JP2021055301A - 転圧車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性を向上させ、スクレーパの回転に伴う作業者の負担を軽減することのできる把持部材を有する転圧車両を提供する。【解決手段】転圧車両1は、転圧ドラムを含んで機体に設けられた車輪4と、車輪に付着した付着物を掻き落とすためのスクレーパ5と、機体に設けられ、スクレーパ5を回動可能に支持するスクレーパ支持装置6と、スクレーパ5をスクレーパ支持装置6周りで回動操作すべく、スクレーパ5に支持された把持部材7と、を備え、把持部材7は、スクレーパ5に設けられた支持部70、71に揺動可能に支持されている。【選択図】図2

Description

本発明は転圧車両に関し、特にスクレーパを備える転圧車両に関する。
転圧ドラムを有する転圧車両には、転圧ドラムに付着した土等を除去するためのスクレーパを備えたものがある。(例えば特許文献1)。
特許文献1に記載の転圧車両において、スクレーパは、車両幅方向に延びる軸線周りに回動可能となるように車体に取り付けられている。当該転圧車両は、スクレーパの位置を3段階(作業位置、回送位置、整備位置)で保持できるように構成されている。ここで、作業位置とは、スクレーパが転圧ドラムに当接し、転圧ドラムに付着した土等を掻き落とすことができる位置を意味する。又、回送位置とは、作業位置からスクレーパを回動させ、スクレーパの先端が転圧ドラムの端部(前端又は後端)を含む鉛直平面よりも転圧ドラムの側に位置し、且つスクレーパが転圧ドラムに非接触となる位置を意味する。更に、整備位置とは、スクレーパを回送位置から更に回動させ、スクレーパの先端が上記鉛直平面よりも転圧ドラムから離れる側となる位置を意味する。
このようなスクレーパは転圧ドラムに近い位置に設けられており、土等により汚れているため、作業者がスクレーパに直接触れると作業者の手を汚してしまう。このため、特許文献1に記載の転圧車両では、作業者がスクレーパに直接触れることなくスクレーパの操作を可能とするために、当該スクレーパに取っ手が取り付けられている(例えば特許文献1の図6)。
特許第5704662号
ところで、特許文献1に記載の転圧車両において、取っ手はスクレーパに固定されているため、スクレーパを作業位置と整備位置との間で回動させる際、取っ手はスクレーパと共に回動して所定の円軌道を描く。つまり、スクレーパが回動する際の円軌道に沿って取っ手を握る作業者の手の向きが変化するため、作業者によって取っ手に加えられる力の向きも変化する。例えば、作業位置から回送位置にスクレーパを回動させる際には、主として、作業者自身に向かう斜め方向の力を加えるのに対し、回送位置から整備位置にスクレーパを回動させる際には、主として、重力に抗する上方向の力及び作業者自身から離れる斜め方向の力を加える。このため、スクレーパの回動に伴って、当該取っ手を操作する作業者の負担が大きくなる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、操作性を向上させ、スクレーパの回動に伴う作業者の負担を軽減することのできる把持部材を有する転圧車両を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の転圧車両は、転圧ドラムを含んで機体に設けられた車輪と、該車輪に付着した付着物を掻き落とすためのスクレーパと、前記機体に設けられ、前記スクレーパを回動可能に支持するスクレーパ支持装置と、前記スクレーパを前記スクレーパ支持装置周りで回動操作すべく、前記スクレーパに支持された把持部材と、を備え、前記スクレーパ支持装置は、前記スクレーパが固定されるブラケットと、該ブラケットを回動可能に支持し、前記機体に固定されるブラケット支持体と、該ブラケット支持体に対して回動可能に支持される板状の係合部材とを有し、前記係合部材が回動し、複数の姿勢で前記ブラケットに係合もしくは接することにより、前記ブラケットは複数の位置で固定され、前記係合部材は、前記ブラケット支持体に取付けられた回転軸周りに回動可能に支持され、前記ブラケットに前記係合部材の一端に嵌り込んで係合する溝を設けるとともに、前記係合部材は前記回転軸を基点として折れ曲がり、前記係合部材の折れ曲がり部分の内縁側となる屈曲部を有し、前記係合部材の一端が前記溝に嵌り込んで係合した状態で前記係合部材の両端部が前記屈曲部よりも前記機体側に配されるように前記係合部材を配置した転圧車両において、前記把持部材は、前記スクレーパの支持部に揺動可能に支持されていることを特徴とする。
本発明の転圧車両によれば、把持部材は、スクレーパの支持部に揺動可能に支持されている。これより、把持部材は、スクレーパの回動位置に依らず把持部材を操作する作業者自身の方向を向くことができる。よって、スクレーパの回動位置に依らず、把持部材に同じ方向の力を働かせることが可能となる。このため、スクレーパが回動する際の円軌道に沿って、作業者によって把持部材に加えられる力の向きが変化しない。例えば、作業位置と整備位置との間でスクレーパを回動させる際、スクレーパの位置に依らず、主として作業者自身に向かう斜め方向の力を加えることが可能である。つまり、スクレーパが回動する際の円軌道に沿って、把持部材を握る作業者の手の向きが変化しないため、把持部材の操作性を向上させることができ、スクレーパの回動に伴う作業者の負担を軽減することができる。
本発明の第1実施形態に係る転圧車両を示す概略側面図であって、把持部材としての取っ手を省略して示す図である。 図1に示す転圧車両を後方側から示す概略斜視図である。 図2に示す取っ手の近傍を拡大して示す概略斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る転圧車両において、スクレーパが作業位置にあるときの概略側面図であり、作業者によって取っ手が操作されている状態と操作されていない状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る転圧車両において、スクレーパが回送位置にあるときの概略側面図であり、作業者によって取っ手が操作されている状態と操作されていない状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る転圧車両において、スクレーパが整備位置にあるときの概略側面図であり、作業者によって取っ手が操作されている状態と操作されていない状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る転圧車両を後方側から示す概略斜視図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る転圧車両1を示す概略側面図であって、把持部材としての取っ手を省略して示す図である。なお、説明の便宜上、転圧車両1の進行方向を基準に運転者から見て「前」、「後」、「左」、「右」をそれぞれ定義し、重力を基準に「上」、「下」を定義する。即ち、各図に示される矢印「前」及び「後」は、転圧車両1の前進方向及び後進方向を示し、矢印「左」及び「右」は転圧車両1の左右(車幅)方向を示し、矢印「上」及び「下」は転圧車両1の上下方向を示している。
図1に示すように、転圧車両1は、例えばアーティキュレート式の振動ローラであって、転圧ドラムとしての前輪2及びタイヤローラとしての後輪3を含んで機体10に設けられた車輪4と、車輪4に付着した付着物を掻き落とすためのスクレーパ5と、機体10に設けられ、スクレーパ5を回動可能に支持するスクレーパ支持装置6とを備えている。
転圧車両1の機体10は、フロントフレーム11とリアフレーム12とから構成されている。フロントフレーム11及びリアフレーム12は、ステアリングリンク13を介して関節(アーティキュレート)方式により互いに連結されている。前輪2(転圧ドラム)は、フロントフレーム11に回動可能に取り付けられており、後輪3(タイヤローラ)は、リアフレーム12に回動可能に取り付けられている。
フロントフレーム11には、図示しないエンジンルームが設けられており、このエンジンルームは開閉可能なエンジンカバー14により覆われている。エンジンルーム内にはディーゼルエンジン(図示せず)及び油圧ポンプ(図示せず)が配置されており、この油圧ポンプはディーゼルエンジンによって駆動され、前輪2(転圧ドラム)を振動及び回動させる振動用及び走行用モータ等の油圧機器に対して作動油を供給する。
リアフレーム12の上部中央には運転席15が設けられている。リアフレーム12の前側、即ち運転席15の前側には、操作スタンド16が設けられている。操作スタンド16にはハンドル17が取り付けられており、このハンドル17を運転席15に着座した作業者が操作することで、フロントフレーム11がステアリングリンク13を介して向きを変える。リアフレーム12において、運転席15とリアフレーム12の後端との間には水タンク18が設けられている。水タンク18には、散水用の水が貯留されており、この水を散水ノズル(図示せず)から前輪2(転圧ドラム)及び後輪3(タイヤローラ)の周面、地面に散布することができる。又、転圧車両1のリアフレーム12の下側には、水タンク18と散水ノズルとを接続する散水管19(図2〜図6参照)が設けられている。
スクレーパ5は、スクレーパ支持装置6によってフロントフレーム11及びリアフレーム12に取り付けられている。図1に示すように、スクレーパ5は、例えば前輪2(転圧ドラム)の前側及び後側、後輪3(タイヤローラ)の後側に当接するように構成されている。なお、後輪3の前側に当接するスクレーパ5を設けてもよい。スクレーパ5は、前輪2及び後輪3と略同等の幅を有している。
次いで、図2、図4〜図6を用いて、スクレーパ5及びスクレーパ支持装置6について説明する。なお、ここではリアフレーム12に取り付けられたスクレーパ5及びスクレーパ支持装置6について説明する。フロントフレーム11に取り付けられたスクレーパ5及びスクレーパ支持装置6の構成は、リアフレーム12に取り付けられたスクレーパ5及びスクレーパ支持装置6の構成と同じであるため、その説明を省略する。
図2は、図1に示す転圧車両1を後方側から示す概略斜視図である。図4は、本発明の第1実施形態に係る転圧車両1において、スクレーパ5が作業位置にあるときの概略側面図であり、作業者によって取っ手7が操作されている状態と操作されていない状態を示す図である。図5は、本発明の第1実施形態に係る転圧車両1において、スクレーパ5が回送位置にあるときの概略側面図であり、作業者によって取っ手7が操作されている状態と操作されていない状態を示す図である。図6は、本発明の第1実施形態に係る転圧車両1において、スクレーパ5が整備位置にあるときの概略側面図であり、作業者によって取っ手7が操作されている状態と操作されていない状態を示す図である。なお、図4から図6において、実線で示す取っ手7は、当該取っ手7が操作されている状態を示しており、二点鎖線で示す取っ手7は、当該取っ手7が操作されていない状態を示している。
図2及び図4に示すように、スクレーパ5は、車輪4に当接して当該車輪4に付着した付着物を掻き落とすことができるスクレーパ本体5aと、左右方向(車幅方向)にスクレーパ本体5aに沿うように延びて設けられ、スクレーパ本体5aを保持するスクレーパ補助板5bとから構成されている。
図2に示すように、スクレーパ本体5aは板状の部材であり、後輪3(タイヤローラ)の踏面形状に相応する湾曲部5cを有している。これにより、スクレーパ本体5aは、後輪3(タイヤローラ)の踏面の幅全体に亘り接触する。
図4に示すように、スクレーパ補助板5bは、後側に面する板状の部材である後側補助板部5dと、後側補助板部5dの上側の端部から前方に延びる板状の部材である上側補助板部5eとを有している。スクレーパ補助板5bは、左右方向(車幅方向)の全体又は略全体に亘って延びる部材であり(図2参照)、当該スクレーパ補助板5bの後側補助板部5dには、ボルト69によって複数のスクレーパ本体5aが固定されている。つまり、スクレーパ補助板5bを介して、スクレーパ本体5aと後述するブラケット60(スクレーパ支持装置6)とが連結されている。スクレーパ補助板5bは、スクレーパ本体5aを固定した状態において、当該スクレーパ本体5aの後側の面の少なくとも一部及び上側の面を覆っている。スクレーパ補助板5bは、スクレーパ本体5aの後側の面の少なくとも一部、前側の面の少なくとも一部、及び上側の面を覆うように側面視逆U字形状に形成されていてもよく、スクレーパ本体5aを後述するブラケット60に固定することができる形状であればその他の形状であってもよい。
図2及び図4に示すように、スクレーパ支持装置6は、転圧車両1の後方に取り付けられている。スクレーパ支持装置6は、スクレーパ5が固定されるブラケット60と、ブラケット60を回動可能に支持し、リアフレーム12(機体10)に固定されるブラケット支持体61と、ブラケット支持体61に対して回動可能に支持される係合部材62とから構成されている。
ブラケット60は板状の部材で構成され、ボルト64によってスクレーパ5を固定している。より詳細には、ブラケット60は、ボルト64によってスクレーパ補助板5bの後側補助板部5dを固定している。また、図5に示すように、ブラケット60には、後述する係合部材62の一端62aに嵌り込んで係合する溝60aが設けられている。ブラケット支持体61は、リアフレーム12に対してボルト66で固定されている板状の部材である。ブラケット60とブラケット支持体61は、引張ばね67で連結されている。図2及び図4に示すように、ブラケット支持体61には左右方向(車幅方向)に延びる回転軸63が設けられており、ブラケット60は、回転軸63周りで回動可能にブラケット支持体61に支持されている。よって、スクレーパ5は、ブラケット60を介して、回転軸63を中心として回動可能である。
ブラケット支持体61には、さらに左右方向(車幅方向)に延びる回転軸65が設けられている。係合部材62は、回転軸65の周りで回動可能にブラケット支持体61に支持されている。係合部材62が回動し、複数の姿勢でブラケット60に係合もしくは接することにより、ブラケット60は複数の位置で固定される。これにより、スクレーパ5は、後述する作業位置、回送位置、及び、整備位置に保持される。図4から図6に示すように、係合部材62は、回転軸65を基点とする屈曲部62cを有している。屈曲部62cは、係合部材62が折れ曲がった部分の内縁側のことである。即ち、係合部材62は、回転軸65を基点として折れ曲がっており、係合部材62の折れ曲がり部分の内縁側となる屈曲部62cを有している。また、図5に示すように、係合部材62の一端62aがブラケット60の溝60aに嵌り込んで係合した状態で係合部材62の両端部(一端62a及び他端62b)が屈曲部62cよりも機体10側に配されるように、係合部材62が配置されている。
図2及び図4は、スクレーパ5が作業位置にある状態を示している。作業位置とは、転圧車両1が転圧作業を行う際のスクレーパ5の位置であって、引張ばね67の付勢力によりスクレーパ5(スクレーパ本体5a)の先端を後輪3(タイヤローラ)に当接させ、付着物を掻き落とすことができる位置である。作業位置において、スクレーパ5は、後輪3に当接することでその位置が決められている。スクレーパ5が作業位置にあるとき、係合部材62はその一端62aがブラケット60に当接した状態(図4の二点鎖線)と他端62bがブラケット60に当接した状態(図4の実線)との間で自由に回動可能である。
図5は、スクレーパ5が回送位置にある状態を示している。回送位置とは、転圧車両1を回送する際のスクレーパ5の位置であって、作業位置からスクレーパ5及びブラケット60を後輪3から離間する方向(後方)に回転させ、スクレーパ5(スクレーパ本体5a)の先端が後輪3の端部に接する鉛直平面Lよりも後輪3に対して内側(前側)となり且つスクレーパ5(スクレーパ本体5a)が後輪3に非接触となる位置である。係合部材62を図4に示す二点鎖線の位置に配置し、スクレーパ5を後輪3から離間させる方向(後方)に回動させると、係合部材62の一端62aが下方に回動し、当該一端62aがブラケット60に設けられた溝60aに嵌合する。これにより、スクレーパ5は、図5に示すように回送位置において固定される。
図6は、スクレーパ5が整備位置にある状態を示している。整備位置とは、転圧車両1を整備する際のスクレーパ5の位置であって、回送位置からスクレーパ5をさらに後輪3から離間する方向(後方)に回動させ、スクレーパ5(スクレーパ本体5a)の先端が鉛直平面Lよりも後輪3に対して外側(後側)となる位置である。整備位置において、スクレーパ5及びブラケット60は、引張ばね67の付勢力によりその位置に固定されている。スクレーパ5を、整備位置から回送位置及び作業位置に戻すためには、引張ばね67の付勢力に抗してブラケット60を回動させる必要があるため、スクレーパ5が自重により作業位置等に戻ることが防止されている。
このように、スクレーパ5は、スクレーパ支持装置6により、用途に応じた適切な位置(作業位置、回送位置、整備位置)にそれぞれ保持される。
次いで、図2及び図3を用いて、把持部材としての取っ手7について説明する。図3は、図2に示す取っ手7の近傍を拡大して示す概略斜視図である。図2及び図3に示すように、取っ手7は、スクレーパ5をスクレーパ支持装置6(ブラケット支持体61の回転軸63)周りで回動操作すべく、スクレーパ5具体的にはスクレーパ補助板5bに支持された部材である。取っ手7は、一定の太さをなす断面が円形の中空又は中実の部材からなり、多段曲げ加工により構成されている。具体的には、取っ手7は、図2及び図3に示す自然状態において、左右方向(車幅方向)に延在する第1回動部7aと、第1回動部7aの左側の端部から下方に延在する第1連結部7bと、第1連結部7bの下側の端部から左方向に延在する把持部7cと、把持部7cの左側の端部から上方に延在する第2連結部7dと、第2連結部7dの上側の端部から左方向に延在する第2回動部7eとを有している。そして、取っ手7は、図3に示すように、第1回動部7a及び第1連結部7bの間、第1連結部7b及び把持部7cの間、把持部7c及び第2連結部7dの間、第2連結部7d及び第2回動部7eの間に、夫々、第1曲げ部7f、第2曲げ部7g、第3曲げ部7h、及び第4曲げ部7i(4つの曲げ部)を有し、第1回動部7a及び第2回動部7e、第1連結部7b及び第2連結部7dが、夫々、側面視で互いに重なるように形成されている。
取っ手7は、スクレーパ5に揺動可能、具体的には回動可能に支持されている。より詳細には、取っ手7は、スクレーパ5に設けられた後述する第1取付部材70(支持部)及び第2取付部材71(支持部)に、当該第1取付部材70及び第2取付部材71周りで揺動可能、具体的には回動可能に支持されている。そして、図4及び図5に示すように、取っ手7は、作業位置及び回送位置において、鉛直平面Lよりも後輪3に対して内側(前方)に位置してなるように形成されている。
なお、第1連結部7bは、第1回動部7aの右側の端部から下方に延在していてもよいし、第2連結部7dは、第2回動部7eの左側の端部から下方に延在していてもよい。又、取っ手7における曲げ部の数は4つに限定されるものではなく、5つ以上であってもよいし、3つ以下(例えば、曲げ部を有さない直線状)であってもよい。又、取っ手7において、第1回動部7a及び第2回動部7e、第1連結部7b及び第2連結部7dは、夫々、側面視で互いに重なっていなくてもよい。更に、取っ手7において、第1回動部7a、第1連結部7b、把持部7c、第2連結部7d、第2回動部7e、第1曲げ部7f、第2曲げ部7g、第3曲げ部7h、及び第4曲げ部7iは夫々異なる太さを有していてもよい。
図2及び図3に示すように、取っ手7の第1回動部7a及び第2回動部7eは、夫々、スクレーパ補助板5bの後側補助板部5dに溶接等により固定される第1取付部材70(支持部)及び第2取付部材71(支持部)に回動可能に取り付けられている。具体的には、第1取付部材70及び第2取付部材71は板状の部材であり、第1取付部材70及び第2取付部材71には、夫々、第1取付部材70及び第2取付部材71を左右方向に貫通する第1貫通孔70a及び第2貫通孔71aが形成されている。第1貫通孔70a及び第2貫通孔71aの夫々に、第1回動部7a及び第2回動部7eが回動可能に嵌め込まれている。第1回動部7a及び第2回動部7eは、第1貫通孔70a及び第2貫通孔71aの夫々において左右方向に可動であってもよい。なお、第1取付部材70及び第2取付部材71は、第1回動部7a及び第2回動部7eに第1取付部材70及び第2取付部材71の夫々を取り付けた後、スクレーパ補助板5bの後側補助板部5dに溶接等により固定される。
取っ手7(第1取付部材70及び第2取付部材71)は、把持部7cの左右方向(車幅方向)中央が、転圧車両1の左右方向(車幅方向)中央と一致するように取り付けられている。なお、取っ手7は、スクレーパ補助板5bの後側補助板部5dにおける左右両側に、夫々1つ取り付けられていてもよい。この場合、取っ手7(第1取付部材70及び第2取付部材71)の夫々は、把持部7cの左右方向(車幅方向)中央が、転圧車両1の左右方向(車幅方向)中央から等しい距離に位置するように取り付けられることが好ましい。なお、取っ手7は、断面が円形でなくてもよく、第1取付部材70及び第2取付部材71に対して回転可能であれば、例えば断面が多角形で形成されていてもよい。又、把持部材は、取っ手7でなくてもよく、例えば、第1取付部材70及び第2取付部材71周りで揺動可能なチェーン、ロープ等であってもよい。把持部材をチェーン又はロープ(以下、単に「チェーン等」という)とした場合、チェーン等は、無端環状に構成されていてもよいし、両端を有する紐状に構成されていてもよい。チェーン等が無端環状に構成されている場合、例えば、チェーン等を第1貫通孔70a及び第2貫通孔71aの夫々に貫通させてもよい。また、チェーン等が紐状に構成されている場合、例えば、チェーン等の両端を第1取付部材70及び第2取付部材71に固定してもよい。
次いで、図4から図6を用いて、本発明の第1実施形態に係る転圧車両1の作用、効果について説明する。図4から図6において、実線で示された取っ手7は作業者によって操作されている状態を示し、二点鎖線で示された取っ手7は作業者によって操作されていない状態(即ち、自然状態)を示す。本発明の第1実施形態に係る転圧車両1によれば、図4から図6に示されるように、取っ手7は、スクレーパ5に対して揺動可能、具体的には回動可能に支持されている。これより、取っ手7は、スクレーパ5の回動位置に依らず取っ手7を操作する作業者自身の方向を向くことができる。よって、スクレーパ5の回動位置に依らず、取っ手7に同じ方向に力Fを働かせることが可能となる。つまり、作業位置(図4)から回送位置(図5)にスクレーパ5を回動操作する際も、回送位置(図5)から整備位置(図6)にスクレーパ5を回動操作する際も、取っ手7がスクレーパ5に対して回動するため、作業者が取っ手7に加える力Fは、後方且つ上方の斜め方向を向くことが可能となる。よって、スクレーパ5が回動する際の円軌道に沿って作業者が取っ手7に加える力の向きが変化しないため、取っ手7を握る作業者の手の向きも変化せず、取っ手7を介したスクレーパ5の操作性を向上させることができ、スクレーパ5の回動に伴う作業者にかかる負担を軽減することができる。
又、本発明の第1実施形態に係る転圧車両1によれば、取っ手7は、作業位置(図4)及び回送位置(図5)において、後輪3の端部(後端部)に接する鉛直平面Lよりも後輪3に対して内側(前方)に位置するように構成されている。例えば、転圧車両1は、前輪2(転圧ドラム)を壁際に接近させたり、他の転圧車両1の車輪4に接近させたりして保管することがある。このような場合であっても、取っ手7の自然状態(図4及び図5の二点鎖線)において、取っ手7は上記鉛直平面Lを越えて外側(後側)に突出することがないため、取っ手7が壁等に接触し破損することを確実に回避することができる。
又、本発明の第1実施形態に係る転圧車両1によれば、取っ手7は4つの曲げ部(第1曲げ部7f、第2曲げ部7g、第3曲げ部7h、及び第4曲げ部7i)を有して構成されている。このため、第1取付部材70の第1貫通孔70a及び第2取付部材71の第2貫通孔71aの夫々に、第1回動部7a及び第2回動部7eを取り付けた状態で、取っ手7が第1取付部材70及び第2取付部材71から脱落することを確実に回避できる。
<第2実施形態>
図7は、本発明の第2実施形態に係る転圧車両101を後方側から示す概略斜視図である。図7に示すように、本発明の第2実施形態に係る転圧車両101は、車輪4のうち後輪3aが前輪2と同様に転圧ドラムである点で、後輪3がタイヤローラである上記第1実施形態に係る転圧車両1と異なる。以下、上記1実施形態に係る転圧車両1と同じ又は類似する機能を有する構成については、第1実施形態に係る転圧車両1と同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分について説明する。
図7に示すように、本発明の第2実施形態に係る転圧車両101は、円筒形状の転圧ドラムとしての後輪3aを有している。スクレーパ105は、その先端部105cが左右方向(車幅方向)に一直線を成すように形成されている。スクレーパ105の左右方向での幅は、後輪3a(転圧ドラム)の左右方向での幅と同等又は略同等である。これにより、スクレーパ105を、後輪3a(転圧ドラム)の表面の幅全体に亘り接触させることができる。そして、スクレーパ105を回動操作するための取っ手7が、第1実施形態と同様、スクレーパ補助板105bの後側補助板部105dに固定された第1取付部材70及び第2取付部材71に回動可能に取り付けられている。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に係る転圧車両1,101に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせても良い。例えば、上記実施形態における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的態様によって適宜変更され得る。
1、101 転圧車両
4 車輪
5、105 スクレーパ
6 スクレーパ支持装置
7 取っ手(把持部材)
10 機体
60 ブラケット
60a 溝
61 ブラケット支持体
62 係合部材
62a 一端(両端)
62b 他端(両端)
62c 屈曲部
65 回転軸
70 第1取付部材(支持部)
71 第2取付部材(支持部)
F 力
L 鉛直平面

Claims (3)

  1. 転圧ドラムを含んで機体に設けられた車輪と、
    該車輪に付着した付着物を掻き落とすためのスクレーパと、
    前記機体に設けられ、前記スクレーパを回動可能に支持するスクレーパ支持装置と、
    前記スクレーパを前記スクレーパ支持装置周りで回動操作すべく、前記スクレーパに支持された把持部材と、を備え、
    前記スクレーパ支持装置は、
    前記スクレーパが固定されるブラケットと、
    該ブラケットを回動可能に支持し、前記機体に固定されるブラケット支持体と、
    該ブラケット支持体に対して回動可能に支持される板状の係合部材とを有し、
    前記係合部材が回動し、複数の姿勢で前記ブラケットに係合もしくは接することにより、前記ブラケットは複数の位置で固定され、
    前記係合部材は、前記ブラケット支持体に取付けられた回転軸周りに回動可能に支持され、
    前記ブラケットに前記係合部材の一端に嵌り込んで係合する溝を設けるとともに、
    前記係合部材は前記回転軸を基点として折れ曲がり、前記係合部材の折れ曲がり部分の内縁側となる屈曲部を有し、
    前記係合部材の一端が前記溝に嵌り込んで係合した状態で前記係合部材の両端部が前記屈曲部よりも前記機体側に配されるように前記係合部材を配置した転圧車両において、
    前記把持部材は、前記スクレーパに設けられた支持部に揺動可能に支持されていることを特徴とする転圧車両。
  2. 前記把持部材は、前記スクレーパに設けられた前記支持部に回動可能に支持されていることを特徴とする、請求項1に記載の転圧車両。
  3. 前記スクレーパ支持装置は、
    前記スクレーパの先端を前記車輪に当接させ、前記付着物を掻き落とす作業位置と、
    前記作業位置から前記スクレーパを前記車輪から離間する方向に回転させ、前記スクレーパが前記車輪の端部に接する鉛直平面よりも前記車輪に対して内側となり且つ前記スクレーパが前記車輪に非接触となる回送位置と、
    前記回送位置から前記スクレーパをさらに前記車輪から離間する方向に回転させ、前記スクレーパの先端が前記鉛直平面よりも前記車輪に対して外側に位置する整備位置と、にそれぞれ前記スクレーパを保持するよう構成されており、
    前記把持部材は、前記作業位置及び前記回送位置において、前記鉛直平面よりも前記車輪に対して内側に位置してなることを特徴とする、請求項1または2に記載の転圧車両。
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