセル中でフィラーとしても使用され得る。
錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸薬、及び顆粒剤等の固体剤形を、腸溶性コーティング等のコーティング及びシェル、並びに当技術分野で公知の他のものを使用して調製し得る。この固体剤形はまた、乳白剤を含有してもよく、且つ遅延様式で腸管のある特定の部分において1つ又は複数の活性化合物を放出するような組成物でもあり得る。使用され得る埋め込み組成物の例は、ポリマー物質及びワックスである。活性化合物はまた、適切であれば、上記の添加剤の内の1つ又は複数を含む、マイクロカプセル化形態でもあり得る。
経口投与用の液体剤形として、例えば軟質の充填ゼラチンカプセル中における、薬学的に許容される乳濁液、溶液、懸濁液、シロップ、及びエリキシルが挙げられる。活性化合物に加えて、この液体剤形は、当技術分野で一般的に使用される不活性希釈剤、例えば、水若しくは他の溶媒、可溶化剤及び乳化剤、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、オイル、特に綿実油、落花生油、トウモロコシ胚芽油、オリーブオイル、ひまし油、及びごま油、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、及びソルビタンの脂肪酸エステル、又はこれらの物質の混合物、並びに同類のものを含み得る。
そのような不活性希釈剤に加えて、組成物はまた、湿潤剤、乳化剤、及び懸濁剤、甘味料、香味料、並びに香料等のアジュバントも含み得る。活性化合物に加えて、懸濁液は懸濁剤を含み得、例えば、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトール、及びソルビタンエステル、微結晶セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天、及びトラガカント、又はこれらの物質の混合物、及び同類のものを含み得る。
直腸投与用の組成物は、本開示の化合物と、ココアバター、ポリエチレングリコール、又は座薬ワックス等の適切な非刺激性の添加剤又は担体とを混合することにより調製され得る好ましい座薬であり、この座薬は、通常の室温では固体であるが体温では液体であり、従って直腸又は膣腔内で融解して活性成分を放出する。
本開示の化合物の局所投与用の剤形として、軟膏、散剤、スプレー、及び吸入剤が挙げられる。活性化合物又は適切な化合物を、無菌条件下で、生理学的に許容される担体、及び必要であり得る保存料、緩衝剤、又は噴射剤と混合する。点眼用製剤、眼軟膏、散剤、及び溶液もまた、本開示の範囲内であることが企図される。
本開示の化合物を、1日当たり約0.1〜約2000mg(好ましくは1日当たり5mg〜1000mg)の範囲の投与量レベルで患者に投与し得る。体重が約70kgの正常な成人の場合には、典型的には、体重1キログラム当たり約0.001〜体重1キログラム当たり約20mgの範囲の投与量で十分である。使用され得る具体的な投与量及び投与量範囲は、患者の要件、処置される状態又は疾患の重症度、及び投与される化合物の薬理学的活性等の多くの因子に依存する。特定の患者に対する投与量範囲及び最適な投与量の決定は、当技術分野の通常のスキル内である。一実施形態では、患者に投与される総1日用量は、180mg、360mg、720mg、又は960mgである。この総1日用量を、例えば化合物1 120mgを含む複数の錠剤により経口投与し得る(例えば、960mgの総1日用量を、それぞれ化合物1 120mgの8個の錠剤により投与する)。一実施形態では、患者に投与される総1日用量は、化合物1 960mgである。一実施形態では、化合物1 960mgの総1日用量を、化合物1 120mgを含む8個の錠剤で投与する。
別途具体的に述べない限り、本開示の化合物は、非溶媒和物形態で存在し得るか、水(水和物)、エタノール、及び同類のもの等の薬学的に許容される溶媒との溶媒和物形態で存在し得る。本開示は、溶媒和物形態及び非溶媒和物形態の両方を企図しており、且つ包含する。
また、本開示の化合物が様々な互変異性形態で存在し得ることも可能である。本開示の化合物の全ての互変異性体が企図される。例えば、この化合物の全てのケト−エノール形態が本開示に含まれる。
当業者は、本明細書に含まれる化合物の名称及び構造が、化合物の特定の互変異性体に基づき得ることを認識するであろう。特定の互変異性体のみの名称又は構造が使用され得るが、別途述べない限り、全ての互変異性体が本開示に包含されることが意図されている。
化合物1の無水遊離形態、水和物、塩、及び共結晶が、1つ又は複数のイオン化状態で存在し得る(典型的には双性イオンとして存在する)ことが当業者に理解されるだろう。特定のイオン化状態のみの名称又は構造が使用され得るが、別途述べない限り、全てのイオン化状態が本開示に包含されることが意図されている。
本開示は、合成化学者に公知のもの等の実験室的手を使用してインビトロで合成されるか、又は代謝、醗酵、消化、及び同類もの等によるインビボでの手法を使用して合成される化合物を包含することも意図されている。本開示の化合物が、インビトロでの手法及びインビボでの手法の組み合わせを使用して合成され得ることも企図されている。
本開示はまた、同位体標識化合物も含み、この化合物は、1つ又は複数の原子が、天然に通常見出される原子質量又は質量数とは異なる原子質量又は質量数を有する原子に置き換えられているという事実を除いて、本明細書で列挙されたものと同一である。本開示の化合物に組み込まれ得る同位体の例として、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、及び塩素の同位体が挙げられ、例えば、H、H、13C、14C、15N、16O、17O、31P、32P、35S、18F、及び36Clが挙げられる。
前述の同位体及び/又は他の原子の他の同位体を含む本開示の化合物は、本開示の範囲内である。本開示のある特定の同位体標識化合物(例えば、H及び14C等の放射性同位体が組み込まれているもの)は、薬物及び/又は基質組織分布アッセイで有用である。トリチウム化同位体(即ち、H同位体、及び炭素−14同位体(即ち14C同位体))は、それらの調製及び検出の容易さのために特に好ましい。さらに、重水素(即ちH)等の比較的重い同位体による置換によって、より高い代謝安定性の結果としてもたらされるある特定の治療上の利点(例えば、インビボでの半減期の増大、又は投与必要量の減少)がもたされ得、従って、状況によっては好ましい場合がる。本開示の同位体標識化合物を、一般に、容易に入手可能な同位体標識試薬で非同位体標識試薬を置き換えることにより調製し得る。
本明細書で引用される全ての特許及び他の刊行物は、参照により本明細書に組み込まれる。
下記に示す実施例及び実施形態は、本明細書で開示されている本発明の例示であり、且ついかなる方法であっても本特許請求の範囲を限定することを意図されていない。
実施形態
1. 一実施形態では、本発明は、6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン(化合物1)の結晶無水物形態Iを提供する。
2. 別の実施形態では、本開示は、実施形態1の結晶無水物形態Iであって、この無水物形態Iは、Mアトロプ異性体である、結晶無水物形態Iを提供する。
3. 別の実施形態では、本開示は、実施形態1の結晶無水物形態Iであって、実質的に図5に示すような粉末X線回折パターンを特徴とする結晶無水物形態Iを提供する。
4. 別の実施形態では、本開示は、実施形態1の結晶無水物形態Iであって、約8.8、9.0、10.8、12.0、12.6、12.8、13.6、14.2、15.0、15.4、18.0、18.6、18.7、19.0、19.9、20.0、22.9、及び25.0での回折角2シータ度でのピークを含む粉末X線回折パターンから選択される少なくとも3つのピーク、少なくとも5つのピーク、又は少なくとも7つのピークを特徴とする結晶無水物形態Iを提供する。
5. 別の実施形態では、本開示は、実施形態1の結晶無水物形態Iであって、約9.0、12.0、12.6、及び19.0での回折角2シータ度でのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする結晶無水物形態Iを提供する。
6. 別の実施形態では、本開示は、実施形態1の結晶無水物形態Iであって、約293℃で始まる吸熱を含む示差走査熱量測定サーモグラムを有する結晶無水物形態Iを提供する。
7. 別の実施形態では、本開示は、実施形態1の結晶無水物形態Iであって、約25℃から約275℃へと加熱した場合に約0.2%の重量減少を含む熱重量分析サーモグラムを有する結晶無水物形態Iを提供する。
8. 別の実施形態では、本開示は、実施形態1の結晶無水物形態Iであって、図8に示すような13C固体NMRを特徴とする結晶無水物形態Iを提供する。
9. 別の実施形態では、本開示は、実施形態1の結晶無水物形態Iであって、約12、13、16、21、23、31、33、38、42、44、47、50、54、107、110、111、123、124、127、128、132、145、146、150、154、156、158、160、162、166、167.7、及び168ppmでのピークを含む13C固体NMRを特徴とする結晶無水物形態Iを提供する。
10. 別の実施形態では、本開示は、実施形態1の結晶無水物形態Iであって、図9に示すような19F固体NMRを特徴とする結晶無水物形態Iを提供する。
11. 別の実施形態では、本開示は、実施形態1の結晶無水物形態Iであって、約−49、−60、−79、−90、−109、−120、−138、−150、−168、及び−179ppmでのピークを含む19F固体NMRを特徴とする結晶無水物形態Iを提供する。
12. 別の実施形態では、本開示は、実施形態1の結晶無水物形態Iであって、実質的に純粋である結晶無水物形態Iを提供する。
13. 別の実施形態では、本開示は、実施形態1の結晶無水物形態Iと、薬学的許容される添加剤とを含む医薬組成物を提供する。
14. 別の実施形態では、本開示は、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、若しくは13、又はこれらの混合の内のいずれか1つでの結晶無水物形態Iと、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物を提供する。
15. 別の実施形態では、本開示は、実施形態14の医薬組成物であって、単回用量である組成物を提供する。
16. 別の実施形態では、本開示は、6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オンの非結晶形態と、実施形態1の結晶無水物形態Iとを含む組成物を提供する。
17. 別の実施形態では、本開示は、実施形態1の結晶無水物形態Iを調製する方法であって、化合物1の形態IIと、適切な溶媒とを組み合わせること、及びこの溶媒を除去して、化合物1の結晶無水物形態Iを形成することを含む方法を提供する。
18. 別の実施形態では、本開示は、実施形態17の方法であって、適切な溶媒は、水である、方法を提供する。
19.別の実施形態では、本開示は、KRAS G12C阻害により媒介される疾患を処置する方法であって、実施形態1の結晶無水物形態Iを含む医薬組成物の治療上有効な量を、必要とする患者に投与することを含む方法を提供する。
20.別の実施形態では、本開示は、KRAS G12C阻害により媒介される疾患を処置する方法であって、実施形態14の医薬組成物の治療上有効な量を、必要とする患者に投与することを含む方法を提供する。
21. 別の実施形態では、本開示は、実施形態19の方法であって、前記G12C阻害により媒介される疾患は、癌である、方法を提供する。
22.別の実施形態では、本開示は、実施形態21の方法であって、癌は、肺癌、膵癌、又は結腸直腸癌である、方法を提供する。
23. 別の実施形態では、本開示は、実施形態22の方法であって、癌は、肺癌である、方法を提供する。
24. 別の実施形態では、本開示は、実施形態23の方法であって、肺癌は、非小細胞肺癌である、方法を提供する。
25. 別の実施形態では、本開示は、6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オンの非結晶形態を提供する。
26. 別の実施形態では、本開示は、実施形態25の6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オンの非結晶形態であって、実質的に図1に示すような粉末X線回折パターンを特徴とする非結晶形態を提供する。
27. 別の実施形態では、本開示は、実施形態25の非結晶形態であって、Mアトロプ異性体である形態を提供する。
28.別の実施形態では、本開示は、実施形態25の非結晶形態であって、約144℃で始まる吸熱を含む示差走査熱量測定サーモグラムを有する非結晶形態を提供する。
29. 別の実施形態では、本開示は、実施形態25の非結晶形態であって、約25℃から約275℃へと加熱した場合に約1.5%の重量減少を含む熱重量分析サーモグラムを有する非結晶形態を提供する。
30. 別の実施形態では、本開示は、実施形態25の非結晶形態であって、図4に示すような19F固体NMRを特徴とする形態を提供する。
31. 別の実施形態では、本開示は、実施形態25の非結晶形態であって、約−86、−96、−116、−127、−146、及び−156ppmでのピークを含む19F固体NMRを特徴とする形態を提供する。
32. 別の実施形態では、本開示は、実施形態25の非結晶形態であって、実質的に純粋である非結晶形態を提供する。
33. 別の実施形態では、本開示は、実施形態25の非結晶形態と、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物を提供する。
34. 別の実施形態では、本開示は、実施形態25、26、27、28、29、30、31、32、若しくは33、又はこれらの混合の内のいずれか1つでの非結晶形態と、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物を提供する。
35. 別の実施形態では、本開示は、実施形態34の医薬組成物であって、単回用量である組成物を提供する。
36. 別の実施形態では、本開示は、実施形態35の非結晶形態を調製する方法であって、化合物1及び適切な溶媒を溶解させて、化合物1の非結晶形態を形成することを含む方法を提供する。
37. 別の実施形態では、本開示は、実施形態36の方法であって、適切な溶媒は、メタノールである、方法を提供する。
38.別の実施形態では、本開示は、KRAS G12C阻害により媒介される疾患を処置する方法であって、実施形態25の非結晶形態を含む医薬組成物の治療上有効な量を、必要とする患者に投与することを含む方法を提供する。
39. 別の実施形態では、本開示は、実施形態38の方法であって、前記G12C阻害により媒介される疾患は、癌である、方法を提供する。
40. 別の実施形態では、本開示は、実施形態39の方法であって、癌は、肺癌、膵癌、又は結腸直腸癌である、方法を提供する。
41. 別の実施形態では、本開示は、実施形態40の方法であって、癌は、肺癌である、方法を提供する。
42. 別の実施形態では、本開示は、実施形態41の方法であって、肺癌は、非小細胞肺癌である、方法を提供する。
43.別の実施形態では、本開示は、6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン(化合物1)の結晶無水物形態IIを提供する。
44. 別の実施形態では、本開示は、実施形態43の結晶無水物形態IIであって、Mアトロプ異性体である無水物形態IIを提供する。
45. 別の実施形態では、本開示は、実施形態43の結晶無水物形態IIであって、実質的に図10に示すような粉末X線回折パターンを特徴とする結晶無水物形態IIを提供する。
46. 別の実施形態では、本開示は、実施形態43の化合物1の結晶無水物形態IIであって、約7.3、9.8、10.1、10.4、11.3、11.5、11.9、13.3、14.3、14.7、17.2、及び18.4での回折角2シータ度でのピークを含む粉末X線回折パターンから選択される少なくとも3つのピーク、少なくとも5つのピーク、又は少なくとも7つのピークを特徴とする形態を提供する。
47. 別の実施形態では、本開示は、実施形態43の化合物1の結晶無水物形態IIであって、約7.3、9.8、10.1、11.3、13.3、及び17.2での回折角2シータ度でのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする形態を提供する。
48. 別の実施形態では、本開示は、実施形態43の結晶無水物形態IIであって、約193℃で始まる吸熱を含む示差走査熱量測定サーモグラムを有する結晶無水物形態IIを提供する。
49. 別の実施形態では、本開示は、実施形態43の結晶無水物形態IIであって、約25℃から約250℃へと加熱した場合に約1%〜約1.8%の重量減少を含む熱重量分析サーモグラムを有する結晶無水物形態IIを提供する。
50. 別の実施形態では、本開示は、実施形態43の結晶無水物形態IIであって、図13に示すような13C固体NMRを特徴とする形態を提供する。
51.別の実施形態では、本開示は、実施形態43の結晶無水物形態IIであって、約16、18、19、20、23、25、31、32、38、40、43、46、51、57、105、107、110、117、120、123、124、125、128、132、149、152、155、158、159、163、及び166ppmでのピークを含む13C固体NMRを特徴とする形態を提供する。
52. 別の実施形態では、本開示は、実施形態43の結晶無水物形態IIであって、図14に示すような19F固体NMRを特徴とする形態を提供する。
53. 別の実施形態では、本開示は、実施形態43の結晶無水物形態IIであって、約−59、−62、−89、−92、−119、−122、−148、−151、−179、及び−181ppmでのピークを含む19F固体NMRを特徴とする形態を提供する。
54. 別の実施形態では、本開示は、実施形態43の結晶無水物形態IIであって、実質的に純粋である結晶無水物形態IIを提供する。
55. 別の実施形態では、本開示は、実施形態43の結晶無水物形態IIと、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物を提供する。
56. 別の実施形態では、本開示は、実施形態43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、若しくは55、又はこれらの混合の内のいずれか1つでの結晶無水物形態IIと、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物を提供する。
57. 別の実施形態では、本開示は、実施形態56の医薬組成物であって、単回用量である組成物を提供する。
58. 別の実施形態では、本開示は、6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オンの非結晶形態と、実施形態43の結晶無水物形態IIとを含む組成物を提供する。
59. 別の実施形態では、本開示は、実施形態43の結晶無水物形態IIを調製する方法であって、化合物1の非結晶形態と、適切な溶媒とを組み合わせて、化合物1の結晶無水物形態IIを形成することを含む方法を提供する。
60. 別の実施形態では、本開示は、実施形態59の方法であって、適切な溶媒は、メタノールである、方法を提供する。
61.別の実施形態では、本開示は、KRAS G12C阻害により媒介される疾患を処置する方法であって、実施形態43の結晶無水物形態IIを含む医薬組成物の治療上有効な量を、必要とする患者に投与することを含む方法を提供する。
62. 別の実施形態では、本開示は、実施形態61の方法であって、前記G12C阻害により媒介される疾患は、癌である、方法を提供する。
63. 別の実施形態では、本開示は、実施形態62の方法であって、癌は、肺癌、膵癌、又は結腸直腸癌である、方法を提供する。
64. 別の実施形態では、本開示は、実施形態63の方法であって、癌は、肺癌である、方法を提供する。
65. 別の実施形態では、本開示は、実施形態64の方法であって、肺癌は、非小細胞肺癌である、方法を提供する。
66. 別の実施形態では、本開示は、6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン(化合物1)の結晶無水物形態IIIを提供する。
67. 別の実施形態では、本開示は、実施形態66の結晶無水物形態IIIであって、Mアトロプ異性体である無水物形態IIIを提供する。
68. 別の実施形態では、本開示は、実施形態66の結晶無水物形態IIIであって、実質的に図15に示すような粉末X線回折パターンを特徴とする結晶無水物形態IIIを提供する。
69. 別の実施形態では、本開示は、実施形態66の化合物1の結晶無水物形態IIIであって、約6.3、8.4、9.5、10.4、14.9、15.4、15.5、16.0、及び17.6での回折角2シータ度でのピークを含む粉末X線回折パターンから選択される少なくとも3つのピーク、少なくとも5つのピーク、又は少なくとも7つのピークを特徴とする形態を提供する。
70. 別の実施形態では、本開示は、実施形態66の化合物1の結晶無水物形態IIIであって、約6.3、8.4、9.5、15.5、及び16.0での回折角2シータ度でのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする形態を提供する。
71. 別の実施形態では、本開示は、実施形態66の結晶無水物形態IIIであって、約194℃で始まる吸熱を含む示差走査熱量測定サーモグラムを有する結晶無水物形態IIIを提供する。
72. 別の実施形態では、本開示は、実施形態66の結晶無水物形態IIIであって、約25℃から約250℃へと加熱した場合に重量減少がほぼ無視できる熱重量分析サーモグラムを有する結晶無水物形態IIIを提供する。
73. 別の実施形態では、本開示は、実施形態66の結晶無水物形態IIIであって、実質的に純粋である結晶無水物形態IIIを提供する。
74. 別の実施形態では、本開示は、実施形態66の結晶無水物形態IIIと、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物を提供する。
75. 別の実施形態では、本開示は、実施形態66、67、68、69、70、71、72、73、若しくは74、又はこれらの混合の内のいずれか1つでの結晶無水物形態IIIと、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物を提供する。
76. 別の実施形態では、本開示は、実施形態75の医薬組成物であって、単回用量である組成物を提供する。
77. 別の実施形態では、本開示は、6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オンの非結晶形態と、実施形態66の結晶無水物形態IIIとを含む組成物を提供する。
78. 別の実施形態では、本開示は、実施形態66の結晶無水物形態IIIを調製する方法であって、化合物1と、適切な溶媒とを組み合わせて、化合物1の結晶無水物形態IIIを形成することを含む方法を提供する。
79. 別の実施形態では、本開示は、実施形態78の方法であって、適切な溶媒は、アセトンである、方法を提供する。
80. 別の実施形態では、本開示は、KRAS G12C阻害により媒介される疾患を処置する方法であって、実施形態66の結晶無水物形態IIIを含む医薬組成物の治療上有効な量を、必要とする患者に投与することを含む方法を提供する。
81. 別の実施形態では、本開示は、実施形態80の方法であって、前記G12C阻害により媒介される疾患は、癌である、方法を提供する。
82. 別の実施形態では、本開示は、実施形態81の方法であって、癌は、肺癌、膵癌、又は結腸直腸癌である、方法を提供する。
83. 別の実施形態では、本開示は、実施形態82の方法であって、癌は、肺癌である、方法を提供する。
84. 別の実施形態では、本開示は、実施形態82の方法であって、肺癌は、非小細胞肺癌である、方法を提供する。
85.別の実施形態では、本開示は、6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン(化合物1)の結晶水和物形態を提供する。
86. 別の実施形態では、本開示は、実施形態85の結晶水和物形態であって、Mアトロプ異性体である水和物形態を提供する。
87. 別の実施形態では、本開示は、実施形態85の結晶水和物形態であって、実質的に図18に示すような粉末X線回折パターンを特徴とする結晶水和物形態を提供する。
88. 別の実施形態では、本開示は、実施形態85の化合物1の結晶水和物形態であって、約4.0、4.4、4.8、6.9、8.0、8.8、9.6、11.3、12.4、13.0、13.1、14.6、14.9、15.2、16.2、16.4、16.6、17.3、17.4、17.9、及び19.5での回折角2シータ度でのピークを含む粉末X線回折パターンから選択される少なくとも3つのピーク、少なくとも5つのピーク、又は少なくとも7つのピークを特徴とする形態を提供する。
89. 別の実施形態では、本開示は、実施形態85の化合物1の結晶水和物形態であって、約6.9、8.0、9.6、12.4、及び13.1での回折角2シータ度でのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする形態を提供する。
90. 別の実施形態では、本開示は、実施形態85の結晶水和物形態であって、約91℃で始まる吸熱を含む示差走査熱量測定サーモグラムを有する結晶水和物形態を提供する。
91. 別の実施形態では、本開示は、実施形態85の結晶水和物形態であって、約39℃から約160℃へと加熱した場合に約11%の重量減少を含む熱重量分析サーモグラムを有する結晶水和物形態を提供する。
92. 別の実施形態では、本開示は、実施形態85の結晶水和物形態であって、実質的に純粋である結晶水和物形態を提供する。
93. 別の実施形態では、本開示は、実施形態85の結晶水和物形態と、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物を提供する。
94. 別の実施形態では、本開示は、実施形態85、86、87、88、89、90、91、92、若しくは93、又はこれらの混合の内のいずれか1つでの結晶水和物形態と、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物を提供する。
95. 別の実施形態では、本開示は、実施形態94の医薬組成物であって、単回用量である組成物を提供する。
96. 別の実施形態では、本開示は、6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オンの非結晶形態と、実施形態85の結晶水和物形態とを含む組成物を提供する。
97. 別の実施形態では、本開示は、実施形態85の結晶水和物形態を調製する方法であって、水の存在下で、化合物1と、適切な溶媒とを組み合わせて、化合物1の結晶水和物形態を形成することを含む方法を提供する。
98. 別の実施形態では、本開示は、実施形態78の方法であって、適切な溶媒は、メタノールである、方法を提供する。
99. 別の実施形態では、本開示は、KRAS G12C阻害により媒介される疾患を処置する方法であって、実施形態85の結晶水和物形態を含む医薬組成物の治療上有効な量を、必要とする患者に投与することを含む方法を提供する。
100. 別の実施形態では、本開示は、実施形態99の方法であって、前記G12C阻害により媒介される疾患は、癌である、方法を提供する。
101. 別の実施形態では、本開示は、実施形態100の方法であって、癌は、肺癌、膵癌、又は結腸直腸癌である、方法を提供する。
102. 別の実施形態では、本開示は、実施形態101の方法であって、癌は、肺癌である、方法を提供する。
103. 別の実施形態では、本開示は、実施形態102の方法であって、肺癌は、非小細胞肺癌である、方法を提供する。
104. 別の実施形態では、本開示は、6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン(化合物1)の結晶溶媒和物形態を提供する。
105. 別の実施形態では、本開示は、実施形態104の結晶溶媒和物形態であって、溶媒和物形態は、THF溶媒和物形態、MeCN溶媒和物形態、MEK溶媒和物形態、EtOAc溶媒和物形態、DCM溶媒和物形態、アセトン溶媒和物形態、p−ジオキサン溶媒和物形態、メタノール溶媒和物形態、イソプロピルアルコール溶媒和物形態、又はエタノール溶媒和物形態である、結晶溶媒和物形態を提供する。
106. 別の実施形態では、本開示は、6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オンの非結晶形態と、実施形態1、43、66、85、又は104のいずれか1つの6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オンの少なくとも1つの結晶形態と、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物を提供する。
107. 別の形態では、本開示は、実施形態106の組成物であって、約50重量%超の結晶6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オンを含む組成物を提供する。
108. 別の実施形態では、本開示は、実施形態1、43、66、85、又は104のいずれか1つの6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オンの少なくとも1つの結晶形態と、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物を提供する。
代替実施形態
実施形態1として本明細書で提供されるのは、化合物であって、6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン(化合物1)又はそのアトロプ異性体の結晶形態である化合物である。
実施形態2として本明細書で提供されるのは、実施形態1の化合物であって、化合物1のMアトロプ異性体である化合物である。
実施形態3として本明細書で提供されるのは、実施形態1又は2の化合物であって、化合物1の結晶無水物形態である化合物である。
実施形態4として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、9.0、12.0、12.6、及び19.0±0.2度の2シータでのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態5として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、8.8、9.0、10.8、12.0、12.6、12.8、13.6、14.2、15.0、15.4、18.0、18.6、18.7、19.0、19.9、20.0、22.9、及び25.0±0.2度の2シータから選択される少なくとも3つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態6として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、8.8、9.0、10.8、12.0、12.6、12.8、13.6、14.2、15.0、15.4、18.0、18.6、18.7、19.0、19.9、20.0、22.9、及び25.0±0.2度の2シータから選択される少なくとも5つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態7として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、8.8、9.0、10.8、12.0、12.6、12.8、13.6、14.2、15.0、15.4、18.0、18.6、18.7、19.0、19.9、20.0、22.9、及び25.0±0.2度の2シータから選択される少なくとも7つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態8として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、8.8、9.0、10.8、12.0、12.6、12.8、13.6、14.2、15.0、15.4、18.0、18.6、18.7、19.0、19.9、20.0、22.9、及び25.0±0.2度の2シータでのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態9として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、実質的に図5に示すような粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態10として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜9のいずれか1つの化合物であって、約293℃で始まる吸熱を含む示差走査熱量測定サーモグラムを特徴とする化合物である。
実施形態11として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜10のいずれか1つの化合物であって、約25℃から約275℃へと加熱した場合に約0.2%の重量減少を含む熱重量分析サーモグラムを特徴とする化合物である。
実施形態12として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜11のいずれか1つの化合物であって、約12、13、16、21、23、31、33、38、42、44、47、50、54、107、110、111、123、124、127、128、132、145、146、150、154、156、158、160、162、166、167、及び168ppmでのピークから選択される少なくとも3つのピークを含む13C固体NMRを特徴とする化合物である。
実施形態13として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜11のいずれか1つの化合物であって、約12、13、16、21、23、31、33、38、42、44、47、50、54、107、110、111、123、124、127、128、132、145、146、150、154、156、158、160、162、166、167、及び168ppmでのピークから選択される少なくとも5つのピークを含む13C固体NMRを特徴とする化合物である。
実施形態14として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜11のいずれか1つの化合物であって、約12、13、16、21、23、31、33、38、42、44、47、50、54、107、110、111、123、124、127、128、132、145、146、150、154、156、158、160、162、166、167、及び168ppmでのピークから選択される少なくとも7つのピークを含む13C固体NMRを特徴とする化合物である。
実施形態15として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜11のいずれか1つの化合物であって、約12、13、16、21、23、31、33、38、42、44、47、50、54、107、110、111、123、124、127、128、132、145、146、150、154、156、158、160、162、166、167、及び168ppmでのピークを含む13C固体NMRを特徴とする化合物である。
実施形態16として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜11のいずれか1つの化合物であって、実質的に図8に示すような13C固体NMRを特徴とする化合物である。
実施形態17として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜16のいずれか1つの化合物であって、約−49、−60、−79、−90、−109、−120、−138、−150、−168、及び−179ppmでのピークを含む19F固体NMRを特徴とする化合物である。
実施形態18として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜16のいずれか1つの化合物であって、実質的に図9に示すような19F固体NMRを特徴とする化合物である。
実施形態19として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜18のいずれか1つの化合物であって、実質的に純粋である化合物である。
実施形態20として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜19のいずれか1つの化合物と、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物である。
実施形態21として本明細書で提供されるのは、実施形態20の医薬組成物であって、経口投与用の剤形である医薬組成物である。
実施形態22として本明細書で提供されるのは、実施形態20又は21の医薬組成物であって、剤形は、固体剤形である、医薬組成物である。
実施形態23として本明細書で提供されるのは、実施形態22の医薬組成物であって、固体剤形は、錠剤である、医薬組成物である。
実施形態24として本明細書で提供されるのは、実施形態20〜23のいずれか1つの医薬組成物であって、化合物120mgを含む医薬組成物である。
実施形態25として本明細書で提供されるのは、薬物としての使用ための実施形態1〜19のいずれか1つの化合物又は実施形態20〜24のいずれか1つの医薬組成物である。
実施形態26として本明細書で提供されるのは、KRAS G12C変異を有する癌の処置での使用のための実施形態1〜19のいずれか1つの化合物又は実施形態20〜24のいずれか1つの医薬組成物である。
実施形態27として本明細書で提供されるのは、実施形態26の使用のための化合物又は医薬組成物であって、KRAS G12C変異を有する癌は、肺癌、膵癌、又は結腸直腸癌である、化合物又は医薬組成物である。
実施形態28として本明細書で提供されるのは、実施形態26の使用のための化合物又は医薬組成物であって、KRAS G12C変異を有する癌は、非小細胞肺癌である、化合物又は医薬組成物である。
実施形態29として本明細書で提供されるのは、実施形態26の使用のための化合物又は医薬組成物であって、KRAS G12C変異を有する癌は、膵癌である化合物又は、医薬組成物である。
実施形態30として本明細書で提供されるのは、実施形態26の使用のための化合物又は医薬組成物であって、KRAS G12C変異を有する癌は、結腸直腸癌である、化合物又は医薬組成物である。
実施形態31として本明細書で提供されるのは、KRAS G12C変異を有する癌の処置のための薬物の調製での実施形態1〜19のいずれか1つの化合物又は実施形態20〜24のいずれか1つの医薬組成物の使用である。
実施形態32として本明細書で提供されるのは、実施形態31の使用であって、KRAS G12C変異を有する癌は、肺癌、膵癌、又は結腸直腸癌である、使用である。
実施形態33として本明細書で提供されるのは、実施形態31の使用であって、KRAS G12C変異を有する癌は、非小細胞肺癌である、使用である。
実施形態34として本明細書で提供されるのは、実施形態31の使用であって、KRAS G12C変異を有する癌は、膵癌である、使用である。
実施形態35として本明細書で提供されるのは、実施形態31の使用であって、KRAS G12C変異を有する癌は、結腸直腸癌である、使用である。
実施形態36として本明細書で提供されるのは、必要とする患者におけるKRAS G12C変異を有する癌を処置する方法であって、実施形態1〜19のいずれか1つの化合物の治療上有効な量を、この患者に投与することを含む方法である。
実施形態37として本明細書で提供されるのは、実施形態36の方法であって、KRAS G12C変異を有する癌は、肺癌、膵癌、又は結腸直腸癌である、方法である。
実施形態38として本明細書で提供されるのは、実施形態36の方法であって、KRAS G12C変異を有する癌は、小細胞肺癌である、方法である。
実施形態39として本明細書で提供されるのは、実施形態36の方法であって、KRAS G12C変異を有する癌は、膵癌である、方法である。
実施形態40として本明細書で提供されるのは、実施形態36の方法であって、KRAS G12C変異を有する癌は、結腸直腸癌である、方法である。
実施形態41として本明細書で提供されるのは、実施形態25〜40のいずれか1つの化合物、使用、又は方法であって、化合物を、960mgの総1日用量で投与する、化合物、使用、又は方法である。
実施形態42として本明細書で提供されるのは、実施形態25〜41のいずれか1つの化合物、使用、又は方法であって、化合物を成体に投与する、化合物、使用、又は方法である。
実施形態43として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、7.3、9.8、10.1、11.3、13.3、及び17.2±0.2度の2シータでのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態44として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、7.3、9.8、10.1、10.4、11.3、11.5、11.9、13.3、14.3、14.7、17.2、及び18.4±0.2度の2シータから選択される少なくとも3つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態45として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、7.3、9.8、10.1、10.4、11.3、11.5、11.9、13.3、14.3、14.7、17.2、及び18.4±0.2度の2シータから選択される少なくとも5つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態46として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、7.3、9.8、10.1、10.4、11.3、11.5、11.9、13.3、14.3、14.7、17.2、及び18.4±0.2度の2シータから選択される少なくとも7つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態47として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、7.3、9.8、10.1、10.4、11.3、11.5、11.9、13.3、14.3、14.7、17.2、及び18.4±0.2度の2シータでのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態48として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、実質的に図10に示すような粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態49として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3及び43〜48のいずれか1つの化合物であって、約193℃で始まる吸熱を含む示差走査熱量測定サーモグラムを特徴とする化合物である。
実施形態50として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3及び43〜49のいずれか1つの化合物であって、約25℃から約250℃へと加熱した場合に約1%〜約1.8%の重量減少を含む熱重量分析サーモグラムを有することを特徴とする化合物である。
実施形態51として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3及び43〜50のいずれか1つの化合物であって、約16、18、19、20、23、25、31、32、38、40、43、46、51、57、105、107、110、117、120、123、124、125、128、132、149、152、155、158、159、163、及び166ppmでのピークを含む13C固体NMRを特徴とする化合物である。
実施形態52として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3及び43〜50のいずれか1つの化合物であって、実質的に図13に示すような13C固体NMRを特徴とする化合物である。
実施形態53として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3及び43〜52のいずれか1つの化合物であって、約−59、−62、−89、−92、−119、−122、−148、−151、−179、及び−181ppmでのピークを含む19F固体NMRを特徴とする化合物である。
実施形態54として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3及び43〜52のいずれか1つの化合物であって、実質的に図14に示すような19F固体NMRを特徴とする化合物である。
実施形態55として本明細書で提供されるのは、実施形態43〜54のいずれか1つの化合物であって、実質的に純粋である化合物である。
実施形態56として本明細書で提供されるのは、実施形態43〜55のいずれか1つの化合物と、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物である。
実施形態57として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、6.3、8.4、9.5、及び16.0±0.2度の2シータでのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態58として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、6.3、8.4、9.5、10.4、14.9、15.4、15.5、16.0、及び17.6±0.2度の2シータから選択される少なくとも3つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態59として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、6.3、8.4、9.5、10.4、14.9、15.4、15.5、16.0、及び17.6±0.2度の2シータから選択される少なくとも5つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態60として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、6.3、8.4、9.5、10.4、14.9、15.4、15.5、16.0、及び17.6±0.2度の2シータから選択される少なくとも7つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態61として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、6.3、8.4、9.5、10.4、14.9、15.4、15.5、16.0、及び17.6±0.2度の2シータでのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態62として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、実質的に図15に示すような粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態63として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3及び57〜62のいずれか1つの化合物であって、約194℃で始まる吸熱を含む示差走査熱量測定サーモグラムを特徴とする化合物である。
実施形態64として本明細書で提供されるのは、実施形態1〜3及び57〜63のいずれか1つの化合物であって、約25℃から約250℃へと加熱した場合に重量減少がほぼ無視できることを特徴とする化合物である。
実施形態65として本明細書で提供されるのは、実施形態57〜64のいずれか1つの化合物であって、実質的に純粋である化合物である。
実施形態66として本明細書で提供されるのは、実施形態57〜65のいずれか1つの化合物と、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物である。
実施形態67として本明細書で提供されるのは、実施形態1又は2の化合物であって、化合物1の結晶水和物形態である化合物である。
実施形態68として本明細書で提供されるのは、実施形態1、2、及び67のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、6.9、8.0、9.6、12.4、及び13.1±0.2度の2シータでのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態69として本明細書で提供されるのは、実施形態1、2、及び67のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、4.0、4.4、4.8、6.9、8.0、8.8、9.6、11.3、12.4、13.0、13.1、14.6、14.9、15.2、16.6、17.3、17.4、17.9、及び19.5±0.2度の2シータから選択される少なくとも3つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態70として本明細書で提供されるのは、実施形態1、2、及び67のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、4.0、4.4、4.8、6.9、8.0、8.8、9.6、11.3、12.4、13.0、13.1、14.6、14.9、15.2、16.6、17.3、17.4、17.9、及び19.5±0.2度の2シータから選択される少なくとも5つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態71として本明細書で提供されるのは、実施形態1、2、及び67のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、4.0、4.4、4.8、6.9、8.0、8.8、9.6、11.3、12.4、13.0、13.1、14.6、14.9、15.2、16.6、17.3、17.4、17.9、及び19.5±0.2度の2シータから選択される少なくとも7つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態72として本明細書で提供されるのは、実施形態1、2、及び67のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、4.0、4.4、4.8、6.9、8.0、8.8、9.6、11.3、12.4、13.0、13.1、14.6、14.9、15.2、16.2、16.4、16.6、17.3、17.4、17.9、及び19.5±0.2度の2シータでのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態73として本明細書で提供されるのは、実施形態1、2、及び67のいずれか1つの化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、実質的に図18に示すような粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態74として本明細書で提供されるのは、実施形態1、2、及び67〜73のいずれか1つの化合物であって、約91℃で始まる吸熱を含む示差走査熱量測定サーモグラムを特徴とする化合物である。
実施形態75として本明細書で提供されるのは、実施形態1、2、及び67〜74のいずれか1つの化合物であって、約39℃から約160℃へと加熱した場合に約11%の重量減少を含む熱重量分析サーモグラムを有することを特徴とする化合物である。
実施形態76として本明細書で提供されるのは、実施形態67〜75のいずれか1つの化合物であって、実質的に純粋な化合物である。
実施形態77として本明細書で提供されるのは、実施形態67〜76のいずれか1つの化合物と、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物である。
実施形態78として本明細書で提供されるのは、実施形態1又は2の化合物であって、化合物1の結晶溶媒和物形態である化合物である。
実施形態79として本明細書で提供されるのは、実施形態78の化合物であって、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、メチルエチルケトン、酢酸エチル、ジクロロメタン、アセトン、p−ジオキサン、メタノール、イソプロピルアルコール、又はエタノールとの溶媒和物である化合物である。
実施形態80として本明細書で提供されるのは、化合物であって、6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン(化合物1)又はそのアトロプ異性体の非結晶形態である化合物である。
実施形態81として本明細書で提供されるのは、実施形態80の化合物であって、化合物1のMアトロプ異性体である化合物である。
実施形態82として本明細書で提供されるのは、実施形態80又は81の化合物であって、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、実質的に図5に示すような粉末X線回折パターンを特徴とする化合物である。
実施形態83として本明細書で提供されるのは、実施形態80〜82のいずれか1つの化合物であって、約144℃で始まる吸熱を含む示差走査熱量測定サーモグラムを特徴とする化合物である。
実施形態84として本明細書で提供されるのは、実施形態80〜83のいずれか1つの化合物であって、約25℃から約275℃へと加熱した場合に約1.5%の重量減少を含む熱重量分析サーモグラムを特徴とする化合物である。
実施形態85として本明細書で提供されるのは、実施形態80〜84のいずれか1つの化合物であって、約−86、−96、−116、−127、−146、及び−156ppmでのピークを含む19F固体NMRを特徴とする化合物である。
実施形態86として本明細書で提供されるのは、実施形態80〜85のいずれか1つの化合物であって、実質的に図4に示すような19F固体NMRを特徴とする化合物である。
実施形態87として本明細書で提供されるのは、実施形態80〜86のいずれか1つの化合物であって、実質的に純粋な化合物である。
実施形態88として本明細書で提供されるのは、実施形態80〜87のいずれか1つの化合物と、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物である。
実施形態89として本明細書で提供されるのは、(1)実施形態4〜18のいずれか1つの化合物、(2)実施形態43〜54のいずれか1つの化合物、(3)実施形態57〜64のいずれか1つの化合物、(4)実施形態67〜75のいずれか1つの化合物、若しくは(5)実施形態80〜86のいずれか1つの化合物、又はこれらの任意の混合物と、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物である。
結晶化手法
抗溶媒沈殿
本開示の化合物の溶液を様々な溶媒で調製し、次いで抗溶媒を添加した。形成された固体を、単離して分析した。
或いは、本開示の化合物の溶液を様々な溶媒で調製し、次いで抗溶媒を添加し、試料を蒸発させた。形成された固体を、単離して分析した。
或いは、本開示の化合物の溶液を様々な溶媒で調製し、次いで抗溶媒を添加し、試料を2℃〜8℃まで冷却した。形成された固体を、単離して分析した。
超音波処理
本開示の化合物の溶液又は懸濁液を様々な溶媒で調製し、90〜180分にわたり氷浴中で超音波処理した。固体を単離して分析した。
徐冷
本開示の化合物の飽和溶液を、周囲温度又は高温にて、様々な溶媒で調製した。高温で調製された試料を、周囲又は2〜8℃まで放冷した。形成された固体を、単離して分析した。
蒸発
本開示の化合物の溶液を、様々な溶媒で調製した。完全な溶解を観察すると、周囲温度又は加熱温度にて、減圧により溶媒を蒸発させた。形成された固体を、単離して分析した。
遅延蒸発
本開示の化合物の溶液を、様々な溶媒で調製した。完全な溶解を観察すると、この溶液を、窒素ガスのブランケットを使用して、又は使用することなく、部分的にカバーされたバイアル中において、周囲で蒸発させた。形成された固体を、単離して分析した。
或いは、本開示の化合物の溶液を調製し、続いて約90分にわたり超音波処理した。超音波処理後、この試料を蒸発させた。ガラスが生じた実験を、抗溶媒(50℃でのヘキサン、又は室温での水)の15倍添加で物質をスラリー化させることにより、再処理した。任意の生じた固体を、単離して分析した。
ストレス実験
本開示の化合物の溶液又は懸濁液を様々な溶媒で調製し、続いて60分にわたり超音波処理した。次いで、試料を24〜72時間にわたり30℃まで撹拌し、続いて24時間にわたり50℃で撹拌した。試料を、最後の単離及び分析の前の各段階で、XRPDにより分析した。
スラリー実験
本開示の化合物の溶液を、過剰な固体が存在するのに十分な固体を所与の溶媒に添加することにより調製した。下記で説明する全ての形態を、様々な溶媒(例えば、限定されないが、実施例で説明されている具体的な溶媒)から得ることができる。次いで、この混合物を、周囲温度又は高温にて、密封バイアル中で撹拌した。所定の時間の後、減圧又は遠心分離ろ過により固体を単離して分析した。
分析手法
X線粉末回折(XRPD)
固定スリットとリアルタイムマルチストリップ(RTMS)検出器とを備えたPhillips X線自動粉末回折装置(X’Pert)を使用して、X線粉末回折データを得た。放射線はCuKα(1.54Å)であり、電圧及び電流はそれぞれ、45kV及び40mAであった。データを、3.0〜40.0度の2シータで室温にて収集し、ステップサイズは0.0167度であり、カウント時間は15.240秒であった。ステージを、1.0秒の回転時間で回転させた。
或いは、ソーラースリット、ビームストップ、短い抗散乱延長(short antiscatter extension)、抗散乱ナイフエッジ、及び走査位置高感度検出器(scanning position−sensitive detector)を備えたPANalytical Empyrean自動粉末回折装置(X’Celerator)を使用して、X線粉末回折データを得た。放射線は、CuKα(1.54Å)であった。試料の標本を3um厚のフィルムで挟み、透過ジオメトリで分析した。
或いは、プログラム可能な分岐スリット、及びリアルタイムマルチストリップ(RTMS)検出器を備えたPANalytical X’Pert PRO X線回折システムを使用して、X線粉末回折データを得た。放射線はCuKα(1.54Å)であり、電圧及び電流はそれぞれ、45kV及び40mAであった。データを、3.0〜30.0度の2シータ又は5〜45度の2シータで室温にて収集し、ステップサイズは0.0334度であった。ステージを、2.0秒の回転時間で回転させた。
XRPDパターンでは、約±0.2度のピークシフトが生じ得、且つ試料調製及び装置のアラインメント等の因子により引き起こされる可能性があることに留意されたい。
熱重量分析(TGA)
熱重量分析を、TGA Discovery Series,TA Instrumentsで実施した。試料を、25℃〜325℃の温度範囲にわたり10℃/分の加熱速度にて窒素下で分析した。
示差走査熱量測定(DSC)
標準的なDSCモード(Discovery Series,TA Instruments)を使用して、示差走査熱量測定データを収集した。25℃〜350℃の温度範囲わたり、10℃/分の加熱速度を採用した。分析を窒素下で実行し、試料をアルミニウムパンに載せた。較正標準として、インジウムを使用した。
固体NMR
SSNMR充填ツールを使用して、試料約100mgを、4mmのセラミックローターに充填した。SSNMRスペクトルを、Bruker Avance III 500MHz WB分光計で取得した。19Fスペクトルを、500MHzのH共鳴周波数で動作するBruker二重共鳴MASプローブを使用して収集した。全ての実験に、14kHzのスピニング周波数で動作する4−mm H/F/Xスピニングプローブ(spinning probe)を使用した。19F測定には4us pi/2パルスを使用し、スピナル64シーケンス(spinal 64 sequence)を使用してHデカップリングを実行した。最適なS/N/時間のために、1.26*T1のリサイクル遅延を使用した。
実施例1:化合物1の固体形態の同定
医薬品の研究開発分野では、適切な固体形態の調査は重要なステップとなっている。固体形態の調査は、いくつかの決定を含み、主に、非結晶形態、塩形態、又は共結晶形態の調査と、それぞれの非結晶、塩、又は共結晶の多形の調査とを含む。リード最適化プログラム中に、研究対象の化合物のいくつかの特性が最適化され、典型的には、1つ又は数個の候補が探究開発プログラムへと続く。典型的には、リード最適化中での物理化学的パラメータの評価及び最適化では、主に溶解性に焦点が当てられている。本場合には、化合物1は、良好な溶解性の特徴を有する。溶解性の最適化に加えて、塩を調査する場合には、更なる物理化学的パラメータを考慮しなければならず、例えば、(1)融点、(2)熱的挙動、(3)吸湿性、(4)晶癖、(5)多形の挙動、又は物理的安定性、(6)不純物プロファイル、及び(7)無水物形態又は塩形態の化学的安定性を考慮しなければならない。遊離塩基、酸、又は塩の形態のいずれかとしての薬物の融点は、乾燥又は打錠等の処理工程を可能にするために、ある特定の閾値と比べて高いべきである。典型的には熱重量分析(TGA)及び示差走査熱量測定(DSC)により行なわれる熱的挙動の評価はまた、固相−固相転移も含む。これは、エナンチオトロピック又はモノトロピックのいずれであってもよく、且つある多形から別のものへの変換に関連し得るか、又はある疑似多形から別疑似多形(例えば、より低い溶媒和物若しくは水和物)への変換に関連し得るか、又は真の多形に関連し得る。吸湿性は、固体形態の評価で重要な役割を果たしており、なぜならば、この特性は、多くのプロセス工程(ほんの数例を挙げると、乾燥、貯蔵、ブレンド、造粒等)に大きく関与するからである。吸湿性を、動的蒸気吸着(DVS)により調査し得る。簡潔に言うと、この技術により、ある特定の相対湿度レベルで化合物により取り込まれる水分の量の情報が得られる。熱的挙動及び吸湿性の議論は、無水又塩の調査で考慮すべき下記の別のパラメータへのつながりを表す:医薬品開発を継続するために、無水物形態又は塩形態には管理可能な多形挙動が必要である。従って、無水又は塩の調査手順では、典型的には、多型の少なくとも簡単な評価を実行する。この意味では、管理可能な多形挙動は、1種又は2種の多形形態のみの存在と等価ではなく、むしろ等価ではない多形形態の変換の状況を与える。晶癖は、無水又は塩の調査に影響を及ぼし得、最適化は、多くの場合、針状結晶の形態の薬物を、例えば小板又はより良好な流動性を示す立方晶に移行させることを意味する。塩の調査は、薬物の不純物プロファイルを改善するためのツールであり得、なぜならば、医薬品の塩は、対応する遊離塩基又は遊離酸の構造とは全く異なる結晶構造を示すことが多いからである。
多形及び塩のスクリーニング
従って、化合物1の多形及び塩のスクリーニングを実行した。結晶性の塩化物、リン酸塩、及びメシル酸塩、並びに結晶性の無水物、水和物、及び溶媒和物の形態を同定した。同定された塩はいずれも、DSCデータに基づいて、特に有利な熱的特性を示さないか、又は結晶化度が比較的低いようには見えなかった。いくつかの残りの遊離塩基多形(例えば、水和物及び溶媒和物)の内、結晶無水物形態Iは、驚くべき且つ予想外の利点を示した。
第1に、化合物1の結晶無水物形態Iは、スクリーニングプロセスで同定された最も熱力学的に安定な多形である。下記で説明する結晶無水物形態II及びIIIは、加熱時に又はスラリー化時に、結晶無水物形態Iに変わる。
具体的には、結晶無水物形態IIは、193℃での加熱及び再結晶の際に、結晶無水物形態Iに変わる。結晶無水物形態IIは、1時間にわたる90℃での水によるスラリー化の際に、結晶無水物形態Iに変わる。結晶無水物形態I及び結晶無水物形態IIの混合物は、7日わたるRTでの90/10体積/体積の水/アセトニトリルによるスラリー化の際に、結晶無水物形態Iに変わる。結晶無水物形態I及び結晶無水物形態IIの混合物は、1日にわたる80℃でのヘプタンによるスラリー化の際に、結晶無水物形態Iに変わる。
結晶無水物形態IIIは、180℃で融解する。結晶無水物形態IIIは、220℃での融解及び再結晶の際に、結晶無水物形態Iに変わる。結晶無水物形態I及び結晶無水物形態IIIの混合物は、10日にわたるRTでのエタノールによるスラリー化の際に、結晶無水物形態Iに変わる。結晶無水物形態I及び結晶無水物形態IIIの混合物は、10日にわたるRTでのメタノールによるスラリー化の際に、結晶無水物形態Iに変わる。
結晶無水物形態Iの高い融点は、この結晶無水物形態Iの熱力学的安定性(約293℃でのDSC吸熱開始)の更なる指標である。
第2に、結晶無水物形態Iは、結晶無水物形態II及びIIIと比べて吸湿性が低い(形態Iは、25℃にて0〜90%RHで0.5〜1.0重量%の水分を吸収し、形態IIは、25℃にて0〜90%RHで2〜2.5重量%の水分を吸収し、形態IIIは、25℃にて0〜95%RHで7.0重量%の水分を吸収した)。
さらに、結晶無水物形態Iは、固体では物理的に及び化学的に安定しており、25℃/60%RH、40℃/75%RH、40℃/周囲RH、及び60℃/周囲RHで14週にわたり、HPLCにより分解ピークは示さないか、又は調べた固体の特性のいかなる変化も示さない(例えば、XRPD、DSCによる融点の発生及び融解熱、並びにTGAによる揮発性物質の含有量)。さらに、結晶無水物形態Iは、40℃/75%RHで4週にわたり貯蔵された3種のプロトタイプブレンドでの添加剤適合性研究で安定していた。結晶無水物形態Iはまた、固体では、紫外線及び可視光に対しても安定していた。
従って、結晶無水物形態Iは、特に、同定された他の形態及び塩と比較した場合に、有利な且つ予想外の全体的な特性を示す。
多形スクリーニング
6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン(化合物1)のMアトロプ異性体の様々な固体形態を生成するための多形スクリーニングを、下記で説明するように実行した。便宜上、後述する実施例で言及する「化合物1」は、化合物1のMアトロプ異性体であると理解しなければならない。
実施例1
2018年11月22日に公開された米国特許出願公開第2018/0334454号明細書で開示されている手順に従って、化合物1を製造し得、この明細書は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
化合物1の非結晶形態Iを、RTにて減圧下で二次乾燥させるMeOHからの回転蒸発により調製した。
XRPD、TGA、DSC、及び19F SSNMRの非結晶形態の相対ピーク面積を、図1、図2、図3、及び図4に示す。
約144℃で始まる吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム。
約25℃から約275℃へと加熱した場合に約1.5%の重量減少を含む熱重量分析(TGA)サーモグラム。
19F SSNMR:−86、−96、−116、−127、−146、及び−156ppm。
化合物1の多くの無水物形態及び水和物形態を調査した(下記の表1を参照されたい)。これらの結晶形態の更なるキャラクタリゼーション(例えば、融点、熱的挙動、吸湿性、晶癖、粒径、多形挙動、安定性、及び純度)を調査した。これらの形態を、XRPD、TGA、及びDSC分析を含む方法によりキャラクタライズした。Rel. Int%は、最大ピークを基準とする相対強度のパーセントである。
図21は、化合物1の結晶無水物形態I、II、III、及び可変水和物形態I(variable hydrate Form I)の重ね合わせを示す(形態I〜III及び可変水和物形態Iは、上から下への順序である)。
Figure 2021523216
実施例2:化合物1の結晶無水物形態Iの調製
水10mLに化合物1の結晶無水物形態II 1.5gを加えてスラリーを形成することにより、結晶無水物形態Iを調製した。このスラリーを2時間にわたり90℃まで加熱し、次いでRTで一晩撹拌した。固体をろ別し、減圧下で乾燥させ、XRPDにより結晶無水物形態Iと同定した。約292.6℃でのDSC吸熱開始、約25℃から約275℃へと加熱した場合に約0.2%の重量減少を含むTGA。
上記で調製した結晶無水物形態Iは、プロトンNMR、X線粉末回折(XRPD)データ(図5)、DSC(図6)、TGA(図7)、炭素13 SSNMR(図8)、及び19F SSNMR(図9)を特徴とした。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.93(d,J=6.84Hz,3H)1.07(d,J=6.63Hz,3H)1.35(d,J=6.84Hz,3H)1.90(s,3H)2.66−2.75(m,1H)3.14(br t,J=11.20Hz,1H)3.59−3.75(m,2H)3.97−4.08(m,1H)4.08−4.22(m,1H)4.22−4.43(m,2H)4.90(br s,1H)5.74−5.79(m,1H)6.21(br d,J=17.00Hz,1H)6.65−6.75(m,2H)6.79−6.92(m,1H)7.18(d,J=4.98Hz,1H)7.23−7.31(m,1H)8.22−8.33(m,1H)8.38(d,J=4.77Hz,1H)10.19(s,1H)
13C SSNMR:12、13、16、21、23、31、33、38、42、44、47、50、54、107、110、111、123、124、127、128、132、145、146、150、154、156、158、160、162、166、167.7、及び168ppm。
19F SSNMR:−49、−60、−79、−90、−109、−120、−138、−150、−168、及び−179ppm。
Figure 2021523216
実施例3:化合物1の無水物形態IIの調製
MeOH 15mLに無水化合物1 0.987gを加えてスラリーを生成することにより、化合物1の結晶無水物形態IIを調製した。単離した固体を、XRPDにより結晶無水物形態IIと同定した。
約192.5℃でのDSC開始、約25℃から約250℃へと加熱した場合に約1%〜約1.8%の重量減少を含むTGA。
上記で調製した化合物1の結晶無水物形態IIは、プロトンNMR、X線粉末回折(XRPD)データ(図10)、DSC(図11)、TGA(図12)、炭素13 SSNMR(図13)、及び19F SSNMR(図14)を特徴とした。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.93(d,J=6.63Hz,4H)1.07(d,J=6.84Hz,4H)1.35(d,J=6.63Hz,4H)1.90(s,3H)2.60−2.76(m,1H)3.11−3.28(m,2H)3.68(br d,J=13.89Hz,2H)4.08(d,J=5.18Hz,2H)4.32(br d,J=13.68Hz,2H)4.90(br s,1H)5.74−5.79(m,1H)6.21(br d,J=16.17Hz,1H)6.65−6.76(m,2H)6.80−6.92(m,1H)7.18(d,J=4.98Hz,1H)7.23−7.31(m,1H)8.29(br d,J=9.33Hz,1H)8.38(d,J=4.98Hz,1H)10.19(s,1H).
13C SSNMR:16、18、19、20、23、25、31、32、38、40、43、46、51、57、105、107、110、117、120、123、124、125、128、132、149、152、155、158、159、163、及び166ppm。
19F SSNMR:−59、−62、−89、−92、−119、−122、−148、−151、−179、及び−181ppm。
Figure 2021523216
実施例4:化合物1の結晶無水物形態IIIの調製
約65℃〜76℃での減圧により化合物1のアセトン溶媒和物形態Iを乾燥させることによって、化合物1の結晶無水物形態IIIを調製した。約194℃でのDSC吸熱開始、約25℃から約250℃へと加熱した場合に重量減少がほぼ無視できるTGA。
上記で調製した化合物1の結晶無水物形態IIIは、プロトンNMR、X線粉末回折(XRPD)データ(図15)、DSC(図16)、及びTGA(図17)を特徴とした。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.93(d,J=6.82Hz,3H)1.07(d,J=6.61Hz,3H)1.35(d,J=6.61Hz,2H)1.90(s,2H)2.64−2.80(m,1H)3.14(br t,J=10.66Hz,1H)3.45−3.57(m,1H)3.58−3.76(m,1H)3.94−4.08(m,1H)4.14(br d,J=13.00Hz,1H)4.21−4.47(m,2H)4.90(br s,1H)5.76(dd,J=10.44,2.13Hz,1H)6.21(br d,J=16.84Hz,1H)6.55−6.78(m,2H)6.86(dt,J=16.20,11.29Hz,1H)7.13−7.21(m,1H)7.21−7.33(m,1H)8.21−8.34(m,1H)8.39(d,J=4.90Hz,1H)10.20(br s,1H).
Figure 2021523216
実施例5:化合物1の可変水和物形態Iの調製
RTでMeOHに化合物1を溶解させ、ポリッシュろ過し(polish filtering)、次いで、沈殿が生じるまで抗溶媒として水のアリコートを加えることにより、化合物1の可変水和物形態Iを調製した。13日にわたるRTでの撹拌後、固体を単離した。
約91℃でのDSCの吸熱開始、約39℃から約160℃へと加熱した場合に約11%の重量減少(3.9molの水)を含むTGA。
カールフィッシャー 10.63%(3.7mol)の水。
上記で調製した結晶可変水和物形態Iは、プロトンNMR、X線粉末回折(XRPD)データ(図18)、DSC(図19)、及びTGA(図20)を特徴とした。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.94(d,J=6.62Hz,3H)1.08(d,J=6.84Hz,3H)1.35(d,J=6.63Hz,3H)1.90(s,3H)2.61−2.79(m,1H)3.15(br t,J=11.01Hz,1H)3.40−3.58(m,2H)3.59−3.84(m,3H)3.86−4.09(m,1H)4.15(br d,J=12.39Hz,1H)4.21−4.47(m,3H)4.90(br s,2H)5.73−5.82(m,1H)6.15−6.21(m,1H)6.23(br d,J=4.92Hz,1H)6.63−6.77(m,3H)6.78−7.03(m,2H)7.14−7.31(m,3H)8.14−8.35(m,1H)8.39(d,J=4.92Hz,1H).
Figure 2021523216
実施例6:化合物1の結晶THF溶媒和物形態Iの調製
開口している小さいバイアルに非結晶化合物1を入れ、次いで、このバイアルを、THFが入ったより大きいバイアル内に置き、蓋をして4日にわたりRTで固体に蒸気ストレスを与えることにより、化合物1の結晶THF溶媒和物形態Iを調製した。
約165℃でのDSC吸熱開始、約130℃から約160℃へと加熱した場合に約13.4%の重量減少を含むTGA。(1.2molのTHF)
NMR 1.1molのTHF
上記で調製した結晶THF溶媒和物形態Iは、プロトンNMR、X線粉末回折(XRPD)データ(図22)、DSC(図23)、及びTGA(図24)を特徴とした。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.94(d,J=6.62Hz,3H)1.08(d,J=6.62Hz,3H)1.35(d,J=6.62Hz,3H)1.68−1.84(m,4H)1.90(s,3H)2.62−2.93(m,1H)3.15(br t,J=11.33Hz,1H)3.49−3.75(m,10H)3.87−4.09(m,1H)4.09−4.21(m,1H)4.22−4.47(m,4H)4.91(br s,2H)5.71−5.83(m,2H)6.21(br dd,J=16.88,4.70Hz,1H)6.64−6.78(m,3H)6.78−6.99(m,1H)7.14−7.22(m,1H)7.28(td,J=8.33,7.05Hz,1H)8.18−8.35(m,1H)8.39(d,J=4.92Hz,1H)10.21(br s,1H)
Figure 2021523216
実施例7:化合物1の結晶MeCN溶媒和物形態Iの調製
14日にわたるRTでのMeCN中における化合物1のスラリーにより、結晶MeCN溶媒和物形態Iを調製した。
約112℃でのDSC吸熱開始、約38℃から約170℃へと加熱した場合に約6.9%の重量減少を含むTGA。(1molのMeCN)。
NMR 0.9molのMeCN。
上記で調製した結晶MeCN溶媒和物形態Iは、プロトンNMR、X線粉末回折(XRPD)データ(図25)、DSC(図26)、及びTGA(図27)を特徴とした。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.85−1.00(m,3H)1.07(d,J=6.82Hz,3H)1.35(d,J=6.82Hz,3H)1.90(s,3H)1.99−2.16(m,2H)2.52−2.78(m,1H)3.14(br s,1H)3.35−3.56(m,1H)3.57−3.84(m,2H)3.86−4.09(m,1H)4.09−4.19(m,1H)4.19−4.47(m,2H)4.90(br s,1H)5.66−5.80(m,1H)6.20(br dd,J=16.73,4.58Hz,1H)6.61−6.76(m,2H)6.78−6.94(m,1H)7.11−7.21(m,1H)7.21−7.31(m,1H)8.16−8.36(m,2H)8.39(d,J=4.69Hz,1H)10.21(br s,1H).
Figure 2021523216
実施例8:化合物1の結晶MEK溶媒和物形態Iの調製
RTでMEKに化合物1を溶解させ、ポリッシュろ過し、次いで、沈殿が生じるまで抗溶媒としてヘプタンのアリコートを加えることにより、結晶MEK溶媒和物形態Iを調製した。13日にわたるRTでの撹拌後、固体を単離した。RTでのMEK中における非結晶化合物1のスラリーによっても調製した。
約106℃でのDSC吸熱開始、約39℃から約197℃へと加熱した場合に約10.7%の重量減少を含むTGA。(0.9molのMEK)
NMR 0.8molのMEK。
上記で調製した結晶MEK溶媒和物形態Iは、プロトンNMR、X線粉末回折(XRPD)データ(図28)、DSC(図29)、及びTGA(図30)を特徴とした。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.92(q,J=7.05Hz,5H)1.08(d,J=6.62Hz,3H)1.35(d,J=6.62Hz,3H)1.90(s,3H)2.04−2.10(m,2H)2.36−2.49(m,2H)2.60−2.93(m,1H)3.15(br s,1H)3.36−3.57(m,2H)3.57−3.84(m,4H)3.86−4.09(m,2H)4.15(br d,J=12.82Hz,1H)4.22−4.46(m,4H)4.91(br s,2H)5.72−5.83(m,2H)6.00−6.21(m,1H)6.23(br d,J=4.49Hz,1H)6.64−6.78(m,3H)6.78−7.00(m,2H)7.17−7.31(m,3H)8.16−8.35(m,1H)8.39(d,J=4.92Hz,1H)10.22(br s,1H).
Figure 2021523216
実施例9:化合物1の結晶EtOAc溶媒和物形態Iの調製
24時間にわたるRTでの酢酸エチル(EtOAC)中の化合物1のスラリーにより、結晶EtOAc溶媒和物形態Iを調製した。
上記で調製した結晶EtOAc溶媒和物形態Iは、プロトンNMR、及びX線粉末回折(XRPD)データ(図31)を特徴とした。
Figure 2021523216
実施例10:化合物1のDMF溶媒和物形態Iの調製
24時間にわたるRTでのDMF/水中の化合物1のスラリーにより、化合物1の結晶DMF溶媒和物形態Iを調製した。
上記で調製した化合物1の結晶DMF溶媒和物形態Iは、プロトンNMR、X線粉末回折(XRPD)データ(図32)、DSC(図33)、及びTGA(図34)を特徴とした。
約74℃でのDSCの吸熱開始、約36℃から約195℃へと加熱した場合に約17%の重量減少を含むTGA。
NMR 1〜2molのDMF。
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 0.94(d,J=6.49Hz,4H)1.08(d,J=6.75Hz,4H)1.35(d,J=6.75Hz,4H)1.91(s,4H)2.30(s,1H)2.55(t,J=5.58Hz,1H)2.73(s,6H)2.89(s,5H)3.00−3.21(m,1H)3.27(br d,J=13.49Hz,2H)3.34(br s,5H)3.60−3.74(m,2H)3.96−4.16(m,1H)4.32(br d,J=13.75Hz,2H)4.39(br s,1H)4.90(br s,1H)5.67−5.86(m,1H)6.20(br dd,J=16.61,7.27Hz,1H)6.64−6.77(m,2H)6.79−6.92(m,1H)7.17−7.32(m,2H)7.95(s,1H)8.28(br dd,J=16.22,9.21Hz,1H)8.40(d,J=4.93Hz,1H)10.19(d,J=1.30Hz,1H).
Figure 2021523216
実施例11:化合物1の結晶DCM溶媒和物形態Iの調製
RTでDCMに化合物1を溶解させ、ポリッシュろ過し、次いで、沈殿が生じるまで抗溶媒としてヘプタンのアリコートを加えることにより、化合物1の結晶DCM溶媒和物形態Iを調製した。1時間にわたるRTでの撹拌後、固体を単離した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.84−1.02(m,2H)1.07(d,J=6.61Hz,2H)1.35(d,J=6.82Hz,2H)1.90(s,2H)2.64−2.80(m,1H)3.14(br t,J=11.19Hz,1H)3.45−3.57(m,1H)3.58−3.84(m,2H)3.86−4.09(m,1H)4.09−4.21(m,1H)4.21−4.46(m,2H)4.90(br s,1H)5.65−5.86(m,2H)6.08−6.28(m,1H)6.63−6.76(m,2H)6.86(dt,J=16.46,11.27Hz,1H)7.12−7.21(m,1H)7.21−7.31(m,1H)8.16−8.36(m,2H)8.39(d,J=4.90Hz,1H)10.20(br s,1H).
上記で調製した化合物1の結晶DCM溶媒和物形態Iは、プロトンNMR、X線粉末回折(XRPD)データ(図35)、DSC(図36)、及びTGA(図37)を特徴とした。
約174℃でのDSC吸熱開始、約40℃から約200℃へと加熱した場合に約7.2%の重量減少を含むTGA。40〜200°からの(0.5molのDCM)。
NMR 0.5molのDCM
Figure 2021523216
実施例12:化合物1の結晶アセトン溶媒和物形態Iの調製
15日にわたるRTでのアセトン/水(50:50)中の非結晶化合物1のスラリー又は2〜8℃でのアセトン/水(50:50)中の化合物1のスラリーにより、化合物1の結晶アセトン溶媒和物形態Iを調製した。
上記で調製した化合物1の結晶アセトン溶媒和物形態Iは、プロトンNMR、X線粉末回折(XRPD)データ(図38)、DSC(図39)、及びTGA(図40)を特徴とした。
約72℃でのDSC吸熱開始、約38℃から約130℃へと加熱した場合に約21.4%の重量減少を含むTGA。(0.7molのアセトン及び5.3molの水)。
NMR 0.7molのアセトン。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.84−1.00(m,3H)1.07(d,J=6.61Hz,3H)1.34(d,J=6.61Hz,3H)1.90(s,3H)2.05−2.12(m,3H)2.52−2.78(m,2H)3.08−3.21(m,1H)3.45−3.57(m,1H)3.67(br d,J=11.72Hz,2H)3.97−4.06(m,1H)4.08−4.21(m,1H)4.32(br d,J=13.85Hz,2H)4.90(br s,1H)5.54−5.80(m,2H)5.99−6.26(m,2H)6.52−6.75(m,2H)6.84(br s,1H)7.09−7.30(m,2H)8.12−8.36(m,3H)8.38(d,J=4.90Hz,1H)10.21(br s,1H).
Figure 2021523216
実施例13:化合物1の結晶アセトン溶媒和物形態IIの調製
15日にわたる2〜8℃でのアセトン中の化合物1のスラリーにより、化合物1の結晶アセトン溶媒和物形態IIを調製した。
上記で調製した化合物1の結晶アセトン溶媒和物形態IIは、プロトンNMR、X線粉末回折(XRPD)データ(図41)、DSC(図42)、及びTGA(図43)を特徴とした。
約137℃でのDSC吸熱開始、約100℃から約200℃へと加熱した場合に約7.3%の重量減少を含むTGA。(0.8molのアセトン)。
NMR 0.7molのアセトン
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.83−1.02(m,3H)1.07(d,J=6.82Hz,2H)1.35(d,J=6.61Hz,2H)1.90(s,2H)2.09(s,3H)2.52−2.77(m,1H)3.18(br s,1H)3.45−3.57(m,1H)3.66(br s,4H)3.96−4.08(m,1H)4.08−4.20(m,1H)4.32(br d,J=13.64Hz,3H)4.90(br s,2H)5.69−5.80(m,1H)6.15−6.26(m,1H)6.60−6.75(m,2H)6.79−6.94(m,1H)7.07−7.21(m,1H)7.27(td,J=8.31,7.03Hz,1H)8.20−8.36(m,2H)8.39(d,J=4.90Hz,1H)10.20(br s,1H).
Figure 2021523216
実施例14:化合物1の結晶p−ジオキサン溶媒和物形態Iの調製
14日にわたるRTでのp−ジオキサン中の化合物1のスラリーにより、化合物1の結晶p−ジオキサン溶媒和物形態Iを調製した。
上記で調製した化合物1の結晶p−ジオキサン溶媒和物形態Iは、プロトンNMR、X線粉末回折(XRPD)データ(図44)、DSC(図45)、及びTGA(図46)を特徴とした。
約112℃でのDSC吸熱開始、約25℃から約150℃へと加熱した場合に約23.2%の重量減少を含むTGA。(1.9molのp−ジオキサン)
NMR 1.9molのp−ジオキサン
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.84−1.00(m,3H)1.07(d,J=6.61Hz,3H)1.35(d,J=6.82Hz,3H)1.90(s,2H)2.52−2.77(m,2H)3.05−3.28(m,1H)3.32(s,4H)3.58−3.78(m,3H)3.98−4.07(m,1H)4.09−4.20(m,1H)4.09−4.19(m,1H)4.15−4.43(m,1H)4.16−4.21(m,1H)4.22−4.45(m,1H)4.23−4.45(m,1H)4.90(br s,1H)5.61−5.80(m,1H)6.20(br dd,J=16.62,4.48Hz,1H)6.58−6.76(m,2H)6.79−6.93(m,1H)7.10−7.21(m,1H)7.21−7.31(m,1H)8.14−8.36(m,3H)8.39(d,J=4.90Hz,1H)10.20(br s,1H)
Figure 2021523216
実施例15:化合物1の結晶メタノール溶媒和物形態Iの調製
開口している小さいバイアルに化合物1を入れ、次いで、このバイアルを、メタノール(MeOH)が入ったより大きいバイアル内に置き、蓋をして4日にわたりRTで固体に蒸気ストレスを与えることにより、化合物1の結晶MeOH溶媒和物形態Iを調製した。
上記で調製した化合物1の結晶MeOH溶媒和物形態Iは、プロトンNMR、X線粉末回折(XRPD)データ(図47)、DSC(図48)、及びTGA(図49)を特徴とした。
約57℃でのDSC吸熱開始、約38℃から約220℃へと加熱した場合に約5.2%の重量減少を含むTGA。(1.0molのMeOH)
NMR 0.8molのMeOH
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.94(d,J=6.62Hz,3H)1.08(d,J=6.62Hz,3H)1.35(d,J=6.84Hz,3H)1.90(s,3H)2.64−2.80(m,1H)3.18(d,J=4.92Hz,3H)3.48−3.76(m,2H)3.97−4.21(m,2H)4.21−4.47(m,2H)4.91(br s,1H)5.69−5.86(m,1H)6.21(br dd,J=16.67,4.49Hz,1H)6.63−6.79(m,2H)6.80−6.98(m,1H)7.17−7.31(m,2H)8.18−8.35(m,1H)8.39(d,J=4.92Hz,1H)10.22(br s,1H)
Figure 2021523216
実施例16:化合物1の結晶IPA溶媒和物形態Iの調製
5日にわたるRTでのIPA中の非結晶化合物1のスラリーにより、化合物1の結晶イソプロパノール(IPA)溶媒和物形態Iを調製した。
上記で調製した化合物1の結晶IPA溶媒和物形態Iは、プロトンNMR、X線粉末回折(XRPD)データ(図50)、DSC(図51)、及びTGA(図52)を特徴とした。
約56℃でのDSC吸熱開始、約39℃から約190℃へと加熱した場合に約8.7%の重量減少を含むTGA。(0.9molのIPA)
NMR 2.3molのIPA
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.94(d,J=6.62Hz,3H)1.02−1.06(m,1H)1.05(d,J=5.98Hz,14H)1.35(d,J=6.62Hz,3H)1.90(s,3H)2.72(br s,1H)3.10−3.21(m,1H)3.45−3.58(m,1H)3.78(td,J=6.09,4.06Hz,9H)3.98−4.09(m,1H)4.16(br s,1H)4.35(d,J=4.06Hz,8H)4.91(br d,J=0.85Hz,1H)5.73−5.83(m,2H)6.16−6.28(m,1H)6.66−6.93(m,5H)7.19(dd,J=4.81,0.75Hz,2H)7.23−7.33(m,2H)8.39(d,J=4.92Hz,3H)10.21(br s,1H).
Figure 2021523216
実施例17:化合物1の結晶EtOH溶媒和物形態Iの調製
10日にわたるRTでのエタノール(EtOH)中の非結晶化合物1のスラリーにより、化合物1の結晶EtOH溶媒和物形態Iを調製した。
上記で調製した化合物1の結晶EtOH溶媒和物形態Iは、プロトンNMR、X線粉末回折(XRPD)データ(図53)、DSC(図54)、及びTGA(図55)を特徴とした。
約194℃でのDSC吸熱開始、約36℃から約195℃へと加熱した場合に約5%の重量減少を含むTGA。(0.6molのEtOH)
NMR 0.7molのEtOH。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.84−1.02(m,5H)1.02−1.12(m,5H)1.35(d,J=6.82Hz,3H)1.90(s,3H)2.52−2.77(m,1H)3.14(br t,J=10.87Hz,1H)3.34−3.57(m,2H)3.58−3.84(m,2H)3.86−4.08(m,1H)4.09−4.21(m,1H)4.21−4.46(m,3H)4.90(br s,1H)5.51−5.80(m,1H)6.20(br dd,J=16.52,4.58Hz,1H)6.62−6.75(m,2H)6.86(dt,J=16.30,11.24Hz,1H)7.13−7.19(m,1H)7.27(td,J=8.20,7.03Hz,1H)8.16−8.36(m,2H)8.39(d,J=4.90Hz,1H)10.20(br s,1H).
Figure 2021523216
本発明を、そのある特定の実施形態を参照して説明しており且つ図示しているが、当業者は、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、手順及びプロトコルの様々な適応、変更、改変、置換、削除、又は追加を行ない得ることを認識するだろう。従って、本発明は、後続する特許請求の範囲により定義され、且つそのような特許請求の範囲は、合理的である限り広く解釈されることが意図されている。

Claims (89)

  1. 化合物であって、6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン(化合物1)又はそのアトロプ異性体の結晶形態である化合物。
  2. 前記化合物は、化合物1のMアトロプ異性体である、請求項1に記載の化合物。
  3. 前記化合物は、化合物1の結晶無水物形態である、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、9.0、12.0、12.6、及び19.0±0.2度の2シータでのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、8.8、9.0、10.8、12.0、12.6、12.8、13.6、14.2、15.0、15.4、18.0、18.6、18.7、19.0、19.9、20.0、22.9、及び25.0±0.2度の2シータから選択される少なくとも3つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、8.8、9.0、10.8、12.0、12.6、12.8、13.6、14.2、15.0、15.4、18.0、18.6、18.7、19.0、19.9、20.0、22.9、及び25.0±0.2度の2シータから選択される少なくとも5つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  7. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、8.8、9.0、10.8、12.0、12.6、12.8、13.6、14.2、15.0、15.4、18.0、18.6、18.7、19.0、19.9、20.0、22.9、及び25.0±0.2度の2シータから選択される少なくとも7つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  8. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、8.8、9.0、10.8、12.0、12.6、12.8、13.6、14.2、15.0、15.4、18.0、18.6、18.7、19.0、19.9、20.0、22.9、及び25.0±0.2度の2シータでのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  9. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、実質的に図5に示すような粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 前記化合物は、約293℃で始まる吸熱を含む示差走査熱量測定サーモグラムを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. 前記化合物は、約25℃から約275℃へと加熱した場合に約0.2%の重量減少を含む熱重量分析サーモグラムを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物。
  12. 前記化合物は、約12、13、16、21、23、31、33、38、42、44、47、50、54、107、110、111、123、124、127、128、132、145、146、150、154、156、158、160、162、166、167、及び168ppmでのピークから選択される少なくとも3つのピークを含む13C固体NMRを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  13. 前記化合物は、約12、13、16、21、23、31、33、38、42、44、47、50、54、107、110、111、123、124、127、128、132、145、146、150、154、156、158、160、162、166、167、及び168ppmでのピークから選択される少なくとも5つのピークを含む13C固体NMRを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  14. 前記化合物は、約12、13、16、21、23、31、33、38、42、44、47、50、54、107、110、111、123、124、127、128、132、145、146、150、154、156、158、160、162、166、167、及び168ppmでのピークから選択される少なくとも7つのピークを含む13C固体NMRを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  15. 前記化合物は、約12、13、16、21、23、31、33、38、42、44、47、50、54、107、110、111、123、124、127、128、132、145、146、150、154、156、158、160、162、166、167、及び168ppmでのピークを含む13C固体NMRを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  16. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、実質的に図8に示すような13C固体NMRを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  17. 前記化合物は、約−49、−60、−79、−90、−109、−120、−138、−150、−168、及び−179ppmでのピークを含む19F固体NMRを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物。
  18. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、実質的に図9に示すような19F固体NMRを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物。
  19. 前記化合物は、実質的に純粋である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の化合物。
  20. 請求項1〜19のいずれか一項に記載の化合物と、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物。
  21. 前記医薬組成物は、経口投与用の剤形である、請求項20に記載の医薬組成物。
  22. 前記剤形は、固体剤形である、請求項20又は21に記載の医薬組成物。
  23. 前記固体剤形は、錠剤である、請求項22に記載の医薬組成物。
  24. 前記化合物120mgを含む請求項20〜23のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  25. 薬物としての使用のための請求項1〜19のいずれか一項に記載の化合物又は請求項20〜24のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  26. KRAS G12C変異を有する癌の処置での使用のための請求項1〜19のいずれか一項に記載の化合物又は請求項20〜24のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  27. 前記KRAS G12C変異を有する癌は、肺癌、膵癌、又は結腸直腸癌である、請求項26に記載の使用のための化合物又は医薬組成物。
  28. 前記KRAS G12C変異を有する癌は、非小細胞肺癌である、請求項26に記載の使用のための化合物又は医薬組成物。
  29. 前記KRAS G12C変異を有する癌は、膵癌である、請求項26に記載の使用のための化合物又は医薬組成物。
  30. 前記KRAS G12C変異を有する癌は、結腸直腸癌である、請求項26に記載の使用のための化合物又は医薬組成物。
  31. KRAS G12C変異を有する癌の処置のための薬物の調製での請求項1〜19のいずれか一項に記載の化合物又は請求項20〜24のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
  32. 前記KRAS G12C変異を有する癌は、肺癌、膵癌、又は結腸直腸癌である、請求項31に記載の使用。
  33. 前記KRAS G12C変異を有する癌は、非小細胞肺癌である、請求項31に記載の使用。
  34. 前記KRAS G12C変異を有する癌は、膵癌である、請求項31に記載の使用。
  35. 前記KRAS G12C変異を有する癌は、結腸直腸癌である、請求項31に記載の使用。
  36. 必要とする患者におけるKRAS G12C変異を有する癌を処置する方法であって、請求項1〜19のいずれか一項に記載の化合物の治療上有効な量を、前記患者に投与することを含む方法。
  37. 前記KRAS G12C変異を有する癌は、肺癌、膵癌、又は結腸直腸癌である、請求項36に記載の方法。
  38. 前記KRAS G12C変異を有する癌は、小細胞肺癌である、請求項36に記載の方法。
  39. 前記KRAS G12C変異を有する癌は、膵癌である、請求項36に記載の方法。
  40. 前記KRAS G12C変異を有する癌は、結腸直腸癌である、請求項36に記載の方法。
  41. 前記化合物を、960mgの総1日用量で投与する、請求項25〜40のいずれか一項に記載の化合物、使用、又は方法。
  42. 前記化合物を成体に投与する、請求項25〜41のいずれか一項に記載の化合物、使用、又は方法。
  43. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、7.3、9.8、10.1、11.3、13.3、及び17.2±0.2度の2シータでのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  44. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、7.3、9.8、10.1、10.4、11.3、11.5、11.9、13.3、14.3、14.7、17.2、及び18.4±0.2度の2シータから選択される少なくとも3つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  45. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、7.3、9.8、10.1、10.4、11.3、11.5、11.9、13.3、14.3、14.7、17.2、及び18.4±0.2度の2シータから選択される少なくとも5つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  46. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、7.3、9.8、10.1、10.4、11.3、11.5、11.9、13.3、14.3、14.7、17.2、及び18.4±0.2度の2シータから選択される少なくとも7つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  47. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、7.3、9.8、10.1、10.4、11.3、11.5、11.9、13.3、14.3、14.7、17.2、及び18.4±0.2度の2シータでのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  48. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、実質的に図10に示すような粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  49. 前記化合物は、約193℃で始まる吸熱を含む示差走査熱量測定サーモグラムを特徴とする、請求項1〜3及び43〜48のいずれか一項に記載の化合物。
  50. 前記化合物は、約25℃から約250℃へと加熱した場合に約1%〜約1.8%の重量減少を含む熱重量分析サーモグラムを有することを特徴とする、請求項1〜3及び43〜49のいずれか一項に記載の化合物。
  51. 前記化合物は、約16、18、19、20、23、25、31、32、38、40、43、46、51、57、105、107、110、117、120、123、124、125、128、132、149、152、155、158、159、163、及び166ppmでのピークを含む13C固体NMRを特徴とする、請求項1〜3及び43〜50のいずれか一項に記載の化合物。
  52. 前記化合物は、実質的に図13に示すような13C固体NMRを特徴とする、請求項1〜3及び43〜50のいずれか一項に記載の化合物。
  53. 前記化合物は、約−59、−62、−89、−92、−119、−122、−148、−151、−179、及び−181ppmでのピークを含む19F固体NMRを特徴とする、請求項1〜3及び43〜52のいずれか一項に記載の化合物。
  54. 前記化合物は、実質的に図14に示すような19F固体NMRを特徴とする、請求項1〜3及び43〜52のいずれか一項に記載の化合物。
  55. 前記化合物は、実質的に純粋である、請求項43〜54のいずれか一項に記載の化合物。
  56. 請求項43〜55のいずれか一項に記載の化合物と、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物。
  57. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、6.3、8.4、9.5、及び16.0±0.2度の2シータでのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  58. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、6.3、8.4、9.5、10.4、14.9、15.4、15.5、16.0、及び17.6±0.2度の2シータから選択される少なくとも3つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  59. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、6.3、8.4、9.5、10.4、14.9、15.4、15.5、16.0、及び17.6±0.2度の2シータから選択される少なくとも5つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  60. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、6.3、8.4、9.5、10.4、14.9、15.4、15.5、16.0、及び17.6±0.2度の2シータから選択される少なくとも7つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  61. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、6.3、8.4、9.5、10.4、14.9、15.4、15.5、16.0、及び17.6±0.2度の2シータでのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  62. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、実質的に図15に示すような粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  63. 前記化合物は、約194℃で始まる吸熱を含む示差走査熱量測定サーモグラムを特徴とする、請求項1〜3及び57〜62のいずれか一項に記載の化合物。
  64. 前記化合物は、約25℃から約250℃へと加熱した場合に重量減少がほぼ無視できることを特徴とする、請求項1〜3及び57〜63のいずれか一項に記載の化合物。
  65. 前記化合物は、実質的に純粋である、請求項57〜64のいずれか一項に記載の化合物。
  66. 請求項57〜65のいずれか一項に記載の化合物と、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物。
  67. 前記化合物は、化合物1の結晶水和物形態である、請求項1又は2に記載の化合物。
  68. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、6.9、8.0、9.6、12.4、及び13.1±0.2度の2シータでのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1、2及び67のいずれか一項に記載の化合物。
  69. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、4.0、4.4、4.8、6.9、8.0、8.8、9.6、11.3、12.4、13.0、13.1、14.6、14.9、15.2、16.6、17.3、17.4、17.9、及び19.5±0.2度の2シータから選択される少なくとも3つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1、2及び67のいずれか一項に記載の化合物。
  70. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、4.0、4.4、4.8、6.9、8.0、8.8、9.6、11.3、12.4、13.0、13.1、14.6、14.9、15.2、16.6、17.3、17.4、17.9、及び19.5±0.2度の2シータから選択される少なくとも5つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1、2及び67のいずれか一項に記載の化合物。
  71. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、4.0、4.4、4.8、6.9、8.0、8.8、9.6、11.3、12.4、13.0、13.1、14.6、14.9、15.2、16.6、17.3、17.4、17.9、及び19.5±0.2度の2シータから選択される少なくとも7つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1、2及び67のいずれか一項に記載の化合物。
  72. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、4.0、4.4、4.8、6.9、8.0、8.8、9.6、11.3、12.4、13.0、13.1、14.6、14.9、15.2、16.2、16.4、16.6、17.3、17.4、17.9、及び19.5±0.2度の2シータでのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1、2及び67のいずれか一項に記載の化合物。
  73. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、実質的に図18に示すような粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1、2及び67のいずれか一項に記載の化合物。
  74. 前記化合物は、約91℃で始まる吸熱を含む示差走査熱量測定サーモグラムを特徴とする、請求項1、2、及び67〜73のいずれか一項に記載の化合物。
  75. 前記化合物は、約39℃から約160℃へと加熱した場合に約11%の重量減少を含む熱重量分析サーモグラムを有することを特徴とする、請求項1、2、及び67〜74のいずれか一項に記載の化合物。
  76. 前記化合物は、実質的に純粋である、請求項67〜75のいずれか一項に記載の化合物。
  77. 請求項67〜76のいずれか一項に記載の化合物と、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物。
  78. 前記化合物は、化合物1の結晶溶媒和物形態である、請求項1又は2に記載の化合物。
  79. 前記化合物は、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、メチルエチルケトン、酢酸エチル、ジクロロメタン、アセトン、p−ジオキサン、メタノール、イソプロピルアルコール、又はエタノールとの溶媒和物である、請求項78に記載の化合物。
  80. 化合物であって、6−フルオロ−7−(2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−1−(4−メチル−2−(2−プロパニル)−3−ピリジニル)−4−((2S)−2−メチル−4−(2−プロペノイル)−1−ピペラジニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン(化合物1)又はそのアトロプ異性体の非結晶形態である化合物。
  81. 前記化合物は、化合物1のMアトロプ異性体である、請求項80に記載の化合物。
  82. 前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、実質的に図5に示すような粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項80又は81に記載の化合物。
  83. 前記化合物は、約144℃で始まる吸熱を含む示差走査熱量測定サーモグラムを特徴とする、請求項80〜82のいずれか一項に記載の化合物。
  84. 前記化合物は、約25℃から約275℃へと加熱した場合に約1.5%の重量減少を含む熱重量分析サーモグラムを特徴とする、請求項80〜83のいずれか一項に記載の化合物。
  85. 前記化合物は、約−86、−96、−116、−127、−146、及び−156ppmでのピークを含む19F固体NMRを特徴とする、請求項80〜84のいずれか一項に記載の化合物。
  86. 前記化合物は、実質的に図4に示すような19F固体NMRを特徴とする、請求項80〜85のいずれか一項に記載の化合物。
  87. 前記化合物は、実質的に純粋である、請求項80〜86のいずれか一項に記載の化合物。
  88. 請求項80〜87のいずれか一項に記載の化合物と、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物。
  89. (1)請求項4〜18のいずれか一項に記載の化合物、(2)請求項43〜54のいずれか一項に記載の化合物、(3)請求項57〜64のいずれか一項に記載の化合物、(4)請求項67〜75のいずれか一項に記載の化合物、若しくは(5)請求項80〜86のいずれか一項に記載の化合物、又はこれらの任意の混合物と、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物。
JP2021500608A 2019-05-21 2020-05-20 固体形態 Active JP7092935B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021209048A JP7447071B2 (ja) 2019-05-21 2021-12-23 固体形態
JP2024010771A JP2024059626A (ja) 2019-05-21 2024-01-29 固体形態

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201962851044P 2019-05-21 2019-05-21
US62/851,044 2019-05-21
PCT/US2020/033831 WO2020236947A1 (en) 2019-05-21 2020-05-20 Solid state forms

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021209048A Division JP7447071B2 (ja) 2019-05-21 2021-12-23 固体形態

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021523216A true JP2021523216A (ja) 2021-09-02
JP7092935B2 JP7092935B2 (ja) 2022-06-28

Family

ID=71083699

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021500608A Active JP7092935B2 (ja) 2019-05-21 2020-05-20 固体形態
JP2021209048A Active JP7447071B2 (ja) 2019-05-21 2021-12-23 固体形態
JP2024010771A Pending JP2024059626A (ja) 2019-05-21 2024-01-29 固体形態

Family Applications After (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021209048A Active JP7447071B2 (ja) 2019-05-21 2021-12-23 固体形態
JP2024010771A Pending JP2024059626A (ja) 2019-05-21 2024-01-29 固体形態

Country Status (20)

Country Link
US (3) US11236091B2 (ja)
EP (1) EP3972973A1 (ja)
JP (3) JP7092935B2 (ja)
KR (1) KR20220011670A (ja)
CN (1) CN114144414A (ja)
AR (1) AR118978A1 (ja)
AU (1) AU2020280024A1 (ja)
BR (1) BR112021023277A2 (ja)
CA (2) CA3225293A1 (ja)
CL (2) CL2021003064A1 (ja)
CO (1) CO2021017366A2 (ja)
CR (1) CR20210665A (ja)
IL (1) IL288077A (ja)
JO (1) JOP20210310A1 (ja)
MX (1) MX2021014126A (ja)
PE (1) PE20220504A1 (ja)
SG (1) SG11202112855WA (ja)
TW (1) TW202110835A (ja)
UY (1) UY38710A (ja)
WO (1) WO2020236947A1 (ja)

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RS62456B1 (sr) 2016-12-22 2021-11-30 Amgen Inc Derivati benzizotiazola, izotiazolo[3,4-b]piridina, hinazolina, ftalazina, pirido[2,3-d]piridazina i pirido[2,3-d]pirimidina kao kras g12c inhibitori za tretman raka pluća, pankreasa ili debelog creva
JOP20190272A1 (ar) 2017-05-22 2019-11-21 Amgen Inc مثبطات kras g12c وطرق لاستخدامها
CA3075046A1 (en) 2017-09-08 2019-03-14 Amgen Inc. Inhibitors of kras g12c and methods of using the same
MA52496A (fr) 2018-05-04 2021-03-10 Amgen Inc Inhibiteurs de kras g12c et leurs procédés d'utilisation
MA52501A (fr) 2018-05-04 2021-03-10 Amgen Inc Inhibiteurs de kras g12c et leurs procédés d'utilisation
US11932633B2 (en) 2018-05-07 2024-03-19 Mirati Therapeutics, Inc. KRas G12C inhibitors
WO2019217691A1 (en) 2018-05-10 2019-11-14 Amgen Inc. Kras g12c inhibitors for the treatment of cancer
JP7360396B2 (ja) 2018-06-01 2023-10-12 アムジエン・インコーポレーテツド Kras g12c阻害剤及び同一物の使用方法
WO2020050890A2 (en) 2018-06-12 2020-03-12 Amgen Inc. Kras g12c inhibitors and methods of using the same
JP7516029B2 (ja) 2018-11-16 2024-07-16 アムジエン・インコーポレーテツド Kras g12c阻害剤化合物の重要な中間体の改良合成法
WO2020106640A1 (en) 2018-11-19 2020-05-28 Amgen Inc. Kras g12c inhibitors and methods of using the same
JP7377679B2 (ja) 2018-11-19 2023-11-10 アムジエン・インコーポレーテツド がん治療のためのkrasg12c阻害剤及び1種以上の薬学的に活性な追加の薬剤を含む併用療法
WO2020146613A1 (en) 2019-01-10 2020-07-16 Mirati Therapeutics, Inc. Kras g12c inhibitors
EP3738593A1 (en) 2019-05-14 2020-11-18 Amgen, Inc Dosing of kras inhibitor for treatment of cancers
MX2021014126A (es) 2019-05-21 2022-01-04 Amgen Inc Formas en estado solido.
EP4021444A4 (en) 2019-08-29 2023-01-04 Mirati Therapeutics, Inc. G12D KRAS INHIBITORS
CA3152025A1 (en) 2019-09-24 2021-04-01 David BRIERE Combination therapies
CN115135315A (zh) 2019-12-20 2022-09-30 米拉蒂治疗股份有限公司 Sos1抑制剂
US20230183235A1 (en) * 2020-05-20 2023-06-15 Teva Pharmaceuticals International Gmbh Solid state forms of amg-510 and process for preparation thereof
WO2022111644A1 (zh) * 2020-11-26 2022-06-02 上海翰森生物医药科技有限公司 含氮杂环类衍生物的盐、晶型及其制备方法和应用
CA3206523A1 (en) 2021-01-08 2022-07-14 Amgen Inc. Use of a kras g12c inhibitor in treating cancers
BR112023018734A2 (pt) * 2021-03-17 2023-10-24 Amgen Inc Regimes de dosagem de sotorasib
US20240254122A1 (en) 2021-05-19 2024-08-01 Teva Pharmaceuticals International Gmbh Process for preparation of sotorasib and solid state form thereof
EP4227305A1 (en) 2022-02-10 2023-08-16 Sandoz AG Crystalline form of sotorasib
US20240287066A1 (en) 2021-06-24 2024-08-29 Sandoz Ag Crystalline Form of Sotorasib
CN114605406B (zh) * 2021-09-18 2023-05-26 都创(上海)医药开发有限公司 Amg510化合物的晶型及其制备方法和用途
TW202340202A (zh) 2021-12-22 2023-10-16 美國加利福尼亞大學董事會 Gtp酶抑制劑及其用途
CN115368358A (zh) * 2022-09-01 2022-11-22 浙江九洲药业股份有限公司 一种Sotorasib新晶型及其制备方法与应用

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018119183A2 (en) * 2016-12-22 2018-06-28 Amgen Inc. Kras g12c inhibitors and methods of using the same
JP2019031476A (ja) * 2017-05-22 2019-02-28 アムジエン・インコーポレーテツド Kras g12c阻害剤及びその使用方法
WO2019051291A1 (en) * 2017-09-08 2019-03-14 Amgen Inc. KRAS G12C INHIBITORS AND METHODS OF USE

Family Cites Families (230)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4232027A (en) 1979-01-29 1980-11-04 E. R. Squibb & Sons, Inc. 1,2-Dihydro-2-oxo-4-phenyl-3-quinolinecarbonitrile derivatives
EP0090505B1 (en) 1982-03-03 1990-08-08 Genentech, Inc. Human antithrombin iii, dna sequences therefor, expression vehicles and cloning vectors containing such sequences and cell cultures transformed thereby, a process for expressing human antithrombin iii, and pharmaceutical compositions comprising it
GB8827305D0 (en) 1988-11-23 1988-12-29 British Bio Technology Compounds
JP2762522B2 (ja) 1989-03-06 1998-06-04 藤沢薬品工業株式会社 血管新生阻害剤
GB8912336D0 (en) 1989-05-30 1989-07-12 Smithkline Beckman Intercredit Compounds
US5112946A (en) 1989-07-06 1992-05-12 Repligen Corporation Modified pf4 compositions and methods of use
PT98990A (pt) 1990-09-19 1992-08-31 American Home Prod Processo para a preparacao de esteres de acidos carboxilicos de rapamicina
US5892112A (en) 1990-11-21 1999-04-06 Glycomed Incorporated Process for preparing synthetic matrix metalloprotease inhibitors
US5120842A (en) 1991-04-01 1992-06-09 American Home Products Corporation Silyl ethers of rapamycin
US5100883A (en) 1991-04-08 1992-03-31 American Home Products Corporation Fluorinated esters of rapamycin
US5118678A (en) 1991-04-17 1992-06-02 American Home Products Corporation Carbamates of rapamycin
CA2066898A1 (en) 1991-04-29 1992-10-30 Chuan Shih Pharmaceutical compounds
AU658646B2 (en) 1991-05-10 1995-04-27 Rhone-Poulenc Rorer International (Holdings) Inc. Bis mono-and bicyclic aryl and heteroaryl compounds which inhibit EGF and/or PDGF receptor tyrosine kinase
US5118677A (en) 1991-05-20 1992-06-02 American Home Products Corporation Amide esters of rapamycin
NZ243082A (en) 1991-06-28 1995-02-24 Ici Plc 4-anilino-quinazoline derivatives; pharmaceutical compositions, preparatory processes, and use thereof
US5151413A (en) 1991-11-06 1992-09-29 American Home Products Corporation Rapamycin acetals as immunosuppressant and antifungal agents
GB9125660D0 (en) 1991-12-03 1992-01-29 Smithkline Beecham Plc Novel compound
AU661533B2 (en) 1992-01-20 1995-07-27 Astrazeneca Ab Quinazoline derivatives
US5521184A (en) 1992-04-03 1996-05-28 Ciba-Geigy Corporation Pyrimidine derivatives and processes for the preparation thereof
ZA935111B (en) 1992-07-17 1994-02-04 Smithkline Beecham Corp Rapamycin derivatives
ZA935112B (en) 1992-07-17 1994-02-08 Smithkline Beecham Corp Rapamycin derivatives
US5256790A (en) 1992-08-13 1993-10-26 American Home Products Corporation 27-hydroxyrapamycin and derivatives thereof
GB9221220D0 (en) 1992-10-09 1992-11-25 Sandoz Ag Organic componds
US5258389A (en) 1992-11-09 1993-11-02 Merck & Co., Inc. O-aryl, O-alkyl, O-alkenyl and O-alkynylrapamycin derivatives
WO1994011384A1 (en) 1992-11-13 1994-05-26 Immunex Corporation Novel cytokine designated elk ligand
US5455258A (en) 1993-01-06 1995-10-03 Ciba-Geigy Corporation Arylsulfonamido-substituted hydroxamic acids
US5629327A (en) 1993-03-01 1997-05-13 Childrens Hospital Medical Center Corp. Methods and compositions for inhibition of angiogenesis
US5516658A (en) 1993-08-20 1996-05-14 Immunex Corporation DNA encoding cytokines that bind the cell surface receptor hek
US5612340A (en) 1993-10-01 1997-03-18 Ciba-Geigy Corporation Pyrimidineamine derivatives and processes for the preparation thereof
US5656643A (en) 1993-11-08 1997-08-12 Rhone-Poulenc Rorer Pharmaceuticals Inc. Bis mono-and bicyclic aryl and heteroaryl compounds which inhibit EGF and/or PDGF receptor tyrosine kinase
JP4105761B2 (ja) 1993-11-19 2008-06-25 アボット・ラボラトリーズ ラパミシン(マクロライド)の半合成類似体免疫調節剤
WO1995016691A1 (en) 1993-12-17 1995-06-22 Sandoz Ltd. Rapamycin derivatives useful as immunosuppressants
US5700823A (en) 1994-01-07 1997-12-23 Sugen, Inc. Treatment of platelet derived growth factor related disorders such as cancers
IL112249A (en) 1994-01-25 2001-11-25 Warner Lambert Co Pharmaceutical compositions containing di and tricyclic pyrimidine derivatives for inhibiting tyrosine kinases of the epidermal growth factor receptor family and some new such compounds
IL112248A0 (en) 1994-01-25 1995-03-30 Warner Lambert Co Tricyclic heteroaromatic compounds and pharmaceutical compositions containing them
WO1995024190A2 (en) 1994-03-07 1995-09-14 Sugen, Inc. Receptor tyrosine kinase inhibitors for inhibiting cell proliferative disorders and compositions thereof
JPH09512167A (ja) 1994-04-15 1997-12-09 アムジエン・インコーポレーテツド Hek5、hek7、hek8、hek11、新規なeph様受容体タンパク質チロシンキナーゼ
DE59500788D1 (de) 1994-05-03 1997-11-20 Ciba Geigy Ag Pyrrolopyrimidinderivate mit antiproliferativer Wirkung
US6303769B1 (en) 1994-07-08 2001-10-16 Immunex Corporation Lerk-5 dna
US5919905A (en) 1994-10-05 1999-07-06 Immunex Corporation Cytokine designated LERK-6
US6057124A (en) 1995-01-27 2000-05-02 Amgen Inc. Nucleic acids encoding ligands for HEK4 receptors
US5863949A (en) 1995-03-08 1999-01-26 Pfizer Inc Arylsulfonylamino hydroxamic acid derivatives
PT817775E (pt) 1995-03-30 2002-01-30 Pfizer Derivados de quinazolina
WO1996031510A1 (en) 1995-04-03 1996-10-10 Novartis Ag Pyrazole derivatives and processes for the preparation thereof
CA2218503C (en) 1995-04-20 2001-07-24 Pfizer Inc. Arylsulfonyl hydroxamic acid derivatives
GB9508538D0 (en) 1995-04-27 1995-06-14 Zeneca Ltd Quinazoline derivatives
US5747498A (en) 1996-05-28 1998-05-05 Pfizer Inc. Alkynyl and azido-substituted 4-anilinoquinazolines
US5880141A (en) 1995-06-07 1999-03-09 Sugen, Inc. Benzylidene-Z-indoline compounds for the treatment of disease
US5650415A (en) 1995-06-07 1997-07-22 Sugen, Inc. Quinoline compounds
CA2219659C (en) 1995-06-09 2008-03-18 Novartis Ag Rapamycin derivatives
PT836605E (pt) 1995-07-06 2002-07-31 Novartis Ag Pirrolopirimidinas e processos para a sua preparacao
DE19534177A1 (de) 1995-09-15 1997-03-20 Merck Patent Gmbh Cyclische Adhäsionsinhibitoren
AR004010A1 (es) 1995-10-11 1998-09-30 Glaxo Group Ltd Compuestos heterociclicos
GB9523675D0 (en) 1995-11-20 1996-01-24 Celltech Therapeutics Ltd Chemical compounds
PT780386E (pt) 1995-12-20 2003-02-28 Hoffmann La Roche Inibidores de metaloprotease de matriz
WO1997027199A1 (en) 1996-01-23 1997-07-31 Novartis Ag Pyrrolopyrimidines and processes for their preparation
JP3406763B2 (ja) 1996-01-30 2003-05-12 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社 シリコーンゴム組成物
GB9603095D0 (en) 1996-02-14 1996-04-10 Zeneca Ltd Quinazoline derivatives
GB9603097D0 (en) 1996-02-14 1996-04-10 Zeneca Ltd Quinazoline compounds
DE19608588A1 (de) 1996-03-06 1997-09-11 Thomae Gmbh Dr K Pyrimido [5,4-d]pyrimidine, diese Verbindungen enthaltende Arzneimittel, deren Verwendung und Verfahren zu ihrer Herstellung
DE19629652A1 (de) 1996-03-06 1998-01-29 Thomae Gmbh Dr K 4-Amino-pyrimidin-Derivate, diese Verbindungen enthaltende Arzneimittel, deren Verwendung und Verfahren zu ihrer Herstellung
DE59710417D1 (de) 1996-03-15 2003-08-14 Novartis Ag N-7 HETEROCYCLYL-PYRROLO[ 2,3-d]PYRIMIDINE UND IHRE VERWENDUNG
PL190489B1 (pl) 1996-04-12 2005-12-30 Warner Lambert Co Nieodwracalne inhibitory kinaz tyrozyny, kompozycja farmaceutyczna je zawierająca i ich zastosowanie
GB9607729D0 (en) 1996-04-13 1996-06-19 Zeneca Ltd Quinazoline derivatives
DE69734513T2 (de) 1996-06-24 2006-07-27 Pfizer Inc. Phenylamino-substituierte tricyclische derivate zur behandlung hyperproliferativer krankheiten
EP0818442A3 (en) 1996-07-12 1998-12-30 Pfizer Inc. Cyclic sulphone derivatives as inhibitors of metalloproteinases and of the production of tumour necrosis factor
EP0937082A2 (en) 1996-07-12 1999-08-25 Ariad Pharmaceuticals, Inc. Materials and method for treating or preventing pathogenic fungal infection
EP0912572B1 (en) 1996-07-13 2003-01-15 Glaxo Group Limited Bicyclic heteroaromatic compounds as protein tyrosine kinase inhibitors
PT912559E (pt) 1996-07-13 2003-03-31 Glaxo Group Ltd Compostos heterociclicos fundidos como inibidores de proteina tirosina quinase
HRP970371A2 (en) 1996-07-13 1998-08-31 Kathryn Jane Smith Heterocyclic compounds
NZ333303A (en) 1996-07-18 2000-06-23 Lawrence Alan Reiter Phosphinate based inhibitors of matrix metalloproteases
AU4055697A (en) 1996-08-16 1998-03-06 Schering Corporation Mammalian cell surface antigens; related reagents
US6111090A (en) 1996-08-16 2000-08-29 Schering Corporation Mammalian cell surface antigens; related reagents
BR9711223A (pt) 1996-08-23 1999-08-17 Pfizer Derivados de cido arilsulfonilamino-hidrox mico
ATE384062T1 (de) 1996-08-23 2008-02-15 Novartis Pharma Gmbh Substituierte pyrrolopyrimidine und verfahren zu ihrer herstellung
ID18494A (id) 1996-10-02 1998-04-16 Novartis Ag Turunan pirazola leburan dan proses pembuatannya
DE69732780T2 (de) 1996-10-02 2006-04-06 Novartis Ag Pyrimiderivate und verfahren zu ihrer herstellung
WO1998014449A1 (en) 1996-10-02 1998-04-09 Novartis Ag Fused pyrazole derivatives and processes for their preparation
EP0837063A1 (en) 1996-10-17 1998-04-22 Pfizer Inc. 4-Aminoquinazoline derivatives
GB9621757D0 (en) 1996-10-18 1996-12-11 Ciba Geigy Ag Phenyl-substituted bicyclic heterocyclyl derivatives and their use
EP0950059B1 (en) 1997-01-06 2004-08-04 Pfizer Inc. Cyclic sulfone derivatives
IL131042A (en) 1997-02-03 2004-07-25 Pfizer Prod Inc Derivatives of arylsulfonamic acid hydroxyamic acid and medicinal preparations containing them
EP0964864B1 (en) 1997-02-05 2008-04-09 Warner-Lambert Company LLC Pyrido 2,3-d pyrimidines and 4-aminopyrimidines as inhibitors of cellular proliferation
EP0966438A1 (en) 1997-02-07 1999-12-29 Pfizer Inc. N-hydroxy-beta-sulfonyl-propionamide derivatives and their use as inhibitors of matrix metalloproteinases
HUP0000657A3 (en) 1997-02-11 2000-10-30 Pfizer N-arylsulfonyl-piperidine, -morpholine hydroxamic acid derivatives and pharmaceutical compositions containing them
CO4950519A1 (es) 1997-02-13 2000-09-01 Novartis Ag Ftalazinas, preparaciones farmaceuticas que las comprenden y proceso para su preparacion
US6150395A (en) 1997-05-30 2000-11-21 The Regents Of The University Of California Indole-3-carbinol (I3C) derivatives and methods
AU8689298A (en) 1997-08-05 1999-03-01 Sugen, Inc. Tricyclic quinoxaline derivatives as protein tyrosine kinase inhibitors
ES2216293T3 (es) 1997-08-08 2004-10-16 Pfizer Products Inc. Derivados de acido ariloxiarilsulfonilamino-hidroxamico.
US6509173B1 (en) 1997-10-21 2003-01-21 Human Genome Sciences, Inc. Human tumor necrosis factor receptor-like proteins TR11, TR11SV1, and TR11SV2
GB9725782D0 (en) 1997-12-05 1998-02-04 Pfizer Ltd Therapeutic agents
RS49779B (sr) 1998-01-12 2008-06-05 Glaxo Group Limited, Biciklična heteroaromatična jedinjenja kao inhibitori protein tirozin kinaze
GB9800575D0 (en) 1998-01-12 1998-03-11 Glaxo Group Ltd Heterocyclic compounds
GB9801690D0 (en) 1998-01-27 1998-03-25 Pfizer Ltd Therapeutic agents
AU2591599A (en) 1998-02-09 1999-08-23 Genentech Inc. Novel tumor necrosis factor receptor homolog and nucleic acids encoding the same
DE69940808D1 (de) 1998-03-04 2009-06-10 Bristol Myers Squibb Co Heterocyclen substituierte imidazopyrazine als protein- tyrosin-kinase-inhibitoren
PA8469501A1 (es) 1998-04-10 2000-09-29 Pfizer Prod Inc Hidroxamidas del acido (4-arilsulfonilamino)-tetrahidropiran-4-carboxilico
PA8469401A1 (es) 1998-04-10 2000-05-24 Pfizer Prod Inc Derivados biciclicos del acido hidroxamico
CO5031249A1 (es) 1998-05-29 2001-04-27 Sugen Inc Pirrol substituido-2-indolinonas inhibidoras de proteinci-nasas
UA60365C2 (uk) 1998-06-04 2003-10-15 Пфайзер Продактс Інк. Похідні ізотіазолу, спосіб їх одержання, фармацевтична композиція та спосіб лікування гіперпроліферативного захворювання у ссавця
JP2002520324A (ja) 1998-07-10 2002-07-09 メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド 新規な血管形成インヒビター
CA2341409A1 (en) 1998-08-31 2000-03-09 Merck And Co., Inc. Novel angiogenesis inhibitors
EP1004578B1 (en) 1998-11-05 2004-02-25 Pfizer Products Inc. 5-oxo-pyrrolidine-2-carboxylic acid hydroxamide derivatives
EP1158985B1 (en) 1999-01-13 2011-12-28 Bayer HealthCare LLC OMEGA-CARBOXY ARYL SUBSTITUTED DIPHENYL UREAS AS p38 KINASE INHIBITORS
BR0009507A (pt) 1999-03-30 2002-01-15 Novartis Ag Derivados de ftalazina para o tratamento de doenças inflamatórias
GB9912961D0 (en) 1999-06-03 1999-08-04 Pfizer Ltd Metalloprotease inhibitors
US6521424B2 (en) 1999-06-07 2003-02-18 Immunex Corporation Recombinant expression of Tek antagonists
DK1187918T4 (da) 1999-06-07 2009-02-23 Immunex Corp TEK-antagonister
DE60036945T2 (de) 1999-07-12 2008-08-21 Genentech, Inc., South San Francisco Stimulierung oder hemmung von angiogenese und herzvaskularisierung mit tumor nekrose faktor ligand/rezeptor homologen
CA2383451A1 (en) 1999-08-24 2001-03-01 Ariad Gene Therapeutics, Inc. 28-epirapalogs
UA72946C2 (uk) 1999-11-05 2005-05-16 Астразенека Аб Похідні хіназоліну як інгібітори васкулярного ендотеліального фактора росту (vegf)
ES2367007T3 (es) 1999-11-24 2011-10-27 Sugen, Inc. Derivados de indolinona ionizables y su uso como ligandos de ptk.
US6515004B1 (en) 1999-12-15 2003-02-04 Bristol-Myers Squibb Company N-[5-[[[5-alkyl-2-oxazolyl]methyl]thio]-2-thiazolyl]-carboxamide inhibitors of cyclin dependent kinases
US6727225B2 (en) 1999-12-20 2004-04-27 Immunex Corporation TWEAK receptor
CA2400040A1 (en) 2000-02-25 2001-08-30 Immunex Corporation Integrin antagonists
EP1301472B1 (en) 2000-07-19 2014-03-26 Warner-Lambert Company LLC Oxygenated esters of 4-iodo phenylamino benzhydroxamic acids
US6630500B2 (en) 2000-08-25 2003-10-07 Cephalon, Inc. Selected fused pyrrolocarbazoles
MXPA03005696A (es) 2000-12-21 2003-10-06 Glaxo Group Ltd Pirimidinaminas como moduladores de angiogenesis.
US7102009B2 (en) 2001-01-12 2006-09-05 Amgen Inc. Substituted amine derivatives and methods of use
US7105682B2 (en) 2001-01-12 2006-09-12 Amgen Inc. Substituted amine derivatives and methods of use
US20020147198A1 (en) 2001-01-12 2002-10-10 Guoqing Chen Substituted arylamine derivatives and methods of use
US6878714B2 (en) 2001-01-12 2005-04-12 Amgen Inc. Substituted alkylamine derivatives and methods of use
US6995162B2 (en) 2001-01-12 2006-02-07 Amgen Inc. Substituted alkylamine derivatives and methods of use
US7307088B2 (en) 2002-07-09 2007-12-11 Amgen Inc. Substituted anthranilic amide derivatives and methods of use
TWI329112B (en) 2002-07-19 2010-08-21 Bristol Myers Squibb Co Novel inhibitors of kinases
US20050009849A1 (en) 2003-01-03 2005-01-13 Veach Darren R. Pyridopyrimidine kinase inhibitors
CA2525717A1 (en) 2003-05-23 2004-12-09 Wyeth Gitr ligand and gitr ligand-related molecules and antibodies and uses thereof
AU2004255340B2 (en) 2003-07-08 2008-05-01 Novartis Ag Use of rapamycin and rapamycin derivatives for the treatment of bone loss
WO2005016252A2 (en) 2003-07-11 2005-02-24 Ariad Gene Therapeutics, Inc. Phosphorus-containing macrocycles
EP1660126A1 (en) 2003-07-11 2006-05-31 Schering Corporation Agonists or antagonists of the clucocorticoid-induced tumour necrosis factor receptor (gitr) or its ligand for the treatment of immune disorders, infections and cancer
AR045134A1 (es) 2003-07-29 2005-10-19 Smithkline Beecham Plc Compuesto de 1h - imidazo [4,5-c] piridin-ilo, composicion farmaceutica que lo comprende, proceso para prepararla, su uso para preparar dicha composicion farmaceutica, combinacion farmaceutica, uso de la combinacion farmaceutica para la preparacion de un medicamento, procedimientos para preparar dic
BRPI0413695A (pt) 2003-08-22 2006-10-24 Avanir Pharmaceuticals derivados de naftiridina substituìda como inibidores do fator inibidor da migração de macrófagos e seu uso no tratamento de doenças humanas
EP1692318A4 (en) 2003-12-02 2008-04-02 Genzyme Corp COMPOSITIONS AND METHODS FOR DIAGNOSIS AND TREATMENT OF LUNG CANCER
GB0409799D0 (en) 2004-04-30 2004-06-09 Isis Innovation Method of generating improved immune response
WO2006083289A2 (en) 2004-06-04 2006-08-10 Duke University Methods and compositions for enhancement of immunity by in vivo depletion of immunosuppressive cell activity
PL1786785T3 (pl) 2004-08-26 2010-08-31 Pfizer Enancjomerycznie czyste związki aminoheteroarylowe jako kinazy białkowe
GT200500287A (es) 2004-10-13 2006-04-17 Analogos de 17-hidroxiwortmanina como inhibidores de pi3k
BRPI0516609A (pt) 2004-10-18 2008-04-29 Amgen Inc composto ou sal, hidrato, ou estereoisÈmero farmaceuticamente aceitáveis do mesmo, composição farmacêutica, e, uso de um composto
US7812135B2 (en) 2005-03-25 2010-10-12 Tolerrx, Inc. GITR-binding antibodies
NZ563193A (en) 2005-05-09 2010-05-28 Ono Pharmaceutical Co Human monoclonal antibodies to programmed death 1(PD-1) and methods for treating cancer using anti-PD-1 antibodies alone or in combination with other immunotherapeutics
GB0510390D0 (en) 2005-05-20 2005-06-29 Novartis Ag Organic compounds
KR20080040007A (ko) 2005-09-20 2008-05-07 화이자 프로덕츠 인크. 티로신 키나제 억제제를 이용한 치료의 투여형 및 방법
US7514566B2 (en) 2006-01-18 2009-04-07 Amgen, Inc. Thiazole compounds and methods of use
WO2007133822A1 (en) 2006-01-19 2007-11-22 Genzyme Corporation Gitr antibodies for the treatment of cancer
NZ578162A (en) 2006-12-07 2011-12-22 Genentech Inc Phosphoinositide 3-kinase inhibitor compounds and methods of use
US7919498B2 (en) 2007-03-23 2011-04-05 Amgen Inc. Substituted pyrazolo[3,4-d]pyrimidines as PI3K inhibitors
UA98955C2 (ru) 2007-03-23 2012-07-10 Амген Инк. Гетероциклические соединения и их применение
ES2446417T3 (es) 2007-03-23 2014-03-07 Amgen Inc. Derivados de quinolina o quinoxalina sustituidos en 3 y su uso como inhibidores de fosfatidilinositol 3-cinasa (PI3K)
CA2689092C (en) 2007-06-07 2013-01-15 Amgen Inc. Raf kinase modulators and methods of use
EP3124046B1 (en) 2007-07-12 2019-12-25 GITR, Inc. Combination therapies employing gitr binding molecules
CA2693473A1 (en) 2007-07-17 2009-01-22 Amgen Inc. Thiadiazole modulators of pkb
EP2173728A2 (en) 2007-07-17 2010-04-14 Amgen Inc. Heterocyclic modulators of pkb
ES2401557T3 (es) 2007-08-02 2013-04-22 Amgen, Inc Moduladores de Pl3 cinasas y métodos de uso
TWI471134B (zh) 2007-09-12 2015-02-01 Genentech Inc 肌醇磷脂3-激酶抑制劑化合物及化療劑之組合及使用方法
EP2214675B1 (en) 2007-10-25 2013-11-20 Genentech, Inc. Process for making thienopyrimidine compounds
WO2009085230A1 (en) 2007-12-19 2009-07-09 Amgen Inc. Inhibitors of pi3 kinase
EP2231656A1 (en) 2007-12-19 2010-09-29 Amgen Inc. Fused pyridine, pyrimidine and triazine compounds as cell cycle inhibitors
CA2719538C (en) 2008-04-07 2014-03-18 Amgen Inc. Gem-disubstituted and spirocyclic amino pyridines/pyrimidines as cell cycle inhibitors
WO2009155121A2 (en) 2008-05-30 2009-12-23 Amgen Inc. Inhibitors of pi3 kinase
NZ590667A (en) 2008-07-02 2013-01-25 Emergent Product Dev Seattle Tgf-b antagonist multi-target binding proteins
CN102149820B (zh) 2008-09-12 2014-07-23 国立大学法人三重大学 能够表达外源gitr配体的细胞
EP2387570A1 (en) 2009-01-15 2011-11-23 Amgen, Inc Fluoroisoquinoline substituted thiazole compounds and methods of use
MX2011008674A (es) 2009-02-18 2011-11-04 Amgen Inc Compuestos de indol/bencimidazol como inhibidores de quinasa mtor.
MX2011009796A (es) 2009-03-20 2011-12-14 Amgen Inc Inhibidores de la cinasa pi3.
UY32582A (es) 2009-04-28 2010-11-30 Amgen Inc Inhibidores de fosfoinositida 3 cinasa y/u objetivo mamífero
US20120190666A1 (en) 2009-05-13 2012-07-26 Amgen Inc. Heteroaryl Compounds as PIKK Inhibitors
CA2765823A1 (en) 2009-06-25 2010-12-29 Amgen Inc. Tricyclic heterocyclic compounds as mediators of p13k activity
EP2445898A2 (en) 2009-06-25 2012-05-02 Amgen, Inc 4h-pyrido[1,2-a]pyrimidin-4-one derivatives as pi3k inhibitors
EP2445900B1 (en) 2009-06-25 2016-03-02 Amgen, Inc Polycyclic derivatives of pyridine and their use in the treatment of (inter alia) rheumatoid arthritis and similar diseases
JP2012531436A (ja) 2009-06-25 2012-12-10 アムジエン・インコーポレーテツド 複素環式化合物およびそれらのpi3k活性阻害剤としての使用
EP2266984A1 (en) 2009-06-26 2010-12-29 Deutsches Krebsforschungszentrum Stiftung des öffentlichen Rechts Pyrido[2,3-d]pyrimidines as Wnt antagonists for treatment of cancer and arthritis
RU2595409C2 (ru) 2009-09-03 2016-08-27 Мерк Шарп И Доум Корп., Анти-gitr-антитела
HUE024568T2 (hu) 2009-09-11 2016-02-29 Amgen Inc N-(4-((3-(2-amino-4-pirimidinil)-2-piridinil)oxi)fenil)-4-(4-metil-2-tienil)-1-ftalazinamin antimitotikus szerre rezisztens rák kezelésében történõ alkalmazásra
GB0919054D0 (en) 2009-10-30 2009-12-16 Isis Innovation Treatment of obesity
JP5856073B2 (ja) 2009-12-29 2016-02-09 エマージェント プロダクト デベロップメント シアトル, エルエルシー Ron結合構築体およびその使用方法
US9133164B2 (en) 2011-04-13 2015-09-15 Innov88 Llc MIF inhibitors and their uses
WO2013039954A1 (en) 2011-09-14 2013-03-21 Sanofi Anti-gitr antibodies
EP2836482B1 (en) 2012-04-10 2019-12-25 The Regents of The University of California Compositions and methods for treating cancer
CN104507942B (zh) 2012-08-07 2017-03-22 默克专利股份公司 作为蛋白质激酶抑制剂的吡啶并嘧啶衍生物
AU2014239542A1 (en) 2013-03-15 2015-10-01 Araxes Pharma Llc Covalent inhibitors of KRas G12C
US9745319B2 (en) 2013-03-15 2017-08-29 Araxes Pharma Llc Irreversible covalent inhibitors of the GTPase K-Ras G12C
US9227978B2 (en) 2013-03-15 2016-01-05 Araxes Pharma Llc Covalent inhibitors of Kras G12C
GB201312059D0 (en) 2013-07-05 2013-08-21 Univ Leuven Kath Novel GAK modulators
JO3805B1 (ar) 2013-10-10 2021-01-31 Araxes Pharma Llc مثبطات كراس جي12سي
EP3055290B1 (en) 2013-10-10 2019-10-02 Araxes Pharma LLC Inhibitors of kras g12c
GB201320729D0 (en) 2013-11-25 2014-01-08 Cancer Rec Tech Ltd Therapeutic compounds and their use
MX2016009465A (es) 2014-01-20 2016-12-02 Cleave Biosciences Inc Pirimidinas fusionadas como inhibidores del complejo p97.
WO2016035008A1 (en) 2014-09-04 2016-03-10 Lupin Limited Pyridopyrimidine derivatives as mek inhibitors
JO3556B1 (ar) 2014-09-18 2020-07-05 Araxes Pharma Llc علاجات مدمجة لمعالجة السرطان
ES2826443T3 (es) 2014-09-25 2021-05-18 Araxes Pharma Llc Inhibidores de proteínas mutantes KRAS G12C
US10011600B2 (en) 2014-09-25 2018-07-03 Araxes Pharma Llc Methods and compositions for inhibition of Ras
WO2016049565A1 (en) 2014-09-25 2016-03-31 Araxes Pharma Llc Compositions and methods for inhibition of ras
KR20180005178A (ko) 2015-04-10 2018-01-15 아락세스 파마 엘엘씨 치환된 퀴나졸린 화합물 및 이의 사용방법
JP6789239B2 (ja) 2015-04-15 2020-11-25 アラクセス ファーマ エルエルシー Krasの縮合三環系インヒビターおよびその使用の方法
EP3325447A1 (en) 2015-07-22 2018-05-30 Araxes Pharma LLC Substituted quinazoline compounds and their use as inhibitors of g12c mutant kras, hras and/or nras proteins
US10875842B2 (en) 2015-09-28 2020-12-29 Araxes Pharma Llc Inhibitors of KRAS G12C mutant proteins
EP3356339A1 (en) 2015-09-28 2018-08-08 Araxes Pharma LLC Inhibitors of kras g12c mutant proteins
EP3356351A1 (en) 2015-09-28 2018-08-08 Araxes Pharma LLC Inhibitors of kras g12c mutant proteins
EP3356349A1 (en) 2015-09-28 2018-08-08 Araxes Pharma LLC Inhibitors of kras g12c mutant proteins
US10882847B2 (en) 2015-09-28 2021-01-05 Araxes Pharma Llc Inhibitors of KRAS G12C mutant proteins
EP3356354A1 (en) 2015-09-28 2018-08-08 Araxes Pharma LLC Inhibitors of kras g12c mutant proteins
US10858343B2 (en) 2015-09-28 2020-12-08 Araxes Pharma Llc Inhibitors of KRAS G12C mutant proteins
EA038635B9 (ru) 2015-11-16 2021-10-26 Араксис Фарма Ллк 2-замещенные соединения хиназолина, содержащие замещенную гетероциклическую группу, и способы их применения
WO2017100546A1 (en) 2015-12-09 2017-06-15 Araxes Pharma Llc Methods for preparation of quinazoline derivatives
US10822312B2 (en) 2016-03-30 2020-11-03 Araxes Pharma Llc Substituted quinazoline compounds and methods of use
WO2017201161A1 (en) 2016-05-18 2017-11-23 Mirati Therapeutics, Inc. Kras g12c inhibitors
US10646488B2 (en) 2016-07-13 2020-05-12 Araxes Pharma Llc Conjugates of cereblon binding compounds and G12C mutant KRAS, HRAS or NRAS protein modulating compounds and methods of use thereof
JP2019529484A (ja) 2016-09-29 2019-10-17 アラクセス ファーマ エルエルシー Kras g12c変異体タンパク質の阻害剤
CN110312711A (zh) 2016-10-07 2019-10-08 亚瑞克西斯制药公司 作为ras抑制剂的杂环化合物及其使用方法
CN110382483A (zh) 2017-01-26 2019-10-25 亚瑞克西斯制药公司 稠合的n-杂环化合物及其使用方法
CN110831933A (zh) 2017-05-25 2020-02-21 亚瑞克西斯制药公司 喹唑啉衍生物作为突变kras、hras或nras的调节剂
MA52496A (fr) 2018-05-04 2021-03-10 Amgen Inc Inhibiteurs de kras g12c et leurs procédés d'utilisation
MA52501A (fr) 2018-05-04 2021-03-10 Amgen Inc Inhibiteurs de kras g12c et leurs procédés d'utilisation
WO2019217691A1 (en) 2018-05-10 2019-11-14 Amgen Inc. Kras g12c inhibitors for the treatment of cancer
JP7360396B2 (ja) 2018-06-01 2023-10-12 アムジエン・インコーポレーテツド Kras g12c阻害剤及び同一物の使用方法
JP7357644B2 (ja) 2018-06-11 2023-10-06 アムジエン・インコーポレーテツド がんを処置するためのkras g12c阻害剤
WO2020050890A2 (en) 2018-06-12 2020-03-12 Amgen Inc. Kras g12c inhibitors and methods of using the same
JP2021527687A (ja) 2018-06-21 2021-10-14 ヤンセン ファーマシューティカ エヌ.ベー. Oga阻害剤化合物
JP2021528404A (ja) 2018-06-21 2021-10-21 ヤンセン ファーマシューティカ エヌ.ベー. Oga阻害剤化合物
JP7516029B2 (ja) 2018-11-16 2024-07-16 アムジエン・インコーポレーテツド Kras g12c阻害剤化合物の重要な中間体の改良合成法
WO2020106640A1 (en) 2018-11-19 2020-05-28 Amgen Inc. Kras g12c inhibitors and methods of using the same
JP7377679B2 (ja) 2018-11-19 2023-11-10 アムジエン・インコーポレーテツド がん治療のためのkrasg12c阻害剤及び1種以上の薬学的に活性な追加の薬剤を含む併用療法
EP3738593A1 (en) 2019-05-14 2020-11-18 Amgen, Inc Dosing of kras inhibitor for treatment of cancers
JP2022532790A (ja) 2019-05-21 2022-07-19 アムジエン・インコーポレーテツド 固体形態
MX2021014126A (es) * 2019-05-21 2022-01-04 Amgen Inc Formas en estado solido.
MX2022004656A (es) 2019-10-24 2022-05-25 Amgen Inc Derivados de piridopirimidina utiles como inhibidores de kras g12c y kras g12d en el tratamiento del cancer.
US20230192682A1 (en) 2019-11-14 2023-06-22 Amgen Inc. Improved synthesis of kras g12c inhibitor compound
BR112022009390A2 (pt) 2019-11-14 2022-08-09 Amgen Inc Síntese melhorada de composto inibidor de kras g12c
US20230028414A1 (en) 2019-12-16 2023-01-26 Amgen Inc. Dosing regimen of kras g12c inhibitor
US20230183235A1 (en) 2020-05-20 2023-06-15 Teva Pharmaceuticals International Gmbh Solid state forms of amg-510 and process for preparation thereof

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018119183A2 (en) * 2016-12-22 2018-06-28 Amgen Inc. Kras g12c inhibitors and methods of using the same
JP2019031476A (ja) * 2017-05-22 2019-02-28 アムジエン・インコーポレーテツド Kras g12c阻害剤及びその使用方法
WO2019051291A1 (en) * 2017-09-08 2019-03-14 Amgen Inc. KRAS G12C INHIBITORS AND METHODS OF USE

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
小嶌隆史: "医薬品開発における結晶性選択の効率化を目指して", 薬剤学, vol. 68, no. 5, JPN6009053757, 1 September 2008 (2008-09-01), pages 344 - 349, ISSN: 0004577788 *
平山令明編, 有機化合物結晶作製ハンドブック −原理とノウハウ−, JPN6011053065, 25 July 2008 (2008-07-25), pages 57 - 84, ISSN: 0004577787 *
高田則幸: "創薬段階における原薬Formスクリーニングと選択", PHARM STAGE, vol. 6, no. 10, JPN6009053755, 15 January 2007 (2007-01-15), pages 20 - 25, ISSN: 0004577786 *

Also Published As

Publication number Publication date
CL2023003098A1 (es) 2024-05-03
JP2024059626A (ja) 2024-05-01
CN114144414A (zh) 2022-03-04
JP7092935B2 (ja) 2022-06-28
UY38710A (es) 2020-11-30
AR118978A1 (es) 2021-11-17
BR112021023277A2 (pt) 2022-01-04
CO2021017366A2 (es) 2022-01-17
KR20220011670A (ko) 2022-01-28
PE20220504A1 (es) 2022-04-07
JOP20210310A1 (ar) 2023-01-30
CL2021003064A1 (es) 2022-07-29
JP7447071B2 (ja) 2024-03-11
EP3972973A1 (en) 2022-03-30
CR20210665A (es) 2022-01-25
AU2020280024A1 (en) 2021-12-09
SG11202112855WA (en) 2021-12-30
CA3225293A1 (en) 2020-11-26
US20220106313A1 (en) 2022-04-07
WO2020236947A1 (en) 2020-11-26
MX2021014126A (es) 2022-01-04
IL288077A (en) 2022-01-01
US11236091B2 (en) 2022-02-01
US20200369662A1 (en) 2020-11-26
JP2022058395A (ja) 2022-04-12
US11827635B2 (en) 2023-11-28
US20240067647A1 (en) 2024-02-29
CA3140392A1 (en) 2020-11-26
TW202110835A (zh) 2021-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7092935B2 (ja) 固体形態
JP2022532790A (ja) 固体形態
BRPI0711956A2 (pt) sais e formas de sal cristalinas de um derivado de indolinona
JP2012526808A (ja) ((1s,2s,4r)−4−{4−[(1s)−2,3−ジヒドロ−1h−インデン−1−イルアミノ]−7h−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル}−2−ヒドロキシシクロペンチル)スルファミン酸メチルの塩酸塩
EP4337638A1 (en) Solid forms of salts of 4-[5-[(3s)-3-aminopyrrolidine-1-carbonyl]-2-[2-fluoro-4-(2-hydroxy-2-ethylpropyl)phenyl]phenyl]-2-fluoro-benzonitrile
JP7324778B2 (ja) セルデュラチニブ(cerdulatinib)の固体形態
WO2011108953A1 (en) PROCESS FOR PREPARATION OF POLYMORPHIC FORM α AND NEW POLYMORPHIC FORM OF IMATINIB MESYLATE ISOLATED IN THAT PROCESS
JP5282037B2 (ja) 新規なイソキノリン化合物の塩及びその結晶
KR20140040671A (ko) 아프레피탄트 l-프롤린 조성물 및 공결정
AU2020356348A1 (en) Pharmaceutical compounds
CN111094272B (zh) 一种otr抑制剂的可药用盐、晶型及制备方法
BR122024008690A2 (pt) Compostos de formas amorfas, composição farmacêutica comprendendo os mesmos e uso destes para tratamento de câncer com uma mutação kras g12c
CN115413277B (zh) 吡嗪取代的烟酰胺的固体形式及其制备和用途
WO2020222189A1 (en) Crystalline form of 6-[4-[1-(propan-2-yl)piperidin-4-yl]-1,4-diazepan-1-yl]-n-(pyrdin-4-yl)pyridine-2-carboxamide
WO2020222190A1 (en) Crystalline form of 6-[4-[1 -(propan-2-yl)piperidin-4-yl]-1,4-diazepan-1 -yl]-n-(pyrdin-4-yl)pyridine-2-carboxamide
TW202415661A (zh) 4-〔(5-氯吡啶-2-基)甲氧基〕-1-〔3-(丙-2-基)-1H,2H,3H,4H,5H-〔1,4〕二氮呯并〔1,7-a〕吲哚-9-基〕-1,2-二氫吡啶-2-酮之晶形及其鹽,製備方法,及其用途
JP2019529465A (ja) キナゾリン誘導体の塩、その製造方法および使用

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210412

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210108

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210108

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210726

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210824

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20211223

C876 Explanation why request for accelerated appeal examination is justified

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C876

Effective date: 20211223

C305 Report on accelerated appeal examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C305

Effective date: 20220121

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20220125

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20220201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220418

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20220510

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20220607

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20220607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220616

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7092935

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150