JP2002177077A - 把 手 - Google Patents

把 手

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JP2002177077A
JP2002177077A JP2000380588A JP2000380588A JP2002177077A JP 2002177077 A JP2002177077 A JP 2002177077A JP 2000380588 A JP2000380588 A JP 2000380588A JP 2000380588 A JP2000380588 A JP 2000380588A JP 2002177077 A JP2002177077 A JP 2002177077A
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posture
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JP2000380588A
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Hiroshi Motoki
寛 本木
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Otsuka Chemical Co Ltd
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Otsuka Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 把手設置対象物に設けられたときに、人の手
指で掴んだり、人の手指を引っ掛けたりし易く、引かれ
る方向が一定でなくても引く力が把手設置対象物に伝わ
り易く、従って健康人にとっても、高齢者や身体障害者
にとってもそれだけ操作し易く、さらに、人の身体や、
物がぶつかっても、人の苦痛や、物或いは把手自体の傷
つきを抑制できる把手を提供する。 【解決手段】 把手10は、把手設置対象物100に取
り付けられる基部11と、基部11に連結された引手部
12とを有し、引手部12は基部11が把手設置対象物
100に取り付けられた状態で人の手指fを引っ掛けら
れるように把手設置対象物100から所定の初期角度θ
及び方向Xで突出した初期突出姿勢をとり、外力Fに
て、前記初期突出姿勢に復帰可能に該初期突出姿勢から
所定の向きにも、それとは反対の向きにも姿勢変化可能
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家具、事務用机、キ
ャビネット、OA機器等の引出し、扉等に用いられる把
手に関する。
【0002】
【従来の技術】家具、事務用机、キャビネット、OA機
器等の引出し、扉等に用いられる把手の代表的なものと
して、従来より次のような把手が知られている。
【0003】図11(A)に従来把手の一例Aを、図1
1(B)に従来把手の他の例Bを、図11(C)に従来
把手のさらに他の例Cをそれぞれ示す。
【0004】図11(A)に示す把手Aはコの字型のも
のであり、把手設置対象物Dに、該把手設置対象物Dよ
り一定方向(図中X1方向)に突き出た状態で設けられ
るものである。
【0005】図11(B)に示す把手Bはコの字型のも
のであり、把手設置対象物Dに所定の方向(図中X2方
向)に回動可能に設けられ、通常は把手収納部D1に納
まっていて使用時に把手収納部D1から取り出されるも
のである。
【0006】なお、旧来からの和箪笥のように把手収納
部D1が設けられていない場合もある。
【0007】図11(C)に示す把手Cは板状のもので
あり、把手設置対象物Dの凹部D2の一部を覆うように
設けられるものである。把手設置対象物Dを部分的にく
り抜く等して凹部D2を形成し、把手設置対象物Dの一
部に把手Cの機能を持たせる場合もある。
【0008】家具、事務用机、キャビネット、OA機器
等では、このような把手が引出し、扉等の把手設置対象
物に設けられ、該把手設置対象物に設けられた把手が人
の手指で掴まれ或いは人の手指が引っ掛けられ、引かれ
る。そして、その引く力が把手設置対象物に伝えられ、
引出し、扉等の把手設置対象物が引き出されたり、開か
れたりする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、把手設
置対象物に設けられて突き出る把手、例えば図11
(A)に示す把手Aでは、背の高い家具等に用いられる
場合において、人の手の位置付近の把手設置対象物Dに
設けられるときには略X1方向に引かれ、引く力が把手
設置対象物Dに伝わり易いが、手の位置より比較的低い
位置の把手設置対象物Dに設けられるときはX1方向よ
り斜め上方向(図中Y1方向)に引かれることになり、
また手の位置より比較的高い位置の把手設置対象物Dに
設けられるときはX1方向より斜め下方向(図中Y2方
向)に引かれることになり、引く力が把手設置対象物D
に円滑に伝わり難い。このような把手は健康人でも操作
し難いことがあり、まして高齢者や身体障害者にとって
は非常に操作し難い。
【0010】かかる把手はまた、把手設置対象物より突
き出ているので、人の身体や物がぶつかることがある。
例えば、人の身体がぶつかると人が苦痛を受けることが
あり、物がぶつかるとその物が傷ついたり、或いは把手
自体が傷つくことがある。
【0011】また、把手設置対象物に設けられて把手設
置対象物より突き出ない把手、例えば図11(B)に示
す把手Bや図11(C)に示す把手Cは、把手設置対象
物より突き出ていないので、人が手指で掴んだり、人の
手指を引っ掛けたりし難いことがある。また、図11
(A)に示す把手Aと同様、人の手の位置より上方や下
方に位置すると操作し難い。
【0012】そこで本発明は、把手設置対象物に設けら
れたときに、人の手指で掴んだり、人の手指を引っ掛け
たりし易く、引かれる方向が一定でなくても引く力が把
手設置対象物に伝わり易く、従って健康人にとっても、
高齢者や身体障害者にとってもそれだけ操作し易く、さ
らに、人の身体や、物がぶつかっても、人の苦痛や、物
或いは把手自体の傷つきを抑制できる把手を提供するこ
とを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、把手設置対象物に取り付けられる基部と、前
記基部に連結された引手部とを有し、前記引手部は前記
基部が把手設置対象物に取り付けられた状態で人の手指
を引っ掛けられるように該把手設置対象物から所定の初
期角度及び方向で突出した初期突出姿勢をとり、外力に
て、前記初期突出姿勢に復帰可能に該初期突出姿勢から
所定の向きにも、それとは反対の向きにも姿勢変化可能
である把手を提供する。
【0014】本発明に係る把手によると、前記引手部は
前記基部が把手設置対象物に取り付けられた状態で人の
手指を引っ掛けられるように該把手設置対象物から所定
の初期角度及び方向で突出した初期突出姿勢をとるの
で、該把手設置対象物に設けられたときに、人の手指で
掴んだり、人の手指を引っ掛けたりし易い。
【0015】また、前記引手部は外力にて、前記初期突
出姿勢に復帰可能に該初期突出姿勢から所定の向きに
も、それとは反対の向きにも姿勢変化可能であるので、
引かれる方向が一定でなくても、該引かれる方向に応じ
て姿勢変化して、それだけ引く力が把手設置対象物に伝
わり易く、従って健康人にとっても、高齢者や身体障害
者にとってもそれだけ操作し易い。さらに、引手部は、
人の身体や、物がぶつかっても、それに対し逃げる姿勢
変化を示すことができるので、それだけ人の苦痛や、物
或いは把手自体の傷つきを抑制できる。
【0016】本発明に係る把手として、例えば、前記引
手部が、前記基部に揺動可能に連結されているとともに
該基部との間に配置された弾性部材に支持されて前記初
期突出姿勢をとり、外力にて前記姿勢変化が可能である
把手を挙げることができる。
【0017】該弾性部材は、コイルバネ、板バネ等の各
種バネ部材、ゴム材等の各種の圧縮変形可能な部材等を
例示できる。形状についても各種のものを採用できる。
【0018】弾性部材として筒状弾性部材を用いる例と
して、前記基部を一対有し、前記引手部は該一対の基部
に該基部間を横切る方向に揺動可能に連結された部分と
それら部分に接続された渡し部分とを含み、前記弾性部
材は該一対の基部に揺動可能に連結された部分のそれぞ
れとそれが連結された基部との間に嵌設されて引手部を
前記初期突出姿勢に保持する筒状弾性部材であり、該引
手部は外力を受けて該筒状弾性部材に抗して姿勢変化で
きる把手を例示できる。
【0019】なお、基部が一つで、これに引手部が連結
され、該引手部と基部との間に筒状等の弾性部材が嵌設
された把手も本発明に含まれる。
【0020】いずれにしてもかかる筒状弾性部材として
コイルバネ、ゴム様弾性を示すゴム材、合成樹脂材料等
からなるもの等を例示できる。
【0021】また、弾性部材として圧縮変形可能の部材
を用いる例として、前記引手部が前記基部に上下方向に
揺動可能に連結され、前記弾性部材は圧縮変形可能の弾
性部材であり、該引手部は外力にて該弾性部材に抗して
下方へ又は重力に抗して上方へ揺動するように姿勢変化
可能である把手を例示できる。
【0022】この把手の場合、圧縮変形可能の弾性部材
の代表例としてゴム弾性部材を挙げることができる。い
ずれにしても弾性部材は基部及び引手部のうち少なくと
も一方に設けることができる。
【0023】また本発明に係る把手として、例えば、前
記基部を左右又は上下等に一対有し、前記引手部が湾曲
せしめられて両端部が該一対の基部に接続された可撓性
部材からなっている把手も例示できる。
【0024】かかる把手における引手部(可撓性部材)
として、a)両端を一対の基部に接続したコイルバネ等
の棒状弾性部材(筒状弾性部材を含む)、b)両端を一
対の基部に接続した可撓性ロッド又はワイヤ、c)これ
らの組み合わせ、d)両端を一対の基部に接続した非伸
縮性のワイヤ、紐、チエーン等の条状部材にコイルバネ
等の筒状弾性部材を外嵌したものであって、該コイルバ
ネ等の筒状弾性部材の両端が一対の基部に当接又は接続
されているもの等を例示できる。
【0025】このような可撓性の引手部を採用すると、
一対の基部間隔を任意に設定できる利点がある。また、
最後のd)の引手部は非伸縮性の条状部材があるので引
っ張り強度が大であり、該条状部材にてコイルバネ等の
筒状弾性部材の形が整えられる。
【0026】いずれにしてもかかる引手部(可撓性部
材)は、変形可能のチューブ材で被覆してもよい。この
場合、チューブ材は透明等の光透過性を有するものであ
っても、そうでなくてもよい。
【0027】光透過性を有するチューブ材を採用する
と、その内部のコイルバネ等の色を楽しんだり、内部の
コイルバネ等の色を把手設置対象物内の収容物に応じて
変えて該収容物の区別に役立たせることもできる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0029】図1は家具、事務用机、キャビネット、O
A機器等における引出し、扉等の把手設置対象物100
に取り付けられている本発明に係る把手の一例10を示
す斜視図である。また図4は本発明に係る把手の他の例
20を示す斜視図である。
【0030】図1に示す把手10は、左右一対の基部1
1、一対の基部11に連結された引手部12及び引手部
12と基部11との間に配置された弾性部材13を有し
ている。なお基部11は、ここで左右一対のものである
が一つの基部として一体的に形成されていてもよい。
【0031】引手部12は金属からなる円柱状の左右部
分12a及びこれらに渡し設けられた横部分12bとを
含んでいる。なお、ここでは引手部12の直径(図中
R)は12mm程度、横部分12bの長さ(図中L)は
100mm程度である。
【0032】図2(A)に一対の基部11のうちの一方
の基部11と引手部12との連結部分及びその周辺部分
を横から見た図を示し、図2(B)にその部分を上から
見た図を示す。なお、他方の基部11と引手部12との
連結部分及びその周辺部分の構成は図2に示す構成と同
様であり、ここでは図示を省略してある。また、図2
(B)において弾性部材13は断面図で示している。
【0033】図2に示すように、引手部12の左右部分
12aは一対の基部11に連結ピン14を介して上下方
向回動可能に連結されており、横部分12bはそれら左
右部分12aに接続されている。ここでは左右部分12
aと横部分12bとは一体的に形成されている。
【0034】基部11は、ここでは金属からなり、ネジ
孔11aを有している。基部11はネジ孔11a及びそ
れと螺合できる取付けネジ11bにより把手設置対象物
100に取り付けられている。
【0035】弾性部材13は、ここではコイルバネであ
り、左右部分12aのそれぞれとそれが連結された基部
11との間に外嵌されている。これにより、引手部12
は基部11が把手設置対象物100に取り付けられた状
態で人の手指を引っ掛けられるように把手設置対象物1
00から所定の初期角度θ(例えば30°〜150°、
好ましくは60°〜120°)及び方向X(図2(A)
参照)で突出した初期突出姿勢をとることができる。ま
た外力を受けてコイルバネ13に抗して上下方向に姿勢
変化できる。その状態を図3に示す。
【0036】図3に示すように、引手部12は、基部1
1に揺動可能に連結されているとともに基部11との間
に配置されたコイルバネ13に支持されて初期突出姿勢
をとる(図3(A)参照) 。また、外力Fにてコイルバ
ネ13に抗して上下方向に姿勢変化が可能である(図3
(B)参照) 。
【0037】図5(A)に図4に示す把手20の側面図
を示し、図5(B)にその把手20の使用例を示す。
【0038】図4及び図5に示す把手20は、基部2
1、基部21に連結された引手部22及び引手部22と
基部21との間に配置された弾性部材23を有してい
る。基部21及び引手部22は、ここではいずれも金属
からなっている。
【0039】引手部22は、図5(A)に示すように、
引手部22の上端部左右から一体的に突設させた連結ピ
ン22aを基部21の上端部左右のピン係合凹所211
に基部裏面側から嵌めることで該基部21に上下方向に
回動可能に連結されている。
【0040】基部21は貫通孔21aを有しており、取
付けネジ21bが貫通孔21aを介して把手設置対象物
100にねじ込まれることにより、把手設置対象物10
0に取り付けられている。
【0041】弾性部材23は圧縮変形可能のものであ
り、ここではゴム弾性部材からなっている。弾性部材2
3は基部21及び引手部22のうち少なくとも一方に設
けることができ、ここでは引手部22に接着されてい
る。
【0042】引手部22は、図5に示すように、基部2
1が把手設置対象物100に取り付けられた状態で人の
手指fを引っ掛けられるように把手設置対象物100か
ら所定の初期角度θ’(例えば20°〜90°、好まし
くは30°〜70°)及び方向X’(図5(A)参照)
で突出した初期突出姿勢を保持できる。また引手部22
は外力Fを受けてゴム弾性部材23に抗して下方向に揺
動して姿勢変化できる。また重力に抗して上方向に揺動
できる。
【0043】このように引手部22は、基部21に揺動
可能に連結されているとともに基部21との間に配置さ
れたゴム弾性部材23に支持されて初期突出姿勢をと
る。また、外力Fにてゴム弾性部材23や重力に抗して
上下方向に姿勢変化が可能である。
【0044】以上説明した把手10、20は、図6
(A)に示すように、鏡台200の袖鏡210(把手設
置対象物100)や台部分収納部の扉220(把手設置
対象物100)に設けられたり、図6(B)に示すよう
に、背の高い箪笥300の引出し311〜316(それ
ぞれ把手設置対象物100)に設けられたりする。
【0045】このように把手設置対象物100に設けら
れた把手10、20は、人の手指fで掴まれ或いは人の
手指fが引っ掛けられ、引かれる。そして、その引く力
が把手設置対象物100に伝えられ、引出し、扉等の把
手設置対象物100が引き出されたり、開かれたりす
る。
【0046】把手10、20によると、引手部12、2
2は基部11、21が把手設置対象物100に取り付け
られた状態で人の手指fを引っ掛けられるように把手設
置対象物100から所定の初期角度θ、θ’及び方向
X、X’で突出した初期突出姿勢をとるので、把手設置
対象物100に設けられたときに、人の手指fで掴んだ
り、人の手指fを引っ掛けたりし易い。
【0047】図7に把手10、20が図6(B)の背の
高い箪笥300の引出し311〜316に設けられた状
態を横から見た図を示す。
【0048】図7に示すように、背の高い箪笥300の
引出しに設けられている把手10、20は、人の手の位
置付近の引出し313、314に設けられるときには略
水平方向(図中Z1方向)に引かれ、手の位置より比較
的低い位置の引出し315、316に設けられるときは
Z1方向より斜め上方向(図中Z2方向)に引かれるこ
とになる。また、手の位置より比較的高い位置の引出し
311、312に設けられるときはZ1方向より斜め下
方向(図中Z3方向)に引かれることになる。
【0049】把手10、20によると、引手部12、2
2は外力Fにて、前記初期突出姿勢に復帰可能に該初期
突出姿勢から所定の向きにも、それとは反対の向きにも
姿勢変化可能であるので、図7に示す引かれる方向Z
1、Z2、Z3のように、引かれる方向が一定でなくて
も、該引かれる方向に応じて姿勢変化して、それだけ引
く力が引出し311〜316に伝わり易く、従って健康
人にとっても、高齢者や身体障害者にとってもそれだけ
操作し易い。さらに、把手10、20の引手部12、2
2は、人の身体や、物がぶつかっても、それに対し逃げ
る姿勢変化を示すことができるので、それだけ人の苦痛
や、物或いは把手自体の傷つきを抑制できる。
【0050】また、図6(A)に示すように、鏡台20
0の袖鏡210や扉220に設けられている把手10、
20の場合、人の身体や、物がぶつかっても、その反動
で不慮に袖鏡210や扉220が開いたりするおそれが
少なくなる。
【0051】図8(A)、図9(A)及び図10(A)
にそれぞれ本発明に係る把手のさらに他の例30、4
0、50の斜視図を示す。なお、図8(B)及び図9
(B)にそれぞれ図8(A)及び図9(A)に示す把手
30、40の一部の拡大図を示し、図10(B)に図1
0(A)に示す把手50を延ばした状態の図を示す。
【0052】図8から図10に示す把手30、40、5
0は、左右一対の基部61を有しており、引手部32、
42、52は湾曲せしめられて両端部が左右基部61に
接続された可撓性部材からなっている。基部61は、こ
こでは金属からなり、把手設置対象物に通してナット留
めするための雄ネジ部61aを有している。
【0053】図8に示す把手30における引手部(可撓
性部材)32は、両端を左右基部61に接続したコイル
バネであり、図9に示す把手40における引手部(可撓
性部材)42は、両端を左右基部61の接続部61bに
接続した可撓性ロッド又はワイヤ(ここではワイヤ)で
ある。また、図10に示す把手50における引手部(可
撓性部材)52は図8に示すコイルバネ32と図9に示
すワイヤ42とを組み合わせたものである。
【0054】いずれの引手部(可撓性部材)32、4
2、52も、変形可能のチューブ材63(ここでは樹脂
チューブ)で被覆してある(図8(B)、図9(B)、
図10(B)参照)。チューブ材63は透明等の光透過
性を有するものであっても、そうでなくてもよいが、こ
こでは透明乃至淡色のチューブ材である。なお、把手3
0、40、50のネジ部61aを除く全長L’及びチュ
ーブ材63の直径R’(図9(B)参照)は、ここでは
それぞれ200mm程度及び10mm〜12mm程度で
ある。
【0055】このような可撓性の引手部32、42、5
2を採用すると、左右基部61間隔を任意に設定できる
利点がある。
【0056】チューブ材63として光透過性を有するチ
ューブ材を採用するので、その内部のコイルバネ32や
ワイヤ42等の色を楽しんだり、内部のコイルバネ32
やワイヤ42等の色を引出し等の把手設置対象物内の収
容物に応じて変えて該収容物の区別に役立たせることも
できる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、把
手設置対象物に設けられたときに、人の手指で掴んだ
り、人の手指を引っ掛けたりし易く、引かれる方向が一
定でなくても引く力が把手設置対象物に伝わり易く、従
って健康人にとっても、高齢者や身体障害者にとっても
それだけ操作し易く、さらに、人の身体や、物がぶつか
っても、人の苦痛や、物或いは把手自体の傷つきを抑制
できる把手を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】家具、事務用机、キャビネット、OA機器等に
おける引出し、扉等の把手設置対象物に取り付けられて
いる本発明に係る把手の一例を示す斜視図である。
【図2】図(A)は図1に示す把手における一対の基部
のうちの一方の基部と引手部との連結部分及びその周辺
部分を横から見た図であり、図(B)はその部分を上か
ら見た図である。
【図3】図(A)は図1に示す把手の引手部が基部に揺
動可能に連結されているとともに基部との間に配置され
たコイルバネに支持されて初期突出姿勢をとっている状
態を示す図であり、図(B)は該引手部が外力にてコイ
ルバネに抗して上下方向に姿勢変化する状態を示す図で
ある。
【図4】図(A)は本発明に係る把手の他の例を示す斜
視図である。
【図5】図(A)は図4に示す把手の側面図であり、図
(B)はその把手の使用例を示す図である。
【図6】図(A)は図1から図5に示す把手が、鏡台2
00の袖鏡(把手設置対象物)及び扉(把手設置対象
物)に設けられている例を示す図であり、図(B)は該
把手が、背の高い箪笥の引出し(把手設置対象物)に設
けられている例を示す図である。
【図7】図1から図5に示す把手が図6(B)の背の高
い箪笥の引出し(把手設置対象物)に設けられた状態を
横から見た図である。
【図8】図(A)は本発明に係る把手のさらに他の例を
示す斜視図であり、図(B)は該把手の一部の拡大図で
ある。
【図9】図(A)は本発明に係る把手のさらに他の例を
示す斜視図であり、図(B)は該把手の一部の拡大図で
ある。
【図10】図(A)は本発明に係る把手のさらに他の例
を示す斜視図であり、図(B)は該把手を延ばした状態
の図である。
【図11】図(A)は従来把手の一例を示す図であり、
図(B)は従来把手の他の例を示す図であり、図(C)
は従来把手のさらに他の例を示す図である。
【符号の説明】
10 把手 11 左右一対の基部 11a ネジ孔 11b 取付けネジ 12 引手部 12a 左右部分 12b 横部分 13 弾性部材(コイルバネ) 14 連結ピン 20 把手 21 基部 21a 貫通孔 21b 取付けネジ 211 ピン係合凹所 22 引手部 22a 連結ピン 23 弾性部材(ゴム弾性部材) 30 把手 32 引手部(コイルバネ) 40 把手 42 引手部(ワイヤ) 50 把手 52 引手部(コイルバネ32及びワイヤ42を組み合
わせたもの) 61 左右一対の基部 61a 左右基部61の雄ネジ部 61b 左右基部61の接続部 63 変形可能のチューブ材 100 把手設置対象物 200 鏡台 210 鏡台200の袖鏡 220 鏡台200の扉 300 背の高い箪笥 311〜316 引出し f 人の手指 F 外力 L 引手部12の横部分12bの長さ L’ 把手30、40、50のネジ部61aを除く全長 R 引手部12の直径 R’ チューブ材63の直径 X 所定の方向 Z1、Z2、Z3 引かれる方向 θ 所定の初期角度 θ’ 所定の初期角度 X’ 所定の方向 A、B、C 従来把手 D 把手設置対象物 D1 把手収納部 D2 把手設置対象物Dの凹部 X1 一定方向 X2 所定の方向 Y1、Y2 引かれる方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A47B 95/02 503 A47B 95/02 503C 505 505A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】把手設置対象物に取り付けられる基部と、 前記基部に連結された引手部とを有し、 前記引手部は前記基部が把手設置対象物に取り付けられ
    た状態で人の手指を引っ掛けられるように該把手設置対
    象物から所定の初期角度及び方向で突出した初期突出姿
    勢をとり、外力にて、前記初期突出姿勢に復帰可能に該
    初期突出姿勢から所定の向きにも、それとは反対の向き
    にも姿勢変化可能であることを特徴とする把手。
  2. 【請求項2】前記引手部は、前記基部に揺動可能に連結
    されているとともに該基部との間に配置された弾性部材
    に支持されて前記初期突出姿勢をとり、外力にて前記姿
    勢変化が可能である請求項1記載の把手。
  3. 【請求項3】前記基部を一対有し、前記引手部は該一対
    の基部に該基部間を横切る方向に揺動可能に連結された
    部分とそれら部分に接続された渡し部分とを含み、前記
    弾性部材は該一対の基部に揺動可能に連結された部分の
    それぞれとそれが連結された基部との間に嵌設されて引
    手部を前記初期突出姿勢に保持する筒状弾性部材であ
    り、該引手部は外力を受けて該筒状弾性部材に抗して姿
    勢変化できる請求項2記載の把手。
  4. 【請求項4】前記引手部は前記基部に上下方向に揺動可
    能に連結され、前記弾性部材は圧縮変形可能の弾性部材
    であり、該引手部は外力にて該弾性部材に抗して下方へ
    又は重力に抗して上方へ揺動するように姿勢変化可能で
    ある請求項2記載の把手。
  5. 【請求項5】前記基部を一対有し、前記引手部は湾曲せ
    しめられて両端部が該一対の基部に接続された可撓性部
    材からなっている請求項1記載の把手。
  6. 【請求項6】前記可撓性部材は変形可能のチューブ材で
    被覆されている請求項5記載の把手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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