JP2009132312A - セミクローラ型作業用車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】セミクローラ型作業用車両において、左右後車軸への左右クローラ走行装置の取り付け取り外しを容易にすることを課題とする。
【解決手段】クローラ持ち上げ支持装置を、前後及び上方が開放している正面視凹状の持ち上げ支持体と、持ち上げ支持体の下部に取り付けている左右キャスタと、持ち上げ支持体の上部左右両側から中央部に向けて延出している左右一側の固定支持軸、及び、左右他側の左右方向に移動調節自在の移動支持軸と、固定支持軸及び移動支持軸の内側端部に設けている固定支持手段とで構成する。そして、前後一対のクローラ持ち上げ支持装置における固定支持軸及び移動支持軸の内側端部に設けた固定支持手段により、クローラ走行装置下部の前側誘導輪、後側誘導輪の左右両側部を左右両側から挟持して回動不能に固定支持する。
【選択図】図6
【解決手段】クローラ持ち上げ支持装置を、前後及び上方が開放している正面視凹状の持ち上げ支持体と、持ち上げ支持体の下部に取り付けている左右キャスタと、持ち上げ支持体の上部左右両側から中央部に向けて延出している左右一側の固定支持軸、及び、左右他側の左右方向に移動調節自在の移動支持軸と、固定支持軸及び移動支持軸の内側端部に設けている固定支持手段とで構成する。そして、前後一対のクローラ持ち上げ支持装置における固定支持軸及び移動支持軸の内側端部に設けた固定支持手段により、クローラ走行装置下部の前側誘導輪、後側誘導輪の左右両側部を左右両側から挟持して回動不能に固定支持する。
【選択図】図6
Description
本発明は、セミクローラ型作業用車両に関するものである。
セミクローラ型農用トラクタにおいて、走行車体の前側部に左右前輪を設け、走行車体の後側部に左右クローラ走行装置を設け、この左右クローラ走行装置を後輪に取り替え、車輪型農用トラクタに変更するものは公知である(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−62603号公報
本発明は、セミクローラ型作業用車両において、左右後車軸への左右クローラ走行装置の取り付け取り外しを容易にするクローラ持ち上げ支持装置を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、作業車両(1)の機体前側部には左右前輪(2,2)を設け、機体後部に設けた左右後車軸(3,3)に左右クローラ走行装置(6,6)と左右後輪を取り替えて装着可能なセミクローラ型作業車両において、左右クローラ走行装置(6,6)を持ち上げ状態で支持するクローラ持ち上げ支持装置(31)を設け、該クローラ持ち上げ支持装置(31)を、前後及び上方が開放している正面視凹状の持ち上げ支持体(31a)と、該持ち上げ支持体(31a)の下部に取り付けている左右キャスタ(31b,31b)と、持ち上げ支持体(31a)の上部左右両側から中央部に向けて延出している左右一側の固定支持軸(31c)、及び、左右他側の左右方向に移動調節自在の移動支持軸(31d)と、該固定支持軸(31c)及び移動支持軸(31d)の内側端部に設けている固定支持手段(31e,31e)とで構成し、前後一対の前記クローラ持ち上げ支持装置(31,31)における固定支持軸(31c)及び移動支持軸(31d)の内側端部の固定支持手段(31e,31e)により、前記クローラ走行装置(6)下部の前側誘導輪(13)、後側誘導輪(14)の左右両側部を左右両側から挟持して回動不能に固定支持することを特徴とするセミクローラ型作業車両とする。
前記構成によると、作業車両(1)の機体後部をジャッキアップして左右後車軸(3,3)に取り付けている左右クローラ走行装置(6,6)を持ち上げ、前後一対のクローラ持ち上げ支持装置(31,31)をクローラ走行装置(6,6)下部の前側誘導輪(13)、後側誘導輪(14)の下方に位置させて、固定支持軸(31c)及び移動支持軸(31d)の内側端部の固定支持手段(31e,31e)により、クローラ走行装置(6)に前後クローラ持ち上げ支持装置(31,31)を回動不能に固定する。そして、前後クローラ持ち上げ支持装置(31,31)の左右キャスタ(31b,31b)を利用し左右外側に移動させることにより、クローラ走行装置(6)を後車軸(3)から取り外し、持ち上げ状態で支持すことができる。
請求項2の発明は、前記クローラ持ち上げ支持装置(31,31)の持ち上げ支持体(31a)に設けた移動支持軸(31d)を、ハンドル(33a)付きの調節手段(33)により左右方向に移動調節自在に構成したしたことを特徴とする請求項1に記載のセミクローラ型作業車両とする。
前記構成によると、請求項1発明の前記作用に加えて、ハンドル(33a)を正逆回転することにより、移動支持軸(31d)を左右方向に調節し、前側誘導輪(13)及び後側誘導輪(14)を、固定支持軸(31c)と調節支持軸(31d)により迅速容易に固定することができる。
請求項1の発明は、ジャッキアップした左右クローラ走行装置(6,6)の前側誘導輪(13)、後側誘導輪(14)を、前後一対の前後持ち上げ支持装置(31,31)の固定支持軸(31c)及び移動支持軸(31d)により回動不能に固定状態で支持し、左右キャスタ(31b,31b)を利用してクローラ走行装置(6)を後車軸(3)から楽に取り外すことができる。
請求項2の発明は、請求項1発明の前記効果に加えて、ハンドル(33a)を操作することにより、クローラ走行装置(6)の前側誘導輪(13)及び後側誘導輪(14)を固定支持軸(31c)と調節支持軸(31d)との間に迅速容易に回動不能に固定支持することができる。
図1は本発明を具備したセミクローラ型農用トラクタの全体側面図である。
農用トラクタ1の機体前側部には左右前輪2,2を設け、機体後部に設けた左右後車軸3,3に左右クローラ走行装置6,6を装着して、セミクローラ型の農用トラクタ1に構成し、運転席部7をキャビン8で覆っている。また、機体の後側部には、図示省略したが、三点リンク機構を介してロータリ耕耘装置等の作業機を連結し、油圧昇降シリンダにより上下回動するリフトアーム及びリフトロッドにより昇降するように構成している。
農用トラクタ1の機体前側部には左右前輪2,2を設け、機体後部に設けた左右後車軸3,3に左右クローラ走行装置6,6を装着して、セミクローラ型の農用トラクタ1に構成し、運転席部7をキャビン8で覆っている。また、機体の後側部には、図示省略したが、三点リンク機構を介してロータリ耕耘装置等の作業機を連結し、油圧昇降シリンダにより上下回動するリフトアーム及びリフトロッドにより昇降するように構成している。
左右クローラ走行装置6は、左右後車軸3支持用の左右後車軸ケース4,4回りに回動可能に取り付けられているクローラフレーム11と、後車軸3により駆動される駆動スプロケット12と、クローラフレーム11の下部前側部に前後方向に移動自在に支持されている前側誘導輪13と、クローラフレーム11の下部後側部に支持されている後側誘導輪14と、クローラフレーム11の下部前後方向中間部に前後方向に沿うように支架している複数の中間転輪15,…と、駆動スプロケット12、前側誘導輪13、後側誘導輪14及び中間転輪15,…に巻き掛けた走行クローラ16により構成されている。
次に、図2及び図3に基づきクローラ走行装置6の駆動構成について説明する。
この駆動スプロケット12は、芯金ありのゴム製走行クローラ16を回転駆動するものである。この駆動スプロケット12は、基部スプロケット12aと、基部スプロケット12aの外周端部左右両側にボルト12f,12fで固着されている左右リング板12b,12cと、左右リング板12b,12cの外周部に回転方向に所定間隔毎に取り付けられている左右方向の取付ボルト12d,…・左右ナット12e,…,と、取付ボルト12dの左右リング板12b,12cの間隔部を覆うように嵌合支持されて転動自在の円形のカラー12g,…により構成されている。そして、左右後車軸3のハブ3aに基部スプロケット12aのハブ部をボルト・ナットで固着している。
この駆動スプロケット12は、芯金ありのゴム製走行クローラ16を回転駆動するものである。この駆動スプロケット12は、基部スプロケット12aと、基部スプロケット12aの外周端部左右両側にボルト12f,12fで固着されている左右リング板12b,12cと、左右リング板12b,12cの外周部に回転方向に所定間隔毎に取り付けられている左右方向の取付ボルト12d,…・左右ナット12e,…,と、取付ボルト12dの左右リング板12b,12cの間隔部を覆うように嵌合支持されて転動自在の円形のカラー12g,…により構成されている。そして、左右後車軸3のハブ3aに基部スプロケット12aのハブ部をボルト・ナットで固着している。
また、前記取付ボルト12dを、左右両側の小径の左右ねじ部、及び、中間部が大径の段付きボルトに構成し、左右ねじ部には共に同一方向のねじを刻設し、図2(A)において、左右ナット12e,12e,…が時計方向に回転すると、ねじの締め付け方向の力を受け弛みを防止するように構成している。
しかして、駆動スプロケット12外周部の回転方向に隣接する幅広のカラー12g,…の左右中間部と、走行クローラ16の左右中間部の芯金のツメ部16a,…が噛み合いながら走行クローラ16は駆動される。また、取付ボルト12dの左右ねじ部を共に同一方向のねじとし、図2(A)において、回転時に接触する泥により左右ナット12e,12e,…が時計方向に回転する力を受けると、左右ナット12e,12e,…、ボルト12f,…が締め付け方向の力を受け弛みが防止される。
また、基部スプロケット12aの幅広の外周端部左右両側に、左右リング板12b,12cを例えばM12のボルト12f,…で固着し、左右リング板12b,12cの外周部には左右方向の段付き取付ボルト12d,…を挾んで左右ねじ部を左右両側に突出するように支持し、例えばM6の左右ナット12e,…により固着し、段付き取付ボルト12d,…の左右リング板12b,12cの間にカラー12gを嵌合支持している。
そして、カラー12gの長さは左右リング板12b,12cの間隔よりもやや狭くして、取付ボルト12dに対して回転できるように構成し、また、左右リング板12b,12cの外周端面よりもカラー12gの外周端面を放射方向外周側に位置させるように構成し、カラー12gの左右両端、左右リング板12b,12cの外周端、左右ナット12e,12eの外周端が、左右両側ほど低くなる傾斜面を構成している。
前記構成によると、走行クローラ16の爪部16aをスプロケットで直接受けるのではなく、回転するカラー12gにより受け、また、カラー12gの左右両端、左右リング板12b,12cの外周端、左右ナット12e,12eの外周端面により左右両側ほど低い傾斜面を構成しているため、走行クローラ16の左右両側部の内側への屈曲変形が容易となり摩耗及び亀裂を防ぐことができる。
また、図2に示すように、後車軸3の左右両側部にハブ3aを構成し、スプロケット12の基部スプロケット12aのハブ内側面に、後車軸3のハブ3a外側面を接合し、例えばM22の8本のボルト・ナット22,…で着脱自在に取り付けている。また、基部スプロケット12aのハブの外側面に外側車軸23のハブの内側面を接合し、例えばM22のボルト・ナット24,…で取り付け、ボルト・ナット22,…とボルト・ナット24,…を互いに干渉しないように交互に配設している。
また、クローラスプロケット12を図10に示すように構成してもよい。左右リング板12b,12cの外周部に取付ボルト12dを支架し、この取付ボルト12dの中間部を覆うように断面円形のカラー12g,…を嵌合して転動自在とし、このカラー12g,…の外周にコイルバネ48を装着する。
前記構成によると、走行クローラ16を取付ボルト12d,カラー12gで駆動する際に、コイルバネ48によりカラー12gの転動が促進され、カラー12gの偏摩耗を防止することができる。
次に、図4乃至図8に基づき、左右クローラ走行装置6,6の取り外し取り付け時のクローラ走行装置6,6の支持構成について説明する。
クローラ走行装置6のクローラフレーム11の上部フレーム11bには駆動スプロケット12を支架し、下部フレーム12cの前側部には、前側支持体13aを介して前側誘導輪13を前後方向に移動自在に支持し、調節ボルト13bにより前側支持体13a、前側誘導輪13を前後調節できるように構成している。また、クローラフレーム11の下部フレーム11cの後側部には、後側誘導輪14支架用の後側支持体14aをボルト・ナットで固着している。
クローラ走行装置6のクローラフレーム11の上部フレーム11bには駆動スプロケット12を支架し、下部フレーム12cの前側部には、前側支持体13aを介して前側誘導輪13を前後方向に移動自在に支持し、調節ボルト13bにより前側支持体13a、前側誘導輪13を前後調節できるように構成している。また、クローラフレーム11の下部フレーム11cの後側部には、後側誘導輪14支架用の後側支持体14aをボルト・ナットで固着している。
また、前側誘導輪13の前後調節用の調節ボルト13bを覆うカバー(図示省略)を設け、このカバーを下部フレーム11cに着脱自在に取り付けるようにすると、調節ボルト13bへの泥の噛み込みを防止し、調節作業が楽にすることができる。
前記構成によると、基部スプロケット12aを後車軸3に取り付けた状態で、クローラフレーム11に対して調節ボルト13bにより前側誘導輪13を後側に調節して走行クローラ16を弛めると、走行クローラ16を左右両側から中央寄りに移動させることにより、後車軸3に支持している駆動スプロケット12、前後誘導輪13,14に装着することができる。また、前側誘導輪13を前側に調節し戻すと、走行クローラ16の走行状態となり、組立て作業が容易となる。
また、図4及び図5に示すように、前側支持体13aに軸13cを支架し、この軸13cの左右両側部に前側誘導輪13,13を支架し、軸13cの両端にナット13d,13cを螺合し抜け止めしている。また、後側支持体14aには軸14bを支架し、この軸14bの左右両側部に後側誘導輪14,14を支持し、軸14bにナット14c,14cを螺合し抜け止めしている。
また、後車軸3のハブ3aからボルト・ナット22,…を取り外し、基部スプロケット12aを取り外すと、左右クローラ走行装置6,6を左右両側に移動させることにより、後車軸3から取り外すことができる構成である。
次に、図6及び図7に基づき、クローラ走行装置6のクローラ持ち上げ支持装置31について説明する。
このクローラ持ち上げ支持装置31は、前後及び上方が開放している正面視凹状の持ち上げ支持体31aと、持ち上げ支持体31aの底部に取り付けている左右キャスタ31b,31bと、持ち上げ支持体31aの上部左右両側から中央に向けて延出している左右一側の固定支持軸31c、及び、左右他側の左右方向に移動調節自在の移動支持軸31dと、固定支持軸31c及び移動支持軸31dの内側端部に設けている固定支持手段31e,31eとで、構成している。
このクローラ持ち上げ支持装置31は、前後及び上方が開放している正面視凹状の持ち上げ支持体31aと、持ち上げ支持体31aの底部に取り付けている左右キャスタ31b,31bと、持ち上げ支持体31aの上部左右両側から中央に向けて延出している左右一側の固定支持軸31c、及び、左右他側の左右方向に移動調節自在の移動支持軸31dと、固定支持軸31c及び移動支持軸31dの内側端部に設けている固定支持手段31e,31eとで、構成している。
この固定支持手段31e,31eは、前記前側誘導輪13、後側誘導輪14を固定支持軸31cと移動支持軸31dにより回動不能に固定するものである。この実施形態では、固定支持軸31cの固定支持手段31eと移動支持軸31dの固定支持手段31eとにより、前側誘導輪13の軸13cのボルト13d、後側誘導輪14の軸14bのボルト14cを左右両側から嵌合支持し回転不能に支持するボルト嵌合凹部に構成している。また、移動支持軸31dは持ち上げ支持体31aに対して左右方向に移動自在に取り付け、固定ボルト32で適宜移動位置で固定できるように構成している。
また、クローラ走行装置6の前側誘導輪13の軸13cから走行クローラ16の接地下端面までの長さ、及び、後側誘導輪14の軸14bから走行クローラ16の接地下端面までの長さよりも、クローラ持ち上げ支持装置31の固定支持軸31cからキャスタ31bの下端面までの長さを長く設定し、クローラ走行装置6を持ち上げ支持できるように構成している。
前記構成によると、トラクタ1の後部をジャッキアップし、地面から持ち上げられている左右クローラ走行装置6,6の前側誘導輪13の軸13c、後側誘導輪14の軸14bを、前後一対のクローラ持ち上げ支持装置31,31の固定支持軸31c及び移動支持軸31dの固定支持手段31e,31eにより、固定状態で支持する。次いで、クローラ持ち上げ支持装置31,31を左右キャスタ31b,31bにより左右外側に移動させると、クローラ走行装置6を後車軸3から取り外し、後車軸3に後輪(図示省略)と取替えることができる。
また、図8に示すように、持ち上げ支持体31aの上部にハンドル33a付きの調節筒軸33を回転自在に支架し、調節筒軸33と移動支持軸31dの端部をねじ嵌合し、ハンドル33aを正逆回転することにより、移動支持軸31dを左右方向に調節するように構成してもよい。このように構成すると、前側誘導輪13の軸13c及び後側誘導輪14の軸14bを、固定支持軸31cと調節支持軸31dとの間に迅速容易に強固に固定支持することができる。
次に、図4及び図5によりクローラ走行装置6,6の駆動スプロケット12、前後誘導輪13,14、中間転輪15,…をクローラフレーム11に対して固定状態で支持し、クローラ走行装置6,6の後車軸3への取り付け取り外しの容易化構成について説明する。
スイングアーム27の中間部を軸27aで上部フレーム11bに軸支し、スイングアーム27の前側端部にリンク28の前側端部を枢支連結し、リンク28の後側端部を下部フレーム11cに枢支連結している。また、スイングアーム27の後側端部と、キャビン8のマウントブラケット29との間を、スプリング30で連結している。しかして、クローラフレーム11の下部フレーム11cの前側部をスプリング30により下方に押圧し、走行クローラ16の接地面を広げ、接地圧を小さくすることができる。
また、上部フレーム11bとスイングアーム27の穴に、左右方向の固定棒46,46を挿入し、リンク28と下部フレーム11cに左右方向の固定棒46を挿入して、クローラフレーム11に対してスイングアーム27及びリンク28を揺動不能に固定できるように構成している。
しかして、クローラ走行装置6の駆動スプロケット12と前側誘導輪13、後側誘導輪14、中間転輪15,…、走行クローラ16を所定の関係位置に固定することができ、駆動スプロケット12と走行クローラ16の接地面の関係位置が固定され、クローラ持ち上げ支持装置31を利用した後車軸3へのクローラ走行装置6の取り付け取り外し作業を容易に行なうことができる。
次に、図9に基づきクローラ走行装置6,6の他の実施形態について説明する。
この実施形態は、セミクローラ型のトラクタにおいて、畔際での旋回走行時にクローラ走行装置6,6の泥寄せを少なくしようとするものである。
この実施形態は、セミクローラ型のトラクタにおいて、畔際での旋回走行時にクローラ走行装置6,6の泥寄せを少なくしようとするものである。
左右クローラ走行装置6,6のクローラフレーム11の下部フレーム11cの前側部には前側誘導輪13を、後側部には後側誘導輪14を支架し、クローラフレーム11の下部フレーム11cの前後方向中間部には、前後揺動フレーム36,36の前後基端部を左右方向の軸で軸支し、互いに接近している先端部を上下揺動自在に構成している。そして、この前後揺動フレーム36,36に複数の中間転輪15,15を軸架し、油圧シリンダ37の伸縮により、前後揺動フレーム36,36の先端側を上下回動可能に構成している。
前記構成によると、畔際での旋回時にステアリングハンドルが所定角度以上操舵されると、コントローラ(図示省略)からの指令により、左右油圧シリンダ37,37の前後端部に油圧が送られて短縮し、左右前後揺動フレーム36,36の先端側が下方に押し下げられ、泥の持ち回りを少なくしながら旋回することができる。
次に、図11に基づきクローラ走行装置6,6のクローラフレーム11の他の実施形態について説明する。
このクローラフレーム11の下部フレーム11cは、塗装時の塗料の無駄を少なくし塗装をきれいに仕上げようとするものである。
このクローラフレーム11の下部フレーム11cは、塗装時の塗料の無駄を少なくし塗装をきれいに仕上げようとするものである。
下部フレーム11cを複数の角パイプ材11a,…で構成している。塗装作業時にはこの角パイプ材11a,…の前後中間部よりも後側寄り部分(図11の右側)をフック(図示省略)により吊り下げ、搬送下手側の後側部を下り傾斜に支持しながら塗装液に完全に漬けしながら塗装する。この塗装の際に角パイプ材11a,…のなかに塗料が入り込むが、角パイプ材11a,…の傾斜下方に位置する部位に、塗料の出ていく水抜け穴41,…を設けている。
前記構成によると、塗装終了後の搬送時に角パイプ材11a,…の水抜け穴41,…から塗料が流れ出し、塗装厚さを均等にしたきれいな仕上がりとなる。また、塗料による水抜け穴41,…の閉鎖が防止されるので、走行中に角パイプ材11a,…に泥や水が入っても、水抜き穴41,…から排出され、腐食を防止することができる。
次に、図12及び図13に基づき左右フェンダ26,26の他の実施形態について説明する。
左右フェンダ26,26を構成するにあたり、合成樹脂により後輪(図示省略)及びクローラ走行装置6の上部を覆う前後方向に長いフェンダ主体部26aと、フェンダ主体部26aの左右側部から下方に伸びる上下に長い左右側面部26bと、により構成している。
左右フェンダ26,26を構成するにあたり、合成樹脂により後輪(図示省略)及びクローラ走行装置6の上部を覆う前後方向に長いフェンダ主体部26aと、フェンダ主体部26aの左右側部から下方に伸びる上下に長い左右側面部26bと、により構成している。
そして、泥跳ねの多いクローラ走行装置6,6装着のトラクタの場合には、上下に長い左右側面部26bの付いている左右フェンダ26,26をそのまま使用する。また、泥跳ねの少ない大きな後輪を装着する場合には、左右側面部26b,26bの下側部分を切除し短くする。
合成樹脂製のフェンダの場合には、型材を用いて成形することが殆どであり、少量生産の場合には型代が高額となり、コストアップの原因となる。
しかし、前記構成によると、車輪型及びセミクローラ型のものを同一型材により製造することができ、車輪型の場合にだけ、左右フェンダ26,26の左右側面部26b,26bの下側部を切除することにより対応でき、コストの低減を図ることができる。
しかし、前記構成によると、車輪型及びセミクローラ型のものを同一型材により製造することができ、車輪型の場合にだけ、左右フェンダ26,26の左右側面部26b,26bの下側部を切除することにより対応でき、コストの低減を図ることができる。
図14及び図15に基づきキャビン8とフェンダ26の他の実施形態について説明する。
キャビン8の左右前側部には、前側端部のヒンジ回りに開閉する左右ドア51,51を設け、前側上部をフロントガラス52Fで、後側部左右両側を左右ミッドガラス52M,52Mで、後側部をリヤガラス52Rで覆っている。そして、キャビン8の後側部左右中央にシート(図示省略)を配設し、シートの左右両側に左右フェンダ26,26を配設するにあたり、側面視で前側の左右ドア51,51の部分を避けて、キャビン8の後側部に位置するように配設している。
キャビン8の左右前側部には、前側端部のヒンジ回りに開閉する左右ドア51,51を設け、前側上部をフロントガラス52Fで、後側部左右両側を左右ミッドガラス52M,52Mで、後側部をリヤガラス52Rで覆っている。そして、キャビン8の後側部左右中央にシート(図示省略)を配設し、シートの左右両側に左右フェンダ26,26を配設するにあたり、側面視で前側の左右ドア51,51の部分を避けて、キャビン8の後側部に位置するように配設している。
図14及び図15の点線で示すように、キャビン8のドア51の後側部までフェンダ26fを延出すると、乗降時にフェンダ26fが邪魔になり、乗り降りしにくいという不具合がある。しかし、前記構成によると、側面視で左右ドア51,51の後方に左右フェンダ26,26が位置しているので、乗降時にフェンダ26,26が邪魔にならず、ドア51全体を使いながら、楽に乗り降りすることができる。
1 農用トラクタ
2 前輪
3 後車軸
6 クローラ走行装置
11 クローラフレーム
12 駆動スプロケット
13 前側誘導輪
14 後側誘導輪
16 走行クローラ
31 クローラ持ち上げ支持装置
31a 持ち上げ支持体
31b キャスタ
31c 固定支持軸
31d 移動支持軸
31d 固定支持手段
33a ハンドル
33 調節手段(調節筒軸)
2 前輪
3 後車軸
6 クローラ走行装置
11 クローラフレーム
12 駆動スプロケット
13 前側誘導輪
14 後側誘導輪
16 走行クローラ
31 クローラ持ち上げ支持装置
31a 持ち上げ支持体
31b キャスタ
31c 固定支持軸
31d 移動支持軸
31d 固定支持手段
33a ハンドル
33 調節手段(調節筒軸)
Claims (2)
- 作業車両(1)の機体前側部には左右前輪(2,2)を設け、機体後部に設けた左右後車軸(3,3)に左右クローラ走行装置(6,6)と左右後輪を取り替えて装着可能なセミクローラ型作業車両において、左右クローラ走行装置(6,6)を持ち上げ状態で支持するクローラ持ち上げ支持装置(31)を設け、該クローラ持ち上げ支持装置(31)を、前後及び上方が開放している正面視凹状の持ち上げ支持体(31a)と、該持ち上げ支持体(31a)の下部に取り付けている左右キャスタ(31b,31b)と、持ち上げ支持体(31a)の上部左右両側から中央部に向けて延出している左右一側の固定支持軸(31c)、及び、左右他側の左右方向に移動調節自在の移動支持軸(31d)と、該固定支持軸(31c)及び移動支持軸(31d)の内側端部に設けている固定支持手段(31e,31e)とで構成し、前後一対の前記クローラ持ち上げ支持装置(31,31)における固定支持軸(31c)及び移動支持軸(31d)の内側端部の固定支持手段(31e,31e)により、前記クローラ走行装置(6)下部の前側誘導輪(13)、後側誘導輪(14)の左右両側部を左右両側から挟持して回動不能に固定支持することを特徴とするセミクローラ型作業車両。
- 前記クローラ持ち上げ支持装置(31,31)の持ち上げ支持体(31a)に設けた移動支持軸(31d)を、ハンドル(33a)付きの調節手段(33)により左右方向に移動調節自在に構成したしたことを特徴とする請求項1に記載のセミクローラ型作業車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007310879A JP2009132312A (ja) | 2007-11-30 | 2007-11-30 | セミクローラ型作業用車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007310879A JP2009132312A (ja) | 2007-11-30 | 2007-11-30 | セミクローラ型作業用車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009132312A true JP2009132312A (ja) | 2009-06-18 |
Family
ID=40864643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007310879A Pending JP2009132312A (ja) | 2007-11-30 | 2007-11-30 | セミクローラ型作業用車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009132312A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114179926A (zh) * | 2021-12-28 | 2022-03-15 | 徐州徐工挖掘机械有限公司 | 一种引导轮、履带系统及工程机械 |
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2007
- 2007-11-30 JP JP2007310879A patent/JP2009132312A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114179926A (zh) * | 2021-12-28 | 2022-03-15 | 徐州徐工挖掘机械有限公司 | 一种引导轮、履带系统及工程机械 |
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