本明細書に開示する新規化合物の非限定的な例の構造を示す。
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CFTRの変異の代表的なリストである。
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定義
本明細書で使用される、「アルキル基」という用語は、飽和脂肪族炭化水素(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20個の炭素原子を含む)を指す。アルキル基は、置換されていても非置換であってもよく、分岐でも非分岐でもよい。
本明細書で使用される、「ハロアルキル基」という用語は、1つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキル基を指す。
本明細書で使用される、「シクロアルキル基」という用語は、環内に3〜12個の炭素(例えば、3〜10個の炭素等)を含む環状非芳香族炭化水素を指す。シクロアルキル基は、単環式、二環式、三環式、多環式、架橋、縮合、ならびにモノスピロ環及びジスピロ環を含めたスピロ環を包含する。シクロアルキル基の非限定的な例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル、ノルボルニル、スピロ[2.2]ペンタン、及びジスピロ[2.0.2.1]ヘプタンである。シクロアルキル基は、置換されていても非置換であってもよい。
本明細書で使用される、「アルコキシ基」という用語は、酸素原子に共有結合したアルキルまたはシクロアルキル基を指す。アルコキシ基は、置換されていても非置換であってもよく、分岐でも非分岐でもよい。
本明細書で使用される、「ハロアルコキシル基」という用語は、1つ以上のハロゲン原子で置換されたアルコキシ基を指す。
本明細書で使用される、「ヘテロアリール環」という用語は、O、N、またはS等のヘテロ原子である少なくとも1つの環原子を含む芳香環を指す。
本明細書で使用される、「ヘテロシクリル環」という用語は、環内に、O、N、またはS等のヘテロ原子である少なくとも1つの環原子を含む3〜12個の原子(例えば、3〜10個の原子等)を含む非芳香族炭化水素を指す。「ヘテロシクリル」環は、単環式、二環式、三環式、多環式、架橋、縮合、ならびにモノスピロ環及びジスピロ環を含めたスピロ環を包含する。
窒素の保護基の例としては、例えば、t−ブチルカルバメート(Boc)、ベンジル(Bn)、パラ−メトキシベンジル(PMB)、テトラヒドロピラニル(THP)、9−フルオレニルメチルカルバメート(Fmoc)、ベンジルカルバメート(Cbz)、メチルカルバメート、エチルカルバメート、2,2,2−トリクロロエチルカルバメート(Troc)、2−トリメチルシリルエチルカルバメート(Teoc)、アリルカルバメート(AlocまたはAlloc)、ホルムアミド、アセトアミド、ベンズアミド、アリルアミン、トリフルオロアセトアミド、トリフェニルメチルアミン、ベンジリデンアミン、及びp−トルエンスルホンアミドが挙げられる。窒素保護基の包括的なリストは、Wuts,P.G.M.“Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis:Fifth Edition,”2014,John Wiley and Sons.に見出すことができる。
「置換される」は、「任意に」という用語が先行しているかどうかにかかわらず、「置換される」基の少なくとも1つの水素が置換基で置き換えられることを示す。特に明記しない限り、「任意に置換される」基は、該基の各置換可能な位置で適切な置換基を有してよく、また、任意の所与の構造における複数の位置が特定の基から選択される複数の置換基で置換され得る場合、該置換基は、各位置で同じであっても異なっていてもよい。
本明細書で使用される、「重水素化誘導体(複数可)」とは、同じ化学構造であるが、1つ以上の水素原子が重水素原子で置き換えられたものを意味する。
本明細書で使用される、「CFTR」とは、嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子を意味する。
本明細書中で使用される、「変異」とは、CFTR遺伝子またはCFTRタンパク質における変異を指すことができる。「CFTR遺伝子変異」とは、CFTR遺伝子の変異を指し、「CFTRタンパク質変異」とは、CFTRタンパク質の変異を指す。遺伝的欠陥もしくは変異、または遺伝子におけるヌクレオチドの変化は、一般に、その遺伝子から翻訳されたCFTRタンパク質における変異、またはフレームシフト(複数可)をもたらす。
「F508del」という用語は、508位のアミノ酸フェニルアラニンを欠く変異CFTRタンパク質を指す。
本明細書で使用される、特定の遺伝子変異について「ホモ接合」である患者は、各対立遺伝子に同じ変異を有する。
本明細書で使用される、特定の遺伝子変異について「ヘテロ接合」である患者は、一方の対立遺伝子にこの変異を有し、他方の対立遺伝子に異なる変異を有する。
本明細書で使用される、「モジュレーター」という用語は、タンパク質等の生体化合物または分子の活性を向上させる化合物を指す。例えば、CFTRモジュレーターは、CFTRの活性を高める化合物である。CFTRモジュレーターがもたらす活性の向上には、CFTRを修正、促進、安定化及び/または増幅する化合物が含まれるがこれらに限定されない。
本明細書中で使用される、「CFTRコレクター」という用語は、細胞表面でのCFTRの量を増加させるために、CFTRの処理及び輸送を容易にする化合物を指す。本明細書に開示する式(I)、(II−A)、(II−B)、(III−A)、(III−B)、(IV−A)、(IV−B)、(IV−C)、(V−A)、(V−B)、(VI−A)、(VI−B)、(VI−C)、及び(VI−D)の化合物、化合物II、化合物IV、及びそれらの医薬的に許容される塩は、CFTRコレクターである。
本明細書で使用される、「CFTR増強剤」という用語は、細胞表面に位置するCFTRタンパク質のチャネル活性を増加させ、イオン輸送を向上させる化合物を指す。本明細書に開示する化合物IIIは、CFTR増強剤である。
本明細書で使用される、「有効活性成分」(「API」)という用語は、生物活性化合物を指す。
本明細書で使用される、「医薬的に許容される塩」という用語は、本開示の化合物の塩形態を指し、該塩は非毒性である。本開示の化合物の医薬的に許容される塩には、適切な無機及び有機の酸ならびに塩基に由来するものが含まれる。医薬的に許容される塩は、当技術分野で周知である。例えば、S.M.Bergeらは、J.Pharmaceutical Sciences,1977,66,1−19に、医薬的に許容される塩を詳細に記載している。
本明細書で使用される、「非晶質」という用語は、その分子の位置に長距離秩序を有さない固体材料を指す。非晶質固体は一般に過冷却液体であり、この場合、分子は、明確な配置、例えば、分子充填がないように、また、長距離秩序がないようにランダムに配置される。非晶質固体は、一般に等方性であり、すなわち、すべての方向で同様の特性を示し、明確な融点を有さない。例えば、非晶質材料は、そのX線粉末回折(XRPD)パターンにおいて鋭い特徴的な結晶ピーク(複数可)を有さない(すなわち、XRPDによって特定される結晶性ではない)固体材料である。代わりに、1つまたはいくつかのブロードなピーク(例えば、ハロ)がそのXRPDパターンに現れる。ブロードなピークは非晶質固体の特徴である。非晶質材料と結晶性材料のXRPDの比較については、US2004/0006237を参照されたい。
本明細書で使用される、「実質的に非晶質」という用語は、その分子の位置に長距離秩序をほとんどまたは全く有さない固体材料を指す。例えば、実質的に非晶質の材料は、15%未満の結晶化度(例えば、10%未満の結晶化度または5%未満の結晶化度)を有する。「実質的に非晶質」という用語には、結晶化度を有さない(0%)材料を指す「非晶質」という記述子が含まれることにも留意されたい。
本明細書で使用される、「分散」という用語は、1つの物質、すなわち、分散相が、第2の物質(連続相または媒体)全体に不連続単位で分散されている分散系を指す。分散相のサイズは大幅に異なり得る(例えば、ナノメートルの大きさのコロイド粒子から数ミクロンのサイズまで)。一般に、分散相は、固体の場合もあれば、液体の場合もあれば、気体の場合もある。固体分散体の場合、分散相と連続相はどちらも固体である。医薬用途では、固体分散体は、結晶性薬物(分散相)を非晶質ポリマー(連続相)に含む場合もあれば、別の方法として、非晶質薬物(分散相)を非晶質ポリマー(連続相)に含む場合もある。いくつかの実施形態では、固体分散体は、分散相を構成するポリマーを含み、薬物が連続相を構成する。または、固体分散体は、分散相を構成する薬物及び連続相を構成するポリマーを含む。
「患者」及び「対象」という用語は、同義で使用され、ヒトを含めた動物を指す。
「有効用量」及び「有効量」という用語は、本明細書では同義で使用され、投与されるものに対して所望の効果(例えば、CFもしくはCFの症状の改善、またはCFの重症度もしくはCFの症状の軽減)をもたらす化合物の量を指す。有効用量の正確な量は、治療の目的次第であり、当業者には、既知の技術を用いて解明可能であろう(例えば、Lloyd(1999)The Art,Science and Technology of Pharmaceutical Compounding参照)。
本明細書で使用される、「治療」、「治療すること」等の用語は、一般に、対象におけるCFもしくはその症状の改善またはCFの重症度もしくはその症状の軽減を意味する。本明細書で使用される、「治療」には、以下が含まれるがこれらに限定されない:対象の成長の促進、体重増加の促進、肺の粘液の低減、膵臓及び/または肝臓の機能の改善、胸部感染症の低減、及び/または咳や息切れの低減。これらの症状のいずれかの重症度の改善または軽減は、当技術分野で既知の標準的な方法及び技術に従って容易に評価することができる。
本明細書で使用される、「〜と組み合わせて」という用語は、2つ以上の化合物、薬剤、またはさらなる有効活性成分に言及する場合、患者に対して、2つ以上の化合物、薬剤、または有効活性成分を、互いより前に、互いに同時に、または互いの後で投与することを意味する。
「約」及び「およそ」という用語は、組成物または剤形の成分の用量、量、または重量パーセントに関して使用される場合、指定された用量、量、もしくは重量パーセントまたは該用量、量、もしくは重量パーセントの範囲の当業者により認識される値であって、該指定された用量、量、または重量パーセントから得られるものと同等の薬理作用を与える該値を含む。
当業者には、「化合物またはその医薬的に許容される塩」の量が開示される場合、該化合物の医薬的に許容される塩形態の量は、該化合物の遊離塩基の濃度に等しい量であることが認識されよう。該化合物またはそれらの医薬的に許容される塩の本明細書において開示される量は、それらの遊離塩基形態に基づくことが留意される。例えば、「式(I)の化合物及びそれらの医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物10mg」は、式(I)の化合物10mg及び式(I)の化合物10mgに相当する式(I)の化合物の医薬的に許容される塩の濃度を含む。
適切な医薬的に許容される塩は、例えば、S.M.Berge,et al.J.Pharmaceutical Sciences,1977,66,1−19に開示されているものである。例えば、その論文の表1は、以下の医薬的に許容される塩を提供している:
適切な酸から得られる医薬的に許容される塩の非限定的な例としては、無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、または過塩素酸で形成される塩、有機酸、例えば、酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸またはマロン酸で形成される塩、及び当技術分野で使用される他の方法、例えば、イオン交換を用いて形成される塩が挙げられる。医薬的に許容される塩の非限定的な例としては、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、及び吉草酸塩が挙げられる。適切な塩基から得られる医薬的に許容される塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、及びN+(C1−4アルキル)4塩が挙げられる。本開示は、本明細書に開示する化合物の任意の塩基性窒素含有基の四級化もまた想定している。アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩の適切な非限定的な例としては、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、及びマグネシウムが挙げられる。医薬的に許容される塩のさらなる非限定的な例としては、ハロゲン化物、ヒドロキシド、カルボキシレート、スルフェート、ホスフェート、ニトレート、低級アルキルスルホネート及びアリールスルホネート等の対イオンを用いて生成されるアンモニウム、第四級アンモニウム、及びアミンカチオンが挙げられる。医薬的に許容される塩の他の適切な非限定的な例としては、ベシル酸塩及びグルコサミン塩が挙げられる。
医薬組成物の正確な必要量は、対象の種、年齢、及び全身状態、当該疾患の重症度、具体的な薬剤、その投与方法等に応じて当該対象によって異なる。本開示の化合物は、投与を容易にするため及び投薬量を均一にするための投薬単位形態で処方されてもよい。本明細書で使用される、「投薬単位形態」という表現は、治療される患者に適切な薬剤の物理的に別個の単位を指す。しかしながら、本開示の化合物及び組成物の1日の総使用量は、担当医師により健全な医学的判断の範囲内で決定されることが理解されよう。任意の特定の患者または生物に特異的な有効用量レベルは、様々な要因に依存し、該要因としては、治療される障害及び該障害の重症度、使用される特定の化合物の活性、使用される特定の組成物、当該患者の年齢、体重、全体的な健康、性別及び食事、使用される特定の化合物の投与の時間、投与経路、及び排泄率、治療期間、使用される特定の化合物と併用されるまたは同時に使用される薬物、ならびに医療分野で周知の同様な要因が挙げられる。本明細書で使用される、「患者」という用語は、動物、例えば、哺乳類、さらに、例えば、ヒトを意味する。
いくつかの実施形態では、本開示はまた、1つ以上の原子が、通常天然に存在する原子の原子質量または原子番号と異なる原子質量または原子番号を有する原子(複数可)で置き換えられていること(同位体標識)以外は、本明細書に開示するものと同じ構造を有する、前述の化合物の同位体標識化合物を使用する治療方法に関する。市販の本開示に適切な同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素及び塩素の同位体、例えば、それぞれ、2H、3H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F及び36Clが挙げられる。
同位体標識化合物及び塩は、様々に有益に使用され得る。それらは、薬剤に適している場合があり、及び/または各種アッセイ、例えば、基質の組織分布アッセイに適している場合がある。例えば、三重水素(3H)及び/または炭素14(14C)標識化合物は、調製が比較的容易であり、検出能が優れていることから、各種アッセイ、例えば、基質の組織分布アッセイに特に有用である。例えば、重水素(2H)標識物は、治療上有用であり、非2H標識化合物よりも潜在的な治療上の利点を備える。一般に、重水素(2H)標識化合物及び塩は、以下で説明する速度論的同位体効果により、同位体標識されていないものと比較して、高い代謝安定性を有することができる。代謝安定性が高いことは、インビボ半減期の延長または低用量に直結し、これが望ましい場合がある。該同位体標識化合物及び塩は、通常、本文の合成スキーム及び関連する説明、実施例部分及び調製部分に開示する手順を、容易に入手可能な同位体標識反応物質で非同位体標識反応物質を置き換えて実施することによって調製することができる。
いくつかの実施形態では、該同位体標識化合物及び塩は、重水素(2H)標識されたものである。いくつかの特定の実施形態では、該同位体標識化合物及び塩は、重水素(2H)標識されており、この場合、その中の1つ以上の水素原子が重水素で置き換えられている。化学構造では、重水素は、「2H」または「D」として表される。
重水素(2H)で標識された化合物及び塩は、該化合物の酸化的代謝を、一次速度論的同位体効果によって操作することができる。一次速度論的同位体効果は、同位体核の交換から生じる化学反応の速度の変化であり、これは、この同位体交換後の共有結合形成に必要な基底状態エネルギーの変化によって引き起こされる。より重い同位体の交換により、通常、化学結合のための基底状態エネルギーが低下し、ひいては、律速の結合破壊が減少する。結合破壊が多生成物反応の座標に沿った鞍点領域内またはその付近で発生した場合、生成物の分布比は大幅に変更され得る。説明:重水素が交換不可能な位置の炭素原子に結合している場合、率差kM/kD=2−7が通常である。さらなる議論については、S.L.Harbeson and R.D.Tung,Deuterium In Drug Discovery and Development,Ann.Rep. Med.Chem.2011,46,403−417、及びT.G.Gant“Using deuterium in drug discovery:leaving the label in the drug”J.Med.Chem.2014,57,3595−3611を参照されたい。これらの関連する部分は、独立して、参照することにより本明細書に組み込まれる。
本開示の同位体標識化合物及び塩に組み込まれる同位体(複数可)(例えば、重水素)の濃度は、同位体濃縮係数によって定義され得る。本明細書で使用される、「同位体濃縮係数」という用語は、特定の同位体の同位体存在度と天然存在度の間の比を意味する。いくつかの実施形態では、本開示の化合物中の置換基が重水素と示される場合、かかる化合物は、指定された各重水素原子について、少なくとも3500(指定された各重水素原子において52.5%の重水素取り込み)、少なくとも4000(60%の重水素取り込み)、少なくとも4500(67.5%の重水素取り込み)、少なくとも5000(75%の重水素取り込み)、少なくとも5500(82.5%の重水素取り込み)、少なくとも6000(90%の重水素取り込み)、少なくとも6333.3(95%の重水素取り込み)、少なくとも6466.7(97%の重水素取り込み)、少なくとも6600(99%の重水素取り込み)、または少なくとも6633.3(99.5%の重水素取り込み)の同位体濃縮係数を有する。
治療薬を発見及び開発する場合、当業者は、望ましいインビトロ特性を保持しながら薬物動態パラメータを最適化しようと試みる。薬物動態プロファイルが不十分な多くの化合物は、酸化的代謝の影響を受けやすいと想定するのが妥当であり得る。
当業者には、化合物または活性代謝産物上の1つ以上の代謝的に不安定な位置の重水素化により、対応する水素アナログと比較して、生物活性を維持しながら、1つ以上の上位DMPK特性の改善につながり得ることが理解されよう。該上位DMPK特性(複数可)は、当該製剤の曝露、半減期、クリアランス、代謝、及び/またはその最適な吸収のための食糧必要量にも影響を与える可能性がある。重水素化は、当該重水素化化合物の他の非重水素化位置での代謝も変化させ得る。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に開示する新規化合物及びそれらの医薬的に許容される塩の重水素化誘導体を含む。重水素化化合物の非限定的な例は、図1に開示されている。
式(I)、(II−A)、(II−B)、(III−A)、(III−B)、(IV−A)、(IV−B)、(IV−C)、(V−A)、(V−B)、(VI−A)、(VI−B)、(VI−C)、及び(VI−D)の化合物、化合物II、III、及びIV、それらの医薬的に許容される塩、ならびに前述のいずれかの重水素化誘導体を含めた本明細書に記載の各化合物は、独立して、1日1回、1日2回、または1日3回投与することができる。いくつかの実施形態では、式(I)、(II−A)、(II−B)、(III−A)、(III−B)、(IV−A)、(IV−B)、(IV−C)、(V−A)、(V−B)、(VI−A)、(VI−B)、(VI−C)、及び(VI−D)の化合物、それらの医薬的に許容される塩、ならびに前述のいずれかの重水素化誘導体から選択される少なくとも1つの化合物は、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、式(I)、(II−A)、(II−B)、(III−A)、(III−B)、(IV−A)、(IV−B)、(IV−C)、(V−A)、(V−B)、(VI−A)、(VI−B)、(VI−C)、及び(VI−D)の化合物、ならびにそれらの医薬的に許容される塩、ならびに前述のいずれかの重水素化誘導体から選択される少なくとも1つの化合物は、1日2回投与される。いくつかの実施形態では、化合物II及びその医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物は、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、化合物II及びその医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物は、1日2回投与される。いくつかの実施形態では、化合物III及びその医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物は、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、化合物III及びその医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物は、1日2回投与される。いくつかの実施形態では、化合物IV及びその医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物は、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、化合物IV及びその医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物は、1日2回投与される。いくつかの実施形態では、化合物II、III、及び/またはIVの重水素化誘導体、またはその医薬的に許容される塩は、これらの実施形態のいずれか1つで使用される。
いくつかの実施形態では、10mg〜1,500mgの本明細書に開示する化合物、その医薬的に許容される塩、またはかかる化合物もしくは塩の重水素化誘導体が毎日投与される。
上記のように、本明細書では、式(I)の化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を開示する。
式中、
環Aは、フェニル、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
環Bは、ピリジニル環であり、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
Xは、O、NH、またはN(C1−C4アルキル)であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1、2、3または4であり、
Zは、式(L)
rの2価のリンカーであり、ここで、
rは、1、2、3、4、5、または6であり、
各Lは、独立して、C(R
8)(R
9)基、−O−、及び−NR
b−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式(II−A)もしくは(II−B)の化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体である。
式中、
*で表される炭素は、S−立体化学またはR−立体化学を有し、
環Aは、フェニル、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
環Bは、ピリジニル環であり、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル基、オキソ基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1、2、3、または4であり、
Zは、式(L)
rの2価のリンカーであり、ここで、
rは、1、2、3、4、5、または6であり、
各Lは、独立して、C(R
8)(R
9)基、−O−、及び−NR
b−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式(III−A)もしくは(III−B)の化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体である。
式中、
*で表される炭素は、S−立体化学またはR−立体化学を有し、
環Aは、フェニル、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
環Bは、ピリジニル環であり、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1または2であり、
Zは、式(L)
rの2価のリンカーであり、ここで、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R
8)(R
9)基、−O−、及び−NR
b−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式IV−Aの化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体である。
式中、
*で表される炭素は、S−立体化学またはR−立体化学を有し、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
Xは、O、NH、またはN(C
1−C
4アルキル)であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1または2であり、
Zは、式(L)
rの2価のリンカーであり、ここで、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R
8)(R
9)基、−O−、及び−NR
b−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式IV−Bの化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体である。
式中、
*で表される炭素は、S−立体化学またはR−立体化学を有し、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1または2であり、
rは、3または4であり、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式IV−Cの化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体である。
式中、
*で表される炭素は、S−立体化学またはR−立体化学を有し、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1または2であり、
rは、3または4であり、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式V−Aの化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体である。
式中、
*で表される炭素は、S−立体化学またはR−立体化学を有し、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1または2であり、
Zは、式(L)
rの2価のリンカーであり、ここで、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R
8)(R
9)基、−O−、及び−NR
b−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式V−Bの化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体である。
式中、
*で表される炭素は、S−立体化学またはR−立体化学を有し、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1または2であり、
rは、3、4、または5であり、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式VI−AもしくはVI−Bの化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体である。
式中、
*で表される炭素は、S−立体化学またはR−立体化学を有し、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1または2であり、
Zは、式(L)
rの2価のリンカーであり、ここで、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R
8)(R
9)基、−O−、及び−NR
b−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式VI−CもしくはVI−Dの化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体である。
式中、
*で表される炭素は、S−立体化学またはR−立体化学を有し、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
Xは、O、NH、またはN(C
1−C
4アルキル)であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1または2であり、
rは、3または4であり、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される。
また、本明細書では、図1に示す式のいずれか1つから選択される式を有する化合物及びそれらの医薬的に許容される塩も開示する。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する新規化合物、それらの医薬的に許容される塩、及び前述のものの重水素化誘導体から選択される少なくとも1つの化合物は、化合物II、その医薬的に許容される塩、及び前述のものの重水素化誘導体から選択される少なくとも1つの化合物と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示する新規化合物、それらの医薬的に許容される塩、及び前述のものの重水素化誘導体から選択される少なくとも1つの化合物は、化合物III及びその医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示する新規化合物、それらの医薬的に許容される塩、及び前述のものの重水素化誘導体から選択される少なくとも1つの化合物は、化合物IV及びその医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示する新規化合物、それらの医薬的に許容される塩、及び前述のものの重水素化誘導体から選択される少なくとも1つの化合物は、化合物IIまたはその医薬的に許容される塩もしくは重水素化誘導体ならびに化合物III、その医薬的に許容される塩、及び前述のもののいずれかの重水素化誘導体から選択される少なくとも1つの化合物と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示する新規化合物、それらの医薬的に許容される塩、及び前述のいずれかの重水素化誘導体から選択される少なくとも1つの化合物は、化合物III、その医薬的に許容される塩、及び前述のいずれかの重水素化誘導体から選択される少なくとも1つの化合物ならびに化合物IV、その医薬的に許容される塩、及び前述のいずれかの重水素化誘導体から選択される少なくとも1つの化合物と組み合わせて投与される。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの新規化合物(及び/または少なくとも1つのその医薬的に許容される塩及び/または少なくとも1つのかかる化合物もしくは塩の重水素化誘導体)は、少なくとも1つのさらなる有効活性成分と組み合わせて投与され得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのさらなる有効活性成分は、以下から選択される:
(a)化合物II:
及びその医薬的に許容される塩。
化合物IIの化学名は、(R)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドである。
(b) 化合物III:
及びその医薬的に許容される塩。
化合物IIIの化学名は、N−(5−ヒドロキシ−2,4−ジ−tert−ブチル−フェニル)−4−オキソ−1H−キノリン−3−カルボキサミドである。ならびに
(c) 化合物IV:
及びその医薬的に許容される塩。
化合物IVの化学名は、3−(6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパン−1−カルボキサミド)−3−メチルピリジン−2−イル)安息香酸である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物及び/またはその医薬的に許容される塩は、化合物II及び/またはその医薬的に許容される塩と組み合わせて投与され得る。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物及び/またはその医薬的に許容される塩は、化合物III及び/またはその医薬的に許容される塩と組み合わせて投与され得る。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物及び/またはその医薬的に許容される塩は、化合物IV及び/またはその医薬的に許容される塩と組み合わせて投与され得る。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物及び/またはその医薬的に許容される塩は、化合物II及び/またはその医薬的に許容される塩ならびに化合物III及び/またはその医薬的に許容される塩と組み合わせて投与され得る。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物及び/またはその医薬的に許容される塩は、化合物II及び/またはその医薬的に許容される塩ならびに化合物IV及び/またはその医薬的に許容される塩と組み合わせて投与され得る。
1つの態様では、本開示は、式(I)の化合物及び/またはその医薬的に許容される塩、ならびに医薬的に許容される担体を含む医薬組成物を特徴とする。
1つの態様では、本開示は、式(I)の化合物及び/またはその医薬的に許容される塩、化合物II及び/またはその医薬的に許容される塩、ならびに医薬的に許容される担体を含む医薬組成物を特徴とする。
1つの態様では、本開示は、式(I)の化合物及び/またはその医薬的に許容される塩、化合物III及び/またはその医薬的に許容される塩、ならびに医薬的に許容される担体を含む医薬組成物を特徴とする。
1つの態様では、本開示は、式(I)の化合物及び/またはその医薬的に許容される塩、化合物II及び/またはその医薬的に許容される塩、化合物III及び/またはその医薬的に許容される塩、ならびに医薬的に許容される担体を含む医薬組成物を特徴とする。
本明細書に開示する新規化合物のいずれか、例えば、式(I)の化合物及びそれらの医薬的に許容される塩、ならびにかかる化合物及び塩の重水素化誘導体は、他のさらなる有効活性成分(複数可)(例えば、化合物II、III、もしくはIV、またはその医薬的に許容される塩、またはかかる化合物もしくは塩の重水素化誘導体)と組み合わせて、単一の医薬組成物に含まれる場合もあれば、別々の医薬組成物に含まれる場合もある。かかる医薬組成物は、1日1回または1日複数回、例えば、1日2回投与することができる。いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に開示する化合物のいずれか及びその医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、ならびに少なくとも1つの医薬的に許容される担体を含む医薬組成物を特徴とする。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に開示する新規化合物及びそれらの医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、化合物II及びその医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、ならびに少なくとも1つの医薬的に許容される担体を含む医薬組成物を特徴とする。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に開示する新規化合物及びそれらの医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、化合物III及びその医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、ならびに少なくとも1つの医薬的に許容される担体を含む医薬組成物を特徴とする。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に開示する新規化合物及びそれらの医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、化合物II及びその医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、化合物III及びその医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、ならびに少なくとも1つの医薬的に許容される担体を含む医薬組成物を特徴とする。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に開示する新規化合物及びそれらの医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、化合物III及びその医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、化合物IV及びその医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、ならびに少なくとも1つの医薬的に許容される担体を含む医薬組成物を特徴とする。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する医薬組成物は、少なくとも1つのさらなる有効活性成分を含む。いくつかの実施形態では、該少なくとも1つのさらなる有効活性成分は、CFTRモジュレーターである。いくつかの実施形態では、該少なくとも1つのさらなる有効活性成分は、CFTRコレクターである。いくつかの実施形態では、該少なくとも1つのさらなる有効活性成分は、CFTR増強剤である。いくつかの実施形態では、該医薬組成物は、(i)式(I)、(II−A)、(II−B)、(III−A)、(III−B)、(IV−A)、(IV−B)、(IV−C)、(V−A)、(V−B)、(VI−A)、(VI−B)、(VI−C)、及び(VI−D)の化合物、またはその医薬的に許容される塩、またはかかる化合物もしくは塩の重水素化誘導体、ならびに(ii)1つがCFTRコレクターであり、1つがCFTR増強剤である少なくとも2つのさらなる有効活性成分を含む。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのさらなる有効活性成分は、粘液溶解薬、気管支拡張剤、抗生物質、抗感染症薬、及び抗炎症剤から選択される。
医薬組成物はさらに、少なくとも1つの医薬的に許容される担体を含み得る。いくつかの実施形態では、該少なくとも1つの医薬的に許容される担体は、医薬的に許容される媒体及び医薬的に許容されるアジュバントから選択される。いくつかの実施形態では、該少なくとも1つの医薬的に許容されるものは、医薬的に許容される充填剤、崩壊剤、界面活性剤、結合剤、滑沢剤から選択される。
前述の組み合わせを含む医薬組成物を含めた本開示の医薬組成物は、併用療法で使用することができること、すなわち、該組成物は、少なくとも1つのさらなる有効活性成分または医療処置と同時に、その前に、またはその後に投与され得ることも理解されよう。
これらの組み合わせを含む医薬組成物は、嚢胞性線維症の治療に有用である。
上記のように、本明細書に開示する医薬組成物は、任意に、さらに少なくとも1つの医薬的に許容される担体を含み得る。該少なくとも1つの医薬的に許容される担体は、アジュバント及び媒体から選択され得る。本明細書で使用される、該少なくとも1つの医薬的に許容される担体は、ありとあらゆる溶媒、希釈剤、他の液体媒体、分散助剤、懸濁助剤、界面活性剤、等張剤、増粘剤、乳化剤、防腐剤、固体結合剤、及び滑沢剤を、所望の特定の剤形に適するように含む。Remington:The Science and Practice of Pharmacy 21st edition,2005,ed.D.B.Troy,Lippincott Williams&Wilkins,Philadelphia,及びEncyclopedia of Pharmaceutical Technology,eds.J.Swarbrick and J. C. Boylan,1988−1999,Marcel Dekker,New Yorkは、医薬組成物の製剤化に使用される様々な担体及びその調製のための既知の技術を開示している。任意の従来の担体が、例えば、任意の望ましくない生物学的効果を生じること、または該医薬組成物の任意の他の成分(複数可)と有害に相互作用することにより本開示の化合物と適合しない場合を除いて、その使用は、本開示の範囲内にあることが企図される。適切な医薬的に許容される担体の非限定的な例としては、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、血清タンパク質(例えば、ヒト血清アルブミン)、緩衝物質(リン酸、グリシン、ソルビン酸、及びソルビン酸カリウム)、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩、及び電解質(例えば、硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、及び亜鉛塩)、コロイドシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマー、羊毛脂、糖(例えば、ラクトース、グルコース及びスクロース)、デンプン(例えば、コーンスターチ及びジャガイモデンプン)、セルロース及びその誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース及び酢酸セルロース)、トラガント粉体、麦芽、ゼラチン、タルク、賦形剤(例えば、カカオ脂及び坐剤ワックス)、油(例えば、落花生油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油及びダイズ油)、グリコール(例えば、プロピレングリコール及びポリエチレングリコール)、エステル(例えば、オレイン酸エチル及びラウリン酸エチル)、寒天、緩衝剤(例えば、水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニウム)、アルギン酸、パイロジェンフリーの水、等張食塩水、リンゲル液、エチルアルコール、リン酸緩衝液、非毒性適合性滑沢剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム及びステアリン酸マグネシウム)、着色剤、遊離剤、コーティング剤、甘味剤、香料添加剤、香料、防腐剤、及び酸化防止剤が挙げられるがこれらに限定されない。
いくつかの実施形態では、本開示の方法は、それを必要とする患者に対して、式Iの化合物及びそれらの医薬的に許容される塩のいずれかから選択される少なくとも1つの化合物、ならびに化合物II、化合物III、化合物IV、及び前述のいずれかの医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物を投与することを採用する。
当技術分野で既知の任意の適切な医薬組成物は、本明細書に開示する新規化合物、化合物II、化合物III、化合物IV、及びそれらの医薬的に許容される塩に使用することができる。化合物II及びその医薬的に許容される塩のためのいくつかの例示的な医薬組成物は、すべてが参照することにより本明細書に組み込まれるWO2011/119984及びWO2014/015841に見出すことができる。化合物III及びその医薬的に許容される塩のためのいくつかの例示的な医薬組成物は、すべてが参照することにより本明細書に組み込まれるWO2007/134279、WO2010/019239、WO2011/019413、WO2012/027731、及びWO2013/130669に見出すことができる。化合物III−d及びその医薬的に許容される塩を含む例示的な組成物は、例えば、参照することにより本明細書に組み込まれるWO2014/078842及びWO2018/227049に見出すことができる。化合物IV及びその医薬的に許容される塩のためのいくつかの例示的な医薬組成物は、すべてが参照することにより本明細書に組み込まれるWO2010/037066、WO2011/127241、WO2013/112804、及びWO2014/071122に見出すことができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する新規化合物及びそれらの医薬的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物を含む医薬組成物は、化合物II及び化合物IIIを含む医薬組成物とともに投与される。化合物II及び化合物IIIを含む医薬組成物は、参照することにより本明細書に組み込まれるPCT公開第WO2015/160787号に開示されている。例示的な実施形態を以下の表2に示す:
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する新規化合物及びそれらの医薬的塩から選択される少なくとも1つの化合物を含む医薬組成物は、化合物IIIを含む医薬組成物とともに投与される。化合物IIIを含む医薬組成物は、参照することにより本明細書に組み込まれるPCT公開第WO2010/019239号に開示されている。例示的な実施形態を以下の表3に示す:
化合物IIIを含むさらなる医薬組成物は、参照することにより本明細書に組み込まれるPCT公開第WO2013/130669号に開示されている。例示的なミニ錠(直径約2mm、厚さ約2mm、各ミニ錠の重さ約6.9mg)は、以下の表4に記載されている成分の量を使用して、ミニ錠26錠あたりおよそ50mgの化合物III及びミニ錠39錠あたりおよそ75mgの化合物IIIを有するように処方された。
いくつかの実施形態では、該医薬組成物は、錠剤である。いくつかの実施形態では、該錠剤は、経口投与に適している。
本開示の化合物、その医薬的に許容される塩、及び前述のいずれかの重水素化アナログ、ならびに医薬組成物は、単剤療法または併用療法のいずれかで、嚢胞性線維症の治療に有用である。
いくつかの実施形態では、本明細書において、有効量の本開示の化合物、その医薬的に許容される塩、もしくは前述のいずれかの重水素化アナログ、または医薬組成物を、患者、例えば、ヒトであって、嚢胞性線維症を有する該患者に投与することを含む、患者の嚢胞性線維症の治療、その重症度の軽減、または対症療法的な治療の方法を開示する。いくつかの実施形態では、該患者は、F508del/最小機能(MF)遺伝子型、F508del/F508del遺伝子型(F508del変異に対してホモ接合性)、F508del/開閉遺伝子型、またはF508del/残存機能(RF)遺伝子型を有する。いくつかの実施形態では、該患者はヘテロ接合であり、1つのF508del変異を有する。
本明細書で使用される、「最小機能(MF)変異」とは、最小のCFTR機能(ほとんどまたは全く機能しないCFTRタンパク質)に関連するCFTR遺伝子の変異を指し、例えば、チャネル開閉の欠陥または「開閉変異」として知られる、CFTRチャネルの開閉能力の重度の欠陥に関連する変異、CFTRの細胞プロセシング及びその細胞表面への送達の重度の欠陥に関連する変異、CFTR合成がない(または最小である)ことに関連する変異、ならびにチャネル・コンダクタンスの重度の欠陥に関連する変異を含む。以下の表Cには、FDAの認可を受けた遺伝子型決定アッセイによって検出可能なCFTRの最小機能変異の非包括的なリストが含まれる。いくつかの実施形態では、変異は、以下の2つの基準のうちの少なくとも1つを満たす場合、MF変異と見なされる:
翻訳されたタンパク質がないことの生物学的妥当性(遺伝子配列がCFTRタンパク質の完全な欠如を予測する)、または
化合物II、化合物IIIまたは化合物IIと化合物IIIの組み合わせに対する反応性の欠如を支持するインビトロ検査、及び集団あたりの(大規模な患者登録で報告される)臨床的重症度の証拠。
いくつかの実施形態では、該最小機能変異は、ほとんどまたは全く機能しないCFTRタンパク質をもたらすものであり、インビトロで化合物II、化合物III、または化合物IIと化合物IIIの組み合わせに反応しないものである。
いくつかの実施形態では、該最小機能変異は、インビトロで化合物II、化合物III、または化合物IIと化合物IIIの組み合わせに反応しないものである。いくつかの実施形態では、該最小機能変異はインビトロ実験における以下の基準を満たすインビトロ検査に基づく変異である:
ベースラインのクロライド輸送が野生型CFTRの10%未満であったこと、及び
該アッセイにおいて、化合物II、化合物III、または化合物II/化合物IIIの添加後にクロライド輸送のベースラインを超える増加が10%未満。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの最小機能変異を有する患者は、以下のように定義される臨床的重症度の証拠を示す:
平均発汗クロライド>86mmol/L、及び
膵機能不全(PI)の有病率>50%。
F508del/最小機能遺伝子型の患者は、第二のCFTR対立遺伝子が最小機能変異を有するヘテロ接合F508del−CFTRである患者として定義される。いくつかの実施形態では、F508del/最小機能遺伝子型の患者は、第二のCFTR対立遺伝子が、最小のCFTR機能を有するCFTRタンパク質(ほとんどまたは全く機能しないCFTRタンパク質)をもたらし、化合物II、化合物III、または化合物IIと化合物IIIの組み合わせにインビトロで反応しない変異を含むヘテロ接合F508del−CFTRである患者である。
いくつかの実施形態では、最小機能変異は、3つの主要な情報源を用いて特定され得る:
・反応の変異に対する生物学的妥当性(すなわち、変異のクラス)
・集団あたりの臨床的重症度の証拠(CFTR2の患者登録あたり、2016年2月15日にアクセス)
o平均発汗クロライド>86mmol/L、及び
o膵機能不全(PI)の有病率>50%
・インビトロ検査
oベースラインのクロライド輸送が野生型CFTRの10%未満になる変異を最小機能と見なした
o化合物II及び/または化合物IIIの添加後にクロライド輸送が野生型CFTRの10%未満になる変異を非反応性と見なした
本明細書で使用される、「残存機能変異」が指すのは、いくらかの残存クロライド輸送を有し、結果として重症度の低い臨床表現型をもたらすクラスII〜Vの変異である。残存機能変異は、細胞表面でのタンパク質量または機能の低下を引き起こし、部分的なCFTR活性を生じ得るCFTR遺伝子の変異である。
残存機能表現型をもたらすことが知られているCFTR遺伝子変異の非限定的な例としては、2789+5G→A、3849+10kbC→T、3272−26A→G、711+3A→G、E56K、P67L、R74W、D110E、Dl110H、R117C、L206W、R347H、R352Q、A455E、D579G、E831X、S945L、S977F、F1052V、R1070W、F1074L、D1152H、D1270N、E193K、及びK1060Tから選択されるCFTR残存機能変異が挙げられる。例えば、mRNAスプライシングの欠陥を引き起こすCFTR変異、例えば、2789+507は、タンパク質合成を減少させるが、いくらかの機能的CFTRを細胞表面に送達し、残存機能を与える。コンダクタンス及び/または開閉を低下させるその他のCFTR変異、例えば、R117Hは、細胞表面での正常量のCFTRチャネルをもたらすが、その機能レベルは低く、残存機能となる。いくつかの実施形態では、該CFTR残存機能変異は、R117H、S1235R、I1027T、R668C、G576A、M470V、L997F、R75Q、R1070Q、R31C、D614G、G1069R、R1162L、E56K、A1067T、E193K、及びK1060Tから選択される。いくつかの実施形態では、該CFTR残存機能変異は、R117H、S1235R、I1027T、R668C、G576A、M470V、L997F、R75Q、R1070Q、R31C、D614G、G1069R、R1162L、E56K、及びA1067Tから選択される。
残存CFTR機能は、細胞(インビトロ)レベルで、細胞ベースのアッセイ、例えば、FRTアッセイ(Van Goor,F.et al.(2009)PNAS Vol.106,No.44, 18825−18830、及びVan Goor,F.et al.(2011)PNAS Vol.108,No.46,18843−18846)を用いて特徴づけ、当該変異CFTRチャネルを介したクロライド輸送量を測定することができる。残存機能変異は、CFTR依存性イオン輸送の完全な排除ではなく減少をもたらす。いくつかの実施形態では、残存機能変異は、FRTアッセイにおいてCFTR活性の少なくとも約10%の低下をもたらす。いくつかの実施形態では、該残存機能変異は、FRTアッセイにおいてCFTR活性の最大約90%の低下をもたらす。
F508del/残存機能遺伝子型の患者は、第二のCFTR対立遺伝子が、細胞表面でのタンパク質量または機能の低下を引き起こし、部分的なCFTR活性を生じ得る変異を含むヘテロ接合F508del−CFTRである患者として定義される。
F508del/開閉変異遺伝子型の患者は、第二のCFTR対立遺伝子が、開閉欠陥と関連し、化合物IIIと反応すると臨床的に実証される変異を含むヘテロ接合F508del−CFTRである患者として定義される。かかる変異の例としては、G178R、S549N、S549R、G551D、G551S、G1244E、S1251N、S1255P、及びG1349Dが挙げられる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する嚢胞性線維症の治療、その重症度の軽減、または対症療法的な治療の方法は、各々独立して、当該患者のベースラインのクロライド輸送より高いクロライド輸送をもたらす。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する嚢胞性線維症の治療、その重症度の軽減、または対症療法的な治療の方法において、当該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、任意のCFを引き起こす変異である。いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、任意のCFを引き起こす変異であり、インビトロでの及び/または臨床上のデータに基づいて、本明細書に開示する新規化合物、例えば、式(I)の化合物、化合物II、化合物III及び/または化合物IVのいずれかと反応することが予想される、及び/または反応する遺伝子型である。いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、任意のCFを引き起こす変異であり、インビトロでの及び/または臨床上のデータに基づいて、(i)本明細書に開示する新規化合物、例えば、式(I)の化合物、ならびに(ii)化合物II、及び/または化合物III及び/または化合物IVの任意の組み合わせと反応することが予想される、及び/または反応する遺伝子型である。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する嚢胞性線維症の治療、その重症度の軽減、または対症療法的な治療の方法において、当該患者は、表Aに記載する変異のいずれかから選択されるCFTR遺伝子変異を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する嚢胞性線維症の治療、その重症度の軽減、または対症療法的な治療の方法において、当該患者は、G178R、G551S、G970R、G1244E、S1255P、G1349D、S549N、S549R、S1251N、E193K、F1052V、G1069R、R117C、D110H、R347H、R352Q、E56K、P67L、L206W、A455E、D579G、S1235R、S945L、R1070W、F1074L、D110E、D1270N、D1152H、1717−1G−>A、621+1G−>T、3120+1G−>A、1898+1G−>A、711+1G−>T、2622+1G−>A、405+1G−>A、406−1G−>A、4005+1G−>A、1812−1G−>A、1525−1G−>A、712−1G−>T、1248+1G−>A、1341+1G−>A、3121−1G−>A、4374+1G−>T、3850−1G−>A、2789+5G−>A、3849+10kbC−>T、3272−26A−>G、711+5G−>A、3120G−>A、1811+1.6kbA−>G、711+3A−>G、1898+3A−>G、1717−8G−>A、1342−2A−>C、405+3A−>C、1716G/A、1811+1G−>C、1898+5G−>T、3850−3T−>G、IVS14b+5G−>A、1898+1G−>T、4005+2T−>C、621+3A−>G、1949del84、3141del9、3195del6、3199del6、3905InsT、4209TGTT−>A、A1006E、A120T、A234D、A349V、A613T、C524R、D192G、D443Y、D513G、D836Y、D924N、D979V、E116K、E403D、E474K、E588V、E60K、E822K、F1016S、F1099L、F191V、F311del、F311L、F508C、F575Y、G1061R、G1249R、G126D、G149R、G194R、G194V、G27R、G314E、G458V、G463V、G480C、G622D、G628R、G628R(G−>A)、G91R、G970D、H1054D、H1085P、H1085R、H1375P、H139R、H199R、H609R、H939R、I1005R、I1234V、I1269N、I1366N、I175V、I502T、I506S、I506T、I601F、I618T、I807M、I980K、L102R、L1324P、L1335P、L138ins、L1480P、L15P、L165S、L320V、L346P、L453S、L571S、L967S、M1101R、M152V、M1T、M1V、M265R、M952I、M952T、P574H、P5L、P750L、P99L、Q1100P、Q1291H、Q1291R、Q237E、Q237H、Q452P、Q98R、R1066C、R1066H、R117G、R117L、R117P、R1283M、R1283S、R170H、R258G、R31L、R334L、R334Q、R347L、R352W、R516G、R553Q、R751L、R792G、R933G、S1118F、S1159F、S1159P、S13F、S549R(A−>C)、S549R(T−>G)、S589N、S737F、S912L、T1036N、T1053I、T1246I、T604I、V1153E、V1240G、V1293G、V201M、V232D、V456A、V456F、V562I、W1098C、W1098R、W1282R、W361R、W57G、W57R、Y1014C、Y1032C、Y109N、Y161D、Y161S、Y563D、Y563N、Y569C、及びY913Cから選択されるCFTR遺伝子変異を有する。
いくつかの実施形態では、該患者は、G178R、G551S、G970R、G1244E、S1255P、G1349D、S549N、S549R、S1251N、E193K、F1052V、G1069R、R117C、D110H、R347H、R352Q、E56K、P67L、L206W、A455E、D579G、S1235R、S945L、R1070W、F1074L、D110E、D1270N、D1152H、1717−1G−>A、621+1G−>T、3120+1G−>A、1898+1G−>A、711+1G−>T、2622+1G−>A、405+1G−>A、406−1G−>A、4005+1G−>A、1812−1G−>A、1525−1G−>A、712−1G−>T、1248+1G−>A、1341+1G−>A、3121−1G−>A、4374+1G−>T、3850−1G−>A、2789+5G−>A、3849+10kbC−>T、3272−26A−>G、711+5G−>A、3120G−>A、1811+1.6kbA−>G、711+3A−>G、1898+3A−>G、1717−8G−>A、1342−2A−>C、405+3A−>C、1716G/A、1811+1G−>C、1898+5G−>T、3850−3T−>G、IVS14b+5G−>A、1898+1G−>T、4005+2T−>C、及び621+3A−>Gから選択される少なくとも1つの複合変異を有する。
いくつかの実施形態では、該患者は、1949del84、3141del9、3195del6、3199del6、3905InsT、4209TGTT−>A、A1006E、A120T、A234D、A349V、A613T、C524R、D192G、D443Y、D513G、D836Y、D924N、D979V、E116K、E403D、E474K、E588V、E60K、E822K、F1016S、F1099L、F191V、F311del、F311L、F508C、F575Y、G1061R、G1249R、G126D、G149R、G194R、G194V、G27R、G314E、G458V、G463V、G480C、G622D、G628R、G628R(G−>A)、G91R、G970D、H1054D、H1085P、H1085R、H1375P、H139R、H199R、H609R、H939R、I1005R、I1234V、I1269N、I1366N、I175V、I502T、I506S、I506T、I601F、I618T、I807M、I980K、L102R、L1324P、L1335P、L138ins、L1480P、L15P、L165S、L320V、L346P、L453S、L571S、L967S、M1101R、M152V、M1T、M1V、M265R、M952I、M952T、P574H、P5L、P750L、P99L、Q1100P、Q1291H、Q1291R、Q237E、Q237H、Q452P、Q98R、R1066C、R1066H、R117G、R117L、R117P、R1283M、R1283S、R170H、R258G、R31L、R334L、R334Q、R347L、R352W、R516G、R553Q、R751L、R792G、R933G、S1118F、S1159F、S1159P、S13F、S549R(A−>C)、S549R(T−>G)、S589N、S737F、S912L、T1036N、T1053I、T1246I、T604I、V1153E、V1240G、V1293G、V201M、V232D、V456A、V456F、V562I、W1098C、W1098R、W1282R、W361R、W57G、W57R、Y1014C、Y1032C、Y109N、Y161D、Y161S、Y563D、Y563N、Y569C、及びY913Cから選択される少なくとも1つの複合変異を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する嚢胞性線維症の治療、その重症度の軽減、または対症療法的な治療の方法において、当該患者は、CFTR遺伝子変異G551Dを有する。いくつかの実施形態では、該患者は、G551D遺伝子変異に対してホモ接合である。いくつかの実施形態では、該患者は、G551D遺伝子変異に対してヘテロ接合である。いくつかの実施形態では、該患者は、G551D遺伝子変異に対してヘテロ接合であり、一方の対立遺伝子にG551D変異を有し、他方の対立遺伝子に任意の他のCFを引き起こす変異を有する。いくつかの実施形態では、該患者は、一方の対立遺伝子上でG551D遺伝子変異に対してヘテロ接合であり、他方の対立遺伝子上の他のCFを引き起こす遺伝子変異は、F508del、G542X、N1303K、W1282X、R117H、R553X、1717−1G−>A、621+1G−>T、2789+5G−>A、3849+10kbC−>T、R1162X、G85E、3120+1G−>A、ΔI507、1898+1G−>A、3659delC、R347P、R560T、R334W、A455E、2184delA、または711+1G−>Tのいずれか1つである。いくつかの実施形態では、該患者は、G551D遺伝子変異に対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、F508delである。いくつかの実施形態では、該患者は、G551D遺伝子変異に対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、R117Hである。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する嚢胞性線維症の治療、その重症度の軽減、または対症療法的な治療の方法において、当該患者は、CFTR遺伝子変異F508delを有する。いくつかの実施形態では、該患者は、F508del遺伝子変異に対してホモ接合である。いくつかの実施形態では、該患者は、F508del遺伝子変異に対してヘテロ接合であり、この場合、該患者は、一方の対立遺伝子にF508del遺伝子変異を有し、他方の対立遺伝子に任意のCFを引き起こす遺伝子変異を有する。いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、任意のCFを引き起こす変異であり、これに含まれるのは、G551D、G542X、N1303K、W1282X、R117H、R553X、1717−1G−>A、621+1G−>T、2789+5G−>A、3849+10kbC−>T、R1162X、G85E、3120+1G−>A、ΔI507、1898+1G−>A、3659delC、R347P、R560T、R334W、A455E、2184delA、または711+1G−>Tであるがこれらに限定されない。いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、G551Dである。いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、R117Hである。
いくつかの実施形態では、該患者は、以下から選択される少なくとも1つの複合変異を有する:
D443Y;G576A;R668C、
F508C;S1251N、
G576A;R668C、
G970R;M470V、
R74W;D1270N、
R74W;V201M、及び
R74W;V201M;D1270N。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する嚢胞性線維症の治療、その重症度の軽減、または対症療法的な治療の方法において、当該患者は、G178R、G551S、G970R、G1244E、S1255P、G1349D、S549N、S549R、S1251N、E193K、F1052V及びG1069Rから選択されるCFTR遺伝子変異を有する。いくつかの実施形態では、該患者は、G178R、G551S、G970R、G1244E、S1255P、G1349D、S549N、S549R及びS1251Nから選択されるCFTR遺伝子変異を有する。いくつかの実施形態では、該患者は、E193K、F1052V及びG1069Rから選択されるCFTR遺伝子変異を有する。いくつかの実施形態では、該方法は、当該患者のベースラインのクロライド輸送に対して高いクロライド輸送をもたらす。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する嚢胞性線維症の治療、その重症度の軽減、または対症療法的な治療の方法において、当該患者は、R117C、D110H、R347H、R352Q、E56K、P67L、L206W、A455E、D579G、S1235R、S945L、R1070W、F1074L、D110E、D1270N及びD1152Hから選択されるCFTR遺伝子変異を有する。
いくつかの実施形態では、該患者は、1717−1G−>A、621+1G−>T、3120+1G−>A、1898+1G−>A、711+1G−>T、2622+1G−>A、405+1G−>A、406−1G−>A、4005+1G−>A、1812−1G−>A、1525−1G−>A、712−1G−>T、1248+1G−>A、1341+1G−>A、3121−1G−>A、4374+1G−>T、3850−1G−>A、2789+5G−>A、3849+10kbC−>T、3272−26A−>G、711+5G−>A、3120G−>A、1811+1.6kbA−>G、711+3A−>G、1898+3A−>G、1717−8G−>A、1342−2A−>C、405+3A−>C、1716G/A、1811+1G−>C、1898+5G−>T、3850−3T−>G、IVS14b+5G−>A、1898+1G−>T、4005+2T−>C及び621+3A−>Gから選択されるCFTR遺伝子変異を有する。いくつかの実施形態では、該患者は、1717−1G−>A、1811+1.6kbA−>G、2789+5G−>A、3272−26A−>G及び3849+10kbC−>Tから選択されるCFTR遺伝子変異を有する。いくつかの実施形態では、該患者は、2789+5G−>A及び3272−26A−>Gから選択されるCFTR遺伝子変異を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する嚢胞性線維症の治療、その重症度の軽減、または対症療法的な治療の方法において、当該患者は、G178R、G551S、G970R、G1244E、S1255P、G1349D、S549N、S549R、S1251N、E193K、F1052V、G1069R、R117C、D110H、R347H、R352Q、E56K、P67L、L206W、A455E、D579G、S1235R、S945L、R1070W、F1074L、D110E、D1270N、D1152H、1717−1G−>A、621+1G−>T、3120+1G−>A、1898+1G−>A、711+1G−>T、2622+1G−>A、405+1G−>A、406−1G−>A、4005+1G−>A、1812−1G−>A、1525−1G−>A、712−1G−>T、1248+1G−>A、1341+1G−>A、3121−1G−>A、4374+1G−>T、3850−1G−>A、2789+5G−>A、3849+10kbC−>T、3272−26A−>G、711+5G−>A、3120G−>A、1811+1.6kbA−>G、711+3A−>G、1898+3A−>G、1717−8G−>A、1342−2A−>C、405+3A−>C、1716G/A、1811+1G−>C、1898+5G−>T、3850−3T−>G、IVS14b+5G−>A、1898+1G−>T、4005+2T−>C及び621+3A−>Gから選択されるCFTR遺伝子変異、ならびにF508del、R117H、及びG551Dから選択されるヒトCFTR変異を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する嚢胞性線維症の治療、その重症度の軽減、または対症療法的な治療の方法において、当該患者は、G178R、G551S、G970R、G1244E、S1255P、G1349D、S549N、S549R、S1251N、E193K、F1052V、G1069R、R117C、D110H、R347H、R352Q、E56K、P67L、L206W、A455E、D579G、S1235R、S945L、R1070W、F1074L、D110E、D1270N、D1152H、1717−1G−>A、621+1G−>T、3120+1G−>A、1898+1G−>A、711+1G−>T、2622+1G−>A、405+1G−>A、406−1G−>A、4005+1G−>A、1812−1G−>A、1525−1G−>A、712−1G−>T、1248+1G−>A、1341+1G−>A、3121−1G−>A、4374+1G−>T、3850−1G−>A、2789+5G−>A、3849+10kbC−>T、3272−26A−>G、711+5G−>A、3120G−>A、1811+1.6kbA−>G、711+3A−>G、1898+3A−>G、1717−8G−>A、1342−2A−>C、405+3A−>C、1716G/A、1811+1G−>C、1898+5G−>T、3850−3T−>G、IVS14b+5G−>A、1898+1G−>T、4005+2T−>C、621+3A−>Gから選択されるCFTR遺伝子変異、ならびにF508del、R117H、及びG551Dから選択されるCFTR変異、ならびにF508del、R117H、及びG551Dから選択されるCFTR変異を有する。
いくつかの実施形態では、該患者は、G178R、G551S、G970R、G1244E、S1255P、G1349D、S549N、S549R、S1251N、E193K、F1052V及びG1069Rから選択されるCFTR遺伝子変異、ならびにF508del、R117H、及びG551Dから選択されるヒトCFTR変異を有する。いくつかの実施形態では、該患者は、G178R、G551S、G970R、G1244E、S1255P、G1349D、S549N、S549R及びS1251Nから選択されるCFTR遺伝子変異、ならびにF508del、R117H、及びG551Dから選択されるヒトCFTR変異を有する。いくつかの実施形態では、該患者は、E193K、F1052V及びG1069Rから選択されるCFTR遺伝子変異、ならびにF508del、R117H、及びG551Dから選択されるヒトCFTR変異を有する。
いくつかの実施形態では、該患者は、R117C、D110H、R347H、R352Q、E56K、P67L、L206W、A455E、D579G、S1235R、S945L、R1070W、F1074L、D110E、D1270N及びD1152Hから選択されるCFTR遺伝子変異、ならびにF508del、R117H、及びG551Dから選択されるヒトCFTR変異を有する。
いくつかの実施形態では、該患者は、1717−1G−>A、621+1G−>T、3120+1G−>A、1898+1G−>A、711+1G−>T、2622+1G−>A、405+1G−>A、406−1G−>A、4005+1G−>A、1812−1G−>A、1525−1G−>A、712−1G−>T、1248+1G−>A、1341+1G−>A、3121−1G−>A、4374+1G−>T、3850−1G−>A、2789+5G−>A、3849+10kbC−>T、3272−26A−>G、711+5G−>A、3120G−>A、1811+1.6kbA−>G、711+3A−>G、1898+3A−>G、1717−8G−>A、1342−2A−>C、405+3A−>C、1716G/A、1811+1G−>C、1898+5G−>T、3850−3T−>G、IVS14b+5G−>A、1898+1G−>T、4005+2T−>C及び621+3A−>Gから選択されるCFTR遺伝子変異、ならびにF508del、R117H、及びG551Dから選択されるヒトCFTR変異を有する。いくつかの実施形態では、該患者は、1717−1G−>A、1811+1.6kbA−>G、2789+5G−>A、3272−26A−>G及び3849+10kbC−>Tから選択されるCFTR遺伝子変異、ならびにF508del、R117H、及びG551Dから選択されるヒトCFTR変異を有する。いくつかの実施形態では、該患者は、2789+5G−>A及び3272−26A−>Gから選択されるCFTR遺伝子変異、ならびにF508del、R117Hから選択されるヒトCFTR変異を有する。
いくつかの実施形態では、該患者は、一方の対立遺伝子にCFを引き起こすある変異及び他方の対立遺伝子にCFを引き起こすある変異を有するヘテロ接合である。いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、任意のCFを引き起こす変異であり、これに含まれるのは、一方のCFTR対立遺伝子上のF508del及び、第二のCFTR対立遺伝子上の最小CFTR機能、残存CFTR機能、またはCFTRチャネル開閉活性の欠陥に関連するCFTR変異であるが、これに限定されない。いくつかの実施形態では、該CFを引き起こす変異は、表Aから選択される。いくつかの実施形態では、該CFを引き起こす変異は、表Bから選択される。いくつかの実施形態では、該CFを引き起こす突然変異は、表Cから選択される。いくつかの実施形態では、該CFを引き起こす変異は、図2から選択される。いくつかの実施形態では、該患者は、ヘテロ接合であり、一方のCFTR対立遺伝子上に図2の表に記載される変異から選択されるCFを引き起こす変異及び他方のCFTR対立遺伝子上に表Bに記載されるCFTR変異から選択されるCFを引き起こす変異を有する。
いくつかの実施形態では、該患者は:F508del/MF(F/MF)遺伝子型(F508delに対してヘテロ接合及びCFTRモジュレーター、例えば、化合物IIIに反応することが予想されないMF変異)、F508del/F508del(F/F)遺伝子型(F508delに対してホモ接合)、及び/またはF508del/開閉(F/G)遺伝子型(F508delに対してヘテロ接合及びCFTRモジュレーター反応性(例えば、化合物III反応性)であることが知られる開閉変異を有する。いくつかの実施形態では、F508del/MF(F/MF)遺伝子型の患者は、化合物II、化合物III、ならびに化合物II及び化合物IIIの両方に反応することが予想されないMF変異を有する。いくつかの実施形態では、F508del/MF(F/MF)遺伝子型の患者は表CのMF変異のいずれか1つを有する。
いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、切断変異、スプライス変異、小(≦3ヌクレオチド)挿入または欠失(ins/del)フレームシフト変異、非小(>3ヌクレオチド)挿入または欠失(ins/del)フレームシフト変異、及び化合物III単独または化合物IIもしくは化合物IVとの組み合わせに反応しないクラスII、III、IVの変異を含めた任意のCFを引き起こす変異である。
いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、切断変異である。いくつかの特定の実施形態では、該切断変異は、表Cに記載される切断変異である。
いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、スプライス変異である。いくつかの特定の実施形態では、該スプライス変異は、表Cに記載されるスプライス変異である。
いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、小(≦3ヌクレオチド)挿入または欠失(ins/del)フレームシフト変異である。いくつかの特定の実施形態では、該小(≦3ヌクレオチド)挿入または欠失(ins/del)フレームシフト変異は、表Cに記載される小(≦3ヌクレオチド)挿入または欠失(ins/del)フレームシフト変異である。
式(I)、(II−A)、(II−B)、(III−A)、(III−B)、(IV−A)、(IV−B)、(IV−C)、(V−A)、(V−B)、(VI−A)、(VI−B)、(VI−C)、及び(VI−D)の化合物、ならびにそれらの医薬的に許容される塩、ならびにそれらの重水素化物のいくつかの実施形態では、当該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、インビトロでの及び/または臨床上のデータに基づいて、(i)本明細書に開示するものから選択される新規化合物(例えば、式(I)、(II−A)、(II−B)、(III−A)、(III−B)、(IV−A)、(IV−B)、(IV−C)、(V−A)、(V−B)、(VI−A)、(VI−B)、(VI−C)、及び(VI−D)の化合物、ならびにその医薬的に許容される塩、ならびにそれらの重水素化誘導体)、ならびに(ii)化合物II、及び/または化合物III及び/または化合物IVの任意の組み合わせと反応することが予想される、及び/または反応する任意のCFを引き起こす変異である。
いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、インビトロでの及び/または臨床上のデータに基づいて、本明細書に開示するものから選択される新規化合物(例えば、誘導体)、及び化合物II、及び化合物IIIの3つの組み合わせと反応することが予想される、及び/または反応する任意のCFを引き起こす変異である。
いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、非小(>3ヌクレオチド)挿入または欠失(ins/del)フレームシフト変異である。いくつかの特定の実施形態では、該非小(>3ヌクレオチド)挿入または欠失(ins/del)フレームシフト変異は、表Cに記載される非小(>3ヌクレオチド)挿入または欠失(ins/del)フレームシフト変異である。
いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、化合物III単独または化合物IIもしくは化合物IVとの組み合わせに反応しないクラスII、III、IVの変異である。いくつかの特定の実施形態では、化合物III単独または化合物IIもしくは化合物IVとの組み合わせに反応しない該クラスII、III、IVの変異は、化合物III単独または化合物IIもしくは化合物IVとの組み合わせに反応しない表Cに記載されるクラスII、III、IVの変異である。
いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、表Cに記載される任意の変異である。
いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、任意の変異であるが、F508delではなく、表A、B、C、及び図2に記載されるものである。
いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、表Aに記載される任意の変異である。いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、表Bに記載される任意の変異である。いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、表Cに記載される任意の変異である。いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してヘテロ接合であり、他方のCFTR遺伝子変異は、図2に記載される任意の変異である。
いくつかの実施形態では、該患者は、F508delに対してホモ接合である。
いくつかの実施形態では、該患者は、ヘテロ接合であり、一方のCFTR対立遺伝子上に図2の表に記載される変異から選択されるCFを引き起こす変異及び他方のCFTR対立遺伝子上に表Cに記載されるCFTR変異から選択される別のCFを引き起こす変異を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する組成物は、呼吸及び非呼吸上皮の頂端膜において残存CFTR活性を示す患者の嚢胞性線維症の治療、その重症度の軽減、または対症療法的な治療に有用である。該上皮表面における残存CFTR活性の存在は、当技術分野で既知の方法、例えば、標準的な電気生理学的、生化学的、または組織化学的技術を使用して容易に検出することができる。かかる方法では、CFTR活性を、インビボまたはエキソビボ電気生理学的技術、発汗もしくは唾液のCl−濃度測定、またはエキソビボ生化学的もしくは組織化学的技術を使用して特定し、細胞表面密度を観察する。かかる方法を使用すると、最も一般的な変異であるF508del、及び他の変異、例えば、G551D変異、またはR117H変異に対してヘテロ接合の患者を含め、様々な異なる変異に対してヘテロ接合またはホモ接合である患者の残存CFTR活性を容易に検出することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示する組成物は、残存CFTR活性をほとんどまたは全く示さない患者の嚢胞性線維症の治療、その重症度の軽減、または対症療法的な治療に有用である。いくつかの実施形態では、本明細書に開示する組成物は、呼吸上皮の頂端膜において残存CFTR活性をほとんどまたは全く示さない患者の嚢胞性線維症の治療、その重症度の軽減、または対症療法的な治療に有用である。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する組成物は、薬理学的方法を用いた残存CFTR活性を示す患者の嚢胞性線維症の治療またはその重症度の軽減に有用である。かかる方法は、細胞表面に存在するCFTRの量を増加させ、それにより、これまで患者に存在しなかったCFTR活性を誘導するか、または患者の残存CFTR活性の現状のレベルを増大させる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する組成物は、残存CFTR活性を示すある特定の遺伝子型の患者の嚢胞性線維症の治療またはその重症度の軽減に有用である。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する組成物は、ある特定の臨床表現型、例えば、上皮の頂端膜における残存CFTR活性の量と通常相関する軽度から中等度の臨床表現型の範囲内の患者の嚢胞性線維症の治療、その重症度の軽減、または対症療法的な治療に有用である。かかる表現型には、膵臓の充足(pancreatic sufficiency)を示す患者が含まれる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する組成物は、膵臓の充足(pancreatic sufficiency)、特発性膵炎及び先天性両側輸精管欠損、または軽度の肺疾患と診断された、残存CFTR活性を示す患者の治療、その重症度の軽減、または対症療法的な治療に有用である。
いくつかの実施形態では、本開示は、インビトロまたはインビボでアニオンチャネル活性を増加させるまたは誘導する方法であって、該チャネルを本明細書に開示する組成物と接触させることを含む方法に関する。いくつかの実施形態では、該アニオンチャネルは、クロライドチャネルまたは重炭酸塩チャネルである。いくつかの実施形態では、該アニオンチャネルは、クロライドチャネルである。
いくつかの実施形態では、該患者は、ヘテロ接合であり、一方の対立遺伝子上にF508del変異を有し、他方の対立遺伝子上に表5から選択される変異を有する:
医薬組成物の正確な必要量は、当該対象の種、年齢、及び全身状態、当該疾患の重症度、具体的な薬剤、その投与方法等に応じて対象によって異なる。本開示の化合物は、投与を容易にするため及び投薬量を均一にするための投薬単位形態で処方されてもよい。本明細書で使用される、「投薬単位形態」という表現は、治療される患者に適切な薬剤の物理的に別個の単位を指す。しかしながら、本開示の化合物及び組成物の1日の総使用量は、担当医師により健全な医学的判断の範囲内で決定されることが理解されよう。任意の特定の患者または生物に特異的な有効用量レベルは、様々な要因に依存し、該要因としては、治療される障害及び該障害の重症度、使用される特定の化合物の活性、使用される特定の組成物、当該患者の年齢、体重、全体的な健康、性別及び食事、使用される特定の化合物の投与の時間、投与経路、及び排泄率、治療期間、使用される特定の化合物と併用されるまたは同時に使用される薬物、ならびに医療分野で周知の同様な要因が挙げられる。本明細書で使用される、「患者」という用語は、動物、例えば、哺乳類、さらに、例えば、ヒトを意味する。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に開示する新規化合物及びそれらの医薬的に許容される塩の重水素化誘導体を含む。重水素化化合物の非限定的な例は、図1に開示されている。
いくつかの実施形態では、本明細書で使用される化合物III−dは、米国特許第8,865,902号(参照することにより本明細書に組み込まれる)に開示されている重水素化化合物:
を含む。
化合物IIとの組み合わせを含めた化合物III−dと他のCFTRコレクターとの組み合わせの臨床効果は、Davies et al.,New Engl.J.Med.379(17):1599−1611(2018)及びDavies et al.,New Engl.J.Med.379(17):1612−1620(2018)に記載されている。
本開示の例示的な実施形態は、以下を含む:本明細書に開示する新規化合物(例えば、式(I)、(II−A)、(II−B)、(III−A)、(III−B)、(IV−A)、(IV−B)、(IV−C)、(V−A)、(V−B)、(VI−A)、(VI−B)、(VI−C)、及び(VI−D)の化合物、それらの医薬的に許容される塩、及び前述のいずれかの重水素化誘導体、図1の化合物及び本明細書に具体的に示すもの等)は、当技術分野で既知の適切な方法によって調製され得る。例えば、それらは、以下の実施例に記載の例示的な合成に従って調製され得る。例えば、式(I)、(II−A)、(II−B)、(III−A)、(III−B)、(IV−A)、(IV−B)、(IV−C)、(V−A)、(V−B)、(VI−A)、(VI−B)、(VI−C)、及び(VI−D)の新規化合物ならびにそれらの医薬的に許容される塩の重水素化誘導体は、1つ以上の水素原子が重水素で置き換えられた中間体及び/または試薬を使用することによって、式(I)、(II−A)、(II−B)、(III−A)、(III−B)、(IV−A)、(IV−B)、(IV−C)、(V−A)、(V−B)、(VI−A)、(VI−B)、(VI−C)、及び(VI−D)の化合物ならびにそれらの医薬的に許容される塩のものと同様の方法で調製され得る。例えば、関連部分が参照することにより本明細書に組み込まれるT.G.Gant“Using deuterium in drug discovery:leaving the label in the drug,”J.Med.Chem.2014,57,3595−3611を参照されたい。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示する化合物及びそれらの医薬的に許容される塩、ならびに前述のいずれかの重水素化誘導体は、スキーム1〜12に示すように調製される。ここに含まれる可変要素は、各々独立して、式(I)のものと同じである。当技術分野で既知の適切な条件(複数可)が、該スキームに示される各ステップに使用され得る。本明細書に開示する方法を用いて、式(I)、(II−A)、(II−B)、(III−A)、(III−B)、(IV−A)、(IV−B)、(IV−C)、(V−A)、(V−B)、(VI−A)、(VI−B)、(VI−C)、及び(VI−D)の化合物、表5及び図1に示す任意の化合物、それらの塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を調製することができる。
いくつかの実施形態では、スキーム1に示すように、該方法は、式(A)の化合物またはその塩を式(B)の化合物またはその塩と反応させ、式(Y)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を生成することを含む。式(A)と式(B)の反応は、カルボン酸とスルホンアミド間の任意の適切なカップリング反応下で、例えば、CDIを用いて行うことができる。いくつかの実施形態では、該カップリング反応は、DBU等の塩基の存在下で行われる。
スキーム1
いくつかの実施形態では、スキーム2に示すように、該方法は、式(Y)の化合物の脱保護により、式(Y−1)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を生成することを含む。式(Y)の脱保護は、保護基R
10に応じて、当業者に容易に明らかである任意の適切な脱保護条件下で行うことができる。いくつかの実施形態では、保護基R
10はBocであり、脱保護条件は酸性である。いくつかの実施形態では、スキーム2に示すように、該方法は、式(Y−1)の化合物を反応させ、式(I)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を生成することを含む。式(Y−1)の反応は、アミンとハロゲン間の任意の適切なカップリング反応下で行うことができる。いくつかの実施形態では、このカップリング反応は、K
2CO
3等の塩基の存在下で行われる。
スキーム2
いくつかの実施形態では、スキーム3に示すように、該方法は、式(A)の化合物またはその塩を式(B−2)の化合物またはその塩と反応させ、式(Y−2)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を生成することを含む。式(A)と式(B−2)の反応は、カルボン酸とスルホンアミド間の任意の適切なカップリング反応下で、例えば、CDIを用いて行うことができる。いくつかの実施形態では、該カップリング反応は、DBU等の塩基の存在下で行われる。
スキーム3
いくつかの実施形態では、スキーム4に示すように、該方法は、式(D)の化合物またはその塩を式(E−2)の化合物またはその塩と反応させ、式(B−2)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を生成することを含む。式(D)と式(E−2)の反応は、アミンとRd間の任意の適切なカップリング反応下で行うことができる。
スキーム4
いくつかの実施形態では、スキーム5に示すように、該方法は、式(A)の化合物またはその塩を式(B−3)の化合物またはその塩と反応させ、式(Y−3)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を生成することを含む。式(A)と式(B−3)の反応は、カルボン酸とスルホンアミド間の任意の適切なカップリング反応下で、例えば、CDIを用いて行うことができる。いくつかの実施形態では、該カップリング反応は、DBU等の塩基の存在下で行われる。
スキーム5
いくつかの実施形態では、スキーム6に示すように、該方法は、式(D)の化合物またはその塩を式(E−3)の化合物またはその塩と反応させ、式(B−3)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を生成することを含む。式(A)と式(B−3)の反応は、アルコールとR
d間の任意の適切なカップリング反応下で行うことができる。
スキーム6
いくつかの実施形態では、スキーム7に示すように、該方法は、式(Z−1)の化合物を式(X)の化合物と反応させ、式(I)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を生成することを含む。式(Z−1)と式(X)の化合物の反応は、窒素とハロゲン間の任意の適切なカップリング反応下で行うことができる。
スキーム7
いくつかの実施形態では、スキーム8に示すように、該方法は、式(Z−1)の化合物を式(X−1)の化合物と反応させ、式(IV−C)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を生成することを含む。式(Z−1)と式(X−1)の化合物の反応は、窒素とハロゲン間の任意の適切なカップリング反応下で行うことができる。
スキーム8
いくつかの実施形態では、スキーム9に示すように、該方法は、式(F)の化合物またはその塩を式(G)の化合物またはその塩と反応させ、式(H)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を生成することを含む。式(F)と式(G)の反応は、アミドと硫黄原子間の任意の適切な反応下で、例えば、臭素を用いて行うことができる。いくつかの実施形態では、該反応は、ピリジン等の塩基の存在下で行われる。式(H)の化合物またはその塩を酸化し、式(J)の化合物またはその塩を形成することができる。いくつかの実施形態では、当該酸化剤は、メタ−クロロペルオキシ安息香酸(m−CPBA)である。
スキーム9
いくつかの実施形態では、スキーム10に示すように、該方法は、式(J)の化合物と式(L)の化合物との反応により、式(M)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を生成することを含む。いくつかの実施形態では、該反応は、水素化ナトリウム等の塩基の存在下で行われる。
スキーム10
いくつかの実施形態では、スキーム11に示すように、該方法は、式(M)の化合物またはその塩をアミンと反応させ、式(N)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を生成することを含み、式中、Xは、NHまたはN(C
1−C
4アルキル)である。いくつかの実施形態では、式(M)と該アミンの反応は、N−クロロスクシンイミドの存在下で行うことができる。式(N)の化合物は、式(O)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体に変換することができる。いくつかの実施形態では、該反応は、還元条件下で行われる。いくつかの実施形態では、該反応は、パラジウム炭素及び水素の存在下で行われる。
スキーム11
いくつかの実施形態では、スキーム12に示すように、該方法は、式(O)の化合物またはその塩を反応させ、式(P)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を生成することを含む。いくつかの実施形態では、式(O)の反応は、塩基の存在下で行うことができる。いくつかの実施形態では、該塩基はトリエチルアミンである。いくつかの実施形態では、式(O)の反応は、加熱して行うことができる。
スキーム12
さらなる実施形態は、以下を含む:
1. 式Iの化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体であって、
式中、
環Aは、フェニル、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
環Bは、ピリジニル環であり、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
Xは、O、NH、またはN(C1−C4アルキル)であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1、2、3または4であり、
Zは、式(L)
rの2価のリンカーであり、ここで、
rは、1、2、3、4、5、または6であり、
各Lは、独立して、C(R
8)(R
9)基、−O−、及び−NR
b−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される、
前記化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
2.環Aが、フェニル環、ピリジル環、またはピラゾリル環であり、この場合、環Aは、(R1)mで任意に置換される、実施形態1に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
3.各R1が、独立して、重水素、C1−C2アルキル基、及びヒドロキシル基から選択され、mが、0または1である、実施形態1または2に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
4.nが0である、実施形態1〜3のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
5.環Dが、(R4)qで置換された5員のヘテロアリール環である、実施形態1〜4のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
6.環Dが、フェニル環、ピリジニル環、ピラゾリル環、イミダゾリジノン環、ピロリジノン環、またはピリジノン環であり、この場合、環Dは、(R4)qで置換される、実施形態1〜4のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
7.環Dが、
であり、
が、環Dの環Bへの結合点を示す、実施形態1〜4のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
8.環Dが、
であり、
が、環Dの環Bへの結合点を示す、実施形態7に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
9.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態1〜8のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
10.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基を形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態1〜9のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
11.各R4が、独立して、オキソ基または−O−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、または5であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態1〜8のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
12.各R
4が、独立して、
から選択され、
が、R
4の環Dへの結合点を示す、
実施形態1〜8のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
13.kが、3、4、5、または6である、実施形態1〜12のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
14.qが1である、実施形態1〜13のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
15.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基、−O−、及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択される、
実施形態1〜14のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
16.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、
各R8及びR9は、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbは、独立して、水素及びメチルから選択される、
実施形態1〜14のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
17.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbは水素である、
実施形態1〜14のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
18.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基、−O−、及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は水素であり、
各Rbは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択される、
実施形態1〜14のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
19.各R3が、独立して、CD3である、実施形態1〜18のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
20.式(I)の化合物が、式(II−A)もしくは(II−B)の化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体である、実施形態1に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体であって、
式中、
*で表される炭素は、S−立体化学またはR−立体化学を有し、
環Aは、フェニル、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
環Bは、ピリジニル環であり、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル基、オキソ基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1、2、3、または4であり、
Zは、式(L)
rの2価のリンカーであり、ここで、
rは、1、2、3、4、5、または6であり、
各Lは、独立して、C(R
8)(R
9)基、−O−、及び−NR
b−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される、
前記化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
21.環Aが、フェニル環、ピリジル環、またはピラゾリル環であり、この場合、環Aは、(R1)mで任意に置換される、実施形態20に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
22.各R1が、独立して、重水素、C1−C2アルキル基、及びヒドロキシル基から選択され、mが、0または1である、実施形態20または21に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
23.nが0である、実施形態20〜22のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
24.環Dが、(R4)qで置換された5員のヘテロアリール環である、実施形態20〜23のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
25.環Dが、ピラゾリル環またはピリジノン環であり、この場合、環Dは、R4で置換される、実施形態20〜23のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
26.環Dが、
であり、
が、環Dの環Bへの結合点を示す、
実施形態20〜23のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
27.環Dが、
であり、
が、環Dの環Bへの結合点を示す、
実施形態20〜23のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
28.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態20〜27のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
29.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基を形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態20〜28のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
30.各R4が、独立して、オキソ基または−O−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、または5であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態20〜28のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
31.各R
4が、独立して、
から選択され、
が、R
4の環Dへの結合点を示す、
実施形態20〜28のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
32.kが、3、4、5、または6である、実施形態20〜31のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
33.qが1である、実施形態20〜32のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
34.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基、−O−、及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択される、
実施形態20〜33のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
35.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbは、独立して、水素及びメチルから選択される、
実施形態20〜23のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
36.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbは水素である、
実施形態20〜33のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
37.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基、−O−、及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は水素であり、
各Rbは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択される、
実施形態20〜33のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
38.各R3が、独立して、CD3である、実施形態20〜37のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
39.式Iの化合物が、式(III−A)もしくは(III−B)の化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体である、実施形態1に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体であって、
式中、
*で表される炭素は、S−立体化学またはR−立体化学を有し、
環Aは、フェニル、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
環Bは、ピリジニル環であり、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1または2であり、
Zは、式(L)
rの2価のリンカーであり、ここで、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R
8)(R
9)基、−O−、及び−NR
b−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される、
前記化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
40.環Aが、フェニル環、ピリジル環、またはピラゾリル環であり、この場合、環Aは、(R1)mで任意に置換される、実施形態39に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
41.各R1が、独立して、重水素、C1−C2アルキル基、及びヒドロキシル基から選択され、mが、0または1である、実施形態39または40に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
42.nが0である、実施形態39〜41のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
43.環Dが、(R4)qで置換された5員のヘテロアリール環である、実施形態39〜42のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
44.環Dが、(R4)qで置換されたピラゾリル環である、実施形態39〜42のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
45.環Dが、
であり、
が、環Dの環Bへの結合点を示す、
実施形態39〜42のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
46.環Dが、
であり、
が、環Dの環Bへの結合点を示す、
実施形態39〜42のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
47.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態39〜46のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
48.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基を形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態39〜47のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
49.各R4が、独立して、オキソ基または−O−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、または5であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態39〜47のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
50.各R
4が、独立して、
から選択され、
が、R
4の環Dへの結合点を示す、
実施形態39〜47のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
51.kが、3、4、5、または6である、実施形態39〜50のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
52.qが1である、実施形態39〜51のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
53.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基、−O−、及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択される、
実施形態39〜52のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
54.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbは、独立して、水素及びメチルから選択される、
実施形態39〜52のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
55.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbは水素である、
実施形態39〜52のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
56.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基、−O−、及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は水素であり、
各Rbは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択される、
実施形態39〜52のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
57.各R3が、独立して、CD3である、実施形態39〜56のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
58.式Iの化合物が、式IV−Aの化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体である、実施形態1に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体であって、
式中、
*で表される炭素は、S−立体化学またはR−立体化学を有し、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
Xは、O、NH、またはN(C
1−C
4アルキル)であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1または2であり、
Zは、式(L)
rの2価のリンカーであり、ここで、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R
8)(R
9)基、−O−、及び−NR
b−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される、
前記化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
59.各R1が、独立して、重水素、C1−C2アルキル基、及びヒドロキシル基から選択され、mが、0または1である、実施形態58に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
60.nが0である、実施形態58または59に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
61.環Dが、(R4)qで置換された5員のヘテロアリール環である、実施形態58〜60のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
62.環Dが、(R4)qで置換されたピラゾリル環である、実施形態58〜60のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
63.環Dが、
であり、
が、環Dの環Bへの結合点を示す、
実施形態58〜60のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
64.環Dが、
であり、
が、環Dの環Bへの結合点を示す、
実施形態58〜60のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
65.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態58〜64のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
66.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基を形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態58〜65のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
67.各R4が、独立して、オキソ基または−O−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、または5であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態58〜66のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
68.各R
4が、独立して、
から選択され、
が、R
4の環Dへの結合点を示す、
実施形態58〜67のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
69.kが、3、4、5、または6である、実施形態58〜68のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
70.qが1である、実施形態58〜69のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
71.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基、−O−、及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択される、
実施形態58〜70のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
72.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbは、独立して、水素及びメチルから選択される、
実施形態58〜70のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
73.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbは水素である、
実施形態58〜70のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
74.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基、−O−、及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は水素であり、
各Rbは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択される、
実施形態58〜70のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
75.各R3が、独立して、CD3である、実施形態58〜74のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
76.式Iの化合物が、式IV−Bの化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体である、実施形態1に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体であって、
式中、
*で表される炭素は、S−立体化学またはR−立体化学を有し、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1または2であり、
rは、3または4であり、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される、
前記化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
77.各R8及びR9が、独立して、水素、重水素、ハロゲン、C1−C2アルキル基、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される、実施形態76に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
78.各R8及びR9がHである、実施形態76または77に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
79.各R1が、独立して、重水素、C1−C2アルキル基、及びヒドロキシル基から選択され、mが、0または1である、実施形態76〜78のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
80.nが0である、実施形態76〜79のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
81.環Dが、(R4)qで置換された5員のヘテロアリール環である、実施形態76〜80のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
82.環Dが、(R4)qで置換されたピラゾリル環である、実施形態76〜80のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
83.環Dが、
であり、
が、環Dの環Bへの結合点を示す、
実施形態76〜80のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
84.環Dが、
であり、
が、環Dの環Bへの結合点を示す、
実施形態76〜80のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
85.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態76〜84のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
86.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基を形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態76〜84のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体
87.各R4が、独立して、オキソ基または−O−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、または5であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態76〜84のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体
88.各R
4が、独立して、
であり、
が、R
4の環Dへの結合点を示す、
実施形態76〜84のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
89.kが、3、4、5、または6である、実施形態76〜88のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
90.qが1である、実施形態76〜89のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
91.rが、3、4、または5であり、
各R8及びR9が、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbが、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択される、
実施形態76〜90のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
92.rが、3、4、または5であり、
各R8及びR9が、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbが、独立して、水素及びメチルから選択される、
実施形態76〜90のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
93.rが、3、4、または5であり、
各R8及びR9が、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbが水素である、
実施形態76〜90のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
94.rが、3、4、または5であり、
各R8及びR9が水素であり、
各Rbが、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択される、
実施形態76〜90のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
95.各R3が、独立して、CD3である、実施形態76〜94のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
96.式Iの化合物が、式IV−Cの化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体である、実施形態1に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体であって、
式中、
*で表される炭素は、S−立体化学またはR−立体化学を有し、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1または2であり、
rは、3または4であり、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される、
前記化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
97.各R8及びR9が、独立して、水素、重水素、ハロゲン、C1−C2アルキル基、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される、実施形態96に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
98.各R8及びR9がHである、実施形態96または97に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
99.各R1が、独立して、重水素、C1−C2アルキル基、及びヒドロキシル基から選択され、mが、0または1である、実施形態96〜98のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
100.nが0である、実施形態96〜99のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
101.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態96〜100のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
102.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基を形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態96〜100のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体
103.各R4が、独立して、オキソ基または−O−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、または5であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態96〜100のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
104.各R
4が、独立して、
から選択され、
が、R
4の環Dへの結合点を示す、
実施形態96〜100のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
105.kが、3、4、5、または6である、実施形態96〜104のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
106.qが1である、実施形態96〜105のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
107.rが、3、4、または5であり、
各R8及びR9が、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbが、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択される、
実施形態96〜106のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
108.rが、3、4、または5であり、
各R8及びR9が、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbが、独立して、水素及びメチルから選択される、
実施形態96〜106のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
109.rが、3、4、または5であり、
各R8及びR9が、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbが水素である、
実施形態96〜106のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
110.rが、3、4、または5であり、
各R8及びR9が水素であり、
各Rbが、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択される、
実施形態96〜106のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
111.各R3が、独立して、CD3である、実施形態96〜110のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
112.式Iの化合物が、式V−Aの化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体である、実施形態1に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体であって、
式中、
*で表される炭素は、S−立体化学またはR−立体化学を有し、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1または2であり、
Zは、式(L)
rの2価のリンカーであり、ここで、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R
8)(R
9)基、−O−、及び−NR
b−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される、
前記化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
113.各R1が、独立して、重水素、C1−C2アルキル基、及びヒドロキシル基から選択され、mが、0または1である、実施形態112に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
114.nが0である、実施形態112または113に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
115.環Dが、(R4)qで置換された5員のヘテロアリール環である、実施形態112〜114のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
116.環Dが、(R4)qで置換されたピラゾリル環である、実施形態112〜114のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
117.環Dが、
であり、
が、環Dの環Bへの結合点を示す、
実施形態112〜114のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
118.環Dが、
であり、
が、環Dの環Bへの結合点を示す、
実施形態112〜117のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
119.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態112〜118のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
120.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基を形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態112〜118のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
121.各R4が、独立して、オキソ基または−O−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、または5であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態112〜118のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
122.各R
4が、独立して、
から選択され、
が、R
4の環Dへの結合点を示す、
実施形態112〜118のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
123.kが、3、4、5、または6である、実施形態112〜122のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
124.qが1である、実施形態112〜123のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
125.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基、−O−、及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択される、
実施形態112〜124のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
126.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbは、独立して、水素及びメチルから選択される、
実施形態112〜124のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
127.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbは水素である、
実施形態112〜124のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
128.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基、−O−、及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は水素であり、
各Rbは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択される、
実施形態112〜124のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
129.各R3が、独立して、CD3である、実施形態112〜128のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
130.式Iの化合物が、式V−Bの化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体である、実施形態1に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体であって、
式中、
*で表される炭素は、S−立体化学またはR−立体化学を有し、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1または2であり、
rは、3、4、または5であり、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される、
前記化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
131.各R8及びR9が、独立して、水素、重水素、ハロゲン、C1−C2アルキル基、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される、実施形態130に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
132.各R8及びR9がHである、実施形態130または131に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
133.各R1が、独立して、重水素、C1−C2アルキル基、及びヒドロキシル基から選択され、mが、0または1である、実施形態130〜132のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
134.nが0である、実施形態130〜133のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
135.環Dが、(R4)qで置換された5員のヘテロアリール環である、実施形態130〜134のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
136.環Dが、(R4)qで置換されたピラゾリル環である、実施形態130〜134のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
137.環Dが、
であり、
が、環Dの環Bへの結合点を示す、
実施形態130〜134のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
138.環Dが、
であり、
が、環Dの環Bへの結合点を示す、
実施形態130〜137のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
139.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態130〜138のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
140.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基を形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態130〜138のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
141.各R4が、独立して、オキソ基または−O−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、または5であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態130〜138のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
142.各R
4が、独立して、
から選択され、
が、R
4の環Dへの結合点を示す、
実施形態130〜138のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
143.kが、3、4、5、または6である、実施形態130〜142のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
144.qが1である、実施形態130〜143のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
145.rが、3、4、または5であり、
各R8及びR9が、独立して、水素及び重水素から選択される、
実施形態130〜144のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
146.rが、3、4、または5であり、
各R8及びR9が水素である、
実施形態130〜144のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
147.rが、3、4、または5であり、
各R8及びR9が重水素である、
実施形態130〜144のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
148.rが、3または4であり、
各R8及びR9が水素である、
実施形態130〜144のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
149.各R3が、独立して、CD3である、実施形態130〜148のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
150.式Iの化合物が、式VI−AもしくはVI−Bの化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体である、実施形態1に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体であって、
式中、
*で表される炭素は、S−立体化学またはR−立体化学を有し、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1または2であり、
Zは、式(L)
rの2価のリンカーであり、ここで、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R
8)(R
9)基、−O−、及び−NR
b−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される、
前記化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
151.各R1が、独立して、重水素、C1−C2アルキル基、及びヒドロキシル基から選択され、mが、0または1である、実施形態150に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
152.nが0である、実施形態150または151に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
153.環Dが、(R4)qで置換された5員のヘテロアリール環である、実施形態150〜152のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
154.環Dが、(R4)qで置換されたピラゾリル環である、実施形態150〜152のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
155.環Dが、
であり、
が、環Dの環Bへの結合点を示す、
実施形態150〜152のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
156.環Dが、
であり、
が、環Dの環Bへの結合点を示す、
実施形態150〜152のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
157.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態150〜156のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
158.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基を形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態150〜156のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
159.各R4が、独立して、オキソ基または−O−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、または5であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態150〜156のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
160.各R
4が、独立して、
から選択され、
が、R
4の環Dへの結合点を示す、
実施形態150〜156のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
161.kが、3、4、5、または6である、実施形態150〜160のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
162.qが1である、実施形態150〜161のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
163.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基、−O−、及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択される、
実施形態150〜162のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
164.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbは、独立して、水素及びメチルから選択される、
実施形態150〜162のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
165.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は、独立して、水素及び重水素から選択され、
各Rbは水素である、
実施形態150〜162のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
166.Zが、式(L)rの2価のリンカーであり、式中、
rは、3、4、または5であり、
各Lは、独立して、C(R8)(R9)基、−O−、及び−NRb−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R8及びR9は水素であり、
各Rbは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択される、
実施形態150〜162のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
167.各R3が、独立して、CD3である、実施形態150〜166のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
168.式Iの化合物が、式VI−CもしくはVI−Dの化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体である、実施形態1に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体であって、
式中、
*で表される炭素は、S−立体化学またはR−立体化学を有し、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
Xは、O、NH、またはN(C
1−C
4アルキル)であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1または2であり、
rは、3または4であり、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される、
前記化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
169.各R8及びR9が、独立して、水素、重水素、ハロゲン、C1−C2アルキル基、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される、実施形態168に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
170.各R8及びR9がHである、実施形態169または169に記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
171.各R1が、独立して、重水素、C1−C2アルキル基、及びヒドロキシル基から選択され、mが、0または1である、実施形態168〜170のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
172.nが0である、実施形態168〜171のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
173.環Dが、(R4)qで置換された5員のヘテロアリール環である、実施形態168〜172のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
174.環Dが、(R4)qで置換されたピラゾリル環である、実施形態168〜172のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
175.環Dが、
であり、
が、環Dの環Bへの結合点を示す、
実施形態168〜172のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
176.環Dが、
であり、
が、環Dの環Bへの結合点を示す、
実施形態168〜172のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
177.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態168〜172のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
178.各R4が、独立して、オキソ基または−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基を形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態168〜176のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
179.各R4が、独立して、オキソ基または−O−(Y)k−R7基から選択され、ここで、
kは、0、1、2、3、4、または5であり、
各Yは、独立して、C(R5)(R6)基、−O−、及び−NRa−基から選択され、−(Y)k−R7のヘテロ原子は、−(Y)k−R7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R5及びR6は、独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C4アルキル基、及びC3−5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR5及びR6が一緒になって、C3−5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R5及びR6は、任意に独立して、C1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C1−C2アルコキシル基、及びC1−C2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各Raは、独立して、水素及びC1−C2アルキル基から選択され、
R7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC1−C2アルキル基、C1−C2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC3−C10シクロアルキル基から選択される、
実施形態168〜176のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
180.各R
4が、独立して、
から選択され、
が、R
4の環Dへの結合点を示す、
実施形態168〜176のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
181.kが、3、4、5、または6である、実施形態168〜180のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
182.qが1である、実施形態168〜181のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
183.rが、3、4、または5であり、
各R8及びR9が、独立して、水素及び重水素から選択される、
実施形態168〜182のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
184.rが、3、4、または5であり、
各R8及びR9が水素である、
実施形態168〜182のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
185.rが、3、4、または5であり、
各R8及びR9が重水素である、
実施形態168〜182のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
186.rが、3または4であり、
各R8及びR9が水素である、
実施形態168〜182のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
187.各R3が、独立して、CD3である、実施形態168〜186のいずれか1つに記載の化合物。
188.式(II−A)または(III−A)の*で表される炭素がS−立体化学を有し、式(II−B)または(III−B)の*で表される炭素がR−立体化学を有する、実施形態20〜57のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
189.式(IV−A)、(IV−B)、(IV−C)、(V−A)、(V−B)、(VI−A)、(VI−B)、(VI−C)、及び(VI−D)のいずれか1つの*で表される炭素がS−立体化学を有する、実施形態58〜187のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
190.式(IV−A)、(IV−B)、(IV−C)、(V−A)、(V−B)、(VI−A)、(VI−B)、(VI−C)、及び(VI−D)のいずれか1つの*で表される炭素がR−立体化学を有する、実施形態58〜187のいずれか1つに記載の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
191.図1に示す化合物番号1〜302、それらの医薬的に許容される塩、及び前述のいずれかの重水素化誘導体から選択される化合物。
192.図1に示す化合物番号303〜309、それらの医薬的に許容される塩、及び前述のいずれかの重水素化誘導体から選択される化合物。
193.
それらの医薬的に許容される塩、及び前述のいずれかの重水素化誘導体から選択される化合物。
194.実施形態1〜191のいずれか1つに記載の化合物から選択される少なくとも1つの化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体、ならびに任意に、以下の1つ以上を含む医薬組成物:
(a)化合物II:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体、
(b)化合物III:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体、及び
(c)医薬的に許容される担体。
195.嚢胞性線維症を治療する方法であって、それを必要とする患者に、実施形態1〜191のいずれか1つに記載の化合物または実施形態194に記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
196.実施形態1〜191のいずれか1つに記載の化合物から選択される少なくとも1つの化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体、及び任意に、以下の1つ以上:
(a)化合物II:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体、
(b)化合物III:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体
の嚢胞性線維症を治療するための使用。
197.式(X)の化合物:
その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体であって、
式中、
Q
aはハロゲンであり、
環Aは、フェニル、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
環Bは、ピリジニル環であり、
Xは、O、NH、またはN(C
1−C
4アルキル)であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
Zは、式(L)
rの2価のリンカーであり、ここで、
rは、1、2、3、4、5、または6であり、
各Lは、独立して、C(R
8)(R
9)基、−O−、及び−NR
b−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される、
前記化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
198.式(Y)の化合物:
その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体であって、
式中、
Q
bはハロゲンであり、
R
10は水素または保護基であり、
環Aは、フェニル、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
環Bは、ピリジニル環であり、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
Xは、O、NH、またはN(C
1−C
4アルキル)であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1、2、3または4であり、
Zは、式(L)
rの2価のリンカーであり、ここで、
rは、1、2、3、4、5、または6であり、
各Lは、独立して、C(R
8)(R
9)基、−O−、及び−NR
b−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される、
前記化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体。
199.式(I)の化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体の調製方法であって、
式(Y−I)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体の環CのNH基と環BのQ
b基をカップリングして、式(I)の化合物、その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を生成することを含み:
式中、
Q
bはハロゲンであり、
環Aは、フェニル、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
環Bは、ピリジニル環であり、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
Xは、O、NH、またはN(C
1−C
4アルキル)であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1、2、3または4であり、
Zは、式(L)
rの2価のリンカーであり、ここで、
rは、1、2、3、4、5、または6であり、
各Lは、独立して、C(R
8)(R
9)基、−O−、及び−NR
b−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される、
前記方法。
200.前記カップリングが塩基の存在下で行われる、実施形態198に記載の方法。
201.式(Y)の化合物:
その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体の調製方法であって、
式(A)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を、式(B)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体と反応させ、前記式(Y)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を生成すること:
及び
任意に、式(Y)の環CのN保護基を脱保護することを含み、式中、
Q
bはハロゲンであり、
式(Y)のR
10は、水素またはN保護基であり、
式(B)のR
10は、N保護基であり、
環A、環B、環D、X、R
1、m、R
2、n、R
3、R
4、q、Z、R
10、及びそれらの可変要素は、実施形態1に記載されている通りである、前記方法。
202.式(A)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体と、式(B)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体との前記反応が、塩基の存在下で行われる、実施形態201に記載の方法。
203.式(A)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体と、式(B)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体との前記反応が、式(A)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体をカップリング試薬と反応させ、その後、式(B)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体と塩基の存在下で反応させることを含む、実施形態201に記載の方法。
204.式(Y−2)の化合物:
その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体の調製方法であって、式中、
Q
bはハロゲンであり、
環Aは、フェニル、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
環Bは、ピリジニル環であり、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
Xは、O、NH、またはN(C
1−C
4アルキル)であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1、2、3、または4であり、
rは、1、2、3、4、または5であり、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
R
10は、水素または保護基であり、
式(A)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を、式(B−2)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体と反応させ、前記式(Y−2)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を生成することを含む、
前記方法:
205.式(A)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体と、式(B−2)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体との前記反応が、塩基の存在下で行われる、実施形態204に記載の方法。
206.式(A)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体と、式(B−2)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体との前記反応が、式(A)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体をカップリング試薬と反応させ、その後、式(B−2)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体と塩基の存在下で反応させることを含む、実施形態205に記載の方法。
207.さらに、式(D)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を、式(E−2)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体と反応させ、前記式(B−2)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を生成することを含み:
式中、R
dはハロゲンである、
実施形態204〜206のいずれか1つに記載の方法。
208.式(Y−3)の化合物:
その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体の調製方法であって、
式(A)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を、式(B−3)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体と反応させ、前記式(Y−3)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を生成することを含む、前記方法:
。
209.式(A)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体と、式(B−3)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体との前記反応が、塩基の存在下で行われる、実施形態208に記載の方法。
210.式(A)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体と、式(B−3)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体との前記反応が、式(A)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体をカップリング試薬と反応させ、その後、式(B−3)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体と塩基の存在下で反応させることを含む、実施形態208に記載の方法。
211.さらに、式(D)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を、式(E−3)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体と反応させ、前記式(B−3)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体を生成することを含む、実施形態208〜210のいずれか1つに記載の方法:
。
212.式(I)の化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体の調製方法であって、式中、環Dが
であり、
式(X)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体と、式(Z−1)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体とを反応させることを含み:
式中、
Q
aはハロゲンであり、
環Aは、フェニル、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
環Bは、ピリジニル環であり、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
Xは、O、NH、またはN(C1−C4アルキル)であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1、2、3または4であり、
Zは、式(L)
rの2価のリンカーであり、ここで、
rは、1、2、3、4、5、または6であり、
各Lは、独立して、C(R
8)(R
9)基、−O−、及び−NR
b−基から選択され、ここで、Zのヘテロ原子は、Zの別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される、
前記方法。
213.式(IV−C)の化合物:
その医薬的に許容される塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体の調製方法であって、
式(X−1)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体と、式(Z−1)の化合物、その塩、または前述のいずれかの重水素化誘導体とを反応させることを含み
式中、
Q
aはハロゲンであり、
*で表される炭素は、S−立体化学またはR−立体化学を有し、
環Dは、フェニル環、5員のヘテロシクリル環、6員のヘテロシクリル環、5員のヘテロアリール環、または6員のヘテロアリール環であり、
各R
1は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
mは、0、1、2、3、または4であり、
各R
2は、独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2アルコキシル基、C
1−C
2ハロアルキル基、C
1−C
2ハロアルコキシル基、ハロゲン、シアノ基、及びヒドロキシル基から選択され、
nは、0、1、または2であり、
各R
3は、メチルであり、
各R
4は、独立して、ハロゲン、オキソ基、ヒドロキシル基、シアノ基、及び−(Y)
k−R
7基から選択されるか、または、任意に、2つのR
4は、それらが結合する原子(複数可)と一緒になって、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で任意に及び独立して置換される5〜6員のシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、ここで、
kは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
各Yは、独立して、C(R
5)(R
6)基、−O−、及び−NR
a−基から選択され、−(Y)
k−R
7のヘテロ原子は、−(Y)
k−R
7の別のヘテロ原子に結合しておらず、ここで、
各R
5及びR
6は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
4アルキル基、及びC
3−
5シクロアルキル基から選択されるか、または、同じ炭素上のR
5及びR
6が一緒になって、C
3−
5シクロアルキル基もしくはオキソを形成し、
各R
5及びR
6は、任意に独立して、C
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択される1つ以上の基で置換され、
各R
aは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択され、
R
7は、水素、ハロゲン、シアノ基、ならびにC
1−C
2アルキル基、C
1−C
2ハロアルキル基、及びハロゲンから選択される1つ以上の基で任意に置換されるC
3−C
10シクロアルキル基から選択され、
qは、1または2であり、
rは、3または4であり、
各R
8及びR
9は、独立して、水素、ハロゲン、C
1−C
2アルキル基、ヒドロキシル基、C
1−C
2アルコキシル基、及びC
1−C
2ハロアルコキシル基から選択され、
各R
bは、独立して、水素及びC
1−C
2アルキル基から選択される、
前記方法。
214.医薬的に許容される塩の形態である、実施形態1〜190のいずれか1つに記載の化合物。
215.前記医薬的に許容される塩が、ナトリウム塩、カルシウム塩、またはカリウム塩である、実施形態214に記載の化合物。
216.前記医薬的に許容される塩がカルシウム塩である、実施形態215に記載の化合物。
217.医薬的に許容される塩の形態である、実施形態191に記載の化合物。
218.前記医薬的に許容される塩が、ナトリウム塩、カルシウム塩、またはカリウム塩である、実施形態217に記載の化合物。
219.前記医薬的に許容される塩がカルシウム塩である、実施形態218に記載の化合物。
220.医薬的に許容される塩の形態である、実施形態192に記載の化合物。
221.前記医薬的に許容される塩が、ナトリウム塩、カルシウム塩、またはカリウム塩である、実施形態220に記載の化合物。
222.前記医薬的に許容される塩がカルシウム塩である、実施形態221に記載の化合物。
223.医薬的に許容される塩の形態である、実施形態193に記載の化合物。
224.前記医薬的に許容される塩が、ナトリウム塩、カルシウム塩、またはカリウム塩である、実施形態223に記載の化合物。
225.前記医薬的に許容される塩がカルシウム塩である、実施形態224に記載の化合物。
226.
である、
実施形態193に記載の化合物。
227.
のカルシウム塩の形態である、
実施形態193に記載の化合物。
228.
である、
実施形態193に記載の化合物。
229.
のカルシウム塩の形態である、
実施形態193に記載の化合物。
230.
である、
実施形態193に記載の化合物。
231.
のカルシウム塩の形態である、
実施形態193に記載の化合物。
232.
である、
実施形態193に記載の化合物。
233.
のカルシウム塩の形態である、
実施形態193に記載の化合物。
234.
である、
実施形態193に記載の化合物。
235.
のカルシウム塩の形態である、
実施形態193に記載の化合物。
236.
である、
実施形態193に記載の化合物。
237.
のカルシウム塩の形態である、
実施形態193に記載の化合物。
238.
である、
実施形態193に記載の化合物。
239.
のカルシウム塩の形態である、
実施形態193に記載の化合物。
240.
である、
実施形態193に記載の化合物。
241.
のカルシウム塩の形態である、
実施形態193に記載の化合物。
242.
である、
実施形態193に記載の化合物。
243.
のカルシウム塩の形態である、
実施形態193に記載の化合物。
244.
である、
実施形態193に記載の化合物。
245.
のカルシウム塩の形態である、
実施形態193に記載の化合物。
246.前記化合物が医薬的に許容される塩の形態である、実施形態195に記載の嚢胞性線維症を治療する方法。
247.前記医薬的に許容される塩がナトリウム塩、カルシウム塩、またはカリウム塩である、実施形態246に記載の方法。
248.前記医薬的に許容される塩がカルシウム塩である、実施形態247に記載の方法。
249.嚢胞性線維症を治療する方法であって、実施形態192に記載の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含む、前記方法。
250.嚢胞性線維症を治療する方法であって、実施形態193または226〜245のいずれか1つに記載の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含む、前記方法。
251.前記化合物が、医薬的に許容される塩の形態である、実施形態249または250に記載の嚢胞性線維症を治療する方法。
252.前記医薬的に許容される塩が、ナトリウム塩、カルシウム塩、またはカリウム塩である、実施形態251に記載の方法。
253.前記医薬的に許容される塩が、カルシウム塩である、実施形態252に記載の方法。
254.嚢胞性線維症を治療する方法であって、実施形態1〜190のいずれか1つに記載の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含み、前記化合物が、化合物IIIまたはその医薬的に許容される塩もしくは重水素化誘導体と組み合わせて投与される、前記方法。
255.嚢胞性線維症を治療する方法であって、実施形態191に記載の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含み、前記化合物が、化合物IIIまたはその医薬的に許容される塩もしくは重水素化誘導体と組み合わせて投与される、前記方法。
256.嚢胞性線維症を治療する方法であって、実施形態192に記載の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含み、前記化合物が、化合物IIIまたはその医薬的に許容される塩もしくは重水素化誘導体と組み合わせて投与される、前記方法。
257.嚢胞性線維症を治療する方法であって、実施形態193または226〜245のいずれか1つに記載の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含み、前記化合物が、化合物IIIまたはその医薬的に許容される塩もしくは重水素化誘導体と組み合わせて投与される、前記方法。
258.化合物IIIの前記重水素化誘導体が、化合物III−dである、実施形態254〜257のいずれか1つに記載の方法。
259.嚢胞性線維症を治療する方法であって、実施形態1〜190のいずれか1つに記載の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含み、前記化合物が、(a)化合物II及び(b)化合物IIIまたはその重水素化誘導体と組み合わせて投与される、前記方法。
260.嚢胞性線維症を治療する方法であって、実施形態191に記載の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含み、前記化合物が、(a)化合物II及び(b)化合物IIIまたはその重水素化誘導体と組み合わせて投与される、前記方法。
261.嚢胞性線維症を治療する方法であって、実施形態192に記載の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含み、前記化合物が、(a)化合物II及び(b)化合物IIIまたはその重水素化誘導体と組み合わせて投与される、前記方法。
262.嚢胞性線維症を治療する方法であって、実施形態193または226〜245のいずれか1つに記載の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含み、前記化合物が、(a)化合物II及び(b)化合物IIIまたはその重水素化誘導体と組み合わせて投与される、前記方法。
263.化合物IIIの前記重水素化誘導体が、化合物III−dである、実施形態259〜262のいずれか1つに記載の方法。
264.前記化合物が、医薬的に許容される塩の形態である、実施形態254〜262のいずれか1つに記載の方法。
265.前記医薬的に許容される塩が、ナトリウム塩、カルシウム塩、またはカリウム塩である、実施形態264に記載の方法。
266.前記医薬的に許容される塩が、カルシウム塩である、実施形態265に記載の方法。
267.実施形態191に記載の化合物及び医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
268.実施形態192に記載の化合物及び医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
269.実施形態193または226〜245のいずれか1つに記載の化合物及び医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
270.前記化合物が、医薬的に許容される塩の形態である、実施形態267〜269のいずれか1つに記載の医薬組成物。
271.前記医薬的に許容される塩が、ナトリウム塩、カルシウム塩、またはカリウム塩である、実施形態270に記載の医薬組成物。
272.前記医薬的に許容される塩がカルシウム塩である、実施形態271に記載の医薬組成物。
273.さらに、化合物IIIまたはその医薬的に許容される塩もしくは重水素化誘導体を含む、実施形態267〜272のいずれか1つに記載の医薬組成物。
274.化合物IIIの前記重水素化誘導体が、化合物III−dである、実施形態273に記載の医薬組成物。
275.さらに、(a)化合物II及び(b)化合物IIIまたはその重水素化誘導体を含む、実施形態267〜272のいずれか1つに記載の医薬組成物。
276.化合物IIIの前記重水素化誘導体が、化合物III−dである、実施形態275に記載の医薬組成物。
277.嚢胞性線維症の治療に使用するための実施形態1〜190のいずれか1つに記載の化合物。
278.嚢胞性線維症の治療に使用するための実施形態191に記載の化合物。
279.嚢胞性線維症の治療に使用するための実施形態192に記載の化合物。
280.嚢胞性線維症の治療に使用するための実施形態193または226〜245のいずれか1つに記載の化合物。
281.医薬的に許容される塩の形態である、実施形態277〜280のいずれか1つに記載の使用のための化合物。
282.前記医薬的に許容される塩が、ナトリウム塩、カルシウム塩、またはカリウム塩である、実施形態281に記載の使用のための化合物。
283.前記医薬的に許容される塩がカルシウム塩である、実施形態282に記載の使用のための化合物。
284.前記治療が、さらに、化合物IIIの投与を含む、実施形態277〜283のいずれか1つに記載の使用のための化合物。
285.前記治療が、さらに、化合物III−dの投与を含む、実施形態277〜283のいずれか1つに記載の使用のための化合物。
286.前記治療が、さらに、化合物II及び化合物IIIの投与を含む、実施形態277〜283のいずれか1つに記載の使用のための化合物。
287.前記治療が、さらに、化合物II及び化合物III−dの投与を含む、実施形態277〜283のいずれか1つに記載の使用のための化合物。
他の実施形態は、以下を含む:
A. 式Iの化合物:
。
C.(i)式Iの化合物
及び
(ii)医薬的に許容される担体を含む、
医薬組成物。
D. さらに、化合物II:
を含む、
実施形態Cに記載の医薬組成物。
E. さらに、化合物II:
の医薬的に許容される塩を含む、
実施形態Cに記載の医薬組成物。
F. さらに、化合物III:
を含む、
実施形態Cに記載の医薬組成物。
G. さらに、化合物III:
の医薬的に許容される塩を含む、
実施形態Cに記載の医薬組成物。
H. さらに、化合物III:
を含む、
実施形態Dに記載の医薬組成物。
I. さらに、化合物III:
の医薬的に許容される塩を含む、
実施形態Dに記載の医薬組成物。
J. さらに、化合物III:
を含む、
実施形態Eに記載の医薬組成物。
K. さらに、化合物III:
の医薬的に許容される塩を含む、
実施形態Eに記載の医薬組成物。
L.(A)式Iの化合物
の医薬的に許容される塩及び
(B) 医薬的に許容される担体を含む、
医薬組成物。
M. さらに、化合物II:
を含む、
実施形態Lに記載の医薬組成物。
N. さらに、化合物II:
の医薬的に許容される塩を含む、
実施形態Lに記載の医薬組成物。
O. さらに、化合物III:
を含む、
実施形態Lに記載の医薬組成物。
P. さらに、化合物III:
の医薬的に許容される塩を含む、
実施形態Lに記載の医薬組成物。
Q. さらに、化合物III:
を含む、
実施形態Mに記載の医薬組成物。
R. さらに、化合物III:
の医薬的に許容される塩を含む、
実施形態Mに記載の医薬組成物。
S. さらに、化合物III:
を含む、
実施形態Mに記載の医薬組成物。
T. さらに、化合物III:
の医薬的に許容される塩を含む、
実施形態Mに記載の医薬組成物。
U. 式Iの化合物
を、それを必要とする患者に投与することを含む、嚢胞性線維症を治療する方法。
V. 式Iの化合物
の医薬的に許容される塩を、
それを必要とする患者に投与することを含む、嚢胞性線維症を治療する方法。
W.(A)式Iの化合物
及び
(B) 医薬的に許容される担体を含む医薬組成物を、
それを必要とする患者に投与することを含む、嚢胞性線維症を治療する方法。
X.式Iの化合物
の医薬的に許容される塩及び
医薬的に許容される担体を含む医薬組成物を、
それを必要とする患者に投与することを含む、嚢胞性線維症を治療する方法。
一般的な実験手順
以下の実施例のある特定の略語の定義を以下に要約する:
Boc無水物((Boc)2O):ジ−tert−ブチルジカーボネート
CDI:カルボニルジイミダゾール
DABCO:1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン
DBU:1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデカ−7−エン
DCM:ジクロロメタン
DIAD:アゾジカルボン酸ジイソプロピル
DIEA(DIPEA、N,N−ジイソピルエチルアミン)
DMA:N,N−ジメチルアセトアミド
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
Et2O:ジエチルエーテル
EtOH:エタノール
HATU:1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート
IPA:イソプロパノール
MeOH:メタノール
NMP:N−メチル−2−ピロリドン
MTBE:メチルtert−ブチルエーテル
TBS−Cl:塩化tert−ブチルジメチルシリル
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
p−TsOH:p−トルエンスルホン酸
TPPO−DIAD複合体:トリフェニルホスフィンオキシドとアゾジカルボン酸ジイソプロピルの複合体
試薬及び出発物質は、特に明記しない限り、民間の供給元から入手し、精製せずに使用した。プロトン及び炭素のNMRスペクトルは、それぞれ、400及び100MHzの1H及び13C共振周波数で動作するBruker Biospin DRX 400MHz FTNMR分光計、または300MHz NMR分光計のいずれかで取得した。1次元のプロトン及び炭素のスペクトルは、それぞれ、0.1834及び0.9083Hz/Ptのデジタル分解能で、20Hzの試料回転を行うbroadband observe(BBFO)プローブを使用して取得した。すべてのプロトン及び炭素のスペクトルは、標準の以前に公開されたパルスシーケンスとルーチン処理パラメータを使用して、30℃の温度制御で取得した。化合物の最終純度は、Waters製Acquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、1.7μm粒子)(pn:186002350)を使用した逆相UPLC、及び1〜99%の移動相Bによる3.0分にわたるデュアルグラジエントランによって測定した。移動相A=H2O(0.05%CF3CO2H)。移動相B=CH3CN(0.035%CF3CO2H)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。最終純度は、2つのUVトレース(220nm、254nm)の曲線下面積(AUC)を平均することにより計算した。低分解能の質量スペクトルは、検出範囲全体で質量精度0.1Da及び最小分解能1000(分解能は単位なし)を達成することが可能なエレクトロスプレーイオン化(ESI)源を備えた単一の四重極質量分析計を使用して得られる[M+H]+種として報告した。(2S)−2,4−ジメチル−4−ニトロ−ペンタン酸メチルの光学純度は、Agilent 7890A/MSD 5975C機のキラルガスクロマトグラフィー(GC)分析を使用し、Restek Rt−βDEXcst(30m×0.25mm×0.25um_df)カラムを、流量2.0mL/分(H2キャリアガス)、注入温度220℃及びオーブン温度120℃にて使用して、15分間測定した。
合成例
化合物II:(R)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドの合成
ステップ1:(R)−ベンジル2−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエート及び((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル2−(1−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエート
炭酸セシウム(8.23g、25.3mmol)をベンジル2−(6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエート(3.0g、8.4mmol)及び(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル4−メチルベンゼンスルホネート(7.23g、25.3mmol)の混合物を含むDMF(N,N−ジメチルホルムアミド)(17mL)に加えた。この反応物を窒素雰囲気下、80℃で46時間撹拌した。この混合物を、次に酢酸エチルと水間で分配した。この水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた酢酸エチル層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。この粗生成物、すなわち、上記に示した生成物の両方を含む粘稠な褐色油を、さらに精製することなく直接次のステップに進めた。(R)−ベンジル2−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエート、ESI−MS m/z計算値 470.2, 実測値 471.5 (M+1)
+.保持時間2.20分。((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル2−(1−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパノエート、ESI−MS m/z計算値 494.5, 実測値 495.7 (M+1)
+.保持時間2.01分。
ステップ2:(R)−2−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
ステップ(A)で得られた粗製反応混合物を、THF(テトラヒドロフラン)(42mL)に溶解し、氷水浴で冷却した。LiAlH4(1M溶液16.8mL、16.8mmol)を滴下した。添加終了後、この混合物をさらに5分間撹拌した。水(1mL)、15%NaOH溶液(1mL)、次いで水(3mL)を加えてこの反応物をクエンチした。その混合物をセライトで濾過し、その固体をTHF及び酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(30〜60%酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、(R)−2−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オールを褐色油として得た(2.68g、2ステップで87%)。ESI−MS m/z 計算値 366.4, 実測値 367.3 (M+1)+. 保持時間1.68分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.34 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.94 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.64 − 4.60 (m, 1H), 4.52 − 4.42(m, 2H), 4.16 − 4.14 (m, 1H), 3.76 − 3.74 (m, 1H), 3.63 − 3.53 (m, 2H), 1.42 (s, 3H), 1.38 − 1.36 (m, 6H) 及び 1.19 (s, 3H) ppm. (DMSOはジメチルスルホキシドである)。
ステップ3:(R)−2−(5−アミノ−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
(R)−2−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−5−ニトロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オール(2.5g、6.82mmol)を、エタノール(70mL)に溶解し、その反応物をN2でフラッシュした。次に、Pd−C(250mg、5重量%)を加えた。反応物を再び窒素でフラッシュし、その後H2(atm)下で撹拌した。2.5時間後、生成物への部分的な変換のみがLCMSで観察された。その反応物を、セライトを通して濾過し、濃縮した。その残渣を上記の条件に再び供した。2時間後、生成物への完全な変換がLCMSで示された。この反応混合物を、セライトを通して濾過した。濾液を濃縮し、生成物を得た(1.82g、79%)。ESI−MS m/z 計算値 336.2, 実測値 337.5 (M+1)+. 保持時間0.86分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.17 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.03 (s, 1H), 4.79 − 4.76 (m, 1H), 4.46 (s, 2H), 4.37 − 4.31 (m, 3H),4.06 (dd, J = 6.1, 8.3 Hz, 1H), 3.70 − 3.67 (m, 1H), 3.55 − 3.52 (m, 2H), 1.41 (s, 3H), 1.32 (s, 6H) 及び1.21 (s, 3H) ppm.
ステップ4:(R)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
DMF(3滴)を、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(1.87g、7.7mmol)と塩化チオニル(1.30mL、17.9mmol)の撹拌混合物に加えた。1時間後、透明溶液が生じた。この溶液を真空下濃縮し、次いでトルエン(3mL)を加え、その混合物を再び濃縮した。このトルエンステップを再度繰り返し、残渣を高真空に10分間置いた。この酸塩化物を、次いでジクロロメタン(10mL)に溶解し、(R)−2−(5−アミノ−1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オール(1.8g、5.4mmol)とトリエチルアミン(2.24mL、16.1mmol)の混合物を含むジクロロメタン(45mL)に加えた。この反応物を室温で1時間撹拌した。その反応物を1NのHCl溶液、飽和NaHCO3溶液及びブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮して、生成物を得た(3g、100%)。ESI−MS m/z 計算値 560.6, 実測値 561.7 (M+1)+. 保持時間2.05分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.31 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.42 − 7.40 (m, 2H), 7.34 − 7.30 (m, 3H), 6.24 (s, 1H), 4.51 − 4.48 (m, 1H), 4.39 − 4.34 (m,2H), 4.08 (dd, J = 6.0, 8.3 Hz, 1H), 3.69 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 3.58 − 3.51 (m, 2H), 1.48 − 1.45 (m, 2H), 1.39 (s, 3H), 1.34 − 1.33 (m, 6H), 1.18 (s, 3H) 及び 1.14 − 1.12 (m, 2H) ppm.
ステップ5:(R)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−6−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
(R)−1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−6−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(3.0g、5.4mmol)を、メタノール(52mL)に溶解した。水(5.2mL)を加え、続いてp−TsOH.H2O(p−トルエンスルホン酸水和物)(204mg、1.1mmol)を加えた。この反応物を80℃で45分間加熱した。その溶液を濃縮し、次いで酢酸エチルと飽和NaHCO3溶液間で分配した。その酢酸エチル層をMgSO4で乾燥し、濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(50〜100%酢酸エチル−ヘキサン)で精製し、生成物を得た(1.3g、47%、SFCによるee>98%)。ESI−MS m/z 計算値 520.5, 実測値 521.7 (M+1)+. 保持時間1.69分。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.31 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.42 − 7.38 (m, 2H), 7.33 − 7.30 (m, 2H), 6.22 (s, 1H), 5.01 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.90 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.75 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 4.40 (dd, J = 2.6, 15.1 Hz, 1H), 4.10 (dd, J = 8.7, 15.1 Hz, 1H), 3.90 (s, 1H), 3.65 − 3.54 (m, 2H), 3.48 − 3.33 (m, 2H), 1.48 − 1.45 (m, 2H), 1.35 (s, 3H), 1.32 (s, 3H) 及び 1.14 − 1.11 (m, 2H) ppm.
化合物III:N−(2,4−ジ−tert−ブチル−5−ヒドロキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミドの合成
パートA:4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸の合成
ステップ1:2−フェニルアミノメチレン−マロン酸ジエチルエステル
アニリン(25.6g、0.275mol)と2−(エトキシメチレン)マロン酸ジエチル(62.4g、0.288mol)の混合物を、140〜150℃で2時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、減圧下乾燥して、2−フェニルアミノメチレン−マロン酸ジエチルエステルを固体として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ 11.00 (d, 1H), 8.54 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 7.36−7.39 (m, 2H), 7.13−7.17 (m, 3H), 4.17−4.33 (m, 4H), 1.18−1.40 (m, 6H).
ステップ2:4−ヒドロキシキノリン−3−カルボン酸エチルエステル
メカニカルスターラーに取り付けた1Lの3つ口フラスコに、2−フェニルアミノメチレン−マロン酸ジエチルエステル(26.3g、0.100mol)、ポリリン酸(270g)及び塩化ホスホリル(750g)を充填した。その混合物を70℃に加熱し、4時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、濾過した。残渣をNa2CO3水溶液で処理し、濾過し、水で洗浄し、乾燥した。4−ヒドロキシキノリン−3−カルボン酸エチルエステルを淡褐色固体として得た(15.2g、70%)。この粗生成物を、さらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップ3:4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
4−ヒドロキシキノリン−3−カルボン酸エチルエステル(15g、69mmol)を、水酸化ナトリウム溶液(2N、150mL)に懸濁し、還流で2時間撹拌した。冷却後、その混合物を濾過し、濾液を2NのHClでpH4に酸性化した。得られた沈殿物を濾過により収集し、水で洗浄し、真空下乾燥して、4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸を淡白色固体として得た(10.5g、92%)。1H NMR (DMSO−d6) δ 15.34 (s, 1 H), 13.42 (s, 1 H), 8.89 (s, 1H), 8.28 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.88 (m, 1H), 7.81 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.60 (m, 1H).
パートB:N−(2,4−ジ−tert−ブチル−5−ヒドロキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミドの合成
ステップ1:炭酸2,4−ジ−tert−ブチル−フェニルエステルメチルエステル
クロロギ酸メチル(58mL、750mmol)を、2,4−ジ−tert−ブチル−フェノール(103.2g、500mmol)、Et
3N(139mL、1000mmol)及びDMAP(3.05g、25mmol)の氷水浴で0℃に冷却したジクロロメタン(400mL)溶液に滴下した。その混合物を、一夜撹拌しながら室温まで加温し、次いで10%酢酸エチル−ヘキサン(約4L)を溶離液として使用し、シリカゲル(約1L)を通して濾過した。合わせた濾液を濃縮し、炭酸2,4−ジ−tert−ブチル−フェニルエステルメチルエステルを黄色油として得た(132g、定量的)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.35 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.29 (dd, J = 8.5, 2.4 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.85 (s, 3H), 1.30 (s, 9H), 1.29 (s, 9H).
ステップ2:炭酸2,4−ジ−tert−ブチル−5−ニトロ−フェニルエステルメチルエステル及び炭酸2,4−ジ−tert−ブチル−6−ニトロ−フェニルエステルメチルエステル
炭酸2,4−ジ−tert−ブチル−フェニルエステルメチルエステル(4.76g、180mmol)の氷水浴で冷却した撹拌濃硫酸(2mL)混合物に、硫酸(2mL)と硝酸(2mL)の冷却混合物を加えた。添加は、反応温度が50℃を超えないようにゆっくりと行った。この反応物を、室温に加温しながら2時間撹拌した。この反応混合物を次いで氷水に加え、ジエチルエーテルに抽出した。このエーテル層を乾燥し(MgSO4)、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0〜10%酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、炭酸2,4−ジ−tert−ブチル−5−ニトロ−フェニルエステルメチルエステルと炭酸2,4−ジ−tert−ブチル−6−ニトロ−フェニルエステルメチルエステルの混合物を、淡黄色固体(4.28g)として得、これを直接次のステップに使用した。
ステップ3:2,4−ジ−tert−ブチル−5−ニトロ−フェノール及び2,4−ジ−tert−ブチル−6−ニトロ−フェノール
炭酸2,4−ジ−tert−ブチル−5−ニトロ−フェニルエステルメチルエステルと炭酸2,4−ジ−tert−ブチル−6−ニトロ−フェニルエステルメチルエステルの混合物(4.2g、14.0mmol)を、MeOH(65mL)に溶解し、その後KOH(2.0g、36mmol)を加えた。この混合物を室温で2時間撹拌した。この反応混合物を次に、濃HClを加えることにより酸性(pH2〜3)にし、水とジエチルエーテル間で分配した。そのエーテル層を乾燥し(MgSO4)、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0〜5%酢酸エチル−ヘキサン)により精製し、2,4−ジ−tert−ブチル−5−ニトロ−フェノール(1.31g、2ステップで29%)及び2,4−ジ−tert−ブチル−6−ニトロ−フェノールを得た。2,4−ジ−tert−ブチル−5−ニトロ−フェノール: 1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 10.14 (s, 1H, OH), 7.34 (s, 1H), 6.83 (s, 1H), 1.36 (s, 9H), 1.30 (s, 9H). 2,4−ジ−tert−ブチル−6−ニトロ−フェノール: 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 11.48 (s, 1H), 7.98 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 1.47 (s, 9H), 1.34 (s, 9H).
ステップ4:5−アミノ−2,4−ジ−tert−ブチル−フェノール
2,4−ジ−tert−ブチル−5−ニトロ−フェノール(1.86g、7.40mmol)とギ酸アンモニウム(1.86g)の還流エタノール(75mL)溶液に、Pd−5重量%活性炭(900mg)を加えた。この反応混合物を還流で2時間撹拌し、室温に冷却し、セライトを通して濾過した。そのセライトをメタノールで洗浄し、合わせた濾液を濃縮して、5−アミノ−2,4−ジ−tert−ブチル−フェノールをグレー固体として得た(1.66g、定量的)。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.64 (s, 1H, OH), 6.84 (s, 1H), 6.08 (s, 1H), 4.39 (s, 2H, NH2), 1.27 (m, 18H);HPLC 保持時間 2.72分, 10〜99% CH3CN, 5分の分析;ESI−MS 222.4 m/z [M+H]+.
ステップ5:N−(5−ヒドロキシ−2,4−ジ−tert−ブチル−フェニル)−4−オキソ−1H−キノリン−3−カルボキサミド
4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸(35.5g、188mmol)とHBTU(85.7g、226mmol)のDMF(280mL)懸濁液に、Et
3N(63.0mL、451mmol)を周囲温度で加えた。この混合物は均一になり、これを10分間撹拌した後、5−アミノ−2,4−ジ−tert−ブチル−フェノール(50.0g、226mmol)を少しずつ加えた。この混合物を周囲温度で一夜撹拌した。この混合物は、反応の過程で不均一になった。すべての酸が消費された後(LC−MS分析、MH+190、1.71分)、溶媒を真空中で除去した。EtOH(エチルアルコール)を、このオレンジ色の固体物質に加えて、スラリーを生成した。この混合物を、系を真空下に置くことなく、rotovap(浴温65℃)で15分間撹拌した。混合物を濾過し、捕捉した固体をヘキサンで洗浄して、EtOH結晶である白色固体を得た。Et
2O(ジエチルエーテル)を、スラリーが形成されるまで上で得られた固体に加えた。この混合物を、系を真空下に置くことなく、rotovapor(浴温25℃)で15分間撹拌した。その混合物を濾過し、固体を捕捉した。この手順を合計5回実行した。5回目の沈殿後に得られた固体を一夜真空下に置き、N−(5−ヒドロキシ−2,4−ジ−tert−ブチル−フェニル)−4−オキソ−1H−キノリン−3−カルボキサミドを得た(38g、52%)。HPLC保持時間3.45分、10〜99%CH
3CN、5分間分析、
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 12.88 (s, 1H), 11.83 (s, 1H), 9.20 (s, 1H), 8.87 (s, 1H), 8.33 (dd, J = 8.2, 1.0 Hz, 1H), 7.83−7.79 (m, 1H), 7.76 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.54−7.50 (m, 1H), 7.17 (s, 1H), 7.10 (s, 1H), 1.38 (s, 9H), 1.37 (s, 9H);ESI−MS m/z 計算値 392.21;実測値 393.3 [M+H]
+.
化合物IV:3−(6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−3−メチルピリジン−2−イル)安息香酸の合成
化合物IVは、スキームIV−A〜IV−Dに従って、酸塩化物部分をアミン部分とカップリングすることによって調製することができる。
スキームIV−A.酸塩化物部分の合成。
スキームIV−Aは、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボニルクロリドの調製を示しており、これをスキームIV−Cで使用し、化合物IVのアミド結合を作製する。
出発物質、2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−カルボン酸は、Saltigo(Lanxess Corporation系列)から市販されている。2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−カルボン酸のカルボン酸部分をその第一級アルコールに還元した後、塩化チオニル(SOCl2)を使用して対応する塩化物に変換し、5−(クロロメチル)−2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソールを得、これをその後、シアン化ナトリウムを用いて2−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)アセトニトリルに変換する。2−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)アセトニトリルを塩基及び1−ブロモ−2−クロロエタンで処理し、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボニトリルを得る。1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボニトリルのニトリル部分を塩基を用いてカルボン酸に変換し、1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸を得、これを塩化チオニルを用いて所望の酸塩化物に変換する。
スキームIV−B.酸塩化物部分の別の合成。
スキームIV−Bは、必要な酸塩化物の別の合成を示す。5−ブロモメチル−2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソールを、パラジウム触媒の存在下、シアノ酢酸エチルとカップリングし、対応するアルファシアノエチルエステルを生成する。エステル部分のカルボン酸へのけん化により、シアノエチル化合物IVが得られる。塩基の存在下、このシアノエチル化合物を1−ブロモ−2−クロロエタンでアルキル化することにより、このシアノシクロプロピル化合物が得られる。このシアノシクロプロピル化合物を塩基で処理してカルボン酸塩を得、これを酸で処理することによりカルボン酸に変換する。その後、カルボン酸の酸塩化物への変換を、塩素化剤、例えば、塩化チオニル等を使用して達成する。
スキームIV−C.アミン部分の合成。
スキームIV−Cは、必要なtert−ブチル3−(6−アミノ−3−メチルピリジン−2−イル)ベンゾエートの調製を示しており、これを、スキームIV−Cで1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボニルクロリドとカップリングし、化合物IVを得る。2−ブロモ−3−メチルピリジンと3−(tert−ブトキシカルボニル)フェニルボロン酸とのパラジウム触媒カップリングにより、tert−ブチル3−(3−メチルピリジン−2−イル)ベンゾエートを得、これをその後、所望の化合物に変換する。
スキームIV−D.3−(6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−3−メチルピリジン−2−イル)安息香酸の酸塩の生成。
スキームIV−Dは、最初に化合物IVのtert−ブチルエステルを得るための、トリエチルアミン及び4−ジメチルアミノピリジンを用いた1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボニルクロリドとtert−ブチル3−(6−アミノ−3−メチルピリジン−2−イル)ベンゾエートのカップリングを示す。
化合物の合成
一般的なUPLC/HPLC分析方法:
明記しない限り、キラルSFCで分離したエナンチオマーの収率は、ラセミ化合物の単一のエナンチオマーの理論的収率のパーセンテージとして示す。
LC法A:Waters製Acquity UPLC BEH C18カラム(30×2.1mm、1.7μm粒子)(pn:186002349)を使用した分析用逆相UPLC、及び1〜99%の移動相Bによる1.2分にわたるデュアルグラジエントラン。移動相A=水(0.05%トリフルオロ酢酸)。移動相B=アセトニトリル(0.035%トリフルオロ酢酸)。流量=1.5mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
LC法B:Waters製Acquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、1.7μm粒子)(pn:186002350)を使用した分析用逆相UPLC、及び1〜99%の移動相Bによる3.0分にわたるデュアルグラジエントラン。移動相A=水(0.05%トリフルオロ酢酸)。移動相B=アセトニトリル(0.035%トリフルオロ酢酸)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
LC法C:Kinetex C18カラム(50×3.0mm)を使用した分析用逆相HPLC、及び5〜100%の移動相Bによる6分にわたるデュアルグラジエントラン。移動相A=水(0.1%トリフルオロ酢酸)。移動相B=アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)。流量=1.5mL/分、注入量=2μL、及びカラム温度=30℃。
LC法D:Waters製Acquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、1.7μm粒子)(pn:186002350)を使用した分析用逆相UPLC、及び1〜99%の移動相Bによる5.0分にわたるデュアルグラジエントラン。移動相A=水(0.05%トリフルオロ酢酸)。移動相B=アセトニトリル(0.035%トリフルオロ酢酸)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
LC法E:Waters製Acquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、1.7μm粒子)(pn:186002350)を使用した分析用逆相UPLC、及び1〜99%の移動相Bによる2.5分にわたるデュアルグラジエントラン。移動相A=水(0.05%トリフルオロ酢酸)。移動相B=アセトニトリル(0.035%トリフルオロ酢酸)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
LC法F:Waters製Acquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、1.7μm粒子)(pn:186002350)を使用した分析用逆相UPLC、及び1〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントラン。移動相A=水(0.05%トリフルオロ酢酸)。移動相B=アセトニトリル(0.035%トリフルオロ酢酸)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
LC法G:Waters製Acquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、1.7μm粒子)(pn:186002350)を使用した分析用逆相UPLC、及び30〜99%の移動相Bによる3.0分にわたるデュアルグラジエントラン。移動相A=水(0.05%トリフルオロ酢酸)。移動相B=アセトニトリル(0.035%トリフルオロ酢酸)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
LC法H:Kinetex C18 4.6×50mm 2.6μm。温度:45℃、流量:2.0mL/分、分析時間:6分。移動相:初期95%水(0.1%ギ酸)及び5%アセトニトリル(0.1%ギ酸)から95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)への直線勾配で4.0分間、その後95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)で2.0分間保持する。
LC法I:Kinetex C18 4.6×50mm 2.6μm。温度:45℃、流量:2.0mL/分、分析時間:3分。移動相:初期95%水(0.1%ギ酸)及び5%アセトニトリル(0.1%ギ酸)から95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)への直線勾配で2.0分間、その後95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)で1.0分間保持する。
LC法J:Waters製Acquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、1.7μm粒子)(pn:186002350)を使用した分析用逆相UPLC、及び50〜99%の移動相Bによる3.0分にわたるデュアルグラジエントラン。移動相A=水(0.05%トリフルオロ酢酸)。移動相B=アセトニトリル(0.035%トリフルオロ酢酸)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
LC法K:Waters製Acquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、1.7μm粒子)(pn:186002350)を使用した分析用逆相UPLC、及び30〜99%の移動相Bによる1.0分にわたるデュアルグラジエントラン。移動相A=水(0.05%トリフルオロ酢酸)。移動相B=アセトニトリル(0.035%トリフルオロ酢酸)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
LC法L:Waters製Acquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、1.7μm粒子)(pn:186002350)を使用した分析用逆相UPLC、及び50〜99%の移動相Bによる1.0分にわたるデュアルグラジエントラン。移動相A=水(0.05%トリフルオロ酢酸)。移動相B=アセトニトリル(0.035%トリフルオロ酢酸)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
LC法M:Kinetex C18カラム(50×3.0mm)を使用した分析用逆相HPLC、及び5〜100%の移動相Bによる6分にわたるデュアルグラジエントラン。移動相A=水(0.1%トリフルオロ酢酸)。移動相B=アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)。流量=1.5mL/分、注入量=10μL、及びカラム温度=30℃。
LC法N:Zorbax C18 4.6×50mm 3.5μm。流量:2.0mL/分、95%水(0.1%トリフルオロ酢酸)+5%アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)から95%アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)への勾配(2.0分)、その後、95%アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)で1.0分間保持する。
LC法O:Zorbax SB−C18 4.6×50mm 3.5μm、温度:45℃、流量:2.0mL/分、分析時間:4分。移動相条件:初期95%水(0.1%ギ酸)及び5%アセトニトリル(0.1%ギ酸)から95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)への直線勾配で2.0分間、その後95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)で2.0分間保持する。
LC法P:Merckmillipore Chromolith SpeedROD C18カラム(50×4.6mm)及び5〜100%の移動相Bによる6分にわたるデュアルグラジエントラン。移動相A=水(0.1%トリフルオロ酢酸)。移動相B=アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)。
LC法Q:Merckmillipore Chromolith SpeedROD C18カラム(50×4.6mm)及び5〜100%の移動相Bによる12分にわたるデュアルグラジエントラン。移動相A=水(0.1%トリフルオロ酢酸)。移動相B=アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)。
LC法R:Waters Cortex 2.7μm C18(3.0mm×50mm)、温度:55℃、流量:1.2mL/分、移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸を含む100%水。移動相B=0.1%トリフルオロ酢酸を含む100%アセトニトリル。勾配:5%〜100%Bで4分間、100%Bで0.5分間保持、5%Bに1.5分かけて平衡化。
LC法S:Poroshell 120 EC−C18 3.0×50mm 2.7μm、温度:45℃、流量:2.0mL/分、分析時間:6分。移動相条件:初期95%水(0.1%トリフルオロ酢酸)及び5%アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)から95%アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)への直線勾配で4.0分間、その後95%アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)で2.0分間保持する。
LC法T:Zorbax C18 4.6×50mm 3.5μM、Security Guard:AJO−4287 C18、4×3.0mm。温度:45℃、流量:2.0mL/分、分析時間:6分。移動相:95%水(0.1%ギ酸)及び5%アセトニトリル(0.1%ギ酸)から95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)への直線勾配で4.0分間、その後2.0分間保持する。
LC法U:Kinetex EVO C18 4.6×50mm 2.6μm、温度:45℃、流量:2.0mL/分、分析時間:4分。移動相:初期95%水(0.1%ギ酸)及び5%アセトニトリル(0.1%ギ酸)から95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)への直線勾配で2.0分間、その後95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)で2.0分間保持する。
実施例1:12,12,19−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物9)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート
2,6−ジクロロピリジン−3−カルボン酸(10g、52.08mmol)のテトラヒドロフラン(210mL)溶液を、ジ−tert−ブチルジカーボネート(17g、77.89mmol)及び4−(ジメチルアミノ)ピリジン(3.2g、26.19mmol)で順に処理し、室温で一夜撹拌した。この時点で、塩酸1N(400mL)を加え、その混合物を約10分間激しく撹拌した。生成物を酢酸エチル(2×300mL)で抽出し、合わせた有機層を水(300mL)及びブライン(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、12.94g(収率96%)のtert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレートを無色油として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.60 (s, 9H), 7.30 (d, J=7.9 Hz, 1H), 8.05 (d, J=8.2 Hz, 1H). ESI−MS m/z 計算値 247.02, 実測値 248.1 (M+1)
+;保持時間: 1.79分 (LC法B).
ステップ2:tert−ブチル3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート
50Lの反応器を起動し、そのジャケットを20℃に設定し、150rpmで撹拌し、還流冷却器(10℃)を備え、窒素パージを行った。メタノール(2.860L)及びメチル(E)−3−メトキシプロパ−2−エノエート(2.643kg、22.76mol)を加え、反応器に蓋をした。この反応物を内部温度40℃に加熱し、その系がジャケット温度40℃を保持するように設定した。ヒドラジン水和物(55%w/w1300g、22.31mol)を30分かけて添加漏斗を介して少しずつ加えた。この反応物を60℃に1時間加熱した。この反応混合物を20℃に冷却し、反応温度を30℃未満に維持しながら、トリエチルアミン(2.483kg、3.420L、24.54mol)を少しずつ加えた。Boc無水物(4.967kg、5.228L、22.76mol)のメタノール(2.860L)溶液を、温度を45℃未満に維持しながら少しずつ加えた。この反応混合物を20℃で16時間撹拌した。この反応溶液を部分的に濃縮してメタノールを除去し、透明な薄琥珀色油を得た。得られた油を50Lの反応器に移し、撹拌し、水(7.150L)及びヘプタン(7.150L)を加えた。この添加により、少量の生成物が沈殿した。その水層を清浄な容器に排出し、界面及びヘプタン層を濾過して、固体(生成物)を分離した。水層を反応器に戻し、収集した固体をその反応器に戻し、水層と混合した。滴下漏斗を反応器に加え、酢酸(1.474kg、1.396L、24.54mol)を滴下して投入した。そのジャケットを0℃に設定し、クエンチ発熱を吸収した。添加終了後(pH=5)、その反応混合物を1時間撹拌した。固体を濾過により収集し、水(7.150L)で洗浄し、次いで水(3.575L)で二度目の洗浄をした。この結晶性固体を20Lのrotovapフラスコに移し、ヘプタン(7.150L)を加えた。この混合物を45℃で30分間スラリー化し、1〜2体積の溶媒を留去した。rotovapフラスコ内のスラリーを濾過し、固体をヘプタン(3.575L)で洗浄した。この固体をさらに真空中(50℃、15mbar)で乾燥し、tert−ブチル5−オキソ−1H−ピラゾール−2−カルボキシレート(2921g、71%)を粗結晶性固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 10.95 (s, 1H), 7.98 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 5.90 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 1.54 (s, 9H).
ステップ3:2−ベンジルスルファニル−6−フルオロ−ピリジン
2,6−ジフルオロピリジン(200g、1.738mol)を、オーバーヘッドスターラー、温度プローブ及び添加漏斗を備えた5Lの3口丸底フラスコ中、ジメチルスルホキシド(2L)に溶解した。炭酸セシウム(572.4g、1.757mol)を加えた。フェニルメタンチオール(206mL、1.755mol)を添加漏斗を介して滴下した。添加中に発熱が認められた。温度は約40℃に上昇した。この反応物を室温で一夜撹拌した。この反応物を水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。この抽出物を水で2回洗浄し、シリカゲルの小プラグで濾過した。このプラグをジクロロメタンで溶出し、濾液を真空中で蒸発させ、2−ベンジルスルファニル−6−フルオロ−ピリジン(366g、96%)をピーチ色油として得、これを真空下、大きな塊状のプレートに固化した。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.58 (q, J = 7.9 Hz, 1H), 7.48 − 7.41 (m, 2H), 7.36 − 7.25 (m, 4H), 7.06 (dd, J = 7.6, 2.1 Hz, 1H), 6.62 (dd, J = 7.9, 2.6 Hz, 1H), 4.43 (s, 2H).
ステップ4:6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド
2−ベンジルスルファニル−6−フルオロ−ピリジン(303.2g、1.383mol)を、オーバーヘッドスターラー及び温度プローブを備えた12Lの三口丸底フラスコ中、クロロホルム(2.0L)に溶解した。水(1.5L)を加え、その混合物を氷浴で0℃に冷却し、激しく撹拌した。レクチャーボトルからの塩素ガスを、フラスコの第3のネックにあるセプタムを通して挿入されたパスツールピペットを介して、この反応物に激しく吹き込んだ。白色沈殿が急速に生じた。添加中に発熱が認められた。温度が20℃に上昇した際、塩素の添加を停止した。この反応物を再び放冷したのち、さらに塩素ガスを加えた。この反応物が黄緑色に変わるまで添加を続けたところ、30分間撹拌した後もそのままであった。この時点で、それ以上の発熱は認められなかった。この反応物を40%重亜硫酸ナトリウム水溶液に注いだ。有機層を分離し、水層を別のクロロホルムで抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させて、淡黄色油を得た。この油をジクロロメタン(1.5L)に溶解し、オーバーヘッドスターラー、温度プローブ、及び添加漏斗を備えた12Lの三口丸底フラスコ中の水酸化アンモニウム(40%w/v 1.5L、17.12mol)に滴下した。水酸化アンモニウム溶液を氷浴で0℃に冷却した後に加えた。その添加速度を、反応物の温度が10℃未満に留まるように調整した。得られた緑黄色溶液を1時間撹拌し、氷に注いだ。層を分離し(有機層は濃緑色であった)、水層をさらなるジクロロメタンで抽出した。有機層を廃棄した。水層を氷浴で冷却し、濃塩酸水溶液を、pHが強酸性になるまでこの水層に少しずつ加えた。得られた混合物を、各部分を加えながら撹拌した。得られた水溶液を、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を混合し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させて、薄褐色固体を得た。この固体をジクロロメタン(約500mL)と混合し、大きな塊の大部分が崩壊するまで、磁気撹拌子で撹拌した。約1.5Lのペンタンを加えたところ、多くの薄褐色固体が沈殿した。得られた混合物を短時間撹拌し、その後濾過した。濾過ケーキをペンタンで洗浄し、真空中で乾燥して、6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(204.1g、84%)を薄褐色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.52 − 8.11 (m, 1H), 7.89 (dd, J = 7.8, 2.7 Hz, 1H), 7.67 (s, 2H), 7.57 − 7.44 (m, 1H).
ステップ5:2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノール
氷浴中の水素化アルミニウムリチウム(293mg、7.732mmol)のテトラヒドロフラン(10.00mL)溶液に、2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]酢酸(1.002g、5.948mmol)を含むテトラヒドロフラン(3.0mL)を、反応温度を20℃未満に維持しながら、30分かけて滴下した。この混合物を周囲温度まで徐々に加温し、18時間撹拌した。この混合物を氷浴で冷却し、水(294mg、295μL、16.36mmol)、水酸化ナトリウム(6M 297μL、1.784mmol)、次いで水(884.0μL、49.07mmol)で順次クエンチし、粒状固体を混合物で得た。その固体をセライトを用いて濾別し、その沈殿物をエーテルで洗浄した。その濾液を硫酸マグネシウムでさらに乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、残留テトラヒドロフラン及びエーテルを含む生成物を得た。この混合物をさらに精製することなく直接次のステップに進めた。
ステップ6:tert−ブチル3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート
tert−ブチル5−オキソ−1H−ピラゾール−2−カルボキシレート(1.043g、5.660mmol)、2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノール(916mg、5.943mmol)、及びトリフェニルホスフィン(1.637g、6.243mmol)を、テトラヒドロフラン(10.48mL)中で混合し、その反応物を氷浴中で冷却した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.288g、1.254mL、6.368mmol)をこの反応混合物に滴下し、その反応物を室温まで16時間加温した。この混合物を蒸発させ、得られた物質を酢酸エチル(30mL)と1N水酸化ナトリウム(30mL)間で分配した。その有機層を分離し、ブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。この粗製物質を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、酢酸エチルを含むヘキサンの勾配(0〜30%)で溶出して精製し、tert−ブチル3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−カルボキシレートを得た(1.03g、57%)。ESI−MS m/z 計算値 320.13, 実測値 321.1 (M+1)
+;保持時間: 0.72分(LC法A).
ステップ7:3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]−1H−ピラゾール
tert−ブチル−3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(1.03g、3.216mmol)をトリフルオロ酢酸(2.478mL、32.16mmol)と共にジクロロメタン(10.30mL)に溶解し、この反応物を室温で2時間撹拌した。その反応物を蒸発させ、得られた油を酢酸エチル(10mL)と飽和重炭酸ナトリウム溶液間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させて、3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]−1H−ピラゾールを得た(612mg、86%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 11.86 (s, 1H), 7.50 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 5.63 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 4.14 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.01 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 0.96 − 0.88 (m, 2H), 0.88 − 0.81 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 220.08, 実測値 221.0 (M+1)
+;保持時間: 0.5分(LC法A).
ステップ8:tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(687mg、2.770mmol)、3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]−1H−ピラゾール(610mg、2.770mmol)、及び新たに粉砕した炭酸カリウム(459mg、3.324mmol)を無水ジメチルスルホキシド(13.75mL)中で混合した。1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(62mg、0.5540mmol)を加え、その混合物を室温で窒素下にて16時間撹拌した。この反応混合物を水(20mL)で希釈し、15分間撹拌した。得られた固体を収集し、水で洗浄した。この固体をジクロロメタンに溶解し、硫酸マグネシウムで乾燥した。この混合物を濾過し、濃縮して、tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレートを得た(1.01g、84%)。ESI−MS m/z 計算値 431.12, 実測値 432.1 (M+1)
+;保持時間: 0.88分 (LC法A).
ステップ9:2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(1.01g、2.339mmol)及びトリフルオロ酢酸(1.8mL、23.39mmol)を、ジクロロメタン(10mL)中で混合し、40℃で3時間加熱した。この反応物を濃縮した。ヘキサンを加え、その混合物を再度濃縮して、2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸を得た(873mg、99%)。ESI−MS m/z 計算値 375.06, 実測値 376.1 (M+1)
+;保持時間: 0.69分 (LC法A).
ステップ10:tert−ブチル2,2−ジメチル−5−オキソピロリジン−1−カルボキシレート
5,5−ジメチルピロリジン−2−オン(4.77g、42.1mmol)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(9.19g、42.1mmol)及びトリエチルアミン(4.26g、42.1mmol)を、無水ジクロロメタン(140mL)に溶解し、その後ジ−tert−ブチルジカーボネート(27.6g、0.126mol)を溶解した。この反応混合物を室温で48時間撹拌した。この反応溶液をジクロロメタン(500mL)で希釈し、1Nの塩化水素水溶液(100mL)及びブライン(2×50mL)で洗浄した。これら有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン−酢酸エチル勾配法(0〜20%酢酸エチルを含むヘキサン)を使用したシリカゲルクロマトグラフィーに供し、tert−ブチル2,2−ジメチル−5−オキソピロリジン−1−カルボキシレート(5.48g、58%)を白色固体として得た。
1H NMR (250MHz, CDCl
3) δ 2.48 (t, J = 8.0Hz, 2H), 1.85 (t, J = 8.0Hz, 2H), 1.54 (s, 9H), 1.47 (s, 6H). ESI−MS m/z 計算値 213.1, 実測値 214.1 (M+1)
+. 保持時間: 2.36分(LC法C).
ステップ11:tert−ブチル5−アリル−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−5−オキソピロリジン−1−カルボキシレート(2.72g、12.8mmol)を、無水エーテル(36mL)及び無水テトラヒドロフラン(36mL)に溶解し、その後−78℃に冷却した。上記の溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウム(14.1mmol、14mL、1.0Mのトルエン中)をゆっくりと加え、得られた溶液を−78℃で4時間撹拌し、その後室温まで加温し、さらに3時間撹拌した。次に、p−トルエンスルホン酸一水和物(18mg)を含むメチルアルコール(40mL)を加え、得られた溶液を19時間撹拌した。すべての溶媒を減圧下除去した。得られた残渣に、飽和酒石酸カリウムナトリウム水溶液(100mL)を加え、3時間撹拌した。この溶液をジエチルエーテル(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、中間体を淡黄色油として得た(2.65g)。この中間体及びアリルトリメチルシラン(2.34g、20.5mmol)を無水ジクロロメタン(60mL)に溶解し、−78℃に冷却した。次に、三フッ化ホウ素ジエチルエーテレート(1.72g、12.1mmol)をゆっくりと加えた。添加終了後、この反応溶液を−78℃で2時間、その後室温でさらに2時間撹拌した。1Mの炭酸カリウム水溶液(25mL)を加えた。その有機層を分離し、水層をジクロロメタン(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン−酢酸エチル勾配法(0〜15%酢酸エチル)を使用したシリカゲルクロマトグラフィーに供し、tert−ブチル5−アリル−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(0.92g、30%)を無色油として得た。
1H NMR (250MHz, CDCl
3) δ 5.76 (m, 1H), 5.08−5.01 (m, 2H), 3.94−3.82 (m, 1H), 2.43 (m, 1H), 2.13 (m, 1H), 2.00 (m, 2H), 1,70 (m, 2H), 1.57 (s, 9H), 1.41 (s, 3H), 1.28 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 239.2, 実測値 240.1 (M+1)
+. 保持時間: 3.83分(LC法C).
ステップ12:tert−ブチル5−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル5−アリル−2,2−ジメチルピロリジン−1−カルボキシレート(920mg、3.85mmol)の0℃の無水テトラヒドロフラン(38mL)溶液に、9−BBN(15.38mmol、30.8mL、0.5Mテトラヒドロフラン中)を加えた。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。この反応溶液を0℃に冷却し、過酸化水素水溶液(38.5mmol、4.4mL、30%水溶液)、続いて水酸化ナトリウム(19.25mmol、3.9mL、20%水溶液)を加えた。その後、この反応溶液を室温で1.5時間撹拌した。水(50mL)を加え、その水溶液をジエチルエーテル(4×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、ヘキサン及び酢酸エチル(0〜35%酢酸エチルを含むヘキサン)を使用して精製し、tert−ブチル5−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ジメチルピロリジン−1−カルボキシレート(834mg、84%)を無色油として得た。
1H NMR (250MHz, ジメチルスルホキシド) δ 4.39 (m, 1H), 3.67 (m, 1H), 3.37 (m, 2H), 1.88−1.49 (m, 6H), 1.40 (s, 6H), 1.38 (s, 3H), 1.31−1.28 (m, 2H), 1.24 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 257.2, 実測値 258.1 (M+1)
+. 保持時間: 2.79分(LC法C).
ステップ13:tert−ブチル2,2−ジメチル−5−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル5−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ジメチルピロリジン−1−カルボキシレート(3.5g、13.6mmol)及びトリエチルアミン(3.8mL、27.2mmol)を、40mLのジクロロメタンに溶解し、氷浴で冷却した。メタンスルホニル
クロリド(1.2mL、15.0mmol)を10分かけて滴下し、得られた混合物を氷浴中で20分間撹拌した。この混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)でクエンチし、その有機層を水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下濃縮して、tert−ブチル2,2−ジメチル−5−(3−((メチルスルホニル)オキシ)プロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(4.9g、定量的収率)をオレンジ色の油として得た。この粗生成物を、さらに精製することなく次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 335.5, 実測値 336.3 (M+1)
+;保持時間: 4.24分 (LC法Q).
ステップ14:tert−ブチル5−(3−アミノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
5−(3−メタンスルホニルオキシ−プロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(4.9g、13.6mmol)の1.4−ジオキサン(70mL)溶液に、30%水酸化アンモニウム水溶液(70mL)を加え、得られた混合物を密閉容器内で60℃にて20時間加熱した。その混合物を真空下濃縮し、ジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。合わせた有機物を油になるまで濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、0〜15%ジクロロメタン−メタノール勾配を使用して精製し、tert−ブチル5−(3−アミノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(2.14g、2ステップで収率61%)を淡色油として得た。
1H NMR (500MHz, ジメチルスルホキシド) δ 3.66 (d, 1H), 2.85 (br s, 2H), 2.58− 2.48 (m, 2H), 1.85− 1.18 (m, 22H). ESI−MS m/z 計算値 256.4, 実測値 257.4 (M+1)
+;保持時間: 3.50分(LC法Q).
ステップ15:tert−ブチル5−[3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル5−(3−アミノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(640mg、2.496mmol)を窒素下でジクロロメタン(6.4mL)に溶解し、それにトリエチルアミン(1.01g、9.981mmol)、続いてジ−tert−ブチルジカーボネート(1.362g、6.241mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。この反応物をエーテル及び飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈し、分離した。その水層をエーテルでさらに2回洗浄し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、薄黄色油まで濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル5−[3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(720mg、81%)を透明油として得た。ESI−MS m/z 計算値 356.26752, 実測値 357.3 (M+1)
+;保持時間: 1.73分 (LC法B).
ステップ16:tert−ブチル5−[3−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル5−[3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(720mg、2.020mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(14.4mL)に溶解した。炭酸カリウム(837.5mg、6.060mmol)、続いてヨウ化メチル(860.2mg、6.060mmol)を加え、その反応混合物を室温で16時間撹拌した。炭酸カリウム(1.396g、10.10mmol)、続いてヨウ化メチル(860.2mg、6.060mmol)を加え、その反応物を一夜撹拌した。水素化ナトリウム(404mg、10.1mmol)を加え、6時間撹拌した。水素化ナトリウム(121mg、5.04mmol)を加え、その反応物を4℃の冷蔵庫に3日間入れた。この反応物を室温に加温し、ヨウ化メチル(860.2mg、6.060mmol)を添加し、その反応物を室温で一夜撹拌した。この反応物をジクロロメタンで希釈し、次いで水(2×40mL)で洗浄した。その有機層をブラインで2回、続いて飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、この反応混合物をpH約12にした。この反応混合物を、その後ジクロロメタン(3×75mL)で抽出した。合わせた有機画分を、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、黄色油にした。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノール/ジクロロメタンまでの浅い勾配を使用して精製し、生成物であるtert−ブチル5−[3−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(695mg、93%)を黄色油として単離した。ESI−MS m/z 計算値 370.28317, 実測値 371.5 (M+1)
+;保持時間: 0.83分(LC法A).
ステップ17:3−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)−N−メチル−プロパン−1−アミン(ジ−トリフルオロ酢酸塩)
tert−ブチル5−[3−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(695mg、1.876mmol)の0℃の撹拌塩化メチレン(6.95mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(2.891mL、37.52mmol)を加え、その混合物を室温で5時間撹拌した。これら揮発性物質を減圧下除去し、その後エーテルから3回蒸発させ、3−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)−N−メチル−プロパン−1−アミン(ジ−トリフルオロ酢酸塩)(747.3mg、100%)を得た。ESI−MS m/z 計算値 170.1783, 実測値 171.3 (M+1)
+;保持時間: 0.09分(LC法A).
ステップ18:2−クロロ−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(1.14g、3.03mmol)及びカルボニルジイミダゾール(590mg、3.639mmol)をテトラヒドロフラン(15.3mL)中で混合し、2時間撹拌した。この時点で、6−フルオロ−2−ピリジンスルホンアミド(534mg、3.03mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(907μL、6.07mmol)を加え、その反応物を室温でさらに30分間撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。その有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させて、白色固体を得た。この固体をエーテルで処理し、減圧下でエーテルを除去し、次いで最小限の熱ジクロロメタンに溶解した。その反応混合物をゆっくりと室温に冷却し、次いで氷水浴中で白色固体塊を得、これを濾過し、ヘキサンで洗浄した。その固体を減圧下乾燥し、2−クロロ−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミドを得た(1.48g、89%)。ESI−MS m/z 計算値 533.05475, 実測値 543.3 (M+1)
+;保持時間: 0.72分(LC法A).
ステップ19:2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)プロピル−メチル−アミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
2−クロロ−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルホニル]−6−[3−[2−[1(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(1.033g、1.876mmol)、3−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)−N−メチル−プロパン−1−アミン(ジ−トリフルオロ酢酸塩)(747.3mg、1.876mmol)、炭酸カリウム(1.556g、11.26mmol)及びジメチルスルホキシド(5mL)をバイアルに加え、蓋をして、50℃で20分間加熱した。この反応物を65℃に90分間加熱した。この反応物を50℃に冷却し、32時間撹拌した。この反応物を室温に冷却し、2−クロロ−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(300mg、0.5451mmol)を加え、その後50℃に加温し、一夜撹拌した。この反応物を室温に冷却し、水に注ぎ、白色沈殿を得た。濃塩酸を加えてpHを4にし、次にその白色固体を濾別し、水に続いてヘキサンで洗浄した。その固体をジクロロメタンに溶解し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、濾過し、濃縮して、白色固体とした。この固体を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノール/ジクロロメタンまでの浅い勾配を使用して精製し、2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)プロピル−メチル−アミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(350mg、27%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 683.2268, 実測値 684.5 (M+1)
+;保持時間: 0.63分(LC法A).
ステップ20:12,12,19−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物9)
2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)プロピル−メチル−アミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(350mg、0.5116mmol)、炭酸カリウム(353.5mg、2.558mmol)、フッ化セシウム(116.6mg、28.34μL、0.7674mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(7.077mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をし、150℃に加熱し、25時間撹拌した。室温に冷却した後、約150mLの水に注いだ。濃塩酸を滴下してpHを4に調整し、黄褐色の沈殿物を得、これを濾過し、水、次いでヘキサンで洗浄した。この固体をジクロロメタンに溶解し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、濾過し、濃縮して黄褐色固体にし、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノール/ジクロロメタンまでの浅い勾配を使用して精製し、12,12,19−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物9)を得た(259.5mg、78%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.62 (s, 1H), 8.22 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.77 (dd, J = 8.6, 7.3 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.82 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.13 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.32 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.96 (s, 3H), 2.08 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.69 (s, 2H), 1.54 (d, J = 9.7 Hz, 5H), 1.35 (s, 3H), 1.23 (s, 7H), 0.98 − 0.95 (m, 2H), 0.89 (td, J = 5.8, 4.6, 3.0 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.2 (M+1)
+;保持時間: 2.05分(LC法B).
実施例2:(15S)−12,12,19−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(24),5(10),6,8,20,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物10)及び(15R)−12,12,19−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(24),5(10),6,8,20,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物11)の調製
ステップ1:(15S)−12,12,19−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(24),5(10),6,8,20,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物10)及び(15R)−12,12,19−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(24),5(10),6,8,20,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物11)
ラセミ12,12,19−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物9)(221.5mg、0.3420mmol)を、10mL/分で8.0分間、15%メタノール/85%二酸化炭素の移動相でChiralPak AS−H(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=32mg/mLのメタノール溶液500μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、(15S)−12,12,19−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(24),5(10),6,8,20,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物10)(82.3mg、74%)を白色固体として得、
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.64 (s, 1H), 8.22 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.77 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.82 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.13 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.32 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.60 (s, 1H), 2.99 (s, 1H), 2.96 (s, 3H), 2.08 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.96 − 1.84 (m, 1H), 1.69 (s, 3H), 1.52 (s, 6H), 1.35 (s, 3H), 1.02 − 0.83 (m, 5H), ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.4 (M+1)
+;保持時間: 2.06分(LC法B)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、(15R)−12,12,19−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(24),5(10),6,8,20,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物11)(81.7mg、74%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.64 (s, 1H), 8.22 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.77 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.81 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.12 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.41 (s, 1H), 4.32 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.59 (s, 1H), 3.01 (s, 1H), 2.96 (s, 3H), 2.08 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.92 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 1.69 (s, 3H), 1.52 (s, 6H), 1.35 (s, 3H), 1.01 − 0.83 (m, 5H), ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.4 (M+1)
+;保持時間: 2.06分(LC法B).
実施例3:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物12)の調製
ステップ1:(E)−(2−オキソテトラヒドロピラン−3−イリデン)メタノラート(ナトリウム塩)
5Lの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、加熱マントル、添加漏斗、J−Kem温度プローブ/コントローラ及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下で水素化ナトリウム(60%w/w 59.91g、1.498mol)に続いてヘプタン(1.5L)を充填したところ、グレーの懸濁液となった。撹拌を開始したところ、ポットの温度は19℃を記録した。この容器に、その後シリンジを介してエチルアルコール(3.451g、74.91mmol)を加えて充填したところ、ガスが発生した。この添加漏斗に、テトラヒドロピラン−2−オン(150g、1.498mol)及びギ酸エチル(111g、1.50mol)の透明な淡黄色溶液を入れた。この溶液を1時間かけて滴下したところ、ガスが発生し、45℃まで徐々に発熱した。得られた濃白色懸濁液を次いで65℃に2時間加熱し、その後室温まで放冷した。この混合物を室温で一夜撹拌し続けた(約10時間)。この反応混合物を、窒素流下でガラスフリットブフナー漏斗(中程度の多孔度)を通して真空濾過した。濾過ケーキをヘプタン(2×250mL)で置換洗浄し、数分間吸引した。このわずかにヘプタンを含む湿潤ケーキをガラストレイに移し、45℃の真空オーブンで15時間乾燥し、白色固体(205g、1.36mol、収率91%)を目的の生成物である(E)−(2−オキソテトラヒドロピラン−3−イリデン)メタノラート(ナトリウム塩)として得た。
ステップ2:3−メチレンテトラヒドロピラン−2−オン
5Lの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、加熱マントル、添加漏斗、J−Kem温度プローブ/コントローラ及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下で(E)−(2−オキソテトラヒドロピラン−3−イリデン)メタノラート(ナトリウム塩)(205g、1.366mol)(205g、1.366mol)及びテトラヒドロフラン(1640mL)を充填したところ、白色懸濁液が得られた。撹拌を開始したところ、ポットの温度は19℃を記録した。この容器に、その後固体のパラホルムアルデヒド(136.6g、4.549mol)を一度に充填した。得られた懸濁液を63℃に加熱し、その状態を15時間維持した。加熱すると、この反応混合物はわずかにゼラチン状となった。この白色ゼラチン状混合物を減圧下濃縮し、テトラヒドロフランの大部分を除去した。残りの残渣を、分液漏斗内で酢酸エチル(1000mL)、飽和塩化ナトリウム(500mL)及び飽和炭酸水素ナトリウム(500mL)で分配した。有機物を取り出し、残りの水性物を酢酸エチル(5×300mL)で抽出した。合わせた有機物を硫酸ナトリウム(500g)で乾燥し、次いで、20mmのセライト層を備えたガラスフリットブフナー漏斗を通して真空濾過した。この濾過ケーキを酢酸エチル(250mL)で置換洗浄した。その透明濾液を減圧下濃縮し、透明な淡黄色油(135g)を所望の粗生成物として得た。この物質を、シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(液体投入)により、100%ヘキサンから60%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配で1時間にわたって溶出して精製し、450mLの画分を収集した。この生成物は、TLC分析により、シリカゲルにて、3:1ヘキサン/酢酸エチルで溶出して検出し、UV下で可視化した。これら生成物画分を合わせ、減圧下濃縮して、透明の無色油(132g、1.18mol、NMRにより16重量%の残留酢酸エチルを含む収率72%)を所望の生成物、3−メチレンテトラヒドロピラン−2−オンとして得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 6.18 (q, J = 1.9 Hz, 1H), 5.60 (q, J = 1.9 Hz, 1H), 4.40 − 4.26 (m, 2H), 2.61 (ddt, J = 7.0, 6.3, 2.0 Hz, 2H), 1.90 − 1.75 (m, 2H).
ステップ3:3−(2−メチル−2−ニトロ−プロピル)テトラヒドロピラン−2−オン
5000mLの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、二次容器として使用する冷却浴、J−Kem温度プローブ、添加漏斗及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下で2−ニトロプロパン(104.9g、1.177mol)を充填した。撹拌を開始したところ、ポットの温度は19℃を記録した。この容器に、その後1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(22.41g、147.2mmol)をニートで一度に加えたところ、透明な薄黄色溶液が生じた。発熱は認められなかった。その添加漏斗に、3−メチレンテトラヒドロピラン−2−オン(110g、981.0mmol)のアセトニトリル(1100mL)溶液を入れ、これを1時間かけて滴下したところ、透明な薄黄色の溶液が生じ、徐々に24℃まで発熱した。この反応混合物を、室温で3.5時間撹拌を続け、その後減圧下濃縮した。残りの残渣をジクロロメタン(1000mL)に溶解し、1モルのクエン酸溶液/飽和塩化ナトリウム溶液の3:2混合物500mLで分配した。得られた有機相は透明な淡青色溶液であり、水相は、わずかに混濁した極淡青色溶液であった。この有機相を取り出し、残りの水相をジクロロメタン(300mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液(300mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム(250g)で乾燥し、その後ガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過した。その濾液を、体積約200mLになるまで減圧下濃縮した。この透明な淡青色ジクロロメタン溶液を、メチルtert−ブチルエーテル(1500mL)で希釈し、その混濁した溶液を、体積約200mLになるまで減圧下濃縮し、懸濁液を得た。この混合物を再びメチルtert−ブチルエーテル(1500mL)で希釈し、体積約250mLになるまで減圧下濃縮した。得られた懸濁液を室温で一夜(約12時間)静置した。その固体をガラスフリットブフナー漏斗での真空濾過により収集し、その濾過ケーキを冷メチルtert−ブチルエーテル(2×150mL)で置換洗浄し、次いで30分間吸引した。その物質をさらに45℃の真空オーブンで5時間乾燥し、白色固体(160g、0.795mol、収率81%)を、目的の生成物、3−(2−メチル−2−ニトロ−プロピル)テトラヒドロピラン−2−オンとして得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 4.34 (ddd, J = 11.1, 9.3, 4.3 Hz, 1H), 4.20 (dt, J = 11.1, 5.1 Hz, 1H), 2.75 − 2.62 (m, 1H), 2.56 (dd, J = 14.9, 5.2 Hz, 1H), 2.01 − 1.89 (m, 2H), 1.89 − 1.67 (m, 2H), 1.55 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 1.44 (dddd, J = 12.8, 11.5, 8.1, 6.6 Hz, 1H).
ステップ4:3−(3−ヒドロキシプロピル)−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン
1000mLの三口丸底フラスコに、テフロン(登録商標)撹拌子、加熱マントル、J−Kem温度プローブ/コントローラ及びゴム膜を取り付けた。この容器に、3−(2−メチル−2−ニトロ−プロピル)テトラヒドロピラン−2−オン(25g、124.2mmol)及びエチルアルコール(375mL)を充填したところ、白色懸濁液が生じた。撹拌を開始し、懸濁液を40℃に10分間加熱したところ、透明な無色溶液が得られた。この容器に、その後ガス分散管を取り付け、この溶液を窒素で15分間脱気した。その容器に次いでラネーニッケル(50%w/w 8.019g、68.31mmol)を充填し、次いでこの容器にセプタムを取り付けた。この容器を排気し、水素雰囲気下に置いた。このプロセスを3サイクル繰り返した。この容器をその後1気圧の水素下に置き、この反応混合物を徐々に60℃に加熱した。この反応物を、60℃で24時間撹拌し続けた。室温に冷却した後、この容器にガス分散管を取り付け、この反応混合物を窒素で15分間脱気した。この混合物を、20mmのセライト層を備えたガラスフリットブフナー漏斗を通して真空濾過した。その濾過ケーキをエタノール(2×100mL)で置換洗浄し、エチルアルコールの湿気がわずかになるまで吸引し、次いで水で湿し、使用したラネーニッケル触媒を水中に廃棄した。その透明な淡琥珀色濾液を減圧下濃縮し、透明な粘稠の薄琥珀色油を得た。この油を、メチルtert−ブチルエーテル(1500mL)で希釈し、その混濁した溶液を、体積約150mLになるまで減圧下濃縮し、懸濁液を得た。この混合物を再びメチルtert−ブチルエーテル(1500mL)で希釈し、体積約150mLになるまで減圧下濃縮した。得られた懸濁液を室温で一夜(約12時間)静置した。その固体をガラスフリットブフナー漏斗での真空濾過により収集し、その濾過ケーキを冷メチルtert−ブチルエーテル(2×50mL)で置換洗浄し、次いで30分間吸引した。その物質をさらに45℃の真空オーブンで3時間乾燥し、白色固体(19g、0.111mol、収率89%)を、生成物、3−(3−ヒドロキシプロピル)−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オンとして得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.63 (s, 1H), 3.38 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.37 (tdd, J = 9.8, 8.5, 4.4 Hz, 1H), 2.02 (dd, J = 12.3, 8.6 Hz, 1H), 1.72 (tdd, J = 9.6, 7.5, 4.4 Hz, 1H), 1.52 − 1.32 (m, 3H), 1.28 − 1.03 (m, 7H).
ステップ5:3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロパン−1−オール
5Lの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、加熱マントル、添加漏斗、J−Kem温度プローブ/コントローラ及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下で水素化アルミニウムリチウムペレット(19.39g、510.9mmol)を充填した。この容器に、その後テトラヒドロフラン(500mL、20mL/g)を充填した。撹拌を開始したところ、ポットの温度は20℃を記録した。この混合物を室温で0.5時間撹拌し、ペレットを溶解した。得られたグレーの懸濁液のポット温度は24℃を記録した。添加漏斗に3−(3−ヒドロキシプロピル)−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン(25g、146.0mmol)のテトラヒドロフラン(500mL)溶液を入れ、その透明な淡黄色溶液を90分かけて滴下した。均質にするために、わずかな加熱が必要であった。添加終了後、得られたグレーがかった懸濁液のポット温度は24℃を記録した。この混合物を、その後ポット温度65℃に加熱し、その状態を72時間維持した。この時点でのこの反応混合物の分析では、いくらかの残留出発物質がまだ残っていること、及び生成物形成に変化がないことが示された。この時点で、それ以降反応は進まなかった。加熱マントルを取り外し、この容器に冷却浴を取り付けた。その懸濁液を粉砕した氷/水の冷却浴で0℃に冷却し、その後、水(19.93mL)、続いて15重量%水酸化ナトリウム溶液(19.93mL)、次いで最後に水(59.79mL)を非常にゆっくりと滴下してクエンチした。得られた白色懸濁液のポット温度は5℃を記録した。冷却浴を取り外し、この容器に加熱マントルを再度取り付けた。この懸濁液を60℃に加温し、その状態を30分間維持した。この温懸濁液を、20mmのセライト層を備えたガラスフリットブフナー漏斗を通して真空濾過した。この濾過ケーキをその後60℃のテトラヒドロフラン(2×250mL)で置換洗浄し、次いで30分間吸引した。この透明な濾液を減圧下濃縮して、所望の生成物、3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロパン−1−オールとして、透明な薄黄色粘稠油を得た(23.5g、0.149mol、収率99%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 3.37 (dt, J = 8.3, 6.4 Hz, 3H), 2.95 (dd, J = 10.6, 7.6 Hz, 1H), 2.40 (dd, J = 10.7, 7.7 Hz, 1H), 2.04 (dt, J = 16.1, 8.1 Hz, 1H), 1.69 (dd, J = 12.2, 8.2 Hz, 1H), 1.50 − 1.24 (m, 5H), 1.11 − 0.94 (m, 7H).
ステップ6:tert−ブチル4−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
1Lの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、冷却浴、添加漏斗、J−Kem温度プローブ及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下で3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロパン−1−オール(15g、95.39mmol)及びジクロロメタン(225mL、15mL/g)を充填したところ、透明な薄黄色溶液が生じた。撹拌を開始したところ、ポットの温度は19℃を記録した。この冷却浴に粉砕した氷/水を入れたところ、ポットの温度が0℃に下がった。添加漏斗にトリエチルアミン(12.55g、124.0mmol)を入れ、それを続いてニートで5分かけて滴下した。発熱は認められなかった。その添加漏斗に、その後ジクロロメタン(225mL)に溶解したジ−tert−ブチルジカーボネート(22.89g、104.9mmol)を入れた。この透明な淡黄色溶液を次いで30分かけて滴下したところ、軽度のガスが発生した。発熱は認められなかった。冷却浴を取り外し、得られた透明な薄黄色溶液を室温まで加温し、室温で3時間撹拌を続けた。この反応混合物を分液漏斗に移し、水(75mL)で分配した。有機物を取り出し、飽和塩化ナトリウム溶液(75mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム(150g)で乾燥し、その後ガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過した。その濾液を減圧下濃縮し、透明な薄黄色油(30g)を所望の粗生成物として得た。この物質を、シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタンによる液体投入)により、100%ジクロロメタンから10%メチルアルコールを含むジクロロメタンまでの勾配で60分にわたって溶出して精製し、50mLの画分を収集した。所望の生成物画分を合わせ、減圧下濃縮して、tert−ブチル4−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(22g、0.0855mol、収率90%)を透明な淡黄色粘稠油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 4.38 (td, J = 5.2, 1.4 Hz, 1H), 3.54 (dt, J = 10.3, 6.7 Hz, 1H), 3.38 (td, J = 6.6, 3.5 Hz, 2H), 2.76 (q, J = 10.3 Hz, 1H), 2.07 (td, J = 11.6, 5.7 Hz, 1H), 1.87 (ddd, J = 16.7, 12.1, 6.0 Hz, 1H), 1.37 (dd, J = 14.2, 10.4 Hz, 17H), 1.24 (s, 3H).
ステップ7:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(50.5g、196.22mmol)及びトリエチルアミン(39.711g、54.698mL、392.44mmol)をジクロロメタン(500mL)に溶解し、得られた溶液を氷水浴で30分間冷却した。塩化メシル(24.725g、16.706mL、215.84mmol)を30分かけて滴下し、次に氷浴を取り外し、その混合物を室温で1時間撹拌した。この反応物をその後飽和重炭酸ナトリウム溶液(200mL)でクエンチした。これらの相を分離し、有機相を飽和重炭酸ナトリウム(200mL)及び水(2×100mL)で抽出した。水相を廃棄し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(64.2g、93%)を淡黄色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 335.1766, 実測値 336.4 (M+1)
+;保持時間: 5.54分(LC法Q).
ステップ8:tert−ブチル4−(3−アミノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(64.2g、191.38mmol)をジオキサン(650mL)に溶解し、次に水酸化アンモニウム(650mL)を加え、得られた混合物を45℃に18時間加熱した。18時間後、その反応物を室温に冷却した。この溶液を1Mの水酸化ナトリウム(200mL)で希釈し、次いでジエチルエーテル(3×650mL)で抽出した。その水相を廃棄し、合わせた有機相を水(2×200mL)で抽出した。これらの水相を廃棄し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、tert−ブチル4−(3−アミノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(48.9g、95%)を淡黄色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 256.2151, 実測値 257.3 (M+1)
+;保持時間: 3.70分(LC法Q).
ステップ9:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(3−アミノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(8.91g、34.8mmol)及び6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(6.13g、34.8mmol)を含むジメチルスルホキシド(75mL)に、炭酸カリウム(4.91g、35.5mmol)を加え、その混合物を100℃で12時間撹拌し、その後、周囲温度まで放冷し、さらに4時間(合計16時間)撹拌した。この反応混合物を、塩酸(1M 35mL、35.00mmol)を含む水(200mL)にゆっくりと注ぎ(いくらか発泡した)、酢酸エチル(250mL)で希釈した。その有機相を分離し、100mLのブラインで洗浄した。この有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、セライトで濾過し、真空中で濃縮して、暗黄色油を得た。この粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜100%酢酸エチルを含むヘキサンで溶出して精製した。純粋な画分(9.0g)及び純粋でない画分(3g)の両方を収集した。この純粋でない画分を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜100%酢酸エチルを含むヘキサンで溶出して精製し、合計で、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(10.0g、69%)を得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.52 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.07 (s, 2H), 6.95 (dd, J = 7.2, 0.7 Hz, 2H), 6.61 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 3.55 (q, J = 9.1 Hz, 1H), 3.32 − 3.24 (m, 2H), 2.79 (q, J = 10.0 Hz, 1H), 2.13 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 1.96 − 1.82 (m, 1H), 1.51 (dt, J = 18.0, 9.3 Hz, 2H), 1.37 (dd, J = 12.9, 10.6 Hz, 15H), 1.24 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 412.21442, 実測値 413.1 (M+1)
+;保持時間: 2.34分(LC法D).
ステップ10:tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
パートA:2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(11.4g、30.34mmol)を含むテトラヒドロフラン(150mL)に、カルボニルジイミダゾール(5.9g、36mmol)をゆっくりと加えた。この混合物を周囲温度で1時間撹拌した。さらなるカルボニルジイミダゾール(0.5g、3mmol)を加え、その反応物を周囲温度でさらに1時間(合計2時間)撹拌した。
パートB:パートAで調製した活性化エステルに、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(10.0g、24.24mmol)を含むテトラヒドロフラン(50mL)に加え、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(7.5mL、50.mmol)を加え、その混合物を周囲温度で16時間撹拌した。クエン酸(25.1g、130.6mmol)を含む水(200mL)をこの反応混合物にゆっくりと加え、酸性化して約pH=3にした。この混合物は混濁したが、沈殿は生じなかった。この混合物を酢酸エチル(400mL)で抽出し、有機相をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、セライトで濾過し、真空中で濃縮した。この粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0〜80%酢酸エチル/ヘキサンで溶出して精製し、泡状物として、生成物、tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(13.82g、74%)。1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ 12.79 (s, 1H), 8.40 (t, J = 2.7 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.19 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 4.34 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.50 (dt, J = 18.3, 9.0 Hz, 1H), 3.23 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 2.80 − 2.69 (m, 1H), 2.09 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.79 (td, J = 12.4, 6.1 Hz, 1H), 1.52 (dt, J = 15.4, 8.0 Hz, 2H), 1.36 (d, J = 11.4 Hz, 10H), 1.33 − 1.25 (m, 5H), 1.17 (s, 2H), 0.99 − 0.92 (m, 2H), 0.89 (d, J = 5.0 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 769.2636, 実測値 770.1 (M+1)+;保持時間: 3.48分(LC法D).
ステップ11:2−クロロ−{N}−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)
tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(13.8g、17.92mmol)を含むジクロロメタン(75mL)に、塩酸(4M 15mL、60.00mmol)を加え、その混合物を周囲温度で16時間撹拌した。その溶媒を真空中で除去し、残渣を100mLの酢酸エチルで希釈した。その溶媒を真空中で除去し、さらなる100mLの酢酸エチルで繰り返し、泡状物の2−クロロ−{N}−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)を得た(13.5g、101%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.83 (s, 1H), 9.06 (s, 1H), 8.92 (s, 1H), 8.42 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.63 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.18 (dd, J = 7.2, 0.7 Hz, 1H), 6.76 (dd, J = 8.5, 0.7 Hz, 1H), 6.21 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.95 (s, 2H), 4.35 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.41 − 3.28 (m, 1H), 3.24 (p, J = 6.7 Hz, 2H), 2.80 (tt, J = 11.8, 6.7 Hz, 1H), 2.35 (q, J = 7.8, 7.3 Hz, 1H), 2.09 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.91 (dd, J = 12.8, 7.6 Hz, 1H), 1.58 − 1.43 (m, 3H), 1.42 − 1.31 (m, 5H), 1.24 (s, 3H), 1.01 − 0.93 (m, 2H), 0.90 (dd, J = 7.9, 3.2 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 669.2112, 実測値 670.0 (M+1)
+;保持時間: 2.26分(LC法D).
ステップ12:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物12)
2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(12.9g、17.36mmol)を含むNMP(120mL)に、炭酸カリウム(9.64g、69.8mmol)、続いてフッ化セシウム(2.69g、17.7mmol)を加え、このスラリーを150℃で16時間撹拌した。この反応物をその後周囲温度まで放冷した。この混合物を水(100mL)で希釈し、水(400mL)に注ぎ、その混合物を塩酸(6M 27.0mL、162.0mmol)でゆっくりと酸性化した。中程度のフリットを使用して沈殿物を収集し、50mLの水で3回洗浄した。固体を1時間風乾し、次いで酢酸エチル(400mL)に溶解した。この有機相を真空中で濃縮し、その粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0〜100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出して精製した。6.3gの純粋な生成物及び6gの純粋でない画分を収集した。この純粋でない画分を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0〜5%メタノール/ジクロロメタンで溶出して精製したところ、不純物から生成物が良好に分離した。純粋な生成物の画分を合わせ、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物12)を得た(7.4g、67%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.52 (s, 1H), 8.22 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.00 (s, 1H), 6.92 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.02 − 3.81 (m, 1H), 3.15 (dt, J = 10.1, 3.8 Hz, 1H), 2.95 (d, J = 13.7 Hz, 1H), 2.78 − 2.61 (m, 1H), 2.15 (dd, J = 5.7, 2.9 Hz, 1H), 2.07 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 1.92 − 1.82 (m, 1H), 1.81 − 1.69 (m, 1H), 1.64 − 1.53 (m, 6H), 1.51 (s, 3H), 1.36 − 1.23 (m, 1H), 0.99 − 0.93 (m, 2H), 0.90 (d, J = 10.8 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 633.2345, 実測値 634.2 (M+1)
+;保持時間: 2.23分(LC法E).
実施例4:(14R)−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物13)及び(14S)−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物14)の調製
ステップ1:(14R)−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物13)及び(14S)−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物14)
ラセミ12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(7.4g)を150mLのアセトニトリルに溶解し、キラルSFC精製に供した。この試料を、70mL/分で、25%アセトニトリル:メタノール(90:10)/75%二酸化炭素の移動相でChiralPak AS−H(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFCクロマトグラフィーによって分離し、最初に溶出するエナンチオマーとして、(14R)−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物13)を得(2.91g、53%)、
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.51 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.58 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.99 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.93 (s, 1H), 3.16 (s, 1H), 2.95 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 2.80 − 2.64 (m, 1H), 2.10 (s, 1H), 2.08 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.86 (dd, J = 11.5, 5.4 Hz, 1H), 1.81 − 1.71 (m, 1H), 1.60 (s, 6H), 1.51 (s, 3H), 1.31 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 0.95 (d, J = 4.3 Hz, 2H), 0.89 (s, 2H);ESI−MS m/z 計算値 633.2345, 実測値 634.3 (M+1)
+;保持時間: 2.19分、2番目に溶出するエナンチオマーとして、(14S)−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物14)を得た(3.0g、54%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.52 (s, 1H), 8.22 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.5, 7.1 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.92 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.92 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 3.15 (s, 1H), 2.95 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 2.78 − 2.64 (m, 1H), 2.08 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.86 (dd, J = 11.9, 5.3 Hz, 1H), 1.77 (s, 1H), 1.60 (s, 6H), 1.51 (s, 3H), 1.31 (q, J = 11.9 Hz, 1H), 1.00 − 0.92 (m, 2H), 0.90 (d, J = 10.4 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 633.2345, 実測値 634.1 (M+1)
+;保持時間: 2.2分(LC法B).
実施例5:12,12−ジメチル−8−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物15)の調製
ステップ1:tert−ブチル3−[[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート
5000mLの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、加熱マントル、J−Kem温度プローブ/コントローラ、添加漏斗、水冷還流冷却器及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下で、tert−ブチル5−オキソ−1H−ピラゾール−2−カルボキシレート(70g、0.3800mol)及びテトラヒドロフラン(840mL、12mL/g)を充填したところ、透明な淡黄色溶液が得られた。撹拌を開始したところ、ポットの温度は19℃を記録した。この容器に、その後[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メタノール(58.56g、0.4180mol)をニートで一度に加えて充填し、続いて固体のトリフェニルホスフィン(109.6g、0.4180mol)を一度に加えた。得られた透明な淡黄色溶液を、次いでアゾジカルボン酸ジイソプロピル(透明な赤みがかったオレンジ色の液体)(82.3mL、0.4180mol)によりニートで1時間かけて滴下して処理したころ、40℃まで徐々に発熱し、透明な薄琥珀色溶液が生じた。この反応混合物を、その後ポット温度50℃に加熱し、その状態を2時間維持したところ、LC/MSによる分析で、出発物質の完全な消費が示された。この透明な琥珀色反応混合物を減圧下濃縮し、得られた透明な暗琥珀色油をトルエン(560mL)に懸濁し、室温で1時間撹拌したところ、その間に固体(トリフェニルホスフィンオキシド、分子量=278.28)が沈殿した。この濃スラリーを、ガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過し、濾過ケーキをトルエン(150mL)で置換洗浄し、その後30分間吸引した。その透明な琥珀色濾液を減圧下濃縮し、透明な琥珀色油を得た。この物質を、シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(セライト吸着固体投入)により、100%ヘキサンから20%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配で溶出して精製し、450mLの画分を収集した。この生成物は、5%酢酸エチルを含むヘキサン付近で溶出する。所望の画分を合わせ、減圧下濃縮して、透明な淡黄色油を所望の生成物、tert−ブチル3−[[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ]ピラゾール−1−カルボキシレートとして得た(81g、0.264mol、70%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.10 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.14 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.31 (s, 2H), 1.55 (s, 9H), 1.07 (dp, J = 4.9, 1.3 Hz, 4H). ESI−MS m/z 計算値 306.11914, 実測値 307.0 (M+1)
+;保持時間: 1.75分(LC法B).
ステップ2:3−[[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ]−1H−ピラゾール
5000mLの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、加熱マントル、J−Kem温度プローブ、水冷還流冷却器、添加漏斗及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下でtert−ブチル3−[[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(80g、0.2612mol)、ジクロロメタン(320mL、4mL/g)及びメチルアルコール(320mL、4mL/g)を充填したところ、透明な淡黄色溶液が得られた。撹拌を開始したところ、ポットの温度は19℃を記録した。添加漏斗に、4Mの塩酸を含む1,4−ジオキサン(195.9mL、0.7836mol)を入れ、これをその後1時間かけて滴下したところ、30℃まで徐々に発熱した。得られた透明な淡黄色溶液をポット温度45℃に加熱し、その状態を1時間維持したところ、LC/MSによる分析で、反応の完了が示された。この反応混合物を室温まで放冷し、次いで減圧下濃縮した。残りの残渣をtert−ブチルメチルエーテル(640mL)に溶解し、その後分液漏斗に移し、2Mの水酸化ナトリウム溶液(391.8mL、0.7836mol)で分配した。有機層を取り除き、残りの水層をtert−ブチルメチルエーテル(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム溶液(500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム(300g)で乾燥し、その後ガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過した。その透明な淡黄色濾液を減圧下濃縮し、透明な薄黄色油を得、これを静置したところ、固化して白色固体(49.5g、0.240mol、92%)を所望の生成物、3−[[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ]−1H−ピラゾールを得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 11.90 (s, 1H), 7.51 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 5.67 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.19 (s, 2H), 1.09 − 0.97 (m, 4H). ESI−MS m/z 計算値 206.0667, 実測値 207.0 (M+1)
+;保持時間: 1.08分(LC法B).
ステップ3:tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
5000mLの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、二次容器として使用する冷却浴、J−Kem温度プローブ、水冷還流冷却器、添加漏斗及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下で3−[[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ]−1H−ピラゾール(45g、0.2183mol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(540mL、12mL/g)を充填したところ、透明な淡黄色溶液が得られた。撹拌を開始したところ、ポットの温度は17℃を記録した。この容器に、その後、固体のtert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(54.16g、0.2183mol)を一度に加えて充填した。得られた透明な淡黄色溶液を、その後固体の炭酸カリウム(39.22g、0.2838mol)を一度に加え、続いて固体の1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(3.67g、0.03274mol)を一度に加えて処理した。得られた淡黄色懸濁液を室温で24時間撹拌した。この反応混合物を粉砕した氷/水冷却浴で10℃に冷却した。添加漏斗に水(540mL)を入れ、45分かけて滴下したところ、濃懸濁液が生じ、15℃まで発熱した。得られた懸濁液を15℃で30分間撹拌し続け、次いでガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過した。この濾過ケーキを水(2×500mL)で置換洗浄し、次にブフナー漏斗で2時間吸引した。この物質を、その後一夜風乾し、白色粒状固体(73g、0.175mol、80%)、tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレートを得た。ESI−MS m/z 計算値 417.1067, 実測値 418.1 (M+1)
+;保持時間: 0.85分(LC法A).
ステップ4:2−クロロ−6−[3−[[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
1000mLの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、加熱マントル、J−Kem温度プローブ/コントローラ、添加漏斗、水冷還流冷却器及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下でtert−ブチル2−クロロ−6−[3−[[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(70g、0.1675mol)及び2−プロパノール(350mL)を充填したところ、オフホワイトの懸濁液が得られた。撹拌を開始したところ、ポットの温度は19℃を記録した。添加漏斗に、6Mの塩酸水溶液(139.6mL、0.8375mol)を入れ、これを10分かけて滴下したところ、30℃まで発熱した。得られた懸濁液をその後加熱還流した(ポット温度約82℃)。加熱すると、この懸濁液は透明な淡黄色溶液になる(この時点でポット温度約75℃)。還流で約30分間撹拌した後、固体が沈殿し始めた。この懸濁液を還流でさらに30分間撹拌し続け、その時点で水(210mL)を15分かけて滴下した。次に熱を除去し、懸濁液を撹拌し続け、ゆっくりと室温まで放冷した。この物質をガラスフリットブフナー漏斗で真空濾過により収集し、その濾過ケーキを、1:1水/2−プロパノール(100mL)に続いて水(2×100mL)で置換洗浄し、その後ブフナー漏斗で30分間吸引した。この物質をさらに45℃の真空オーブンで24時間乾燥し、2−クロロ−6−[3−[[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(56g、0.155mol、92%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 13.64 (s, 1H), 8.44 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.41 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.24 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.41 (s, 2H), 1.16 − 1.07 (m, 4H). ESI−MS m/z 計算値 361.0441, 実測値 362.1 (M+1)
+;保持時間: 0.66分(LC法A).
ステップ5:tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(260mg、0.6973mmol)及びカルボニルジイミダゾール(113.1mg、0.6973mmol)をテトラヒドロフラン(3.783mL)中で混合し、45℃で1時間撹拌した。tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(287.7mg、0.6973mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(212.4mg、208.6μL、1.395mmol)を加え、この反応物を45℃で4時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィー(24gのカラム)により、100%ヘキサンから70%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、白色固体として、tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(232mg、44%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.78 (s, 1H), 8.41 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 8.4, 7.3 Hz, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.17 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.23 (s, 1H), 4.39 (s, 2H), 3.58 − 3.46 (m, 1H), 3.24 (s, 2H), 2.74 (t, J = 10.5 Hz, 1H), 2.02 (s, 1H), 1.79 (td, J = 12.2, 6.4 Hz, 1H), 1.50 (ddd, J = 21.4, 10.3, 6.2 Hz, 2H), 1.36 (d, J = 11.7 Hz, 9H), 1.30 (d, J = 13.8 Hz, 6H), 1.17 (s, 3H), 1.11 (s, 2H), 1.09 (s, 2H). ESI−MS m/z 計算値 755.248, 実測値 756.5 (M+1)
+;保持時間: 2.31分(LC法E).
ステップ6:12,12−ジメチル−8−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物15)
パートA:tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(232mg、0.3068mmol)を、ジクロロメタン(5.0mL)に溶解し、塩酸(ジオキサン中4M)(4M 2.5mL、10.00mmol)をその混合物に加え、室温で3時間撹拌した。この反応物を減圧下濃縮乾固し、酢酸エチルに再溶解し、その後2Mの炭酸ナトリウム水溶液(5mL)を加えてこの溶液をpH約10に調整した。その有機層を酢酸エチル(2×10mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下蒸発乾固した。
パートB:バイアルに、パートAの粗製アミン、炭酸カリウム(235mg、1.70mmol)、フッ化セシウム(75.3mg、0.4957mmol)、3Åモレキュラーシーブ、及びジメチルスルホキシド(7.0mL)を加えた。このバイアルを窒素でパージし、蓋をし、150℃に加熱し、16時間撹拌した。その反応物を室温に冷却した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた後、シリカゲルクロマトグラフィー(24gのカラム)により、100%ヘキサンから80%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、オフホワイトの固体として、12,12−ジメチル−8−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物15)を得た(101.9mg、54%)。1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ 12.51 (s, 1H), 8.22 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.66 − 7.49 (m, 1H), 7.05 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.16 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.36 (q, J = 11.9 Hz, 2H), 3.92 (dd, J = 24.2, 10.9 Hz, 1H), 3.24 − 3.07 (m, 1H), 2.95 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 2.78 − 2.64 (m, 1H), 2.22 − 2.08 (m, 1H), 1.86 (dd, J = 11.8, 5.0 Hz, 1H), 1.76 (dd, J = 15.9, 8.1 Hz, 1H), 1.65 − 1.54 (m, 6H), 1.51 (s, 3H), 1.31 (dd, J = 24.7, 12.0 Hz, 1H), 1.10 (s, 4H). ESI−MS m/z 計算値 619.2189, 実測値 620.2 (M+1)+;保持時間: 2.1分(LC法E).
実施例6:12,12−ジメチル−8−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物21)及び12,12−ジメチル−8−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物22)の調製
ステップ1:12,12−ジメチル−8−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物21)及び12,12−ジメチル−8−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物22)
ラセミ12,12−ジメチル−8−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物15)(82.4mg、0.133mmol)を、70mL/分で、20%アセトニトリル(変性剤なし)/80%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFCクロマトグラフィーに供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物21)(32.38mg、78%)をオフホワイトの固体として得、
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.51 (s, 1H), 8.22 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.72 − 7.67 (m, 1H), 7.62 − 7.50 (m, 1H), 7.05 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.15 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.36 (q, J = 11.9 Hz, 2H), 4.16 − 4.12 (m, 1H), 3.22 − 3.10 (m, 1H), 2.95 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 2.74 − 2.68 (m, 1H), 2.20 − 2.03 (m, 1H), 1.86 (dd, J = 12.2, 5.0 Hz, 1H), 1.76 (dd, J = 10.3, 4.8 Hz, 1H), 1.60 (s, 3H), 1.51 (s, 3H), 1.28 (s, 4H), 1.10 (s, 2H), 0.87 (d, J = 5.1 Hz, 2H), ESI−MS m/z 計算値 619.2189, 実測値 620.2 (M+1)
+;保持時間: 2.1分(LC法E)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物22)(34.58mg、83%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.51 (s, 1H), 8.22 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.16 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.36 (q, J = 11.9 Hz, 2H), 4.14 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.16 (s, 1H), 2.95 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 2.76 − 2.68 (m, 1H), 2.19 − 2.07 (m, 1H), 1.86 (dd, J = 11.8, 5.1 Hz, 1H), 1.75 (s, 1H), 1.60 (s, 3H), 1.51 (s, 3H), 1.28 (d, J = 2.1 Hz, 4H), 1.10 (d, J = 2.7 Hz, 2H), 0.88 (s, 2H), ESI−MS m/z 計算値 619.2189, 実測値 620.2 (M+1)
+;保持時間: 2.1分(LC法E).
実施例7:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物28)の調製
ステップ1:エチル1−(ブロモメチル)−2−オキソシクロペンタンカルボキシレート
エチル2−オキソシクロペンタンカルボキシレート(70g、449mmol)の脱水テトラヒドロフラン(300mL)溶液を、67.6%水素化ナトリウムの鉱油懸濁液(19.17g、540mmol)を含む、ヘキサメチルホスホルアミド(97g、540mmol)含有テトラヒドロフラン(750mL)懸濁液に、室温でアルゴン雰囲気下、ゆっくりと加えた。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。ジブロモメタン(392g、250mmol)を加え、この反応混合物を80℃で16時間還流した。この反応物を室温まで放冷し、ジエチルエーテル(1000mL)を加え、その有機層を水(5×500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、0〜10%ヘキサン−酢酸エチルを使用して精製し、エチル1−(ブロモメチル)−2−オキソシクロペンタンカルボキシレート(85g、76%)を無色油として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 4.18 (q, J = 7.0 Hz, 7.25 Hz, 2H);3.68 (q, J = 22.5 Hz, J = 9.5 Hz, 2H);2.58 − 2.00 (m, 6H);1.25 (t, J = 7.75 Hz, 3H).
ステップ2:ジエチル2−メチレンヘキサンジオエート
炭酸カリウム(79g、572mmol)を、エチル1−(ブロモメチル)−2−オキソシクロペンタンカルボキシレート(85g、341mmol)の脱水エタノール(680mL)溶液に加え、この混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物を濾過し、蒸発させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、0〜5%ヘキサン−酢酸エチルを使用して精製し、ジエチル2−メチレンヘキサンジオエート(72.7g、98%)を無色油として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 6.16 (s, 1H);5.54 (s, 1H);4.24 − 4.07 (m, 4H);2.36 − 2.28 (m, 4H), 1.83 − 1.77 (m, 2H), 1.32 − 1.21 (m, 6H).
ステップ3:ジエチル2−(2−メチル−2−ニトロプロピル)ヘキサンジオエート
1,8−ジアザビシクロウンデカ−7−エン(23g、151mmol)を、ジエチル2−メチレンヘキサンジオエート(72.7g、340mmol)及び2−ニトロプロパン(36.3g、408mmol)の脱水アセトニトリル(1000mL)溶液に加え、その混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物を蒸発させ、その残渣を酢酸エチル(1000mL)に溶解し、飽和塩化アンモニウム(500mL)で洗浄した。この有機相を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、0〜10%のヘキサン−酢酸エチルを用いて精製し、ジエチル2−(2−メチル−2−ニトロプロピル)ヘキサンジオエート(86g、84%)を無色油として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 4.17 − 4.07 (m, 4H);2.41 − 2.05 (m, 5H), 1.72 − 1.44 (m, 4H), 1.56 (s, 3H), 1.51 (s, 3H), 1.28 − 1.21 (m, 6H).
ステップ4:4−(4,4−ジメチル−5−オキソ−ピロリジン−2−イル)−酪酸エチルエステル
ジエチル2−(2−メチル−2−ニトロプロピル)ヘキサンジオエート(43g、141.7mmol)とラネーニッケルスラリー(12g)のエタノール(860mL)混合物を、Parr反応器にて、2barの水素ガス下、80℃で18時間加熱した。セライト(50g)を加え、得られた混合物を濾過した。その固体を廃棄し、濾液を濃縮して、4−(4,4−ジメチル−5−オキソ−ピロリジン−2−イル)−酪酸エチルエステル(31.2g、97%)をオレンジ色の油として得た。この粗生成物を、さらに精製することなく次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 227.3, 実測値 228.3 (M+1)
+. 保持時間:3.23分(LC法Q)。
ステップ5:4−(4,4−ジメチルピロリジン−2−イル)−ブタン−1−オール
4−(4,4−ジメチル−5−オキソ−ピロリジン−2−イル)−酪酸エチルエステル(78.8g、345.3mmol)のテトラヒドロフラン(1200mL)溶液に、水素化アルミニウムリチウム(39.3g、1036.0mmol)を45分かけて少しずつ加え、得られたスラリーを窒素下で18時間加熱還流した。冷却した反応混合物を硫酸ナトリウムの飽和溶液(100mL)で注意深くクエンチし、生じた固体を濾過した。その固体を廃棄し、濾液を真空下濃縮して、4−(4,4−ジメチルピロリジン−2−イル)−ブタン−1−オール(51.5g、87%)を褐色油として得た。この粗生成物を、さらに精製することなく次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 171.28,実測値172.3 (M+1)
+. 保持時間:1.05分(LC法Q)。
ステップ6:2−(4−ヒドロキシブチル)−4,4−ジメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
4−(4,4−ジメチルピロリジン−2−イル)−ブタン−1−オール(51.5g、301mmol)のジクロロメタン(400mL)溶液に、重炭酸ナトリウム(50.6g、602mmol)の水(300mL)溶液、続いてジ−tert−ブチルジカーボネート(65.6g、301mmol)を加えた。得られた二相性混合物を室温で18時間撹拌した。これらの相を分離し、その水相を廃棄した。有機相を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、0〜45%ヘキサン−酢酸エチルを用いて精製して、2−(4−ヒドロキシブチル)−4,4−ジメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(57.2g、77%)を透明油として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 4.35 (t, 1H), 3.53 (m, 1H), 3.37 (m, 2H), 2.76 (m, 1H), 2.01− 1.81 (m, 2H), 1.40−1.24 (m, 23H).ESI−MS m/z 計算値 271.4, 実測値 272.4 (M+1)
+. 保持時間:4.67分(LC法Q)。
ステップ7:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(4−メチルスルホニルオキシブチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(4−ヒドロキシブチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(2.28g、8.401mmol)の0℃に冷却したジクロロメタン(19mL)及びトリエチルアミン(8.0mL、57mmol)の溶液に、メタンスルホニルクロリド(2.161mL、27.92mmol)を滴下した。この反応混合物を20時間撹拌し、その反応物を1時間後に室温まで加温した(透明な溶液が10分後に混濁したオレンジ色に変わった)。この反応混合物を氷水及びジクロロメタン、続いてブラインでクエンチした。その水層をさらなるジクロロメタン(2×20mL)で抽出し、合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。得られた物質を真空下1時間乾燥し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(4−メチルスルホニルオキシブチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(2.9g、99%)を黄色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 349.1923, 実測値 350.2 (M+1)
+;保持時間: 1.82分(LC法E).
ステップ8:tert−ブチル4−(4−アミノブチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(4−メチルスルホニルオキシブチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(2.9g、8.298mmol)をジオキサン(60mL)と水酸化アンモニウム(30%w/v 60mL、510mmol)の混合物に溶解した。この混合物を、密閉容器中で50℃に18時間加熱した。このジオキサンを真空下濃縮し、ジクロロメタン(50mL)を加えた。この有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。この粗製物質を、シリカゲルクロマトグラフィー(80gのカラム)により、ジクロロメタン−メタノール(30%水酸化アンモニウム5mL/リットルを含む)勾配法(0〜15%メタノールを含むジクロロメタン)を使用して精製し、tert−ブチル4−(4−アミノブチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.44g、64%)をオフホワイトの泡状物として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.90 (s, 2H), 3.55 (dd, J = 18.7, 11.1 Hz, 1H), 3.34 (s, 2H), 3.17 (s, 1H), 2.76 (dd, J = 17.0, 9.5 Hz, 2H), 2.06 (s, 1H), 1.95 − 1.74 (m, 1H), 1.52 (t, J = 18.4 Hz, 2H), 1.39 (d, J = 9.9 Hz, 9H), 1.35 (s, 1H), 1.34 (s, 2H), 1.31 − 1.18 (m, 6H). ESI−MS m/z 計算値 270.23074, 実測値 271.2 (M+1)
+;保持時間: 1.21分(LC法E).
ステップ9:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
250mLのフラスコで、ジメチルスルホキシド(20mL)に、6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(894mg、5.07mmol)、続いて炭酸カリウム(1.1g、8.0mmol)及びtert−ブチル4−(4−アミノブチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.44g、5.33mmol)を、窒素及び還流冷却器下で混合した。この容器を、60℃で油浴にて18時間加熱した。炭酸カリウム(1.1g、8.0mmol)を加え、80℃までさらに4時間加熱した。冷却して、この反応混合物を濾過し、その後酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィー(80gのカラムGOLD)により、100%ヘキサンから75%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、白色固体として、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(475mg、22%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.51 (dd, J = 8.4, 7.3 Hz, 1H), 7.07 (s, 2H), 6.94 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 6.61 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 3.54 (dd, J = 18.2, 8.5 Hz, 1H), 3.28 (dd, J = 12.6, 6.6 Hz, 2H), 2.78 (dd, J = 19.7, 10.1 Hz, 1H), 2.07 (s, 1H), 1.94 − 1.80 (m, 1H), 1.52 (s, 2H), 1.44 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 1.38 (d, J = 10.4 Hz, 9H), 1.35 (d, J = 10.9 Hz, 6H), 1.21 (d, J = 17.2 Hz, 4H). ESI−MS m/z 計算値 426.23007, 実測値 427.2 (M+1)
+;保持時間: 1.76分(LC法E).
ステップ10:tert−ブチル4−[4−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(425mg、1.13mmol)及びカルボニルジイミダゾール(217mg、1.34mmol)をテトラヒドロフラン(7mL)中で混合し、50℃で90分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(475mg、1.11mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(350μL、2.34mmol)を加え、その反応物を50℃で18時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィー(80gのカラム)により、100%ヘキサンから70%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[4−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(613mg、83%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.80 (s, 1H), 8.41 (t, J = 3.0 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 8.4, 7.3 Hz, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.16 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.18 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.34 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.54 − 3.42 (m, 1H), 3.22 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.72 − 2.63 (m, 1H), 2.08 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.00 − 1.88 (m, 1H), 1.71 (td, J = 11.2, 5.9 Hz, 1H), 1.53 − 1.45 (m, 2H), 1.40 − 1.34 (m, 9H), 1.25 (t, J = 11.6 Hz, 6H), 1.20 − 1.18 (m, 1H), 1.17 (d, J = 6.0 Hz, 4H), 0.98 − 0.92 (m, 2H), 0.88 (s, 2H). ESI−MS m/z 計算値 783.27924, 実測値 784.2 (M+1)
+;保持時間: 2.4分(LC法E).
ステップ11:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物28)
パートA:tert−ブチル4−[4−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(538mg、0.686mmol)を、ジクロロメタン(12mL)に溶解し、塩酸(ジオキサン中4M)(4M 5mL、20.0mmol)をその混合物に加え、室温で1時間撹拌した。混合物を減圧下濃縮乾固し、酢酸エチルに再溶解し、その後2Mの炭酸ナトリウム水溶液(5mL)を加え、pH約10とした。酢酸エチル(2×10mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発乾固した。
パートB:パートAの物質と炭酸カリウム(474mg、3.43mmol)、フッ化セシウム(156mg、1.03mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(11mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、150℃に加熱し、18時間撹拌した。室温に冷却した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた後、シリカゲルクロマトグラフィー(40gのカラム)により、100%ヘキサンから80%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物28)(270mg、60%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ 12.45 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.69 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.12 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.32 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.51 (s, 2H), 3.30 (s, 1H), 2.76 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 2.69 − 2.58 (m, 1H), 2.14 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 2.08 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.85 (dd, J = 11.6, 5.4 Hz, 1H), 1.56 (s, 2H), 1.55 (d, J = 3.3 Hz, 6H), 1.46 (s, 2H), 1.26 − 1.16 (m, 2H), 0.96 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 0.89 (s, 2H). ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.2 (M+1)+;保持時間: 2.26分(LC法E).
実施例8:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物29)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物30)の調製
ステップ1:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物29)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物30)
ラセミ12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物28)(204mg、0.3150mmol)を、0.5mL/分で、30%アセトニトリル:メタノール(90:10)/70%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFCクロマトグラフィーに供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物29)(94.1mg、91%)をオフホワイトの固体として得、ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.2 (M+1)
+;保持時間: 2.27分(LC法E)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物30)(90.0mg、87%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.45 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.69 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 6.12 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.32 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.29 (dd, J = 4.7, 2.4 Hz, 1H), 2.86 − 2.69 (m, 1H), 2.63 (dd, J = 16.0, 11.6 Hz, 1H), 2.13 (s, 1H), 2.08 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.85 (dd, J = 11.9, 5.5 Hz, 1H), 1.68 − 1.56 (m, 2H), 1.55 (d, J = 2.9 Hz, 6H), 1.47 (dd, J = 22.2, 10.1 Hz, 2H), 1.26 − 1.16 (m, 2H), 0.96 (dd, J = 7.7, 3.7 Hz, 2H), 0.93 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 0.88 (t, J = 5.8 Hz, 2H), ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.2 (M+1)
+;保持時間: 2.27分(LC法E).
実施例9:12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1)(化合物35)、12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2)(化合物36)、12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1、エナンチオマー1)(化合物58)、12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1、エナンチオマー2)(化合物59)、12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2、エナンチオマー1)(化合物60)及び12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2、エナンチオマー2)(化合物61)の調製
ステップ1:(3E)−3−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−テトラヒドロピラン−2−オン(ナトリウム塩)
水素化ナトリウム(鉱油中60%)(60%w/w 2.63g、65.8mmol)のジエチルエーテル(56mL)懸濁液に、無水エタノール(300μL)を加え、次に6−メチルテトラヒドロピラン−2−オン(5.0g、43.80mmol)とギ酸エチル(6.0mL、74mmol)の混合物を周囲温度で30分以内に滴下した。添加終了後、この反応混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物中に生じた固体(生成物のナトリウム塩)を濾過により収集し、ジエチルエーテルで洗浄し、高真空下で乾燥して、(3E)−3−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−テトラヒドロピラン−2−オン(ナトリウム塩)を得た(7.1g、99%)。ESI−MS m/z 計算値 142.06299, 実測値 143.2 (M+1)
+;保持時間: 0.64分(LC法E).
ステップ2:6−メチル−3−メチレン−テトラヒドロピラン−2−オン
(3E)−3−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−テトラヒドロピラン−2−オン(ナトリウム塩)(7.1g、43mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に懸濁し、窒素下でパラホルムアルデヒド(4.2g、140mmol)で処理し、その混合物を65℃に1時間加熱した。この混合物を氷水浴で冷却し、飽和炭酸カリウム水溶液(20mL)でクエンチし、その有機相を分離した後、水相をジエチルエーテル(4×10mL)で抽出した。これらの有機画分を合わせ、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、加熱することなく回転蒸発により減圧下濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(120gのカラム)により、100%ヘキサンから40%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製して、無色液体、6−メチル−3−メチレン−テトラヒドロピラン−2−オンを得た(2.96g、55%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.48 − 6.38 (m, 1H), 5.57 (dt, J = 2.7, 1.5 Hz, 1H), 4.49 (dqd, J = 10.4, 6.3, 2.6 Hz, 1H), 2.71 (dddt, J = 16.2, 5.0, 3.5, 1.3 Hz, 1H), 2.65 − 2.52 (m, 1H), 2.03 − 1.93 (m, 1H), 1.67 (dddd, J = 13.9, 12.4, 10.5, 5.1 Hz, 1H), 1.40 (d, J = 6.3 Hz, 3H).ESI−MS m/z 計算値 126.06808, 実測値 127.0 (M+1)
+;保持時間: 0.66分(LC法E).
ステップ3:6−メチル−3−(2−メチル−2−ニトロ−プロピル)テトラヒドロピラン−2−オン
2−ニトロプロパン(2.6mL、29mmol)を、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(550μL、3.68mmol)で処理し、窒素下で5分間撹拌した後、6−メチル−3−メチレン−テトラヒドロピラン−2−オン(2.96g、23.5mmol)のアセトニトリル(32mL)溶液を45分かけて室温で滴下した。この溶液を室温で4時間撹拌した。この混合物を蒸発させ、次いでその残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(120gのカラム)により、100%ヘキサンから60%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製して生成物を単離し、これを次に真空下乾燥し、透明油を得て、静置すると、これが白色固体、6−メチル−3−(2−メチル−2−ニトロ−プロピル)テトラヒドロピラン−2−オンになった(4.32g、85%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.57 − 4.37 (m, 1H), 2.71 − 2.58 (m, 1H), 2.51 − 2.32 (m, 1H), 2.24 (dd, J = 15.0, 6.9 Hz, 1H), 2.14 − 2.06 (m, 1H), 2.00 − 1.87 (m, 1H), 1.68 − 1.60 (m, 6H), 1.58 (dd, J = 4.8, 2.7 Hz, 1H), 1.56 − 1.47 (m, 1H), 1.36 (dd, J = 6.2, 3.2 Hz, 3H).ESI−MS m/z 計算値 215.11575, 実測値 216.2 (M+1)
+;保持時間: 1.11分(LC法E).
ステップ4:3−(3−ヒドロキシブチル)−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン
6−メチル−3−(2−メチル−2−ニトロ−プロピル)テトラヒドロピラン−2−オン(4.32g、20.07mmol)をエタノール(78mL)に溶解し、湿ラネーニッケル(1.2g、20.45mmol)を窒素雰囲気下で加えた。3回の真空/水素サイクルを実施し、得られた混合物を室温にて水素(1気圧)下で10分間撹拌した。次に、この懸濁液に還流冷却器を取り付け、60℃に加熱し、この温度で水素下にて24時間撹拌した。室温に冷却し、セライトを通して濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を合わせ、減圧下濃縮し、その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(120gのカラム)により、100%ジクロロメタンから10%メタノールを含むジクロロメタンまでの浅い勾配を使用して精製し、3−(3−ヒドロキシブチル)−5,5−ジメチルピロリジン−2−オン(2.5g、67%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.63 (s, 1H), 4.36 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 3.56 (dt, J = 11.9, 6.0 Hz, 1H), 2.35 (qd, J = 9.3, 4.4 Hz, 1H), 2.01 (dd, J = 12.3, 8.6 Hz, 1H), 1.85 − 1.59 (m, 1H), 1.45 − 1.35 (m, 1H), 1.31 (ddd, J = 10.6, 8.1, 4.1 Hz, 2H), 1.28 − 1.20 (m, 1H), 1.18 (s, 3H), 1.13 (s, 3H), 1.03 (dd, J = 6.2, 1.6 Hz, 3H).ESI−MS m/z 計算値 185.14159, 実測値 186.2 (M+1)
+;保持時間: 0.74分(LC法E).
ステップ5:4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブタン−2−オール
3−(3−ヒドロキシブチル)−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン(2.5g、13.49mmol)の無水テトラヒドロフラン(37mL)溶液を、水素化アルミニウムリチウム(686.6mg、20.24mmol)の脱水テトラヒドロフラン(37mL)懸濁液に、窒素雰囲気下、室温で注意深く加えた(20分以内)。添加終了後、この反応混合物を72時間加熱還流した(24時間及び48時間の還流後、さらに2回水素化アルミニウムリチウム(200mg、7.00mmol)をこの反応混合物に加えた)。この混合物を氷水浴で冷却し、さらにテトラヒドロフラン(25mL)をこの混合物に加え、続いて飽和酒石酸ナトリウムカリウム四水和物水溶液(ロッシェル塩、30mL)をゆっくりと加えた。得られた混合物を、水相と有機相が明確に分離するまで室温で2時間激しく撹拌し、その後有機層を分離し、真空下濃縮した。その残渣をジクロロメタン(100mL)に溶解し、得られた溶液をブライン(2×15mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮し、黄色油として、4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブタン−2−オールを得た(1.6g、69%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.78 (dd, J = 11.9, 5.8 Hz, 1H), 3.14 (ddd, J = 10.4, 7.6, 2.8 Hz, 1H), 2.59 (dd, J = 11.0, 8.1 Hz, 1H), 2.24 − 2.07 (m, 1H), 1.87 − 1.78 (m, 1H), 1.73 (s, 2H), 1.54 − 1.37 (m, 4H), 1.37 − 1.21 (m, 1H), 1.21 − 1.13 (m, 9H).ESI−MS m/z 計算値 171.16231, 実測値 172.2 (M+1)
+;保持時間: 0.53分(LC法E).
ステップ6:tert−ブチル4−(3−ヒドロキシブチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
ジ−tert−ブチルジカーボネート(2.4mL、10.45mmol)及びトリエチルアミン(1.7mL、12.20mmol)を、ジクロロメタン(40mL)に溶解した4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブタン−2−オール(1.6g、9.341mmol)溶液に0℃で加えた。この反応混合物を室温まで加温し、30分間撹拌した。この混合物を水(15mL)、飽和重炭酸ナトリウム(15mL)及びブライン(15mL)で洗浄し、次に有機物を抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、その混合物を濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(40gのカラム)により、100%ジクロロメタンから10%メタノールを含むジクロロメタンまでの勾配を使用して精製し、透明油としてtert−ブチル4−(3−ヒドロキシブチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを単離した(2.4g、95%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.79 (s, 1H), 3.75 − 3.56 (m, 1H), 3.00 − 2.77 (m, 1H), 2.18 − 2.04 (m, 1H), 1.89 (td, J = 12.3, 6.0 Hz, 1H), 1.63 (s, 1H), 1.53 (s, 5H), 1.49 − 1.43 (m, 12H), 1.38 (s, 1H), 1.34 (dd, J = 9.1, 4.5 Hz, 2H), 1.20 (t, J = 5.5 Hz, 3H). ESI−MS m/z 計算値 271.21475, 実測値 272.2 (M+1)
+;保持時間: 1.64分(LC法E).
ステップ7:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−メチルスルホニルオキシブチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(3−ヒドロキシブチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(346mg、1.275mmol)及びトリエチルアミン(1.2mL、8.6mmol)の0℃に冷却したジクロロメタン(6mL)溶液に、メタンスルホニルクロリド(350μL、4.52mmol)を滴下した。この反応混合物を20時間撹拌し、1時間後に室温まで加温した(透明な溶液が10分後に混濁したオレンジ色に変わった)。この反応混合物を氷水及びジクロロメタン、続いてブラインでクエンチした。その水層をさらなるジクロロメタン(2×20mL)で抽出し、合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。得られた物質を真空下1時間乾燥し、黄色油としてtert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−メチルスルホニルオキシブチル)ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(440mg、99%)。ESI−MS m/z 計算値 349.1923, 実測値 350.1 (M+1)
+;保持時間: 1.8分(LC法E).
ステップ8:tert−ブチル4−(3−アミノブチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−メチルスルホニルオキシブチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(440mg、1.259mmol)をジオキサン(10mL)と水酸化アンモニウム(30%w/v 10mL、85.60mmol)の混合物に溶解した。この混合物を、密閉容器中で50℃に72時間加熱した。このジオキサンを真空下濃縮し、ジクロロメタン(50mL)を加えた。この有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。この粗製物質を、シリカゲルクロマトグラフィー(24gのカラム)により、ジクロロメタン−メタノール(30%水酸化アンモニウムを5mL/リットル含む)勾配法(0〜15%メタノール)を使用して精製し、薄黄色油、tert−ブチル4−(3−アミノブチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(199mg、58%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド) δ 7.86 (s, 2H), 3.62 − 3.49 (m, 1H), 3.14 (dt, J = 17.3, 5.3 Hz, 1H), 2.79 (dd, J = 19.2, 10.2 Hz, 1H), 2.08 − 1.97 (m, 1H), 1.93 − 1.81 (m, 1H), 1.56 (ddd, J = 25.3, 14.2, 6.6 Hz, 1H), 1.49 − 1.43 (m, 1H), 1.42 − 1.33 (m, 15H), 1.24 (d, J = 5.9 Hz, 4H), 1.16 (d, J = 6.5 Hz, 2H).
ステップ9:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLの密閉マイクロ波バイアルで、6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(526mg、2.986mmol)、tert−ブチル4−(3−アミノブチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(800mg、2.958mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(2.6mL、14.93mmol)のジメチルスルホキシド(8mL)溶液を、130℃で16時間撹拌した。その溶媒を真空中で除去し、その残渣をジクロロメタンに溶解し、水で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィーにより、12gのカラム(0〜85%酢酸エチル/ヘキサンの勾配)を使用して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(490mg、38%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.49 (dd, J = 8.4, 7.3 Hz, 1H), 7.03 (s, 2H), 6.93 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.78 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.59 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.02 (s, 1H), 3.53 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 2.78 (dd, J = 18.9, 10.6 Hz, 1H), 2.02 (d, J = 27.8 Hz, 1H), 1.88 (s, 1H), 1.55 − 1.42 (m, 2H), 1.42 − 1.29 (m, 16H), 1.23 (s, 3H), 1.11 (d, J = 6.4 Hz, 3H).ESI−MS m/z 計算値 426.23007, 実測値 427.1 (M+1)
+;保持時間: 0.66分(LC法A).
ステップ10:tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(160mg、0.4258mmol)及びカルボニルジイミダゾール(69mg、0.4255mmol)をテトラヒドロフラン(2.5mL)中で混合し、50℃で120分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(145mg、0.3399mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(110μL、0.7356mmol)を加え、その反応物を50℃で18時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。これらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、逆相分取逆相HPLCにより、C
18カラム及び30−99A1−B1法(アセトニトリル−水+5mM塩酸)を使用して精製し、tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(97mg、36%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 783.27924, 実測値 784.2 (M+1)
+;保持時間: 2.44分(LC法E).
ステップ11:12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1)(化合物35)、12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2)(化合物36)、12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1、エナンチオマー1)(化合物58)、12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1、エナンチオマー2)(化合物59)、12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2、エナンチオマー1)(化合物60)及び12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2、エナンチオマー2)(化合物61)
パートA:tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(97mg、0.1237mmol)を、ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、塩酸(ジオキサン中4M)(4M 1000μL、4.000mmol)をその混合物に加え、室温で3時間撹拌した。混合物を減圧下濃縮乾固し、酢酸エチルに再溶解し、その後2Mの炭酸ナトリウム水溶液(5mL)を加え、pH約10とした。有機層を酢酸エチル(2×10mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発乾固した。
パートB:パートAの物質と炭酸カリウム(90mg、0.6512mmol)、フッ化セシウム(30mg、0.1975mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(2.0mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、150℃に加熱し、18時間撹拌した。室温に冷却した。この反応混合物を濾過し、その後逆相分取クロマトグラフィー(C18カラム、20%〜99%アセトニトリル(変性剤なし)を含む水(5mM塩酸))で精製し、最初に溶出するエナンチオマーのジアステレオマーペアとして、12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1)(化合物35)(9.0mg、22%)をオフホワイトの固体として得、1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ 12.62 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.68 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 4.17 (s, 1H), 3.10 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 2.74 − 2.66 (m, 1H), 2.20 − 2.10 (m, 1H), 2.08 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.85 (dd, J = 11.9, 5.2 Hz, 1H), 1.64 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 1.62 − 1.59 (m, 3H), 1.56 (d, J = 12.9 Hz, 2H), 1.51 (s, 3H), 1.36 − 1.24 (m, 2H), 1.04 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 0.95 (d, J = 4.6 Hz, 2H), 0.90 (d, J = 11.1 Hz, 2H);ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.2 (M+1)+;保持時間: 2.25分(LC法E)、2番目に溶出するエナンチオマーのジアステレオマーペアとして、12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2)(化合物36)(33.6mg、82%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ 12.41 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.5, 7.3 Hz, 1H), 7.20 (dd, J = 12.2, 7.3 Hz, 2H), 6.89 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.65 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 3.23 − 2.97 (m, 2H), 2.27 (dd, J = 10.1, 5.1 Hz, 1H), 2.07 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.89 (dd, J = 11.8, 5.8 Hz, 2H), 1.78 − 1.67 (m, 1H), 1.62 (s, 3H), 1.58 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 1.52 (s, 3H), 1.45 (dd, J = 14.0, 6.8 Hz, 1H), 1.22 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 1.15 − 1.06 (m, 1H), 0.97 − 0.93 (m, 2H), 0.89 (d, J = 11.4 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.2 (M+1)+;保持時間: 2.29分(LC法E).
パートC:12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1)(11.5mg)を、10mL/分で8.0分にわたり、16%アセトニトリル/メタノール(90:10)/84%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×10mm)カラム(粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離[注入量=24mg/mLのアセトニトリル/メタノール(90:10)溶液70μL]に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1、エナンチオマー1)(化合物58)(2.6mg、45%、>98%ee)をオフホワイトの固体として得、ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.2 (M+1)+;保持時間: 2.25分(LC法E)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1、エナンチオマー2)(化合物59)(3.6mg、62%、>98%ee)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.2 (M+1)+;保持時間: 2.25分(LC法E).
パートD:12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2)(55mg)を、10mL/分で8.0分にわたり、16%アセトニトリル/メタノール(90:10)/84%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×10mm)カラム(粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離[注入量=24mg/mLのアセトニトリル/メタノール(90:10)溶液70μL]に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2、エナンチオマー1)(化合物60)(17.9mg、64%、>98%ee)をオフホワイトの固体として得、ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.2 (M+1)+;保持時間: 2.3分(LC法E)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,12,17−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2、エナンチオマー2)(化合物61)(18.1mg、65%、>98%ee)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ 12.40 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 20.6, 12.9 Hz, 2H), 7.18 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 6.89 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.63 (s, 1H), 3.12 (d, J = 30.7 Hz, 2H), 2.28 (dd, J = 21.3, 12.6 Hz, 1H), 2.07 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.03 − 1.81 (m, 2H), 1.79 − 1.67 (m, 1H), 1.62 (s, 3H), 1.57 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 1.52 (s, 3H), 1.49 − 1.39 (m, 1H), 1.21 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.10 (dd, J = 12.8, 4.4 Hz, 1H), 0.99 − 0.93 (m, 2H), 0.88 (s, 2H), ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.2 (M+1)+;保持時間: 2.3分(LC法E).
実施例10:12,12−ジメチル−8−{3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物42)の調製
ステップ1:tert−ブチル3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート
トリフェニルホスフィン(51.28g、195.5mmol)の0℃の窒素ガス下脱気トルエン(360.0mL)溶液に、DIAD(39.53g、37.86mL、195.5mmol)を滴下した。この混合物を、0℃で30分間撹拌し、白色スラリーを得た。この混合物に、(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メタノール(70%w/w 29.84g、162.9mmol)及びtert−ブチル3−ヒドロキシピラゾール−1−カルボキシレート(30g、162.9mmol)のトルエン(600.0mL)溶液を、約5℃で2時間かけて滴下した。この混合物を周囲温度まで加温し、18時間撹拌した。この混合物を75℃に合計6時間加熱し、その後周囲温度まで放冷した。このスラリーを、ヘプタン(900mL)で希釈し、周囲温度で3時間撹拌した。このスラリーをセライトで濾過し、その沈殿物をヘプタン100mLで3回洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、濃厚な黄色油を得た。この粗生成物を、ジクロロメタンともに投入し、0〜20%酢酸エチル/ヘキサンの勾配で溶出する750グラムのシリカゲルカラムでのクロマトグラフィーに供した。収集した生成物を含む画分を真空中で濃縮し、オフホワイトの固体、tert−ブチル3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]ピラゾール−1−カルボキシレートを得た(30.1g、63%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.82 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 5.88 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.30 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 1.61 (s, 9H), 1.12 (s, 6H), 1.04 (s, 6H), 0.70 (t, J = 7.8 Hz, 1H). ESI−MS m/z 計算値 294.19434, 実測値 295.0 (M+1)
+;保持時間: 2.19分(LC法B).
ステップ2:3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]−1H−ピラゾール
tert−ブチル3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(127g、431.4mmol)のテトラヒドロフラン(317.5mL)及びエチルアルコール(635.0mL)溶液に、水酸化ナトリウム(2M 431.4mL、862.8mmol)をゆっくりと加え、その混合物を室温で一夜撹拌した。溶媒の大部分を減圧下除去した。この水性残渣を水(400mL)で希釈し、メチルtert−ブチルエーテル(762.0mL)で抽出した。その有機相をブラインで2回洗浄し(2×300mL)、水相をメチルtert−ブチルエーテル(250mL)で一度逆抽出した。合わせた有機相を乾燥し、濾過し、蒸発させ、3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]−1H−ピラゾール(75g、89%)を粘性油として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 11.78 (s, 1H), 7.48 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 5.65 (s, 1H), 4.05 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 1.08 (s, 6H), 1.00 (s, 6H), 0.67 (t, J = 7.7 Hz, 1H). ESI−MS m/z 計算値 194.1419, 実測値 195.0 (M+1)
+;保持時間: 1.43分(LC法B).
ステップ3:2,6−ジクロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド
パートA:2,6−ジクロロピリジン−3−カルボン酸(200mg、1.042mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に、ジ(イミダゾール−1−イル)メタノン(169.0mg、1.042mmol)を加え、その反応混合物を50℃で90分間撹拌した。tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(343.9mg、0.8336mmol)を加え、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(237.9mg、233.7μL、1.563mmol)を加え、その反応物を50℃で18時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。その有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた褐色残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[3−[[6−[(2,6−ジクロロピリジン−3−カルボニル)スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(284mg、46%)をオフホワイトの粘着性物質として得た。ESI−MS m/z 計算値 585.15796, 実測値 586.5 (M+1)
+;保持時間: 0.79分(LC法A).
パートB:パートAの物質をジクロロメタン(6mL)及びトリフルオロ酢酸(1.782g、1.204mL、15.63mmol)に溶解し、室温で5時間撹拌した。溶媒を除去し、その残渣を酢酸エチルに溶解し、有機物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液、次いでブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を除去した。この物質を真空下一夜乾燥し、2,6−ジクロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(233mg、100%)をオフホワイトの粘着性物質として得た。1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ 9.31 (s, 1H), 9.15 (s, 1H), 8.06 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 3.34 (dq, J = 14.6, 5.7 Hz, 1H), 3.24 (dq, J = 6.6, 4.1 Hz, 2H), 2.89 − 2.75 (m, 1H), 2.45 − 2.29 (m, 1H), 1.93 (dd, J = 12.8, 7.7 Hz, 1H), 1.60 − 1.45 (m, 3H), 1.43 − 1.33 (m, 5H), 1.29 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 485.10553, 実測値 486.5 (M+1)+;保持時間: 0.5分(LC法A).
ステップ4:8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(塩酸塩)(化合物C)
2,6−ジクロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(200mg、0.4112mmol)のジメチルスルホキシド(5.0mL)溶液及び3Åモレキュラーシーブを、室温で10分間撹拌した。フッ化セシウム(194mg、1.277mmol)及び炭酸カリウム(1703mg、12.32mmol)をその後加え、その反応混合物を140℃で一夜加熱した。この反応混合物をWhatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MS法により、Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)を使用して、30〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで精製した。移動相A=水(5mM塩酸)。移動相B=アセトニトリル。流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃で、8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(塩酸塩)(76mg、38%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 7.69 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 8.5, 7.3 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.56 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.14 − 3.93 (m, 1H), 3.26 − 3.15 (m, 1H), 3.09 − 2.98 (m, 1H), 2.78 (t, J = 10.0 Hz, 1H), 2.19 (dd, J = 15.6, 5.6 Hz, 1H), 1.92 − 1.77 (m, 2H), 1.72 − 1.60 (m, 2H), 1.61 (s, 3H),1.51 (s, 3H), 1.49 − 1.34 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 449.12885, 実測値 450.4 (M+1)
+;保持時間: 1.92分(LC法B).
ステップ5:12,12−ジメチル−8−{3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物42)
3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]−1H−ピラゾール(11.98mg、0.06168mmol)のジメチルスルホキシド(1mL)溶液に、スカンジウムトリフレート(6.073mg、0.01234mmol)及び水素化ナトリウム(50%w/w 10.2mg、0.2125mmol)を窒素雰囲気下、0℃で加えた。この反応物を30分間撹拌した。8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(塩酸塩)(30mg、0.06168mmol)を次に加え、その反応混合物を120℃で16時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、数滴の水でクエンチした。得られた混合物を、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MS法により、50〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(変性剤なし)、移動相B=アセトニトリル)、12,12−ジメチル−8−{3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物42)を得た(2.6mg、7%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.19 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.57 (s, 2H), 7.51 (s, 1H), 6.58 (s, 1H), 5.96 (s, 1H), 4.28 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 3.88 (brs, 1H), 3.41 − 3.27 (m, 2H), 3.21 (brs, 1H), 3.07 (brs, 1H), 2.61 (brs, 1H), 2.08 (brs, 1H), 1.63 (s, 6H), 1.71 − 1.53 (m, 3H), 1.26 (brs, 1H), 1.14 (d, J = 2.5 Hz, 6H), 1.07 (s, 6H), 0.75 (t, J = 7.7 Hz, 1H). ESI−MS m/z 計算値 607.29407, 実測値 608.5 (M+1)
+;保持時間: 2.86分(LC法B).
実施例11:8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物43)の調製
ステップ−1:(1−シクロプロピル−2−メトキシ−ビニル)シクロプロパン
5000mLの丸底フラスコに、メカニカルスターラー、二次容器として使用する冷却浴、J−Kem温度プローブ、添加漏斗、水冷還流冷却器及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下で、(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリド(97.3g、284mmol)及びテトラヒドロフラン(375mL)を充填したところ、白色懸濁液が得られた。撹拌を開始したところ、ポットの温度は19℃を記録した。この容器に、その後固体のカリウムtert−ブトキシド(31.85g、0.2838mol)を少しずつ10分かけて加えたところ、赤みがかったオレンジ色の溶液が生じ、21℃まで発熱した。この混合物を室温で30分間撹拌し続けた。添加漏斗にジシクロプロピルケトン(ジシクロプロピルメタノン)(25.0g、227.0mmol)を入れ、これを続いてニートで25分かけて滴下したところ、徐々に発熱して35℃になった。得られた赤みがかったオレンジ色の溶液を徐々に室温まで放冷した後、室温で4時間撹拌を続けた。この反応物を、その後冷水(375mL)を25分間滴下してクエンチした。得られた二相混合物を分液漏斗に移し、5分間静置した。水相を流し出し、残りの有機相を飽和塩化ナトリウム溶液(375mL)で洗浄した。この有機相を取り出し、減圧下濃縮して淡黄色油を得たところ、これはまだ水を多少含んでいた。この混合物を酢酸エチル(500mL)で希釈し、次いで分液漏斗に移し、水(150mL)で分配した。その有機物を取り出し、硫酸ナトリウム(150g)で乾燥し、その後ガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過した。濾液を減圧下濃縮して、いくらかの懸濁固体(トリフェニルホスフィンオキシド)を含む淡黄色油を得た。この混合物をヘキサン(500mL)で希釈し、その後40mmのシリカゲル層を備えたガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過した。この濾過ケーキをヘキサン(2×500mL)で置換洗浄した。その濾液を減圧下濃縮して、(1−シクロプロピル−2−メトキシ−ビニル)シクロプロパンを透明な淡黄色油として得た(27g、0.1953mol、収率86%)。ESI−MS m/z 計算値 138.10446, 実測値 138.0 (M+1)
+;保持時間: 1.73分(LC法B).
ステップ−2:2,2−ジシクロプロピルアセトアルデヒド
(1−シクロプロピル−2−メトキシ−ビニル)シクロプロパン(128g、709.4mmol)のテトラヒドロフラン(700mL)溶液に、塩酸水溶液(3M 250mL、750.0mmol)を加え、その混合物を周囲温度で16時間、次いで55℃で4時間撹拌した後、12時間かけて周囲温度まで放冷した。その混合物を500mLのブラインで希釈し、水相を分離した。その水相を500mLのMTBEで抽出し、有機相を合わせた。それらの有機相を500mLのブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。得られた油を250mLのMTBEで希釈し、残りの水を分液漏斗を用いて除去した。この有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、2,2−ジシクロプロピルアセトアルデヒド(99.2g、96%)を薄オレンジ色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 9.74 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 1.06 (td, J = 8.9, 2.9 Hz, 1H), 0.94 − 0.81 (m, 2H), 0.64 − 0.49 (m, 4H), 0.32 − 0.20 (m, 4H).
ステップ−3:[(E)−1−シクロプロピル−3−メトキシ−アリル]シクロプロパン
5000mLの丸底フラスコに、メカニカルスターラー、加熱マントル、J−Kem温度プローブ、添加漏斗、水冷還流冷却器及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下で、(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリド(116.8g、340.7mmol)及びテトラヒドロフラン(423mL)を充填したところ、白色懸濁液が得られた。撹拌を開始したところ、ポットの温度は19℃を記録した。この容器に、その後固体のカリウムtert−ブトキシド(38.22g、340.6mmol)を少しづつ30分かけて充填し(10分ごとに12.74gを加え)たことにより、赤みがかったオレンジ色の溶液を生じ、40℃まで発熱した。この混合物を室温で30分間撹拌し続けた。この時点で、ポットの温度は36℃を記録した。添加漏斗にその後2,2−ジシクロプロピルアセトアルデヒド(前のステップからのトリフェニルホスフィンオキシドが混入した60%w/w 47g、227.1mmol)を入れ、これを続いてニートで25分かけて滴下したところ、47℃まで徐々に発熱した。得られた赤みがかったオレンジ色の溶液を徐々に室温まで放冷し、その後室温で15時間撹拌を続けた。その反応混合物(ポット温度=19℃)を次いで冷水(1000mL)でクエンチしたところ、22℃まで発熱した。この混合物を10分間撹拌し続けた。得られた二相混合物を分液漏斗に移し、5分間静置した。有機相を取り出し、残った水相を酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下濃縮し、暗琥珀色油を得たところ、これはまだ水を多少含んでいた。この混合物を酢酸エチル(500mL)で希釈し、次いで分液漏斗に移し、水(150mL)で分配した。この有機層を取り出し、飽和塩化ナトリウム溶液(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム(200g)で乾燥し、その後ガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過した。濾液を減圧下濃縮して、いくらかの懸濁固体(トリフェニルホスフィンオキシド)を含む淡琥珀色油を得た。この混合物をヘプタン(500mL)で希釈し、その後室温で30分間静置した。この懸濁液をガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過し、濾過ケーキをヘプタン(2×100mL)で置換洗浄した。その濾液を、体積約200mLになるまで減圧下濃縮した。この淡琥珀色溶液を粉砕した氷/水の冷却浴で0℃に30分間冷却したところ、その間にさらに多くの固体が沈殿した。この懸濁液をガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過し、濾過ケーキをヘプタン(2×50mL)で置換洗浄した。その濾液を減圧下濃縮し、[(E)−1−シクロプロピル−3−メトキシ−アリル]シクロプロパンを得た(30g、87%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 6.31 (dd, J = 12.7, 1.1 Hz, 1H), 4.68 (dd, J = 12.7, 7.6 Hz, 1H), 3.51 (s, 3H), 0.77 (qt, J = 8.1, 5.0 Hz, 2H), 0.54 − 0.32 (m, 2H), 0.28 − 0.12 (m, 5H), 0.08 (ddd, J = 9.3, 5.3, 4.1 Hz, 2H).
ステップ−4:3,3−ジシクロプロピルプロパナール
[(E)−1−シクロプロピル−3−メトキシ−アリル]シクロプロパン(141g、555.7mmol)のテトラヒドロフラン(500mL)溶液に、塩酸水溶液(3M 100mL、300.0mmol)を加え、その混合物を50℃に2時間加温した。この混合物を周囲温度に冷却し、テトラヒドロフランを真空中で除去した。その残渣をジクロロメタン(700mL)で希釈し、水相を分離した(わずかなエマルション)。その有機相を500mLのブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。その濾液にMgCl
2(50g、525.1mmol)を加え、その混合物を周囲温度で12時間撹拌した。このスラリーをセライトで濾過した(セライトが目詰まりしたので削り取る必要があった)。濾液はわずかに混濁しており、これをブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、3,3−ジシクロプロピルプロパナール(76.8g、100%)を得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 9.83 (t, J = 2.7 Hz, 1H), 2.71 − 2.39 (m, 2H), 0.73 (ddt, J = 5.5, 4.2, 2.9 Hz, 3H), 0.56 − 0.47 (m, 2H), 0.42 (dddd, J = 9.2, 7.6, 4.0, 2.6 Hz, 2H), 0.28 − 0.21 (m, 2H), 0.11 − 0.04 (m, 2H).
ステップ−5:3,3−ジシクロプロピルプロパン−1−オール
水素化アルミニウムリチウム(10.4g、266.9mmol)のテトラヒドロフラン(500mL)スラリーに、3,3−ジシクロプロピルプロパナール(76g、549.9mmol)のテトラヒドロフラン(150mL)溶液を滴下し、穏やかに還流させた。この混合物を周囲温度で2時間撹拌した。この反応物を氷浴で冷却し、水(10.4mL、577.3mmol)、続いて水酸化ナトリウム水溶液(4M 10.4mL、41.60mmol)、その後水(31.2mL、1.732mol)をゆっくりと加えてクエンチした。このスラリーをセライトで濾過し、テトラヒドロフランで洗浄し、真空中で濃縮して、3,3−ジシクロプロピルプロパン−1−オールを得た(112g、73%)。
1H NMR(400 MHz、クロロホルム−d) δ 3.81 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 1.76 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 0.63 (dtt, J = 8.8, 8.0, 5.1 Hz, 2H), 0.50 − 0.34 (m, 4H), 0.27 − 0.14 (m, 3H), 0.14 − 0.02 (m, 2H).
ステップ6:tert−ブチル3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−ヒドロキシピラゾール−1−カルボキシレート(36.5g、198.2mmol)を含むテトラヒドロフラン(450mL)に、窒素下で3,3−ジシクロプロピルプロパン−1−オール(28.0g、199.7mmol)及びトリフェニルホスフィン(57.0g、217.3mmol)を加えた。この混合物に、DIAD(43.0mL、218.4mmol)を滴下し、その混合物を45℃まで徐々に発熱させた。添加後、この混合物を周囲温度で1時間撹拌した。この反応混合物をヘキサン(450mL)で希釈し、この溶媒の約50%を真空中で除去してスラリーを得た。このスラリーを、中程度のフリットを使用して濾過し、その固体をヘキサン(3×50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、琥珀色油を得た。この粗製油を、ジクロロメタンで希釈し、0%〜40%酢酸エチルを含むヘキサンによる勾配で溶出する750gのシリカゲルカラムでのクロマトグラフィーに供した。2つの主要な画分を収集したところ、2番目の画分は純粋な生成物であった。最初の画分はトリフェニルホスフィンを含んでおり、これを再度0%〜25%酢酸エチルを含むヘキサンによる勾配で溶出する750gのシリカゲルカラムでのクロマトグラフィーに供した。2番目のカラムからの生成物を、この最初のカラムから得られた生成物と混合し、透明油としてtert−ブチル3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−カルボキシレートを得た(39.0g、64%)。ESI−MS m/z 計算値 306.19434, 実測値 307.1 (M+1)
+;保持時間: 2.26分(LC法B).
ステップ−7:3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール(トリフルオロ酢酸塩)
tert−ブチル3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート(255mg、0.8322mmol)及びトリフルオロ酢酸(325.0μL、4.218mmol)のジクロロメタン(1mL)溶液を2.5時間撹拌した。揮発性物質を真空下で除去し、3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール(トリフルオロ酢酸塩)(266mg、100%)を無色油として得、これを直接次の反応に使用した。ESI−MS m/z 計算値 206.1419, 実測値 207.2 (M+1)
+;保持時間: 0.59分(LC法A).
ステップ8:tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレ−ト
tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(220.0mg、0.8867mmol)、3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール(トリフルオロ酢酸塩)(266.0mg、0.8305mmol)、炭酸カリウム(230mg、1.664mmol)及び1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(20mg、0.1783mmol)の混合物を含むジメチルスルホキシド(10mL)を室温で15時間撹拌した。この反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。この残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから20%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(245mg、71%)を無色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 417.18192, 実測値 418.4 (M+1)
+;保持時間: 1.28分(LC法J).
ステップ9:2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(245.0mg、0.5862mmol)のトリフルオロ酢酸(500.0μL、6.490mmol)及びジクロロメタン(1.5mL)溶液を、室温で4時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、その残渣をテトラヒドロフランに2回取り、真空下濃縮して、2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(204mg、96%)を白色固体として得、これを直接次の反応に使用した。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.47 − 8.32 (m, 2H), 7.73 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.03 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.45 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.98 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 0.75 − 0.64 (m, 2H), 0.50 − 0.39 (m, 4H), 0.35 − 0.26 (m, 1H), 0.26 − 0.19 (m, 2H), 0.15 − 0.06 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 361.11932, 実測値 362.3 (M+1)
+;保持時間: 0.8分(LC法A).
ステップ10:tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(505.1mg、1.382mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(224.1mg、1.382mmol)を加え、その混合物を50℃で120分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(380mg、0.9211mmol)を含むテトラヒドロフラン(5mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(280.4mg、275.4μL、1.842mmol)を加え、その反応物を50℃で16時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、少量の1:1飽和塩化アンモニウム水溶液/ブラインで洗浄した。その有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた褐色残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノールを含むジクロロメタンまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(356mg、51%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.31 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.58 − 7.50 (m, 2H), 6.55 (dd, J = 7.7, 1.6 Hz, 1H), 5.95 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.92 (s, 1H), 4.42 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 4.02 (dd, J = 10.7, 7.3 Hz, 1H), 3.64 − 3.54 (m, 1H), 3.17 (t, J = 11.7 Hz, 1H), 2.88 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 2.19 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 1.97 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 1.82 (dt, J = 15.1, 7.6 Hz, 2H), 1.55 (tdd, J = 16.3, 10.8, 5.0 Hz, 1H), 1.40 (s, 11H), 1.30 (s, 3H), 1.25 (s, 3H), 0.76 − 0.60 (m, 2H), 0.55 − 0.40 (m, 4H), 0.33 (ddd, J = 15.9, 9.0, 6.9 Hz, 1H), 0.20 (dtd, J = 9.5, 4.9, 3.6 Hz, 2H), 0.14 − 0.04 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 755.3232, 実測値 756.5 (M+1)
+;保持時間: 0.6分(LC法L).
ステップ−11:8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物43)
tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(350mg、0.4627mmol)のジクロロメタン(2.917mL)及びトリフルオロ酢酸(527.6mg、354.1μL、4.627mmol)溶液を、室温で4時間撹拌した。その溶媒を真空中で除去し、その残渣を酢酸エチルに溶解した。2mLの飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を収集し、その溶媒を真空下除去した。この物質をジメチルスルホキシド(17.50mL)に溶解し、3Åモレキュラーシーブ、フッ化セシウム(210.8mg、1.388mmol)及び炭酸カリウム(191.8mg、1.388mmol)を加え、その反応混合物を130℃で一夜加熱した。この反応混合物を、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MSにより、20%〜80%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(0.05%塩酸)、移動相B=アセトニトリル)、8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物43)(158mg、55%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 9.99 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.31 − 7.19 (m, 1H), 6.60 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.91 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.43 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.91 (s, 1H), 3.35 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 3.18 (d, J = 13.9 Hz, 1H), 3.03 (t, J = 9.9 Hz, 1H), 2.60 (d, J = 18.4 Hz, 1H), 2.07 (dd, J = 12.2, 7.8 Hz, 1H), 1.97 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 1.62 (d, J = 6.2 Hz, 11H), 0.73 − 0.61 (m, 2H), 0.51 − 0.38 (m, 4H), 0.38 − 0.29 (m, 1H), 0.24 − 0.16 (m, 2H), 0.15 − 0.06 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値. 619.29407, 実測値 620.4 (M+1)
+;保持時間: 1.32分(LC法J)
実施例12:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物48)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物49)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)オキシ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
窒素雰囲気下、tert−ブチル4−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(257mg、0.9986mmol)を含む撹拌N,N−ジメチルホルムアミド(2.056mL)に、水素化ナトリウム(79.87mg、1.997mmol)を少しずつ加え(注意:ガスの発生)、この混合物を室温で20分間撹拌した。6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(175.9mg、0.9986mmol)をその後加え、得られた混合物を室温で2時間20分撹拌した後、水素化ナトリウム(23.96mg、0.9984mmol)を加え(注意:ガスの発生)、得られた混合物を20分間撹拌し、その後1Nのクエン酸に注ぎ、酢酸エチル(2×)で抽出した。有機画分を合わせ、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、透明油まで濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)オキシ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(275.2mg、67%)。ESI−MS m/z 計算値 413.19846, 実測値 414.2 (M+1)
+;保持時間: 0.69分(LC法A).
ステップ2:tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]オキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのバイアル中、2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(96.86mg、0.2578mmol)及びカルボニルジイミダゾール(45.81mg、0.2825mmol)をテトラヒドロフラン(1.53mL)中で混合し、蓋を緩めて50℃で120分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)オキシ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(193.8mg、0.2578mmol)を含むテトラヒドロフラン(2.04mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(80.81mg、79.38μL、0.5308mmol)を加え、その反応物を50℃で16時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノール/ジクロロメタンまでの浅い勾配を使用して精製した。生成物は、いくらかの不純物とともに溶出した。生成物を含む画分を合わせ、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して再精製し、tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]オキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(64.7mg、33%)。ESI−MS m/z 計算値 770.2476, 実測値 771.2 (M+1)
+;保持時間: 0.94分(LC法A).
ステップ3:2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロポキシ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]オキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(132.5mg、0.1718mmol)をジクロロメタン(578.2μL)に溶解し、この混合物に、トリフルオロ酢酸(898.7mg、607.2μL、7.882mmol)を加え、その混合物を室温で60分間撹拌した。この混合物を減圧下濃縮乾固し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び酢酸エチルに取り、層を分離した。この有機層を少量のブラインで洗浄し、次いで乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、白色固体、2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロポキシ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミドまで濃縮した(110mg、95%)。ESI−MS m/z 計算値 670.1952, 実測値 671.2 (M+1)
+;保持時間: 0.64分(LC法A).
ステップ4:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物40)
2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロポキシ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(126.6mg、0.1886mmol)のジメチルスルホキシド(5.063mL)溶液に、炭酸カリウム(130.3mg、0.9430mmol)、フッ化セシウム(34.38mg、0.2263mmol)及び少量の3Åモレキュラーシーブを加えた。得られた混合物に蓋をし、これを150℃に6.5時間加熱し、その後室温に冷却し、一夜撹拌した。この混合物を次いで165℃に90分間加熱し、その後室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、1:1飽和NH
4Cl水溶液/1Mクエン酸、次いでブラインで洗浄した。その有機相を乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、オレンジ色の油に濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し(100%酢酸エチルに達した後に生成物が溶出する)、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物40)(58.2mg、48%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 634.2185, 実測値 635.2 (M+1)
+;保持時間: 2.29分(LC法B).
ステップ5:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物48)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物49)
ラセミ12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物40)(45.3mg、0.07052mmol)を、10mL/分で8.0分にわたり、25%アセトニトリル/メタノール(90:10)/75%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×10mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=24mg/mLのアセトニトリル/メタノール(90:10)溶液70μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物48)(22.20mg、97%)を白色固体として得、ESI−MS m/z 計算値 634.2185, 実測値 635.0 (M+1)
+;保持時間: 2.30分(LC法B)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物49)(22.33mg、100%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.81 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.01 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.12 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 5.17 (t, J = 12.1 Hz, 1H), 4.32 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.11 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 3.93 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 3.19 − 3.15 (m, 4H), 2.18 (s, 1H), 2.08 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.86 (dd, J = 11.9, 5.3 Hz, 1H), 1.68 (t, J = 13.6 Hz, 2H), 1.60 (s, 3H), 1.51 (s, 3H), 1.00 − 0.93 (m, 2H), 0.92 − 0.85 (m, 2H), ESI−MS m/z 計算値 634.2185, 実測値 635.1 (M+1)
+;保持時間: 2.29分(LC法B).
実施例13:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物53)
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−オキソプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート
デス・マーチンペルヨージナン(9.95g、23.46mmol)を、tert−ブチル4−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(5.20g、20.20mmol)の撹拌無水CH
2Cl
2(40mL)溶液に、窒素下、0℃(氷水浴)で加えた。15分後、この反応物を周囲温度まで加温し、さらに2時間撹拌を続けた。この反応物をエーテル(200mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)をゆっくりと加えた(二酸化炭素ガスの発生を軽減するため)。次に、10%チオ硫酸ナトリウム(50mL)を加え、周囲温度で30分間撹拌した。層を分離し、その水層をエーテル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、粗製物質を得た。この粗製物を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(330gのシリカゲルカラム、35分で5〜35%酢酸エチルを含むヘキサン)により精製し、所望のtert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−オキソプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(3.96g、77%)を透明な粘稠物質、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−オキソプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレートとして得た(3.96g、77%)。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 4.48 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 3.66 (dd, J = 11.2, 6.9 Hz, 1H), 2.87 (q, J = 10.7 Hz, 1H), 2.31 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 2.22 − 2.07 (m, 1H), 1.95 (ddt, J = 17.2, 12.1, 6.1 Hz, 1H), 1.66 (q, J = 7.9 Hz, 1H), 1.62 − 1.55 (m, 1H), 1.54 − 1.48 (m, 2H), 1.47 (s, 4H), 1.43 (s, 6H), 1.41 (s, 2H), 1.31 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 255.18344, 実測値 256.2 (M+1)
+;保持時間: 1.57分(LC法B).
ステップ2:tert−ブチル4−ブタ−3−イニル−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−オキソプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.33g、5.208mmol)の0℃のメタノール(31mL)溶液に、炭酸カリウム(1.62g、11.72mmol)を加え、続いて(1−ジメトキシホスホリル−2−オキソ−プロピリデン)−イミノ−アンモニウム(10%w/v 12.5mL、6.473mmol)を滴下した。添加完了時に、この混合物を室温に加温し、4時間撹拌した。溶媒を減圧下除去し、その残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×)で洗浄した。その水層を酢酸エチルで2回逆抽出し、それらの有機層を合わせ、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、透明油まで濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから50%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、透明油としてtert−ブチル4−ブタ−3−イニル−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.15g、88%)を得た。ESI−MS m/z 計算値 251.18852, 実測値 252.2 (M+1)
+;保持時間: 1.96分.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.82 − 3.56 (m, 1H), 2.99 − 2.80 (m, 1H), 2.35 − 2.23 (m, 1H), 2.21 (dd, J = 9.5, 4.6 Hz, 2H), 1.96 (s, 1H), 1.95 − 1.86 (m, 1H), 1.63 − 1.55 (m, 2H), 1.53 − 1.36 (m, 13H), 1.30 (t, J = 10.8 Hz, 3H).
ステップ3:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(3−スルファモイルフェニル)ブタ−3−イニル]ピロリジン−1−カルボキシレート
バイアル中で、3−ヨードベンゼンスルホンアミド(308.0mg、1.088mmol)、tert−ブチル4−ブタ−3−イニル−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(156.3mg、0.6218mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(26.19mg、0.03731mmol)、ヨード銅(11.84mg、0.06218mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1.563mL)の撹拌混合物に窒素を5分間吹き込み、その後、N−イソプロピルプロパン−2−アミン(69.21mg、95.86μL、0.6840mmol)を加え、このバイアルを密封し、50℃で2.5時間撹拌し、その後室温に冷却し、一夜撹拌した。室温に冷却し、水(200mL)に注ぎ、ジクロロメタン(2×100mL)で抽出し、有機層を合わせ、水(2×100mL)で洗浄し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、濾過し、オレンジ色の油まで濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(3−スルファモイルフェニル)ブタ−3−イニル]ピロリジン−1−カルボキシレート(307.9mg、92%)を黄色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 406.19263, 実測値 407.2 (M+1)
+;保持時間: 0.71分(LC法A).
ステップ4:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(3−スルファモイルフェニル)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(3−スルファモイルフェニル)ブタ−3−イニル]ピロリジン−1−カルボキシレート(307.9mg、0.5744mmol)に、酸化白金(65.20mg、0.2871mmol)、続いてEtOH(2.188mL)を加え、窒素をこの混合物に1分間吹き込み、続いて水素をこの混合物に5分間吹き込んだ。この混合物に、その後水素バルーンで蓋をし、これを3時間撹拌した。窒素でパージし、セライトを加え、1分間撹拌し、その後セライトパッドで濾過した。その濾液を濃縮して、オレンジ色の油であるtert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(3−スルファモイル)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(320.4mg、82%)にし、これを直接次のステップに進めた。ESI−MS m/z 計算値 410.22394, 実測値 411.3 (M+1)
+;保持時間: 0.73分(LC法A).
ステップ5:tert−ブチル4−[4−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]フェニル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのバイアル中、2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(95.96mg、0.2554mmol)及びカルボニルジイミダゾール(41.41mg、0.2554mmol)をテトラヒドロフラン(1.00mL)中で混合し、蓋を緩めて50℃で120分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(3−スルファモイル)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(69.9mg、0.1703mmol)を含むテトラヒドロフラン(1.338mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(50.93μL、0.3406mmol)を加え、その反応物を50℃で16時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、少量の1:1飽和塩化アンモニウム水溶液/ブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノール/ジクロロメタンまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[4−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]フェニル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(110.5mg、84%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 767.27313, 実測値 768.2 (M+1)
+;保持時間: 0.95分(LC法A).
ステップ6:2−クロロ−N−[3−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチル]フェニル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)
tert−ブチル4−[4−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]フェニル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(110.5mg、0.1438mmol)をジクロロメタン(482.2μL)に溶解し、この混合物に、トリフルオロ酢酸(508.3μL、6.598mmol)を加え、その混合物を室温で40分間撹拌した。混合物を減圧下濃縮乾固し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び酢酸エチルに取り、層を分離した。水層を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機画分を乾燥(硫酸ナトリウム)し、濾過し、オレンジ色の油に濃縮し、これを濾過し、逆相HPLC−MS法により、Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)を使用して、1〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)、2−クロロ−N−[3−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチル]フェニル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)を得た(104.5mg、93%)。ESI−MS m/z 計算値 667.2207, 実測値 668.2 (M+1)
+;保持時間: 0.67分(LC法A).
ステップ7:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物53)
2−クロロ−N−[3−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチル]フェニル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(112.5mg、0.1438mmol)のジメチルスルホキシド(4.499mL)溶液に、炭酸カリウム(119.2mg、0.8625mmol)、フッ化セシウム(26.22mg、0.1726mmol)及び少量の3Åモレキュラーシーブを加えた。得られた混合物に蓋をし、これを165℃で6時間加熱した。この混合物を次いで室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄した。その有機相を乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、オレンジ色の油に濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物53)(46.5mg、51%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.44 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.78 − 7.74 (m, 1H), 7.59 (s, 2H), 6.93 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.12 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.75 (s, 3H), 2.65 (s, 1H), 2.08 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.82 (td, J = 13.9, 12.7, 6.0 Hz, 2H), 1.59 (s, 3H), 1.53 (s, 1H), 1.51 (s, 3H), 1.47 (s, 2H), 1.14 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 1.01 − 0.93 (m, 3H), 0.90 − 0.86 (m, 2H), 0.72 (s, 1H). ESI−MS m/z 計算値 631.244, 実測値 632.1 (M+1)
+;保持時間: 2.44分(LC法B).
実施例14:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5,7,9,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物54)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5,7,9,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物55)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(4−スルファモイルフェニル)ブタ−3−イニル]ピロリジン−1−カルボキシレート
バイアル中で、4−ブロモベンゼンスルホンアミド(256.9mg、1.088mmol)、tert−ブチル4−ブタ−3−イニル−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(156.3mg、0.6218mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(26.19mg、0.03731mmol)、ヨード銅(11.84mg、0.06218mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1.563mL)の撹拌混合物に窒素を5分間吹き込み、その後、N−イソプロピルプロパン−2−アミン(69.21mg、95.86μL、0.6840mmol)を加え、このバイアルを密封し、50℃で75分間撹拌し、その後室温に冷却し、一夜撹拌した。室温に冷却し、水(200mL)に注ぎ、ジクロロメタン(2×100mL)で抽出し、有機層を合わせ、水(2×100mL)で洗浄し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、濾過し、オレンジ色の油まで濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(4−スルファモイルフェニルフェニル)ブタ−3−イニル]ピロリジン−1−カルボキシレート(192.5mg、76%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 406.19263, 実測値 407.1 (M+1)
+;保持時間: 0.71分(LC法A).
ステップ2:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(4−スルファモイルフェニル)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(4−スルファモイルフェニル)ブタ−3−イニル]ピロリジン−1−カルボキシレート(192.5mg、0.4735mmol)に、酸化パラジウム(53.75mg、0.2367mmol)、続いてEtOH(1.804mL)を加え、窒素をこの混合物に1分間吹き込み、続いて水素をこの混合物に5分間吹き込んだ。この混合物に、その後水素バルーンで蓋をし、これを3時間撹拌した。窒素でパージし、セライトを加え、1分間撹拌し、その後セライトパッドで濾過した。その濾液を濃縮して、オフホワイト固体であるtert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(4−スルファモイルフェニル)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(179.5mg、92%)にした。ESI−MS m/z 計算値 410.22394, 実測値 411.2 (M+1)
+;保持時間: 0.75分(LC法A).
ステップ3:tert−ブチル4−[4−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]フェニル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのバイアル内で、2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(164.3mg、0.4372mmol)及びカルボニルジイミダゾール(77.70mg、0.4792mmol)をテトラヒドロフラン(2.576mL)中で混合し、蓋を緩めて50℃で120分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(4−スルファモイルフェニル)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(179.5mg、0.4372mmol)を含むテトラヒドロフラン(3.436mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(137.0mg、134.6μL、0.9002mmol)を加え、その反応物を50℃で16時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、次いで逆相HPLC−MS法により、Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)を使用して、30〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで精製した(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)。目的の生成物の画分を合わせ、アセトニトリルを減圧下除去した。この物質をその後酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×)及びブライン(1×)で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮して、tert−ブチル4−[4−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]フェニル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(132.8mg、40%)を透明油として得た。ESI−MS m/z 計算値 767.27313, 実測値 768.2 (M+1)
+;保持時間: 0.96分(LC法A).
ステップ4:2−クロロ−N−[4−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチル]フェニル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル4−[4−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]フェニル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(132.8mg、0.1729mmol)をジクロロメタン(579.5μL)に溶解し、この混合物に、トリフルオロ酢酸(904.5mg、611.1μL、7.933mmol)を加え、その混合物を室温で60分間撹拌した。この混合物を減圧下濃縮乾固し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び酢酸エチルに取り、層を分離した。この有機層を乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、白色固体、2−クロロ−N−[4−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチル]フェニル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミドまで濃縮した(99.8mg、86%)。ESI−MS m/z 計算値 667.2207, 実測値 668.3 (M+1)
+;保持時間: 0.66分(LC法A).
ステップ5:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5,7,9,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物52)
2−クロロ−N−[4−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチル]フェニル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(99.8mg、0.1494mmol)のジメチルスルホキシド(3.991mL)溶液に、炭酸カリウム(103.2mg、0.7470mmol)、フッ化セシウム(27.24mg、0.1793mmol)及び少量の3Åモレキュラーシーブを加えた。得られた混合物に蓋をし、これを155℃に一夜加熱した。室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄した。その有機相を乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、オレンジ色の油に濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5,7,9,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物51)(25mg、26%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.21 (s, 1H), 8.17 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 16.6 Hz, 2H), 6.89 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.92 − 2.80 (m, 1H), 2.74 (dt, J = 13.9, 6.9 Hz, 1H), 2.19 (s, 1H), 2.07 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.94 − 1.85 (m, 2H), 1.80 (s, 1H), 1.70 (dd, J = 11.7, 5.3 Hz, 1H), 1.60 − 1.52 (m, 1H), 1.49 (s, 6H), 1.44 − 1.34 (m, 2H), 1.02 (dt, J = 12.8, 6.7 Hz, 1H), 0.98 − 0.93 (m, 2H), 0.89 (d, J = 10.8 Hz, 2H), 0.77 (q, J = 11.6 Hz, 1H), 0.36 (s, 1H). ESI−MS m/z 計算値 631.244, 実測値 632.1 (M+1)
+;保持時間: 2.46分(LC法B).
ステップ6:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5,7,9,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物54)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5,7,9,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物55)
ラセミ12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5,7,9,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(21.9mg、0.03411mmol)を、10mL/分で6.0分にわたり、25%アセトニトリル/メタノール(90:10)/75%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×10mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=24mg/mLの85%アセトニトリル/メタノール(90:10)/15%ジメチルスルホキシド溶液70μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5,7,9,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物54)(10.01mg、92%)を白色固体として得、ESI−MS m/z 計算値 631.244, 実測値 632.2 (M+1)
+;保持時間: 2.44分(LC法B)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5,7,9,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物55)(8.59mg、80%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.20 (s, 1H), 8.17 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.07 (dd, J = 8.0, 2.1 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.76 (dd, J = 8.1, 2.0 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.90 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.87 (dt, J = 13.4, 6.4 Hz, 1H), 2.74 (dt, J = 14.0, 7.0 Hz, 1H), 2.19 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 2.07 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.89 (dt, J = 13.4, 6.0 Hz, 2H), 1.80 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 1.70 (dd, J = 11.8, 5.4 Hz, 1H), 1.55 (dt, J = 14.0, 7.0 Hz, 1H), 1.49 (s, 6H), 1.39 (t, J = 12.3 Hz, 2H), 1.02 (dt, J = 12.8, 6.5 Hz, 1H), 0.96 (td, J = 4.9, 4.4, 3.1 Hz, 2H), 0.91 − 0.85 (m, 2H), 0.77 (q, J = 10.7 Hz, 1H), 0.36 (s, 1H), ESI−MS m/z 計算値 631.244, 実測値 632.2 (M+1)
+;保持時間: 2.44分(LC法B).
実施例15:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物56)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物57)の調製
ステップ1:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物56)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物57)
ラセミ12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(41.7mg、0.06575mmol)を、10mL/分で8.0分にわたり、25%アセトニトリル/メタノール(90:10)/75%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×10mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=24mg/mLの85%アセトニトリル/メタノール(90:10)/15%ジメチルスルホキシド溶液70μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物56)を得(20.2mg、97%)、ESI−MS m/z 計算値 631.244, 実測値 632.2 (M+1)
+;保持時間: 2.44分(LC法B)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物57)を得た(15.9mg、75%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.44 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.87 − 7.75 (m, 3H), 7.63 − 7.57 (m, 2H), 6.93 (dd, J = 8.2, 1.2 Hz, 1H), 6.12 (dd, J = 2.8, 0.9 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.75 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.68 − 2.62 (m, 1H), 2.11 − 2.05 (m, 3H), 1.83 (dt, J = 12.6, 6.3 Hz, 2H), 1.58 (s, 3H), 1.51 (s, 6H), 1.15 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 0.97 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 0.97 − 0.95 (m, 2H), 0.91 (s, 1H), 0.90 (s, 2H), 0.72 (s, 1H). ESI−MS m/z 計算値 631.244, 実測値 632.2 (M+1)
+;保持時間: 2.43分(LC法B).
実施例16:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,20,25−ペンタアザテトラシクロ[19.3.1.111,14.05,10]ヘキサコサ−1(24),5,7,9,21(25),22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物63)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,20,25−ペンタアザテトラシクロ[19.3.1.111,14.05,10]ヘキサコサ−1(24),5,7,9,21(25),22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物64)の調製
ステップ1:エチル1−(ブロモメチル)−2−オキソ−シクロヘキサンカルボキシレート
エチル2−シクロヘキサノンカルボキシレート(84.0g、493mmol)のテトラヒドロフラン(350mL)溶液を、60%水素化ナトリウム(25.7g、641mmol)及びヘキサメチルホスホルアミド(112mL、641mmol)のテトラヒドロフラン(850mL)スラリーに4時間かけて滴下し、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。ジブロモメタン(173mL、2470mmol)をその後1時間かけて滴下し、その混合物を70℃で16時間還流させた。この反応混合物をジエチルエーテル(6L)で希釈し、その有機層を水(5×850mL)で洗浄し、その水相を廃棄し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0〜15%ヘキサン/酢酸エチルの勾配を使用して精製し、エチル1−(ブロモメチル)−2−オキソ−シクロヘキサンカルボキシレート(68g、52%)を透明油として得た。純度は、
1H NMRにより約80%と特定された。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 4.35−4.15 (m, 2H), 3.88− 3.50 (dd, 2H), 2.75−2.64 (dd, 1H), 2.49−2.41 (m, 2H), 2.30−2.17 (p, 2H), 2.10−1.75 (m, 2H), 1.74−1.53 (m, 2H), 1.32−1.22 (m, 3H).この粗製物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップ2:ジエチル2−メチレンヘプタンジオエート
エチル1−(ブロモメチル)−2−オキソ−シクロヘキサンカルボキシレート(68g、258mmol)及び炭酸カリウム(71.4g、517mmol)のエタノール(600mL)スラリーを室温で16時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、固形物を廃棄し、濾液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0〜15%ヘキサン/酢酸エチルの勾配を使用して精製し、ジエチル2−メチレンヘプタンジオエート(45.2g、77%)を透明油として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 6.17 (s, 1H), 5.54 (s, 1H), 4.23−4.06 (m, 4H), 2.35−2.15 (t, 4H), 1.73−1.40 (m, 4H), 1.29−1.07 (m, 6H). ESI−MS m/z 計算値 228.29, 実測値 229.0 (M+1)
+. 保持時間: 4.97分(LC法Q).
ステップ3:ジエチル2−(2−メチル−2−ニトロ−プロピル)ヘプタンジオエート
ジエチル2−メチレンヘプタンジオエート(48.6g、213mmol)、2−ニトロプロパン(58mL、639mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(3.2mL、21mmol)の混合物を85℃で5時間加熱した。この混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0〜15%ヘキサン/酢酸エチルの勾配を使用して精製し、ジエチル2−(2−メチル−2−ニトロ−プロピル)ヘプタンジオエート(58g、85%)を透明油として得た。ESI−MS m/z 計算値 317.38, 実測値 318.1 (M+1)
+. 保持時間: 5.19分(LC法Q).
ステップ4:エチル5−(5,5−ジメチル−2−オキソ−ピロリジン−3−イル)ペンタノエート
ジエチル2−(2−メチル−2−ニトロ−プロピル)ヘプタンジオエート(19g、59.8mmol)のエタノール(400mL)溶液に、ラネーニッケルスラリー(9g)を加え、得られた混合物を、Parr反応器にて、2barの水素下、80℃に22時間加熱した。セライト(50g)をこの反応器に加え、その混合物を濾過した。固形物を廃棄し、濾液を真空下濃縮して、エチル5−(5,5−ジメチル−2−オキソ−ピロリジン−3−イル)ペンタノエート(13.2g、収率91%)を淡色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 241.33, 実測値 242.1 (M+1)
+. 保持時間: 3.79分(LC法Q).この粗生成物を、さらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップ5:5−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ペンタン−1−オール
エチル5−(5,5−ジメチル−2−オキソ−ピロリジン−3−イル)ペンタノエート(13.2g、54.7mmol)のテトラヒドロフラン(200mL)溶液に、水素化アルミニウムリチウム(6.2g、164.1mmol)を少しずつ加えた後、得られたスラリーを窒素雰囲気下で17時間還流させた。この混合物を飽和硫酸ナトリウム水溶液(50mL)で注意深くクエンチし、濾過した。固形物を廃棄し、その水相を分離して廃棄した。有機相を濃縮し、5−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)−ペンタン−1−オール(8.8g)を淡黄色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 185.31, 実測値 186.3 (M+1)
+. 保持時間: 1.98分(LC法Q).この粗生成物を、さらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップ6:tert−ブチル4−(5−ヒドロキシペンチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
5−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)−ペンタン−1−オール(27.0g、145.7mmol)のジクロロメタン(200mL)溶液に、重炭酸ナトリウム(24.5g、291.4mmol)の水(150mL)溶液を加え、続いてジ−tert−ブチルジカーボネート(31.8g、145.7mmol)を加えた。得られた不均一な混合物を室温で2時間撹拌した。相を分離し、水相を廃棄した。有機相を減圧下濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0〜45%ヘキサン/酢酸エチルの勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−(5−ヒドロキシペンチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(32.0g、77%)を透明油として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 4.29 (q, 1H), 3.53 (s, 1H), 3.37 (q, 2H), 2.75 (q, 1H), 2.05 (s, 2H), 1.87 (m, 1H), 1.43−1.17 (m, 23H). ESI−MS m/z 計算値 285.43, 実測値 286.4 (M+1)
+. 保持時間: 5.20分(LC法Q).
ステップ7:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(5−メチルスルホニルオキシペンチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(5−ヒドロキシペンチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(10.5g、36.8mmol)及びトリエチルアミン(10.3mL、73.6mmol)のジクロロメタン(100mL)溶液を、氷水浴で冷却した。次に、メタンスルホニルクロリド(3.2mL、40.5mmol)を15分かけて滴下し、得られた混合物を氷浴中で1時間撹拌した。この反応物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(50mL)でクエンチした。水相を廃棄し、有機相を濃縮して、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(5−メチルスルホニルオキシペンチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(13.3g、99%)を黄色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 363.16, 実測値 364.3 (M+1)
+. 保持時間: 5.77分。この粗生成物を、さらに精製することなく次のステップに使用した。(LC法Q).
ステップ8:tert−ブチル4−(5−アミノペンチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(5−メチルスルホニルオキシペンチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(13.3g、36.6mmol)のテトラヒドロフラン(275mL)及び28%水酸化アンモニウム水溶液(275mL)の溶液を50℃で24時間撹拌した。テトラヒドロフラン及びアンモニアを真空下除去し、残りの水相をジクロロメタン(3×100mL)で抽出し、合わせた有機物を油になるまで濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0〜15%ジクロロメタン/メタノール(0.25%水酸化アンモニウム)の勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−(5−アミノペンチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(5.4g、52%)を淡色油として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 3.53 (q, 1H), 2.75 (q, 1H), 2.05 (s, 2H), 1.86 (m, 1H), 1.43−1.10 (m, 23H). ESI−MS m/z 計算値 284.45, 実測値 285.4 (M+1)
+. 保持時間: 4.07分(LC法Q).
ステップ9:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[5−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ペンチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
100mLの丸底フラスコに、tert−ブチル4−(5−アミノペンチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.028g、3.614mmol)、6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(636mg、3.610mmol)及び無水ジメチルスルホキシド(10mL)を充填した。炭酸カリウム(519mg、3.755mmol)(新たに乳鉢で粉砕したもの)を加え、その混合物を100℃で20時間撹拌した。冷却後、この反応物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)に注いだ。2相を分離した。その水相を酢酸エチル(20mL)で抽出し、合わせた抽出物をブライン(40mL)で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた後、残渣をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(30分で0〜100%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させて、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[5−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ペンチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(1.184g、74%)を白色固体泡状物として得た。ESI−MS m/z 計算値 440.24573, 実測値 441.3 (M+1)
+;保持時間: 1.86分(LC法B).
ステップ10:tert−ブチル4−[5−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ペンチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのバイアル中、2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(19.8mg、0.8511mmol)及びカルボニルジイミダゾール(138.0mg、0.8511mmol)をテトラヒドロフラン(3.588mL)中で混合し、蓋を緩めて50℃で120分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[5−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ペンチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(250mg、0.5674mmol)を含むテトラヒドロフラン(4.785mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(169.7μL、1.135mmol)を加え、その反応物を50℃で16時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。これらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[5−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ペンチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(416.8mg、92%)。ESI−MS m/z 計算値 797.2949, 実測値 798.3 (M+1)
+;保持時間: 0.92分(LC法A).
ステップ11:2−クロロ−N−[[6−[5−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ペンチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル4−[5−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ペンチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(416.8mg、0.5221mmol)をジクロロメタン(1.189mL)に溶解し、この混合物に、トリフルオロ酢酸(1.845mL、23.95mmol)を加え、その混合物を室温で60分間撹拌した。混合物を減圧下濃縮乾固し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び酢酸エチルに取り、層を分離した。有機層を乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、白色固体、2−クロロ−N−[[6−[5−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ペンチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミドまで濃縮した(361mg、91%)。ESI−MS m/z 計算値 697.2425, 実測値 698.2 (M+1)
+;保持時間: 0.64分(LC法A).
ステップ12:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,20,25−ペンタアザテトラシクロ[19.3.1.111,14.05,10]ヘキサコサ−1(24),5,7,9,21(25),22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物63)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,20,25−ペンタアザテトラシクロ[19.3.1.111,14.05,10]ヘキサコサ−1(24),5,7,9,21(25),22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物64)
2−クロロ−N−[[6−[5−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ペンチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(361mg、0.4736mmol)のジメチルスルホキシド(13.22mL)溶液に、炭酸カリウム(392.6mg、2.841mmol)、フッ化セシウム(86.33mg、0.5683mmol)及び少量の3Åモレキュラーシーブを加えた。得られた混合物に蓋をし、これを165℃に16時間加熱した。この混合物を次いで室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄した。この有機相を乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮して、422mgの淡褐色非晶質固体を得、これを、30mL/分で、60%メタノール(20mMのNH
3添加剤)/40%二酸化炭素の移動相で、LUX 3(250×21mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,20,25−ペンタアザテトラシクロ[19.3.1.111,14.05,10]ヘキサコサ−1(24),5,7,9,21(25),22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物63)(74.4mg、47%)を白色固体として得、
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.69 (bs, 1H), 8.19 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.08 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 6.85 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 6.07 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.84 (d, J = 14.2 Hz, 1H), 3.06 (s, 1H), 2.89 (s, 1H), 2.79 (s, 1H), 2.08 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.81 (dd, J = 11.6, 5.4 Hz, 1H), 1.60 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 1.55 (d, J = 6.2 Hz, 6H), 1.47 (d, J = 12.5 Hz, 3H), 1.27 (d, J = 26.3 Hz, 3H), 1.01 (s, 1H), 0.98 − 0.93 (m, 2H), 0.93 − 0.84 (m, 3H), ESI−MS m/z 計算値 661.2658, 実測値 662.2 (M+1)
+;保持時間: 2.29分(LC法B)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,20,25−ペンタアザテトラシクロ[19.3.1.111,14.05,10]ヘキサコサ−1(24),5,7,9,21(25),22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物64)(79.2mg、50%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.50 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.14 (s, 1H), 6.91 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 6.70 (s, 1H), 6.11 (s, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.88 (s, 1H), 3.06 (s, 1H), 2.74 (s, 1H), 2.62 (d, J = 32.1 Hz, 1H), 2.08 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.83 (dd, J = 11.8, 5.3 Hz, 1H), 1.67 − 1.57 (m, 1H), 1.55 (d, J = 10.5 Hz, 6H), 1.48 (t, J = 12.1 Hz, 3H), 1.30 (s, 2H), 1.23 (s, 1H), 1.01 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 0.98 − 0.95 (m, 2H), 0.95 − 0.87 (m, 3H), ESI−MS m/z 計算値 661.2658, 実測値 662.2 (M+1)
+;保持時間: 2.29分(LC法B).
実施例17:(14S)−8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物66)の調製
ステップ1:tert−ブチル(4S)2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
ラセミtert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(7g、16.97mmol)を、70mL/分で11.0分にわたり、40%メタノール/60%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak IG(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=32mg/mLのメタノール溶液500μL)に供し、最初に溶出するピークとして、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(3.4481g、99%)を得た。ESI−MS m/z 計算値 412.21442, 実測値 413.2 (M+1)
+;保持時間: 0.63分(LC法A).
ステップ2:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
パートA:2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(8.9g、24.60mmol)を含むテトラヒドロフラン(80mL)に、カルボニルジイミダゾール(4.4g、27.14mmol)をゆっくりと加えた。この混合物を周囲温度で1時間撹拌した。
パートB:tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(10.1g、24.48mmol)を含むテトラヒドロフラン(40mL)に、2,3,4,6,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン(11.0mL、73.56mmol)に続いてパートAからの活性化エステルを加え、その混合物を周囲温度で16時間撹拌した。この反応物を50mLの水でクエンチし、テトラヒドロフランの大部分を真空下除去した。残った混合物を、塩酸(6M 26mL、156.0mmol)を含む水(250mL)で希釈し、pH=2〜3に酸性化した。この透明な暗黄色溶液を酢酸エチル(400mL)で抽出した。その有機相を300mLのブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下濃縮し、濃厚な黄色油を得た。この粗製反応混合物を、50〜100%水/アセトニトリルで溶出するC18の415g逆相カラムでのクロマトグラフィーに供し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(11.2g、60%)。ESI−MS m/z 計算値 755.3232, 実測値 756.3 (M+1)+;保持時間: 2.53分(LC法B).
ステップ3:2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(16.7g、22.08mmol)を含むジクロロメタン(80mL)及びトルエン(40mL)に、トリフルオロ酢酸(10mL、129.8mmol)を加え、この混合物を周囲温度で22時間撹拌した。その溶媒を、回転蒸発により35℃で除去し、濃厚な黄色油を得た。この油をジクロロメタン(80mL)及びトルエン(120mL)で希釈し、その溶媒を回転蒸発により55℃で除去した。このプロセスをジクロロメタンとトルエンで繰り返し、2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(22.6g、133%、生成物には残留トルエン及びトリフルオロ酢酸が混入していた)を濃厚油として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.73 (s, 1H), 8.60 (s, 2H), 8.39 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.63 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.26 − 7.22 (m, 1H), 6.75 (dd, J = 8.5, 0.7 Hz, 1H), 6.20 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.40 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.36 (dq, J = 12.0, 5.3 Hz, 1H), 3.24 (hept, J = 6.7 Hz, 2H), 2.80 (td, J = 11.8, 10.8, 6.1 Hz, 1H), 2.41 − 2.32 (m, 1H), 2.02 − 1.85 (m, 3H), 1.61 − 1.28 (m, 8H), 1.24 (d, J = 6.2 Hz, 4H), 0.69 (qt, J = 8.3, 5.0 Hz, 2H), 0.49 − 0.34 (m, 3H), 0.34 − 0.25 (m, 1H), 0.25 − 0.14 (m, 2H), 0.11 − 0.00 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 655.27075, 実測値 656.3 (M+1)
+;保持時間: 1.71分(LC法B).
ステップ4:(14S)−8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物66)
2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(17.5g、22.72mmol)のNMP(300mL)溶液に、炭酸カリウム(15.3g、110.7mmol)、続いてフッ化セシウム(3.8g、25.02mmol)を加えた。この混合物を窒素で5分間パージした。この混合物を150℃で20時間加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、水(1200mL)に加え(氷浴で冷却した5Lのフラスコを使用)、塩酸(6M 20mL、120.0mmol)に次いで、固体クエン酸(45g、234.2mmol)を注意深く加えて酸性にした。この混合物を、氷浴中で1時間撹拌した。中程度のフリットを用いた濾過(緩速濾過)によって固体を収集し、その湿潤濾過ケーキを酢酸エチル(1,000mL)に溶解し、500mLのブラインで洗浄した。この水相を分離し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、セライトで濾過し、真空下濃縮して、薄黄色泡状物を得た。この粗生成物をアセトニトリルで希釈し、3つの等量(15mL)に分割し、50〜100%アセトニトリル/水で溶出するC
18の415g逆相カラムでのクロマトグラフィーに供し、(14S)−8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物66)を得た(8.91g、63%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.48 (s, 1H), 8.20 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.97 (s, 2H), 6.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 4.37 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.91 (s, 1H), 3.15 (s, 1H), 2.95 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.71 (s, 1H), 2.12 (s, 1H), 1.95 − 1.71 (m, 4H), 1.60 (d, J = 3.3 Hz, 6H), 1.51 (s, 3H), 1.39 − 1.25 (m, 1H), 0.67 (dt, J = 8.5, 4.1 Hz, 2H), 0.47 − 0.33 (m, 4H), 0.30 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 0.20 (dd, J = 9.7, 4.4 Hz, 2H), 0.04 (d, J = 8.3 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 619.29407, 実測値 620.3 (M+1)
+;保持時間: 10.3分(LC法F).
実施例18:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,20−ペンタアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物72)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,20−ペンタアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物73)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(5−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(3−アミノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(400mg、1.560mmol)及び6−クロロピリジン−3−スルホンアミド(300.5mg、1.560mmol)を含むジメチルスルホキシド(3.368mL)に、炭酸カリウム(219.9mg、1.591mmol)を加え、その混合物を100℃で20時間撹拌し、その後、室温まで放冷した。酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液に注いだ。層を分離し、その後有機層を飽和ブライン水溶液で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、黄色泡状物まで濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(5−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(347mg、54%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 412.21442, 実測値 413.2 (M+1)
+;保持時間: 0.52分(LC法A).
ステップ2:tert−ブチル4−[3−[[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのバイアル中、2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(474.2mg、1.262mmol)及びカルボニルジイミダゾール(204.6mg、1.262mmol)をテトラヒドロフラン(4.979mL)中で混合し、蓋を緩めて50℃で120分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(5−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(347mg、0.8411mmol)を含むテトラヒドロフラン(6.642mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(251.6μL、1.682mmol)を加え、その反応物を50℃で16時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、純粋な生成物及び混合画分を得た。混合画分を濃縮し、逆相HPLC−MS法により、Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)を使用して、30〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで再精製した(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)。逆相分取精製からの純粋な画分を合わせ、アセトニトリルを回転蒸発により除去した。その残渣を酢酸エチルに溶解し、少量の飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、その後乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、白色固体まで濃縮し、これをシリカゲルカラムからの純粋な生成物と合わせ、tert−ブチル4−[3−[[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(539.2mg、83%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 769.2636, 実測値 770.2 (M+1)
+;保持時間: 0.84分(LC法A).
ステップ3:2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−3−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル4−[3−[[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(539.2mg、0.7000mmol)をジクロロメタン(2.353mL)に溶解し、この混合物に、トリフルオロ酢酸(2.474mL、32.11mmol)を加え、その混合物を室温で60分間撹拌した。混合物を減圧下濃縮乾固し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び酢酸エチルに取り、層を分離した(これらの条件下での酢酸エチル中の生成物の溶解度は低く、いくらかのメタノールの添加が助けとなり、固体乾燥剤を使用することなく有機層を蒸発させることが必要であった)。この有機層を回転蒸発により濃縮し、続いて真空下乾燥して、2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−3−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(423.3mg、90%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 669.2112, 実測値 670.2 (M+1)
+;保持時間: 0.56分(LC法A).
ステップ4:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,20−ペンタアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物62)
2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−3−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(423.3mg、0.6317mmol)のジメチルスルホキシド(16.93mL)溶液に、炭酸カリウム(523.8mg、3.790mmol)、フッ化セシウム(115.1mg、0.7577mmol)及び少量の3Åモレキュラーシーブを加えた。得られた混合物に蓋をし、これを165℃に16時間加熱した。その温度を175℃に上げて3時間撹拌し、その後室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄した。その有機相を乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、500mgの黄褐色非晶質固体に濃縮し、これを濾過し、逆相HPLC−MS法により、Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)を使用して、30〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,20−ペンタアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物62)(24.2mg、6%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.13 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.17 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.91 − 7.64 (m, 2H), 7.42 (s, 1H), 6.63 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.09 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.30 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.64 (s, 1H), 2.88 (s, 1H), 2.07 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 2.03 − 1.92 (m, 2H), 1.80 − 1.71 (m, 1H), 1.54 (s, 3H), 1.48 (s, 3H), 1.38 (q, J = 13.8, 11.4 Hz, 4H), 0.98 − 0.92 (m, 2H), 0.92 − 0.85 (m, 3H). ESI−MS m/z 計算値 633.2345, 実測値 634.2 (M+1)
+;保持時間: 2.03分(LC法B).
ステップ5:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,20−ペンタアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物72)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,20−ペンタアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物73)
ラセミ12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,20−ペンタアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(17mg、0.02565mmol)を、10mL/分で8.0分にわたり、18%メタノール(20mMのNH
3添加剤)/82%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×10mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=24mg/mLの90%メタノール/10%ジメチルスルホキシド溶液70μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,20−ペンタアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物72)(6.34mg、78%)を白色固体として得、ESI−MS m/z 計算値 633.2345, 実測値 634.4 (M+1)
+;保持時間: 2.08分(LC法B)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,20−ペンタアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物73)(5.54mg、68%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.13 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.54 (s, 1H), 6.90 (dd, J = 8.3, 3.5 Hz, 1H), 6.67 (dd, J = 9.0, 3.1 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.66 (s, 1H), 2.90 (s, 1H), 2.08 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 1.92 (s, 3H), 1.77 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 1.64 (d, J = 13.8 Hz, 1H), 1.55 (s, 3H), 1.48 (s, 3H), 1.46 − 1.34 (m, 3H), 1.34 (s, 1H), 0.97 − 0.94 (m, 2H), 0.88 (s, 2H). ESI−MS m/z 計算値 633.2345, 実測値 634.3 (M+1)
+;保持時間: 2.08分(LC法B).
実施例19:(14S)−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物77)の調製
(3S)−3−(3−ヒドロキシプロピル)−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オンから
ラセミ3−(3−ヒドロキシプロピル)−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン(100g、566.5mmol)を、60mL/分で、30%メタノール/二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AD−H(2×25cmカラム)を使用したキラルSFCクロマトグラフィーによって分離し(注入量=20mg/mLのメタノール溶液1mL)、最初に溶出するエナンチオマーとして、(3S)−3−(3−ヒドロキシプロピル)−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン(47g、48%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.63 (s, 1H), 4.38 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 3.39 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.37 (ddt, J = 13.9, 9.6, 4.4 Hz, 1H), 2.02 (dd, J = 12.3, 8.6 Hz, 1H), 1.78 − 1.64 (m, 1H), 1.42 (td, J = 12.8, 12.3, 8.4 Hz, 3H), 1.16 (d, J = 17.9 Hz, 7H). ESI−MS m/z 計算値 171.12593, 実測値 172.0 (M+1)
+;保持時間: 0.61分(LC法B).
ステップ2:3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロパン−1−オール
5Lの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、加熱マントル、添加漏斗、J−Kem温度プローブ/コントローラ及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下で水素化アルミニウムリチウムペレット(46.53g、1.226mmol)を充填した。この容器に、その後テトラヒドロフラン(500mL、20mL/g)を充填した。撹拌を開始したところ、ポットの温度は20℃を記録した。この混合物を室温で0.5時間撹拌し、ペレットを溶解した。得られたグレーの懸濁液のポット温度は24℃を記録した。添加漏斗に、(3S)−3−(3−ヒドロキシプロピル)−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン(60g、350.4mmol)のテトラヒドロフラン(600mL)溶液を入れ、その透明な淡黄色溶液を90分かけて滴下した。溶液にするために、わずかな加熱が必要であった。添加終了後、得られたグレーがかった懸濁液のポット温度は24℃を記録した。この混合物を、その後ポット温度65℃に加熱し、その状態を72時間維持した。この時点でのこの反応混合物の分析では、いくらかの残留出発物質がまだ残っていること、及び生成物形成に変化がないことが示された。この時点で、それ以降反応は進まなかった。加熱マントルを取り外し、この容器に冷却浴を取り付けた。その懸濁液を粉砕した氷/水の冷却浴で0℃に冷却し、水(46.53mL)、続いて15重量%水酸化ナトリウム溶液(46.53mL)、次いで最後に水(139.59mL)を非常にゆっくりと滴下してクエンチした。得られた白色懸濁液のポット温度は5℃を記録した。冷却浴を取り外し、この容器に加熱マントルを再度取り付けた。この懸濁液を60℃に加温し、その状態を30分間維持した。この温懸濁液を、25mmのセライト層を備えたガラスフリットブフナー漏斗を通して真空濾過した。この濾過ケーキをその後60℃のテトラヒドロフラン(2×350mL)で置換洗浄し、次いで30分間吸引した。この透明な濾液を減圧下濃縮して、所望の生成物、3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロパン−1−オールとして、透明な薄黄色粘稠油を得た(55g、0.349mol、収率99%)(55g、100%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 3.36 (t, J = 6.3 Hz, 3H), 2.95 (dd, J = 10.6, 7.6 Hz, 1H), 2.40 (dd, J = 10.6, 7.7 Hz, 1H), 2.12 − 1.97 (m, 1H), 1.69 (dd, J = 12.1, 8.2 Hz, 1H), 1.47 − 1.25 (m, 5H), 1.08 (s, 3H), 1.02 (s, 3H).
ステップ3:tert−ブチル(4S)−4−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
1Lの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、冷却浴、添加漏斗、J−Kem温度プローブ及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下で3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロパン−1−オール(25g、159.0mmol)及びジクロロメタン(250mL)を充填したところ、透明な薄黄色溶液が生じた。撹拌を開始したところ、ポットの温度は19℃を記録した。この冷却浴に粉砕した氷/水を入れたところ、ポットの温度が0℃に下がった。添加漏斗にトリエチルアミン(22.16mL、159.0mmol)を入れ、それを続いてニートで5分かけて滴下した。発熱は認められなかった。その添加漏斗に、その後ジクロロメタン(150mL)に溶解したジ−tert−ブチルジカーボネート(31.32g、143.5mmol)を入れた。この透明な淡黄色溶液を次いで30分かけて滴下し、穏やかなガス発生をもたらした。発熱は認められなかった。冷却浴を取り外し、得られた透明な薄黄色溶液を室温まで加温し、室温で3時間撹拌を続けた。この反応混合物を分液漏斗に移し、水(75mL)で分配した。この有機物を取り出し、飽和塩化ナトリウム溶液(75mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム(150g)で乾燥し、その後ガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過した。その濾液を減圧下濃縮し、透明な薄黄色油(45g)を所望の粗生成物として得た。この物質を、シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタンによる液体投入)により、100%ジクロロメタンから10%メチルアルコールを含むジクロロメタンまでの勾配で60分にわたって溶出して精製し、50mLの画分を収集した。所望の生成物画分を合わせ、減圧下濃縮して、tert−ブチル(4S)−4−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(39g、95%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 4.35 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 3.54 (dt, J = 12.2, 6.3 Hz, 1H), 3.38 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.76 (q, J = 10.2 Hz, 1H), 1.47 (s, 3H), 1.44 − 1.28 (m, 18H), 1.24 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 257.1991, 実測値 258.1 (M+1)
+;保持時間: 1.55分(LC法B).
ステップ4:tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート
500mLの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、冷却浴、添加漏斗、J−Kem温度プローブ及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下で、tert−ブチル(4S)−4−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(25g、97.14mmol)及びジクロロメタン(250mL)を充填したところ、無色透明溶液が得られた。撹拌を開始したところ、ポットの温度は19℃を記録した。この冷却浴に粉砕した氷/水を入れたところ、ポットの温度が0℃に下がった。添加漏斗にトリエチルアミン(17.60mL、126.3mmol)を入れ、これをニートで5分かけて滴下した。発熱は認められなかった。この添加漏斗に次にメタンスルホニルクロリド(8.277mL、106.9mmol)を入れ、これを15分かけてニートで滴下したところ、薄黄色懸濁液が生じ、4℃まで発熱した。この混合物の撹拌を<5℃で1時間続けたところ、LC/MSによる分析で、出発物質の完全な消費が示された。この反応混合物をさらにジクロロメタン(200mL)で希釈し、その後飽和塩化アンモニウム溶液(250mL)に注いだ。この二相性混合物を、その後分液漏斗に移した。この有機相を取り出し、飽和塩化アンモニウム溶液(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム(150g)で乾燥し、その後ガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過した。その濾液を減圧下濃縮し、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(29g、89%)を透明な琥珀色油として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 4.19 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.16 (s, 3H), 2.79 (q, J = 10.2 Hz, 1H), 2.11 (s, 1H), 1.90 (td, J = 13.5, 6.0 Hz, 1H), 1.66 (ddd, J = 15.8, 7.6, 4.0 Hz, 2H), 1.51 − 1.22 (m, 20H). ESI−MS m/z 計算値 335.17664, 実測値 336.1 (M+1)
+;保持時間: 1.74分(LC法B).
ステップ5:tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−(3−スルファモイルフェノキシ)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
100mLのフラスコに、3−ヒドロキシベンゼンスルホンアミド(750mg、4.331mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)を加えた。この混合物に、炭酸カリウム(1.8g、13.02mmol)及びtert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.5g、4.471mmol)を室温で加えた。得られた混合物を、室温で48時間撹拌し、その後50℃に5時間加熱した。この混合物をその後1Nのクエン酸に注ぎ、酢酸エチル(2×)で抽出した。有機画分を合わせ、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、黄色油まで濃縮し、これを、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(80gのカラム)により、100%ヘキサンから65%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−(3−スルファモイルフェノキシ)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(868mg、49%)を薄黄色泡状物として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.47 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.40 − 7.36 (m, 1H), 7.34 (d, J = 3.7 Hz, 3H), 7.15 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.58 (dd, J = 17.4, 7.1 Hz, 1H), 2.81 (q, J = 10.3 Hz, 1H), 2.15 (s, 1H), 1.99 − 1.85 (m, 1H), 1.74 (dt, J = 13.3, 6.4 Hz, 2H), 1.46 (dd, J = 14.6, 9.4 Hz, 3H), 1.38 (t, J = 10.4 Hz, 12H), 1.25 (s, 3H).ESI−MS m/z 計算値 412.2032, 実測値 413.2 (M+1)
+;保持時間: 1.86分(LC法E).
ステップ6:tert−ブチル(4S)−4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]フェノキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(342mg、0.9102mmol)及びカルボニルジイミダゾール(148mg、0.9127mmol)をテトラヒドロフラン(5.5mL)中で混合し、50℃で1時間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−(3−スルファモイルフェノキシ)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(250mg、0.6060mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(230μL、1.538mmol)を加え、その反応物を50℃で18時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィー(40gのカラム)により、100%ヘキサンから75%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]フェノキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(368mg、79%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 769.2524, 実測値 770.2 (M+1)
+;保持時間: 2.12分(LC法G).
ステップ7:(14S)−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物77)
パートA:tert−ブチル(4S)−4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]フェノキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(368mg、0.4778mmol)をジクロロメタン(7.6mL)に溶解し、この混合物に、塩酸(ジオキサン中4M)(4M 4.0mL、16.00mmol)を加え、これを室温で30分間撹拌した。混合物を減圧下濃縮乾固し、酢酸エチルに再溶解し、その後2Mの炭酸ナトリウム水溶液(5mL)を加え、pH約10を与えた。有機層を酢酸エチル(2×10mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発乾固した。
パートB:パートAの物質と炭酸カリウム(345mg、2.496mmol)、フッ化セシウム(115mg、0.7571mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(7.6mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、150℃で加熱し、20時間撹拌した。室温に冷却した。この混合物を濾過し、次いで、逆相分取HPLCにより、C18カラム及び30−99A1−B1法(アセトニトリル−水+5mM塩酸)を使用して精製し、(14S)−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物77)(62.1mg、20%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ 12.40 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 7.50 (s, 1H), 7.46 − 7.32 (m, 1H), 6.94 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.12 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.34 (dt, J = 14.1, 5.6 Hz, 3H), 4.21 − 4.04 (m, 1H), 2.90 − 2.78 (m, 1H), 2.71 (dd, J = 19.5, 9.2 Hz, 1H), 2.26 − 2.12 (m, 1H), 2.08 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.85 (dd, J = 11.8, 5.5 Hz, 1H), 1.75 − 1.64 (m, 2H), 1.55 (s, 6H), 1.50 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 1.47 − 1.36 (m, 1H), 1.28 − 1.19 (m, 1H), 0.98 − 0.93 (m, 2H), 0.88 (t, J = 5.2 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 633.22327, 実測値 634.2 (M+1)+;保持時間: 2.3分(LC法E).
実施例20:(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物79)の調製
ステップ1:3−(3,3−ジメチルブチル)ピロリジン−2−オン
2−ピロリドン(32.0g、0.376mol)の無水テトラヒドロフラン(900mL)溶液に、n−ブチルリチウム(2.3Mのヘキサン溶液、343mL、0.790mol)を−78℃で加えた。この反応混合物を同じ温度で1時間撹拌した。1−クロロ−3,3−ジメチルブタン(45.3g、0.376mol)の無水テトラヒドロフラン(100mL)溶液を、この反応混合物に−78℃で滴下した。この反応物を−78℃で10分間撹拌し、次にゆっくりと室温まで上げた。この反応物を20%塩化アンモニウム水溶液(500mL)でクエンチした。2層を分離し、その水層を酢酸エチル(2×250mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下濃縮した。その残渣をヘキサン(50mL)をともに粉砕し、3−(3,3−ジメチルブチル)ピロリジン−2−オン(9.091g、14%)を白色結晶性固体として得た。
1H−NMR (250 MHz, CDCl
3) δ 5.70 (s, br, 1H), 3.32 (m, 2H), 2.29 (m, 2H), 1.86 (m, 1H), 1.79 (m, 1H), 1.26 (m, 3H), 0.90 (s, 9H). ESI−MS m/z: 計算値169.1, 実測値 169.9 (M+1)
+.
ステップ2:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[(2,6−ジクロロピリジン−3−カルボニル)スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
250mLの丸底フラスコに、窒素下で2,6−ジクロロピリジン−3−カルボン酸(1.14g、5.937mmol)及び無水テトラヒドロフラン(20mL)を充填した。カルボニルジイミダゾール(964mg、5.945mmol)を加え、その混合物を窒素下、室温で2時間撹拌した。別の100mLのフラスコに、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(1.529g、3.706mmol)の無水テトラヒドロフラン(10mL)溶液を窒素雰囲気下で調製し、それを続いてシリンジを介してこの活性化エステル溶液に加えた。1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.2mL、8.024mmol)を、シリンジを介して加え、その反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧下除去し、得られた濃厚油を酢酸エチル(50mL)及び水(30mL)で処理した。塩酸(6M 4mL、24.00mmol)を加え、2相を分離した。水相をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を蒸発させた後、残渣をジクロロメタンに溶解し、シリカゲル(80gのカラム)のフラッシュクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(30分で0〜100%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製した。溶媒を蒸発させることにより、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[(2,6−ジクロロピリジン−3−カルボニル)スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.934g、89%)を白色泡状状固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.90 (ブロード s, 1H), 8.06 (dt, J = 8.0, 3.1 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.22 (ブロード s, 1H), 7.16 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 3.61 − 3.41 (m, 1H), 3.31 − 3.13 (m, 2H), 2.76 (td, J = 10.5, 4.8 Hz, 1H), 2.11 − 1.99 (m, 1H), 1.83 (td, J = 14.1, 13.5, 5.9 Hz, 1H), 1.60 − 1.44 (m, 2H), 1.44 − 1.26 (m, 15H), 1.21 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 585.15796, 実測値 586.1 (M+1)
+;保持時間: 2.02分(LC法B).この生成物を、さらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップ3:2,6−ジクロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)
100mLの丸底フラスコで、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[(2,6−ジクロロピリジン−3−カルボニル)スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.923g、3.279mmol)を室温でジクロロメタン(10mL)及び塩酸(ジオキサン中4M 3mL、12.00mmol)中で撹拌した。白色粘着性沈殿物が急速に生じた。さらにジクロロメタン(10mL)を加え、その混合物を室温でさらに2.5時間撹拌した。さらに2mLの塩酸を加え、その混合物をさらに2時間撹拌した。揮発性物質を蒸発により除去し、その残渣を、テトラヒドロフラン/酢酸エチル/ジクロロメタン/メタノール/ヘキサンの存在下、泡状固体が得られるまで蒸発させた。週末にかけて高真空下で乾燥し、2,6−ジクロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(1.933g、105%)を、泡状のオフホワイトの固体として得た(LCMSによる純度約90%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 9.13 (ブロード s, 1H), 8.98 (ブロード s, 1H), 8.06 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.77 (dd, J = 8.5, 0.8 Hz, 1H), 3.34 (dq, J = 11.2, 5.6 Hz, 1H), 3.24 (q, J = 6.0 Hz, 2H), 2.80 (td, J = 11.8, 11.1, 6.0 Hz, 1H), 2.42 − 2.29 (m, 1H), 2.14 (tt, J = 7.8, 6.9 Hz, 1H), 1.93 (dd, J = 12.8, 7.8 Hz, 1H), 1.56 − 1.32 (m, 7H), 1.28 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 485.10553, 実測値 486.2 (M+1)
+;保持時間: 0.89分(LC法B).
ステップ4:(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物D)
20mLのマイクロ波バイアルに、窒素下で、2,6−ジクロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(859mg、1.536mmol)、無水NMP(13.5mL)、炭酸カリウム(1.4g、10.13mmol)(325メッシュ)、3Åモレキュラーシーブ及びフッ化セシウム(285mg、1.876mmol)を加えた。このバイアルを窒素下で密封し、この混合物を150℃の油浴で22時間激しく撹拌した。その混合物を冷水(85mL)に注ぎ、塩酸(6M 2.1mL、12.60mmol)を加えることにより酸性化した(穏やかな発泡)。得られた懸濁液を、濾紙を使用してセラミック漏斗を通して濾過し、その固体を短時間風乾した。この固体をジクロロメタンに溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮後、その溶液をジクロロメタンで希釈し、シリカゲルのクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(30分で0〜100%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製した。この生成物は、55〜65%の間の酢酸エチルを含むヘキサンで溶出した。溶媒の蒸発及びさらなる濃縮により、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオンを得た(320mg、54%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 9.19 (s, 1H), 7.80 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.56 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.59 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 3.93 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 10.1, 7.2 Hz, 1H), 3.17 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 2.96 (t, J = 10.1 Hz, 1H), 2.39 (d, J = 9.7 Hz, 1H), 1.96 (dd, J = 12.1, 6.8 Hz, 1H), 1.63 (d, J = 8.1 Hz, 3H), 1.57 (d, J = 15.4 Hz, 7H), 1.47 (d, J = 9.5 Hz, 1H). ESI−MS m/z 計算値 449.12885, 実測値 450.4 (M+1)
+;保持時間: 1.76分(LC法E).
ステップ5:(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物79)
4mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(25mg、0.05556mmol)、3−(3,3−ジメチルブチル)ピロリジン−2−オン(12mg、0.07090mmol)、Pd
2(dba)
3(8mg、0.008736mmol)、Xantphos(5mg、0.008641mmol)、炭酸セシウム(99mg、0.3038mmol)及び無水ジオキサン(400μL)を充填した。この混合物に窒素を1〜2分間注入し、蓋をして、120℃で21時間撹拌した。この反応物をジメチルスルホキシド(900μL)で希釈し、精密濾過し、アセトニトリルを含む水の勾配(15分で1〜99%)及び変性剤として塩酸を使用した逆相分取HPLC(C
18)に供した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させ、4.3mgのオフホワイトの固体を得た。この生成物を、さらに、シリカゲル(4gのカラム)のフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(30分で0〜5%)を含むジクロロメタンの勾配を使用して精製した。これらの純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させて、(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物79)(2mg、6%)をオフホワイトの固体(ジアステレオマー混合物)として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.41 (s, 1H), 7.68 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.63 − 7.44 (m, 2H), 7.04 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.97 (ブロード s, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.16 − 3.64 (m, 3H), 3.10 (br s, 1H), 2.94 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.74 − 2.54 (m, 2H), 2.29 − 2.17 (m, 1H), 2.10 (br s, 1H), 1.87 − 1.43 (m, 11H), 1.37 − 1.12 (m, 6H), 0.88 (d, J = 3.6 Hz, 9H). ESI−MS m/z 計算値 582.2988, 実測値 583.4 (M+1)
+;保持時間: 2.25分(LC法B).
実施例21:12,12−ジメチル−8−(4−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物82)及び12,12−ジメチル−8−(4−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物83)の調製
ステップ1:tert−ブチル4−ヒドロキシピラゾール−1−カルボキシレート
水酸化ナトリウム(16.32g、408.0mmol)を、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−カルボキシレート(60g、204.0mmol)の冷テトラヒドロフラン(450mL)溶液(0℃)に加え、続いて過酸化水素(46.26g、30%w/v 41.68mL、408.0mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物を0℃で10分間、その後室温で45分間撹拌した。反応物を0℃に冷却し、ジクロロメタン(800mL)で希釈した。pH=2になるまで3M塩酸を加え、有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。その残渣を少量のジクロロメタン中で粉砕し、固体を真空下濾過し、さらなるジクロロメタンでよく洗浄し、減圧下乾燥し、tert−ブチル4−ヒドロキシピラゾール−1−カルボキシレート(19.904g、53%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 1.52 (s, 9H), 7.45 (d, J=0.9 Hz, 1H), 7.51 (d, J=0.9 Hz, 1H), 9.28 (s, 1H).ESI−MS m/z 計算値 184.0848, 実測値 129.1 (M−C
4H
8+1)
+;保持時間: 1.73分(LC法H).
ステップ2:tert−ブチル4−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート
2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノール(28.2g、183.0mmol)をtert−ブチル4−ヒドロキシピラゾール−1−カルボキシレート(23.7g、128.7mmol)及びトリフェニルホスフィン(50.6g、192.9mmol)のテトラヒドロフラン(250mL)溶液に0℃で加えた。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(39.03g、38.00mL、193.0mmol)を0℃でゆっくりと加え、その反応混合物を0℃で10分間撹拌した。この反応物をその後70℃で一夜加熱した。この反応物を室温に冷却し、その反応混合物をジクロロメタン(300mL)で希釈し、5%クエン酸水溶液(150mL)を添加することによりクエンチした。この有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した(155gの黄色油)。その残渣をヘプタン及び少量の酢酸エチル(10%未満)とともに粉砕した。その固体を濾過し、ヘプタンで洗浄した。この濾液を減圧下濃縮した(55gの黄色油)。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜20%酢酸エチルを含むヘプタンの勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(27.31g、66%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6)δ0.80−0.97 (m, 4H), 1.54 (s, 9H), 2.00 (t, J=6.9 Hz, 2H), 3.99 (t, J=6.8 Hz, 2H), 7.61−7.70 (m, 1H), 7.90 (s, 1H). 19F NMR (282 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6)δ−68.6 (s, 3F). ESI−MS m/z 計算値 320.1348, 実測値 265.1 (M−C
4H
8+1)
+;保持時間: 2.18分(LC法I).
ステップ3:4−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]−1H−ピラゾール(塩酸塩)
塩化水素(4M 80mL、320.0mmol)をtert−ブチル4−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(10.63g、33.19mmol)のジクロロメタン(50mL)溶液に加え、反応混合物を室温で一夜撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮して、4−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]−1H−ピラゾール(塩酸塩)(8.71g、100%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (300 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 0.77−0.96 (m, 4H), 1.98 (t, J=6.9 Hz, 2H), 3.91 (t, J=6.9 Hz, 2H), 7.41 (s, 2H). ESI−MS m/z 計算値 220.0823,
実測値 221.2 (M+1)
+;保持時間: 2.43分(LC法H).
ステップ4:tert−ブチル2−クロロ−6−[4−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
4−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]−1H−ピラゾール(塩酸塩)(10g、38.963mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(80mL)に加えた。この反応物を0℃に冷却し、水素化ナトリウム(1.87g、60%w/w、46.754mmol)を少しずつ加え、10分間撹拌した。tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(9.67g、38.975mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)溶液を加え、その反応液を75℃で加熱し、一夜撹拌した。室温に冷却したら、この反応物をブライン(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。これらの有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜10%酢酸エチルを含むヘプタンの勾配を使用して精製し、tert−ブチル2−クロロ−6−[4−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(7.68g、46%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 0.73 (s, 2H), 0.98−1.10 (m, 2H), 1.62 (s, 9H), 2.03−2.13 (m, 2H), 4.09 (t, J=7.0 Hz, 2H), 7.51 (s, 1H), 7.84 (d, J=8.5 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.21 (d, J=8.5 Hz, 1H). 19F NMR (282 MHz, CDCl3) δ −69.9 (br. s., 3F). ESI−MS m/z 計算値 431.1224, 実測値 432.1 (M+1)
++;保持時間: 2.56分(LC法I).
ステップ5:2−クロロ−6−[4−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
トリフルオロ酢酸(46.620g、31.5mL、408.86mmol)をtert−ブチル2−クロロ−6−[4−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(17.59g、40.733mmol)のジクロロメタン(150mL)溶液に加え、その反応混合物を室温で4時間撹拌した。この反応混合物を減圧下濃縮した。その残渣を酢酸エチル(175mL)で希釈し、その有機層をブライン(2×100mL)で洗浄した。この有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、粗製2−クロロ−6−[4−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(14.82g、77%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 0.81−0.97 (m, 4H), 2.04 (t, J=6.9 Hz, 2H), 4.04−4.13 (m, 2H), 7.77 (s, 1H), 7.86 (d, J=8.5 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.37 (d, J=8.5 Hz, 1H). ESI−MS m/z 計算値 375.0598, 実測値 376.1 (M+1)
+;保持時間: 3.14分(LC法H).
ステップ6:tert−ブチル4−[4−[[6−[[2−クロロ−6−[4−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
丸底フラスコに、2−クロロ−6−[4−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(97mg、0.2582mmol)、カルボニルジイミダゾール(45mg、0.2775mmol)及びテトラヒドロフラン(3.0mL)を加えた。この反応物を40℃で90分間加熱した。tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(95mg、0.2227mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液に続いて、2,3,4,6,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン(120μL、0.8024mmol)を滴下した。この反応物を室温で一夜撹拌した。この反応物を1Nのクエン酸でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。この粗製反応混合物をHPLC(20%〜99%アセトニトリル:水、0.1%塩酸変性剤を含む)で精製し、tert−ブチル4−[4−[[6−[[2−クロロ−6−[4−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(82.7mg、49%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.81 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 8.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.09 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.54 − 3.41 (m, 1H), 3.22 (q, J = 6.5 Hz, 2H), 2.74 − 2.63 (m, 1H), 2.05 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 1.96 (s, 1H), 1.73 (td, J = 11.5, 6.0 Hz, 1H), 1.49 (p, J = 7.7, 7.3 Hz, 2H), 1.37 (d, J = 12.8 Hz, 9H), 1.30 − 1.12 (m, 11H), 0.98 − 0.84 (m, 4H). ESI−MS m/z 計算値 783.27924, 実測値 784.3 (M+1)
+;保持時間: 2.28分(LC法B).
ステップ7:2−クロロ−N−[[6−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[4−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル4−[4−[[6−[[2−クロロ−6−[4−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(118mg、0.1505mmol)を含む丸底フラスコに、ジクロロメタン(5mL)及びトリフルオロ酢酸(650μL、8.437mmol)を加えた。この反応物を室温で1時間撹拌した。この反応物を蒸発乾固した。飽和重炭酸ナトリウム溶液に続いて酢酸エチルを加えた。この反応物を酢酸エチルで3回抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、2−クロロ−N−[[6−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[4−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(102mg、99%)を得、これをさらに精製することなく用いた。ESI−MS m/z 計算値 683.2268, 実測値 684.4 (M+1)
+;保持時間: 1.51分(LC法B).
ステップ8:12,12−ジメチル−8−(4−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物70)
マイクロ波バイアルに、炭酸カリウム(92mg、0.6657mmol)、フッ化セシウム(45mg、0.2962mmol)、5つの3Åモレキュラーシーブ及び2−クロロ−N−[[6−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[4−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(90mg、0.1315mmol)のジメチルスルホキシド(0.8mL)溶液を加えた。この反応物を密封し、予熱した150℃の油浴に一夜置いた。この反応物を室温に冷却し、濾過し、HPLC(10%〜99%アセトニトリル:水と0.1%塩酸変性剤)で精製し、12,12−ジメチル−8−(4−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物70)(20.8mg、24%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.4 (M+1)
+;保持時間: 2.1分(LC法B).
ステップ9:12,12−ジメチル−8−(4−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物82)及び12,12−ジメチル−8−(4−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物83)
ラセミ12,12−ジメチル−8−(4−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(17mg、0.02625mmol)を、50mL/分で、20%〜25%メタノール(NH
3変性剤)/二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFCクロマトグラフィーに供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(4−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物82)を得(7.7mg、90%)、ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.2 (M+1)
+;保持時間: 3.18分(LC法D)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(4−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物83)を得た(7.6mg、89%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.49 (s, 1H), 7.96 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 26.0 Hz, 2H), 7.14 (s, 1H), 6.98 (s, 1H), 6.69 (d, J = 44.0 Hz, 2H), 4.06 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.86 (s, 1H), 2.04 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.88 − 1.78 (m, 1H), 1.65 − 1.47 (m, 7H), 1.21 (d, J = 14.6 Hz, 3H), 1.01 − 0.82 (m, 4H), ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.2 (M+1)
+;保持時間: 3.18分(LC法D).
実施例22:(18R)−20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物84)及び(18S)−20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物85)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
パートA:250mLの丸底フラスコのtert−ブチル4−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(10g、38.85mmol)を含む脱水ジクロロメタン(100mL)に、トリエチルアミン(8.3mL、59.55mmol)を加えた。この反応物を10分かけて0℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド(3.7mL、47.80mmol)を滴下し(発熱、白色スラリー形成)、反応物を室温に温めながら1時間撹拌した。この反応物をその後冷水(150mL)でクエンチし、ジクロロメタン(200mL)で2回抽出した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、メシレートを帯黄色油として得た。
パートB:パートAの粗製メシレートを、N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)に溶解し、1H−ピラゾール−3−スルホンアミド(5.8g、39.41mmol)に続いて、炭酸カリウム(16.3g、117.9mmol)を加え、この反応混合物を70℃で20時間撹拌した。この反応混合物を室温に冷却し、砕いた氷に注ぎ、酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、有機層を合わせ、水(2×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その褐色残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(330gのカラム)により、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(7.6g、51%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 386.19876, 実測値 387.25 (M+1)+;保持時間: 0.61分(LC法A).
ステップ2:tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(458mg、1.219mmol)及びジ(イミダゾール−1−イル)メタノン(208mg、1.283mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)中で混合し、50℃で120分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(388mg、1.004mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(300μL、2.006mmol)を加え、その反応物を室温で20時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから90%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(247mg、33%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 9.82 (s, 1H), 8.30 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 5.96 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.39 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 4.19 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.75 − 3.51 (m, 1H), 2.83 (t, J = 10.3 Hz, 1H), 2.08 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.87 (ddt, J = 19.6, 12.7, 6.9 Hz, 3H), 1.67 (s, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.33 (s, 3H), 1.30 (d, J = 13.3 Hz, 2H), 1.23 (s, 3H), 1.05 − 1.00 (m, 2H), 0.76 − 0.70 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 743.248, 実測値 744.3 (M+1)
+;保持時間: 0.86分(LC法A).
ステップ3:20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン
パートA:tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(247mg、0.3319mmol)のジクロロメタン(1mL)及びトリフルオロ酢酸(260μL、3.398mmol)溶液を室温で4時間撹拌した。その溶媒をその後蒸発させた。その残渣を酢酸エチルに溶解し、2mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、溶媒を除去し、高真空下で乾燥した。
パートB:パートAからの残渣をジメチルスルホキシド(6mL)に溶解し、3Åモレキュラーシーブを加え、その反応混合物を10分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(153mg、1.007mmol)及び炭酸カリウム(142mg、1.027mmol)を加え、その反応混合物を130℃で一夜加熱した。この反応混合物を、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MS法により、50〜90%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(0.05%塩酸)、移動相B=アセトニトリル)、20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(80mg、40%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 607.2189, 実測値 608.1 (M+1)+;保持時間: 2.07分(LC法B).
ステップ4:(18R)−20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物84)及び(18S)−20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物85)
ラセミ20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(80mg)を、10mL/分で8.0分にわたり、27%アセトニトリル:メタノール、73%二酸化炭素の移動相で、Chiral Pak AS−H(250×10mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=約24mg/mLのアセトニトリル:メタノール(90:10)溶液70μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、(18R)−20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物84)(27mg、27%)を得、
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.82 (s, 1H), 8.16 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 5.86 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.39 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 4.31 (dt, J = 13.3, 3.3 Hz, 1H), 3.91 (td, J = 12.8, 2.7 Hz, 2H), 2.81 − 2.66 (m, 2H), 2.19 − 2.07 (m, 3H), 1.97 (t, J = 10.1 Hz, 1H), 1.75 (dd, J = 11.7, 5.3 Hz, 1H), 1.57 (s, 3H), 1.54 (s, 3H), 1.46 (t, J = 12.2 Hz, 1H), 1.08 − 0.99 (m, 2H), 0.81 − 0.71 (m, 4H), ESI−MS m/z 計算値 607.2189, 実測値 608.1 (M+1)
+;保持時間: 2.07分(LC法B)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、(18S)−20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物85)を得た(31.5mg、31%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.44 (s, 1H), 8.17 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.86 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.39 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 4.33 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 3.93 (t, J = 12.3 Hz, 1H), 2.74 (s, 1H), 2.22 − 2.12 (m, 2H), 2.09 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.99 (t, J = 10.3 Hz, 2H), 1.76 (dd, J = 11.9, 5.3 Hz, 1H), 1.59 (s, 3H), 1.55 (s, 3H), 1.47 (t, J = 12.2 Hz, 1H), 1.06 − 1.00 (m, 2H), 0.89 − 0.68 (m, 4H), ESI−MS m/z 計算値 607.2189, 実測値 608.1 (M+1)
+;保持時間: 2.07分(LC法B).
実施例23:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(22),5,7,9,20,23−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物95)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(22),5,7,9,20,23−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物96)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(4−スルファモイルフェノキシ)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
50mLのフラスコに、4−ヒドロキシベンゼンスルホンアミド(319mg、1.842mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(12.88mL)を加えた。この混合物に、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(4−メチルスルホニルオキシブチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(643.8mg、1.842mmol)及び炭酸カリウム(891mg、6.447mmol)を室温で加え、50℃で一夜撹拌した。室温に冷却し、水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、有機層を合わせ、水(2×100mL)で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、褐色残渣まで濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(4−スルファモイルフェノキシ)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(416.1mg、53%)を薄オレンジ色油として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.46 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.39 − 7.33 (m, 2H), 7.31 (s, 2H), 7.13 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.85 − 3.67 (m, 1H), 1.88 (dd, J = 11.8, 6.6 Hz, 2H), 1.79 − 1.61 (m, 4H), 1.51 (dd, J = 37.7, 5.8 Hz, 2H), 1.38 (s, 12H), 1.24 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 426.21884, 実測値 427.3 (M+1)
+;保持時間: 0.75分(LC法A).
ステップ2:tert−ブチル4−[4−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]フェノキシ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのバイアル中、2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(549.7mg、1.463mmol)及びカルボニルジイミダゾール(237.2mg、1.463mmol)をテトラヒドロフラン(5.971mL)中で混合し、蓋を緩めて50℃で120分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(4−スルファモイルフェノキシ)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(416.1mg、0.9755mmol)を含むテトラヒドロフラン(7.964mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(297.0mg、291.7μL、1.951mmol)を加え、その反応物を50℃で16時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製したところ、分離が極めて悪かった。生成物を含む画分を合わせて濃縮し、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノール/ジクロロメタンまでの浅い勾配を使用して再精製し、tert−ブチル4−[4−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]フェノキシ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(596mg、78%)を薄黄色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 783.268, 実測値 784.2 (M+1)
+;保持時間: 2.54分(LC法B).
ステップ3:2−クロロ−N−[4−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブトキシ]フェニル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル4−[4−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]フェノキシ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(596mg、0.7599mmol)をジクロロメタン(2.600mL)に溶解し、この混合物に、トリフルオロ酢酸(3.975g、2.686mL、34.86mmol)を加え、室温で60分間撹拌した。混合物を減圧下濃縮乾固し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び溶解性のために少量のメタノールを含む酢酸エチルに取り、層を分離した。その有機層を回転蒸発に続いて高真空ポンプにより濃縮し、2−クロロ−N−[4−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブトキシ]フェニル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(403.3mg、78%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 683.2156, 実測値 684.2 (M+1)
+;保持時間: 0.66分(LC法A).
ステップ4:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(22),5,7,9,20,23−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物89)
2−クロロ−N−[4−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブトキシ]フェニル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(403.3mg、0.5895mmol)のジメチルスルホキシド(16.13mL)溶液に、炭酸カリウム(488.7mg、3.536mmol)、フッ化セシウム(107.5mg、0.7077mmol)及び少量の3Åモレキュラーシーブを加えた。得られた混合物に蓋をし、これを165℃で18時間加熱した。この混合物を次いで室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄した。その有機相を乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、黄褐色非晶質固体に濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(22),5,7,9,20,23−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物89)を得た(80mg、21%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.22 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.08 (dd, J = 8.6, 2.5 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.77 (dd, J = 8.7, 2.5 Hz, 1H), 7.34 (ddd, J = 16.6, 8.7, 2.5 Hz, 2H), 6.92 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.40 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.40 (s, 1H), 2.07 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.95 (d, J = 29.5 Hz, 2H), 1.76 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 1.59 (s, 1H), 1.52 (d, J = 6.7 Hz, 6H), 1.46 (d, J = 12.3 Hz, 1H), 1.33 (s, 1H), 1.24 (s, 1H), 1.08 − 1.00 (m, 1H), 0.96 (q, J = 4.7, 4.0 Hz, 2H), 0.88 (s, 2H), 0.67 (s, 1H). ESI−MS m/z 計算値 647.23895, 実測値 648.2 (M+1)
+;保持時間: 2.37分(LC法B).
ステップ5:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(22),5,7,9,20,23−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物95)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(22),5,7,9,20,23−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物96)
ラセミ12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(22),5,7,9,20,23−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物89)(72.1mg、0.1101mmol)を、10mL/分で8.0分にわたり、35%アセトニトリル/メタノール(90:10)/65%二酸化炭素の移動相で、ChiralCel OD−H(250×10mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=24mg/mLのアセトニトリル/メタノール(90:10)溶液70μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(22),5,7,9,20,23−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物95)を得(21.9mg、61%)、
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.23 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.08 (dd, J = 8.6, 2.4 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.76 (dd, J = 8.7, 2.4 Hz, 1H), 7.34 (ddd, J = 16.3, 8.7, 2.5 Hz, 2H), 6.92 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.40 (t, J = 4.9 Hz, 2H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.17 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 2.40 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 2.07 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.92 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 1.81 − 1.72 (m, 2H), 1.58 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 1.53 (s, 3H), 1.51 (s, 3H), 1.33 (t, J = 13.3 Hz, 1H), 1.12 − 0.98 (m, 2H), 0.98 − 0.94 (m, 2H), 0.88 (tt, J = 5.6, 2.4 Hz, 2H), 0.66 (d, J = 13.0 Hz, 1H), ESI−MS m/z 計算値 647.23895, 実測値 648.2 (M+1)
+;保持時間: 2.34分(LC法B)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(22),5,7,9,20,23−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物96)を得た(18.75mg、52%)。ESI−MS m/z 計算値 647.23895, 実測値 648.2 (M+1)
+;保持時間: 2.33分(LC法B).
実施例24:(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−4,4−ジメチル−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(塩酸塩)(化合物98)の調製
ステップ1:1−ベンジル−4,4−ジメチル−ピロリジン−2−オン
4,4−ジメチルピロリジン−2−オン(524mg、4.631mmol)を充填した100mLの丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(25mL)、続いて2−メチルプロパン−2−オラートナトリウム塩(590mg、6.139mmol)を加え、その混合物を室温で30分間撹拌した。ブロモメチルベンゼン(1000μL、8.408mmol)を加え、その反応混合物を室温で18時間撹拌した。この反応物を水(約15mL)でクエンチし、その粗製混合物を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。混合した有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で濃縮した。この粗製反応混合物を、シリカゲルクロマトグラフィーで精製し(0%〜60%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)、1−ベンジル−4,4−ジメチル−ピロリジン−2−オン(834mg、89%)を透明油として得た。ESI−MS m/z 計算値 203.13101, 実測値 204.1 (M+1)
+;保持時間: 1.3分(LC法B).
ステップ2:1−ベンジル−3−(3,3−ジメチルブチル)−4,4−ジメチル−ピロリジン−2−オン
100mLの丸底フラスコに、1−ベンジル−4,4−ジメチル−ピロリジン−2−オン(834mg、4.103mmol)及びテトラヒドロフラン(20mL)を充填し、この反応フラスコを窒素で5分間パージした。この反応フラスコを−78℃に冷却し、ブチルリチウム(2.5M 2.1mL、5.250mmol)を含むヘキサンを滴下し、その混合物を−78℃で1時間撹拌した。1−ブロモ−3,3−ジメチル−ブタン(700μL、4.970mmol)を滴下し、その反応混合物を撹拌し、18時間かけてゆっくりと室温まで加温した。この反応物を水(10mL)及びブライン(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。混合した有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で濃縮した。この粗製反応混合物を、シリカゲルクロマトグラフィーで精製し(0%〜40%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)、1−ベンジル−3−(3,3−ジメチルブチル)−4,4−ジメチル−ピロリジン−2−オン(107mg、9%)を透明油として得た。ESI−MS m/z 計算値 287.2249, 実測値 288.1 (M+1)
+;保持時間: 2.15分(LC法B).
ステップ3:3−(3,3−ジメチルブチル)−4,4−ジメチル−ピロリジン−2−オン
1−ベンジル−3−(3,3−ジメチルブチル)−4,4−ジメチル−ピロリジン−2−オン(107mg、0.3723mmol)を充填した窒素パージした50mLのフラスコに、プロパン−1−アミン(3mL)及びエタン−1,2−ジアミン(200μL、2.999mmol)を加えた。この溶液を−30℃に冷却し、リチウムワイヤのストリップ(4cm、4つの小片に切断し、ヘキサンですすいで余分な油を除去したもの)を加えた。このフラスコにセプタムを再度取り付け、この反応混合物を激しく撹拌し、−20℃まで少し加温した。最終的にリチウムワイヤの周囲が青色に発色し、青色が少し溶液に染み出し、この溶液が濃青色のままになるまでこの反応物を撹拌した(約20分)。水(約15mL)を加え、大きなリチウム片を取り除き、その混合物を室温まで加温し、10分間撹拌した。この粗製混合物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を水(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、粗製3−(3,3−ジメチルブチル)−4,4−ジメチル−ピロリジン−2−オン(115mg、157%(不純物を含む粗生成物))を黄色油として得、これをさらに精製することなく使用した。ESI−MS m/z 計算値 197.17796, 実測値 198.1 (M+1)
+;保持時間: 1.58分(LC法B).
ステップ4:(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−4,4−ジメチル−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(塩酸塩)(化合物98)
粗製3−(3,3−ジメチルブチル)−4,4−ジメチル−ピロリジン−2−オン(45mg、0.2281mmol)を充填した4mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(25mg、0.05373mmol)、(5−ジフェニルホスファニル−9,9−ジメチル−キサンテン−4−イル)−ジフェニル−ホスファン(8mg、0.01383mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(13mg、0.01420mmol)、炭酸セシウム(25mg、0.07673mmol)及びジオキサン(1mL)を加えた。その上部空間を窒素でパージし、このバイアルに蓋をして、その反応混合物を120℃で18時間撹拌した。室温に冷却した後、この粗製混合物を酢酸エチル(約30mL)で希釈し、1.0Mのクエン酸水溶液(5mL)で洗浄した。この有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。その粗製残渣を最少量のジメチルスルホキシド(0.4〜1mL)に取り、HPLC精製(C
18逆相、99:1〜1:99水:アセトニトリル、塩酸変性剤)に供した。これらの画分を次いで真空中で濃縮し、その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより(0%〜70%)酢酸エチルを含むヘキサンの勾配で精製し、(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−4,4−ジメチル−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(塩酸塩)(化合物98)(4mg、11%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.42 (s, 1H), 7.66 (dd, J = 8.3, 3.2 Hz, 1H), 7.52 (ddd, J = 22.6, 14.8, 8.2 Hz, 2H), 7.03 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 32.0 Hz, 1H), 6.69 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 4.46 − 3.82 (m, 3H), 3.83 − 3.41 (m, 3H), 3.09 (s, 1H), 2.93 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.80 − 2.63 (m, 1H), 2.40 − 2.23 (m, 1H), 2.17 − 1.98 (m, 1H), 1.90 − 1.68 (m, 2H), 1.68 − 1.38 (m, 8H), 1.28 (d, J = 40.1 Hz, 5H), 1.18 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 1.02 − 0.70 (m, 9H). ESI−MS m/z 計算値 610.33014, 実測値 611.2 (M+1)
+;保持時間: 2.38分(LC法B).
実施例25:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5,7,9,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物99)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5,7,9,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物100)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(4−スルファモイルフェノキシ)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
50mLのフラスコに、4−ヒドロキシベンゼンスルホンアミド(471.1mg、2.720mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(13.69mL)を加えた。この混合物に、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(912.4mg、2.720mmol)及び炭酸カリウム(1.316g、9.520mmol)を室温で加え、室温で3時間撹拌し、その後50℃に一夜加熱した。室温に冷却し、水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、有機層を合わせ、水(2×100mL)で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、褐色残渣まで濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(4−スルファモイルフェノキシ)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(578.3mg、52%)を薄オレンジ色油として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.46 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.39 − 7.33 (m, 2H), 7.31 (s, 2H), 7.13 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.85 − 3.67 (m, 1H), 1.88 (dd, J = 11.8, 6.6 Hz, 2H), 1.79 − 1.61 (m, 4H), 1.51 (dd, J = 37.7, 5.8 Hz, 2H), 1.38 (s, 12H), 1.24 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 412.2032, 実測値 413.3 (M+1)
+;保持時間: 0.71分(LC法A).
ステップ2:tert−ブチル4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]フェノキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのバイアル内で、2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(790.2mg、2.103mmol)及びカルボニルジイミダゾール(341.0mg、2.103mmol)をテトラヒドロフラン(6mL)中で混合し、蓋を緩めて50℃で120分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(4−スルファモイルフェノキシ)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(578.3mg、1.402mmol)を含むテトラヒドロフラン(10mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(426.9mg、419.4μL、2.804mmol)を加え、その反応物を50℃で16時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製したところ、分離が極めて悪かった。生成物を含む画分を合わせて濃縮し、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノール/ジクロロメタンまでの浅い勾配を使用して再精製し、tert−ブチル4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]フェノキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(953.1mg、88%)を薄黄色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 769.2524, 実測値 770.1 (M+1)
+;保持時間: 2.49分(LC法B).
ステップ3:2−クロロ−N−[4−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロポキシ]フェニル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]フェノキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(953.1mg、1.237mmol)をジクロロメタン(4.158mL)に溶解し、この混合物に、トリフルオロ酢酸(6.471g、4.372mL、56.75mmol)を加え、その混合物を室温で60分間撹拌した。混合物を減圧下濃縮乾固し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び溶解性のために少量のメタノールを含む酢酸エチルに取り、層を分離した。この有機層を回転蒸発により濃縮し、続いて真空での乾燥により、2−クロロ−N−[4−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロポキシ]フェニル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(738.1mg、89%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 669.19995, 実測値 670.3 (M+1)
+;保持時間: 0.65分(LC法A).
ステップ4:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5,7,9,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物88)
2−クロロ−N−[4−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロポキシ]フェニル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(738.1mg、1.101mmol)のジメチルスルホキシド(29.52mL)溶液に、炭酸カリウム(912.8mg、6.605mmol)、フッ化セシウム(200.7mg、1.321mmol)及び少量の3Åモレキュラーシーブを加えた。得られた混合物に蓋をし、これを130℃に16時間加熱した。150℃で16時間加熱を続けた。170℃に加熱し、3時間撹拌し、その後室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄した。その有機相を乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、黄褐色非晶質固体に濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5,7,9,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(30mg、4%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.13 (s, 1H), 8.17 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.30 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 7.19 (dd, J = 8.6, 2.4 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.52 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 4.30 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.27 − 4.17 (m, 1H), 2.07 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.96 (s, 2H), 1.75 (s, 1H), 1.69 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 1.53 (s, 5H), 1.46 (s, 3H), 1.44 − 1.36 (m, 2H), 1.05 (s, 1H), 0.98 − 0.93 (m, 2H), 0.90 − 0.84 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 633.22327, 実測値 634.1 (M+1)
+;保持時間: 2.28分(LC法B).
ステップ5:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5,7,9,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物99)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5,7,9,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物100)
ラセミ12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5,7,9,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(27.2mg、0.04292mmol)を、10mL/分で8.0分にわたり、42%アセトニトリル/メタノール(90:10)/58%二酸化炭素の移動相で、ChiralCel OD−H(250×10mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=24mg/mLのアセトニトリル/メタノール(90:10)溶液70μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5,7,9,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物99)(10.22mg、75%)を白色固体として得、
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.13 (s, 1H), 8.17 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.31 (dd, J = 8.8, 2.5 Hz, 1H), 7.20 (dd, J = 8.6, 2.4 Hz, 1H), 6.90 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.52 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 4.30 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 4.26 − 4.16 (m, 1H), 2.07 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.96 (s, 2H), 1.77 − 1.64 (m, 2H), 1.55 (s, 1H), 1.53 (s, 3H), 1.48 (s, 1H), 1.46 (s, 3H), 1.38 (dd, J = 22.7, 11.1 Hz, 2H), 1.04 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 0.99 − 0.92 (m, 2H), 0.89 (d, J = 11.6 Hz, 2H), ESI−MS m/z 計算値 633.22327, 実測値 634.1 (M+1)
+;保持時間: 2.25分(LC法B)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5,7,9,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物100)(9.72mg、71%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値. 633.22327, 実測値 634.1 (M+1)
+;保持時間: 2.25分(LC法B).
実施例26:(14S)−8−[3−(4,4−ジメチルペンチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物102)の調製
ステップ1:3−(4,4−ジメチルペンチル)ピロリジン−2−オン
ピロリジン−2−オン(4.64g、54.52mmol)の−78℃の無水テトラヒドロフラン(300mL)溶液に、n−ブチルリチウムの2.5Mヘキサン溶液(43.6mL、0.109mol)を滴下し、その反応溶液をこの温度で1時間撹拌した。1−クロロ−4,4−ジメチルペンタン(7.34g、54.52mmol)の無水テトラヒドロフラン(20mL)溶液をゆっくりと加えた。添加終了後、この溶液を−78℃で20分間撹拌した後、徐々に周囲温度まで加温した。20%塩化アンモニウム水溶液(100mL)を加え、その有機層を分離した。水層を酢酸エチル(3×150mL)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、0〜100%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配を使用して精製し、3−(4,4−ジメチルペンチル)ピロリジン−2−オン(3.86g、39%)を白色固体として得た。
1H NMR (250MHz, CDCl
3) δ (ppm): 7.51 (s, 1H), 3.12 (m, 2H), 2.15 (m, 2H), 1.60 (m, 2H), 1.29−1.11 (m, 5H), 0.86 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 183.16, 実測値 184.2 (M+1)
+. 保持時間:4.66分(LC法Q).
ステップ2:(14S)−8−[3−(4,4−ジメチルペンチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物102)
4mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(25mg、0.05373mmol)、3−(4,4−ジメチルペンチル)ピロリジン−2−オン(29mg、0.1582mmol)(粗製物質、純度不明)、Pd
2(dba)
3(10mg、0.01092mmol)、Xantphos(6mg、0.01037mmol)、炭酸セシウム(87.52mg、0.2686mmol)及び無水ジオキサン(0.4mL)を充填した。この混合物に窒素を1〜2分間注入し、蓋をして、120℃で21時間撹拌した。この反応物をジメチルスルホキシド(700μL)で希釈し、精密濾過し、アセトニトリルを含む水の勾配(15分で1〜99%)及び変性剤として塩酸を使用した逆相分取HPLC(C
18)に供した。純粋な画分を収集し、少量のブラインを加え、有機溶媒を蒸発させた。生成物をジクロロメタンで抽出し、その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を蒸発させたところ、8mgの固体が得られた。この生成物を、シリカゲル(4gのカラム)のフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(30分で0〜5%)を含むジクロロメタンの勾配を使用して精製した。これらの純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させて、(14S)−8−[3−(4,4−ジメチルペンチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物102)(5.5mg、17%)を白色固体のジアステレオマー混合物として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.42 (s, 1H), 7.68 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.61 − 7.48 (m, 2H), 7.04 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.96 (ブロード s, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.08 − 3.72 (m, 3H), 3.10 (br d, J = 8.8 Hz, 1H), 2.94 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 2.74 − 2.60 (m, 2H), 2.33 − 2.18 (m, 1H), 2.10 (br s, 1H), 1.86 − 1.66 (m, 4H), 1.65 − 1.44 (m, 9H), 1.37 − 1.15 (m, 6H), 0.87 (d, J = 1.8 Hz, 9H). ESI−MS m/z 計算値 596.31445, 実測値 597.4 (M+1)
+;保持時間: 2.29分(LC法B).
実施例27:8−[3−({ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}メトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物106)及び8−[3−({ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}メトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物107)の合成
ステップ1:1−シクロプロピルシクロプロパノール
メチルシクロプロパンカルボキシレート(75g、749.1mmol)のエーテル(450mL)溶液に、チタン(IV)イソプロポキシド(55.3mL、187.4mmol)を加えた。この混合物に、エチルマグネシウムブロミド(1M 1.6L、1.60mol)を2時間かけてゆっくりと加えた。この添加は発熱性であり、添加速度を監視すること及び冷却浴を使用することにより制御される。添加中、反応温度を21℃〜26℃に保った。添加後、この混合物を周囲温度でさらに2時間撹拌した。次に、この混合物を、アセトン/ドライアイス浴を使用して−5℃に冷却し、硫酸(10%w/w 970g、990mmol)でゆっくりとクエンチした。この反応混合物をドライアイス/アセトン浴で冷却し、この反応容器をクエンチの間0℃未満に保った。クエンチが進むにつれて、グレー/紫色の固体が生じた。硫酸水溶液を完全に加えた後、その混合物を0℃で1時間撹拌した。その沈殿物を中程度のフリットを使用してセライトを通して濾過し、この沈殿物をジエチルエーテル(900mL)で洗浄した。濾液を分液漏斗に移し、その有機相をブライン(1L)で洗浄し、飽和重炭酸ナトリウム(1L)及びブライン(1L)で洗浄した。この有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、セライトでろ過し、その溶媒を100torrでの回転蒸発により蒸発させ、水浴を20℃に設定した。この粗生成物を−23℃で一夜保存し、さらに精製することなく使用した。生成物、1−シクロプロピルシクロプロパノール(61g、83%)には、約50%の溶媒(テトラヒドロフラン及び
iPrOH)が含まれていることが分かり、そのまま次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 1.32 (tt, J = 8.2, 5.1 Hz, 1H), 0.71 − 0.61 (m, 2H), 0.51 − 0.43 (m, 2H), 0.43 − 0.33 (m, 2H), 0.23 − 0.14 (m, 2H).
ステップ2:1−ブロモ−1−シクロプロピル−シクロプロパン
トリフェニルホスフィン(56.1g、213.9mmol)のジクロロメタン(200mL)溶液を−10℃に冷却した。臭素(11.0mL、214mmol)のジクロロメタン(40mL)溶液を加え、その反応物を−10℃でさらに15分間撹拌した。その反応物をその後−30℃に冷却し、ピリジン(3.3mL、41mmol)を加えた。温度を−15℃から−20℃に維持しながら、1−シクロプロピルシクロプロパノール(20.0g、204mmol)、ピリジン(17.3mL、214mmol)及びジクロロメタン(100mL)の溶液を滴下した。30分後に添加が完了し、この反応物を徐々に室温まで加温した。その反応物を40℃で一夜撹拌した。この反応物をその後室温に冷却し、水(100mL)でクエンチした。その反応物をその後10分間撹拌し、相を分離した。その有機相を1Mの塩酸(102mL)、次に飽和重炭酸ナトリウム(50mL)で順に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮(30℃/ハウスバキューム約300torr)して、ジクロロメタンの大部分を除去した。この粗製反応混合物をフラッシュ蒸留し(40℃/20torr)、さらにジクロロメタンを除去した。その固体残渣(Ph
3PO及び生成物)を再加熱し、蒸留(50〜60℃/20torr)して、21.5g(収率65%)の1−ブロモ−1−シクロプロピル−シクロプロパンを不透明無色液体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 1.61 (tt, J = 8.2, 5.0 Hz, 1H), 1.07 − 1.02 (m, 2H), 0.78 − 0.66 (m, 2H), 0.67 − 0.51 (m, 2H), 0.35 − 0.21 (m, 2H).
ステップ3:シクロプロピリデンシクロプロパン
カリウムtert−ブトキシド(16.7g、148.8mmol)のジメチルスルホキシド(100mL)溶液を、250mLの三口丸底フラスコ内で室温で撹拌した。1−ブロモ−1−シクロプロピル−シクロプロパン(20.0g、124.2mmol)を滴下したところ、その反応物が直ちに暗色になり、その後褐色になった。この反応は弱発熱性であった(氷水浴を使用して18℃〜22℃に温度を維持した)。10分後、添加が完了した。氷水浴を除去し、この反応物を室温で撹拌した。90分後、その反応混合物をバルブ・ツー・バルブ蒸留を使用して真空蒸留した。この蒸留は、60℃〜80℃にて、40〜100torrで行った。蒸留物をゆっくりと受器に収集し、無色の液体18.2g(42重量%のt−BuOH溶液のとして7.3gの生成物)を得た。その蒸留物をさらに水(5×10mL)で洗浄した。ジクロロメタン(4g)を加え、混合物を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過(各3gのジクロロメタンでさらに2回洗浄)して、17.30g(6.9gの生成物を39.6重量%のジクロロメタン溶液として、収率69%)を無色液体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 1.19 (s, 8H).この1H NMRでは、ジクロロメタンと少量のtert−ブタノールの存在が確認される。
ステップ4:エチルジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート
シクロプロピリデンシクロプロパン(49.5g、617.8mmol)のジクロロメタン(110mL)溶液に、窒素雰囲気下0℃で、酢酸ロジウム(II)(4.2g、9.503mmol)を加えた。この混合物に、0℃で、2−ジアゾ酢酸エチル(106.8mL、1.016mol)を、添加速度0.02mL/分(1.2mL/時間)に設定したシリンジポンプを使用して加えた。この添加を89時間続けた。この粗製反応混合物をシリカのプラグを通して濾過し、それぞれ150mLのジクロロメタンで3回洗浄した。揮発性物質を真空中で除去して、粗製暗黄色油、エチルジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレートを得(100g、97%、約20%のジクロロメタン、ジエチル(E)−ブタ−2−エンジオエート及びジエチル(Z)−ブタ−2−エンジオエートを混入物質として含む)、これを直接次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 4.13 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.23 (s, 1H), 1.24 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.08 − 0.93 (m, 4H), 0.90 − 0.82 (m, 2H), 0.77 (ddd, J = 8.2, 5.0, 3.5 Hz, 2H).
ステップ5:ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメタノール
氷水浴で冷却したジエチルエーテル(300mL)の水素化アルミニウムリチウム(7.8g、200.2mmol)スラリーに、エチルジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート(10.77g、64.79mmol)をゆっくりと加えた。添加中、この混合物を穏やかな還流まで加温し、周囲温度で1時間撹拌を続けた。この反応物を氷水浴で冷却し、水(8.0mL、440mmol)、続いて水酸化ナトリウム(2M 8.0mL、16mmol)、その後水(24.0mL、1.33mol)を加えてゆっくりとクエンチした。この薄黄色スラリーをセライトで濾過し、150mLのメチルtert−ブチルエーテルで3回洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、8.87gの透明油、ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメタノール(8.87g、定量的収率)を得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 3.71 (dd, J = 6.7, 5.5 Hz, 2H), 1.76 − 1.65 (m, 1H), 1.46 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 0.87 (q, J = 1.9 Hz, 4H), 0.72 − 0.61 (m, 2H), 0.60 − 0.50 (m, 2H).
ステップ6:tert−ブチル3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート
ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメタノール(1.36g、11.0mmol)、tert−ブチル3−ヒドロキシピラゾール−1−カルボキシレート(2.3g、12mmol)及びトリフェニルホスフィン(3.2g、12mmol)のテトラヒドロフラン(28mL)溶液を氷浴で冷却し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(2.4mL、12mmol)をゆっくりと加えた。冷却浴を取り外し、その反応物を15時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下蒸発させた。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0〜20%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配で溶出して精製し、tert−ブチル3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(1.57g、収率49%)を無色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 290.16306, 実測値 291.3 (M+1)
+;保持時間: 0.76分(LC法A).
ステップ7:3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)−1H−ピラゾール
tert−ブチル3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(1.57g、5.41mmol)及びトリフルオロ酢酸(2.2mL、29mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液を3時間撹拌した。揮発性物質を真空下除去し、その残渣を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)−1H−ピラゾール(0.94g、収率91%)を淡黄色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 190.11061, 実測値 191.1 (M+1)
+;保持時間: 0.52分(LC法A).
ステップ8:エチル2−クロロ−6−(3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチネート
3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)−1H−ピラゾール(0.94g、4.9mmol)、エチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(1.15g、5.23mmol)、炭酸カリウム(0.83g、6.0mmol)及び1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(0.12g、1.1mmol)の混合物を含むジメチルスルホキシド(16mL)を24時間撹拌した。この反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物をブライン及び水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下蒸発させた。その残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、0〜20%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配で溶出して精製し、エチル2−クロロ−6−(3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチネート(1.39g、収率75%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.36 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.96 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.41 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 4.30 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 1.94 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 1.42 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.02−0.89 (m, 4H), 0.75−0.65 (m, 2H), 0.65−0.53 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 373.11932, 実測値 374.2 (M+1)
+;保持時間: 0.87分(LC法A).
ステップ9:2−クロロ−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
エチル2−クロロ−6−(3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチネート(1.39g、3.72mmol)及び水酸化ナトリウム(1M溶液7.5mL、7.5mmol)のテトラヒドロフラン(6mL)及びエタノール(3mL)溶液を90分間撹拌した。揮発性物質を真空下除去し、水を加えた。この反応物を氷浴で冷却し、塩酸(1M溶液7.5mL、7.5mmol)をゆっくりと加えた。この反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、2−クロロ−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(1.16g、収率82%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.41 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.38 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.27 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 1.93 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 0.97 − 0.79 (m, 4H), 0.76 − 0.66 (m, 2H), 0.65 − 0.56 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 345.088, 実測値 346.1 (M+1)
+;保持時間: 0.73分(LC法A).
ステップ10:tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
100mLのフラスコに、窒素下で、2−クロロ−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(300mg、0.8676mmol)及び無水テトラヒドロフラン(4mL)を充填した。カルボニルジイミダゾール(214mg、1.320mmol)を加え、その混合物を窒素下、室温で2時間撹拌した。窒素雰囲気下で維持した別の20mLのバイアルに、tert−ブチル−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(358mg、0.8678mmol)の無水テトラヒドロフラン(2mL)溶液を調製し、シリンジを介してこの活性化エステル溶液に加えた。1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.29mL、1.939mmol)を加え、その混合物を室温で19時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、その残渣を水(50mL)、酢酸エチル(50mL)及び塩酸(6M 1mL、6.000mmol)で処理した。2相を分離した。その水相をさらに酢酸エチル(25mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を蒸発させた。その生成物をジクロロメタンに溶解し、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(30分で0〜100%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させ、408mgの生成物を泡状固体として得た。LCMSは、この物質が6%の出発カルボン酸を含むことを示した。この生成物を、同じ方法で二度目の精製をし、tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(364mg、57%)を無色樹脂として得た。ESI−MS m/z 計算値 739.2919, 実測値 740.3 (M+1)
+;保持時間: 2.45分(LC法B).
ステップ11:2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)
100mLの丸底フラスコに、tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(364mg、0.4917mmol)、ジクロロメタン(5mL)及び塩酸(4M 0.5mL、2.000mmol)(ジオキサン中4M)を充填した。バイアルに蓋をして、室温で5時間撹拌した。追加量の塩酸(4M 0.5mL、2.000mmol)を加え、その混合物をさらに1時間撹拌した。揮発性物質を真空下、室温にて回転蒸発により除去した。その残渣を、ジクロロメタン/ヘキサンとともに粉砕し、これらの溶媒を蒸発させた。この操作を、白色固体が得られるまで繰り返した。真空下乾燥して、2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(325mg、93%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 639.23944, 実測値 640.3 (M+1)
+;保持時間: 1.58分(LC法B).
ステップ12:8−[3−({ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}メトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物106)及び8−[3−({ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}メトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物107)
磁気撹拌子を入れた100mLの丸底フラスコに、窒素下で、2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(325mg、0.4557mmol)、無水NMP(3mL)、炭酸カリウム(269mg、1.946mmol)(新たに乳鉢で粉砕したもの)及びフッ化セシウム(70mg、0.4608mmol)を充填した。この混合物を140℃で窒素下にて15時間激しく撹拌した。この混合物を水(20mL)で希釈し、塩酸(6M 500μL、3.0000mmol、最終pH=4〜5)をゆっくりと加えて酸性にした。得られた固体を濾過し、短時間風乾した。この固体をジクロロメタン/酢酸エチル(総体積75mL)に溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して溶液を得、これを、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(30分で0〜5%)を含むジクロロメタンの勾配を使用して精製した。溶媒を蒸発させ、ラセミ8−[3−({ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}メトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物105)(102mg、36%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.51 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.05 (ブロード d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.97 (s, 1H), 6.92 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.24 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 4.0−3.85 (m, 1H), 3.15 (br s, 1H), 2.95 (br d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.75−2.65 (m, 1H), 2.12 (br s, 1H), 1.91 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 1.89 − 1.67 (m, 2H), 1.67 − 1.41 (m, 9H), 1.37 − 1.26 (m, 1H), 0.97 − 0.81 (m, 4H), 0.74 − 0.65 (m, 2H), 0.66 − 0.53 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 603.26276, 実測値 604.2 (M+1)
+;保持時間: 2.26分(LC法B).このラセミ物質(97mg)をキラルSFC分離(ChiralPakカラムAS−H(250×10mm)、5μm、35℃、移動相38%アセトニトリル:メタノール(90:10 変性剤なし)、62%二酸化炭素、10mL/分、24mg/mLのアセトニトリル:メタノール溶液(90:10 変性剤なし)、注入量70μL、100bar)に供した。最初に溶出したエナンチオマーを収集し、溶媒を蒸発させ、その残渣をジクロロメタン/ヘキサン中で粉砕した。蒸発により、8−[3−({ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}メトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物106)を得た(46mg、32%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.50 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.98 (ブロード d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 3.99 − 3.82 (m, 1H), 3.15 (br s, 1H), 2.95 (br d, J = 13.4 Hz, 1H), 2.80 − 2.62 (m, 1H), 2.12 (br s, 1H), 1.91 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 1.89 − 1.68 (m, 2H), 1.68 − 1.44 (m, 9H), 1.38 − 1.24 (m, 1H), 0.98 − 0.81 (m, 4H), 0.75 − 0.64 (m, 2H), 0.66 − 0.53 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 603.26276, 実測値 604.3 (M+1)
+;保持時間: 2.27分(LC法E).2番目に溶出したエナンチオマーを収集し、溶媒を蒸発させ、その残渣をジクロロメタン/ヘキサン中で粉砕した。蒸発により、8−[3−({ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}メトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物107)を得た(43mg、31%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.50 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.98 (ブロード d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 4.02 − 3.82 (m, 1H), 3.23 − 3.06 (m, 1H), 2.95 (br d, J = 13.1 Hz, 1H), 2.80 − 2.62 (m, 1H), 2.12 (br s, 1H), 1.91 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 1.88 − 1.68 (m, 2H), 1.68 − 1.42 (m, 9H), 1.39 − 1.24 (m, 1H), 0.96 − 0.81 (m, 4H), 0.74 − 0.64 (m, 2H), 0.64 − 0.53 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 603.26276, 実測値 604.3 (M+1)
+;保持時間: 2.27分(LC法B).
実施例28:12,12,20−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物114)及び12,12,20−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物115)の調製
ステップ1:2−クロロ−6−ヨード−3−メチル−ピリジン
2−(ジメチルアミノ)エタノール(13.02g、14.7mL、146.1mmol)のヘキサン(120mL)溶液を−5℃に冷却し、ブチルリチウム(2.5Mヘキサン溶液132mL、330.0mmol)で45分かけて処理した。このフラスコを−5〜0℃に1時間保ち、その後−78℃に冷却した。2−クロロ−3−メチル−ピリジン(7g、54.87mmol)のヘキサン溶液(70mL+すすぎ液10mL)を30分で滴下し、その混合物を−78℃で2時間撹拌した。ヨウ素(56g、11.36mL、220.6mmol)のテトラヒドロフラン(200mL)溶液を約1時間かけて滴下し、その反応混合物を一夜静置し、徐々に室温まで加温した。その混合物を氷浴で冷却し、水(250mL)でゆっくりとクエンチした。1000mLの分液漏斗に移し、層を分離した。その水層を酢酸エチル(2×250mL)で抽出し、これらの有機層を合わせて、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液を含む水で洗浄し(有機層が透明になる)、水(200mL)及びブライン(200mL)で洗浄した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣を、220gのカラムでのシリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜15%酢酸エチルを含むヘプタンで溶出して精製し、純粋な画分及び混合画分を得た。その混合画分を、120gのカラムでのシリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜15%酢酸エチルを含むヘプタンで溶出して精製し、その後ヘプタン中で粉砕し、乾燥し、最初のシリカゲルカラムから先に得られた純粋な画分と合わせ、2−クロロ−6−ヨード−3−メチル−ピリジン(9.7g、68%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) ppm 2.32 (s, 3H), 7.18 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.56 (d, J=7.6 Hz, 1H). ESI−MS m/z 計算値 252.9155, 実測値 254.0 (M+1)
+;保持時間: 2.71分(LC法H).
ステップ2:2−エチルヘキシル3−[(6−クロロ−5−メチル−2−ピリジル)スルファニル]プロパノエート
2−クロロ−6−ヨード−3−メチル−ピリジン(15.4g、60.76mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(15.73g、21.2mL、121.7mmol)のトルエン(300mL)溶液を、窒素を10分間吹き込んで脱気した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(1.7g、1.856mmol)、Xantphos(2.1g、3.629mmol)及び2−エチルヘキシル3−スルファニルプロパノエート(14.6g、66.86mmol)を加え、その混合物を110℃で一夜加熱した。その残渣を減圧下濃縮し、220gのカラムでのシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、0%〜20%酢酸エチルを含むヘプタンで溶出して精製し、2−エチルヘキシル3−[(6−クロロ−5−メチル−2−ピリジル)スルファニル]プロパノエート(15.8g、76%)を黄色油として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) ppm 0.88 (t, J=7.3 Hz, 6H), 1.20−1.44 (m, 9H), 2.30 (s, 3H), 2.77 (t, J=7.0 Hz, 2H), 3.40 (t, J=6.9 Hz, 2H), 3.97−4.06 (m, 2H), 7.00 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.33 (d, J=7.9 Hz, 1H). ESI−MS m/z 計算値 343.912, 実測値 344.2 (M+1)
+;保持時間: 2.76分(LC法I).
ステップ3:2−エチルヘキシル3−[(6−クロロ−5−メチル−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート
m−クロロ過安息香酸(21.6g、96.38mmol)を、2−エチルヘキシル3−[(6−クロロ−5−メチル−2−ピリジル)スルファニル]プロパノエート(15.8g、45.94mmol)のジクロロメタン(135mL)溶液に室温でゆっくりと加えた。この混合物をこの温度で5時間撹拌した。酢酸エチル(500mL)を加え、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(250mL)、次に0.5Mの水酸化ナトリウム溶液(2×250mL)で洗浄した。その有機相を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。その残渣を、220gのカラムでのシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、0%〜40%酢酸エチルを含むヘプタンで溶出して精製し、2−エチルヘキシル3−[(6−クロロ−5−メチル−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート(12.36g、72%)を透明油として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) ppm 0.82−0.94 (m, 6H), 1.20−1.41 (m, 9H), 2.49 (s, 3H), 2.78−2.89 (m, 2H), 3.66−3.76 (m, 2H), 4.01 (dd, J=6.0, 1.9 Hz, 2H), 7.77−7.84 (m, 1H), 7.89−7.96 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 375.911, 実測値 376.1 (M+1)
+;保持時間: 2.43分(LC法I).
ステップ4:6−クロロ−5−メチル−ピリジン−2−スルホンアミド
ナトリウムメトキシド(7.1g、131.4mmol)を2−エチルヘキシル3−[(6−クロロ−5−メチル−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート(12.36g、32.88mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)及びメタノール(35mL)溶液に室温で加えた。この反応混合物を4時間撹拌し、次にその混合物を減圧下濃縮し、白色固体の中間体を得た。この中間体に、ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸(7.4g、65.43mmol)及び酢酸ナトリウム(8.1g、98.74mmol)を含む水(240mL)を0℃で加えた。この混合物を室温で一夜撹拌し、その後酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣を、120gのカラムでのシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、20%〜80%酢酸エチルを含むヘプタンで溶出して精製し、6−クロロ−5−メチル−ピリジン−2−スルホンアミド(5.9g、86%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) ppm 2.40 (s, 3H), 7.59 (s, 2H), 7.82 (d, J=7.6 Hz, 1H), 8.04 (d, J=7.6 Hz, 1H).ESI−MS m/z 計算値 206.65, 実測値 207.1 (M+1)
+;保持時間: 1.44分(LC法I).
ステップ5:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(3−メチル−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート:
5mLのマイクロ波バイアルに、6−クロロ−5−メチル−ピリジン−2−スルホンアミド(460mg、2.226mmol)、tert−ブチル4−(3−アミノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボン酸塩(380mg、1.482mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(1.3mL、7.463mmol)をn−BuOH(3mL)に溶解した。そのバイアルを密封し、160℃で一夜撹拌した。この混合物を濾過し、分取逆相HPLC(C
18):アセトニトリルを含む水/塩酸変性剤の1〜99%の勾配(15分)により直接精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(3−メチル−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(130mg、21%)。ESI−MS m/z 計算値 426.23007, 実測値 427.36 (M+1)
+;保持時間: 1.36分(LC法B).
ステップ6:tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−メチル−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート:
20mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(345mg、0.9182mmol)及びカルボニルジイミダゾール(150mg、0.9251mmol)を、排気/窒素充填した(3回)。脱水テトラヒドロフラン(4mL)を加え、その混合物を50℃で90分間撹拌した。次に、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(3−メチル−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(260mg、0.6095mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(228μL、1.525mmol)のテトラヒドロフラン(4mL)溶液を加え、その混合物を50℃で一夜撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸水溶液、続いてブラインで洗浄した。有機抽出物を乾燥し、蒸発させ、分取逆相HPLC(C
18):アセトニトリルを含む水/塩酸変性剤の1〜99%の勾配(15分)により精製し、tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−メチル−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(290mg、61%)。ESI−MS m/z 計算値 783.27924, 実測値 784.31 (M+1)
+;保持時間: 2.42分(LC法B).
ステップ7:2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−5−メチル−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(塩酸塩):
tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−メチル−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(290mg、0.3698mmol)のジクロロメタン(6mL)溶液を、塩酸(ジオキサン中4M)(4M 3mL、12.00mmol)と反応させ、室温で30分間撹拌した。その混合物を減圧下蒸発乾固して、2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−5−メチル−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(塩酸塩)を得た(265mg、99%)。この生成物を、さらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップ8:12,12,20−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン:
5mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−5−メチル−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(塩酸塩)(265mg)、炭酸カリウム(260mg、1.881mmol)、フッ化セシウム(87mg、0.5727mmol)及び4ÅのMS(300mg)の混合物を排気/窒素充填した(3回)。ジメチルスルホキシド(6mL)を加え、その混合物を140℃で16時間撹拌した。その反応混合物を濾過し、分取逆相HPLC(C
18):アセトニトリルを含む水/塩酸変性剤の1〜99%の勾配(15分)により精製し、12,12,20−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオンを得た(100mg、42%)。ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.31 (M+1)
+
ステップ9:12,12,20−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物114)及び12,12,20−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物115)
ラセミ12,12,20−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(100mg、0.07052mmol)を、10mL/分で8.0分にわたり、18%メタノール(20mMのNH
3)/82%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×10mm、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=24mg/mLのメタノール/ジメチルスルホキシド(90:10)溶液70μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,12,20−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物114)を得(25.8mg、10%)、
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.24−7.27 (m, 1H), 5.90 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.56 (s, 1H), 4.39 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.93 (s, 1H), 3.44 − 3.32 (m, 1H), 3.23 (d, J = 19.8 Hz, 1H), 3.06 (t, J = 9.3 Hz, 1H), 2.72 − 2.53 (m, 1H), 2.14 (s, 3H), 2.09 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.25 (s, 2H), 1.05 − 0.99 (m, 2H), 0.81 (dd, J = 12.6, 6.6 Hz, 1H), 0.74 (t, J = 3.1 Hz, 2H), 2つのメチル基及び1つのC−Hが残余の水と重複している;ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.34 (M+1)
+;保持時間: 2.25分(LC法A)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,12,20−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物115)を得た(24.7mg、25%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 5.91 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.39 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.97 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 3.43 − 3.31 (m, 1H), 3.28 − 3.15 (m, 1H), 3.06 (t, J = 9.8 Hz, 1H), 2.65 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 2.14 (s, 3H), 2.09 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.25 (s, 2H), 1.04 − 1.00 (m, 2H), 0.82 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 0.74 (t, J = 3.2 Hz, 2H).2つのMe基及び1つのC−Hが残余の水と重複している;ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.31 (M+1)
+;保持時間: 0.85分(LC法A).
実施例29:8−[3−({ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}メトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,21−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物120)及び8−[3−({ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}メトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,21−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物121)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−[(5−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
100mLの丸底フラスコに、窒素下で、tert−ブチル4−(4−アミノブチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.33g、4.918mmol)、6−クロロピリジン−3−スルホンアミド(945mg、4.906mmol)、無水ジメチルスルホキシド(15mL)及び炭酸カリウム(695mg、5.029mmol)(新たに乳鉢で粉砕したもの)を充填し、その混合物を100℃で20時間撹拌した。冷却後、この反応物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)に注いだ。2相を分離した。その水相を酢酸エチル(20mL)で抽出し、合わせた抽出物をブライン(40mL)で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた後、残渣をシリカゲル(80gのカラム)のフラッシュクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(30分で0〜100%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製した。溶媒を蒸発させて、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−[(5−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(1.165g、56%)をオフホワイトの固体泡状物として得た。ESI−MS m/z 計算値 426.23007, 実測値 427.3 (M+1)
+;保持時間: 1.4分(LC法B).
ステップ2:tert−ブチル4−[4−[[5−[[2−クロロ−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
100mLのフラスコに、窒素下で、2−クロロ−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(355mg、1.027mmol)及び無水テトラヒドロフラン(5mL)を充填した。カルボニルジイミダゾール(183mg、1.129mmol)を加え、その混合物を窒素下、室温で3.5時間撹拌した。窒素雰囲気下で維持した別の20mLのバイアルに、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−[(5−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(438mg、1.027mmol)の無水テトラヒドロフラン(2.5mL)溶液を調製し、シリンジを介してこの活性化エステル溶液に加えた。1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.35mL、2.340mmol)を加え、その混合物を室温で19時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、その残渣を水(50mL)、酢酸エチル(50mL)及び塩酸(6M 1mL、6.000mmol)で処理した。2相を分離した。その水相をさらに酢酸エチル(25mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を蒸発させた。その生成物をジクロロメタンに溶解し、シリカゲル(40gの金カラム)のフラッシュクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(30分で0〜100%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製した。純粋な生成物の画分を収集し、その溶媒を蒸発させて、tert−ブチル4−[4−[[5−[[2−クロロ−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(467mg、60%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 753.30756, 実測値 754.3 (M+1)
+;保持時間: 2.34分(LC法B).
ステップ3:2−クロロ−N−[[6−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチルアミノ]−3−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)。
100mLの丸底フラスコに、tert−ブチル4−[4−[[5−[[2−クロロ−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(467mg、0.6191mmol)、ジクロロメタン(6mL)及び塩酸(4M 0.63mL、2.520mmol)(ジオキサン中4M)を充填した。反応物を室温で3時間撹拌した。追加量の塩酸(4M 0.5mL、2.000mmol)を加え、その混合物をさらに1時間撹拌した。揮発性物質を真空下、蒸発により除去した。その残渣を、ジクロロメタン/ヘキサンとともに粉砕し、これらの溶媒を蒸発させた。この操作を、白色固体が得られるまで繰り返した。真空下乾燥して、2−クロロ−N−[[6−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチルアミノ]−3−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(420mg、93%)を白色固体として得た。この生成物を、さらに精製することなく次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 653.2551, 実測値 654.3 (M+1)
+;保持時間: 1.58分(LC法B).
ステップ4:8−[3−({ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}メトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,21−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物120)及び8−[3−({ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}メトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,21−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物121)
磁気撹拌子を入れた100mLの丸底フラスコに、窒素下で、2−クロロ−N−[[6−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチルアミノ]−3−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(420mg、0.5776mmol)、無水NMP(5mL)、炭酸カリウム(343mg、2.482mmol)(新たに乳鉢で粉砕したもの)及びフッ化セシウム(89mg、0.5859mmol)を充填した。この混合物を、ドライバス中、145℃で窒素下にて13時間、その後165℃で8時間激しく撹拌した。室温に冷却した後、この混合物を水(30mL)で希釈し、塩酸(6M 600μL、3.600mmol)をゆっくりと加えて酸性にした(最終pH=4〜5)。得られた固体を濾過し、短時間風乾した。その固体を、ジクロロメタン/酢酸エチル(合計体積50mL)に溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して溶液を得、これをシリカゲル(金の24gのカラム)のフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノールを含むジクロロメタンの勾配(30分で0〜5%)を使用して精製した。溶媒の蒸発、ジクロロメタン/ヘキサン中での粉砕及びそれら溶媒の再度の蒸発により、ラセミ生成物(79mg、22%)を白色固体として得た。このラセミ物質をキラルSFCクロマトグラフィー(ChiralPak AS−H(250×10mm)、5μMカラム、移動相38%アセトニトリル/メタノール(90:10、変性剤なし)、62%二酸化炭素、10mL/分、濃度24mg/mLのアセトニトリル/メタノール/ジメチルスルホキシド(80:10:10、変性剤なし)溶液、注入量=70μL、100bar)に供した。最初に溶出したエナンチオマーは、8−[3−({ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}メトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,21−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物120)(25mg、14%)、白色固体であった。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.13 (ブロード s, 1H,D
2Oによって交換可能), 8.50 (br s, 1H), 8.17 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.88 − 7.70 (m, 2H), 7.34 (br s, 1H. e×ch.), 6.90 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.57 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 2.54 (s, 4H), 2.08 (br s, 2H), 1.91 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 1.73 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 1.57−1.53 (m, 9H), 1.34 − 1.15 (m, 1H), 1.05 (br s, 2H), 0.95 − 0.83 (m, 4H), 0.75 − 0.64 (m, 2H), 0.59 (d, J = 9.0 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 617.27844, 実測値 618.4 (M+1)
+;保持時間: 2.15分(LC法B).2番目に溶出したエナンチオマーは、8−[3−({ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}メトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,21−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物121)(24mg、13%)、白色固体であった。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.11 (s, 1H), 8.51 (ブロード s, 1H), 8.17 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8.3 Hz, ブロード sと重複, 2H), 7.33 (br s, 1H), 6.90 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.57 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 2.62 − 2.49 (m, 溶媒のシグナルと重複, 恐らく4H ), 2.08 (br s, 2H), 1.91 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 1.72 (br s, 1H), 1.54 (m, 9H), 1.24 (br s, 1H), 1.05 (br s, 2H), 0.92 − 0.82 (m, 4H), 0.75 − 0.64 (m, 2H), 0.59 (d, J = 9.1 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 617.27844, 実測値 618.5 (M+1)
+;保持時間: 2.15分(LC法B).
実施例30:8−[3−({ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}メトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物124)及び8−[3−({ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}メトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物125)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル5−(3−アミノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(500mg、1.950mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に、6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(343、1.950mmol)、続いて炭酸カリウム(808mg、5.850mmol)を加えた。そのフラスコにセプタムで蓋をし、油浴中、窒素バルーン下にて70℃で18時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、その後酢酸エチルで希釈し、ブライン溶液で洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィー(80gのカラム)により、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(428mg、53%)を白色泡状固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.51 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.51 (s, 1H), 5.05 (s, 2H), 3.90 (s, 1H), 3.57 − 3.42 (m, 1H), 3.32 (d, J = 9.8 Hz, 2H), 1.91 (s, 2H), 1.77 (d, J = 30.5 Hz, 1H), 1.62 (d, J = 2.9 Hz, 3H), 1.48 (s, 10H), 1.27 (t, J = 3.6 Hz, 3H). ESI−MS m/z 計算値 412.21442, 実測値 413.25 (M+1)
+;保持時間: 0.65分(LC法B).
ステップ2:tert−ブチル5−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
100mLのフラスコに、窒素下で、2−クロロ−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(327mg、0.9457mmol)及び無水テトラヒドロフラン(5mL)を充填した。カルボニルジイミダゾール(168mg、1.036mmol)を加え、その混合物を窒素下、室温で2時間撹拌した(LCMSに基づくsec−ブチルアミン中のアリコートの完全な活性化)。窒素雰囲気下で維持した別の20mLのバイアルに、tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(390mg、0.9453mmol)の無水テトラヒドロフラン(2.5mL)溶液を調製し、シリンジを介してこの活性化エステル溶液に加えた。1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.32mL、2.140mmol)を加え、その混合物を室温で13時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、その残渣を水(50mL)、酢酸エチル(50mL)及び塩酸(6M 1mL、6.000mmol)で処理した。2相を分離した。その水相をさらに酢酸エチル(25mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を蒸発させた。その生成物をジクロロメタンに溶解し、シリカゲル(40gの金カラム)のフラッシュクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(30分で0〜100%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製した。純粋な画分を収集し、その溶媒を蒸発させて、tert−ブチル5−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(435mg、62%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 739.2919, 実測値 740.3 (M+1)
+;保持時間: 2.47分(LC法B).
ステップ3:2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)。
100mLの丸底フラスコに、tert−ブチル5−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(435mg、0.5876mmol)、ジクロロメタン(6mL)及び塩酸(4M 0.6mL、2.400mmol)(ジオキサン中4M)を充填した。反応物を室温で3時間撹拌した。追加量の塩酸(4M 500μL、2.000mmol)を加え、その混合物をさらに1時間撹拌した。揮発性物質を真空下、蒸発により除去した。その残渣を、ジクロロメタン/ヘキサンとともに粉砕し、これらの溶媒を蒸発させた。この操作を、白色固体が得られるまで繰り返した。真空下乾燥して、2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(439mg、105%)を白色固体として得た。この生成物を、さらに精製することなく次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 639.23944, 実測値 640.3 (M+1)
+;保持時間: 1.7分(LC法B).
ステップ4:8−[3−({ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}メトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物124)及び8−[3−({ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}メトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物125)
磁気撹拌子を入れた100mLの丸底フラスコに、窒素下で、2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(439mg、0.6156mmol)、無水NMP(5mL)、炭酸カリウム(410mg、2.967mmol)(新たに乳鉢で粉砕したもの)及びフッ化セシウム(94.82mg、23.04μL、0.6242mmol)を充填した。この混合物を、ドライバス中、145℃で窒素下にて46時間、その後155℃で14時間激しく撹拌した。室温に冷却した後、この混合物を水(30mL)で希釈し、塩酸(6M 500μL、3.000mmol)をゆっくりと加えて酸性にした(最終pH=4〜5)。得られた固体を濾過し、短時間風乾した。その固体を、ジクロロメタン(合計体積50mL)に溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、次にシリカゲル(4gのカラム)のフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノールを含むジクロロメタンの勾配(30分で0〜5%)を使用して精製した。溶媒の蒸発、ジクロロメタン/ヘキサン中での粉砕及びそれら溶媒の再度の蒸発により、予想されるラセミ生成物をオフホワイトの固体として得た(154mg、41%)。このラセミ物質をキラルSFCクロマトグラフィー(ChiralPak IGカラム(250×21.2mm)、5μm、移動相38%アセトニトリル:メタノール(90:10 変性剤なし)、62%二酸化炭素、70mL/分、30mg/mLのアセトニトリル:メタノール溶液(90:10 変性剤なし)、注入量500μL、100bar)に供した。溶媒を蒸発させた後、その残渣を、ジクロロメタン/ヘキサン中で粉砕し、これらの溶媒を除去した。最初に溶出したエナンチオマーは、8−[3−({ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}メトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物124)(62mg、33%)であり、白色固体として単離した。1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ 12.70 (ブロード s, 1H), 8.21 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.00 (ブロード d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.28 (br s, 1H), 7.08 (br s, 1H), 7.03 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.62 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.12 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.24 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 3.71 (br s, 2H), 3.11 (br s, 1H), 2.00 − 1.80 (m, 3), 1.73 (br s, 2H), 1.63 − 1.43 (m, 5H), 1.42 − 1.31 (m, 4H), 1.09 − 0.88 (m, 1H), 0.94 − 0.80 (m, 4H), 0.76 − 0.64 (m, 2H), 0.66 − 0.53 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 603.26276, 実測値 604.3 (M+1)+;保持時間: 1.95分(LC法B).2番目に溶出したエナンチオマーは、8−[3−({ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}メトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物125)(54mg、28%)であり、白色固体として単離した。1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ 12.67 (ブロードs, 1H), 8.21 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.00 (br d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.58 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.37 − 7.21 (m, 1H), 7.08 (br s, 1H), 7.03 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.62 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.12 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.24 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 3.71 (br s, 2H), 3.10 (br s, 1H), 2.02 − 1.79 (m, 3H), 1.73 (s, 2H), 1.64 − 1.45 (m, 5H), 1.42 − 1.28 (m, 4H), 0.99 (br s, 1H), 0.94 − 0.77 (m, 4H), 0.77 − 0.65 (m, 2H), 0.64 − 0.54 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 603.26276, 実測値 604.3 (M+1)+;保持時間: 1.96分(LC法B).
実施例31:(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物126)及び(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物127)の調製
ステップ1:(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物126)及び(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物127)
(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオンを、キラルSFC分離に供した(分離(ChiralCel OJ−H(250×10mm)、5μMカラム、移動相25%アセトニトリル/メタノール(90:10、変性剤なし)、75%二酸化炭素、10mL/分、濃度24mg/mLのアセトニトリル/メタノール(90:10)溶液、注入量70μL、100bar)。
純粋な収集画分に関しては、溶媒を蒸発させ、その残渣をジクロロメタン/ヘキサン中で粉砕した。最初に溶出したジアステレオマーは、(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物126)であった(19mg、36%)。1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ 12.42 (s, 1H), 7.68 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.62 − 7.46 (m, 2H), 7.03 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.97 (ブロード s, 1H), 6.70 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 4.04 (t, J = 9.3 Hz, 1H), 3.99 − 3.83 (m, 1H), 3.74 (q, J = 10.3, 9.7 Hz, 1H), 3.10 (br s, 1H), 2.94 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 2.76 − 2.63 (m, 1H), 2.24 (dd, J = 17.4, 7.7 Hz, 1H), 2.10 (br s, 1H), 1.88 − 1.64 (m, 4H), 1.65 − 1.40 (m, 9H), 1.40 − 1.13 (m, 4H), 0.88 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 582.2988, 実測値 583.4 (M+1)+;保持時間: 2.13分(LC法B).2番目に溶出したジアステレオマーは、(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物127)であった(17mg、32%)。1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ 12.42 (s, 1H), 7.68 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.61 − 7.49 (m, 2H), 7.04 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.97 (ブロード d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.96−3.79 (m, 3H), 3.09 (br s, 1H), 2.93 (br d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.75 − 2.55 (m, 2H), 2.30 − 2.18 (m, 1H), 2.09 (br s, 1H), 1.88 − 1.69 (m, 3H), 1.69 − 1.41 (m, 10H), 1.34 − 1.15 (m, 4H), 0.88 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 582.2988, 実測値 583.4 (M+1)+;保持時間: 2.14分(LC法B).
実施例32:12,12,22−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物129)の調製
ステップ1:2−ベンジルスルファニル−6−クロロ−3−メチル−ピリジン
2,6−ジクロロ−3−メチル−ピリジン(5.05g、31.17mmol)及びフェニルメタンチオール(3.871g、3.659mL、31.17mmol)をテトラヒドロフラン(50.50mL)に溶解し、ナトリウムtert−ブトキシド(2M 31.17mL、62.34mmol)を加えた。この反応物を16時間撹拌し、水と酢酸エチル間で分配した。有機物を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。この粗製物質、2−ベンジルスルファニル−6−クロロ−3−メチル−ピリジン(7.15g、92%)をさらに精製することなく使用した。ESI−MS m/z 計算値 249.0379, 実測値 250.0 (M+1)
+;保持時間: 0.81分(LC法A).
ステップ2:6−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−スルホンアミド
2−ベンジルスルファニル−6−クロロ−3−メチル−ピリジン(7.15g、28.63mmol)のジクロロメタン(42.90mL)、水(14.30mL)、及び塩酸(1M 2.863mL、2.863mmol)の二相混合物を、塩水氷浴で冷却した(Cl
2の添加時の遅延型の発熱を避けるために塩酸を加えた)。Cl
2(8.119g、114.5mmol)を、1時間かけてこの溶液に吹き込んだ(2分間隔で3回)。この反応物を0℃で撹拌した。1.5時間後、この反応物を氷浴で冷却したNH
4OH溶液(28%w/v 43.01mL、343.6mmol)に滴下した。この反応物を室温に加温し、15分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチル(60mL)と水(20mL)間で分配した。有機物を分離し、水層を酢酸エチル(2×60mL)で抽出した。有機物を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた固体をジクロロメタン(30mL)で粉砕し、濾過した。その固体を最小量のジクロロメタンで洗浄し、オフホワイトの固体、6−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−スルホンアミドを得た(2.95g、50%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.94 (d, J = 8.1, 0.9 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.63 (s, 2H), 2.55 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 205.99167, 実測値 207.1 (M+1)
+;保持時間: 0.3分(LC法A).
ステップ3:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(5−メチル−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
窒素でパージしたマイクロ波反応バイアルに、6−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−スルホンアミド(1.12g、5.420mmol)、tert−ブチル4−(3−アミノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1g、3.900mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(2.520g、3.396mL、19.50mmol)及びn−BuOH(11mL)を加えた。このバイアルを密封し、125℃で20時間撹拌した。その溶媒を真空中で除去し、その残渣をジクロロメタンに溶解し、水で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィー(0%〜85%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)により精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(5−メチル−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(360mg、22%)。ESI−MS m/z 計算値 426.23007, 実測値 427.29 (M+1)
+;保持時間: 0.67分(LC法A).
ステップ4:tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−5−メチル−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(317.1mg、0.8439mmol)及びカルボニルジイミダゾール(136.8mg、0.8439mmol)を無水テトラヒドロフラン(8.5mL)中で混合し、50℃で90分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(5−メチル−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(360mg、0.8439mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(128.5mg、126.2μL、0.8439mmol)を加え、その反応物を50℃で15時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルにより、100%ヘキサンから75%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−5−メチル−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを白色固体として得た(326mg、49%)。ESI−MS m/z 計算値 783.27924, 実測値 784.42 (M+1)
+;保持時間: 0.89分(LC法A).
ステップ5:12,12,22−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物129)
パートA:tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−5−メチル−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(186mg、0.2372mmol)を、ジクロロメタン(3mL)に溶解し、その混合物に、塩酸(ジオキサン中4M)(4M 2.2mL、8.800mmol)を加え、その混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を減圧下濃縮乾固し、直接次のステップに進めた。
パートB:パートAの物質と炭酸カリウム(197mg、1.425mmol)、フッ化セシウム(60mg、0.3950mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(3mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、140℃に加熱し、16時間撹拌した。その反応混合物を室温まで放冷し、濾過し、その後、逆相分取HPLCクロマトグラフィーにより、C18カラム及び30〜99A1−B1勾配(アセトニトリル−水+5mM塩酸30分、×2注入)を使用して精製し、白色固体として、12,12,22−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオンを得た(化合物129)を得た(53mg、34%)。ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.31 (M+1)+;保持時間: 2.29分(LC法B).
実施例33:8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,21−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(22),5,7,9,20,23−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物130)の調製
ステップ1:tert−ブチル4−[4−[[5−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(356.3mg、0.9846mmol)及びカルボニルジイミダゾール(159.7mg、0.9846mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)中で混合し、室温で16時間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−[(5−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(350mg、0.8205mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(187.4mg、184.1μL、1.231mmol)を加え、その反応物を室温で6時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノールを含むジクロロメタンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[4−[[5−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(423mg、67%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.70 (s, 1H), 8.27 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 5.95 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 5.48 (brs, 1H), 4.41 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.64 (dt, J = 40.0, 9.2 Hz, 1H), 3.34 (s, 2H), 2.85 (q, J = 11.1 Hz, 1H), 2.06 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 1.96 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 1.86 (t, J = 9.4 Hz, 1H), 1.63 (s, 2H), 1.44 (d, J = 6.4 Hz, 10H), 1.36 (d, J = 5.8 Hz, 7H), 1.27 (d, J = 18.6 Hz, 3H), 0.65 (tq, J = 8.3, 5.0, 4.1 Hz, 2H), 0.51 − 0.36 (m, 4H), 0.35 − 0.26 (m, 1H), 0.24 − 0.14 (m, 2H), 0.13 − 0.04 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 769.3388, 実測値 770.45 (M+1)
+;保持時間: 0.91分(LC法A).
ステップ2:8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,21−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(22),5,7,9,20,23−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物130)
tert−ブチル4−[4−[[5−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(415mg、0.5387mmol)のジクロロメタン(2mL)及びトリフルオロ酢酸(614.2mg、412.2μL、5.387mmol)溶液を、室温で4時間撹拌した。これらの溶媒をその後蒸発させた。その残渣を酢酸エチルに溶解し、2mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、溶媒を蒸発させて残渣を得、これをジメチルスルホキシド(5mL)に溶解した。3Åのモレキュラーシーブを加え、その混合物を10分間撹拌した。次に、フッ化セシウム(245.5mg、1.616mmol)及び炭酸カリウム(223.3mg、1.616mmol)を加え、その反応混合物を160℃で24時間加熱した。この反応混合物を、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MS法により、50〜90%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(0.05%塩酸)、移動相B=アセトニトリル)、8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,21−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(22),5,7,9,20,23−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物130)(52mg、15%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.65 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.52 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 5.89 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 5.24 (s, 1H), 4.41 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.36 (s, 1H), 2.69 (s, 1H), 2.23 (s, 1H), 2.06 (brs, 1H), 1.97 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 1.78 − 1.71 (m, 3H), 1.66 (brs, 1H), 1.63 (brs, 1H), 1.60 (s, 3H), 1.58 (s, 3H), 1.20 (brs, 2H), 1.00 (brs, 2H), 0.66 (tq, J = 8.7, 5.0, 4.3 Hz, 2H), 0.50 − 0.38 (m, 4H), 0.32 (dd, J = 9.0, 6.9 Hz, 1H), 0.23 − 0.17 (m, 2H), 0.11 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 633.30975, 実測値 634.22 (M+1)
+;保持時間: 1.66分(LC法B).
実施例34:8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物131)の調製
ステップ1:tert−ブチル5−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(300mg、0.8291mmol)及びジ(イミダゾール−1−イル)メタノン(117.9mg、0.7272mmol)をテトラヒドロフラン(2.5mL)中で混合し、室温で16時間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(250.0mg、0.6060mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(138.4mg、136.0μL、0.9090mmol)を加え、その反応物を室温で4時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液、続いてブラインで洗浄した。それらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた褐色残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノールを含むジクロロメタンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル5−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(356mg、78%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 755.3232, 実測値 756.5 (M+1)
+;保持時間: 0.63分(LC法A).
ステップ2:8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物131)
tert−ブチル5−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(356mg、0.4707mmol)のジクロロメタン(2mL)及びトリフルオロ酢酸(536.7mg、360.2μL、4.707mmol)溶液を、室温で4時間撹拌した。これらの溶媒をその後蒸発させた。その残渣を酢酸エチルに溶解し、2mLの飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、溶媒を蒸発させ、高真空下で乾燥した。得られた残渣をジメチルスルホキシド(5mL)に溶解し、3Åモレキュラーシーブを加え、その反応混合物を10分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(214.5mg、1.412mmol)及び炭酸カリウム(195.1mg、1.412mmol)を加え、その反応混合物を150℃で一夜加熱した。この反応混合物を、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MS法により、50〜90%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(0.05%塩酸)、移動相B=アセトニトリル)、8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物131)(115mg、39%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ (s, 1H), 8.47 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.26 − 8.06 (m, 1H), 7.66 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 7.51 − 7.40 (m, 2H), 6.45 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.95 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.82 (s, 1H), 4.43 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 4.16 (d, J = 72.4 Hz, 1H), 3.34 (s, 1H), 3.09 (s, 1H), 2.38 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 1.97 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 1.65 (d, J = 42.4 Hz, 8H), 1.15 (s, 2H), 0.95 (s, 1H), 0.66 (qt, J = 8.3, 5.0 Hz, 2H), 0.53 − 0.37 (m, 4H), 0.32 (tt, J = 9.0, 6.8 Hz, 1H), 0.23 − 0.16 (m, 2H), 0.09 (dtd, J = 9.0, 4.9, 3.4 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 619.29407, 実測値 620.17 (M+1)
+;保持時間: 1.61分(LC法B).
実施例35:12,12,19−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,21−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物132)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(メチルアミノ)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(4−アミノブチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(850mg、3.143mmol)を含むジクロロメタン(15mL)を充填した50mLの丸底フラスコに、無水酢酸(400μL、4.239mmol)、続いてトリエチルアミン(1000μL、7.175mmol)を加えた。この容器に蓋をし、その反応混合物を室温で45分間撹拌した。この反応物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(約10mL)でクエンチし、ジクロロメタン(3×約15mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(2×約10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して透明油を得、これを100mLの丸底フラスコに充填し、N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)に続いて水素化ナトリウム(60%w/w 200mg、5.000mmol)を加え、その反応混合物を室温で30分間撹拌した。ヨードメタン(800μL、12.85mmol)を加え、この容器に蓋をして、その反応混合物を50℃で48時間撹拌した。室温に冷却した後、この反応物を水(約15mL)でクエンチした。この粗製混合物をジクロロメタン(3×25mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。この粗製反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%〜30%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)により精製して黄色油を得、これを100mLの丸底フラスコに充填し、メタノール(30mL)及び水酸化カリウム(1.5g、26.74mmol)を加えた。このフラスコに還流冷却器を取り付け、その反応混合物を80℃で96時間撹拌した。室温に冷却した後、溶媒を真空中で除去し、その残渣を酢酸エチル(約70mL)及び水(約30mL)に溶解した。これらの層を分離し、その水層を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、粗製tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(メチルアミノ)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(873mg、98%)をオレンジ色/黄色油として得、これをさらに精製することなく使用した。ESI−MS m/z 計算値 284.24637, 実測値 285.2 (M+1)
+;保持時間: 1.19分(LC法B).
ステップ2:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−[メチル−(5−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(メチルアミノ)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(350mg、1.230mmol)を充填した20mLのバイアルに、6−クロロピリジン−3−スルホンアミド(249mg、1.293mmol)、炭酸カリウム(250mg、1.809mmol)及びジメチルスルホキシド(4mL)を加えた。その上部空間を窒素でパージし、このバイアルに蓋をして、その反応混合物を120℃で18時間撹拌した。18時間後、その反応物を室温に冷却し、酢酸エチル(約40mL)で希釈した。この粗製混合物を水(10mL)及びブライン(5mL)で洗浄し、その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。この粗製反応混合物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%〜100%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)で精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−[メチル−(5−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(143mg、26%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 440.24573, 実測値 441.2 (M+1)
+;保持時間: 1.6分(LC法B).
ステップ3:tert−ブチル4−[4−[[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]−メチル−アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(136mg、0.3620mmol)を充填した20mLのバイアルに、カルボニルジイミダゾール(59mg、0.3639mmol)及びテトラヒドロフラン(2mL)を加えた。このバイアルに蓋をし、その反応混合物を室温で2時間撹拌した。この時点で、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−[メチル−(5−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(143mg、0.3246mmol)を含むテトラヒドロフラン(2mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(75μL、0.5015mmol)を加えた。この反応混合物を室温で18時間撹拌した。この反応物をその後水(約4mL)及び1Mのクエン酸水溶液(約4mL)でクエンチし、その粗製混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。この残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%〜100%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)で精製し、tert−ブチル4−[4−[[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]−メチル−アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(167mg、64%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 797.2949, 実測値 798.4 (M+1)
+;保持時間: 2.35分(LC法B).
ステップ4:2−クロロ−N−[[6−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチル−メチル−アミノ]−3−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)
tert−ブチル4−[4−[[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]−メチル−アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(167mg、0.2092mmol)を充填した20mLのバイアルに、CH
2Cl
2(5mL)及び塩酸(4.0M 1mL、4.000mmol)を含むジオキサンを加えた。このバイアルを密封し、その反応混合物を室温で2時間撹拌した。その溶媒を真空中で除去し、粗製2−クロロ−N−[[6−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチル−メチル−アミノ]−3−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(147mg、91%)を淡黄色固体として得、これをさらに精製することなく使用した。ESI−MS m/z 計算値 697.2425, 実測値 698.4 (M+1)
+;保持時間: 1.69分(LC法B).
ステップ5:12,12,19−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,21−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物132)
2−クロロ−N−[[6−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチル−メチル−アミノ]−3−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(147mg、0.2105mmol)を充填した20mLのバイアルに、炭酸カリウム(152mg、1.100mmol)、CsF(96mg、0.6320mmol)及びジメチルスルホキシド(5mL)を加えた。その上部空間を窒素でパージし、このバイアルを密封し、その反応混合物を150℃で18時間撹拌した。室温に冷却した後、その固体を酢酸エチル溶離液で濾別し、粗製混合物を酢酸エチル(約35mL)で希釈し、1.0Mのクエン酸水溶液(2×5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(シリカ、0%〜5%メタノールを含むジクロロメタンの勾配)により、12,12,19−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,21−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(二塩酸塩)(化合物132)(64mg、39%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.19 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.90 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.81 (s, 1H), 6.10 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.98 (d, J = 7.8 Hz, 3H), 2.37 (s, 1H), 2.07 (t, J = 7.1 Hz, 4H), 1.78 − 1.68 (m, 1H), 1.52 (s, 8H), 1.39 (d, J = 51.3 Hz, 2H), 1.27 − 1.05 (m, 2H), 1.04 − 0.75 (m, 6H). ESI−MS m/z 計算値 661.2658, 実測値 662.4 (M+1)
+;保持時間: 1.84分(LC法B).
実施例36:12,12,18−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物133)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(メチルアミノ)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(3−アミノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(869mg、3.389mmol)を含むジクロロメタン(15mL)を充填した50mLのフラスコに、無水酢酸(527.3mg、487.3μL、5.165mmol)、続いてEt
3N(884.8mg、1.219mL、8.744mmol)を加えた。この容器に蓋をし、その反応混合物を室温で45分間撹拌し、その後、飽和炭酸ナトリウム水溶液(約10mL)でクエンチし、ジクロロメタン(3×約15mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(2×約10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して粗製アセテートを得、これをN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)に続いてNaH(60%w/w 225mg、5.626mmol)を加え、その反応混合物を室温で30分間撹拌した。ヨードメタン(1000μL、16.06mmol)を加え、この容器に蓋をして、その反応混合物を50℃で48時間撹拌した。室温に冷却した後、この反応物を水(約15mL)でクエンチし、その粗製混合物をジクロロメタン(3×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0%〜30%酢酸エチルを含むヘキサン)により、メチル化中間体のアセテートが得られ、これにメタノール(30mL)及びKOH(1.5g、26.74mmol)を加えた。このフラスコに還流冷却器を取り付け、その反応混合物を80℃で96時間撹拌した。室温に冷却した後、溶媒を真空中で除去し、その残渣を酢酸エチル(約70mL)及び水(約30mL)に溶解した。これらの層を分離し、その水層を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(メチルアミノ)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(889mg、97%)をオレンジ色/黄色油として得、これをさらに精製することなく使用した。ESI−MS m/z 計算値 270.23074, 実測値 271.2 (M+1)
+;保持時間: 1.1分(LC法B).
ステップ2:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[メチル−(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(メチルアミノ)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(154mg、0.5695mmol)のジメチルスルホキシド(2mL)溶液に、6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(103mg、0.5847mmol)、続いてジイソプロピルエチルアミン(500μL、2.871mmol)を加えた。そのフラスコにセプタムで蓋をし、油浴中、窒素バルーン下にて90℃で14時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、その後酢酸エチルで希釈し、ブライン溶液で洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後シリカゲルクロマトグラフィー(80gのカラム)により、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配系を使用して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[メチル−(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(141mg、58%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.65 (dd, J = 8.6, 7.2 Hz, 1H), 7.12 (s, 2H), 7.01 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.78 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 3.53 (q, J = 7.8, 7.4 Hz, 3H), 3.17 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 3.04 (s, 3H), 2.84 − 2.72 (m, 1H), 2.09 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 1.88 (td, J = 12.8, 5.7 Hz, 1H), 1.53 (dt, J = 14.6, 7.4 Hz, 2H), 1.36 (dd, J = 15.0, 10.6 Hz, 14H), 1.23 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 426.23007, 実測値 427.3 (M+1)
+;保持時間: 0.47分(LC法A).
ステップ3:tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]−メチル−アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのシンチレーションバイアル内で、2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(264mg、0.7026mmol)及びカルボニルジイミダゾール(114mg、0.7031mmol)をテトラヒドロフラン(2.2mL)中で混合し、蓋を緩めて50℃で120分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[メチル−(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(130mg、0.3048mmol)を含むテトラヒドロフラン(3mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(92.80mg、91.16μL、0.6096mmol)を加えた。この反応物を50℃で16時間加熱した。この反応物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(25mL)、続いてブライン(25mL)で洗浄した。その有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。この粗製物質をその後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノールを含むジクロロメタンまでの浅い勾配を使用して精製した。その生成物(7%SMがなお混入していた)を酢酸エチル(50mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]−メチル−アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(141mg、55%、純度93%)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.40 (q, J = 4.2, 3.6 Hz, 1H), 8.16 − 8.06 (m, 1H), 7.79 − 7.67 (m, 2H), 7.22 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.22 − 6.14 (m, 1H), 4.35 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.49 (dd, J = 32.6, 9.1 Hz, 3H), 3.03 (s, 3H), 2.71 (t, J = 10.5 Hz, 1H), 2.10 (q, J = 7.3 Hz, 3H), 2.00 (s, 2H), 1.85 − 1.66 (m, 1H), 1.50 (q, J = 7.7 Hz, 1H), 1.43 − 1.31 (m, 9H), 1.27 (t, J = 10.5 Hz, 4H), 1.05 − 0.82 (m, 5H). ESI−MS m/z 計算値 783.27924, 実測値 784.42 (M+1)
+;保持時間: 2.52分(LC法B).
ステップ4:2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル−メチル−アミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]−メチル−アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(141mg、0.168mmol、純度93%)のジクロロメタン(2mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(1.390g、939.2μL、12.19mmol)を加えた。この反応物を室温で2時間撹拌し、その混合物をその後濃縮乾固した。この粗製物を飽和重炭酸ナトリウムで処理し、その後ジクロロメタンで抽出した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル−メチル−アミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミドを得た(100mg、48%)。ESI−MS m/z 計算値 683.2268, 実測値 684.32 (M+1)
+;保持時間: 1.72分(LC法B).
ステップ5:12,12,18−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物133)
2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル−メチル−アミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(83mg、0.1213mmol)、炭酸カリウム(100mg、0.7236mmol)、フッ化セシウム(22mg、0.1448mmol)及び少量の3Åモレキュラーシーブのジメチルスルホキシド(4mL)混合物に蓋をし、165℃に4時間加熱した。この混合物を次いで室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及びブラインで洗浄した。その有機相を乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、オレンジ色の油に濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノールを含むジクロロメタンまでの浅い勾配で精製し、12,12,18−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物133)(32.9mg、42%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.22 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.78 (dd, J = 12.5, 8.0 Hz, 2H), 7.19 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.91 (t, J = 8.2 Hz, 2H), 6.12 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.52 (s, 1H), 4.32 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.14 (m, 1H), 2.92 (m, 4H), 2.70 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 2.08 (m, J = 7.1 Hz, 3H), 1.94 − 1.75 (m, 1H), 1.61 (s, 3H), 1.49(m, J = 13.1 Hz, 5H), 1.34 (m, 1H), 1.15 − 0.77 (m, 5H). ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.1 (M+1)
+;保持時間: 2.29分(LC法B).
実施例37:8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物136)及び8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物137)の調製
ステップ1:8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物136)及び8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物137)
ラセミ8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(115mg)を、70mL/分で8.0分にわたり、60%メタノール、40%二酸化炭素の移動相で、Phenomenex LUX−4(250×21.2mm)カラム、粒径5μmを使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=約30mg/mLのメタノール:アセトニトリル:ジメチルスルホキシド(40:40:20)溶液500μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物136)(34.1mg、29%)を白色固体として得、
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 14.55 (s, 1H), 8.47 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 33.0 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.53 − 7.39 (m, 2H), 6.45 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 5.96 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.77 (s, 1H), 4.44 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 4.16 (d, J = 64.7 Hz, 1H), 3.36 (s, 1H), 3.20 − 2.90 (m, 1H), 2.38 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 1.97 (q, J = 6.8 Hz, 3H), 1.72 (s, 1H), 1.57 (br s, 4H), 1.36 − 1.02 (m, 3H), 1.01 − 0.82 (m, 2H), 0.66 (ddt, J = 13.4, 8.8, 4.2 Hz, 2H), 0.52 − 0.38 (m, 4H), 0.37 − 0.29 (m, 1H), 0.23 − 0.16 (m, 2H), 0.10 (dt, J = 9.4, 4.5 Hz, 2H), ESI−MS m/z 計算値 619.29407, 実測値 620.17 (M+1)
+;保持時間: 1.82分(LC法B)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物137)(24.5mg、17%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 14.55 (s, 1H), 8.47 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 32.4 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.52 − 7.40 (m, 2H), 6.45 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.96 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.77 (s, 1H), 4.44 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 4.16 (d, J = 70.4 Hz, 1H), 3.49 (s, 1H), 3.03 (d, J = 51.3 Hz, 1H), 1.97 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 1.72 (s, 2H), 1.56 (s, 4H), 1.27 (d, J = 15.3 Hz, 5H), 1.02 − 0.85 (m, 2H), 0.66 (ddt, J = 13.4, 8.6, 4.2 Hz, 2H), 0.51 − 0.38 (m, 4H), 0.36 − 0.27 (m, 1H), 0.25 − 0.15 (m, 2H), 0.15 − 0.05 (m, 2H), ESI−MS m/z 計算値 619.29407, 実測値 620.17 (M+1)
+;保持時間: 1.82分(LC法B).
実施例38:(14S)−8−[3−(4,4−ジメチルペンチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物145)及び(14S)−8−[3−(4,4−ジメチルペンチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物146)の調製
ステップ1:(14S)−8−[3−(4,4−ジメチルペンチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物145)及び(14S)−8−[3−(4,4−ジメチルペンチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物146)
4mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(148mg、0.3181mmol)、3−(4,4−ジメチルペンチル)ピロリジン−2−オン(86mg、0.4692mmol)、Pd
2(dba)
3(92mg、0.1005mmol)、Xantphos(58mg、0.1002mmol)、炭酸セシウム(623mg、1.912mmol)及び無水ジオキサン(3mL)を充填した。この混合物に窒素を2分間注入し、蓋をして、120℃で21時間撹拌した。室温に冷却した後、固体を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、得られた濾液を真空中で濃縮した。この粗製反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%〜5%メタノールを含むジクロロメタンの勾配)により精製し、54mgの生成物をジアステレオマーの混合物、オフホワイトの固体として得た。このジアステレオマーの混合物を、10mL/分で10.0分にわたり、18%アセトニトリル/メタノール(90:10、変性剤なし)/82%二酸化炭素の移動相で、ChiralCel OJ−H(250×10mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFC(注入量=24mg/mLのメタノール:ジメチルスルホキシド(90:10)溶液70μL)で精製し、最初に溶出するジアステレオマーとして、(14S)−8−[3−(4,4−ジメチルペンチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物145)を得(19mg、10%)、
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.38 (s, 1H), 7.67 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.96 (ブロード d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.05 (t, J = 9.4 Hz, 1H), 3.91 (ブロード d, J = 10.7 Hz, 1H), 3.75 (q, J = 9.3, 8.7 Hz, 1H), 3.11 (br s, 1H), 2.94 (br d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.82 − 2.56 (m, 2H), 2.30 − 2.17 (m, 1H), 2.10 (br s, 1H), 1.87 − 1.67 (m, 4H), 1.64 − 1.41 (m, 9H), 1.41 − 1.27 (m, 4H), 1.25 − 1.13 (m, 2H), 0.87 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 596.31445, 実測値 597.3 (M+1)
+;保持時間: 2.32分(LC法B)、2番目に溶出するジアステレオマーとして、(14S)−8−[3−(4,4−ジメチルペンチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物146)を得た(15mg、8%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.41 (s, 1H), 7.68 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.61 − 7.50 (m, 2H), 7.03 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 27.7 Hz, 1H), 6.69 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 3.94 (t, J = 9.4 Hz, 2H), 3.82 (q, J = 9.1 Hz, 1H), 3.09 (s, 1H), 2.93 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.68 (t, J = 10.9 Hz, 2H), 2.25 (q, J = 8.8 Hz, 1H), 2.08 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 1.86 − 1.63 (m, 4H), 1.57 (s, 4H), 1.52 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 1.46 (s, 3H), 1.41 − 1.08 (m, 7H), 0.86 (s, 9H);ESI−MS m/z 計算値 596.31445, 実測値 597.3 (M+1)
+;保持時間: 2.33分(LC法B).
実施例39:12,12,22−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物148)及び12,12,22−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物149)の調製
ステップ1:12,12,22−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物148)及び12,12,22−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物149)
ラセミ12,12,22−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(85mg、0.1299mmol)を、キラルSFCクロマトグラフィーに供した。次のSFCプロトコルを採用した:ChiralPak AS−3(150×2.1mm)、3μm、35℃移動相:30%アセトニトリル:メタノール(90:10)、70%二酸化炭素。最初に溶出したエナンチオマーは、12,12,22−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物148)であった(34mg、40%)。ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.34 (M+1)
+;保持時間: 2.24分(LC法B).2番目に溶出したエナンチオマーは、12,12,22−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物149)であった(35mg、41%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.46 (s, 1H), 8.23 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.12 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.32 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.00 − 3.79 (m, 1H), 3.27 − 3.14 (m, 1H), 2.93 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 2.84 (t, J = 10.5 Hz, 1H), 2.36 (s, 3H), 2.08 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.87 (dd, J = 11.6, 5.2 Hz, 1H), 1.77 (m, 1H), 1.57 (d, J = 35.9 Hz, 8H), 1.44 − 1.29 (m, 1H), 0.96 (d, J = 4.4 Hz, 2H), 0.91 (d, J = 13.2 Hz, 3H). ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.34 (M+1)
+;保持時間: 2.25分(LC法B).
実施例40:4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物153)及び4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物154)の調製
ステップ1:tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(521mg、1.440mmol)及びカルボニルジイミダゾール(237mg、1.462mmol)をテトラヒドロフラン(5.0mL)中で混合し、室温で2時間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(460mg、1.190mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(280μL、1.872mmol)を加え、その反応物を室温で18時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液、続いてブラインで洗浄した。それらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノールを含むジクロロメタンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(270mg、31%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 9.61 (d, J = 95.1 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.24 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 5.97 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.43 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 4.20 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.78 − 3.54 (m, 1H), 2.84 (t, J = 10.1 Hz, 1H), 2.07 (s, 1H), 1.97 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 1.93 − 1.81 (m, 1H), 1.63 (s, 5H), 1.43 (d, J = 4.7 Hz, 9H), 1.37 − 1.23 (m, 6H), 0.72 − 0.61 (m, 2H), 0.50 − 0.38 (m, 4H), 0.33 (tt, J = 9.0, 6.8 Hz, 1H), 0.20 (dtd, J = 8.2, 4.9, 3.5 Hz, 2H), 0.10 (ddd, J = 9.3, 4.8, 3.5 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 729.30756, 実測値 730.4 (M+1)
+;保持時間: 0.92分(LC法A).
ステップ2:4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン
tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(270mg、0.3697mmol)のジクロロメタン(1.862mL)及びトリフルオロ酢酸(300μL、3.920mmol)溶液を、室温で4時間撹拌した。溶媒をその後真空中で除去した。その残渣を酢酸エチルに溶解し、2mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、溶媒を蒸発させた。得られた残渣をジメチルスルホキシド(5.586mL)に溶解し、3Åモレキュラーシーブを加え、その反応混合物を10分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(171mg、1.126mmol)及び炭酸カリウム(158mg、1.143mmol)を加え、その反応混合物を150℃で一夜加熱した。この反応混合物を、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MS法により、50〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(0.05%塩酸)、移動相B=アセトニトリル)、ラセミ4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(50mg、23%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 593.27844, 実測値 594.4 (M+1)
+;保持時間: 2.36分(LC法B).
ステップ3:4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物153)及び4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物154)
ラセミ4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(50mg)を、10mL/分で8.0分にわたり、28%アセトニトリル/メタノール(90:10)/72%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×10mm)カラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=約24mg/mLのアセトニトリル/メタノール/ジメチルスルホキシド(82:8:10)溶液70μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物153)を得(20mg、18%)、
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.63 (s, 1H), 8.17 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.87 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.42 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 4.33 (dt, J = 13.3, 3.4 Hz, 1H), 4.00 − 3.85 (m, 1H), 2.74 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 2.12 (ttd, J = 14.6, 10.0, 8.8, 4.7 Hz, 2H), 2.01 − 1.94 (m, 2H), 1.81 − 1.70 (m, 1H), 1.58 (s, 3H), 1.55 (s, 3H), 1.47 (t, J = 12.2 Hz, 1H), 0.87 − 0.71 (m, 0H), 0.71 − 0.61 (m, 2H), 0.53 − 0.39 (m, 4H), 0.37 − 0.30 (m, 1H), 0.24 − 0.15 (m, 2H), 0.15 − 0.07 (m, 2H), ESI−MS m/z 計算値 593.27844, 実測値 594.4 (M+1)
+;保持時間: 2.39分(LC法B)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物154)(23.6mg、47%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.16 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.87 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.42 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 4.32 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 4.00 − 3.83 (m, 1H), 2.73 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 2.23 − 2.09 (m, 2H), 1.97 (q, J = 6.9 Hz, 3H), 1.74 (dd, J = 11.9, 5.2 Hz, 1H), 1.58 (s, 4H), 1.54 (s, 3H), 1.51 − 1.41 (m, 2H), 0.86 − 0.72 (m, 1H), 0.71 − 0.61 (m, 2H), 0.45 (dddd, J = 15.6, 8.1, 4.9, 3.7 Hz, 4H), 0.38 − 0.30 (m, 1H), 0.25 − 0.18 (m, 2H), 0.12 (ddtd, J = 11.4, 5.2, 3.7, 3.1, 1.9 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 593.27844, 実測値 594.4 (M+1)
+;保持時間: 2.39分(LC法B).
実施例41:12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物159)及び12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物160)の調製
ステップ1:2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチルメタンスルホネート
1000mLの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、冷却浴、J−Kem温度プローブ、添加漏斗及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下、2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノール(125g、811.0mmol)及び2−メチルテトラヒドロフラン(625mL)を充填したところ、透明な無色溶液が得られた。撹拌を開始したところ、ポットの温度は19℃を記録した。この容器に、その後トリエチルアミン(124.3mL、891.8mmol)をニートで一度に加えた。この冷却浴に、その後粉砕した氷/水を入れたところ、ポットの温度が0℃に下がった。添加漏斗に、メタンスルホニルクロリド(62.77mL、811.0mmol)の2−メチルテトラヒドロフラン(125mL、2mL)溶液を入れ、続いてこれを90分かけて滴下したところ、白色懸濁液が生じ、1℃まで発熱した。この混合物をゆっくりと室温まで加温し、室温で1時間撹拌を続け、その時点でその混合物を氷冷水(250mL)に注ぎ、その後分液漏斗に移した。有機物を取り出し、20重量%重炭酸カリウム溶液(250mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム(200g)で乾燥し、その後ガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過した。その透明濾液を減圧下濃縮し、2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチルメタンスルホネート(185g、98%)を透明な淡黄色油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 4.36 (ddt, J = 7.1, 6.4, 0.7 Hz, 2H), 3.02 (s, 3H), 2.03 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.11 − 0.98 (m, 2H), 0.81 − 0.66 (m, 2H).
ステップ2:3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパンニトリル
1000mLの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、加熱マントル、J−Kem温度プローブ/コントローラ、水冷還流冷却器及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下、2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチルメタンスルホネート(50g、215.3mmol)及びジメチルスルホキシド(250mL)を充填したところ、透明な淡黄色溶液が得られた。撹拌を開始したところ、ポットの温度は19℃を記録した。この容器に固体のシアン化ナトリウム(13.19g、269.1mmol)を一度に加えて充填した。この混合物を、ポット温度70℃に加熱し、その状態を24時間維持した。加熱すると、すべてのシアン化ナトリウムが溶解し、その反応混合物は薄琥珀色の懸濁液になった。室温に冷却した後、この反応混合物を水(500mL)に注ぎ、次に分液漏斗に移し、メチルtert−ブチルエーテル(500mL)で分配した。有機層を取り出し、残りの水層をメチルtert−ブチルエーテル(3×250mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×250mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム(200g)で乾燥し、その後ガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過した。その透明濾液を減圧下濃縮し、3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパンニトリル(30g、85%)を透明な琥珀色油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 2.55 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.93 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 1.11 − 1.04 (m, 2H), 0.78 − 0.70 (m, 2H).
ステップ3:3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン酸
1000mLの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、加熱マントル、J−Kem温度プローブ/コントローラ、水冷還流冷却器及び窒素入口/出口を取り付けた。その容器に、続いて窒素雰囲気下、3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパンニトリル(25g、153.2mmol)及びエチルアルコール(375mL)を充填したところ、透明な琥珀色溶液が得られた。撹拌を開始したところ、ポットの温度は19℃を記録した。この容器に、その後水酸化ナトリウム(6M 102.1mL、612.6mmol)を一度に加えて充填した。得られた透明な琥珀色溶液を、ポット温度70℃に加熱し、その状態を24時間維持した。室温に冷却した後、その反応混合物を濃縮して、エチルアルコールを除去した。残りの水性物を水(150mL)で希釈し、その後分液漏斗に移し、メチルtert−ブチルエーテル(50mL)で分配した。水性物を除去し、そのpHを6Mの塩酸溶液でpH約1に調整した。得られた水溶液を分液漏斗に移し、メチルtert−ブチルエーテル(250mL)で分配した。有機物を取り出し、残りの水性物をメチルtert−ブチルエーテル(2×150mL)で抽出した。合わせた有機物を硫酸ナトリウム(150g)で乾燥し、次いで、ガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過した。その透明濾液を減圧下濃縮し、3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン酸(26g、93%)を透明な琥珀色油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 2.63 − 2.50 (m, 2H), 1.96 − 1.84 (m, 2H), 1.03 − 0.95 (m, 2H), 0.66 − 0.58 (m, J = 1.7 Hz, 2H).
ステップ4:3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−1−オール
1000mLの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、冷却浴、添加漏斗、J−Kem温度プローブ及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下で水素化アルミニウムリチウムペレット(6.775g、178.5mmol)を充填した。この容器に、その後窒素雰囲気下でテトラヒドロフラン(250mL)を充填した。撹拌を開始したところ、ポットの温度は20℃を記録した。この混合物を室温で0.5時間撹拌し、ペレットを溶解した。得られたグレーの懸濁液のポット温度は24℃を記録した。この冷却浴に、その後粉砕した氷/水を入れたところ、ポットの温度が0℃に下がった。添加漏斗に、3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン酸(25g、137.3mmol)のテトラヒドロフラン溶液(75mL、3mL/g)を入れ、その透明な淡黄色溶液を1時間かけて滴下した。添加終了後、得られた灰褐色懸濁液のポット温度は5℃を記録した。この混合物をゆっくりと室温に加温し、室温にて24時間撹拌を続けた。この懸濁液を粉砕した氷/水の冷却浴で0℃に冷却し、水(6.775mL)、続いて15重量%水酸化ナトリウム溶液(6.775mL)、次いで最後に水(20.32mL)を非常にゆっくりと滴下してクエンチした。得られた白色懸濁液のポット温度は5℃を記録した。この懸濁液を約5℃で30分間撹拌し続け、次いで、20mmのセライト層を備えたガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過した。その濾過ケーキをテトラヒドロフランで置換洗浄し(2×150mL)、その後真空下15分間乾燥した。その濾液を硫酸ナトリウム(250g)で乾燥し、その後ガラスフリットブフナー漏斗で濾過した。その濾液を減圧下濃縮し、透明な淡琥珀色油を所望の生成物、3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−1−オールとして得た(21.2g、92%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 3.65 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.78 − 1.59 (m, 4H), 0.99 − 0.91 (m, 2H), 0.59 (dp, J = 4.7, 1.7 Hz, 2H).
ステップ5:tert−ブチル3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート
5000mLの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、加熱マントル、J−Kem温度プローブ/コントローラ、添加漏斗、水冷還流冷却器及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下で、tert−ブチル5−オキソ−1H−ピラゾール−2−カルボキシレート(175g、950.1mmol)及びテトラヒドロフラン(2100mL)を充填したところ、透明な淡黄色溶液が得られた。撹拌を開始したところ、ポットの温度は19℃を記録した。この容器に、その後3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−1−オール(175.7g、1.045mol)をニートで一度に加えて充填し、続いて固体のトリフェニルホスフィン(274.1g、1.045mol)を一度に加えた。得られた透明な淡黄色溶液を、次いでアゾジカルボン酸ジイソプロピル(205.7mL、1.045mol)をニートで2時間かけて滴下して処理したころ、40℃まで徐々に発熱し、透明な薄琥珀色溶液が生じた。この反応混合物を、その後ポット温度50℃に加熱し、その状態を2時間維持した。その透明琥珀色の反応混合物を減圧下濃縮し、得られた透明な暗琥珀色油をトルエン(1400mL)に懸濁し、室温で1時間撹拌したところ、その間に固体のトリフェニルホスフィンオキシドが沈殿した。この濃スラリーをガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過し、その濾過ケーキをトルエンで置換洗浄した(2×500mL)。その透明な琥珀色濾液を減圧下濃縮し、透明な淡琥珀色油を得た(320g)。この物質を、シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(セライト上固体投入)により、100%ヘキサンから20%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配で溶出して精製した。所望の画分を合わせ、減圧下濃縮して、tert−ブチル3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(280g、88%)を透明淡黄色油として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.07 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 6.09 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.15 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.91 − 1.75 (m, 2H), 1.76 − 1.63 (m, 2H), 1.55 (s, 9H), 0.98 − 0.84 (m, 2H), 0.74 (dt, J = 3.3, 1.9 Hz, 2H).
ステップ6:3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]−1H−ピラゾール
5000mLの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、加熱マントル、J−Kem温度プローブ/コントローラ、水冷還流冷却器、添加漏斗及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下でtert−ブチル3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(280g、837.5mmol)、ジクロロメタン(840mL)及びメチルアルコール(840mL)を充填したところ、透明な淡黄色溶液が得られた。撹拌を開始したところ、ポットの温度は19℃を記録した。添加漏斗に、塩化水素を含む1,4−ジオキサン(4M 628mL、2.512mol)を入れ、これをその後2時間かけて滴下したところ、30℃まで徐々に発熱した。得られた透明な淡黄色溶液を、ポット温度45℃に加熱し、その状態を1時間維持した。この反応混合物を室温まで放冷し、次いで減圧下濃縮した。残りの残渣をメチルtert−ブチルエーテル(2.24L)に溶解し、その後分液漏斗に移し、氷冷水酸化ナトリウム(2M 1.256L、2.512mol)で分配した。有機物を取り出し、残りの水性物をtert−ブチルメチルエーテル(2×500mL)で抽出した。合わせた有機物を飽和塩化ナトリウム溶液(2×500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム(500g)で乾燥し、その後ガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過した。この透明淡黄色の濾液を減圧下濃縮し、3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]−1H−ピラゾール(190g、97%)を、透明な薄黄色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 234.09799, 実測値 235.1 (M+1)
+;保持時間: 1.37分(LC法B).
ステップ7:tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
5000mLの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、二次容器として使用する冷却浴、J−Kem温度プローブ、水冷還流冷却器、添加漏斗及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下で3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]−1H−ピラゾール(188.8g、806.1mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(2.40L)を充填したところ、透明な淡黄色溶液が得られた。撹拌を開始したところ、ポットの温度は17℃を記録した。この容器に、その後、固体のtert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(200g、806.1mmol)を一度に加えて充填した。得られた透明な淡黄色溶液を、その後固体の炭酸カリウム(144.8g、1.048mol)を一度に加え、続いて固体の1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(13.56g、120.9mmol)を一度に加えて反応させた。得られた淡黄色懸濁液を室温で24時間撹拌した。この反応混合物を粉砕した氷/水冷却浴で10℃に冷却した。添加漏斗に水(2.40L)を入れ、これを2時間かけて滴下したところ、濃懸濁液が生じ、15℃まで発熱した。得られた懸濁液を15℃で30分間撹拌し続け、次いでガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過した。この濾過ケーキを水で置換洗浄し(3×500mL)、次に減圧下ブフナー漏斗で2時間乾燥した。この物質を、その後一夜風乾し、tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(305g、85%)を白色粒状固体として得た。この物質をさらに精製することなく次の合成ステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 445.138, 実測値 446.2 (M+1)
+;保持時間: 2.54分(LC法B).
ステップ8:2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
1000mLの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、加熱マントル、J−Kem温度プローブ/コントローラ、添加漏斗、水冷還流冷却器及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下でtert−ブチル2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(50g、112.1mmol)及び2−プロパノール(250mL)を充填したところ、オフホワイトの懸濁液が得られた。撹拌を開始したところ、ポットの温度は19℃を記録した。添加漏斗に、塩酸(6M 93.42mL、560.5mmol)を入れ、これを30分かけて滴下したところ、30℃まで発熱した。得られた懸濁液をその後加熱還流させた(ポット温度約82℃)。加熱すると、この懸濁液は透明な淡黄色溶液に変わる(この時点でポット温度約75℃)。還流で約30分間撹拌した後、固体が沈殿し始めた。この懸濁液を還流でさらに30分間撹拌し続け、その時点で水(150mL)を45分かけて滴下した。次に熱を除去し、懸濁液を撹拌し続け、ゆっくりと室温まで放冷した。この物質をガラスフリットブフナー漏斗で真空濾過により収集し、その濾過ケーキを、1:1水/2−プロパノール(250mL)に続いて水(2×250mL)で置換洗浄し、その後真空下ブフナー漏斗で30分間乾燥した。この物質をさらに45℃の真空オーブンで24時間乾燥し、2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(41.5g、95%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 13.59 (s, 1H), 8.50 − 8.28 (m, 2H), 7.72 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.20 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.23 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.86 (dq, J = 10.8, 6.3 Hz, 2H), 1.78 − 1.66 (m, 2H), 0.98 − 0.87 (m, 2H), 0.76 (dt, J = 4.9, 1.7 Hz, 2H).
ステップ9:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−オキソ−ピロリジン−1−カルボキシレート
ジ−tert−ブチルジカーボネート(22.9g、24.11mL、104.9mmol)を、5,5−ジメチルピロリジン−3−オン(塩酸塩)(13.08g、87.42mmol)、トリエチルアミン(17.71g、24.4mL、175.0mmol)及びDMAP(1.1g、9.004mmol)のジクロロメタン(325mL)溶液に加え、反応混合物を室温で一夜撹拌した。この反応混合物を、1Nの塩酸(300mL)で洗浄し、その水層をジクロロメタン(2×250mL)で抽出した。これらの有機層を合わせ、5%重炭酸ナトリウム(250mL)及びブライン(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−オキソ−ピロリジン−1−カルボキシレート(18.5g、99%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) ppm 1.33−1.66 (m, 15H), 2.51 (s, 2H), 3.85 (br. s., 2H). ESI−MS m/z 計算値 213.27, 実測値 158.2 (M−C
4H
8)
+;保持時間: 1.91分(LC法I).
ステップ10:tert−ブチル4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−オキソ−ピロリジン−1−カルボキシレート(150mg、0.7033mmol)を脱水メタノール(2.5mL)に溶解し、氷浴で冷却した。NaBH
4(30mg、0.7930mmol)を注意深く加え、その反応混合物を0℃で1.5時間撹拌した。この反応混合物を水(25mL)、及び1Mの塩酸水溶液(0.5mL)で希釈した。水層を酢酸エチル(2×25mL)で抽出し、これらの有機層を合わせ、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、tert−ブチル4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(150mg、99%)を得、これを直接その後のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 215.15215, 実測値 216.2 (M+1)
+;保持時間: 0.48分(LC法A).
ステップ11:tert−ブチル4−(2−ヒドロキシエトキシ)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート:
250mLのフラスコで、tert−ブチル4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(3g、13.93mmol)を0℃でN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解し、水素化ナトリウム(60%w/wの鉱油溶液1.8g、45.00mmol)を注意深く加えた。この混合物を0℃で15分間撹拌し、次に2−ブロモエトキシ−tert−ブチル−ジメチル−シラン(9mL、41.95mmol)を0℃で滴下し、その混合物を室温まで加温した。その混合物を16時間撹拌した。この混合物をその後0℃に冷却し、水でクエンチし、エーテルで抽出した。この有機抽出物を水で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、真空中で濃縮した。得られたオレンジ色の油を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0〜30%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配で溶出して精製し、tert−ブチル(ジメチル)シリル保護中間体を得、これをテトラヒドロフラン(20mL)に溶解し、TBAFのテトラヒドロフラン溶液(1M 28mL、28.00mmol)で処理し、室温で2時間撹拌した。この混合物を濃縮し、その残渣をジクロロメタンに溶解し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させた。得られた粗製物質を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0〜20%メタノールを含むジクロロメタンの勾配で溶出して精製し、tert−ブチル4−(2−ヒドロキシエトキシ)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(1.6g、収率44%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 3.97 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 3.80 − 3.34 (m, 6H), 2.05 (t, J = 6.1 Hz, 1H), 1.97 (d, J = 16.4 Hz, 2H), 1.52 − 1.30 (m, 15H). ESI−MS m/z 計算値 259.17834, 実測値 260.17 (M+1)
+;保持時間: 0.55分(LC法A).
ステップ12:tert−ブチル4−(2−アジドエトキシ)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(2−ヒドロキシエトキシ)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.6g、6.169mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液に、トリエチルアミン(5.2mL、37.31mmol)、続いてメタンスルホニルクロリド(1.4mL、18.09mmol)を0℃で加えた。この反応混合物を室温で20時間撹拌した。この反応混合物を氷水及びジクロロメタンでクエンチし、得られた層を分離し、その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、粗製メシレートを得、これをアジ化ナトリウム(1.2g、18.46mmol)とN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中で混合し、その混合物を50℃で2時間撹拌した。この反応物を水でクエンチし、エーテルで抽出した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させ、その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0〜50%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配で溶出して精製し、tert−ブチル4−(2−アジドエトキシ)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.33g、76%)を得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 3.96 (q, J = 4.6 Hz, 1H), 3.69 − 3.31 (m, 6H), 2.06 − 1.91 (m, 2H), 1.53 − 1.32 (m, 15H).
ステップ13:tert−ブチル4−(2−アミノエトキシ)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート:
tert−ブチル4−(2−アジドエトキシ)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.33g、4.677mmol)のメタノール(20mL)溶液に、パラジウム炭素(10%w/w 500mg、0.4698mmol)を加えた。この混合物を水素ガスで飽和させ、その反応混合物に水素を2時間注入ながら室温で撹拌した。この混合物を濾過し、真空中で蒸発させ、tert−ブチル4−(2−アミノエトキシ)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.188g、98%)を得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 4.00 − 3.87 (m, 1H), 3.69 − 3.35 (m, 4H), 2.94 − 2.71 (m, 2H), 2.07 − 1.83 (m, 2H), 1.47 (q, J = 9.4, 8.4 Hz, 15H).
ステップ14:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エトキシ]ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLの密閉マイクロ波バイアルで、tert−ブチル4−(2−アミノエトキシ)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.188g、4.598mmol)、6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(810mg、4.598mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(4mL、22.96mmol)のn−BuOH(10mL)溶液を、150℃で16時間撹拌した。その溶媒を真空中で除去し、その残渣をジクロロメタンに溶解し、水で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0〜40%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配で溶出して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エトキシ]ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(1.500mg、66%)。ESI−MS m/z 計算値 414.1937, 実測値 415.3 (M+1)
+;保持時間: 0.61分(LC法A).
ステップ15:tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エトキシ]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
カルボニルジイミダゾール(208mg、1.283mmol)及び2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(500mg、1.283mmol)を充填した50mLのフラスコを排気し、窒素(3×)を充填した。テトラヒドロフラン(8mL)を加え、その混合物を50℃で1時間撹拌した。次に、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エトキシ]ピロリジン−1−カルボキシレート(483mg、1.165mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(450mg、2.956mmol)のテトラヒドロフラン(6mL)溶液を加え、その混合物を50℃で一夜撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0〜50%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配で溶出して精製し、いくつかの純粋な画分を得た。混合画分を、分取逆相HPLC(C
18):アセトニトリルを含む水/塩酸変性剤の1〜99%の勾配により精製した。両方の精製からの純粋な画分を合わせ、tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エトキシ]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(483mg、53%)。ESI−MS m/z 計算値 785.25854, 実測値 786.33 (M+1)
+;保持時間: 0.88分(LC法A).
ステップ16:2−クロロ−N−[[6−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)オキシエチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エトキシ]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(483mg、0.61mmol)のジオキサン(5mL)溶液を、塩酸のジオキサン溶液(6M 6mL、36.00mmol)で処理し、室温で2時間撹拌した。この混合物を真空中で蒸発させ、その残渣を重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチした。生じた白色沈殿を濾別し、酢酸エチルで洗浄した。水相をさらに酢酸エチルで抽出し、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させてさらなる固体生成物とし、これを先に沈殿した固体と合わせ、真空中で乾燥し、2−クロロ−N−[[6−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)オキシエチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(350mg、83%)を得た。ESI−MS m/z 計算値 685.2061, 実測値 686.3 (M+1)
+;保持時間: 0.64分(LC法A).
ステップ17:12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン
5mLのマイクロ波バイアルで、フッ化セシウム(162mg、1.066mmol)、炭酸カリウム(367mg、2.655mmol)及び4Åモレキュラーシーブ(300mg)を混合し、そのバイアルを排気/窒素充填した。次に、2−クロロ−N−[[6−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)オキシエチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(360mg、0.5247mmol)のジメチルスルホキシド(5mL)溶液を加え、その混合物を150℃で一夜撹拌した。その混合物を濾過し、分取逆相HPLC(C18):1〜99%アセトニトリルを含む水/塩酸変性剤の勾配(15分)により精製し、12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオンを得た(118.2mg、34%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 9.51 (s, 1H), 8.16 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.60 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 5.90 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.82 (s, 1H), 4.33 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 4.24 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 4.06 (s, 1H), 3.82 (t, J = 9.5 Hz, 1H), 3.58 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 3.43 − 3.28 (m, 2H), 3.15 − 3.03 (m, 1H), 2.23 − 2.14 (m, 1H), 1.95 (dq, J = 11.0, 6.3 Hz, 3H), 1.75 (dd, J = 10.0, 6.2 Hz, 2H), 1.64 (s, 3H), 1.60 (s, 3H), 0.99 − 0.95 (m, 2H), 0.60 (d, J = 4.8 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 649.22943, 実測値 650.29 (M+1)
+;保持時間: 2.12分(LC法B).
ステップ18:12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物159)及び12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物160)
ラセミ12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(116mg、0.18mmol)を、70mL/分で8.0分にわたり、28%アセトニトリル/メタノール(90:10)/72%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×21.2mm、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=32mg/mLのアセトニトリル/メタノール(90:10)溶液500μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物159)(48.3mg、28%)を得、ESI−MS m/z 計算値 649.22943, 実測値 650.32 (M+1)
+;保持時間: 2.12分(LC法B)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物160)を得た(56.0mg、48%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.57 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.58 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 6.93 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.19 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 4.17 − 3.99 (m, 2H), 3.88 (t, J = 11.7 Hz, 1H), 3.60 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 3.27 − 2.75 (m, 3H), 2.07 (dd, J = 11.7, 6.0 Hz, 1H), 1.89 − 1.70 (m, 5H), 1.57 (d, J = 9.3 Hz, 6H), 0.93 − 0.85 (m, 2H), 0.75 (s, 2H). ESI−MS m/z 計算値 649.22943, 実測値 650.43 (M+1)
+;保持時間: 2.12分(LC法B).
実施例42:(14S)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物161)の調製
ステップ1:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(10g、25.66mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(4.7g、27.71mmol)を加え、その混合物を周囲温度で90分間撹拌した。この混合物に、その後tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(12.0g、29.09mmol)を含むテトラヒドロフラン(50mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(11.5mL、76.90mmol)を加え、その混合物を周囲温度で18時間撹拌した。この反応物を水(250mL)で希釈し、その混合物を塩酸水溶液(6M 23mL、138.0mmol)でゆっくりと酸性化した。その混合物を酢酸エチル(500mL)で抽出し、有機相を分離した。その有機相を300mLのブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。この粗生成物をアセトニトリルとともに3等分し、50%〜100%アセトニトリルを含む水の勾配で溶出する415逆相C
18カラムでのクロマトグラフィーに供し、生成物、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(13.63g、68%)をワックス状固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.75 (s, 1H), 8.39 (t, J = 2.2 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.24 − 7.14 (m, 2H), 6.74 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.20 (dd, J = 8.6, 2.9 Hz, 1H), 4.23 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.51 (dt, J = 18.4, 9.2 Hz, 1H), 3.24 (s, 2H), 2.74 (t, J = 10.5 Hz, 1H), 2.05 − 1.96 (m, 1H), 1.91 − 1.69 (m, 5H), 1.51 (dt, J = 15.6, 7.1 Hz, 2H), 1.40 − 1.27 (m, 15H), 1.18 (s, 3H), 0.97 − 0.88 (m, 2H), 0.80 − 0.71 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 783.27924, 実測値 784.3 (M+1)
+;保持時間: 2.38分(LC法B).
ステップ2:2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(13.5g、17.21mmol)のジクロロメタン(100mL)及びトルエン(50mL)溶液に、塩酸のジオキサン溶液(4M 20mL、80.00mmol)を加えた。この混合物を周囲温度で16時間撹拌した。その溶媒を真空中で除去し、その残渣をさらに200mLのトルエンから蒸発させ、2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(12.7mg、97%)を得、これをさらに精製することなく使用した。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.80 (s, 1H), 9.31 (s, 1H), 9.14 (s, 1H), 8.41 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.63 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.19 − 7.15 (m, 3H), 6.78 (dd, J = 8.6, 0.7 Hz, 1H), 6.21 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.24 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.28 (dh, J = 27.2, 6.6, 6.1 Hz, 3H), 2.82 (tq, J = 11.8, 7.2, 5.9 Hz, 1H), 2.43 − 2.32 (m, 1H), 1.95 − 1.81 (m, 3H), 1.77 − 1.68 (m, 2H), 1.61 − 1.31 (m, 8H), 1.25 (s, 3H), 0.96 − 0.88 (m, 2H), 0.81 − 0.70 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 683.2268, 実測値 684.3 (M+1)
+;保持時間: 2.47分(LC法D).
ステップ3:(14S)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物161)
2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(12.7g、16.77mmol)のNMP(200mL)溶液に、炭酸カリウム(11.47g、82.99mmol)、続いてフッ化セシウム(2.75g、18.10mmol)を加えた。この混合物を窒素で5分間パージした。この混合物を150℃で22時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、冷水(600mL)に加えた。この混合物を塩酸水溶液(6M 26mL、156.0mmol)で注意深く酸性化し、クリーム色の泡状スラリーを得た。そのスラリーを周囲温度で1時間撹拌した。この固体を、中程度フリットのブフナー漏斗を用いた濾過により収集した。この湿潤濾過ケーキをアセトニトリルで希釈し、50%〜100%アセトニトリルを含む水の勾配系で溶出するC
18逆相カラムでのクロマトグラフィーに供し、オフホワイトの泡状物を得、これをさらに45℃にて3日間真空中で乾燥し、(14S)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物161)を得た(6.0g、55%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.48 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.12 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.20 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.92 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 3.16 (s, 1H), 2.95 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.71 (t, J = 11.1 Hz, 1H), 2.12 (s, 1H), 1.84 (q, J = 7.8, 6.3 Hz, 3H), 1.80 − 1.67 (m, 3H), 1.60 (s, 6H), 1.51 (s, 3H), 1.31 (q, J = 12.0 Hz, 1H), 0.97 − 0.87 (m, 2H), 0.76 (q, J = 3.0, 1.7 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.3 (M+1)
+;保持時間: 9.64分(LC法F).
実施例43:8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物162)及び8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物163)の調製
ステップ1:2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[[6−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)オキシエチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド
50mLのフラスコ内で、2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(400mg、1.106mmol)及びカルボニルジイミダゾール(270mg、1.665mmol)を排気し、窒素(3×)を充填した。脱水テトラヒドロフラン(10mL)を加え、その反応物を50℃で90分間撹拌した。次に、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エトキシ]ピロリジン−1−カルボキシレート(158mg、0.3812mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(430mg、2.825mmol)のテトラヒドロフラン(4mL)溶液を加えた。その反応物を50℃で一夜加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0〜50%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配で溶出して精製して中間体を得、これをジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(1,000μL、12.98mmol)に処理し、室温で2時間撹拌した。その溶媒を真空中で除去し、その残渣を重炭酸ナトリウム水溶液及び酢酸エチルでクエンチした。白色固体の沈殿が生じる。この二相混合物を濾過し、固体生成物を酢酸エチルで洗浄した。有機抽出物を水性物から分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させた。フィルターからの固体物質と蒸発残渣を合わせ、真空中で乾燥して2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[[6−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)オキシエチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミドを得た(310mg、43%)。ESI−MS m/z 計算値 657.25, 実測値 658.32 (M+1)
+;保持時間: 0.68分(LC法B).
ステップ2:8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物156)
2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[[6−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)オキシエチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(320mg、0.4862mmol)、炭酸カリウム(340mg、2.460mmol)、フッ化セシウム(150mg、0.9875mmol)及び3Åモレキュラーシーブ(300mg)を混合し、密封し、窒素でパージした。ジメチルスルホキシド(4mL)を加え、その混合物を150℃で一夜撹拌した。その混合物を濾過し、分取逆相HPLC(C
18):1〜99%アセトニトリルを含む水/塩酸変性剤の勾配により精製し、8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物156)を得た(92.5mg、30%)。ESI−MS m/z 計算値 621.2733, 実測値 622.31 (M+1)
+;保持時間: 2.26分(LC法B).
ステップ3:8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物162)及び8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物163)
ラセミ8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物156)(90mg、0.145mmol)を、10mL/分で8.0分にわたり、40%アセトニトリル/メタノール(90:10)/60%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×10mm、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=24mg/mLのアセトニトリル/メタノール(90:10)溶液70μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物162)を得(28.4mg、19%)、ESI−MS m/z 計算値 621.2733, 実測値 622.38 (M+1)
+;保持時間: 2.26分(LC法B)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物163)(エナンチオマー2)を得た(35.4mg、39%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.58 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.62 − 7.55 (m, 1H), 7.11 (dd, J = 16.4, 5.9 Hz, 2H), 6.94 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.36 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 4.19 − 4.00 (m, 2H), 3.88 (t, J = 11.3 Hz, 1H), 3.60 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.22 (s, 1H), 2.86 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 2.07 (dd, J = 11.8, 5.9 Hz, 1H), 1.89 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 1.78 (t, J = 10.9 Hz, 1H), 1.57 (d, J = 10.0 Hz, 6H), 0.68 (qt, J = 8.4, 5.0 Hz, 2H), 0.39 (q, J = 5.9 Hz, 4H), 0.34 − 0.24 (m, 1H), 0.20 (dt, J = 10.4, 5.2 Hz, 2H), 0.03 (dt, J = 8.0, 4.0 Hz, 2H), ESI−MS m/z 計算値 621.2733, 実測値 622.42 (M+1)
+;保持時間: 2.25分(LC法B).
実施例44:20,20−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物165)及び20,20−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物166)の調製
ステップ1:tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(275mg、0.7056mmol)及びカルボニルジイミダゾール(130mg、0.8017mmol)を無水テトラヒドロフラン(5mL)中で混合し、50℃で60分間撹拌した。次に、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(206mg、0.5330mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(200μL、1.337mmol)のテトラヒドロフラン(7mL)溶液を加えた。この反応物を、50℃で4時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから75%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、オフホワイトの固体、tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(226mg、56%)。ESI−MS m/z 計算値 757.2636, 実測値 758.32 (M+1)
+;保持時間: 0.88分(LC法A).
ステップ2:20,20−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物155)
tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(226mg、0.2981mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、この混合物に塩酸を含むジオキサン(4M 2mL、8.000mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。この混合物を減圧下濃縮乾固し、その残渣を炭酸カリウム(250mg、1.809mmol)、フッ化セシウム(73mg、0.4806mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(6mL)とバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、140℃に加熱し、16時間撹拌した。この反応混合物を室温まで放冷し、濾過し、その後逆相分取クロマトグラフィー(C
18カラム、30分で30%〜99%アセトニトリル(変性剤なし)を含む水(5mM塩酸))により精製し、20,20−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物155)として特徴づけられる白色固体を得た(96mg、51%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.69 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.04 − 6.80 (m, 2H), 6.10 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.30 − 4.05 (m, 4H), 2.07 (s, 3H), 1.99 − 1.66 (m, 6H), 1.55 (s, 3H), 1.47 (s, 3H), 1.33 (t, J = 12.3 Hz, 1H), 0.98 − 0.87 (m, 2H), 0.75 (s, 2H), 0.64 (s, 1H). ESI−MS m/z 計算値 621.2345, 実測値 622.24 (M+1)
+;保持時間: 2.22分(LC法B).
ステップ3:20,20−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物165)及び20,20−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物166)
ラセミ20,20−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物155)(88mg、0.1401mmol)をキラルSFCクロマトグラフィーに供した。次のSFCプロトコルを採用した:ChiralPak AS−3(150×2.1mm)、3μm、35℃、移動相:28%アセトニトリル:メタノール(90:10)、72%二酸化炭素で流量0.5mL/分。最初に溶出したエナンチオマーは、20,20−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物165)であった(36mg、82%)。ESI−MS m/z 計算値 621.2345, 実測値 622.24 (M+1)
+;保持時間: 2.21分(LC法B).2番目に溶出したエナンチオマーは、20,20−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物166)であった(34mg、77%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.69 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.04 − 6.80 (m, 2H), 6.10 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.30 − 4.05 (m, 4H), 2.74 − 2.63 (m, 1H), 2.07 (s, 3H), 1.99 − 1.66 (m, 7H), 1.55 (s, 3H), 1.47 (s, 3H), 1.33 (t, J = 12.3 Hz, 1H), 0.98 − 0.87 (m, 2H), 0.75 (s, 2H), 0.64 (s, 1H). ESI−MS m/z 計算値 621.2345, 実測値 622.35 (M+1)
+;保持時間: 2.21分(LC法B).
実施例45:(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物174)及び(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物175)の調製
ステップ1:1−(3−ブロモプロピル)−1−(トリフルオロメチル)シクロプロパン
トリフェニルホスフィン(655mg、2.497mmol)の撹拌無水ジクロロメタン(10mL)溶液に、−15℃にて窒素雰囲気下、分子臭素(130μL、2.524mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液を8分かけて滴下し、添加を終了したら(淡黄色溶液)、その混合物を−15℃でさらに15分間撹拌した。その混合物をその後−30℃に冷却し、3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−1−オール(500mg、2.379mmol)及びピリジン(202μL、2.498mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液を5分かけて滴下し、添加を終了したら、この混合物を−5℃まで加温し、1時間撹拌した。この反応混合物をその後ペンタン(250mL)に注いだところ、白色沈殿塊が生じた。この懸濁液をセライトで濾過し、その濾液を回転蒸発下(250mbar及び30℃の水浴)で濃縮し、白色固体を得た。この固体にペンタンを加え、その混合物を短時間超音波処理し、濾過した。この濾液を濃縮して白色固体を得、これを再びペンタンとともに短時間超音波処理し、濾過して、粗製1−(3−ブロモプロピル)−1−(トリフルオロメチル)シクロプロパン(500mg、64%)を透明油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ, 3.42 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.09 − 1.95 (m, 2H), 1.71 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 1.36 − 1.20 (m, 2H), 1.02 − 0.93 (m, 2H), 0.61−0.58 (m, 2H).NMRは純度約70%を示した。この生成物を、さらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップ2:1−ベンジル−3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル]ピロリジン−2−オン
100mLの三口フラスコを真空下ヒートガンで乾燥し、これに窒素を充填した。このフラスコに、1−ベンジルピロリジン−2−オン(0.21mL、1.312mmol)及び無水テトラヒドロフラン(2mL)を充填した。−78℃に冷却した後、n−ブチルリチウムの溶液(2.5M 0.59mL、1.475mmol)(2.5Mのヘキサン溶液)を滴下して、ピンク色の溶液の形成を誘導した。−78℃で20分間撹拌した後(溶液は淡黄色に変化)、1−(3−ブロモプロピル)−1−(トリフルオロメチル)シクロプロパン(500mg、1.515mmol)のテトラヒドロフラン(0.5mL)溶液を滴下した(色はより暗い黄色に変化した)。その混合物を冷却浴内で撹拌し、それをゆっくりと室温まで加温した。14時間後、この混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を加えてクエンチした。この生成物を酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(30分で0〜100%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製し、1−ベンジル−3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル]ピロリジン−2−オン(227mg、53%)を無色油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.37 − 7.16 (m, 5H), 4.49 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 4.41 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 3.22 − 3.14 (m, 2H), 2.45 (qd, J = 8.9, 4.3 Hz, 1H), 2.23 − 2.10 (m, 1H), 1.94 − 1.80 (m, 1H), 1.72 − 1.32 (m, 6H), 0.99 − 0.88 (m, 2H), 0.61 − 0.51 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 325.16534, 実測値 326.3 (M+1)
+;保持時間: 1.9分(LC法B).
ステップ3:3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル]ピロリジン−2−オン
100mLのフラスコに、窒素下で、1−ベンジル−3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル]ピロリジン−2−オン(227mg、0.6977mmol)、プロピルアミン(3mL)及び1,2−エタンジアミン(0.3mL、4.488mmol)を充填した。この混合物を、−20℃(外部冷却浴温度)に冷却し、リチウム(47mg、6.771mmol)(ワイヤー、ヘキサンで簡単にすすいだ後、新たに小片に切断したもの)を加えた。周期的にこのリチウムの小片の周りに青色が発色し、その後すぐに消えた。−20℃で20分後、青色は永続的になった。この反応物を、−10℃にて、メタノール(400μL)及び水(10mL)を加えてクエンチした。この生成物を酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を蒸発させて粗製物質を得、これをシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(30分で0%〜15%)を含むジクロロメタンの勾配を使用して精製し、192mgの粗製物質を得た。この物質を酢酸エチル(30mL)に溶解し、この有機相を0.1Nの塩酸(2×20mL)及び1Nの塩酸(2×20mL)で洗浄した。この有機相をその後硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させて、3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル]ピロリジン−2−オン(108mg、66%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 5.76 (ブロード s, 1H), 3.41 − 3.28 (m, 2H), 2.40 − 2.23 (m, 2H), 1.88 − 1.73 (m, 2H), 1.67 − 1.44 (m, 4H), 1.42 − 1.30 (m, 1H), 0.97 − 0.90 (m, 2H), 0.61 − 0.47 (m, 2H).
ESI−MS m/z 計算値 235.1184, 実測値 236.2 (M+1)
+;保持時間: 1.43分(LC法B).
ステップ4:(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物174)及び(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物175)
4mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(100mg、0.2222mmol)、3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル]ピロリジン−2−オン(54mg、0.2295mmol)、Pd
2(dba)
3(33mg、0.03604mmol)、Xantphos(21mg、0.03629mmol)、炭酸セシウム(430mg、1.320mmol)及び無水ジオキサン(1.5mL)を充填した。この混合物に窒素を約5分間注入し(ゲルに変わった)、蓋をして、120℃で14時間撹拌した。その有機溶媒をバイアルに窒素を吹き込んで蒸発させた。この反応物を次にジメチルスルホキシド(3mL)で希釈し、精密濾過し、アセトニトリルを含む水の勾配(15分で1%〜99%)及び変性剤として塩酸を使用した逆相分取HPLC(C
18)に供した(4×950μL注入、400μL)。純粋な画分を収集し、有機溶媒を蒸発させた。得られた水溶液をジクロロメタンで抽出し、その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過に続いてその濾液の溶媒の蒸発により、74mgの固体を得た。その生成物をその後、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(30分で0%〜5%)を含むジクロロメタンの勾配を使用してさらに精製し、ジアステレオマーの混合物を得、これをキラルSFC分離(ChiralCel OJ−H(250×10mm)、5μMカラム、移動相22%アセトニトリル/メタノール(90:10、変性剤なし)、78%二酸化炭素、10mL/分、濃度24mg/mLのアセトニトリル/メタノール/ジメチルスルホキシド(85:9:6)溶液、注入量70μL、100bar)に供した。最初に溶出したジアステレオマーは、(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物174)であった(12.4mg、17%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.39 (s, 1H), 7.67 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.56 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.96 (ブロード d, J = 5.3 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.04 (t, J = 9.1 Hz, 1H), 3.91 (br q, J = 12.6 Hz, 1H), 3.80 − 3.67 (m, 1H), 3.11 (bt s, 1H), 2.94 (br d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.77 − 2.57 (m, 2H), 2.31 − 2.19 (m, 1H), 2.10 (br s, 1H), 1.87 − 1.66 (m, 4H), 1.64 − 1.22 (m, 15H), 0.92 − 0.83 (m, 2H), 0.76 − 0.68 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 648.27057, 実測値 649.5 (M+1)
+;保持時間: 2.14分(LC法B).2番目に溶出したジアステレオマーは、(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物175)であった(12.2mg、17%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.39 (s, 1H), 7.68 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.63 − 7.48 (m, 2H), 7.04 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.95 (br d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.04 − 3.87 (m, 2H), 3.82 (q, J = 9.9, 9.0 Hz, 1H), 3.09 (ブロード s, 1H), 2.94 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 2.75 − 2.61 (m, 2H), 2.24 (q, J = 8.7, 7.9 Hz, 1H), 2.17 − 1.96 (br m, 1H), 1.87 − 1.64 (m, 4H), 1.64 − 1.41 (m, 12H), 1.41 − 1.15 (m, 3H), 0.92 − 0.84 (m, 2H), 0.71 (s, 2H). ESI−MS m/z 計算値 648.27057, 実測値 649.4 (M+1)
+;保持時間: 2.12分(LC法B).
実施例46:4−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物176)の調製
ステップ1:7−(ブロモメチル)ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン
1000mLの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、冷却浴、添加漏斗、J−Kem温度プローブ及び窒素入口/出口を取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下でトリフェニルホスフィン(102.7mL、443.2mmol)及びジクロロメタン(1L)を充填したところ、透明な無色溶液が得られた。撹拌を開始し、冷却浴にアセトンを充填した。ポット温度−15℃が得られるまで、ドライアイスを少しずつこの冷却浴に加えた。添加漏斗に、臭素(22.82mL、443.0mmol)のジクロロメタン(220mL、10mL/g)溶液を入れ、続いてこれを1時間かけて滴下した。この添加中、ドライアイスを少しずつその冷却浴に加え、ポット温度−15℃を維持した。臭素の添加終了後、その淡黄色懸濁液を−15℃で15分間撹拌し続け、この時点で懸濁液を−30℃に冷却した。添加漏斗に、ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルメタノール(50g、402.6mmol)、ピリジン(35.82mL、442.9mmol)及びジクロロメタン(250mL、5mL/g)の溶液を入れた。その透明な淡黄色溶液をその後、ポットの温度を−30℃に維持しながら1.5時間かけて滴下した。得られた透明な薄黄色の反応混合物をポット温度−5℃まで徐々に加温し、その後−5℃で1時間撹拌を続けた。この反応混合物を次にヘキサン(2000mL)に注いだところ、沈殿が生じた。この懸濁液を室温で30分間撹拌し、次いで、20mmのセライト層を備えたガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過した。この透明な濾液を減圧下(水浴温度20℃)濃縮して、いくらかの沈殿が存在する黄色油を得た。この油をいくらかのヘキサンで希釈し、室温で15分間静置し、その後、20mmのセライト層を備えたガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過した。この透明な濾液を減圧下(水浴温度20℃)濃縮して、7−(ブロモメチル)ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン(70g、93%)を透明な黄色油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 3.49 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 1.90 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 1.06 − 0.84 (m, 4H), 0.71 (ddd, J = 9.1, 5.1, 4.0 Hz, 2H), 0.54 (dddd, J = 8.6, 4.8, 3.8, 1.0 Hz, 2H).
ステップ2:2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルアセトニトリル
1000mLの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、二次容器として使用する冷却浴、J−Kem温度プローブ及び窒素入口/出口を取り付けた。その容器に、窒素雰囲気下で、7−(ブロモメチル)ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン(35g、187.1mmol)及びジメチルスルホキシド(245mL)を充填したところ、透明な琥珀色溶液が得られた。撹拌を開始したところ、ポットの温度は19℃を記録した。この容器に、その後固体のシアン化ナトリウム(11.46g、233.8mmol)を一度に加えて充填したところ、暗色溶液が生じ、15分で49℃まで徐々に発熱した。数分後、ポットの温度が下がり始め、その混合物を室温で一夜(約15時間)撹拌し続けた。この暗色の反応混合物を氷冷飽和炭酸ナトリウム溶液(500mL)でクエンチし、その後分液漏斗に移し、ジエチルエーテル(500mL)で分配した。有機物を取り出し、残りの水性物をジエチルエーテル(2×250mL)で抽出した。合わせた有機物を水(500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム(200g)で乾燥し、その後ガラスフリットブフナー漏斗を通して濾過した。この透明な琥珀色の濾液を減圧下濃縮し(水浴温度20℃)、2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルアセトニトリル(21g、84%)を透明な暗琥珀色油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 2.42 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 1.69 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 1.02 − 0.88 (m, 4H), 0.79 − 0.70 (m, 2H), 0.66 − 0.55 (m, 2H).
ステップ3:2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル酢酸
2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルアセトニトリル(2.1g、14.19mmol)のEtOH(32mL)溶液に、水酸化ナトリウム(5.12g、128.0mmol)、続いて水(13mL)を加え、得られた溶液を撹拌し、70℃に一夜加熱した。この混合物をその後室温に冷却し、水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。その水相を、6Nの塩酸の添加によってpH=1に調整し(混濁した沈殿が生じた)、ジエチルエーテル(3×)で抽出した。有機相を乾燥し(硫酸マグネシウム)、濾過し、濃縮して、2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル酢酸(2.19g、収率99%、純度98%)をオレンジ色の固体として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 2.44 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 1.67 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 0.91 (ddd, J = 9.0, 5.2, 3.9 Hz, 2H), 0.81 (dddd, J = 8.9, 5.2, 3.9, 0.5 Hz, 2H), 0.69 (ddd, J = 8.9, 5.2, 3.9 Hz, 2H), 0.56 − 0.44 (m, 2H).
ステップ4:2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエタノール
氷/水浴で冷却したテトラヒドロフラン(33.71mL)に溶解した水素化アルミニウムリチウム(827.4mg、902.3μL、21.80mmol)に、2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル酢酸(2.552g、16.77mmol)を含むテトラヒドロフラン(7.470mL)を、反応温度を20℃未満に維持しながら、15分かけて滴下した。この混合物を、徐々に周囲温度まで加温しながら合計18時間撹拌した。この混合物を、氷/水浴で冷却し、水(838.4mg、838.4μL、46.54mmol)、続いて水酸化ナトリウム(5M 1.006mL、5.031mmol)、その後水(2.493g、2.493mL、138.4mmol)をゆっくりと加えて順次クエンチして白色粒状スラリーを得、これをセライトで濾過した。濾過した固体をジエチルエーテルで洗浄した。その濾液を真空中、約300mbarにて、30℃の水浴で濃縮した。その残渣をジエチルエーテルで希釈し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、濾過し、真空中、約300mbarにて、30℃の水浴で濃縮し、続いて、真空下で約30秒間濃縮し、2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエタノールを得(2.318g、100%)、これをさらに精製することなく、直接その後のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 3.64 (s, 2H), 1.68 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 1.39 (s, 1H), 1.31 (s, 1H), 0.82 (d, J = 14.0 Hz, 4H), 0.65 (s, 2H), 0.50 (d, J = 3.6 Hz, 2H).
ステップ5:tert−ブチル3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート
tert−ブチル5−オキソ−1H−ピラゾール−2−カルボキシレート(2.942g、15.97mmol)及び2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエタノール(2.318g、16.77mmol)のテトラヒドロフラン(36.78mL)溶液にトリフェニルホスフィン(4.399g、16.77mmol)を加えた。この混合物に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(3.391g、3.302mL、16.77mmol)を10分かけてゆっくりと滴下した(穏やかな発熱が認められた)。この反応混合物を室温で30分間、その後50℃で30分間撹拌した。そのテトラヒドロフランを真空中で除去した。その粗製残渣にトルエン(23.54mL)を加え、その混合物を一夜撹拌したところ、沈殿物が徐々に結晶化した。セライトとともにスラリー化した後、その沈殿物を濾別し、トルエン(8.705mL)で洗浄し、再度トルエン(8.705mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮した。その粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレートを得た(3.449g、71%)。ESI−MS m/z 計算値 304.17868, 実測値 305.1 (M+1)
+;保持時間: 0.82分(LC法A).
ステップ6:3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)−1H−ピラゾール
tert−ブチル3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート(5.304g、17.43mmol)を、トリフルオロ酢酸(29.81g、20.14mL、261.4mmol)とともにジクロロメタン(53.04mL)に溶解し、その反応物を室温で120分間撹拌した。この反応物を蒸発させ、得られた油を酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム溶液間で分配し、それらの層を分離した。この水性部分を酢酸エチルでさらに2回抽出し、次にそれらの有機物を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、油、3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)−1H−ピラゾールを得た(3.56g、100%)。ESI−MS m/z 計算値 204.12627, 実測値 205.1 (M+1)
+;保持時間: 0.59分(LC法A).
ステップ7:tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(4.322g、17.42mmol)、3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)−1H−ピラゾール(3.559g、17.42mmol)及び炭酸カリウム(2.891g、20.92mmol)を無水ジメチルスルホキシド(71.18mL)中で混合した。1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(391.1mg、3.487mmol)を加え、その混合物を室温で窒素下にて16時間撹拌した。この反応混合物を水(136.9mL)で希釈し、15分間撹拌した。得られた白色固体を濾過し、水で洗浄した。この固体をジクロロメタンに溶解し、硫酸マグネシウムで乾燥した。この混合物を濾過し、蒸発させて、tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(5.69g、79%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.35 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.94 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.25 (s, 2H), 1.90 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 1.62 (s, 9H), 1.49 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 0.85 (d, J = 1.5 Hz, 4H), 0.65 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 0.52 (d, J = 1.1 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 415.16626, 実測値 360.0 (M−tBu)
+;保持時間: 2.09分(LC法B).
ステップ8:2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(5.85g、14.07mmol)をトリフルオロ酢酸(16.26mL、211.1mmol)とともにジクロロメタン(58.5mL)に溶解し、その反応物を室温で16時間撹拌した。この反応物を蒸発させ、得られた固体にエーテルを加え、次いでこのエーテルを減圧下除去した。このエーテルからの蒸発をさらに2回繰り返したところ、白色固体、2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸が生じた(5.06g、100%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.41 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.97 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.27 (s, 2H), 1.91 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 1.50 (s, 1H), 0.85 (d, J = 1.5 Hz, 4H), 0.71 − 0.62 (m, 2H), 0.52 (d, J = 1.1 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 359.10367, 実測値 360.2 (M+1)
+;保持時間: 2.16分(LC法B).
ステップ9:tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(400mg、1.112mmol)及びカルボニルジイミダゾール(273.5mg、1.687mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)中で混合し、室温で90分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(429.5mg、1.111mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(430.8mg、2.830mmol)を加え、その反応物を室温で1時間撹拌し、その後50℃に加熱し、一夜撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(350mg、43%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.34 (s, 1H), 8.08 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.62 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.71 − 6.49 (m, 1H), 6.10 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.23 (s, 2H), 4.13 (s, 2H), 3.52 (s, 1H), 2.73 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 2.08 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 1.81 (q, J = 6.6 Hz, 5H), 1.47 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 1.40 − 1.21 (m, 18H), 0.83 (d, J = 2.0 Hz, 4H), 0.66 − 0.60 (m, 2H), 0.52 − 0.46 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 727.2919, 実測値 728.1 (M+1)
+;保持時間: 0.92分(LC法A).
ステップ10:2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]ピラゾール−3−イル]スルホニル−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(350mg、0.4806mmol)をジクロロメタン(1.527mL)に溶解し、この混合物に、トリフルオロ酢酸(2.192g、1.481mL、19.22mmol)を加え、得られた混合物を室温で60分間撹拌した。その混合物を減圧下濃縮乾固し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び溶解性のために少量のメタノールを含む酢酸エチルに取り、層を分離した。その有機層を回転蒸発に続いて高真空ポンプにより濃縮し、2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]ピラゾール−3−イル]スルホニル−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(301.9mg、100%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.28 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.21 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 6.67 (s, 1H), 5.88 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.22 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 4.17 (s, 2H), 3.55 (s, 1H), 3.03 (s, 1H), 2.23 (s, 1H), 1.88 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 1.83 (s, 3H), 1.48 (s, 1H), 1.46 − 1.35 (m, 5H), 1.35 − 1.24 (m, 4H), 0.84 (t, J = 1.9 Hz, 4H), 0.63 (d, J = 1.6 Hz, 2H), 0.51 (d, J = 1.1 Hz, 2H).
ステップ11:4−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物176)
2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]ピラゾール−3−イル]スルホニル−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(310mg、0.4935mmol)、炭酸カリウム(341.1mg、2.468mmol)、フッ化セシウム(112.8mg、0.7426mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(9.3mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をし、155℃に加熱し、20時間撹拌した。室温に冷却した後、その混合物を濾過し、酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、次いで、シリカゲルクロマトグラフィーにて、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、白色固体として、4−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物176)を得た(117mg、40%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.37 (s, 1H), 8.16 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.07 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.86 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.36 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 4.24 (s, 2H), 3.95 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 2.74 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 2.15 (d, J = 4.2 Hz, 2H), 2.08 − 1.93 (m, 3H), 1.89 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 1.76 (dd, J = 11.9, 5.3 Hz, 1H), 1.59 (s, 3H), 1.55 (s, 5H), 0.85 (q, J = 2.0 Hz, 4H), 0.64 (d, J = 1.7 Hz, 2H), 0.51 (d, J = 1.2 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 591.26276, 実測値 592.4 (M+1)
+;保持時間: 2.37分(LC法B).
実施例47:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物177)及び(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物178)の調製
ステップ1:7−(2−ブロモエチル)ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン
トリフェニルホスフィン(1.07g、4.080mmol)の撹拌無水ジクロロメタン(15mL)溶液に、−15℃にて窒素雰囲気下、分子臭素(0.22mL、4.271mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液を10分かけて滴下し、添加を終了したら(淡オレンジ色溶液)、その混合物を−15℃でさらに15分間撹拌した。その混合物をその後−30℃に冷却し、2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエタノール(537mg、3.885mmol)及びピリジン(330μL、4.080mmol)のジクロロメタン(4mL)溶液を5分かけて滴下し、添加を終了したら、この混合物を−5℃まで加温し、2時間撹拌した。この反応混合物をその後ペンタン(350mL)に注いだところ、黄色沈殿塊が生じた。この懸濁液を濾過し、その濾液を回転蒸発下(250mbar及び30℃の水浴)で濃縮し、白色固体を得た。この固体にペンタンを加え、その混合物を短時間超音波処理し、濾過した。この濾液の濃縮により、7−(2−ブロモエチル)ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン(634mg、81%)を淡黄色油として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 3.37 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.02 − 1.96 (m, 2H), 1.46 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 0.91 − 0.78 (m, 4H), 0.66 (ddd, J = 8.1, 4.8, 3.6 Hz, 2H), 0.50 (dddd, J = 9.0, 4.9, 3.7, 0.9 Hz, 2H).
ステップ2:1−ベンジル−3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)ピロリジン−2−オン
100mLの三口フラスコを真空下ヒートガンで乾燥し、窒素を充填した。このフラスコに、1−ベンジルピロリジン−2−オン(0.46mL、2.875mmol)及び無水テトラヒドロフラン(5mL)を充填した。−78℃に冷却した後、n−ブチルリチウムの溶液(2.5M 1.3mL、3.250mmol)(2.5Mのヘキサン溶液)を滴下して、オレンジ色の溶液の形成を誘導した。−78℃で20分間撹拌した後、7−(2−ブロモエチル)ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン(611mg、3.038mmol)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液を滴下した。その混合物を冷却浴内で撹拌し、この冷却浴をゆっくりと室温まで加温した。17時間後、この混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を加えてクエンチした。この生成物を酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その粗生成物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(30分で0〜100%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製した。溶媒を蒸発させ、1−ベンジル−3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)ピロリジン−2−オン(352mg、41%)を無色油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.38 − 7.17 (m, 5H), 4.45 (q, J = 14.7 Hz, 2H), 3.22 − 3.10 (m, 2H), 2.42 (qd, J = 8.8, 4.1 Hz, 1H), 2.21 − 2.07 (m, 1H), 2.00 − 1.85 (m, 1H), 1.62 (dq, J = 12.7, 8.4 Hz, 1H), 1.51 − 1.42 (m, 2H), 1.42 − 1.25 (m, 2H), 0.88 − 0.71 (m, 4H), 0.68 − 0.55 (m, 2H), 0.51 − 0.39 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 295.1936, 実測値 296.3 (M+1)
+;保持時間: 2.08分(LC法B).
ステップ3:3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)ピロリジン−2−オン
100mLのフラスコに、窒素下で1−ベンジル−3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)ピロリジン−2−オン(350mg、1.185mmol)、プロピルアミン(4mL)及び1,2−エタンジアミン(510μL、7.629mmol)を充填した。この混合物を、−20℃(外部冷却浴温度)に冷却し、リチウム(72mg、10.37mmol)(ワイヤー、ヘキサンで簡単にすすいだ後、新たに小片に切断したもの)を加えた。このリチウムの小片の周りに青色が発色し、その後すぐに消えた。−20℃で2時間後、青色は永続的になった。この反応物を、−20℃のメタノール(400μL)及び水(40mL)を加えてクエンチした。室温まで加温した後、懸濁液中の白色固体を濾過し、水で洗浄し、短時間風乾した(200mg)。この物質を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(30分で0〜15%)を含むジクロロメタンの勾配を使用して精製し、3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)ピロリジン−2−オン(173mg、71%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 5.69 (ブロード s, 1H), 3.41 − 3.24 (m, 2H), 2.37 − 2.20 (m, 2H), 1.88 (dddd, J = 13.4, 9.1, 7.4, 3.8 Hz, 1H), 1.83 − 1.67 (m, 1H), 1.53 − 1.41 (m, 2H), 1.41 − 1.29 (m, 2H), 0.86 − 0.74 (m, 4H), 0.67 − 0.59 (m, 2H), 0.51 − 0.39 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 205.14667, 実測値 206.2 (M+1)
+;保持時間: 1.61分(LC法B).
ステップ4:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物177)及び(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物178)
4mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(100mg、0.2222mmol)、3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)ピロリジン−2−オン(47mg、0.2289mmol)、Pd
2(dba)
3(32mg、0.03495mmol)、Xantphos(19mg、0.03284mmol)、炭酸セシウム(365mg、1.120mmol)及び無水ジオキサン(1.5mL)を充填した。この混合物に窒素を約5分間注入し、蓋をして、120℃で16時間撹拌した。その有機溶媒をバイアルに窒素を吹き込んで蒸発させた。この反応物をジメチルスルホキシド(3mL)で希釈し、精密濾過し、アセトニトリルを含む水の勾配(15分で1〜99%)及び変性剤として塩酸を使用した逆相分取HPLC(C
18)に供した。純粋な画分を収集し、有機溶媒を蒸発させた。得られた水溶液をジクロロメタンで抽出し、その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を蒸発させて残渣を得、これを、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(30分で0〜5%)を含むジクロロメタンの勾配を使用して精製した。得られた生成物をジメチルスルホキシド(2mL)に溶解し、分取HPLCにより、15分で50〜99%アセトニトリルを含む水(変性剤として塩酸)の勾配を使用してさらに精製した。純粋な画分を収集し、有機溶媒を蒸発させた。得られた水溶液をジクロロメタンで抽出し、その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を蒸発させてジアステレオマー混合物を得、これをSFC分離(ChiralCel OJ−H(250×10mm)、5μMカラム、移動相24%アセトニトリル/メタノール(90:10、変性剤なし)、76%二酸化炭素、10mL/分、濃度24mg/mLのアセトニトリル/メタノール/ジメチルスルホキシド(72:8:20)溶液、注入量70μL、100bar)に供した。純粋な生成物の画分を合わせ、溶媒を蒸発させ、その残渣をジクロロメタン/ヘキサン中で粉砕した。最初に溶出したジアステレオマーは、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.24.13]ヘプタン−7−イル}エチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物177)であった(6.3mg、9%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.38 (s, 1H), 7.67 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.62 − 7.45 (m, 2H), 7.03 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.95 (ブロード s, 1H), 6.70 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 4.04 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 3.91 (br dd, J = 25.4, 13.2 Hz, 1H), 3.74 (q, J = 9.0, 8.4 Hz, 1H), 3.11 (br s, 1H), 2.94 (br d, J = 13.5 Hz, 1H), 2.76 − 2.63 (m, 1H), 2.64 − 2.54 (m, 1H), 2.22 (q, J = 9.0, 8.2 Hz, 1H), 2.10 (br s, 1H), 1.92 − 1.63 (m, 4H), 1.64 − 1.18 (m, 14H), 0.89 − 0.70 (m, 4H), 0.68 − 0.57 (m, 2H), 0.53 − 0.39 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 618.2988, 実測値 619.5 (M+1)
+;保持時間: 2.37分(LC法B).2番目に溶出したジアステレオマーは、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物178)であった(5.2mg、7%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.38 (s, 1H), 7.67 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.62 − 7.45 (m, 2H), 7.03 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.95 (ブロード s, 1H), 6.70 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.93 (t, J = 9.3 Hz, 2H), 3.82 (q, J = 9.9, 8.9 Hz, 1H), 3.10 (br s, 1H), 2.93 (br d, J = 13.0 Hz, 1H), 2.76 − 2.55 (m, 2H), 2.31 − 2.17 (m, 1H), 2.09 (br s, 1H), 1.86 − 1.63 (m, 4H), 1.61 − 1.29 (m, 14H), 0.86 − 0.73 (m, 4H), 0.67 − 0.58 (m, 2H), 0.51 − 0.40 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 618.2988, 実測値 619.5 (M+1)
+;保持時間: 2.37分(LC法B).
実施例48:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物179)及び(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物180)の調製
ステップ1:3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピロリジン−2−オン
100mLのフラスコに、窒素下で2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエタノール(65%w/w 502mg、2.361mmol)(残留テトラヒドロフラン35%w/wを含む)、3−ブロモピロリジン−2−オン(390mg、2.378mmol)及び無水テトラヒドロフラン(12mL)を充填した。この混合物を−50℃に冷却し、その後、[ビス(トリメチルシリル)アミノ]カリウム(0.5Mのトルエン溶液10mL、5.000mmol)を滴下し、その混合物を−50℃で15〜20分間撹拌した後、氷浴中、0℃で3時間撹拌した。この反応物を、室温までゆっくりと加温した(ピンク色がかった混合物)。14時間後、その混合物を0℃に冷却し、次いで氷酢酸(210μL、3.693mmol)をその反応物に加え、オレンジ色のスラリーを得た。ブライン(75mL)及び酢酸エチル(75mL)を加え、2相を分離した。その水相を酢酸エチルでさらに抽出した(2×25mL)。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、その溶媒を蒸発させた。その粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(30分で0〜15%メタノールを含むジクロロメタンの勾配)により精製し、所望の3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピロリジン−2−オン(399mg、76%)を淡オレンジ色の樹脂として得、これがゆっくりと固化した。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.74 (ブロード s, 1H), 3.84 (dd, J = 7.7, 7.1 Hz, 1H), 3.71 (dt, J = 9.2, 6.7 Hz, 1H), 3.44 (dt, J = 9.3, 6.8 Hz, 1H), 3.22 − 3.01 (m, 2H), 2.27 (dtd, J = 12.8, 7.4, 3.7 Hz, 1H), 1.78 (ddt, J = 12.8, 8.4, 7.1 Hz, 1H), 1.57 (q, J = 6.7 Hz, 2H), 1.35 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 0.87 − 0.70 (m, 4H), 0.67 − 0.55 (m, 2H), 0.54 − 0.36 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 221.14159, 実測値 222.2 (M+1)
+;保持時間: 1.35分(LC法B).
ステップ2:tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
100mLのフラスコに、窒素下でtert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(424mg、1.709mmol)及び3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピロリジン−2−オン(376mg、1.699mmol)を含む無水N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)を充填した。炭酸カリウム(724mg、5.239mmol)(325メッシュ)に続いて1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(62mg、0.5527mmol)を加えた。この混合物を窒素下で、周囲温度にて撹拌した。16時間後、この反応物を水(50mL)を加えてクエンチし、その後酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、揮発性物質を蒸発させた。その生成物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(30分で0〜50%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させ、tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(555mg、75%)を無色樹脂として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.33 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 4.32 (dd, J = 8.8, 7.9 Hz, 1H), 4.07 − 3.94 (m, 1H), 3.86 − 3.64 (m, 2H), 3.56 (dt, J = 9.2, 6.8 Hz, 1H), 2.49 − 2.38 (m, 1H), 1.89 (dq, J = 12.5, 8.8 Hz, 1H), 1.62 (q, J = 6.7 Hz, 2H), 1.55 (s, 9H), 1.39 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 0.88 − 0.71 (m, 4H), 0.69 − 0.57 (m, 2H), 0.46 (d, J = 8.8 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 432.18158, 実測値 433.3 (M+1)
+;保持時間: 2.43分(LC法B).
ステップ3:2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
100mLのフラスコに、tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(533mg、1.231mmol)、ジクロロメタン(5mL)及びトリフルオロ酢酸(1.4mL、18.17mmol)を充填した(すぐに褐色に変色した)。この混合物を室温で3時間撹拌した。この反応物をジクロロメタン及びヘキサンで希釈し、揮発性物質を減圧下蒸発させた。その残渣を、ジクロロメタン/ヘキサンとともに粉砕し、揮発性物質を蒸発させ(サイクルを3回繰り返し)、2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(479mg、収率103%、純度93%)を淡灰色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 13.51 (s, 1H), 8.34 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.32 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 4.01 (ddd, J = 11.2, 8.8, 2.8 Hz, 1H), 3.88 − 3.63 (m, 2H), 3.56 (dt, J = 9.3, 6.7 Hz, 1H), 2.47 − 2.37 (m, 1H), 1.89 (dq, J = 12.2, 8.6 Hz, 1H), 1.62 (q, J = 6.7 Hz, 2H), 1.39 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 0.93 − 0.69 (m, 4H), 0.69 − 0.56 (m, 2H), 0.46 (d, J = 8.6 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 376.119, 実測値 377.1 (M+1)
+;保持時間: 1.83分(LC法B).
ステップ4:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
100mLの丸底フラスコに、窒素下で、2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(475mg、1.261mmol)及び無水テトラヒドロフラン(8mL)を充填した。カルボニルジイミダゾール(225mg、1.388mmol)(テトラヒドロフランから新たに再結晶したもの)を加え、その混合物を窒素下、室温で2間撹拌した。さらに150mgのカルボニルジイミダゾールを加え、その混合物を室温で2時間撹拌した。別の20mLのフラスコに、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(520mg、1.260mmol)の無水テトラヒドロフラン(4mL)溶液を窒素雰囲気下で調製し、それを続いてシリンジを介してこの活性化エステル溶液に加えた。1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.95mL、6.353mmol)を、シリンジを介して加え、その反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で一夜撹拌した。18時間後、溶媒を減圧下除去し、得られた濃厚油を酢酸エチル(30mL)及び水(30mL)で処理した。塩酸水溶液(6M 1.4mL、8.400mmol)をゆっくりと加え(最終pH=5)、2相を分離した。その水相を再度酢酸エチル(30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、溶媒を蒸発させた後、その残渣(1.34g)をジクロロメタンに溶解し、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(30分で0〜100%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製し、まだ不純物を含む生成物を得た。この物質を、さらにシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(30分で0〜100%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(449mg、46%)を白色泡状固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 770.3229, 実測値 771.5 (M+1)
+;保持時間: 2.43分(LC法B).
ステップ5:2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)
100mLに、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(440mg、0.5704mmol)、ジクロロメタン(5mL)及び塩酸(4M ジオキサン中、800μL、3.200mmol)を充填した。その反応物を室温で3時間近く撹拌した。揮発性物質を真空下、蒸発により除去した。その残渣を、ジクロロメタン/ヘキサンとともに粉砕し、これらの溶媒を蒸発させた。この操作を、白色固体が得られるまで繰り返した。真空下乾燥して、2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(453mg、107%)を白色固体として得た。この生成物を、さらに精製することなく次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.75 (ブロード s, 1H), 9.12 (br s, 1H), 8.99 (br s, 1H), 8.32 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.02 (dd, J = 8.5, 0.8 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.26 (br s, 1H) 7.19 − 7.11 (m, 1H), 6.75 (dd, J = 8.5, 0.7 Hz, 1H), 4.32 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 3.97 (td, J = 8.8, 8.3, 4.7 Hz, 1H), 3.84 − 3.65 (m, 2H), 3.56 (dt, J = 9.2, 6.7 Hz, 1H), 3.35−3.28 (m, 1H) 3.29 − 3.15 (m, 2H), 2.88 − 2.73 (m, 1H), 2.49 − 2.25 (m, 2H), 1.98 − 1.81 (m, 2H), 1.62 (q, J = 6.7 Hz, 2H), 1.56 − 1.44 (m, 3H), 1.44 − 1.33 (m, 6H), 1.28 − 1.26 (m, 3H), 0.82 − 0.76 (m, 4H), 0.68 − 0.57 (m, 2H), 0.53 − 0.39 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 670.27045, 実測値 671.4 (M+1)
+;保持時間: 1.65分(LC法B).
ステップ6:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン
磁気撹拌子を入れた50mLの丸底フラスコに、窒素下で、2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(446mg、0.5993mmol)、無水NMP(25mL)、無水炭酸カリウム(615mg、4.450mmol)(325メッシュ)を充填した。この混合物を、ドライバス中、150℃で窒素下にて14時間、その後155℃で3時間、次いで160℃で3.5時間激しく撹拌した。室温に冷却した後、その混合物を冷水(200mL)に注ぎ、塩酸水溶液(6M 1.5mL、9.000mmol)を加えることにより酸性化した(穏やかな発泡)。得られた固体を濾過し、短時間風乾した。その固体をジクロロメタンに溶解し、得られた混濁溶液をデカントして残りの水を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮後、その残渣を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(30分で0〜5%)を含むジクロロメタンの勾配を使用して精製した。溶媒を蒸発させ、続いてジクロロメタン/ヘキサン中で粉砕し、これらの溶媒を蒸発させ、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(198mg、52%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 634.29376, 実測値 635.4 (M+1)
+;保持時間: 2.17分(LC法B).
ステップ7:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物179)及び(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物180)
(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(200mg、0.3088mmol)を、10mL/分で8.0分にわたり、20%アセトニトリル/メタノール(90:10)/80%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak OJ−H(250×10mm)カラム、(粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離[注入量=24mg/mLのアセトニトリル/メタノール/ジメチルスルホキシド(85:9:6)溶液70μL]に供し、最初に溶出するジアステレオマーとして、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物179)(86mg、43%、>98%ee)を白色固体として得、
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.43 (s, 1H), 7.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.22 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 4.02 (ddd, J = 10.9, 8.6, 3.2 Hz, 1H), 3.91 (q, J = 11.4 Hz, 1H), 3.79 (dt, J = 9.2, 6.7 Hz, 1H), 3.70 (dt, J = 10.5, 7.5 Hz, 1H), 3.55 (dt, J = 9.2, 6.7 Hz, 1H), 3.18 − 3.06 (m, 1H), 2.94 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 2.76 − 2.62 (m, 1H), 2.40 (dtd, J = 12.3, 7.2, 2.9 Hz, 1H), 2.18 − 2.01 (m, 1H), 1.97 − 1.86 (m, 1H), 1.82 (dd, J = 12.1, 5.4 Hz, 1H), 1.79 − 1.68 (m, 1H), 1.62 (q, J = 6.7 Hz, 4H) (実際は2つの三重項, 2 × 2H), 1.57 (s, 3H), 1.55 − 1.49 (m, 1H), 1.46 (s, 3H), 1.38 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 1.30 − 1.23 (m, 1H), 0.84 − 0.77 (m, 4H), 0.67 − 0.57 (m, 2H), 0.50 − 0.41 (m, 2H);ESI−MS m/z 計算値 634.29376, 実測値 635.4 (M+1)
+;保持時間: 2.19分(LC法B)、2番目に溶出するジアステレオマーとして、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物180)(76mg、38%、>98%ee)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.41 (s, 1H), 7.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.96 (s, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.27 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 3.91 (t, J = 9.9 Hz, 2H), 3.78 (t, J = 8.2 Hz, 2H), 3.54 (q, J = 8.2 Hz, 1H), 3.14 − 3.04 (m, 1H), 2.98 − 2.89 (m, 1H), 2.72 − 2.63 (m, 1H), 2.16 − 2.03 (m, 1H), 1.89 − 1.72 (m, 3H), 1.61 (two triplets, 2 × 2H), 1.57 (s, 3H), 1.53 − 1.48 (m, 1H), 1.46 (s, 3H), 1.41 − 1.35 (m, 1H), 1.35 − 1.19 (m, 2H), 0.83 − 0.76 (m, 4H), 0.62 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 0.46 (d, J = 8.8 Hz, 2H);ESI−MS m/z 計算値 634.29376, 実測値 635.4 (M+1)
+;保持時間: 2.18分(LC法B).
実施例49:(14S)−12,12−ジメチル−8−{3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物185)の調製
ステップ1:1−クロロ−2,2,3,3−テトラメチル−1−(1,2,2−トリクロロビニル)シクロプロパン
マイクロ波バイアルに、2,3−ジメチルブタ−2−エン(20.5mL、172.5mmol)及び1,2,3,3−テトラクロロシクロプロペン(29.1g、163.6mmol)を加えた。この反応容器を密封し、155℃で16時間加熱した。その反応物を室温に冷却し、フラスコに移した。この粗製反応物を195℃にて、真空下バルブ・ツー・バルブ蒸留に供し、1−クロロ−2,2,3,3−テトラメチル−1−(1,2,2−トリクロロビニル)シクロプロパン(37.49g、87%)をオレンジ色の液体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 1.25 (s, 3H), 1.22 (s, 3H), 1.20 (s, 3H), 1.18 (s, 3H).
ステップ2:3−エチニル−1,1,2,2−テトラメチル−シクロプロパン
500mLの丸底フラスコに、1−クロロ−2,2,3,3−テトラメチル−1−(1,2,2−トリクロロビニル)シクロプロパン(17.4g、66.41mmol)及びジエチルエーテル(300mL)を加えた。その反応物を−78℃に冷却し、その反応物を15分間撹拌した。n−ブチルリチウムの溶液(2.5M 118mL、295.0mmol)を30分かけて滴下し、その混合物を2時間かけて室温まで加温し、さらに室温で1時間撹拌した。この反応物を−10℃に冷却し、水(35mL、1.943mol)を滴下し、その混合物を撹拌し、30分かけて室温まで加温した。その反応物をエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。この粗製反応混合物を、真空下、80℃での蒸留により精製して、3−エチニル−1,1,2,2−テトラメチル−シクロプロパンを得た(6.059g、75%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 1.96 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 1.11 (d, J = 3.8 Hz, 12H), 0.86 (d, J = 0.9 Hz, 1H).
ステップ3:2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エタノール
乾燥した丸底フラスコに、3−エチニル−1,1,2,2−テトラメチル−シクロプロパン(4.1g、33.55mmol)及びテトラヒドロフラン(25mL)を加えた。この反応物を−30℃の浴で5分間冷却した。ボランのテトラヒドロフラン溶液(1M 33.6mL、33.60mmol)を滴下し、その反応物を30分かけて室温まで加温した。この反応物を−10℃に冷却し、水酸化ナトリウム(6M 28.5mL、171.0mmol)を注意深く加え、続いて過酸化水素(30%w/v 38mL、335.1mmol)を加えた。この反応物を、室温まで加温しながら30分間撹拌した。その反応物をエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、粗製アルデヒド中間体を得た。この粗製アルデヒドにメタノール(40mL)を加えた。その反応物を0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(2.54g、67.14mmol)を少しずつ加えた。この反応物を、室温まで加温しながら1時間撹拌した。その反応物を飽和塩化アンモニウム溶液及びブラインでクエンチし、エーテルで抽出した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エタノール(1.800g、38%)を油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 3.64 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 1.54 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 1.06 (s, 6H), 0.93 (s, 6H), 0.13 (t, J = 7.1 Hz, 1H). ESI−MS m/z 計算値 142.13577, 実測値 143.1 (M+1)
+;保持時間: 1.49分(LC法B).
ステップ4:tert−ブチル3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート
tert−ブチル5−オキソ−1H−ピラゾール−2−カルボキシレート(884mg、4.799mmol)及び2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エタノール(650mg、4.570mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に、トリフェニルホスフィン(1.26g、4.804mmol)を加えた。この混合物に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(970mg、4.797mmol)を2分かけて室温でゆっくりと滴下した(発熱が認められた)。この反応混合物を室温で30分間撹拌した。そのテトラヒドロフランを真空中で除去し、トルエン(30mL)を加え、その混合物を一夜撹拌した。沈殿は観察されず、その混合物を蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィー(0%〜50%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)により精製し、tert−ブチル3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]ピラゾール−1−カルボキシレートを得た(700mg、50%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.82 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 5.86 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.27 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.72 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.61 (s, 10H), 1.05 (s, 6H), 0.95 (s, 6H), 0.22 (t, J = 7.2 Hz, 1H). ESI−MS m/z 計算値 308.21, 実測値 309.24 (M+1)
+;保持時間: 0.89分(LC法A).
ステップ5:3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]−1H−ピラゾール
tert−ブチル3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(700mg、2.270mmol)のメタノール(7.0mL)溶液に、水酸化ナトリウム(2M 2.35mL、4.700mmol)を加え、その混合物を周囲温度で30分間撹拌した。メタノールの大部分を真空中で除去し、その残渣を水(14mL)及び塩酸水溶液(1M 4.5mL、4.500mmol)で希釈した。この混合物を酢酸エチルで抽出し、その有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、淡黄色油、3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]−1H−ピラゾール(471mg、100%)を得、これを直接次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 208.15756, 実測値 209.2 (M+1)
+;保持時間: 1.77分(LC法E).
ステップ6:エチル2−クロロ−6−[3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
エチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(494mg、2.245mmol)、3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]−1H−ピラゾール(471mg、2.261mmol)及び炭酸カリウム(373mg、2.699mmol)を無水ジメチルスルホキシド(10mL)中で混合した。1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(50.5mg、0.4502mmol)を加え、その混合物を室温で窒素下にて20時間撹拌した。この反応混合物を水(16mL)で希釈し、15分間撹拌した。得られた白色固体を濾過により収集し、水で洗浄した。この固体をジクロロメタンに溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥した。その混合物を濾過し、蒸発させ、オフホワイトの固体として、エチル2−クロロ−6−[3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレートを得た(800mg、91%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.36 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.97 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.41 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.25 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.77 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.42 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.08 (s, 6H), 0.97 (s, 6H), 0.25 (t, J = 7.2 Hz, 1H). ESI−MS m/z 計算値 391.16626, 実測値 392.2 (M+1)
+;保持時間: 2.25分(LC法E).
ステップ7:2−クロロ−6−[3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
エチル2−クロロ−6−[3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(800mg、2.041mmol)を、テトラヒドロフラン(4.000mL)及びエタノール(1.600mL)中で水酸化ナトリウム(2M 2.0mL、4.000mmol)で処理し、その溶液を室温で1時間撹拌した。溶媒の大部分を減圧下除去し、その溶液を、氷冷下クエン酸(10%w/v 8.0mL、4.164mmol)をゆっくりと加えて酸性化した。生じた濃厚懸濁液(約pH=3)を氷浴中で1時間撹拌し、濾過し、過剰の水で洗浄した。収集した固体をジクロロメタンに完全に溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、トルエンを使用して共沸混合物として濃縮乾固し、さらに真空下21時間乾燥して、2−クロロ−6−[3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(710mg、96%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 13.56 (s, 1H), 8.52 − 8.29 (m, 2H), 7.72 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.18 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.23 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.72 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 1.04 (s, 6H), 0.95 (s, 6H), 0.27 (t, J = 7.2 Hz, 1H).ESI−MS m/z 計算値 363.13498, 実測値 364.2 (M+1)
+;保持時間: 2.35分(LC法G).
ステップ8:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(255mg、0.7009mmol)及びカルボニルジイミダゾール(125mg、0.7709mmol)をテトラヒドロフラン(5.738mL)中で混合し、室温で90分間撹拌した。tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(350mg、0.8484mmol)、続いて無水1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(275μL、1.839mmol)を加え、この反応物を室温で20時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから80%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(261mg、49%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 757.3388, 実測値 758.5 (M+1)
+;保持時間: 2.43分(LC法G).
ステップ9:(14S)−12,12−ジメチル−8−{3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物185)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(115mg、0.1516mmol)、炭酸カリウム(125mg、0.9045mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(4mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、160℃に加熱し、72時間撹拌した。室温に冷却した。この混合物を濾過し、その濾液を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから70%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、オフホワイトの固体として、(14S)−12,12−ジメチル−8−{3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物185)を得た(18.14mg、19%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 9.96 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.60 − 7.49 (m, 2H), 7.36 − 7.23 (m, 2H), 6.56 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.92 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.82 − 4.58 (m, 1H), 4.25 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 4.00 − 3.76 (m, 1H), 3.35 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 3.17 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 3.07 (t, J = 9.8 Hz, 1H), 2.73 − 2.50 (m, 1H), 2.09 (dd, J = 12.3, 7.9 Hz, 1H), 1.76 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.65 − 1.59 (m, 6H), 1.53 − 1.41 (m, 2H), 1.08 (s, 6H), 0.97 (s, 6H), 0.90 − 0.81 (m, 2H), 0.25 (t, J = 7.2 Hz, 1H). ESI−MS m/z 計算値 621.30975, 実測値 622.2 (M+1)
+;保持時間: 2.22分(LC法B).
実施例50:(18S)−4−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物187)の調製
ステップ1:tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
ラセミtert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(3.24g、8.383mmol)を、70mL/分で14.0分にわたり、28%メタノール/72%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak IG(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=32mg/mLのメタノール溶液500μL)に供し、2番目に溶出するエナンチオマーとして、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(1.45g、90%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.42 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.08 (s, 2H), 4.22 − 4.12 (m, 2H), 3.64 (t, J = 9.1 Hz, 1H), 2.80 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 2.05 (s, 1H), 1.99 − 1.80 (m, 3H), 1.58 (s, 1H), 1.45 (d, J = 2.3 Hz, 9H), 1.40 (d, J = 11.4 Hz, 4H), 1.27 (s, 4H). ESI−MS m/z 計算値 386.19876, 実測値 387.1 (M+1)
+;保持時間: 1.52分(LC法B).
ステップ2:tert−ブチル(4S)−4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(1.35g、3.752mmol)及びカルボニルジイミダゾール(761.1mg、4.694mmol)(テトラヒドロフランから新たに再結晶し、冷エーテルで洗浄し、高真空で乾燥したもの)をテトラヒドロフラン(17.55mL)中で混合し、室温で50分間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(1.45g、3.752mmol)を含むテトラヒドロフラン(6.75mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(2.857g、18.77mmol)を加え、その反応物を室温で16時間撹拌した。回転蒸発によりテトラヒドロフランを除去し、酢酸エチルに溶解し、飽和塩化アンモニウム水溶液(1×)、次にブライン(1×)で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮して白色固体を得、これを、50〜100%アセトニトリル/水の勾配で溶出する275gのC
18逆相カラムのクロマトグラフィーに供した。生成物は、純粋な画分及び出発物質の酸との混合画分の両方に溶出した。純粋な画分を合わせ、濃縮し、その後6Nの塩酸と酢酸エチル間で分配した。層を分離し、水層を酢酸エチルでさらに一度洗浄し、その後有機相を合わせ、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮して、白色固体を得た。逆相カラムからの混合画分を合わせ、減圧下濃縮した。その残渣を、6Nの塩酸と酢酸エチル間で分配した。層を分離し、水層を酢酸エチルでさらに一度洗浄し、その後有機相を合わせ、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮して、白色固体を得、これを、50〜100%アセトニトリル/水の勾配で溶出する275gのC
18逆相カラムのクロマトグラフィーに供した。純粋な画分を合わせ、濃縮し、最初のカラムからの純粋な物質に加えて、tert−ブチル(4S)−4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(1.96g、72%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.50 (s, 1H), 8.30 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.26 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 5.96 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.25 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 4.20 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.66 (s, 1H), 2.83 (t, J = 10.6 Hz, 1H), 2.06 (d, J = 9.7 Hz, 1H), 1.90 (p, J = 7.2 Hz, 5H), 1.48 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.44 (s, 9H), 1.37 (s, 3H), 1.35 − 1.29 (m, 2H), 1.26 (s, 3H), 0.87 − 0.82 (m, 4H), 0.69 − 0.64 (m, 2H), 0.51 (d, J = 8.8 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 727.2919, 実測値 728.1 (M+1)
+;保持時間: 0.91分(LC法A).
ステップ3:2−クロロ−N−[1−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピル]ピラゾール−3−イル]スルホニル−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル(4S)−4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.96g、2.691mmol)をジクロロメタン(8.553mL)に溶解し、この混合物に、トリフルオロ酢酸(8.291mL、107.6mmol)を加え、その混合物を室温で60分間撹拌した。混合物を減圧下濃縮乾固し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び溶解性のために少量のメタノールを含む酢酸エチルに取り、層を分離した。その有機層を回転蒸発に続いて高真空ポンプにより濃縮し、2−クロロ−N−[1−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピル]ピラゾール−3−イル]スルホニル−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(1.84g、109%)を黄色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 627.23944, 実測値 628.1 (M+1)
+;保持時間: 0.65分(LC法A).
ステップ4:(18S)−4−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物187)
2−クロロ−N−[1−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピル]ピラゾール−3−イル]スルホニル−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(1.69g、2.690mmol)、炭酸カリウム(1.859g、13.45mmol)、フッ化セシウム(614.9mg、4.048mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(102.5mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をし、155℃に加熱し、18時間撹拌した。室温に冷却し、その混合物を濾過し、酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、次いで、シリカゲルクロマトグラフィーにて、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、白色固体、(18S)−4−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物187)を得た(1.14g、72%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.69 (s, 1H), 8.17 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.91 − 6.84 (m, 2H), 6.06 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.21 (qd, J = 7.2, 6.6, 2.7 Hz, 3H), 4.13 (dd, J = 13.7, 11.3 Hz, 1H), 2.72 − 2.62 (m, 1H), 2.09 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 1.94 − 1.84 (m, 1H), 1.84 − 1.75 (m, 5H), 1.55 (s, 3H), 1.47 (s, 3H), 1.47 − 1.43 (m, 1H), 1.33 (t, J = 12.3 Hz, 1H), 0.82 (q, J = 2.6 Hz, 4H), 0.68 − 0.58 (m, 3H), 0.49 (dd, J = 7.8, 4.2 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 591.26276, 実測値 592.1 (M+1)
+;保持時間: 2.34分(LC法B).
実施例51:8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12,18−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物189)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−オキソプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.0g、3.885mmol)のジクロロメタン(25mL)溶液に、デス・マーチンペルヨージナン(2.0g、4.715mmol)を、窒素雰囲気下、0℃でゆっくりと加えた。得られた不均一な反応混合物をゆっくりと室温まで加温し、さらに2時間撹拌した。この反応混合物をジエチルエーテルで希釈し、セライトパッドを通して濾過した。その濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルの短いプラグにより、ヘキサンとエーテルの1:1混合物を使用して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−オキソプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(992mg、100%)を無色粘稠油として得た。ESI−MS m/z 計算値 255.18344, 実測値 256.2 (M+1)
+;保持時間: 0.64分(LC法A).
ステップ2:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(メチルアミノ)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−オキソプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(500mg、1.958mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に、酢酸ナトリウム(241mg、2.938mmol)、続いてメチルアミン(2M 1.2mL、2.400mmol)を加えた。この反応混合物を室温で1時間撹拌し、0℃に冷却し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(372mg、5.920mmol)を窒素雰囲気下で加えた。この不均一な反応混合物をゆっくりと室温まで加温し、さらに16時間撹拌した。この反応混合物を水でクエンチし、ジエチルエーテルでゆっくりと抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。この反応混合物を逆相HPLC−MS法により、20〜80%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(5mM塩酸)。移動相B=アセトニトリル)、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(メチルアミノ)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(154mg、29%)を粘稠油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 3.80 − 3.53 (m, 1H), 3.04 − 2.81 (m, 3H), 2.69 (q, J = 4.8 Hz, 3H), 2.13 (s, 1H), 1.89 (s, 3H), 1.80 (s, 2H), 1.45 (d, J = 10.5 Hz, 12H), 1.38 (s, 2H), 1.29 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 270.23074, 実測値 271.3 (M+1)
+;保持時間: 0.47分(LC法A).
ステップ3:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[メチル−(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(メチルアミノ)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(154mg、0.5695mmol)のジメチルスルホキシド(2mL)溶液に、6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(103mg、0.5847mmol)、続いてジイソプロピルエチルアミン(500μL、2.871mmol)を加えた。フラスコにセプタムで蓋をし、油浴中、窒素(バルーン)下にて90℃で14時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、その後酢酸エチルで希釈し、ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[メチル−(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(141mg、58%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.65 (dd, J = 8.6, 7.2 Hz, 1H), 7.12 (s, 2H), 7.01 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.78 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 3.53 (q, J = 7.8, 7.4 Hz, 3H), 3.17 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 3.04 (s, 3H), 2.84 − 2.72 (m, 1H), 2.09 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 1.88 (td, J = 12.8, 5.7 Hz, 1H), 1.53 (dt, J = 14.6, 7.4 Hz, 2H), 1.36 (dd, J = 15.0, 10.6 Hz, 14H), 1.23 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 426.23007, 実測値 427.3 (M+1)
+;保持時間: 0.47分(LC法A).
ステップ4:tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]−メチル−アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのシンチレーションバイアル内で、2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(141mg、0.3858mmol)及びカルボニルジイミダゾール(65mg、0.4009mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)中で混合し、室温で2時間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[メチル−(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(134mg、0.3141mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(100μL、0.6687mmol)を加え、その反応物を室温で16時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、少量の1:1飽和塩化アンモニウム水溶液/ブラインで洗浄した。それらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた褐色残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノールを含むジクロロメタンまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]−メチル−アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(158mg、65%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.29 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.77 − 7.60 (m, 2H), 7.52 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.64 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.98 − 5.91 (m, 1H), 4.42 (dt, J = 8.3, 6.8 Hz, 2H), 4.14 − 4.04 (m, 1H), 3.91 (d, J = 13.9 Hz, 1H), 3.32 − 3.21 (m, 1H), 3.01 (s, 3H), 2.91 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 2.18 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 2.02 − 1.93 (m, 2H), 1.79 (td, J = 16.6, 14.4, 6.6 Hz, 2H), 1.65 − 1.48 (m, 2H), 1.37 (s, 9H), 1.30 (s, 3H), 1.25 (s, 3H), 1.22 − 1.14 (m, 2H), 0.67 (tdd, J = 13.3, 6.7, 3.6 Hz, 2H), 0.49 − 0.39 (m, 4H), 0.37 − 0.30 (m, 1H), 0.23 − 0.17 (m, 2H), 0.10 (dtd, J = 9.4, 5.1, 4.5, 2.3 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 769.3388, 実測値 770.45 (M+1)
+;保持時間: 0.67分(LC法A).
ステップ5:8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12,18−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物189)
tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]−メチル−アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(153mg、0.1986mmol)のジクロロメタン(1.2mL)及びトリフルオロ酢酸(150.0μL、1.960mmol)溶液を、室温で4時間撹拌した。溶媒をその後真空下除去した。その残渣を酢酸エチルに溶解し、2mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、その溶媒を除去し、高真空下で乾燥した。得られた残渣をジメチルスルホキシド(8mL)に溶解し、4Åモレキュラーシーブを加え、その反応混合物を10分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(98mg、0.6451mmol)及び炭酸カリウム(91mg、0.6584mmol)を加え、その反応混合物を130℃で一夜加熱した。この反応混合物を、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MS法により、20〜80%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(0.05%塩酸)、移動相B=アセトニトリル)、8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12,18−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物189)(76mg、60%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 10.54 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.13 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.67 (dd, J = 8.6, 7.3 Hz, 1H), 7.60 − 7.54 (m, 1H), 7.37 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.69 (dd, J = 8.7, 0.8 Hz, 1H), 5.92 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.43 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 4.37 (s, 1H), 3.37 (dd, J = 9.8, 7.2 Hz, 1H), 3.13 − 3.05 (m, 1H), 3.01 (s, 3H), 2.87 (d, J = 26.3 Hz, 1H), 2.24 (dd, J = 12.5, 9.1 Hz, 1H), 1.97 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 1.70 (s, 1H), 1.65 (s, 3H), 1.61 (s, 3H), 1.55 (dd, J = 12.5, 8.5 Hz, 1H), 1.50 − 1.40 (m, 4H), 0.72 − 0.59 (m, 2H), 0.50 − 0.39 (m, 4H), 0.34 (ddd, J = 15.9, 9.0, 6.9 Hz, 1H), 0.23 − 0.16 (m, 2H), 0.15 − 0.07 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 633.30975, 実測値 634.22 (M+1)
+;保持時間: 1.55分(LC法J).
実施例52:(14R)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物194)の調製
ステップ1:tert−ブチル(4R)2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
ラセミtert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(7g、16.97mmol)を、70mL/分で11.0分にわたり、40%メタノール/60%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak IG(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=32mg/mLのメタノール溶液500μL)に供し、2番目に溶出するエナンチオマーとして、tert−ブチル(4R)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(3.167g、90%)を得た。ESI−MS m/z 計算値 412.21442, 実測値 413.2 (M+1)
+;保持時間: 0.63分(LC法A).
ステップ2:tert−ブチル(4R)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(1.95g、5.420mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(1.03g、6.073mmol)を加え、その混合物を周囲温度で1時間撹拌した。この混合物に、tert−ブチル(4R)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(1.95g、4.301mmol)を含むテトラヒドロフラン(9mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(2.0mL、13.37mmol)を加え、その混合物を周囲温度で16時間撹拌した。この反応物を水(50mL)で希釈し、その混合物を塩酸(6M 5mL、30.00mmol)で酸性化した。その混合物を酢酸エチル(200mL)で抽出し、有機相を分離した。その有機相をブラインで洗浄し、合わせた水相を50mLの酢酸エチルで逆抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。得られた粗生成物を、50〜100%アセトニトリル/水で溶出する275gのC
18逆相カラムでのクロマトグラフィーに供した。生成物の画分を収集し、真空中で濃縮して、tert−ブチル(4R)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(2.73g、65%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.76 (s, 1H), 8.38 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.18 (dd, J = 12.6, 6.3 Hz, 2H), 6.74 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.16 (dd, J = 2.9, 1.4 Hz, 1H), 4.24 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.57 − 3.44 (m, 1H), 3.24 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.74 (t, J = 10.5 Hz, 1H), 2.01 (tt, J = 11.9, 6.5 Hz, 1H), 1.82 (q, J = 6.6 Hz, 3H), 1.49 (dt, J = 13.0, 6.9 Hz, 3H), 1.36 (d, J = 11.6 Hz, 10H), 1.33 − 1.24 (m, 6H), 1.17 (s, 3H), 0.89 − 0.75 (m, 4H), 0.71 − 0.60 (m, 2H), 0.54 − 0.44 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 753.30756, 実測値 754.4 (M+1)
+;保持時間: 3.69分(LC法D).
ステップ3:2−クロロ−N−[[6−[3−[(3R)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)
tert−ブチル(4R)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(2.73g、3.619mmol)のジクロロメタン(15mL)及びトルエン(5mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(3mL、38.94mmol)を加え、この混合物を周囲温度で48時間撹拌した。浴温を45℃に設定して溶媒を真空中で除去し、濃厚な黄色油を得た。この油をトルエン(20mL)で希釈し、その溶媒を浴温を45℃に設定して真空中で除去し、2−クロロ−N−[[6−[3−[(3R)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(2.78g、100%)を油として得、これをさらに精製することなく使用した。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.78 (s, 1H), 8.61 (s, 2H), 8.39 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.63 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.34 − 7.11 (m, 5H), 6.75 (dd, J = 8.6, 0.7 Hz, 1H), 6.18 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.24 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.36 (dt, J = 11.6, 6.1 Hz, 1H), 3.25 (q, J = 6.6 Hz, 2H), 2.89 − 2.71 (m, 1H), 2.30 (s, 2H), 1.93 (dd, J = 12.9, 7.6 Hz, 1H), 1.89 − 1.71 (m, 2H), 1.48 (q, J = 7.2, 6.3 Hz, 4H), 1.34 (s, 5H), 1.24 (d, J = 6.0 Hz, 4H), 0.89 − 0.75 (m, 4H), 0.70 − 0.62 (m, 2H), 0.55 − 0.46 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 653.2551, 実測値 654.3 (M+1)
+;保持時間: 2.49分(LC法D).
ステップ4:(14R)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物194)
2−クロロ−N−[[6−[3−[(3R)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(2.78g、3.619mmol)のNMP(50mL)溶液に、炭酸カリウム(2.5g、18.09mmol)を加えた。この混合物を窒素で5分間パージした。この混合物を135℃で22時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、水(150mL)に加えた。この混合物を塩酸(6M 7mL、42.00mmol)で注意深く酸性化し、泡状スラリーを得た。その固体を、中程度のフリットを用いた濾過により収集した。この湿潤濾過ケーキを酢酸エチル(200mL)に溶解し、100mLのブラインで洗浄し、次いで真空中で濃縮した。この粗生成物をアセトニトリルで希釈し、50%〜100%水/アセトニトリルで溶出する250gの逆相C18カラムでのクロマトグラフィーに供し、泡状物を得、これをさらに45℃にて48時間真空中で乾燥し、(14R)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物194)を得た(1.3g、57%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.51 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.99 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.09 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.21 (td, J = 6.6, 1.4 Hz, 2H), 3.92 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 3.15 (s, 1H), 2.95 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 2.78 − 2.64 (m, 1H), 2.12 (s, 1H), 1.90 − 1.70 (m, 4H), 1.60 (s, 6H), 1.51 (s, 3H), 1.47 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 1.31 (q, J = 12.0 Hz, 1H), 0.89 − 0.78 (m, 4H), 0.70 − 0.61 (m, 2H), 0.55 − 0.44 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 617.27844, 実測値 618.4 (M+1)
+;保持時間: 3.38分(LC法D).
実施例53:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物195)の調製
ステップ1:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(5.2g、14.45mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(2.8g、16.51mmol)を加え、その混合物を周囲温度で1時間撹拌した。この混合物に、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(6.0g、14.54mmol)を含むテトラヒドロフラン(15mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(6.5mL、43.47mmol)を加え、その混合物を周囲温度で16時間撹拌した。この反応物を水(150mL)で希釈し、その混合物を塩酸水溶液(6M 15mL、90.00mmol)で酸性化した。その混合物を酢酸エチル(300mL)で抽出し、有機相を分離した。その有機相をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、セライトで濾過し、真空中で濃縮して、白色沈殿を得た。この沈殿物をアセトニトリルでスラリー化し、その固体を中程度のガラスフリットを使用して濾過により収集し、アセトニトリルで洗浄した。その濾液を真空中で濃縮し、黄色油を得た。この粗製油をアセトニトリル及び少量のN−メチル−2−ピロリドンで希釈し、50%〜100%アセトニトリルを含む水で溶出する415gの逆相C
18カラムでのクロマトグラフィーに供し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(4.5g、41%)。ESI−MS m/z 計算値 753.30756, 実測値 754.4 (M+1)
+;保持時間: 3.79分(LC法D).
ステップ2:2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(5.9g、7.821mmol)のジクロロメタン(30mL)及びトルエン(15mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(6.0mL、77.88mmol)を加え、この混合物を周囲温度で18時間撹拌した。浴温を45℃に設定して溶媒を真空中で除去し、濃厚な黄色油を得た。この油をトルエン(125mL)で希釈し、その溶媒を浴温を45℃に設定して真空中で除去した。この油をトルエンで希釈し、その溶媒を真空中で除去し、濃粘稠黄色油である2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(6.0g、100%)を得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 653.2551, 実測値 654.3 (M+1)
+;保持時間: 2.6分(LC法B).
ステップ3:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物195)
2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(6.0g、7.810mmol)のNMP(140mL)溶液に、炭酸カリウム(5.3g、38.35mmol)を加えた。この混合物を窒素で5分間パージした。この混合物をその後150℃で22時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、水(300mL)に加え、オフホワイトの固体沈殿物を得た。その混合物を塩酸水溶液(6M 12mL、72.00mmol)で注意深く酸性化し、泡状スラリーを得た。その固体を、中程度のガラスフリットを用いた濾過により収集した。この湿潤濾過ケーキを酢酸エチル(500mL)に溶解し、200mLのブラインで洗浄した。その水相はわずかに混濁していたため、これを少量の6Nの塩酸で酸性化し、有機相に戻した。その水相を分離し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、薄黄色油を得た。この粗生成物を、アセトニトリルで希釈し、50%〜100%アセトニトリルを含む水で溶出する415gのC18逆相カラムでのクロマトグラフィーに供した。生成物をクリーム色の泡状物として単離した。この泡状物を真空中、45℃にて48時間乾燥し、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物195)を得た(3.32g、68%)。1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ 12.48 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.08 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.21 (td, J = 6.7, 1.3 Hz, 2H), 3.92 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.16 (s, 1H), 2.95 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.78 − 2.66 (m, 1H), 2.07 (s, 1H), 1.92 − 1.72 (m, 4H), 1.60 (s, 6H), 1.51 (s, 3H), 1.47 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 1.31 (q, J = 12.2 Hz, 1H), 0.89 − 0.77 (m, 4H), 0.69 − 0.61 (m, 2H), 0.53 − 0.45 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 617.27844, 実測値 618.4 (M+1)+;保持時間: 10.29分(LC法F).
化合物195のCa2+、Na+、及びK+塩を、化合物195とCa(OCH3)2、Na(OCH3)、及びKOHをそれぞれ混合して、すなわち、化合物195(1g)とCa(OCH3)2(83mg)をメタノール(65mL)中、室温で30分間及びその後65℃で30分間混合して、化合物195(0.6g(1mMol))を含むMeOH(40mL)と25重量%のNa(OCH3)を含むMeOH(250mL(1モル当量))を60℃で20分間混合して、及び化合物195(0.6g)を含むアセトン(11mL)と1NのKOH(1モル当量)を50℃で1時間混合して作製した。得られた高温溶液を濾過した後、濾液を蒸発乾固して、それぞれ所望の非晶質塩を得た(PXRDデータは示していない)。
実施例54:8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物196)及び8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物197)の調製
ステップ1:tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エトキシ]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(412mg、1.145mmol)及びカルボニルジイミダゾール(185.7mg、1.145mmol)を無水テトラヒドロフラン(10.47mL)中で混合し、50℃で60分間撹拌した。次に、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エトキシ]ピロリジン−1−カルボキシレート(431.5mg、1.041mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(400.7mg、393.6μL、2.632mmol)のテトラヒドロフラン溶液(7mL)を加えた。この反応物を、50℃で4時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸水溶液、続いてブラインで洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルにて、100%ヘキサンから75%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、オフホワイトの固体として、tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エトキシ]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(452mg、57%)。ESI−MS m/z 計算値 755.2868, 実測値 756.41 (M+1)
+;保持時間: 0.92分(LC法A).
ステップ2:8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物188)
tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エトキシ]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(410mg、0.5421mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、その混合物に、トリフルオロ酢酸(800μL、10.38mmol)を加えた。この反応溶液を室温で30分間撹拌した。この反応溶液を減圧下、真空中で濃縮乾固し、残渣を得た。この残渣を、炭酸カリウム(450mg、3.256mmol)、フッ化セシウム(105mg、0.6912mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(5mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、140℃に加熱し、20時間撹拌した。この反応混合物を室温まで放冷し、濾過し、その後逆相分取クロマトグラフィー(C
18カラム、30分で30%〜99%アセトニトリル(変性剤なし)を含む水(5mM塩酸))により精製し、白色固体の8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物188)を得た(330mg、97%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.55 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.59 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.09 (m, 2H), 6.93 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.08 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.21 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 4.10 (s, 2H), 3.88 (t, J = 11.8 Hz, 1H), 3.60 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 2.86 (s, 1H), 2.07 (dd, J = 11.9, 6.0 Hz, 1H), 1.81 (q, J = 6.6 Hz, 3H), 1.57 (d, J = 9.2 Hz, 6H), 1.47 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 1.23 (s, 2H), 0.94 − 0.75 (m, 4H), 0.64 (dd, J = 8.4, 4.5 Hz, 2H), 0.50 (dd, J = 7.8, 4.3 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 619.2577, 実測値 620.33 (M+1)
+;保持時間: 2.25分(LC法B).
ステップ3:8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物196)及び8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物197)
ラセミ化合物8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物188)(320mg、0.5112mmol)をキラルSFCクロマトグラフィーに供した。次のSFCプロトコルを採用した:ChiralPak AS−3(150×2.1mm)、3μm、35℃移動相:30%アセトニトリル:メタノール(90:10)、70%二酸化炭素。最初に溶出したエナンチオマーは、8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物196)であった(63mg、39%)。ESI−MS m/z 計算値 619.2577, 実測値 620.33 (M+1)
+;保持時間: 2.18分(LC法B).2番目に溶出したエナンチオマーは、8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物197)であった(62mg、39%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.56 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.59 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.08 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.21 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.88 (t, J = 11.9 Hz, 1H), 3.60 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.17 (d, J = 4.3 Hz, 3H), 2.86 (s, 1H), 2.08 (dd, J = 11.8, 5.9 Hz, 1H), 1.81 (q, J = 6.5 Hz, 3H), 1.57 (d, J = 9.4 Hz, 6H), 1.47 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 1.42 − 1.33 (m, 1H), 1.24 (s, 1H), 0.96 − 0.78 (m, 4H), 0.72 − 0.57 (m, 2H), 0.57 − 0.42 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 619.2577, 実測値 620.33 (M+1)
+;保持時間: 2.18分(LC法B).
実施例55:20,20−ジメチル−4−{3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物206)及び20,20−ジメチル−4−{3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物207)の調製
ステップ1:tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(350mg、0.9620mmol)及びカルボニルジイミダゾール(188mg、1.159mmol)をテトラヒドロフラン(8.0mL)中で混合し、室温で90分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(446mg、1.154mmol)、続いて無水1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(360μL、2.407mmol)を加え、その反応物を室温で30分間撹拌し、その後40℃に20時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから80%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、その後第二のシリカゲルカラムにより、100%ジクロロメタンから15%メタノールを含むジクロロメタンの勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(360mg、51%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 731.3232, 実測値 732.5 (M+1)
+;保持時間: 2.14分(LC法G).
ステップ2:20,20−ジメチル−4−{3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物198)
tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(360mg、0.4916mmol)、炭酸カリウム(400mg、2.894mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びNMP(10mL)を20mLのマイクロ波バイアルに加え、窒素でパージし、蓋をして、160℃に加熱し、96時間撹拌した。その反応容器を室温に冷却し、濾過し、その濾液を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、次いで、シリカゲルクロマトグラフィーにて、100%ヘキサンから90%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、20,20−ジメチル−4−{3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物198)(59.7mg、20%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.42 (s, 1H), 8.17 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.88 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.43 − 4.29 (m, 1H), 4.24 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 4.00 − 3.87 (m, 1H), 2.75 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 2.16 − 2.12 (m, 1H), 2.03 − 1.94 (m, 2H), 1.76 (q, J = 7.1 Hz, 3H), 1.57 (d, J = 15.2 Hz, 6H), 1.47 (t, J = 12.3 Hz, 2H), 1.10 − 1.05 (m, 6H), 0.97 (s, 6H), 0.91 − 0.75 (m, 2H), 0.25 (t, J = 7.2 Hz, 1H). ESI−MS m/z 計算値 595.29407, 実測値 596.2 (M+1)
+;保持時間: 1.94分(LC法E).
ステップ3:20,20−ジメチル−4−{3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物206)及び20,20−ジメチル−4−{3−[2−(2,2,3,3−テトラシクロプロピル)エトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物207)
ラセミ20,20−ジメチル−4−{3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物198)(45.4mg、0.07544mmol)を、0.5mL/分で、32%アセトニトリル:メタノール(90:10、変性剤なし)/68%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFCクロマトグラフィーにより分離し、最初に溶出するエナンチオマーとして、20,20−ジメチル−4−{3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物206)(18.9mg、84%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 595.29407, 実測値 596.2 (M+1)
+;保持時間: 1.94分(LC法E).2番目に溶出したエナンチオマーは、白色固体としての20,20−ジメチル−4−{3−[2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)エトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物207)であった(19.2mg、85%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.38 (s, 1H), 8.17 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.12 − 6.99 (m, 2H), 5.88 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.43 − 4.30 (m, 1H), 4.24 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.93 (t, J = 12.1 Hz, 1H), 2.74 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 2.17 − 2.11 (m, 1H), 2.04 − 1.96 (m, 2H), 1.76 (q, J = 7.2 Hz, 3H), 1.59 (s, 6H), 1.47 (t, J = 12.1 Hz, 2H), 1.08 (s, 6H), 0.97 (s, 6H), 0.92 − 0.71 (m, 2H), 0.25 (t, J = 7.2 Hz, 1H). ESI−MS m/z 計算値 595.29407, 実測値 596.2 (M+1)
+;保持時間: 1.94分(LC法E).
実施例56:(14S)−12,12−ジメチル−8−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物208)の調製
ステップ1:3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロパン−1−オール
1Lの三口丸底フラスコに、メカニカルスターラー、冷却浴、添加漏斗及びJ−Kem温度プローブを取り付けた。この容器に、窒素雰囲気下で水素化アルミニウムリチウムペレット(6.3g、0.1665mol)を充填した。この容器に、その後窒素雰囲気下でテトラヒドロフラン(200mL)を充填した。この混合物を室温で0.5時間撹拌し、ペレットを溶解した。この冷却浴に、その後粉砕した氷を含む水を入れたところ、反応温度が0℃に下がった。添加漏斗に、3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロパン酸(20g、0.1281mol)のテトラヒドロフラン(60mL)溶液を入れ、その透明な淡黄色溶液を1時間かけて滴下した。添加終了後、その混合物をゆっくりと室温まで加温し、撹拌を24時間続けた。その懸濁液を、氷浴を使用して0℃に冷却し、その後、水(6.3mL)、続いて水酸化ナトリウム溶液(15重量%、6.3mL)、次いで最後に水(18.9mL)を非常にゆっくりと滴下してクエンチした。得られた白色懸濁液の反応温度は5℃を記録した。この懸濁液を約5℃で30分間撹拌し、次いで、20mmのセライト層を通して濾過した。その濾過ケーキをテトラヒドロフラン(2×100mL)で洗浄した。濾液を硫酸ナトリウム(150g)で乾燥し、その後濾過した。その濾液を減圧下濃縮して、生成物である3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロパン−1−オールのテトラヒドロフラン混合物(
1H−NMRによる測定で、73重量%の生成物(10.95g)及び27重量%のテトラヒドロフラン)を含む透明な無色油(15g)を得た。回転蒸発による蒸留物を、大気圧にて、30cmのVigreuxカラムを使用して蒸留し、60重量%のテトラヒドロフラン及び40重量%の生成物(3.5g)を含む8.75gの残渣を得た。これらの生成物を含むテトラヒドロフラン混合物を合わせ、3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロパン−1−オール(61重量%を含むテトラヒドロフラン14.45g、収率79%)を得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 4.99 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 3.38 (dd, J = 5.8, 0.9 Hz, 2H), 1.04 (d, J = 0.9 Hz, 6H).
ステップ2:tert−ブチル3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート
3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロパン−1−オール(10g、70.36mmol)及びtert−ブチル3−ヒドロキシピラゾール−1−カルボキシレート(12.96g、70.36mmol)のトルエン(130mL)混合物を、トリフェニルホスフィン(20.30g、77.40mmol)に続いてイソプロピルN−イソプロポキシカルボニルイミノカルバメート(14.99mL、77.40mmol)で処理し、その混合物を110℃で16時間撹拌した。その黄色溶液を減圧下濃縮し、ヘプタン(100mL)で希釈し、沈殿したトリフェニルホスフィンオキシドを濾過により除去し、ヘプタン/トルエン4:1(100mL)で洗浄した。その黄色濾液を蒸発させ、その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより、酢酸エチルを含むヘキサン(0〜40%)の直線勾配で精製し、tert−ブチル3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート(12.3g、57%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.10 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 6.15 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.18 (s, 2H), 1.55 (s, 9H), 1.21 (s, 6H). ESI−MS m/z 計算値 308.13477, 実測値 309.0 (M+1)
+;保持時間: 1.92分(LC法B).
ステップ3:3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−1H−ピラゾール
tert−ブチル3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート(13.5g、43.79mmol)を、4Mの塩化水素のジオキサン溶液(54.75mL、219.0mmol)と反応させ、その混合物を45℃で1時間撹拌した。その反応混合物を蒸発乾固し、その残渣を、1Mの水酸化ナトリウム水溶液(100mL)及びメチルtert−ブチルエーテル(100mL)で抽出し、ブライン(50mL)で洗浄し、メチルtert−ブチルエーテル(50mL)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−1H−ピラゾール(9.0g、96%)をオフホワイトのワックス状固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 11.91 (s, 1H), 7.52 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 5.69 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 4.06 (s, 2H), 1.19 (s, 6H). ESI−MS m/z 計算値 208.08235, 実測値 209.0 (M+1)
+;保持時間: 1.22分(LC法B).
ステップ4:tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(10.4g、41.9mmol)及び3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−1H−ピラゾール(9.0g、41.93mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(110mL)溶液に、炭酸カリウム(7.53g、54.5mmol)及び1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(706mg、6.29mmol)を加え、その混合物を室温で16時間撹拌した。そのクリーム色の懸濁液を冷水浴で冷却し、冷水(130mL)をゆっくりと加えた。その濃懸濁液を室温で1時間撹拌し、濾過し、水で洗浄して、真空下乾燥した後、tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(17.6g、99%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.44 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.26 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.27 (s, 2H), 1.57 (s, 9H), 1.24 (s, 6H). ESI−MS m/z 計算値 419.12234, 実測値 420.0 (M+1)
+;保持時間: 2.36分(LC法B).
ステップ5:2−クロロ−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(17.6g、40.25mmol)をイソプロパノール(85mL)に懸濁し、塩酸(6M 34mL、201mmol)で処理し、3時間加熱還流した(還流でほぼ完全に溶液状態になり、再び沈殿し始めた)。この懸濁液を還流にて水(51mL)で希釈し、2.5時間撹拌しながら室温まで放冷した。固体を濾過により収集し、イソプロパノール/水1:1(50mL)、追加の水で洗浄し、真空下、45〜50℃にて乾燥キャビネット内で、窒素を一夜流して乾燥し、2−クロロ−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(13.7g、91%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 13.61 (s, 1H), 8.44 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.39 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.25 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.28 (s, 2H), 1.24 (s, 6H). ESI−MS m/z 計算値 363.05975, 実測値 364.0 (M+1)
+;保持時間: 1.79分(LC法B).
ステップ6:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(174.5mg、0.4702mmol)及びカルボニルジイミダゾール(95.31mg、0.5878mmol)を、テトラヒドロフラン(2.223mL)中で混合し、室温で90分間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(194mg、0.4702mmol)を、テトラヒドロフラン(855μL)溶液として加え、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(357.9mg、2.351mmol)を加え、その反応物を50℃で2.5時間撹拌した。室温で4日間撹拌を続けた。この反応物をその後酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、純粋な生成物及び出発物質の酸が混じった画分を得た。出発酸を含む混合画分を合わせ、蒸発させ、逆相HPLC−MS法により、Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)を使用して、30〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)、純粋な生成物の画分を、元のシリカカラムからの純粋な物質と合わせ、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(110.4mg、31%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 757.2636, 実測値 758.4 (M+1)
+;保持時間: 0.9分(LC法A).
ステップ7:2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(110.4mg、0.1456mmol)を含む丸底フラスコに、ジクロロメタン(2mL)及びトリフルオロ酢酸(450μL、5.841mmol)を加えた。室温で1時間後、反応物を蒸発乾固した。この粗製反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムで中和し、酢酸エチルで抽出した。生成物が析出し、少量のメタノールを使用して抽出を助けた。その有機層を分離し、蒸発させて、2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(95mg、99%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 657.2112, 実測値 658.4 (M+1)
+;保持時間: 1.62分(LC法B).
ステップ8:(14S)−12,12−ジメチル−8−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物208)
バイアルに、フッ化セシウム(33.5mg、0.2205mmol)、炭酸カリウム(100mg、0.7236mmol)、3Åモレキュラーシーブ及び2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(95mg、0.1443mmol)のジメチルスルホキシド(2.5mL)溶液を加えた。この反応物に蓋をし、予熱した150℃の油浴に一夜置いた。この反応物を室温に冷却し、濾過し、HPLC(30%〜99%アセトニトリル:水、0.1%塩酸変性剤を含む)で精製し、(14S)−12,12−ジメチル−8−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物208)(45.5mg、51%)を黄褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.49 (s, 1H), 8.23 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.18 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.27 − 4.19 (m, 2H), 3.92 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 3.16 (s, 1H), 2.95 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 2.71 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 2.13 (s, 1H), 1.86 (dd, J = 11.8, 5.2 Hz, 1H), 1.77 (s, 1H), 1.65 − 1.48 (m, 9H), 1.35 (dd, J = 25.8, 14.3 Hz, 1H), 1.24 (s, 6H). ESI−MS m/z 計算値 621.2345, 実測値 622.3 (M+1)
+;保持時間: 2.24分(LC法B).
実施例57:(14S)−12,12−ジメチル−8−[3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチルブトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物212)の調製
ステップ1:(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロピル)メタンスルホネート
3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロパン−1−オール(17g、104.1mmol)の脱水ジクロロメタン(150mL)溶液に、トリエチルアミン(45.0mL、322.9mmol)を加えた。この反応物を0℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド(10mL、129.2mmol)を窒素雰囲気下でゆっくりと滴下した。得られた不均一な混合物を周囲温度に加温しながら1時間撹拌した。この反応物をその後冷水(150mL)でクエンチし、ジクロロメタン(200mL)で2回抽出した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて(300mbarで浴温20℃)、3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロピルメタンスルホネート(18.4g、80%)を透明帯黄色液体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 4.13 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 3.03 (d, J = 2.4 Hz, 3H), 1.21 (d, J = 2.4 Hz, 6H).
ステップ2:4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブタンニトリル
(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロピル)メタンスルホネート(30.00g、136.2mmol)のジメチルスルホキシド(150mL)溶液に、シアノナトリウム(20.05g、409.1mmol)を加えた。この反応物に還流冷却器を取り付け、120℃で3日間加熱した。この反応物をその後0℃に冷却し、氷水に続いてブラインを加えた。この反応混合物をその後エーテルで2回抽出し、有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブタンニトリル(18.43g、90%)をオレンジ色の液体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 2.56 (s, 2H), 1.33 (s, 6H).
ステップ3:4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブタン酸
4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブタンニトリル(12g、39.70mmol)のエタノール(100mL)溶液に、水酸化ナトリウム(6M 35mL、210.0mmol)を加えた。得られた透明な琥珀色溶液を70℃で一夜加熱した。その反応混合物を周囲温度に冷却し、水(30mL)をこの反応混合物に加え、それをエーテルで抽出した。そのエーテル層を6Mの水酸化ナトリウムで洗浄した。水層を合わせ、その水溶液を、濃塩酸で0℃にて注意深くpH=1に調整した。この混合物を、その後エーテル(3×100mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して(300mbarで浴温20℃)、4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブタン酸(3.8g、28%)を得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 2.48 (s, 2H), 1.27 − 1.26 (s, 6H).
ステップ4:4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブタン−1−オール
水素化アルミニウムリチウム(438mg、11.24mmol)のエーテル(30mL)スラリーに、添加漏斗を介して4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブタン酸(3.8g、11.17mmol)のエーテル(30mL)溶液を0℃にて窒素雰囲気下で滴下した。得られたスラリーを周囲温度で24時間撹拌した。その反応混合物を氷浴で冷却し、水(450μL、24.98mmol)(ゆっくりと)、続いて水酸化ナトリウム(6M 450μL、2.700mmol)、次いで水(1.35mL、74.94mmol)で順次クエンチし、白色の粒状スラリーを得、これをさらに無水硫酸マグネシウムとともに30分間撹拌し、その後セライトで濾過した。その沈殿物をエーテルで洗浄し、濾液を濃縮し(約400mbar及び20℃の水浴)、4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブタン−1−オール(1.5g、86%)を無色液体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 3.77 (td, J = 7.3, 0.8 Hz, 2H), 1.79 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 1.15 (d, J = 0.8 Hz, 6H).
ステップ5:tert−ブチル3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート
4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブタン−1−オール(1.0g、6.404mmol)、tert−ブチル3−ヒドロキシピラゾール−1−カルボキシレート(1.2g、6.515mmol)、トリフェニルホスフィン(1.9g、7.244mmol)の脱水テトラヒドロフラン(10mL)溶液を氷浴で冷却し、窒素雰囲気下でDIAD(1.5mL、7.618mmol)をゆっくりと加えた。この反応物を室温までゆっくりと加温し、一夜撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下蒸発させた。この残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから50%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート(650mg、31%)を無色油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.83 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 5.84 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 4.38 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.98 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.61 (s, 9H), 1.18 (s, 6H). ESI−MS m/z 計算値 322.15042, 実測値 323.18 (M+1)
+;保持時間: 0.74分(LC法A).
ステップ6:3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブトキシ)−1H−ピラゾール
tert−ブチル3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート(650mg、2.017mmol)及びトリフルオロ酢酸(1mL、12.98mmol)のジクロロメタン(4mL)溶液を室温で4時間撹拌した。揮発性物質を真空下除去し、その残渣を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブトキシ)−1H−ピラゾール(448mg、100%)を無色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 222.09799, 実測値 223.09 (M+1)
+;保持時間: 0.53分(LC法A).
ステップ7:tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブトキシ)−1H−ピラゾール(448mg、2.016mmol)、tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(501mg、2.019mmol)、炭酸カリウム(336mg、2.431mmol)及び1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(46mg、0.4101mmol)のジメチルスルホキシド(5mL)混合物を室温で15時間撹拌した。この反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。この残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから20%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(471mg、54%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.36 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.19 (dd, J = 8.2, 1.8 Hz, 1H), 7.69 (dd, J = 8.2, 1.8 Hz, 1H), 5.94 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.38 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.03 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.62 (d, J = 2.1 Hz, 9H), 1.22 (s, 6H). ESI−MS m/z 計算値 433.138, 実測値 434.2 (M+1)
+;保持時間: 0.91分(LC法A).
ステップ8:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(150mg、0.3457mmol)のトリフルオロ酢酸(150μL、1.947mmol)及びジクロロメタン(1mL)溶液を室温で2時間撹拌した。溶媒を除去し、その残渣を高真空下で乾燥し、白色固体を得た。この固体のテトラヒドロフラン(2mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(68mg、0.4194mmol)を加え、その反応混合物を室温で4時間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(146mg、0.3539mmol)を含むテトラヒドロフラン(2mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(110μL、0.7356mmol)を加え、その反応物を16時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウムとブラインの混合物(1:1)で洗浄した。それらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた褐色残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノール/ジクロロメタンまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(82mg、31%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 771.27924, 実測値 772.36 (M+1)
+;保持時間: 0.89分(LC法A).
ステップ9:(14S)−12,12−ジメチル−8−[3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチルブトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物212)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(82mg、0.1062mmol)のジクロロメタン(500μL)及びトリフルオロ酢酸(100μL、1.307mmol)溶液を、室温で4時間撹拌した。溶媒をその後除去し、その残渣を真空下乾燥した。この残渣をジメチルスルホキシド(5mL)に溶解し、オーブン乾燥した3Åモレキュラーシーブを加え、その反応混合物を10分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(51mg、0.3357mmol)及び炭酸カリウム(48mg、0.3473mmol)を加え、その反応混合物を130℃で一夜加熱した。この反応混合物を、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MS法により、50〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(0.05%塩酸)、移動相B=アセトニトリル)、(14S)−12,12−ジメチル−8−[3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチルブトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物212)(34.5mg、51%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 9.84 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.54 (dt, J = 15.1, 7.2 Hz, 2H), 7.27 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.57 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.91 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.38 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.91 (s, 1H), 3.41 − 3.31 (m, 1H), 3.17 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 3.06 (t, J = 9.7 Hz, 1H), 2.62 (s, 1H), 2.09 (dd, J = 12.3, 7.9 Hz, 1H), 2.03 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.62 (d, J = 3.6 Hz, 11H), 1.22 (d, J = 0.8 Hz, 6H). ESI−MS m/z 計算値 635.2502, 実測値 636.2 (M+1)
+;保持時間: 1.14分(LC法J).
実施例58:8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1)(化合物209)、8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2)(化合物210)、8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1、エナンチオマー1)(化合物215)、8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1、エナンチオマー2)(化合物216)、8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2、エナンチオマー1)(化合物218)及び8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2、エナンチオマー2)(化合物219)の調製
ステップ1:tert−ブチルN−[2−(3,3−ジメチルブチルアミノ)エチル]カルバメート
tert−ブチルN−(2−アミノエチル)カルバメート(25g、156.04mmol)のメタノール(400mL)溶液に、3,3−ジメチルブタナール(20mL、159.35mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(6.2g、163.88mmol)をゆっくりと加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を濃縮し、次いで、その残渣を酢酸エチル(500mL)に再溶解した。得られた溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×300mL)及びブライン(1×500mL)で2回洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を濾過し、濃縮して、tert−ブチルN−[2−(3,3−ジメチルブチルアミノ)エチル]カルバメート(37.5g、96%)を油として得た。ESI−MS m/z: 244.37, 実測値 245.5 (M+1)
+;保持時間: 2.25分(LC法P).
ステップ2:1−(3,3−ジメチルブチル)イミダゾリジン−2−オン
1000mLのフラスコ内で、tert−ブチルN−[2−(3,3−ジメチルブチルアミノ)エチル]カルバメート(15.8g、64.65mmol)にテトラヒドロフラン(200mL)を加えた。固体のカリウムtert−ブトキシド(21.77g、194.0mmol)を加え、得られた黄色溶液を60℃で3時間加熱した。その混合物を周囲温度に冷却し、塩酸水溶液(1M)でpH=1〜2に酸性化し、減圧下濃縮した。その水性残渣を酢酸エチル(2×200mL)で抽出し、有機相をブライン(100mL)で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、ベージュ色の固体を得、これをシリカゲルフラッシュでカラムクロマトグラフィー(0%〜10%メタノールを含む酢酸エチル)により精製し、1−(3,3−ジメチルブチル)イミダゾリジン−2−オン(8.3g、72%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) ppm 0.89 (s, 9H), 1.26−1.37 (m, 2H), 2.97−3.09 (m, 2H), 3.14−3.22 (m, 2H), 3.24−3.32 (m, 2H), 6.12−6.32 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 170.252, 実測値 171.2 (M+1)
+;保持時間: 2.17分(LC法H).
ステップ3:tert−ブチル4−[3−[[6−[(2,6−ジクロロピリジン−3−カルボニル)スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
窒素をパージした100mLの丸底フラスコに、窒素下で2,6−ジクロロピリジン−3−カルボン酸(220mg、1.146mmol)、カルボニルジイミダゾール(185mg、1.141mmol)及び無水テトラヒドロフラン(7mL)を充填した。この混合物を、窒素下、室温で1時間撹拌した。別の100mLのフラスコに、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(485mg、1.137mmol)の無水テトラヒドロフラン(3mL)溶液を窒素雰囲気下で調製し、それを続いてシリンジを介してこの活性化エステル溶液に加えた。1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(373μL、2.494mmol)をシリンジを介して加え、その反応混合物を室温で窒素雰囲気下、6時間撹拌した。溶媒を減圧下除去し、得られた濃厚油をクエン酸水溶液で処理した。2相を分離した。その水相を酢酸エチル(30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過してその溶媒を蒸発させた後、その残渣をジクロロメタンに溶解し、シリカゲルクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(30分で0%〜100%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[3−[[6−[(2,6−ジクロロピリジン−3−カルボニル)スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(412mg、60%)を白色固体泡状物のジアステレオマー混合物として得た。ESI−MS m/z 計算値 599.1736, 実測値 600.21 (M+1)
+;保持時間: 0.77分(LC法A).
ステップ4:8−クロロ−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン
tert−ブチル4−[3−[[6−[(2,6−ジクロロピリジン−3−カルボニル)スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(412mg、0.6860mmol)のジクロロメタン(4mL)及びトリフルオロ酢酸(0.55mL、7.187mmol)溶液を、室温で4時間撹拌した。その溶媒を除去し、その残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解した。この溶液をその後飽和重炭酸ナトリウム溶液及び水で洗浄した。その有機抽出物を濃縮し、真空下乾燥した。得られた残渣をジメチルスルホキシド(3mL)に溶解し、3Åモレキュラーシーブを加え、その反応混合物を10分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(312.5mg、2.057mmol)及び炭酸カリウム(288.4mg、2.087mmol)を加え、その反応混合物を140℃で一夜加熱した。反応混合物を濾過し、水をその濾液に加えた。この溶液を酢酸エチルで抽出し、その有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた褐色残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから50%ジクロロメタン/メタノールまでの勾配を使用して精製し、8−クロロ−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオンを得た(98mg、31%)。ESI−MS m/z 計算値 463.1445, 実測値 464.19 (M+1)
+;保持時間: 0.74分(LC法A).
ステップ5:8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1)(化合物209)及び8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2)(化合物210)
4mLのバイアルに、8−クロロ−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(89mg、0.1918mmol)、1−(3,3−ジメチルブチル)イミダゾリジン−2−オン(46mg、0.2702mmol)、Pd
2(dba)
3(46mg、0.05023mmol)、Xantphos(29mg、0.05012mmol)、炭酸セシウム(314mg、0.9637mmol)及び無水ジオキサン(3mL)を充填した。この混合物に窒素を1〜2分間注入し、蓋をして、120℃で14時間撹拌した。その溶媒を蒸発させ、その反応物をジメチルスルホキシド(900μL)で希釈し、精密濾過し、アセトニトリルを含む水の勾配(15分で1〜99%)及び変性剤として塩酸を使用した逆相分取HPLC(C
18)に供し、最初に溶出するジアステレオマーペアとして、8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1)(化合物209)を得(34mg、59%)、ESI−MS m/z 計算値 597.30975, 実測値 598.36 (M+1)
+;保持時間: 2.04分(LC法B)、2番目に溶出するジアステレオマーペアとして、8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2)(化合物210)を得た(63.5mg、定量的)。ESI−MS m/z 計算値 597.30975, 実測値 598.36 (M+1)
+;保持時間: 2.07分(LC法B).
ステップ6:8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1、エナンチオマー1)(化合物215)及び8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1、エナンチオマー2)(化合物216)
8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1)(化合物209)(31mg、0.05134mmol)を、キラルSFCクロマトグラフィーに供した。次のSFCプロトコルを採用した:ChiralPak AS−3(150×2.1mm)、3μm、35℃移動相:30%アセトニトリル:メタノール(90:10)、70%二酸化炭素。最初に溶出したエナンチオマーは、8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1、エナンチオマー1)(化合物215)であった(8.1mg、52%)。ESI−MS m/z 計算値 597.30975, 実測値 598.1 (M+1)
+;保持時間: 2.06分(LC法B).2番目に溶出したエナンチオマーは、8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア1、エナンチオマー2)(化合物216)(9.1mg、58%)であった。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.39 (s, 1H), 7.57 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.10 − 6.82 (m, 2H), 6.68 (d, J = 30.7 Hz, 1H), 4.17 (s, 1H), 4.03 − 3.79 (m, 2H), 3.46 (p, J = 8.5, 7.9 Hz, 2H), 3.21 (dd, J = 10.3, 6.1 Hz, 2H), 3.00 (s, 2H), 2.10 (s, 1H), 1.79 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 1.52 (d, J = 50.3 Hz, 9H), 1.40 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 1.28 (d, J = 40.1 Hz, 3H), 1.03 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 0.92 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 597.30975, 実測値 598.2 (M+1)
+;保持時間: 2.06分(LC法B).
ステップ7:8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2、エナンチオマー1)(化合物218)及び8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2、エナンチオマー2)(化合物219)
8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2)(化合物210)(60mg)を、キラルSFCクロマトグラフィーに供した。次のSFCプロトコルを採用した:Phenomenex LUX−4 AS−H(250×10mm)、5μm、移動相:42%メタノール(変性剤なし)、58%二酸化炭素、24mg/mLメタノール溶液で10mL/分にて70μL注入。最初に溶出したエナンチオマーは、8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2、エナンチオマー1)(化合物218)であった(9mg、30%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.11 (s, 1H), 7.56 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.51 − 7.31 (m, 2H), 7.15 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 6.68 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.03 − 3.80 (m, 1H), 3.45 (t, J = 8.3 Hz, 2H), 3.25 − 3.16 (m, 2H), 3.08 (s, 2H), 2.25 (d, J = 21.1 Hz, 1H), 1.84 (dd, J = 11.9, 5.8 Hz, 1H), 1.71 (s, 1H), 1.57 (s, 3H), 1.49 (s, 4H), 1.47 − 1.33 (m, 3H), 1.29 − 1.17 (m, 7H), 0.92 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 597.30975, 実測値 598.36 (M+1)
+;保持時間: 0.82分(LC法A).2番目に溶出したエナンチオマーは、8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12,17−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマーペア2、エナンチオマー2)(化合物219)(14mg、46%)であった。ESI−MS m/z 計算値 597.30975, 実測値 598.33 (M+1)
+;保持時間: 2.11分(LC法B).
実施例59:(14S)−8−{3−[(4,4−ジメチルシクロヘキシル)メチル]−2−オキソイミダゾリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物217)の調製
ステップ1:tert−ブチルN−[2−[(4,4−ジメチルシクロヘキシル)メチルアミノ]エチル]カルバメート
4,4−ジメチルシクロヘキサンカルバルデヒド(250mg、1.783mmol)の撹拌無水メタノール(10mL)溶液に、tert−ブチルN−(2−アミノエチル)カルバメート(286mg、1.785mmol)及び無水メタノール(1mL)の溶液を窒素下で加えた。その黄色溶液を周囲温度で1時間撹拌した後、これを0℃に冷却した(氷水浴)。次に、水素化ホウ素ナトリウム(142mg、3.753mmol)を2回に分けてゆっくりと加え、その混合物を周囲温度に加温し、撹拌を15時間続けた。揮発性物質を減圧下除去した。その残渣を酢酸エチル(30mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×15mL)及びブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、tert−ブチルN−[2−[(4,4−ジメチルシクロヘキシル)メチルアミノ]エチル]カルバメート(481mg、95%)を黄色ガムとして得た。その粗製物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 284.24637, 実測値 285.3 (M+1)
+;保持時間: 1.04分(LC法B).
ステップ2:1−[(4,4−ジメチルシクロヘキシル)メチル]イミダゾリジン−2−オン
固体のカリウムtert−ブトキシド(300mg、2.674mmol)を、tert−ブチルN−[2−[(4,4−ジメチルシクロヘキシル)メチルアミノ]エチル]カルバメート(240mg、0.8438mmol)の無水テトラヒドロフラン(12mL)溶液に窒素下で加え、その反応混合物を70℃で13時間加熱した。この不均一な混合物を周囲温度まで放冷し、塩酸(1.0M 3.5mL、3.500mmol)で酸性化した。揮発物を減圧下で除去した(乾固しない)。その水性残渣を酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、有機層を合わせ、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(30分で0〜10%メタノールを含むジクロロメタンの勾配)により精製して、1−[(4,4−ジメチルシクロヘキシル)メチル]イミダゾリジン−2−オン(62mg、35%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ベンゼン−d
6) δ 5.42 (s, 1H), 3.10 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 2.84 − 2.77 (m, 2H), 2.77 − 2.71 (m, 2H), 1.58 − 1.52 (m, 2H), 1.46 − 1.42 (m, 2H), 1.38 (dq, J = 10.7, 3.5 Hz, 1H), 1.27 − 1.20 (m, 2H), 1.19 − 1.12 (m, 2H), 1.00 (s, 3H), 0.92 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 210.17322, 実測値 211.2 (M+1)
+;保持時間: 1.17分(LC法B).
ステップ3:(14S)−8−{3−[(4,4−ジメチルシクロヘキシル)メチル]−2−オキソイミダゾリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物217)
4mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(50mg、0.1111mmol)、1−[(4,4−ジメチルシクロヘキシル)メチル]イミダゾリジン−2−オン(26mg、0.1236mmol)、炭酸セシウム(130mg、0.3990mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(10mg、0.01728mmol)(Xantphos)及び無水ジオキサン(1.5mL)をこの順に充填した。窒素をこの不均一な混合物に2分間パージした。次に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(10mg、0.01092mmol)を窒素下で加え、窒素をこの混合物にさらに2分間パージし、このバイアルに窒素下で蓋をした。この混合物を115℃で一夜撹拌した。この混合物を周囲温度まで放冷し、氷酢酸(60μL、1.055mmol)で中和した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣をジメチルスルホキシド(1.5mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。この試料を、分取逆相HPLC−MS(Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)、30〜99%アセトニトリルを含む水による15分にわたるデュアルグラジエントラン(変性剤として塩酸))を使用して精製した。所望の生成物画分を合わせ、減圧下濃縮し、その残渣を酢酸エチル(25mL)に取り、ブライン(10mL)で洗浄した。この有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、(14S)−8−{3−[(4,4−ジメチルシクロヘキシル)メチル]−2−オキソイミダゾリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物217)(7.5mg、11%)を薄帯黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 7.70 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.15 (dd, J = 7.2, 0.8 Hz, 1H), 6.65 (dd, J = 8.5, 0.8 Hz, 1H), 4.10 − 4.07 (m, 1H), 4.07 − 4.02 (m, 1H), 4.02 − 3.95 (m, 1H), 3.56 − 3.52 (m, 1H), 3.51 − 3.47 (m, 1H), 3.23 (dd, J = 10.2, 6.7 Hz, 1H), 3.18 − 3.09 (m, 2H), 3.07 − 2.98 (m, 1H), 2.86 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 2.21 − 2.07 (m, 1H), 1.83 (dd, J = 11.7, 5.4 Hz, 2H), 1.64 (s, 3H), 1.63 − 1.55 (m, 5H), 1.55 (s, 3H), 1.48 − 1.35 (m, 3H), 1.31 − 1.27 (m, 2H), 1.22 − 1.16 (m, 3H), 0.91 (s, 6H). ESI−MS m/z 計算値 623.3254, 実測値 624.4 (M+1)
+;保持時間: 2.13分(LC法B).
実施例60:12,12−ジメチル−8−{3−[3−メチル−2−(プロパン−2−イル)ブトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物220)の調製
ステップ1:tert−ブチル3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート
2−イソプロピル−3−メチル−ブタン−1−オール(500mg、3.839mmol)、tert−ブチル3−ヒドロキシピラゾール−1−カルボキシレート(705mg、3.838mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.16g、4.423mmol)の脱水テトラヒドロフラン(20mL)溶液を氷浴で冷却し、窒素雰囲気下でDIAD(830μL、4.216mmol)をゆっくりと加えた。この反応物を室温までゆっくりと加温し、一夜撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下蒸発させた。この残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0〜50%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配で精製し、tert−ブチル3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート(980mg、86%)を透明油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.82 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 5.84 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.29 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 1.91 (pd, J = 6.9, 5.6 Hz, 2H), 1.61 (s, 9H), 1.44 − 1.24 (m, 1H), 0.98 (d, J = 6.8 Hz, 6H), 0.92 (d, J = 6.9 Hz, 6H). ESI−MS m/z 計算値 296.21, 実測値 297.21 (M+1)
+;保持時間: 0.84分(LC法A).
ステップ2:3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)−1H−ピラゾール
250mLの丸底フラスコに、tert−ブチル3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート(980mg、3.306mmol)、ジクロロメタン(10mL)及びメチルアルコール(10mL)を入れた。この透明溶液に、塩化水素の1,4−ジオキサン溶液(4M 4.1mL、16.40mmol)を、シリンジを介して加えた。その均一な溶液を45℃で19時間撹拌した。2当量、4Mの塩化水素を含む1,4−ジオキサンをさらに加え、さらに1時間撹拌した。その揮発性物質を減圧下除去した。その残渣を酢酸エチル(50mL)に取り、1Nの水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した。これらの層を分離し、その水相を酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を蒸発させて、3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)−1H−ピラゾール(490mg、76%)を無色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 196.15756, 実測値 197.1 (M+1)
+;保持時間: 0.72分(LC法A).
ステップ3:エチル2−クロロ−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
エチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(547mg、2.486mmol)、3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)−1H−ピラゾール(488mg、2.486mmol)及び炭酸カリウム(412mg、2.981mmol)を無水ジメチルスルホキシド(6mL)中で混合した。1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(56mg、0.4992mmol)を加え、その混合物を室温で窒素下にて16時間撹拌した。この反応混合物を水(80mL)で希釈し、15分間撹拌した。得られた白色固体を濾過により収集し、水で洗浄した。この固体をジクロロメタンに溶解し、硫酸マグネシウムで乾燥した。その混合物を濾過し、その濾液を蒸発させ、エチル2−クロロ−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレートを得た(900mg、95%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.42 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.39 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.20 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.34 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 4.26 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 2.02 − 1.76 (m, 2H), 1.45 − 1.29 (m, 4H), 0.98 (d, J = 6.8 Hz, 6H), 0.92 (d, J = 6.8 Hz, 6H). ESI−MS m/z 計算値 379.16626, 実測値 380.21 (M+1)
+;保持時間: 2.56分(LC法B).
ステップ4:2−クロロ−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
丸底フラスコに、エチル2−クロロ−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(900mg、2.369mmol)、テトラヒドロフラン(6mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(5M 1.4mL、7.000mmol)を加えた。この反応溶液を室温で4時間撹拌した。この反応溶液を酢酸エチル(100mL)で希釈し、塩酸水溶液(1M 12mL、12.00mmol)を加えた。これらの相を分離し、その水相を酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、2−クロロ−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(655mg、79%)を得、これをさらに精製することなく使用した。ESI−MS m/z 計算値 351.13498, 実測値 352.19 (M+1)
+;保持時間: 0.87分(LC法A).
ステップ5:tert−ブチル5−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(170mg、0.4832mmol)及びカルボニルジイミダゾール(81mg、0.4995mmol)を無水テトラヒドロフラン(4mL)中で混合し、40℃で75分間撹拌した。次に、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(165mg、0.400mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(152μL、1.016mmol)のテトラヒドロフラン(7mL)溶液を加えた。この反応物を、50℃で4時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸水溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにて、100%ヘキサンから75%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、オフホワイトの固体として、tert−ブチル5−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(200mg、67%)。ESI−MS m/z 計算値 745.3388, 実測値 746.3 (M+1)
+;保持時間: 0.87分(LC法K).
ステップ6:12,12−ジメチル−8−{3−[3−メチル−2−(プロパン−2−イル)ブトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物220)
tert−ブチル5−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(200mg、0.2680mmol)をジクロロメタン(3.5mL)に溶解し、その混合物に、塩酸(4M ジオキサン中、4mL、16.00mmol)を加えた。この混合物を室温で2時間撹拌した。この反応混合物を、残渣まで減圧下濃縮乾固した。この残渣を、炭酸カリウム(223mg、1.614mmol)、フッ化セシウム(66mg、0.4345mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(3.2mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、140℃に加熱し、16時間撹拌した。この反応混合物を室温まで放冷し、濾過し、その後逆相分取クロマトグラフィー(C
18カラム、30分で30%〜99%アセトニトリル(変性剤なし)を含む水(5mM塩酸))の勾配により精製し、白色固体として、12,12−ジメチル−8−{3−[3−メチル−2−(プロパン−2−イル)ブトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物220)を得た(65mg、39%)。ESI−MS m/z 計算値 609.30975, 実測値 610.47 (M+1)
+;保持時間: 2.52分(LC法B).
実施例61:(18S)−20,20−ジメチル−4−[3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチルブトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物221)の調製
ステップ1:tert−ブチル(4S)−4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(150mg、0.3457mmol)のトリフルオロ酢酸(150μL、1.947mmol)及びジクロロメタン(400μL)溶液を室温で2時間撹拌した。その溶媒を除去し、その残渣を真空下乾燥した。この物質をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、カルボニルジイミダゾール(69mg、0.4255mmol)を加え、その反応混合物を室温で4時間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(136mg、0.3519mmol)を含むテトラヒドロフラン(2mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(110μL、0.7356mmol)を加え、その反応物を16時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム/ブラインの混合物(1:1)で洗浄した。その有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた褐色残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノール/ジクロロメタンまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(82mg、32%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 745.2636, 実測値 746.14 (M+1)
+;保持時間: 0.87分(LC法A).
ステップ2:(18S)−20,20−ジメチル−4−[3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチルブトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物221)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(82mg、0.1099mmol)のジクロロメタン(400μL)及びトリフルオロ酢酸(100μL、1.307mmol)溶液を、室温で2時間撹拌した。反応終了後、溶媒を減圧下蒸発させた。その残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(2mL)で洗浄し、その有機層を収集し、溶媒を蒸発させた。得られた残渣をジメチルスルホキシド(5mL)に溶解し、3Åモレキュラーシーブを加え、その反応混合物を10分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(54mg、0.3555mmol)及び炭酸カリウム(48mg、0.3473mmol)を加え、その反応混合物を130℃で一夜加熱した。この反応混合物を、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MSにより、50〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(0.05%塩酸)、移動相B=アセトニトリル)、(18S)−20,20−ジメチル−4−[3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチルブトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物221)(14.3mg、21%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.40 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.87 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.36 (q, J = 7.0 Hz, 3H), 3.94 (t, J = 12.0 Hz, 1H), 2.74 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 2.14 (s, 2H), 2.02 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.76 (dd, J = 11.8, 5.2 Hz, 1H), 1.59 (s, 5H), 1.55 (s, 3H), 1.47 (t, J = 12.1 Hz, 1H), 1.24 − 1.21 (m, 6H), 0.90 − 0.73 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 609.2345, 実測値 610.07 (M+1)
+;保持時間: 2.17分(LC法B).
実施例62:(14S)−12,12−ジメチル−8−[2−オキソ−3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチルブチル)イミダゾリジン−1−イル]−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物223)の調製
ステップ1:tert−ブチルN−[2−[(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブチル)アミノ]エチル]カルバメート
デス・マーチンペルヨージナン(660mg、1.556mmol)を、4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブタン−1−オール(210mg、1.345mmol)の撹拌無水塩化メチレン(7mL)溶液に、窒素下、0℃(氷水浴)で加えた。15分後、この浴を取り除き、その反応物を周囲温度まで加温し、さらに2時間撹拌を続けた。この反応物をエーテル(60mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)をゆっくりと加えた(二酸化炭素ガスの発生が認められた)。次に、チオ硫酸ナトリウム(10mL)を加え、周囲温度で30分間撹拌した。層を分離し、その水層をエーテル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下、部分的に濃縮して(体積約2mLまで)、中間体アルデヒドを粗製溶液として得た。次に、tert−ブチルN−(2−アミノエチル)カルバメート(216mg、1.348mmol)の撹拌無水メタノール(7mL)溶液に、先に得られた中間体アルデヒドを含む無水メタノール(1mL)のエーテル溶液を窒素下で加えた。その黄色溶液を周囲温度で1時間撹拌した後、これを0℃に冷却した(氷水浴)。次に、水素化ホウ素ナトリウム(110mg、2.908mmol)を2回に分けてゆっくりと加え、その混合物を周囲温度に加温し、撹拌を15時間続けた。揮発性物質を減圧下除去した。その残渣を酢酸エチル(30mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×15mL)及びブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、tert−ブチルN−[2−[(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブチル)アミノ]エチル]カルバメート(380mg、95%)を透明粘稠油として得た。ESI−MS m/z 計算値 298.1868, 実測値 299.2 (M+1)
+;保持時間: 0.82分(LC法B).
ステップ2:1−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブチル)イミダゾリジン−2−オン
固体のカリウムtert−ブトキシド(440mg、3.921mmol)を、tert−ブチルN−[2−[(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブチル)アミノ]エチル]カルバメート(380mg、1.274mmol)の撹拌無水テトラヒドロフラン(12mL)溶液に窒素下で加え、その反応混合物を70℃で13時間加熱した。この不均一な混合物を周囲温度まで放冷し、塩酸水溶液(1.0M 5.0mL、5.000mmol)で酸性化し、揮発性物質を減圧下除去した。その水性残渣を酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、有機物を合わせ、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(30分で0〜10%メタノールを含むジクロロメタンの勾配)により精製して、1−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブチル)イミダゾリジン−2−オン(172mg、60%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ベンゼン−d
6) δ 5.50 (s, 1H), 3.23 − 3.12 (m, 2H), 2.71 − 2.66 (m, 2H), 2.65 − 2.59 (m, 2H), 1.64 − 1.53 (m, 2H), 1.01 (s, 6H).
19F NMR (376 MHz, メタノール−d
4) δ −79.87. ESI−MS m/z 計算値 224.11365, 実測値 225.1 (M+1)
+;保持時間: 1.08分(LC法B).
ステップ3:(14S)−12,12−ジメチル−8−[2−オキソ−3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチルブチル)イミダゾリジン−1−イル]−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物223)
4mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(51mg、0.1133mmol)、1−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブチル)イミダゾリジン−2−オン(31mg、0.1383mmol)、炭酸セシウム(130mg、0.3990mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(10mg、0.01728mmol)及び無水ジオキサン(1.5mL)をこの順に加えた。窒素をこの不均一な混合物に2分間吹き込んだ。次に、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(10mg、0.01092mmol)を窒素下で加え、窒素をさらに2分間吹き込み、この反応物に窒素下で蓋をした。この混合物を115℃で一夜撹拌した。この混合物を周囲温度まで放冷し、氷酢酸(50μL、0.8792mmol)で中和した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣をジメチルスルホキシド(1.2mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。この試料を、分取逆相HPLC[Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)、(30〜99%アセトニトリルを含む水による15分にわたるデュアルグラジエントラン(変性剤として塩酸)]を使用して精製した。所望の生成物画分を合わせ、減圧下濃縮し、その残渣を酢酸エチル(25mL)に取り、ブライン(10mL)で洗浄した。この有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、(14S)−12,12−ジメチル−8−[2−オキソ−3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチルブチル)イミダゾリジン−1−イル]−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物223)(37mg、51%)を帯黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 7.70 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.15 (dd, J = 7.2, 0.8 Hz, 1H), 6.65 (dd, J = 8.5, 0.8 Hz, 1H), 4.10 − 4.07 (m, 1H), 4.07 − 4.01 (m, 1H), 4.01 − 3.95 (m, 1H), 3.58 − 3.46 (m, 2H), 3.42 − 3.34 (m, 2H), 3.23 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 3.08 − 2.97 (m, 1H), 2.85 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 2.22 − 2.07 (m, 1H), 1.89 − 1.73 (m, 4H), 1.71 − 1.64 (m, 1H), 1.63 (s, 3H), 1.62 − 1.55 (m, 2H), 1.54 (s, 3H), 1.47 − 1.35 (m, 1H), 1.19 (s, 6H). ESI−MS m/z 計算値 637.2658, 実測値 638.5 (M+1)
+;保持時間: 1.9分(LC法B).
実施例63:(14S)−8−[3−フルオロ−5−(2−メチルプロポキシ)フェニル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物224)の調製
ステップ1:tert−ブチル2−クロロ−6−(3−フルオロ−5−イソブトキシ−フェニル)ピリジン−3−カルボキシレート
tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(15.0g、60.5mmol)と(3−フルオロ−5−イソブトキシ−フェニル)ボロン酸(13.46g、63.48mmol)を合わせ、エタノール(150mL)及びトルエン(150mL)に完全に溶解した。炭酸ナトリウム(19.23g、181.4mmol)の水(30mL)懸濁液を加えた。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.096g、1.814mmol)を窒素下で加えた。この反応混合物を60℃で16時間撹拌した。揮発性物質を減圧下除去した。残りの固体を水(100mL)と酢酸エチル(100mL)間で分配した。有機層をブライン(1×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。この物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%〜20%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)に供した。この物質をシリカゲルクロマトグラフィー(定組成100%ヘキサンで10分間、その後0〜5%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)により再精製し、tert−ブチル2−クロロ−6−(3−フルオロ−5−イソブトキシ−フェニル)ピリジン−3−カルボキシレート(18.87g、49.68mmol、82%)を無色油として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.24 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.48 (dd, J = 9.4, 2.0 Hz, 2H), 6.99 (dt, J = 10.8, 2.2 Hz, 1H), 3.86 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 2.05 (dt, J = 13.3, 6.6 Hz, 1H), 1.57 (d, J = 9.3 Hz, 9H), 1.00 (t, J = 5.5 Hz, 6H). ESI−MS m/z 計算値 379.13504, 実測値 380.2 (M+1)
+;保持時間: 2.57分(LC法B).
ステップ2:2−クロロ−6−(3−フルオロ−5−イソブトキシ−フェニル)ピリジン−3−カルボン酸
tert−ブチル2−クロロ−6−(3−フルオロ−5−イソブトキシ−フェニル)ピリジン−3−カルボキシレート(18.57g、48.89mmol)をジクロロメタン(200mL)に溶解した。トリフルオロ酢酸(60mL、780mmol)を加え、その反応混合物を室温で1時間撹拌した。その反応混合物を40℃で2時間撹拌した。この反応混合物を減圧下濃縮し、酢酸エチル(100mL)に取った。この溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×100mL)及びブライン(1×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。この粗生成物を酢酸エチル(75mL)に懸濁し、塩酸水溶液(1N、1×75mL)で洗浄した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。得られた固体(17.7g)を、ジクロロメタン(35mL)のスラリーとして40℃で30分間撹拌した。室温に冷却した後、このスラリーを濾過し、次に冷ジクロロメタンですすぎ、2−クロロ−6−(3−フルオロ−5−イソブトキシ−フェニル)ピリジン−3−カルボン酸(11.35g、35.06mmol、72%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 13.76 (s, 1H), 8.31 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.17 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.54 − 7.47 (m, 2H), 7.00 (dt, J = 10.8, 2.3 Hz, 1H), 3.87 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 2.05 (dt, J = 13.3, 6.6 Hz, 1H), 1.01 (d, J = 6.7 Hz, 6H). ESI−MS m/z 計算値 323.1, 実測値 324.1 (M+1)
+;保持時間: 1.96分(LC法B).
ステップ3:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−(3−フルオロ−5−イソブトキシ−フェニル)ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのシンチレーションバイアル内で、2−クロロ−6−(3−フルオロ−5−イソブトキシ−フェニル)ピリジン−3−カルボン酸(156mg、0.3751mmol)及びカルボニルジイミダゾール(61mg、0.3762mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)中で混合し、室温で2時間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(100mg、0.2424mmol)を含むテトラヒドロフラン(2mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(110μL、0.7356mmol)を加え、その反応物を16時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、少量の1:1飽和塩化アンモニウム水溶液/ブラインで洗浄した。それらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた褐色残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−(3−フルオロ−5−イソブトキシ−フェニル)ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(116mg、67%)。ESI−MS m/z 計算値 717.2763, 実測値 718.38 (M+1)
+;保持時間: 0.95分(LC法A).
ステップ4:(14S)−8−[3−フルオロ−5−(2−メチルプロポキシ)フェニル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物224)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−(3−フルオロ−5−イソブトキシ−フェニル)ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(110mg、0.1531mmol)のジクロロメタン(1mL)及びトリフルオロ酢酸(200μL、2.614mmol)の溶液を、室温で4時間撹拌した。これらの溶媒をその後蒸発させた。その残渣を酢酸エチルに溶解し、2mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、溶媒を蒸発させ、真空下乾燥した。得られた残渣をジメチルスルホキシド(5mL)に溶解し、3Åモレキュラーシーブを加え、その反応混合物を10分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(76mg、0.5003mmol)及び炭酸カリウム(64mg、0.4631mmol)を加え、その反応混合物を150℃で16時間加熱した。この反応混合物を、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MS法により、20〜80%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(0.05%塩酸)、移動相B=アセトニトリル)、(14S)−8−[3−フルオロ−5−(2−メチルプロポキシ)フェニル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物224)(12.5mg、14%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 10.39 (s, 1H), 8.08 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.60 − 7.46 (m, 2H), 7.36 (t, J = 1.9 Hz, 1H), 7.33 − 7.21 (m, 2H), 6.68 (dt, J = 10.4, 2.3 Hz, 1H), 6.57 (dd, J = 7.8, 1.4 Hz, 1H), 4.75 (s, 1H), 3.90 (s, 1H), 3.77 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 3.36 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 3.17 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 3.08 (t, J = 9.6 Hz, 1H), 2.69 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 2.12 (dt, J = 13.3, 6.7 Hz, 2H), 1.68 (d, J = 2.6 Hz, 6H), 1.65 − 1.54 (m, 5H), 1.04 (d, J = 6.7 Hz, 6H). ESI−MS m/z 計算値 581.2472, 実測値 582.34 (M+1)
+;保持時間: 1.24分(LC法J).
実施例64:(18S)−4−[3−フルオロ−5−(2−メチルプロポキシ)フェニル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオンの調製
ステップ1:tert−ブチル(4S)−4−[3−[3−[[2−クロロ−6−(3−フルオロ−5−イソブトキシ−フェニル)ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのシンチレーションバイアル内で、2−クロロ−6−(3−フルオロ−5−イソブトキシ−フェニル)ピリジン−3−カルボン酸(71mg、0.1707mmol)及びカルボニルジイミダゾール(27mg、0.1665mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)中で混合し、室温で6時間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(50mg、0.1294mmol)を含むテトラヒドロフラン(2mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(42μL、0.2809mmol)を加え、その反応物を室温で16時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、少量の1:1飽和塩化アンモニウム水溶液/ブラインで洗浄した。それらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた褐色残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノール/ジクロロメタンまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[3−[[2−クロロ−6−(3−フルオロ−5−イソブトキシ−フェニル)ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(52mg、58%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 691.2607,実測値 692.0(M+1)
+;保持時間:0.92分(LC法A).
ステップ2:(18S)−4−[3−フルオロ−5−(2−メチルプロポキシ)フェニル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン
tert−ブチル(4S)−4−[3−[3−[[2−クロロ−6−(3−フルオロ−5−イソブトキシ−フェニル)ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(52mg、0.07512mmol)のジクロロメタン(500μL)及びトリフルオロ酢酸(100μL、1.307mmol)の溶液を、室温で4時間撹拌した。これらの溶媒をその後蒸発させた。その残渣を酢酸エチルに溶解し、2mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、溶媒を除去し、高真空下乾燥して残渣を得、これをジメチルスルホキシド(5mL)に溶解し、3Åのモレキュラーシーブを加え、その混合物を10分間撹拌した。次に、フッ化セシウム(38mg、0.2502mmol)及び炭酸カリウム(34mg、0.2460mmol)を加え、その反応混合物を150℃で16時間加熱した。この反応混合物を、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MS法により、50〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(0.05%塩酸)、移動相B=アセトニトリル)、(18S)−4−[3−フルオロ−5−(2−メチルプロポキシ)フェニル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(14.0mg、34%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.65 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.35 − 7.32 (m, 1H), 7.28 − 7.23 (m, 1H), 7.08 (s, 1H), 6.95 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.64 (dt, J = 10.4, 2.3 Hz, 1H), 4.33 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 3.92 (dd, J = 13.9, 11.2 Hz, 1H), 3.75 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 2.75 (s, 1H), 2.21 − 2.07 (m, 3H), 1.98 (dd, J = 19.3, 10.6 Hz, 1H), 1.80 − 1.72 (m, 1H), 1.63 (s, 3H), 1.61 (s, 3H), 1.48 (t, J = 12.2 Hz, 1H), 1.38 − 1.21 (m, 1H), 1.03 (s, 3H), 1.02 (s, 3H), 0.93 − 0.70 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 555.23157, 実測値556.14 (M+1)
+; 保持時間: 1.09分(LC法J).
実施例65:(14S)−12,12−ジメチル−8−{3−[3−メチル−2−(プロパン−2−イル)ブトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物227)の調製
ステップ1:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
カルボニルジイミダゾール(76mg、0.4687mmol)及び2−クロロ−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(164mg、0.4661mmol)を充填した50mLのフラスコを排気し/窒素(3×)を充填した。テトラヒドロフラン(5mL)を加え、その混合物を50℃で1時間撹拌した。次に、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(160mg、0.3878mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(150mg、0.9853mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液を加え、その混合物を50℃で一夜撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。この有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させ、分取逆相HPLC((C
18):1〜99%アセトニトリルを含む水/塩酸変性剤(15分))により精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(90mg、31%)。ESI−MS m/z 計算値 745.3388,実測値 746.47 (M+1)
+;保持時間:1.96分(LC法B).
ステップ2:2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(塩酸塩)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(90mg、0.12mmol)のジオキサン(5mL)溶液を、6Mの塩酸のジオキサン溶液(1.3mL、7.800mmol)で処理し、室温で3時間撹拌した。この混合物を真空中で蒸発させ、2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(塩酸塩)を得た(100mg、38%)。ESI−MS m/z 計算値 645.2864,実測値 646.36 (M+1)
+;保持時間:0.27分(LC法A).
ステップ3:(14S)−12,12−ジメチル−8−{3−[3−メチル−2−(プロパン−2−イル)ブトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物227)
5mLのバイアル内に、炭酸カリウム(102mg、0.7380mmol)、フッ化セシウム(45mg、0.2962mmol)及び4Åモレキュラーシーブ(300mg)を密封し、窒素でパージした。2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(塩酸塩)(100mg、0.1465mmol)のジメチルスルホキシド(2mL)溶液を加え、その混合物を150℃で一夜撹拌した。その混合物を濾過し、分取逆相HPLC((C
18):50〜99%アセトニトリルを含む水/塩酸変性剤(15分))により精製し、(14S)−12,12−ジメチル−8−{3−[3−メチル−2−(プロパン−2−イル)ブトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物227)を得た(18.0mg、20%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 9.99 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.60−7.48 (m, 2H), 7.30 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.61−6.52 (m, 1H), 5.91 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.6−4.9 (br. s, 1H), 4.28 (d, J = 4.9 Hz, 2H), 3.89 (s, 1H), 3.35 (dd, J = 9.9, 7.6 Hz, 1H), 3.17 (dd, J = 10.7, 6.7 Hz, 1H), 3.06 (t, J = 9.7 Hz, 1H), 2.62 (s, 1H), 2.09 (dd, J = 12.3, 8.0 Hz, 1H), 1.99−1.87 (m, 2H), 1.62 (d, J = 2.9 Hz, 11H), 1.39 (p, J = 5.2 Hz, 1H), 1.01 (d, J = 6.9 Hz, 6H), 0.96 (d, J = 6.9 Hz, 6H). ESI−MS m/z 計算値 609.30975,実測値 610.39 (M+1)
+; 保持時間 : 1.59分(LC法J).
実施例66:(14S)−8−{3−[2−(アダマンタン−1−イル)エチル]−2−オキソイミダゾリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物228)の調製
ステップ1:2−(1−アダマンチル)アセトアルデヒド
固体のデス・マーチンペルヨージナン(825mg、1.945mmol)を、2−(1−アダマンチル)エタノール(300mg、1.664mmol)の撹拌無水ジクロロメタン(10mL)溶液に窒素下、0℃(氷水浴)で加えた。15分後、この浴を取り除き、その反応物を周囲温度まで加温し、さらに2時間撹拌を続けた。この反応物をエーテル(60mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)をゆっくりと加えた(二酸化炭素ガスの発生を軽減するため)。次に、チオ硫酸ナトリウム(10mL)を加え、周囲温度で30分間撹拌した。層を分離し、その水層をエーテル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、2−(1−アダマンチル)アセトアルデヒド(149mg、50%)を無色半固体として得た。それをさらに乾燥も精製もすることなく次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, ベンゼン−d6) δ 9.70 (t, J = 3.1 Hz, 1H), 1.95 − 1.93 (m, 1H), 1.89 − 1.87 (m, 2H), 1.85 (d, J = 3.1 Hz, 2H), 1.68 (d, J = 3.0 Hz, 3H), 1.59 (dq, J = 4.0, 2.0 Hz, 2H), 1.56 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 1.49 (d, J = 2.8 Hz, 6H).
ステップ2:tert−ブチルN−[2−[2−(1−アダマンチル)エチルアミノ]エチル]カルバメート
2−(1−アダマンチル)アセトアルデヒド(130.0mg、0.7292mmol)の撹拌無水塩化メチレン(10mL)溶液に、tert−ブチルN−(2−アミノエチル)カルバメート(117mg、0.7303mmol)の無水塩化メチレン(1mL)溶液を加え、その後、窒素下、周囲温度で氷酢酸(50μL、0.8792mmol)を加えた。この混濁した反応物を30分間撹拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(242mg、1.142mmol)を周囲温度で一度に加え、撹拌を一夜(13時間)続けた。揮発性物質を減圧下除去した。その残渣を酢酸エチル(30mL)に取り、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×15mL)及びブライン(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、tert−ブチルN−[2−[2−(1−アダマンチル)エチルアミノ]エチル]カルバメート(209mg、89%)を黄色ガムとして得た。その粗製物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 322.26202,実測値323.4(M+1)
+;保持時間:1.19分(LC法B).
ステップ3:1−[2−(1−アダマンチル)エチル]イミダゾリジン−2−オン
固体のカリウムtert−ブトキシド(212mg、1.889mmol)を、tert−ブチルN−[2−[2−(1−アダマンチル)エチルアミノ]エチル]カルバメート(200mg、0.6202mmol)の撹拌無水テトラヒドロフラン(12mL)溶液に窒素下で加え、その反応混合物を70℃で13時間加熱した。この不均一な混合物を周囲温度まで放冷し、塩酸水溶液(1.0M 3.0mL、3.000mmol)で酸性化し、揮発性物質を減圧下除去した。その水性残渣を酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、合わせた有機物をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(30分で0〜10%メタノールを含むジクロロメタンの勾配)により精製して、1−[2−(1−アダマンチル)エチル]イミダゾリジン−2−オン(53mg、34%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ベンゼン−d
6) δ 4.92 (s, 1H), 3.35 − 3.25 (m, 2H), 2.85 − 2.76 (m, 2H), 2.74 − 2.66 (m, 2H), 1.99 (p, J = 3.0 Hz, 3H), 1.80 − 1.73 (m, 3H), 1.69 (dq, J = 12.3, 2.3 Hz, 3H), 1.55 (d, J = 2.8 Hz, 6H), 1.32 − 1.21 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 248.18886, 実測値 249.3 (M+1)
+; 保持時間:1.67分(LC法B).
ステップ4:(14S)−8−{3−[2−(アダマンタン−1−イル)エチル]−2−オキソイミダゾリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物228)
4mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(20mg、0.04298mmol)、1−[2−(1−アダマンチル)エチル]イミダゾリジン−2−オン(13mg、0.05234mmol)、炭酸セシウム(52mg、0.1596mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(4mg、0.006913mmol)及び無水ジオキサン(1.0mL)をこの順に加えた。窒素をこの不均一な混合物に2分間吹き込んだ。次に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(4mg、0.004368mmol)を窒素下で加え、窒素をさらに2分間吹き込み、この反応物に窒素雰囲気下で蓋をした。この混合物を115℃で一夜撹拌した。この混合物を周囲温度まで放冷し、氷酢酸(20μL、0.3517mmol)で中和した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣をジメチルスルホキシド(1.0mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。この試料を、分取逆相HPLC−MS[Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)、(15分で30〜99%アセトニトリルを含む水(変性剤として塩酸)によるデュアルグラジエントラン)]を使用して精製し、(14S)−8−{3−[2−(アダマンタン−1−イル)エチル]−2−オキソイミダゾリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物228)(13.0mg、44%)を帯黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.29 (s, 1H), 7.59 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.57 − 7.53 (m, 1H), 7.41 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.00 − 3.82 (m, 3H), 3.49 − 3.42 (m, 2H), 3.26 − 3.16 (m, 2H), 3.13 − 3.03 (m, 1H), 2.93 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.73 − 2.64 (m, 1H), 2.18 − 2.01 (m, 2H), 1.93 (s, 3H), 1.80 (dd, J = 12.1, 5.6 Hz, 2H), 1.71 − 1.59 (m, 7H), 1.58 (s, 3H), 1.55 − 1.53 (m, 1H), 1.51 (2つのs, 6H), 1.46 (s, 3H), 1.31 − 1.22 (m, 3H). ESI−MS m/z 計算値 661.341, 実測値 662.5 (M+1)
+;保持時間: 1.92分(LC法G).
実施例67:(14S)−8−[3−(アダマンタン−1−イル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物230)の調製
ステップ1:tert−ブチルN−[2−(1−アダマンチルアミノ)エチル]カルバメート
tert−ブチルN−(2−オキソエチル)カルバメート(505mg、3.172mmol)の撹拌無水塩化メチレン(20mL)溶液に、固体のアダマンタン−1−アミン(塩酸塩)(475mg、3.141mmol)を添加し、続いて、トリエチルアミン(500μL、3.587mmol)及び氷酢酸(200μL、3.517mmol)をこの順序で加え、その反応物を周囲温度にて窒素下で撹拌した。この不均一な(白色懸濁液)反応物を30分間撹拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.0g、4.718mmol)を周囲温度で一度に加え、撹拌を一夜続けた。揮発性物質を減圧下除去した。その残渣を酢酸エチル(30mL)に取り、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×15mL)及びブライン(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、tert−ブチルN−[2−(1−アダマンチルアミノ)エチル]カルバメート(731mg、79%)を黄色ガムとして得た。その粗製物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 294.23074, 実測値 295.4 (M+1)
+;保持時間: 0.91分(LC法B).
ステップ2:1−(1−アダマンチル)イミダゾリジン−2−オン
固体のカリウムtert−ブトキシド(465mg、4.144mmol)を、tert−ブチルN−[2−(1−アダマンチルアミノ)エチル]カルバメート(400mg、1.359mmol)の撹拌無水テトラヒドロフラン(12mL)溶液に窒素下で加え、その反応混合物を70℃で13時間加熱した。この不均一な混合物を周囲温度まで放冷し、塩酸水溶液(1.0M 5.5mL、5.500mmol)でpH=4〜5に酸性化し、揮発性物質を減圧下除去した。その水性残渣を酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、合わせた有機物をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(30分で0〜10%メタノールを含むジクロロメタンの勾配)により精製して、1−(1−アダマンチル)イミダゾリジン−2−オン(69mg、23%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ベンゼン−d
6) δ 4.91 (s, 1H), 2.90 (dd, J = 8.5, 6.7 Hz, 2H), 2.64 (ddd, J = 8.5, 6.7, 1.2 Hz, 2H), 2.21 (d, J = 2.9 Hz, 6H), 2.06 (dd, J = 5.9, 3.0 Hz, 3H), 1.75 − 1.68 (m, 3H), 1.67 − 1.60 (m, 3H). ESI−MS m/z 計算値 220.15756, 実測値 221.2 (M+1)
+;保持時間: 1.36分(LC法B).
ステップ3:(14S)−8−[3−(アダマンタン−1−イル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物230)
4mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(20mg、0.04298mmol)、1−(1−アダマンチル)イミダゾリジン−2−オン(13mg、0.05901mmol)、炭酸セシウム(52mg、0.1596mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(4mg、0.006913mmol)及び無水ジオキサン(1.0mL)をこの順に加えた。窒素をこの不均一な混合物に2分間吹き込んだ。次に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(4mg、0.004368mmol)を窒素下で加え、窒素をさらに2分間吹き込み、このバイアルに窒素雰囲気下で蓋をした。この混合物を115℃で一夜撹拌した。この混合物を周囲温度まで放冷し、氷酢酸(20μL、0.3517mmol)で中和した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣をジメチルスルホキシド(1.0mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。この試料を、分取逆相HPLC−MS[Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)、(15分で30〜99%アセトニトリルを含む水(変性剤として塩酸)によるデュアルグラジエントラン)]を使用して精製し、(14S)−8−[3−(アダマンタン−1−イル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物230)(9mg、33%)を帯黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.28 (s, 1H), 7.61 − 7.57 (m, 1H), 7.57 − 7.52 (m, 1H), 7.38 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 3.96 − 3.74 (m, 3H), 3.53 − 3.46 (m, 2H), 3.12 − 3.03 (m, 1H), 2.93 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 2.73 − 2.65 (m, 1H), 2.12 − 2.02 (m, 8H), 1.83 − 1.71 (m, 2H), 1.65 (s, 5H), 1.62 − 1.59 (m, 1H), 1.57 (s, 3H), 1.55 − 1.48 (m, 3H), 1.46 (s, 3H), 1.36 − 1.22 (m, 3H). ESI−MS m/z 計算値 633.30975, 実測値 634.5 (M+1)
+;保持時間: 1.66分(LC法G).
実施例68:(14S)−8−[3−(3,3−ジシクロブチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物231)の調製
ステップ1:2,2−ジ(シクロブチル)エチルメタンスルホネート
2,2−ジ(シクロブチル)エタノール(1.0g、6.483mmol)を含むジクロロメタン(11.0mL)を入れた100mLの丸底フラスコに、トリエチルアミン(2.72mL、19.51mmol)を加えた。この反応物を氷浴で0℃に冷却した。メタンスルホニルクロリド(891mg、7.778mmol)を滴下し(発熱、薄帯黄色スラリー形成)、この反応物を室温まで加温しながら1時間撹拌した。1時間撹拌した後、この反応物を次に冷水(15mL)でクエンチし(混合物は透明な、かすかに黄色の溶液に変わった)、ジクロロメタン(20mL)で2回抽出し、有機層をブラインで洗浄した。この有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、粗製2,2−ジ(シクロブチル)エチルメタンスルホネート(1.5g、100%)を透明無色からかすかに黄色の液体として得た。この生成物をさらに精製することなく次の反応に使用した。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 4.03 (d, J = 4.6 Hz, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.37 − 2.12 (m, 2H), 2.09 −1.47 (m, 13H).
ステップ2:3,3−ジ(シクロブチル)プロパンニトリル
2,2−ジ(シクロブチル)エチルメタンスルホネート(1.75g、7.532mmol)のジメチルスルホキシド(23mL)溶液に、固体のシアノナトリウム(290μL、9.468mmol)を窒素雰囲気下で加えた。この混合物を70℃で撹拌した。この反応物は、加熱すると薄黄色のスラリーに変わり、その後時間の経過とともに薄琥珀色のスラリーとなった。この反応物を70℃で17時間撹拌した。この反応混合物をその後冷水(25mL)に注ぎ、ジエチルエーテル(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、粗生成物、3,3−ジ(シクロブチル)プロパンニトリル(1.2g、98%)を透明な、かすかに琥珀色の液体として得、これをさらに精製することなく使用した。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 3.48 (q, J = 7.0 Hz, 1H), 2.38 − 2.21 (m, 2H), 2.10 − 1.92 (m, 2H), 1.92 − 1.64 (m, 8H), 1.63 − 1.48 (m, 2H), 1.21 (t, J = 7.0 Hz, 2H).
ステップ3:3,3−ジ(シクロブチル)プロパン酸
3,3−ジ(シクロブチル)プロパンニトリル(1.2g、7.350mmol)のエタノール(18mL)溶液に、水酸化ナトリウム(6M 12.5mL、75.00mmol)を加えた。得られた透明な琥珀色の溶液を70℃で3日間加熱した。固体水酸化ナトリウム(3g、75.01mmol)を加え、その反応物を100℃でさらに3日間撹拌した。エタノールを蒸発させ、その水層のpHを5Mの塩酸で1に調整した。この混合物を、その後ジエチルエーテル(3×20mL)で抽出した。この有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、3,3−ジ(シクロブチル)プロパン酸(1g、75%)を薄オレンジ色の濃厚油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 2.16 (dddd, J = 13.0, 9.0, 5.4, 2.5 Hz, 2H), 2.10 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 1.99 − 1.87 (m, 5H), 1.86 − 1.60 (m, 8H).
ステップ4:3,3−ジ(シクロブチル)プロパン−1−オール
水素化アルミニウムリチウム(300mg、8.844mmol)(ペレット)をテトラヒドロフラン(15mL)に懸濁し、室温で30分間撹拌したところ、この時点でペレットが懸濁液を形成した。この混合物をその後氷/水浴で冷却し、3,3−ジ(シクロブチル)プロパン酸(988mg、5.421mmol)を含むテトラヒドロフラン(7.2mL)を、反応温度を20℃未満に維持しながら15分かけて滴下した。この混合物を、徐々に周囲温度まで加温しながら合計72時間撹拌した。この混合物を氷浴で冷却し、水(830μL、46.07mmol)、続いて水酸化ナトリウム(6M 830μL、4.980mmol)、次に水(2.5mL、138.8mmol)でゆっくりと順次クエンチした。この混合物を、グレーのスラリーが完全に白色の粒状スラリーに変換されるまで撹拌し、これをセライトで濾過した。この固体をエーテルで洗浄した。その濾液を真空中、約90mbarにて30℃の水浴で濃縮し、ジエチルエーテルで希釈し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、ろ過し、真空中で濃縮して、3,3−ジ(シクロブチル)プロパン−1−オール(868mg、95%)を無色の液体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 3.64 − 3.54 (m, 2H), 2.11 (m, J = 13.9, 9.8, 7.4, 6.0, 2.0 Hz, 2H), 2.01 − 1.84 (m, 4H), 1.83 − 1.59 (m, 8H), 1.50 − 1.37 (m, 2H).
ステップ5:tert−ブチル3−[3,3−ジ(シクロブチル)プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート
tert−ブチル5−オキソ−1H−ピラゾール−2−カルボキシレート(530mg、2.877mmol)及び3,3−ジ(シクロブチル)プロパン−1−オール(536mg、3.185mmol)のテトラヒドロフラン(8mL)溶液に、トリフェニルホスフィン(830mg、3.164mmol)を加えた。この混合物に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(680μL、3.454mmol)を10分かけてゆっくりと滴下した。この反応混合物を50℃で16時間撹拌した。このテトラヒドロフランを真空中で除去した。トリフェニルホスフィンオキシドを沈殿させるため、この粗製混合物にトルエンを加えた。この混合物は沈殿を形成しなかった。その透明溶液をその後濃縮乾固した。その濃厚な黄色油をジクロロメタンに溶解し、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜20%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配で精製した。純粋な画分を一緒にプールし、濃縮乾固して、目的の生成物、tert−ブチル3−[3,3−ジ(シクロブチル)プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(560mg、58%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.82 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 5.85 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.21 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.24 − 2.11 (m, 2H), 2.02 − 1.86 (m, 3H), 1.84 − 1.64 (m, 4H), 1.61 (s, 11H), 1.51 − 1.29 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 334.22565, 実測値 335.24 (M+1)
+;保持時間: 2.47分(LC法B).
ステップ6:3−[3,3−ジ(シクロブチル)プロポキシ]−1H−ピラゾール
tert−ブチル3−[3,3−ジ(シクロブチル)プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(200mg、0.5980mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液にトリフルオロ酢酸(700μL、9.086mmol)を加えた。この混合物を室温で2時間撹拌した。トリフルオロ酢酸を減圧下除去し、得られた粗製物を酢酸エチルで希釈した。この有機溶液を重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。その水性物を酢酸エチル(2×)でさらに抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮乾固して、3−[3,3−ジ(シクロブチル)プロポキシ]−1H−ピラゾールを得た(140mg、100%)。ESI−MS m/z 計算値 234.17322, 実測値 235.15 (M+1)
+;保持時間: 1.9分(LC法B).
ステップ7:tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[3,3−ジ(シクロブチル)プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(275mg、1.108mmol)、3−[3,3−ジ(シクロブチル)プロポキシ]−1H−ピラゾール(260mg、1.110mmol)及び炭酸カリウム(185mg、1.339mmol)を無水ジメチルスルホキシド(5.2mL)中で混合した。1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(25mg、0.2229mmol)を加え、その混合物を室温で窒素下にて16時間撹拌した。この反応混合物を水(10mL)で希釈し、15分間撹拌した。得られた白色固体を収集し、水で洗浄した。この固体をジクロロメタンに溶解し、硫酸マグネシウムで乾燥した。この混合物を濾過し、蒸発させて、無色油として生成物、tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[3,3−ジ(シクロブチル)プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレートを得た(367mg、74%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.35 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.95 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.20 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.18 (tt, J = 9.6, 4.4 Hz, 2H), 2.07 − 1.86 (m, 4H), 1.87 − 1.35 (m, 20H). ESI−MS m/z 計算値 445.21323, 実測値 446.29 (M+1)
+;保持時間: 0.88分(LC法L).
ステップ8:2−クロロ−6−[3−[3,3−ジ(シクロブチル)プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[3,3−ジ(シクロブチル)プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(367mg、0.8229mmol)を、ジクロロメタン(4mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(1.5mL、19.47mmol)を加えた。この反応物を室温で16時間撹拌した。この反応物を蒸発させ、得られた固体をエーテルに懸濁し、このエーテルを次いで減圧下除去した。このエーテルからの蒸発手順を2回繰り返したところ、白色固体の2−クロロ−6−[3−[3,3−ジ(シクロブチル)プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸を得た(300mg、94%)。ESI−MS m/z 計算値 389.1506, 実測値 390.22 (M+1)
+;保持時間: 1.45分(LC法J).
ステップ9:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[3,3−ジ(シクロブチル)プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのシンチレーションバイアル内で、2−クロロ−6−[3−[3,3−ジ(シクロブチル)プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(71mg、0.1821mmol)及びカルボニルジイミダゾール(30mg、0.1850mmol)をテトラヒドロフラン(550μL)中で混合し、蓋を緩めて50℃で60分間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(50mg、0.1212mmol)を含むテトラヒドロフラン(850μL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(36μL、0.2407mmol)を加え、その反応物を50℃で16時間加熱した。この反応混合物を室温まで放冷し、その後油状残渣まで濃縮し、これを酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液に続いてブラインで洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノールを含むジクロロメタンまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[3,3−ジ(シクロブチル)プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(64.5mg、66%)を薄黄色濃厚油として得た。ESI−MS m/z 計算値 783.3545, 実測値 784.46 (M+1)
+;保持時間: 2.21分(LC法J).
ステップ10:2−クロロ−6−[3−[3,3−ジ(シクロブチル)プロポキシ]ピラゾール−1−イル]−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[3,3−ジ(シクロブチル)プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(64.5mg、0.082mmol)をジクロロメタン(1.5mL)に溶解した。トリフルオロ酢酸(235μL、3.050mmol)を加え、得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。その混合物を減圧下濃縮し、得られた粗製物を高真空下さらに乾燥し、2−クロロ−6−[3−[3,3−ジ(シクロブチル)プロポキシ]ピラゾール−1−イル]−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)を得た(53mg、52%、純度97%)。ESI−MS m/z 計算値 683.30206, 実測値 684.39 (M+1)
+;保持時間: 0.86分(LC法J).
ステップ11:(14S)−8−[3−(3,3−ジシクロブチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物231)
2−クロロ−6−[3−[3,3−ジ(シクロブチル)プロポキシ]ピラゾール−1−イル]−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(52mg、0.07599mmol)、炭酸カリウム(55mg、0.3980mmol)、フッ化セシウム(25mg、0.1646mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(3.6mL)の混合物をバイアルに入れ、窒素でパージし、蓋をし、165℃に加熱し、16時間撹拌した。この反応物を室温に冷却し、その混合物を濾過した。その濾液を、逆相HPLC−MSにより、Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)を使用して、30〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=1300μL及びカラム温度=25℃)、白色固体の(14S)−8−[3−(3,3−ジシクロブチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物231)を得た(15.5mg、32%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 9.96 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.60 − 7.48 (m, 2H), 7.28 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.56 (dd, J = 8.1, 1.1 Hz, 1H), 5.91 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.70 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.20 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 3.90 (s, 1H), 3.35 (dd, J = 10.1, 7.5 Hz, 1H), 3.17 (d, J = 14.1 Hz, 1H), 3.06 (t, J = 9.8 Hz, 1H), 2.26 − 2.11 (m, 2H), 2.09 (dd, J = 12.3, 7.9 Hz, 1H), 2.03 −1.86 (m, 3H), 1.80 (s, 1H), 1.82 − 1.72 (m, 2H), 1.76 − 1.62 (m, 3H), 1.62 (d, J = 3.3 Hz, 7H), 1.46 (ddd, J = 14.2, 9.0, 5.2 Hz, 1H), 1.26 (s, 1H), いくつかの脂肪族プロトンが水のピークによって不明瞭になった。ESI−MS m/z 計算値 647.3254, 実測値 648.38 (M+1)
+;保持時間: 1.89分(LC法J).
実施例69:7,7−ジメチル−11−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー1)(化合物234)及び7,7−ジメチル−11−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー2)(化合物235)の調製
ステップ1:3−(2−メチル−2−ニトロプロピル)−ジヒドロフラン−2−オン
2−ニトロプロパン(49mL、2.2mol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(4.1mL、0.1mol)の窒素雰囲気下の混合物に、3−メチレンジヒドロフラン−2(3H)−オン(75g、776mmol)を45分間かけて滴下した。この添加は発熱的であり、この反応の過程での添加速度を制御することにより、温度を90℃未満に維持した。その混合物を85℃でさらに4時間撹拌し、室温に冷却し、酢酸エチル(500mL)及び1M塩酸(60mL)で希釈した。この有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下濃縮して、暗色油を得た。少量のメチルtert−ブチルエーテルとともに粉砕したところ、大量の白色沈殿が生じ、これを濾過により収集して、3−(2−メチル−2−ニトロプロピル)−ジヒドロフラン−2−オン(75.6g、収率73%)を白色固体として得た。その物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 187.2, 実測値 188.0 (M+1)
+. 保持時間: 2.34分(LC法M).
ステップ2:3−(2−ヒドロキシエチル)−5,5−ジメチルピロリジン−2−オン
1.5リットルのParr反応器に、ラネーニッケルスラリー(10g)、3−(2−メチル−2−ニトロプロピル)−ジヒドロフラン−2−オン(75.6g、0.86mol)及びエタノール(1.2L)を充填した。この反応器を密封し、2barの水素下で60℃に16時間加熱し、その後室温に冷却した。約100gのセライトをこの反応器に加えた。得られたスラリーをシリカゲルの薄いパッドを通して濾過し、エタノール(200mL)ですすいだ。合わせた濾液を真空下濃縮し、3−(2−ヒドロキシエチル)−5,5−ジメチルピロリジン−2−オン(64.5g、定量的収率)を白色固体として得た。この粗製物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 157.2, 実測値 158.1 (M+1)
+. 保持時間: 1.38分(LC法M).
ステップ3:(4−(2−ヒドロキシエチル)−2,2−ジメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
水素化アルミニウムリチウム(53.9g、1.4mol)を、3−(2−ヒドロキシエチル)−5,5−ジメチルピロリジン−2−オン(55.8g、0.36mol)及びテトラヒドロフラン(710mL)の混合物に加えた。過剰な水素発生を回避するため、この添加を45分間かけて少しずつ行った。この混合物を、窒素雰囲気下、22時間還流した。この混合物を室温まで放冷し、硫酸ナトリウム10水和物(300g)を加えて注意深くクエンチした。得られたグレーのスラリーを濾過し、その固体をテトラヒドロフラン(500mL)で洗浄した。合わせた濾液(1.2L)に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(52.3g、225mmol)を加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜100%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配を使用して精製し、(4−(2−ヒドロキシエチル)−2,2−ジメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを薄い色を有する油として得た(40.8g、収率74%)。ESI−MS m/z 計算値 243.3, 実測値 244.1 (M+1)
+. 保持時間: 4.01分(LC法M).
ステップ4:4−(2−メタンスルホニルオキシエチル)−2,2−ジメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
4−(2−ヒドロキシエチル)−2,2−ジメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(32.1g、132mmol)及びトリエチルアミン(36.8mL 264mmol)をジクロロメタン(400mL)に溶解し、得られた混合物を氷水浴で15分間冷却した。メタンスルホニルクロリド(11.3mL、145mmol)を滴下し、その反応物を30分間撹拌した。この反応物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)を加えてクエンチした。その有機層を分離し、水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、4−(2−メタンスルホニルオキシエチル)−2,2−ジメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルをオレンジ色の油として得た。(41.6g、収率98%)。その物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 321.4, 実測値 322.2 (M+1)
+. 保持時間: 4.88分(LC法M).
ステップ5:4−(2−アミノエチル)−2,2−ジメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
1.5リットルのParr反応器に、4−(2−メタンスルホニルオキシエチル)−2,2−ジメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(32.4g、101mmol)、ジオキサン(640mL)及び30%水酸化アンモニウム(640mL)を充填した。この反応器を密封し、50℃に18時間加熱した。ジオキサンの大部分が除去されるまで、この反応混合物を減圧下濃縮し、その後ジクロロメタン(1L)を加えた。得られた混合物を分液漏斗に移し、相を分離した。水相をジクロロメタン(2×250mL)で抽出し、廃棄した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。この粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィーにより、5mL/リットルの30%水酸化アンモニウムを含むジクロロメタンの0%〜15%メタノールを含む勾配を使用して精製し、4−(2−アミノエチル)−2,2−ジメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(20.6g、収率66%)を薄い色を有する油として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ (ppm): 3.66 (dt, 1H), 2.88 (p, 1H), 2.69 (m, 2H), 2.15 (m, 1H), 1.88 (m, 1H), 1.48−1.14 (m, 20H). ESI−MS m/z 計算値 242.3, 実測値 243.0 (M+1)
+. 保持時間: 3.06分(LC法M).
ステップ6:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(2.089g、11.86mmol)及びジメチルスルホキシド(24mL)を20mLのマイクロ波容器に加えた。炭酸カリウム(8.60g、62.23mmol)及びtert−ブチル4−(2−アミノエチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(3.00g、12.38mmol)を加え、バイアルに蓋をして、100℃までホットプレート上で4時間加熱した。この反応混合物を濾過し、その後酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから80%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、白色固体として、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エチル]ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(1.475mg、31%)。ESI−MS m/z 計算値 398.19876, 実測値 399.2 (M+1)
+;保持時間: 1.55分(LC法B).
ステップ7:tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
丸底フラスコに、2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(361mg、0.9262mmol)及び新たに再結晶したカルボニルジイミダゾール(188mg、1.159mmol)を加えた。テトラヒドロフラン(5.5mL)を加え、この反応物を40℃で2時間加熱した。tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(370mg、0.9284mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(450μL、3.009mmol)を加えた。この反応物は淡黄色に変わり、これを室温で一夜撹拌した。この反応物を飽和重炭酸ナトリウム及びブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。この粗製残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜100%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(400mg、56%)を白色泡状物として得た。ESI−MS m/z 計算値 769.2636, 実測値 770.4 (M+1)
+;保持時間: 2.01分(LC法G).
ステップ8:2−クロロ−N−[[6−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(400mg、0.5193mmol)を含む丸底フラスコに、ジクロロメタン(10mL)及びトリフルオロ酢酸(2.0mL、25.96mmol)を加えた。この反応物を室温で90分間撹拌した。この反応物をその後蒸発乾固した。この粗製反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムで中和し、酢酸エチルで抽出した。生成物が析出し、少量のメタノールを使用してその抽出を助けた。その有機層を分離し(硫酸ナトリウムで乾燥せず)、蒸発させて、2−クロロ−N−[[6−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(344mg、99%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 669.2112, 実測値 670.5 (M+1)
+;保持時間: 0.94分(LC法G).
ステップ9:7,7−ジメチル−11−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(化合物233)
マイクロ波バイアルに、炭酸カリウム(355mg、2.569mmol)、フッ化セシウム(156mg、1.027mmol)、いくつかの3Åモレキュラーシーブ及び2−クロロ−N−[[6−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(344mg、0.5133mmol)のジメチルスルホキシド(4mL)溶液を加えた。この反応物に蓋をし、予熱した150℃の油浴に一夜置いた。この反応物を室温に冷却し、濾過し、HPLCの50%〜99%アセトニトリルを含む水(0.1%塩酸変性剤)の勾配により精製し、7,7−ジメチル−11−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(化合物233)(138.6mg、43%)を白色粉体として得た。ESI−MS m/z 計算値 633.2345, 実測値 634.3 (M+1)
+;保持時間: 2.22分(LC法B).
ステップ10:7,7−ジメチル−11−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー1)(化合物234)及び7,7−ジメチル−11−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー2)(化合物235)
ラセミ7,7−ジメチル−11−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(化合物233)(138.6mg、0.2187mmol)を、70mL/分で、28%アセトニトリル:メタノール(90:10、変性剤なし)/72%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFCクロマトグラフィーにより分離し、最初に溶出するエナンチオマーとして、7,7−ジメチル−11−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー1)(化合物234)を得た(68.1mg、98%)。ESI−MS m/z 計算値 633.2345, 実測値 634.4 (M+1)
+;保持時間: 2.22分(LC法B).2番目に溶出したエナンチオマーは、7,7−ジメチル−11−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー2)(化合物235)であった(59.3mg、86%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.46 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 33.8 Hz, 2H), 7.18 (s, 1H), 6.90 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.82 (s, 1H), 6.11 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.20 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.72 − 3.46 (m, 1H), 2.26 (s, 1H), 1.99 − 1.65 (m, 6H), 1.55 (s, 6H), 1.49 − 1.15 (m, 2H), 0.95 − 0.87 (m, 2H), 0.79 − 0.70 (m, 2H),いくつかのプロトンが溶媒によって不明瞭になった。 ESI−MS m/z 計算値 633.2345, 実測値 634.3 (M+1)
+;保持時間: 2.22分(LC法B).
実施例70:(14S)−12,12−ジメチル−8−[2−オキソ−3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチルブトキシ)ピロリジン−1−イル]−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物237)の調製
ステップ1:3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブトキシ)ピロリジン−2−オン
4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブタン−1−オール(280mg、1.793mmol、29mol%の残留ジエチルエーテルを含む)及び3−ブロモピロリジン−2−オン(275mg、1.677mmol)の撹拌無水テトラヒドロフラン(12mL)溶液に、[ビス(トリメチルシリル)アミノ]カリウム(0.5Mのトルエン溶液7.1mL、3.550mmol)を、窒素下、−50℃から−60℃で2分間かけて滴下した。その温度で15分間撹拌した後、冷却浴を取り外し、そのフラスコを直ちに0℃の氷水浴に入れた。この反応物をその後周囲温度まで加温し、窒素下で一夜撹拌を続けた。氷酢酸(200μL、3.517mmol)をこの反応物に加え、揮発性物質を減圧下除去した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(25分で0%〜10%メタノールを含むジクロロメタンの勾配)により精製して、3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブトキシ)ピロリジン−2−オン(238mg、59%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ベンゼン−d
6) δ 5.87 (s, 1H), 4.13 (dt, J = 9.6, 7.0 Hz, 1H), 3.42 (dt, J = 9.6, 6.8 Hz, 1H), 3.39 − 3.33 (m, 1H), 2.52 − 2.41 (m, 1H), 2.25 (dt, J = 9.6, 7.0 Hz, 1H), 1.72 (td, J = 6.9, 1.5 Hz, 2H), 1.57 − 1.43 (m, 2H), 0.94 (d, J = 3.6 Hz, 6H).
19F NMR (376 MHz, ベンゼン−d
6) δ −78.62. ESI−MS m/z 計算値 239.11331, 実測値 240.2 (M+1)
+;保持時間: 1.16分(LC法B).
ステップ2:(14S)−12,12−ジメチル−8−[2−オキソ−3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチルブトキシ)ピロリジン−1−イル]−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物237)
4mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(20mg、0.04445mmol)、3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチル−ブトキシ)ピロリジン−2−オン(13mg、0.05434mmol)、炭酸セシウム(52mg、0.1596mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(4mg、0.006913mmol)及び無水ジオキサン(0.7mL)をこの順に加えた。窒素をこの不均一な混合物に3分間パージした。次に、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(4mg、0.004368mmol)を窒素下で加え、窒素をこの混合物にさらに2分間パージし、窒素雰囲気下で蓋をした。この混合物を108℃で一夜撹拌した。この混合物を周囲温度まで放冷し、氷酢酸(20μL、0.3517mmol)で中和した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣をジメチルスルホキシド(1.5mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。この試料を、分取逆相HPLC−MS[Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)、15分で30%〜99%アセトニトリルを含む水(変性剤として塩酸)によるデュアルグラジエントラン]を使用して精製し、(14S)−12,12−ジメチル−8−[2−オキソ−3−(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ジメチルブトキシ)ピロリジン−1−イル]−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物237)(8mg、27%)を帯黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.42 (s, 1H), 7.71 (dd, J = 8.4, 1.9 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 8.4, 6.3 Hz, 1H), 7.04 (dt, J = 7.3, 0.9 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.70 (dd, J = 8.5, 0.8 Hz, 1H), 4.31 (two t, J = 8.3 Hz, 1H), 4.08 − 3.87 (m, 3H), 3.81 − 3.64 (m, 2H), 3.17 − 3.04 (m, 1H), 2.94 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 2.73 − 2.63 (m, 1H), 2.47 − 2.38 (m, 1H), 2.15 − 2.02 (m, 1H), 1.98 − 1.86 (m, 1H), 1.82 (dd, J = 11.7, 5.1 Hz, 1H), 1.76 (td, J = 7.0, 1.8 Hz, 3H), 1.69 − 1.57 (m, 2H), 1.57 (s, 3H), 1.50 (t, J = 12.4 Hz, 1H), 1.46 (s, 3H), 1.29 (dd, J = 13.6, 12.8 Hz, 1H), 1.14 (t, J = 1.9 Hz, 6H).
19F NMR (376 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ −77.59. ESI−MS m/z 計算値 652.2655, 実測値 653.4 (M+1)
+;保持時間: 2.1分(LC法B).
実施例71:12,12−ジメチル−8−{3−[3−メチル−2−(プロパン−2−イル)ブトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物238)の調製
ステップ1:tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エトキシ]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(225mg、0.6395mmol)及びカルボニルジイミダゾール(111mg、0.6846mmol)を無水テトラヒドロフラン(8mL)中で混合し、40℃で75分間撹拌した。次に、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エトキシ]ピロリジン−1−カルボキシレート(265mg、0.6395mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(200μL、1.337mmol)のテトラヒドロフラン溶液(7mL)を加えた。この反応物を、50℃で4時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにて、100%ヘキサンから75%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、オフホワイトの固体として、tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エトキシ]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(176mg、37%)。ESI−MS m/z 計算値 747.3181, 実測値 748.41 (M+1)
+;保持時間: 0.67分(LC法A).
ステップ2:12,12−ジメチル−8−{3−[3−メチル−2−(プロパン−2−イル)ブトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物238)
tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−イソプロピル−3−メチル−ブトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エトキシ]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(176mg、0.2352mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解し、その混合物に、トリフルオロ酢酸(550μL、7.14mmol)を加えた。この反応溶液を室温で30分間撹拌した。この反応混合物を減圧下濃縮乾固した。得られた残渣をバイアル内で炭酸カリウム(195mg、1.41mmol)、フッ化セシウム(53.6mg、0.353mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(3mL)と混合し、窒素でパージした。このバイアルに蓋をし、140℃に加熱し、20時間撹拌した。この混合物を室温に冷却した。この反応混合物を濾過し、その後逆相分取クロマトグラフィー(C
18カラム、30分で30%〜99%アセトニトリル(変性剤なし)を含む水(5mM塩酸))により精製し、白色固体として、12,12−ジメチル−8−{3−[3−メチル−2−(プロパン−2−イル)ブトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物238)を得た(64mg、44%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.59 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 4.10 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 3.88 (t, J = 11.9 Hz, 1H), 3.61 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.22 (s, 1H), 2.87 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 2.08 (dd, J = 11.4, 6.0 Hz, 1H), 1.89 (dq, J = 13.2, 6.6 Hz, 2H), 1.79 (t, J = 10.9 Hz, 1H), 1.58 (d, J = 9.7 Hz, 6H), 1.42 − 1.30 (m, 2H), 0.98 (d, J = 6.8 Hz, 6H), 0.92 (d, J = 6.8 Hz, 6H). ESI−MS m/z 計算値 611.289, 実測値 612.2 (M+1)
+;保持時間: 2.29分(LC法B).
実施例72:(14S)−8−{3−[2−(アダマンタン−1−イル)エトキシ]−2−オキソピロリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物240)及び(14S)−8−{3−[2−(アダマンタン−1−イル)エトキシ]−2−オキソピロリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物241)の調製
ステップ1:3−[2−(1−アダマンチル)エトキシ]ピロリジン−2−オン
1−アダマンタンエタノール(1.099g、6.098mmol)及び3−ブロモピロリジン−2−オン(1.00g、6.098mmol)の無水テトラヒドロフラン(50mL)溶液に、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロフラン中1.0M、12.8mL、12.8mmol)を−50℃で滴下した。この反応物を同じ温度で20分間、その後氷浴で3時間撹拌した。その反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を、ブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。その残渣をヘキサンとともに粉砕し、生じた固体を濾過により収集して、3−(2−アダマンタン−1−イル−エトキシ)−ピロリジン−2−オン(1.192g、74%)をオフホワイトの固体として得た。
1H−NMR (250 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) d (ppm): 7.78 (s, br, 1H), 3.81 (m, 2H), 3.51 (q, t = 8.8 Hz, 1H), 3.11 (m, 2H), 2.27 (m, 1H), 1.90−1.40 (m, 16H), 1.30 (t, J = 7.3 Hz, 2H). ESI−MS m/z: 計算値 263.19, 実測値 263.8 (M+1)
+. 保持時間: 5.24分(LC法Q).
ステップ2:(14S)−8−{3−[2−(アダマンタン−1−イル)エトキシ]−2−オキソピロリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物240)及び(14S)−8−{3−[2−(アダマンタン−1−イル)エトキシ]−2−オキソピロリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物241)
4mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(35mg、0.07779mmol)、3−[2−(1−アダマンチル)エトキシ)]ピロリジン−2−オン(29mg、0.1101mmol)、Pd
2(dba)
3(11mg、0.01201mmol)、Xantphos(9mg、0.01555mmol)、炭酸セシウム(129mg、0.3959mmol)及び無水ジオキサン(0.5mL)を充填した。この混合物に窒素を約3分間注入し、蓋をして、120℃で14時間撹拌した。その有機溶媒を、バイアルに窒素を吹き込んで濃縮した。その残渣をジメチルスルホキシド(900μL)で希釈し、精密濾過し、アセトニトリルを含む水の勾配(15分で30〜99%)及び変性剤として塩酸を使用した逆相分取HPLC(C
18)に供した。純粋な画分を収集し、有機溶媒を蒸発させた。得られた水溶液をジクロロメタン(1×)及び酢酸エチル(2×)で抽出し、その有機相を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後溶媒を蒸発させて固体を得、これを、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(30分で0%〜5%)を含むジクロロメタンの勾配を使用してさらに精製した。純粋な画分を合わせ、溶媒を蒸発させた。その残渣をジクロロメタン/ヘキサンとともに粉砕し、これらの溶媒を蒸発させてジアステレオマーの混合物を得、これらを、キラルSFC(chiralCel OJ−H(250×10mm)、5μMカラム、移動相:24%アセトニトリル/メタノール(90:10、20mMのNH
3)、76%二酸化炭素、10mL/分、アセトニトリル:14mg/mLのメタノール:ジメチルスルホキシド(81:9:10)溶液、注入量70μL、100bar)により分離した。
最初に溶出したジアステレオマーは、(14S)−8−{3−[2−(アダマンタン−1−イル)エトキシ]−2−オキソピロリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物240)であった(6.1mg、22%、98%ee)。1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ 12.45 (ブロード s, 1H), 7.69 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.60 − 7.44 (m, 2H), 7.03 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.94 (br s, 1H), 6.68 (br d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.21 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 9.5 Hz, 1H), 3.97 − 3.82 (m, 2H), 3.74 − 3.65 (m, 1H), 3.64 − 3.53 (m, 1H), 3.12 (br s, 1H), 2.93 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.77 − 2.64 (m, 1H), 2.45 − 2.34 (m, 1H), 2.17 − 2.03 (m, 1H), 2.00 − 1.71 (m, 6H), 1.70 − 1.39 (m, 19H), 1.40 − 1.13 (m, 5H). ESI−MS m/z 計算値 676.3407, 実測値 677.4 (M+1)+;保持時間: 2.42分(LC法B).2番目に溶出したジアステレオマーは、(14S)−8−{3−[2−(アダマンタン−1−イル)エトキシ]−2−オキソピロリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物241)であった(5.1mg、17%、93%ee)。1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ 12.44 (ブロード s, 1H), 7.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.61 − 7.49 (m, 2H), 7.04 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.00 − 6.89 (br m, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.26 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 3.98 − 3.82 (m, 3H), 3.76 (q, J = 8.5 Hz, 1H), 3.58 (q, J = 7.7 Hz, 1H), 3.10 (br s, 1H), 2.94 (br d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.74 − 2.63 (m, 1H), 2.47 − 2.34 (m, 1H), 2.10 (br s, 1H), 1.95 − 1.69 (m, 6H), 1.68 − 1.39 (m, 19H), 1.37 − 1.18 (m, 5H). ESI−MS m/z 計算値 676.3407, 実測値 677.4 (M+1)+ ;保持時間: 2.41分(LC法B).
実施例73:(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物242)及び(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物243)の調製
ステップ1:3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピロリジン−2−オン
100mLのフラスコに、窒素下で3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−1−オール(450mg、2.676mmol)、3−ブロモピロリジン−2−オン(442mg、2.695mmol)及び無水テトラヒドロフラン(12mL)を充填した。この混合物を−50℃に冷却した。[ビス(トリメチルシリル)アミノ]カリウム(0.5M トルエン11.3mL中、5.650mmol)を5分かけて滴下し、その黄色混合物を−50℃で15〜20分間撹拌した後、氷浴中、0℃で少なくとも3時間撹拌した。その反応物を氷浴内で撹拌し、この氷浴をゆっくりと室温まで加温した。16時間後、その混合物を0℃に冷却し、次いで氷酢酸(250μL、4.396mmol)をその反応物に加え、淡褐色スラリーを得た。ブライン(75mL)及び酢酸エチル(75mL)を加え、2相を分離した。その水相を酢酸エチル(2×25mL)でさらに抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、その溶媒を蒸発させた。この粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(30分で0%〜15%メタノールを含むジクロロメタンの勾配)により精製して、所望の3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピロリジン−2−オン(555mg、83%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 6.65 (ブロード s, 1H), 3.95 (dd, J = 7.7, 7.0 Hz, 1H), 3.84 (dt, J = 9.2, 6.2 Hz, 1H), 3.54 (dt, J = 9.2, 6.3 Hz, 1H), 3.41 (dddd, J = 9.7, 8.5, 3.7, 1.1 Hz, 1H), 3.33 − 3.23 (m, 1H), 2.40 (dtd, J = 13.1, 7.6, 3.7 Hz, 1H), 2.09 − 1.96 (m, 1H), 1.80 − 1.69 (m, 2H), 1.69 − 1.52 (m, 2H), 0.98 − 0.85 (m, 2H), 0.64 − 0.47 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 251.11331, 実測値 252.1 (M+1)
+;保持時間: 1.32分(LC法B).
ステップ2:(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物242)及び(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物243)
4mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(32mg、0.07112mmol)、3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピロリジン−2−オン(25mg、0.09950mmol)、Pd
2(dba)
3(11mg、0.01201mmol)、Xantphos(11mg、0.01901mmol)、炭酸セシウム(110mg、0.3376mmol)及び無水ジオキサン(0.6mL)を充填した。この混合物に窒素を約3分間注入し、蓋をして、120℃で16時間撹拌した。その有機溶媒を、バイアルに窒素を吹き込んで濃縮した。その反応物をジメチルスルホキシド(900μL)で希釈し、精密濾過し、アセトニトリルを含む水の勾配(15分で30%〜99%)及び変性剤として塩酸を使用した逆相分取HPLC(C
18)に供した。純粋な画分を収集し、有機溶媒を蒸発させた。得られた水溶液を酢酸エチル(3×)で抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、溶媒を蒸発させて固体を得、これを、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(30分で0%〜5%)を含むジクロロメタンの勾配を使用して精製した。純粋な画分を合わせ、溶媒を蒸発させた。その残渣をジクロロメタン/ヘキサンとともに粉砕し、これらの溶媒を蒸発させてジアステレオマーの混合物を得、これらを、キラルSFC(ChiralCel OJ−H(250×10mm)、5μMカラム、移動相:24%アセトニトリル/メタノール(90:10、20mMのNH
3)、76%二酸化炭素、10mL/分、濃度:23mg/mL:アセトニトリル/メタノール(90:10、20mMのNH
3)溶液、注入量70μL、100bar)により分離した。最初に溶出したジアステレオマーは、(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物242)であった(6.3mg、26%)。ESI−MS m/z 計算値 664.2655, 実測値 665.4 (M+1)
+;保持時間: 2.05分(LC法B).2番目に溶出したジアステレオマーは、(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物243)であった(5.2mg、22%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.45 (ブロード s, 1H), 7.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.61 − 7.47 (m, 2H), 7.04 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.96 (s, 1H), 6.69 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.30 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 3.92 (t, J = 9.8 Hz, 2H), 3.82 − 3.70 (m, 2H), 3.60 − 3.49 (m, 1H), 3.10 (br s, 1H), 2.93 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.74 − 2.64 (m, 1H), 2.48 − 2.36 (m, 1H), 2.10 (br s, 1H), 1.93 − 1.68 (m, 3H), 1.68 − 1.40 (m, 12H), 1.38 − 1.20 (m, 2H), 0.93 − 0.83 (m, 2H), 0.77 − 0.66 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 664.2655, 実測値 665.4 (M+1)
+;保持時間: 2.06分(LC法B).
実施例74:(14S)−8−{3−[(アダマンタン−1−イル)メトキシ]−2−オキソピロリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物244)及び(14S)−8−{3−[(アダマンタン−1−イル)メトキシ]−2−オキソピロリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物245)の調製
ステップ1:3−(1−アダマンチルメトキシ)ピロリジン−2−オン
1−アダマンタンメタノール(0.500g、3.007mmol)及び3−ブロモピロリジン−2−オン(0.493g、3.007mmol)の無水テトラヒドロフラン(20mL)溶液に、1Mのカリウムビス(トリメチルシリル)アミドのテトラヒドロフラン溶液(6.3mL、6.30mmol)を−60℃で加えた。この反応物をこの温度で20分間撹拌し、その後0℃に上げ、さらに2時間撹拌した。その反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を、ブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。その残渣をヘキサン(30mL)とともに粉砕し、生じた固体を濾過により収集して、3−(アダマンタン−1−イルメトキシ)ピロリジン−2−オン(0.594g、79%)を白色固体として得た。
1H−NMR (250 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) d (ppm): 7.77 (s, br, 1H), 3.82 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 3.31 (m, 1H), 3.11 (m, 2H), 3.30 (d, J = 9 Hz, 1H), 2.26 (m, 1H), 1.92−1.48 (m, 16H). ESI−MS m/z: 計算値 249.17, 実測値 250.2 (M+1)
+. 保持時間: 4.97分(LC法Q).
ステップ2:(14S)−8−{3−[(アダマンタン−1−イル)メトキシ]−2−オキソピロリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物244)及び(14S)−8−{3−[(アダマンタン−1−イル)メトキシ]−2−オキソピロリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物245)
4mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(35mg、0.07779mmol)、3−(1−アダマンチルメトキシ)−ピロリジン−2−オン(30mg、0.1203mmol)、Pd
2(dba)
3(10mg、0.01092mmol)、Xantphos(12mg、0.02074mmol)、炭酸セシウム(130mg、0.3990mmol)及び無水ジオキサン(0.6mL)を充填した。この混合物に窒素を約3分間注入し、蓋をして、120℃で22時間撹拌した。その有機溶媒を、バイアルに窒素を吹き込んで濃縮した。その反応物をジメチルスルホキシド(900μL)で希釈し、精密濾過し、アセトニトリルを含む水の勾配(15分で30〜99%)及び変性剤として塩酸を使用した逆相分取HPLC(C
18)に供した(950μL注入)。純粋な画分を収集し、有機溶媒を蒸発させた。その固体を酢酸エチル(2×)で抽出し、それらの有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後溶媒を蒸発させて固体を得、これを、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(30分で0%〜5%)を含むジクロロメタンの勾配を使用して精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させた。その残渣をジクロロメタン/ヘキサンとともに粉砕し、これらの溶媒を蒸発させてジアステレオマーの混合物を得、これらを、キラルSFC(ChiralCel OJ−H(250×10mm)、5μMカラム、移動相:31%アセトニトリル/メタノール(90:10、20mMのNH
3)、69%二酸化炭素、10mL/分、濃度23mg/mLのアセトニトリル/メタノール(90:10、20mMのNH
3)溶液、注入量70μL、100bar)により分離した。最初に溶出したジアステレオマーは、(14S)−8−{3−[(アダマンタン−1−イル)メトキシ]−2−オキソピロリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物244)であった(6.3mg、23%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.46 (ブロード s, 1H), 7.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.56 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.95 (br s, 1H), 6.69 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.19 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 9.3 Hz, 1H), 3.98 − 3.84 (m, 1H), 3.69 (dt, J = 10.4, 7.5 Hz, 1H), 3.41 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 3.11 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 2.93 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 2.76 − 2.64 (m, 1H), 2.45 − 2.36 (m, 1H), 2.10 (br s, 1H), 1.98 − 1.85 (m, 4H), 1.85 − 1.41 (m, 22H), 1.34 − 1.26 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 662.325, 実測値 663.5 (M+1)
+;保持時間: 2.41分(LC法B).2番目に溶出したジアステレオマーは、(14S)−8−{3−[(アダマンタン−1−イル)メトキシ]−2−オキソピロリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物245)であった(5.6mg、20%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.45 (ブロード s, 1H), 7.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.61 − 7.48 (m, 2H), 7.04 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.95 (br s, 1H), 6.69 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.24 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 3.92 (t, J = 9.5 Hz, 2H), 3.77 (q, J = 9.4, 8.8 Hz, 1H), 3.41 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 3.10 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 2.93 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.77 − 2.64 (m, 1H), 2.46 − 2.38 (m, 1H), 2.10 (br s, 1H), 1.96 − 1.72 (m, 6H), 1.72 − 1.42 (m, 20H), 1.38 − 1.25 (m, 1H).
ESI−MS m/z 計算値 662.325, 実測値 663.5 (M+1)
+;保持時間: 2.41分(LC法B).
実施例75:(14S)−8−{3−[(4,4−ジメチルペンチル)オキシ]−2−オキソピロリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物246)及び(14S)−8−{3−[(4,4−ジメチルペンチル)オキシ]−2−オキソピロリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物247)の調製
ステップ1:3−(4,4−ジメチルペントキシ)ピロリジン−2−オン
100mLのフラスコに、窒素下で4,4−ジメチルペンタン−1−オール(0.97g、8.348mmol)、3−ブロモピロリジン−2−オン(1.41g、8.598mmol)及び無水テトラヒドロフラン(5mL)を充填した。この混合物を氷水浴で冷却し、KHMDSの溶液(1M 17mL、17.00mmol)を10分かけて加えた(溶液はすぐに褐色に変わった)。その混合物を冷却浴内で撹拌し、この冷却浴を一夜室温まで加温した。24時間後、この反応物を氷水浴で冷却し、酢酸(1mL、17.58mmol)及びブライン(50mL)で処理した。この生成物を酢酸エチル(2×40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで洗浄し、濾過し、溶媒を蒸発させ、粗製物質(430mg)を得た。この残渣を、メタノール(20分で0%〜15%)を含むジクロロメタンの勾配を使用するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーに供し、3−(4,4−ジメチルペントキシ)ピロリジン−2−オン(239mg、14%)を黄褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 5.85 (ブロード s, 1H), 3.97 (dd, J = 7.7, 6.9 Hz, 1H), 3.83 (ddd, J = 8.9, 7.4, 6.6 Hz, 1H), 3.52 (dt, J = 9.0, 7.1 Hz, 1H), 3.43 (dddd, J = 9.6, 8.4, 3.8, 1.2 Hz, 1H), 3.29 (dddd, J = 9.6, 7.5, 6.7, 0.8 Hz, 1H), 2.42 (dtd, J = 13.1, 7.6, 3.9 Hz, 1H), 2.09 (ddt, J = 13.0, 8.4, 6.8 Hz, 1H), 1.68 − 1.49 (m, 2Hが残余の溶媒と重複している), 1.28 − 1.12 (m, 2H), 0.88 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 199.15723, 実測値 200.2 (M+1)
+;保持時間: 1.3分(LC法B).
ステップ2:エチル2−クロロ−6−[3−(4,4−ジメチルペントキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
100mLのフラスコに、窒素下でエチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(336mg、1.527mmol)及び3−(4,4−ジメチルペントキシ)ピロリジン−2−オン(287mg、1.440mmol)を含む無水N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)を充填した。炭酸カリウム(271mg、1.961mmol)(325メッシュ)に続いて1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(25mg、0.2229mmol)を加えた。この混合物を窒素下で、周囲温度にて撹拌した。2日後、この反応物を水(50mL)を加えてクエンチし、その後酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。その生成物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(20分で0%〜50%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させ、エチル2−クロロ−6−[3−(4,4−ジメチルペントキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(358mg、65%)を無色樹脂として得、これがゆっくりと固化した。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.36 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 4.38 − 4.26 (m, 3H), 4.02 (ddd, J = 11.1, 8.9, 2.6 Hz, 1H), 3.81 − 3.67 (m, 2H), 3.54 (dt, J = 9.3, 6.6 Hz, 1H), 2.49 − 2.39 (m, 1H), 1.92 (dq, J = 12.4, 8.8 Hz, 1H), 1.58 − 1.44 (m, 2H), 1.32 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.25 − 1.16 (m, 2H), 0.87 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 382.16592, 実測値 383.3 (M+1)
+;保持時間: 2.26分(LC法B).
ステップ3:6−[[3−カルボキシ−3−(4,4−ジメチルペントキシ)プロピル]アミノ]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボン酸
100mLのフラスコで、エチル2−クロロ−6−[3−(4,4−ジメチルペントキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(335mg、0.8749mmol)を含むメタノール(5mL)及びテトラヒドロフラン(5mL)を均一になるまで撹拌した。この混合物に水酸化ナトリウム(2M 1mL、2.000mmol)(2Mの水溶液)を加え、その混濁した混合物を周囲温度で9時間撹拌した。さらに水酸化ナトリウム(6N 1mL)を加え、その混合物を一夜撹拌した。この反応物を水(40mL)で希釈した。この溶液をpH=2まで6Nの塩酸をゆっくりと加えて酸性化した。この固体を酢酸エチル(2×50mL、1×25mL)で抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。その残渣をジクロロメタン/ヘキサンとともに粉砕し、これらの溶媒を蒸発させて、6−[[3−カルボキシ−3−(4,4−ジメチルペントキシ)プロピル]アミノ]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボン酸(333mg、定量的収率)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.60 (s, 2H), 7.87 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.61 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 6.44 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 3.83 (dd, J = 8.9, 3.8 Hz, 1H), 3.50 (dt, J = 8.9, 6.6 Hz, 1H), 3.42−3.36 (m, 1 H), 3.34 (ブロード s, 水のシグナルと一部重複, 1H), 3.25 (dt, J = 8.9, 6.7 Hz, 1H), 2.00 − 1.85 (m, 1H), 1.85 − 1.73 (m, 1H), 1.52 − 1.39 (m, 2H), 1.20 − 1.12 (m, 2H), 0.84 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 372.1452, 実測値 373.2 (M+1)
+;保持時間: 1.47分(LC法B).
ステップ4:2−クロロ−6−[3−(4,4−ジメチルペントキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
100mLのフラスコに、窒素下で、6−[[3−カルボキシ−3−(4,4−ジメチルペントキシ)プロピル]アミノ]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボン酸(281mg、0.7537mmol)、HATU(292mg、0.7680mmol)及び無水テトラヒドロフラン(6mL)を充填した(部分懸濁液)。トリエチルアミン(0.34mL、2.439mmol)を加え(すぐに黄色均一溶液に変化)、この混合物を室温で2日間撹拌した。水(30mL)に続いて、塩酸(6M 200μL、1.200mmol)(6Nの水溶液、最終pH=4)を加えた。得られた白色固体を濾過し、水で洗浄して、純粋な2−クロロ−6−[3−(4,4−ジメチルペントキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(196mg、73%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 13.51 (s, 1H), 8.34 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 4.33 (dd, J = 8.9, 7.9 Hz, 1H), 4.01 (ddd, J = 11.2, 8.8, 2.6 Hz, 1H), 3.82 − 3.67 (m, 2H), 3.54 (dt, J = 9.2, 6.6 Hz, 1H), 2.48 − 2.37 (m, 1H), 1.91 (dq, J = 12.4, 8.9 Hz, 1H), 1.58 − 1.44 (m, 2H), 1.27 − 1.14 (m, 2H), 0.87 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 354.13464, 実測値 355.3 (M+1)
+;保持時間: 1.91分(LC法B).
ステップ5:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(4,4−ジメチルペントキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
100mLの丸底フラスコに、窒素下で、2−クロロ−6−[3−(4,4−ジメチルペントキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(182mg、0.5129mmol)及び無水テトラヒドロフラン(3mL)を充填した。カルボニルジイミダゾール(102mg、0.6291mmol)(テトラヒドロフランから新たに再結晶したもの)を加え、その混合物を窒素下、室温で3時間撹拌した。さらに35mgのカルボニルジイミダゾールを加え、その混合物を室温で2時間撹拌した。別の20mLのフラスコに、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(211mg、0.5115mmol)の無水テトラヒドロフラン(1.5mL)溶液を窒素雰囲気下で調製し、それを続いてシリンジを介してこの活性化エステル溶液に加えた。1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.38mL、2.541mmol)をシリンジを介して加え、その反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で一夜撹拌した。2日後、溶媒を減圧下除去し、得られた濃厚油を酢酸エチル(20mL)及び水(20mL)で処理した。塩酸(6M 600μL、3.600mmol)をゆっくりと加え(最終pH=5)、2相を分離した。その水相を酢酸エチル(30mL)で抽出した。合わせた抽出物をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を蒸発させた後、その残渣をジクロロメタンに溶解し、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(30分で0%〜100%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(4,4−ジメチルペントキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(138mg、36%、純度90%)を無色樹脂として得た。ESI−MS m/z 計算値 748.3385, 実測値 749.5 (M+1)
+;保持時間: 2.42分(LC法B).
ステップ6:2−クロロ−6−[3−(4,4−ジメチルペントキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)
100mLのフラスコに、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(4,4−ジメチルペントキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(138mg、0.1842mmol)、ジクロロメタン(2mL)及び塩酸(4M ジオキサン中、300μL、1.200mmol)を充填した。この反応物を室温で3.5時間撹拌した(60%変換)。追加量の塩酸(4M 300μL、1.200mmol)を加え、その反応物をさらに2時間撹拌した。揮発性物質を真空下、蒸発により除去した。その残渣を、ジクロロメタン/ヘキサンとともに粉砕し、これらの溶媒を蒸発させた。この操作を、白色固体が得られるまで繰り返した。真空下乾燥して、2−クロロ−6−[3−(4,4−ジメチルペントキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(125mg、94%)を白色固体として得た。この生成物を、さらに精製することなく、次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 648.2861, 実測値 649.4 (M+1)
+;保持時間: 1.62分(LC法B).
ステップ7:(14S)−8−{3−[(4,4−ジメチルペンチル)オキシ]−2−オキソピロリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物246)及び(14S)−8−{3−[(4,4−ジメチルペンチル)オキシ]−2−オキソピロリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物247)
磁気撹拌子を入れた50mLの丸底フラスコに、窒素下で、2−クロロ−6−[3−(4,4−ジメチルペントキシ)−2−オキソ−ピロリジン−1−イル]−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(125mg、0.1731mmol)、無水NMP(7mL)及び炭酸カリウム(465mg、3.365mmol)(325メッシュ)を充填した。この混合物を、ドライバス中、155℃で窒素下にて20時間激しく撹拌した。室温に冷却した後、その混合物を冷水(50mL)に注ぎ、塩酸(6M 1mL、6.000mmol)を加えることによりこれを酸性化した(穏やかな発泡)。得られた固体を濾過し、短時間風乾した。この固体をジクロロメタンに溶解し、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(30分で0%〜5%)を含むジクロロメタンの勾配を使用して精製し、ジアステレオマー混合物を得、これを、キラルSFC分離(ChiralCel OJ−H(250×10mm)、5μMカラム、移動相:24%アセトニトリル/メタノール(90:10、20mMのNH
3)、76%二酸化炭素、10mL/分、濃度:23mg/mLのアセトニトリル/メタノール(90:10、20mMのNH
3)溶液、注入量70μL、100bar)に供し、最初に溶出するジアステレオマーとして、(14S)−8−{3−[(4,4−ジメチルペンチル)オキシ]−2−オキソピロリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物246)を得た(22mg、20%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.43 (s, 1H), 7.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.56 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.96 (ブロード s, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.24 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 4.03 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 3.95−3.87 (br m, 1H), 3.81 − 3.64 (m, 2H), 3.52 (dt, J = 9.2, 6.6 Hz, 1H), 3.12 (br s, 1H), 2.94 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 2.78 − 2.61 (m, 1H), 2.42 (dq, J = 13.0, 7.9, 6.3 Hz, 1H), 2.11 (ブロード s, 1H), 1.92 (dq, J = 12.3, 8.6 Hz, 1H), 1.85 − 1.68 (m, 2H), 1.64 − 1.41 (m, 10H), 1.36 − 1.13 (m, 4H), 0.87 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 612.3094, 実測値 613.4 (M+1)
+;保持時間: 2.17分(LC法B).2番目に溶出したジアステレオマーは、(14S)−8−{3−[(4,4−ジメチルペンチル)オキシ]−2−オキソピロリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物247)であった(21mg、19%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.41 (s, 1H), 7.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.59−7.51 (m, 2H), 7.04 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.96 (ブロード s, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.28 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 3.92 (t, J = 9.8 Hz, 2H), 3.83 − 3.68 (m, 2H), 3.52 (dt, J = 9.2, 6.6 Hz, 1H), 3.10 (br s, 1H), 2.94 (br d, J = 13.4 Hz, 1H), 2.80 − 2.59 (m, 1H), 2.48 − 2.37 (m, 1H), 2.10 (br s, 1H), 1.95 − 1.68 (m, 3H), 1.64 − 1.42 (m, 10H), 1.36 − 1.14 (m, 4H), 0.87 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 612.3094, 実測値 613.4 (M+1)
+;保持時間: 2.17分(LC法B).
実施例76:12,12−ジメチル−8−{3−[3−メチル−2−(プロパン−2−イル)ブトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物248)及び12,12−ジメチル−8−{3−[3−メチル−2−(プロパン−2−イル)ブトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物249)の調製
ステップ1:12,12−ジメチル−8−{3−[3−メチル−2−(プロパン−2−イル)ブトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物248)及び12,12−ジメチル−8−{3−[3−メチル−2−(プロパン−2−イル)ブトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物249)
ラセミ12,12−ジメチル−8−{3−[3−メチル−2−(プロパン−2−イル)ブトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(60mg、0.09612mmol)を、キラルSFCクロマトグラフィーに供した。次のSFCプロトコルを採用した:ChiralPak AS−3(150×2.1mm)、3μm、35℃移動相:30%アセトニトリル:メタノール(90:10)、70%二酸化炭素。最初に溶出したエナンチオマーは、12,12−ジメチル−8−{3−[3−メチル−2−(プロパン−2−イル)ブトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物248)であった(21mg、71%)。ESI−MS m/z 計算値 611.289, 実測値 612.2 (M+1)
+;保持時間: 2.30分(LC法B).2番目に溶出したエナンチオマーは、12,12−ジメチル−8−{3−[3−メチル−2−(プロパン−2−イル)ブトキシ]−1H−ピラゾール−1−イル}−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物249)であった(22mg、74%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.56 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.10 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 6.95 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 4.11 (t, J = 8.3 Hz, 2H), 3.88 (t, J = 12.0 Hz, 1H), 3.60 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 3.23 (s, 1H), 3.07 (s, 1H), 2.87 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 2.08 (dd, J = 11.7, 5.9 Hz, 1H), 1.96 − 1.85 (m, 2H), 1.79 (t, J = 10.9 Hz, 1H), 1.58 (d, J = 9.2 Hz, 6H), 1.35 (p, J = 5.2 Hz, 1H), 0.98 (d, J = 6.8 Hz, 6H), 0.92 (d, J = 6.8 Hz, 6H). ESI−MS m/z 計算値 611.289, 実測値 612.2 (M+1)
+;保持時間: 2.29分(LC法B).
実施例77:11−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−7,7−ジメチル−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー1)(化合物251)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
ラセミtert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(1.475g、3.701mmol)を、70mL/分で、32%メタノール(変性剤なし)/68%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak IG(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFCにより分離し、最初に溶出するエナンチオマーとして、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(エナンチオマー1)(670mg、91%)を白色泡状物として得た。ESI−MS m/z 計算値 398.19876, 実測値 399.3 (M+1)
+;保持時間: 1.59分(LC法B).
ステップ2:tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(エナンチオマー1)
フラスコに、2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(147.7mg、0.4082mmol)、再結晶カルボニルジイミダゾール(66.2mg、0.4083mmol)及びテトラヒドロフラン(4mL)を加えた。この反応物を40℃で90分間撹拌した。tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(エナンチオマー1)(130mg、0.3262mmol)をその後加え、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(150μL、1.003mmol)を加えた。この反応物を2日間撹拌した。この反応物を濾過し、HPLC(30%〜99%アセトニトリル:水の勾配に0.1%塩酸変性剤を含む)で精製し、tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(エナンチオマー1)を得た(30.4mg、13%)。ESI−MS m/z 計算値 741.30756, 実測値 742.4 (M+1)
+;保持時間: 2.2分(LC法G).
ステップ3:2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[[6−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(エナンチオマー1)
tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(エナンチオマー1)(30.4mg、0.04095mmol)を含むフラスコに、ジクロロメタン(3mL)及びトリフルオロ酢酸(125μL、1.622mmol)を加えた。この反応物を室温で30分間撹拌した。この反応物を蒸発乾固し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。この反応混合物を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[[6−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(エナンチオマー1)を得た(24mg、91%)。ESI−MS m/z 計算値 641.2551, 実測値 642.3 (M+1)
+;保持時間: 1.76分(LC法B).
ステップ4:11−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−7,7−ジメチル−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー1)(化合物251)
バイアルに、炭酸カリウム(35mg、0.2532mmol)、フッ化セシウム(12mg、0.07900mmol)、3Åモレキュラーシーブ、及び2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[[6−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(エナンチオマー1)(24mg、0.03737mmol)を含むジメチルスルホキシド(1.5mL)溶液を加えた。この反応物を、150℃の油浴に置き、一夜撹拌した。この反応物を室温に冷却し、濾過し、HPLC(10%〜99%アセトニトリル:水の勾配に0.1%塩酸変性剤を含む)により精製し、11−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−7,7−ジメチル−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー1)(化合物251)を得た(9.3mg、41%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.45 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 33.0 Hz, 2H), 7.17 (s, 1H), 6.90 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.82 (s, 1H), 6.10 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.37 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.25 (s, 3H), 1.90 (q, J = 6.8 Hz, 4H), 1.56 (s, 6H), 1.49 (s, 2H), 0.68 (dtd, J = 13.4, 8.6, 5.0 Hz, 2H), 0.46 − 0.34 (m, 5H), 0.30 (ddd, J = 15.8, 8.9, 6.7 Hz, 1H), 0.25 − 0.15 (m, 2H), 0.09 − 0.02 (m, 2H).2つのプロトンが溶媒によって不明瞭になった。ESI−MS m/z 計算値 605.27844, 実測値 606.2 (M+1)
+;保持時間: 2.3分(LC法B).
実施例78:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2,2−ジジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物252)の調製
ステップ1:ジジュウテリオ(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)メタノール
エチルジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート(2.8g、16.84mmol)のテトラヒドロフラン(35mL)溶液を氷水浴で冷却した。重水素化リチウムアルミニウム(678mg、16.14mmol)を3分以内で少量ずつ加え、その反応混合物を窒素雰囲気下、周囲温度で5時間撹拌した。この反応物を氷水浴で冷却し、その反応混合物をエーテル(40mL)で希釈し、飽和ロッシェル塩水溶液(約30mL)を加え、層が明確に分離するまでゆっくりとクエンチした。下層の水層をジエチルエーテル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、ジジュウテリオ(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)メタノール(2.5g、98%)を薄黄色油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 4.82 (bs, 1 H), 1.62 (s, 1 H), 0.87 (m, 4 H), 0.65−0.48 (m, 4 H).
ステップ2:7−[ブロモ(ジジュウテリオ)メチル]ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン
トリフェニルホスフィン(5.3g、20.1mmol)のジクロロメタン(74mL)溶液に、−15℃にて窒素雰囲気下、臭素(1.1mL、21.3mmol)のジクロロメタン(9mL)溶液を15分かけて加えた。その反応混合物を−15℃でさらに15分間撹拌し、その後−30℃に冷却した。ジジュウテリオ(ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)メタノール(2.5g、16.6mmol)及びピリジン(1.65mL、20.5mmol)のジクロロメタン(18mL)溶液を滴下した。この混合物を−5℃まで加温し、1時間撹拌し、ペンタン(1L)に注いだ。生じた沈殿を濾別し、濾液を濃縮した。ペンタン(300mL)をその残渣に加え、その混合物を超音波処理して濾過した。その濾液を濃縮して白色固体を得、これを再びペンタン(300mL)で処理して濾過した。濾液を濃縮し、その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜5%ジエチルエーテルを含むペンタンの勾配を使用して精製した。生成物を含む画分を合わせ、30℃の水浴で300mbarにて濃縮し、7−[ブロモ(ジジュウテリオ)メチル]ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン(2g、58%)を白色固体として得た。
1H NMR (250MHz, クロロホルム−d) δ 1.88 (s, 1H), 0.8−1.0 (m, 4 H), 0.63−0.72 (m, 2H), 0.48−0.6 (m, 2H).
ステップ3:2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−アセトニトリル
7−[ブロモ(ジジュウテリオ)メチル]ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン(2.3g、22.02mmol)のジメチルスルホキシド(30mL)溶液に、シアン化ナトリウム(753mg、27.53mmol)を加え、この反応混合物を室温で2時間撹拌した。この混合物をブライン(40mL)で希釈し、ペンタン(2×50mL)で抽出した。合わせたペンタン層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−アセトニトリル(1.8g、77%)を無色油として得た。
1H NMR (250MHz, クロロホルム−d) δ 1.68 (s, 1H), 0.8−1.05 (m, 4 H), 0.65−0.8 (m, 2H), 0.54−0.62 (m, 2H).
ステップ4:2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−酢酸
2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−アセトニトリル(7.7g、56.951mmol)を室温でCH
3CwaterD(105mL)に溶解した。重水酸化ナトリウム(52.2g、40%w/w、509.23mmol)を加え、続いてCH
3CwaterD(105mL)を加えた。この混合物を油浴中72℃で窒素雰囲気下(バルーン)、16時間加熱した。この混合物を氷水浴で15分間冷却した。D
2O(約20mL)を加えた。エーテル(2×50mL)を使用して、この水性混合物を抽出した。この水層を保持し、pHが約2になるまで塩酸(6N)で処理した。この混合物をエーテル(3×50mL)で抽出した。合わせたエーテル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−酢酸(6g、65%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 1.64 (s, 1H), 1.01 − 0.73 (m, 4H), 0.67 (ddd, J = 8.3, 4.9, 3.5 Hz, 2H), 0.58 − 0.35 (m, 2H).
ステップ5:2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エタノール
水素化アルミニウムリチウム(2.84g、74.827mmol)を丸底フラスコに量り入れ、窒素雰囲気下(バルーン)、氷水浴で冷却した。テトラヒドロフラン(150mL)を加え、その混合物を0℃で10分間撹拌した。次に、2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−酢酸(8.1g、52.528mmol)のテトラヒドロフラン(20mL、10mLすすぎ液)溶液を、20分かけて滴下した。その混合物をゆっくりと室温まで加温し、15時間撹拌した。次に、これを氷水浴で冷却し、ロッシェル塩溶液でゆっくりとクエンチした。エーテル(200mL)を加え、これらの層を分離し、その水層をさらなるエーテル(2×150mL)で抽出した。合わせた有機物を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エタノール(7.5g、89%)を淡黄色油として得た。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 3.62 (s, 2H), 1.69 (s, 1H), 0.73−1.0 (m, 4 H), 0.60−0.75 (m, 2H), 0.45−0.59 (m, 2H).
ステップ6:tert−ブチル3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート
tert−ブチル5−オキソ−1H−ピラゾール−2−カルボキシレート(10.25g、55.65mmol)及び2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エタノール(8.193g、58.43mmol)のテトラヒドロフラン(128.1mL)溶液に、トリフェニルホスフィン(15.33g、58.45mmol)を加えた。この混合物に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(11.82g、58.45mmol)を10分かけてゆっくりと滴下した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。そのテトラヒドロフランを減圧下除去し、その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート(11.57g、68%)を透明なシロップとして得た。ESI−MS m/z 計算値 306.19125, 実測値 307.2 (M+1)
+;保持時間: 0.8分(LC法A).
ステップ7:3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)−1H−ピラゾール
tert−ブチル3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート(11.57g、37.76mmol)をトリフルオロ酢酸(43.64mL、566.4mmol)とともにジクロロメタン(115.7mL)に溶解し、その反応物を室温で2時間撹拌した。その溶媒を蒸発させ、得られた油を酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム溶液間で分配した。この水性部分を酢酸エチルでさらに2回抽出し、次に有機物を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)−1H−ピラゾール(7.789g、100%)を油として得た。ESI−MS m/z 計算値 206.13881, 実測値 207.1 (M+1)
+;保持時間: 0.59分(LC法A).
ステップ8:tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(9.368g、37.76mmol)、3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)−1H−ピラゾール(7.789g、37.76mmol)及び炭酸カリウム(6.268g、45.35mmol)を無水ジメチルスルホキシド(155.8mL)中で混合した。1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(848mg、7.560mmol)を加え、その混合物を室温で窒素下にて16時間撹拌した。この反応混合物を水(300mL)で希釈し、15分間撹拌した。その固体を濾別し、水で洗浄した。この固体をジクロロメタンに溶解し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(15.54g、98%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 417.17883, 実測値 418.1 (M+1)
+;保持時間: 0.97分(LC法A).
ステップ9:2−クロロ−6−[3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(15.54g、37.18mmol)をトリフルオロ酢酸(42.97mL、557.7mmol)とともにジクロロメタン(155.4mL)に溶解し、その反応物を室温で16時間撹拌した。この溶媒を蒸発させ、得られた固体にエーテルを加え、このエーテルをその後減圧下除去した。これをさらに2回繰り返して、白色固体を得、これをジクロロメタンから再結晶して、純粋な生成物を固体として得た。生成物を濾液に残し、これを蒸発させてオフホワイトの固体を得、酢酸エチルに溶解し、5Nの水酸化ナトリウム(2×)、次に1Nの塩酸(1×)で洗浄し、その後乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、白色固体に濃縮し、これを、逆相HPLC−MS法により、Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)を使用して、20%〜80%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)、純粋な生成物を得、これを最初に結晶化した物質と合わせ、2−クロロ−6−[3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(10.43g、78%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 361.1162, 実測値 362.1 (M+1)
+;保持時間: 0.78分(LC法A).
ステップ10:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(2g、5.528mmol)のテトラヒドロフラン(13.66mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(1.12g、6.907mmol)(テトラヒドロフランから新たに再結晶したもの)を加え、その混合物を室温で3時間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(2.383g、5.776mmol)を、テトラヒドロフラン(5mL)溶液として加え、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(2.594mL、17.35mmol)を加え、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。この反応物を水及び酢酸エチルで希釈し、次に塩酸(6M 6.178mL、37.07mmol)をその水層に加えた(pH=1)。層を分離し、その有機層を水(1×)及びブライン(1×)で洗浄し、その後硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して白色泡状物を得、これを275gのC
18逆相カラムにて、50%〜100%アセトニトリル/水の勾配で溶出して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(3.0854g、74%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 755.32007, 実測値 756.1 (M+1)
+;保持時間: 0.93分(LC法A).
ステップ11:2−クロロ−6−[3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(3.0854g、4.079mmol)をジクロロメタン(13.46mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(12.57mL、163.2mmol)を加え、この混合物を室温で90分間撹拌した。この混合物を減圧下濃縮乾固した。トルエン(50mL)を加え、その混合物を回転蒸発(45℃の水浴)により蒸発させた。再びトルエン(50mL)を加え、回転蒸発(45℃の水浴)により除去し、その後真空下乾燥し、2−クロロ−6−[3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(3.142g、100%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 655.26764, 実測値 656.2 (M+1)
+;保持時間: 0.65分(LC法A).
ステップ12:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2,2−ジジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物252)
2−クロロ−6−[3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(3.142g、4.079mmol)のNMP(188.5mL)溶液に、炭酸カリウム(3.946g、28.55mmol)を加えた。この混合物を窒素で5分間パージした。この混合物を150℃で24時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、水(約200mL)に加え、オフホワイトの固体を得た。この混合物を塩酸(6M 6.798mL、40.79mmol)で注意深く酸性化し、泡状スラリーを得た。固体を濾過により収集し、その湿潤濾過ケーキを酢酸エチルに溶解し、ブライン(1×)及び少量の6Nの塩酸で洗浄して、層の透明性を維持した。その有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下濃縮して、薄黄色油を得、これを、50%〜100%アセトニトリル/水で溶出する275gのC
18逆相カラムのクロマトグラフィーに供し、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2,2−ジジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物252)(2.16g、85%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.50 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.08 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.20 (d, J = 1.4 Hz, 2H), 3.92 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 3.17 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 2.95 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 2.69 (d, J = 13.8 Hz, 1H), 2.13 (s, 1H), 1.86 (dd, J = 11.6, 5.2 Hz, 1H), 1.77 (s, 1H), 1.59 (d, J = 7.7 Hz, 6H), 1.51 (s, 3H), 1.46 (s, 1H), 1.38 − 1.24 (m, 1H), 0.83 (s, 4H), 0.69 − 0.60 (m, 2H), 0.55 − 0.44 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 619.29095, 実測値 620.2 (M+1)
+;保持時間: 2.37分(LC法B).
実施例79:(14S)−8−(3−{2−[(7−ジュウテリオ)ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物253)の調製
ステップ1:エチル7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート
シクロプロピリデンシクロプロパン(5.3g、66.1mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液を氷水浴で冷却した。酢酸ロジウム(II)二量体(600mg、5.2038mmol)を一度に加えた。この混合物を窒素雰囲気下、0〜5℃で5分間撹拌した。JACS,1993,115,2239に従って調製したエチル2−ジュウテリオ−2−ジアゾ−アセテート(20mL、152mmol)を、シリンジポンプを介して0.11mL/時間の速度で加えた。この添加を26時間続けた。添加終了後、この混合物をさらに10分間撹拌した。この混合物を体積50mLまで濃縮し、シリカゲルパッドを通して濾過した。このパッドをジクロロメタン(200mL)で洗浄し、合わせた濾液を体積50mLに濃縮し、それを再度濾過して、ジクロロメタン(300mL)で洗浄した。その濾液を濃縮し、エチル7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート(9g、66.25%)を薄黄色油として得た。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 4.13 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.39 − 1.14 (m, 4H), 1.11 − 0.92 (m,3H), 0.91 − 0.67 (m, 4H)..
ステップ2:(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)メタノール
エチル7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート(9g、53.82mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液を氷水浴で冷却した。水素化アルミニウムリチウム(2.5g、65.78mmol)を5分以内で少量ずつ加え、その混合物を窒素雰囲気下、周囲温度で5時間撹拌した。この反応物を氷水浴で5分間冷却し、エーテル(200mL)で希釈し、飽和ロッシェル塩水溶液(約30mL)を加え、層が明確に分離するまでゆっくりとクエンチした。その水層をジエチルエーテル(2×50mL)で抽出した。合わせたエーテル層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)メタノール(4.7g、98%)を薄黄色油として得た。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 3.72 (s, 2H), 1.00 − 0.75 (m, 4H), 0.74 − 0.44 (m, 4H).
ステップ3:7−(ブロモメチル)−7−ジュウテリオ−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン
窒素雰囲気下、トリフェニルホスフィン(9.38g、35.65mmol)のジクロロメタン(130mL)溶液を、ドライアイスアセトン浴を使用して−15℃に冷却した。臭素(1.85mL、35.65mmol)のジクロロメタン(17mL)溶液を15分かけて加え、この反応混合物を−15℃でさらに15分間撹拌した。この混合物を−30℃に冷却し、(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)メタノール(4.5g、35.95mmol)及びピリジン(2.9mL、36mmol)のジクロロメタン(34mL)溶液を滴下した。その後、この混合物を−5℃まで加温し、1時間撹拌した。この反応混合物をペンタン(1L)に注いだところ、白色沈殿が生じた。この固体をセライトで濾別し、濾液を濃縮して(約30℃の水浴で250mbar)、白色固体を得た。ペンタン(300mL)を加え、その混合物を超音波処理し、濾過した。その濾液を濃縮して白色固体を得、これを再びペンタン(300mL)で処理して濾過した。濾液を濃縮し、その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、0%〜5%ジエチルエーテルを含むペンタンを使用して精製した。生成物を含む画分を30℃の水浴で300mbarで濃縮し、7−(ブロモメチル)−7−ジュウテリオ−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン(6.4g、95%)を透明油として得た。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 3.49 (s, 2H), 1.42 − 1.17 (m, 2H), 1.12 − 0.81 (m, 2H), 0.79 −0.64 (m, 2H), 0.62 − 0.43 (m, 2H).
ステップ4:2−(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)アセトニトリル
7−(ブロモメチル)−7−ジュウテリオ−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン(2.3g、22.02mmol)のジメチルスルホキシド(30mL)溶液に、シアン化ナトリウム(753mg、27.53mmol)を加え、この反応混合物を室温で2時間撹拌した。この混合物をブライン(40mL)で希釈し、ペンタン(2×50mL)で抽出した。合わせたペンタン層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、2−(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)アセトニトリル(4g、87%)を透明油として得た。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 2.42 (s, 2H), 1.04 − 0.79 (m, 4H), 0.79 − 0.65 (m, 2H), 0.65 − 0.44 (m, 2H).
ステップ5:2−(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)酢酸
2−(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)アセトニトリル(4g、29.8mmol)のエタノール(60mL)溶液に、水酸化ナトリウム(12g、300mmol)の水(25mL)溶液を加え、得られた溶液を73℃で15時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、水(約40mL)で希釈し、ジエチルエーテル(2×25mL)で抽出した。その水相を、6Mの塩酸の添加によってpH=1に調整し、その後ジエチルエーテル(2×40mL)で抽出した。合わせたエーテル層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、2−(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)酢酸(2.6g、57%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 2.44 (s, 2H), 1.03 − 0.73 (m, 4H), 0.75 − 0.61 (m, 2H), 0.59 − 0.38 (m, 2H).
ステップ6:2−(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)エタノール
水素化アルミニウムリチウム(836mg、22mmol)のテトラヒドロフラン(35mL)懸濁液を氷水浴で冷却した。2−(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)酢酸(2.59g、16.9mmol)を含むテトラヒドロフラン(15mL)を10分かけて滴下した。その混合物を周囲温度まで加温し、窒素雰囲気下で15時間撹拌した。この反応混合物を氷水浴で5分間冷却し、その後、ジエチルエーテル(60mL)で希釈し、飽和ロッシェル塩水溶液(約40mL)を加え、層が明確に分離するまでゆっくりとクエンチした。下層の水層をジエチルエーテル(2×50mL)で抽出した。合わせたエーテル層をブライン(40mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、2−(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)エタノール(2.4g、定量的収率)を薄黄色油として得た。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 3.63 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 1.68 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 0.94 − 0.72 (m, 4H), 0.72 − 0.57 (m, 2H), 0.57 − 0.38 (m, 2H).
ステップ7:tert−ブチル3−[2−(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)エトキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート
tert−ブチル5−オキソ−1H−ピラゾール−2−カルボキシレート(1.26g、6.84mmol)及び2−(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)エタノール(1g、6.48mmol)、トリフェニルホスフィン(1.78g、6.8mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.34mL、7.18mmol)を滴下し、その反応混合物を50℃で12時間撹拌した。この混合物を濃縮し、その残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから10%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配を使用して精製し、tert−ブチル3−[(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)メトキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(1.75g、80%)白色固体として得た。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 7.82 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 5.84 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.26 (s, 2H), 1.58 (s, 9H), 1.44 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 0.93 − 0.73 (m, 4H), 0.65 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 0.49 (d, J = 8.8 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 306.2, 実測値 307.3 (M+1)
+;保持時間: 4.85分(LC法P).
ステップ8:3−[2−(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)エトキシ]−1H−ピラゾール
tert−ブチル3−[(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)メトキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(1.75g、5.72mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(10mL)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。その混合物を濃縮し、その残渣を酢酸エチル(50mL)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25mL)間で分配した。これらの層を分離し、その水層を酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、3−[(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)メトキシ]−1H−ピラゾール(1.2g、定量的収率)を白色固体として得た。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 7.35 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 5.71 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 4.12 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 1.87 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 0.96 − 0.73 (m, 4H), 0.70 − 0.58 (m, 2H), 0.56 − 0.39 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 205.1, 実測値 206.4 (M+1)
+;保持時間: 2.95分(LC法P).
ステップ9:tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[2−(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(1.44g、5.8mmol)及び3−[(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)メトキシ]−1H−ピラゾール(1.2g、3.93mmol)の無水ジメチルスルホキシド(24mL)混合物に、炭酸カリウム(965mg、6.97mmol)及び1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(130mg、1.16mmol)を加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。この混合物をその後水(45mL)で希釈し、15分間撹拌した。得られた白色固体を濾過により収集し、水(2×20mL)で洗浄した。この固体を乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから60%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(1.8g、定量的収率)を白色固体として得た。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 8.34 (dd, J = 2.9, 1.1 Hz, 1H), 8.18 (dd, J = 8.4, 1.1 Hz, 1H),7.69 (dd, J = 8.4, 1.0 Hz, 1H), 5.93 (dd, J = 2.9, 1.1 Hz, 1H), 4.24 (s, 2H), 1.74 − 1.52 (m, 10H), 1.48 (s,1H), 0.93 − 0.77 (m, 4H), 0.71 − 0.60 (m, 2H), 0.55 − 0.44 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 416.2, 実測値 417.5 (M+1)
+;保持時間: 4.87分(LC法P).
ステップ10:2−クロロ−6−[3−[2−(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(1.8g、4.32mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(5mL)を加え、その反応混合物を室温で15時間撹拌した。この混合物を濃縮し、その残渣を、ジエチルエーテル/ペンタン(各20mL)の混合物とともに粉砕した。沈殿した固体を濾過により収集し、2−クロロ−6−[3−[(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(1.19g、収率76%)を白色固体として得た。
1H NMR (250 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.46 − 8.34 (m, 2H), 7.72 (dd, J = 8.4, 0.8 Hz, 1H), 6.17 (dd, J = 2.9, 0.8 Hz, 1H), 4.23 (s, 2H), 1.46 (s, 2H), 0.92 − 0.74 (m, 4H), 0.64 (dd, J = 7.6, 4.3 Hz, 2H), 0.50 (dd, J = 7.1, 4.2 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 361.1, 実測値 361.3 (M+1)
+;保持時間: 3.85分(LC法P).
ステップ11:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(100mg、0.2772mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(54mg、0.3330mmol)を加え、この混合物を窒素雰囲気下(バルーン)、室温で2時間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(121mg、0.2933mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(130μL、0.8693mmol)を加え、その反応物を16時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1:1の飽和塩化アンモニウム/ブライン溶液で洗浄した。それらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた褐色残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(77mg、31%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 754.3138, 実測値 755.46 (M+1)
+;保持時間: 0.67分(LC法G).
ステップ12:(14S)−8−(3−{2−[(7−ジュウテリオ)ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物253)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−(7−ジュウテリオジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル)エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(77mg、0.1019mmol)のジクロロメタン(400μL)及びトリフルオロ酢酸(100μL、1.307mmol)溶液を、室温で4時間撹拌した。その溶媒を蒸発により除去し、得られた残渣を酢酸エチルに溶解した。2mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、その有機層を収集し、溶媒を蒸発させた。得られた濃厚油をさらに真空下乾燥した。得られた残渣をジメチルスルホキシド(5mL)に溶解し、3Åモレキュラーシーブを加え、その反応混合物を10分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(49mg、0.3226mmol)及び炭酸カリウム(47mg、0.3401mmol)を加え、その反応混合物を150℃で16時間加熱した。この反応混合物を、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、濾液を、逆相HPLC−MS法により、50%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(0.05%塩酸)、移動相B=アセトニトリル)、(14S)−8−(3−{2−[(7−ジュウテリオ)ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物253)(26.9mg、43%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.18 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.58 − 7.47 (m, 2H), 7.26 (s, 1H), 6.56 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.89 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.71 (s, 1H), 4.24 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.85 (d, J = 37.1 Hz, 1H), 3.32 (s, 1H), 3.15 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 3.02 (d, J = 27.8 Hz, 1H), 2.56 (s, 1H), 2.06 (t, J = 10.0 Hz, 1H), 1.89 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.74 − 1.37 (m, 10H), 0.85 (q, J = 2.4 Hz, 4H), 0.75 − 0.58 (m, 2H), 0.55 − 0.42 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 618.2847, 実測値 619.15 (M+1)
+;保持時間: 1.96分(LC法G).
実施例80:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物254)の調製
ステップ1:3−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2−ニトロ−ピリジン
窒素下、6−ブロモ−2−ニトロ−ピリジン−3−オール(12g、54.796mmol)の脱水N,N−ジメチルホルムアミド(100mL)溶液を氷水浴で冷却した。水素化ナトリウム(2.49g、62.256mmol、60%の鉱油溶液)を一度に加え、その反応物を10分間撹拌した。次に、塩化ベンジル(7.5900g、6.9mL、59.961mmol)を加え、その反応物を室温まで加温した。この反応物を60℃で2日間撹拌した。この反応物を室温まで放冷し、水(200mL)でクエンチし、酢酸エチル(5×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×70mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。この残渣を、4:1のヘプタン/酢酸エチル混合物(50mL)中で粉砕した。得られた固体を濾過し、ヘプタンで洗浄し、減圧下で乾燥し、3−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2−ニトロ−ピリジン(13.643g、81%)を黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 5.23 (s, 2H), 7.33−7.43 (m, 6H), 7.60 (d, J = 8.7 Hz, 1H). ESI−MS m/z 計算値 307.9797, 実測値 309.0 (M+1)
+;保持時間: 2.155分(LC法I).
ステップ2:2−エチルヘキシル3−[(5−ベンジルオキシ−6−ニトロ−2−ピリジル)スルファニル]プロパノエート
3−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2−ニトロ−ピリジン(13.143g、42.518mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(11.130g、15mL、86.117mmol)の脱水トルエン(260mL)溶液に、Xantphos(1.49g、2.5751mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(1.155g、1.2613mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(11.130g、15mL、86.117mmol)を加えた。この反応物に還流冷却器を取り付け、110℃で一夜撹拌した。この反応物を室温に冷却し、濾過し、酢酸エチルで洗浄した。その濾液を減圧下濃縮した。その粗生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。ヘプタンを随伴して投入し(100%ヘプタンから30%酢酸エチルを含むヘプタンの勾配)、2−エチルヘキシル3−[(5−ベンジルオキシ−6−ニトロ−2−ピリジル)スルファニル]プロパノエートを得た(18.977g、95%)。ESI−MS m/z 計算値 446.1875, 実測値 447.2 (M+1)
+;保持時間: 2.262分(LC法I).
ステップ3:2−エチルヘキシル3−[(5−ベンジルオキシ−6−ニトロ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート
m−クロロ過安息香酸(19.795g、88.326mmol)を、2−エチルヘキシル3−[(5−ベンジルオキシ−6−ニトロ−2−ピリジル)スルファニル]プロパノエート(19.65g、44.003mmol)のジクロロメタン(170mL)溶液に少しずつ加えた。この反応は発熱性であり、不透明に変わった。この反応物を室温で一夜撹拌した。酢酸エチル(200mL)を加え、その反応物を、5%重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)及び0.5Mの水酸化ナトリウム水溶液(2×200mL)で順に洗浄した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、2−エチルヘキシル3−[(5−ベンジルオキシ−6−ニトロ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート(20.905g、99%)を黄色油として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 0.83−0.94 (m, 6H), 1.22−1.32 (m, 6H), 1.50−1.64 (m, 2H), 2.87 (t, J=7.6 Hz, 2H), 3.70 (t, J=7.6 Hz, 2H), 4.01 (dd, J=6.0, 2.2 Hz, 2H), 5.37 (s, 2H), 7.35−7.48 (m, 5H), 7.69 (d, J=8.5 Hz, 1H), 8.22 (d, J=8.5 Hz, 1H). ESI−MS m/z 計算値 478.1774, 実測値 367.1 (M−C
8H
16+1)
+;保持時間: 2.419分(LC法I).
ステップ4:2−エチルヘキシル3−[(6−アミノ−5−ベンジルオキシ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート
2−エチルヘキシル3−[(5−ベンジルオキシ−6−ニトロ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート(6.24g、13.039mmol)のエタノール(250mL)及び水(50mL)溶液に、鉄(2.525g、45.214mmol)及び塩化アンモニウム(2.021g、37.782mmol)を加えた。この反応物を100℃で1.5時間撹拌し、室温に冷却し、セライトで濾過し、ジクロロメタン(200mL)で洗浄した。その濾液を減圧下濃縮し、ジクロロメタン(100mL)で希釈し、水(2×50mL)で洗浄した。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、2−エチルヘキシル3−[(6−アミノ−5−ベンジルオキシ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート(6.25g、定量的収率)を黄色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 448.2032, 実測値 449.3 (M+1)
+;保持時間: 2.565分(LC法N).
ステップ5:2−エチルヘキシル3−[(5−ベンジルオキシ−6−フルオロ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート
2−エチルヘキシル3−[(6−アミノ−5−ベンジルオキシ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート(6.25g、13.933mmol)のフッ化水素のピリジン(71.500g、65mL、721.45mmol)溶液を−40℃に冷却した。得られた赤色溶液を亜硝酸ナトリウム(1.92g、27.828mmol)で処理し、室温まで加温した。ガスの放出が観察され、その反応物はオレンジ色かつ不透明に変わった。この反応物を室温で一夜撹拌し、氷水(400mL)にゆっくりと注ぎ入れた。この混合物を、重炭酸ナトリウム水溶液を注意深く加えることにより中和し、酢酸エチル(4×150mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。この粗生成物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、ヘプタン(100%ヘプタンから40%酢酸エチルを含むヘプタンまでの勾配)を投入して精製し、2−エチルヘキシル3−[(5−ベンジルオキシ−6−フルオロ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート(3.691g、59%)を黄色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 451.1829, 実測値 452.2 (M+1)
+;保持時間: 2.648分(LC法O).
ステップ6:5−ベンジルオキシ−6−フルオロ−ピリジン−2−スルホンアミド
2−エチルヘキシル3−[(5−ベンジルオキシ−6−フルオロ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート(3.09g、6.8431mmol)のジメチルスルホキシド(19mL)溶液に、1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデカ−7−エン(2.0200g、2mL、13.269mmol)を加えた。この反応物を室温で1時間撹拌し、ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸(3.873g、34.246mmol)及び酢酸ナトリウム(2.246g、27.379mmol)の水(12mL)溶液を加えた。この反応物を室温で1時間撹拌し、水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。この粗生成物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、ヘプタン(ヘプタン/酢酸エチル100:0〜50:50の勾配)を投入して精製し、5−ベンジルオキシ−6−フルオロ−ピリジン−2−スルホンアミド(1.58g、80%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 5.33 (s, 2H), 7.34−7.52 (m, 7H), 7.79−7.95 (m, 2H).
19F NMR (282 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ −83.6 (d, J=12.2 Hz, 1F). ESI−MS m/z 計算値 282.0474, 実測値 283.1 (M+1)
+;保持時間: 2.33分(LC法H).
ステップ7:tert−ブチル(4S)−4−[3−[(3−ベンジルオキシ−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル(4S)−4−(3−アミノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(200mg、0.7801mmol)の撹拌無水ジメチルスルホキシド(2.5mL)溶液に、5−ベンジルオキシ−6−フルオロ−ピリジン−2−スルホンアミド(221mg、0.7829mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(200μL、1.148mmol)をこの順に窒素下で加えた。得られた黄色溶液を85℃で9時間、その後40℃で13時間撹拌した。この反応混合物を周囲温度まで放冷し、酢酸エチル(60mL)で希釈し、水(50mL)を加えた。この溶液を、次に10%クエン酸(10mL)で酸性化し、層を分離した。その有機相をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、黄色粘稠物質を得た。この粗製反応混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、30分で10〜60%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配で溶出)により精製し、所望のtert−ブチル(4S)−4−[3−[(3−ベンジルオキシ−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(370mg、91%)を白色泡状物として得た。ESI−MS m/z 計算値 518.2563, 実測値 519.4 (M+1)
+;保持時間: 1.75分(LC法B).
ステップ8:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[3−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(150mg、0.4169mmol)の撹拌無水テトラヒドロフラン(3mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(75mg、0.4625mmol)を加え、窒素下、周囲温度で2時間撹拌を続けた。この反応物に、tert−ブチル(4S)−4−[3−[(3−ベンジルオキシ−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(196mg、0.3779mmol)の無水テトラヒドロフラン(1mL)溶液、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(220μL、1.471mmol)を加え、その混合物を周囲温度で15時間撹拌した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣を酢酸エチル(20mL)及び水(10mL)に取り、その混合物を塩酸(1.0M 1.6mL、1.600mmol)で約pH=4.0にゆっくりと酸性化した。これらの層を分離し、その水層を酢酸エチル(10mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。この粗製物質を、シリカゲルクロマトグラフィー(24gのシリカゲルカラム、35分で0〜70%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)により精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[3−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(171mg、37%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 859.34937, 実測値 860.5 (M+1)
+;保持時間: 2.49分(LC法G).
ステップ9:N−[[5−ベンジルオキシ−6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[3−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(75mg、0.08716mmol)の撹拌無水塩化メチレン(3mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(350μL、4.543mmol)を周囲温度にて窒素下で加えた。そのオレンジ色の溶液を1時間撹拌し、その後揮発性物質を減圧下除去した。その残渣にトルエン(20mL)を加え、減圧下濃縮乾固した。このプロセスをさらに一度繰り返して残余のトリフルオロ酢酸を除去し、最終的に真空下2時間乾燥して、粗製N−[[5−ベンジルオキシ−6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)を得た(66mg、87%)。この物質をさらに精製することなく直接次のステップに進めた。ESI−MS m/z 計算値 759.29694, 実測値 760.5 (M+1)
+;保持時間: 1.43分(LC法B).
ステップ10:(14S)−20−(ベンジルオキシ)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン
20mLのバイアルに、N−[[5−ベンジルオキシ−6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(60mg、0.06862mmol)、炭酸カリウム(60mg、0.4341mmol)、フッ化セシウム(21mg、0.1382mmol)及び無水ジメチルスルホキシド(4mL)をこの順に充填した。このバイアルに窒素流を2分間パージし、蓋をして、160℃で15時間撹拌した。この反応物を周囲温度まで放冷し、その不均一な混合物を酢酸エチル(30mL)及び水(20mL)で希釈し、塩酸(1.0M 1.0mL、1.000mmol)で酸性化した。層を分離し、その水層をさらなる酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発させた。その粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(30分で0%〜10%メタノールを含むジクロロメタン)により精製し、(14S)−20−(ベンジルオキシ)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(41mg、83%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 723.3203, 実測値 724.5 (M+1)
+;保持時間: 2.27分(LC法G).
ステップ11:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物254)
(14S)−20−(ベンジルオキシ)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(30mg、0.04144mmol)の撹拌無水メタノール(6mL)溶液に、窒素下で10%Pd炭素(湿式、Degussa)(16mg、0.01503mmol)を加えた。この不均一な混合物を水素雰囲気下(バルーンから)、周囲温度で2.5時間撹拌した。この水素バルーンを取り外し、フラスコを窒素でパージし、この黒色の不均一反応混合物をセライトのパッドで濾過した。その濾液を減圧下濃縮し、その残渣をジメチルスルホキシド(1.5mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。この試料を、分取逆相HPLC−MS[Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)、(15分で30%〜99%アセトニトリルを含む水(変性剤なし)によるデュアルグラジエントラン)]を使用して精製し、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物254)(20mg、75%)を淡青緑色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.24 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.94 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.24 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 4.04 (t, J = 13.2 Hz, 1H), 3.37 − 3.32 (m, 1H), 3.14 (dt, J = 13.6, 4.4 Hz, 1H), 2.86 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 2.30 − 2.13 (m, 1H), 1.88 (q, J = 6.7 Hz, 4H), 1.78 − 1.66 (m, 2H), 1.66 (s, 3H), 1.63 − 1.60 (m, 1H), 1.60 (s, 3H), 1.48 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 1.44 − 1.33 (m, 1H), 0.92 − 0.78 (m, 4H), 0.66 (ddd, J = 8.7, 4.6, 3.3 Hz, 2H), 0.56 − 0.47 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 633.2733, 実測値 634.4 (M+1)
+;保持時間: 1.9分(LC法G).
実施例81:(14S)−20−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物255)の調製
ステップ1:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[3−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(150mg、0.3849mmol)の撹拌無水テトラヒドロフラン(3mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(68mg、0.4194mmol)を加え、窒素下、周囲温度で2時間撹拌を続けた。その反応物に、tert−ブチル(4S)−4−[3−[(3−ベンジルオキシ−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(180mg、0.3470mmol)の無水テトラヒドロフラン(1mL)溶液、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(200μL、1.337mmol)を加え、その混合物を周囲温度で15時間撹拌した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣を酢酸エチル(20mL)及び水(10mL)に取り、その混合物を塩酸(1.0M 1.5mL、1.500mmol)で約pH=4.0にゆっくりと酸性化した。これらの層を分離し、その水層を酢酸エチル(10mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。この粗製物質を、シリカゲルクロマトグラフィー(35分で0%〜70%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)により精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[3−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(170mg、22%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 889.3211, 実測値 890.5 (M+1)
+;保持時間: 2.32分(LC法G).
ステップ2:N−[[5−ベンジルオキシ−6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[3−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(80mg、0.08985mmol)の撹拌無水塩化メチレン(2.0mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(350μL、4.543mmol)を周囲温度にて窒素下で加えた。そのオレンジ色の溶液を1時間撹拌し、その後揮発性物質を減圧下除去した。その残渣にトルエン(20mL)を加え、次いで減圧下濃縮乾固した。このプロセスをさらに一度繰り返して残余のトリフルオロ酢酸を除去し、最終的に真空中で2時間乾燥して、粗製N−[[5−ベンジルオキシ−6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)を得た(81mg、100%)。この物質を精製することなく直接次のステップに進めた。ESI−MS m/z 計算値 789.2687, 実測値 790.5 (M+1)
+;保持時間: 1.9分(LC法B).
ステップ3:(14S)−20−(ベンジルオキシ)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン
20mLのバイアルに、N−[[5−ベンジルオキシ−6−[3−[(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(80mg、0.08846mmol)、炭酸カリウム(75mg、0.5427mmol)、フッ化セシウム(27mg、0.1777mmol)及び無水ジメチルスルホキシド(5mL)をこの順に充填した。このバイアルに窒素流を2分間パージし、蓋をして、160℃で15時間撹拌した。この反応物を周囲温度まで放冷し、その不均一な混合物を酢酸エチル(30mL)及び水(20mL)で希釈し、塩酸(1.0M 1.5mL、1.500mmol)で酸性化した。層を分離し、その水層を酢酸エチル(20mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発させた。その粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(30分で0%〜10%メタノールを含むジクロロメタンの勾配)により精製し、(14S)−20−(ベンジルオキシ)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(55mg、82%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 753.29205, 実測値 754.5 (M+1)
+;保持時間: 2.11分(LC法G).
ステップ4:(14S)−20−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物255)
(14S)−20−(ベンジルオキシ)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(42mg、0.05572mmol)の撹拌無水メタノール(5mL)溶液に、窒素下で10%Pd炭素(湿式、Degussa)(8mg、0.007517mmol)を加えた。この不均一な混合物を水素下(バルーンから)、周囲温度で2.5時間撹拌した。この水素バルーンを取り外し、フラスコを窒素でパージし、この黒色の不均一反応混合物をセライトのパッドで濾過した。その濾液を減圧下濃縮し、その残渣をジメチルスルホキシド(1.5mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。この試料を、分取逆相HPLC−MS[Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)、(15分で30%〜99%アセトニトリルを含む水(変性剤なし)によるデュアルグラジエントラン)]を使用して精製し、(14S)−20−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物255)(27mg、72%)を淡青緑色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.25 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.97 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.24 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 4.03 (t, J = 12.8 Hz, 1H), 3.42 − 3.32 (m, 1H), 3.14 (dt, J = 13.9, 4.4 Hz, 1H), 2.85 (s, 1H), 2.32 − 2.09 (m, 1H), 1.99 − 1.83 (m, 4H), 1.80 − 1.74 (m, 2H), 1.74 − 1.66 (m, 2H), 1.66 (s, 3H), 1.63 − 1.60 (m, 1H), 1.59 (s, 3H), 1.40 (dd, J = 13.3, 10.1 Hz, 1H), 0.98 − 0.92 (m, 2H), 0.69 (ddd, J = 6.0, 4.2, 3.0 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 663.24506, 実測値 664.4 (M+1)
+;保持時間: 1.7分(LC法G).
実施例82:(14S)−8−(3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物256)の調製
ステップ1:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(200mg、0.5717mmol)及びカルボニルジイミダゾール(116mg、0.7154mmol)(テトラヒドロフランから新たに再結晶し、冷エーテルで洗浄し、高真空で乾燥したもの)をテトラヒドロフラン(2mL)中で混合し、室温で2時間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(275mg、0.6666mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(500μL、3.343mmol)を加え、その反応物を室温で14時間撹拌した。その反応混合物を飽和塩化アンモニウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、濾過し、濃縮した。得られた褐色残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(172mg、40%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 743.3232, 実測値 744.45 (M+1)
+;保持時間: 0.97分(LC法A).
ステップ2:(14S)−8−(3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物256)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(172mg、0.2311mmol)のジクロロメタン(1.5mL)及びトリフルオロ酢酸(500μL、6.534mmol)溶液を、室温で4時間撹拌した。溶媒を除去し、その残渣を酢酸エチルに溶解した。2mLの飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、その有機層を収集し、溶媒を真空中で除去した。その残渣をジメチルスルホキシド(10mL)に溶解し、3Åモレキュラーシーブを加え、その反応混合物を10分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(115mg、0.7571mmol)及び炭酸カリウム(107mg、0.7742mmol)を加え、その反応混合物を150℃で16時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、セライトを通して濾過し、その濾液に飽和塩化アンモニウム溶液を加えた。この混合物を酢酸エチルで抽出し、その有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた褐色残渣を、逆相HPLC−MS法により、Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)を使用して、30%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル。流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)、(14S)−8−(3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物256)(19.5mg、17%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.58 (s, 1H), 10.63 (s, 1H), 8.22 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.13 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.79 (s, 1H), 6.00 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.02 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.27 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 3.04 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.90 − 2.73 (m, 0H), 2.18 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 1.95 (dd, J = 11.7, 5.2 Hz, 1H), 1.86 (s, 0H), 1.70 (s, 3H), 1.66 (d, J = 13.3 Hz, 5H), 1.61 (s, 3H), 1.49 − 1.36 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 497.1845, 実測値 498.33 (M+1)
+;保持時間: 1.47分(LC法B).
実施例83:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2−ヒドロキシエトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物257)の調製
ステップ1:tert−ブチル3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−オキソ−エトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート
n−BuLi溶液(2.5Mのヘキサン溶液16mL、40.000mmol)を、ジイソプロピルアミン(4.0432g、5.6mL、39.957mmol)の−30℃に予冷したテトラヒドロフラン(50mL)溶液に加えた(フラスコ1)。この混合物を氷水浴中で20分間撹拌した後、−78℃に冷却した。別のフラスコで、エチルジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート(1.66g、9.9869mmol)を100mLのテトラヒドロフランに溶解した。クロロ(ヨード)メタン(8.8112g、3.7mL、48.956mmol)を加え、その溶液を窒素バルーン下、−78℃に冷却した(フラスコ2)。フラスコ1の内容物を、カニューレを介して約15分以内に(非常に速く滴下)フラスコ2に移した。得られた混合物をさらに−78℃で1時間撹拌した。酢酸/テトラヒドロフラン(15mL/15mL)混合物を滴下した。ドライアイス浴を取り外し、その混合物を約0℃まで加温した。これをその後、水と酢酸エチル間で分配した。これらの層を分離し、水層を酢酸エチルでさらに一度洗浄した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。その残渣を室温でN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解した。tert−ブチル3−ヒドロキシピラゾール−1−カルボキシレート(810mg、4.3976mmol)に続いて炭酸カリウム(1.25g、9.0445mmol)及びヨウ化カリウム(62mg、0.3735mmol)を加えた。この混合物を60℃で48時間撹拌した。これをその後室温に冷却し、酢酸エチル/水(各30mL)で希釈した。これらの層を分離し、その水層を酢酸エチル(20mL)でさらに一度抽出した。合わせた有機層を、水(20mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより、5%〜40%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配を使用して精製した。所望の生成物(極性の低い異性体)、tert−ブチル3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−オキソ−エトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート(620mg、47%)を白色固体として得た。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 7.85 (s, 1H), 5.96 (s, 1H), 4.95 (s, 2H), 2.62 (s, 1H), 1.60 (s 9H), 1.34 − 1.16 (m, 2H), 1.14 − 0.63 (m, 6H).ESI−MS m/z 計算値 318.158, 実測値 319.5 (M+1)
+;保持時間: 3.59分(LC法P).
ステップ2:tert−ブチル3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−ヒドロキシ−エトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−オキソ−エトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート(620mg、1.7527mmol)をエタノール(10mL)に溶解し、その混合物を氷水浴で冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(66.309mg、0.0702mL、1.7176mmol)を加えた。5分後、メタノール(0.5mL)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。これを次に飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルと水(各20mL)間で分配した。これらの層を分離し、その有機層を無水硫酸ナトリウムパッドを通して濾過し、濃縮した。この粗製物質、すなわち、tert−ブチル3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−ヒドロキシ−エトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート(600mg、91%)をさらに精製することなく次のステップで使用した。ESI−MS m/z 計算値 320.1736, 実測値 321.3 (M+1)
+;保持時間: 3.44分(LC法P).
ステップ3:tert−ブチル−[1−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−(1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エトキシ]−ジメチル−シラン
tert−ブチル3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−ヒドロキシ−エトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート(300mg、0.8896mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、その混合物を窒素バルーン下、氷水浴中で撹拌した。2,6−ルチジン(686.96mg、0.75mL、6.3469mmol)、続いてTBDMSOTf(1.2408g、1.1mL、4.6001mmol)を加えた。この混合物を30分間撹拌した。さらに2,6−ルチジン(551mg、0.6mL、5mmol)、続いてTBDMSOTf(1.2408g、1.1mL、4.6001mmol)を加えた。その混合物を12時間撹拌した。これをその後ジクロロメタン(40mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL)で処理した。これらの層を分離し、そのジクロロメタン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜30%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配を使用して精製し、tert−ブチル−[1−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−(1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エトキシ]−ジメチル−シラン(300mg、81%)を無色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 334.2077, 実測値 335.6 (M+1)
+;保持時間: 4.55分(LC法P).
ステップ4:tert−ブチル6−[3−[2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボキシレート
tert−ブチル−[1−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−(1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エトキシ]−ジメチル−シラン(300mg、0.8071mmol)を室温でジメチルスルホキシド(8mL)に溶解した。tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(210mg、0.8464mmol)、続いて炭酸カリウム(138mg、0.9985mmol)及び1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(18mg、0.1605mmol)を加えた。この混合物を室温で24時間撹拌した。酢酸エチル(約25mL)、続いて水(約20mL)を加えた。これらの層を分離し、その水層を酢酸エチルでさらに一度(約20mL)抽出した。合わせた有機物を濃縮し、その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜10%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配を使用して精製し、tert−ブチル6−[3−[2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボキシレート(490mg、100%)を白色固体として得た。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 8.35 (dd, J= 2.8, 0.9 Hz, 1H), 8.19 (dd, J = 8.4, 0.9 Hz, 1H),7.68 (dd, J = 8.4, 0.9 Hz, 1H), 5.93 (dd, J= 2.9, 0.9 Hz, 1H), 4.17 (dd, J = 5.5, 0.9 Hz, 2H), 4.01 − 3.80 (m, 1H), 1.78 − 1.43 (m, 13H), 1.38 − 1.16 (m, 4H), 1.15 − 0.45 (m, 22H), 0.20 − −0.01 (m, 6H).
ステップ5:6−[3−[2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボン酸
tert−ブチル6−[3−[2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボキシレート(200mg、0.3296mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、氷水浴で冷却した。トリエチルアミン(200.11mg、0.2756mL、1.9776mmol)、続いてTBDMSOTf(609.88mg、2.3072mmol)を加えた。この混合物を室温で5時間撹拌し、ジクロロメタン(10mL)で希釈した。水(約10mL)を加え、層を分離した。そのジクロロメタン層を濃縮し、その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜10%メタノール/ジクロロメタンの勾配を使用して精製し、6−[3−[2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボン酸を得た(50mg、22%)。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 8.49 − 8.17 (m, 2H), 7.70 (d, J= 8.4 Hz, 1H), 5.94 (d, J=2.9Hz,1H), 4.16 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 3.89 (dt, J = 8.6, 5.4 Hz, 1H), 1.65 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 1.12 − 0.41 (m,19H), 0.06 (d, J= 2.2 Hz, 6H). ESI−MS m/z 計算値 489.1851, 実測値 490.7 (M+1)
+;保持時間: 4.53分(LC法P).
ステップ6:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[6−[3−[2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
6−[3−[2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボン酸(750mg、1.5304mmol)を、窒素バルーン下、室温でテトラヒドロフラン(5mL)に溶解した。カルボニルジイミダゾール(345mg、2.0851mmol)を一度に加えた。この反応物を4時間撹拌した。別のフラスコに、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(695mg、1.6847mmol)を量り入れ、テトラヒドロフラン(5mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(249.90mg、0.25mL、1.6087mmol)を加えた。この活性酸の混合物を、その後、ピペットを介して1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン溶液に移した。得られた混合物を室温で14時間撹拌した。混合物をその後濃縮し、酢酸エチル(約30mL)に入れ、ブラインで洗浄した。有機画分を乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーにより、25%〜80%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[6−[3−[2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(500mg、35%)を油として得た。ESI−MS m/z 計算値 883.3889, 実測値 884.8 (M+1)
+;保持時間: 5.39分(LC法P).
ステップ7:6−[3−[2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[6−[3−[2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(500mg、0.5370mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶解し、氷水浴で冷却した。トリエチルアミン(232.32mg、0.3200mL、2.2500mmol)、続いてTBDMSOTf(1.1510g、1.0000mL、4.2672mmol)を滴下した。その混合物を次に室温で15時間撹拌し、その後、ジクロロメタン(約20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)でクエンチした。その有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜5%メタノールを含むジクロロメタンの勾配を使用して精製し、6−[3−[2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミドを得た(310mg、70%)。ESI−MS m/z 計算値 783.3365, 実測値 785.0 (M+1)
+;保持時間: 3.29分(LC法P).
ステップ8:(14S)−8−(3−{2−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]−2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン
6−[3−[2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(310mg、0.3952mmol)をジメチルスルホキシド(40mL)に溶解した。炭酸カリウム(329mg、2.3805mmol)、続いてモレキュラーシーブ(0.3952mmol)を加えた。この混合物を脱気し、窒素バルーン下で保護した。これを次に140℃の油浴で12時間加熱した。室温に冷却した後、この混合物をブライン(20mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。この溶媒を除去し、その残渣を、酢酸エチルで溶出する短いシリカゲルパッドで精製して、(14S)−8−(3−{2−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]−2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオンを得た(170mg、55%)(170mg、55%)。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.67 − 7.42 (m,2H), 7.33 −7.19 (s, 1H), 6.57 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 5.90 (d, 1H), 4.69 (s, 1H), 4.17 (d, J = 5.4 Hz, 2H),4.02 − 3.73 (m, 2H), 3.54 −2.88 (m, 3H), 2.61 (m, 1H), 2.05 (m, 1H), 1.77 −1.40 (m, 8H), 1.26 (s, 6H),1.11 − 0.45 (m, 17H), 0.08 (2s, 6H). ESI−MS m/z 計算値 747.3598, 実測値 748.8 (M+1)
+;保持時間: 4.9分(LC法P).
ステップ9:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2−ヒドロキシエトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物257)
(14S)−8−(3−{2−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]−2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(170mg、0.2273mmol)をプラスチックボトル内でテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、氷水浴で冷却した。70%w/wのフッ化水素−ピリジン(0.5mL)を加えた。この混合物を室温で10分間撹拌し、氷水浴で再冷却した。別の70%w/wのフッ化水素−ピリジン(約0.5mL)を加え、氷水浴を取り外してこの混合物を10分間撹拌した。3回目の70%w/wのフッ化水素ピリジン(約0.5mL)を加え、この混合物を10分間撹拌した。これをその後酢酸エチル(30mL)及びブライン(20mL)で希釈した。これらの層を分離し、有機物を真空下濃縮した。溶媒除去が終わりに近づくにつれていくらかの白色沈殿が認められた。この残渣を酢酸エチルと水の混合物(各30mL)で処理し、室温で約2時間静置した。これらの層を分離し、その有機層を濃縮し、その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜5%メタノールを含むジクロロメタンの勾配を使用して精製し、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2−ヒドロキシエトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物257)を得た(63mg、44%)。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.65 − 7.36 (m, 2H),7.18 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.94 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.71 (s,1H),4.38 − 4.03 (m, 3H), 4.03 − 3.70 (m, 2H), 3.33 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 3.25 − 2.89 (m, 2H), 2.56 (s, 2H),2.05 (s, 2H), 1.62 (m, 6H, 水のピークと重複), 1.38 −1.16 (m, 4H), 1.08 (dd, J= 8.6, 4.1Hz, 1H), 1.04 − 0.76 (m, 5H), 0.67 (d, J= 12.8 Hz, 4H).ESI−MS m/z 計算値 633.2733, 実測値 634.4 (M+1)
+;保持時間: 2.87分(LC法R).
実施例84:(14S)−8−(3−{2−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物259)の調製
ステップ1:ジメチル({2−オキソ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピリデン})−λ
6−スルファノン
反応容器に、2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]酢酸(3.0g、17.85mmol)を加え、ジクロロメタン(30mL)に溶解した。この混合物を0℃に冷却し、N,N−ジメチルホルムアミド(50μL、0.6457mmol)及び塩化オキサリル(1.9mL、21.78mmol)を加えた。得られた反応物を最初0℃で2時間、その期間に室温まで加温しつつ撹拌した。揮発性物質をその後回転蒸発(真空を100mbarに及び水浴を20℃に設定)により除去し、所望のニートな酸塩化物を得た。この酸塩化物の溶液をさらに精製することなく直接使用した。別の容器に、トリメチルスルホキソニウムヨージド(12.2g、55.44mmol)を加え、テトラヒドロフラン(30mL)に溶解した。カリウムt−ブトキシド(6.2g、55.25mmol)を1Mのテトラヒドロフラン溶液として加え、得られた混合物を2時間加熱還流した。この混合物を0℃に冷却し、上で調製した酸塩化物をテトラヒドロフラン(30mL)溶液として温度を5℃未満に維持しながら加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。セライトをこの混合物に添加し、次にセライトで濾過した(固体を酢酸エチルで洗浄し、揮発性物質を回転蒸発により濃縮した)。得られた混合物を水で分液漏斗内に洗浄し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、ジメチル({2−オキソ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピリデン})−λ
6−スルファノン(1.9g、44%)を油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 3.39 (s, 6H), 2.99 (s, 1H), 2.40 (s, 2H), 1.01 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 0.94 − 0.81 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 242.05884, 実測値 243.2 (M+1)
+;保持時間: 0.72分(LC法E).
ステップ2:1−クロロ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−2−オン
100mLの丸底フラスコに、ジメチル({2−オキソ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピリデン})−λ
6−スルファノン(1.9g、7.843mmol)を窒素下で脱水テトラヒドロフラン(16.0mL)に溶解して加え、次に塩酸(ジオキサン中4M)(4M 2.5mL、10.00mmol)を加えた。得られた混合物を60℃に加熱し、3時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させ(130mbar及び20℃の水浴)、得られた残渣を酢酸エチルと水間で分配し、次いでいくらかのブラインを加え、層を分離した。その有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して(100mbar及び30℃の水浴)、1−クロロ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−2−オン(1.57g、100%)をオレンジ色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 3.70 (s, 2H), 2.04 (s, 2H), 1.17 − 1.05 (m, 2H), 0.85 (tt, J = 3.8, 2.8, 2.2 Hz, 2H).
ステップ3:tert−ブチル3−[2−オキソ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート
窒素でフラッシュした100mLのフラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解したtert−ブチル3−ヒドロキシピラゾール−1−カルボキシレート(1.20g、6.515mmol)、炭酸カリウム(1.81g、13.10mmol)及びヨウ化ナトリウム(11mg、0.07339mmol)を加えた。この混合物を5分間撹拌した後、1−クロロ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−2−オン(1.57g、7.827mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液として加えた。得られた混合物を65℃に16時間加熱した。この反応混合物を飽和ブライン溶液に注いだ。この物質を酢酸エチル(2×150mL)で抽出し、それら有機層を合わせ、水(2×150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。そのオレンジ色の残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから60%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル3−[2−オキソ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(700mg、31%)を薄黄色油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.86 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 5.96 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.93 (s, 2H), 2.77 (s, 2H), 1.60 (s, 9H), 1.15 − 1.07 (m, 2H), 0.91 − 0.86 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 348.1297, 実測値 349.2 (M+1)
+;保持時間: 1.73分(LC法E).
ステップ4:1−(1H−ピラゾール−3−イルオキシ)−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−2−オン
tert−ブチル3−[2−オキソ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(700mg、2.010mmol)のジクロロメタン(14mL)溶液にトリフルオロ酢酸(3.1mL、40.24mmol)を加え、その混合物を1時間撹拌した。溶媒を除去し、得られた油を蒸発させ、真空下乾燥し、薄黄色固体を得た。この固体を酢酸エチルに溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、層を分離した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、1−(1H−ピラゾール−3−イルオキシ)−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−2−オンを得た(498mg、100%)。ESI−MS m/z 計算値 248.07726, 実測値 249.2 (M+1)
+;保持時間: 1.11分(LC法E).
ステップ5:tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[2−オキソ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(497mg、2.003mmol)、1−(1H−ピラゾール−3−イルオキシ)−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−2−オン(498mg、2.006mmol)及び炭酸カリウム(625mg、4.522mmol)を無水ジメチルスルホキシド(14mL)中で混合した。1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(45mg、0.4012mmol)を加え、その混合物を室温で窒素下にて16時間撹拌した。この反応混合物を水(16mL)で希釈し、15分間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、水(3×50mL)で洗浄した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。そのオレンジ色の残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから60%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製して薄黄色油を得、これをその後真空下乾燥して、tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[2−オキソ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレートを得た(500mg、54%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.38 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.04 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.87 (s, 2H), 2.79 (s, 2H), 1.62 (s, 10H), 1.14 − 1.09 (m, 2H), 0.85 (dd, J = 3.0, 1.7 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 459.11728, 実測値 460.2 (M+1)
+;保持時間: 2.21分(LC法E).
ステップ6:2−クロロ−6−[3−[2−オキソ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[2−オキソ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(500mg、1.087mmol)をジクロロメタン(11mL)に溶解し、氷浴で0℃に冷却した。この混合物に、塩酸(ジオキサン中4M 1.5mL、6.000mmol)をゆっくりと加え、その混合物を0℃で1時間撹拌した。さらなる塩酸(ジオキサン中4M 5.5mL、22.00mmol)を加え、0℃で30分間、その後室温で2時間撹拌した。さらなる塩酸(ジオキサン中4M 5.435mL、21.74mmol)を加え、室温で17時間にわたり撹拌した。この反応混合物を減圧下白色固体に濃縮し、これを次にジエチルエーテルにスラリー化し、濾過し、再度ジエチルエーテルにスラリー化した。その固体を真空濾過により収集し、真空下20時間乾燥して、2−クロロ−6−[3−[2−オキソ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(237.5mg、54%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 403.05466, 実測値 404.2 (M+1)
+;保持時間: 1.59分(LC法E).
ステップ7:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−オキソ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−オキソ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(166mg、0.4112mmol)及びカルボニルジイミダゾール(75mg、0.4625mmol)をテトラヒドロフラン(4.0mL)中で混合し、室温で110分間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(187mg、0.4533mmol)、続いて無水1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(160μL、1.070mmol)を加え、その反応物を室温で20時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、その後第二のシリカゲルカラムにより、100%ジクロロメタンから15%メタノールを含むジクロロメタンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−オキソ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(173.7mg、53%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 797.25854, 実測値 798.2 (M+1)
+;保持時間: 2.21分(LC法E).
ステップ8:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−オキソ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(80mg、0.1002mmol)の撹拌メタノール(1.25mL)溶液に、窒素下、水素化ホウ素ナトリウム(10mg、0.2643mmol)を、著しい発泡を制御するように少しずつ加えた。添加終了(1分を要した)後、反応物は溶液であった。この反応物を回転蒸発により濃縮し、次いで酢酸エチルで希釈し、水(2×20mL)、続いてブラインで洗浄した(1×)。有機層をその後分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。その残渣を真空下乾燥し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(80mg、100%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 799.2742, 実測値 800.3 (M+1)
+;保持時間: 2.15分(LC法E).
ステップ9:(14S)−8−(3−{2−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物259)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(80mg、0.09996mmol)を含むフラスコに、ジクロロメタン(2.5mL)及び塩酸(ジオキサン中4M 500μL、2.000mmol)を加えた。90分の撹拌後、この混合物を蒸発乾固し、次いでエーテル(5mL)で希釈し、回転蒸発により再濃縮した。その残渣を、その後エーテル(5mL)で希釈し、再度回転蒸発により再濃縮した。真空下一夜残渣まで乾燥し、これを炭酸カリウム(139mg、1.006mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(3.5mL)とバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、155℃に加熱し、4時間撹拌した。室温に冷却し、その混合物を濾過し、酢酸エチルで希釈し、水(2×20mL)、続いてブラインで洗浄した。その有機層をさらに水で洗浄し、その後硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、(14S)−8−(3−{2−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物259)(27.91mg、42%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.49 (s, 1H), 8.22 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.92 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.13 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 5.03 (s, 1H), 4.10 (dd, J = 4.9, 2.4 Hz, 2H), 3.97 (d, J = 4.7 Hz, 2H), 3.16 (s, 1H), 2.95 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 2.73 − 2.65 (m, 1H), 2.47 − 2.29 (m, 1H), 2.13 (s, 1H), 1.98 (dd, J = 13.7, 3.4 Hz, 1H), 1.86 (dd, J = 11.6, 3.6 Hz, 1H), 1.77 (s, 1H), 1.70 − 1.63 (m, 1H), 1.61 (s, 3H), 1.57 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 1.52 (s, 3H), 1.37 − 1.27 (m, 1H), 1.01 − 0.90 (m, 2H), 0.90 − 0.78 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 663.24506, 実測値 664.4 (M+1)
+;保持時間: 1.88分(LC法E).
実施例85:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−22−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物260)の調製
ステップ1:2−ブロモ−6−ニトロ−ピリジン−3−オール
2−ブロモピリジン−3−オール(46g、264.38mmol)の硫酸(230mL)溶液に、硝酸(24.989g、17.685mL、277.60mmol)(70%)を0℃で加えた。この反応混合物を0℃で30分間、次に室温で48時間撹拌し、その後冷水(200mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(150mL)及びブライン(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、その濾液を真空中で濃縮した。その残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、0%〜20%酢酸エチルを含むヘプタン)により精製し、2−ブロモ−6−ニトロ−ピリジン−3−オール(9.2g、16%)を黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 8.24 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.54 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.37 (br. s., 1H). ESI−MS m/z 計算値 217.9327, 実測値 221.0 (M+1)
+;保持時間: 1.492分(LC法N).
ステップ2:3−ベンジルオキシ−2−ブロモ−6−ニトロ−ピリジン
2−ブロモ−6−ニトロ−ピリジン−3−オール(9g、41.097mmol)のジメチルホルムアミド(60mL)溶液を、水素化ナトリウム(2g、50.005mmol)のジメチルホルムアミド(30mL)溶液に0℃で滴下した。30分後、臭化ベンジル(7.4776g、5.2mL、43.720mmol)を加え、冷却浴を取り外し、この反応物を室温で16時間撹拌した。この粗製混合物を、水(75mL)で希釈し、酢酸エチル(3×75mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×75mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。この固体残渣を酢酸エチル/ヘプタン(9/1)(50mL)の混合物中で粉砕し、次に濾過し、さらなる酢酸エチル/ヘプタンで(9/1)(50mL)洗浄し、3−ベンジルオキシ−2−ブロモ−6−ニトロ−ピリジン(8.7g、68%)を黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.42 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.90 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.30−7.59 (m, 5H), 5.43 (s, 2H). ESI−MS m/z 計算値 307.9797, 実測値 311.0 (M+1)
+;保持時間: 1.956分(LC法S).
ステップ3:2−エチルヘキシル3−[(3−ベンジルオキシ−6−ニトロ−2−ピリジル)スルファニル]プロパノエート
3−ベンジルオキシ−2−ブロモ−6−ニトロ−ピリジン(14.5g、46.908mmol)、Xantphos(1.7g、2.9380mmol)、Pd
2(dba)
3(1.35g、1.4743mmol)のトルエン(300mL)溶液に、2−エチルヘキシル3−スルファニルプロパノエート(11.5g、52.666mmol)、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(12.614g、17mL、97.599mmol)を加えた。得られた溶液を排気し、窒素を3回充填し、その後110℃で一夜還流した。室温に冷却した後、この反応物をセライトのパッドを通して濾過し、酢酸エチル(75mL)で洗浄した。合わせた濾液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜15%酢酸エチルを含むヘプタンの勾配)で精製して、2−エチルヘキシル3−[(3−ベンジルオキシ−6−ニトロ−2−ピリジル)スルファニル]プロパノエートを得た(20g、95%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 7.94 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.32−7.51 (m, 5H), 7.09−7.17 (m, 1H), 5.25 (s, 2H), 3.97−4.12 (m, 2H), 3.51 (t, J=6.9 Hz, 2H), 2.89 (t, J=6.8 Hz, 2H), 1.51−1.67 (m, 1H), 1.20−1.43 (m, 8H), 0.81−0.96 (m, 6H).ESI−MS m/z 計算値 446.1875, 実測値 447.2 (M+1)
+;保持時間: 4.181分(LC法T).
ステップ4:2−エチルヘキシル3−[(3−ベンジルオキシ−6−ニトロ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート
m−クロロ過安息香酸(21g、77%w/wテトラヒドロフラン溶液、93.703mmol)を、2−エチルヘキシル3−[(3−ベンジルオキシ−6−ニトロ−2−ピリジル)スルファニル]プロパノエート(20g、44.787mmol)のジクロロメタン(400mL)溶液に室温でゆっくりと加えた。この混合物をこの温度で一夜撹拌した。その固体を濾別し、その混合物を10%チオ硫酸ナトリウム溶液(150mL)、5%重炭酸ナトリウム溶液(2×100mL)、水(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。その有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、2−エチルヘキシル3−[(3−ベンジルオキシ−6−ニトロ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート(20.5g、96%)を黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 8.39 (d, J=9.1 Hz, 1H), 7.64 (d, J=9.1 Hz, 1H), 7.31−7.52 (m, 5H), 5.45 (s, 2H), 4.03 (dd, J=5.7, 2.5 Hz, 2H), 3.89−4.00 (m, 2H), 3.04 (t, J=7.5 Hz, 2H), 1.50−1.66 (m, 1H), 1.22−1.41 (m, 8H), 0.83−0.95 (m, 6H).
ステップ5:2−エチルヘキシル3−[(6−アミノ−3−ベンジルオキシ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート
2−エチルヘキシル3−[(3−ベンジルオキシ−6−ニトロ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート(5g、10.448mmol)のエタノール(280mL)及び水(80mL)溶液に、鉄(2.4g、42.976mmol)及び塩化アンモニウム(1.7g、31.781mmol)を加えた。この反応物を100℃で1.5時間撹拌した。この暗色溶液を室温まで放冷し、セライトで濾過し、ジクロロメタン(150mL)で洗浄した。その濾液を減圧下濃縮した。この粗生成物を水(100mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×75mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。得られた粗製物を、tert−ブチルメチルエーテル(50mL)中での粉砕により精製し、その懸濁液を濾過し、tert−ブチルメチルエーテル(50mL)で洗浄した。得られたオフホワイトの固体を真空下一夜乾燥し、2−エチルヘキシル3−[(6−アミノ−3−ベンジルオキシ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエートを得た(4.5g、96%)。ESI−MS m/z 計算値 448.2032, 実測値 449.2 (M+1)
+;保持時間: 2.35分(LC法I).
ステップ6:2−エチルヘキシル3−[(3−ベンジルオキシ−6−フルオロ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート
2−エチルヘキシル3−[(6−アミノ−3−ベンジルオキシ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート(4.5g、10.032mmol)のフッ化水素ピリジン(55.0g、50mL、554.96mmol)溶液を−52℃に冷却した。得られた赤色溶液を亜硝酸ナトリウム(1.4g、20.291mmol)で処理し、室温まで加温した。ガスの放出が観察され、その反応物はオレンジ色かつ不透明に変わった。この反応物を室温で一夜撹拌し、氷水(50mL)にゆっくりと注ぎ入れた。この混合物を、重炭酸ナトリウム水溶液を注意深く加えることにより中和し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、粗製2−エチルヘキシル3−[(3−ベンジルオキシ−6−フルオロ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエートを得た(4g、88%)。ESI−MS m/z 計算値 451.1829, 実測値 452.2 (M+1)
+;保持時間: 2.46分(LC法I).
ステップ7:3−ベンジルオキシ−6−フルオロ−ピリジン−2−スルホンアミド
2−エチルヘキシル3−[(3−ベンジルオキシ−6−フルオロ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート(8g、17.717mmol)のジメチルスルホキシド(48mL)溶液に、1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデカ−7−エン(5.5550g、5.5mL、36.489mmol)を加えた。この反応物を室温で1時間撹拌し、ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸(10.1g、89.307mmol)及び酢酸ナトリウム(6g、73.141mmol)の水(32mL)溶液を加えた。この反応物を室温で1時間撹拌し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×75mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。この粗生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(10%〜40%酢酸エチルを含むヘプタンの勾配)により精製して、3−ベンジルオキシ−6−フルオロ−ピリジン−2−スルホンアミド(4.1g、82%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (300 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 5.38 (s, 2H), 7.25−7.48 (m, 4H), 7.49−7.57 (m, 4H), 7.96 (dd, J=9.0, 6.0 Hz, 1H);
19F NMR (282 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6 ) δ −78.5−78.2 (m, 1F). ESI−MS m/z 計算値 282.0474, 実測値 283.1 (M+1)
+;保持時間: 2.14分(LC法H).
ステップ8:tert−ブチル(4S)−4−[3−[(5−ベンジルオキシ−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのバイアルに、tert−ブチル(4S)−4−(3−アミノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(291mg、1.135mmol)、3−ベンジルオキシ−6−フルオロ−ピリジン−2−スルホンアミド(321mg、1.137mmol)、無水ジメチルスルホキシド(3mL)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.3mL、1.722mmol)を窒素下で充填した。このバイアルに蓋をして、85℃で3時間、その後110℃で16時間、その後120℃で29時間撹拌した。この混合物を酢酸エチル(50mL)、水(50mL)及び10%クエン酸(10mL)で希釈した。2相を分離した。その有機相をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を蒸発させた。その生成物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(30分で0%〜60%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[(5−ベンジルオキシ−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(342mg、収率58%、純度92%)を泡状固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.54 − 7.47 (m, 2H), 7.44 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.41 − 7.33 (m, 2H), 7.33 − 7.22 (m, 1H), 6.94 (s, 2H), 6.60 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.49 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 5.11 (s, 2H), 3.55 (q, J = 8.7 Hz, 1H), 3.27 − 3.16 (m, 2H), 2.79 (q, J = 10.1 Hz, 1H), 2.10 (ブロード s, 1H), 1.93−1.85 (m, 1H), 1.54−1.43 (m, 2H),1.43−1.37 (m, 15H), 1.24 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 518.2563, 実測値 519.4 (M+1)
+;保持時間: 1.88分(LC法B).
ステップ9:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[5−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのバイアルに、窒素下で、2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(100mg、0.2779mmol)及び無水テトラヒドロフラン(2mL)を充填した。カルボニルジイミダゾール(45mg、0.2775mmol)を加え、その混合物を窒素下、室温で4時間撹拌した。2回目の量のカルボニルジイミダゾール(45mg、0.2775mmol)を加え、その混合物を室温で3時間撹拌した。別の20mLのフラスコに、tert−ブチル(4S)−4−[3−[(5−ベンジルオキシ−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(121mg、0.2333mmol)の無水テトラヒドロフラン(1mL)溶液を窒素雰囲気下で調製し、それを続いてシリンジを介してこの活性化エステル溶液に加えた。1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.18mL、1.204mmol)をシリンジを介して加え、その反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で撹拌した。17時間後、溶媒を減圧下除去し、得られた濃厚油を酢酸エチル(25mL)及び水(25mL)で処理した。塩酸水溶液(6M 250μL、1.500mmol)をゆっくりと加え(最終pH=5)、2相を分離した。その水相を酢酸エチル(30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、その溶媒を蒸発させた後、その残渣をジクロロメタンに溶解し、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(30分で0%〜100%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[5−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(99mg、収率49%、純度93%)を無色フィルムとして得た。ESI−MS m/z 計算値 859.34937, 実測値 860.5 (M+1)
+;保持時間: 1.82分(LC法B).
ステップ10:N−[[3−ベンジルオキシ−6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[5−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(99mg、0.1151mmol)のジクロロメタン(0.5mL)及びトルエン(0.2mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(100μL、1.298mmol)を加え、この混合物を周囲温度で23時間撹拌した。浴温を40℃に設定してその溶媒を真空中で除去し、濃厚な黄色油を得た。この油をトルエン(5mL)で希釈し、その溶媒を40℃にて真空中で除去し、N−[[3−ベンジルオキシ−6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(100mg、99%)を黄色樹脂として得た。ESI−MS m/z 計算値 759.29694, 実測値 760.4 (M+1)
+;保持時間: 1.9分(LC法B).
ステップ11:(14S)−22−(ベンジルオキシ)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン
N−[[3−ベンジルオキシ−6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(100mg、0.1144mmol)のNMP(2mL)溶液に、炭酸カリウム(180mg、1.302mmol)を加えた。この混合物を窒素で5分間パージした。この混合物を150℃で20時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、水(8mL)に加えた。その混合物を塩酸水溶液(6M 500μL、3.000mmol)でpH=1まで注意深く酸性化し、泡状スラリーを得た。その固体を、濾過により紙の上に収集した。その湿潤固体を酢酸エチルに溶解し、その溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、その後濾過した。その溶媒を除去し、その残渣をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(30分で0%〜5%)を含むジクロロメタンの勾配を使用して精製し、(14S)−22−(ベンジルオキシ)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(31mg、37%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 723.3203, 実測値 724.5 (M+1)
+;保持時間: 2.19分(LC法B).
ステップ12:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−22−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物260)
100mLのフラスコに、(14S)−22−(ベンジルオキシ)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(31mg、0.04282mmol)及びメタノール(6mL)を充填した。その溶液に窒素を注入した。10%パラジウム炭素(湿式、Degussa、21mg、0.01973mmol)を加え、その混合物を水素雰囲気下(バルーン)で3時間撹拌した。その溶液に窒素を注入し、メタノールで希釈し、セライトを通して濾過した。その溶媒を蒸発させた後、残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解した。その溶液を精密濾過し、逆相分取HPLC(C
18)により、アセトニトリルを含む水の勾配(15分で30%〜99%、950μL注入、変性剤なし)を使用して精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発により除去した。その残渣をジクロロメタン/ヘキサンで処理し、これらの溶媒を蒸発させ、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−22−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物260)(10mg、36%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.39 (br s, 1H), 9.07 (br s, 1H,変換可能), 8.21 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.80 (br d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.20 (br s, 1H), 6.91 (br d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.69 (br d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.28 (br s, 1H,変換可能), 6.08 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.21 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.77 (br s, 1H), 3.20 (br s, 1H), 2.96 − 2.79 (m, 2H), 2.12 (br s, 1H), 1.91 − 1.50 (m, 13H), 1.47 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 1.42 − 1.29 (m, 1H), 0.89 − 0.78 (m, 4H), 0.68 − 0.60 (m, 2H), 0.53 − 0.44 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 633.2733, 実測値 634.3 (M+1)
+;保持時間: 2.39分(LC法B).
実施例86:(14S)−22−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物261)の調製
ステップ1:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[5−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのバイアルに、窒素下で、2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(188mg、0.4824mmol)及び無水テトラヒドロフラン(3mL)を充填した。カルボニルジイミダゾール(75mg、0.4625mmol)を加え、その混合物を窒素下、室温で4時間撹拌した。2回目の量のカルボニルジイミダゾール(75mg、0.4625mmol)を加え、その混合物を室温で2時間撹拌した。別の20mLのフラスコに、tert−ブチル(4S)−4−[3−[(5−ベンジルオキシ−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(204mg、0.3933mmol)の無水テトラヒドロフラン(2mL)溶液を窒素雰囲気下で調製し、それを続いてシリンジを介してこの活性化エステル溶液に加えた。1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.31mL、2.073mmol)をシリンジを介して加え、その反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で5日間撹拌した。溶媒を減圧下除去し、得られた濃厚油を酢酸エチル(50mL)及び水(50mL)で処理した。塩酸(6M 450μL、2.700mmol)をゆっくりと加え(最終pH=5)、2相を分離した。その水相を酢酸エチル(30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、溶媒を蒸発させた後、その残渣をジクロロメタンに溶解し、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(30分で0%〜100%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製した。生成物は不純物とともに溶出し、その不純物を、最初のカラムと同じ条件下、シリカゲルクロマトグラフィーによる2回目の精製で除去した。予想される物質を含む画分を合わせ、溶媒を蒸発させて、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[5−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(109mg、収率31%、純度86%)をオフホワイトのフィルムとして得た。ESI−MS m/z 計算値 889.3211, 実測値 890.4 (M+1)
+;保持時間: 2.49分(LC法B).
ステップ2:N−[[3−ベンジルオキシ−6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(ジトリフルオロ酢酸塩)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[5−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(109mg、0.1224mmol)のジクロロメタン(0.5mL)及びトルエン(0.2mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(100μL、1.298mmol)を加え、この混合物を周囲温度で23時間撹拌した。浴温を40℃に設定してその溶媒を真空中で除去した。その残渣をトルエン(5mL)で希釈し、その溶媒を浴温を40℃に設定して真空中で除去した。その残渣をジクロロメタン/ヘキサンで処理し、これらの溶媒を蒸発させて、N−[[3−ベンジルオキシ−6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(ジトリフルオロ酢酸塩)(130mg、定量的収率)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 789.2687, 実測値 790.5 (M+1)
+;保持時間: 1.85分(LC法B).
ステップ3:(14S)−22−(ベンジルオキシ)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン
N−[[3−ベンジルオキシ−6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(ジトリフルオロ酢酸塩)(130mg、0.1277mmol)のNMP(3mL)溶液に、炭酸カリウム(230mg、1.664mmol)を加えた。この混合物を窒素で5分間パージした。この混合物を150℃で22時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、水(10mL)に加えた。その混合物を塩酸水溶液(6M 500μL、3.000mmol)でpH=1まで注意深く酸性化し、泡状スラリーを得た。その固体を、濾過により紙の上に収集した。その湿潤固体を酢酸エチルに溶解し、その溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。溶媒を蒸発させ、その残渣をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(30分で0%〜5%)を含むジクロロメタンの勾配を使用して精製し、(14S)−22−(ベンジルオキシ)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(38mg、39%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 753.29205, 実測値 754.5 (M+1)
+;保持時間: 2.38分(LC法B).
ステップ4:(14S)−22−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物261)
100mLのフラスコに、(14S)−22−(ベンジルオキシ)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(39mg、0.05174mmol)及びメタノール(8mL)を充填した。その溶液に窒素を注入した。10%パラジウム炭素(湿式、Degussa、27mg、0.02537mmol)を加え、その混合物を水素雰囲気下(バルーン)で4時間撹拌した。その溶液に窒素を注入し、メタノールで希釈し、セライトを通して濾過した。その溶媒を蒸発させた後、残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解した。その溶液を精密濾過し、逆相分取HPLC(C
18)により、アセトニトリルを含む水の勾配(15分で30%〜99%、950μL注入、変性剤なし)を使用して精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発により除去した。その残渣をジクロロメタン/ヘキサンで処理し、これらの溶媒を蒸発させ、(14S)−22−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物261)(22mg、63%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.38 (ブロード s, 1H), 9.07 (br s, 1H), 8.21 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.79 (br s, 1H), 7.20 (br s, 1H), 6.90 (br s, 1H), 6.68 (br s, 1H), 6.28 (br s, 1H), 6.10 (br s, 1H), 4.20 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.76 (br s, 1H), 3.21 (br s, 1H), 2.98 − 2.75 (m, 2H), 2.12 (br s, 1H), 1.93 − 1.77 (m, 3H), 1.78 − 1.66 (m, 3H), 1.68 − 1.46 (m, 8H), 1.37 (br m, 2H), 0.95 − 0.88 (m, 2H), 0.79 − 0.68 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 663.24506, 実測値 664.3 (M+1)
+;保持時間: 2.24分(LC法B).
実施例87:2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(ジアステレオマーペア1)(化合物262)及び2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(ジアステレオマーペア2)(化合物263)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,6−ジフルオロピリジン−3−カルボキシレート
2,6−ジフルオロピリジン−3−カルボン酸(10g、62.858mmol)及びBF
3・Et
2O(0.4mL、3.2mmol、0.05当量)の0℃の脱水テトラヒドロフラン(60mL)溶液に、tert−ブチル2,2,2−トリクロロエタンイミデート(10g、45.8mmol)を10分かけてゆっくりと加えた。この反応溶液を窒素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。さらなるtert−ブチル2,2,2−トリクロロエタンイミデート(20g、91.5mmol)及びBF
3・Et
2O(0.4mL)を室温で加えた。この反応物を1時間撹拌した。次いでこれを週末にかけて静置し、その後飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチした。この混合物を酢酸エチル(2×60mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜20%酢酸エチルを含むヘプタンの勾配を使用して精製し、tert−ブチル2,6−ジフルオロピリジン−3−カルボキシレート(12g、89%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 215.0758, 実測値 216.1 (M+1)
+;保持時間: 2.13分(LC法I).
ステップ2:tert−ブチル2−フルオロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(125mg、1.1144mmol)を、tert−ブチル2,6−ジフルオロピリジン−3−カルボキシレート(1.2g、5.5763mmol)及び3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]−1H−ピラゾール(1.29g、5.8585mmol)の溶液に加えた。この混合物を10分間撹拌し、炭酸カリウム(1.2g、8.6827mmol)を加えた。この混合物を20℃で窒素下にて16時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(3×30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。その残渣を、シリカクロマトグラフィーにより、酢酸エチルを含むヘプタン(0%〜15%)の勾配で溶出して精製し、tert−ブチル2−フルオロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(1.46g、収率63%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 0.71−0.78 (m, 2H), 1.01−1.05 (m, 2H), 1.60 (s, 9H), 2.10 (t, J=7.1 Hz, 2H), 4.41 (t, J=7.1 Hz, 2H), 5.95 (d, J=2.9Hz, 1H), 7.63 (dd, J=8.2, 1.2Hz, 1H), 8.29 (d, J=2.8 Hz, 1H), 8.32−8.38 (m, 1H).
19F NMR (282 MHz, CDCl
3) δ −69.9 (s, 3F), −62.4 (d, J=9.2 Hz, 1F). ESI−MS m/z 計算値 415.1519, 実測値 416.2 (M+1)
+;保持時間: 2.69分(LC法U).
ステップ3:2−フルオロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
トリフルオロ酢酸(3mL)を、tert−ブチル2−フルオロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(1.46g、3.5148mmol)のジクロロメタン(12mL)溶液に加えた。この混合物を40℃で4時間撹拌した。この混合物をその後減圧下濃縮し、真空下乾燥して、2−フルオロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(1.26g、100%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 0.84−.091 (m, 2H), 0.93−0.99 (m, 2H), 2.09 (t, J=7.0 Hz, 2H), 4.35 (t, J=7.0 Hz, 2H), 6.21 (d, J=2.7 Hz, 1H), 7.67 (d, J=9.3 Hz, 1H), 8.42 (d, J=3.1Hz, 1H), 8.50 (dd, J=9.3, 8.5 Hz, 1H), 13.48 (br. s., 1H).
19F NMR (282 MHz, CDCl
3) δ −68.38 (s, 3F), −63.25 (d, J=9.5 Hz, 1F). ESI−MS m/z 計算値 359.0893, 実測値 360.1 (M+1)
+;保持時間: 2.19分(LC法I).
ステップ4:2−フルオロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
2−フルオロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(1.26g、3.5071mmol)のジクロロメタン(20mL)懸濁液に、1滴のN,N−ジメチルホルムアミド(0.015mL)を加え、続いて塩化オキサリル(625.65mg、0.43mL、4.9293mmol)を滴下した。この反応物を室温で発泡が止まるまで2時間撹拌した。その溶媒を減圧下除去した。得られた白色固体を無水テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴で冷却した28%水酸化アンモニウム水溶液(10mL)とテトラヒドロフラン(5mL)の混合物に加えた。この反応物をその後室温で1時間撹拌し、次に酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、2−フルオロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(1.3g、定量的収率)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 0.70−0.79 (m, 2H), 0.99−1.08 (m, 2H), 2.10 (t, J=7.2 Hz, 2H), 4.42 (t, J=7.1 Hz, 2H), 5.80 (br.s, 1H), 5.97 (d, J=2.9 Hz, 1H), 6.61−6.71 (m, 1H), 7.74 (dd, J=8.3, 2.0 Hz, 1H), 8.28 (d, J=2.8 Hz, 1H), 8.62 (dd, J=9.8, 8.3 Hz, 1H).
19F NMR (282 MHz, CDCl
3) δ −69.86 (s, 3F), −65.44 (t, J=8.8 Hz, 1F). ESI−MS m/z 計算値 358.1053, 実測値 359.1 (M+1)
+;保持時間: 2.08分(LC法I).
ステップ5:2−tert−ブチルスルファニル−6−フルオロ−ピリジン
2−メチルプロパン−2−チオール(9.0400g、11.3mL、100.24mmol)を水素化ナトリウム(4.8g、120mmol、60%の油溶液、20mLの無水エーテルで洗浄したもの)の無水テトラヒドロフラン(200mL)懸濁液に0℃で加えた。この灰色懸濁液を室温で30分間撹拌し、次に2,6−ジフルオロピリジン(10mL、110.3mmol)を加えた。この混合物を室温で一夜撹拌した。この混合物をその後氷水浴で冷却し、次いで水でクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(60mL)で希釈し、水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、2−tert−ブチルスルファニル−6−フルオロ−ピリジン(22g、収率96%、純度81%)を淡黄色油として得、これを直接その後のステップに進めた。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.55 (s, 9 H), 6.64 (ddd, J=8.1, 2.9, 0.5 Hz, 1 H), 7.12 (dd, J = 7.6, 2.2, 0.5 Hz, 1 H), 7.57 (q, J = 8.0 Hz, 1 H). ESI−MS m/z 計算値 185.0674, 実測値 186.1 (M+1)
+;保持時間: 2.21分(LC法I).
ステップ6:6−フルオロピリジン−2−チオール
室温(約20℃)で、1Mの三臭化ホウ素のジクロロメタン溶液100mL(100mmol)を、2−tert−ブチルスルファニル−6−フルオロ−ピリジン(22g、純度81%、96.188mmol)の150mLのジクロロメタン溶液に滴下した。この反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。さらに三臭化ホウ素(1Mのジクロロメタン溶液50.00mL、50mmol)を加えた。10分後、この反応物を100mLのジクロロメタンで希釈し、水(2×100mL)で洗浄し、2つの透明な相が得られるまで激しく振とうし、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して粗製6−フルオロピリジン−2−チオール(28g、収率100%、純度45%)を黄色油として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 6.65 (dd, J=8.1, 2.5Hz, 1H), 7.07 (dd, J=7.6, 2.2Hz, 1H), 7.60 (q, J=7.9 Hz, 1H).
19F NMR (282 MHz, CDCl
3) δ −66.78 (s, 1F).
ステップ7:2−フルオロ−6−[(6−フルオロ−2−ピリジル)ジスルファニル]ピリジン
臭素(17.063g、5.5mL、106.77mmol)を、6−フルオロピリジン−2−チオール(28g、純度45%、97.557mmol)のエチルエーテル(160mL)溶液に室温でオレンジ色が残るまでゆっくりと加えた。添加を停止し、その反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウムと10%チオ硫酸ナトリウム溶液の1:1混合物、ブラインで洗浄し、減圧下濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、酢酸エチルを含むヘプタンの勾配(0%〜20%)で溶出して精製し、2−フルオロ−6−[(6−フルオロ−2−ピリジル)ジスルファニル]ピリジン(10.5g、84%)を褐色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 6.75 (dd, J=8.0, 2.6 Hz, 1H), 7.49 (dd, J=7.7, 2.1 Hz, 1H), 7.72 (q, J=7.7 Hz, 1H).
19F NMR (282 MHz, CDCl
3) δ −66.37 (d, J=6.8 Hz, 1F). ESI−MS m/z 計算値 255.994, 実測値 257.1 (M+1)
+;保持時間: 2.12分(LC法I).
ステップ8:2−フルオロ−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルファニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
臭素(310.25mg、0.1000mL、1.9414mmol)を2−フルオロ−6−[(6−フルオロ−2−ピリジル)ジスルファニル]ピリジン(520mg、2.0289mmol)の無水アセトニトリル(4mL)溶液に0℃でゆっくりと加えた。同じ温度で2分間撹拌した後、その赤色の溶液を2−フルオロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(720mg、2.0095mmol)の無水アセトニトリル(4mL)及びピリジン(6mL)溶液に0℃で加えた。得られた暗色混合物を、室温で一夜撹拌した。この混合物を減圧下濃縮した。その残渣をトルエンとともに蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜30%酢酸エチルを含むヘプタンの勾配を使用して精製し、2−フルオロ−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルファニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(700mg、72%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 485.0945, 実測値 486.1 (M+1)
+;保持時間: 2.36分(LC法I).
ステップ9:2−フルオロ−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルフィニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
メタ−クロロペルオキシ安息香酸(355mg、純度77%、1.58mmol)を、2−フルオロ−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルファニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(700mg、1.4420mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液に0℃で加え、その反応物を同じ温度で1時間撹拌した。この反応混合物をジクロロメタン(70mL)で希釈し、10%w/vのチオ硫酸ナトリウム水溶液、5%w/vの重炭酸ナトリウム水溶液で順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜40%酢酸エチルを含むヘプタンの勾配で溶出して精製し、ラセミ2−フルオロ−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルフィニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(700mg、97%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 501.0894, 実測値 502.1 (M+1)
+;保持時間: 2.25分(LC法I).
ステップ10:4−(3−アジドプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン(塩酸塩)
塩酸(1,4−ジオキサン中4M 2mL、8.0mmol)を、tert−ブチル4−(3−アジドプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.2g、4.2496mmol)の氷水浴で冷却したジクロロメタン(10mL)溶液に加えた。この混合物を室温で一夜撹拌した。この混合物を減圧下濃縮した。その残渣をトルエン(40mL)とともに2回蒸発させ、粗製4−(3−アジドプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン(塩酸塩)(930mg、100%)を薄黄色油として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.29 (s, 3H), 1.38−1.54 (m, 8H), 1.99 (dd, J=12.7, 7.7Hz, 1H), 2.31−2.42 (m, 1H), 2.76−2.89 (m, 1H), 3.32−3.36 (m, 3H), 9.00 (br.s., 1H), 9.11 (br.s., 1H). ESI−MS m/z 計算値 182.1531, 実測値 183.2 (M+1)
+;保持時間: 0.94分(LC法I).
ステップ11:2−[4−(3−アジドプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−イル]−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルフィニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
水素化ナトリウム(193mg、60%w/wの鉱油分散液、2.6mmol)を、4−(3−アジドプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン(塩酸塩)(528mg、2.4mmol)の氷水浴で冷却した無水N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液に加えた。この混合物を5分間撹拌し、2−フルオロ−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルフィニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(930mg、1.85mmol)を加えた。その混合物を室温で30分間撹拌し、次に油浴(50℃)に入れて4時間撹拌した。その後、その混合物を放冷し、一夜静置した。この混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈した。得られた混合物を水(3×30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜70%酢酸エチルを含むヘプタンの勾配を使用して精製し、2−[4−(3−アジドプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−イル]−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルフィニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(600mg、49%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 663.2363, 実測値 664.3 (M+1)
+;保持時間: 2.61分(LC法I).
ステップ12:2−[4−(3−アジドプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−イル]−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルホンイミドイル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
アンモニア(1,4−ジオキサン中0.5M 10mL、5mmol)を、2−[4−(3−アジドプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−イル]−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルフィニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(580mg、0.87mmol)の無水アセトニトリル(5mL)溶液に0℃で加えた。N−クロロスクシンイミド(140mg、1.05mmol)を一度に加え(混合物はオレンジ色に変化)、この反応物を0℃で1時間撹拌した。さらなるN−クロロスクシンイミド(100mg、0.75mmol)を加え、その反応物を同じ温度で30分間撹拌した。その反応物をその後10%w/vのチオ硫酸ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸エチル(50mL)で抽出した。その有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜55%酢酸エチルを含むヘプタンの勾配で溶出して精製し、2−[4−(3−アジドプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−イル]−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルホンイミドイル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(400mg、67%)を黄色粘着性固体として得た。
ステップ13:2−[4−(3−アミノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−イル]−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルホンイミドイル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
2−[4−(3−アジドプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−イル]−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルホンイミドイル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(360mg、0.5304mmol)、アンモニアのメタノール溶液(7N、1mL)及び10%パラジウム炭素(湿式、Degussa、200mg、0.094mmol)を含むメタノール(10mL)の混合物を1気圧のH
2(バルーン)下、室温で3時間水素化した。このフラスコを排気し、窒素を充填した。この反応混合物を、セライトのパッドを通して濾過した。その濾液を減圧下濃縮し、粗製2−[4−(3−アミノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−イル]−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルホンイミドイル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(380mg、収率81%、純度74%)を黄色固体として得た。この粗生成物を精製することなく直接次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 652.2567, 実測値 653.3 (M+1)
+;保持時間: 1.70分(LC法I).
ステップ14:2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(ジアステレオマーペア1)(化合物262)及び2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(ジアステレオマーペア2)(化合物263)
2−[4−(3−アミノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−イル]−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルホンイミドイル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(380mg、0.5822mmol)、トリエチルアミン(239.58mg、0.33mL、2.3676mmol)及び脱水ジメチルスルホキシド(25mL)の混合物を密閉チューブ内で100℃にて4時間撹拌した。この混合物を室温まで放冷し、その後水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(2×30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜60%酢酸エチルを含むヘプタンの勾配を使用して精製し、最初に溶出するエナンチオマーのジアステレオマーペアとして、2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(ジアステレオマーペア1)(化合物262)(88.76mg、収率23%)を白色固体として得、
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) ppm 0.72−0.80 (m, 2H), 0.96−1.05 (m, 2H), 1.13−1.23 (m, 1H), 1.29−1.44 (m, 1H), 1.59 (s, 3H), 1.67−1.71 (m, 1H), 1.75 (s, 3H), 1.82−1.94 (m, 2H), 2.00−2.31 (m, 4H), 3.09−3.34 (m, 2H), 3.60 (t, J=11.0 Hz, 1H), 3.75−3.94 (m, 1H), 4.39 (t, J=7.0 Hz, 2H), 4.70−4.80 (m, 1H), 5.86 (d, J=2.6 Hz, 1H), 6.47 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.97 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.02 (br. s., 2H), 7.30 (d, J=7.0 Hz, 1H), 7.47 (dd, J=8.2, 7.3 Hz, 1H), 8.17 (d, J=8.2 Hz, 1H), 8.24 (d, J=2.6 Hz, 1H).
19F NMR (282 MHz, CDCl
3) ppm −70.0 (br. s., 3F). ESI−MS m/z 計算値 632.2505, 実測値 633.3 (M+1)
+;保持時間: 3.98分(LC法H)、2番目に溶出するエナンチオマーのジアステレオマーペアとして、2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(ジアステレオマーペア2)(化合物263)(97.02mg、収率25%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 0.70−0.78 (m, 2H), 0.97−1.05 (m, 2H), 1.34−1.46 (m, 2H), 1.58−1.63 (m, 7H), 1.64−1.74 (m, 2H), 1.82 (dd, J=11.3, 5.4 Hz, 1H), 2.08−2.12 (m, 3H), 2.96−3.11 (m, 2H), 3.29−3.42 (m, 1H), 4.16−4.25 (m, 1H), 4.32−4.41 (m, 3H), 5.09 (br. s., 2H), 5.84 (d, J=2.6 Hz, 1H), 6.53 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.96 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.35 (d, J=7.0 Hz, 1H), 7.53 (dd, J=8.5, 7.3 Hz, 1H), 8.07 (d, J=8.2 Hz, 1H), 8.20 (d, J=2.6 Hz, 1H).
19F NMR (282 MHz, CDCl
3) δ −70.0 (s, 3F). ESI−MS m/z 計算値 632.2505, 実測値 633.3 (M+1)
+;保持時間: 3.77分(LC法H).
実施例88:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−21−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物264)の調製
ステップ1:4−ベンジルオキシ−2−クロロ−6−フルオロ−ピリジン
2−クロロ−6−フルオロ−ピリジン−4−オール(4.62g、31.315mmol)のアセトニトリル(90mL)溶液に、炭酸セシウム(15.3g、46.959mmol)及び臭化ベンジル(5.8958g、4.1mL、34.472mmol)を加えた。この反応物を室温で一夜撹拌した。この溶液を酢酸エチル(350mL)及び水(100mL)に溶解した。水相を除去し、有機相を水(100mL)及びブライン(75mL)で洗浄した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。その粗製物を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜10%酢酸エチルを含むヘプタンの勾配で溶出して精製し、4−ベンジルオキシ−2−クロロ−6−フルオロ−ピリジン(7.01g、94%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 237.0357, 実測値 238.1 (M+1)
+;保持時間: 2.38分(LC法N).
ステップ2:2−エチルヘキシル3−[(4−ベンジルオキシ−6−フルオロ−2−ピリジル)スルファニル]プロパノエート
4−ベンジルオキシ−2−クロロ−6−フルオロ−ピリジン(6.77g、28.486mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(7.4200g、10mL、57.411mmol)のトルエン(250mL)溶液を、5分間窒素を吹き込んで脱気した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(783mg、0.8551mmol)、Xantphos(990mg、1.7110mmol)及び2−エチルヘキシル3−スルファニルプロパノエート(6.5280g、6.8mL、29.896mmol)を加え、その混合物を125℃で一夜加熱した。この反応混合物を減圧下濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜10%酢酸エチルを含むヘプタンの勾配を使用して精製し、2−エチルヘキシル3−[(4−ベンジルオキシ−6−フルオロ−2−ピリジル)スルファニル]プロパノエート(12.06g、定量的収率)をオレンジ色の油として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 0.80−0.95 (m, 6H), 1.19−1.43 (m, 8H), 1.51−1.63 (m, 1H), 2.77 (t, J=7.0 Hz, 2H), 3.37 (t, J=6.9 Hz, 2H), 4.02 (dd, J=5.9, 1.2 Hz, 2H), 5.07 (s, 2H), 6.18 (d, J=1.8 Hz, 1H), 6.65 (d, J=1.2 Hz, 1H), 7.28−7.49 (m, 5H).
19F NMR (282 MHz, CDCl
3) δ −65.7 (s, 1F). ESI−MS m/z 計算値 419.193, 実測値 420.2 (M+1)
+;保持時間: 2.8分(LC法I).
ステップ3:2−エチルヘキシル3−[(4−ベンジルオキシ−6−フルオロ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート
m−クロロ過安息香酸(12.9g、57.561mmol)を、2−エチルヘキシル3−[(4−ベンジルオキシ−6−フルオロ−2−ピリジル)スルファニル]プロパノエート(12.06g、28.745mmol)のジクロロメタン(150mL)溶液に0℃でゆっくりと加えた。この混合物をこの温度で一夜撹拌した。酢酸エチル(150mL)を加え、飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)及び0.5Mの水酸化ナトリウム溶液(2×100mL)で洗浄した。その有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、2−エチルヘキシル3−[(4−ベンジルオキシ−6−フルオロ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート(12.05g、93%)を無色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 451.1829, 実測値 452.2 (M+1)
+;保持時間: 2.54分(LC法I).
ステップ4:4−ベンジルオキシ−6−フルオロ−ピリジン−2−スルホンアミド
2−エチルヘキシル3−[(4−ベンジルオキシ−6−フルオロ−2−ピリジル)スルホニル]プロパノエート(10.69g、23.674mmol)のジメチルスルホキシド(60mL)溶液に、1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデカ−7−エン(7.0700g、7mL、46.441mmol)を加えた。この反応物を室温で1時間撹拌し、ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸(13.3g、117.60mmol)及び酢酸ナトリウム(7.7g、93.864mmol)の水(40mL)溶液を10℃で加えた。この反応物を室温で1時間撹拌し、水(300mL)で希釈し、酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。この粗製物質をヘプタン:酢酸エチルの9:1混合物(100mL)とともに一夜粉砕した。その生成物を濾過により単離した。この生成物を酢酸エチルに再溶解し、酢酸エチル(500mL)で溶出するシリカゲルのパッドで濾過し、濃縮して、4−ベンジルオキシ−6−フルオロ−ピリジン−2−スルホンアミド(5.56g、83%)を得た。
1H NMR (300 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 5.34 (s, 2H), 7.15 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.30−7.54 (m, 6H), 7.62 (s, 2H).
19F NMR (282 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ −66.0 (s, 1F). ESI−MS m/z 計算値 282.0474, 実測値 283.1 (M+1)
+;保持時間: 1.75分(LC法I).
ステップ5:tert−ブチル(4S)−4−[3−[(4−ベンジルオキシ−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのバイアルに、tert−ブチル(4S)−4−(3−アミノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(312mg、1.217mmol)、4−ベンジルオキシ−6−フルオロ−ピリジン−2−スルホンアミド(344mg、1.219mmol)、無水ジメチルスルホキシド(3.5mL)及びジイソプロピルエチルアミン(0.32mL、1.837mmol)を窒素下で充填した。このバイアルに蓋をして、85℃で16時間撹拌した。この混合物を酢酸エチル(50mL)、水(50mL)及び10%クエン酸(10mL)で希釈した。2相を分離した。その有機相をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。その生成物を、シリカゲルのクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(30分で0%〜70%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[(4−ベンジルオキシ−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(427mg、68%)を白色泡状固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.47 − 7.29 (m, 5H), 7.07 (s, 2H), 6.83 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.15 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 5.14 (s, 2H), 3.55 (q, J = 9.5 Hz, 1H), 3.25 (ブロード q, J = 6.4 Hz, 2H), 2.78 (q, J = 9.9 Hz, 1H), 2.10 (br s, 1H), 1.94 − 1.81 (m, 1H), 1.57 − 1.43 (m, 2H), 1.45 − 1.29 (m, 15H), 1.24 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 518.2563, 実測値 519.4 (M+1)
+;保持時間: 1.92分(LC法B).
ステップ6:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[4−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(130mg、0.3613mmol)の撹拌無水テトラヒドロフラン(2mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(60mg、0.3700mmol)を加え、窒素下、周囲温度で2時間撹拌を続けた。その反応物に、tert−ブチル(4S)−4−[3−[(4−ベンジルオキシ−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(160mg、0.3085mmol)の無水テトラヒドロフラン(1mL)溶液、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(200μL、1.337mmol)を加え、その混合物を周囲温度で15時間撹拌した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣を酢酸エチル(20mL)及び水(20mL)で希釈し、その混合物を4Mの塩酸水溶液(4M 350μL、1.400mmol)で約pH=4.0にゆっくりと酸性化した。これらの層を分離し、その水層を酢酸エチル(15mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。この粗製物質を、シリカゲルクロマトグラフィー(35分で0%〜70%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)により精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[4−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(72mg、27%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 859.34937, 実測値 860.6 (M+1)
+;保持時間: 2.41分(LC法G).
ステップ7:N−[[4−ベンジルオキシ−6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[4−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(70mg、0.08135mmol)の撹拌無水塩化メチレン(2mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(300μL、3.894mmol)を周囲温度にて窒素下で加えた。そのオレンジ色の溶液を1時間撹拌し、その後その揮発性物質を減圧下除去した。その残渣にトルエン(20mL)を加え、減圧下濃縮乾固した。このプロセスをさらに一度繰り返して残余のトリフルオロ酢酸を除去し、最終的に真空中で2時間乾燥して、粗製N−[[4−ベンジルオキシ−6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)を得た(71mg、100%)。ESI−MS m/z 計算値 759.29694, 実測値 760.5 (M+1)
+;保持時間: 2.01分(LC法B).
ステップ8:(14S)−21−(ベンジルオキシ)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン
20mLのバイアルに、N−[[4−ベンジルオキシ−6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(67mg、0.07663mmol)、炭酸カリウム(65mg、0.4703mmol)、フッ化セシウム(24mg、0.1580mmol)及び無水ジメチルスルホキシド(5mL)をこの順に充填した。このバイアルに窒素流を2分間パージし、蓋をして、160℃で15時間撹拌した。この反応物を周囲温度まで放冷し、その不均一な混合物を酢酸エチル(30mL)及び水(20mL)で希釈し、塩酸(1.0M 1.0mL、1.000mmol)で酸性化した。層を分離し、その水層を酢酸エチル(20mL)で再抽出した。合わせた有機物をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発させた。その粗製物をシリカゲルクロマトグラフィー(30分で0%〜10%メタノールを含むジクロロメタン)により精製し、(14S)−21−(ベンジルオキシ)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(34mg、61%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 723.3203, 実測値 724.5 (M+1)
+;保持時間: 2.22分(LC法G).
ステップ9:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−21−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物264)
(14S)−21−(ベンジルオキシ)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(25mg、0.03454mmol)の撹拌無水メタノール(5mL)溶液に、窒素下で10%パラジウム炭素(湿式、Degussa、12mg、0.01128mmol)を加えた。この不均一な混合物を水素下(バルーン)、周囲温度で3時間撹拌した。この水素バルーンを取り外し、そのフラスコを窒素でパージし、この黒色の不均一反応混合物をセライトのパッドで濾過した。その濾液を減圧下濃縮し、その残渣をジメチルスルホキシド(1.5mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。この試料を、分取逆相HPLC−MS[Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)、(15分で30%〜99%アセトニトリルを含む水(変性剤なし)によるデュアルグラジエントラン)]を使用して精製し、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−21−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物264)(8mg、36%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.24 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 6.00 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 5.94 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.24 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 4.02 (t, J = 13.1 Hz, 1H), 3.38 − 3.32 (m, 2H), 3.08 − 2.97 (m, 1H), 2.92 (t, J = 10.5 Hz, 1H), 2.24 − 2.09 (m, 1H), 1.88 (q, J = 6.6 Hz, 3H), 1.85 − 1.76 (m, 1H), 1.66 (s, 3H), 1.63 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 1.60 (s, 3H), 1.49 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 1.47 − 1.39 (m, 1H), 0.91 − 0.79 (m, 4H), 0.66 (ddd, J = 8.8, 4.7, 3.4 Hz, 2H), 0.58 − 0.48 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 633.2733, 実測値 634.5 (M+1)
+;保持時間: 2.27分(LC法B).
実施例89:(14S)−21−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物265)の調製
ステップ1:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[4−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(130mg、0.3335mmol)の撹拌無水テトラヒドロフラン(2mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(55mg、0.3392mmol)を加え、窒素下、周囲温度で2時間撹拌を続けた。その反応物に、tert−ブチル(4S)−4−[3−[(4−ベンジルオキシ−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(150mg、0.2892mmol)の無水テトラヒドロフラン(1mL)溶液、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(200μL、1.337mmol)を加え、その混合物を周囲温度で15時間撹拌した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣を酢酸エチル(20mL)及び水(20mL)で希釈し、その混合物を4Mの塩酸水溶液(4M 350μL、1.400mmol)で約pH=4.0にゆっくりと酸性化した。これらの層を分離し、その水層を酢酸エチル(15mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。この粗製物質を、シリカゲルクロマトグラフィー(35分で0%〜70%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)により精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[4−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(128mg、50%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 889.3211, 実測値 890.6 (M+1)
+;保持時間: 2.25分(LC法G).
ステップ2:N−[[4−ベンジルオキシ−6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)
tert−ブチル4−[3−[[4−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(121mg、0.1359mmol)の撹拌無水塩化メチレン(3mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(500μL、6.490mmol)を周囲温度にて窒素下で加えた。そのオレンジ色の溶液を1時間撹拌し、その後揮発性物質を減圧下除去した。その残渣にトルエン(20mL)を加え、減圧下濃縮乾固した。このプロセスをさらに一度繰り返して残余のトリフルオロ酢酸を除去し、最終的に真空中で2時間乾燥して、粗製N−[[4−ベンジルオキシ−6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)を得た(122mg、99%)。この物質を精製することなく直接次のステップに進めた。ESI−MS m/z 計算値 789.2687, 実測値 790.5 (M+1)
+;保持時間: 1.9分(LC法B).
ステップ3:(14S)−21−(ベンジルオキシ)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン
20mLのバイアルに、N−[[4−ベンジルオキシ−6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(115mg、0.1272mmol)、炭酸カリウム(110mg、0.7959mmol)、フッ化セシウム(39mg、0.2567mmol)及び無水ジメチルスルホキシド(9mL)をこの順に充填した。このバイアルに窒素流を2分間パージし、蓋をして、160℃で15時間撹拌した。この反応物を周囲温度まで放冷し、その不均一な混合物を酢酸エチル(40mL)及び水(30mL)で希釈し、塩酸(1.0M 1.6mL、1.600mmol)で酸性化した。これらの層を分離し、その水層を酢酸エチル(20mL)で再抽出した。合わせた有機物をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発させた。その粗製物をシリカゲルクロマトグラフィー(30分で0%〜10%メタノールを含むジクロロメタンの勾配)により精製し、(14S)−21−(ベンジルオキシ)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(54mg、56%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 753.29205, 実測値 754.5 (M+1)
+;保持時間: 1.51分(LC法J).
ステップ4:(14S)−21−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物265)
(14S)−21−(ベンジルオキシ)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(40mg、0.05306mmol)の撹拌無水メタノール(5mL)溶液に、窒素下で10%パラジウム炭素(湿式、Degussa、19mg、0.01785mmol)を加えた。この不均一な混合物を水素下(バルーン)、周囲温度で2.5時間撹拌した。この水素バルーンを取り外し、そのフラスコを窒素でパージし、この黒色の不均一反応混合物をセライトのパッドで濾過した。その濾液を減圧下濃縮し、その残渣をジメチルスルホキシド(1.5mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。この試料を、分取逆相HPLC−MS[Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)、(15分で30%〜99%アセトニトリルを含む水(変性剤なし)によるデュアルグラジエントラン)]を使用して精製し、(14S)−21−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物265)(16mg、45%)を淡青緑色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.25 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 6.00 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 5.97 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.24 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 4.01 (t, J = 12.8 Hz, 1H), 3.36 − 3.32 (m, 1H), 3.02 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 2.94 (t, J = 10.5 Hz, 1H), 2.24 − 2.08 (m, 1H), 1.94 (dq, J = 11.0, 6.3 Hz, 2H), 1.90 − 1.79 (m, 2H), 1.78 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 1.77 − 1.74 (m, 1H), 1.66 (s, 3H), 1.63 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 1.60 (s, 3H), 1.58 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 1.51 − 1.36 (m, 1H), 0.98 − 0.92 (m, 2H), 0.73 − 0.65 (m, 2H).
19F NMR (376 MHz, メタノール−d
4) δ −70.92. ESI−MS m/z 計算値 663.24506, 実測値 665.5 (M+1)
+;保持時間: 2.13分(LC法B).
実施例90:2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(ジアステレオマーペア1、エナンチオマー1)(化合物266)、2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(ジアステレオマーペア1、エナンチオマー2)(化合物267)、2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(ジアステレオマーペア2、エナンチオマー1)(化合物271)及び2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(ジアステレオマーペア2、エナンチオマー2)(化合物272)の調製
ステップ1:2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(ジアステレオマーペア1、エナンチオマー1)(化合物266)及び2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(ジアステレオマーペア1、エナンチオマー2)(化合物267)
ラセミ2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(81mg、0.1248mmol)(ジアステレオマーペア1)(81mg)を、キラルSFC(ChiralPak AD−H(250×10mm)、5μmカラム、移動相 34%アセトニトリル/メタノール(50:50、20mMのNH
3)、66%二酸化炭素、10mL/分、濃度12mg/mLのアセトニトリル/メタノール(50:50 20mMのNH
3)溶液、注入量70μL、100bar)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(ジアステレオマーペア1、エナンチオマー1)(化合物266)を得(15.2mg、38%)、
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.14 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.54 − 7.43 (m, 1H), 7.03 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 6.77 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.54 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.00 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.24 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.17 (dd, J = 10.8, 7.3 Hz, 1H), 2.12 (s, 1H), 2.05 − 1.99 (m, 2H), 1.82 (s, 2H), 1.53 (d, J = 26.0 Hz, 9H), 1.23 (d, J = 51.9 Hz, 4H), 0.85 (d, J = 28.0 Hz, 4H);ESI−MS m/z 計算値 632.2505, 実測値 633.0 (M+1)
+;保持時間: 3.16分(LC法D)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(ジアステレオマーペア1、エナンチオマー2)(化合物267)を得た(15mg、38%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.21 (s, 1H), 7.82 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.09 (s, 2H), 6.83 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.07 (s, 1H), 4.30 (s, 2H), 3.48 (s, 1H), 3.24 (s, 1H), 2.20 (s, 1H), 2.07 (d, J = 14.1 Hz, 2H), 1.87 (s, 2H), 1.59 (d, J = 25.3 Hz, 8H), 1.35 (s, 1H), 1.23 (s, 2H), 0.92 (d, J = 27.7 Hz, 4H). ESI−MS m/z 計算値 632.2505, 実測値 633.0 (M+1)
+;保持時間: 3.18分(LC法D).
ステップ2:2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(ジアステレオマーペア2、エナンチオマー1)(化合物271)及び2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(ジアステレオマーペア2、エナンチオマー2(化合物272)
ラセミ2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(ジアステレオマーペア2)(91mg)を、キラルSFC(Phenomenex LUX−4(250×21.2mm)、5μmカラム、移動相 40%アセトニトリル/メタノール(90:10、20mMのNH
3)、60%二酸化炭素、70mL/分、濃度15mg/mLのアセトニトリル/メタノール(90:10、20mMのNH
3)溶液、注入量700μL、100bar)に供した。最初に溶出したエナンチオマーを、さらに、逆相分取クロマトグラフィーにより、C
18カラム及び15分間の、50%〜99%アセトニトリルの10mMのギ酸アンモニウムを含む水での勾配の溶離液を使用して、2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(ジアステレオマーペア2、エナンチオマー1)(化合物271)を得た(22.4mg、50%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.19 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.59 − 7.53 (m, 1H), 7.41 (s, 2H), 7.05 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.86 (t, J = 9.5 Hz, 2H), 6.65 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.08 − 3.92 (m, 1H), 3.20 (s, 1H), 2.89 (t, J = 10.8 Hz, 2H), 2.08 (q, J = 7.0, 6.0 Hz, 3H), 1.86 − 1.72 (m, 2H), 1.55 (d, J = 27.1 Hz, 10H), 1.31 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 0.92 (d, J = 28.7 Hz, 5H). ESI−MS m/z 計算値 632.2505, 実測値 633.0 (M+1)
+;保持時間: 3.02分(LC法D).このSFC分離によって2番目に溶出したエナンチオマーは、2−イミノ−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,4−ジオン(ジアステレオマーペア2、エナンチオマー2(化合物272)であった(29.8mg、67%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.19 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.60 − 7.52 (m, 1H), 7.41 (s, 2H), 7.05 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.85 (dd, J = 12.7, 8.7 Hz, 2H), 6.64 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.06 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.31 (s, 2H), 3.99 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 3.20 (s, 1H), 2.91 (d, J = 10.9 Hz, 2H), 2.08 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.88 − 1.71 (m, 2H), 1.55 (d, J = 27.0 Hz, 9H), 1.31 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 0.92 (d, J = 29.2 Hz, 4H). ESI−MS m/z 計算値 632.2505, 実測値 633.0 (M+1)
+;保持時間: 3.07分(LC法D).
実施例91:(14S)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−3,3−ジジュウテリオ−プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物269)の調製
ステップ1:ジジュウテリオ−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メタノール
重水素化リチウムアルミニウム(2.86g、71.563mmol)の無水テトラヒドロフラン(100mL)懸濁液に、1−(トリフルオロメチル)シクロプロパンカルボン酸(10g、64.898mmol)の無水テトラヒドロフラン(50mL)溶液を0℃で滴下した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。この反応物をジエチルエーテル(100mL)で希釈し、水(2.9mL)、15%水酸化ナトリウム(2.9mL)及び水(8.7mL)で0℃にて順次クエンチした。この反応混合物を室温で30分間撹拌した。その白色固体をセライトのパッドを通して濾別した。その濾液を真空下濃縮し、ジジュウテリオ−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メタノール(10.855g、86%)を透明な液体として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3) δ 1.72 (s, 1H), 1.03 (m, 2H), 0.79 (m, 2H).
ステップ2:[ジジュウテリオ−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メチル]メタンスルホネート
ジジュウテリオ−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メタノール(8.537g、54.064mmol)及びトリエチルアミン(10.942g、15.072mL、108.13mmol)のジクロロメタン(100mL)溶液に、メタンスルホニルクロリド(7.4318g、5.0215mL、64.877mmol)を0℃で滴下した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。この反応混合物を、10%クエン酸(50mL)、飽和重炭酸ナトリウム(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。その有機溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜70%ジエチルエーテルを含むヘキサンの勾配を使用して精製し、[ジジュウテリオ−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メチル]メタンスルホネート(11.203g、88%)を透明な液体として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 3.06 (s, 3H), 1.21 (m, 2H), 1.02 − 0.81 (m, 2H).
ステップ3:2,2−ジジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]アセトニトリル
[ジジュウテリオ−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メチル]メタンスルホネート(11.203g、47.823mmol)のジメチルスルホキシド(55mL)溶液に、シアン化ナトリウム(2.9296g、59.779mmol)を加えた。この反応混合物を70℃で24時間撹拌した。室温に冷却した後、水(50mL)及びジエチルエーテル(50mL)をこの反応混合物に加えた。これら2層を分離した。その水層をジエチルエーテル(2×70mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下濃縮して、2,2−ジジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]アセトニトリル(6.828g、84%)を黄色液体として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 1.18 (m, 2H), 0.93 (s, 2H).
ステップ4:2,2−ジジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]酢酸
2,2−ジジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]アセトニトリル(6.828g、40.211mmol)のCH
3CwaterD(70mL)溶液に、重水酸化ナトリウム(16.487g、40%w/w、160.84mmol)の酸化ジュウテリウム(16mL)溶液を加えた。この反応混合物を70℃で24時間撹拌した。室温まで冷却した後、CH
3CwaterDを減圧下除去した。その溶媒を水(70mL)で希釈し、ジエチルエーテル(2×50mL)で洗浄した。その水層を6Nの塩酸でpH=1に酸性化した後、それをジエチルエーテル(3×70mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、2,2−ジジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]酢酸(6.387g、83%)を黄色液体として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3) δ 1.18 − 1.05 (m, 2H), 0.93 − 0.79 (m, 2H).
ステップ5:2,2−ジジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノール
水素化アルミニウムリチウム(952.12mg、1.0383mL、25.086mmol)の無水テトラヒドロフラン(50mL)懸濁液に、2,2−ジジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]酢酸(3.35g、19.297mmol)の無水テトラヒドロフラン(50mL)溶液を0℃で滴下した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。この反応物をジエチルエーテル(50mL)で希釈し、0℃に冷却した。水(1mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(1mL)及び水(3mL)を順次加え、得られた混合物を室温で15分間撹拌した。無水硫酸マグネシウムを加え、その反応混合物を室温でさらに15分間撹拌した。その固体を濾別し、濾液を真空下濃縮して、2,2−ジジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノール(3.154g、84%)を透明な液体として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3) δ 3.79 (s, 2H), 1.05 − 0.78 (m, 2H), 0.78 − 0.41 (m, 2H).
ステップ6:[2,2−ジジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル]メタンスルホネート
2,2−ジジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノール(3.154g、16.160mmol)のジクロロメタン(32mL)溶液に、トリエチルアミン(4.9057g、6.7572mL、48.480mmol)を加えた。この反応混合物を0℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド(2.2214g、1.5009mL、19.392mmol)を滴下した。この反応混合物を室温で2日間撹拌した。この反応物を、ジクロロメタン(50mL)で希釈し、10%クエン酸水溶液(50mL)、飽和重炭酸ナトリウム(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。その溶液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜50%ジエチルエーテルを含むヘキサンの勾配を使用して精製し、[2,2−ジジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル]メタンスルホネート(3.28g、82%)を透明な液体として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3) δ 4.36 (s, 2H), 3.20 − 2.87 (s, 3H), 1.15 − 0.94 (m, 2H), 0.79 − 0.59 (m, 2H).
ステップ7:3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパンニトリル
[2,2−ジジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル]メタンスルホネート(3.28g、13.303mmol)のジメチルスルホキシド(17mL)溶液に、シアン化ナトリウム(858mg、16.6mmol)を加えた。この反応混合物を70℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、この反応混合物を水(30mL)に注いだ。この混合物をジエチルエーテル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×30mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパンニトリル(2.267g、99%)を透明液体として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 2.54 (s, 2H), 1.14 − 1.00 (m, 2H), 0.80 − 0.66 (m, 2H).
ステップ8:3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン酸
3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパンニトリル(2.267g、13.178mmol)のエタノール(34mL)溶液に、水酸化ナトリウム(2.1083g、52.712mmol)の水(9mL)溶液を加えた。この反応混合物を70℃で20時間撹拌した。室温に冷却した後、この反応混合物を真空下濃縮し、次にそれを水(30mL)で希釈した。この水溶液をジエチルエーテル(2×30mL)で洗浄した後、これを6Nの塩酸(水溶液)でpH=1に酸性化した。その水溶液をジエチルエーテル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン酸(2.652g、92%)を薄黄色液体として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 2.55 (s, 2H), 1.07 − 0.82 (m, 2H), 0.61 (m, 2H).
ステップ9:3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−1−オール
水素化アルミニウムリチウム(628mg、14.940mmol)の無水テトラヒドロフラン(20mL)懸濁液に、3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン酸(2.652g、12.097mmol)の無水テトラヒドロフラン(20mL)溶液を0℃で滴下した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。この反応物をジエチルエーテル(20mL)で希釈し、0℃に冷却した。水(0.63mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(0.63mL)及び水(1.9mL)をこの反応混合物に順次加えた。この反応混合物を室温で15分間撹拌し、次に硫酸マグネシウムを加え、この反応物を室温でさらに15分間撹拌した。その白色沈殿を濾別した。その濾液を減圧下濃縮し、3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−1−オール(1.78g、82%)を透明な液体として得た。
1H NMR (250 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 4.45 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 3.46 − 3.36 (m, 2H), 1.50 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 0.86 (m, 2H), 0.69 (m, 2H).
ステップ10:tert−ブチル3−[3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート
tert−ブチル5−オキソ−1H−ピラゾール−2−カルボキシレート(910mg、4.940mmol)及び3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−1−オール(880mg、5.171mmol)のテトラヒドロフラン(11.25mL)溶液に、トリフェニルホスフィン(1.36g、5.185mmol)を加えた。この混合物に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.05g、5.193mmol)を5分かけてゆっくりと滴下した。この反応混合物を室温で30分間撹拌した。そのテトラヒドロフランを真空中で除去した。その粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから20%酢酸エチルを含むヘキサンまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル3−[3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(1.1g、66%)を無色油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.83 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 5.85 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.27 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.90 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.61 (s, 9H), 1.00 − 0.91 (m, 2H), 0.64 − 0.50 (m, J = 1.6 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 336.163, 実測値 337.2 (M+1)
+;保持時間: 2.03分(LC法E).
ステップ11:3−[3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]−1H−ピラゾール
tert−ブチル3−[3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(1.1g、3.270mmol)を含むフラスコにジクロロメタン(22mL)及びトリフルオロ酢酸(6.3mL、81.77mmol)を加えた。30分後、その混合物を蒸発乾固し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。この反応物を酢酸エチルで抽出し、その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、3−[3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]−1H−ピラゾール(762mg、99%)を無色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 236.11055, 実測値 237.2 (M+1)
+;保持時間: 1.43分(LC法E).
ステップ12:tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(800mg、3.224mmol)、3−[3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]−1H−ピラゾール(762mg、3.226mmol)及び炭酸カリウム(1.1g、7.959mmol)を無水ジメチルスルホキシド(22.0mL)中で混合した。1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(72.5mg、0.6463mmol)を加え、その混合物を室温で窒素下にて18時間撹拌した。この反応混合物を水(16mL)で希釈し、15分間撹拌した。得られた生成固体を濾過し、収集し、高真空で乾燥した。残存濾液を酢酸エチルで希釈し、水(3×20mL)で洗浄した。これらの有機層を合わせ、ブラインで洗浄した。その有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから60%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製して薄黄色油を得、これをその後真空下乾燥し、淡黄色固体を得た。この精製された固体と最初の濾過からの固体を合わせ、tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレートを得た(1.36g、94%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.35 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.95 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.26 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.95 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.62 (s, 9H), 1.02 − 0.94 (m, 2H), 0.66 − 0.55 (m, J = 1.8 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 447.15054, 実測値 448.2 (M+1)
+ ;保持時間: 2.49分(LC法E).
ステップ13:2−クロロ−6−[3−[3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(1.36g、3.037mmol)を、ジクロロメタン(30mL)に溶解した。この混合物に、トリフルオロ酢酸(5.0mL、64.90mmol)をゆっくりと加え、その混合物を室温で2時間撹拌し続けた。この反応混合物を減圧下、固体に濃縮し、次いでそれをジエチルエーテルにスラリー化し、濾過し、その後その固体を再びジエチルエーテルにスラリー化し、濾過して固体を得、これをジクロロメタンから再結晶し、その後真空下20時間乾燥して、2−クロロ−6−[3−[3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(1.055g、89%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 391.08795, 実測値 392.2 (M+1)
+;保持時間: 1.35分(LC法E).
ステップ14:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(250mg、0.6381mmol)及び新たに再結晶したカルボニルジイミダゾール(120mg、0.7401mmol)をテトラヒドロフラン(6.0mL)中で混合し、室温で2時間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(303mg、0.7345mmol)、続いて無水1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(240μL、1.605mmol)を加え、その反応物を室温で24時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(259mg、52%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 785.2918, 実測値 786.2 (M+1)
+;保持時間: 2.06分(LC法E).
ステップ15:(14S)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−3,3−ジジュウテリオ−プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物269)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[3,3−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(228mg、0.2900mmol)をジクロロメタン(7mL)に溶解し、この混合物に、トリフルオロ酢酸(900μL、11.68mmol)を加え、室温で15分間撹拌した。混合物を減圧下濃縮乾固し、酢酸エチルに再溶解し、その後飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)を加えた。層を分離し、その水層をさらに酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、その後硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発乾固した。得られた物質を、炭酸カリウム(205mg、1.483mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(9.5mL)とバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、150℃に加熱し、16時間撹拌した。室温に冷却し、その混合物を濾過し、酢酸エチルで希釈し、水(2×20mL)、続いてブラインで洗浄した。その有機層をさらに水(1×)で洗浄し、その後硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにて、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、その後、第二のシリカゲルクロマトグラフィーカラムにより、100%ジクロロメタンから10%メタノールを含むジクロロメタンまでの勾配を使用して、(14S)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−3,3−ジジュウテリオ−プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物269)(44.8mg、24%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.51 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.98 (s, 1H), 6.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.12 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.20 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.92 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.17 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 2.95 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.69 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 2.10 (d, J = 18.7 Hz, 1H), 1.83 (t, J = 6.2 Hz, 3H), 1.79 − 1.69 (m, 1H), 1.60 (s, 4H), 1.57 (d, J = 12.5 Hz, 2H), 1.51 (s, 3H), 1.37 − 1.22 (m, 2H), 0.93 − 0.89 (m, 2H), 0.75 (t, J = 1.6 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 649.2627, 実測値 650.2 (M+1)
+;保持時間: 2.27分(LC法E).
実施例92:(14S)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−2,2−ジジュウテリオ−プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物270)の調製
ステップ1:1,1−ジジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノール
重水素化リチウムアルミニウム(1.0265g、25.684mmol)の無水テトラヒドロフラン(50mL)懸濁液に、2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]酢酸(3.954g、19.757mmol)の無水テトラヒドロフラン(50mL)溶液を0℃で滴下した。この反応混合物を室温でさらに16時間撹拌した。この反応混合物をジエチルエーテル(50mL)で希釈し、0℃に冷却した。水(1mL)、15%水酸化ナトリウム(水溶液)(1mL)及び水(3mL)をこの反応混合物に0℃で加えた。この反応物を室温で15分間撹拌した。無水硫酸マグネシウムをこの反応混合物に加えた。この反応物をさらに15分間撹拌した。白色沈殿を吸引濾過により取り出し、溶媒を減圧下除去して、1,1−ジジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノール(3.629g、82%)を薄黄色油として得た。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 1.83 (s, 2H), 1.43 (s, 1H), 1.04−0.91 (m, 2H), 0.72−0.62 (m, 2H).
ステップ2:[1,1−ジジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル]メタンスルホネート
1,1−ジジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノール(3.629g、16.269mmol)のジクロロメタン(36mL)溶液に、トリエチルアミン(4.9388g、6.8028mL、48.807mmol)を加えた。この混合物を0℃に冷却した。メタンスルホニルクロリド(2.2364g、1.5111mL、19.523mmol)をこの反応混合物に滴下した。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。この反応混合物を、ジクロロメタン(100mL)で希釈し、10%クエン酸水溶液(30mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL)及びブライン(30mL)で洗浄した。その有機溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜70%ジエチルエーテルを含むヘキサンの勾配を使用して精製し、[1,1−ジジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル]メタンスルホネート(3.413g、90%)を透明な液体として得た。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 3.02 (s, 3H), 2.02 (s, 2H), 1.14−0.95 (m, 2H), 0.81−0.63 (m, 2H).
ステップ3:2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパンニトリル
[1,1−ジジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル]メタンスルホネート(3.413g、14.571mmol)のジメチルスルホキシド(17mL)溶液に、シアン化ナトリウム(892.62mg、18.214mmol)を加えた。この反応混合物を70℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、この反応混合物を水(30mL)で希釈し、ジエチルエーテル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(2×30mL)及びブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜50%ジエチルエーテルを含むペンタンの勾配を使用して精製し、2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパンニトリル(2.181g、81%)を透明な液体として得た。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 1.92 (s, 2H), 1.14−1.01 (m, 2H), 0.74 (m, 2H).
ステップ4:2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン酸
2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパンニトリル(2.181g、11.753mmol)のCH
3CwaterD(30mL)溶液に、D
2O(4mL)及び重水酸化ナトリウムのD
2O溶液(4.8191g、40%w/w、47.012mmol)を加えた。この反応混合物を70℃で20時間撹拌した。このCH
3CwaterDを減圧下除去した。得られた溶液をD
2O(20mL)で希釈し、ジエチルエーテル(2×20mL)で洗浄した。その水溶液を次いで6Nの塩酸でpH=1に酸性化した後、これをジエチルエーテル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン酸(1.945g、89%)を琥珀色液体として得た。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 1.89 (s, 2H), 1.10− 0.88 (m, 2H), 0.75 − 0.52 (m, 2H).
ステップ5:2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−1−オール
水素化アルミニウムリチウム(521.15mg、0.5683mL、13.731mmol)の無水テトラヒドロフラン(20mL)懸濁液に、2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン酸(1.945g、10.562mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液を0℃で滴下した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。この反応物をジエチルエーテル(30mL)で希釈し、水(0.53mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(0.53mL)及び水(1.59mL)で0℃にてクエンチした。この反応混合物を室温で30分間撹拌し、その後無水硫酸マグネシウムを加え、さらに15分間撹拌した。その固体を濾別し、その濾液を真空下濃縮して、2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−1−オール(1.423g、75%)を透明な液体として得た。
1H NMR (250 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 4.44 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 3.38 (s, 2H), 1.57 (s, 2H), 0.87 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 0.69 (s, 2H).
ステップ6:tert−ブチル3−[2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート
tert−ブチル5−オキソ−1H−ピラゾール−2−カルボキシレート(775mg、4.208mmol)及び2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−1−オール(750mg、4.407mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に、トリフェニルホスフィン(1.156g、4.407mmol)を加えた。この混合物に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(870μL、4.419mmol)を10分かけてゆっくりと滴下した。その反応混合物を室温で30分間、次に50℃で30分間撹拌した。テトラヒドロフランを除去し、その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから20%酢酸エチルを含むヘキサンまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル3−[2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(0.998g、71%)を無色油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.83 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 5.85 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.26 (s, 2H), 1.70 (s, 2H), 1.61 (s, 9H), 0.99 − 0.93 (m, 2H), 0.62 − 0.56 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 336.163, 実測値 337.2 (M+1)
+;保持時間: 1.96分(LC法B).
ステップ7:3−[2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]−1H−ピラゾール
tert−ブチル3−[2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(998mg、2.967mmol)を含む丸底フラスコに、ジクロロメタン(20mL)及びトリフルオロ酢酸(5.7mL、73.98mmol)を加えた。5分後、その反応物を蒸発乾固し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和した。この反応物を酢酸エチルで抽出し、その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、3−[2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]−1H−ピラゾール(700mg、100%)を無色油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.36 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 5.73 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.13 (d, J = 1.6 Hz, 2H), 1.72 (s, 2H), 0.99 − 0.93 (m, 2H), 0.63 − 0.56 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 236.11055, 実測値 237.1 (M+1)
+;保持時間: 1.41分(LC法B).
ステップ8:tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
3−[2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]−1H−ピラゾール(700mg、2.963mmol)、tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(742mg、2.991mmol)、炭酸カリウム(501mg、3.625mmol)及び1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(71mg、0.6330mmol)のジメチルスルホキシド(5mL)混合物を室温で15時間撹拌した。この反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから20%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配で精製し、tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(472mg、36%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.35 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.95 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.25 (s, 2H), 1.74 (s, 2H), 1.61 (s, 9H), 1.02 − 0.94 (m, 2H), 0.63 − 0.57 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 447.15054, 実測値 448.23 (M+1)
+;保持時間: 0.95分(LC法A).
ステップ9:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(250mg、0.5582mmol)のジクロロメタン(1.5mL)及びトリフルオロ酢酸(500μL、6.490mmol)溶液を、室温で4時間撹拌した。溶媒をその後除去し、その残渣を真空下乾燥した。得られた残渣をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、カルボニルジイミダゾール(102mg、0.6291mmol)を加え、その混合物を室温で2時間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(255mg、0.6181mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(130μL、0.8693mmol)を加え、その反応物を16時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、少量の1:1飽和塩化アンモニウム水溶液/ブラインで洗浄した。それらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた褐色残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(172mg、39%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 785.2918, 実測値 786.4 (M+1)
+;保持時間: 0.93分(LC法A).
ステップ10:(14S)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−2,2−ジジュウテリオ−プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物270)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2,2−ジジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(170mg、0.2162mmol)のジクロロメタン(1.2mL)及びトリフルオロ酢酸(400μL、5.227mmol)溶液を、室温で4時間撹拌した。溶媒をその後除去し、その残渣を酢酸エチルに溶解した。この混合物を2mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、その有機層を収集し、その溶媒を真空下除去した。得られた残渣をジメチルスルホキシド(8mL)に溶解し、3Åモレキュラーシーブを加え、その反応混合物を10分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(101mg、0.6649mmol)及び炭酸カリウム(96mg、0.6946mmol)を加え、その反応混合物を150℃で16時間加熱した。この反応混合物を、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MS法により、30%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(0.05%塩酸)、移動相B=アセトニトリル)、(14S)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−2,2−ジジュウテリオ−プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物270)(62.4mg、44%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 9.87 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.56 − 7.44 (m, 2H), 7.23 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.55 (dd, J = 8.2, 1.0 Hz, 1H), 5.91 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.71 (dd, J = 8.6, 3.4 Hz, 1H), 4.24 (s, 2H), 3.89 (s, 1H), 3.33 (dd, J = 10.1, 7.4 Hz, 1H), 3.15 (dd, J = 14.0, 3.6 Hz, 1H), 3.05 (t, J = 9.8 Hz, 1H), 2.56 (s, 1H), 2.06 (dd, J = 12.2, 7.7 Hz, 1H), 1.74 (s, 2H), 1.61 (t, J = 4.0 Hz, 10H), 1.01 − 0.93 (m, 2H), 0.64 − 0.57 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 649.2627, 実測値 650.12 (M+1)
+;保持時間: 1.75分(LC法G).
実施例93:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジ(トリジュウテリオ)メチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物274)の調製
ステップ1:3−[3,3,3−トリジュウテリオ−2−ニトロ−2−(トリジュウテリオメチル)プロピル]テトラヒドロピラン−2−オン
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(7.7mL、51.3mmol)を、1,1,1,3,3,3−ヘキサジュウテリオ−2−ニトロ−プロパン(CDN Isotopes,Quebec,Canada)(23.4g、246.2mmol)と3−メチレン−テトラヒドロピラン−2−オン(23.0g、205.2mmol)の混合物に加えた。この反応は発熱反応であり、最初の熱の発生が収まった後、その混合物を80℃の油浴で18時間加熱し、その後室温まで冷却して、1Mの塩酸(100mL)及びジクロロメタン(500mL)で希釈した。これらの相を分離した。その水相を廃棄し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮し、3−[3,3,3−トリジュウテリオ−2−ニトロ−2−(トリジュウテリオメチル)プロピル]テトラヒドロピラン−2−オン(41.8g、98%)を黄色油として得た。その物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 207.22, 実測値 208.10 (M+1)
+;保持時間: 3.29分(LC法Q).
ステップ2:3−(3−ヒドロキシプロピル)−5,5−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−2−オン
ラネーニッケル(5g、85mmol)の水(10mL)スラリーを、3−[3,3,3−トリジュウテリオ−2−ニトロ−2−(トリジュウテリオメチル)プロピル]テトラヒドロピラン−2−オン(41.8g、201.8mmol)のエタノール(600mL)溶液に加えた。得られたスラリーを60PSIのH
2下、80℃で22時間水素化し、室温に冷却し、セライトを通して濾過し、その後真空中で濃縮してオレンジ色の油を得た。このオレンジ色の油をシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜50%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)で精製して、純粋な3−(3−ヒドロキシプロピル)−5,5−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−2−オン(7g、20%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (250 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.62 (s, 1H), 4.39 (t, 1H), 3.81 (m, 2H), 2.37 (m, 2H), 2.01 (dd, 1H), 1.73 (m, 1H), 1.43 (m, 3H), 1.17 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 177.20, 実測値 178.00 (M+1)
+;保持時間: 1.91分(LC法Q).
ステップ3:(3S)−3−(3−ヒドロキシプロピル)−5,5−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−2−オン
ラセミ3−(3−ヒドロキシプロピル)−5,5−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−2−オン(6.78g)を、70mL/分で、7.0分にわたり、10%メタノール(変性剤なし)/90%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak IA(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離に供し(注入量=32mg/mLのメタノール溶液500μL)、最初に溶出するエナンチオマーとして、(3S)−3−(3−ヒドロキシプロピル)−5,5−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−2−オン(2.4g、70.7%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 177.20, 実測値 178.00 (M+1)
+;保持時間: 1.91分(LC法B).
ステップ4:3−[(3S)−5,5−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−3−イル]プロパン−1−オール
水素化アルミニウムリチウム(1.37g、35.16mmol)(2ペレット)のテトラヒドロフラン(22mL)懸濁液に、窒素雰囲気下、室温で固体の(3S)−3−(3−ヒドロキシプロピル)−5,5−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−2−オン(2.4g、13.54mmol)を20分かけて少しずつ加えた。その内部温度は、添加の間32℃未満を維持した。この反応物をその後加熱還流し、窒素雰囲気下撹拌した。19時間後、この反応物は濃厚になり、それ以上撹拌できなかった。その反応物を室温に冷却した。テトラヒドロフラン(10mL)及びメチルtert−ブチルエーテル(10mL)をこの混合物に加え、その後気泡が生じなくなるまで飽和硫酸ナトリウム(水溶液)を滴下した。さらに10mLの飽和硫酸ナトリウム溶液をこの混濁した溶液に加えた。この混合物をセライトを通して濾過し、メチルtert−ブチルエーテルで洗浄した。その濾液を濃縮して、3−[(3S)−5,5−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−3−イル]プロパン−1−オール(1.85g、83%)を透明油として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 4.32 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 3.36 (q, J = 6.2 Hz, 3H), 2.95 (dd, J = 10.6, 7.5 Hz, 1H), 2.40 (dd, J = 10.6, 7.6 Hz, 1H), 2.03 (hept, J = 7.7 Hz, 1H), 1.86 (m, 1H), 1.68 (dd, J = 12.1, 8.2 Hz, 1H), 1.47 − 1.22 (m, 5H), 1.01 (dd, J = 12.1, 8.8 Hz, 1H).
ステップ5:tert−ブチル(4S)−4−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
3−[(3S)−5,5−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−3−イル]プロパン−1−オール(1.85g、11.33mmol)(1.85g)のメチルtert−ブチルエーテル(11.5mL)溶液に、tert−ブトキシカルボニルtert−ブチルカーボネート(2.60g、11.91mmol)を加えた。この反応物を室温にて、窒素雰囲気下撹拌した。17時間後、この反応物を水で希釈し、抽出した。その水層をメチルtert−ブチルエーテルで再度抽出した。これらの有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して透明油(2.94g)を得た。この透明油をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、30%酢酸エチルを含むヘキサン)により精製して、tert−ブチル(4S)−4−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(2.41g、81%)を透明油として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 4.36 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 3.61 − 3.48 (m, 1H), 3.37 (q, J = 6.0 Hz, 2H), 2.76 (q, J = 10.1 Hz, 1H), 2.14 − 1.96 (m, 1H), 1.95 − 1.77 (m, 1H), 1.48 − 1.24 (m, 14H).
ステップ6:tert−ブチル(4S)−4−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル(4S)−4−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(2.41g、9.149mmol)のメチルtert−ブチルエーテル(15mL)溶液に、トリエチルアミン(1.111g、1.530mL、10.98mmol)、続いてメタンスルホニルクロリド(781μL、10.09mmol)を氷水浴で5分かけて加えた。白色沈殿が直ちに生じた。この反応混合物を室温にした。この反応混合物をその後メチルtert−ブチルエーテルで希釈し、濾過し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。一夜静置した後、tert−ブチル(4S)−4−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(2.64g、81%)が固化して白色固体になった。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 4.19 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.63 − 3.50 (m, 1H), 3.16 (s, 3H), 2.79 (q, J = 10.3 Hz, 1H), 2.17 − 2.02 (m, 1H), 1.97 − 1.80 (m, 1H), 1.73 − 1.58 (m, 2H), 1.47 − 1.26 (m, 12H).
ステップ7:tert−ブチル(4S)−4−(3−アジドプロピル)−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル(4S)−4−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(2.64g、7.576mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(26mL)溶液に、アジ化ナトリウム(1.07g、16.46mmol)を室温で加えた。この反応物を50℃に加熱し、窒素雰囲気下撹拌した。この反応物を室温に冷却し、酢酸エチル(200mL)で抽出し、水(50mL)で洗浄した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。ヘプタンを加え、濃縮して過剰のN,N−ジメチルホルムアミドを除去し、tert−ブチル(4S)−4−(3−アジドプロピル)−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(1.77g、80.2%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 3.55 (dt, J = 10.7, 7.1 Hz, 1H), 3.32 (t, 2H), 2.85 − 2.70 (m, 1H), 2.20 − 2.01 (m, 1H), 1.88 (td, J = 14.0, 13.5, 6.1 Hz, 1H), 1.61 − 1.28 (m, 14H).
ステップ8:tert−ブチル(4S)−4−(3−アミノプロピル)−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル(4S)−4−(3−アジドプロピル)−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.77g、6.137mmol)の酢酸エチル(330.8mL)溶液に酸化白金を加えた(50.68mg、0.2232mmol)。この反応混合物を、Buchiglasusterの水素化装置を使用して水素化した。この混合物を、真空から窒素で3回、その後真空から水素(0.4L)で3回パージした。その反応物を、水素雰囲気下、930rpmにて、約2.18barの水素圧で、25℃で18時間撹拌した。水素ガス337mLを消費した。この反応混合物を、セライトを通して濾過し、水(25mL)で洗浄した。この有機層をブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、tert−ブチル(4S)−4−(3−アミノプロピル)−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.66g、定量的収率)を暗色油として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 3.53 (dt, J = 12.2, 6.5 Hz, 1H), 2.76 (q, J = 10.2 Hz, 1H), 2.18 − 1.99 (m, 1H), 1.86 (td, J = 15.8, 14.2, 6.1 Hz, 1H), 1.55 − 1.21 (m, 16H).
ステップ9:tert−ブチル(4S)−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル(4S)−4−(3−アミノプロピル)−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.61g、6.135mmol)のジメチルスルホキシド(30mL)溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(1.28mL、7.349mmol)、続いて6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(1.31g、7.436mmol)を加えた。この反応物を窒素雰囲気下に置き、85℃で18時間撹拌した。この反応混合物をメチルtert−ブチルエーテル(50mL)で希釈し、水(20mL)で抽出した。その有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。その残渣をジクロロメタンに溶解し、シリカゲルクロマトグラフィー(60%酢酸エチルを含むヘキサン)により精製した。合わせた生成物を含む画分に、2回目の精製をシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜5%メタノールを含むジクロロメタンの勾配)により完了し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.72g、67%)を白色粘着性固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.51 (t, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.06 (s, 2H), 7.01 − 6.88 (m, 2H), 6.61 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.55 (q, J = 9.2 Hz, 1H), 3.30 − 3.21 (m, 2H), 2.88 − 2.71 (m, 1H), 2.19 − 2.00 (m, 1H), 2.01 − 1.78 (m, 1H), 1.66 − 1.27 (m, 14H).
ステップ10:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(250mg、0.6892mmol)のテトラヒドロフラン(2.058mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(134mg、0.8264mmol)を加えた。その反応物を室温で30分間撹拌した。カルボニルジイミダゾール(11.8mg、0.07277mmol)を追加し、さらに30分間撹拌した。tert−ブチル(4S)−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(307mg、0.7334mmol)のテトラヒドロフラン(420μL)溶液、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(310μL、2.073mmol)を滴下した。この反応物を室温にて、窒素ガス下で撹拌し続けた。18時間後、水(8.2mL)、酢酸エチル(25mL)及び塩酸(6M 710μL、4.260mmol)を加え、その水層においてpH=3を得た。この反応混合物を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。精製をフラッシュクロマトグラフィー(50%酢酸エチルを含むヘキサン)により行い、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(308mg、59%)。ESI−MS m/z 計算値 759.35, 実測値 760.4 (M+1)
+;保持時間: 2.20分(LC法G).
ステップ11:N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(308mg、0.3565mmol)のジクロロメタン(1.26mL)及びトルエン(624μL)溶液に、トリフルオロ酢酸(411μL、5.335mmol)を加え、この混合物を周囲温度で2.5時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、トルエン(4.989mL)で希釈し、45℃で濃縮して、N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)を得た(276mg、100%)。ESI−MS m/z 計算値 659.2928, 実測値 660.4 (M+1)
+;保持時間: 1.11分(LC法G).
ステップ12:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジ(トリジュウテリオ)メチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物274)
N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(356mg、0.4598mmol)のNMP(8.6mL)溶液に、炭酸カリウム(322mg、2.330mmol)を加えた。この混合物を窒素で3回パージし、150℃で一夜加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、水(18mL)に加えた。この混合物を塩酸(1M 5mL、5.000mmol)で注意深く酸性化し、泡状スラリーを得た。その固体を、中程度のフリットを用いた濾過により収集した。濾液は生成物を含まなかったので廃棄した。この湿潤濾過ケーキを酢酸エチル(21mL)に溶解し、10mLのブラインで洗浄した。その水相を分離し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、薄黄色油を得た。この粗生成物をアセトニトリルで希釈し、60%〜100%アセトニトリルを含む水の勾配で溶出する30gの逆相C
18カラムでのクロマトグラフィーに供し、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジ(トリジュウテリオ)メチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物274)(135mg、47%)をクリーム色の泡状物として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.50 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.19 − 6.81 (m, 3H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.08 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.21 (t, J = 6.7, 1.4 Hz, 2H), 4.08 − 3.81 (m, 1H), 3.24 − 3.03 (m, 1H), 2.95 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.80 − 2.57 (m, 1H), 2.18 (d, J = 50.0 Hz, 1H), 1.97 − 1.68 (m, 4H), 1.68 − 1.42 (m, 4H), 1.42 − 1.11 (m, 1H), 0.95 − 0.72 (m, 4H), 0.72 − 0.56 (m, 2H), 0.56 − 0.33 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 623.32, 実測値 624.3 (M+1)
+;保持時間: 1.98分(LC法G).
実施例94:20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(ラセミアトロプ異性体1)(化合物280)、12,20,20−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物281)及び20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(ラセミアトロプ異性体2)(化合物282)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(5−メチル−4−スルファモイル−ピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート及びtert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(3−メチル−4−スルファモイル−ピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(分離できない位置異性体の2:1混合物)
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.97g、5.873mmol)を含む丸底フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)、炭酸カリウム(2.44g、17.65mmol)及び5−メチル−1H−ピラゾール−4−スルホンアミド(947mg、5.875mmol)を加えた。この反応物を、65℃で24時間加熱した。この反応物を濾過し、このフラスコ及び濾過ケーキをさらに酢酸エチルで洗浄した。その濾液を蒸発させ、HPLC(20%〜80%アセトニトリルを含む水の勾配とともに0.1%塩酸変性剤)により精製した。精製した画分を一緒に蒸発させ、白色泡状物を得た。分離できない位置異性体生成物、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(5−メチル−4−スルファモイル−ピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート及びtert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(3−メチル−4−スルファモイル−ピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(合計収量972mg、41%)、ESI−MS m/z 計算値 400.21442, 実測値 345.2 (M+1)
+;保持時間: 1.51分(LC法B)が、この生成物の混合物に2:1比で存在することを
1H NMR分析で確認した。
ステップ2:tert−ブチル4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−5−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート及びtert−ブチル4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(分離できない位置異性体の2:1混合物)
丸底フラスコに、2−クロロ−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(952mg、2.565mmol)、カルボニルジイミダゾール(469mg、2.892mmol)及びテトラヒドロフラン(10mL)を加えた。この反応物を、35℃で加熱し、2時間撹拌した。2:1混合物のtert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(5−メチル−4−スルファモイル−ピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート及びtert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(3−メチル−4−スルファモイル−ピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(965mg、2.409mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.10mL、7.356mmol)を加え、その反応物を室温で一夜撹拌した。その反応物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、20%〜100%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配を使用して直接精製した。分離できない位置異性体生成物、tert−ブチル4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−5−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート及びtert−ブチル4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(合計収量1.073g、60%)を白色泡状物として単離した。ESI−MS m/z 計算値 745.2636, 実測値 746.4 (M+1)
+;保持時間: 1.85分(LC法G).この混合物の位置化学比(2:1)を
1H NMRにより確認した。
ステップ3:2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]−5−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド及び2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]−3−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(分離できない位置異性体の2:1混合物)
2:1混合物のtert−ブチル4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−5−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート及びtert−ブチル4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.068g、1.431mmol)を含む丸底フラスコに、ジクロロメタン(15mL)及びトリフルオロ酢酸(4.4mL、57.11mmol)を加えた。この反応物を室温で1時間撹拌した。この反応物を蒸発乾固した。飽和重炭酸ナトリウム及びブラインを加え、この反応物を酢酸エチルで抽出した。有機層を蒸発させて生成物を得たが、酢酸エチルでさらに2回抽出した後もかなりの量の生成物がまだ水層に残っていた。従って、この水層を蒸発乾固し、脱水アセトンをこの固体に加え、濾過した。このアセトンの溶質を蒸発させ、有機層と合わせて、2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]−5−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド及び2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]−3−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(分離できない位置異性体の2:1混合物)を得た(920mg、100%)。ESI−MS m/z 計算値 645.2112, 実測値 646.3 (M+1)
+;保持時間: 1.45分(LC法B).
ステップ4:20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(ラセミアトロプ異性体1)(化合物280)、12,20,20−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物281)及び20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(ラセミアトロプ異性体2)(化合物282)
250mLの丸底フラスコに、フッ化セシウム(432mg、2.844mmol)、炭酸カリウム(984mg、7.120mmol)、3Åモレキュラーシーブ及び位置異性体混合物、2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]−5−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド及び2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]−3−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(分離できない位置異性体の2:1混合物)(920mg、1.424mmol)のジメチルスルホキシド(55mL)溶液を加えた。この反応物を窒素でパージし、150℃で一夜加熱した。この反応物を室温に冷却し、濾過し、ブラインで洗浄し、酢酸エチルで抽出した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、HPLC(10%〜70%アセトニトリルを含む水と0.1%塩酸変性剤)で精製して、最初に溶出するアトロプ異性体/位置異性体として、20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(ラセミアトロプ異性体1)(化合物280)を得た(45mg、10%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.41 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.77 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.16 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.38 (d, J = 14.2 Hz, 1H), 4.23 (s, 2H), 4.01 (t, J = 13.7 Hz, 1H), 2.05 (s, 3H), 1.89 − 1.70 (m, 3H), 1.55 (s, 3H), 1.48 (s, 3H), 1.44 − 1.28 (m, 2H), 1.23 (s, 6H), 1.08 (d, J = 11.1 Hz, 1H).ESI−MS m/z 計算値 609.2345, 実測値 610.4 (M+1)
+;保持時間: 3.01分(LC法D).2番目に溶出したアトロプ異性体/位置異性体は、12,20,20−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物281)であった(73mg、17%)。ESI−MS m/z 計算値 609.2345, 実測値 610.4 (M+1)
+;保持時間: 3.07分(LC法D).3番目に溶出したアトロプ異性体/位置異性体は、20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(ラセミアトロプ異性体2)(化合物282)であった(19mg、4%)。ESI−MS m/z 計算値 609.2345, 実測値 610.4 (M+1)
+;保持時間: 3.14分(LC法D).
実施例95:(14S)−8−(3−{2−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物284)及び(14S)−8−(3−{2−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物283)の調製
ステップ1:(14S)−8−(3−{2−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物284)及び(14S)−8−(3−{2−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物283)
(14S)−8−(3−{2−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(3.24g、8.383mmol)を、10mL/分で12.0分にわたり、44%アセトニトリル/メタノール(90:10)/56%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak IGカラム(250×10mm、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=22mg/mLのアセトニトリル/メタノール(90:10)溶液70μL)に供し、最初に溶出するジアステレオマーとして、(14S)−8−(3−{2−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物284)(6.8mg、49%)を白色固体として得、
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.52 (s, 1H), 8.22 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.98 (s, 1H), 6.92 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.13 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 5.07 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 4.10 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 4.00 − 3.72 (m, 2H), 3.16 (s, 1H), 2.95 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 2.71 (s, 1H), 2.35 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 2.18 − 2.07 (m, 1H), 1.98 (dd, J = 14.9, 4.0 Hz, 1H), 1.86 (dd, J = 11.5, 5.2 Hz, 1H), 1.76 (s, 1H), 1.68 (s, 1H), 1.67 − 1.60 (m, 3H), 1.57 (d, J = 12.6 Hz, 2H), 1.52 (s, 3H), 1.33 (t, J = 12.0 Hz, 1H), 1.05 − 0.90 (m, 2H), 0.90 − 0.70 (m, 2H);ESI−MS m/z 計算値 663.24506, 実測値 664.4 (M+1)
+;保持時間: 1.9分(LC法E).2番目に溶出するジアステレオマーとして、(14S)−8−(3−{2−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物283)(7.62mg、54%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.52 (s, 1H), 8.22 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.58 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.04 − 6.94 (m, 1H), 6.92 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.14 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.14 − 4.06 (m, 2H), 3.96 (dp, J = 15.9, 6.0, 5.0 Hz, 2H), 3.16 (s, 1H), 2.95 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.70 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 2.50 − 2.36 (m, 1H), 2.13 (s, 1H), 1.98 (dd, J = 15.0, 4.0 Hz, 1H), 1.86 (dd, J = 11.8, 5.2 Hz, 1H), 1.77 (s, 1H), 1.71 − 1.65 (m, 1H), 1.63 (s, 1H), 1.61 (s, 3H), 1.57 (d, J = 12.3 Hz, 2H), 1.52 (s, 3H), 1.31 (q, J = 13.6, 12.7 Hz, 1H), 1.04 − 0.91 (m, 2H), 0.90 − 0.77 (m, 2H);ESI−MS m/z 計算値 663.24506, 実測値 664.4 (M+1)
+;保持時間: 1.9分(LC法E).
実施例96:(14S)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−2,2,3,3−テトラジュウテリオ−プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物287)の調製
ステップ1:1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノール
重水素化リチウムアルミニウム(1.0872g、27.204mmol)の無水テトラヒドロフラン(50mL)懸濁液に、2,2−ジジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]酢酸(4g、20.926mmol)の無水テトラヒドロフラン(50mL)溶液を0℃で滴下した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。この反応物をジエチルエーテル(50mL)で希釈し、0℃に冷却し、その後それを水(1.1mL)、15%水酸化ナトリウム(水溶液、1.1mL)及び水(3.3mL)で順次クエンチした。反応物を室温で30分間撹拌し、次にそれをセライトのパッドを通して濾過し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過し、その濾液を減圧下濃縮し、1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノール(3.288g、92%)を透明な液体として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 1.42 (s, 1H), 1.03 − 0.89 (m, 2H), 0.67 (m, 2H).
ステップ2:[1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル]メタンスルホネート
1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノール(3.288g、19.334mmol)及びトリエチルアミン(5.8692g、8.0843mL、58.002mmol)のジクロロメタン(35mL)溶液に、メタンスルホニルクロリド(2.6577g、1.7957mL、23.201mmol)を0℃で滴下した。この反応混合物を室温で1時間撹拌し、ジクロロメタン(50mL)及び10%クエン酸(50mL)で希釈した。これらの2層を分離し、その有機層を飽和重炭酸ナトリウム(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。その有機溶液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜70%ジエチルエーテルを含むヘキサンの勾配を使用して精製し、[1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル]メタンスルホネート(3.982g、83%)を透明な液体として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 3.01 (s, 3H), 1.03 (m, 2H), 0.71 (m, 2H).
ステップ3:2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパンニトリル
[1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル]メタンスルホネート(3.982g、16.013mmol)のジメチルスルホキシド(20mL)溶液に、シアン化ナトリウム(980.93mg、20.016mmol)を加えた。この反応混合物を70℃で2日間撹拌した。室温に冷却した後、この反応混合物を水(50mL)に注いだ。この水溶液をジエチルエーテル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下濃縮して、2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパンニトリル(2.769g、96%)を薄黄色油として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 1.12 − 1.00 (m, 2H), 0.78 − 0.66 (m, 2H).
ステップ4:2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン酸
2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパンニトリル(2.769g、15.405mmol)のCH
3CwaterD(30mL)溶液に、重水酸化ナトリウム(6.3166g、40%w/w、61.620mmol)及び酸化ジュウテリウム(6mL)を加えた。この反応混合物を70℃で16時間撹拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、真空下濃縮した。その水溶液を水(50mL)で希釈し、ジエチルエーテル(2×50mL)で洗浄した。その水相をその後pH約1に酸性化し、ジエチルエーテル(3×50mL)で抽出した。これらの合わせたエーテル層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下濃縮して、2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン酸(2.737g、91%)を黄色の液体として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 1.08 − 0.83 (m, 2H), 0.72 − 0.49 (m, 2H).
ステップ5:2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−1−オール
水素化アルミニウムリチウム(689.14mg、0.7515mL、18.157mmol)の無水テトラヒドロフラン(20mL)懸濁液に、2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン酸(2.737g、13.967mmol)の無水テトラヒドロフラン(20mL)溶液を0℃で滴下した。この反応物を室温で16時間撹拌した。この反応混合物をジエチルエーテル(20mL)で希釈し、0℃に冷却した。水(0.7mL)、15%水酸化ナトリウム(水溶液)(0.7mL)及び水(2.1mL)を順次加えた。この反応混合物を室温で30分間撹拌し、セライトのパッドを通して濾過した。その濾液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下濃縮して、2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−1−オール(2.04g、84%)を透明の液体として得た。
1H NMR (250 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 4.44 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 3.38 (s, 2H), 0.95 − 0.79 (m, 2H), 0.68 (dd, J = 2.2, 1.2 Hz, 2H).
ステップ6:tert−ブチル3−[2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート
tert−ブチル5−オキソ−1H−ピラゾール−2−カルボキシレート(2.08g、11.29mmol)及び2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−1−オール(2.04g、11.85mmol)のテトラヒドロフラン(26mL)溶液に、トリフェニルホスフィン(3.108g、11.85mmol)を加えた。この混合物に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(2.396g、11.85mmol)を10分かけてゆっくりと滴下した(発熱が認められた)。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。このテトラヒドロフランを真空中で除去した。この粗製反応混合物にトルエン(16.64mL)を加え、その混合物を一夜撹拌した。その溶液を真空中で濃縮した。その粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル3−[2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(2.43g、64%)を透明シロップとして得た。ESI−MS m/z 計算値 338.17554, 実測値 339.0 (M+1)
+;保持時間: 0.75分(LC法A).
ステップ7:3−[2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]−1H−ピラゾール
tert−ブチル3−[2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(2.43g、7.182mmol)を、トリフルオロ酢酸(8.297mL、107.7mmol)とともにジクロロメタン(24.3mL)に溶解し、その反応物を室温で120分間撹拌した。この反応物を蒸発させ、得られた油を酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム溶液間で分配した。この水性部分を酢酸エチルでさらに2回抽出し、次にそれらの有機物を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、油、3−[2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]−1H−ピラゾールを得た(1.711g、100%)。ESI−MS m/z 計算値 238.12311, 実測値 239.1 (M+1)
+;保持時間: 0.54分(LC法A).
ステップ8:tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(1.782g、7.182mmol)、3−[2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]−1H−ピラゾール(1.711g、7.182mmol)及び炭酸カリウム(1.192g、8.625mmol)を無水ジメチルスルホキシド(34.22mL)中で混合した。1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(161.3mg、1.438mmol)を加え、その混合物を室温で窒素下にて16時間撹拌した。この反応混合物を水(65.81mL)で希釈し、15分間撹拌した。得られた白色固体を濾過し、水で洗浄した。この固体をジクロロメタンに溶解し、硫酸マグネシウムで乾燥した。この混合物を濾過し、その濾液を蒸発させ、tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(2.58g、80%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 449.16312, 実測値 450.0 (M+1)
+;保持時間: 0.91分(LC法A).
ステップ9:2−クロロ−6−[3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
tert−ブチル2−クロロ−6−[3−[2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(2.58g、5.735mmol)を、トリフルオロ酢酸(6.627mL、86.02mmol)とともにジクロロメタン(25.8mL)に溶解し、その反応物を室温で16時間撹拌した。トリフルオロ酢酸(2.209mL、28.67mmol)を加え、30分間撹拌を続けた。この反応物を蒸発させ、得られた固体にエーテルを加え、このエーテルをその後減圧下除去した。これをさらに2回繰り返して、白色固体を得、これをジクロロメタンから再結晶して、純粋な生成物を固体として得た(収穫1)。その濾液には生成物が残っており、これを蒸発させてオフホワイトの固体を得、これを酢酸エチルに溶解し、5Nの水酸化ナトリウム(2×)、次に1Nの塩酸(1×)で洗浄し、その後乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、白色固体に濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノールを含むジクロロメタンまでの浅い勾配を使用して精製したところ、分離が不十分であった。生成物を含む画分を合わせ、濃縮し、濾過し、逆相HPLC−MS法により、Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)を使用して、20%〜80%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)、純粋な生成物を得、これを元の結晶化固体物質と合わせ、2−クロロ−6−[3−[2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(1.75g、78%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 393.10052, 実測値 394.0 (M+1)
+;保持時間: 0.72分(LC法A).
ステップ10:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(1g、2.539mmol)のテトラヒドロフラン(6.832mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(514.7mg、3.174mmol)(テトラヒドロフランから再結晶したもの)を加え、その混合物を室温で3時間撹拌し、その後tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(1.047g、2.538mmol)をテトラヒドロフラン(2.5mL)溶液として加え、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.192mL、7.971mmol)を加え、得られた混合物を室温で6時間撹拌した。その反応物を水及び酢酸エチルで希釈し、その後塩酸(12M 1.418mL、17.02mmol)を加えたところ、水層はその時点でpH=1であった。これらの層を分離し、その有機層を水(1×)及びブライン(1×)で洗浄し、その後硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して白色泡状物を得、これを275gのC
18逆相カラムにて、50%〜100%アセトニトリルを含む水の勾配で溶出して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.261g、63%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 787.3044, 実測値 788.2 (M+1)
+;保持時間: 0.89分(LC法A).
ステップ11:2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.409g、1.787mmol)をジクロロメタン(6.147mL)に溶解し、この混合物に、トリフルオロ酢酸(5.509mL、71.51mmol)を加え、その混合物を室温で90分間撹拌した。この混合物を減圧下濃縮乾固し、50mLのトルエンを加え、回転蒸発により除去した(45℃の水浴)。再び50mLのトルエンを加え、回転蒸発により除去し(45℃の水浴)、その後真空中で乾燥し、2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(1.434g、100%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 687.25195, 実測値 688.2 (M+1)
+;保持時間: 0.62分(LC法A).
ステップ12:(14S)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−2,2,3,3−テトラジュウテリオ−プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物287)
2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2,2,3,3−テトラジュウテリオ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(1.434g、1.788mmol)のNMP(86.04mL)溶液に、炭酸カリウム(1.73g、12.52mmol)を加えた。この混合物を窒素で5分間パージした。この混合物をその後155℃で18時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、水(約200mL)に加え、オフホワイトの固体を得た。この混合物を塩酸(12M 2.235mL、26.82mmol)で注意深く酸性化し、泡状スラリーを得た。その固体を濾過により収集し、水で洗浄した。濾液は廃棄した。その湿潤濾過ケーキを酢酸エチルに溶解し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して薄黄色油を得、これを、50%〜100%アセトニトリルを含む水の勾配で溶出する275gの逆相C
18カラムのクロマトグラフィーに供し、(14S)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−2,2,3,3−テトラジュウテリオ−プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物287)(845.2mg、73%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.50 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.12 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.19 (s, 2H), 3.92 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 3.15 (s, 1H), 2.95 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 2.71 (s, 1H), 2.12 (s, 1H), 1.86 (dd, J = 11.9, 5.3 Hz, 1H), 1.77 (s, 1H), 1.60 (s, 4H), 1.57 (d, J = 13.9 Hz, 2H), 1.51 (s, 3H), 1.37 − 1.23 (m, 1H), 0.93 − 0.86 (m, 2H), 0.75 (s, 2H). ESI−MS m/z 計算値 651.27527, 実測値 652.4 (M+1)
+;保持時間: 2.25分(LC法B).
実施例97:20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(アトロプ異性体1、エナンチオマー1)(化合物288)及び20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(アトロプ異性体1、エナンチオマー2)(化合物289)の調製
ステップ1:20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(アトロプ異性体1、エナンチオマー1)(化合物288)及び20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(アトロプ異性体1、エナンチオマー2)(化合物289)
ラセミ20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(45mg、0.07381mmol)(ラセミアトロプ異性体1)を、70mL/分で、24%アセトニトリル:メタノール(90:10、20mMのNH3)/76%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFCクロマトグラフィーにより分離し、最初に溶出するエナンチオマーとして、20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(アトロプ異性体1、エナンチオマー1)(化合物288)を得た(18.6mg、83%)。ESI−MS m/z 計算値 609.2345, 実測値 610.4 (M+1)
+;保持時間: 3.0分(LC法D).2番目に溶出したエナンチオマーは、20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(アトロプ異性体1、エナンチオマー2)(化合物289)であった(15.5mg、69%)。
1H NMR (500 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.16 (bs, 1H), 8.19 (d, J=2.8 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.81 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.92 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.10 (d, J=2.8 Hz, 1H), 4.35 (m, 1H), 4.22 (bs, 2H), 4.02 (m, 1H), 2.53 (s, 3H), 2.02 (m, 3H), 1.83 (m, 2H), 1.75 (dd, J=12.1 Hz, 5.6 Hz, 1H), 1.54 (s, 3H), 1.47 (s, 3H), 1.36 (q, J=15.6 Hz, 12.4 Hz, 2H), 1.22 (s, 6H), 1.12 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 609.2345, 実測値 610.4 (M+1)
+;保持時間: 3.0分(LC法D).
実施例98:(14S)−12,12−ジ(トリジュウテリオ)メチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物292)の調製
ステップ1:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(175mg、0.4490mmol)のテトラヒドロフラン(1.5mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(86mg、0.5070mmol)を加え、その混合物を周囲温度で90分間撹拌した。この溶液に、tert−ブチル(4S)−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(140mg、0.3345mmol)を含むテトラヒドロフラン(1mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(135μL、0.9027mmol)を加え、その混合物を周囲温度で16時間撹拌した。この反応物を水(5mL)で希釈し、その混合物を塩酸(1M 1.7mL、1.700mmol)でゆっくりと酸性化した。その混合物を酢酸エチル(10mL)で抽出し、有機相を分離した。その有機相を真空中で濃縮した。この粗生成物を、50%〜100%アセトニトリルを含む水で溶出する30グラムの逆相カラムでのクロマトグラフィーに供し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(200mg、76%)。ESI−MS m/z 計算値 789.31696, 実測値 790.4 (M+1)
+;保持時間: 3.47分(LC法D).
ステップ2:N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(200mg、0.2531mmol)を含むジクロロメタン(3mL)及びトルエン(1mL)に、トリフルオロ酢酸(200μL、2.596mmol)を加えた。この混合物を周囲温度で18時間撹拌した。その溶媒を真空中で除去し、その残渣を10mLのトルエンで処理し、真空中で濃縮して、N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)を得た(204mg、100%)。ESI−MS m/z 計算値 689.2645, 実測値 690.3 (M+1)
+;保持時間: 2.23分(LC法D).
ステップ3:(14S)−12,12−ジ(トリジュウテリオ)メチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物292)
N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ビス(トリジュウテリオメチル)ピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(200mg、0.2487mmol)のNMP(6mL)溶液に、炭酸カリウム(180mg、1.302mmol)を加えた。この混合物を窒素で5分間パージし、その後135℃で22時間加熱した。この反応混合物を周囲温度まで冷却し、水(10mL)で希釈した。その混合物を塩酸(6M 500μL、3.000mmol)で注意深く酸性化した。このスラリーを酢酸エチル(15mL)で抽出し、その有機相をブラインで洗浄した。その有機相を真空中で濃縮した。この粗生成物を、50%〜100%アセトニトリルを含む水の勾配で溶出する30gの逆相カラムでのクロマトグラフィーに供して泡状物を得、これを45℃にて48時間真空オーブンで乾燥し、(14S)−12,12−ジ(トリジュウテリオ)メチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物292)を得た(45.2mg、27%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.51 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.63 − 7.51 (m, 1H), 7.05 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.12 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.20 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.92 (s, 1H), 3.15 (s, 1H), 2.95 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 2.75 − 2.65 (m, 1H), 2.10 (d, J = 18.4 Hz, 1H), 1.85 (dd, J = 11.1, 5.2 Hz, 3H), 1.79 − 1.67 (m, 3H), 1.54 (t, J = 12.5 Hz, 3H), 1.39 − 1.25 (m, 1H), 0.91 (t, J = 3.3 Hz, 2H), 0.75 (s, 2H). ESI−MS m/z 計算値 653.28784, 実測値 654.4 (M+1)
+;保持時間: 2.21分(LC法B).
実施例99:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2−ヒドロキシエトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物294)及び(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2−ヒドロキシエトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物293)の調製
ステップ1:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2−ヒドロキシエトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物294)及び(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2−ヒドロキシエトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物293)
(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2−ヒドロキシエトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(62mg、0.09030mmol)を、10mL/分で28.0分にわたり、38%アセトニトリル/メタノール(90:10)/62%二酸化炭素の移動相で、ChiralCel AS−H(250×10mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=23mg/mLのアセトニトリル/メタノール(90:10)溶液70μL)に供し、最初に溶出するジアステレオマーとして、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2−ヒドロキシエトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物294)(16.4mg、55%)を白色固体として得、
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.51 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.58 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.99 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.09 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.87 (dd, J = 5.2, 1.3 Hz, 1H), 4.09 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 3.92 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 3.57 (dt, J = 9.2, 5.3 Hz, 1H), 3.16 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 2.95 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.69 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 2.12 (s, 1H), 1.86 (dd, J = 11.9, 5.2 Hz, 1H), 1.76 (s, 1H), 1.60 (s, 3H), 1.59 − 1.53 (m, 3H), 1.52 (s, 3H), 1.31 (q, J = 9.4, 7.1 Hz, 1H), 1.08 (ddd, J = 8.9, 5.3, 3.6 Hz, 1H), 0.95 − 0.88 (m, 1H), 0.84 (ddd, J = 8.8, 5.2, 3.7 Hz, 1H), 0.73 (ddd, J = 8.0, 4.8, 3.3 Hz, 1H), 0.63 (ddd, J = 8.7, 5.2, 3.6 Hz, 2H), 0.60 − 0.54 (m, 2H), 0.52 (dt, J = 8.4, 3.8 Hz, 1H);ESI−MS m/z 計算値 633.2733, 実測値 634.2 (M+1)
+;保持時間: 1.95分(LC法B)、2番目に溶出するジアステレオマーとして、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2−ヒドロキシエトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物293)(17.3mg、60%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.52 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.58 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.99 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.09 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.88 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.15 − 4.05 (m, 2H), 3.92 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 3.57 (ddd, J = 9.2, 4.8, 1.8 Hz, 1H), 3.16 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 2.95 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 2.70 (s, 1H), 2.12 (s, 1H), 1.85 (t, J = 6.1 Hz, 1H), 1.76 (s, 1H), 1.61 (s, 3H), 1.59 − 1.53 (m, 3H), 1.51 (d, J = 2.2 Hz, 3H), 1.31 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 1.08 (ddd, J = 8.9, 5.3, 3.6 Hz, 1H), 0.92 (dd, J = 8.6, 4.2 Hz, 1H), 0.84 (ddt, J = 7.4, 5.2, 3.5 Hz, 2H), 0.74 − 0.70 (m, 1H), 0.63 (ddd, J = 8.9, 5.3, 3.8 Hz, 1H), 0.59 − 0.54 (m, 2H), 0.54 − 0.48 (m, 1H);ESI−MS m/z 計算値 633.2733, 実測値 634.2 (M+1)
+;保持時間: 1.95分(LC法B).
実施例100:(14S)−8−(3−{3−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物295)の調製
ステップ1:エチル3−オキソ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパノエート
(3−エトキシ−3−オキソ−プロパノイル)オキシカリウム(23.197g、136.29mmol)のアセトニトリル(200mL)懸濁液に、トリエチルアミン(21.014g、28.945mL、207.67mmol)及びジクロロマグネシウム(15.448g、162.25mmol)を加えた。この混合物を室温で2時間撹拌した。カルボニルジイミダゾール(12.628g、77.878mmol)及び1−(トリフルオロメチル)シクロプロパンカルボン酸(10g、64.898mmol)を含むアセトニトリル(40mL)の混合物をその混合物に加え、この合わせた混合物を一夜撹拌した。この混合物を酢酸エチル(250mL)で希釈し、水(500mL)及びブライン(500mL)で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで濾過した。その濾液を真空中で濃縮した後、その有機残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーを使用し、30%ヘキサン−酢酸エチルで溶出して精製し、エチル3−オキソ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパノエート(3.875g、25%)を得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 4.17 (qd, J = 7.1, 0.6 Hz, 2H), 3.73 (s, 2H), 1.41 − 1.32 (m, 3H), 1.24 (td, J = 7.1, 0.6 Hz, 4H).
ステップ2:エチル3−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパノエート
エチル3−オキソ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパノエート(3.513g、15.671mmol)のEtOH(35.130mL)溶液に、−78℃でNaBH
4(652.16mg、0.6901mL、17.238mmol)を加えた。この混合物を0℃で撹拌した後、1Mの塩酸水溶液(35mL)でクエンチした。この有機層を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した後、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。この混合物を濾過し、その濾液を真空中で濃縮して、エチル3−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパノエートを得た(3.31g、63%)。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 4.09 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 3.89 (s, 1H), 2.70 (d, J = 3.1 Hz, 2H), 1.26 − 1.21 (m, 3H), 0.96 (d, J = 6.9 Hz, 4H).
ステップ3:エチル3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパノエート
エチル3−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパノエート(3.19g、14.103mmol)のジクロロメタン(63.800mL)溶液に、2,6−ルチジン(3.1734g、3.4300mL、29.616mmol)及び[tert−ブチル(ジメチル)シリル]トリフルオロメタンスルホネート(5.5918g、4.8624mL、21.154mmol)を0℃で加えた。この反応物を室温で3時間撹拌した。この溶液をジエチルエーテル(60mL)で希釈し、1Mの塩酸(60mL)、飽和重炭酸ナトリウム(60mL)及びブライン(60mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下濃縮して、エチル3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパノエート(3.51g、72%)を透明な液体として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 4.12 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.95 (ddd, J = 8.5, 3.9, 1.1 Hz, 1H), 2.71 − 2.59 (m, 2H), 1.33 − 1.19 (m, 3H), 0.89 − 0.87 (m, 3H), 0.88 − 0.82 (m, 6H), 0.11 − 0.05 (m, 4H), 0.04 − 0.01 (m, 6H).
ステップ4:1−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−1,3−ジオール
エチル3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパノエート(3.51g、10.310mmol)の無水テトラヒドロフラン(50mL)溶液に、水素化アルミニウムリチウム(469.57mg、0.5121mL、12.372mmol)を0℃で加えた。この反応物を0℃で1時間撹拌した。反応物をジエチルエーテル(50mL)で希釈した後、これを水(0.5mL)、15%水酸化ナトリウム(0.5mL)及び水(1.5mL)で0℃にてクエンチし、それを30分間撹拌した。硫酸マグネシウムを加え、その固体を濾過により除去した。濾液を真空下濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、1−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−1,3−ジオール(1.493g、73%)を透明な液体として得た。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 4.03 − 3.67 (m, 3H), 2.83 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 2.16 (s, 1H), 1.96 − 1.74 (m, 2H), 1.13 − 0.93 (m, 2H), 0.93 − 0.69 (m, 2H).
ステップ5:tert−ブチル3−[3−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート
1−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−1,3−ジオール(1.493g、7.5397mmol)、tert−ブチル3−ヒドロキシピラゾール−1−カルボキシレート(1.4582g、7.9167mmol)及びトリフェニルホスフィン(3.9550g、15.079mmol)の無水テトラヒドロフラン(30mL)溶液に、DIAD(3.0491g、15.079mmol)を0℃で滴下した。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。この反応物を水(30mL)でクエンチし、テトラヒドロフランを減圧下除去した。その残渣を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を、ブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜50%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配を使用して精製し、tert−ブチル3−[3−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(1.04g、37%)を透明な液体として得た。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 7.84 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 5.85 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.58 (ddd, J = 10.9, 9.4, 3.8 Hz, 1H), 4.37 (dt, J = 10.6, 4.6 Hz, 1H), 3.79 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 3.70 (s, 1H), 2.31 − 2.07 (m, 1H), 1.97 − 1.75 (m, 1H), 1.60 (s, 9H), 1.06 − 0.68 (m, 4H). ESI−MS m/z 計算値 350.1453, 実測値 351.1 (M+1)
+;保持時間: 4.97分(LC法Q).
ステップ6:tert−ブチル−ジメチル−[3−(1H−ピラゾール−3−イルオキシ)−1−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]シラン
tert−ブチル3−[3−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−カルボキシレート(1.04g、2.9686mmol)及び2,6−ルチジン(1.5905g、1.7191mL、14.843mmol)の無水ジクロロメタン(50mL)溶液に、[tert−ブチル(ジメチル)シリル]トリフルオロメタンスルホネート(3.1387g、2.7269mL、11.874mmol)を室温で滴下した。この反応混合物を室温で2日間撹拌し、次に1Nの塩酸(50mL)でクエンチした。2層を分離した。この水層をジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜30%アセトンを含むヘキサンの勾配を使用して精製し、tert−ブチル−ジメチル−[3−(1H−ピラゾール−3−イルオキシ)−1−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]シラン(895.1mg、82%)を薄黄色油として得た。
1H NMR (250 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 11.84 (s, 1H), 7.49 (s, 1H), 5.62 (s, 1H), 4.16 − 3.98 (m, 2H), 3.64 − 3.55 (m, 1H), 2.12 − 1.85 (m, 2H), 1.07 − 0.94 (m, 2H), 0.85 (s, 9H), 0.79 − 0.62 (m, 2H), 0.06 (s, 3H), −0.02 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 364.1794, 実測値 365.1 (M+1)
+;保持時間: 6.52分(LC法Q).
ステップ7:tert−ブチル6−[3−[3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボキシレート
tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(378mg、1.524mmol)及びtert−ブチル−ジメチル−[3−(1H−ピラゾール−3−イルオキシ)−1−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]シラン(500mg、1.372mmol)のジメチルスルホキシド(10mL)溶液に、炭酸カリウム(234mg、1.693mmol)、続いて1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(37mg、0.3298mmol)を加えた。この不均一な混合物を、窒素下、室温で16時間撹拌した。この反応混合物を氷でクエンチし、15分間撹拌した。得られた白色固体を濾過により収集し、水で洗浄した。この固体をジクロロメタンに溶解し、硫酸マグネシウムで乾燥した。この混合物を濾過し、その濾液を蒸発させ、得られた褐色残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル6−[3−[3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボキシレート(640mg、81%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 575.2194, 実測値 576.36 (M+1)
+;保持時間: 0.85分(LC法L).
ステップ8:6−[3−[3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボン酸
tert−ブチル6−[3−[3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボキシレート(640mg、1.111mmol)を、ジクロロメタン(2mL)とトリフルオロ酢酸(500μL、6.490mmol)の予混合物に溶解し、その反応物を室温で60分間撹拌した。この反応物を蒸発させ、得られた油を酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム溶液間で分配した。この水性部分を酢酸エチルでさらに2回抽出し、次にそれらの有機物を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、6−[3−[3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボン酸を得た(540mg、93%)。ESI−MS m/z 計算値 519.1568, 実測値 520.3 (M+1)
+;保持時間: 0.6分(LC法L).
ステップ9:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[6−[3−[3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−3−[1−(トリフロオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
6−[3−[3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボン酸(540mg、1.038mmol)及びカルボニルジイミダゾール(204mg、1.258mmol)(テトラヒドロフランから新たに再結晶し、冷エーテルで洗浄し、真空で乾燥したもの)をテトラヒドロフラン(5mL)中で混合し、室温で2時間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(431mg、1.045mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(800μL、5.350mmol)を加え、その反応物を室温で14時間撹拌した。その反応混合物を飽和塩化アンモニウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して薄褐色油を得、これをシリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[6−[3−[3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−3−[1−(トリフロオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(572mg、60%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 913.36066, 実測値 914.5 (M+1)
+;保持時間: 0.79分(LC法L).
ステップ10:(14S)−8−(3−{3−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物295)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[6−[3−[3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−3−[1−(トリフロオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]−2−クロロ−ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(572mg、0.6254mmol)のジクロロメタン(4.8mL)及びトリフルオロ酢酸(1.2mL、15.68mmol)溶液を、室温で4時間撹拌した。これらの溶媒を蒸発させ、その残渣を酢酸エチルに溶解し、2mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、その溶媒を除去し、真空下乾燥した。得られた残渣をジメチルスルホキシド(15mL)に溶解し、3Åモレキュラーシーブを加え、その反応混合物を10分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(301mg、1.982mmol)及び炭酸カリウム(284mg、2.055mmol)を加え、その反応混合物を150℃で16時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、セライトを通して濾過し、その濾液に飽和塩化アンモニウム溶液を加えた。この混合物を酢酸エチルで抽出し、その有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた褐色残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、(14S)−8−(3−{3−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物295)(192mg、46%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 9.77 (s, 1H), 8.20 (dd, J = 2.7, 1.1 Hz, 1H), 8.02 (dd, J = 8.4, 0.9 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.47 (dt, J = 7.4, 1.1 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.54 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.92 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.70 (s, 1H), 4.57 (dddd, J = 11.1, 9.1, 4.0, 2.1 Hz, 1H), 4.40 (dt, J = 10.5, 5.1 Hz, 1H), 3.90 (s, 1H), 3.80 (dd, J = 10.0, 2.5 Hz, 1H), 3.32 (dd, J = 10.1, 7.4 Hz, 1H), 3.16 (d, J = 13.7 Hz, 1H), 3.08 − 2.94 (m, 1H), 2.53 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 2.28 − 2.16 (m, 1H), 2.11 − 1.89 (m, 2H), 1.70 − 1.49 (m, 10H), 1.09 − 0.93 (m, 2H), 0.92 − 0.80 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 663.24506, 実測値 664.17 (M+1)
+;保持時間: 1.93分(LC法B).
実施例101:(14S)−8−(3−{3−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物296)及び(14S)−8−(3−{3−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物297)の調製
ステップ1:(14S)−8−(3−{3−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物296)及び(14S)−8−(3−{3−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物297)
(14S)−8−(3−{3−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(187mg)を、70mL/分で8.0分にわたり、38%メタノール、62%二酸化炭素の移動相で、Chiral Pak IG(250×21.2mm)カラム(粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=約31mg/mLのアセトニトリル:メタノール(90:10)溶液500μL)に供し、最初に溶出するジアステレオマーとして、(14S)−8−(3−{3−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物296)(59.2mg、32%)を白色固体として得、
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.50 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.13 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 5.23 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 4.31 (dd, J = 8.2, 5.6 Hz, 2H), 3.92 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.69 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 3.17 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 2.95 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 2.76 − 2.66 (m, 1H), 2.08 (dd, J = 12.4, 7.7 Hz, 2H), 1.82 (dtd, J = 16.6, 11.7, 6.2 Hz, 3H), 1.61 (s, 3H), 1.60 − 1.53 (m, 2H), 1.52 (s, 3H), 1.30 (dt, J = 24.6, 12.0 Hz, 1H), 0.93 − 0.81 (m, 4H);ESI−MS m/z 計算値 663.24506, 実測値 664.11 (M+1)
+;保持時間: 1.94分(LC法B)、2番目に溶出するジアステレオマーとして、(14S)−8−(3−{3−ヒドロキシ−3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物297)(57.8mg、31%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.51 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.63 − 7.54 (m, 1H), 7.05 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.98 (s, 1H), 6.92 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.12 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 5.24 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 4.31 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 2H), 3.92 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 3.69 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 3.17 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 2.95 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 2.69 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 2.20 − 2.01 (m, 2H), 1.83 (ddd, J = 25.2, 11.4, 6.3 Hz, 3H), 1.61 (s, 3H), 1.57 (d, J = 12.7 Hz, 2H), 1.52 (s, 3H), 1.31 (q, J = 12.5, 12.1 Hz, 1H), 0.87 (d, J = 8.1 Hz, 4H);ESI−MS m/z 計算値 663.24506, 実測値 664.11 (M+1)
+;保持時間: 1.94分(LC法B).
実施例102:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−1,1,2,2−テトラジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物299)の調製
ステップ1:1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エタノール
重水素化リチウムアルミニウム(2.8120g、68.955mmol)を、窒素バルーン下、氷水浴に置いた反応フラスコに量り入れた。テトラヒドロフラン(160mL)をゆっくりと加えた。その混合物を氷水浴中で10分間撹拌した。別にテトラヒドロフラン(40mL)に溶解した2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−酢酸(10.85g、63.326mmol)を、シリンジを介してすばやく滴下した。この混合物を室温まで加温し、室温で15時間撹拌した。それをその後氷水浴で再冷却した。ロッシェル塩の溶液を少しずつ加え、未反応の重水素化リチウムアルミニウムをクエンチした。クエンチの終了後、さらなるロッシェル溶液(200mL)を加えた。この混合物を室温で10分間撹拌し、層を分離した。その水層をエーテル(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層をその後ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、30℃、100mbarで濃縮して、1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エタノール(9.72g、97%、純度90%)を淡黄色の液体として得た。
1H NMR (250 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 1.34 (s, 1H), 0.76 (q, J = 8.6, 7.1 Hz, 4H), 0.67 − 0.53 (m, 2H), 0.53− 0.33 (m, 2H).
ステップ2:tert−ブチル3−(1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート
tert−ブチル5−オキソ−1H−ピラゾール−2−カルボキシレート(6.235g、33.85mmol)及び1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エタノール(5.0g、35.15mmol)のテトラヒドロフラン(80mL)溶液に、トリフェニルホスフィン(9.37g、35.72mmol)を加えた。この混合物に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(7.0mL、35.55mmol)を10分かけてゆっくりと滴下した(発熱が認められた)。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。このテトラヒドロフランを真空中で除去した。その粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから20%酢酸エチルを含むヘキサンまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル3−(1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート(7.4g、71%)を透明なシロップとして得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.82 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 5.84 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 1.61 (s, 9H), 1.44 (s, 1H), 0.83 (q, J = 1.9 Hz, 4H), 0.68 − 0.61 (m, 2H), 0.52 − 0.45 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 308.2038, 実測値 309.2 (M+1)
+;保持時間: 2.08分(LC法E).
ステップ3:3−(1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)−1H−ピラゾール
tert−ブチル3−(1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート(7.4g、23.99mmol)を含むフラスコに、にジクロロメタン(125mL)及びトリフルオロ酢酸(45mL、584.1mmol)を加えた。30分後、その混合物を蒸発乾固し、飽和重炭酸ナトリウムで中和した。この反応物を酢酸エチルで抽出し、その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、無色油、3−(1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)−1H−ピラゾールを得た(4.95g、99%)。ESI−MS m/z 計算値 208.15137, 実測値 209.2 (M+1)
+;保持時間: 1.46分(LC法E).
ステップ4:tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]−ピリジン−3−カルボキシレート
tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(6.05g、24.38mmol)、3−(1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)−1H−ピラゾール(5.04g、24.20mmol)及び炭酸カリウム(7.4g、53.54mmol)を無水ジメチルスルホキシド(125mL)中で混合した。1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(545mg、4.859mmol)を加え、その混合物を室温で窒素下にて18時間撹拌した。この反応混合物を水(75mL)で希釈し、15分間撹拌した。得られた生成固体を濾過し、収集し、真空で一夜乾燥した。残存濾液を酢酸エチルで希釈し、水(3×50mL)で洗浄した。これらの有機層を合わせ、ブラインで洗浄した。その有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから60%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製して薄黄色油を得、これを真空下乾燥して、淡黄色固体を得、これを先に濾過した固体と合わせ、tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]−ピリジン−3−カルボキシレートを得た(9.95g、98%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.35 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.94 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 1.62 (s, 9H), 1.48 (s, 1H), 0.88 − 0.81 (m, 4H), 0.70 − 0.62 (m, 2H), 0.51 (dt, J = 10.7, 1.5 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 419.19138, 実測値 420.2 (M+1)
+;保持時間: 2.58分(LC法E).
ステップ5:2−クロロ−6−[3−(1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]−ピリジン−3−カルボキシレート(13.15g、31.31mmol)をジクロロメタン(250mL)に溶解した。この混合物に、トリフルオロ酢酸(50mL、649.0mmol)をゆっくりと加え、その混合物を室温で5時間撹拌し続けた。この反応混合物を減圧下濃縮して固体とし、これを次にジエチルエーテルにスラリー化し、濾過(2×)して固体を生じ、これをジクロロメタンから再結晶し、濾過により収集して、白色固体を得た(収穫1)。そのジクロロメタンの濾液には生成物が残っており、これを蒸発させてオフホワイトの固体を得、これを酢酸エチルに溶解し、5Nの水酸化ナトリウム(2×)、次に1Nの塩酸(1×)で洗浄し、その後乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、白色固体に濃縮し、これを、ジメチルスルホキシドとともに投入する150gの逆相C
18カラムでのクロマトグラフィーに供し、50%〜100%アセトニトリルを含む水の勾配で溶出し、(濾過した収穫1の固体と合わせた後)2−クロロ−6−[3−(1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(9.05g、79%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 13.61 (s, 1H), 8.53 − 8.28 (m, 2H), 7.72 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.17 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 1.46 (s, 1H), 0.87 − 0.79 (m, 4H), 0.68 − 0.61 (m, 2H), 0.53 − 0.45 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 363.12878, 実測値 364.3 (M+1)
+;保持時間: 1.45分(LC法G).
ステップ6:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(200mg、0.5497mmol)のテトラヒドロフラン(1.5mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(110mg、0.6784mmol)(テトラヒドロフランから再結晶したもの)を加え、その混合物を室温で3時間撹拌し、その後tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(240mg、0.5818mmol)をテトラヒドロフラン(500μL)溶液として加え、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(250μL、1.672mmol)を加え、得られた混合物を室温で18時間撹拌した。この反応物を水及び酢酸エチルで希釈し、次に塩酸(6M 600μL、3.600mmol)を加えた(水層はその時点でpH=1であった)。層を分離し、その有機層を水(1×)及びブライン(1×)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して白色泡状物を得、これをC
18逆相カラムにて、50%〜100%アセトニトリルを含む水の勾配で溶出して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(190mg、46%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 757.33264, 実測値 758.3 (M+1)
+;保持時間: 2.14分(LC法G).
ステップ7:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−1,1,2,2−テトラジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物299)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(160mg、0.2110mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、この混合物に、トリフルオロ酢酸(525μL、6.814mmol)を加え、得られた混合物を室温で30分間撹拌した。この混合物を減圧下濃縮乾固し、25mLのトルエンを加え、回転蒸発により除去した。25mLのトルエンを再度加え、回転蒸発により除去し、その後、真空下一夜乾燥して残渣を得、これを炭酸カリウム(205mg、1.483mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びNMP(9.5mL)とバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、155℃に加熱し、5時間撹拌した。室温に冷却し、その混合物を濾過し、酢酸エチルで希釈し、水(2×20mL)、続いてブラインで洗浄した。その有機層をさらに水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。その残渣を、50%〜100%アセトニトリルを含む水の勾配で溶出するC
18逆相カラムで精製して物質を得、これを次に100%ジクロロメタンから10%メタノールを含むジクロロメタンまでの浅い勾配を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、オフホワイトの固体として、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−1,1,2,2−テトラジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物299)を得た(79.04mg、60%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.51 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.08 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 3.92 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.15 (s, 1H), 2.95 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.78 − 2.63 (m, 1H), 2.12 (s, 1H), 1.85 (dd, J = 11.8, 5.2 Hz, 1H), 1.77 (s, 1H), 1.60 (s, 5H), 1.55 (s, 1H), 1.51 (s, 3H), 1.45 (s, 1H), 1.30 (dt, J = 23.8, 11.4 Hz, 1H), 0.87 − 0.79 (m, 4H), 0.69 − 0.60 (m, 2H), 0.53 − 0.46 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 621.3035, 実測値 622.3 (M+1)
+;保持時間: 1.87分(LC法G).
実施例103:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2,2−ジジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル(20−ジュウテリオ)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物298)の調製
ステップ1:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[3−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(1.5g、4.146mmol)及びカルボニルジイミダゾール(831mg、5.125mmol)(テトラヒドロフランから新たに再結晶し、冷エーテルで洗浄し、高真空で乾燥したもの)をテトラヒドロフラン(10mL)中で混合し、室温で2時間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−4−[3−[(3−ベンジルオキシ−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.5g、2.892mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(3.2mL、21.40mmol)を加え、その反応物を室温で14時間撹拌した。その反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた褐色残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[3−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(2.2g、62%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 861.36194, 実測値 862.3 (M+1)
+;保持時間: 0.76分(LC法L).
ステップ2:(14S)−20−(ベンジルオキシ)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}(2,2−ジジュウテリオ)エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[3−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−(2,2−ジジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(2.2g、2.551mmol)のジクロロメタン(16mL)及びトリフルオロ酢酸(4mL、52.27mmol)溶液を、室温で2時間撹拌した。これらの反応溶媒を蒸発により除去した。その残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2mL)で洗浄し、その有機層を収集し、溶媒を除去した。得られた残渣をジメチルスルホキシド(50mL)に溶解し、オーブン乾燥した4ÅのMSを加え、その混合物を10分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(1.2g、7.900mmol)及び炭酸カリウム(1.1g、7.959mmol)を加え、その反応混合物を150℃で16時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、セライトを通して濾過し、酢酸エチルで洗浄し、飽和塩化アンモニウム溶液を加えた。この混合物を分離し、その水層を酢酸エチルで抽出した。それらの有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた褐色残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、(14S)−20−(ベンジルオキシ)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}(2,2−ジジュウテリオ)エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(1.26g、68%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 9.99 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.47 − 7.36 (m, 5H), 7.27 − 7.23 (m, 1H), 6.98 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.89 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 5.30 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.10 (s, 2H), 4.23 (s, 2H), 3.92 (s, 1H), 3.35 (dd, J = 10.1, 7.4 Hz, 1H), 3.19 (d, J = 14.1 Hz, 1H), 3.05 (t, J = 9.9 Hz, 1H), 2.63 (s, 1H), 2.14 − 2.05 (m, 1H), 1.62 (t, J = 3.2 Hz, 11H), 1.48 (s, 1H), 0.85 (q, J = 2.5 Hz, 4H), 0.71 − 0.60 (m, 2H), 0.55 − 0.43 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 725.3328, 実測値 726.45 (M+1)
+;保持時間: 0.7分(LC法L).
ステップ3:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}(2,2−ジジュウテリオ)エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン
(14S)−20−(ベンジルオキシ)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}(2,2−ジジュウテリオ)エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(500mg、0.6888mmol)の撹拌EtOH(10mL)溶液に、窒素下で10%パラジウム炭素(湿式、Degussa、155mg、0.1456mmol)を加えた。この不均一混合物を水素バルーン下で2時間、周囲温度で撹拌し、その黒色の不均一反応混合物をセライトのパッドで濾過した。その濾液を減圧下濃縮して、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}(2,2−ジジュウテリオ)エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(156mg、36%)を薄褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.31 (s, 1H), 10.84 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.91 (dd, J = 9.6, 7.9 Hz, 2H), 6.17 (s, 1H), 6.07 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.20 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 3.92 (s, 1H), 3.18 (s, 1H), 2.99 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 2.68 (s, 1H), 2.11 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 1.97 − 1.81 (m, 2H), 1.66 − 1.48 (m, 9H), 1.45 (s, 1H), 1.24 (q, J = 11.7 Hz, 1H), 0.87 − 0.79 (m, 4H), 0.69 − 0.59 (m, 2H), 0.56 − 0.43 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 635.2859, 実測値 636.39 (M+1)
+;保持時間: 0.54分(LC法L).
ステップ4:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}(2,2−ジジュウテリオ)エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2,2,4−トリオキソ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−20−イル4−メチルベンゼン−1−スルホネート
(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}(2,2−ジジュウテリオ)エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(50mg、0.07864mmol)の撹拌無水ジクロロメタン(2mL)溶液に、4−メチルベンゼンスルホニルクロリド(17.8mg、0.09337mmol)、トリエチルアミン(30μL、0.2152mmol)及び触媒量のN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(2.7mg、0.02210mmol)を加えた。その反応混合物を室温で一夜撹拌した。その反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた褐色残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}(2,2−ジジュウテリオ)エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2,2,4−トリオキソ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−20−イル4−メチルベンゼン−1−スルホネート(36mg、58%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.56 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.80 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.12 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.76 (s, 1H), 6.08 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.20 (d, J = 1.1 Hz, 2H), 3.77 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 3.34 (m, 1H), 3.03 (s, 1H), 2.79 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 2.50 (p, J = 1.8 Hz, 1H), 2.42 (s, 3H), 2.03 (s, 1H), 1.83 (dd, J = 11.8, 5.3 Hz, 2H), 1.58 (s, 3H), 1.51 (s, 3H), 1.48 − 1.32 (m, 4H), 0.88 − 0.76 (m, 4H), 0.68 − 0.59 (m, 2H), 0.54 − 0.40 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 789.29474, 実測値 690.18 (M+1)
+;保持時間: 0.67分(LC法L).
ステップ5:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2,2−ジジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル(20−ジュウテリオ)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物298)
(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}(2,2−ジジュウテリオ)エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2,2,4−トリオキソ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−20−イル4−メチルベンゼン−1−スルホネート(70mg、0.088mmol)の脱水N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液を、バルーンを使用して5分間窒素でパージした。その後、ジクロロニッケル;トリフェニルホスファン(15mg、0.023mmol)及びトリシクロヘキシルホスファン(18mg、0.064mmol)を加えた。得られた緑色溶液を窒素雰囲気下5分間撹拌し、テトラジュウテリオボラヌイド(ナトリウム塩)(50mg、1.195mmol)を一度に加えた。得られた暗赤褐色混合物を室温で1時間撹拌した。さらなるジクロロニッケル;トリフェニルホスファン(15mg、0.023mmol)、トリシクロヘキシルホスファン(18mg、0.064mmol)及びテトラジュウテリオボラヌイド(ナトリウム塩)(50mg、1.195mmol)を加え、その混合物を窒素下、室温で一夜撹拌した。この反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、その有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた残渣をジメチルスルホキシドに溶解し、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MSにより、50%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル)、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2,2−ジジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル(20−ジュウテリオ)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物298)(22.8mg、41%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.51 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.00 (s, 1H), 6.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.08 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.20 (d, J = 1.4 Hz, 2H), 3.92 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 3.16 (s, 1H), 2.95 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 2.71 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 2.13 (s, 1H), 1.86 (dd, J = 11.8, 5.3 Hz, 1H), 1.77 (s, 1H), 1.60 (s, 5H), 1.51 (s, 3H), 1.46 (s, 1H), 1.31 (q, J = 12.6, 12.2 Hz, 1H), 0.90 − 0.78 (m, 5H), 0.68 − 0.62 (m, 2H), 0.53 − 0.46 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 620.29, 実測値 621.24 (M+1)
+;保持時間: 1.3分(LC法J).
実施例104:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル(20−ジュウテリオ)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物300)の調製
ステップ1:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2,2,4−トリオキソ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−20−イル4−メチルベンゼン−1−スルホネート
(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(150mg、0.2367mmol)の撹拌無水ジクロロメタン(3.000mL)溶液に、4−メチルベンゼンスルホニルクロリド(58mg、0.3042mmol)、トリエチルアミン(80μL、0.5740mmol)及び触媒量のN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(10mg、0.08185mmol)を加えた。その反応混合物を室温で一夜撹拌した。その反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた褐色残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2,2,4−トリオキソ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−20−イル4−メチルベンゼン−1−スルホネート(120mg、51%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 787.28217, 実測値 788.42 (M+1)
+;保持時間: 1.39分(LC法J).
ステップ2:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル(20−ジュウテリオ)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物300)
(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2,2,4−トリオキソ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−20−イル4−メチルベンゼン−1−スルホネート(120mg、0.1523mmol)の脱水N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)溶液を、バルーンを使用して5分間窒素でパージした。その後、ジクロロニッケル;トリフェニル−ホスファン(30mg、0.04586mmol)及びトリシクロヘキシルホスファン(34mg、0.1212mmol)を加えた。得られた緑色溶液を窒素雰囲気下5分間撹拌し、テトラジュウテリオボラヌイド(ナトリウム塩)(87mg、2.079mmol)を一度に加えた。得られた暗赤褐色混合物を室温で1時間撹拌した。さらなるジクロロニッケル;トリフェニルホスファン(30mg、0.04586mmol)、トリシクロヘキシルホスファン(34mg、0.1212mmol)及びテトラジュウテリオボラヌイド(ナトリウム塩)(87mg、2.079mmol)を加え、その混合物を窒素下、室温で一夜撹拌した。この反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。その有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた残渣をジメチルスルホキシドに溶解し、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MSにより、50%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル)、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル(20−ジュウテリオ)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物300)(35mg、37%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.52 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.98 (s, 1H), 6.90 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.08 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.25 − 4.17 (m, 2H), 3.92 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 3.17 (s, 1H), 2.94 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 2.72 (s, 1H), 2.20 − 2.06 (m, 1H), 1.81 (q, J = 6.6 Hz, 4H), 1.60 (s, 3H), 1.56 (d, J = 13.5 Hz, 2H), 1.51 (s, 3H), 1.46 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 1.36 − 1.26 (m, 1H), 1.23 (s, 1H), 0.87 − 0.76 (m, 4H), 0.70 − 0.59 (m, 2H), 0.50 (dd, J = 8.0, 4.3 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 618.2847, 実測値 619.25 (M+1)
+;保持時間: 1.28分(LC法J).
実施例105:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−1,1,2,2−テトラジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル(20−ジュウテリオ)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物301)の調製
ステップ1:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[3−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−(1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート。
2−クロロ−6−[3−(1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(500mg、1.374mmol)の脱水テトラヒドロフラン(5mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(207mg、1.277mmol)を加え、その混合物を室温で2時間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−4−[3−[(3−ベンジルオキシ−6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(410mg、0.7905mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(600μL、4.012mmol)を加え、その反応物を室温で14時間撹拌した。その反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、濾過し、濃縮した。得られた褐色残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[3−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−(1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(436mg、37%)をオフホワイトの泡状固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 863.3745, 実測値 864.47 (M+1)
+;保持時間: 1.74分(LC法L).
ステップ2:(14S)−20−(ベンジルオキシ)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−1,1,2,2−テトラジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[3−ベンジルオキシ−6−[[2−クロロ−6−[3−(1,1,2,2−テトラジュウテリオ−2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(436mg、0.5043mmol)のトリフルオロ酢酸(400μL、5.192mmol)及びジクロロメタン(1.6mL)溶液を室温で2時間撹拌した。その溶媒を蒸発させ、得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2mL)で洗浄し、その有機層を収集し、溶媒を除去した。得られた残渣をジメチルスルホキシド(5mL)に溶解し、オーブン乾燥した4ÅのMSを加え、得られた混合物を10分間撹拌した。その後、炭酸カリウム(231mg、1.671mmol)を加え、その反応混合物を140℃で16時間加熱した。この反応混合物を、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MSにより、50%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル)、(14S)−20−(ベンジルオキシ)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−1,1,2,2−テトラジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(184mg、44%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 9.96 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.46 − 7.36 (m, 5H), 7.27 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.90 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 5.32 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 5.11 (s, 2H), 3.91 (s, 1H), 3.42 − 3.31 (m, 1H), 3.19 (d, J = 14.1 Hz, 1H), 3.05 (t, J = 9.7 Hz, 1H), 2.67 (s, 1H), 2.10 (dd, J = 12.2, 8.2 Hz, 1H), 1.62 (s, 3H), 1.61 (s, 3H), 1.58 (br s, 4H), 1.25 (s, 1H), 0.85 (q, J = 2.5 Hz, 4H), 0.69 − 0.61 (m, 2H), 0.54 − 0.46 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 727.3454, 実測値 728.47 (M+1)
+;保持時間: 1.43分(LC法J).
ステップ3:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−1,1,2,2−テトラジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン
(14S)−20−(ベンジルオキシ)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−1,1,2,2−テトラジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(184mg、0.2528mmol)の撹拌EtOH(5mL)溶液に、窒素下で10%パラジウム炭素(湿式、Degussa、27mg、0.02537mmol)を加えた。この不均一混合物を水素下(バルーンから)で約2時間、周囲温度で撹拌し、その黒色の不均一反応混合物をセライトのパッドで濾過した。その濾液を減圧下濃縮して、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−1,1,2,2−テトラジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(160mg、83%)を薄褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.42 (s, 1H), 11.02 (s, 1H), 8.30 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.27 (s, 1H), 6.18 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.01 (s, 1H), 3.28 (s, 1H), 3.09 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 2.86 − 2.69 (m, 1H), 2.22 (s, 1H), 2.01 (s, 1H), 1.99 − 1.90 (m, 1H), 1.65 (d, J = 34.6 Hz, 9H), 1.55 (s, 1H), 1.40 − 1.28 (m, 1H), 0.97 − 0.89 (m, 4H), 0.77 − 0.70 (m, 2H), 0.62 − 0.53 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 637.29846, 実測値 638.33 (M+1)
+;保持時間: 0.91分(LC法J).
ステップ4:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−1,1,2,2−テトラジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2,2,4−トリオキソ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−20−イル4−メチルベンゼン−1−スルホネート
(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−1,1,2,2−テトラジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20−ヒドロキシ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(160mg、0.2107mmol)の撹拌無水ジクロロメタン(2mL)溶液に、4−メチルベンゼンスルホニルクロリド(45mg、0.2360mmol)、トリエチルアミン(60μL、0.4305mmol)及び触媒量のN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(6mg、0.04911mmol)を加えた。その反応混合物を室温で一夜撹拌した。その反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた褐色残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−1,1,2,2−テトラジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2,2,4−トリオキソ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−20−イル4−メチルベンゼン−1−スルホネート(147mg、88%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.51 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.85 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.73 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.05 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.70 (s, 1H), 6.02 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 3.76 − 3.64 (m, 1H), 3.24 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 2.96 (tt, J = 11.8, 5.3 Hz, 1H), 2.73 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 2.35 (s, 3H), 2.02 − 1.92 (m, 1H), 1.79 (t, J = 11.9 Hz, 2H), 1.52 (s, 4H), 1.45 (s, 3H), 1.39 (s, 1H), 1.34 (d, J = 12.1 Hz, 2H), 1.19 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 0.76 (t, J = 3.5 Hz, 4H), 0.57 (dd, J = 8.1, 4.4 Hz, 2H), 0.43 (d, J = 9.2 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 791.3073, 実測値 792.17 (M+1)
+;保持時間: 0.65分(LC法L).
ステップ5:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−1,1,2,2−テトラジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル(20−ジュウテリオ)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物301)
(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−1,1,2,2−テトラジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2,2,4−トリオキソ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−20−イル4−メチルベンゼン−1−スルホネート(145mg、0.1831mmol)の脱水N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液を、バルーンを使用して5分間窒素でパージした。その後、ジクロロニッケル;トリフェニル−ホスファン(42mg、0.06420mmol)及びトリシクロヘキシルホスファン(46mg、0.1640mmol)を加えた。得られた緑色溶液を窒素雰囲気下5分間撹拌し、テトラジュウテリオボラヌイド(ナトリウム塩)(108mg、2.580mmol)を一度に加えた。得られた暗赤褐色混合物を室温で1時間撹拌した。さらなるジクロロニッケル;トリフェニルホスファン(42mg、0.06420mmol)、トリシクロヘキシルホスファン(46mg、0.1640mmol)及びテトラジュウテリオボラヌイド(ナトリウム塩)(108mg、2.580mmol)を加え、その混合物を窒素下、室温で一夜撹拌した。この反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた残渣をジメチルスルホキシドに溶解し、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MSにより、50%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(5mM塩酸)。移動相B=アセトニトリル)、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−1,1,2,2−テトラジュウテリオ−エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル(20−ジュウテリオ)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物301)(26.9mg、24%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.60 (s, 1H), 8.30 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.70 − 7.66 (m, 1H), 7.15 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.18 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.02 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 3.26 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 3.05 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 2.83 − 2.76 (m, 1H), 2.20 (d, J = 19.9 Hz, 1H), 1.99 − 1.93 (m, 1H), 1.87 (s, 1H), 1.70 (s, 6H), 1.61 (s, 3H), 1.55 (s, 1H), 1.46 − 1.37 (m, 1H), 0.97 − 0.90 (m, 4H), 0.76 − 0.72 (m, 2H), 0.63 − 0.57 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 622.3098, 実測値 623.26 (M+1)
+;保持時間: 1.3分(LC法J).
実施例106:11−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−7,7−ジメチル−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(化合物1)の調製
ステップ1:1−ベンジル−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン
5,5−ジメチルピロリジン−2−オン(19.6g、0.174mol)をN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)に溶解し、0℃に冷却した後、NaH(10.4g、0.261mol)をゆっくりと加えた。この反応混合物を10分間撹拌し、その後塩化ベンジル(22mL、0.19mol)を加えた。この反応混合物を、16時間かけて21℃に加温した。この反応物を飽和NH
4Cl水溶液を加えてクエンチし、続いて酢酸エチルを加えた。これらの層を分離し、その水層を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。この粗生成物をシリカのパッドでの高速濾過(20%酢酸エチルを含むヘプタン)により精製して、純粋な1−ベンジル−5,5−ジメチルピロリジン−2−オン(30g、85%)を無色油として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.3 (m, 5H);4.4 (s, 2H);2.42 (t, 2H);1.9 (t, 2H);1.1 (s, 6H).
ステップ2:1−ベンジル−5,5−ジメチル−2−オキソピロリジン−3−カルボキシレート
ジイソプロピルアミン(27.6mL、197mmol)を窒素雰囲気下テトラヒドロフラン(200mL)に溶解し、−78℃に冷却した。n−BuLi(79mL、197mmol、2.5Mのヘキサン溶液)を滴下し、−20℃まで加温しながら、撹拌をさらに90分間続けた。この反応混合物を再び−78℃に冷却し、温度を−78℃未満に維持しながら1−ベンジル−5,5−ジメチルピロリジン−2−オン(20g、98.4mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解して加えた。撹拌をさらに1時間続け、その時点で温度を−80℃に補正し、炭酸ジメチル(17.4mL、206.6mmol)を加えた。この反応混合物を−20℃に加温した。水(20mL)をゆっくりと加え、続いて4Nの塩酸水溶液(20mL)を加えた。これらの層を分離し、その水層を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。純粋なメチル1−ベンジル−5,5−ジメチル−2−オキソピロリジン−3−カルボキシレート(7.8g、30%)を、シリカゲルクロマトグラフィー精製(40%酢酸エチルを含むヘプタン)後に黄色油として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): d 7.3 (m, 5H);4.4 (dd, 2H);3.8 (s, 3H);3.6 (t, 1H);2.2 (m, 2H);1.2 (s, 3H);1.1 (s, 3H).
ステップ3:2−(1−ベンジル−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)アセトニトリル
水素化アルミニウムリチウム(4.2g、110.4mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に懸濁し、0℃に冷却した後、メチル1−ベンジル−5,5−ジメチル−2−オキソピロリジン−3−カルボキシレート(7.8g、29.8mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解して滴下した。この反応混合物を16時間かけて20℃に加温し、水でクエンチし、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗製(1−ベンジル−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)メタノール(6.6g、定量的)をさらに精製することなく次のステップに使用した。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): d 7.3 (m, 5H);3.8 (d, 1H);3.5 (m, 2H);3.2 (d, 1H);2.8 (bs, 1H);2.6 (m, 2H);2.2 (m, 1H);1.9 (m, 1H);1.6 (m, 1H);1.3 (s, 3H);1.03 (s, 3H).
ステップ4:2−(1−ベンジル−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)アセトニトリル
(1−ベンジル−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)メタノール(5g、22.8mmol)をテトラヒドロフラン(60mL)に溶解し、−23℃に冷却した後、Et
3N(4.74mL、34.2mmol)及びMsCl(2.1mL、27.4mmol)を加えた。その反応混合物をこの温度で15分間撹拌し、その後冷却浴を取り外し、撹拌をさらに30分間続けた。水を加え、続いて酢酸エチルを加えた。これらの層を分離し、その水層を酢酸エチル(2×30mL)で洗浄した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。この粗製物質をさらにジメチルスルホキシド(40mL)に溶解し、シアン化ナトリウム(1.7g、34.2mmol)を加えた。その残渣を60℃で5時間撹拌した後、別の量のシアン化ナトリウム(770mg)を加え、撹拌をさらに5時間続けた。この反応混合物を冷却し、水、続いて酢酸エチルを加えた。これらの層を分離し、その水層を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。純粋な2−(1−ベンジル−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)アセトニトリル(3g、58%)を、シリカゲルクロマトグラフィーによる精製(30%酢酸エチルを含むヘプタン)後に黄色油として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): d 7.3 (m, 5H);3.7 (d, 1H);3.4 (d, 1H);2.78 (t, 1H);2.4 (m, 2H);2.0 (m, 1H);1.6 (m, 2H);1.2 (s, 3H);1.05 (s, 3H).
ステップ5:2−(1−ベンジル−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エタン−1−アミン塩酸塩
水素化アルミニウムリチウム(1.25g、32.8mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に懸濁し、0℃に冷却した後、2−(1−ベンジル−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)アセトニトリル(3g、13.1mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解してゆっくりと加えた。この反応混合物を、15時間かけて20℃に加温した。この反応物を水(20mL)及び15%水酸化ナトリウム水溶液(10mL)でクエンチした。得られた沈殿物をセライトのパッドで濾過した。その濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄し、それらの層を分離した。粗製アミンを含む有機層を濃縮し、その残渣をジオキサン中4Nの塩酸で処理し、次に蒸発させて、純粋な2−(1−ベンジル−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エタン−1−アミン塩酸塩(3.8g、98%)を帯黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, D
2O): d 7.4 (m, 5H);4.4 (m, 1H);3.9 (m, 1H);3.6 (m, 1H);3.4及び3.0 (m, 1H);2.8 (m, 2H);2.6 (m, 1H);2.2 (m, 1H);1.6 (m, 1H);1.42 (s, 3H);1.3 (s, 3H).
ステップ6:2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エタン−1−アミン二塩酸塩
2−(1−ベンジル−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エタン−1−アミン塩酸塩(1g、3.720mmol)のメタノール(10mL)溶液に、水酸化パラジウム(653.0mg、0.9300mmol)及び塩酸(6M 155.0μL、0.9300mmol)を加えた。その反応フラスコを排気し、三方アダプターを備えたバルーンを使用してH
2でフラッシュし、3回繰り返した。H
2雰囲気下、室温で48時間撹拌した。この反応混合物を、セライト床を通して濾過し、その床をメタノールで洗浄した。濾液を蒸発させ、2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エタンアミン二塩酸塩を得た(557mg、70%)。ESI−MS m/z 計算値 142.147, 実測値 143.2 (M+1)
+;保持時間: 0.09分(LC法A).
ステップ7:tert−ブチル3−(2,2−ジメチルプロポキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−ヒドロキシピラゾール−1−カルボキシレート(40g、217.2mmol)を含むテトラヒドロフラン(480.0mL)に、窒素下で2,2−ジメチルプロパン−1−オール(21.06g、238.9mmol)及びトリフェニルホスフィン(62.66g、55.35mL、238.9mmol)を加えた。この混合物に、DIAD(48.31g、47.04mL、238.9mmol)を滴下し、その混合物を45℃まで徐々に発熱させた。添加後、この混合物を50℃で5時間加熱した。この混合物をその後周囲温度まで放冷した。この反応混合物を200mLの酢酸エチルで希釈し、有機相を500mLの1N水酸化ナトリウム、500mLのブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、セライトで濾過し、真空中で体積約300mLまで濃縮した。トリフェニルホスフィンオキシドの結晶化が始まり、その薄赤色スラリーを一夜静置した。このスラリーを中程度のフリットを使用して濾過し、100mLの50%酢酸エチル/ヘキサンで3回洗浄した。その濾液を真空中で濃縮した。このピンク色の粗製油を、ジクロロメタンで希釈し、0〜25%酢酸エチル/ヘキサンの勾配で溶出する750gのシリカゲルカラムでのクロマトグラフィーに供した。収集した不純物を含む画分を、0〜25%酢酸エチル/ヘキサンで溶出する330gのシリカゲルカラムで再度クロマトグラフィーに供した。両方のカラムの純粋な画分を合わせて濃縮し、tert−ブチル3−(2,2−ジメチルプロポキシ)ピラゾール−1−カルボキシレートを得た(45.8g、83%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.83 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 5.88 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 3.95 (s, 2H), 1.62 (d, J = 2.2 Hz, 9H), 1.01 (d, J = 2.7 Hz, 9H). ESI−MS m/z 計算値 254.16304, 実測値 199.1 (M+1−
tBu)
+ ;保持時間: 1.89分(LC法B).
ステップ8:3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール
tert−ブチル3−(2,2−ジメチルプロポキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート(111g、436.4mmol)を含むジクロロメタン(450mL)及びメタノール(450mL)に塩酸(ジオキサン中4M 330mL、1.320mol)を加え(徐々に約35℃まで発熱)、その混合物を45℃で1時間撹拌した。その溶媒を真空中で除去し、その残渣をMTBE(900mL)で希釈し、水酸化ナトリウム(2M 650mL、1.300mol)で洗浄した。水相を500mLのMTBEで抽出し、合わせた有機相を800mLのブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、オフホワイトの固体として、3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾールを得た(65g、97%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 11.81 (s, 1H), 7.48 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.65 (t, J = 1.9 Hz, 1H), 3.70 (s, 2H), 0.96 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 154.11061, 実測値 155.1 (M+1)
+;保持時間: 1.48分(LC法D).
ステップ9:tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(12.75g、51.39mmol)及び3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール(7.925g、51.39mmol)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(95.10mL)に、窒素下で炭酸カリウム(9.232g、66.80mmol)を加え、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(864.6mg、7.708mmol)を加え、その反応物を室温で18時間撹拌した。このクリーム色の微細な懸濁液を水(95.10mL)で希釈したところ、固化し始めたガムの沈殿が生じた。この混合物を静置し、その透明な溶液をガム状固体からデカントした。その固体を200mLの水及び25mLのイソプロピルアルコールで希釈した。溶液が均一になるまでこの混合物を加熱した。この混合物を放冷し、次に氷浴に入れてクリーム色の半固体を得た。中程度のフリットを使用してその固体を収集し、10mLの水で3回洗浄した。その固体を18時間風乾し、tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレートを得た(18g、95%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.41 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.22 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 3.92 (s, 2H), 1.57 (s, 9H), 1.01 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 365.1506, 実測値 366.2 (M+1)
+;保持時間: 3.53分(LC法D).
ステップ10:2−クロロ−6−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(18g、49.20mmol)を含むイソプロピルアルコール(90.00mL)に、塩酸水溶液(6M 41.00mL、246.0mmol)を加え、その混合物を90分間加熱還流した(油浴温度=100℃)。この混合物を周囲温度まで放冷し、その後水(90.00mL)で希釈した。このスラリーを氷水浴でわずかに冷却し、中程度のフリットを使用してその沈殿物を収集した。この沈殿物を10mLの水で3回洗浄し、45℃で2日間、真空中で乾燥し、2−クロロ−6−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸を得た(12.72g、83%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 13.62 (s, 1H), 8.42 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.38 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.22 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 3.93 (s, 2H), 1.01 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 309.088, 実測値 310.2 (M+1)
+;保持時間: 2.61分(LC法D).
ステップ11:2−クロロ−6−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド
40mLのバイアルに、窒素下、2−クロロ−6−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(1.0g、3.228mmol)及びカルボニルジイミダゾール(785.1mg、4.842mmol)を充填した。N,N−ジメチルホルムアミド(9.615mL)を加え、その混合物を窒素下、45℃で1時間撹拌した。別の40mLバイアル内で、6−フルオロ−2−ピリジンスルホンアミド(682.5mg、3.874mmol)の溶液を窒素下で無水N,N−ジメチルホルムアミド(9.615mL)に溶解した。水素化ナトリウム(154.9mg、3.874mmol)(60%油懸濁液)を少しずつ加え、ガスの発生が止まるまでその混合物を窒素下で撹拌した。このバイアルに蓋をし、それを45℃で45分間撹拌した。2つの混合物を合わせ、室温で2時間撹拌した。水と氷を加えた。白色沈殿が残るまで濃塩酸を滴下し、その後酢酸エチルで洗浄し(2×)、有機層を合わせ、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、黄色残渣まで濃縮した。その残渣を酢酸エチルに溶解し、1:1飽和重炭酸ナトリウム水溶液/1N水酸化ナトリウムで洗浄し(3×)、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。この物質を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用してさらに精製して、淡黄色泡状物として、2−クロロ−6−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミドを単離した(1.01g、67%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.36 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.21 − 8.10 (m, 2H), 7.89 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.15 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 3.92 (s, 2H), 1.00 (s, 9H) ESI−MS m/z 計算値 467.08304, 実測値 468.2 (M+1)
+;保持時間: 1.92分(LC法E).
ステップ12:11−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−7,7−ジメチル−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(化合物1)
5mLのバイアルで、2−クロロ−6−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(330mg、0.6065mmol)を含むジメチルスルホキシド(2.980mL)、炭酸カリウム(419.2mg、3.033mmol)及び2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エタンアミン二塩酸塩(108.4mg、0.504mmol)を混合した。このバイアルに蓋をし、ホットプレート上で120℃に20時間加熱した。さらなる2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エタンアミン二塩酸塩(108.4mg、0.504mmol)を加え、ホットプレート上で125℃に24時間加熱した。この反応混合物を濾過し、その後、C
18カラム(10〜99アセトニトリル−水+5mMの塩酸)を利用する逆相分取クロマトグラフィーにより直接精製し、オフホワイトの固体を得、これに過剰の炭酸カリウム(419.2mg、3.033mmol)及びジメチルスルホキシド(2.980mL)を加え、その混合物を155℃で18時間加熱した。この反応混合物を濾過し、その後、C
18カラム(10〜99アセトニトリル−水+5mMの塩酸)を使用した逆相分取クロマトグラフィーにより直接精製し、より極性の高い位置異性体、11−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−7,7−ジメチル−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(化合物1)(34.5mg、10%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.45 (s, 1H), 8.27 − 8.16 (m, 1H), 7.74 (d, J = 30.7 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 6.96 − 6.88 (m, 1H), 6.88 − 6.74 (m, 1H), 6.17 − 6.10 (m, 1H), 3.89 (s, 2H), 3.61 (dd, J = 15.1, 8.4 Hz, 1H), 3.35 (s, 1H), 2.48 − 2.29 (m, 1H), 2.25 (s, 1H), 1.91 (dd, J = 10.8, 5.3 Hz, 2H), 1.56 (s, 6H), 1.50 (s, 1H), 1.43 − 1.28 (m, 1H), 1.19 (dd, J = 30.9, 7.8 Hz, 1H), 1.00 (s, 9H).ESI−MS m/z 計算値 553.24713, 実測値 554.2 (M+1)
+;保持時間: 2.14分(LC法E).
実施例107:11−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−7,7−ジメチル−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー1)(化合物2)及び11−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−7,7−ジメチル−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー2)(化合物3)の調製
ステップ1:11−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−7,7−ジメチル−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー1)(化合物2)及び11−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−7,7−ジメチル−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー2)(化合物3)
ラセミ11−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−7,7−ジメチル−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(28.4mg)を、10mL/分で、28%メタノール/72%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×10mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFC精製に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、11−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−7,7−ジメチル−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー1)(化合物2)を得(4.4mg、32%)、ESI−MS m/z 計算値 553.24713, 実測値 554.2 (M+1)
+;保持時間: 2.14分(LC法E)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、11−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−7,7−ジメチル−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー2)(化合物3)を得た(5.6mg、41%)。ESI−MS m/z 計算値 553.24713, 実測値 554.2 (M+1)
+;保持時間: 2.15分(LC法E).
実施例108:7,7−ジメチル−11−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.1(5,8).0(9,14)]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(化合物4)の調製
ステップ1:2−クロロ−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルホニル]−6−[3−[[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
2−クロロ−6−[3−[[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(3.5g、9.386mmol)及びカルボニルジイミダゾール(2.283g、14.08mmol)のジメチルホルムアミド(32.64mL)溶液を60℃で60分間撹拌し、別の6−フルオロ−2−ピリジンスルホンアミド(1.984g、11.26mmol)及び水素化ナトリウム(450.4mg、11.26mmol)のジメチルホルムアミド(32.64mL)溶液を45℃で45分間撹拌した。これら2つの溶液を合わせ、60℃で1時間撹拌した。室温に冷却し、水に注いだ。白色沈殿が残るまで濃塩酸を滴下し、その後酢酸エチルで洗浄し(2×)、有機層を合わせ、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、白色固体まで濃縮した。酢酸エチルに溶解し、1:1飽和重炭酸ナトリウム水溶液/1N水酸化ナトリウムで洗浄し(3×)、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、オフホワイトの泡状物まで濃縮した。エーテルにスラリー化し、減圧下このエーテルを除去した。この残渣を最小限の温ジクロロメタンに溶解し、5分間静置した後、4℃に一夜冷却した。白色固体の塊を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を黄色固体まで減量し、最小限の温ジクロロメタンに溶解し、ゆっくりと4℃に一夜冷却した。生じた白色固体の塊を濾過し、ジクロロメタンで洗浄して、2−クロロ−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルホニル]−6−[3−[[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミドを得た(3.339g、62%)。ESI−MS m/z 計算値 519.86, 実測値 520.2 (M+1)
+;保持時間: 1.75分(LC法B).
ステップ2:7,7−ジメチル−11−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.1(5,8).0(9,14)]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(化合物4)
5mLのバイアルで、2−クロロ−N−[(6−フルオロ−2−ピリジル)スルホニル]−6−[3−[[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(400mg、0.7310mmol)を含むジメチルスルホキシド(3.040mL)、続いて炭酸カリウム(505.1mg、3.655mmol)及び2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エタンアミン二塩酸塩(137.2mg、0.64mmol)を混合した。このバイアルに蓋をし、ホットプレート上で75℃に92時間、その後125℃で20時間加熱した。この反応混合物を濾過し、その後、C
18カラム(10〜99アセトニトリル−水+5mMの塩酸)を使用した逆相分取クロマトグラフィーにより直接精製し、黄褐色固体として単離した生成物、7,7−ジメチル−11−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.1(5,8).0(9,14)]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(化合物4)を得た(35.2mg、9%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.43 (s, 1H), 8.43−8.41 (m, 1H), 8.21 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 33.4 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.82 (s, 1H), 6.15 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.37 (q, J = 11.9 Hz, 2H), 3.61 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 3.41 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 3.19 (d, J = 26.6 Hz, 2H), 2.26 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 1.91 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 1.55 (s, 6H), 1.48 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 1.34 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 1.18 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 1.11 − 1.06 (m, 4H). ESI−MS m/z 計算値 605.2032, 実測値 606.2 (M+1)
+;保持時間: 2.02分(LC法E).
実施例109:7,7−ジメチル−11−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.1(5,8).0(9,14)]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー1)(化合物5)及び7,7−ジメチル−11−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.1(5,8).0(9,14)]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー2)(化合物6)の調製
ステップ1:7,7−ジメチル−11−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.1(5,8).0(9,14)]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー1)(化合物5)及び7,7−ジメチル−11−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.1(5,8).0(9,14)]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー2)(化合物6)
ラセミ7,7−ジメチル−11−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.1(5,8).0(9,14)]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(31mg、0.05119mmol)を、10mL/分で、20%メタノール/80%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×10mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFC精製に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、7,7−ジメチル−11−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.1(5,8).0(9,14)]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー1)(化合物5)を得(11.5mg、74%)、ESI−MS m/z 計算値 605.2032, 実測値 606.2 (M+1)
+;保持時間: 2.02分(LC法E)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、7,7−ジメチル−11−(3−{[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.1(5,8).0(9,14)]トリコサ−1(21),9(14),10,12,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー2)(化合物6)を得た(11.4mg、72%)。ESI−MS m/z 計算値 605.2032, 実測値 606.2 (M+1)
+;保持時間: 2.02分(LC法E).
実施例110:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(24),5(10),6,8,20,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物7)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(24),5(10),6,8,20,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物8)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[3−(3−スルファモイルフェノキシ)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
50mLの丸底フラスコに、3−ヒドロキシベンゼンスルホンアミド(510mg、2.945mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(10.20mL)を加えた。この混合物に、炭酸カリウム(1.425g、10.31mmol)及びtert−ブチル2,2−ジメチル−5−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.017g、3.033mmol)を室温で加え、室温で3時間撹拌した後、50℃に一夜加熱した。室温に冷却し、水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、有機層を合わせ、水(2×100mL)で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮した。その褐色残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、薄オレンジ色油として、tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[3−(3−スルファモイルフェノキシ)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(770mg、63%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.46 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.39 − 7.33 (m, 2H), 7.31 (s, 2H), 7.13 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.85 − 3.67 (m, 1H), 1.88 (dd, J = 11.8, 6.6 Hz, 2H), 1.79 − 1.61 (m, 4H), 1.51 (dd, J = 37.7, 5.8 Hz, 2H), 1.38 (s, 12H), 1.24 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 412.2032, 実測値 413.2 (M+1)
+;保持時間: 1.81分(LC法E).
ステップ2:tert−ブチル5−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]フェノキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
100mLのフラスコに、窒素下で2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(650mg、1.730mmol)及びカルボニルジイミダゾール(345mg、2.128mmol)を充填した。N,N−ジメチルホルムアミド(5.850mL)を加え、その混合物を窒素下、40℃で1時間撹拌した。別の100mLのフラスコで、tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[3−(3−スルファモイルフェノキシ)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(750mg、1.818mmol)を窒素下で無水N,N−ジメチルホルムアミド(5.850mL)に溶解した。NaH(77.0mg、1.925mmol)(60%油懸濁液)を少しずつ加え、ガスの発生が止まるまでその混合物を窒素下で撹拌した。このバイアルに蓋をし、それを室温で45分間撹拌した。2つの混合物を合わせ、室温で20時間撹拌した。さらに4時間55℃に加熱した。水と氷を加え、次に白色沈殿が残るまで濃塩酸を滴下した。その混合物をその後酢酸エチルで洗浄し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、次いで1:1飽和重炭酸ナトリウム水溶液/1N水酸化ナトリウムで洗浄し(3×)、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濾過し、濃縮した。その後その残渣を10mLのジクロロメタンに溶解し、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから65%酢酸エチルを含むヘキサンまでの浅い勾配を使用して精製し、白色固体として、tert−ブチル5−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]フェノキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(450mg、34%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6)
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド) δ 8.39 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.62 − 7.51 (m, 2H), 7.46 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 6.18 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.48 − 4.25 (m, 2H), 4.06 (s, 2H), 3.74 (s, 1H), 2.08 (dd, J = 9.0, 5.1 Hz, 2H), 1.88 (s, 2H), 1.71 (dd, J = 25.9, 15.0 Hz, 4H), 1.55 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 1.36 (s, 12H), 1.23 (s, 3H), 0.96 (dd, J = 7.7, 3.8 Hz, 2H), 0.88 (s, 2H). ESI−MS m/z 計算値 769.2524, 実測値 770.5 (M+1)
+;保持時間: 2.11分(LC法G).
ステップ3:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(24),5(10),6,8,20,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン
50mLの丸底フラスコに、tert−ブチル5−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]フェノキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(445mg、0.5777mmol)をジクロロメタン(2.225mL)に溶解して混合した後、塩酸(ジオキサン中4M)(4M 1.589mL、6.355mmol)を加え、その混合物を2時間撹拌した。次に、この物質を減圧下濃縮乾固して物質を得、これをジメチルスルホキシド(9mL)に溶解した後、過剰の炭酸カリウム(1.0g、7.236mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、ホットプレート上で150℃に20時間加熱した。フッ化セシウム(131.6mg、31.98μL、0.8666mmol)を加え、その反応物を170℃にさらに4時間加熱した。この反応混合物を濾過し、次いで、C
18カラム(40〜70アセトニトリル−水+5mMトリフルオロ酢酸)を使用した逆相分取クロマトグラフィーにより精製し、オフホワイトの固体として、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(24),5(10),6,8,20,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオンを得た(15.3mg、4%)。ESI−MS m/z 計算値 633.22327, 実測値 634.2 (M+1)
+;保持時間: 1.83分(LC法E).
ステップ4:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(24),5(10),6,8,20,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物7)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(24),5(10),6,8,20,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物8)
ラセミ12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(24),5(10),6,8,20,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(15.3mg、0.02414mmol)を、10mL/分で、18%メタノール/82%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×10mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFC精製に供し、最初に溶出するエナンチオマーとしてオフホワイトの固体、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(24),5(10),6,8,20,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物7)を得(3.4mg、44%)、ESI−MS m/z 計算値 633.22327, 実測値 634.2 (M+1)
+;保持時間: 1.84分(LC法E)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、オフホワイトの固体、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11−トリアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(24),5(10),6,8,20,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物8)を得た(3.4mg、44%)。ESI−MS m/z 計算値 633.22327, 実測値 634.2 (M+1)
+;保持時間: 1.84分(LC法E).
実施例111:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物16)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
バイアルに、炭酸カリウム(495mg、3.582mmol)、tert−ブチル5−(3−アミノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(304mg、1.19mmol)、6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(208.9mg、1.186mmol)、及びジメチルスルホキシド(3mL)を加えた。この反応物を80℃で一夜撹拌した。この反応物を濾過し、HPLC(1%〜99%アセトニトリル/水と0.1%塩酸変性剤の勾配)により精製して、tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(224.7mg、46%)を白色泡状物として得た。ESI−MS m/z 計算値 412.21442, 実測値 413.8 (M+1)
+;保持時間: 0.94分(LC法B).
ステップ2:tert−ブチル5−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
丸底フラスコに、2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(204mg、0.5429mmol)、カルボニルジイミダゾール(93mg、0.5735mmol)、及びテトラヒドロフラン(3mL)を加えた。この反応物を窒素でパージし、予熱した45℃の油浴に90分間置いた。tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(224mg、0.5430mmol)に続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(250μL、1.672mmol)を加え、この反応物を室温で一夜撹拌した。この反応物を濾過し、HPLC(30%〜99%アセトニトリル/水と0.1%塩酸変性剤の勾配)で精製して、tert−ブチル5−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(196.5mg、47%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 769.2636, 実測値 770.5 (M+1)
+;保持時間: 1.98分(LC法B).
ステップ3:2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
丸底フラスコに、tert−ブチル5−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(195mg、0.2532mmol)及びジクロロメタン(5mL)を加えた。塩酸(ジオキサン中4M 1.3mL、5.200mmol)を滴下し、その反応物を室温で1時間撹拌した。この反応物を蒸発乾固した。この反応物を3Mの炭酸カリウムでpH=10になるまで希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミドを得た(169mg、100%)。ESI−MS m/z 計算値 669.2112, 実測値 670.5 (M+1)
+;保持時間: 0.78分(LC法B).
ステップ4:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物16)
バイアルに、炭酸カリウム(175mg、1.266mmol)、フッ化セシウム(58mg、0.3818mmol)、及び2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(169mg、0.2522mmol)のジメチルスルホキシド(3.0mL)溶液を加えた。この反応物を密閉チューブ内で一夜、150℃で加熱した。この反応物をブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。その粗製反応混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜50%酢酸エチルを含むジクロロメタンの勾配)により精製し、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物16)(93mg、58%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.75 (s, 1H), 8.23 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.58 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.03 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 6.63 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.13 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.32 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.72 (s, 2H), 3.10 (s, 1H), 2.08 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.86 (s, 2H), 1.73 (s, 2H), 1.51 (s, 4H), 1.35 (s, 3H), 1.24 (s, 2H), 1.02 − 0.93 (m, 3H), 0.90 − 0.85 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 633.2345, 実測値 634.2 (M+1)
+;保持時間: 1.85分(LC法B).
実施例112:20,20,22−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物18)及び12,20,20−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物19)の調製
ステップ1:2−クロロ−N−[(5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
バイアルに、2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(100mg、0.2661mmol)、カルボニルジイミダゾール(48mg、0.30mmol)、及びテトラヒドロフラン(1mL)を加えた。この反応物を45℃で1時間撹拌した。5−メチル−1H−ピラゾール−4−スルホンアミド(43mg、0.2668mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(125μL、0.836mmol)を加え、その反応物を45℃で一夜撹拌した。この粗製反応物を濾過し、HPLC(10%〜99%アセトニトリル/水と0.1%塩酸変性剤の勾配)で精製して、2−クロロ−N−[(5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミドを得た(80.0mg、58%)。ESI−MS m/z 計算値 518.0751, 実測値 519.1 (M+1)
+;保持時間: 1.7分(LC法B).
ステップ2:tert−ブチル4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート及びtert−ブチル4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−5−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(位置異性体の混合物)
2−クロロ−N−[(5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(80mg、0.1542mmol)を含む丸底フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)、炭酸カリウム(65mg、0.47mmol)、及びtert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(68mg、0.20mmol)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)を加えた。この反応物を、60℃で加熱し、4日間撹拌した。この反応物を濾過し、HPLC(30%〜99%アセトニトリル/水と0.1%塩酸変性剤の勾配)で精製し、tert−ブチル4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート及びtert−ブチル4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−5−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(位置異性体の混合物)(49.9mg、43%)を白色泡状物として得た。ESI−MS m/z 計算値 757.2636, 実測値 758.4 (M+1)
+;保持時間: 1.82分(LC法G).
ステップ3:2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]−3−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド及び2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]−5−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(位置異性体の混合物)
丸底フラスコに、tert−ブチル4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート及びtert−ブチル4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−5−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(位置異性体の混合物)(49.9mg、0.0658mmol)、ジオキサン(1mL)及び塩酸(ジオキサン中4M 165μL、0.660mmol)を加えた。その反応物を35℃で一夜加熱した。この反応物を飽和重炭酸ナトリウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。この有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]−3−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド及び2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]−5−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(位置異性体の混合物)(42mg、97%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 657.2112, 実測値 658.4 (M+1)
+;保持時間: 0.74分(LC法B).
ステップ4:20,20,22−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物18)及び12,20,20−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物19)
2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]−3−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド及び2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]−5−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(位置異性体の混合物)(42mg、0.06382mmol)を含む丸底フラスコに、炭酸カリウム(44mg、0.32mmol)、フッ化セシウム(50mg、0.33mmol)、ジメチルスルホキシド(2mL)、及び4つの3Åモレキュラーシーブを加えた。その反応物を150℃で一夜加熱した。この反応物を室温に冷却し、濾過し、HPLC(10%〜99%アセトニトリル/水と0.1%塩酸変性剤の勾配)で精製し、最初に溶出する異性体として、20,20,22−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物18)(2.8mg、7%)をオレンジ色の固体として得、
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.39 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.77 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.90 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.09 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.43 − 4.34 (m, 1H), 4.30 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.08 − 3.96 (m, 1H), 2.06 (q, J = 7.4 Hz, 6H), 1.95 − 1.69 (m, 4H), 1.55 (s, 3H), 1.47 (s, 3H), 1.40 − 1.08 (m, 4H), 0.96 (td, J = 4.9, 4.4, 3.1 Hz, 2H), 0.90 − 0.85 (m, 2H), ESI−MS m/z 計算値 621.2345, 実測値 622.6 (M+1)
+;保持時間: 1.48分(LC法B)、2番目に溶出する異性体として、12,20,20−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物19)(3.7mg、9%)をオレンジ色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.18 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.22 (dt, J = 13.6, 3.8 Hz, 1H), 3.97 (t, J = 12.4 Hz, 1H), 2.40 (s, 3H), 2.20 (s, 1H), 2.07 (t, J = 7.1 Hz, 4H), 2.02 − 1.68 (m, 4H), 1.51 (d, J = 13.0 Hz, 6H), 1.38 (t, J = 12.3 Hz, 1H), 1.03 (s, 1H), 0.96 (td, J = 5.0, 4.5, 3.2 Hz, 2H), 0.93 − 0.84 (m, 2H), ESI−MS m/z 計算値 621.2345, 実測値 622.4 (M+1)
+;保持時間: 1.54分(LC法B).
実施例113:7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9,11,13,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(化合物20)の調製
ステップ1:tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
バイアルに、2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(615mg、1.64mmol)、カルボニルジイミダゾール(279mg、1.72mmol)、及びテトラヒドロフラン(3mL)を加えた。この反応物を45℃で2時間撹拌した。tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(654mg、1.641mmol)に続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(750μL、5.02mmol)を加え、この反応物を45℃で一夜撹拌した。この反応物を1Nのクエン酸でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。この粗製反応混合物を、シリカゲルクロマトグラフィー(10%〜100%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)で精製し、tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(830mg、67%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 755.248,実測値 756.5 (M+1)
+;保持時間:1.8分(LC法G).
ステップ2:2−クロロ−N−[[6−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(830mg、1.098mmol)を含む丸底フラスコに、ジクロロメタン(2mL)及び塩酸(ジオキサン中4M 2.75mL、11.00mmol)を加えた。40分後、この反応物を飽和重炭酸ナトリウムでクエンチし、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、2−クロロ−N−[[6−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(715mg、99%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.35 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 8.3, 7.3 Hz, 1H), 6.98 (dd, J = 7.2, 0.8 Hz, 1H), 6.84 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 6.47 (dd, J = 8.3, 0.8 Hz, 1H), 6.12 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.33 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.81 − 3.69 (m, 1H), 3.17 (dq, J = 12.3, 5.8 Hz, 1H), 3.09 − 2.97 (m, 1H), 2.39 (p, J = 8.0 Hz, 1H), 2.08 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.95 (dd, J = 12.8, 7.7 Hz, 1H), 1.62 (dp, J = 19.9, 6.4 Hz, 2H), 1.35 (dd, J = 12.8, 10.2 Hz, 1H), 1.26 (d, J = 32.0 Hz, 6H), 1.01 − 0.84 (m, 4H). ESI−MS m/z 計算値 655.19556, 実測値 656.6 (M+1)
+;保持時間:0.78分(LC法B).
ステップ3:7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9,11,13,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(化合物20)
バイアルに、炭酸カリウム(263mg、1.90mmol)、フッ化セシウム(133mg、0.876mmol)、4つの3Åモレキュラーシーブ、2−クロロ−N−[[6−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(250mg、0.381mmol)、及びジメチルスルホキシド(7mL)を加えた。この反応物に蓋をし、予熱した155℃の油浴に一夜置いた。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Nのクエン酸、続いてブラインでクエンチした。この反応物を酢酸エチルで2回抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。この粗製反応混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜100%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)で精製して、7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9,11,13,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(化合物20)を得た(101mg、43%)。ESI−MS m/z 計算値619.2189,実測値 620.2 (M+1)
+;保持時間:2.07分(LC法B).
実施例114:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,22−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(塩酸塩)(化合物23)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(2−スルファモイル−4−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(300mg、0.894mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に、4−アミノピリジン−2−スルホンアミド(310mg、1.79mmol)及び炭酸セシウム(900mg、2.76mmol)を加えた。この反応混合物を70℃で4時間撹拌した。この反応混合物を室温に冷却し、水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、それらの有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮して、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(2−スルファモイル−4−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレートを得、これを直接次のステップに使用した(369mg、定量的)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.32 (brs, 2H), 8.12 (dd, J = 6.6, 1.6 Hz, 1H), 7.24 (dd, J = 6.3, 2.4 Hz, 1H), 6.87 (dt, J = 6.7, 2.0 Hz, 1H), 3.50 (q, J = 9.0 Hz, 2H), 3.40 − 3.28 (m, 1H), 2.96 (p, J = 7.0, 6.4 Hz, 2H), 2.83 − 2.68 (m, 1H), 2.07 − 1.96 (m, 1H), 1.89 − 1.74 (m, 2H), 1.45 − 1.26 (m, 14H), 1.23 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 412.21442, 実測値 413.5 (M+1)
+;保持時間: 0.52分(LC法A).
ステップ2:tert−ブチル4−[3−[[2−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−4−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(300mg、0.798mmol)及びカルボニルジイミダゾール(130mg、0.802mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液を45分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(2−スルファモイル−4−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(330mg、0.800mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(150μL、1.00mmol)を加え、この反応混合物を室温で一夜撹拌した。その反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて油状物質を得、これを逆相HPLC−MSにより、Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)を使用して、1%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)、所望の生成物であるtert−ブチル4−[3−[[2−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−4−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(23mg、4%)をオフホワイトの粘着性物質として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.40 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.15 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.80 (s, 2H), 6.69 (dd, J = 5.7, 2.2 Hz, 1H), 6.18 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.34 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.81 − 3.71 (m, 1H), 3.54 (q, J = 8.3 Hz, 1H), 2.77 (q, J = 10.0 Hz, 1H), 2.18 − 2.02 (m, 4H), 1.90 − 1.77 (m, 1H), 1.74 − 1.65 (m, 1H), 1.43 − 1.32 (m, 14H), 1.22 (s, 3H), 1.01 − 0.94 (m, 2H), 0.91 − 0.87 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 769.2636, 実測値 770.7 (M+1)
+;保持時間: 0.87分(LC法A).
ステップ3:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,22−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(塩酸塩)(化合物23)
tert−ブチル4−[3−[[2−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−4−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(20mg、0.026mmol)を、ジオキサン(1.0mL)に溶解し、その混合物に、塩酸(ジオキサン中4M)(4M 250μL、1.0mmol)を加え、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を減圧下濃縮乾固し、酢酸エチルに再溶解し、その後2Mの炭酸ナトリウム水溶液(5mL)を加えた。pH約10。この有機層を酢酸エチル(2×10mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、その後硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発乾固して物質を得、これを炭酸カリウム(20mg、0.14mmol)、フッ化セシウム(10mg、0.066mmol)及びジメチルスルホキシド(2.0mL)とバイアル内で混合した。このバイアルを窒素でパージし、蓋をして、150℃に加熱し、16時間撹拌した。室温まで冷却し、この反応混合物をWhatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、濾液を、逆相HPLC−MS法により、Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)を使用して、50%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル。流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,22−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(塩酸塩)(化合物23)(1.6mg、9%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 633.2345, 実測値 634.6 (M+1)
+;保持時間: 2.15分(LC法B).
実施例115:6,6−ジメチル−10−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−16λ
6−チア−2,7,9,15,21−ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.14,7.08,13]ドコサ−1(20),8,10,12,17(21),18−ヘキサエン−14,16,16−トリオン(化合物17)の調製
ステップ1:tert−ブチル4−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチルピロリジン−1−カルボキシレート
(1−ベンジル−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)メタノール(1g、4.56mmol)をEtOH(40mL)に溶解し、20%Pd(OH)
2炭素(400mg)を加え、その反応混合物を水素雰囲気下、20℃で24時間撹拌した。この触媒をセライトで濾別した。その濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄し、その濾液を濃縮した。この粗製中間体をテトラヒドロフラン/水(50mL/50mL)に溶解し、炭酸カリウム(3.1g、22.8mmol)を加え、続いて0℃でBoc
2O(1.22g、4.56mmol)を加えた。この反応混合物を16時間かけて20℃に加温し、その後水に注ぎ、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。シリカゲル精製(30%酢酸エチルを含むヘプタン溶離液)後、純粋なtert−ブチル4−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチルピロリジン−1−カルボキシレート(1.04g、定量的)を無色油として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): d 3.6 (m, 4H);3.1 (m, 1H);2.4 (m, 1H);1.9 (m, 1H);1.4 (m, 15H).
ステップ2:tert−ブチル4−(アミノメチル)−2,2−ジメチルピロリジン−1−カルボキシレート
MsCl(0.57mL、7.3mmol)を、tert−ブチル4−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチルピロリジン−1−カルボキシレート(1.4g、6.1mmol)及びDIPEA(1.6mL、9.15mmol)のジクロロメタン(30mL)溶液に0℃でゆっくりと加えた。この反応混合物を1時間撹拌し、水を加え、層を分離し、その水層をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。この粗製メシレートをN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解し、NaN
3(600mg、9.15mmol)を加え、この反応混合物を密閉容器内で100℃にて16時間撹拌した。この反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。この粗製アジドを、テトラヒドロフラン/水(18/2mL)に溶解し、PPh
3(2.4g、9.15mmol)を加え、その反応混合物を50℃で3時間撹拌した。この反応混合物を冷却し、4Nの塩酸水溶液で注意深くpH=3に酸性化し、酢酸エチル(2×20mL)ですばやく洗浄した。この水層をpH=10に塩基性化し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、tert−ブチル4−(アミノメチル)−2,2−ジメチルピロリジン−1−カルボキシレート(600mg、43%)を、シリカゲル精製(5%メタノールを含むジクロロメタン溶離液)後、黄色油として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): d 3.7 (m, 1H);3.0 (m, 1H);2.7 (m, 2H);2.2 (m, 1H);1.9 (m, 1H);1.4 (m, 15H).
ステップ3:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]メチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのバイアル内で、ジメチルスルホキシド(4.0mL)に、6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(340mg、1.9mmol)、続いて炭酸カリウム(1.3g、9.4mmol)及びtert−ブチル4−(アミノメチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(460mg、2.0mmol)を混合した。このバイアルに蓋をし、ホットプレート上で100℃に16時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、その後濾過し、酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから80%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]メチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(222mg、30%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.53 (dd, J = 8.4, 7.3 Hz, 1H), 7.10 (s, 2H), 7.06 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 6.64 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 3.65 − 3.54 (m, 1H), 3.17 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 2.95 (t, J = 10.1 Hz, 1H), 2.47 − 2.35 (m, 1H), 2.00 − 1.86 (m, 1H), 1.55 (dt, J = 32.7, 12.1 Hz, 1H), 1.42 − 1.36 (m, 12H), 1.25 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 384.18314, 実測値 385.2 (M+1)
+;保持時間: 1.46分(LC法E).
ステップ4:tert−ブチル4−[[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]メチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(202mg、0.538mmol)及びカルボニルジイミダゾール(87.5mg、0.540mmol)をテトラヒドロフラン(3.0mL)中で混合し、45℃で2時間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]メチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(207mg、0.538mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(175μL、1.17mmol)を加え、その反応物を50℃で16時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから70%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]メチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(234mg、59%)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.79 (s, 1H), 8.40 (m, 1H), 8.09 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.70 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 7.63 (m, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.19 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.19 (dd, J = 4.4, 2.9 Hz, 1H), 4.34 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.55 (m, 1H), 3.26 (m, 2H), 2.91 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 2.41 (m, 1H), 2.09 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.86 (m, 1H), 1.50 (m, 1H), 1.35 (t, J = 13.2 Hz, 12H), 1.18 (s, 3H), 0.95 (m, 2H), 0.89 (s, 2H). ESI−MS m/z 計算値 741.2323, 実測値 742.2 (M+1)
+;保持時間: 2.25分(LC法E).
ステップ5:6,6−ジメチル−10−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−16λ
6−チア−2,7,9,15,21−ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.14,7.08,13]ドコサ−1(20),8,10,12,17(21),18−ヘキサエン−14,16,16−トリオン(化合物17)
tert−ブチル4−[[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]メチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(234mg、0.315mmol)を、ジクロロメタン(5.0mL)に溶解し、その混合物に塩酸(ジオキサン中4M 3.0mL、12.0mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。混合物を減圧下濃縮乾固し、酢酸エチルに再溶解し、その後2Mの炭酸ナトリウム水溶液(2mL)を加えた。pH約10。有機層を酢酸エチル(2×5mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発乾固した。この物質を、炭酸カリウム(220mg、1.59mmol)、フッ化セシウム(72.0mg、0.474mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(7.0mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、155℃に加熱し、16時間撹拌した。室温まで冷却し、この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから80%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、6,6−ジメチル−10−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−16λ
6−チア−2,7,9,15,21−ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.14,7.08,13]ドコサ−1(20),8,10,12,17(21),18−ヘキサエン−14,16,16−トリオン(化合物17)(111mg、57%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.52 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.67 − 7.50 (m, 2H), 7.47 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.09 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.52 (t, J = 9.8 Hz, 1H), 4.30 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.54 − 3.42 (m, 1H), 3.27 − 3.16 (m, 1H), 3.02 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 2.32 (dt, J = 12.3, 5.7 Hz, 1H), 2.07 (dd, J = 8.7, 5.4 Hz, 2H), 1.97 (dd, J = 11.4, 5.8 Hz, 1H), 1.68 (s, 3H), 1.64 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 1.45 (s, 3H), 0.95 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 0.87 (s, 2H). ESI−MS m/z 計算値 605.2032, 実測値 606.4 (M+1)
+;保持時間: 2.02分(LC法E).
実施例116:6,6−ジメチル−10−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−16λ
6−チア−2,7,9,15,21−ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.14,7.08,13]ドコサ−1(20),8,10,12,17(21),18−ヘキサエン−14,16,16−トリオン(エナンチオマー1)(化合物24)及び6,6−ジメチル−10−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−16λ
6−チア−2,7,9,15,21−ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.14,7.08,13]ドコサ−1(20),8,10,12,17(21),18−ヘキサエン−14,16,16−トリオン(エナンチオマー2)(化合物25)の調製
ステップ1:6,6−ジメチル−10−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−16λ
6−チア−2,7,9,15,21−ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.14,7.08,13]ドコサ−1(20),8,10,12,17(21),18−ヘキサエン−14,16,16−トリオン(エナンチオマー1)(化合物24)及び6,6−ジメチル−10−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−16λ
6−チア−2,7,9,15,21−ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.14,7.08,13]ドコサ−1(20),8,10,12,17(21),18−ヘキサエン−14,16,16−トリオン(エナンチオマー2)(化合物25)
ラセミ6,6−ジメチル−10−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−16λ
6−チア−2,7,9,15,21−ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.14,7.08,13]ドコサ−1(20),8,10,12,17(21),18−ヘキサエン−14,16,16−トリオン(131mg)を、10mL/分で、15%アセトニトリル:メタノール(90:10)/85%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFCクロマトグラフィーに供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、6,6−ジメチル−10−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−16λ
6−チア−2,7,9,15,21−ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.14,7.08,13]ドコサ−1(20),8,10,12,17(21),18−ヘキサエン−14,16,16−トリオン(エナンチオマー1)(化合物24)(29.04mg、69%)をオフホワイトの固体として得、
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.52 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 10.5, 5.2 Hz, 2H), 7.47 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.09 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.51 (t, J = 10.0 Hz, 1H), 4.30 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.58 − 3.38 (m, 1H), 3.22 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.09 − 2.95 (m, 1H), 2.40 − 2.20 (m, 1H), 2.07 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.97 (dd, J = 12.2, 6.2 Hz, 1H), 1.74 − 1.60 (m, 4H), 1.45 (s, 3H), 0.95 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 0.89 (d, J = 11.5 Hz, 2H), ESI−MS m/z 計算値 605.2032, 実測値 606.2 (M+1)
+;保持時間: 2.03分(LC法E)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、6,6−ジメチル−10−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−16λ
6−チア−2,7,9,15,21−ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.14,7.08,13]ドコサ−1(20),8,10,12,17(21),18−ヘキサエン−14,16,16−トリオン(エナンチオマー2)(化合物25)(28.84mg、68%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.52 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 10.3, 5.4 Hz, 2H), 7.47 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.09 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.51 (t, J = 9.9 Hz, 1H), 4.30 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.58 − 3.41 (m, 1H), 3.22 (dd, J = 12.0, 5.7 Hz, 1H), 3.02 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 2.31 (dd, J = 15.2, 6.3 Hz, 1H), 2.07 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.97 (dd, J = 12.1, 6.3 Hz, 1H), 1.71 − 1.59 (m, 4H), 1.45 (s, 3H), 0.95 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 0.89 (d, J = 11.5 Hz, 2H), ESI−MS m/z 計算値 605.2032, 実測値 606.2 (M+1)
+;保持時間: 2.03分(LC法E).
実施例117:7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9,11,13,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー1)(化合物26)及び7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9,11,13,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー2)(化合物27)の調製
ステップ1:7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9,11,13,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー1)(化合物26)及び7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9,11,13,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー2)(化合物27)
ラセミ7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9,11,13,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(85mg、0.1372mmol)を、10mL/分で、20%メタノール(変性剤なし)/80%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFCクロマトグラフィーに供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9,11,13,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー1)(化合物26)を得(24.1mg、28%)、ESI−MS m/z 計算値 619.2189, 実測値 620.2 (M+1)
+;保持時間: 2.07分(LC法B)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(21),9,11,13,18(22),19−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー2)(化合物27)を得た(26mg、31%)。ESI−MS m/z 計算値 619.2189, 実測値 620.2 (M+1)
+;保持時間: 2.06分(LC法B).
実施例118:4−クロロ−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物A)及び4−クロロ−21,21−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,15−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.02,7.011,15]ドコサ−2,4,6,11,13−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物B)の調製
ステップ1:2,6−ジクロロ−N−(1H−ピラゾール−3−イルスルホニル)ピリジン−3−カルボキサミド
2,6−ジクロロピリジン−3−カルボン酸(1g、5.208mmol)及びカルボニルジイミダゾール(1.690g、10.42mmol)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(10.00mL)を50℃で1時間撹拌した。水素化ナトリウム(312.5mg、7.812mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドスラリーを、1H−ピラゾール−5−スルホニルクロリド(194.5mg、1.16mmol、1.5当量)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液に加え、別のフラスコで室温にて30分間撹拌した。これら2つの混合物を合わせ、室温で1時間撹拌した。この反応混合物を氷に注ぎ、4Mの塩酸水溶液を加えてpH=2に酸性化した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、揮発性物質を回転蒸発により除去した。この粗製物質を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、10%メタノールを含むジクロロメタンで溶出して精製し、2,6−ジクロロ−N−(1H−ピラゾール−3−イルスルホニル)ピリジン−3−カルボキサミドを得た(1.341g、68%)。ESI−MS m/z 計算値 319.95377, 実測値 321.0 (M+1)
+;保持時間: 0.34分(LC法A).
ステップ2:tert−ブチル4−[3−[3−[(2,6−ジクロロピリジン−3−カルボニル)スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(300mg、0.894mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(6.00mL)溶液に、2,6−ジクロロ−N−(1H−ピラゾール−3−イルスルホニル)ピリジン−3−カルボキサミド(300mg、0.934mmol)に続いて炭酸セシウム(875mg、2.69mmol)を加え、その反応混合物を60℃で16時間撹拌した。この反応混合物を室温に冷却し、水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(2×100mL)で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮した。得られた褐色残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、最初に溶出する位置異性体として、tert−ブチル4−[3−[3−[(2,6−ジクロロピリジン−3−カルボニル)スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(327mg、65%)を白色固体として得、
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.92 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.51 − 7.46 (m, 1H), 6.48 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 4.14 − 4.05 (m, 2H), 3.53 (dt, J = 14.7, 10.3 Hz, 1H), 2.78 − 2.67 (m, 1H), 2.08 (dq, J = 11.7, 5.9, 5.3 Hz, 1H), 1.39 (s, 4H), 1.34 (q, J = 11.5, 8.4 Hz, 12H), 1.22 (s, 3H), ESI−MS m/z 計算値 559.1423, 実測値 560.5 (M+1)
+;保持時間: 0.71分(LC法A)、2番目に溶出する位置異性体として、tert−ブチル4−[3−[5−[(2,6−ジクロロピリジン−3−カルボニル)スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(126mg、25%)を粘稠無色油として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.01 (dd, J = 8.0, 5.0 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.50 (dd, J = 7.9, 1.5 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 6.50 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 4.34 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 3.46 (dt, J = 14.4, 9.9 Hz, 1H), 2.66 (td, J = 10.4, 4.7 Hz, 1H), 1.99 (s, 0H), 1.76 (dt, J = 17.9, 8.3 Hz, 3H), 1.38 (d, J = 12.7 Hz, 9H), 1.30 (d, J = 10.5 Hz, 3H), 1.17 (d, J = 2.3 Hz, 3H), ESI−MS m/z 計算値 559.1423, 実測値 560.5 (M+1)
+;保持時間: 0.74分(LC法A).
ステップ3:4−クロロ−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物A)
tert−ブチル4−[3−[5−[(2,6−ジクロロピリジン−3−カルボニル)スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(100mg、0.1784mmol)のジクロロメタン(2mL)及びトリフルオロ酢酸(150μL、1.960mmol)溶液を、室温で4時間撹拌した。これらの溶媒を蒸発により除去し、2MのNH
3を含むメタノール(10mL)を加え、その反応混合物を30分間撹拌し、次いで濃縮し、真空下乾燥した。上記残渣をジメチルスルホキシド(2mL)に溶解し、3Åモレキュラーシーブを加え、その反応混合物を10分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(85mg、0.5596mmol)及び炭酸カリウム(78mg、0.5644mmol)を加え、その反応混合物を140℃で一夜加熱した。この反応混合物をWhatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MS(Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)、及び50%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントラン、移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリルによって精製した。流量=50mL/分、注入量=950μL、及びカラム温度=25℃)により精製し、4−クロロ−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(28mg、12%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.77 (s, 1H), 7.54 − 7.44 (m, 2H), 7.07 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.36 − 4.24 (m, 1H), 4.06 − 3.85 (m, 1H), 2.67 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 2.14 (ddt, J = 17.7, 12.1, 6.2 Hz, 2H), 2.07 − 2.01 (m, 1H), 1.98 − 1.84 (m, 2H), 1.73 (ddd, J = 12.1, 5.5, 1.5 Hz, 1H), 1.55 (s, 3H), 1.50 (s, 3H), 1.44 (t, J = 12.3 Hz, 1H), 0.86 − 0.69 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 423.1132, 実測値 424.4 (M+1)
+;保持時間: 1.76分(LC法B).
ステップ4:4−クロロ−21,21−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,15−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.02,7.011,15]ドコサ−2,4,6,11,13−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物B)
tert−ブチル4−[3−[3−[(2,6−ジクロロピリジン−3−カルボニル)スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(100mg、0.1784mmol)のジクロロメタン(2mL)及びトリフルオロ酢酸(150μL、1.960mmol)溶液を、室温で4時間撹拌した。反応終了後、これらの溶媒を蒸発により除去し、2MのNH
3を含むメタノール(10mL)を加え、その反応混合物を30分間撹拌し、濃縮し、その後真空下乾燥した。その残渣をジメチルスルホキシド(2mL)に溶解し、3Åモレキュラーシーブを加え、その反応混合物を10分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(85mg、0.5596mmol)及び炭酸カリウム(78mg、0.5644mmol)を加え、その反応混合物を140℃で一夜加熱した。この反応混合物をWhatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MS(Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)、及び50%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントラン、移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリルによって精製した。流量=50mL/分、注入量=950μL、及びカラム温度=25℃)により精製し、4−クロロ−21,21−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,15−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.02,7.011,15]ドコサ−2,4,6,11,13−ペンタエン−8,10,10−トリオン(10.2mg、4%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 9.16 (s, 1H), 7.76 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.78 (dt, J = 13.8, 4.0 Hz, 1H), 4.41 − 4.29 (m, 1H), 3.20 (t, J = 9.7 Hz, 1H), 2.62 − 2.56 (m, 1H), 2.52 (s, 1H), 2.21 − 2.06 (m, 1H), 1.91 (s, 1H), 1.81 − 1.69 (m, 3H), 1.63 (s, 4H), 1.45 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 423.1132, 実測値 424.4 (M+1)
+;保持時間: 1.9分(LC法B).
実施例119:20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物32)の調製
ステップ1:20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物32)
4−クロロ−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(20mg、0.04718mmol)、スカンジウムトリフレート、3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]−1H−ピラゾール(31.16mg、0.1415mmol)及びNaH(60%w/w 9.435mg、0.2359mmol)のジメチルスルホキシド(2.0mL)溶液を、を140℃で16時間撹拌した。この反応混合物を数滴の水でクエンチし、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MS法により、Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)を使用して、1〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル。流量=50mL/分、及びカラム温度=25℃)、20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物32)(2.4mg、8%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.49 (s, 1H), 8.17 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.08 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.87 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.39 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 4.35 (s, 1H), 3.94 (t, J = 12.9 Hz, 1H), 2.78 − 2.72 (m, 1H), 2.20 − 2.13 (m, 2H), 2.10 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 1.99 (t, J = 10.3 Hz, 3H), 1.79 − 1.74 (m, 1H), 1.59 (s, 3H), 1.55 (s, 3 H), 1.47 (t, J = 12.0 Hz, 2H), 1.04 − 1.00 (m, 2H), 0.77 − 0.73 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 607.2189, 実測値 608.6 (M+1)
+;保持時間: 2.18分(LC法E).
実施例120:(15S)−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物33)及び(15R)−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物34)の調製
ステップ1:(15S)−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物33)及び(15R)−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物34)
ラセミ12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(90mg、0.1420mmol)を、10mL/分で、18%アセトニトリル:メタノール(90:10、変性剤なし)/82%二酸化炭素の移動相でChiralPak AS−H(250×10mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFCクロマトグラフィーに供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、(15S)−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物33)を得(28.6mg、64%)、
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.73 (s, 1H), 8.23 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.58 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.29 (t, J = 6.2 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 6.63 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.13 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.32 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.72 (s, 2H), 3.10 (s, 1H), 2.11 − 2.05 (m, 2H), 1.85 (s, 2H), 1.74 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 1.43 (d, J = 65.6 Hz, 9H), 1.01 − 0.85 (m, 5H), ESI−MS m/z 計算値 633.2345, 実測値 634.2 (M+1)
+;保持時間: 1.85分(LC法B)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、(15R)−12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物34)を得た(29.1mg、65%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.73 (s, 1H), 8.23 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.4, 7.2 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 6.63 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.13 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.38 − 4.28 (m, 2H), 3.72 (s, 2H), 3.10 (s, 1H), 2.08 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.96 − 1.68 (m, 4H), 1.51 (s, 5H), 1.35 (s, 4H), 0.99 − 0.85 (m, 5H), ESI−MS m/z 計算値 633.2345, 実測値 634.2 (M+1)
+;保持時間: 1.85分(LC法B).
実施例121:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,20,25−ペンタアザテトラシクロ[19.3.1.05,10.011,15]ペンタコサ−1(24),5,7,9,21(25),22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物37)の調製
ステップ1:tert−ブチル5−(3−シアノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
丸底フラスコに、tert−ブチル2,2−ジメチル−5−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(650mg、1.938mmol)、ジメチルスルホキシド(2mL)及びシアン化ナトリウム(100mg、2.041mmol)を加えた。この反応物を80℃で一夜加熱した。この反応物を濾過し、HPLC(1%〜99%アセトニトリルを含む水と0.1%塩酸変性剤)で精製し、tert−ブチル5−(3−シアノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(272mg、53%)。ESI−MS m/z 計算値 266.19943, 実測値 211.2 (M+1)
+;保持時間: 1.67分(LC法B).
ステップ2:tert−ブチル5−(4−アミノブチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
丸底フラスコに、tert−ブチル5−(3−シアノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(271mg、1.017mmol)、メタノール(1.50mL)、ラネーニッケル(50%w/v 100mg)及びアンモニア(7M 2.80mL、19.60mmol)を加えた。この反応物を窒素でパージし、水素のバルーン(2.050mg、1.017mmol)を取り付け、その混合物を室温で一夜撹拌した。さらなるラネーニッケル(50%w/v 100mg)及びアンモニア(7M 2.80mL、19.60mmol)を加え、その反応物を4時間撹拌した。この反応物を濾過し、その濾過ケーキをさらなるメタノール及びジクロロメタンで洗浄した。その濾液を蒸発乾固して、tert−ブチル5−(4−アミノブチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(270mg、98%)を透明無色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 270.23074, 実測値 271.3 (M+1)
+;保持時間: 1.1分(LC法B).
ステップ3:tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[4−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
バイアルに、炭酸カリウム(415mg、3.003mmol)、6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(170mg、0.9650mmol)及びtert−ブチル5−(4−アミノブチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(270mg、0.9985mmol)のジメチルスルホキシド(3mL)溶液を加えた。この反応物を、予熱した80℃の油浴に置き、一夜撹拌した。この反応物を濾過し、HPLC(1%〜99%アセトニトリルを含む水と0.1%塩酸変性剤)で精製して、tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[4−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(155.2mg、38%)。ESI−MS m/z 計算値 426.23007, 実測値 427.3 (M+1)
+;保持時間: 1.71分(LC法B).
ステップ4:tert−ブチル5−[4−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
丸底フラスコに、2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(166.0mg、0.4418mmol)、カルボニルジイミダゾール(71mg、0.4379mmol)及びテトラヒドロフラン(2.0mL)を加えた。この反応物を45℃に2時間加熱し、その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[4−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(155.2mg、0.3638mmol)のテトラヒドロフラン(2.0mL)溶液に続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(165μL、1.103mmol)を加え、この反応物を室温で一夜撹拌した。この反応物を濾過し、HPLC(30%〜99%アセトニトリルを含む水と0.1%塩酸変性剤)で精製し、白色固体として単離したtert−ブチル5−[4−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(126mg、44%)。ESI−MS m/z 計算値 783.27924, 実測値 784.5 (M+1)
+;保持時間: 1.9分(LC法G).
ステップ5:2−クロロ−N−[[6−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)ブチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
丸底フラスコに、tert−ブチル5−[4−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(126mg、0.1607mmol)、ジクロロメタン(2mL)、及び塩酸(ジオキサン中4M 400μL、1.600mmol)を加えた。この反応物を室温で1時間撹拌した。この反応物を飽和重炭酸ナトリウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。この有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、2−クロロ−N−[[6−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)ブチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミドを得た(105mg、96%)。ESI−MS m/z 計算値 683.2268, 実測値 684.5 (M+1)
+;保持時間: 0.79分(LC法B).
ステップ6:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,20,25−ペンタアザテトラシクロ[19.3.1.05,10.011,15]ペンタコサ−1(24),5,7,9,21(25),22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物37)
バイアルに、炭酸カリウム(107mg、0.7742mmol)、フッ化セシウム(35mg、0.2304mmol)及び2−クロロ−N−[[6−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)ブチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(105mg、0.1535mmol)のジメチルスルホキシド(1.8mL)溶液を加えた。この反応物を密閉チューブ内で一夜、150℃で加熱した。この反応物をブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。この粗生成物を、HPLC(30%〜99%アセトニトリルを含む水と0.1%塩酸変性剤)で精製し、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ6−チア−3,9,11,20,25−ペンタアザテトラシクロ[19.3.1.05,10.011,15]ペンタコサ−1(24),5,7,9,21(25),22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物37)を得た(27mg、25%)。ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.2 (M+1)+;保持時間: 1.97分(LC法B).
実施例122:8−(3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(塩酸塩)(化合物38)の調製
ステップ1:tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(200mg、0.5431mmol)及びカルボニルジイミダゾール(88.06mg、0.5431mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)中で混合し、50℃で90分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(179.3mg、0.4345mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(124.0mg、121.8μL、0.8147mmol)を加え、その反応物を50℃で18時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから70%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、白色固体として、tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(206mg、51%)。ESI−MS m/z 計算値 743.3232, 実測値 744.7 (M+1)
+;保持時間: 0.95分(LC法A).
ステップ2:2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−(3−ヒドロキシピラゾール−1−イル)ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(25mg、0.03359mmol)のジクロロメタン(1mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(19.16mg、12.95μL、0.1680mmol)を0℃で加え、その混合物を30分間撹拌した(反応混合物1)。これとは別に、tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(25mg、0.03359mmol)のジオキサン(1mL)溶液に、塩酸(4M 42.00μL、0.1680mmol)を0℃で加え、その混合物を30分間撹拌した(反応混合物2)。これとは別に、tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(25mg、0.03359mmol)の、1%トリフルオロ酢酸含有2,2,2−トリフルオロエタノール(1.680g、1.224mL、16.79mmol)溶液を30分間撹拌した(反応混合物3)。これとは別に、tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(25mg、0.03359mmol)のトルエン(1mL)溶液に、シリカゲル(100mg)を加え、その混合物を90℃で24時間加熱した(反応混合物4)。これら4つの反応混合物をすべて合わせ、逆相HPLC−MS法により、Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)を使用して、20%〜80%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)、2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−(3−ヒドロキシピラゾール−1−イル)ピリジン−3−カルボキサミドを得た(42mg、47%)。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.31 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.72 − 7.63 (m, 2H), 7.30 (dd, J = 7.2, 0.8 Hz, 1H), 6.84 (dd, J = 8.6, 0.8 Hz, 1H), 5.97 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 3.50 (dd, J = 11.8, 8.4 Hz,21H), 3.41 (dp, J = 20.3, 6.7 Hz, 2H), 2.93 (dd, J = 11.8, 9.1 Hz, 1H), 2.54 (dt, J = 16.6, 8.3 Hz, 1H), 2.09 (dd, J = 13.1, 7.5 Hz, 1H), 1.70 − 1.59 (m, 2H), 1.59 − 1.48 (m, 2H), 1.45 (s, 3H), 1.37 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 533.1612, 実測値 534.5 (M+1)
+;保持時間: 0.45分(LC法A).
ステップ3:8−(3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(塩酸塩)(化合物38)
2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−(3−ヒドロキシピラゾール−1−イル)ピリジン−3−カルボキサミド(42mg、0.07865mmol)のジメチルスルホキシド(2.0mL)溶液に、3Åモレキュラーシーブを加え、その混合物を室温で15分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(11.95mg、0.07865mmol)及び炭酸カリウム(10.87mg、0.07865mmol)を添加し、その反応混合物を140℃で一夜加熱した。この反応混合物をWhatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MS法により、Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)を使用して、30%〜80%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)、8−(3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(塩酸塩)(化合物38)(2.5mg、17%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.21 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.57 − 7.51 (m, 1H), 7.16 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.87 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.10 − 4.00 (m, 1H), 3.66 − 3.49 (m, 1H), 3.09 − 3.00 (m, 1H), 2.90 − 2.82 (m, 1H), 2.66 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 2.24 − 2.12 (m, 1H), 1.92 − 1.82 (m, 1H), 1.66 (s, 3H), 1.59 (s, 3H), 1.49 − 1.39 (m, 2H), 0.95 − 0.83 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 497.1845, 実測値 498.5 (M+1)
+;保持時間: 1.48分(LC法E).
実施例123:21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物39)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(4−メチルスルホニルオキシブチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(848mg、2.426mmol)及び1H−ピラゾール−3−スルホンアミド(361.5mg、2.457mmol)、続いて炭酸カリウム(1.2g、8.683mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(9.0mL)に溶解し、密閉した20mLのバイアル内で60℃にて20時間撹拌した(UPLCにより、目的の生成物への変換と、マイナーな位置異性体副産物である同質量のマイナーな極性の低い2番目のピークが示される)。室温に冷却し、水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、有機層を合わせ、水(2×100mL)で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮した。その褐色残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製して無色油を得たところ、これが真空下白色固体、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレートに変わった(427mg、44%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.87 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.37 (s, 2H), 6.56 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 4.15 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.53 (dd, J = 11.2, 5.4 Hz, 1H), 2.76 (dd, J = 22.3, 10.8 Hz, 1H), 2.05 (s, 1H), 1.94 − 1.83 (m, 1H), 1.82 − 1.73 (m, 2H), 1.40 − 1.35 (m, 12H), 1.33 (s, 3H), 1.30 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 1.23 (s, 4H). ESI−MS m/z 計算値 400.21442, 実測値 401.2 (M+1)
+;保持時間: 1.64分(LC法E).
ステップ2:tert−ブチル4−[4−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(500mg、1.331mmol)及びカルボニルジイミダゾール(215mg、1.326mmol)をテトラヒドロフラン(8.0mL)中で混合し、50℃で120分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(423mg、1.056mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(350μL、2.340mmol)を加え、その反応物を50℃で20時間加熱した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから90%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、白色固体として、tert−ブチル4−[4−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(587mg、73%)。ESI−MS m/z 計算値 757.2636, 実測値 758.2 (M+1)
+;保持時間: 2.37分(LC法E).
ステップ3:21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物39)
tert−ブチル4−[4−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(580mg、0.7649mmol)を、ジクロロメタン(12mL)に溶解し、その混合物に塩酸(ジオキサン中4M 6.0mL、24.0mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。この混合物を減圧下濃縮乾固し、酢酸エチルに再溶解し、その後2Mの炭酸ナトリウム水溶液(5mL)を加え、pH約10を与えた。有機層を取り出し、さらにその水層を酢酸エチル(2×10mL)で洗浄し、それらの有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発乾固した。この物質を、炭酸カリウム(550mg、3.980mmol)、フッ化セシウム(185mg、1.218mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(12mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、150℃に加熱し、18時間撹拌した。室温まで冷却し、この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから80%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、白色固体として、21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物39)を得た(176.9mg、37%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.59 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.97 − 6.81 (m, 2H), 6.12 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.30 (dd, J = 15.9, 9.0 Hz, 4H), 2.73 (dt, J = 22.6, 11.0 Hz, 2H), 2.31 − 2.18 (m, 1H), 2.18 − 2.03 (m, 3H), 2.02 − 1.92 (m, 1H), 1.89 (dd, J = 11.9, 5.5 Hz, 1H), 1.67 (s, 1H), 1.61 (s, 3H), 1.60 − 1.54 (m, 1H), 1.52 (s, 3H), 1.48 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 1.16 − 1.03 (m, 1H), 0.99 − 0.93 (m, 2H), 0.90 (d, J = 10.9 Hz, 2H), 0.77 (s, 1H). ESI−MS m/z 計算値 621.2345, 実測値 622.4 (M+1)
+;保持時間: 2.2分(LC法E).
実施例124:7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.04,8.09,14]ドコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(化合物41)の調製
ステップ1:5,5−ジメチル−1−トリメチルシリルオキシ−ピロリジン−2−カルボニトリル
トリメチルシリルギ酸ニトリル(30.93g、39mL、311.8mmol)を、2,2−ジメチル−1−オキシド−3,4−ジヒドロピロール−1−イウム(23.31g、206.0mmol)を含むジクロロメタン(920mL)に加え、その混合物を室温で一夜撹拌した。この反応混合物を減圧下、安全な条件下で濃縮して、所望の生成物である5,5−ジメチル−1−トリメチルシリルオキシ−ピロリジン−2−カルボニトリル(44.04g、101%)を粗製琥珀色油として得、これを直接次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 212.13, 実測値 213.2 (M+1)
+;保持時間: 2.325分(LC法I).
ステップ2:1−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−カルボキサミド
5,5−ジメチル−1−トリメチルシリルオキシ−ピロリジン−2−カルボニトリル(13g、61.22mmol)を硫酸(160.1g、87mL、1.632mol)にゆっくりと加え、氷浴で冷却し、室温で3時間撹拌を続けた。この反応混合物を氷(400mL)で希釈し、得られた混合物を固体の水酸化ナトリウム(125g、3.125mol)で3回に分けてゆっくりと中和し(最後の2つの部分は水(75mL)に溶解したもの)、pHが弱塩基性から中性であることを確認した。この混合物を酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。これらの有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、次いで減圧下濃縮し、その後真空下乾燥し、所望の生成物、1−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−カルボキサミド(8.51g、88%)を淡黄色粉体として得た。
1H NMR (300 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) ppm 0.92 (s, 3H), 1.07 (s, 3H), 1.38−1.59 (m, 3H), 1.91−2.09 (m, 1H), 3.13−3.22 (m, 1H), 6.92 (br. s., 1H), 7.08 (br. s., 1H), 7.62 (s, 1H).ESI−MS m/z 計算値 158.198, 実測値 159.2 (M+1)
+;保持時間: 1.561分(LC法I).
ステップ3:5,5−ジメチルピロリジン−2−カルボキサミド
メタノール(200mL)に溶解した1−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−カルボキサミド(8.51g、53.79mmol)を、ラネーニッケル(8.7g、148.2mmol)及びガスの容量8Lの膨張したバルーンからの水素ガスとともに一夜撹拌した。5時間後、さらなるラネーニッケル(8g、136.3mmol)を加え、その混合物を一夜撹拌した。さらなるラネーニッケル(9.69g、165.1mmol)をこの混合物に入れ、その混合物をさらに3日間にわたって撹拌した。さらなるラネーニッケル(9.5g、161.9mmol)をその反応混合物に加え、この混合物を4時間撹拌した。この反応混合物をデカントし、ニッケル固体をメタノール(3×250mL)で洗浄し、合わせたメタノール画分に、多少のセライトを加え、次いでセライトで濾過し、そのケーキをメタノールで洗浄した。合わせた濾液を減圧下濃縮して、所望の生成物、5,5−ジメチルピロリジン−2−カルボキサミド(7.29g、95%)をベージュの固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) ppm 1.16 (s, 3H), 1.19 (s, 3H), 1.45−1.72 (m, 2H), 1.81 (br. s., 1H), 1.92−2.09 (m, 1H), 2.18−2.40 (m, 1H), 3.78 (dd, J=9.4, 6.2 Hz, 1H), 5.70 (br. s., 1H), 7.45 (br. s., 1H). ESI−MS m/z 計算値 142.1106, 実測値 143.2 (M+1)
+;保持時間: 0.31分(LC法I).
ステップ4:tert−ブチル5−カルバモイル−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
ジ−tert−ブチルジカーボネート(21g、96.22mmol)を、ジオキサン(140mL)に溶解した5,5−ジメチルピロリジン−2−カルボキサミド(7.25g、50.98mmol)に加え、水(50mL)をこの混合物に加え、これを次に室温で一夜撹拌し続けた。水(100mL)に溶解した水酸化ナトリウム(1.84g、46.00mmol)をこの混合物に加え、その混合物を2分間撹拌し続け、その後酢酸エチル(200mL)を加え、その水相を廃棄した。その有機画分を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、その後減圧下濃縮した。得られた油は、真空下に静置すると、部分的に固化した。その固体をヘプタン(50mL)中で粉砕し、濾過し、さらなるヘプタン(3×100mL)で洗浄した後、真空下乾燥して、tert−ブチル5−カルバモイル−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(10.95g、89%)を白色粉体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) ppm 1.33 (br. s., 3H), 1.48 (br. s., 12H), 1.70−2.34 (m, 4H), 4.16−4.48 (m, 1H), 5.30−5.58 (m, 1H), 5.71−7.03 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 242.163, 実測値 143.2 =(M+1−Boc)
+;保持時間: 1.67分(LC法I).
ステップ5:tert−ブチル5−(アミノメチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル5−カルバモイル−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(5.3g、21.87mmol)を、ボラン−テトラヒドロフラン(1Mのテトラヒドロフラン溶液102mL、102.0mmol)に加え、水素の発生が停止した後にその反応混合物を70℃に一夜加熱した。この反応混合物を濃塩化アンモニウム(1mL)でゆっくりとクエンチした。この混合物を、次に脱イオン水(110mL)を含む1Lの丸底フラスコに移した。強く撹拌しながら、ヨウ素(100mg、0.020mL、0.394mmol)を加え、その混合物を大気に開放して2時間撹拌し続けた。この反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣を、10%〜100%メタノールを含むジクロロメタンの勾配を使用したシリカゲルで精製した。さらなる物質を、カラムの上部に水酸化アンモニウム(2mL)をのせ、続いて純粋なメタノールで溶出することにより(3回実施)回収した。これにより、tert−ブチル5−(アミノメチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.19g、24%)を琥珀色の油として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) ppm 1.27 (br. s., 3H), 1.33−1.51 (m, 14H), 1.62−1.76 (m, 2H), 1.78−2.03 (m, 2H), 2.53 (dd, J=12.6, 8.2 Hz, 1H), 2.73−3.00 (m, 1H), 3.61−3.99 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 228.331, 実測値 229.3 (M+1)
+;保持時間: 1.33分(LC法I).
ステップ6:tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]メチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル5−(アミノメチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(140mg、0.6131mmol)及び6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(108.0mg、0.6131mmol)を含むジメチルスルホキシド(1.179mL)に、炭酸カリウム(86.43mg、0.6254mmol)を加え、その混合物を100℃で20時間撹拌し、その後、室温まで放冷した。酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸に注いだ。層を分離し、その後その有機層を飽和ブライン水溶液で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、黄色泡状物まで濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]メチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(115.6mg、49%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 384.18314, 実測値 385.4 (M+1)
+;保持時間: 0.62分(LC法A).
ステップ7:tert−ブチル5−[[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]メチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのバイアルで、2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(113.0mg、0.3007mmol)及びカルボニルジイミダゾール(53.44mg、0.3296mmol)をテトラヒドロフラン(1.659mL)中で混合し、蓋を緩めて50℃で120分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]メチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(115.6mg、0.3007mmol)を含むテトラヒドロフラン(2.213mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(94.25mg、92.58μL、0.6191mmol)を加え、その反応物を50℃で16時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。これら有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後逆相HPLC−MS法により、Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)を使用して、30%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)、tert−ブチル5−[[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]メチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(119.2mg、53%)。ESI−MS m/z 計算値 741.2323, 実測値 742.2 (M+1)
+;保持時間: 0.88分(LC法A).
ステップ8:2−クロロ−N−[[6−[(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)メチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル5−[[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]メチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(119.2mg、0.1606mmol)をジクロロメタン(520.2μL)に溶解し、その混合物に、トリフルオロ酢酸(840.1mg、567.6μL、7.368mmol)を加え、得られた混合物を室温で60分間撹拌した。その混合物を減圧下濃縮乾固し、ジクロロメタン及びヘキサン(1:1)に再溶解し、その後物質を減圧下蒸発乾固し、真空下に一夜置き、2−クロロ−N−[[6−[(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)メチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミドを得た(92.9mg、90%)。ESI−MS m/z 計算値 641.1799, 実測値 642.2 (M+1)
+;保持時間: 0.63分(LC法A).
ステップ9:7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.04,8.09,14]ドコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(化合物41)
2−クロロ−N−[[6−[(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)メチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(92.9mg、0.1447mmol)のジメチルスルホキシド(3.716mL)溶液に、炭酸カリウム(99.99mg、0.7235mmol)、CsF(26.37mg、0.1736mmol)及び少量の3Åモレキュラーシーブを加えた。得られた混合物に蓋をし、これを150℃に加熱し、一夜撹拌した。室温まで冷却し、濾過し、逆相HPLC−MS法により、Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)を使用して、30%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで精製した(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)。生成物を含む画分を合わせ、回転蒸発によりアセトニトリルを除去し、酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し(1×)、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮して、7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.04,8.09,14]ドコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(化合物41)(27.6mg、31%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 605.2032, 実測値 606.0 (M+1)
+;保持時間: 1.89分(LC法B).
実施例125:21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物44)及び21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物45)の調製
ステップ1:21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物44)及び21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物45)
ラセミ21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(160mg、0.2548mmol)を、70mL/分で、25%アセトニトリル:メタノール(90:10)/75%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFCクロマトグラフィーに供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物44)(65.8mg、82%)を白色固体として得、ESI−MS m/z 計算値 621.2345, 実測値 622.4 (M+1)
+;保持時間: 2.2分(LC法E)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物45)(70.8mg、89%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.59 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.77 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.02 − 6.80 (m, 2H), 6.12 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.44 − 4.19 (m, 4H), 2.70 (d, J = 21.3 Hz, 2H), 2.20 (s, 1H), 2.08 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.00 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 1.89 (dd, J = 11.9, 5.6 Hz, 1H), 1.67 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 1.61 (s, 3H), 1.61 − 1.53 (m, 2H), 1.52 (s, 3H), 1.48 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 1.18 − 1.04 (m, 1H), 1.00 − 0.93 (m, 2H), 0.89 (s, 2H), 0.77 (s, 1H). ESI−MS m/z 計算値 621.2345, 実測値 622.4 (M+1)
+;保持時間: 2.2分(LC法E).
実施例126:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,20,25−ペンタアザテトラシクロ[19.3.1.05,10.011,15]ペンタコサ−1(24),5,7,9,21(25),22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物46)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,20,25−ペンタアザテトラシクロ[19.3.1.05,10.011,15]ペンタコサ−1(24),5,7,9,21(25),22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物47)の調製
ステップ1:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,20,25−ペンタアザテトラシクロ[19.3.1.05,10.011,15]ペンタコサ−1(24),5,7,9,21(25),22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物46)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,20,25−ペンタアザテトラシクロ[19.3.1.05,10.011,15]ペンタコサ−1(24),5,7,9,21(25),22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物47)
12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,20,25−ペンタアザテトラシクロ[19.3.1.05,10.011,15]ペンタコサ−1(24),5,7,9,21(25),22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(23mg、0.03320mmol)を、10mL/分で、18%アセトニトリル:メタノール(90:10、変性剤なし)/82%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×10mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFCクロマトグラフィーに供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,20,25−ペンタアザテトラシクロ[19.3.1.05,10.011,15]ペンタコサ−1(24),5,7,9,21(25),22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物46)を得(6.9mg、64%)、ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.3 (M+1)
+;保持時間: 1.97分(LC法B)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,20,25−ペンタアザテトラシクロ[19.3.1.05,10.011,15]ペンタコサ−1(24),5,7,9,21(25),22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物47)を得た(6.8mg、63%)。ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.3 (M+1)
+;保持時間: 1.97分(LC法B).
実施例127:7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.04,8.09,14]ドコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー1)(化合物50)及び7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.04,8.09,14]ドコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー2)(化合物51)の調製
ステップ1:7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.04,8.09,14]ドコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー1)(化合物50)及び7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.04,8.09,14]ドコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー2)(化合物51)
ラセミ7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.04,8.09,14]ドコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(26mg、0.04246mmol)を、10mL/分で、32%アセトニトリル/メタノール(90:10、変性剤なし)/68%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×10mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=24mg/mLのアセトニトリル/メタノール(90:10)溶液70μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.04,8.09,14]ドコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー1)(化合物50)(11.8mg、92%)を白色固体として得、ESI−MS m/z 計算値 605.2032, 実測値 606.3 (M+1)
+;保持時間: 1.93分(LC法B)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、7,7−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.04,8.09,14]ドコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー2)(化合物51)(12.8mg、100%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 605.2032, 実測値 606.3 (M+1)
+;保持時間: 1.93分(LC法B).
実施例128:(14R)−8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物65)の調製
ステップ1:(14R)−8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物65)
ラセミ8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオンを、70mL/分で、38%アセトニトリル:メタノール(90:10)/62%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、(14R)−8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物65)(51.2mg、36%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 10.10 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.50 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.57 (s, 1H), 5.91 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.69 (s, 1H), 4.43 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.92 (s, 1H), 3.34 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 3.17 (s, 1H), 3.06 (s, 1H), 2.07 (dd, J = 12.1, 7.5 Hz, 1H), 1.97 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 1.62 (d, J = 4.7 Hz, 10H), 0.67 (ddt, J = 13.3, 8.5, 4.2 Hz, 2H), 0.44 (tdd, J = 8.1, 5.0, 3.7 Hz, 4H), 0.37 − 0.29 (m, 1H), 0.20 (dq, J = 6.5, 4.2, 3.6 Hz, 2H), 0.11 (dp, J = 9.7, 4.7 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 619.29407, 実測値 620.23 (M+1)
+;保持時間: 1.94分(LC法G).
実施例129:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,21−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物67)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,21−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物68)の調製
ステップ1:tert−ブチル4−[4−[[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのバイアルで、2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(353.0mg、0.9396mmol)及びカルボニルジイミダゾール(152.4mg、0.9396mmol)をテトラヒドロフラン(3.834mL)中で混合し、蓋を緩めて50℃で120分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−[(5−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(267.2mg、0.6264mmol)を含むテトラヒドロフラン(5.114mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(187.4μL、1.253mmol)を加え、その反応物を50℃で16時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。これらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[4−[[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(422.4mg、86%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 783.27924, 実測値 784.2 (M+1)
+;保持時間: 0.86分(LC法A).
ステップ2:2−クロロ−N−[[6−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチルアミノ]−3−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル4−[4−[[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(422.4mg、0.5386mmol)をジクロロメタン(1.843mL)に溶解し、この混合物に、トリフルオロ酢酸(1.904mL、24.71mmol)を加え、その混合物を室温で60分間撹拌した。この混合物を減圧下濃縮乾固し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び酢酸エチルに取り、層を分離した。(注意、これらの条件下での酢酸エチル中の生成物の溶解度は低く、いくらかのメタノールの添加が助けとなり、固体乾燥剤を使用することなく有機層を蒸発させることが必要であった)。この有機層を回転蒸発により濃縮し、続いて真空下乾燥して、2−クロロ−N−[[6−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチルアミノ]−3−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(323.6mg、88%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 683.2268, 実測値 684.2 (M+1)
+;保持時間: 0.58分(LC法A).
ステップ3:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,21−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物67)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,21−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物68)
2−クロロ−N−[[6−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチルアミノ]−3−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(323.6mg、0.4730mmol)のジメチルスルホキシド(12.94mL)溶液に、炭酸カリウム(392.2mg、2.838mmol)、CsF(86.22mg、0.5676mmol)、及び少量の3Åモレキュラーシーブを加えた。得られた混合物に蓋をし、これを165℃に16時間加熱した。この混合物を次いで室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、飽和NH
4Cl水溶液及びブラインで洗浄した。この有機相を乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮して、422mgの黄褐色の非晶質固体にし、これを、定組成30%メタノール(20mMのNH
3変性剤)/70%二酸化炭素の移動相で2分のランで溶出するChiralPak OD−3カラムを使用したキラルSFCクロマトグラフィーに供し、多少の不純物がまだ含まれている予測される生成物の単一のエナンチオマー(最初に溶出する、ピーク1)及び、多少の不純物がまだ含まれている予測される生成物の別の単一のエナンチオマー(2番目に溶出する、ピーク2)を、ともに白色固体として得た。
このSFCキラル分離からの最初の溶出ピーク1(50.2mg)を濾過し、逆相HPLC−MS法により、Phenomenexから販売されているLuna C18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)を使用して、1%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ6−チア−3,9,11,19,21−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物67)(27.7mg、18%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ 12.15 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.89 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.56 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.45 (s, 1H), 2.07 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.99 (s, 1H), 1.72 (s, 1H), 1.54 (s, 10H), 1.25 (d, J = 9.7 Hz, 2H), 1.05 (s, 2H), 0.99 − 0.92 (m, 2H), 0.92 − 0.84 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.2 (M+1)+;保持時間: 2.12分(LC法B).
このSFCキラル分離からの2番目の溶出ピーク2(46.5mg)を濾過し、逆相HPLC−MS法により、Phenomenexから販売されているLuna C18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00C−4252−U0−AX)を使用して、1%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ6−チア−3,9,11,19,21−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物68)(29.4mg、19%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ 12.15 (s, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.88 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.07 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.99 (s, 1H), 1.72 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 1.54 (d, J = 1.3 Hz, 10H), 1.29 − 1.14 (m, 2H), 1.04 (s, 2H), 0.97 − 0.94 (m, 2H), 0.91 − 0.86 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.2 (M+1)+;保持時間: 2.11分(LC法B).
実施例130:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物69)の調製
ステップ1:tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エトキシ]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(154mg、0.4099mmol)及びカルボニルジイミダゾール(66mg、0.4070mmol)をテトラヒドロフラン(2.0mL)中で混合し、50℃で90分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エトキシ]ピロリジン−1−カルボキシレート(94mg、0.2268mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(85.0μL、0.5684mmol)を加え、その反応物を50℃で36時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。これらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、逆相分取クロマトグラフィーにより、C
18カラム(30%〜99%アセトニトリルを含む水(5mM塩酸))を使用して精製し、白色固体として、tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エトキシ]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(77mg、44%)。ESI−MS m/z 計算値 771.24286, 実測値 772.2 (M+1)
+;保持時間: 2.28分(LC法E).
ステップ2:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物69)
tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エトキシ]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(77mg、0.09971mmol)をジクロロメタン(1.6mL)に溶解し、この混合物に、塩酸(ジオキサン中4M 800μL、3.200mmol)を加え、その混合物を室温で30分間撹拌した。この混合物を減圧下濃縮乾固し、酢酸エチルに再溶解し、その後2Mの炭酸ナトリウム水溶液(5mL)を加え、pH約10を与えた。その有機層を酢酸エチル(2×10mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発乾固した。得られた物質と、炭酸カリウム(72mg、0.5210mmol)、フッ化セシウム(25.0mg、0.1646mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(1.6mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、150℃に加熱し、20時間撹拌した。室温まで冷却し、濾過し、その後、逆相分取クロマトグラフィーにより、C
18カラム(30%〜99%アセトニトリルを含む水(5mM塩酸))を使用して精製し、白色固体として、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物69)を得た(38.8mg、61%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.59 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 8.5, 7.3 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.11 (td, J = 12.8, 5.9 Hz, 2H), 3.88 (t, J = 11.6 Hz, 1H), 3.61 (dd, J = 8.7, 4.2 Hz, 1H), 3.32 − 3.20 (m, 1H), 3.06 (dd, J = 10.6, 5.0 Hz, 1H), 2.92 − 2.77 (m, 1H), 2.08 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.79 (t, J = 10.9 Hz, 1H), 1.57 (d, J = 9.8 Hz, 6H), 1.00 − 0.93 (m, 2H), 0.88 (s, 2H). ESI−MS m/z 計算値 635.21375, 実測値 636.2 (M+1)
+;保持時間: 2.0分(LC法E).
実施例131:21,21,23−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物76)及び12,21,21−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物71)の調製
ステップ1:tert−ブチル4−[4−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−メチル−ピラゾール−1−イル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート及びtert−ブチル4−[4−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−5−メチル−ピラゾール−1−イル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(位置異性体の混合物)
バイアルに、2−クロロ−N−[(5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(454mg、0.8749mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)、及び炭酸カリウム(424mg、3.068mmol)を加えた。この反応物を5分間、室温で撹拌し、次にtert−ブチル2,2−ジメチル−4−(4−メチルスルホニルオキシブチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(410mg、1.173mmol)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)を滴下した。この反応物を、80℃の油浴に一夜置いた。この反応物を室温まで冷却し、濾過し、HPLC(10%〜99%アセトニトリル:水と0.1%塩酸変性剤)で精製し、tert−ブチル4−[4−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−メチル−ピラゾール−1−イル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート及びtert−ブチル4−[4−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−5−メチル−ピラゾール−1−イル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(位置異性体の混合物)を得た(184.3mg、27%)。ESI−MS m/z 計算値 771.27924, 実測値 772.7 (M+1)
+;保持時間: 1.85分(LC法G).
ステップ2:2−クロロ−N−[1−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチル]−3−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド及び2−クロロ−N−[1−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチル]−5−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(位置異性体の混合物)
フラスコに、tert−ブチル4−[4−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−メチル−ピラゾール−1−イル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート及びtert−ブチル4−[4−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−5−メチル−ピラゾール−1−イル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(位置異性体の混合物)(81mg、0.1049mmol)、ジクロロメタン(3mL)及びトリフルオロ酢酸(450μL、5.841mmol)を加えた。この反応物を室温で90分間撹拌した。その反応物を蒸発させた。その残渣を2Mの炭酸カリウムで洗浄し、酢酸エチルで抽出した。この有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、2−クロロ−N−[1−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチル]−3−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド及び2−クロロ−N−[1−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチル]−5−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(位置異性体の混合物)を得た(70mg、99%)。ESI−MS m/z 計算値 671.2268, 実測値 672.2 (M+1)
+;保持時間: 1.64分(LC法B).
ステップ3:21,21,23−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物76)及び12,21,21−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物71)
2−クロロ−N−[1−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチル]−3−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド及び2−クロロ−N−[1−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチル]−5−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(位置異性体の混合物)(70mg、0.1041mmol)に、炭酸カリウム(72mg、0.5210mmol)、フッ化セシウム(36mg、0.2370mmol)、及びジメチルスルホキシド(800μL)を加えた。この反応物を150℃で一夜加熱した。この反応物を室温に冷却し、濾過し、HPLC(20%〜80%アセトニトリルを含む水と0.1%塩酸変性剤)で精製し、最初に溶出するピークとして、12,21,21−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物71)を得(16.6mg、50%)、
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.25 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.21 (dd, J = 4.5, 2.8 Hz, 1H), 7.85 − 7.74 (m, 1H), 6.92 (dd, J = 8.3, 4.4 Hz, 1H), 6.11 (dd, J = 2.7, 1.5 Hz, 1H), 4.31 (q, J = 6.4, 5.9 Hz, 3H), 4.10 (dd, J = 11.9, 6.8 Hz, 1H), 2.85 (t, J = 10.1 Hz, 1H), 2.67 (bs, 1H), 2.39 (s, 3H), 2.15 − 2.02 (m, 4H), 1.83 (dd, J = 11.8, 5.6 Hz, 1H), 1.58 (d, J = 6.7 Hz, 4H), 1.51 (d, J = 5.9 Hz, 5H), 1.19 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 1.02 − 0.93 (m, 2H), 0.93 − 0.85 (m, 2H), 0.13 (s, 1H), ESI−MS m/z 計算値 635.2502, 実測値 636.4 (M+1)
+;保持時間: 2.14分(LC法B)、2番目に溶出するピークとして、21,21,23−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物76)を得た(4.2mg、13%)。ESI−MS m/z 計算値 635.2502, 実測値 636.3 (M+1)
+;保持時間: 2.08分(LC法B)
実施例132:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物74)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物75)の調製
ステップ1:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物74)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物75)
ラセミ12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(36mg、0.05607mmol)を、50mL/分で、5%〜60%メタノール(20mMのNH
3)を含む二酸化炭素の移動相の勾配で、ChiralPak AS−H(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物74)(9.76mg、54%)をオフホワイトの固体として得、ESI−MS m/z 計算値 635.21375, 実測値 636.2 (M+1)
+;保持時間: 2.0分(LC法E)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5(10),6,8,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物75)(11.29mg、63%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 635.21375, 実測値 636.2 (M+1)
+;保持時間: 2.0分(LC法E).
実施例133:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物78)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(6−スルファモイル−2−ピリジル)ブタ−3−イニル]ピロリジン−1−カルボキシレート
6−ブロモピリジン−2−スルホンアミド(840mg、3.543mmol)、トランス−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(125mg、0.1781mmol)及びヨード銅(34mg、0.1785mmol)を順に丸底フラスコに加えた。この容器に、その後無水N,N−ジメチルホルムアミド(11mL)を加え、窒素下、ゴムセプタムで密封した後、ジイソプロピルアミン(1000μL、7.135mmol)を加えた。次に、tert−ブチル4−ブタ−3−イニル−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.15g、4.575mmol)を含む3mLのN,N−ジメチルホルムアミドを加え、その反応混合物を油浴中、窒素雰囲気下、2時間100℃に加熱した。その残渣を酢酸エチルで希釈し、水(2×50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。有機層を合わせ、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮してオレンジ色の残渣を得、これをシリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから90%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、薄黄色泡状物として、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(6−スルファモイル−2−ピリジル)ブタ−3−イニル]ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(1.4g、97%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.04 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 7.9, 0.8 Hz, 1H), 7.67 (dd, J = 7.7, 3.5 Hz, 1H), 7.53 (s, 2H), 3.63 (dd, J = 18.0, 9.0 Hz, 1H), 2.88 (q, J = 10.5 Hz, 1H), 2.58 − 2.52 (m, 1H), 2.24 (s, 1H), 1.94 (dd, J = 20.1, 6.4 Hz, 1H), 1.64 (dd, J = 14.1, 7.0 Hz, 2H), 1.50 (dd, J = 22.0, 9.7 Hz, 1H), 1.39 (dd, J = 18.3, 9.6 Hz, 13H), 1.26 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 407.18787, 実測値 408.2 (M+1)
+;保持時間: 1.77分(LC法E).
ステップ2:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(6−スルファモイル−2−ピリジル)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(6−スルファモイル−2−ピリジル)ブタ−3−イニル]ピロリジン−1−カルボキシレート(1.1g、2.699mmol)に酸化白金(61.29mg、0.2699mmol)、続いてメタノール(11.00mL)を加え、その混合物を窒素に続いて水素でパージし、水素バルーンで蓋をして4時間撹拌した。さらなる酸化白金(61.29mg、0.2699mmol)を加え、1時間撹拌した。この反応混合物をセライトで濾過し、過剰のメタノールで洗浄した後、その濾液を濃縮した。その残渣を、その後シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、黄色泡状物として、少量のオレフィン中間体が混入したtert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(6−スルファモイル−2−ピリジル)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(1.10g、99%)を得、これを直接次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 411.21918, 実測値 412.2 (M+1)
+;保持時間: 1.85分(LC法E).
ステップ3:tert−ブチル4−[4−[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(685mg、1.823mmol)及びカルボニルジイミダゾール(296mg、1.825mmol)をテトラヒドロフラン(11mL)中で混合し、50℃で90分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(6−スルファモイル−2−ピリジル)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(500mg、1.215mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(455μL、3.043mmol)を加え、その反応物を50℃で18時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。これらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから75%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、オフホワイトの固体として、tert−ブチル4−[4−[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(165mg、35%)。ESI−MS m/z 計算値 768.2684, 実測値 769.2 (M+1)
+;保持時間: 2.13分(LC法G).
ステップ4:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物78)
tert−ブチル4−[4−[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(125mg、0.1625mmol)をジクロロメタン(2.5mL)に溶解し、この混合物に塩酸(ジオキサン中4M 1.5mL、6.000mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。この混合物を減圧下濃縮乾固し、炭酸カリウム(135mg、0.9768mmol)、フッ化セシウム(40mg、0.2633mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(2.5mL)とバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、150℃に加熱し、20時間撹拌した。室温まで冷却し、その混合物を濾過し、その後、逆相分取クロマトグラフィーにより、C
18カラム(30%〜99%アセトニトリルを含む水(5mM塩酸))を使用して精製し、白色固体として、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物78)を得た(37.67mg、37%)。ESI−MS m/z 計算値 632.23926, 実測値 633.2 (M+1)
+;保持時間: 1.92分(LC法G).
実施例134:21,21,23−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物80)及び21,21,23−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物81)の調製
ステップ1:21,21,23−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物80)及び21,21,23−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物81)
21,21,23−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(12mg、0.01888mmol)を、50mL/分で、20%〜25%メタノール(20mMのNH
3)を含む二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×21mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=50%メタノールを含むジメチルスルホキシドの4mg/mL溶液950μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、21,21,23−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物80)を得(3.3mg、55%)、ESI−MS m/z 計算値 635.2502, 実測値 636.3 (M+1)
+;保持時間: 2.95分(LC法D)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、21,21,23−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物81)を得た(3.8mg、63%)。ESI−MS m/z 計算値 635.2502, 実測値 636.3 (M+1)
+;保持時間: 2.95分(LC法D).
実施例135:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物86)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物87)の調製
ステップ1:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物86)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物87)
ラセミ12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(34.9mg、0.05516mmol)を、10mL/分で、25%アセトニトリル:メタノール(90:10、変性剤なし)、75%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×10mm)、カラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=約24mg/mLのアセトニトリル:メタノール(90:10)溶液70μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物86)(13.11mg、74%)を白色固体として得、
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.74 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.08 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.12 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.32 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.87 (s, 2H), 2.84 − 2.77 (m, 1H), 2.67 (t, J = 12.6 Hz, 1H), 2.16 (dd, J = 11.5, 5.3 Hz, 1H), 2.08 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.98 − 1.85 (m, 2H), 1.61 (s, 1H), 1.53 (t, J = 24.3 Hz, 8H), 1.45 (s, 1H), 1.03 (dd, J = 12.9, 7.3 Hz, 1H), 0.96 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 0.92 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 0.89 (s, 2H), ESI−MS m/z 計算値 632.23926, 実測値 633.2 (M+1)
+;保持時間: 1.88分(LC法G)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物87)(12.96mg、74%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 632.23926, 実測値 633.2 (M+1)
+;保持時間: 1.92分(LC法G).
実施例136:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,20−テトラアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5(10),6,8,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物90)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(5−スルファモイル−2−ピリジル)オキシ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
窒素雰囲気下、tert−ブチル4−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(400mg、1.554mmol)を含む撹拌N,N−ジメチルホルムアミド(4.0mL)に、NaH(125mg、3.125mmol)を少しずつ加え(注意:ガスの発生)、この混合物を室温で20分間撹拌した。6−クロロピリジン−3−スルホンアミド(296mg、1.537mmol)をその後加え、得られた混合物を室温で140分間撹拌した後、NaH(62mg、1.550mmol)を加え(注意:ガスの発生)、得られた混合物を、還流冷却器を取り付けた後に、100℃に20時間加熱した。さらなる6−クロロピリジン−3−スルホンアミド(145mg、0.750mmol、NaH(62mg、1.55mmol)を加え、105℃に20時間加熱した。この混合物をその後1Nのクエン酸に注ぎ、酢酸エチル(2×)で抽出した。有機画分を合わせ、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、黄色油まで濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから65%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(5−スルファモイル−2−ピリジル)オキシ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(50.36mg、8%)。ESI−MS m/z 計算値 413.19846, 実測値 414.2 (M+1)
+;保持時間: 1.81分(LC法E).
ステップ2:tert−ブチル4−[3−[[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]オキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(69mg、0.1836mmol)及びカルボニルジイミダゾール(30mg、0.1850mmol)をテトラヒドロフラン(1.108mL)中で混合し、室温で90分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(5−スルファモイル−2−ピリジル)オキシ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(50.36mg、0.1218mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(50μL、0.3343mmol)を加え、その反応物を50℃で18時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。これらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから75%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、オフホワイトの固体として、tert−ブチル4−[3−[[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]オキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(71mg、76%)。ESI−MS m/z 計算値 770.2476, 実測値 771.2 (M+1)
+;保持時間: 2.11分(LC法E).
ステップ3:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,20−テトラアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5(10),6,8,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物90)
tert−ブチル4−[3−[[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]オキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(71mg、0.09206mmol)をジクロロメタン(1.5mL)に溶解し、この混合物に、塩酸(ジオキサン中4M)(4M 800μL、3.200mmol)を加え、その混合物を室温で30分間撹拌した。この混合物を減圧下濃縮乾固し、酢酸エチルに再溶解し、その後2Mの炭酸ナトリウム水溶液(5mL)を加え、pH約10を与えた。その有機層を酢酸エチル(2×10mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発乾固した。得られた物質と、炭酸カリウム(69mg、0.4993mmol)、フッ化セシウム(23mg、0.1514mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(1.5mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、155℃に加熱し、24時間撹拌した。室温まで冷却し、濾過し、その後、逆相分取クロマトグラフィーにより、C
18カラム(30%〜99%アセトニトリルを含む水(5mM塩酸))を使用して精製し、オフホワイトの固体として、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,20−テトラアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(21),5(10),6,8,19,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物90)を得た(3.95mg、7%)。ESI−MS m/z 計算値 634.2185, 実測値 635.2 (M+1)
+;保持時間: 2.27分(LC法E).
実施例137:12,21,21−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物91)及び12,21,21−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物92)の調製
ステップ1:12,21,21−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物91)及び12,21,21−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物92)
ラセミ12,21,21−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(35mg、0.05506mmol)を、20%〜30%メタノール(20mMのNH
3)を含む二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×10mm)、カラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,21,21−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物91)を得(12.1mg、69%)、ESI−MS m/z 計算値 635.2502, 実測値 636.3 (M+1)
+;保持時間: 3.04分(LC法G)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,21,21−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物92)を得た(8.9mg、51%)。ESI−MS m/z 計算値 635.2502, 実測値 636.3 (M+1)
+;保持時間: 3.03分(LC法G).
実施例138:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,20−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物93)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(4−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロピリジン−4−スルホンアミド(300mg、1.557mmol)、tert−ブチル4−(3−アミノプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(399.2mg、1.557mmol)、
ナトリウムtert−ブトキシド(224.4mg、2.335mmol)及びクロロ(2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(202.8mg、0.3114mmol)を含むジオキサン(5.000mL)溶液を窒素でパージすることにより脱気し、その混合物を室温で2時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブライン溶液で洗浄した。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた褐色残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノールを含むジクロロメタンの勾配を使用して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(4−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(175mg、27%、tert−ブチル4−[3−[ビス(4−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートとの1:1混合物)を薄褐色粘着性固体として得、これを直接次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 412.21442, 実測値 413.6 (M+1)
+;保持時間: 0.5分(LC法A).
ステップ2:tert−ブチル4−[3−[[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(154.8mg、0.4120mmol)及びカルボニルジイミダゾール(66.81mg、0.4120mmol)をテトラヒドロフラン(2.0mL)中で混合し、50℃で90分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(4−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(85mg、0.2060mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(47.04mg、46.21μL、0.3090mmol)を加え、その反応物を50℃で18時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液、続いてブラインで洗浄した。それらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた褐色残渣を、逆相HPLC−MS法により、20%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)、tert−ブチル4−[3−[[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(45.6mg、29%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.33 − 8.28 (m, 1H), 8.28 − 8.12 (m, 2H), 7.70 (dd, J = 8.2, 4.3 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 5.95 (t, J = 2.7 Hz, 1H), 4.39 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.77 − 3.68 (m, 1H), 3.68 − 3.52 (m, 1H), 3.38 (s, 2H), 2.85 (t, J = 11.7 Hz, 1H), 2.23 − 2.11 (m, 1H), 2.09 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.94 − 1.79 (m, 1H), 1.75 − 1.56 (m, 2H), 1.43 (s, 12H), 1.35 (s, 2H), 1.26 (s, 3H), 1.07 − 0.97 (m, 2H), 0.73 (s, 2H). ESI−MS m/z 計算値 769.2636, 実測値 770.4 (M+1)
+;保持時間: 0.77分(LC法A).
ステップ3:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,20−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物93)
tert−ブチル4−[3−[[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(50mg、0.06491mmol)のジクロロメタン(416.7μL)及びトリフルオロ酢酸(74.01mg、49.67μL、0.6491mmol)溶液を、室温で4時間撹拌した。これらの溶媒を除去し、その残渣を酢酸エチルに溶解した。2mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、その有機層を収集し、溶媒を除去し、その後真空下乾燥した。得られた残渣をジメチルスルホキシド(2.500mL)に溶解し、3Åモレキュラーシーブを加え、その反応混合物を10分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(29.58mg、0.1947mmol)及び炭酸カリウム(26.91mg、0.1947mmol)を加え、その反応混合物を130℃で一夜加熱した。この反応混合物を、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MS法により、20%〜80%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(0.05%塩酸)、移動相B=アセトニトリル)、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ6−チア−3,9,11,18,20−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物93)(12.3mg、30%)を薄黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.39 − 8.22 (m, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.94 (s, 2H), 7.61 (s, 1H), 7.20 (s, 1H), 6.98 (s, 1H), 5.91 (s, 1H), 4.37 (s, 2H), 3.47 (d, J = 13.7 Hz, 2H), 3.01 (d, J = 43.7 Hz, 2H), 2.20 (s, 1H), 2.08 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.86 (s, 2H), 1.71 (s, 2H), 1.65 (s, 3H), 1.61 (s, 3H), 1.30 (d, J = 39.7 Hz, 2H), 1.05 − 0.98 (m, 2H), 0.74 (s, 2H). ESI−MS m/z 計算値 633.2345, 実測値 634.4 (M+1)+;保持時間: 1.75分(LC法B).
実施例139:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,21−テトラアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物94)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−[(5−スルファモイル−2−ピリジル)オキシ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
窒素雰囲気下、20mLのバイアル内で、tert−ブチル4−(4−ヒドロキシブチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(800mg、2.948mmol)を含む撹拌N,N−ジメチルホルムアミド(8mL)に、NaH(240mg、6.001mmol)を少しずつ加え(注意:ガスの発生)、この混合物を室温で20分間撹拌した。6−クロロピリジン−3−スルホンアミド(570mg、2.959mmol)をその後加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した後、NaH(120mg、3.000mmol)を加え(注意:ガスの発生)、このバイアルに蓋をし、得られた混合物を100℃に20時間加熱した。さらなる6−クロロピリジン−3−スルホンアミド(145mg、0.750mmol)及びNaH(62mg、1.55mmol)を加え、105℃に48時間加熱した。この混合物をその後1Nのクエン酸に注ぎ、酢酸エチル(2×)で抽出した。有機画分を合わせ、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、黄色油まで濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから65%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製した後、100%ジクロロメタンから15%メタノールを含むジクロロメタンまでの勾配を使用したシリカゲルでの2回目の精製により、透明粘稠油として、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−[(5−スルファモイル−2−ピリジル)オキシ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(335mg、27%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.54 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.10 − 7.95 (m, 1H), 7.44 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 6.98 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 4.32 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.55 (dd, J = 17.1, 6.9 Hz, 1H), 2.78 (q, J = 10.5 Hz, 1H), 2.19 − 2.01 (m, 1H), 1.95 − 1.80 (m, 1H), 1.76 − 1.68 (m, 2H), 1.44 (d, J = 12.1 Hz, 2H), 1.40 − 1.36 (m, 12H), 1.32 (d, J = 17.3 Hz, 3H), 1.24 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 427.21408, 実測値 428.2 (M+1)
+;保持時間: 1.87分(LC法E).
ステップ2:tert−ブチル4−[4−[[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]オキシ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(437.0mg、1.163mmol)及びカルボニルジイミダゾール(190.0mg、1.172mmol)をテトラヒドロフラン(7.260mL)中で混合し、50℃で90分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−[(5−スルファモイル−2−ピリジル)オキシ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(330mg、0.7718mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(322.6mg、316.9μL、2.119mmol)を加え、その反応物を50℃で20時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。これらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから55%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製した後、100%ジクロロメタンから15%メタノールを含むジクロロメタンまでの勾配を使用したシリカゲルでの2回目の精製により、薄黄色固体として、tert−ブチル4−[4−[[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]オキシ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(350mg、58%)。ESI−MS m/z 計算値 784.2633, 実測値 785.2 (M+1)
+;保持時間: 2.19分(LC法G).
ステップ3:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,21−テトラアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物94)
tert−ブチル4−[4−[[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]オキシ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(350mg、0.4457mmol)をジクロロメタン(7.5mL)に溶解し、この混合物に、塩酸(ジオキサン中4M 4.0mL、16.00mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。この混合物を減圧下濃縮乾固し、酢酸エチルに再溶解し、その後2Mの炭酸ナトリウム水溶液(5mL)を加え、pH約10を与えた。酢酸エチル(2×10mL)で抽出し、有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発乾固した。得られた物質と、炭酸カリウム(310mg、2.243mmol)、フッ化セシウム(105mg、0.6912mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(7.5mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、150℃に加熱し、20時間撹拌した。室温に冷却し、その混合物を濾過し、酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから55%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、オフホワイトの固体として、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,21−テトラアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物94)を得た(76.3mg、26%)。ESI−MS m/z 計算値 648.2342, 実測値 649.2 (M+1)
+;保持時間: 2.41分(LC法E).
実施例140:(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−4−メチル−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(塩酸塩)(化合物97)の調製
ステップ1:1−ベンジル−4−メチル−ピロリジン−2−オン
100mLのフラスコに、窒素下で4−メチルピロリジン−2−オン(1.52g、15.33mmol)及び無水テトラヒドロフラン(30mL)を充填した。その混合物を氷浴中で冷却し、NaH(60%w/w 811.9mg、20.30mmol)を少しずつ加えた。かなりの発泡が認められ、この反応物は撹拌が困難なスラリーになった。追加量のテトラヒドロフラン(10mL)を加えることで撹拌を容易にした。この混合物を、冷却浴中で1.5時間撹拌した。臭化ベンジル(2.2mL、18.50mmol)をシリンジを通して滴下した。その混合物を冷却浴内で撹拌し、この冷却浴を一夜室温までゆっくりと加温した。29時間後、この反応物を氷/水に注いだ。その生成物を酢酸エチル(2×75mL)で抽出し、その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残渣をジクロロメタンに溶解し、シリカゲルのクロマトグラフィーにより、酢酸エチル(0%〜100%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製し、1−ベンジル−4−メチル−ピロリジン−2−オン(2.52g、87%)を微褐色油として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.37 − 7.17 (m, 5H), 4.44 (s, 2H), 3.36 (dd, J = 9.6, 7.7 Hz, 1H), 2.82 (dd, J = 9.6, 6.0 Hz, 1H), 2.61 (dd, J = 16.6, 8.6 Hz, 1H), 2.40 (ddtd, J = 8.6, 7.8, 6.9, 6.0 Hz, 1H), 2.08 (dd, J = 16.6, 6.9 Hz, 1H), 1.07 (d, J = 6.8 Hz, 3H). ESI−MS m/z 計算値 189.11537, 実測値 190.1 (M+1)
+;保持時間: 1.16分(LC法B).
ステップ2:1−ベンジル−3−(3,3−ジメチルブチル)−4−メチル−ピロリジン−2−オン
100mLの丸底フラスコを真空下ヒートガンで乾燥し、窒素を充填した。このフラスコに、1−ベンジル−4−メチル−ピロリジン−2−オン(542mg、2.864mmol)及び無水テトラヒドロフラン(8mL)を充填した。−78℃に冷却した後、n−ブチルリチウムの溶液(ヘキサン中2.5M 1.3mL、3.250mmol)を滴下して、赤色溶液の形成を誘導した。−78℃で30分間撹拌した後、1−ブロモ−3,3−ジメチル−ブタン(450μL、3.195mmol)を滴下した。その混合物を冷却浴内で撹拌し、この冷却浴をその後ゆっくりと室温まで加温した。22時間後、この混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を加えてクエンチした。この生成物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。0%〜40%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配を使用したシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより、1−ベンジル−3−(3,3−ジメチルブチル)−4−メチル−ピロリジン−2−オン(342mg、44%)を無色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 273.20926, 実測値 274.2 (M+1)
+;保持時間: 2.03分(LC法B).
ステップ3:3−(3,3−ジメチルブチル)−4−メチル−ピロリジン−2−オン
1−ベンジル−3−(3,3−ジメチルブチル)−4−メチル−ピロリジン−2−オン(342mg、1.251mmol)を充填した窒素パージした50mLのフラスコに、プロパン−1−アミン(6mL)及びエタン−1,2−ジアミン(500μL、7.479mmol)を充填した。この溶液を−30℃に冷却し、リチウムワイヤのストリップ(6cm、6つの小片に切断し、ヘキサンですすいで余分な油を除去したもの)を加えた。このフラスコにセプタムを再度取り付け、この反応混合物を激しく撹拌し、−20℃まで少し加温した。最終的にリチウムワイヤの周囲が青色に発色し、青色が少し溶液に染み出し、この溶液が濃青色のままになるまでこの反応物を撹拌した(約20分)。水(約15mL)を加え、より大きなリチウム片を取り除き、その混合物を室温まで加温し、10分間撹拌した。この粗製混合物を酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、粗製3−(3,3−ジメチルブチル)−4−メチル−ピロリジン−2−オン(388mg、169%)を黄色油として得、これをさらに精製することなく使用した。ESI−MS m/z 計算値 183.16231, 実測値 184.1 (M+1)
+;保持時間: 1.43分(LC法B).
ステップ4:(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−4−メチル−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(塩酸塩)(化合物97)
粗製3−(3,3−ジメチルブチル)−4−メチル−ピロリジン−2−オン(22mg、0.1200mmol)を充填したバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(25mg、0.05373mmol)、(5−ジフェニルホスファニル−9,9−ジメチル−キサンテン−4−イル)−ジフェニル−ホスファン(8mg、0.01383mmol)、(1E,4E)−1,5−ジフェニルペンタ−1,4−ジエン−3−オン;パラジウム(13mg、0.01420mmol)、Cs
2CO
3(23mg、0.07059mmol)及びジオキサン(1mL)を加えた。その上部空間を窒素でパージし、このバイアルに蓋をして、その反応混合物を120℃で18時間撹拌した。室温に冷却した後、この粗製混合物を酢酸エチル(約30mL)で希釈し、1.0Mのクエン酸水溶液(5mL)で洗浄した。この有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。その粗製残渣を最少量のジメチルスルホキシド(0.4〜1mL)に取り、HPLC精製(C
18逆相、1%〜99%アセトニトリルを含む水と塩酸変性剤)に供した。これらの純粋な画分を次いで真空中で濃縮し、その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜70%酢酸エチルを含むヘキサン)によりさらに精製して、(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−4−メチル−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(塩酸塩)(化合物97)(2mg、6%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 596.31445, 実測値 597.2 (M+1)
+;保持時間: 2.32分(LC法B).
実施例141:(14S)−12,12−ジメチル−8−{3−[(1−メチルシクロヘキシル)メチル]−2−オキソピロリジン−1−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物101)の調製
ステップ1:1−ベンジル−3−ジエトキシホスホリル−ピロリジン−2−オン
250mLのフラスコ内で、LDA(2.0M 30mL、60.00mmol)の撹拌脱水テトラヒドロフラン(140mL)溶液に、窒素下、−78℃にて、1−ベンジルピロリジン−2−オン(5.000g、28.53mmol)の脱水テトラヒドロフラン(5mL)溶液を5分かけて滴下した。このオレンジ色の溶液を1時間撹拌し、1−[クロロ(エトキシ)ホスホリル]オキシエタン(5.170g、29.96mmol)を含む脱水テトラヒドロフラン(5mL)溶液を5分かけて滴下した。この反応物を周囲温度まで加温し、18時間撹拌した。この反応物を冷氷水(50mL)でクエンチし、1.0Mの塩酸水溶液を加えて約pH=2.0に酸性化した。この水層を分離し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、減圧下濃縮して、粗生成物を得た(8.74g)。フラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーによる精製により(最初に10%〜100%酢酸エチルを含むヘキサンで40分間試行したが、物質が生じなかったため、0%〜10%メタノールを含むCH
2Cl
2に切り替えて生成物を溶出させた)、所望の1−ベンジル−3−ジエトキシホスホリル−ピロリジン−2−オン(3.31g、37%)をオレンジ色の粘稠油として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.38 − 7.31 (m, 2H), 7.31 − 7.25 (m, 1H), 7.25 − 7.21 (m, 2H), 4.49 (dd, J = 15.1, 1.4 Hz, 1H), 4.30 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 4.15 − 3.98 (m, 4H), 3.31 − 3.14 (m, 3H), 2.34 − 2.19 (m, 1H), 2.19 − 2.04 (m, 1H), 1.22 (2組のt, J = 7.2 Hz, 6H). ESI−MS m/z 計算値 311.12863, 実測値 312.2 (M+1)
+;保持時間: 0.93分(LC法B).
ステップ2:1−ベンジル−3−[(1−メチルシクロヘキシル)メチレン]ピロリジン−2−オン
50mLのフラスコ内で、1−ベンジル−3−ジエトキシホスホリル−ピロリジン−2−オン(300mg、0.9637mmol)の撹拌脱水テトラヒドロフラン(10mL)溶液に、水素化ナトリウム(42.40mg、47.11μL、1.060mmol、鉱油中60%分散)を3回に分け(ガスの発生を軽減するため)、窒素下、5℃(氷水浴)で加えた。10分間撹拌した後、1−メチルシクロヘキサンカルバルデヒド(182.5mg、1.446mmol)の脱水テトラヒドロフラン(2mL)溶液を3分かけて滴下した。次に、その温度で3時間撹拌し、飽和NH
4Cl溶液(15mL)でクエンチした。これらの層を分離し、その水層を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機物を水(15mL)及びブライン(15mL)で順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、粗製オレフィン生成物を得た。この粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、5%〜60%酢酸エチルを含むヘキサンで溶出して精製した。E及びZ異性体が一緒に溶出した。揮発性物質の除去により、1−ベンジル−3−[(1−メチルシクロヘキシル)メチレン]ピロリジン−2−オン(265mg、97%)を黄色粘稠油ならびにE及びZ異性体の混合物として得た。ESI−MS m/z 計算値 283.1936, 実測値 284.2 (M+1)
+;保持時間: 1.98分(LC法B).
ステップ3:1−ベンジル−3−[(1−メチルシクロヘキシル)メチル]ピロリジン−2−オン
50mLの三口フラスコに、窒素下で、E及びZ異性体の混合物としての1−ベンジル−3−[(1−メチルシクロヘキシル)メチレン]ピロリジン−2−オン(260mg、0.9174mmol)及び無水メタノール(15mL)を充填した。このフラスコを窒素でパージした後、パラジウム(100mg、0.09397mmol、活性炭上10%)を窒素下で加え、水素(バルーン)下、50℃で2日間撹拌した。この反応物を周囲温度まで放冷し、そのフラスコを水素でパージし、次いでセライトのパッドで濾過した。その濾液を濃縮して粗製1−ベンジル−3−[(1−メチルシクロヘキシル)メチル]ピロリジン−2−オン(138mg、53%)を褐色ガムとして得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
ESI−MS m/z 計算値 285.20926, 実測値 286.3 (M+1)
+;保持時間: 1.98分(LC法B).
ステップ4:3−[(1−メチルシクロヘキシル)メチル]ピロリジン−2−オン
50mLのフラスコに、窒素下で、1−ベンジル−3−[(1−メチルシクロヘキシル)メチル]ピロリジン−2−オン(164mg、0.5746mmol)、プロパン−1−アミン(5mL)、及びエタン−1,2−ジアミン(250μL、3.740mmol)をこの順に周囲温度で充填した。この溶液を−35℃に冷却し(ドライアイス−アセトン浴、1つまたは2つのドライアイスパレットを断続的に加えて温度を一定に保った)、リチウム(40mg、5.763mmol、ワイヤ、ヘキサンで簡単にすすいだ後、新たに小片に切断したもの)を一度に加えた。このリチウムの小片の周りに青色が発色し始め、濃青色が1時間後に永続的になった。この反応物を−35℃にて飽和塩化アンモニウム(5mL)でクエンチし、その反応物を周囲温度まで加温した。揮発性物質を減圧下除去し、その水性残渣を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、揮発性物質を減圧下除去した。真空下乾燥すると、白色半固体として粗製3−[(1−メチルシクロヘキシル)メチル]ピロリジン−2−オン(78mg、70%)が得られ、さらに精製することなく使用した。ESI−MS m/z 計算値 195.16231, 実測値 196.1 (M+1)
+;保持時間: 1.47分(LC法B).
ステップ5:(14S)−12,12−ジメチル−8−{3−[(1−メチルシクロヘキシル)メチル]−2−オキソピロリジン−1−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物101)
4mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(25mg、0.05373mmol)、3−[(1−メチルシクロヘキシル)メチル]ピロリジン−2−オン(10mg、0.05120mmol)、Pd
2(dba)
3(8mg、0.008736mmol)、Xantphos(5mg、0.008641mmol)、炭酸セシウム(87.52mg、0.2686mmol)及び無水ジオキサン(0.4mL)を充填した。この混合物に窒素を1〜2分間注入し、蓋をして、120℃で15時間撹拌した。この反応物をジメチルスルホキシド(1000μL)で希釈し、精密濾過し、アセトニトリルを含む水の勾配(15分で1%〜99%)及び変性剤として塩酸を使用した逆相分取HPLC(C
18)に供した。これらの純粋な画分を収集して合わせ、少量のブラインを加え、これらの有機溶媒を蒸発させた。その生成物をジクロロメタンで抽出し、その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、その後濾過した。その濾液を蒸発させたところ、10mgの固体が得られた。この生成物をさらにシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(30分で0%〜5%)を含むジクロロメタンの勾配を使用して精製し、(14S)−12,12−ジメチル−8−{3−[(1−メチルシクロヘキシル)メチル]−2−オキソピロリジン−1−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物101)(6.4mg、19%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.41 (s, 1H), 7.68 (dd, J = 8.5, 1.4 Hz, 1H), 7.61 − 7.47 (m, 2H), 7.04 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.97 (ブロード d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.11 − 3.65 (m, 3H), 3.10 (br s, 1H), 2.94 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.75 − 2.57 (m, 2H), 2.43 − 2.28 (m, 1H), 2.10 (br s, 1H), 2.02 − 1.93 (m, 1H), 1.89 − 1.64 (m, 3H), 1.64 − 1.37 (m, 13H), 1.35 − 1.10 (m, 8H), 0.89 (d, J = 1.7 Hz, 3H). ESI−MS m/z 計算値 608.31445, 実測値 609.3 (M+1)
+;保持時間: 2.34分(LC法B).
実施例142:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,21−テトラアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物103)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,21−テトラアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物104)の調製
ステップ1:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,21−テトラアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物103)及び12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,21−テトラアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物104)
ラセミ12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,21−テトラアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(71mg、0.1095mmol)を、10mL/分で8.0分にわたり、42%アセトニトリル/メタノール(90:10)/58%二酸化炭素の移動相で、ChiralCel OD−H(250×10mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=24mg/mLのアセトニトリル/メタノール(90:10)溶液70μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,21−テトラアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物103)(19.77mg、56%)を白色固体として得、ESI−MS m/z 計算値 648.2342, 実測値 649.2 (M+1)
+;保持時間: 2.38分(LC法E)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,21−テトラアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物104)(20.25mg、57%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.46 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 2H), 7.88 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.41 (dd, J = 8.3, 5.3 Hz, 1H), 2.07 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 2.04 − 1.98 (m, 1H), 1.73 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 1.67 (dd, J = 7.9, 4.9 Hz, 1H), 1.64 − 1.55 (m, 1H), 1.51 (d, J = 11.5 Hz, 9H), 1.16 (dd, J = 9.6, 1.7 Hz, 1H), 1.06 − 0.97 (m, 1H), 0.95 (d, J = 4.3 Hz, 2H), 0.88 (s, 2H), 0.86 − 0.77 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 648.2342, 実測値 649.2 (M+1)
+;保持時間: 2.38分(LC法E).
実施例143:8,8−ジメチル−12−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18λ
6−チア−2,9,11,17,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.05,9.010,15]トリコサ−1(23),10(15),11,13,19,21−ヘキサエン−16,18,18−トリオン(化合物108)、8,8−ジメチル−12−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18λ
6−チア−2,9,11,17,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.05,9.010,15]トリコサ−1(23),10(15),11,13,19,21−ヘキサエン−16,18,18−トリオン(エナンチオマー1)(化合物116)及び8,8−ジメチル−12−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18λ
6−チア−2,9,11,17,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.05,9.010,15]トリコサ−1(23),10(15),11,13,19,21−ヘキサエン−16,18,18−トリオン(エナンチオマー2)(化合物117)の調製
ステップ1:2−(1−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−イル)アセトニトリル
n−ブチルリチウム(2.5M 127mL、317.5mmol)を−78℃で冷却した脱水テトラヒドロフラン(270mL)に滴下した。その内部温度は、添加の間−65℃未満に維持した。次に、アセトニトリル(13.13g、16.7mL、319.8mmol)をゆっくりと加え、その内部温度を−70℃未満に維持した。アセトニトリルの半分を加えた後、リチウム化アセトニトリルの白色沈殿が認められた。−78℃で30分後、2,2−ジメチル−1−オキシド−3,4−ジヒドロピロール−1−イウム(11.20g、99mmol)の脱水テトラヒドロフラン(15mL)溶液を、内部温度が−70℃よりも高くならない速度で加えた。その黄色懸濁液を−78℃で1時間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム溶液(150mL)でクエンチした。室温まで加温した後、それら2層を分離した。その水層を酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、粗製2−(1−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−イル)アセトニトリル(17g、
1H NMRによる純度約80%、収率89%)を褐色油として得、これをさらに精製することなく直接次のステップに使用した。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.04 (s, 3H), 1.18 (s, 3H), 1.48−1.67 (m, 3H), 1.99−2.06 (m, 1H), 2.59 (d, J = 5.2Hz, 2H), 3.17−3.26 (m, 1H), 4.59 (br. s., 1H).
ステップ2:2−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)アセトニトリル
亜鉛(4.9g、0.6869mL、74.935mmol)を氷水浴中、2−(1−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−イル)アセトニトリル(1.8g、8.1707mmol)の酢酸(21mL)溶液に数回に分けて加え、その混合物を室温まで加温し、激しく撹拌し、30℃に6時間加熱した。その粗製混合物を濾過し、減圧下濃縮して粗生成物を得、これを5%重炭酸ナトリウム(100mL)で中和し、ジクロロメタン(2×100mL)で抽出した。有機物を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、粗生成物2−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)アセトニトリル(0.9g、70%)を淡黄色半固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 138.1157, 実測値 139.2 (M+1)
+;保持時間: 0.312分(LC法I).
ステップ3:tert−ブチル5−(シアノメチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
ジ−tert−ブチルジカーボネート(17.4g、18.32mL、79.73mmol)を、2−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)アセトニトリル(12g、純度51%、44.28mmol)及びトリエチルアミン(8.712g、12mL、86.10mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液に加えた。この反応物を室温で週末にかけて撹拌した。この反応混合物を減圧下濃縮してテトラヒドロフランを除去した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜20%酢酸エチルを含むヘプタンの勾配を使用して精製し、tert−ブチル5−(シアノメチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(9.5g、63%)を薄黄色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 238.326, 実測値 261.2 (M+Na)
+;保持時間: 2.12分(LC法I).
ステップ4:tert−ブチル5−(2−アミノエチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
250mLの丸底フラスコに、tert−ブチル5−(シアノメチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(9.1g、38.2mmol)、アンモニア(7Mのメタノール溶液10mL、70mmol)、メタノール(70mL)、及びラネーニッケル(水スラリー、約4g、正確に計量せずにへらで採取したもの)を充填した。この混合物を1気圧のH
2(バルーン)下、室温で3日間激しく撹拌した。さらなるラネーニッケル(水スラリー、約6g、正確に計量せずにへらで採取したもの)及びアンモニア(7Mのメタノール溶液10mL、70mmol)を加えた。この反応物を一夜撹拌した。この混合物を、酢酸エチルで洗浄しながらセライトのパッドを通して濾過した。その濾液を減圧下濃縮して黄色油を得たところ、これがtert−ブチル5−(2−アミノエチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートであった(8.16g、収率83%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) ppm 1.16−1.34 (m, 3H), 1.34−1.59 (m, 16H), 1.63−2.00 (m, 4H), 2.60−2.75 (m, 2H), 3.73−3.90 (m, 0.3H), 3.90−4.05 (m, 0.6H).2つの回転異性体が認められた。ESI−MS m/z 計算値 242.358, 実測値 243.2 (M+1)
+;保持時間: 1.74分(LC法H).
ステップ5:tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル5−(2−アミノエチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(500.0mg、2.063mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に、6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(302.8mg、1.719mmol)、続いて炭酸カリウム(712.9mg、5.158mmol)を加えた。そのフラスコにセプタムで蓋をし、油浴中、窒素バルーン下、90℃で14時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、その後酢酸エチルで希釈し、ブライン溶液で洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(428mg、62%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.48 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.18 (dd, J = 7.2, 3.3 Hz, 1H), 6.53 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.68 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 5.50 (s, 2H), 4.00 (q, J = 6.6 Hz, 1H), 3.48 (dq, J = 13.0, 6.9 Hz, 1H), 3.20 − 3.06 (m, 1H), 2.03 − 1.86 (m, 1H), 1.77 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 1.59 (dq, J = 14.4, 7.1 Hz, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.39 (s, 3H), 1.28 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 398.19876, 実測値 399.24 (M+1)
+;保持時間: 0.63分(LC法A).
ステップ6:tert−ブチル5−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(237.6mg、0.6323mmol)及びカルボニルジイミダゾール(102.5mg、0.6323mmol)をテトラヒドロフラン(3.0mL)中で混合し、50℃で90分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(210mg、0.5269mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(120.3mg、118.2μL、0.7904mmol)を加え、その反応物を室温で18時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノールを含むジクロロメタンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル5−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(321mg、81%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.22 (s, 1H), 8.14 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 14.9 Hz, 2H), 7.39 (d, J = 19.1 Hz, 1H), 6.54 (s, 1H), 6.06 (s, 1H), 5.89 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.36 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.90 (s, 1H), 3.29 (s, 1H), 3.09 (s, 1H), 2.08 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 1.86 (s, 4H), 1.69 (s, 1H), 1.52 (s, 1H), 1.37 (d, J = 37.2 Hz, 12H), 1.22 (s, 3H), 1.06 − 0.99 (m, 2H), 0.78 − 0.70 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 755.248, 実測値 756.2 (M+1)
+;保持時間: 0.87分(LC法A)
ステップ7:8,8−ジメチル−12−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18λ
6−チア−2,9,11,17,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.05,9.010,15]トリコサ−1(23),10(15),11,13,19,21−ヘキサエン−16,18,18−トリオン(化合物108)
tert−ブチル5−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(320mg、0.4231mmol)のジクロロメタン(2.667mL)及びトリフルオロ酢酸(482.4mg、323.8μL、4.231mmol)溶液を、室温で4時間撹拌した。これらの溶媒を除去し、その残渣を酢酸エチルに溶解した。2mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、その有機層を収集し、溶媒を除去し、その残渣を真空下乾燥した。上記残渣をジメチルスルホキシド(5mL)に溶解し、3Åモレキュラーシーブを加え、その反応混合物を10分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(192.8mg、1.269mmol)及び炭酸カリウム(175.4mg、1.269mmol)を加え、その反応混合物を130℃で24時間加熱した。この反応混合物を、セライトを通して濾過し、そのセライト床を酢酸エチルで洗浄した。その濾液をブライン溶液で再度洗浄し、その溶媒を除去した。得られた褐色残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、8,8−ジメチル−12−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18λ
6−チア−2,9,11,17,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.05,9.010,15]トリコサ−1(23),10(15),11,13,19,21−ヘキサエン−16,18,18−トリオン(化合物108)(145mg、55%)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 13.95 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.24 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.52 (dd, J = 8.3, 7.3 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.96 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.85 (s, 1H), 4.42 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 4.24 (s, 1H), 3.01 (s, 2H), 2.59 (d, J = 19.1 Hz, 1H), 2.32 (s, 1H), 2.10 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.91 (s, 2H), 1.60 (s, 3H), 1.13 (s, 3H), 1.06 − 1.00 (m, 2H), 0.77 − 0.70 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 619.2189, 実測値 620.06 (M+1)
+;保持時間: 1.87分(LC法B).
ステップ8:8,8−ジメチル−12−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18λ
6−チア−2,9,11,17,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.05,9.010,15]トリコサ−1(23),10(15),11,13,19,21−ヘキサエン−16,18,18−トリオン(エナンチオマー1)(化合物116)及び8,8−ジメチル−12−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18λ
6−チア−2,9,11,17,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.05,9.010,15]トリコサ−1(23),10(15),11,13,19,21−ヘキサエン−16,18,18−トリオン(エナンチオマー2)(化合物117)
ラセミ8,8−ジメチル−12−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18λ
6−チア−2,9,11,17,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.05,9.010,15]トリコサ−1(23),10(15),11,13,19,21−ヘキサエン−16,18,18−トリオン(化合物108)(145mg)を、70mL/分で、25%アセトニトリル/メタノール(90:10)/75%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=32mg/mLのアセトニトリル/メタノール(90:10)溶液500μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、8,8−ジメチル−12−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18λ
6−チア−2,9,11,17,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.05,9.010,15]トリコサ−1(23),10(15),11,13,19,21−ヘキサエン−16,18,18−トリオン(エナンチオマー1)(化合物116)を得(46.5mg、34%)、
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 13.88 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.24 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.52 (dd, J = 8.4, 7.3 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.50 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.96 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.89 (s, 1H), 4.48 − 4.38 (m, 2H), 4.24 (s, 1H), 3.01 (s, 2H), 2.59 (d, J = 23.4 Hz, 1H), 2.32 (s, 1H), 2.11 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.92 (brs, 2H), 1.61 (d, J = 6.7 Hz, 6H), 1.14 (brs, 2H), 1.07 − 1.00 (m, 2H), 0.79 − 0.71 (m, 2H), ESI−MS m/z 計算値 619.2189, 実測値 620.1 (M+1)
+;保持時間: 1.86分(LC法B)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、8,8−ジメチル−12−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18λ
6−チア−2,9,11,17,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.05,9.010,15]トリコサ−1(23),10(15),11,13,19,21−ヘキサエン−16,18,18−トリオン(エナンチオマー2)(化合物117)を得た(66.1mg、50%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 13.87 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.52 (s, 1H), 5.96 (s, 1H), 4.81 (s, 1H), 4.42 (s, 2H), 4.25 (s, 1H), 3.04 (s, 2H), 2.58 (s, 1H), 2.33 (s, 1H), 2.11 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 1.92 (s, 2H), 1.60 (s, 6H), 1.14 (s, 2H), 1.03 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 0.75 (s, 2H). ESI−MS m/z 計算値 619.2189, 実測値 620.1 (M+1)
+;保持時間: 1.86分(LC法B).
実施例144:(14S)−12,12,20−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物109)の調製
ステップ1:tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(3−メチル−6−スルファモイル−2−ピリジル)オキシ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
窒素雰囲気下、tert−ブチル(4S)−4−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(496mg、1.927mmol)を含む撹拌N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)に、NaH(154.1mg、171.2μL、3.854mmol)を少しずつ加え、この混合物を室温で15分間撹拌した。6−クロロ−5−メチル−ピリジン−2−スルホンアミド(398.2mg、1.927mmol)をその後加え、得られた混合物を室温で80分間撹拌した。この撹拌溶液に、室温でさらなるNaH(77.07mg、85.63μL、1.927mmol)を加え、その反応チューブに蓋をした。得られた混合物を100℃で14時間撹拌した。冷却した反応混合物を1Nのクエン酸に注ぎ、酢酸エチル(2×)で抽出した。これらの有機画分を合わせ、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、透明油まで真空中で濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの移動相の勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(3−メチル−6−スルファモイル−2−ピリジル)オキシ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(336mg、41%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.74 (dd, J = 7.4, 1.0 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.29 (s, 2H), 4.36 (s, 2H), 3.58 (q, J = 8.4, 7.9 Hz, 1H), 2.81 (q, J = 10.1 Hz, 1H), 2.20 (t, J = 1.8 Hz, 4H), 1.96 (d, J = 26.1 Hz, 1H), 1.75 (dt, J = 14.2, 6.9 Hz, 2H), 1.46 (q, J = 7.6, 7.1 Hz, 2H), 1.37 (t, J = 10.7 Hz, 13H), 1.25 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 427.21408, 実測値 428.21 (M+1)
+;保持時間: 0.72分(LC法A).
ステップ2:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−メチル−2−ピリジル]オキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(175.8mg、0.4678mmol)及びカルボニルジイミダゾール(75.85mg、0.4678mmol)をテトラヒドロフラン(4.678mL)中で混合し、50℃で60分間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(3−メチル−6−スルファモイル−2−ピリジル)オキシ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(200mg、0.4678mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(71.22mg、69.96μL、0.4678mmol)を加え、その反応物を50℃で15時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。これらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから75%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、オフホワイトの固体として、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−メチル−2−ピリジル]オキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(296mg、81%)。ESI−MS m/z 計算値 784.2633, 実測値 785.1 (M+1)
+;保持時間: 0.84分(LC法A).
ステップ3:(14S)−12,12,20−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物109)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−メチル−2−ピリジル]オキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(296mg、0.3769mmol)を、ジクロロメタン(5mL)に溶解し、その混合物に塩酸(ジオキサン中4M 3.5mL、14.00mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。この反応溶液を真空中で濃縮乾固した。得られた物質を、炭酸カリウム(313mg、2.265mmol)、フッ化セシウム(93mg、0.6122mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(6mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、140℃に加熱し、16時間撹拌した。室温まで冷却し、その反応混合物を濾過し、その後、逆相分取クロマトグラフィーにより、C
18カラム(20%〜99%アセトニトリル−水+5mM塩酸)を使用して精製し、白色固体として、(14S)−12,12,20−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,23−テトラアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物109)を得た(78mg、32%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.73 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.86 (dd, J = 8.3, 7.0 Hz, 2H), 7.58 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.12 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 5.18 (t, J = 12.2 Hz, 1H), 4.32 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.96 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 3.14 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 2.56 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 2.18 (s, 3H), 2.11 − 2.01 (m, 3H), 1.85 (dd, J = 11.9, 5.3 Hz, 1H), 1.70 (t, J = 12.9 Hz, 2H), 1.55 (d, J = 39.3 Hz, 8H), 1.22 (q, J = 12.6, 12.2 Hz, 1H), 1.03 − 0.92 (m, 2H), 0.92 − 0.84 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 648.2342, 実測値 649.41 (M+1)
+;保持時間: 2.38分(LC法B).
実施例145:20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物110)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(4−スルファモイルピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(490mg、1.461mmol)及び1H−ピラゾール−4−スルホンアミド(215mg、1.461mmol)、続いて炭酸カリウム(710mg、5.137mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解し、150mLの密閉容器内で50℃にて48時間撹拌した。室温に冷却し、水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、これらの有機層を合わせ、水(2×100mL)で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮した。そのオレンジ色残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製して無色油を得たところ、これを真空乾燥すると、白色固体、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(4−スルファモイルピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレートに変わった(400mg、71%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.20 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.23 (s, 2H), 4.14 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.54 (dd, J = 18.0, 10.3 Hz, 1H), 2.74 (q, J = 10.2 Hz, 1H), 2.10 (dt, J = 10.1, 6.4 Hz, 1H), 1.87 (td, J = 13.0, 6.1 Hz, 1H), 1.81 − 1.69 (m, 2H), 1.38 (d, J = 10.5 Hz, 10H), 1.34 (d, J = 10.7 Hz, 3H), 1.24 (s, 5H). ESI−MS m/z 計算値 386.19876, 実測値 387.2 (M+1)
+;保持時間: 1.49分(LC法E).
ステップ2:tert−ブチル4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(335mg、0.8916mmol)及びカルボニルジイミダゾール(143mg、0.8819mmol)をテトラヒドロフラン(4.5mL)中で混合し、室温で60分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(4−スルファモイルピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(200mg、0.5175mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(225μL、1.505mmol)を加え、その反応物を50℃で18時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、オフホワイトの固体として、tert−ブチル4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(201mg、52%)。ESI−MS m/z 計算値 743.248, 実測値 744.2 (M+1)
+;保持時間: 1.84分(LC法E).
ステップ3:20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物110)
tert−ブチル4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(200mg、0.2687mmol)をジクロロメタン(5.0mL)に溶解し、この混合物に、塩酸(ジオキサン中4M 2.5mL、10.00mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。この混合物を減圧下濃縮乾固し、酢酸エチルに再溶解し、その後2Mの炭酸ナトリウム水溶液(5mL)を加え、pH約10を与えた。この溶液を酢酸エチル(2×10mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発乾固した。得られた物質と、炭酸カリウム(190mg、1.375mmol)、フッ化セシウム(65mg、0.4279mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(6mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、155℃に加熱し、20時間撹拌した。室温に冷却し、濾過し、酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから80%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用し、続いて2番目のカラムにより、100%ジクロロメタンから10%メタノールを含むジクロロメタンまでの勾配を使用して精製し、白色固体として、20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物110)を得た(59.6mg、36%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.24 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.74 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 4.07 (t, J = 11.5 Hz, 1H), 2.17 (dd, J = 7.3, 5.2 Hz, 1H), 2.07 (t, J = 7.1 Hz, 4H), 1.93 (t, J = 9.3 Hz, 1H), 1.87 − 1.69 (m, 2H), 1.60 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 1.49 (s, 6H), 1.37 (t, J = 12.1 Hz, 1H), 1.09 − 0.99 (m, 1H), 0.98 − 0.93 (m, 2H), 0.89 (d, J = 11.2 Hz, 2H).ESI−MS m/z 計算値 607.2189, 実測値 608.2 (M+1)
+;保持時間: 2.07分(LC法E).
実施例146:(18S)−20,20,22−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(アトロプ異性体1)(化合物111)、(18S)−12,20,20−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物112)及び(18S)−20,20,22−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(アトロプ異性体2)(化合物113)の調製
ステップ1:tert−ブチル(4S)−4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート及びtert−ブチル(4S)−4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−5−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(位置異性体の混合物)
2−クロロ−N−[(5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(900mg、1.734mmol)、炭酸カリウム(720mg、5.210mmol)、及びジメチルスルホキシド(14mL)を含むフラスコに、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(699mg、2.084mmol)のジメチルスルホキシド(2mL)溶液を加え、その反応物を95℃で一夜撹拌した。この反応物を室温まで冷却し、濾過し、HPLC(30%〜99%アセトニトリル/水と0.1%塩酸変性剤)で精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート及びtert−ブチル(4S)−4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−5−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(位置異性体の混合物)を得た(524.1mg、40%)。ESI−MS m/z 計算値 757.2636, 実測値 758.5 (M+1)
+;保持時間: 1.93分(LC法G).
ステップ2:2−クロロ−N−[1−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピル]−3−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド及び2−クロロ−N−[1−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピル]−5−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(位置異性体の混合物)
フラスコに、tert−ブチル(4S)−4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート及びtert−ブチル(4S)−4−[3−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−5−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(位置異性体の混合物)(524mg、0.6911mmol)を供給し、ジクロロメタン(10mL)及びトリフルオロ酢酸(2.7mL、35.05mmol)を加えた。この反応物を室温で1時間撹拌した。この反応物をその後蒸発乾固し、飽和重炭酸ナトリウムでクエンチした。この反応物をジクロロメタン:メタノール(9:1)溶液で3回抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、2−クロロ−N−[1−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピル]−3−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド及び2−クロロ−N−[1−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピル]−5−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(位置異性体の混合物)を得た(435mg、96%)。ESI−MS m/z 計算値 657.2112, 実測値 658.3 (M+1)
+;保持時間: 1.61分(LC法E).
ステップ3:(18S)−20,20,22−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(アトロプ異性体1)(化合物111)、(18S)−12,20,20−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物112)及び(18S)−20,20,22−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(アトロプ異性体2)(化合物113)
20ドラムのバイアルに、炭酸カリウム(458mg、3.314mmol)、フッ化セシウム(302mg、1.988mmol)、及び2−クロロ−N−[1−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピル]−3−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド及び2−クロロ−N−[1−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピル]−5−メチル−ピラゾール−4−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(位置異性体の混合物)(435mg、0.6610mmol)のジメチルスルホキシド(17.50mL)溶液を加えた。この反応物を160℃で一夜加熱した。この反応物を室温に冷却し、濾過し、HPLC(30%〜80%アセトニトリルを含む水と塩酸変性剤)で精製し、最初に溶出する生成物として、(18S)−20,20,22−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(アトロプ異性体1)(化合物111)を得た(32.5mg、16%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.39 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.77 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.90 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.38 (dt, J = 14.1, 3.1 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.01 (td, J = 14.0, 2.8 Hz, 1H), 2.06 (q, J = 8.0, 7.6 Hz, 5H), 1.90 − 1.71 (m, 3H), 1.55 (s, 3H), 1.47 (s, 3H), 1.45 − 1.30 (m, 2H), 1.10 (s, 1H), 0.99 − 0.93 (m, 2H), 0.93 − 0.85 (m, 2H).3つのプロトンが残留溶媒によって不明瞭になった。ESI−MS m/z 計算値 621.2345, 実測値 622.3 (M+1)
+;保持時間: 2.96分(LC法D).2番目に溶出した生成物は、(18S)−12,20,20−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物112)であった(53.9mg、26%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.18 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.22 (dt, J = 13.6, 3.8 Hz, 1H), 4.03 − 3.92 (m, 1H), 2.40 (s, 3H), 2.22 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 2.11 − 1.91 (m, 5H), 1.83 (dt, J = 15.7, 7.4 Hz, 1H), 1.75 (dd, J = 11.9, 5.0 Hz, 1H), 1.51 (d, J = 13.0 Hz, 7H), 1.38 (t, J = 12.2 Hz, 1H), 1.03 (s, 1H), 0.99 − 0.84 (m, 4H). ESI−MS m/z 計算値 621.2345, 実測値 622.3 (M+1)
+;保持時間: 3.01分(LC法D).3番目に溶出した生成物は、(18S)−20,20,22−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(アトロプ異性体2)(化合物113)であった(12.4mg、6%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.10 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.8 Hz,, 1H), 7.81−7.70 (m, 2H), 6.88 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.40 − 4.26 (m, 3H), 4.00 (ddd, J = 13.5, 10.2, 2.7 Hz, 1H), 2.68 (s, 3H), 2.43 − 2.32 (m, 1H), 2.07 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.96 − 1.57 (m, 5H), 1.57 −1.41 (m, 8H), 1.00−0.84 (m, 4H). (2つが残留溶媒によって不明瞭になった)。ESI−MS m/z 計算値 621.2345, 実測値 622.4 (M+1)
+;保持時間: 3.08分(LC法D).
実施例147:20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物118)及び20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物119)の調製
ステップ1:20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物118)及び20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物119)
ラセミ20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(57mg、0.09287mmol)を、10mL/分で8.0分にわたり、26%アセトニトリル:メタノール(90:10、変性剤なし)/74%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×10mm、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=24mg/mLのメタノール/ジメチルスルホキシド(90:10)溶液70μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物118)(20.76mg、74%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.24 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.73 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.09 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.30 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 4.06 (t, J = 11.7 Hz, 1H), 2.25 − 2.10 (m, 1H), 2.05 (dt, J = 9.6, 5.0 Hz, 4H), 1.93 (dd, J = 16.2, 7.1 Hz, 1H), 1.82 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 1.76 − 1.68 (m, 1H), 1.54 (s, 1H), 1.51 (d, J = 15.5 Hz, 6H), 1.37 (t, J = 12.0 Hz, 1H), 1.08 − 0.99 (m, 1H), 0.98 − 0.92 (m, 2H), 0.91 − 0.84 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 607.2189, 実測値 608.2 (M+1)
+;保持時間: 2.07分(LC法E).2番目に溶出したエナンチオマーは、白色固体としての20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物119)であった(17.84mg、63%)。ESI−MS m/z 計算値 607.2189, 実測値 608.3 (M+1)
+;保持時間: 2.07分(LC法E).
実施例148:21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物122)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(4−スルファモイルピラゾール−1−イル)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(4−メチルスルホニルオキシブチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(600mg、1.717mmol)、1H−ピラゾール−4−スルホンアミド(256mg、1.740mmol)及び炭酸カリウム(850mg、6.150mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中で混合し、150mLの密閉容器内で50℃にて22時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、これらの有機層を合わせ、水(2×100mL)で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮した。そのオレンジ色の残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから15%メタノールを含むジクロロメタンまでの勾配を使用して精製して無色油、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(4−スルファモイルピラゾール−1−イル)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(499mg、73%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.19 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.23 (s, 2H), 4.13 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.52 (dd, J = 13.9, 8.6 Hz, 1H), 2.06 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 1.85 (dd, J = 16.8, 10.1 Hz, 1H), 1.80 − 1.71 (m, 2H), 1.42 − 1.34 (m, 13H), 1.32 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.29 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 1.23 (s, 4H). ESI−MS m/z 計算値 400.21442, 実測値 401.2 (M+1)
+;保持時間: 1.61分(LC法E).
ステップ2:tert−ブチル4−[4−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(410mg、1.091mmol)及びカルボニルジイミダゾール(177mg、1.092mmol)をテトラヒドロフラン(6.0mL)中で混合し、50℃で90分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(4−スルファモイルピラゾール−1−イル)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(257mg、0.6416mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(240μL、1.605mmol)を加え、その反応物を50℃で16時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。これらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから10%メタノールを含むジクロロメタンまでの勾配を使用して精製し、オフホワイトの固体として、tert−ブチル4−[4−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(345mg、71%)。ESI−MS m/z 計算値 757.2636, 実測値 758.2 (M+1)
+;保持時間: 1.93分(LC法E).
ステップ3:21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物122)
tert−ブチル4−[4−[4−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(315mg、0.4154mmol)をジクロロメタン(8.5mL)に溶解し、この混合物に、塩酸(ジオキサン中4M 3.25mL、13.00mmol)を加え、その混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を減圧下濃縮乾固し、酢酸エチルに再溶解し、その後2Mの炭酸ナトリウム水溶液(5mL)を加え、pH約10を与えた。この溶液を酢酸エチル(2×10mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発乾固した。得られた物質と、炭酸カリウム(290mg、2.098mmol)、フッ化セシウム(95mg、0.6254mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(10.0mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、155℃に加熱し、20時間撹拌した。室温に冷却し、濾過し、酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。これらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから10%メタノールを含むジクロロメタンまでの勾配を使用し、続いて2番目のカラムにより、100%ヘキサンから80%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、白色固体として、21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物122)を得た(131mg、50%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.34 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.81 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.12 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.44 (td, J = 11.3, 3.3 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.19 (dd, J = 19.3, 5.9 Hz, 1H), 2.97 (t, J = 9.5 Hz, 1H), 2.33 (dd, J = 12.1, 8.3 Hz, 1H), 2.08 (t, J = 6.9 Hz, 4H), 1.85 (dd, J = 11.6, 5.2 Hz, 1H), 1.59 (s, 4H), 1.54 (d, J = 9.8 Hz, 4H), 1.48 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 1.27 (dd, J = 21.2, 8.7 Hz, 2H), 0.95 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 0.90 (d, J = 10.6 Hz, 2H), 0.02 − −0.08 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 621.2345, 実測値 622.3 (M+1)
+;保持時間: 2.16分(LC法E).
実施例149:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,22−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(22),5(10),6,8,20,23−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物123)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−[(6−スルファモイル−3−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
5mLの密閉バイアルで、tert−ブチル4−(4−アミノブチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(507mg、1.875mmol)、5−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(300mg、1.703mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(1.5mL、8.612mmol)のn−BuOH(3mL)溶液を、160℃で16時間撹拌した。その溶媒を真空中で除去し、その残渣をジクロロメタンに溶解し、水で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィー(0%〜40%酢酸エチルを含むヘキサン)により精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−[(6−スルファモイル−3−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(210mg、29%)。ESI−MS m/z 計算値 426.23007, 実測値 427.26 (M+1)
+;保持時間: 1.73分(LC法B).
ステップ2:tert−ブチル4−[4−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(278mg、0.7399mmol)及びカルボニルジイミダゾール(120mg、0.7401mmol)をテトラヒドロフラン(6mL)中で混合し、50℃で90分間撹拌した。次に、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−[(6−スルファモイル−3−ピリジル)アミノ]ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(210mg、0.4923mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(190mg、1.248mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液を加えた。この反応物を50℃で一夜加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。この有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた後、分取逆相HPLC(C
18、1%〜99%アセトニトリルを含む水と塩酸変性剤)により精製し、tert−ブチル4−[4−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(264.4mg、68%)。ESI−MS m/z 計算値 783.27924, 実測値 784.39 (M+1)
+;保持時間: 0.91分(LC法A).
ステップ3:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,22−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(22),5(10),6,8,20,23−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物123)
tert−ブチル4−[4−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−ピリジル]アミノ]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(260mg、0.3315mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、この溶液に塩酸(ジオキサン中4M 2.5mL、10.00mmol)を加え、得られた混合物を室温で30分間撹拌した。この混合物を減圧下濃縮乾固し、得られた中間体と炭酸カリウム(230mg、1.664mmol)、フッ化セシウム(80mg、0.5266mmol)、3Åモレキュラーシーブ(300mg)及びジメチルスルホキシド(3mL)を5mLのバイアル内で混合し、これを窒素でパージし、150℃で一夜撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、濾過し、分取逆相HPLC(C
18、1%〜99%アセトニトリルを含む水と塩酸変性剤)により精製し、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,19,22−ペンタアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(22),5(10),6,8,20,23−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物123)を得た(8.7mg、4%)。ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.34 (M+1)
+;保持時間: 2.2分(LC法B).
実施例150:21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物134)及び21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物135)の調製
ステップ1:21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物134)及び21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物135)
ラセミ21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(100mg、0.1592mmol)を、キラルSFCクロマトグラフィー(ChiralPak AS−H(250×10mm)、5μMカラム、移動相=34%アセトニトリル/メタノール(90:10、変性剤なし)、66%二酸化炭素、10mL/分、濃度24mg/mLのアセトニトリル/メタノール/ジメチルスルホキシド(80:10:10、変性剤なし)、注入量70μL、100bar)に供した。最初に溶出したエナンチオマーは、白色固体としての21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物134)であった(24.1mg、49%)。ESI−MS m/z 計算値 621.2345, 実測値 622.3 (M+1)
+;保持時間: 2.16分(LC法E).2番目に溶出したエナンチオマーは、白色固体としての21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物135)であった(25.4mg、51%)。ESI−MS m/z 計算値 621.2345, 実測値 622.3 (M+1)
+;保持時間: 2.16分(LC法E).
実施例151:12,12,18−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物138)及び12,12,18−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物139)の調製
ステップ1:12,12,18−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物138)及び12,12,18−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物139)
ラセミ12,12,18−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(29mg)を、10mL/分で6.0分にわたり、22%メタノール(0.1%トリフルオロ酢酸)、78%二酸化炭素の移動相で、Phenomenex LUX−4(250×10mm)カラム、粒径5μmを使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=約24mg/mLのメタノール:ジメチルスルホキシド(85:15)70μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,12,18−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物138)を得(7.1mg、49%)、ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.34 (M+1)
+;保持時間: 2.38分(LC法B)、2番目に溶出するエナンチオマーとして、12,12,18−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物139)を得た(9.4mg、55%)。ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.42 (M+1)
+;保持時間: 2.38分(LC法B).
実施例152:12,12,18−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,20−ペンタアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物140)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[メチル−(5−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(メチルアミノ)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(350mg、1.294mmol)を充填した20mLのバイアルに、6−クロロピリジン−3−スルホンアミド(261mg、1.355mmol)、炭酸カリウム(256mg、1.852mmol)及びジメチルスルホキシド(4mL)を加えた。その上部空間を窒素でパージし、このバイアルに蓋をして、その反応混合物を120℃で18時間撹拌した。室温まで冷却し、酢酸エチル(約40mL)で希釈し、この粗製混合物を水(10mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(シリカ、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配)により、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[メチル−(5−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(109mg、20%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 426.23007, 実測値 427.2 (M+1)
+;保持時間: 1.49分(LC法B).
ステップ2:tert−ブチル4−[3−[[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]−メチル−アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(106mg、0.2821mmol)を充填した20mLのバイアルに、カルボニルジイミダゾール(47mg、0.2899mmol)及びテトラヒドロフラン(2mL)を加えた。このバイアルに蓋をし、その反応混合物を室温で2時間撹拌した。この時点で、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[メチル−(5−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(109mg、0.2555mmol)を含むテトラヒドロフラン(2mL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(60μL、0.4012mmol)を加えた。この反応混合物を室温で18時間撹拌し、水(約4mL)でクエンチした。クエン酸水溶液(約4mL、1M)を加え、その粗製混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(シリカ、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配)により、tert−ブチル4−[3−[[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]−メチル−アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(87mg、43%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 783.27924, 実測値 784.4 (M+1)
+;保持時間: 2.42分(LC法B).
ステップ3:2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル−メチル−アミノ]−3−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル4−[3−[[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]−メチル−アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(87mg、0.1109mmol)を充填したバイアルに、ジクロロメタン(5mL)に続いて、塩酸(4M 1mL、4.000mmol)を含むジオキサンを加えた。このバイアルを密封し、その反応混合物を室温で2時間撹拌した。その溶媒を真空中で除去し、粗製2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル−メチル−アミノ]−3−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(75mg、99%)を淡黄色固体として得、これをさらに精製することなく使用した。ESI−MS m/z 計算値 683.2268, 実測値 684.1 (M+1)
+;保持時間: 1.61分(LC法B).
ステップ4:12,12,18−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,20−ペンタアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物140)
撹拌子を入れたバイアルに、炭酸カリウム(140mg、1.013mmol)及びCsF(131mg、0.8624mmol)を充填した。2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル−メチル−アミノ]−3−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(70mg、0.1023mmol)のジメチルスルホキシド(10mL)溶液を加え、そのバイアルを密封し、その反応混合物を、マイクロ波反応器にて200℃で1.5時間撹拌した。室温に冷却した後、その固体を酢酸エチル溶離液で濾別した。その濾液を酢酸エチル(約60mL)で希釈し、1.0Mのクエン酸水溶液(10mL)及びブライン(5mL)で洗浄し、その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(シリカ、0%〜5%メタノールを含むジクロロメタンの勾配)により、12,12,18−トリメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,20−ペンタアザテトラシクロ[17.2.2.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物140)(9mg、12%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.2 (M+1)
+;保持時間: 2.21分(LC法B).
実施例153:4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物141)の調製
ステップ1:tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(107.6mg、0.2975mmol)及びカルボニルジイミダゾール(57.89mg、0.3570mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)中で混合し、50℃で90分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(115mg、0.2975mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(67.94mg、66.74μL、0.4463mmol)を加え、その反応物を室温で18時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(145mg、67%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 9.75 (s, 1H), 8.30 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.27 − 8.20 (m, 1H), 7.75 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.48 (t, J = 3.1 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.97 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.43 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 4.20 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.64 (dt, J = 42.1, 9.1 Hz, 1H), 2.91 − 2.75 (m, 1H), 2.07 (s, 1H), 1.97 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 1.91 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 1.84 (dd, J = 12.1, 5.9 Hz, 1H), 1.69 − 1.54 (m, 4H), 1.43 (d, J = 4.6 Hz, 11H), 1.37 − 1.22 (m, 6H), 0.67 (qt, J = 8.4, 5.1 Hz, 2H), 0.50 − 0.38 (m, 4H), 0.32 (tt, J = 9.0, 6.8 Hz, 1H), 0.20 (dtd, J = 9.5, 4.9, 3.6 Hz, 2H), 0.14 − 0.06 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 729.30756, 実測値 730.37 (M+1)
+;保持時間: 0.91分(LC法A).
ステップ2:4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物141)
tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(145mg、0.1985mmol)のジクロロメタン(1mL)及びトリフルオロ酢酸(150μL、1.960mmol)溶液を、室温で4時間撹拌した。これらの溶媒を除去し、その残渣を酢酸エチルに溶解した。2mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、その有機層を収集し、その溶媒を除去した後、その残渣を真空下乾燥した。上記残渣をジメチルスルホキシド(3mL)に溶解し、3Åモレキュラーシーブを加え、その反応混合物を10分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(94mg、0.6188mmol)及び炭酸カリウム(86mg、0.6223mmol)を加え、その反応混合物を150℃で一夜加熱した。この反応混合物を、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MS法により、50%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(0.05%塩酸)、移動相B=アセトニトリル)、4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物141)(26mg、22%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.62 (s, 1H), 8.17 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.87 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.41 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 4.35 (dt, J = 13.3, 3.4 Hz, 1H), 4.00 − 3.87 (m, 1H), 2.75 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 2.25 − 1.87 (m, 3H), 1.80 − 1.71 (m, 1H), 1.62 (s, 4H), 1.59 (s, 3H), 1.55 (s, 3H), 1.47 (t, J = 12.3 Hz, 1H), 0.80 (dd, J = 12.5, 6.7 Hz, 1H), 0.73 − 0.60 (m, 2H), 0.52 − 0.38 (m, 4H), 0.38 − 0.28 (m, 1H), 0.24 − 0.15 (m, 2H), 0.11 (dddd, J = 8.6, 7.2, 3.9, 2.6 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 593.27844, 実測値 594.2 (M+1)
+;保持時間: 1.82分(LC法G).
実施例154:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,21−テトラアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物142)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(4−オキソブチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
デス・マーチンペルヨージナン(9.59g、22.61mmol)を、tert−ブチル4−(4−ヒドロキシブチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(5.2g、19.16mmol)の撹拌無水CH
2Cl
2(35mL)溶液に、窒素下、0℃(氷水浴)で加えた。15分後、この反応物を周囲温度まで加温し、さらに3時間撹拌を続けた。この反応物をエーテル(200mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)をゆっくりと加えた(二酸化炭素ガスの発生を軽減するため)。次に、10%チオ硫酸ナトリウム(50mL)を加え、その混合物を周囲温度で30分間撹拌した。これらの層が明確に分離されなかったため、この混合物をフリットフィルター漏斗で濾過した。層を濾液から分離し、その水層をエーテル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、粗製物質を得た。この粗製物をシリカゲルクロマトグラフィー(5%〜40%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)により精製し、所望のtert−ブチル2,2−ジメチル−4−(4−オキソブチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(4.39g、85%)を透明な粘稠物質として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 4.48 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 3.64 (h, J = 4.8 Hz, 1H), 2.86 (td, J = 10.6, 5.2 Hz, 1H), 2.30 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 2.22 − 2.06 (m, 1H), 1.95 (ddt, J = 17.2, 11.6, 5.8 Hz, 1H), 1.67 − 1.53 (m, 2H), 1.53 − 1.48 (m, 2H), 1.47 (s, 4H), 1.43 (s, 5H), 1.40 (s, 3H), 1.39 − 1.34 (m, 2H), 1.31 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 269.1991, 実測値 270.2 (M+1)
+;保持時間: 1.7分(LC法B).
ステップ2:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−ペンタ−4−イニル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(4−オキソブチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(3.0g、11.14mmol)の撹拌無水メタノール(40mL)溶液に、0℃(氷水浴)で炭酸カリウム(3.39g、24.53mmol)を加え、続いて1−ジアゾ−1−ジメトキシホスホリル−プロパン−2−オン(2.1mL、13.99mmol)を滴下した。添加終了後、この混合物を室温まで加温し、合計16時間撹拌した(この反応は4時間以内に完了した)。溶媒を減圧下除去し、その残渣を酢酸エチル(50mL)に溶解し、ブライン(20mL)で洗浄した。その水層を酢酸エチル(2×20mL)で逆抽出し、それらの有機層を合わせ、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(無水硫酸ナトリウムで)、濾過し、透明油まで濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィー(0%〜20%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)により精製し、所望のtert−ブチル2,2−ジメチル−4−ペンタ−4−イニル−ピロリジン−1−カルボキシレート(2.29g、77%)を透明油として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 3.72 − 3.57 (m, 1H), 2.86 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 2.27 − 2.07 (m, 4H), 1.95 (ddd, J = 16.7, 12.2, 6.1 Hz, 1H), 1.58 − 1.48 (m, 4H), 1.47 (s, 5H), 1.43 (s, 5H), 1.41 (s, 2H), 1.31 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 265.2042, 実測値 266.2 (M+1)
+;保持時間: 1.77分(LC法B).
ステップ3:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[5−(5−スルファモイル−2−ピリジル)ペンタ−4−イニル]ピロリジン−1−カルボキシレート
乾燥した20mLのバイアルに、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−ペンタ−4−イニル−ピロリジン−1−カルボキシレート(700mg、2.638mmol)、6−クロロピリジン−3−スルホンアミド(900mg、4.672mmol)、ヨード銅(51mg、0.2678mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(112mg、0.1596mmol)、無水N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)をこの順に充填した。次に、窒素をその撹拌暗色混合物に3分間吹き込み、ジイソプロピルアミン(700μL、4.995mmol)を加え、そのバイアルに窒素下で蓋をした。この反応物を52℃で11時間撹拌し、その後周囲温度に冷却し、水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を水(2×50mL)及びブライン(30mL)で順に洗浄し、乾燥し(無水硫酸ナトリウムで)、濾過し、減圧下オレンジ色油まで濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、15%〜50%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配を使用して精製し、所望のtert−ブチル2,2−ジメチル−4−[5−(5−スルファモイル−2−ピリジル)ペンタ−4−イニル]ピロリジン−1−カルボキシレート(699mg、63%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.91 (dd, J = 2.4, 0.9 Hz, 1H), 8.20 (dd, J = 8.3, 2.4 Hz, 1H), 7.60 (dd, J = 8.2, 0.9 Hz, 1H), 3.71 − 3.63 (m, 1H), 2.90 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 2.53 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.28 − 2.14 (m, 1H), 2.03 − 1.92 (m, 1H), 1.74 − 1.62 (m, 2H), 1.62 − 1.50 (m, 3H), 1.47 (s, 5H), 1.43 (s, 5H), 1.42 (s, 2H), 1.32 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 421.20352, 実測値 422.3 (M+1)
+;保持時間: 1.74分(LC法B).
ステップ4:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[5−(5−スルファモイル−2−ピリジル)ペンチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
窒素を、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[5−(5−スルファモイル−2−ピリジル)ペンタ−4−イニル]ピロリジン−1−カルボキシレート(698mg、1.656mmol)の撹拌エタノール(20mL)溶液に吹き込んだ。次に、酸化白金(76mg、0.3347mmol)を窒素下で加え、その反応物を水素(バルーン)下、周囲温度で撹拌した。2時間後、さらなる酸化白金(110mg、0.4844mmol)を加え、その反応物をさらに3時間撹拌した。次に、その反応物を窒素でパージし、5gのセライトを加え、20分間撹拌した。この不均一な混合物をセライトのパッドで濾過した。その濾液を減圧下濃縮して粗製物質を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(5%〜50%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)により精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[5−(5−スルファモイル−2−ピリジル)ペンチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(655mg、93%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.90 (dd, J = 2.4, 0.8 Hz, 1H), 8.17 (dd, J = 8.2, 2.4 Hz, 1H), 7.47 (dd, J = 8.2, 0.8 Hz, 1H), 3.66 − 3.58 (m, 1H), 2.91 − 2.80 (m, 3H), 2.19 − 2.05 (m, 1H), 1.98 − 1.86 (m, 1H), 1.75 (p, J = 7.4 Hz, 2H), 1.47 (s, 5H), 1.43 (s, 4H), 1.42 (s, 2H), 1.40 (s, 2H), 1.36 (s, 6H), 1.30 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 425.23483, 実測値 426.3 (M+1)
+;保持時間: 1.73分(LC法B).
ステップ5:tert−ブチル4−[5−[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]ペンチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(440mg、1.171mmol)の脱水テトラヒドロフラン(6mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(195mg、1.203mmol)を窒素下、周囲温度で加えた。この混合物をその温度で3時間撹拌し、活性酸を形成した。この活性酸の溶液に、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[5−(5−スルファモイル−2−ピリジル)ペンチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(500mg、1.175mmol)の脱水テトラヒドロフラン(4mL)溶液、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(400μL、2.675mmol)を加え、その混合物を周囲温度で15時間撹拌した。揮発性物質を減圧下除去し、その濃厚残渣を水(15mL)と酢酸エチル(30mL)間で分配した。その混合物を4Mの塩酸水溶液でpH約3〜4に酸性化し、層を分離した。その有機相をブライン(20mL)で洗浄し、合わせた水層を酢酸エチル(30mL)で再抽出した。合わせた有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して粗製物質を得た。その粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲルカラム、0%〜80%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配で溶出)に供し、tert−ブチル4−[5−[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]ペンチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(750mg、82%)を白色泡状物として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 9.02 (dd, J = 2.3, 0.8 Hz, 1H), 8.69 (s, 1H), 8.32 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 8.32 − 8.29 (m, 1H), 7.98 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.45 (dd, J = 8.2, 0.8 Hz, 1H), 5.97 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.43 − 4.33 (m, 2H), 3.67 − 3.56 (m, 1H), 2.86 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.83 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 2.10 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.92 (td, J = 13.9, 13.4, 6.0 Hz, 1H), 1.80 − 1.69 (m, 2H), 1.46 (s, 5H), 1.42 (s, 4H), 1.41 (s, 2H), 1.39 (s, 3H), 1.36 (s, 6H), 1.29 (s, 3H), 1.03 − 0.96 (m, 2H), 0.82 (tt, J = 5.4, 2.9 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 782.284, 実測値 783.4 (M+1)
+;保持時間: 2.42分(LC法B).
ステップ6:2−クロロ−N−[[6−[5−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ペンチル]−3−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)
tert−ブチル4−[5−[5−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]ペンチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(750mg、0.9575mmol)を含む無水CH
2Cl
2(15mL)溶液に、0℃(氷水浴)にて、窒素下で塩酸(ジオキサン中4.0M 6.0mL、24.00mmol)を加えた。5分後、浴を取り外し、撹拌を室温でさらに20分間続けた。この反応物を減圧下濃縮乾固した。その残渣を酢酸エチル(30mL)に取り、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加えてpHを約5に調整した。これらの層を分離し、その水性部分を酢酸エチル(2×20mL)で再抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮乾固して、2−クロロ−N−[[6−[5−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ペンチル]−3−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(720mg、99%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 682.23157, 実測値 683.4 (M+1)
+;保持時間: 1.65分(LC法B).
ステップ7:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,21−テトラアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物142)
20mLのバイアルに、2−クロロ−N−[[6−[5−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ペンチル]−3−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(715mg、0.9456mmol)、炭酸カリウム(650mg、4.703mmol)、フッ化セシウム(215mg、1.415mmol)及び無水ジメチルスルホキシド(15mL)を充填した。このバイアルに窒素を2分間パージし、蓋をして、165℃で24時間撹拌した。この反応物を周囲温度まで放冷し、その後酢酸エチル(50mL)及び氷水(50mL)で希釈した。これらの層を分離し、その有機相を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄した。これらの水層を酢酸エチル(50mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮乾固した。その粗製物をシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜55%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)に続いて2番目のシリカゲルカラム(0%〜10%メタノールを含むジクロロメタン)により精製し、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,21−テトラアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物142)(221mg、36%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.56 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.12 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.32 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.08 − 2.93 (m, 1H), 2.91 − 2.78 (m, 1H), 2.49 − 2.41 (m, 1H), 2.08 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.02 − 1.87 (m, 3H), 1.85 − 1.66 (m, 2H), 1.55 (s, 4H), 1.49 (s, 3H), 1.43 (t, J = 11.9 Hz, 1H), 1.33 − 1.22 (m, 2H), 0.96 (q, J = 4.8, 4.2 Hz, 2H), 0.92 − 0.87 (m, 2H), 0.85 (s, 1H), 0.62 (s, 1H), −0.31 (s, 1H). ESI−MS m/z 計算値 646.2549, 実測値 647.5 (M+1)
+;保持時間: 1.94分(LC法B).
実施例155:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,22−テトラアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物143)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[5−(6−スルファモイル−3−ピリジル)ペンタ−4−イニル]ピロリジン−1−カルボキシレート
乾燥した20mLのバイアルに、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−ペンタ−4−イニル−ピロリジン−1−カルボキシレート(600mg、2.261mmol)、5−ブロモピリジン−2−スルホンアミド(640mg、2.700mmol)、ヨウ化銅(I)(44mg、0.2310mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(96mg、0.1368mmol)及び無水N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)をこの順に充填した。次に、窒素をその撹拌暗色混合物に3分間吹き込み、ジイソプロピルアミン(450μL、3.211mmol)を加え、そのバイアルに窒素下で蓋をした。この反応物を52℃で12時間撹拌し、その後周囲温度に冷却し、水(80mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を水(2×50mL)及びブライン(30mL)で順に洗浄し、乾燥し(無水硫酸ナトリウムで)、濾過し、減圧下オレンジ色油まで濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、15%〜50%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配を使用して精製し、所望のtert−ブチル2,2−ジメチル−4−[5−(6−スルファモイル−3−ピリジル)ペンタ−4−イニル]ピロリジン−1−カルボキシレート(889mg、93%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 421.20352, 実測値 422.3 (M+1)
+;保持時間: 0.72分(LC法A).
ステップ2:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[5−(6−スルファモイル−3−ピリジル)ペンチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
窒素ガスを、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[5−(6−スルファモイル−3−ピリジル)ペンタ−4−イニル]ピロリジン−1−カルボキシレート(883mg、2.095mmol)の撹拌エタノール(20mL)溶液に吹き込んだ。次に、酸化白金(IV)(240mg、1.057mmol)を窒素下で加え、その反応物を水素(バルーン)下、周囲温度で撹拌した。2.5時間撹拌した後、その反応物を窒素でパージし、5gのセライトを加え、20分間撹拌した。この不均一な混合物をセライトのパッドで濾過した。この暗色濾液を減圧下濃縮し、その残渣を塩化メチレンに取り、シリカゲルのパッドで再度濾過し、残余の白金の黒色物質を除去した。減圧下濃縮してからすぐに、その粗製物をシリカゲルクロマトグラフィー(5%〜50%酢酸エチルを含むヘキサン)により精製し、所望のtert−ブチル2,2−ジメチル−4−[5−(6−スルファモイル−3−ピリジル)ペンチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(882mg、99%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 425.23483, 実測値 426.3 (M+1)
+;保持時間: 1.67分(LC法B).
ステップ3:tert−ブチル4−[5−[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−ピリジル]ペンチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(773mg、2.057mmol)の無水テトラヒドロフラン(8mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(340mg、2.097mmol)を窒素下、周囲温度で加えた。この混合物を45℃で3時間撹拌し、活性酸を形成した。この活性酸溶液に、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[5−(6−スルファモイル−3−ピリジル)ペンチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(875mg、2.056mmol)の無水テトラヒドロフラン(3mL)溶液、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(650μL、4.347mmol)を加え、その混合物を周囲温度で48時間撹拌した。揮発性物質を減圧下除去し、その濃厚残渣を水(15mL)と酢酸エチル(30mL)間で分配した。その混合物を4Mの塩酸水溶液でpH約3〜4に酸性化し、層を分離した。その有機層をブライン(20mL)で洗浄し、合わせた水層を酢酸エチル(30mL)で再抽出した。合わせた有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して粗製物質を得た。その粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲルカラム、0%〜80%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配で溶出)に供し、tert−ブチル4−[5−[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−ピリジル]ペンチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(854mg、53%)を白色泡状物として得た。ESI−MS m/z 計算値 782.284, 実測値 783.5 (M+1)
+;保持時間: 2.2分(LC法B).
ステップ4:2−クロロ−N−[[5−[5−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ペンチル]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(塩酸塩)
tert−ブチル4−[5−[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−3−ピリジル]ペンチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(850mg、1.085mmol)を含む撹拌無水塩化メチレン(10mL)溶液に、窒素下、ジオキサン中塩酸(4.0M 6.8mL、27.20mmol)を0℃(氷水浴)で加えた。10分後、浴を取り外し、室温で30分間撹拌を続けた。次に、揮発性物質を減圧下で除去し、残渣を酢酸エチル(30mL)に取り、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄した。この水層を酢酸エチル(25mL)で再抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮乾固して、粗製2−クロロ−N−[[5−[5−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ペンチル]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(塩酸塩)(781mg、100%)を淡黄色泡状物として得た。ESI−MS m/z 計算値 682.23157, 実測値 683.4 (M+1)
+;保持時間: 1.71分(LC法B).
ステップ5:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,22−テトラアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物143)
20mLのバイアルに、2−クロロ−N−[[5−[5−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ペンチル]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(塩酸塩)(0.812g、1.128mmol)、炭酸カリウム(1.11g、8.032mmol)、フッ化セシウム(0.258g、1.698mmol)及び無水ジメチルスルホキシド(25mL)を充填した。このバイアルに窒素流を2分間パージし、蓋をして、165℃で17時間撹拌した。この反応物を周囲温度まで放冷し、その混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。その有機物を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発させた。その後、シリカゲルクロマトグラフィー(0%〜55%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配)に続いて別のシリカゲルカラム(0%〜10%メタノールを含むジクロロメタン)により、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,22−テトラアザテトラシクロ[18.2.2.111,14.05,10]ペンタコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物143)(80mg、11%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.59 (s, 1H), 8.69 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.32 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.01 − 2.87 (m, 1H), 2.74 − 2.62 (m, 1H), 2.47 − 2.36 (m, 1H), 2.08 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.03 − 1.82 (m, 3H), 1.80 − 1.64 (m, 2H), 1.53 (s, 3H), 1.50 (s, 3H), 1.40 (t, J = 12.2 Hz, 1H), 1.33 − 1.27 (m, 1H), 1.23 (s, 2H), 0.98 − 0.92 (m, 2H), 0.92 − 0.86 (m, 2H), 0.82 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 0.73 − 0.59 (m, 1H), 0.08 − −0.03 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 646.2549, 実測値 647.5 (M+1)
+;保持時間: 1.96分(LC法B).
実施例156:13,20,20−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物144)の調製
ステップ1:1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5−メチル−3−ニトロ−ピラゾール
還流冷却器を取り付けた100mLの丸底フラスコに、1−(ブロモメチル)−4−メトキシ−ベンゼン(2.7g、13.43mmol)、アセトニトリル(20mL)、5−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール(1.55g、12.20mmol)及び炭酸カリウム(2.53g、18.31mmol)を充填した。この混合物を80℃で6時間撹拌し、次に室温で3日間撹拌し、その後減圧下濃縮した。その残渣をジクロロメタン(80mL)に懸濁した。10分間撹拌した後、この混合物を濾過し、その濾液をシリカゲルと混合した後、濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜30%酢酸エチルを含むヘプタンの勾配を使用して精製し、1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5−メチル−3−ニトロ−ピラゾール(2.4g、80%)を黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.25 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 5.28 (s, 2H), 6.67 (s, 1H), 6.87 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.14 (d, J = 8.7 Hz, 2H). ESI−MS m/z 270.1 (M+Na)
+;保持時間: 1.88分(LC法I).
ステップ2:1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5−メチル−ピラゾール−3−アミン
1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5−メチル−3−ニトロ−ピラゾール(2.4g、9.707mmol)、NH
4Cl(5g、3.268mL、93.47mmol)、鉄(5g、89.53mmol)、EtOH(20mL)及び水(4mL)の混合物を80℃で一夜撹拌した。室温に冷却した後、この反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、メタノールで洗浄した。その濾液を濃縮し、その残渣を水(50mL)に懸濁し、酢酸エチル(80mL)で抽出した。これらの有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5−メチル−ピラゾール−3−アミンを赤色油として得た(2g、LCMSによる純度91%、収率86%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.13 (s, 3H), 3.78 (s, 3H), 5.01 (s, 2H), 5.44 (s, 1H), 6.83 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.04 (d, J = 8.7 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 217.1215, 実測値 218.2 (M+1)
+;保持時間: 1.21分(LC法I).
ステップ3:1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5−メチル−ピラゾール−3−スルホニルクロリド
1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5−メチル−ピラゾール−3−アミン(20g、92mmol)をAcOH(60mL)及びギ酸(20mL)に溶解した。この混合物を氷−メタノール浴で冷却した。次に、塩酸(12M 15.2mL、182mmol)を加えた。内部温度が約−8℃に達した後、亜硝酸ナトリウム(6.6g、96mmol)の水(10mL)溶液をゆっくりと加え、内部温度を−5℃〜−10℃に維持した。その混合物を同じ温度で5分間撹拌し、次にこの混合物をピペットで少しずつCuCl(2.74g、28mmol)、SO
2(44g、343mmol)及びAcOH(60mL)の混合物に室温で加えた(このSO
2のAcOH溶液は、0℃でAcOHにそのガスを通すことで作製した)。得られた混合物を室温まで1時間加温した。この混合物を減圧下濃縮した。この残渣をジエチルエーテル(200mL)及び氷水(50mL)と混合した。どちらの相にも溶解しない黒色油が多く存在した。この混合物を20分間激しく撹拌した後、2層を分離した。その有機層を水(2×50mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、減圧下濃縮し、最後にトルエン(60mL)と共蒸発させ、1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5−メチル−ピラゾール−3−スルホニルクロリド(9g、33%)を褐色油として得、これを直接次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 300.0335, 実測値 323.0 (M+Na)
+;保持時間: 2.05分(LC法I).
ステップ4:1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5−メチル−ピラゾール−3−スルホンアミド
1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5−メチル−ピラゾール−3−スルホニルクロリド(586mg、1.9484mmol)のジクロロメタン(4mL)溶液を、氷水(一部凍結)で冷却したアンモニア(1,4−ジオキサン中0.5M 15mL、7.5000mmol)溶液に加えた。30分後、この冷却浴を取り外し、その反応物を室温で2時間撹拌した後、減圧下濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜70%酢酸エチルを含むヘプタンを使用して精製し、1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5−メチル−ピラゾール−3−スルホンアミド(200mg、収率36%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 281.0834, 実測値 282.1 (M+1)
+;保持時間: 1.49分(LC法I).
ステップ5:5−メチル−1H−ピラゾール−3−スルホンアミド
1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5−メチル−ピラゾール−3−スルホンアミド(16.3g、57.9mmol)のトリフルオロ酢酸(80mL)溶液を80℃(油浴)で一夜撹拌した。この混合物を濃縮し、その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜100%酢酸エチルを含むヘプタンを使用して精製した。所望の生成物を含む画分を合わせ、濃縮した。その残渣をジクロロメタン(30mL)とともに粉砕し、5−メチル−1H−ピラゾール−3−スルホンアミドを薄黄色固体として得た(6741mg、収率69%)。
1H NMR (300 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) ppm 2.25 (s, 3H), 6.32 (s, 1H), 7.28 (s, 2H), 13.11 (br. s., 1H).
ステップ6:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(5−メチル−3−スルファモイル−ピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.35g、4.024mmol)及び5−メチル−1H−ピラゾール−3−スルホンアミド(638mg、3.958mmol)、続いて炭酸カリウム(1.95g、14.11mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(41.32mL)に溶解し、150mLの密閉容器内で80℃にて20時間撹拌した。冷却し、水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、有機層を合わせ、水(2×100mL)で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮した。そのオレンジ色残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製して無色油を得たところ、これを真空下で乾燥すると白色固体、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(5−メチル−3−スルファモイル−ピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレートに変わった(419mg、52%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 7.31 (s, 2H), 6.36 (s, 1H), 4.05 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.54 (dd, J = 18.2, 8.1 Hz, 1H), 2.77 (q, J = 10.2 Hz, 1H), 2.31 (d, J = 15.4 Hz, 3H), 2.12 (d, J = 19.6 Hz, 1H), 1.87 (td, J = 14.0, 6.4 Hz, 1H), 1.78 − 1.65 (m, 2H), 1.41 − 1.28 (m, 15H), 1.24 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 400.21442, 実測値 401.2 (M+1)
+;保持時間: 1.54分(LC法E).
ステップ7:tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−5−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(485mg、1.291mmol)及びカルボニルジイミダゾール(210mg、1.295mmol)をテトラヒドロフラン(8.0mL)中で混合し、室温で90分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(5−メチル−3−スルファモイル−ピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(342mg、0.8539mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(325μL、2.173mmol)を加え、その反応物を50℃で16時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、オフホワイトの固体として、tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−5−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(451mg、70%)。ESI−MS m/z 計算値 757.2636, 実測値 758.2 (M+1)
+;保持時間: 2.32分(LC法E).
ステップ8:13,20,20−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物144)
tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−5−メチル−ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(451mg、0.5948mmol)をジクロロメタン(11mL)に溶解し、この混合物に、塩酸(ジオキサン中4M 4.5mL、18.00mmol)を加え、室温で45分間撹拌した。混合物を減圧下濃縮乾固し、酢酸エチルに再溶解し、その後2Mの炭酸ナトリウム水溶液(5mL)を加え、pH約10を与えた。この溶液を酢酸エチル(2×10mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発乾固した。得られた物質と、炭酸カリウム(411mg、2.974mmol)、フッ化セシウム(136mg、0.8953mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(13.5mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、155℃に加熱し、20時間撹拌した。室温に冷却して濾過し、酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。これらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから80%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、白色固体として、13,20,20−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物144)を得た(141mg、38%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.68 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.69 (s, 1H), 6.09 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.30 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.10 − 3.94 (m, 2H), 2.82 − 2.71 (m, 1H), 2.34 (d, J = 8.9 Hz, 3H), 2.13 (dd, J = 8.7, 4.0 Hz, 1H), 2.09 − 2.02 (m, 3H), 1.96 − 1.80 (m, 3H), 1.77 (dd, J = 11.9, 5.2 Hz, 1H), 1.54 (s, 3H), 1.48 (s, 3H), 1.35 (t, J = 12.3 Hz, 1H), 0.99 − 0.92 (m, 2H), 0.89 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 0.59 − 0.39 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 621.2345, 実測値 622.2 (M+1)
+;保持時間: 2.14分(LC法E).
実施例157:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,24−テトラアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(24),5(10),6,8,20,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物147)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)オキシ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのバイアルに、tert−ブチル5−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(631mg、2.452mmol)及び無水N,N−ジメチルホルムアミド(8mL)を加えた。この溶液に、60%NaH(196mg、4.900mmol)を少しずつ加え(注意:ガスの発生)、その混合物を室温で15分間撹拌した。6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(432mg、2.452mmol)をその後加え、得られた混合物を室温で30分間撹拌した。その室温の撹拌溶液に、さらなるNaH(98mg、2.450mmol)を加え、その反応バイアルに蓋をした。得られた混合物を100℃で14時間撹拌した。この反応溶液を酢酸エチルで希釈し、次いで1Nのクエン酸水溶液に注ぎ、酢酸エチル(2×)で抽出した。合わせた有機画分を乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、透明油まで濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの移動相の勾配を使用して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)オキシ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(350mg、35%)。ESI−MS m/z 計算値 413.19846, 実測値 414.31 (M+1)
+;保持時間: 0.69分(LC法A).
ステップ2:tert−ブチル5−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]オキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(387mg、1.030mmol)及びカルボニルジイミダゾール(193mg、1.190mmol)を無水テトラヒドロフラン(8mL)中で混合し、50℃で75分間撹拌した。次に、tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)オキシ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(328mg、0.7932mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(300μL、2.006mmol)のテトラヒドロフラン溶液(7mL)を加えた。この反応物を、50℃で4時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。これらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから75%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、オフホワイトの固体として、tert−ブチル5−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]オキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(409mg、67%)。ESI−MS m/z 計算値 770.2476, 実測値 771.37 (M+1)
+;保持時間: 0.92分(LC法A).
ステップ3:12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,24−テトラアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(24),5(10),6,8,20,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物147)
tert−ブチル5−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]オキシ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(408mg、0.5290mmol)をジクロロメタン(7mL)に溶解し、この混合物に塩酸(ジオキサン中4M 4mL、16.00mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。この混合物を減圧下濃縮乾固し、得られた物質を炭酸カリウム(440mg、3.184mmol)、フッ化セシウム(130mg、0.8558mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(8mL)とバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、140℃に加熱し、16時間撹拌した。室温まで冷却し、濾過し、その後、逆相分取クロマトグラフィーにより、C
18カラム(30%〜99%アセトニトリルを含む水+5mM塩酸)を使用して精製し、白色固体として、12,12−ジメチル−8−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−19−オキサ−2λ
6−チア−3,9,11,24−テトラアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(24),5(10),6,8,20,22−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物147)を得た(17mg、5%)。ESI−MS m/z 計算値 634.2185, 実測値 635.29 (M+1)
+;保持時間: 2.0分(LC法B).
実施例158:13,20,20−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物150)及び13,20,20−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物151)の調製
ステップ1:13,20,20−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物150)及び13,20,20−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物151)
ラセミ13,20,20−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(114mg、0.1815mmol)をキラルSFCクロマトグラフィーに供した。次のSFCプロトコル:ChiralPak AS−H(150×21.2mm)、5μm、35℃移動相:25%アセトニトリル:メタノール(90:10、変性剤なし)、75%二酸化炭素で8.0分にわたり70mL/分(注入量=約32mg/mLのアセトニトリル:メタノール(90:10)70μL)を採用し、最初に溶出するエナンチオマーとして、13,20,20−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物150)(51.27mg、91%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.66 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.69 (s, 1H), 6.09 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.10 − 3.93 (m, 2H), 2.85 − 2.70 (m, 1H), 2.35 (s, 3H), 2.12 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 2.07 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.97 − 1.81 (m, 3H), 1.77 (dd, J = 11.8, 5.4 Hz, 1H), 1.54 (s, 3H), 1.48 (s, 3H), 1.35 (t, J = 12.3 Hz, 1H), 0.99 − 0.92 (m, 2H), 0.89 (d, J = 11.9 Hz, 2H), 0.52 (dd, J = 15.5, 8.4 Hz, 1H). ESI−MS m/z 計算値 621.2345, 実測値 622.5 (M+1)
+;保持時間: 2.19分(LC法E).2番目に溶出したエナンチオマーは、白色固体としての13,20,20−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物151)であった(31.08mg、55%)。ESI−MS m/z 計算値 621.2345, 実測値 622.5 (M+1)
+;保持時間: 2.19分(LC法E).
実施例159:21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−10λ
6−チア−1,3,9,14,15−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.02,7.011,15]ドコサ−2(7),3,5,11,13−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物152)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)エトキシ]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(2−ヒドロキシエトキシ)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.94g、7.480mmol)を含む窒素注入丸底フラスコに、ジクロロメタン(70mL)を加えた。この溶液を0℃に冷却してから、Et
3N(6mL、43.05mmol)及びメタンスルホニルクロリド(1.7mL、21.96mmol)を加えた。この反応混合物を20時間撹拌し、1時間後に室温まで加温した(透明な溶液が10分後に混濁したオレンジ色に変わった)。この反応混合物を、水の添加によりクエンチした。ジクロロメタンに続いてブラインを加え、その有機層を分離した。その水層をさらなるジクロロメタン(2×20mL)で抽出し、合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。得られた物質を真空下1時間乾燥して黄色油を得、これを丸底フラスコ内で1H−ピラゾール−3−スルホンアミド(1.1g、7.475mmol)と混合し、続いて炭酸カリウム(2.23g、16.14mmol)を加え、その混合物をN,N−ジメチルホルムアミド(13mL)に溶解した。この反応混合物を、150mLの密閉容器内で50℃にて48時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、有機層を合わせ、水(2×100mL)で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮した。そのオレンジ色残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、最初に溶出する極性の低い位置異性体として、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−(5−スルファモイルピラゾール−1−イル)エトキシ]ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(550mg、38%)。ESI−MS m/z 計算値 388.17804, 実測値 389.1 (M+1)
+;保持時間: 0.56分(LC法A).
ステップ2:tert−ブチル4−[2−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]エトキシ]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(183.5mg、0.4884mmol)及びカルボニルジイミダゾール(91.40mg、0.5637mmol)を無水テトラヒドロフラン(4mL)中で混合し、50℃で90分間撹拌した。次に、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)エトキシ]ピロリジン−1−カルボキシレート(146mg、0.3758mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(142.1μL、0.9502mmol)のテトラヒドロフラン溶液(7mL)を加えた。この反応物を、50℃で4時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから75%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[2−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]エトキシ]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(162mg、58%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 745.22723, 実測値 746.22 (M+1)
+;保持時間: 0.87分(LC法A).
ステップ3:21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−10λ
6−チア−1,3,9,14,15−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.02,7.011,15]ドコサ−2(7),3,5,11,13−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物152)
tert−ブチル4−[2−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]エトキシ]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(162mg、0.2171mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解し、この混合物に塩酸(ジオキサン中4M 1.6mL、6.400mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。この混合物を減圧下濃縮乾固し、炭酸カリウム(180mg、1.302mmol)、フッ化セシウム(55mg、0.3621mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(3.5mL)とバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、140℃に加熱し、10時間撹拌した。室温まで冷却し、濾過し、その後、逆相分取クロマトグラフィーにより、C
18カラム(30%〜99%アセトニトリル/水+5mM塩酸)を使用して精製し、白色固体として、21,21−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−18−オキサ−10λ
6−チア−1,3,9,14,15−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.02,7.011,15]ドコサ−2(7),3,5,11,13−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物152)を得た(45mg、34%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 13.14 (s, 1H), 8.28 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.14 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.79 − 4.63 (m, 1H), 4.61 − 4.46 (m, 1H), 4.32 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.17 − 3.98 (m, 2H), 3.89 (ddd, J = 11.1, 6.4, 2.7 Hz, 1H), 3.39 (dd, J = 11.0, 4.4 Hz, 1H), 3.00 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 2.06 (dt, J = 13.1, 6.6 Hz, 3H), 1.91 (dd, J = 13.4, 2.7 Hz, 1H), 1.48 (s, 3H), 1.38 (s, 3H), 1.02 − 0.92 (m, 2H), 0.92 − 0.82 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 609.1981, 実測値 610.25 (M+1)
+;保持時間: 2.04分(LC法B).
実施例160:(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物158)の調製
ステップ1:3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピロリジン−2−オン
3−ブロモピロリジン−2−オン(600mg、3.659mmol)及び2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノール(665mg、4.315mmol)の撹拌無水テトラヒドロフラン(15mL)溶液に、カリウムヘキサメチルジシラジド(トルエン中0.5M 16.0mL、8.000mmol)を0℃(氷水浴)で2分にわたり、窒素下で加えた。この反応物を周囲温度まで徐々に一夜(14時間)加温した。この反応物を氷酢酸(300μL、5.275mmol)で酸性化し、揮発性物質を20℃にて減圧下除去した。その水性残渣を酢酸エチル(50mL)に取り、ブライン(20mL)で洗浄した。この有機層を乾燥し(無水硫酸ナトリウム)、濾過し、減圧下濃縮して、帯褐色粗製物質を得た。この粗製物をシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜10%メタノールを含む塩化メチレンの勾配)により精製し、3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピロリジン−2−オン(285mg、33%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ベンゼン−d
6) δ 6.76 (s, 1H), 4.21 (dt, J = 9.4, 6.7 Hz, 1H), 3.73 − 3.64 (m, 1H), 3.55 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 2.67 (dddd, J = 9.3, 7.6, 4.6, 1.2 Hz, 1H), 2.46 (dt, J = 9.6, 7.1 Hz, 1H), 1.95 (dt, J = 14.3, 7.1 Hz, 1H), 1.90 − 1.81 (m, 1H), 1.74 − 1.58 (m, 2H), 0.86 − 0.77 (m, 2H), 0.54 − 0.43 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 237.09766, 実測値 238.1 (M+1)
+;保持時間: 0.9分(LC法B).
ステップ2:(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物158)
5mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(100mg、0.2222mmol)、3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピロリジン−2−オン(63mg、0.2656mmol)、炭酸セシウム(275mg、0.8440mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(20mg、0.03457mmol)(Xantphos)及び脱水ジオキサン(2mL)をこの順に加えた。窒素をこの不均一な混合物に3分間吹き込んだ。次に、Pd
2(dba)
3(20mg、0.02184mmol)を窒素下で加え、窒素をさらに2分間吹き込み、窒素下で蓋をした。この混合物を115℃で15時間撹拌した。この混合物を周囲温度まで放冷し、氷酢酸(150μL、2.638mmol)で中和した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣をジメチルスルホキシド(3.0mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。この試料を、分取逆相HPLC−MS(15分で30%〜99%アセトニトリルを含む水(変性剤として塩酸))を使用して精製した。所望の生成物画分を合わせ、減圧下濃縮し、その残渣を酢酸エチル(25mL)に取り、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)及びブライン(10mL)で順に洗浄した。この有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物158)(31mg、19%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 7.78 (dd, J = 8.4, 2.0 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 8.4, 4.4 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 8.5, 7.1 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.26 (dt, J = 12.5, 8.0 Hz, 1H), 4.22 − 4.00 (m, 2H), 3.97 (dt, J = 9.1, 6.8 Hz, 1H), 3.92 − 3.71 (m, 2H), 3.29 − 3.21 (m, 1H), 3.03 (d, J = 13.9 Hz, 1H), 2.86 (t, J = 10.2 Hz, 1H), 2.49 (dqd, J = 12.8, 7.7, 3.0 Hz, 1H), 2.24 − 2.07 (m, 1H), 2.04 − 1.90 (m, 3H), 1.84 (dd, J = 11.5, 5.4 Hz, 2H), 1.71 − 1.63 (m, 2H), 1.62 (s, 3H), 1.60 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 1.54 (s, 3H), 1.47 − 1.36 (m, 1H), 0.96 − 0.91 (m, 2H), 0.84 − 0.77 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 650.2498, 実測値 651.4 (M+1)
+;保持時間: 2.04分(LC法B).
実施例161:20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17−オキサ−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物164)、20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17−オキサ−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物302)及び20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17−オキサ−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物167)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)エトキシ]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(2−ヒドロキシエトキシ)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.94g、7.480mmol)を含む窒素注入丸底フラスコに、ジクロロメタン(70mL)を加えた。この溶液を0℃に冷却してから、Et
3N(6mL、43.05mmol)及びメタンスルホニルクロリド(1.7mL、21.96mmol)を加えた。この反応混合物を20時間撹拌し、1時間後に室温まで加温した(透明な溶液が10分後に混濁したオレンジ色に変わった)。この反応混合物を、水の添加によりクエンチした。ジクロロメタンに続いてブラインを加え、その有機層を分離した。その水層をさらなるジクロロメタン(2×20mL)で抽出し、合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。得られた物質を真空下1時間乾燥して黄色油を得、これを丸底フラスコ内で1H−ピラゾール−3−スルホンアミド(1.1g、7.475mmol)と混合し、続いて炭酸カリウム(2.23g、16.14mmol)を加え、その混合物をN,N−ジメチルホルムアミド(13mL)に溶解した。この反応混合物を、150mLの密閉容器内で50℃にて48時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、有機層を合わせ、水(2×100mL)で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮した。そのオレンジ色残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、2番目に溶出する極性の高い位置異性体として、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)エトキシ]ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(475mg、33%)。ESI−MS m/z 計算値 388.17804, 実測値 389.1 (M+1)
+;保持時間: 0.52分(LC法A).
ステップ2:tert−ブチル4−[2−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]エトキシ]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(691.7mg、1.841mmol)及びカルボニルジイミダゾール(310.0mg、1.912mmol)を無水テトラヒドロフラン(15mL)中で混合し、40℃で60分間撹拌した。次に、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)エトキシ]ピロリジン−1−カルボキシレート(550mg、1.416mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(538.9mg、529.4μL、3.540mmol)のテトラヒドロフラン溶液(7mL)を加えた。この反応物を、40℃で14時間加熱した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、1Mのクエン酸溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから75%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、オフホワイトの固体として、tert−ブチル4−[2−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]エトキシ]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(493mg、47%)。ESI−MS m/z 計算値 745.22723, 実測値 746.29 (M+1)
+;保持時間: 0.83分(LC法A).
ステップ3:20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17−オキサ−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物164)
tert−ブチル4−[2−[3−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]エトキシ]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(467mg、0.6258mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、この混合物に塩酸(ジオキサン中4M 4.5mL、18.00mmol)を加え、その混合物を室温で30分間撹拌した。この混合物を減圧下濃縮乾固し、炭酸カリウム(520mg、3.763mmol)、フッ化セシウム(154mg、1.014mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(10mL)とバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をして、140℃に加熱し、16時間撹拌した。この反応混合物を室温まで放冷し、濾過し、その後逆相分取クロマトグラフィーにより、C
18カラム(30%〜99%アセトニトリル−水+5mMの塩酸)を使用して精製し、白色固体として、20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17−オキサ−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物164)を得た(115mg、30%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.74 (s, 1H), 8.17 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.69 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 6.08 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.42 (t, J = 13.0 Hz, 1H), 4.38 − 4.07 (m, 5H), 3.88 (t, J = 11.4 Hz, 1H), 2.88 (s, 1H), 2.18 − 2.03 (m, 2H), 2.01 (dd, J = 11.5, 6.0 Hz, 1H), 1.78 (t, J = 9.1 Hz, 1H), 1.61 (t, J = 11.5 Hz, 1H), 1.54 (s, 3H), 1.50 (s, 3H), 1.01 − 0.92 (m, 2H), 0.92 − 0.84 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 609.1981, 実測値 610.36 (M+1)
+;保持時間: 2.03分(LC法B).
ステップ4:20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17−オキサ−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物302)及び20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17−オキサ−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物167)
ラセミ化合物、20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17−オキサ−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物164)(98mg、0.1591mmol)を、エナンチオマー分離用のキラル分取SFCに供した。次のSFCプロトコルを採用した:ChiralPak AS−3(150×2.1mm)、3μm、35℃、移動相:30%アセトニトリル:メタノール(90:10)、70%二酸化炭素。最初に溶出したエナンチオマーは、20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17−オキサ−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物302)であった(31mg、63%)。ESI−MS m/z 計算値 609.1981, 実測値 610.32 (M+1)
+;保持時間: 2.01分(LC法B).2番目に溶出したエナンチオマーは、20,20−ジメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17−オキサ−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物167)であった(31mg、63%)。ESI−MS m/z 計算値 609.1981, 実測値 610.28 (M+1)
+;保持時間: 2.0分(LC法B).
実施例162:4−クロロ−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)及び4−クロロ−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)の調製
ステップ1:4−クロロ−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物E)及び4−クロロ−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物F)
ラセミ4−クロロ−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(498mg)をキラルSFCクロマトグラフィーに供した。次のSFCプロトコルを採用した:ChiralPak AS−H(250×21.2mm)、5μm、35℃、移動相:18%アセトニトリル:メタノール(90:10)、82%二酸化炭素で流量70mL/分。最初に溶出したエナンチオマーは、4−クロロ−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)であった(162mg、13%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.73 (s, 1H), 7.57 − 7.45 (m, 2H), 7.06 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.28 (dt, J = 13.4, 3.3 Hz, 1H), 4.02 − 3.85 (m, 1H), 2.67 (s, 1H), 2.13 (dt, J = 11.4, 5.3 Hz, 2H), 2.08 − 1.98 (m, 1H), 1.92 (dt, J = 15.4, 10.2 Hz, 2H), 1.77 − 1.70 (m, 1H), 1.54 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 1.44 (t, J = 12.3 Hz, 1H), 0.83 − 0.71 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 423.1132, 実測値 424.04 (M+1)
+;保持時間: 1.66分(LC法B).2番目に溶出したエナンチオマーは、4−クロロ−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)であった(163mg、13%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.82 (s, 1H), 7.57 − 7.45 (m, 2H), 7.06 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.27 (dt, J = 13.3, 3.4 Hz, 1H), 4.01 − 3.87 (m, 1H), 2.67 (s, 1H), 2.24 − 2.07 (m, 2H), 2.08 − 1.98 (m, 1H), 2.00 − 1.84 (m, 2H), 1.82 − 1.68 (m, 1H), 1.54 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 1.44 (t, J = 12.3 Hz, 1H), 0.77 (dt, J = 18.8, 9.0 Hz, 1H). ESI−MS m/z 計算値 423.1132, 実測値 424.04 (M+1)
+;保持時間: 1.67分(LC法B).
実施例163:4−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物168)の調製
ステップ1:4−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物168)
バイアル内の4−クロロ−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(75mg、0.1769mmol)、1−(3,3−ジメチルブチル)イミダゾリジン−2−オン(38mg、0.2232mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(27mg、0.2809mmol)及びクロロ(2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(31mg、0.04760mmol)のジオキサン(2mL)溶液を、窒素で2分間パージして脱気した。この混合物をその後室温で1時間撹拌した。この反応混合物を、0.5mLの酢酸でクエンチし、少量のジメチルスルホキシドを使用してWhatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MS法により、50%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)、4−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物168)(24mg、24%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.38 (s, 1H), 7.55 (s, 2H), 7.46 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 4.35 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 3.96 (dt, J = 36.5, 11.0 Hz, 3H), 3.46 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 3.39 − 3.27 (m, 2H), 2.71 (s, 1H), 2.12 (s, 2H), 2.02 (s, 2H), 1.92 (s, 1H), 1.72 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 1.55 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 1.45 (dd, J = 10.1, 6.6 Hz, 3H), 0.96 (s, 9H), 0.79 (d, J = 9.7 Hz, 1H). ESI−MS m/z 計算値 557.27844, 実測値 558.17 (M+1)
+;保持時間: 1.84分(LC法B).
実施例164:4−[3−(4,4−ジメチルペンチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物169)の調製
ステップ1:4,4−ジメチルペンタンニトリル
1−ブロモ−3,3−ジメチル−ブタン(25g、151.45mmol)をシアン化ナトリウム(8.17g、166.71mmol)のジメチルスルホキシド(80mL)懸濁液に、その内部温度を55℃〜65℃に維持しながら60℃でゆっくりと加えた。この反応混合物を70℃で90分間加熱し、その後室温に冷却した。この反応混合物を水(300mL)で希釈し、ジエチルエーテル(3×150mL)を使用して抽出した。これらの有機層を合わせ、5Nの塩酸(75mL)及び水(75mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、4,4−ジメチルペンタンニトリル(17.82g、89%)を透明油として得た。この粗製物質をさらに精製することなく直接次のステップに使用した。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) ppm 0.93 (s, 9H), 1.56−1.67 (m, 2H), 2.28 (dd, J=8.8, 7.3 Hz, 2H).
ステップ2:4,4−ジメチルペンタナール
水素化ジイソブチルアルミニウム(ジクロロメタン中1M 226mL、226.00mmol)を、4,4−ジメチルペンタンニトリル(16.75g、150.65mmol)のジクロロメタン(560mL)溶液に0℃で加えた。この反応混合物を0℃で90分間撹拌し、次に3Mの塩酸でクエンチした。この水層を分離し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を、10%塩酸、水及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、4,4−ジメチルペンタナール(16.23g、94%)を黄色油として得た。この粗製物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) ppm 0.90 (s, 9H), 1.46−1.61 (m, 2H), 2.40 (td, J=8.1, 1.9 Hz, 2H), 9.78 (t, J=1.9 Hz, 1H).
ステップ3:tert−ブチルN−[2−(4,4−ジメチルペンチルアミノ)エチル]カルバメート
4,4−ジメチルペンタナール(15.2g、133.12mmol)をtert−ブチルN−(2−アミノエチル)カルバメート(20.948g、20.7mL、130.75mmol)のメタノール(300mL)溶液に加え、その反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却した後、水素化ホウ素ナトリウム(5.2g、137.45mmol)をゆっくりと加え、その混合物を室温で一夜撹拌した。この反応物を減圧下濃縮した。その残渣を酢酸エチル(300mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×300mL)及びブライン(300mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、tert−ブチルN−[2−(4,4−ジメチルペンチルアミノ)エチル]カルバメート(21.83g、65%)を黄色油として得た。この粗製物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 258.2307, 実測値 259.3 (M+1)
+;保持時間: 1.39分(LC法I).
ステップ4:1−(4,4−ジメチルペンチル)イミダゾリジン−2−オン
固体のカリウムtert−ブトキシド(28.6g、254.87mmol)を、tert−ブチルN−[2−(4,4−ジメチルペンチルアミノ)エチル]カルバメート(21.83g、84.481mmol)のテトラヒドロフラン(260mL)溶液に加え、その反応混合物を60℃で3時間加熱した。室温まで冷却した後、その反応混合物を塩酸水溶液(1M)でpH=1〜2に酸性化し、減圧下濃縮した。その水性残渣を酢酸エチル(3×250mL)で抽出し、有機層を合わせ、ブライン(2×200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜10%メタノールを含む酢酸エチルの勾配を使用して精製し、1−(4,4−ジメチルペンチル)イミダゾリジン−2−オン(7.36g、45%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (300 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) ppm 0.84 (s, 9H), 1.02−1.15 (m, 2H), 1.28−1.43 (m, 2H), 2.96 (t, J=7.2 Hz, 2H), 3.14−3.22 (m, 2H), 3.23−3.31 (m, 2H), 6.20 (br. s., 1H). ESI−MS m/z 計算値 184.1576, 実測値 185.3 (M+1)
+;保持時間: 2.34分(LC法H).
ステップ5:4−[3−(4,4−ジメチルペンチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物169)
バイアル内の4−クロロ−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(30mg、0.07077mmol)、1−(4,4−ジメチルペンチル)イミダゾリジン−2−オン(16mg、0.08683mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(12mg、0.1249mmol)及びクロロ(2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(14mg、0.02150mmol)のジオキサン(2mL)溶液を、窒素で2分間パージして脱気した。この混合物を室温で約1時間撹拌した。この反応混合物を、0.5mLの酢酸でクエンチし、少量のジメチルスルホキシドを使用してWhatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、濾液を、逆相HPLC−MS法により、50%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)、4−[3−(4,4−ジメチルペンチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物169)(6.8mg、16%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.54 (s, 1H), 7.54 (s, 2H), 7.46 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 4.35 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 4.09 − 3.85 (m, 3H), 3.46 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 3.27 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.71 (s, 1H), 2.11 (s, 3H), 1.99 − 1.85 (m, 1H), 1.71 (dd, J = 11.7, 5.3 Hz, 1H), 1.60 (s, 3H), 1.55 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 1.48 − 1.35 (m, 1H), 1.30 − 1.17 (m, 2H), 0.88 (s, 8H), 0.75 (d, J = 19.6 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 571.29407, 実測値 572.3 (M+1)
+;保持時間: 2.02分(LC法B).
実施例165:(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブトキシ)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物170)及び(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブトキシ)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物171)の調製
ステップ1:3−(3,3−ジメチルブトキシ)ピロリジン−2−オン
3,3−ジメチルブタン−1−オール(540mg、5.285mmol)の撹拌無水テトラヒドロフラン(20mL)溶液に、[ビス(トリメチルシリル)アミノ]カリウム(トルエン中0.5M 10.6mL、5.300mmol)を窒素下、周囲温度で加えた。この乳状反応物を30分間撹拌し、次に3−ブロモピロリジン−2−オン(830mg、4.808mmol)の無水テトラヒドロフラン(3mL)溶液を0℃(氷水浴)で滴下した。この反応物を周囲温度まで一夜(18時間)徐々に加温した。この反応物を1Mの塩酸水溶液(1.5mL)で酸性化し、揮発性物質を減圧下除去した。その残渣を酢酸エチル(30mL)に取り、ブライン(15mL)で洗浄した。この有機部分を乾燥し(無水硫酸ナトリウム)、濾過し、減圧下濃縮して、帯褐色粗製物質を得た。この粗製物をシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜10%メタノールを含むジクロロメタンの勾配)により精製し、3−(3,3−ジメチルブトキシ)ピロリジン−2−オン(143mg、16%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 185.14159, 実測値 186.2 (M+1)
+;保持時間: 0.95分(LC法B).
ステップ2:(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブトキシ)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン
バイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(100mg、0.2222mmol)、3−(3,3−ジメチルブトキシ)ピロリジン−2−オン(50mg、0.2699mmol)、炭酸セシウム(290mg、0.8901mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(20mg、0.03457mmol)(Xantphos)及び脱水ジオキサン(2mL)をこの順に加えた。窒素をこの不均一な混合物に3分間パージした。次に、Pd
2(dba)
3(20mg、0.02184mmol)を窒素下で加え、窒素をこのバイアルにさらに2分間パージし、その後窒素下で蓋をした。この混合物を115℃で15時間撹拌した。この混合物を周囲温度まで放冷し、氷酢酸(130μL、2.286mmol)で中和した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣をジメチルスルホキシド(3.0mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。この試料を、分取逆相HPLC−MS(15分で30%〜99%アセトニトリルを含む水の勾配(変性剤として塩酸))を使用して精製した。所望の生成物画分を合わせ、減圧下濃縮し、その残渣を酢酸エチル(25mL)に取り、ブライン(10mL)で洗浄した。この有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブトキシ)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(27mg、20%)をオフホワイトのジアステレオマーの固体混合物として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 7.78 (dd, J = 8.4, 2.1 Hz, 1H), 7.60 (dd, J = 8.4, 4.3 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.16 (dt, J = 7.2, 1.0 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.25 (dt, J = 12.8, 8.0 Hz, 1H), 4.20 − 3.99 (m, 2H), 3.97 − 3.76 (m, 2H), 3.74 − 3.65 (m, 1H), 3.03 (d, J = 13.8 Hz, 1H), 2.86 (t, J = 9.9 Hz, 1H), 2.56 − 2.44 (m, 1H), 2.17 (s, 1H), 2.04 − 1.93 (m, 1H), 1.84 (dd, J = 11.7, 5.7 Hz, 2H), 1.63 (br, 6H), 1.61 − 1.55 (m, 4H), 1.54 (s, 2H), 1.44 (t, J = 11.6 Hz, 1H), 0.95 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 598.29376, 実測値 651.4 (M+1)
+;保持時間: 2.04分(LC法B).
ステップ3:(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブトキシ)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物170)及び(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブトキシ)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物171)
ラセミジアステレオマー(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブトキシ)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオンを、キラルSFCクロマトグラフィーに供した。次のSFCプロトコル:ChiralCel OJ−H(250×10mm)、5μm、移動相:20%アセトニトリル:メタノール(90:10、変性剤なし)、80%二酸化炭素で流量10mL/分を採用し、最初に溶出するジアステレオマーとして、(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブトキシ)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物170)を得(11mg、8%)、
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.43 (s, 1H), 7.70 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.96 (s, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.23 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 4.07 − 3.98 (m, 1H), 3.88 (dt, J = 8.8, 7.2 Hz, 2H), 3.70 (dt, J = 10.5, 7.6 Hz, 1H), 3.60 (dt, J = 9.2, 7.2 Hz, 1H), 3.20 − 3.03 (m, 1H), 2.94 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 2.77 − 2.63 (m, 1H), 2.46 − 2.37 (m, 1H), 2.18 − 2.04 (m, 1H), 1.91 (dq, J = 12.6, 8.4 Hz, 1H), 1.82 (dd, J = 11.8, 5.2 Hz, 1H), 1.80 − 1.68 (m, 1H), 1.64 − 1.57 (m, 2H), 1.57 (s, 3H), 1.52 − 1.48 (m, 2H), 1.46 (s, 3H), 1.34 − 1.26 (m, 1H), 1.24 (s, 1H), 0.91 (d, J = 0.9 Hz, 9H), ESI−MS m/z 計算値 598.29376, 実測値 599.4 (M+1)
+;保持時間: 2.21分(LC法B)、2番目に溶出するジアステレオマーとして、(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブトキシ)−2−オキソピロリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物171)を得た(10mg、7%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.41 (s, 1H), 7.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.96 (s, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.28 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 3.97 − 3.92 (m, 1H), 3.92 − 3.89 (m, 1H), 3.89 − 3.84 (m, 1H), 3.77 (dt, J = 10.2, 7.5 Hz, 1H), 3.59 (ddd, J = 9.3, 7.7, 6.7 Hz, 1H), 3.16 − 3.03 (m, 1H), 2.94 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.74 − 2.64 (m, 1H), 2.48 − 2.39 (m, 1H), 2.20 − 2.02 (m, 1H), 1.93 − 1.85 (m, 1H), 1.84 − 1.79 (m, 1H), 1.79 − 1.69 (m, 1H), 1.63 − 1.57 (m, 2H), 1.57 (s, 3H), 1.52 − 1.47 (m, 2H), 1.46 (s, 3H), 1.29 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 1.24 (s, 1H), 0.91 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 598.29376, 実測値 599.4 (M+1)
+;保持時間: 2.18分(LC法B).
実施例166:(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物172)及び(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物173)の調製
ステップ1:(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物172)及び(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物173)
ジアステレオマー混合物、(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(二塩酸塩)(31mg)をキラルSFC精製に供した。採用したSFC精製方法は、ChiralCel OJ−H(250×10mm)、5μmカラム、移動相:20%アセトニトリル:メタノール(90:10、変性剤なし)、80%二酸化炭素、流量:10mL/分、試料濃度:アセトニトリル:メタノール:ジメチルスルホキシド(85:9:6)中約24mg/mL、注入量:70μL、圧力:100barを使用した。最初に溶出したジアステレオマーは、(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物172)であった(7mg、5%)。ESI−MS m/z 計算値 650.2498, 実測値 651.4 (M+1)
+;保持時間: 2.09分(LC法B).2番目に溶出したジアステレオマーは、(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物173)であった(7mg、5%)。ESI−MS m/z 計算値 650.2498, 実測値 651.4 (M+1)
+;保持時間: 2.09分(LC法B).
実施例167:20,20−ジメチル−4−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル}ピロリジン−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物181)及び20,20−ジメチル−4−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル}ピロリジン−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物182)の調製
ステップ1:20,20−ジメチル−4−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル}ピロリジン−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物181)及び20,20−ジメチル−4−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル}ピロリジン−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物182)
バイアルに、4−クロロ−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(40mg、0.09436mmol)、3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル]ピロリジン−2−オン(27mg、0.1148mmol)、炭酸セシウム(110mg、0.3376mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(9mg、0.01555mmol)(Xantphos)及び脱水ジオキサン(2mL)をこの順に加えた。窒素をこの不均一な混合物に2分間吹き込んだ。次に、Pd
2(dba)
3(9mg、0.009960mmol)を窒素下で加え、窒素をこの反応物にさらに2分間吹き込み、その後この混合物に窒素下で蓋をした。この混合物を115℃で15時間撹拌した。この混合物を周囲温度まで放冷し、氷酢酸(50μL、0.8792mmol)で中和した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣をジメチルスルホキシド(1.5mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。この試料を、分取逆相HPLC−MS(15分で30%〜99%アセトニトリルを含む水(変性剤として塩酸))を使用して精製した。所望の生成物画分を合わせ、減圧下濃縮し、その残渣を酢酸エチル(25mL)に取り、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)及びブライン(10mL)で順に洗浄した。この有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、20,20−ジメチル−4−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル}ピロリジン−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(41mg、70%)をオフホワイトのジアステレオマー固体混合物として得、これを、ChiralCel OJ−3H(250×10mm)、5μmカラム、移動相:20%アセトニトリル:メタノール(90:10、変性剤なし)、80%二酸化炭素、流量:10mL/分、濃度:アセトニトリル:メタノール:ジメチルスルホキシド(81:9:10)中約24mg/mL、注入量:70μL、圧力:100bar、波長:242nmを使用したキラルSFC精製に供した。最初に溶出したジアステレオマーは、20,20−ジメチル−4−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル}ピロリジン−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物181)であった(11mg、18%)。ESI−MS m/z 計算値 622.2549, 実測値 623.4 (M+1)
+;保持時間: 2.18分(LC法B).2番目に溶出したジアステレオマーは、20,20−ジメチル−4−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル}ピロリジン−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物182)であった(10mg、17%)。ESI−MS m/z 計算値 622.2549, 実測値 623.4 (M+1)
+;保持時間: 2.19分(LC法B).
実施例168:20,20−ジメチル−4−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物183)、20,20−ジメチル−4−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物191)及び20,20−ジメチル−4−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物192)の調製
ステップ1:20,20−ジメチル−4−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物183)
バイアルに、4−クロロ−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(40mg、0.09436mmol)、3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピロリジン−2−オン(23mg、0.09696mmol)、炭酸セシウム(102mg、0.3131mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(8mg、0.01383mmol)(Xantphos)及び脱水ジオキサン(1.5mL)をこの順に加えた。窒素をこの不均一な混合物に2分間吹き込んだ。次に、Pd
2(dba)
3(8mg、0.008853mmol)を窒素下で加え、窒素をこの反応物にさらに2分間吹き込み、その後窒素下で蓋をした。この混合物を115℃で15時間撹拌した。この混合物を周囲温度まで放冷し、氷酢酸(50μL、0.8792mmol)で中和した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣をジメチルスルホキシド(1.5mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。この試料を、分取逆相HPLC−MS(15分で30%〜99%アセトニトリルを含む水、変性剤として塩酸)を使用して精製した。所望の生成物画分を合わせ、減圧下濃縮し、その残渣を酢酸エチル(25mL)に取り、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)及びブライン(10mL)で順に洗浄した。この有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、20,20−ジメチル−4−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物183)(41mg、74%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 7.79 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.64 (dd, J = 8.4, 2.1 Hz, 1H), 7.61 − 7.54 (m, 1H), 6.91 (dd, J = 2.4, 1.1 Hz, 1H), 4.31 − 4.21 (m, 2H), 4.16 (ddd, J = 11.8, 8.8, 3.2 Hz, 1H), 4.12 − 4.00 (m, 1H), 3.96 (q, J = 7.5 Hz, 1H), 3.90 − 3.72 (m, 2H), 2.83 − 2.73 (m, 1H), 2.55 − 2.43 (m, 1H), 2.23 − 2.08 (m, 2H), 2.02 − 1.87 (m, 6H), 1.77 (dd, J = 11.9, 5.4 Hz, 1H), 1.57 (s, 3H), 1.50 (s, 3H), 1.39 (t, J = 12.2 Hz, 1H), 0.96 − 0.90 (m, 2H), 0.84 − 0.76 (m, 2H), 0.76 − 0.68 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 624.2342, 実測値 625.4 (M+1)
+;保持時間: 2.05分(LC法B).
ステップ2:20,20−ジメチル−4−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物191)及び20,20−ジメチル−4−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物192)
20,20−ジメチル−4−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物183)を、ChiralPak IG(250×10mm)、5μmカラム、移動相:42%アセトニトリル:メタノール(90:10、変性剤なし)、58%二酸化炭素、流量:70mL/分、濃度:アセトニトリル:メタノール(90:10、変性剤なし)中約24mg/mL、注入量:70μL、圧力:100barを使用したキラルSFCに供した。最初に溶出したジアステレオマーは、20,20−ジメチル−4−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(ジアステレオマー1)(化合物191)であった(13.6mg、24%)。ESI−MS m/z 計算値 621.3035, 実測値 622.3 (M+1)
+;保持時間: 1.87分(LC法B).2番目に溶出したジアステレオマーは、20,20−ジメチル−4−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}ピロリジン−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(ジアステレオマー2)(化合物192)であった(13.5mg、24%)。ESI−MS m/z 計算値 624.2342, 実測値 625.4 (M+1)
+;保持時間: 1.88分(LC法B).
実施例169:4−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物184)の調製
ステップ1:4−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物184)
バイアルに、4−クロロ−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(11mg、0.02595mmol)、3−(3,3−ジメチルブチル)ピロリジン−2−オン(8mg、0.04726mmol)、炭酸セシウム(32mg、0.09821mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(3mg、0.005185mmol)(Xantphos)及び脱水ジオキサン(0.8mL)をこの順に加えた。窒素をこの不均一な混合物に2分間吹き込んだ。次に、Pd
2(dba)
3(3mg、0.003320mmol)を窒素下で加え、窒素をこの混合物にさらに2分間吹き込み、この混合物に窒素下で蓋をした。この混合物を115℃で13時間撹拌した。この混合物を周囲温度まで放冷し、氷酢酸(20μL、0.3517mmol)で中和した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣をジメチルスルホキシド(1.0mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。この試料を、分取逆相HPLC−MS(15分で30%〜99%アセトニトリルを含む水(変性剤として塩酸))を使用して精製した。所望の生成物画分を合わせ、減圧下濃縮して、4−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソピロリジン−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物184)(7.5mg、51%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 7.78 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.67 − 7.60 (m, 1H), 7.56 (dd, J = 8.5, 7.0 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.33 − 4.22 (m, 1H), 4.20 − 4.11 (m, 1H), 4.10 − 3.97 (m, 1H), 3.96 − 3.78 (m, 1H), 2.83 − 2.73 (m, 1H), 2.62 (ddd, J = 13.7, 9.4, 5.0 Hz, 1H), 2.31 (q, J = 9.0 Hz, 1H), 2.21 − 2.08 (m, 2H), 2.04 − 1.84 (m, 4H), 1.81 − 1.69 (m, 2H), 1.57 (s, 3H), 1.51 (s, 3H), 1.39 (t, J = 12.4 Hz, 2H), 1.33 − 1.27 (m, 2H), 0.92 (s, 9H), 0.79 − 0.66 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 556.2832, 実測値 557.5 (M+1)
+;保持時間: 2.23分(LC法B).
実施例170:(18R)−4−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物186)の調製
ステップ1:tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(400mg、1.112mmol)及びカルボニルジイミダゾール(273.5mg、1.687mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)中で混合し、室温で90分間撹拌した。その後、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(429.5mg、1.111mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(430.8mg、2.830mmol)を加え、その反応物を室温で1時間撹拌し、その後50℃に加熱し、一夜撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。この有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し、オフホワイトの固体として、tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(350mg、43%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.34 (s, 1H), 8.08 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.62 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.71 − 6.49 (m, 1H), 6.10 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.23 (s, 2H), 4.13 (s, 2H), 3.52 (s, 1H), 2.73 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 2.08 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 1.81 (q, J = 6.6 Hz, 5H), 1.47 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 1.40 − 1.21 (m, 18H), 0.83 (d, J = 2.0 Hz, 4H), 0.66 − 0.60 (m, 2H), 0.52 − 0.46 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 727.2919, 実測値 728.1 (M+1)
+;保持時間: 0.92分(LC法A).
ステップ2:2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]ピラゾール−3−イル]スルホニル−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル4−[3−[3−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(350mg、0.4806mmol)をジクロロメタン(1.527mL)に溶解し、この混合物に、トリフルオロ酢酸(2.192g、1.481mL、19.22mmol)を加え、得られた混合物を室温で60分間撹拌した。その混合物を減圧下濃縮乾固し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び酢酸エチルに取り、層を分離した。(注意、これらの条件下での酢酸エチル中の生成物の溶解度は低く、いくらかのメタノールの添加が助けとなり、固体乾燥剤を使用することなく有機層を蒸発させることが必要であった)。その有機層を回転蒸発により濃縮した後、真空下乾燥し、2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]ピラゾール−3−イル]スルホニル−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(301.9mg、100%)をオフホワイトの固体として得、これを直接次のステップに進めた。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.28 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.21 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 6.67 (s, 1H), 5.88 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.22 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 4.17 (s, 2H), 3.55 (s, 1H), 3.03 (s, 1H), 2.23 (s, 1H), 1.88 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 1.83 (s, 3H), 1.48 (s, 1H), 1.46 − 1.35 (m, 5H), 1.35 − 1.24 (m, 4H), 0.84 (t, J = 1.9 Hz, 4H), 0.63 (d, J = 1.6 Hz, 2H), 0.51 (d, J = 1.1 Hz, 2H).
ステップ3:4−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン
2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]ピラゾール−3−イル]スルホニル−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(310mg、0.4935mmol)、炭酸カリウム(341.1mg、2.468mmol)、フッ化セシウム(112.8mg、0.7426mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(9.3mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をし、155℃に加熱し、20時間撹拌した。この混合物をその後室温に冷却し、濾過し、その後酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、次いで、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し(生成物は100%酢酸エチルに達した後に溶出する)、白色固体として、4−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオンを得た(117mg、40%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.37 (s, 1H), 8.16 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.07 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.86 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.36 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 4.24 (s, 2H), 3.95 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 2.74 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 2.15 (d, J = 4.2 Hz, 2H), 2.08 − 1.93 (m, 3H), 1.89 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 1.76 (dd, J = 11.9, 5.3 Hz, 1H), 1.59 (s, 3H), 1.55 (s, 5H), 0.85 (q, J = 2.0 Hz, 4H), 0.64 (d, J = 1.7 Hz, 2H), 0.51 (d, J = 1.2 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 591.26276, 実測値 592.4 (M+1)
+;保持時間: 2.37分(LC法B).
ステップ4:(18R)−4−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物186)
4−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(103mg、0.1741mmol)を、10mL/分で8.0分にわたり、34%アセトニトリル/メタノール(90:10)/66%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×10mm、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(注入量=アセトニトリル/メタノール(90:10)中24mg/mL溶液 70μL)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、(18R)−4−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−20,20−ジメチル−10λ6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物186)(40.8mg、79%)を得た。ESI−MS m/z 計算値 591.26276, 実測値 593.1 (M+1)+;保持時間: 2.3分(LC法B).
実施例171:(14R)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物190)の調製
ステップ1:2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
カルボニルジイミダゾール(216mg、1.332mmol)及び2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(520mg、1.334mmol)を充填した50mLのフラスコを排気し、その後窒素を充填した。テトラヒドロフラン(8mL)を加え、その混合物を50℃で1時間撹拌した。次に、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(500mg、1.212mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(555mg、3.646mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液を加え、その混合物を50℃で一夜撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィー(0%〜50%酢酸エチルを含むヘキサン)により精製し、いくつかの純粋な画分を得た。混合画分を、分取逆相HPLC(C
18):1%〜99%アセトニトリルを含む水と塩酸変性剤によりさらに精製した。シリカゲルカラム及び分取HPLCカラムからの純粋な画分を合わせてアシルスルホンアミド中間体を得、これをジオキサン(5mL)に溶解し、その後塩酸のジオキサン溶液(6M 2mL、12.00mmol)で処理し、その後室温で2時間撹拌した。この混合物を真空中で蒸発させ、その残渣を重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチした。生成物の白色沈殿を濾別し、酢酸エチルで洗浄した。その水相をさらに酢酸エチルで抽出した。その有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、真空中で乾燥した後、2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミドを得た(343mg、41%)。ESI−MS m/z 計算値 683.2268, 実測値 684.32 (M+1)
+;保持時間: 0.65分(LC法A).
ステップ2:(14R)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物190)
5mLのバイアルで、フッ化セシウム(160mg、1.053mmol)、炭酸カリウム(360mg、2.605mmol)及び4Åモレキュラーシーブ(600mg)を混合し、そのバイアルを排気し、その後窒素を充填した。次に、2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(350mg、0.5116mmol)のジメチルスルホキシド(5mL)溶液を加え、その混合物を150℃で一夜撹拌した。この混合物を濾過し、分取逆相HPLC(C
18):1%〜99%アセトニトリルを含む水/塩酸変性剤により精製し、ラセミ生成物を得た。このラセミ化合物を、28%アセトニトリル/メタノール(90:10)/72%二酸化炭素の移動相(注入量=32mg/mLのアセトニトリル/メタノール(90:10)溶液500μL)でChiralPak AS−H(250×10mm、粒径5μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、(14R)−12,12−ジメチル−8−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物190)を得た(82.3mg、49%)。ESI−MS m/z 計算値 647.2502, 実測値 648.1 (M+1)
+;保持時間: 2.21分(LC法B).
実施例172:(14S)−8−[3−(4,4−ジメチルペンチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物193)の調製
ステップ1:(14S)−8−[3−(4,4−ジメチルペンチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物193)
バイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(60mg、0.1333mmol)、1−(4,4−ジメチルペンチル)イミダゾリジン−2−オン(50mg、0.2713mmol)、炭酸セシウム(155mg、0.4757mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(12mg、0.02074mmol)(Xantphos)及び無水ジオキサン(2.0mL)をこの順に加えた。窒素をこの不均一な混合物に2分間吹き込んだ。次に、Pd
2(dba)
3(12mg、0.01328mmol)を窒素下で加え、窒素をこの混合物にさらに2分間吹き込み、その後このバイアルに窒素下で蓋をした。この混合物を115℃で13時間撹拌した。この混合物を周囲温度まで放冷し、その後氷酢酸(70μL、1.231mmol)で中和した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣をジメチルスルホキシド(1.5mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。この試料を、分取逆相HPLC−MS[30%〜99%アセトニトリルを含む水(変性剤として塩酸)]を使用して精製した。所望の生成物画分を合わせ、減圧下濃縮し、高真空下でさらに乾燥し、(14S)−8−[3−(4,4−ジメチルペンチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物193)(29mg、36%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 7.70 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.14 − 3.94 (m, 3H), 3.52 (ddd, J = 9.8, 7.0, 3.2 Hz, 2H), 3.24 (q, J = 7.2 Hz, 3H), 3.09 − 2.97 (m, 1H), 2.86 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 2.23 − 2.08 (m, 1H), 1.83 (dd, J = 11.3, 5.1 Hz, 2H), 1.65 − 1.63 (m, 3H), 1.63 − 1.55 (m, 4H), 1.55 (s, 3H), 1.42 (q, J = 11.5 Hz, 1H), 1.29 (s, 1H), 1.26 − 1.19 (m, 2H), 0.92 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 597.30975, 実測値 598.5 (M+1)
+;保持時間: 2.08分(LC法B).
実施例173:12,20,20−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物199)の調製
ステップ1:3−ヨード−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール及び5−ヨード−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール(位置異性体の混合物)
N−ヨードスクシンイミド(27.4g、121.79mmol)を、4−メチル−1H−ピラゾール(10g、121.80mmol)のジメチルホルムアミド(100mL)溶液に室温で加えた。この混合物を一夜撹拌し、その後水(700mL)に注ぎ、酢酸エチル(4×150mL)で抽出した。これらの有機相を合わせ、水(3×150mL)及びブライン(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、粗製ヨウ素化中間体を得た。この粗製ヨウ素化物質(2g、9.6154mmol)及び炭酸カリウム(2g、14.471mmol)のアセトニトリル(15mL)溶液に、1−(クロロメチル)−4−メトキシ−ベンゼン(1.5015g、1.3mL、9.5876mmol)を加えた。この混合物を80℃で一夜撹拌し、その後減圧下濃縮した。その残渣をジクロロメタン(80mL)に懸濁した。10分間撹拌した後、この混合物をシリカゲルと混合した後、濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムに乾式で投入し、0%〜30%酢酸エチルを含むヘプタンを使用して溶出し、3−ヨード−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール及び5−ヨード−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール(位置異性体の混合物)(1.36g、43%)を淡黄色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 328.0073, 実測値 329.0 (M+1)
+;保持時間: 2.02分(LC法I).
ステップ2:2−エチルヘキシル3−[1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール−3−イル]スルファニルプロパノエート及び2−エチルヘキシル3−[2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール−3−イル]スルファニルプロパノエート(位置異性体の混合物)
密封チューブ内で、3−ヨード−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール及び5−ヨード−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール(位置異性体の混合物)(1.34g、4.0835mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(1.0685g、1.44mL、8.2674mmol)のトルエン(25mL)溶液を、窒素を5分間吹き込んで脱気した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(111mg、0.1212mmol)、Xantphos(142mg、0.2454mmol)及び2−エチルヘキシル3−スルファニルプロパノエート(986mg、4.5156mmol)を加え、このバイアルを密閉し、この混合物を110℃で一夜加熱した。この反応混合物を減圧下濃縮した。この残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0%〜20%酢酸エチルを含むヘプタンの勾配を使用して精製し、2−エチルヘキシル3−[1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール−3−イル]スルファニルプロパノエート及び2−エチルヘキシル3−[2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール−3−イル]スルファニルプロパノエート(位置異性体の混合物)(1.54g、90%)をオレンジ色の油として得た。ESI−MS m/z 計算値 418.229, 実測値 419.3 (M+1)
+;保持時間: 2.58分(LC法I).
ステップ3:[1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール−3−イル]スルフィニルオキシナトリウム及び[2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール−3−イル]スルフィニルオキシナトリウム(位置異性体の混合物)
ナトリウムメトキシド(750.17mg、13.886mmol)を、2−エチルヘキシル3−[1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール−3−イル]スルホニルプロパノエート及び2−エチルヘキシル3−[2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール−3−イル]スルホニルプロパノエート(位置異性体の混合物)(1.56g、3.4621mmol)のテトラヒドロフラン(4mL)及びメタノール(1.4mL)溶液に室温で加えた。この反応混合物を2時間撹拌し、次にその混合物を減圧下濃縮して、[1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール−3−イル]スルフィニルオキシナトリウム及び[2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール−3−イル]スルフィニルオキシナトリウム(位置異性体の混合物)(1.04g、104%)をベージュの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 288.0545, 実測値 289.1 (M+1)
+;保持時間: 1.5分(LC法I).
ステップ4:1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール−3−スルホンアミド及び2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール−3−スルホンアミド(位置異性体の混合物)
ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸(9.7g、85.770mmol)を、[1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール−3−イル]スルフィニルオキシナトリウム及び[2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール−3−イル]スルフィニルオキシナトリウム(位置異性体の混合物)(12.4g、43.011mmol)及び酢酸ナトリウム(10.5g、128.00mmol)の水(400mL)溶液に0℃で加えた。この混合物を室温で一夜撹拌し、その後酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。この残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、20%〜60%酢酸エチルを含むヘプタンで溶出して精製し、1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール−3−スルホンアミド及び2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール−3−スルホンアミド(位置異性体の混合物)(9.72g、80%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 281.0834, 実測値 282.1 (M+1)
+;保持時間: 1.51分(LC法I).
ステップ5:4−メチル−1H−ピラゾール−3−スルホンアミド
1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール−3−スルホンアミド及び2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−ピラゾール−3−スルホンアミド(位置異性体の混合物)(270mg、0.9597mmol)のトリフルオロ酢酸(2mL)溶液を80℃で一夜撹拌した。その混合物を濃縮し、その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより、20%〜100%酢酸エチルを含むヘプタンの勾配、次いで定組成10%メタノールを含む酢酸エチルを使用して精製し、4−メチル−1H−ピラゾール−3−スルホンアミド(120mg、78%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) ppm 2.12 (s, 3H), 7.29 (s, 2H), 7.64 (s, 1H), 13.11 (br. s., 1H). ESI−MS m/z 計算値 161.0259, 実測値 162.1 (M+1)
+;保持時間: 0.46分(LC法I).
ステップ6:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(4−メチル−3−スルファモイル−ピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(3−メチルスルホニルオキシプロピル)ピロリジン−1−カルボキシレート(750mg、2.236mmol)、炭酸カリウム(772mg、5.586mmol)及び4−メチル−1H−ピラゾール−3−スルホンアミド(300mg、1.861mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)溶液を80℃で4時間撹拌した。この混合物を濾過し、ジエチルエーテルに溶解した。この混合物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させた。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜30%酢酸エチルを含むヘキサン)により精製したところ、分離が悪かった。混合画分を合わせ、蒸発させ、分取逆相HPLC(C
18、1%〜99%アセトニトリルを含む水/塩酸変性剤)により分離して、最初に溶出する主要な位置異性体として、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(4−メチル−3−スルファモイル−ピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(200mg、27%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.23 − 7.19 (m, 1H), 5.06 (s, 2H), 4.08 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.65 (dd, J = 10.2, 7.6 Hz, 1H), 2.82 (t, J = 10.6 Hz, 1H), 2.26 (d, J = 0.7 Hz, 3H), 2.11 − 1.97 (m, 1H), 1.92 − 1.82 (m, 3H), 1.66 − 1.58 (m, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.39 (s, 3H), 1.37 − 1.30 (m, 2H), 1.27 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 400.21442, 実測値 401.26 (M+1)
+;保持時間: 0.65分(LC法A).
ステップ7:2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]−4−メチル−ピラゾール−3−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(塩酸塩)
カルボニルジイミダゾール(73mg、0.4502mmol)及び2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(170mg、0.4525mmol)を充填した50mLのフラスコを排気/窒素充填した。テトラヒドロフラン(5mL)を加え、その混合物を50℃で1時間撹拌した。次に、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(4−メチル−3−スルファモイル−ピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(150mg、0.3745mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(143mg、0.9393mmol)のテトラヒドロフラン(4mL)溶液を加え、その混合物を50℃で一夜撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させ、分取逆相HPLC(C
18、1%〜99%アセトニトリルを含む水/塩酸変性剤)により精製してアシルスルホンアミド中間体を得、これをジオキサン(5mL)に溶解し、塩酸(ジオキサン中6M 1.3mL、7.800mmol)で処理し、室温で3時間撹拌した。この混合物を真空中で蒸発させ、2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]−4−メチル−ピラゾール−3−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(塩酸塩)を得た(57mg、22%)。ESI−MS m/z 計算値 657.2112, 実測値 658.32 (M+1)
+;保持時間: 0.6分(LC法A).
ステップ8:12,20,20−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物199)
5mLのバイアル中、2−クロロ−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]−4−メチル−ピラゾール−3−イル]スルホニル−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(塩酸塩)(57mg、0.08206mmol)、炭酸カリウム(58mg、0.4197mmol)、フッ化セシウム(25mg、0.1646mmol)及び3Åのモレキュラーシーブ(300mg)を密封し、窒素でパージした。ジメチルスルホキシド(3mL)を加え、その混合物を150℃で一夜撹拌した。この混合物を濾過し、分取逆相HPLC(C
18、1%〜99%アセトニトリルを含む水/塩酸変性剤)により精製し、12,20,20−トリメチル−4−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物199)を得た(6.2mg、12%)。ESI−MS m/z 計算値 621.2345, 実測値 622.35 (M+1)
+;保持時間: 2.16分(LC法B).
実施例174:(14S)−8−(3−シクロヘキシル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物200)の調製
ステップ1:(14S)−8−(3−シクロヘキシル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物200)
5mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(50mg、0.1075mmol)、1−シクロヘキシルイミダゾリジン−2−オン(26mg、0.1545mmol)、Pd
2(dba)
3(26mg、0.02839mmol)、Xantphos(16mg、0.02765mmol)、炭酸セシウム(180mg、0.5525mmol)及び無水ジオキサン(800μL)を充填した。この混合物に窒素を1〜2分間注入し、蓋をして、120℃で20時間撹拌し、その後室温まで冷却した。溶媒を蒸発させ、その反応物をジメチルスルホキシド(900μL)で希釈し、精密濾過し、逆相分取クロマトグラフィーにより、C
18カラム(10%〜99%アセトニトリルを含む水+5mMの塩酸)を使用して精製した。これら生成物の画分を合わせ、ブラインを加え、有機溶媒を蒸発させた。その生成物をジクロロメタンで抽出し、その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、これら溶媒を蒸発させて固体を得た。この生成物をさらにシリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから5%メタノールを含むジクロロメタンまでの勾配を使用して精製し、オフホワイトの固体として、(14S)−8−(3−シクロヘキシル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物200)を得た(22.5mg、36%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 10.79 (s, 1H), 8.01 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.55 (q, J = 2.9, 2.1 Hz, 2H), 6.54 (dd, J = 5.4, 3.7 Hz, 1H), 4.80 (s, 1H), 3.99 (dd, J = 9.1, 7.1 Hz, 2H), 3.83 (s, 2H), 3.45 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 3.32 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 3.23 − 3.10 (m, 1H), 3.04 (t, J = 9.4 Hz, 1H), 2.71 (s, 1H), 2.12 (dd, J = 12.4, 8.6 Hz, 1H), 1.84 − 1.76 (m, 4H), 1.69 (d, J = 13.2 Hz, 2H), 1.56 (d, J = 5.2 Hz, 8H), 1.43 − 1.36 (m, 4H), 1.15 − 1.06 (m, 1H), 0.91 − 0.85 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 581.27844, 実測値 582.2 (M+1)
+;保持時間: 1.86分(LC法E).
実施例175:4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,20,20−トリメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物201)及び4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,20,20−トリメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物202)の調製
ステップ1:2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]−4−メチル−ピラゾール−3−イル]スルホニル−ピリジン−3−カルボキサミド(塩酸塩)
カルボニルジイミダゾール(78mg、0.4810mmol)及び2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(174mg、0.4809mmol)を充填した50mLのフラスコを排気/窒素充填した。テトラヒドロフラン(8mL)を加え、その混合物を50℃で1時間撹拌した。次に、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[3−(4−メチル−3−スルファモイル−ピラゾール−1−イル)プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(160mg、0.3995mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(160mg、1.051mmol)のテトラヒドロフラン(4mL)溶液を加え、その混合物を50℃で一夜撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィー(0%〜50%酢酸エチルを含むヘキサン)により精製し、いくつかの純粋な画分を得た。混合画分を分取逆相HPLC(C
18、1%〜99%アセトニトリルを含む水/塩酸変性剤)により再精製し、得られた純粋な物質を、最初のシリカゲルカラムからの純粋な画分と合わせ、アシルスルホンアミド中間体を得た。このアシルスルホンアミド中間体のジオキサン(5mL)溶液を塩酸(ジオキサン中6M 1.3mL、7.800mmol)で処理し、室温で3時間撹拌した。この混合物を真空中で蒸発させ、2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]−4−メチル−ピラゾール−3−イル]スルホニル−ピリジン−3−カルボキサミド(塩酸塩)を得た(160mg、59%)。ESI−MS m/z 計算値 643.27075, 実測値 644.38 (M+1)
+;保持時間: 0.65分(LC法A).
ステップ2:4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,20,20−トリメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン
5mLのバイアル中、2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[1−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)プロピル]−4−メチル−ピラゾール−3−イル]スルホニル−ピリジン−3−カルボキサミド(塩酸塩)(160mg、0.2351mmol)、炭酸カリウム(165mg、1.194mmol)、フッ化セシウム(73mg、0.4806mmol)及び3Åのモレキュラーシーブ(300mg)を密封し、窒素でパージした。ジメチルスルホキシド(4mL)を加え、その混合物を150℃で一夜撹拌した。この混合物を濾過し、分取逆相HPLC(C
18、1%〜99%アセトニトリルを含む水/塩酸変性剤)により精製し、4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,20,20−トリメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオンを得た(53.7mg、38%)。ESI−MS m/z 計算値 607.29407, 実測値 608.41 (M+1)
+;保持時間: 2.36分(LC法B).
ステップ3:4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,20,20−トリメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物201)及び4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,20,20−トリメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物202)
4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,20,20−トリメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(53.7mg)を、0.5mL/分で6.0分にわたり、32%アセトニトリル/メタノール(90:10)/68%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−3(150×2.1mm、粒径3μm)を使用したSFCクロマトグラフィーによるキラル分離(1.6mg/mLのアセトニトリル/メタノール(90:10)溶液)に供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,20,20−トリメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物201)を得た(3.5mg、5%)。ESI−MS m/z 計算値 607.29407, 実測値 608.38 (M+1)
+;保持時間: 2.36分(LC法B).2番目に溶出したエナンチオマーは、4−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,20,20−トリメチル−10λ
6−チア−1,3,9,14,22−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2(7),3,5,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物202)であった(5.0mg、7%)。ESI−MS m/z 計算値 607.29407, 実測値 608.3 (M+1)
+;保持時間: 2.49分(LC法B).
実施例176:8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12,18−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物203)及び8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12,18−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物204)の調製
ステップ1:8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12,18−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物203)及び8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12,18−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物204)
ラセミ8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12,18−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(76mg)を、キラルSFCクロマトグラフィーに供した。次のSFCプロトコルを採用した:ChiralPak AS−H(250×10mm)、5μm、移動相:38%アセトニトリル:メタノール(90:10)、62%二酸化炭素、16mg/mLのアセトニトリル:メタノール:ジメチルスルホキシド(74:8:18)溶液10mL/分で70μL注入。最初に溶出したエナンチオマーは、白色固体としての8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12,18−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物203)であった(3.5mg、6%)。ESI−MS m/z 計算値 633.30975, 実測値 634.4 (M+1)
+;保持時間: 1.54分(LC法J).2番目に溶出したエナンチオマーは、白色固体としての8−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12,18−トリメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物204)であった(3.5mg、6%)であった。ESI−MS m/z 計算値 633.30975, 実測値 634.4 (M+1)
+;保持時間: 1.54分(LC法J).
実施例177:(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル}イミダゾリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物205)の調製
ステップ1:3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパナール
デス・マーチンペルヨージナン(880mg、2.075mmol)を、3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン−1−オール(350mg、1.665mmol)の撹拌無水塩化メチレン(10mL)溶液に、窒素下、0℃(氷水浴)で加えた。15分後、この浴を取り除き、その反応物を周囲温度まで加温し、さらに3時間撹拌を続けた。この反応物をエーテル(60mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)をゆっくりと加えた(二酸化炭素ガスの発生を軽減するため)。次に、チオ硫酸ナトリウム(10mL)を加え、その混合物を周囲温度で30分間撹拌した。層を分離し、その水層をエーテル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して(ロータリーエバポレーター、やや揮発性の生成物が蒸発しないように圧力を300mbarに設定)、3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパナール(250mg、90%)を黄色油として得た。この物質をニート材料に乾燥することなく、かつさらに精製することなく、次の反応に使用した。
1H NMR (400 MHz, ベンゼン−d
6) δ 9.15 (s, 1H), 1.99 − 1.90 (m, 2H), 1.52 − 1.44 (m, 2H), 0.68 − 0.59 (m, 2H), 0.00 (dd, J = 2.5, 1.6 Hz, 2H).
ステップ2:tert−ブチルN−[2−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピルアミノ]エチル]カルバメート
tert−ブチルN−(2−アミノエチル)カルバメート(242mg、1.510mmol)の撹拌無水メタノール(7mL)溶液に、3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパナール(250mg、1.505mmol)の無水メタノール(1mL)溶液を窒素下で加えた。その黄色溶液を周囲温度で1時間撹拌した後、これを0℃に冷却した(氷水浴)。次に、水素化ホウ素ナトリウム(125mg、3.304mmol)を2回に分けてゆっくりと加え、その混合物を周囲温度に加温し、撹拌を13時間続けた。その揮発性物質を減圧下除去した。その残渣を酢酸エチル(30mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×15mL)及びブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、粗製tert−ブチルN−[2−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピルアミノ]エチル]カルバメート(467mg、100%)を多少のビス付加体が混入した黄色油として得た。この物質を直接次のステップに進めた。ESI−MS m/z 計算値 310.1868, 実測値 311.3 (M+1)
+;保持時間: 1.17分(LC法B).
ステップ3:1−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル]イミダゾリジン−2−オン
固体のカリウムtert−ブトキシド(275mg、2.451mmol)を、粗製tert−ブチルN−[2−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピルアミノ]エチル]カルバメート(250mg、0.8055mmol、先のステップからの多少のビス付加体が混入したもの)の無水テトラヒドロフラン(10mL)溶液に窒素下で加え、その反応混合物を70℃で13時間加熱した。この反応物を周囲温度まで放冷し、この反応混合物を塩酸水溶液(1M 2.5mL、2.500mmol)でpH=4〜5に酸性化した。揮発性物質を減圧下除去した後、その水性残渣を酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜10%メタノールを含む塩化メチレンの勾配)により精製して、1−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル]イミダゾリジン−2−オン(72mg、38%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ベンゼン−d
6) δ 5.35 (s, 1H), 2.84 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.54 − 2.41 (m, 4H), 1.33 − 1.25 (m, 2H), 1.23 − 1.17 (m, 2H), 0.63 − 0.54 (m, 2H), 0.05 − −0.06 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 236.11365, 実測値 237.1 (M+1)
+;保持時間: 0.93分(LC法B).
ステップ4:(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル}イミダゾリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物205)
4mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(50mg、0.1111mmol)1−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル]イミダゾリジン−2−オン(32mg、0.1355mmol)、炭酸セシウム(130mg、0.3990mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(10mg、0.01728mmol)(Xantphos)及び無水ジオキサン(1.1mL)をこの順に加えた。窒素をこの不均一な混合物に2分間吹き込んだ。次に、Pd
2(dba)
3(10mg、0.01107mmol)を窒素下で加え、窒素をこの反応物にさらに2分間吹き込み、この反応物に窒素下で蓋をした。その混合物を115℃で14時間撹拌した。この混合物を周囲温度まで放冷し、氷酢酸(50μL、0.8792mmol)で中和した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣をジメチルスルホキシド(1.5mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。この試料を、分取逆相HPLC−MS(30%〜99%アセトニトリルを含む水(変性剤として塩酸))を使用して精製した。所望の生成物画分を合わせ、減圧下濃縮し、その残渣を酢酸エチル(25mL)に取り、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)及びブライン(10mL)で順に洗浄した。この有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロピル}イミダゾリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物205)(19.0mg、26%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 7.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.15 (dd, J = 7.2, 0.8 Hz, 1H), 6.65 (dd, J = 8.5, 0.8 Hz, 1H), 4.14 − 4.07 (m, 1H), 4.07 − 4.02 (m, 1H), 4.02 − 3.95 (m, 1H), 3.56 − 3.45 (m, 2H), 3.29 − 3.19 (m, 3H), 3.03 (d, J = 13.8 Hz, 1H), 2.86 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 2.21 − 2.09 (m, 1H), 1.83 (dd, J = 11.7, 5.4 Hz, 2H), 1.78 − 1.69 (m, 2H), 1.69 − 1.63 (m, 4H, 残留水のピークによって一部不明瞭になった), 1.61 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 1.60 − 1.57 (m, 1H), 1.55 (s, 3H), 1.42 (q, J = 11.5 Hz, 1H), 1.32 − 1.26 (m, 1H), 0.96 − 0.90 (m, 2H), 0.72 − 0.66 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 649.2658, 実測値 650.4 (M+1)
+;保持時間: 1.92分(LC法B).
実施例178:(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル}イミダゾリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物211)の調製
ステップ1:2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]アセトアルデヒド
デス・マーチンペルヨージナン(2.43g、5.729mmol)を、2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノール(700mg、4.542mmol)の撹拌無水塩化メチレン(15mL)溶液に、窒素下、0℃(氷水浴)で加えた。15分後、この浴を取り除き、その反応物を周囲温度まで加温し、さらに3時間撹拌を続けた。この反応物をエーテル(60mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)をゆっくりと加えた(二酸化炭素ガスの発生を軽減するため)。次に、チオ硫酸ナトリウム(10mL)を加え、その混合物を周囲温度で30分間撹拌した。層を分離し、その水層をエーテル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮(やや揮発性の生成物の蒸発を回避するために300mbarで)して、2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]アセトアルデヒド(500mg、72%)を粗製物質として得た。揮発性のため、それをさらに乾燥することも精製することもしなかった。
1H NMR (400 MHz, ベンゼン−d
6) δ 9.24 (tt, J = 2.3, 1.2 Hz, 1H), 1.77 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 0.66 − 0.59 (m, 2H), 0.00 (qd, J = 4.4, 2.3 Hz, 2H).
19F NMR (376 MHz, ベンゼン−d
6) δ −70.56.
ステップ2:tert−ブチルN−[2−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチルアミノ]エチル]カルバメート
tert−ブチルN−(2−アミノエチル)カルバメート(527mg、3.289mmol)の撹拌無水メタノール(15mL)溶液に、2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]アセトアルデヒド(500mg、3.287mmol)の無水メタノール(1mL)溶液を窒素下で加えた。その黄色溶液を周囲温度で1時間撹拌した後、これを0℃に冷却した(氷水浴)。次に、水素化ホウ素ナトリウム(260mg、6.872mmol)を2回に分けてゆっくりと加え、その混合物を周囲温度に加温し、撹拌を15時間続けた。その揮発性物質を減圧下除去した。その残渣を酢酸エチル(30mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×15mL)及びブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、tert−ブチルN−[2−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチルアミノ]エチル]カルバメート(970mg、100%)を黄色油として得た。その粗製物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 296.17117, 実測値 297.3 (M+1)
+;保持時間: 0.79分(LC法B).
ステップ3:1−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル]イミダゾリジン−2−オン
固体のカリウムtert−ブトキシド(460mg、4.099mmol)を、tert−ブチルN−[2−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチルアミノ]エチル]カルバメート(400mg、1.350mmol)の無水テトラヒドロフラン(20mL)溶液に加え、その不均一な反応混合物を70℃で13時間加熱した。この反応混合物を周囲温度まで放冷し、氷酢酸(250μL、4.396mmol)で酸性化した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜10%メタノールを含む塩化メチレンの勾配)により精製して、1−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル]イミダゾリジン−2−オン(127mg、42%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ベンゼン−d
6) δ 4.99 (s, 1H), 3.35 − 3.20 (m, 2H), 2.71 − 2.56 (m, 4H), 1.70 − 1.59 (m, 2H), 0.86 − 0.73 (m, 2H), 0.46 − 0.33 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 222.09799, 実測値 223.1 (M+1)
+;保持時間: 0.78分(LC法B).
ステップ4:(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル}イミダゾリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物211)
4mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(50mg、0.1111mmol)、1−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル]イミダゾリジン−2−オン(30mg、0.1350mmol)、炭酸セシウム(130mg、0.3990mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(10mg、0.01728mmol)(Xantphos)及び無水ジオキサン(1mL)をこの順に加えた。窒素をこの不均一な混合物に2分間吹き込んだ。次に、Pd
2(dba)
3(10mg、0.01107mmol)を窒素下で加え、窒素をこの混合物にさらに2分間吹き込み、その後窒素下で蓋をした。その混合物を115℃で14時間撹拌した。この混合物を周囲温度まで放冷し、その後氷酢酸(50μL、0.8792mmol)で中和した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣をジメチルスルホキシド(1.5mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。この試料を、分取逆相HPLC−MS(30%〜99%アセトニトリルを含む水(変性剤として塩酸))を使用して精製した。所望の生成物画分を合わせ、減圧下濃縮し、その残渣を酢酸エチル(25mL)に取り、ブライン(10mL)で洗浄した。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して帯黄色固体を得た。この固体をさらにシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜10%メタノールを含むジクロロメタン)により精製し、(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル}イミダゾリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物211)(18mg、25%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 7.71 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.15 (dd, J = 7.3, 0.8 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.17 − 4.03 (m, 2H), 3.99 (td, J = 10.2, 9.7, 6.7 Hz, 1H), 3.53 (ddd, J = 9.5, 6.9, 2.5 Hz, 2H), 3.45 − 3.37 (m, 2H), 3.24 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 3.03 (d, J = 13.7 Hz, 1H), 2.87 (t, J = 10.5 Hz, 1H), 2.20 − 2.09 (m, 1H), 1.89 − 1.80 (m, 4H), 1.63 (s, 3H), 1.59 (t, J = 12.2 Hz, 1H), 1.54 (s, 3H), 1.48 − 1.38 (m, 1H), 1.29 (s, 2H), 1.02 − 0.96 (m, 2H), 0.81 − 0.75 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 635.2502, 実測値 636.4 (M+1)
+;保持時間: 1.85分(LC法B).
実施例179:(14S)−8−{3−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−2−オキソイミダゾリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物214)の調製
ステップ1:tert−ブチルN−[2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチルアミノ]エチル]カルバメート
tert−ブチルN−(2−アミノエチル)カルバメート(325mg、2.029mmol)の撹拌無水メタノール(15mL)溶液に、4,4−ジフルオロシクロヘキサンカルバルデヒド(300mg、2.025mmol)の無水メタノール(1mL)溶液を窒素下で加えた。その黄色溶液を周囲温度で1時間撹拌した後、これを0℃に冷却した(氷水浴)。次に、水素化ホウ素ナトリウム(165mg、4.361mmol)を2回に分けてゆっくりと加え、その混合物を周囲温度に加温し、撹拌を15時間続けた。その揮発性物質を減圧下除去した。その残渣を酢酸エチル(30mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×15mL)及びブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、tert−ブチルN−[2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチルアミノ]エチル]カルバメート(590mg、100%)を黄色油として得た。この粗製物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, ベンゼン−d
6) δ 4.76 (s, 1H), 3.16 (q, J = 5.8 Hz, 2H), 2.35 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.05 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 2.03 − 1.97 (m, 1H), 1.59 (s, 9H), 1.54 − 1.42 (m, 4H), 1.16 − 1.03 (m, 2H), 1.02 − 0.84 (m, 1H), 0.48 (s, 2H). ESI−MS m/z 計算値 292.19623, 実測値 293.3 (M+1)
+;保持時間: 0.73分(LC法B).
ステップ2:1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾリジン−2−オン
固体のカリウムtert−ブトキシド(866mg、7.718mmol)を、tert−ブチルN−[2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチルアミノ]エチル]カルバメート(750mg、2.565mmol)の撹拌テトラヒドロフラン(12mL)溶液に加え、その不均一な反応混合物を70℃で13時間加熱した。室温まで冷却した後、その反応混合物を氷酢酸(500μL、8.792mmol)で酸性化し、減圧下濃縮した。その残渣を重炭酸ナトリウム水溶液(15mL)と酢酸エチル(25mL)間で分配し、それらの層を分離した。その水性部分をさらに酢酸エチル(25mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾリジン−2−オン(379mg、68%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 3.51 − 3.44 (m, 2H), 3.42 − 3.35 (m, 2H), 3.04 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 2.09 − 1.98 (m, 2H), 1.83 − 1.65 (m, 5H), 1.33 − 1.20 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 218.12306, 実測値 219.1 (M+1)
+;保持時間: 0.7分(LC法B).
ステップ3:(14S)−8−{3−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−2−オキソイミダゾリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物214)
4mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(50mg、0.1111mmol)、1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾリジン−2−オン(34mg、0.1558mmol)、Pd
2(dba)
3(15mg、0.01638mmol)、Xantphos(16mg、0.02765mmol)、炭酸セシウム(213mg、0.6537mmol)及び無水ジオキサン(0.75mL)を充填した。この混合物に窒素を約5分間注入し、蓋をして、120℃で22時間撹拌した。その反応混合物を、バイアルに窒素を吹き込んで濃縮した。その反応物をジメチルスルホキシド(1.5mL)で希釈し、精密濾過し、アセトニトリルを含む水の勾配(1%〜99%)及び変性剤として塩酸を使用した逆相分取HPLC(C
18)に供した。純粋な画分を収集し、有機溶媒を蒸発させた。この溶液をジクロロメタンで抽出し、その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、その後濾過した。その濾液を蒸発させて固体を得、これを、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(0%〜5%)を含むジクロロメタンの勾配を使用して精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させた。その残渣をジクロロメタン/ヘキサンとともに粉砕し、これらの溶媒を蒸発させ、(14S)−8−{3−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−2−オキソイミダゾリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物214)(20mg、27%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.26 (s, 1H), 7.65 − 7.51 (m, 2H), 7.40 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.94 (ブロード d, J = 9.1 Hz, 1H), 6.69 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.03 − 3.85 (m, 3H), 3.56 − 3.40 (m, 2H), 3.18 − 3.03 (m, 3H), 2.94 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.71 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 2.12 − 1.96 (m, 3H), 1.86 − 1.69 (m, 7H), 1.63 − 1.43 (m, 9H), 1.36 − 1.27 (m, 1H), 1.23 − 1.10 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 631.2752, 実測値 632.3 (M+1)
+;保持時間: 1.79分(LC法B).
実施例180:(14S)−12,12−ジメチル−8−[2−オキソ−3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロピル)イミダゾリジン−1−イル]−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物225)の調製
ステップ1:3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロパナール
デス・マーチンペルヨージナン(ジクロロメタン中)(5.4g、12.73mmol)を、3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロパン−1−オール(75%w/w、2.0g、10.55mmol)の撹拌無水ジクロロメタン(30mL)溶液に、窒素下、0℃(氷水浴)で加えた。15分後、この浴を取り除き、その反応物を周囲温度まで加温し、さらに2時間撹拌を続けた。この反応物をエーテル(80mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL)をゆっくりと加えた(二酸化炭素ガスの発生を軽減するため)。次に、10%チオ硫酸ナトリウムの溶液(10mL)を加え、その混合物を周囲温度で30分間撹拌したところ、その間にすべての固体が溶解した。これらの層を分離し、その水層をエーテル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、約3〜5mLになるまで減圧下で部分的に濃縮して、3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロパナール(1.37g、93%)を粗製エーテル溶液として得、これを直接次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 140.0449, 実測値 141.2 (M+1)
+;保持時間: 0.42分(LC法E).
ステップ2:tert−ブチルN−[2−[(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロピル)アミノ]エチル]カルバメート
tert−ブチルN−(2−アミノエチル)カルバメート(1.2g、7.490mmol)の撹拌無水メタノール(45mL)溶液に、前のステップに記載の3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロパナール(1.37g、9.778mmol)の粗製エーテル溶液を含む無水メタノール(8mL)を窒素下で加えた。その淡黄色溶液を周囲温度で1時間撹拌した後、それを0℃に冷却した(氷水浴)。次に、水素化ホウ素ナトリウム(875mg、23.13mmol)を2回に分けてゆっくりと加え、その混合物を周囲温度に加温し、撹拌を24時間続けた。その揮発性物質を減圧下除去した。その残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、tert−ブチルN−[2−[(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロピル)アミノ]エチル]カルバメート(777mg、36%)を透明粘稠油として得た。ESI−MS m/z 計算値 284.17117, 実測値 285.2 (M+1)
+;保持時間: 0.97分(LC法E).
ステップ3:1−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロピル)イミダゾリジン−2−オン
固体のカリウムtert−ブトキシド(860mg、7.664mmol)を、tert−ブチルN−[2−[(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロピル)アミノ]エチル]カルバメート(777mg、2.733mmol)の無水テトラヒドロフラン(40mL)溶液に加え、その不均一な反応混合物を70℃で18時間加熱した。この反応混合物を周囲温度まで放冷し、塩酸水溶液(1M)でpH約5に酸性化した。揮発性物質を減圧下除去し、その水性残渣を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(2×40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜10%メタノールを含む塩化メチレン)により精製して、1−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロピル)イミダゾリジン−2−オン(19.38mg、3%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 3.57 − 3.48 (m, 2H), 3.44 − 3.39 (m, 2H), 3.25 (d, J = 2.5 Hz, 2H), 1.16 (d, J = 5.9 Hz, 6H). ESI−MS m/z 計算値 210.09799, 実測値 211.1 (M+1)
+;保持時間: 0.94分(LC法E).
ステップ4:(14S)−12,12−ジメチル−8−[2−オキソ−3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロピル)イミダゾリジン−1−イル]−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物225)
5mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(40mg、0.08890mmol)、1−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチル−プロピル)イミダゾリジン−2−オン(20.56mg、0.09781mmol)、Pd
2(dba)
3(21.5mg、0.02348mmol)、Xantphos(13.5mg、0.02333mmol)、炭酸セシウム(150mg、0.4604mmol)及び無水ジオキサン(800μL)を充填した。この混合物に窒素を1〜2分間注入し、蓋をして、120℃で20時間撹拌し、その後室温まで冷却した。溶媒を蒸発させ、その反応物をジメチルスルホキシド(900μL)で希釈し、精密濾過し、逆相分取クロマトグラフィーにより、C
18カラム(15分間のランで10%〜99%アセトニトリルを含む水+5mMの塩酸)を使用して精製した。これら生成物の画分を合わせ、ブラインを加え、有機溶媒を蒸発させた。その生成物をジクロロメタンで抽出し、その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、これら溶媒を蒸発させて固体を得た。この固体をシリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから5%メタノールを含むジクロロメタンまでの勾配を使用して精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させたが、不純物が残った。この物質をジメチルスルホキシド(900μL)で希釈し、逆相分取クロマトグラフィーにより、C
18カラム(30分間のランで、20%〜80%アセトニトリルを含む水+5mMの塩酸)を使用して精製し、オフホワイトの固体として、(14S)−12,12−ジメチル−8−[2−オキソ−3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロピル)イミダゾリジン−1−イル]−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物225)を得た(1.9mg、3%)。ESI−MS m/z 計算値 623.2502, 実測値 624.2 (M+1)
+;保持時間: 1.88分(LC法E).
実施例181:(14S)−8−{3−[(アダマンタン−1−イル)メチル]−2−オキソイミダゾリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物229)の調製
ステップ1:tert−ブチルN−[2−(1−アダマンチルメチルアミノ)エチル]カルバメート
tert−ブチルN−(2−オキソエチル)カルバメート(494mg、3.103mmol)の撹拌無水塩化メチレン(20mL)溶液に、1−アダマンチルメタンアミン(509mg、3.080mmol)の無水塩化メチレン(1mL)溶液を加え、その後、窒素下、周囲温度で氷酢酸(200μL、3.517mmol)を加えた。この透明な反応物を30分間撹拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.0g、4.718mmol)を周囲温度で一度に加え、撹拌を13時間続けた。その揮発性物質を減圧下除去した。その残渣を酢酸エチル(30mL)に取り、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×15mL)及びブライン(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、tert−ブチルN−[2−(1−アダマンチルメチルアミノ)エチル]カルバメート(901mg、95%)を黄色ガムとして得た。その粗製物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 308.24637, 実測値 309.4 (M+1)
+;保持時間: 1.09分(LC法B).
ステップ2:1−(1−アダマンチルメチル)イミダゾリジン−2−オン
固体のカリウムtert−ブトキシド(520mg、4.634mmol)を、tert−ブチルN−[2−(1−アダマンチルメチルアミノ)エチル]カルバメート(470mg、1.524mmol)の撹拌無水テトラヒドロフラン(13mL)溶液に窒素下で加え、その反応混合物を70℃で13時間加熱した。この不均一な混合物を周囲温度まで放冷し、塩酸(1.0M 6.0mL、6.000mmol)で酸性化し、揮発性物質を減圧下除去した。その水性残渣を酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、合わせた有機物をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(0%〜10%メタノールを含むCH
2Cl
2)により精製して、1−(1−アダマンチルメチル)イミダゾリジン−2−オン(49mg、14%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ベンゼン−d
6) δ 5.31 (s, 1H), 2.90 (dd, J = 8.9, 6.6 Hz, 2H), 2.83 (s, 2H), 2.73 (dd, J = 8.7, 6.7 Hz, 2H), 2.06 − 1.98 (m, 3H), 1.80 − 1.73 (m, 3H), 1.69 (dq, J = 12.4, 2.3 Hz, 3H), 1.61 (d, J = 2.8 Hz, 6H). ESI−MS m/z 計算値 234.17322, 実測値 235.2 (M+1)
+;保持時間: 1.51分(LC法B).
ステップ3:(14S)−8−{3−[(アダマンタン−1−イル)メチル]−2−オキソイミダゾリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物229)
4mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(20mg、0.04298mmol)、1−(1−アダマンチルメチル)イミダゾリジン−2−オン(13mg、0.05548mmol)、炭酸セシウム(52mg、0.1596mmol)、Xantphos(4mg、0.006913mmol)及び無水ジオキサン(1.0mL)をこの順に加えた。窒素をこの不均一な混合物に2分間吹き込んだ。次に、Pd
2(dba)
3(4mg、0.004368mmol)を窒素下で加え、窒素をこの反応混合物にさらに2分間吹き込み、この混合物に窒素下で蓋をした。この混合物を115℃で15時間撹拌した。この混合物を周囲温度まで放冷し、氷酢酸(20μL、0.3517mmol)で中和した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣をジメチルスルホキシド(1.0mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。この試料を、分取逆相HPLC−MS(30%〜99%アセトニトリルを含む水(変性剤として塩酸))を使用して精製し、(14S)−8−{3−[(アダマンタン−1−イル)メチル]−2−オキソイミダゾリジン−1−イル}−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物229)(12mg、43%)を帯黄色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 647.3254, 実測値 648.5 (M+1)
+;保持時間: 1.82分(LC法G).
実施例182:23,23−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(化合物236)の調製
ステップ1:4−(1−メチル−1−ニトロエチル)−テトラヒドロピラン−2−オン
5,6−ジヒドロピラン−2−オン(50g、510mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(7.6mL、51mmol)を2−ニトロプロパン(138mL、1530mmol)に溶解し、得られた混合物を窒素下で2.5時間、100℃に加熱した。この反応物を室温に冷却し、真空中で濃縮して、過剰な揮発性物質を除去した。残余の油を酢酸エチル(1L)に溶解し、1Mの塩酸(100mL)及び水(100mL)で抽出した。それらの水相を廃棄し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮し、4−(1−メチル−1−ニトロエチル)−テトラヒドロピラン−2−オン(85g、79%)をオレンジ色の固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 187.00, 実測値 188.00 (M+1)
+;保持時間: 2.62分(LC法P).
ステップ2:4−(2−ヒドロキシエチル)−5,5−ジメチルピロリジン−2−オン
4−(1−メチル−1−ニトロエチル)−テトラヒドロピラン−2−オン(85g、454mmol)をエタノール(1.2L)に溶解し、次にラネーニッケル(10g、170mmol)を加え、得られたスラリーを2barのH
2/80℃で25時間水素化した。この反応混合物を濾過し、その濾過ケーキを廃棄し、濾液を反応器に戻し、120℃に23時間加熱した。この混合物を真空中で油まで濃縮し、4−(2−ヒドロキシエチル)−5,5−ジメチルピロリジン−2−オン(63.5g、89%)を淡黄色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 157.00, 実測値 158.20 (M+1)
+;保持時間: 1.30分(LC法P).
ステップ3:2−(2,2−ジメチルピロリジン−3−イル)−エタノール
4−(2−ヒドロキシエチル)−5,5−ジメチルピロリジン−2−オン(63.5g、404mmol)をテトラヒドロフラン(2L)に溶解した。水素化アルミニウムリチウム(61.3g、1616mmol)を少しずつ加え、得られたスラリーを窒素下で45時間還流し、室温まで冷却して、硫酸ナトリウムの飽和溶液(300mL)で注意深くクエンチした。混合物をMTBE(1L)で希釈し、濾過した。その濾過ケーキを廃棄し、その濾液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、2−(2,2−ジメチルピロリジン−3−イル)−エタノール(50.8g、87%)を淡黄色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 143.00, 実測値 144.20 (M+1)
+;保持時間: 0.68分(LC法P).この粗生成物をさらに精製することなく使用した。
ステップ4:3−(2−ヒドロキシエチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
2−(2,2−ジメチルピロリジン−3−イル)−エタノール(50.8g、355mmol)をジクロロメタン(350mL)及び水(350mL)の混合物に溶解した。重炭酸ナトリウム(59.6g、710mmol)及びジ−tert−ブチルジカーボネート(73.6g、337mmol)を添加し、得られた混合物を室温で19時間撹拌した。その後水酸化ナトリウム(14g、350mmol)及び水(50mL)を加え、その混合物を室温で18時間撹拌してから、ジエチルエーテル(1L)で希釈した。相を分離し、その水相をジエチルエーテル(2×350mL)で抽出した。水相を廃棄し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮し、次にヘキサンとともに粉砕した。得られた淡黄色固体を真空濾過により収集し、3−(2−ヒドロキシエチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(60.0g、69%)を淡黄色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 243.00, 実測値 244.00 (M+1)
+;保持時間: 4.24分(LC法P).
ステップ5:3−(2−メタンスルホニルオキシエチル)−2,2−ジメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
3−(2−ヒドロキシエチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(54.5g、224mmol)をジクロロメタン(545mL)に溶解した。トリエチルアミン(62.5mL、448mmol)を加え、得られた溶液を氷水浴で冷却し、次にメタンスルホニルクロリド(19.2mL、247mmol)を1時間かけて滴下した。次に氷浴を取り外し、その反応物を室温で1時間撹拌し、その後飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)でクエンチした。相を分離し、その有機相を水(2×200mL)で抽出した。これらの水相を廃棄し、その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、3−(2−メタンスルホニルオキシエチル)−2,2−ジメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(72.2g、定量的)をオレンジ色の油として得た。ESI−MS m/z 計算値 321.00, 実測値 322.20 (M+1)
+;保持時間: 5.24分(LC法P).
ステップ6:3−(2−アミノエチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
3−(2−メタンスルホニルオキシエチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(10.0g、31.1mmol)を1,4−ジオキサン(100mL)に溶解した。28%水酸化アンモニウム(100mL)を添加し、反応物をParr反応器で26時間40℃に加熱した。その1,4−ジオキサンを真空中で除去し、残余の物質をジクロロメタン(2×100mL)で抽出した。これらの相を分離し、その水相を廃棄し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。残余の黄色油をシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜15%メタノールを含むジクロロメタンの勾配)で精製して、3−(2−アミノエチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(5.1g、68%)を淡黄色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 242.00, 実測値 243.20 (M+1)
+;保持時間: 3.09分(LC法P).
ステップ7:tert−ブチル2,2−ジメチル−3−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
3−(2−アミノエチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(500mg、2.063mmol)及び6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(363.4mg、2.063mmol)を含むジメチルスルホキシド(4.21mL)に、炭酸カリウム(290.8mg、2.104mmol)を加え、その混合物を100℃で20時間撹拌し、その後、室温まで放冷した。酢酸エチルで希釈し、飽和NH
4Cl水溶液に注いだ。層を分離し、その後その有機層を飽和ブライン水溶液で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、黄色泡状物まで濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル2,2−ジメチル−3−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(497.5mg、61%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 398.19876, 実測値 399.1 (M+1)
+;保持時間: 0.58分(LC法A).
ステップ8:tert−ブチル3−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(499.7mg、1.330mmol)及びカルボニルジイミダゾール(269.8mg、1.664mmol)(テトラヒドロフランから再結晶したもの)をテトラヒドロフラン(6.89mL)中で混合し、室温で60分間撹拌した。その後tert−ブチル2,2−ジメチル−3−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(530mg、1.330mmol)を含むテトラヒドロフラン(2.65mL)を加え、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.013g、6.654mmol)を加え、その反応物を室温で16時間撹拌した。このテトラヒドロフランを回転蒸発により除去し、その残渣を酢酸エチルに溶解し、6Nの塩酸(1×)、その後ブライン(1×)で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、白色固体に濃縮し、これを275gのC
18逆相カラムにて、50%〜100%のアセトニトリルを含む水の勾配で溶出するクロマトグラフィーに供し、tert−ブチル3−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(497.5mg、49%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.75 (s, 1H), 8.40 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.12 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.18 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.18 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.35 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.25 (s, 2H), 3.02 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 2.09 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.90 − 1.57 (m, 4H), 1.41 − 1.31 (m, 11H), 1.29 (s, 2H), 1.19 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 0.98 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 0.96 (t, J = 4.2 Hz, 3H), 0.89 (d, J = 5.1 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 755.248, 実測値 756.1 (M+1)
+;保持時間: 0.84分(LC法A).
ステップ9:2−クロロ−N−[[6−[2−(2,2−ジメチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル3−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(498.6mg、0.6593mmol)をジクロロメタン(2.176mL)に溶解し、この混合物に、トリフルオロ酢酸(2.032mL、26.37mmol)を加え、その混合物を室温で60分間撹拌した。混合物を減圧下濃縮乾固し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び酢酸エチルに取り、層を分離した(これらの条件下での酢酸エチル中の生成物の溶解度は極めて低く、いくらかのメタノールの添加が助けとなる)。この酢酸エチル層を6Nの塩酸で洗浄し、その後乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、その有機層を回転蒸発により濃縮し、続いて真空下乾燥して、2−クロロ−N−[[6−[2−(2,2−ジメチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(351.2mg、81%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 655.19556, 実測値 656.1 (M+1)
+;保持時間: 0.58分(LC法A).
ステップ10:23,23−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(化合物236)
2−クロロ−N−[[6−[2−(2,2−ジメチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(351.2mg、0.5353mmol)、炭酸カリウム(369.8mg、2.676mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(21.3mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をし、180℃に加熱し、18時間撹拌した。室温に冷却し、その混合物を濾過し、酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、次いで、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製し(生成物は100%酢酸エチルに達した後に溶出する)、白色固体として、23,23−ジメチル−11−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(化合物236)を得た(5.7mg、2%)。ESI−MS m/z 計算値 619.2189, 実測値 620.1 (M+1)
+;保持時間: 2.08分(LC法B).
実施例183:(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{[4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]メチル}イミダゾリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物239)の調製
ステップ1:tert−ブチルN−[2−[[4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]メチルアミノ]エチル]カルバメート
4−(トリフルオロメチル)シクロヘキサンカルバルデヒド(250mg、1.388mmol)の撹拌無水メタノール(10mL)溶液に、tert−ブチルN−(2−アミノエチル)カルバメート(223mg、1.392mmol)の無水メタノール(1mL)溶液を窒素下で加えた。その黄色溶液を周囲温度で1時間撹拌した後、これを0℃に冷却した(氷水浴)。次に、水素化ホウ素ナトリウム(112mg、2.960mmol)を2回に分けてゆっくりと加え、その混合物を周囲温度に加温し、撹拌を15時間続けた。その揮発性物質を減圧下除去した。その残渣を酢酸エチル(30mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×15mL)及びブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、tert−ブチルN−[2−[[4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]メチルアミノ]エチル]カルバメート(400mg、89%)を黄色ガムとして得た。この粗製物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 324.20245, 実測値 325.3 (M+1)
+;保持時間: 0.9分(LC法B).
ステップ2:1−[[4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル]イミダゾリジン−2−オン(シス/トランス異性体2)
固体のカリウムtert−ブトキシド(270mg、2.406mmol)を、tert−ブチルN−[2−[[4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]メチルアミノ]エチル]カルバメート(260mg、0.8015mmol)の撹拌無水テトラヒドロフラン(10mL)溶液に窒素下で加え、その反応混合物を70℃で13時間加熱した。この不均一な混合物を周囲温度まで放冷し、その後、塩酸水溶液(1.0M 3.0mL、3.000mmol)で酸性化し、揮発性物質を減圧下除去した。その水性残渣を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。その残渣を分取逆相HPLC−MS(0%〜70%アセトニトリルを含む水(変性剤として塩酸))により精製して、2番目に溶出するシス/トランス異性体として、1−[[4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル]イミダゾリジン−2−オン(シス/トランス異性体2)(52mg、26%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ベンゼン−d
6) δ 4.93 (s, 1H), 2.89 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 2.77 − 2.63 (m, 4H), 1.80 (dd, J = 13.4, 3.6 Hz, 2H), 1.72 − 1.57 (m, 1H), 1.52 (dd, J = 13.4, 3.5 Hz, 2H), 1.22 − 1.06 (m, 3H), 0.66 (qd, J = 13.3, 3.6 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 250.1293, 実測値 251.2 (M+1)
+;保持時間: 1.3分(LC法B).
ステップ3:(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{[4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]メチル}イミダゾリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物239)
バイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(20mg、0.04445mmol)、1−[[4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル]イミダゾリジン−2−オン(13mg、0.05195mmol)、炭酸セシウム(52mg、0.1596mmol)、Xantphos(4mg、0.006913mmol)及び無水ジオキサン(0.7mL)をこの順に加えた。窒素をこの不均一な混合物に3分間パージした。次に、Pd
2(dba)
3(4mg、0.004368mmol)を窒素下で加え、窒素をさらに2分間この混合物にパージし、その後窒素下で蓋をした。この混合物を108℃で15時間撹拌した。この混合物を周囲温度まで放冷し、氷酢酸(20μL、0.3517mmol)で中和した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣をジメチルスルホキシド(1.5mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。この試料を、分取逆相HPLC−MS(30%〜99%アセトニトリルを含む水(変性剤として塩酸))を使用して精製し、(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{[4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]メチル}イミダゾリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物239)(9mg、31%)を帯黄色固体として得た。この化合物は、シクロヘキサン環のシスまたはトランス配向が不明な単一の異性体である。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.26 (s, 1H), 7.59 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.58 − 7.53 (m, 1H), 7.40 (dd, J = 8.6, 2.7 Hz, 1H), 7.06 − 7.01 (m, 1H), 6.94 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.70 (dd, J = 8.5, 0.8 Hz, 1H), 4.01 − 3.83 (m, 3H), 3.51 − 3.41 (m, 3H), 3.31 − 3.28 (m, 1H), 3.11 − 3.04 (m, 2H), 2.94 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 2.70 (t, J = 0.8 Hz, 1H), 2.18 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 2.13 − 2.01 (m, 1H), 1.95 − 1.80 (m, 4H), 1.79 − 1.74 (m, 2H), 1.58 (s, 3H), 1.57 − 1.48 (m, 3H), 1.47 (s, 3H), 1.34 − 1.14 (m, 3H), 1.00 (q, J = 12.6 Hz, 2H).
19F NMR (376 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ −72.24 (d, J = 8.9 Hz). ESI−MS m/z 計算値 663.28143, 実測値 664.4 (M+1)
+;保持時間: 2.0分(LC法B).
実施例184:11−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−7,7−ジメチル−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー2)(化合物250)の調製
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(エナンチオマー2)
ラセミtert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(1.475g、3.701mmol)を、70mL/分で、32%メタノール(変性剤なし)/68%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak IG(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFCにより分離し、2番目に溶出するエナンチオマーとして、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(エナンチオマー2)(617mg、84%)を白色泡状物として得た。ESI−MS m/z 計算値 398.19876, 実測値 399.3 (M+1)
+;保持時間: 1.59分(LC法B).
ステップ2:tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(エナンチオマー2)
フラスコに、2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(147.7mg、0.4082mmol)、再結晶カルボニルジイミダゾール(66.2mg、0.4083mmol)及びテトラヒドロフラン(4mL)を加えた。この反応物を40℃で90分間撹拌した。tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(エナンチオマー2)(130mg、0.3262mmol)をその後加え、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(150μL、1.003mmol)を加えた。この反応物を一夜撹拌した。この反応物を濾過し、HPLC(30%〜99%アセトニトリルを含む水と0.1%塩酸変性剤)で精製し、tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(エナンチオマー2)(64mg、26%)を白色泡状物として得た。ESI−MS m/z 計算値 741.30756, 実測値 742.4 (M+1)
+;保持時間: 2.19分(LC法G).
ステップ3:2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[[6−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(エナンチオマー2)
フラスコに、tert−ブチル4−[2−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(エナンチオマー2)(64mg、0.08622mmol)、ジクロロメタン(5mL)及びトリフルオロ酢酸(250μL、3.245mmol)を加えた。この反応物を30分間撹拌した。この反応物を蒸発乾固し、飽和重炭酸ナトリウムで中和した。この反応物を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[[6−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(エナンチオマー2)(51mg、92%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 641.2551, 実測値 642.3 (M+1)
+;保持時間: 1.11分(LC法G).
ステップ4:11−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−7,7−ジメチル−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー2)(化合物250)
バイアルに、炭酸カリウム(59mg、0.4269mmol)、フッ化セシウム(25mg、0.1646mmol)、3Åモレキュラーシーブ及び2−クロロ−6−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)ピラゾール−1−イル]−N−[[6−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(エナンチオマー2)(51mg、0.07941mmol)のジメチルスルホキシド(3.5mL)溶液を加えた。この反応物を、予熱した150℃の油浴に置き、一夜撹拌した。この反応物を室温に冷却し、濾過し、HPLC(10%〜99%アセトニトリルを含む水と0.1%塩酸変性剤)により精製し、11−[3−(3,3−ジシクロプロピルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−7,7−ジメチル−17λ
6−チア−2,8,10,16,22−ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.15,8.09,14]トリコサ−1(22),9,11,13,18,20−ヘキサエン−15,17,17−トリオン(エナンチオマー2)(化合物250)を得た(14.1mg、29%)。ESI−MS m/z 計算値 605.27844, 実測値 606.4 (M+1)
+;保持時間: 1.9分(LC法G).
実施例185:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2−オキソエトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物258)の調製
ステップ1:1−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−(1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エタノン
tert−ブチル3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−オキソ−エトキシ)ピラゾール−1−カルボキシレート(350mg、0.7256mmol)を、トリフルオロ酢酸(1.241g、10.88mmol)とともにジクロロメタン(2.31mL)に溶解し、その反応物を室温で60分間撹拌した。この反応物を蒸発させ、得られた油を酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム溶液間で分配した。この水性部分を酢酸エチルでさらに2回抽出し、次にそれらの有機物を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて油、1−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−(1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エタノンを得た(223.7mg、93%)。ESI−MS m/z 計算値 218.10553, 実測値 219.0 (M+1)
+;保持時間: 0.43分(LC法A).
ステップ2:tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−オキソ−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート
tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(134.3mg、0.5413mmol)、1−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−(1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エタノン(179.1mg、0.5416mmol)及び炭酸カリウム(89.88mg、0.6503mmol)を無水ジメチルスルホキシド(2.362mL)中で混合した。1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(12.16mg、0.1084mmol)を加え、その不均一な混合物を室温で窒素下にて16時間撹拌した。この反応混合物を水(4.542mL)で希釈し、15分間撹拌した。得られた白色固体を収集し、水で洗浄した。この固体をジクロロメタンに溶解し、硫酸マグネシウムで乾燥した。この混合物を濾過し、蒸発させて、tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−オキソ−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(148.7mg、64%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 429.14554, 実測値 430.0 (M+1)
+;保持時間: 0.83分(LC法A).
ステップ3:2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−オキソ−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸
tert−ブチル2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−オキソ−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(145.7mg、0.3389mmol)をトリフルオロ酢酸(391.7μL、5.084mmol)とともにジクロロメタン(1.457mL)に溶解し、その反応物を室温で2.5時間撹拌した。揮発性物質を回転蒸発(加熱なし)で除去した後、真空下30分間乾燥した。その粗製物質を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノールを含むジクロロメタンまでの浅い勾配を使用して精製し、2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−オキソ−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(89.6mg、71%)を、少量の出発物質が混入した褐色固体として得、これを直接次のステップに進めた。ESI−MS m/z 計算値 373.08295, 実測値 374.0 (M+1)
+;保持時間: 0.61分(LC法A).
ステップ4:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−オキソ−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−オキソ−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(89.6mg、0.2397mmol)及びカルボニルジイミダゾール(48.63mg、0.2999mmol)(テトラヒドロフランから新たに再結晶したもの)をテトラヒドロフラン(1.165mL)中で混合し、室温で45分間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(98.89mg、0.2397mmol)を含むテトラヒドロフラン(448μL)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(179.3μL、1.199mmol)を加え、その反応物を室温で16時間撹拌した。そのテトラヒドロフランを回転蒸発により除去し、その後酢酸エチルに溶解し、1Nの塩酸(1×)及びブライン(1×)で洗浄し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、濾過し、薄褐色油に濃縮し、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから20%メタノールを含むジクロロメタンまでの浅い勾配を使用して精製したところ、2種の出発物質からの生成物の分離が不十分であった。この物質をその後濾過し、逆相HPLC−MS法(Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00℃−4252−U0−AX)、及び1%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントラン(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃))を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−オキソ−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(49.5mg、27%)。ESI−MS m/z 計算値 767.2868, 実測値 768.1 (M+1)
+;保持時間: 0.83分(LC法A).
ステップ5:2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−オキソ−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−オキソ−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(49.5mg、0.06443mmol)をジクロロメタン(1.5mL)に溶解し、0℃に冷却して、その混合物にトリフルオロ酢酸(49.64μL、0.6443mmol)を滴下し、その混合物を0℃で60分間撹拌した。トリフルオロ酢酸(49.64μL、0.6443mmol)を0℃で滴下し、次に室温まで加温し、30分間撹拌し、0℃まで再冷却し、トリフルオロ酢酸(49.64μL、0.6443mmol)を加え、室温まで加温し、20分間撹拌した後、トリフルオロ酢酸(49.64μL、0.6443mmol)を室温で滴下し、室温で1時間撹拌を続けた。この混合物を、加熱することなく回転蒸発により濃縮乾固した。エーテルと共蒸発させ(5×)、その後真空下に1時間置いて、2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−オキソ−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(50.4mg、100%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 667.2344, 実測値 668.1 (M+1)
+;保持時間: 0.55分(LC法A).
ステップ6:(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2−オキソエトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物258)
2−クロロ−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル−2−オキソ−エトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(50.4mg、0.06443mmol)、炭酸カリウム(53.43mg、0.3866mmol)、3Åモレキュラーシーブ及びジメチルスルホキシド(3.057mL)をバイアル内で混合し、窒素でパージし、蓋をし、155℃に加熱し、18時間撹拌した。室温に冷却し、その混合物を濾過し、酢酸エチル及び1Nの塩酸で希釈し、それらの層を分離した。その水層を酢酸エチルでさらに一度洗浄し、有機層を合わせ、ブライン(1×)で洗浄し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、濾過し、褐色固体に濃縮し、これをシリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、不純物がまだ混入している(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2−オキソエトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(11mg)を得た。次の反応のために、この物質を室温でメタノール(110μL)に溶解し、NaBH
4(1.646mg、0.04351mmol)(激しい泡立ちが認められた)を加え、得られた溶液を10分間撹拌した後、回転蒸発により濃縮した。その残渣をジメチルスルホキシドに溶解し、濾過し、逆相HPLC−MS法により、Phenomenexから販売されているLuna C
18(2)カラム(75×30mm、粒径5μm)(pn:00℃−4252−U0−AX)を使用して、30%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランで精製し(移動相A=水(5mM塩酸)、移動相B=アセトニトリル、流量=50mL/分、注入量=950μL及びカラム温度=25℃)、還元で回収された出発物質として、(14S)−8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}−2−オキソエトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物258)(2.20mg、20%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 631.2577, 実測値 632.2 (M+1)
+;保持時間: 1.99分(LC法B).
実施例186:(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1,2−ジヒドロピリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物268)の調製
ステップ1:3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−1H−ピリジン−2−オン
3−ヒドロキシ−1H−ピリジン−2−オン(1g、9.001mmol)及びイミダゾール(1.6g、23.50mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に不活性雰囲気下懸濁した。tert−ブチル−クロロ−ジメチル−シラン(1.5g、9.952mmol)のN,N−ジメチルホルム−アミド(10mL)溶液を、室温で30分かけて滴下した。この反応物をその後一夜撹拌した。得られた溶液をその後水に注ぎ、この混合物をtert−ブチルメチルエーテル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、その後硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、その溶媒を減圧下除去して、3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−1H−ピリジン−2−オン(1.8g、89%)を薄褐色固体として得、これを直接次の反応に使用した。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 6.97 (ddd, J = 6.4, 1.8, 0.8 Hz, 1H), 6.89 (dd, J = 7.2, 1.8 Hz, 1H), 6.14 (dd, J = 7.2, 6.5 Hz, 1H), 1.00 (d, J = 1.3 Hz, 9H), 0.26 (s, 6H).
ステップ2:tert−ブチル2−クロロ−6−(3−ヒドロキシ−2−オキソ−1−ピリジル)ピリジン−3−カルボキシレート
tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(1g、4.031mmol)、3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−1H−ピリジン−2−オン(910mg、4.038mmol)、炭酸カリウム(1.32g、9.551mmol)及び1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(112mg、0.9985mmol)の混合物を含むジメチルスルホキシド(10mL)を室温で15時間撹拌した。この反応混合物を砕いた氷に注ぎ、得られた沈殿物を濾過により収集し、乾燥して、tert−ブチル2−クロロ−6−(3−ヒドロキシ−2−オキソ−1−ピリジル)ピリジン−3−カルボキシレート(0.82g、63%)を薄褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 12.57 (s, 1H), 8.15 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.36 (dd, J = 7.2, 1.8 Hz, 1H), 7.23 (dd, J = 6.6, 1.8 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.29 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 1.59 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 322.07202, 実測値 323.14 (M+1)
+;保持時間: 0.55分(LC法G).
ステップ3:2−クロロ−6−[2−オキソ−3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]−1−ピリジル]ピリジン−3−カルボン酸
2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチルメタンスルホネート(362mg、1.559mmol)、tert−ブチル2−クロロ−6−(3−ヒドロキシ−2−オキソ−1−ピリジル)ピリジン−3−カルボキシレート(500mg、1.549mmol)、炭酸セシウム(1.1g、3.376mmol)の混合物を含むジメチルスルホキシド(10mL)を室温で15時間撹拌した。この反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物をブライン及び水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%〜80%酢酸エチルを含むヘキサン)により精製し、2番目に溶出する位置異性体を単離し、この物質にトリフルオロ酢酸(1.5mL、19.47mmol)及びジクロロメタン(5mL)を室温にて2時間撹拌しながら加えた後、揮発性物質を蒸発させて、2−クロロ−6−[2−オキソ−3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]−1−ピリジル]ピリジン−3−カルボン酸を得た(120mg、19%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.14 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.28 (td, J = 7.2, 1.9 Hz, 2H), 6.95 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.22 (t, J = 7.1 Hz, 1H), 4.13 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.01 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.58 (s, 9H), 1.01 − 0.87 (m, 2H), 0.69 − 0.57 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 402.05942, 実測値 403.13 (M+1)
+;保持時間: 0.56分(LC法A).
ステップ4:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[2−オキソ−3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]−1−ピリジル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのバイアル内で、tert−ブチル2−クロロ−6−[2−オキソ−3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]−1−ピリジル]ピリジン−3−カルボキシレート(100mg、0.2483mmol)及びカルボニルジイミダゾール(47mg、0.2899mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)中で混合し、室温で2時間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(114mg、0.2763mmol)、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(50μL、0.3343mmol)を加え、その反応物を16時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、少量の1:1飽和塩化アンモニウム水溶液/ブラインで洗浄した。それらの有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた褐色残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの浅い勾配を使用して精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[2−オキソ−3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]−1−ピリジル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(48mg、24%)。ESI−MS m/z 計算値 796.2633, 実測値 797.4 (M+1)
+;保持時間: 0.81分(LC法A).
ステップ5:(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1,2−ジヒドロピリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物268)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[2−オキソ−3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]−1−ピリジル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(48mg、0.06020mmol)のジクロロメタン(400μL)及びトリフルオロ酢酸(100μL、1.307mmol)溶液を、室温で4時間撹拌した。溶媒を蒸発により除去し、酢酸エチルに溶解した。この溶液を2mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、その有機層を収集し、溶媒を蒸発により除去し、その後真空下乾燥した。得られた残渣をジメチルスルホキシド(5mL)に溶解し、3Åモレキュラーシーブを加え、その反応混合物を10分間撹拌した。その後、フッ化セシウム(36mg、0.2370mmol)及び炭酸カリウム(31mg、0.2243mmol)を加え、その反応混合物を150℃で16時間加熱した。この反応混合物を、Whatmanフィルターディスク(puradisc 25TF)を通して濾過し、その濾液を、逆相HPLC−MS法により、30%〜99%の移動相Bによる15.0分にわたるデュアルグラジエントランを使用して精製し(移動相A=水(0.05%塩酸)、移動相B=アセトニトリル)、(14S)−12,12−ジメチル−8−(2−オキソ−3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1,2−ジヒドロピリジン−1−イル)−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物268)(19.5mg、49%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.96 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.46 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 7.21 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 6.72 (s, 1H), 6.43 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.21 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 4.06 (s, 2H), 3.86 (brs, 1H), 3.29 − 3.13 (m, 2H), 2.89 (brs, 1H), 2.36 (brs, 1H), 1.95 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 1.85 (brs, 1H), 1.67 − 1.54 (m, 3H), 1.46 (t, J = 11.4 Hz, 2H), 1.18 (s, 3H), 1.14 (s, 3H), 0.99 (s, 2H), 0.67 (s, 2H). ESI−MS m/z 計算値 660.2342, 実測値 661.4 (M+1)
+;保持時間: 1.83分(LC法B).
実施例187:19,19−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,21−ペンタアザテトラシクロ[15.2.1.111,14.02,7]ヘンイコサ−2,4,6,11(21),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物273)
ステップ1:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(2−メチルスルホニルオキシエチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
フラスコに、tert−ブチル4−(2−ヒドロキシエチル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(751mg、3.086mmol)、ジクロロメタン(10mL)及びトリエチルアミン(1.75mL、12.56mmol)を加えた。反応フラスコを0℃に冷却し、次にメタンスルホニルクロリド(290μL、3.747mmol)を滴下し、その反応物を室温に加温し、45分間撹拌した。この反応物を氷水でクエンチした。その反応物をジクロロメタンで2回抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−(2−メチルスルホニルオキシエチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(980mg、99%)を濃厚な黄色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 321.16098, 実測値 322.1 (M+1)
+;保持時間: 1.22分(LC法B).
ステップ2:tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート
20mLのバイアルに、炭酸カリウム(1.264g、9.146mmol)、1H−ピラゾール−3−スルホンアミド(449mg、3.051mmol)及びtert−ブチル2,2−ジメチル−4−(2−メチルスルホニルオキシエチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(980mg、3.049mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(12mL)溶液を加えた。この反応物に蓋をし、75℃の油浴に置き、18時間撹拌した。この反応物をブラインでクエンチし、酢酸エチルで3回抽出した。それらの有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。この反応物をカラムクロマトグラフィー(0%〜30%メタノールを含むジクロロメタンの勾配)で精製して、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(259.0mg、23%)を、少量の位置異性体副生成物を含む白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 372.18314, 実測値 373.2 (M+1)
+;保持時間: 1.39分(LC法B).
ステップ3:tert−ブチル4−[2−[3−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
フラスコに、2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(271mg、0.6953mmol)、カルボニルジイミダゾール(136mg、0.8387mmol)、及びテトラヒドロフラン(3mL)を加えた。この反応物を、予熱した35℃の油浴に置き、2時間撹拌した。この反応物をその後油浴から取り出し、固体のtert−ブチル2,2−ジメチル−4−[2−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)エチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(259mg、0.6953mmol)をフラスコから加え、そのフラスコをテトラヒドロフラン(2mL)でその反応混合物の中にすすいだ。1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(350μL、2.340mmol)を加え、その反応物を室温で一夜撹拌した。この反応物をブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて泡状物を得た。その泡状物残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(0%〜20%メタノールを含むジクロロメタンの勾配)により精製し、tert−ブチル4−[2−[3−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(336mg、65%)を白色泡状物として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.35 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.62 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.59 (s, 1H), 6.13 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.22 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 4.13 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.54 (dt, J = 23.2, 9.6 Hz, 1H), 2.82 (t, J = 10.5 Hz, 1H), 2.00 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 1.91 − 1.78 (m, 5H), 1.77 − 1.68 (m, 2H), 1.35 (dd, J = 18.7, 10.1 Hz, 13H), 1.18 (d, J = 1.7 Hz, 3H), 0.95 − 0.88 (m, 2H), 0.79 − 0.72 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 743.248, 実測値 744.4 (M+1)
+;保持時間: 1.81分(LC法G).
ステップ4:2−クロロ−N−({1−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エチル]−1H−ピラゾール−3−イル}スルホニル)−6−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−カルボキサミド
フラスコに、tert−ブチル4−[2−[3−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]エチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(330mg、0.4434mmol)及びジクロロメタン(6mL)を加えた。トリフルオロ酢酸(1.5mL、19.47mmol)を加え、その反応物を室温で1時間撹拌した。その反応物を蒸発乾固し、飽和重炭酸ナトリウムで中和し、酢酸エチルで抽出した(酢酸エチルへの溶解度が低い)。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。所望の物質のほとんどが依然として濾過ケーキ上であったため、この濾過ケーキ(主に硫酸ナトリウム)を水に溶解し、さらなる酢酸エチルで洗浄した。その有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥することなく蒸発させた。その生成物を真空下乾燥して残留水を除去した後、2−クロロ−N−({1−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エチル]−1H−ピラゾール−3−イル}スルホニル)−6−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−カルボキサミド(246mg、86%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 643.19556, 実測値 644.3 (M+1)
+;保持時間: 1.52分(LC法B).
ステップ5:19,19−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,21−ペンタアザテトラシクロ[15.2.1.111,14.02,7]ヘンイコサ−2,4,6,11(21),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物273)
20mLのバイアルに、3Åモレキュラーシーブ、炭酸カリウム(264mg、1.910mmol)、フッ化セシウム(116mg、0.7636mmol)及び2−クロロ−N−({1−[2−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)エチル]−1H−ピラゾール−3−イル}スルホニル)−6−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−カルボキサミド(246mg、0.3819mmol)のジメチルスルホキシド(15mL)溶液を加えた。この反応物に蓋をし、それを予熱した150℃の油浴に置き、一夜撹拌した。この反応物を室温まで放冷し、濾過し、逆相HPLC(10%〜99%アセトニトリルを含む水と0.1%塩酸変性剤)により精製し、19,19−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,21−ペンタアザテトラシクロ[15.2.1.111,14.02,7]ヘンイコサ−2,4,6,11(21),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物273)を得た(25.5mg、11%)。ESI−MS m/z 計算値 607.2189, 実測値 608.3 (M+1)
+;保持時間: 2.08分(LC法B).
実施例188:21,21−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物275)の調製
ステップ1:tert−ブチル4−[4−[3−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−
フラスコに、2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(280mg、0.7184mmol)、カルボニルジイミダゾール(140mg、0.8634mmol)、及びテトラヒドロフラン(3mL)を加えた。この反応物を35℃で90分間加熱した。この反応物を油浴から取り出し、tert−ブチル2,2−ジメチル−4−[4−(3−スルファモイルピラゾール−1−イル)ブチル]ピロリジン−1−カルボキシレート(288mg、0.7190mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液に続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(350μL、2.340mmol)を加えた。この反応物を18時間撹拌し、その後ブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて泡状物を得た。この残余の泡状物を、シリカゲルクロマトグラフィー(0%〜20%メタノールを含むジクロロメタン)により精製し、tert−ブチル4−[4−[3−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(159.1mg、29%)を白色泡状物として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.88 (s, 1H), 8.39 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.86 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.19 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.23 (t, J = 6.3 Hz, 4H), 3.49 (q, J = 10.1 Hz, 1H), 2.73 (q, J = 10.0 Hz, 1H), 2.07 − 1.94 (m, 1H), 1.82 (ddt, J = 27.6, 14.2, 7.0 Hz, 5H), 1.74 − 1.69 (m, 2H), 1.36 (d, J = 10.9 Hz, 10H), 1.30 (d, J = 11.7 Hz, 5H), 1.18 (s, 4H), 0.95 − 0.87 (m, 2H), 0.80 − 0.70 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 771.27924, 実測値 772.4 (M+1)
+;保持時間: 1.99分(LC法G).
ステップ2:2−クロロ−N−({1−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチル]−1H−ピラゾール−3−イル}スルホニル)−6−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル4−[4−[3−[[2−クロロ−6−[3−[3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]ピラゾール−1−イル]ブチル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(156mg、0.2020mmol)を含むフラスコに、ジクロロメタン(6mL)及びトリフルオロ酢酸(600μL、7.788mmol)を加えた。この反応物を室温で1時間撹拌した。この反応物を蒸発乾固し、重炭酸ナトリウムの飽和溶液を、この反応混合物がpH=7になるまで加えた。酢酸エチルを加え、その混合物を3分間撹拌した。この混合物を分離し、その有機層(完全に溶解していない)を蒸発乾固し、真空下一夜乾燥し、2−クロロ−N−({1−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチル]−1H−ピラゾール−3−イル}スルホニル)−6−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−カルボキサミド(133mg、98%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 671.2268, 実測値 672.4 (M+1)
+;保持時間: 1.56分(LC法G).
ステップ3:21,21−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物275)
バイアルに、炭酸カリウム(137mg、0.9913mmol)、フッ化セシウム(62mg、0.4082mmol)、3Åモレキュラーシーブ及び2−クロロ−N−({1−[4−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)ブチル]−1H−ピラゾール−3−イル}スルホニル)−6−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−カルボキサミド(133mg、0.1979mmol)のジメチルスルホキシド(8mL)溶液を加えた。この反応物を、予熱した150℃の油浴に置き、18時間撹拌した。この反応物を濾過し、逆相HPLC(30%〜99%アセトニトリルを含む水と0.1%塩酸変性剤)により精製し、21,21−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(化合物275)(58.6mg、47%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 635.2502, 実測値 636.4 (M+1)
+;保持時間: 2.22分(LC法B).
実施例189:21,21−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物276)及び21,21−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物277)の調製
ステップ1:21,21−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物276)及び21,21−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物277)
ラセミ21,21−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(53mg、0.08337mmol)を、キラルSFCにより、10mL/分にて、25%アセトニトリル:メタノール(90:10、20mMのNH3)/75%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用して分離し、最初に溶出するエナンチオマーとして、21,21−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物276)を得た(19.6mg、74%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.57 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 6.89 (d, J = 9.1 Hz, 2H), 6.11 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 4.27 (s, 2H), 4.20 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.72 (d, J = 9.3 Hz, 2H), 2.54 (s, 6H), 1.85 (dd, J = 10.3, 5.4 Hz, 3H), 1.75 − 1.69 (m, 2H), 1.61 (s, 4H), 1.52 (s, 4H), 0.93 − 0.89 (m, 2H), 0.77 − 0.73 (m, 2H), ESI−MS m/z 計算値 635.2502, 実測値 636.4 (M+1)
+;保持時間: 2.24分(LC法B).2番目に溶出したエナンチオマーは、21,21−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,23−ペンタアザテトラシクロ[17.2.1.111,14.02,7]トリコサ−2,4,6,11(23),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物277)であった(16.6mg、63%)。ESI−MS m/z 計算値 635.2502, 実測値 636.4 (M+1)
+;保持時間: 2.22分(LC法B).
実施例190:20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(アトロプ異性体2、エナンチオマー1)(化合物285)及び20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(アトロプ異性体2、エナンチオマー2)(化合物286)の調製
ステップ1:20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(アトロプ異性体2、エナンチオマー1)(化合物285)及び20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(アトロプ異性体2、エナンチオマー2)(化合物286)
20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(17mg、0.02788mmol)(ラセミアトロプ異性体2)を、キラルSFCにより、10mL/分にて、24%アセトニトリル:メタノール(90:10、20mMのNH
3)/76%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×10mmカラム、粒径5μm)を使用して分離し、最初に溶出するエナンチオマーとして、20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(アトロプ異性体2、エナンチオマー1)(化合物285)(5.4mg、64%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ12.16 (bs, 1H), 8.19 (d, J=2.8 HZ, 1H), 7.81 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 6.92 (d, J=7.9 HZ, 1H), 6.10 (d, J=2.8 Hz, 1H), 4.35 (m, 1H), 4.22 (bs, 2H), 4.02 (m, 1H), 2.66 (s, 3H), 2.39 (m, 1H), 2.02 (m, 3H), 1.83 (m, 2H), 1.65 (dd, J=12.1 Hz, 5.6 Hz, 1H), 1.50 (q, J=15.6 Hz, 12.4 Hz, 2 H), 1.50 (m, 8H), 1.36 (q, J=15.6 Hz, 12.4 Hz, 2H), 1.22 (s, 6H), 1.12 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 609.2345, 実測値 610.4 (M+1)
+;保持時間: 3.14分(LC法D).2番目に溶出したエナンチオマーは、黄色泡状物として単離した20,20,22−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(アトロプ異性体2、エナンチオマー2)(化合物286)であった(6.5mg、76%)。ESI−MS m/z 計算値 609.2345, 実測値 610.4 (M+1)
+;保持時間: 3.14分(LC法D).
実施例191:12,20,20−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物290)及び12,20,20−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物291)の調製
ステップ1:12,20,20−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物290)及び12,20,20−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物291)
ラセミ12,20,20−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(73mg、0.1197mmol)を、70mL/分で、20%アセトニトリル:メタノール(90:10、20mMのNH
3)/80%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFCクロマトグラフィーに供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、12,20,20−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物290)を得た(35.1mg、92%)。ESI−MS m/z 計算値 609.2345, 実測値 610.4 (M+1)
+;保持時間: 3.07分(LC法D).2番目に溶出したエナンチオマーは、12,20,20−トリメチル−4−[3−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロポキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−10λ
6−チア−1,3,9,13,14−ペンタアザテトラシクロ[16.2.1.111,14.02,7]ドコサ−2,4,6,11(22),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物291)であった(28.5mg、78%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ12.16 (bs, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.19 (d, J=2.8 Hz, 1H), 7.81 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.92 (d, J= 7.9 Hz, 1H), 6.10 (d, J= 2.8 Hz, 1H), 4.35 (m, 1H), 4.22 (bs, 2H), 4.02 (m, 1H), 2.38 (s, 3H), 2.02 (m, 3H), 1.83 (m, 2H), 1.75 (dd, J= 12.1 Hz, 5.6 Hz, 1H), 1.54 (s, 3H), 1.47 (s, 3H), 1.36 (q, J=15.6 HZ, 12.4 Hz, 2H), 1.22 (s, 6H), 1.12 (m, 1H). ESI−MS m/z 計算値 609.2345, 実測値 610.4 (M+1)
+;保持時間: 3.07分(LC法D).
実施例192:5,5−ジメチル−9−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15λ
6−チア−2,6,8,14,20−ペンタアザテトラシクロ[14.3.1.13,6.07,12]ヘンイコサ−1(20),7,9,11,16,18−ヘキサエン−13,15,15−トリオン(化合物31)の調製
ステップ1:1−ベンジル−5,5−ジメチル−ピロリジン−3−オン
5,5−ジメチルピロリジン−3−オン(1.020g、9.014mmol)の撹拌無水アセトニトリル(30mL)溶液に、窒素下、周囲温度にて無水炭酸カリウム(5.00g、36.18mmol)を加えた。15分間撹拌した後、臭化ベンジル(1.2mL、10.09mmol)を加えた。7時間後、この反応混合物を濾過し、その濾液を真空中で濃縮して粗生成物を得、これを水(20mL)から酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、シリカゲルのパッドで濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物、1−ベンジル−5,5−ジメチル−ピロリジン−3−オン(1.67g、91%)をオレンジ色の粘稠物質として得、これをさらに精製することなく次の反応に使用した。ESI−MS m/z 計算値 203.13101, 実測値 204.1 (M+1)
+;保持時間: 0.81分(LC法B).
ステップ2:(E)−N−(1−ベンジル−5,5−ジメチルピロリジン−3−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
1−ベンジル−5,5−ジメチル−ピロリジン−3−オン(1.762g、8.668mmol)及び2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.157g、9.546mmol)の撹拌無水テトラヒドロフラン(70mL)溶液に、チタン(IV)エトキシド(7.3mL、34.82mmol)を窒素下、周囲温度で加えた。この反応混合物を80℃で13時間撹拌し、その後周囲温度まで放冷した。この反応物を、多少の沈殿が生じるまで飽和重炭酸ナトリウム水溶液でゆっくりとクエンチした(チタン塩は白色であるが、生成物の色のため、この塩は帯褐色に見えた)(約40mLの重炭酸ナトリウムを使用した)。この無機懸濁液をセライトのパッドを通して濾過し、その濾過ケーキを酢酸エチル(100mL)で洗浄した。層をその濾液から分離した後、その水性部分を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮し、(E)−N−(1−ベンジル−5,5−ジメチルピロリジン−3−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.602g、98%)を帯褐色固体として得、これをさらに精製することなく次の反応に使用した。ESI−MS m/z 計算値 306.17657, 実測値 307.2 (M+1)
+;保持時間: 0.8分(LC法B).
ステップ3:N−(1−ベンジル−5,5−ジメチル−ピロリジン−3−イル)−2−メチル−プロパン−2−スルフィンアミド
(E)−N−(1−ベンジル−5,5−ジメチルピロリジン−3−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(770mg、2.51mmol)の撹拌無水メタノール(3mL)及びテトラヒドロフラン(10mL)溶液に、−10℃で、水素化ホウ素ナトリウム(290mg、7.665mmol)を窒素下、3回に分けて加えた。この反応物を0℃まで加温し、その温度で2時間撹拌した。この反応物をNH
4Cl水溶液(5mL)に続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)でクエンチした。揮発性物質を除去し、残余の水性部分を酢酸エチル(25mL)で抽出した。その水層をさらに酢酸エチル(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(硫酸マグネシウム)、濾過し、濃縮して、粗製N−(1−ベンジル−5,5−ジメチル−ピロリジン−3−イル)−2−メチル−プロパン−2−スルフィンアミド(650mg、84%)を帯褐色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 308.19223, 実測値 309.2 (M+1)
+;保持時間: 0.63分(LC法B).
ステップ4:1−ベンジル−5,5−ジメチル−ピロリジン−3−アミン(二塩酸塩)
粗製N−(1−ベンジル−5,5−ジメチル−ピロリジン−3−イル)−2−メチル−プロパン−2−スルフィンアミド(650mg、2.107mmol)をメタノール(10mL)及び塩化水素(ジオキサン中4.0M 2.2mL、8.800mmol)を0℃で滴下し、その反応混合物を室温で1時間撹拌した。その揮発性物質を減圧下除去した。エーテルによる粉砕を試みたが、この粗製物は粘着性の物質になったため、そのエーテルを減圧下除去し、得られた物質を真空下乾燥し、1−ベンジル−5,5−ジメチル−ピロリジン−3−アミン(二塩酸塩)(580mg、99%)を帯褐色ガムとして得た。それをさらに精製することなく次の反応に用いた。ESI−MS m/z 計算値 204.16264, 実測値 205.1 (M+1)
+;保持時間: 0.3分(LC法B).
ステップ5:6−[(1−ベンジル−5,5−ジメチル−ピロリジン−3−イル)アミノ]ピリジン−2−スルホンアミド
20mLのバイアルに、6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(0.351g、1.992mmol)及び無水ジメチルスルホキシド(5mL)を充填し、続いて無水炭酸カリウム(1.377g、9.963mmol)及び1−ベンジル−5,5−ジメチル−ピロリジン−3−アミン(二塩酸塩)(0.580g、2.092mmol)をこの順に加えた。このバイアルに窒素下で蓋をし、これを油浴で70℃まで13時間撹拌し、その後90℃で8時間撹拌した後、100℃で約30分間簡潔に加熱した。この反応混合物をセライトのパッドで濾過し、次いで酢酸エチル(30mL)で希釈し、氷AcOHでpH約7に中和した。水(15mL)に続いてブライン(15mL)で洗浄した。その有機物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発させた。その粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。最初、20%〜100%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配の使用では、清浄な生成物は得られなかった。2回目のシリカゲルクロマトグラフィー精製(0%〜15%メタノールを含むジクロロメタン)により、所望の化合物、6−[(1−ベンジル−5,5−ジメチル−ピロリジン−3−イル)アミノ]ピリジン−2−スルホンアミド(125mg、17%)を薄褐色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 360.162, 実測値 361.2 (M+1)
+;保持時間: 0.59分(LC法B).
ステップ6:6−[(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)アミノ]ピリジン−2−スルホンアミド
6−[(1−ベンジル−5,5−ジメチル−ピロリジン−3−イル)アミノ]ピリジン−2−スルホンアミド(125mg、0.3468mmol)の撹拌無水メタノール(8mL)溶液を、窒素下でパラジウム炭素(40mg、0.03759mmol)で処理した。この反応物を水素(バルーン)下で52℃にて10時間撹拌した。この反応物を周囲温度に放冷し、そのフラスコを排気し、窒素で充填し、その後水酸化パラジウム(25mg、0.03560mmol)を加えた。再度、この反応混合物を水素(バルーン)下で52℃にて7時間撹拌し、その後周囲温度まで放冷した。この触媒をセライトのパッドで濾別し、その濾液を減圧下濃縮し、真空中で乾燥して、6−[(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)アミノ]ピリジン−2−スルホンアミド(61mg、65%)を薄褐色固体として得、これをさらに精製することなく次の反応に使用した。ESI−MS m/z 計算値 270.11505, 実測値 271.1 (M+1)
+;保持時間: 0.53分(LC法B).
ステップ7:2−クロロ−N−[[6−[(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)アミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)
6−[(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)アミノ]ピリジン−2−スルホンアミド(43mg、0.1591mmol)とカルボニルジイミダゾール(29mg、0.1788mmol)を脱水テトラヒドロフラン(3mL)中で混合し、窒素下、48℃で1時間撹拌した。その後、2−クロロ−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(60mg、0.1597mmol)の脱水テトラヒドロフラン(1mL)溶液、続いて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(30μL、0.2006mmol)を加えた。この反応物を加熱から外し、周囲温度で12時間撹拌した。揮発性物質を減圧下除去し、その残渣をジメチルスルホキシド(1.5mL)に取り、Whatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過し、分取逆相HPLC(1%〜99%アセトニトリルを含む水、変性剤として塩酸)により精製し、2−クロロ−N−[[6−[(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)アミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(13mg、12%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 9.09 (s, 2H), 8.40 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.13 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.77 − 7.63 (m, 3H), 7.23 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.18 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.45 − 4.36 (m, 1H), 4.34 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.72 − 3.62 (m, 1H), 3.26 − 3.14 (m, 1H), 2.24 (dd, J = 13.4, 8.3 Hz, 1H), 2.08 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.89 (dd, J = 14,4.0 Hz, 1H), 1.48 (s, 3H), 1.28 (s, 3H), 1.00 − 0.92 (m, 2H), 0.94 − 0.85 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 627.16425, 実測値 628.2 (M+1)
+;保持時間: 1.55分(LC法B).
ステップ8:5,5−ジメチル−9−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15λ
6−チア−2,6,8,14,20−ペンタアザテトラシクロ[14.3.1.13,6.07,12]ヘンイコサ−1(20),7,9,11,16,18−ヘキサエン−13,15,15−トリオン(化合物31)
2−クロロ−N−[[6−[(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)アミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−[2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(11mg、0.01569mmol)の無水ジメチルスルホキシド(1.5mL)溶液に、フッ化セシウム(3mg、0.01975mmol)、炭酸カリウム(12mg、0.08683mmol)(乳鉢及び乳棒で粉体化したもの)及び少量の粒状4Åモレキュラーシーブ(約500mg、真空下5分間ヒートガンで加熱して乾燥したもの)を加えた。得られた混合物に窒素下で蓋をし、これを150℃で17時間加熱した後、周囲温度まで放冷して、その固体を底に沈殿させた。その上清をWhatmanの0.45μm PTFEシリンジフィルターディスクを通して濾過した。その濾液を濃縮し、逆相HPLC−MS法を使用し、Luna C
18(2)カラム及び1%〜99%アセトニトリルを含む水(変性剤なし)によるデュアルグラジエントランを使用して精製し、5,5−ジメチル−9−(3−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エトキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−15λ
6−チア−2,6,8,14,20−ペンタアザテトラシクロ[14.3.1.13,6.07,12]ヘンイコサ−1(20),7,9,11,16,18−ヘキサエン−13,15,15−トリオン(化合物31)を得た(3.5mg、37%)。ESI−MS m/z 計算値 591.18756, 実測値 592.3 (M+1)
+;保持時間: 1.6分(LC法B).
実施例193:(14S)−12,12−ジメチル−8−{3−オキソ−オクタヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物213)の調製
ステップ1:(14S)−12,12−ジメチル−8−{3−オキソ−オクタヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物213)
5mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(100mg、0.2222mmol)、2,5,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−イミダゾ[1,5−a]ピリジン−3−オン(45mg、0.3210mmol)、Pd
2(dba)
3(54mg、0.05897mmol)、Xantphos(33mg、0.05703mmol)、炭酸セシウム(375mg、1.151mmol)及び無水ジオキサン(1.6mL)を充填した。この混合物に窒素を1〜2分間注入し、蓋をして、120℃で20時間撹拌し、その後室温まで冷却した。溶媒を蒸発させ、その反応物をジメチルスルホキシド(900μL)で希釈し、精密濾過し、逆相分取クロマトグラフィーにより、C
18カラム(10%〜99%アセトニトリルを含む水+5mMの塩酸)を使用して精製した。これら生成物の画分を合わせ、ブラインを加え、有機溶媒を蒸発させた。その生成物をジクロロメタンで抽出し、その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、これら溶媒を蒸発させて固体を得た。得られた固体をシリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから5%メタノールを含むジクロロメタンまでの勾配を使用して精製し、(14S)−12,12−ジメチル−8−{3−オキソ−オクタヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5(10),6,8,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物213)を得た(58.6mg、47%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 10.77 (s, 1H), 8.01 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.61 − 7.49 (m, 2H), 6.54 (p, J = 3.7 Hz, 1H), 4.79 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.21 − 4.07 (m, 1H), 4.02 (dd, J = 12.5, 3.6 Hz, 1H), 3.83 (s, 1H), 3.64 − 3.48 (m, 2H), 3.32 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 3.15 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.04 (t, J = 9.4 Hz, 1H), 2.83 − 2.74 (m, 1H), 2.11 (dd, J = 12.4, 8.6 Hz, 1H), 2.00 − 1.85 (m, 2H), 1.71 (d, J = 9.8 Hz, 2H), 1.57 (d, J = 2.0 Hz, 6H), 1.55 (d, J = 1.2 Hz, 3H), 1.51 − 1.43 (m, 3H), 1.37 (t, J = 12.8 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 553.24713, 実測値 554.2 (M+1)
+;保持時間: 1.62分(LC法E).
実施例194:(14S)−12,12−ジメチル−8−{1−オキソ−2−アザスピロ[4.5]デカン−2−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物222)の調製
ステップ1:(14S)−12,12−ジメチル−8−{1−オキソ−2−アザスピロ[4.5]デカン−2−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物222)
5mLのバイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(50mg、0.1111mmol)、2−アザスピロ[4.5]デカン−1−オン(24mg、0.1566mmol)、Pd
2(dba)
3(26mg、0.02839mmol)、Xantphos(16mg、0.02765mmol)、炭酸セシウム(180mg、0.5525mmol)及び無水ジオキサン(800μL)を充填した。この混合物に窒素を1〜2分間注入し、蓋をして、120℃で20時間撹拌し、その後室温まで冷却した。溶媒を蒸発させ、その反応物をジメチルスルホキシド(900μL)で希釈し、精密濾過し、逆相分取クロマトグラフィーにより、C
18カラム(10%〜99%アセトニトリルを含む水+5mMの塩酸)を使用して精製した。これら生成物の画分を合わせ、ブラインを加え、有機溶媒を蒸発させた。その生成物をジクロロメタンで抽出し、その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、これら溶媒を蒸発させて固体を得た。得られた固体をシリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ジクロロメタンから5%メタノールを含むジクロロメタンまでの勾配を使用して精製した。これらの純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させて、オフホワイトの固体として、(14S)−12,12−ジメチル−8−{1−オキソ−2−アザスピロ[4.5]デカン−2−イル}−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物222)を得た(13.01mg、20%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 10.41 (s, 1H), 8.10 − 7.95 (m, 2H), 7.62 − 7.49 (m, 2H), 6.55 (dd, J = 6.8, 2.4 Hz, 1H), 4.74 (s, 1H), 3.93 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.90 − 3.79 (m, 1H), 3.32 (dd, J = 10.0, 7.7 Hz, 1H), 3.16 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 3.07 (s, 1H), 2.68 (dd, J = 11.9, 6.4 Hz, 1H), 2.11 (dd, J = 12.4, 8.4 Hz, 1H), 2.03 (dd, J = 8.0, 6.3 Hz, 2H), 1.78 − 1.72 (m, 3H), 1.70 − 1.62 (m, 3H), 1.57 (d, J = 5.4 Hz, 8H), 1.38 (q, J = 11.0, 9.2 Hz, 4H), 1.24 − 1.17 (m, 1H), 0.91 − 0.79 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 566.2675, 実測値 567.2 (M+1)
+;保持時間: 2.01分(LC法E).
実施例195:8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物232)の調製
ステップ1:2,6−ジクロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(塩酸塩)
2,6−ジクロロピリジン−3−カルボン酸(733mg、3.818mmol)及びカルボニルジイミダゾール(620mg、3.824mmol)を充填した50mLのフラスコを排気/窒素充填した。テトラヒドロフラン(15mL)を加え、その混合物を50℃で1時間撹拌した。次に、tert−ブチル2,2−ジメチル−5−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(1.5g、3.636mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1385mg、9.098mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を加え、その混合物を50℃で一夜撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させた後、分取逆相クロマトグラフィーにより、C
18カラム(5%〜95%アセトニトリルを含む水)を使用して精製して、アシルスルホンアミド中間体を得た。この中間体のジオキサン(5mL)溶液を塩酸(ジオキサン中6M 6mL、36.00mmol)で処理し、室温で3時間撹拌した。この混合物を真空中で蒸発させ、2,6−ジクロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(塩酸塩)を得た(0.9g、47%)。ESI−MS m/z 計算値 485.10553, 実測値 486.15 (M+1)
+;保持時間: 0.42分(LC法A).
ステップ2:8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン
5mLのバイアル内に、炭酸カリウム(133mg、0.9623mmol)、フッ化セシウム(60mg、0.3950mmol)及び4Åモレキュラーシーブ(300mg)を密封し、窒素でパージした。次に、2,6−ジクロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−2−イル)プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(塩酸塩)(100mg、0.1912mmol)のジメチルスルホキシド(3mL)溶液を加え、その混合物を150℃で一夜撹拌した。その混合物を濾過し、分取逆相HPLC(C
18カラム、1%〜99%アセトニトリルを含む水と塩酸変性剤)により精製し、8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオンを得た(20.8mg、24%)。ESI−MS m/z 計算値 449.12885, 実測値 450.18 (M+1)
+;保持時間: 1.46分(LC法B).
ステップ3:8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物232)
8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(200mg、0.4445mmol)、1−(3,3−ジメチルブチル)イミダゾリジン−2−オン(114mg、0.6696mmol)、Xantphos(65mg、0.1123mmol)、Pd
2(dba)
3(102mg、0.1114mmol)及び炭酸セシウム(724mg、2.222mmol)のジオキサン(4mL)溶液を、窒素で2分間パージすることにより脱気した。この混合物を120℃で一夜撹拌した。その反応混合物を濾過し、分取逆相HPLC(C
18カラム、1%〜99%アセトニトリルを含む水と塩酸変性剤)により精製し、8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,19,24−ペンタアザテトラシクロ[18.3.1.05,10.011,15]テトラコサ−1(23),5,7,9,20(24),21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物232)を得た(9mg、3%)。ESI−MS m/z 計算値 583.29407, 実測値 584.39 (M+1)
+;保持時間: 1.71分(LC法B).
実施例196:19,19−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,21−ペンタアザテトラシクロ[15.2.1.111,14.02,7]ヘンイコサ−2,4,6,11(21),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物279)及び19,19−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,21−ペンタアザテトラシクロ[15.2.1.111,14.02,7]ヘンイコサ−2,4,6,11(21),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物278)の調製
ステップ1:19,19−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,21−ペンタアザテトラシクロ[15.2.1.111,14.02,7]ヘンイコサ−2,4,6,11(21),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物279)及び19,19−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,21−ペンタアザテトラシクロ[15.2.1.111,14.02,7]ヘンイコサ−2,4,6,11(21),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物278)
ラセミ19,19−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,21−ペンタアザテトラシクロ[15.2.1.111,14.02,7]ヘンイコサ−2,4,6,11(21),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(21mg、0.03456mmol)を、10mL/分で、25%アセトニトリル:メタノール(90:10、20mMのNH
3)/75%二酸化炭素の移動相で、ChiralPak AS−H(250×21.2mmカラム、粒径5μm)を使用したキラルSFCクロマトグラフィーに供し、最初に溶出するエナンチオマーとして、19,19−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,21−ペンタアザテトラシクロ[15.2.1.111,14.02,7]ヘンイコサ−2,4,6,11(21),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー1)(化合物279)を得た(7.3mg、70%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.61 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.65 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.93 (s, 1H), 6.85 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.09 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.59 (d, J = 13.9 Hz, 1H), 4.23 − 4.08 (m, 3H), 3.06 (s, 1H), 2.17 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 1.94 (dd, J = 11.9, 5.7 Hz, 1H), 1.85 (dq, J = 10.7, 6.3 Hz, 2H), 1.77 − 1.65 (m, 3H), 1.56 (s, 3H), 1.49 (s, 4H), 0.95 − 0.88 (m, 2H), 0.79 − 0.70 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 607.2189, 実測値 608.3 (M+1)
+;保持時間: 2.08分(LC法B).2番目に溶出したエナンチオマーは、19,19−ジメチル−4−(3−{3−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロポキシ}−1H−ピラゾール−1−イル)−10λ
6−チア−1,3,9,14,21−ペンタアザテトラシクロ[15.2.1.111,14.02,7]ヘンイコサ−2,4,6,11(21),12−ペンタエン−8,10,10−トリオン(エナンチオマー2)(化合物278)であった(7.8mg、70%)。ESI−MS m/z 計算値 607.2189, 実測値 608.4 (M+1)
+;保持時間: 2.08分(LC法B).
実施例197:(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物128)の調製
ステップ1:(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物128)
バイアルに、(14S)−8−クロロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(23),5,7,9,19,21−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(25mg、0.05373mmol)、1−(3,3−ジメチルブチル)イミダゾリジン−2−オン(13mg、0.07636mmol)、Pd
2(dba)
3(13mg、0.01420mmol)、Xantphos(8mg、0.01383mmol)、炭酸セシウム(88mg、0.2701mmol)及び無水ジオキサン(400μL)を充填した。この混合物に窒素を1〜2分間吹き込み、蓋をして、120℃で5〜14時間撹拌した(14時間の間に加熱が機能しなくなったがその時刻は不明)。溶媒を蒸発させ、その反応物をジメチルスルホキシド(900μL)で希釈し、精密濾過し、アセトニトリルを含む水の勾配(1〜99%)及び変性剤として塩酸を使用した逆相分取HPLC(C
18)に供した。この分取HPLCのLCMSにより、予想される生成物への部分的変換(約20%)が示され、これを収集し、下記の第2の反応からの生成物と合わせた。
第2の反応は、同量の試薬を使用して再度実行し、120℃で19時間撹拌した。その溶媒を蒸発させ、ジメチルスルホキシド(1mL)を加え、その混合物を、逆相分取HPLC(C18)により、アセトニトリルを含む水の勾配(1%〜99%)及び変性剤として塩酸を使用して精製した。これらの純粋な画分を最初の実験のものと合わせ、少量のブラインを加え、それらの有機溶媒を蒸発させた。生成物をジクロロメタンで抽出し、その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、次いで溶媒を蒸発させて固体を得た。この固体残渣をシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(0%〜5%)を含むジクロロメタンの勾配を使用して精製し、(14S)−8−[3−(3,3−ジメチルブチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−12,12−ジメチル−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物128)(17mg、27%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ 12.29 (s, 1H), 7.62 − 7.52 (m, 2H), 7.41 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.95 (ブロード d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.69 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.01 − 3.80 (m, 3H), 3.53 − 3.40 (m, 2H), 3.21 (dd, J = 10.1, 6.1 Hz, 2H), 3.12 − 3.03 (m, 1H), 2.93 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 2.76 − 2.62 (m, 1H), 2.08 (br s, 1H), 1.85 − 1.68 (m, 2H), 1.64 − 1.34 (m, 11H), 1.36 − 1.25 (m, 1H), 0.92 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 583.29407, 実測値 584.4 (M+1)+;保持時間: 1.88分(LC法B).
実施例198:(14S)−8−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−6−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物303)の調製
ステップ1:tert−ブチル2−クロロ−6−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−6−イル)ピリジン−3−カルボキシレート
磁気撹拌子を入れた50mLの丸底フラスコに、tert−ブチル2,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(10.09g、40.668mmol)、2−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−6−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(10.55g、49.215mmol)ならびにPd(PPh
3)
2Cl
2(1.42g、2.0231mmol)を含むEtOH(10mL)、トルエン(10mL)及び水(2mL)を充填した。この混合物を油浴中95℃で一夜還流した。冷却した反応物を濃縮し、次いで酢酸エチルに取り、ブライン水溶液で洗浄した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて粗製油を得、これを、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから5%酢酸エチルを含むヘキサンまでの勾配を使用して精製し、tert−ブチル2−クロロ−6−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−6−イル)ピリジン−3−カルボキシレート(9.2g、76%)を無色油として得た。
1H NMR (250 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 8.17 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.19 − 6.04 (m, 1H), 4.27 − 4.06 (m, 2H), 2.23 (q, J = 6.1, 4.4 Hz, 2H), 1.96 − 1.78 (m, 2H), 1.55 (s, 9H). ESI−MS m/z 計算値 295.09753, 実測値 296.0 (M+1)
+;保持時間: 6.52分(LC法Q).
ステップ2:2−クロロ−6−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−6−イル)ピリジン−3−カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(468mg、11.153mmol)を、tert−ブチル2−クロロ−6−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−6−イル)ピリジン−3−カルボキシレート(320mg、1.0711mmol)のメタノール(5mL)、テトラヒドロフラン(20mL)及び水(10mL)溶液に加えた。この混合物を40℃で16時間撹拌し、室温まで冷却した。この混合物を5%HClで酸性化し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、蒸発させて、2−クロロ−6−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−6−イル)ピリジン−3−カルボン酸(248mg、94%)を白色固体として得た。
1H NMR (250 MHz, DMSO−d
6) δ 8.25 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.13 (t, J = 4.2 Hz, 1H), 4.21 − 4.12 (m, 2H), 2.24 (q, J = 6.3, 5.8 Hz, 2H), 1.86 (p, J = 5.9 Hz, 2H). ESI−MS m/z 計算値 239.0349, 実測値 240.0 (M+1)
+;保持時間: 3.95分(LC法Q).
ステップ3:tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−6−イル)ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
2−クロロ−6−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−6−イル)ピリジン−3−カルボン酸(349mg、1.456mmol)のTHF(8.0mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(252mg、1.554mmol)を加え、その混合物を室温で20時間撹拌した。その後、tert−ブチル(4S)−2,2−ジメチル−4−[3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]ピロリジン−1−カルボキシレート(400mg、0.9696mmol)、続いてDBU(475μL、3.176mmol)を加え、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。その有機層をさらに10%クエン酸水溶液、続いてブラインで洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた後、シリカゲルクロマトグラフィーにより、100%ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して精製した。得られた残渣をさらに分取逆相HPLC(C
18カラム、30%〜99%アセトニトリルを含む水と塩酸変性剤)により精製し、tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−6−イル)ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(140mg、23%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 633.2388, 実測値 634.2 (M+1)
+;保持時間: 2.11分(LC法B).
ステップ4:2−クロロ−6−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−6−イル)−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)
tert−ブチル(4S)−4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−6−イル)ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(140mg、0.2208mmol)を、ジクロロメタン(610.8μL)に溶解し、その混合物にトリフルオロ酢酸(681.1μL、8.841mmol)を加え、その混合物を室温で2時間撹拌した。その混合物を減圧下濃縮乾固し、1mLのトルエンを加え、回転蒸発により除去した(45℃の水浴)。再度1mLのトルエンを加え、回転蒸発(45℃の水浴)により除去し、その後真空下乾燥し、2−クロロ−6−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−6−イル)−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(162.3mg、100%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 533.18634, 実測値 534.3 (M+1)
+;保持時間: 0.52分(LC法A).
ステップ5:(14S)−8−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−6−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(化合物303)
2−クロロ−6−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−6−イル)−N−[[6−[3−[(3S)−5,5−ジメチルピロリジン−3−イル]プロピルアミノ]−2−ピリジル]スルホニル]ピリジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸塩)(162.3mg、0.2204mmol)のNMP(8.591mL)溶液に、炭酸カリウム(213.8mg、1.547mmol)を加えた。この混合物を窒素で5分間パージし、その後180℃に加熱し、一夜撹拌した。室温に冷却し、EtOAcで希釈し、1NのHClで洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、褐色油まで濃縮し、これを濾過し、逆相HPLC(C
18カラム、1%〜99%アセトニトリルを含む水(5mMのHCl))で精製し、白色固体として、(14S)−8−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−6−イル)−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオンを得た(3.31mg、3%)。
1H NMR (400 MHz, ジメチルスルホキシド−d
6) δ 12.50 (s, 1H), 7.66 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.98 (s, 1H), 6.76 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.94 (s, 1H), 4.11 (s, 2H), 3.92 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 3.11 (s, 1H), 2.93 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 2.66 (s, 1H), 2.20 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 2.09 (s, 1H), 1.83 (d, J = 5.9 Hz, 3H), 1.73 (s, 1H), 1.61 (s, 1H), 1.57 (s, 3H), 1.52 (s, 1H), 1.49 (s, 3H), 1.29 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 1.24 (s, 1H). ESI−MS m/z 計算値 497.2097, 実測値 498.1 (M+1)
+;保持時間: 1.98分(LC法B).
実施例199:8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16,16−ジフルオロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物305、SFCピーク1)及び8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16,16−ジフルオロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物304、SFCピーク2)の調製
ステップ1:1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン
この反応は2回に分けて行った。
バッチ1:5,5−ジメチルピロリジン−2−オン(121g、1.0693mol)のDMF(1.8L)溶液を氷水浴で3℃に冷却した後、60%NaHを含む鉱油(64.150g、1.6039mol)を約30分かけて少しずつ加えた。この混合物を氷水浴中でさらに30分間、その後室温で1.5時間撹拌した。得られたオフホワイトのスラリーを再度氷水浴で3℃に冷却し、その後1−(クロロメチル)−4−メトキシ−ベンゼン(251.19g、1.6039mol)を加えた。この添加後、氷水浴を取り外し、その混合物を一夜撹拌した。この反応混合物を水(100mL)で注意深くクエンチし、冷凍庫で一夜保存した。この混合物を、後処理及び精製の前に、第2のバッチの材料と合わせた。
バッチ2:5,5−ジメチルピロリジン−2−オン(484g、4.2772mol)のDMF(7.2L)溶液を、20Lのジャケット付き反応器で3℃に冷却した後、60%NaHを含む鉱油(256.61g、6.4158mol)を4時間かけて少しずつ加えた。得られた混合物を、3℃でさらに1時間、その後室温で2時間撹拌した。得られたスラリーを再度3℃に冷却し、その後1−(クロロメチル)−4−メトキシ−ベンゼン(1.0048kg、6.4158mol)を加えた。添加終了後、冷却システムを停止し、得られたスラリーを、室温まで加温しながら一夜撹拌した。この反応混合物を水(500mL)で注意深くクエンチし、バッチ1の反応混合物と合わせ、2つの等部分に分けた。各部分を次のように処理した:飽和塩化アンモニウム(10L)で希釈し、その後酢酸エチル(4×2L)で抽出した。この水相を廃棄し、次に合わせた有機相をヘキサン(2L)で希釈し、飽和塩化アンモニウム(2×2L)、その後水(2L)で抽出した。これらの水相を廃棄し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。両方の後処理から合わせた有機相を真空中で濃縮し、粗製1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オンを褐色油として得た(1.5kg)。1キログラムの粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル:ヘキサン)により精製し、純粋な1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン(608g、58%)を黄色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 233.1416, 実測値 234.3 (M+1)+;保持時間: 3.97分(LC法Q).
ステップ2:3−ジエトキシホスホリル−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン
ジイソプロピルアミン(529.14g、732.88mL、5.2292mol)のテトラヒドロフラン(3.5L)溶液をドライアイス−アセトン浴で−75℃に冷却し、次にN−ブチルリチウム(2.5M 2.092L、5.2292mol)をゆっくりとした流れで加えた。この添加の間、その温度を−70℃未満に維持した。得られた黄色溶液を30分間撹拌し、次に1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン(488g、2.0917mol)のテトラヒドロフラン(1.5L)溶液をゆっくりとした流れで加え、その後さらに1時間撹拌した。この添加の間、その温度が−70℃を超えることは許されなかった。1−[クロロ(エトキシ)ホスホリル]オキシエタン(541.38g、451.15mL、3.1376mol)をこの反応混合物に滴下し、この添加の間温度が−70℃未満に保たれるようにした。得られた混合物を、室温まで解凍しながら16時間撹拌した。この反応物をその後1Mの塩酸(3L)でクエンチし、酢酸エチル(2×2.4L)で抽出した。この水相を廃棄し、合わせた有機相を水(3×2.4L)で抽出した。これらの水相を廃棄し、その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、シリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、その後真空中で濃縮して、3−ジエトキシホスホリル−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オンを得た(677g、81%)。ESI−MS m/z 計算値 369.1705, 実測値 370.1 (M+1)
+;保持時間: 4.2分(LC法Q).
ステップ3:N−(ベンゾトリアゾール−1−イルメチル)−N−ベンジル−1−フェニル−メタンアミン
ベンゾトリアゾール−1−イルメタノール(30g、201.14mmol)のEtOH(600mL)溶液に、N−ベンジル−1−フェニル−メタンアミン(39.680g、38.674mL、201.14mmol)を室温で加えた。その溶液を室温で1時間撹拌した後、真空中で濃縮した。その残渣をジエチルエーテル(3×400mL)で洗浄して、N−(ベンゾトリアゾール−1−イルメチル)−N−ベンジル−1−フェニル−メタンアミン(59.83g、91%)を白色固体として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 7.67 − 7.23 (m, 14H), 5.47 (s, 2H), 3.79 (s, 4H).
ステップ4:エチル3−(ジベンジルアミノ)−2,2−ジフルオロ−プロパノエート
Zn(17.3g、2.4253mL、264.57mmol)のTHF(175mL)懸濁液に、TMS−Cl(28.691g、33.4mL、264.09mmol)を加えた後、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(11.850g、7.5mL、58.380mmol)を室温で加えた。この溶液を15分間撹拌した後、N−(ベンゾトリアゾール−1−イルメチル)−N−ベンジル−1−フェニル−メタンアミン(17.344g、52.812mmol)を含むTHF(100mL)をこの反応物に滴下した。合わせた溶液を2時間撹拌した後、重炭酸ナトリウム(350mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層を水(750mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、真空中で濃縮した。この有機残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより0〜15%ジエチルエーテルを含むヘキサンで溶出して精製し、エチル3−(ジベンジルアミノ)−2,2−ジフルオロ−プロパノエート(8.98g、49%)を透明な液体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.37 − 7.29 (m, 4H), 7.29 − 7.22 (m, 6H), 4.13 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.61 (s, 4H), 3.15 (t, J = 13.5 Hz, 2H), 1.13 (t, J = 7.1 Hz, 3H). ESI−MS m/z 計算値 333.154, 実測値 334.5 (M+1)
+;保持時間: 3.18分(LC法P).
ステップ5:3−(ジベンジルアミノ)−2,2−ジフルオロ−プロパナール
エチル3−(ジベンジルアミノ)−2,2−ジフルオロ−プロパノエート(9.01g、27.027mmol)の無水DCM(125mL)溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウム(1M 37.8mL、37.800mmol)を−78℃で滴下した。その反応物を40分間撹拌した後、−78℃にてクエン酸(100mL)でクエンチした。この溶液をジエチルエーテル(3×200mL)で抽出し、ブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、真空中で濃縮し、3−(ジベンジルアミノ)−2,2−ジフルオロ−プロパナールを得た(9.54g、93%)。ESI−MS m/z 計算値 289.1278, 実測値 290.2 (M+1)
+;保持時間: 2.39分(LC法P).
ステップ6:3−[3−(ジベンジルアミノ)−2,2−ジフルオロ−プロピリデン]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン
3−ジエトキシホスホリル−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン(11.3g、33.105mmol)のACN(145mL)溶液に、DIEA(5.1g、6.8733mL、39.461mmol)及びLiCl(1.7g、40.100mmol)を0℃で加えた。この溶液をこの温度で30分間撹拌した後、3−(ジベンジルアミノ)−2,2−ジフルオロ−プロパナール(9.544g、32.988mmol)を含むACN(50mL)を0℃で加えた。この混合物を一夜撹拌しながら室温に加温した。溶液を飽和塩化アンモニウム溶液(150mL)でクエンチし、次にジエチルエーテル(3×200mL)で抽出し、ブライン(300mL)で洗浄してから、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮した。その残渣を、0〜25%酢酸エチルを含むヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーを使用して精製し、3−[3−(ジベンジルアミノ)−2,2−ジフルオロ−プロピリデン]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン(E/Z異性体混合物)を得た(8.03g、48%)。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 7.36 − 7.22 (m, 10H), 7.21 − 7.15 (m, 2H), 6.89 − 6.72 (m, 2H), 6.67 − 5.75 (m, 1H), 4.54 − 4.16 (m, 2H), 3.85 − 3.60 (m, 7H), 3.60 − 3.45 (m, 1H), 3.19 − 2.79 (m, 1H), 2.57 − 2.33 (m, 2H), 1.22 − 0.98 (m, 6H). ESI−MS m/z 計算値 504.2588, 実測値 505.2 (M+1)
+;保持時間: 3.02分, 3.51分(LC法P).
ステップ7:3−[3−(ジベンジルアミノ)−2,2−ジフルオロ−プロピル]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン
3−[3−(ジベンジルアミノ)−2,2−ジフルオロ−プロピリデン]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン(8g、15.854mmol)のエタノール(400mL)溶液にラネーニッケル(8g、136.30mmol)を加えた。得られた溶液を65PSI下で24時間、Parr−Shakerにて水素化し、次いでセライトを通して濾過し、エタノールで洗浄して、粗生成物を得た。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中に投入)(220gのSiO
2、0〜20%アセトンを含むヘキサンで溶出)により精製し、3−[3−(ジベンジルアミノ)−2,2−ジフルオロ−プロピル]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン(4.97g、56%)を淡黄色の液体として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 7.43 − 7.29 (m, 10H), 7.22 (d J = 8.6 Hz, 2H), 6.84 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 4.38 (s, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.78 − 3.50 (m, 6H), 2.97 − 2.74 (m, 3H), 2.61 − 2.44 (m, 1H), 2.21 − 2.01 (m, 1H),1.16 (s, 3H), 0.93 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 506.2745, 実測値 507.2 (M+1)
+;保持時間: 5.75分(LC法Q).
ステップ8:3−[3−(ジベンジルアミノ)−2,2−ジフルオロ−プロピル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン
容器中の3−[3−(ジベンジルアミノ)−2,2−ジフルオロ−プロピル]−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン(4.97g、8.9271mmol)に、TFA(100mL)を加え、その後この容器を密閉し、100℃で11日間加熱した。すべての溶媒を減圧下除去した。この残渣をジクロロメタン(300mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中に投入)(120gのSiO
2、0〜45%酢酸エチルを含むヘキサンで溶出)により精製し、3−[3−(ジベンジルアミノ)−2,2−ジフルオロ−プロピル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン(2.28g、66%)を淡黄色の液体として得た。ESI−MS m/z 計算値 386.217, 実測値 387.3 (M+1)
+;保持時間: 3.29分(LC法Q).
ステップ9:N,N−ジベンジル−3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)−2,2−ジフルオロ−プロパン−1−アミン
3−[3−(ジベンジルアミノ)−2,2−ジフルオロ−プロピル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン(2.23g、5.7701mmol)の撹拌無水THF(100mL)溶液に、窒素下0℃にて、BH
3Me
2S(2M 40mL、80.000mmol)のTHF溶液をゆっくりと加えた。添加終了後、この反応混合物を24時間65℃に加熱した。この反応混合物を0℃に冷却し、6MのHCl水溶液(50mL)でゆっくりとクエンチした。メタノール(50mL)を加え、その反応混合物を1時間65℃に加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液(300mL)で塩基性化し、揮発性物質を真空下除去した。この生成物を酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、N,N−ジベンジル−3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)−2,2−ジフルオロ−プロパン−1−アミン(2.46g、定量的)を黄色油として得た。この生成物を、さらに精製することなく次のステップに進めた。ESI−MS m/z 計算値 372.2377, 実測値 373.4 (M+1)
+;保持時間: 3.87分(LC法Q).
ステップ10:tert−ブチル4−[3−(ジベンジルアミノ)−2,2−ジフルオロ−プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
N,N−ジベンジル−3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)−2,2−ジフルオロ−プロパン−1−アミン(2.46g、5.9437mmol)の撹拌DCM(80mL)溶液に、0℃でトリエチルアミン(1.0164g、1.4mL、10.044mmol)を加え、続いてBoc
2O(1.96g、8.9807mmol)を加えた。この反応混合物をこの温度で1時間撹拌した。この反応物を冷却してブライン(100mL)でクエンチし、その後室温まで加温した。2層を分離し、その水層をDCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。この粗製物を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、ヘキサンの0〜15%酢酸エチル勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−[3−(ジベンジルアミノ)−2,2−ジフルオロ−プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(2.79g、94%)を無色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 472.2901, 実測値 473.5 (M+1)
+;保持時間: 7.45分(LC法Q).
ステップ11:tert−ブチル4−(3−アミノ−2,2−ジフルオロ−プロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−[3−(ジベンジルアミノ)−2,2−ジフルオロ−プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(2.68g、5.6706mmol)の撹拌無水メタノール(60mL)溶液に、窒素下、室温で、パラジウム炭素(2.1g、10%w/w、1.9733mmol)、続いてギ酸アンモニウム(3.6g、57.092mmol)を加えた。この反応混合物を6時間65℃に加熱した。室温に冷却した後、この反応混合物をセライトのパッドを通して濾過した。この濾過ケーキをメタノール(2×30mL)で洗浄し、合わせた濾液を真空下濃縮した。この粗製物を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、ジクロロメタンの0〜10%メタノール勾配を使用して精製し、tert−ブチル4−(3−アミノ−2,2−ジフルオロ−プロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.34g、77%)を黄色油として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 3.87 − 3.66 (m, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.13 − 2.86 (m, 3H), 2.52 − 2.32 (m, 1H), 2.08 − 1.79 (m, 3H), 1.57 − 1.24 (m, 15H). ESI−MS m/z 計算値 292.1962, 実測値 293.5 (M+1)
+;保持時間: 3.55分(LC法Q).
ステップ12:tert−ブチル4−[2,2−ジフルオロ−3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(3−アミノ−2,2−ジフルオロ−プロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.24g、4.2413mmol)及び6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(1.12g、6.3934mmol)の撹拌無水DMSO(7mL)溶液に、窒素下、室温でDIEA(1.7020g、2.3mL、13.169mmol)を加えた。この反応混合物を30時間120℃に加熱した。室温に冷却した後、この反応混合物を水(50mL)及びブライン(150mL)で希釈し、その生成物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を、ブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。この粗製物を、逆相HPLCにより、水−アセトニトリル勾配法を使用して精製し(C
18 Varianカラム、50〜90%アセトニトリル、60mL/分)、tert−ブチル4−[2,2−ジフルオロ−3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(574mg、29%)を白色泡状物として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.58 (dd, J = 8.4, 7.2 Hz, 1H), 7.37 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 7.16 (s, 2H), 7.06 − 7.00 (m, 1H), 6.75 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 3.96 − 3.81 (m, 2H), 3.64 − 3.51 (m, 1H), 2.83 (q, J = 10.4 Hz, 1H), 2.42 − 2.29 (m, 1H), 2.10 − 1.82 (m, 3H), 1.54 − 1.42 (m, 1H), 1.41 − 1.30 (m, 12H), 1.23 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 448.1956, 実測値 449.2 (M+1)
+;保持時間: 2.38分(LC法P).
ステップ13:tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]−2,2−ジフルオロ−プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
100mLの丸底フラスコに、窒素下で、2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(457mg、1.270mmol)及び無水THF(8mL)を充填した。CDI(355mg、2.189mmol)を加え、その混合物を窒素下、室温で15時間撹拌した。別の20mLのフラスコに、tert−ブチル4−[2,2−ジフルオロ−3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(570mg、1.271mmol)の無水THF(4mL)溶液を窒素雰囲気下で調製し、それを続いてシリンジを介してこの活性化エステル溶液に加えた。DBU(0.78mL、5.216mmol)をシリンジを介して加え、その反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で5時間撹拌した。溶媒を減圧下除去し、得られた濃厚油を酢酸エチル(35mL)及び水(35mL)で処理した。HCl(6M 1.5mL、9.000mmol)をゆっくりと加え(最終pH=5)、2相を分離した。その水相をEtOAc(30mL)で抽出した。合わせた抽出物をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を蒸発させた後、その残渣をDCMに溶解し、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(80gの金カラム)により、酢酸エチル(30分で0〜100%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製した。この生成物は45〜65%のEtOAcで溶出した。純粋な画分を合わせ、その溶媒を蒸発させて、tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]−2,2−ジフルオロ−プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(667mg、66%)を無色樹脂として得た。ESI−MS m/z 計算値 789.2887, 実測値 790.54 (M+1)
+;保持時間: 2.51分(LC法B).
ステップ14:2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)−2,2−ジフルオロ−プロピル]アミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)
100mLに、tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]−2,2−ジフルオロ−プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(667mg、0.8440mmol)、DCM(8mL)及びHCl(ジオキサン中4M 1.25mL、5.000mmol)を充填した。この反応物を室温で1.5時間撹拌した。揮発性物質を、真空下蒸発により除去した。その残渣を、DCM/ヘキサンとともに粉砕し、これらの溶媒を蒸発させた。この操作を、良好な白色固体が得られるまで繰り返した。真空下乾燥して、2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)−2,2−ジフルオロ−プロピル]アミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(570mg、89%)を白色固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 689.23627, 実測値 690.3 (M+1)
+;保持時間: 1.77分(LC法B).
ステップ15:8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16,16−ジフルオロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物305、SFCピーク1)及び8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16,16−ジフルオロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物304、SFCピーク2)
磁気撹拌子を入れた100mLの丸底フラスコに、窒素下で、2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)−2,2−ジフルオロ−プロピル]アミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(570mg、0.7469mmol)、無水NMP(24mL)及びK
2CO
3(766mg、5.542mmol)(325メッシュ)を充填した。この混合物を、ドライバス中、150℃で窒素下にて18時間激しく撹拌した。室温に冷却した後、その混合物を冷水(200mL)に注ぎ、HCl(6M 2mL、12.00mmol)を加えることによりこれを酸性化した(穏やかな発泡)。得られた固体をブフナー漏斗で濾過し、短時間風乾した。その固体をDCM及び少量のメタノールに溶解し、得られた混濁溶液を蒸発させた。この生成物を、シリカゲル(40gの金カラム)のフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(30分で0〜5%)を含むジクロロメタンの勾配を使用して精製した。この生成物は1%メタノール付近で溶出した。溶媒を蒸発させ、続いてDCM/ヘキサン中で粉砕し、これらの溶媒を蒸発させて、ラセミ8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16,16−ジフルオロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(404mg、83%)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 653.2596, 実測値 654.33 (M+1)
+;保持時間: 2.34分(LC法B).
2つのエナンチオマーは、キラルSFCにより、ChiralPak AS−3(250×21.2mm)、5μMカラムを40℃で、移動相の24%MeOH(変性剤なし)、76%CO2、流量:70mL/分、濃度:メタノール中31mg/mL、注入量:500μL、圧力:156bar、波長:280nmを使用して分離した。これらの溶媒を蒸発させた後、各エナンチオマーを、シリカゲル(24gのカラム)のフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(30分で0〜5%)を含むジクロロメタンの勾配を使用して二度目の精製をした。溶媒を蒸発させた後、これらの化合物をDCM/ヘキサン中で粉砕した。溶媒を蒸発させ、2つのエナンチオマーを白色固体として得た。
化合物305、SFCピーク1.ee>98%.8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16,16−ジフルオロ−12,12−ジメチル−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(174mg、70%).1H NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ 12.54 (s, 1H), 8.22 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.71 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.10 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.48 (dt, J = 37.1, 12.7 Hz, 1H), 4.22 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.30 (ブロード s, 1H), 3.12 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 2.77 (t, J = 10.6 Hz, 1H), 2.39 (br s, 1H), 2.27 − 2.03 (m, 2H), 1.93 (dd, J = 11.7, 5.2 Hz, 1H), 1.82 (q, J = 6.6 Hz, 2H), 1.72 (t, J = 12.4 Hz, 1H), 1.63 (s, 3H), 1.54 (s, 3H), 1.48 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 0.90 − 0.75 (m, 4H), 0.69 − 0.60 (m, 2H), 0.55 − 0.39 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 653.2596, 実測値 654.33 (M+1)+;保持時間: 2.34分(LC法B).
化合物304、SFCピーク2.ee>98%.8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16,16−ジフルオロ−12,12−ジメチル−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(178mg、71%).1H NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ 12.53 (s, 1H), 8.22 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.71 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.10 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.48 (dt, J = 37.3, 12.4 Hz, 1H), 4.22 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.30 (ブロード s, 1H), 3.12 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 2.77 (t, J = 10.6 Hz, 1H), 2.39 (br s, 1H), 2.26 − 2.05 (m, 2H), 1.93 (dd, J = 12.0, 5.2 Hz, 1H), 1.82 (q, J = 6.6 Hz, 2H), 1.72 (t, J = 12.4 Hz, 1H), 1.64 (s, 3H), 1.54 (s, 3H), 1.48 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 0.90 − 0.77 (m, 4H), 0.72 − 0.60 (m, 2H), 0.56 − 0.45 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 653.2596, 実測値 654.33 (M+1)+;保持時間: 2.34分(LC法B).
実施例200:8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16−フルオロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物309、SFCピーク1)、8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16−フルオロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物308、SFCピーク2)、8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16−フルオロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー3)(化合物307、SFCピーク3)及び8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16−フルオロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー4)(化合物306、SFCピーク4)の調製
ステップ1:3−アリル−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン
ジイソプロピルアミン(4.3372g、6.0mL、42.862mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液を−78℃に冷却し、N−ブチルリチウム(2.5M 17.1mL、42.862mmol)を滴下した。この溶液を30分間撹拌し、その後1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン(10g、42.862mmol)のTHF(10mL)溶液を滴下した後、1時間撹拌した。3−ブロモプロパ−1−エン(5.1853g、3.71mL、42.862mmol)をこの反応混合物に滴下し、−78℃で1時間撹拌した後、30分かけて0℃まで加温した。この反応物をその後飽和塩化アンモニウム(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、シリカゲルクロマトグラフィー(0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−アリル−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オンを得た(8.75g、71%)。ESI−MS m/z 計算値 273.1729, 実測値 274.0 (M+1)
+;保持時間: 2.97分(LC法P).
ステップ2:3−アリル−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン
3−アリル−1−[(4−メトキシフェニル)メチル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン(7.75g、28.350mmol)をアセトニトリル(140mL)及び水(16mL)に溶解し、次に硝酸セリウムアンモニウム(64.559g、113.40mmol)を室温で少しずつ加え、その反応物を3時間撹拌した。次に、それをブライン(300mL)でクエンチし、EtOAc(3×150mL)で抽出した。これらの有機画分を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、0〜100%ヘキサン−酢酸エチルを使用して精製し、3−アリル−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オンを得た(3.77g、76%)。ESI−MS m/z 計算値 153.1154, 実測値 154.2 (M+1)
+;保持時間: 1.61分(LC法P).
ステップ3:tert−ブチル4−アリル−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
3−アリル−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−オン(3.77g、24.605mmol)のTHF(25mL)溶液を、LiAlH
4(2.8016g、3.05mL、73.815mmol)のTHF(50mL)懸濁液に還流にて滴下した。この混合物を3時間還流し、0℃に冷却した後、水(2.8mL)を非常にゆっくりと加え、その後15%w/wの水酸化ナトリウム(2.8mL)及び水(8.4mL)を加えた。この混合物を室温まで加温し、Boc
2O(6.4440g、6.7832mL、29.526mmol)を加えた。この混合物を16時間撹拌し、濾過し、その濾過ケーキをTHFとともに粉砕した。それらの有機画分を合わせて蒸発させ、その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、0〜5%酢酸エチルを含むヘキサンを使用して精製し、tert−ブチル4−アリル−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た(5.06g、77%)。
1H NMR (250 MHz, クロロホルム−d) δ 5.93 − 5.58 (m, 1H), 5.15 − 4.89 (m, 2H), 3.82 − 3.48 (m, 1H), 2.90 (q, J = 10.9 Hz, 1H), 2.32 − 1.97 (m, 3H), 1.94 − 1.75 (m, 1H), 1.50 − 1.25 (m, 16H). ESI−MS m/z 計算値 239.1885, 実測値 240.3 (M+1)
+;保持時間: 3.53分(LC法P).
ステップ4:tert−ブチル4−(3−ブロモ−2−フルオロ−プロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−アリル−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(500mg、1.8801mmol)及びトリエチルアミン三フッ化水素酸塩(710mg、1.6296mmol)のDCM(10mL)溶液を0℃に冷却し、NBS(500mg、2.8092mmol)を加えた。その混合物を室温まで加温し、4時間撹拌した。この混合物を飽和重炭酸ナトリウム(50mL)でクエンチし、その水相を分離し、DCM(100mL)で抽出した。それらの有機画分を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。この残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、0〜10%酢酸エチルを含むヘキサンを使用して精製し、tert−ブチル4−(3−ブロモ−2−フルオロ−プロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(420mg、65%)を無色油として得た。
1H NMR (250 MHz, CDCl
3)
δ 4.87 − 4.42 (m, 1H), 3.86 − 3.54 (m, 1H), 3.55 − 3.22 (m, 2H), 3.07 − 2.75 (m, 1H), 2.56 − 2.18 (m, 1H), 2.12 − 1.71 (m, 3H), 1.71 − 1.57 (m, 1H), 1.51 − 1.38 (m, 12H), 1.35 − 1.24 (m, 3H). ESI−MS m/z 計算値 337.1053, 実測値 338.5 (M+1)
+;保持時間: 3.59分(LC法P).
ステップ5:tert−ブチル4−(3−アミノ−2−フルオロ−プロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(3−ブロモ−2−フルオロ−プロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(2.26g、6.5477mmol)のDMF(28mL)溶液に、NaN
3(0.6g、9.1832mmol)を加え、その混合物を45℃で18時間撹拌した。この混合物を水(150mL)、続いて飽和重炭酸ナトリウム(150mL)で希釈し、その混合物を酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。その有機層をブライン(300mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、中間体アジドを褐色油として得た。このアジド中間体油の酢酸エチル(30mL)溶液に、酸化白金一水和物(0.5g、2.2018mmol)を加えた。この混合物をParrシェーカーで40psiにて1時間水素化した。この反応混合物をセライトパッドを通して濾過した。その濾液を濃縮して、tert−ブチル4−(3−アミノ−2−フルオロ−プロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.59g、87%)を暗色油として得た。ESI−MS m/z 計算値 274.2057, 実測値 275.6 (M+1)
+;保持時間: 3.51分(LC法Q).
ステップ6:tert−ブチル4−[2−フルオロ−3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(3−アミノ−2−フルオロ−プロピル)−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.59g、5.6791mmol)及び6−フルオロピリジン−2−スルホンアミド(1.3g、7.0103mmol)の混合物を含むDMSO(10mL)に、DIEA(2.2260g、3mL、17.223mmol)を加えた。この混合物を110℃で16時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、その混合物を水/ブライン(100/100mL)及び酢酸エチル(150mL)で処理した。この有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、セライトパッドを通して濾過し、濃縮した。その残渣(2.1g、前の反応の生成物0.56gと合わせた)をDMSO(10mL)に溶解し、分取HPLCカラム(Varian C
18 10μm 5×30cm、流量:60mL/分、移動相A:水、移動相B:アセトニトリル、方法:45分で40〜90%B)に投入した。純粋な画分を合わせ、濃縮してアセトニトリルを除去した。得られた水相を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。その有機層をブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、tert−ブチル4−[2−フルオロ−3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(1.5g、58%)を白色固体として得た。
1H NMR (250 MHz, DMSO−d
6) δ 7.56 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.27 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 7.12 (s, 2H), 7.00 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.95 − 4.46 (m, 1H), 3.77 − 3.40 (m, 3H), 2.95 − 2.73 (m, 1H), 2.40 − 2.15 (m, 1H), 2.02 − 1.85 (m, 1H), 1.83 − 1.57 (m, 3H), 1.54 − 1.29 (m, 12H), 1.25 (s, 3H). ESI−MS m/z 計算値 430.205, 実測値 431.5 (M+1)
+;保持時間: 2.35分(LC法R).
ステップ7:tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]−2−フルオロ−プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート
100mLの丸底フラスコに、窒素下で、2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸(573mg、1.593mmol)及び無水THF(10mL)を充填した。CDI(315mg、1.943mmol)を加え、その混合物を窒素下、室温で2時間撹拌した。別の150mgのCDIを加え、その混合物を室温で15時間撹拌して完全な変換を達成した。別の20mLのフラスコに、tert−ブチル4−[2−フルオロ−3−[(6−スルファモイル−2−ピリジル)アミノ]プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(693mg、1.610mmol)の無水THF(5mL)溶液を窒素雰囲気下で調製し、それを続いて、シリンジを介してその活性化エステル溶液に加えた。DBU(0.96mL、6.419mmol)をシリンジを介して加え、その反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で5時間撹拌した。これらの溶媒を減圧下除去し、得られた濃厚油を酢酸エチル(40mL)及び水(40mL)で処理した。HCl(6M 1.8mL、10.80mmol)をゆっくりと加え(最終pH=5)、2相を分離した。その水相をEtOAc(30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を蒸発させた後、その残渣(1.34g)をDCMに溶解し、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(80gの金カラム)により、酢酸エチル(30分で0〜100%)を含むヘキサンの勾配を使用して精製した。この生成物は45〜65%のEtOAcで溶出した。純粋な画分を合わせ、溶媒を蒸発させて、tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]−2−フルオロ−プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(804mg、65%)を白色泡状固体として得た。ESI−MS m/z 計算値 771.2981, 実測値 772.39 (M+1)
+;保持時間: 2つのジアステレオマーが可視, 1:1, Rt = 2.51及びRt = 2.52分(LC法B).この生成物を、さらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップ8:2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)−2−フルオロ−プロピル]アミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)
100mLのフラスコに、tert−ブチル4−[3−[[6−[[2−クロロ−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボニル]スルファモイル]−2−ピリジル]アミノ]−2−フルオロ−プロピル]−2,2−ジメチル−ピロリジン−1−カルボキシレート(782mg、1.013mmol)、DCM(9mL)及びHCl(ジオキサン中4M 1.5mL、6.000mmol)を充填した。この反応物を室温で5時間近く撹拌した。揮発性物質を、真空下蒸発により除去した。その残渣を、DCM/ヘキサンとともに粉砕し、これらの溶媒を蒸発させた。この操作を、良好な白色固体が得られるまで繰り返した。真空下乾燥して、2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)−2−フルオロ−プロピル]アミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(731mg、97%)を白色固体として得た。この生成物を、さらに精製することなく次のステップに使用した。ESI−MS m/z 計算値 671.24567, 実測値 672.44 (M+1)
+;保持時間: 1.75分(LC法B).
ステップ9:8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16−フルオロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(化合物309、SFCピーク1)、8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16−フルオロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(化合物308、SFCピーク2)、8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16−フルオロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー3)(化合物307、SFCピーク3)及び8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16−フルオロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー4)(化合物306、SFCピーク4)
磁気撹拌子を入れた100mLの丸底フラスコに、窒素下で、2−クロロ−N−[[6−[3−(5,5−ジメチルピロリジン−3−イル)−2−フルオロ−プロピル]アミノ]−2−ピリジル]スルホニル]−6−[3−(2−ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イルエトキシ)ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(二塩酸塩)(723mg、0.9703mmol)、無水NMP(30mL)及びK
2CO
3(996mg、7.207mmol)(325メッシュ)を充填した。この混合物を、ドライバス中、150℃で窒素下にて18時間激しく撹拌した。室温に冷却した後、その混合物を冷水(300mL)に注ぎ、HCl(6M 2.5mL、15.00mmol)を加えることによりこれを酸性化した(穏やかな発泡)。得られた固体をブフナー漏斗で濾過し、短時間風乾した。その固体をDCM及び少量のメタノールに溶解し、得られた混濁溶液を硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮後(910mgの粗製固体)、その溶液を、シリカゲル(80gの金カラム)のフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(30分で0〜5%)を含むジクロロメタンの勾配を使用して精製した。この生成物は2〜3%メタノール付近で溶出した。溶媒を蒸発させ、続いてDCM/ヘキサン中で粉砕し、これらの溶媒を蒸発させて、8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16−フルオロ−12,12−ジメチル−2λ
6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(467mg、76%)(4つの異性体の混合物)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) いくつかのジアステレオマーが δ 12.57及び12.50を認めた(2 s, 合計 1H), 8.25 − 8.19 (m, 1H), 7.83 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.65 (q, J = 8.0 Hz, 1H), 7.37 − 7.11 (m, 2H), 6.98 − 6.74 (m, 2H), 6.10 (dd, J = 4.6, 2.7 Hz, 1H), 4.87 (d, J = 43.7 Hz, 1H), 4.32 − 4.04 (m, 3H), 3.29 − 2.97 (m, 2H), 2.92 − 2.60 (m, 1H), 2.47 − 2.23 (m, 1H), 2.18 − 1.76 (m, 5H), 1.75 − 1.44 (m, 8H), 0.87 − 0.77 (m, 4H), 0.70 − 0.56 (m, 2H), 0.56 − 0.43 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 635.269, 実測値 636.37 (M+1)
+;保持時間:2つのピークが可視, Rt = 2.32及びRt = 2.34分(LC法B).
これら4つの立体異性体を、キラルSFCによって2段階で分離した。試料を最初に順相SFC−MS法を使用し、Phenomenexから販売されているLUX−4カラム(250×21.2mm、粒径5μm)(pn:00G−4491−P0−AX)を使用して精製した。移動相41%MeOH(変性剤なし)、59%CO2、70mL/分、MeOH中31mg/mL、注入量=500μL、カラム温度=40℃、圧力178Bar、波長280nM。これにより、ピーク1とピーク2を、一緒に溶出したピーク3と4から分離した。溶媒を蒸発させた後、ピーク3と4(216mgの固体)を、chiralPak AS−3カラム(250×21.2mm)、5μM、移動相28%MeOH(変性剤なし)、72%CO2、70mL/分、MeOH中31mg/mL、500μLの注入量、圧力156bar、波長280mmを使用して分離した。溶媒を蒸発させた後、各化合物を、シリカゲル(12gのカラム)のフラッシュクロマトグラフィーにより、メタノール(15分で0〜5%)を含むジクロロメタンの勾配を使用して精製した。分離した異性体ごとに溶媒を蒸発させ、その残渣をDCM/ヘキサン中で粉砕した。溶媒を蒸発させ、これらの生成物をオフホワイトの固体として得た。LCの保持時間に基づいて、ピーク1/2及びピーク3/4がエナンチオマーのペアを形成している。これは、ピーク2からのQC溶液をピーク3と混合することで確認され、これにより、2つの別々のピークが生じた。4つの異性体の1H NMRオーバーレイにより、以下の観察が確認される:ピーク1及び2は同じ1H NMRスペクトルを有し、ピーク3の1HNMRスペクトルはピーク4と同一である。
化合物309、SFCピーク1.ee>98%.8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16−フルオロ−12,12−ジメチル−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー1)(98mg、61%).1H NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ 12.50 (ブロード s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.82 (br s, 1H), 7.66 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.24 (br s, 1H), 7.19 − 7.13 (br m, 1H), 6.95 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.78 (br s, 1H), 6.10 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.83 (br d, 1H), 4.22 (br s, 2H), 4.12 (br s, 1H), 3.26 − 3.02 (br m, 2H), 2.82 (br s, 1H), 2.44 (br s, 1H), 2.08 (br s, 1H), 1.98 − 1.44 (m, 12H), 0.89 − 0.75 (m, 4H), 0.72 − 0.60 (m, 2H), 0.55 − 0.43 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 635.269, 実測値 636.37 (M+1)+;保持時間: 2.33分(LC法B).
化合物308、SFCピーク2.ee>98%.8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16−フルオロ−12,12−ジメチル−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー2)(98mg、61%).1H NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ 12.50 (s, 1H), 8.23 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.66 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.24 (ブロード s, 1H), 7.17 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.78 (br s, 1H), 6.10 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.83 (br d, J = 44.5 Hz, 1H), 4.23 (tt, J = 6.8, 2.7 Hz, 2H), 4.13 (br s, 1H), 3.15 (br s, 2H), 2.82 (br s, 1H), 2.44 (br s, 1H), 2.08 (br s, 1H), 1.97 − 1.42 (m, 12H), 0.90 − 0.76 (m, 4H), 0.73 − 0.57 (m, 2H), 0.56 − 0.41 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 635.269, 実測値636.33 (M+1)+;保持時間: 2.33分(LC法B).
化合物307、SFCピーク3.ee>98%.8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16−フルオロ−12,12−ジメチル−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー3)(90mg、56%).1H NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ 12.57 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.64 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.33 (ブロード d, J = 9.8 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.94 (t, J = 9.2 Hz, 2H), 6.09 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.88 (d, J = 42.8 Hz, 1H), 4.30 − 4.09 (m, 3H), 3.36 (m, 1H 水と重複), 3.01 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 2.64 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 2.31 (ブロード s, 1H), 1.94 − 1.75 (m, 5H), 1.69 − 1.57 (m, 4H), 1.52 (s, 3H), 1.48 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 0.90 − 0.78 (m, 4H), 0.68 − 0.59 (m, 2H), 0.55 − 0.41 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 635.269, 実測値 636.37 (M+1)+;保持時間: 2.3分(LC法B).
化合物306、SFCピーク4.ee>98%.8−[3−(2−{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン−7−イル}エトキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−16−フルオロ−12,12−ジメチル−2λ6−チア−3,9,11,18,23−ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ−1(22),5,7,9,19(23),20−ヘキサエン−2,2,4−トリオン(エナンチオマー4)(74mg、46%).1H NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ 12.57 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.64 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.33 (ブロード d, J = 9.7 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.94 (dd, J = 10.6, 8.4 Hz, 2H), 6.10 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.88 (d, J = 43.5 Hz, 1H), 4.28 − 4.08 (m, 3H), 3.35 − 3.24 (m, 1H 水と重複), 3.04 − 2.92 (m, 1H), 2.63 (t, J = 10.9 Hz, 1H), 2.31 (br s, 1H), 1.97 − 1.75 (m, 5H), 1.67 − 1.59 (m, 4H), 1.52 (s, 3H), 1.48 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 0.91 − 0.76 (m, 4H), 0.67 − 0.60 (m, 2H), 0.54 − 0.41 (m, 2H). ESI−MS m/z 計算値 635.269, 実測値 636.33 (M+1)+;保持時間: 2.3分(LC法B).
生物活性アッセイ
溶液
基本培地(ADF+++)は、Advanced DMEM/Ham’s F12、2mM Glutamax、10mM HEPES、1μ/mLペニシリン/ストレプトマイシンで構成した。
腸内腸管維持培地(IEMM)は、ADF+++、1xB27サプリメント、1xN2サプリメント、1.25mM N−アセチルシステイン、10mMニコチンアミド、50ng/mL hEGF、10nMガストリン、1μg/mL hR−spondin−1、100ng/mL hNoggin、TGF−bタイプ1阻害剤A−83−01、100μg/mL Primocin、10μM P38 MAPK阻害剤SB202190で構成した。
浴1の緩衝液は、1mM MgCl2、160mM NaCl、4.5mM KCl、10mM HEPES、10mMグルコース、2mM CaCl2で構成した。
クロライドフリー緩衝液は、1mMグルコン酸マグネシウム、2mMグルコン酸カルシウム、4.5mMグルコン酸カリウム、160mMグルコン酸ナトリウム、10mM HEPES、10mMグルコースで構成した。
浴1の色素溶液は、浴1の緩衝液、0.04%Pluronic F127、20μMメチルオキソノール、30μM CaCCinh−A01、30μM Chicago Sky Blueで構成した。
クロライドフリー色素溶液は、クロライドフリー緩衝液、0.04%Pluronic F127、20μMメチルオキソノール、30μM CaCCinh−A01、30μM Chicago Sky Blueで構成した。
クロライドフリー色素刺激溶液は、クロライドフリー色素溶液、10μMフォルスコリン、100μM IBMX、及び300nM化合物IIIで構成した。
細胞培養
ヒト腸上皮腸様細胞は、Hubrecht Institute for Developmental Biology and Stem Cell Research,Utrecht,The Netherlandsから入手し、先に記載の通りにT型培養ビンにて増殖させた(Dekkers JF,Wiegerinck CL,de Jonge HR,Bronsveld I,Janssens HM,de Winter−de Groot KM,Brandsma AM,de Jong NWM,Bijvelds MJC,Scholte BJ,Nieuwenhuis EES,van den Brink S,Clevers H,van der Ent CK,Middendorp S and M Beekman JM. A functional CFTR assay using primary cystic fibrosis intestinal organoids.Nat Med.2013 Jul;19(7):939−45.).
腸様細胞の収穫及び播種
細胞を細胞回収液に回収し、650rpmで5分間、4℃で遠心分離して収集し、TryPLEに再懸濁して、37℃で5分間インキュベートした。次に、細胞を650rpmで5分間4℃にて遠心分離して収集し、10μMのROCK阻害剤(RI)(トランス−4−[(1R)−1−アミノエチル]−N−4−ピリジニルシクロヘキサンカルボキサミド)を含むIEMMに再懸濁した。この細胞懸濁液を40μmのセルストレーナーに通し、10μMのRIを含むIEMMに1×106細胞/mLで再懸濁した。細胞を、5000細胞/ウェルにて、マルチウェルプレートに播種し、37℃、湿度95%及びCO25%でアッセイの前に一夜インキュベートした。
膜電位色素アッセイ
腸様細胞を、試験化合物とともにIEMM中で18〜24時間、37℃、湿度95%CO
25%でインキュベートした。化合物のインキュベーション後、膜電位色素アッセイを採用し、FLIPR Tetraを使用して、10μMのフォルスコリン及び300nMの化合物IIIの急性添加後のCFTRを介したクロライド輸送に対する試験化合物の効力と有効性を直接測定した。簡潔には、細胞を浴1の緩衝液で5回洗浄した。浴1の色素溶液を加え、それらの細胞を室温で25分間インキュベートした。色素のインキュベーション後、細胞をクロライドフリー色素溶液で3回洗浄した。クロライド輸送は、クロライドフリー色素刺激溶液の添加により開始され、蛍光シグナルを15分間読み取った。各条件のCFTRを介したクロライド輸送は、急性のフォルスコリン及び300nMの化合物IIIの刺激に対する蛍光応答のAUCから特定した。次に、クロライド輸送を、3μMの化合物A、3μMの化合物II、及び300nMの急性の化合物IIIの3つの組み合わせの対照による処理後のクロライド輸送のパーセンテージとして表した(活性%)。化合物Aは:
である。
表5は、本発明の例示的な化合物の生物活性アッセイの結果を示す(最大活性:+++は60%超であり、++は30〜60%であり、+は30%未満である。EC50:+++は1μM未満であり、++は1〜3μMであり、+は3μM超であり、NDは「未特定」である)。
他の実施形態
上記説明は、単に本開示の代表的実施形態を開示及び記載しているにすぎない。当業者であれば、かかる説明及び添付の図面及び特許請求の範囲から、それらの中で様々な変更、改変、及び変形が、以下の特許請求の範囲で定義される本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなくなされ得ることが容易に理解されよう。