JP2021054538A - 原稿検査装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 複数シートの原稿において、エラーが発生しているシートをユーザーが簡単に特定できる原稿検査装置を得る。【解決手段】 排出トレイ２０には、画像読取装置２から原稿が排出されるとともに、プリント装置１からプリント用紙が排出される。コントローラー３３は、画像読取装置２によりシートごとに読み取られた原稿画像の検査を実行し、原稿画像の検査においてエラーを検出した場合、プリント装置１を制御して、エラーを検出したシートの直前または直後に、プリント用紙を間紙として挿入させる。【選択図】 図２

Description

本発明は、原稿検査装置に関するものである。

ある検査システムでは、ＯＣＲ装置は、帳票における所定のＯＣＲエリアを読み取り、読み取った画像に対して文字認識を実行し、制御装置は、その文字認識の結果の正当性を検証し、検証結果に基づき、エラーリストをプリント装置でプリントする（例えば特許文献１参照）。

特開２００１−２８３１５１号公報

しかしながら、上述のシステムでは、原稿のシート数が多い場合、エラーリストに基づいて、エラーが発生しているシートを原稿の束において特定するために手間がかかってしまう。

本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、複数シートの原稿において、エラーが発生しているシートをユーザーが簡単に特定できる原稿検査装置を得ることを目的とする。

本発明に係る原稿検査装置は、複数シートの原稿から原稿画像を１シートずつ読み取る画像読取装置と、プリント装置と、前記画像読取装置から排出される前記原稿および前記プリント装置から排出されるプリント用紙の排出先としての排出トレイと、前記原稿画像の検査を実行し、前記原稿画像の検査においてエラーを検出した場合、前記プリント装置を制御して、前記エラーを検出したシートの直前または直後に、前記プリント用紙を間紙として挿入させるコントローラーとを備える。

本発明によれば、複数シートの原稿において、エラーが発生しているシートをユーザーが簡単に特定できる原稿検査装置が得られる。

本発明の上記又は他の目的、特徴および優位性は、添付の図面とともに以下の詳細な説明から更に明らかになる。

図１は、本発明の実施の形態に係る原稿検査装置の内部構成の一例を示す側面図である。 図２は、図１に示す原稿検査装置の構成を示すブロック図である。 図３は、図１および図２に示す原稿検査装置において排出される原稿およびプリント用紙について説明する図である（１／２）。 図４は、図１および図２に示す原稿検査装置において排出される原稿およびプリント用紙について説明する図である（２／２）。 図５は、図１および図２に示す原稿検査装置の動作を説明するフローチャートである。

以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。

図１は、本発明の実施の形態に係る原稿検査装置の内部構成の一例を示す側面図である。図１に示す原稿検査装置は、互いに接続された、プリント装置１および画像読取装置２を備える。

プリント装置１は、プリント用紙を搬送し、電子写真方式でプリント用紙に各種画像をプリントし、プリント後のプリント用紙を排出する。

プリント装置１は、感光体ドラム１１、露光装置１２、現像装置１３、給紙カセット１４、給紙ローラー１５、搬送ローラー１６、転写ローラー１７、定着器１８、および搬送ローラー１９を備える。

露光装置１２は、感光体ドラム１１へレーザー光を走査しつつ照射して静電潜像を形成する装置である。レーザー光は、感光体ドラム１１の回転方向（副走査方向）に垂直な方向（主走査方向）に走査される。露光装置１２は、レーザー光の光源であるレーザーダイオード、およびそのレーザー光を感光体ドラム１へ導く光学素子（レンズ、ミラー、ポリゴンミラーなど）を含むレーザースキャニングユニットを有する。

さらに、感光体ドラム１１の周囲には、帯電器、クリーニング装置、除電器などが配置されている。クリーニング装置は、転写後に感光体ドラム１１上の残留トナーを除去し、除電器は、転写後に感光体ドラム１１を除電する。

現像装置１３は、トナーが充填されたトナーカートリッジと、トナーカートリッジ内のトナーホッパーから搬送されてくるトナーを感光体ドラム１１の静電潜像へ付着させて、トナー画像を形成する。

給紙カセット１４は、プリント用紙を収容し、例えば、図示せぬリフト板でプリント用紙を押し上げて給紙ローラー１５に当接させる。給紙ローラー１５は、プリント用紙を１枚ずつ搬送路上に給紙する。

転写ローラー１７は、給紙ローラー１５および搬送ローラー１６で搬送されてくるプリント用紙シートを感光体ドラム１１に接触させ、トナー画像をプリント用紙に転写する。トナー画像を転写されたプリント用紙は、定着器１８へ搬送され、トナー画像がプリント用紙へ定着される。そして、定着器１８でトナー画像が定着されたプリント用紙は、搬送ローラー１９によって、排出口２０ａを介して排出トレイ２０に排出される。

排出トレイ２０は、プリント装置１から排出されるプリント用紙の排出先および画像読取装置２から排出される原稿の排出先としての共通の排出トレイである。この実施の形態では、プリント装置１の筐体上面に、画像読取装置２が配置されており、さらに、プリント装置１の筐体上面に排出トレイ２０が形成されている。

画像読取装置２は、複数シートの原稿から原稿画像を１シートずつ光学的に読み取る。画像読取装置２は、原稿トレイ２１、搬送ローラー２２、画像読取部２３、および搬送ローラー２４を備える。

搬送ローラー２２は、原稿トレイ２１に載置された原稿を１シートずつ搬送する。画像読取部２３は、搬送ローラー２２で搬送されてきた原稿に光を照射して、原稿からの反射光を光学センサーで検出し、原稿画像の画像データを生成する。搬送ローラー２４は、画像読取部２３の下流側に配置され、画像読取後の原稿を排出口２０ｂを介して排出トレイ２０へ排出する。なお、原稿の排出口２０ｂは、プリント用紙の排出口２０ａより高い位置に配置されている。

図２は、図１に示す原稿検査装置の構成を示すブロック図である。

図２に示すように、当該原稿検査装置は、さらに、通信装置３１、操作パネル３２、およびコントローラー３３を備える。

通信装置３１は、外部装置とのデータ通信を行う装置である。通信装置３１は、周辺機器インターフェイス、ネットワークインターフェイスなどである。操作パネル３２は、当該原稿検査装置の筐体表面に配置され、ユーザーに各種情報を表示する表示装置３２ａおよびユーザー操作を検出する入力装置３２ｂを備える。例えば、表示装置３２ａは、液晶ディスプレイなどを備え、入力装置３２ｂは、タッチパネル、ハードキーなどを備える。

コントローラー３３は、コンピューター、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）などといったプロセッサーを備え、そのプロセッサーでソフトウェア処理および／またはハードウェア処理を行うことで、プリント装置１、画像読取装置２などを制御して、原稿検査を行う。

具体的には、コントローラー３３は、画像読取装置２から原稿画像の画像データを取得し、原稿画像の検査を実行し、原稿画像の検査においてエラーを検出した場合、プリント装置１を制御して、そのエラーを検出したシートの直前または直後に、プリント用紙を間紙として挿入させる。

例えば、検査において、コントローラー３３は、原稿画像の所定領域に対して文字認識処理を実行し、その所定領域から文字が得られるか否かを判定し、その所定領域から文字が得られない場合、当該原稿画像にエラーがあると判定する。例えば、原稿における署名欄や押印欄が上述の所定領域とされ、文字が得られない場合、原稿における署名欄や押印欄に署名や押印がないと判定され、当該原稿画像にエラーがあると判定される。

図３は、図１および図２に示す原稿検査装置において排出される原稿およびプリント用紙について説明する図である（１／２）。図４は、図１および図２に示す原稿検査装置において排出される原稿およびプリント用紙について説明する図である（２／２）。

また、この実施の形態では、例えば図３に示すように、コントローラー３３は、（ａ）画像読取装置２の搬送ローラー２４で、エラーを検出したシート１０１−ｉの後端部（またはエラーを検出したシートの次のシートの後端部）をニップした状態で当該シート１０１−ｉの搬送を停止し、（ｂ）プリント装置１に、間紙としてのプリント用紙１０２を排出させ、（ｃ）間紙としてのプリント用紙１０２の排出後に、画像読取装置２に当該シート１０１−ｉの搬送を再開させ、そのシート１０１−ｉを排出させる。なお、間紙としてのプリント用紙１０２は、検査開始時に、搬送路上の所定位置（転写位置の直前、排出口２０ａの直前など）まで予め搬送しておいてもよい。

さらに、この実施の形態では、例えば図４に示すように、排出トレイ２０の幅方向（原稿１０１−ｉおよびプリント用紙１０２の排出方向に対して垂直な方向）において、原稿１０１−ｉのエッジ（排出方向に略平行なエッジ）とプリント用紙１０２のエッジ（排出方向に略平行なエッジ）とが互いに異なる位置になるように、原稿１０１−ｉおよびプリント用紙１０２が、それぞれ排出される。つまり、原稿１０１−ｉおよびプリント用紙１０２がそのように排出されるように、排出口２０ａ，２０ｂが形成されている。

この実施の形態では、原稿１０１−ｉのサイズとプリント用紙１０２のサイズが互いに同一であり、原稿１０１−ｉの中心とプリント用紙１０２の中心とが互いに異なる位置となるように、原稿１０１−ｉおよびプリント用紙１０２が排出される。なお、間紙としてのプリント用紙１０２は、原稿１０１−ｉより大きいサイズを有していてもよい。

なお、コントローラー３３は、原稿画像の検査においてエラーを検出した場合、プリント装置１に、そのエラーの説明（エラーの発生箇所、エラー内容など）を、間紙としてのプリント用紙１０２にプリントさせるようにしてもよい。

次に、上記原稿検査装置の動作について説明する。図５は、図１および図２に示す原稿検査装置の動作を説明するフローチャートである。

ユーザーは、原稿トレイ２１に原稿の複数シート１０１−１〜１０１−Ｎ（Ｎ＞１）を載置し、操作パネル３２の入力装置３２ｂに対して所定のユーザー操作を行い、載置した原稿の検査を当該原稿検査装置に実行させる。

コントローラー３３は、そのユーザー操作を入力装置３２ｂで検出すると、原稿検査を以下のように実行する。

コントローラー３３は、画像読取装置２に、１シートずつ順番に、原稿のシート１０１−ｉの搬送、および原稿のシート１０１−ｉの原稿画像の画像読取を実行させて、原稿画像の画像データを取得し（ステップＳ１）、原稿画像におけるエラーの検出を試み、当該シート１０１−ｉについてエラーが検出されたか否かを判定する（ステップＳ２）。エラーが検出されなかった場合、コントローラー３３は、当該シート１０１−ｉの搬送を停止させずに、画像読取装置２から当該シート１０１−ｉを排出トレイ２０に排出させる（ステップＳ３）。

一方、当該シート１０１−ｉについてエラーが検出された場合、コントローラー３３は、例えば図３に示すように、画像読取装置２に、搬送ローラー２４で当該シート１０１−ｉの後端部をニップしたままで当該シート１０１−ｉの搬送を一時停止させる（ステップＳ５）。その状態で、コントローラー３３は、プリント装置１に、プリント用紙１０２を間紙として排出させる（ステップＳ６）。なお、この実施の形態では、原稿のシート１０１−１〜１０１−Ｎは、搬送停止されなければ、連続的に原稿トレイ２１から搬送される。つまり、所定間隔で、１つ前のシート１０１−（ｉ−１）が排出される前に当該シート１０１−ｉの搬送が開始される。

これにより、当該シート１０１−ｉの先端部が１つ前のシート１０１−（ｉ−１）の上面に接触していても、当該シート１０１−ｉの後端部は１つ前のシート１０１−（ｉ−１）の上面に接触していないため、間紙が、排出トレイ２０上の、１つ前のシート１０１−（ｉ−１）と当該シート１０１−ｉとの間に挿入される。

間紙としてのプリント用紙１０２が排出された後、コントローラー３３は、画像読取装置２に、当該シート１０１−ｉの搬送を再開させ、排出トレイ２０に排出させる（ステップＳ７）。ここでは、エラーの検出されたシート１０１−ｉは、間紙の上に排出される。

なお、コントローラー３３は、画像読取装置２に、エラーの検出されたシート１０１−ｉの搬送を停止させず排出させ、その次のシート１０１−（ｉ＋１）の搬送を停止し、間紙としてのプリント用紙１０２が排出された後、画像読取装置２に、そのシート１０１−（ｉ＋１）の搬送を再開させ、排出トレイ２０に排出させるようにしてもよい。その場合、間紙は、エラーの検出されたシート１０１−ｉの上に排出される。

そして、次のシート１０１−（ｉ＋１）がある場合（ステップＳ４）、次のシート１０１−（ｉ＋１）の画像読取などが同様に実行され、次のシートがない場合には、コントローラー３３は、原稿検査を終了する。

以上のように、上記実施の形態によれば、排出トレイ２０には、画像読取装置２から原稿が排出されるとともに、プリント装置１からプリント用紙が排出される。コントローラー３３は、画像読取装置２によりシートごとに読み取られた原稿画像の検査を実行し、原稿画像の検査においてエラーを検出した場合、プリント装置１を制御して、エラーを検出したシートの直前または直後に、プリント用紙を間紙として挿入させる。

これにより、間紙によって、複数シートの原稿において、エラーが発生しているシートをユーザーが簡単に特定できる。

なお、上述の実施の形態に対する様々な変更および修正については、当業者には明らかである。そのような変更および修正は、その主題の趣旨および範囲から離れることなく、かつ、意図された利点を弱めることなく行われてもよい。つまり、そのような変更および修正が請求の範囲に含まれることを意図している。

例えば、上記実施の形態において、コントローラー３３は、原稿の一連のシート１０１−１〜１０１−Ｎについて発生したエラーのリストを表示装置３２ａに表示したり、プリント装置１でプリントしたり、通信装置３１で、所定のホスト装置に送信したりするようにしてもよい。

本発明は、例えば、原稿の検査に適用可能である。

１ プリント装置
２ 画像読取装置
２０ 排出トレイ
２０ａ，２０ｂ 排出口
３３ コントローラー

Claims (4)

1. 複数シートの原稿から原稿画像を１シートずつ読み取る画像読取装置と、
   プリント装置と、
   前記画像読取装置から排出される前記原稿および前記プリント装置から排出されるプリント用紙の排出先としての排出トレイと、
   前記原稿画像の検査を実行し、前記原稿画像の検査においてエラーを検出した場合、前記プリント装置を制御して、前記エラーを検出したシートの直前または直後に、前記プリント用紙を間紙として挿入させるコントローラーと、
   を備えることを特徴とする原稿検査装置。
2. 前記プリント装置は、前記プリント用紙の排出口を備え、
   前記画像読取装置は、画像読取部と、前記画像読取部の下流側の搬送ローラーと、前記原稿の排出口とを備え、
   前記原稿の排出口は、前記プリント用紙の排出口より高い位置に配置され、
   前記コントローラーは、（ａ）前記画像読取装置の前記搬送ローラーで、前記エラーを検出したシートの後端部、または前記エラーを検出したシートの次のシートの後端部をニップした状態で当該シートの搬送を停止し、（ｂ）前記プリント装置に、前記間紙としての前記プリント用紙を排出させ、（ｃ）前記間紙としての前記プリント用紙の排出後に、前記画像読取装置に前記シートの搬送を再開させ、前記シートを排出させること、
   を特徴とする請求項１記載の原稿検査装置。
3. 前記コントローラーは、前記原稿画像の検査においてエラーを検出した場合、前記プリント装置に、前記エラーの説明を、前記間紙としての前記プリント用紙にプリントさせることを特徴とする請求項１または請求項２記載の原稿検査装置。
4. 前記原稿および前記プリント用紙は、前記排出トレイの幅方向において前記原稿のエッジと前記プリント用紙のエッジとが互いに異なる位置になるように、排出されることを特徴とする請求項１から請求項３のうちのいずれか１項記載の原稿検査装置。

Images