JP6382152B2 - ハンドガイドローラ - Google Patents

ハンドガイドローラ Download PDF

Info

Publication number
JP6382152B2
JP6382152B2 JP2015100205A JP2015100205A JP6382152B2 JP 6382152 B2 JP6382152 B2 JP 6382152B2 JP 2015100205 A JP2015100205 A JP 2015100205A JP 2015100205 A JP2015100205 A JP 2015100205A JP 6382152 B2 JP6382152 B2 JP 6382152B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
watering
frame
pipe
upper edge
guide roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015100205A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016216940A (ja
Inventor
田中 正道
正道 田中
貴広 橋本
貴広 橋本
彰剛 三島
彰剛 三島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Camino Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Camino Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Camino Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Camino Co Ltd
Priority to JP2015100205A priority Critical patent/JP6382152B2/ja
Publication of JP2016216940A publication Critical patent/JP2016216940A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6382152B2 publication Critical patent/JP6382152B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Road Paving Machines (AREA)

Description

本発明は、トラックフレームの前後に支持した転圧輪により路面を転圧するハンドガイドローラに係り、詳しくはトラックフレーム内に搭載した散水パイプを含む各種機器類の保守を容易に実施可能なメンテナンス構造に関する。
走行輪を兼ねた転圧輪によりアスファルト舗装等の路面を転圧する転圧機械の中で、ハンドガイドローラは比較的小型且つ軽量な非搭乗型の車両であり、歩道や狭路地等での締固め作業に広く使用されている。この種のハンドガイドローラとして、例えば特許文献1には、散水パイプに対する保守を容易に実施可能とした技術が開示されている。ハンドガイドローラのトラックフレームは左右のサイドフレームをクロスメンバにより連結してなり、これらのサイドフレーム間に前後の転圧輪が支持されて油圧モータで回転駆動されるようになっている。サイドフレーム間において各転圧輪の上方位置には散水パイプが配置されており、締固め作業中には、これらの散水パイプから散水される水により転圧輪の外周面への舗装材の付着防止が図られる。
各散水パイプは転圧輪の軸線に沿って左右方向に延設され、散水タンクから供給された水が散水パイプの多数の散水孔から転圧輪の外周面に向けて散水されるようになっている。散水に利用される水は水道水のみならず異物を含んだ河川等の水も利用され、一方、散水タンクから散水パイプへの水の供給は重力を利用した落下式であるため水勢が弱い。このため散水孔は異物で目詰まりし易く、異物除去のための散水パイプの清掃が欠かせない。
そこで、特許文献1の技術では、各散水パイプと対応するように一側方のサイドフレームに前後一対の脱着孔を貫設すると共に、各散水パイプを一側方に向けて脱着可能とし、清掃時には脱着孔を経て散水パイプを一側方に引き抜いて単体で清掃可能としている。
特許第5300682号明細書
サイドフレームはトラックフレームを構成する重要な骨格部材であることから、十分な強度が要求されている。特許文献1に記載のハンドガイドローラでは、このサイドフレームに脱着孔を形成しているが、脱着孔を拡大するほど脱着等のための散水パイプへのアクセスが容易になる反面、サイドフレームの強度が低下してしまう。よって、所期のサイドフレームの強度を確保するために脱着孔をそれほど拡大できず、より保守に適したメンテナンス構造が要望されていた。
また、このように脱着孔は散水パイプの脱着を想定したものであることから、脱着孔を介してトラックフレーム内を視認できる余地はほとんどない。例えば散水の開始及び中止は散水タンクに設けられたコックを操作することにより行われ、その際に実際に散水パイプからの散水状態を目視で確認する必要があるが、上記のように脱着孔が小であるため確認不能である。このため、特許文献1の技術では、転圧輪の外周面を目視して、水の付着具合から間接的に散水量を判断するしかなく、この点でも改良の余地があった。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、サイドフレームの強度を確保した上で、トラックフレーム内に搭載した散水パイプを含む各種機器類の保守を容易に実施することができるハンドガイドローラを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のハンドガイドローラは、左右一対のサイドフレームをクロスメンバにより連結してなり、前後一対の転圧輪を支持したトラックフレームと、トラックフレーム上に支持され、転圧輪を回転駆動するための動力源及び散水タンクを搭載するユニットフレームと、ユニットフレームに配設されて各転圧輪の上方にそれぞれ位置する前後一対のホルダ部材と、各ホルダ部材に対してそれぞれ一側方より脱着可能に取り付けられ、各ホルダ部材への取付状態において左右方向に延設されると共に、ホルダ部材を介して散水タンクから供給される水を転圧輪の外周面に散水する前後一対の散水パイプと、一側方に相当する側のサイドフレームの上縁が前側の散水パイプから後側の散水パイプまでに亘る領域で散水パイプの外側面の最下部よりも下方位置まで低められることにより、上縁とユニットフレームの下面との間に形成された開口部とを備えたことを特徴とする。
本発明のハンドガイドローラによれば、散水パイプが脱着される一側方に相当する側のサイドフレームの上縁が前側の散水パイプから後側の散水パイプまでに亘る領域で低められて開口部が形成されているため、その開口部を経て散水パイプを脱着して清掃等を容易に実施できる。そして、例えばサイドフレームに脱着孔を貫設した特許文献1の技術等に比較して、サイドフレームの上縁を前側の散水パイプから後側の散水パイプまでに亘る領域で低めた場合にはサイドフレームの強度がそれほど低下しないことから、サイドフレームの強度を確保した上で開口部を拡大可能となる。結果として、開口部を経て散水パイプに容易にアクセスできると共に、トラックフレーム内に搭載した他の各種機器類の保守についても容易に実施することができる。
実施形態のメンテナンス構造を適用したハンドガイドローラを示す斜視図である。 ハンドガイドローラを示す左側面図である。 ハンドガイドローラを示す右側面図である。 ハンドガイドローラを示す正面図である。 トラックフレーム内の構成を示す図2のV-V線断面図である。 散水パイプ全体の取付状態を示す図5のVI-VI線断面図である。 図6のA部詳細図である。 ノズルホルダへの散水ノズルの保持状態を示す図7のVIII-VIII線断面図である。 ノズルホルダのホース接続部材を示す図6のIX-IX線断面図である。 開口部を経て散水パイプを左側方に引き抜いた状態を示す説明図である。
以下、本発明を具体化したハンドガイドローラの一実施形態を説明する。
図1は本実施形態のメンテナンス構造を適用したハンドガイドローラを示す斜視図、図2はハンドガイドローラを示す左側面図、図3はハンドガイドローラを示す右側面図、図4はハンドガイドローラを示す正面図、図5はトラックフレーム内の構成を示す図2のV-V線断面図である。以下の説明では、ハンドガイドローラを基準として前後、左右及び上下の各方向を規定する。
全体としてハンドガイドローラ1(以下の説明では車両と称することもある)は、トラックフレーム2の上方に防振ゴム3を介してエンジンフレーム4(ユニットフレーム)を支持して構成されている。トラックフレーム2は、鋼板からなる左右一対のサイドフレーム5l,5rを前部、中央部及び後部クロスメンバ6〜8によりそれぞれ連結してなり、これらのサイドフレーム5l,5r間に前後一対の転圧輪9が支持されて図示しない油圧モータで回転駆動されるようになっている。
図4,5に示すように、前部クロスメンバ6上及び後部クロスメンバ8上の左右位置にはそれぞれブラケット10が配設され、各ブラケット10は各クロスメンバ6,8の上面及びサイドフレーム5l,5rの内側面に溶接されている。これらのブラケット10上に鋼板からなるエンジンフレーム4が配設され、エンジンフレーム4の下面には、トラックフレーム2側のブラケット10とそれぞれ相対向するようにブラケット11が組み付けられている。相対向するブラケット10,11の間にはそれぞれ防振ゴム3が介装され、各防振ゴム3はナット12でブラケット10,11に締結されている。これによりトラックフレーム2上に防振ゴム3を介してエンジンフレーム4が弾性をもって支持されている。
エンジンフレーム4上には、エンジン14(動力源)や補機類15、エンジン14の駆動により上記油圧モータに作動油を供給する油圧ポンプを含むハイドロスタティックトランスミッション( Hydro Static Transmission:以下、HSTという)システム16、HSTシステム16の作動油タンク17、後述する散水パイプ34に供給する水を貯留した散水タンク18等が搭載されている。なお、19は運搬用の吊りフックである。
図5に示すように、中央部クロスメンバ7は骨格部材としてトラックフレーム2の一部を構成すると共に、起振装置21のケーシングとしても機能している。中央部クロスメンバ7は左右方向に延びる円筒状をなし、その内部に偏芯ウエイトを備えた起振軸22(図5に破線で示す)が回転可能に支持されている。
起振軸22の右端は中央部クロスメンバ7から右側方に突出して被動プーリ23が取り付けられ、図示はしないが、この被動プーリ23は電磁クラッチを介してエンジン14の出力軸と接続されている。締固め作業中において作業者のスイッチ操作により電磁クラッチが接続されると、エンジン14の駆動により被動プーリ23と共に起振軸22が回転し、その偏芯ウエイトによりトラックフレーム2全体が加振されて、転圧輪9を振動させながら路面の転圧が行われる。
また、図2,3,5に示すように、エンジンフレーム4の下面後部には一対のブラケット24が溶接され、これらのブラケット24に操舵桿25の基端が傾動ピン26により連結されている。操舵桿25は傾動ピン26を中心として、先端を後方に向けた作業位置(図3に実線で示す)と、先端を上方に向けた格納位置(図3に仮想線で示す)との間で傾動可能であると共に、図示しないロック機構により、これらの作業位置及び格納位置で任意に保持されるようになっている。ハンドガイドローラ1の保管時や運搬時には、操舵桿25が格納位置に切り換えられて省スペースが図られる。
操舵桿25の先端には操作ボックス27が設けられ、この操作ボックス27は、ハンドガイドローラ1を運転操作するための各種機能部品、例えば前後進レバー28やアクセルレバー29、操舵ハンドル30、キースイッチ31や警告灯類32が備えられている。締固め作業中の操舵桿25は作業位置に切り換えられ、作業者は前後進レバー28やアクセルレバー29を操作しながら、操舵ハンドル30を左右に操作して車両1の進路を変更する。
図2,5に示すように、トラックフレーム2内において前側の転圧輪9の直上よりも若干後方位置、及び後側の転圧輪9の直上よりも若干前方位置には、それぞれ転圧輪9の軸線に沿って左右方向に散水パイプ34が延設されている。これらの散水パイプ34は散水ホース35を介して散水タンク18の下側に設けられたコック36と接続され、後述するようにコック36の開弁時には、散水タンク18内の水が散水パイプ34の多数の散水孔34a(図7,9に示す)から転圧輪9の外周面に散水される。そして、これらの散水パイプ34は、散水孔34aの目詰まりを防止する清掃の際に左側方に引き抜き可能となっており、その脱着機構については後述する。
図1,4に示すように、前部の転圧輪9の前側位置にはスクレーパ37が取り付けられ、転圧輪の外周面に付着した泥等を掻き落とし可能になっている。また図示はしないが、後部の転圧輪、及び前後の転圧輪の間にも同様のスクレーパが設けられている。
一方、本実施形態のハンドガイドローラ1は、転圧した路面の締固め度を評価・表示する評価装置を備えている。評価装置の原理は、例えば特許第3908031号明細書等に開示されているため、詳細は説明しないが、締固め作業中の転圧輪9の振動加速度に含まれる振動数成分と締固め度との間に相関関係が成立する点に着目し、転圧輪9の振動加速度から周波数スペクトル解析により定量的な乱れ率を算出し、予め実験により取得した乱れ率と締固め度との関係に基づき、算出した乱れ率から路面の締固め度を評価・表示するものである。
そのために評価装置は、振動加速度を検出する加速度センサ38、及び振動加速度に基づき締固め度を導出して表示する表示ボックスから構成され、両者は信号線により相互に接続されている。図示はしないが、例えば表示ボックスは作業者の視認性を考慮して散水タンク18の上部等に設置され、図5に示すように、加速度センサ38は起振軸22を内蔵した中央部クロスメンバ7上に設置されている。
次いで、上記した散水パイプ34を脱着するための機構について説明する。なお、この脱着機構については、特許文献1として挙げた特許第5300682号明細書に開示されているため、ここでは概略構成の説明にとどめる。
図6は散水パイプ34全体の取付状態を示す図5のVI-VI線断面図、図7は図6のA部詳細図、図8はノズルホルダへの散水ノズルの保持状態を示す図7のVIII-VIII線断面図、図9はノズルホルダのホース接続部材を示す図6のIX-IX線断面図、図10は開口部を経て散水パイプ34を左側方に引き抜いた状態を示す説明図である。以下の説明では、前側の散水パイプ34について述べるが、後側も全く同様の構成である。
図6〜9に示すように、エンジンフレーム4の下面の所定位置(各転圧輪9の上方位置に相当)には鋼板を折曲形成したノズルホルダ40(ホルダ部材)が固定され、このノズルホルダ40は側面視で下方に開口する断面形状をなして車両1の左右方向に延設されている。ノズルホルダ40内の左右方向の中央位置にはパイプ状をなすホース接続部材41が配設されてホースバンド42により締結・保持されており、ホース接続部材41の外周面に固定されたニップル43はノズルホルダ40外に突出して上記した散水ホース35の一端が接続されている。
図6,7に示すように、散水パイプ34は左右方向に延びる筒状をなしてノズルホルダ40内に左方から挿入され、ノズルホルダ40の弾性により前後から挟まれて左方への離脱を防止されている。散水パイプ34の左端には直角に屈曲した形状をなす把持部34cが設けられ、ノズルホルダ40への取付状態において把持部34cは下方に向けられている。散水パイプ34はノズルホルダ40の弾性で保持されているだけのため、その弾性に抗して左方に離脱可能であると共に、ノズルホルダ40内で軸線を中心とした回転操作により把持部34cの角度を任意に変更可能となっている。
図9に示すように、ノズルホルダ40内において散水パイプ34の中央はホース接続部材41内に挿入されており、その挿入箇所に貫設された連通孔34dを介して内部を散水ホース35側と連通させている。図7に示すように、散水パイプ34には長手方向に所定間隔をおいて多数の散水孔34aが貫設され、これらの散水孔34aは下方に位置する転圧輪9の外周面に指向している。従って、締固め作業中にコック36が開弁されると、散水タンク18内の水が重力により散水ホース35からホース接続部材41を経て散水パイプ34内に導入され、各散水孔34aから対応する転圧輪9の外周面に散水されて舗装材の付着防止が図られる。
清掃等のための散水パイプ34の脱着は、以下の手順で実施される。その取外しは、まず散水パイプ34の把持部34cを把持して左方に引く。ノズルホルダ40内においてホース接続部材41内から散水パイプ34が離脱し、そのまま継続して把持部34cを引くと、ノズルホルダ40から散水パイプ34全体を引き抜いて単体で清掃可能となる。
また散水パイプ34の取付は、まず把持部34cを下方に向けた姿勢で散水パイプ34を持ち、その右端をノズルホルダ40の左端に挿入する。そのまま継続して挿入すると、ノズルホルダ40内において散水パイプ34がホース接続部材41内に挿入され、散水パイプ34全体がノズルホルダ40内に配置されて取付が完了する。
図2,7に示すように、左側のサイドフレーム5lは散水パイプ34の把持部34cの左側に近接して位置し、その上縁45は、前後の散水パイプ34を基準として所定の形状となるように高さ設定されている。詳しく述べると、全体としてサイドフレーム5lの上縁45は、その前部45a及び後部45bに比較して前後の散水パイプ34と対応する中央部45cが低く設定されており、この低められた中央部45cとエンジンフレーム4の下面(左側縁とも表現できる)との間を開口部46としている。
サイドフレーム5lの上縁の前部45a及び後部45bは、共にエンジンフレーム4の下面とほぼ等しい高さに設定され、これにより強度確保のために可能な限りサイドフレーム5lの面積が増大されている。これらの前部45a及び後部45bから下方への傾斜部分を介して上記した中央部45cが水平に形成されており、この中央部45cの領域は、前側の散水パイプ34よりも若干前方位置から後側の散水パイプ34よりも若干後方位置までに亘っている。上縁45の中央部45cの高さは、散水パイプ34の外周面(外側面)の下側部分(最下部)よりも下方に位置し、且つ下方に屈曲した把持部34cの下端(最下部)よりも上方に位置している。
ここで重要な点は、サイドフレームに脱着孔を貫設した特許文献1の技術とは相違し、本実施形態の開口部46は、サイドフレーム5lの上縁45を低めることにより形成されている点である。即ち、脱着孔を貫設した場合に比較して、上縁45を低めた場合はサイドフレーム5lの強度がそれほど低下しないことから、トラックフレーム2を構成する骨格部材としてサイドフレーム5lを何ら問題なく機能させることができる。
そして、このようにしてサイドフレーム5lの上縁45に開口部46が形成され、この開口部46を介して外部よりトラックフレーム2内へのアクセス及び目視が可能となっている。詳しくは、前後の散水パイプに対応して脱着孔を貫設した特許文献1の技術に対し、本実施形態の開口部46は、前後の散水パイプ34に対応する領域だけでなく、その間の領域をも含んだ格段に広いものとなっている。
しかも、開口部46の幅(前後方向と直交する方向の幅)は、図7に示す左側方から見た上下幅Lにとどまらず、より広い幅L’を有している。即ち、本実施形態では、サイドフレーム5lの上縁45を低めて開口部46を形成し、且つエンジンフレーム4の左側縁とサイドフレーム5lの内側面との間に左右方向の間隙を形成している。このため、この左右方向の間隙も開口部46の幅を拡張するために役立ち、エンジンフレーム4の下面左側縁とサイドフレーム5lの上縁45の中央部45cとの間には、幅L’を有する極めて広い開口部46が形成されている。結果として開口部46は上方斜め左側方に開口し、この開口部46を介して散水パイプ34の把持部34c等の各種機器類が上方斜め左側方に向けて露出している。
例えば、締め固め作業中に散水を開始すべく散水タンク18のコック36を開弁したとき、広い開口部46を介して前後の散水パイプ34からの散水状態を直接的に目視でき、正常に散水しているか否かの確認、或いは散水量の調整等を容易に実施することができる。また、広い開口部46を介してトラックフレーム2内にアクセス可能なため、例えば転圧輪9の外周面の清掃、スクレーパの清掃、さらには中央部クロスメンバ7上に設置された加速度センサ38の点検及び清掃等の種々の保守を容易に実施することができる。当然であるが、散水パイプ34の脱着の際にも、広い開口部46を介して把持部34cを容易に把持して脱着操作を行うことができる。
一方、上記した散水パイプ34の把持部34cを基準としたサイドフレーム5lの上縁45の中央部45cの高さ設定は、以下のような利点を奏する。
まず、ノズルホルダ40から散水パイプ34を取外す際には、図7の仮想線及び図10に示すように、軸線を中心として散水パイプ34を回転させて、その把持部34cを水平方向(前または後)に向ける。これにより散水パイプ34の本体のみならず、その把持部34cもサイドフレーム5lの上縁45の中央部45cよりも上方位置となり、そのまま開口部46を経て散水パイプ34を外部に引き抜くことができる。
また、清掃後の取付は逆の手順を辿ればよく、まず把持部34cを水平方向に向けた姿勢で開口部46を経て散水パイプ34をノズルホルダ40内に挿入する。挿入後に把持部34cを下方に向けると、把持部34cの下端はサイドフレーム5lの上縁45の中央部45cよりも下方位置となり、元の取付状態に復帰する。以上のように、散水パイプ34の脱着操作は何ら支障なく実施できる。
一方、ノズルホルダ40内で散水パイプ34は弾性を受けて保持されているものの、例えば起振装置21による振動等の何らかの要因により、散水パイプ34がノズルホルダ40から引き抜き方向に移動してしまう場合もあり得る。このときの散水パイプ34は把持部34cの重量により図7に実線で示す姿勢を保ったまま左側方に移動するが、把持部34cの下端がサイドフレーム5lの上縁45の中央部45cよりも下方位置にあるため、把持部34cがサイドフレーム5lの内側面に当接した時点で散水パイプ34の移動が規制される。よって、締固め作業中の散水パイプ34の脱落や破損を防止することができる。
また、このときの散水パイプ34の左側方への移動量は僅かである。このため、例えば散水パイプ34の連通孔34dを軸線方向に延長(ホース接続部材41の左右長さの範囲内で)すれば散水を継続して行うことができ、散水の中断による路面品質への悪影響を未然に回避することができる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、転圧輪9を加振する起振装置21を備えると共に、重力を利用して散水パイプ34に水を供給する落下式の散水装置を備えたハンドガイドローラ1として構成したが、これに限るものではない。例えば、起振装置21を省略したり、電動ポンプを用いて散水パイプ34に水を供給したりしてもよい。
また上記実施形態では、散水パイプ34を左側方に脱着可能なようにノズルホルダ40を構成すると共に、これに対応して左側のサイドフレーム5lに開口部46を形成したが、これに限るものではない。例えば、他の形式の脱着機構を採用してもよいし、散水パイプ34を右側方に脱着可能としたり、左右両側方に脱着可能としたりし、それに対応して右側のサイドフレーム5r、或いは左右両側のサイドフレーム5l,5rに開口部46を形成してもよい。
また上記実施形態では、前後の散水パイプ34に対応する領域だけでなく、その間の領域をも含むように開口部46を形成したが、これに限るものではない。例えばサイドフレーム5lの上縁45の各散水パイプ34と対応する領域をそれぞれ低めることにより、前後の散水パイプ34に対応して前後一対の開口部46を形成してもよい。この場合であっても、脱着孔を貫設した場合に比較してサイドフレーム5lの強度低下を抑制できるため、トラックフレーム2内の各種機器類の保守のために開口部46を拡大することができる。
2 トラックフレーム
4 エンジンフレーム(ユニットフレーム)
5l,5r サイドフレーム
6〜8 クロスメンバ
9 転圧輪
14 エンジン(動力源)
18 散水タンク
34 散水パイプ
34c 把持部
40 ノズルホルダ(ホルダ部材)
45 上縁
45c 中央部(低められた領域)
46 開口部

Claims (3)

  1. 左右一対のサイドフレームをクロスメンバにより連結してなり、前後一対の転圧輪を支持したトラックフレームと、
    前記トラックフレーム上に支持され、前記転圧輪を回転駆動するための動力源及び散水タンクを搭載するユニットフレームと、
    前記ユニットフレームに配設されて前記各転圧輪の上方にそれぞれ位置する前後一対のホルダ部材と、
    前記各ホルダ部材に対してそれぞれ一側方より脱着可能に取り付けられ、前記各ホルダ部材への取付状態において左右方向に延設されると共に、前記ホルダ部材を介して前記散水タンクから供給される水を前記転圧輪の外周面に散水する前後一対の散水パイプと、
    前記一側方に相当する側の前記サイドフレームの上縁が前側の散水パイプから後側の散水パイプまでに亘る領域で前記散水パイプの外側面の最下部よりも下方位置まで低められることにより、該上縁と前記ユニットフレームの下面との間に形成された開口部と
    を備えたことを特徴とするハンドガイドローラ。
  2. 前記各散水パイプは、前記一側方に相当する側の端部にそれぞれ把持部が屈曲形成され、
    前記把持部は、前記ホルダ部材への取付状態下方に屈曲さると共に任意に角度変更可能とされ
    前記一側方に相当する側のサイドフレームの上縁の低められた領域は、前記取付状態で前記散水パイプの下方に屈曲した前記把持部の最下部よりも上方に位置している
    ことを特徴とする請求項1に記載のハンドガイドローラ。
  3. 前記一側方に相当する側のサイドフレームの上縁の低められた領域と該一側方に相当する側の前記ユニットフレームの側縁との間には左右方向に間隙が形成され、
    前記開口部は、前記ユニットフレームの下面側縁と前記サイドフレームの上縁の低められた領域との間に形成されて上方斜め一側方に開口している
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のハンドガイドローラ。
JP2015100205A 2015-05-15 2015-05-15 ハンドガイドローラ Active JP6382152B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015100205A JP6382152B2 (ja) 2015-05-15 2015-05-15 ハンドガイドローラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015100205A JP6382152B2 (ja) 2015-05-15 2015-05-15 ハンドガイドローラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016216940A JP2016216940A (ja) 2016-12-22
JP6382152B2 true JP6382152B2 (ja) 2018-08-29

Family

ID=57580198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015100205A Active JP6382152B2 (ja) 2015-05-15 2015-05-15 ハンドガイドローラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6382152B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6208387B1 (ja) * 2017-01-25 2017-10-04 Saran株式会社 振動ローラ装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53144204U (ja) * 1977-04-20 1978-11-14
JPH11200312A (ja) * 1998-01-09 1999-07-27 Howa Mach Ltd 転圧車両
JP4723928B2 (ja) * 2005-06-23 2011-07-13 酒井重工業株式会社 ハンドガイドローラ
JP3131344U (ja) * 2006-12-25 2007-05-10 三笠産業株式会社 締固めローラのドラム支持構造
JP5300682B2 (ja) * 2009-10-13 2013-09-25 株式会社日立建機カミーノ ハンドガイドローラの散水装置
US9593453B2 (en) * 2015-03-27 2017-03-14 Wacker Neuson Production Americas Llc Walk-behind compaction roller incorporating noise reduction measures

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016216940A (ja) 2016-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5704662B2 (ja) 転圧車両
JP6340068B2 (ja) 油圧ショベル
JP2008133715A (ja) 下水道網を清浄する可動ユニット
JP6382152B2 (ja) ハンドガイドローラ
JP5016573B2 (ja) ローダ作業機
KR20170099799A (ko) 하수관 장애물 제거시스템
CN101429748B (zh) 压路机的重量装置
JP2010059734A5 (ja)
JP6752248B2 (ja) 作業車両
JP3270746B2 (ja) 振動締固め機の散水装置
JPH10245863A (ja) 掘削転圧作業機
JP2014198934A (ja) 作業機のホースガイド構造
JP2017072025A (ja) 油圧ショベル
KR101935138B1 (ko) 하수도 비굴착 로봇 부분보수 공법
JP5300682B2 (ja) ハンドガイドローラの散水装置
JP2001132006A (ja) ローダ作業機
JP2006274597A (ja) 旋回作業機におけるロータリジョイントの取付構造
JP4236609B2 (ja) 旋回作業機におけるロータリジョイントの取付構造
JP2005313836A (ja) 作業機における転輪の取付構造
JP2004346900A (ja) 建設機械及び自走式リサイクル機械のオイルドレン装置、並びに建設機械及び自走式リサイクル機械
JP7345536B2 (ja) 作業機械
JPWO2014181392A1 (ja) 作業車両
JPH06193011A (ja) 振動締固め機
CN210395494U (zh) 一种基于特定危险区域行人侦测技术的挖掘机
JP2003003416A (ja) 転圧機械

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6382152

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250