JP6017362B2 - 作業機のホースガイド構造 - Google Patents
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Description
このバックホーは下部の走行装置と、この走行装置上に上下方向の軸心回りに旋回自在に支持された旋回台とを有する。旋回台は底部を構成する旋回基板を有し、この旋回基板の前部には支持ブラケットが設けられている。この支持ブラケットには、スイングブラケットが上下方向の軸心回りに左右揺動自在に支持されており、このスイングブラケットに作業装置が取付支持されている。
また、シリンダチューブの後端側の被枢支部の枢支部分にグリスアップする場合、旋回台の外装を構成する旋回カバーに設けた切欠き穴からグリスガンの先端側を挿入し、該グリスガンによってシリンダチューブの後端側の被枢支部に設けられるグリスニップルから該被枢支部の枢支部分にグリスを補給する。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、グリスアップする際に油圧シリンダに沿って配設されたホースが邪魔になるのを防止できると共に該ホースがグリスで汚れるのを防止できる作業機のホースガイド構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明では、横向きに配置された油圧シリンダの一端側を枢支するシリンダブラケットと前記油圧シリンダの一端側に設けた被枢支部とを、これらを上下方向に貫通する枢軸によって枢支連結し、この枢軸の回り止めを行うキープレートを前記シリンダブラケットに取付固定し、
前記油圧シリンダに沿って配設されるホースを保持するホースガイドを、該油圧シリンダの前記被枢支部に設けられたグリスニップルよりも高い位置に位置するように、前記キープレートに設けたことを特徴とする。
請求項3に係る発明では、走行装置上に上下方向の軸心回りに旋回自在に支持された旋回台と、この旋回台の底部を構成する旋回基板と、この旋回基板の前部に設けた支持ブラケットに上下方向の軸心回りに左右揺動自在に支持されたスイングブラケットとを有し、
前記油圧シリンダが前記スイングブラケットを揺動駆動するスイングシリンダとされ、このスイングシリンダは旋回基板の上面に沿って配置されると共に前端側の被枢支部がスイングブラケットに枢支連結され且つ後端側の被枢支部が旋回基板に設けられた前記シリンダブラケットに枢支連結され、スイングシリンダの左右方向外側方に、該スイングシリンダに沿って前記ホースが配設されていることを特徴とする。
また、ホースガイドをキープレートに設けることにより、キープレートの取付けとホースガイドの取付とを一緒に行える。また、ホースガイドをキープレートに設けることにより、ホースガイドをグリスニップルの近傍に配置することができ、ホースをグリスニップルよりも高い位置に確実に保持することができる。
請求項3に係る発明によれば、スイングシリンダの外側方に配設されるホースをホースガイドによって旋回基板から上方に離すことができ、旋回基板の下方から侵入する土等が、ホースに付着するのを極力防止することができる。
図1において、符号1は作業機として例示するバックホーである。
このバックホー1は、下部の走行装置2と、この走行装置2に上下方向の軸心回りに旋回自在に支持された旋回台3とを有する。
旋回台3にはキャビン4及びエンジン5が搭載されている。キャビン4内には運転席6が設けられている。
図2及び図3に示すように、旋回台3は、板材等を組み合わせて構成された骨格となる旋回フレーム14を有する。この旋回フレーム14は、旋回台3の底部を構成する厚板材からなる旋回基板15を有し、この旋回基板15には、軽量化等のために適所に穴21が上下方向に貫通形成されている。
右側縦リブ20Rの前後方向中途部の左右方向外方側にはスイングシリンダ16の後端側を枢支するシリンダブラケット22U,22Dが設けられている。
上下のシリンダブラケット22U,22D及びシリンダチューブ24のボトム側の被枢支部27には上下方向の軸心を有する軸挿通孔30,31が形成されている。また、これら上下のシリンダブラケット22U,22D及びシリンダチューブ24のボトム側の被枢支部27の軸挿通孔30,31にわたって上下方向の軸心を有する枢軸32が挿通されている。この枢軸32によって、上下のシリンダブラケット22U,22Dとシリンダチューブ24のボトム側の被枢支部27とが上下方向の軸心回りに回転自在に枢支連結されている。
2はキー溝38が左右方向外側方を向くように配置されている。
上側のシリンダブラケット22Uの左右方向外端側には、前記枢軸32の回り止め及び抜止めを行うキープレート39が取付固定されている。このキープレート39は板材をL字形に折曲して形成され、枢軸32のキー溝38に挿入される規制壁40と、シリンダブラケット22Uに取付ボルト41によって取付固定される取付壁42とを有する。
このキープレート39には、スイングシリンダ16の左右方向外側方に、該スイングシリンダ16に沿って配設される燃料ホースや油圧ホース等のホース45を保持するホースガイド46が設けられている。
このホースガイド46の左右方向内方側(図例では左側)のストレート部47が、キープレート39の取付壁42の左右方向の外面側に溶接等によって固定されている。図例では、ホースガイド46はキープレート39の取付壁42の後端側に取付固定されている。なお、ホースガイド46をキープレート39の取付壁42の前端側に取付固定してもよい。
また、旋回基板15に形成された穴21や旋回基板15と旋回カバー19との間の隙間等を介して下方から旋回基板15上に侵入する土等がスイングシリンダ16の側方に配設されたホース45に付着すると、該ホース45が劣化する。本実施形態では、スイングシリンダ16の外側方に配設されるホース45をホースガイド46によって旋回基板15から上方に離すことができ、該ホース45に土等が付着するのを極力防止することができる。
3 旋回台
9 スイングブラケット
11 支持ブラケット
15 旋回基板
16 油圧シリンダ(スイングシリンダ)
22U 上側のシリンダブラケット
22D 下側のシリンダブラケット
27 被枢支部
32 枢軸
34 グリスニップル
39 キープレート
45 ホースガイド
Claims (3)
- 横向きに配置された油圧シリンダの一端側を枢支するシリンダブラケットと前記油圧シリンダの一端側に設けた被枢支部とを、これらを上下方向に貫通する枢軸によって枢支連結し、この枢軸の回り止めを行うキープレートを前記シリンダブラケットに取付固定し、
前記油圧シリンダに沿って配設されるホースを保持するホースガイドを、該油圧シリンダの前記被枢支部に設けられたグリスニップルよりも高い位置に位置するように、前記キープレートに設けたことを特徴とする作業機のホースガイド構造。 - 前記シリンダブラケットを前記油圧シリンダの前記被枢支部を上下に挟むように上下一対設け、上側のシリンダブラケットに前記キープレートを取付固定したことを特徴とする請求項1に記載の作業機のホースガイド構造。
- 走行装置上に上下方向の軸心回りに旋回自在に支持された旋回台と、この旋回台の底部を構成する旋回基板と、この旋回基板の前部に設けた支持ブラケットに上下方向の軸心回りに左右揺動自在に支持されたスイングブラケットとを有し、
前記油圧シリンダが前記スイングブラケットを揺動駆動するスイングシリンダとされ、このスイングシリンダは旋回基板の上面に沿って配置されると共に前端側の被枢支部がスイングブラケットに枢支連結され且つ後端側の被枢支部が旋回基板に設けられた前記シリンダブラケットに枢支連結され、スイングシリンダの左右方向外側方に、該スイングシリンダに沿って前記ホースが配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機のホースガイド構造。
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