JP6680065B2 - 画像形成システムおよび情報処理装置用プログラム - Google Patents

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Description

本発明は画像形成システムおよび情報処理装置用プログラムに関する。
画像形成装置により画像形成された用紙に対し、オフラインの後処理装置で用紙の断裁などの後処理をする場合、後処理装置において用紙の搬送方向に対する傾きの有無が検出される。用紙の傾きがある場合は、搬送路において用紙の傾きを補正することにより、用紙上の断裁される位置のずれなどの後処理における不具合の発生が防止される。
搬送時の用紙の傾きの有無は、たとえば次のように検出できることが知られている。すなわち、印刷データの各ページにレジストレーションマーク(以下、「レジマーク」と称する)を付加する。これにより、印刷データに基づき用紙に画像形成されたレジマークの位置に基づいて用紙の傾きの有無を検出できる。
しかし、用紙の傾きの有無を検出する際、すべての用紙についてレジマークを読み取ることで生産性が低下するという問題がある。
上記周知技術に関連し、レジマークを利用してシート材の紙継位置の調整をする従来技術としては下記特許文献1に記載されたものがある。すなわち、使用中の第1シートロールから未使用の第2シートロールへの紙継をする際、第1シートロール周面上の第1レジマークと第2シートロール周面上の第2レジマークの位置を一致させた状態で紙継をするために、双方のレジマークを検出する。走行する第1シートを、回転する第2シートロール周面に圧接して第2シートロール周面上の接着剤層で第1シートロールと接合させる圧接位置に、第1レジマークが到着するときの圧接位置からの第2レジマークずれ量を事前に算出する。そして、当該ずれ量がなくすように第2シートロールの周速を補正する。これにより、シート材の搬送速度を低下させずに、使用中のシートロールから新しいシートロールに適切に紙継できる。
特開2011−131947号公報
しかし、上記従来技術は、レジマークをシートロールの紙継のために利用している。したがって、後処理装置において用紙の傾きを検出する際、各用紙についてレジマークを読み取ることで生産性が低下するという上記問題を解決できない。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものである。すなわち、後処理装置において、生産性を低下させずに、用紙が傾くことによる後処理の不具合の発生を防止可能な画像形成システムを提供する。
本発明の上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)印刷設定および後処理設定を含む設定情報と、レジストレーションマークが付加されたページを示すレジストレーションマーク情報と、前記設定情報および前記レジストレーションマーク情報を包含する特定マーク、および所定の頻度で前記レジストレーションマークを付加した各ページの画像の印刷データと、を含む印刷ジョブを生成する印刷ジョブ生成部と、生成された前記印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送信部と、を有する情報処理装置と、前記印刷ジョブを受信する印刷ジョブ受信部と、受信された前記印刷ジョブにしたがい、前記印刷設定で、前記印刷データに基づく前記特定マークおよび各ページの画像を記録媒体に画像形成する画像形成部と、を有する画像形成装置と、記録媒体に画像形成された前記特定マークから前記設定情報および前記レジストレーションマーク情報を読み取る情報読取部と、読み取られた前記レジストレーションマーク情報に基づき前記レジストレーションマークが画像形成された記録媒体のページを特定するページ特定部と、特定された記録媒体のページから、画像形成された前記レジストレーションマークの位置を検知し、検知した前記レジストレーションマークの位置に基づいて、前記後処理設定による後処理の際に搬送される記録媒体のページごとの搬送方向に対する傾きの有無を検出する傾き検出部と、検出された前記傾きの有無を検出結果として前記情報処理装置に送信する検出結果送信部と、前記傾きがあることが検出された記録媒体のページについて前記後処理の前に前記傾きの補正をする傾き補正部と、を有する後処理装置と、を有し、前記情報処理装置は、前記後処理装置から前記検出結果を受信する検出結果受信部をさらに有し、前記印刷ジョブ生成部は、受信された前記検出結果に基づき、前記レジストレーションマークを付加するページの前記頻度を切り替えた前記印刷ジョブを生成する、画像形成システム。
(2)前記画像形成システムは、前記画像形成装置を複数有し、前記印刷ジョブ生成部は、前記検出結果が受信された後に前記印刷ジョブを送信する前記画像形成装置が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出されている記録媒体に画像形成した前記画像形成装置と同じであるときは、前記検出結果においていずれのページにも前記傾きがない場合は前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させ、いずれかのページに前記傾きがある場合は前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させた前記印刷ジョブを生成し、前記検出結果を受信した後に前記印刷ジョブを送信する前記画像形成装置が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出されている記録媒体に画像形成した前記画像形成装置と異なるときは、前記検出結果においていずれのページにも前記傾きがない場合は前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を変更せず、いずれかのページに前記傾きがある場合は前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させた前記印刷ジョブを生成する、上記(1)に記載の画像形成システム。
(3)前記情報処理装置は、記憶媒体の種類ごとに、前記後処理装置における前記傾きの発生しやすさを第1情報として記憶する第1記憶部をさらに有し、前記印刷ジョブ生成部は、前記第1記憶部に記憶された前記第1情報に基づき、前記印刷設定において設定される記録媒体の種類が、前記傾きが発生しやすい種類であると判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合には減少量を小さくし、かつ、前記印刷設定において設定される記録媒体の種類が、前記傾きが発生しにくい種類であると判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を小さくし、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合には減少量を大きくする第1処理をする、上記(2)に記載の画像形成システム。
(4)前記印刷ジョブ生成部は、前記印刷設定において設定される記録媒体の種類に基づき、前記後処理装置において搬送される記録媒体の搬送方向に対する筋目方向が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出された記録媒体の前記筋目方向と異なると判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、かつ、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合は減少量を小さくする第2処理をする、上記(2)または(3)に記載の画像形成システム。
(5)前記印刷ジョブ生成部は、前記印刷ジョブに含まれる前記印刷データに基づく画像が記録媒体に画像形成されることによる記録媒体へのページごとのトナーの付着量が最も大きいページの前記トナーの付着量が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出された記録媒体へのページごとのトナーの付着量が最も大きいページの前記トナーの付着量より大きいと判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、かつ、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合は減少量を小さくする第3処理をする、上記(2)〜(4)のいずれか一項に記載の画像形成システム。
(6)前記情報処理装置は、前記画像形成装置における記録媒体の排出口の排出条件を第2情報として記憶する第2記憶部をさらに有し、前記印刷ジョブ生成部は、前記第2記憶部に記憶された前記第2情報に基づき、前記印刷ジョブを送信する前記画像形成装置の記録媒体の排出口が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出された記録媒体に画像形成した画像形成装置の排出口の排出条件より悪いと判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、かつ、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合は減少量を小さくする第4処理をする、上記(2)〜(5)のいずれかに記載の画像形成システム。
(7)前記情報処理装置は、記憶媒体の種類ごとに、前記後処理装置における前記傾きの発生しやすさを第1情報として記憶し、かつ前記画像形成装置における記録媒体の排出口の排出条件を第2情報として記憶する記憶部をさらに有し、前記印刷ジョブ生成部は、前記記憶部に記憶された前記第1情報に基づき、前記印刷設定において設定される記録媒体の種類が、前記傾きが発生しやすい種類であると判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合には減少量を小さくし、かつ、前記印刷設定において設定される記録媒体の種類が、前記傾きが発生しにくい種類であると判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を小さくし、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合には減少量を大きくする第1処理をし、前記印刷設定において設定される記録媒体の種類に基づき、前記後処理装置において搬送される記録媒体の搬送方向に対する筋目方向が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出された記録媒体の前記筋目方向と異なると判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、かつ、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合は減少量を小さくする第2処理をし、前記印刷ジョブに含まれる前記印刷データに基づく画像が記録媒体に画像形成されることによる記録媒体へのページごとのトナーの付着量が最も大きいページの前記トナーの付着量が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出された記録媒体へのページごとのトナーの付着量が最も大きいページの前記トナーの付着量より大きいと判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、かつ、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合は減少量を小さくする第3処理をし、かつ、前記記憶部に記憶された前記第2情報に基づき、前記印刷ジョブを送信する前記画像形成装置の記録媒体の排出口が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出された記録媒体に画像形成した画像形成装置の排出口の排出条件より悪いと判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、かつ、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合は減少量を小さくする第4処理をし、前記第1処理、前記第2処理、前記第3処理、および前記第4処理おける増加量および減少量の変更量は、それぞれあらかじめ設定された重みづけがされた、上記(2)に記載の画像形成システム。
(8)前記画像形成システムは、前記後処理装置を複数有し、前記印刷ジョブ生成部は、前記検出結果が受信された後に前記印刷ジョブを送信する前記画像形成装置により画像形成される記録媒体の後処理をする前記後処理装置が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出された記録媒体の後処理をした前記後処理装置と同じであるときは、前記検出結果においていずれのページにも前記傾きがない場合は前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させ、いずれかのページに前記傾きがある場合は前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させた前記印刷ジョブを生成し、前記検出結果が受信された後に前記印刷ジョブを送信する前記画像形成装置により画像形成される記録媒体の後処理をする前記後処理装置が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出された記録媒体の後処理をした前記後処理装置と異なるときは、前記検出結果においていずれのページにも前記傾きがない場合は前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を変更せず、いずれかのページに前記傾きがある場合は前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させた前記印刷ジョブを生成する、上記(1)に記載の画像形成システム。
(9)前記印刷ジョブ生成部は、前記検出結果において前記傾きが検出された記録媒体が前記後処理装置により後処理された後の、同じ前記後処理装置への記録媒体の供給枚数があらかじめ設定された閾値を超えた場合は、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、かつ、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合は減少量を小さくする処理をする、上記(8)に記載の画像形成システム。
(10)印刷設定および後処理設定を含む設定情報と、レジストレーションマークが付加されたページを示すレジストレーションマーク情報と、前記設定情報および前記レジストレーションマーク情報を包含する特定マーク、および所定の頻度で前記レジストレーションマークを付加した各ページの画像の印刷データと、を含む印刷ジョブを生成する手順(a)と、生成された前記印刷ジョブを画像形成装置に送信することにより、前記画像形成装置に、前記印刷ジョブにしたがい、前記印刷設定で、前記印刷データに基づく前記特定マークおよび各ページの画像を記録媒体に画像形成させる手順(b)と、後処理装置により、記録媒体に画像形成された前記特定マークから前記設定情報および前記レジストレーションマーク情報が読み取られ、前記レジストレーションマーク情報に基づき前記レジストレーションマークが画像形成された記録媒体のページが特定され、特定された記録媒体のページから、画像形成された前記レジストレーションマークの位置が検知され、検知された前記レジストレーションマークの位置に基づいて、前記後処理設定による後処理の際に搬送される記録媒体のページごとの搬送方向に対する傾きの有無が検出されるとともに前記傾きが検出された記録媒体のページについて前記傾きが補正され、検出された前記傾きの有無を検出結果として受信する手順(c)と、受信した前記検出結果に基づき、前記レジストレーションマークを付加するページの前記頻度を切り替えた前記印刷ジョブを生成する手順(d)と、を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
後処理装置におけるレジマークを利用した用紙の傾きの有無の検出結果に基づいてレジマークを付加するページの頻度を切り替えることにより、生産性を低下させずに、用紙が傾くことによる後処理の不具合の発生を防止できる。
本発明の実施形態に係る画像形成システムの構成を示すブロック図である。 情報処理装置の構成を示すブロック図である。 プリンターの構成を示すブロック図である。 後処理装置の構成を示すブロック図である。 後処理の際の傾きの補正を説明するための説明図である。 後処理の際の傾きの補正の有無などによる総後処理時間の変化を説明するための説明図である。 情報処理装置、プリンター、および後処理装置相互における情報のやりとりを説明するための説明図である。 印刷設定と後処理条件との対応を説明するための説明図である。 傾きがあることが検出された場合の、検出結果に基づく、印刷設定と後処理条件との対応関係の更新を説明するための説明図である。 頻度の切り替えの基本遷移の説明図である。 検出結果の受信後にはじめて印刷ジョブが送信されるプリンターと、当該検出結果で傾きの有無が検出された用紙に画像形成したプリンターとの異同が考慮された、頻度の切り替えの遷移の説明図である。 頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量を変更するための要素についての説明図である。 用紙の種類に基づいて、頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量を変更する際の変更量の説明図である。 用紙の筋目方向に基づいて、頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量を変更する場合の変更量の説明図である。 用紙へのトナーの付着量に基づいて、頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量を変更する場合の変更量の説明図である。 プリンターの排紙口の条件に基づいて、頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量を変更する場合の変更量の説明図である。 検出結果の受信後にはじめて印刷ジョブが送信されるプリンターで画像形成される用紙の後処理をする後処理装置と、当該検出結果で傾きの有無を検出した後処理装置との異同が考慮された、頻度の切り替えの遷移の説明図である。 頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量を変動させるための要素についての説明図である。 累積給紙枚数が閾値を超えた場合に、頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量を変更する場合の変更量の説明図である。 後処理装置の動作を示すフローチャートである。 情報処理装置の動作を示すフローチャートである。 情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成システムおよび情報処理装置用プログラムについて詳細に説明する。
なお、明細書において、「ページ」とは、用紙のページのほか、画像データのページをも指すものとする。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成システムの構成を示すブロック図である。
画像形成システム100は、情報処理装置110、プリンター120、およびオフラインの後処理装置130を有する。プリンター120および後処理装置130の数は限定されない。画像形成システム100は、プリンター120および後処理装置130の少なくともいずれか一方を複数有し得る。
情報処理装置110と各プリンター120a、120b、120cとはネットワーク150を介して相互に通信可能に接続される。情報処理装置110と各後処理装置130a、130b、130cとはネットワーク160を介して相互に通信可能に接続される。各ネットワーク150、160は、イーサネット(登録商標)、FDDI(Fiber−Distributed Data Interface)などの規格によりコンピュータやネットワーク機器同士を接続するLAN(Local Area Network)により構成し得る。
図2は、情報処理装置の構成を示すブロック図である。
情報処理装置110は、制御部111、記憶部112、表示部113、入力部114、および通信部115を備えており、これらは信号をやり取りするためのバス116を介して相互に接続される。
制御部111は、CPU(Central Processing Unit)により構成され、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を行う。制御部111は、印刷ジョブ生成部を構成する。制御部111は、通信部115とともに印刷ジョブ送信部および検出結果受信部を構成する。記憶部112は、第1記憶部および第2記憶部を構成する。
記憶部112は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、およびHDD(Hard Disc Drive)により構成され得る。RAMは、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶する。ROMは、各種プログラムや各種データを記憶する。HDDは、オペレーティングシステム、情報処理装置用プログラム、およびその他の各種プログラムを記憶する。
表示部113は、たとえば液晶ディスプレイであり、各種情報を表示する。
入力部114は、たとえばマウスといったポインティングデバイスおよびキーボードにより構成され得る。入力部114は、各種操作、入力のために使用される。
通信部115は、外部機器と通信するためのインターフェースであり、イーサネット(登録商標)、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)、PCI Express、USB、IEEE1394などの規格によるネットワークインターフェース、BLUETOOTH(登録商標)、IEEE802.11などの無線通信インターフェース、電話回線に接続するための電話回線インターフェースなどが利用され得る。
情報処理装置110は、上記構成を有することにより以下のように作用する。
制御部111は、情報処理装置用プログラムにしたがい、入力部114に入力されるユーザーによる指示に基づいて、印刷ジョブを生成する。印刷ジョブとは、プリンター120などに対する印刷命令の総称であり、印刷設定および後処理設定を含む設定情報、レジマーク情報(以下、「レジマーク情報」と称する)、および印刷データが含まれる。
印刷設定とは、記録媒体である用紙への画像形成に関する設定である。印刷設定には、たとえば、用紙の種類、ブリードの有無、グレースケールまたはフルカラー、2in1、および両面印刷などの各種設定が含まれる。ブリードとは、後処理である断裁において裁ち落される塗り足しである。後処理設定とは、画像形成された用紙の後処理に関する設定である。後処理設定には、たとえば、後処理時の用紙の搬送速度、断裁、ステープル、穴あけ、および折りなどの各種設定が含まれる。
レジマーク情報とは、レジマークが付加されたページを示す情報である。レジマークとは、用紙に画像形成されたレジマークの位置に基づいて、後処理の際に搬送される用紙のページごとの搬送方向に対する傾きの有無を検出するためのマークである。後述するように、後処理装置130による後処理の際、傾きがあることが検出された用紙は傾きの補正がなされる。以下、後処理の際に搬送される用紙のページごとの搬送方向に対する傾きを、単に「傾き」と称する。
印刷データとは、画像形成の対象である文書のデータである。印刷データには、たとえば、イメージデータ、ベクタデータ、テキストデータといった各種データが含まれ得る。具体的には、印刷データは、PDL(Page Description Language)データ、PDF(Portable Document Format)データまたはTIFF(Tagged Image File Format)データであり得る。印刷ジョブに含まれる印刷データは、所定の頻度でレジマークを付加した1または複数の画像で構成される各ページの画像の印刷データおよび特定マークの印刷データである。特定マークとは、設定情報およびレジマーク情報を包含するマークである。特定マークは、たとえば、後述する制御部131および情報読取部136で認識可能な態様で記述したバーコードであり得る。
制御部111は、生成された印刷ジョブを、通信部115によりプリンター120に送信する。
制御部111は、プリンター120により画像形成された用紙の後処理装置130による後処理の際に、後処理装置130により検出された傾きの有無の検出結果(以下、単に「検出結果」と称する)を、通信部115により、後処理装置130から受信する。
制御部111は、情報処理装置用プログラムにしたがい、検出結果に基づいて、レジマークを付加するページの頻度(以下、単に「頻度」と称する)を切り替えた印刷ジョブを生成する。頻度は、印刷ジョブに含まれる印刷データのすべてのページのうちレジマークを付加するページのパーセンテージで管理され得る。制御部111は、検出結果に基づいて、頻度を切り替えた印刷データおよびレジマーク情報を生成し、当該印刷データおよびレジマーク情報を含む印刷ジョブを生成する。
図3は、プリンターの構成を示すブロック図である。
プリンター120は、画像形成装置を構成し、制御部121、記憶部122、通信部123、操作部124、表示部125、画像制御部126、読取部127、およびエンジン128を有する。これらの構成要素は信号をやり取りするためのバス129を介して相互に接続される。
プリンター120の一部の基本的な構成は情報処置装置110と重複する。従って、重複する部分の説明は省略または簡略化する。
制御部121は、CPUにより構成され、プログラムにしたがってプリンター120の各構成要素の制御や各種演算処理などを行う。すなわち、制御部121は、プリンター120を構成する各構成要素と連携をとりながら、画像形成を含む各種処理に関する制御全般を行なう。制御部121は、通信部123とともに印刷ジョブ受信部を構成する。制御部121は、画像制御部126およびエンジン128とともに画像形成部を構成する。
記憶部122は、RAM、ROM、およびHDDにより構成され得る。RAMは、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶する。ROMは、各種プログラムや各種データを記憶する。HDDは、オペレーティングシステムおよびその他の各種プログラムを記憶する。
操作部124は、各種設定を行うタッチパネル、ならびに、コピー枚数等を設定するテンキー、動作の開始を指示するスタートキー、動作の停止を指示するストップキー、および各種設定条件を初期化するリセットキーなどの各種固定キーなどからなる。
表示部125は、各種情報を表示し各種設定入力を行うタッチパネル、および表示ランプなどからなる。なお、操作部124と表示部125とで重複する機能は、操作部124および表示部125のいずれかが有するようにし得る。
画像制御部126は、通信部123により情報処理装置110から受信された印刷ジョブにしたがい、印刷ジョブに含まれる印刷設定で、印刷データのレイアウト処理およびラスタライズ処理を行い、ビットマップ形式の画像のデータである画像データを生成する。
読取部127は、原稿台の所定の読み取り位置にセットされた原稿に蛍光ランプなどの光源で光を当て、その反射光をCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーなどの撮像装置で光電変換して、その電気信号から画像データを生成する。
エンジン128は、電子写真方式により帯電、露光、現像、転写および定着の各工程を経て、用紙に画像データに基づく画像形成を行い出力する。
プリンター120は、上記構成を有することにより以下のように作用する。
制御部121は、通信部123により情報処理装置110から印刷ジョブを受信する。
制御部121は、画像制御部126により、印刷ジョブにしたがい、印刷ジョブに含まれる印刷データに基づく特定マークおよび各ページの画像を用紙に画像形成し、排紙口から排紙する。なお、排紙された用紙は、オフラインの後処理装置130へ運搬され、後処理装置130で特定マークに包含される後処理設定が読み取られ、読み取られた後処理設定で後処理がなされる。
図4は、後処理装置の構成を示すブロック図である。
後処理装置130は、制御部131、記憶部132、通信部133、給紙部134、出力部135、情報読取部136、傾き検出部137、傾き補正部138、および後処理部139を有する。これらの構成要素は信号をやり取りするためのバス140を介して相互に接続される。
制御部131は、CPUにより構成され、プログラムにしたがって後処理装置130の各構成要素の制御や各種演算処理などを行う。すなわち、制御部131は、後処理装置130を構成する各構成要素と連携をとりながら、後処理を含む各種処理に関する制御全般を行なう。後処理には、たとえば、断裁、ステープル、穴あけ、および折りなどの各種処理が含まれる。以下、簡単のために、後処理は断裁処理であるものとして説明する。制御部131は、ページ特定部を構成する。制御部131は、通信部133とともに検出結果送信部を構成する。
記憶部132は、RAM、ROM、およびHDDにより構成され得る。RAMは、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶する。ROMは、各種プログラムや各種データを記憶する。HDDは、オペレーティングシステムおよびその他の各種プログラムを記憶する。
通信部133は、後処理装置130と情報処理装置110とで通信を行うためのインターフェースであり、イーサネット(登録商標)などが用いられる。
給紙部134には、プリンター120により画像形成された用紙(印刷ジョブごとの印刷物)が供給される。この給紙部134への用紙の移動、装填は、ユーザーが手作業で行い得る。
出力部135は、後処理された用紙を印刷物として出力する。
情報読取部136は、用紙に画像形成された特定マークから設定情報およびレジマーク情報を読み取る。情報読取部136は、ラインセンサーおよびCPUにより構成され得る。なお、この特定マークが形成された用紙は、製品としては用いられず、専らプリンター120と後処理装置130との間の情報伝達手段として用いられる用紙である(後述の「バナーページ」)。この特定マークが画像形成された用紙は、印刷ジョブ毎の印刷物のうち、最初に供給される1枚目の用紙であることが望ましい。
傾き検出部137は、レジマーク情報に基づいてレジマークが画像形成された用紙のページを特定する。そして、特定したページから、画像形成されたレジマークと、原点である用紙の角とを検知し、両者の位置に基づいて用紙ごとの傾きの有無を検出する。傾き検出部137は、特定されたページ以外のページについては、レジマークが画像形成されていないため、傾きの有無を検出しない。傾き検出部137は、たとえば、検知したレジマークの位置と用紙の角とを結ぶ直線と用紙の搬送方向とがなす角度が所定の閾値範囲から外れたことにより、用紙に傾きがあることを検出し得る。傾き検出部137は、たとえばラインセンサーおよびCPUにより構成され得る。
傾き補正部138は、傾きがあることが検出された用紙のページについて傾きの補正をする。傾き補正部137は、たとえば、停止させたレジストローラーどうしの当接部に用紙の先端辺を突き当てることで傾きの補正をし得る。傾き補正部137は、レジストローラーおよびCPUにより構成され得る。
後処理部139は、用紙を断裁する後処理をする。
後処理の際の傾きの補正について詳細に説明する。
図5は、後処理の際の傾きの補正を説明するための説明図である。
図5のAは、傾きの補正がされない場合の後処理を示している。図5のBは、傾きの補正がされる場合の後処理を示している。
図5のAに示すように、用紙Sの傾きが補正されずに、傾きのある状態で用紙Sが所定の範囲(破線で囲まれた範囲)で断裁されると、本来断裁されるはずの範囲(用紙S上の実線で囲まれた範囲)からずれた範囲で断裁される。これにより、断裁された用紙S上において、画像形成された画像(「断裁ブロック」という文字の画像)が断裁後の用紙に対し相対的に傾くという不具合が発生する。
図5のBに示すように、傾きがある状態で用紙Sが後処理装置に給紙されると(破線で示された用紙S)、レジマークMの位置が検知され、検知されたレジマークMの位置に基づいて傾きがあることが検出される。傾きがあることが検出された用紙Sは、停止させたレジストローラーRrどうしの当接部に用紙Sの先端辺が突き当てられることで傾きの補正がされる。傾きの補正がされた用紙S(実線で示された用紙S)は、本来断裁されるはずの範囲(用紙S上の実線で囲まれた範囲)で断裁される。したがって、断裁された用紙S上において、画像形成された画像(「断裁ブロック」という文字の画像)が断裁後の用紙に対し相対的に傾く不具合を防止できる。
図6は、後処理の際の傾きの補正の有無などによる総後処理時間の変化を説明するための説明図である。
補正制御をする場合は、レジマークが画像形成されたページに傾きがある場合は、用紙の傾き補正時間(たとえば1秒)だけ、レジマークが画像形成されたページに傾きがない場合よりも総後処理時間が長くなる(図6の第1段目、第2段目)。なお、これらの場合のレジマークの検出時間は、たとえば1.5秒である。
一方、補正制御を行う場合で、レジマークがページに画像形成されていない場合は、ページの傾きの有無にかかわらず、レジマークの検出タイムアウトの場合の待ち時間(たとえば3秒)を要するため、総後処理時間が顕著に増大する。
なお、補正制御をしない場合は、給紙時間および後処理時間のみで総後処理時時間が構成されるため、補正制御をする場合よりも総後処理時間が短くなる。
このように、レジマークを用紙に画像形成することで精度よく後処理できるが、レジマークを読み取る必要があるため、すべてのページについてレジマークに基づく傾きの補正をすると生産性が低下する。
後処理装置130は、図4に示す構成を有することにより以下のように作用する。
制御部131は、レジマークが画像形成された用紙のページとして特定されたページのうち傾き検出部137により傾きが検出されたページについて、傾き補正部138により傾きの補正をした後に処理部139による後処理をする。
制御部131は、レジマークが画像形成された用紙のページとして傾き検出部137により特定されたページ以外のページについては、傾き検出部137による傾きの検出および傾き補正部138による傾きの補正をせずに処理部139による後処理をする。
制御部131は、傾き検出部137による検出結果を通信部133により情報処理装置110に送信する。
図7は、情報処理装置、プリンター、および後処理装置相互における情報のやりとりを説明するための説明図である。
図7においては、第1プリンター120aで画像形成がされ、第2後処理装置130bで後処理がされる場合が例として示されている。情報の伝達方向は、実線の矢印で示されている。
情報処理装置110から複数のプリンター120のうち画像形成させようとする第1プリンター120aに印刷ジョブが送信される(ステップ1)。印刷ジョブには、上述したように、次の情報が含まれる。すなわち、印刷ジョブには、(1)印刷設定および後処理設定を含む設定情報、(2)レジマークが付加されたページを示すレジマーク情報、および(3)設定情報およびレジマーク情報を包含する特定マーク、およびレジマーク情報に対応し所定の頻度でレジマークが付加された各ページの画像の印刷データ、が含まれる。
第1プリンター120aにより画像形成がされた用紙が、ユーザーにより指定された第2後処理装置130bの給紙部134に給紙される(ステップ2)。画像形成された用紙には、特定マークであるバーコードが画像形成された用紙が含まれる。上述したように、バーコードには、印刷設定、後処理設定、およびレジマーク情報が包含されている。
第2後処理装置130bから、たとえば、印刷ジョブについての後処理終了後に、検出結果として、(1)印刷設定、(2)後処理装置名、(3)後処理設定、および(4)用紙のページごとの傾きの検出結果が情報処理装置110へ送信される(ステップ3)。
情報処理装置110は、第2後処理装置130bから受信した検出結果に基づいて、頻度を切り替えた(更新した)印刷ジョブを生成する(ステップ4)。
図8は、印刷設定と後処理条件との対応を説明するための説明図である。
図8のAには、印刷設定の例が示されており、用紙の種類として坪量が130g/mのコート紙が設定されている。さらに、ブリード有りが印刷設定として設定がされている。
図8のBには、印刷設定と後処理条件との対応関係の例が示されている。あらかじめ記憶部112に記憶されることで登録された、印刷設定と後処理条件との対応関係にしたがい、印刷設定に基づいて後処理条件が情報処理装置110により決定される。後処理条件には、たとえば、後処理時の用紙の搬送速度などの後処理設定、および頻度が含まれる。
図7のステップ1においては、図8のBに示される、印刷設定と後処理条件との対応関係にしたがい、次のように後処理条件が決定される。すなわち、たとえば、図8のBの第1段目に示すように、用紙の種類が高品質かつブリード有りという印刷設定に基づき、後処理条件は条件Aに決定される。条件Aは、後処理の際の用紙の搬送速度を高速とし、かつ、レジマークの有り無しのページを混在させる(頻度が100%未満)という条件である。
図7のステップ3において、いずれかのページに傾きがあることが検出された検出結果が情報処理装置110に送信された場合、情報処理装置110は、図7のステップ4において、次のように、印刷設定と後処理条件との対応関係を更新し得る。
図9は、傾きがあることが検出された場合の、検出結果に基づく、印刷設定と後処理条件との対応関係の更新を説明するための説明図である。
図9のAは、更新前の、印刷設定と後処理条件との対応関係を示しており、図8のBの対応関係と同じである。
図9のBは、更新後の、印刷設定と後処理条件との対応関係を示している。
図9において太線で囲んで示すように、レジマークの有り無しのページを混在させるという後処理条件において傾きがあることが検出されたため、用紙の種類が高品質かつブリード有りという印刷設定においても、後処理条件は条件Bに決定されるという更新がされている。すなわち、すべてのページにレジマークを付加することで、頻度を増加する後処理条件に更新されている。これにより、検出結果に基づいて、頻度を切り替えた印刷ジョブが生成される。
後処理装置130による検出結果に基づいて、情報処理装置110が印刷ジョブについて頻度を切り替える例について詳細に説明する。
図10は、頻度の切り替えの基本遷移の説明図である。
頻度を切り替える前の元の頻度が100%(全ページにレジマーク有り)の場合、当該元の頻度に後処理条件が設定された印刷ジョブによる後処理の際の検出結果が、傾き無しの場合、頻度を下げる切り替えがなされる。一方、検出結果が、傾き有りの場合、100%を超える頻度とすることはできないため、頻度の変更はされない。
元の頻度が100%未満(レジマークの有り無しのページが混在)の場合、当該元の頻度に後処理条件が設定された印刷ジョブによる後処理の際の検出結果において、傾きがない場合、頻度を下げる切り替えがなされる。一方、検出結果において、傾きがある場合、頻度を上げる切り替えがなされる。
頻度の切り替えの際、情報処理装置110が検出結果を受信した後にはじめて印刷ジョブを送信するプリンター120と、当該検出結果で傾きの有無が検出された用紙に画像形成したプリンター120とが同じかどうかが考慮され得る。頻度の切り替えの際、情報処理装置110が検出結果を受信した後、複数の印刷ジョブの送信を挟み、その後に印刷ジョブを送信するプリンター120と、当該検出結果で傾きの有無が検出された用紙に画像形成したプリンター120との異同が考慮されてもよい。
図11は、検出結果の受信後にはじめて印刷ジョブが送信されるプリンターと、当該検出結果で傾きの有無が検出された用紙に画像形成したプリンターとの異同が考慮された、頻度の切り替えの遷移の説明図である。以下、検出結果の受信後にはじめて印刷ジョブが送信されるプリンターと、当該検出結果で傾きの有無が検出された用紙に画像形成したプリンターとの異同を、単に、「プリンターの異同」と称する。
元の頻度が100%の場合、当該元の頻度での印刷ジョブによる後処理の際の検出結果において傾きがない場合、プリンターの異同が考慮され、次のように頻度が切り替えられる。すなわち、プリンターが同じ場合、頻度を5%減少させる切り替えがなされ、プリンターが異なる場合、頻度が変更されない。一方、検出結果において、傾きがある場合、100%を超える頻度とすることはできないため、頻度の変更はされない。
元の頻度が100%未満の場合、当該元の頻度での印刷ジョブによる後処理の際の検出結果において、傾きがない場合、プリンターの異同が考慮され、次のように頻度が切り替えられる。すなわち、プリンターが同じ場合、頻度を2%減少させる切り替えがなされ、プリンターが異なる場合、頻度が変更されない。一方、検出結果において、傾きがある場合、頻度を5%増加させる切り替えがなされる。
複数のプリンター120を使用する場合、印刷ジョブごとに異なるプリンター120で画像形成され得る。この場合、用紙へのトナー画像の定着条件がプリンター120同士で異なることにより、用紙の水分含有量が変化し、用紙の物性が変わることで後処理時に用紙の傾きが発生し得る。このため、プリンターの異同を考慮し、プリンターが異なる場合、頻度を変更しないことにより、用紙の物性が変わることによる傾き発生のリスクを低減できる。
頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量は、用紙の種類、用紙の筋目、用紙へのトナーの付着量、およびプリンター120の排紙条件により、さらに変更し得る。用紙の筋目は、用紙の種類、用紙サイズ、およびその送り方向により判定できる。たとえば、通常の用紙種類であれば、A4サイズの縦送り(幅が狭い辺を搬送前後方向)の場合には縦目、横送りの場合には横目と判定できる。
図12は、頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量を変更するための要素についての説明図である。
用紙の種類によっては、後処理の際の搬送時に傾きが発生しやすい。このため、印刷設定において傾きが発生しやすい用紙を設定する場合、頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、頻度を減少させる場合は減少量を小さくする。一方、印刷設定において傾きが発生しにくい用紙を設定する場合、頻度を増加させる場合は増加量を小さくし、頻度を減少させる場合は減少量を大きくする。
後処理の際の用紙の搬送方向に対する用紙の筋目方向(以下、単に「用紙の筋目方向」と称する)によっては、傾きが発生しやすくなる。用紙の筋目方向が用紙の搬送方向に対し平行である場合(縦目)が最も搬送が安定するため傾きを発生しにくい。このため、用紙の筋目方向が、検出結果において傾きの有無が検知された用紙の筋目方向と異なる場合は、頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、頻度を減少させる場合は減少量を小さくする。これにより、用紙の筋目が変化することによる傾きの発生のリスクを低減できる。用紙の筋目方向と後処理の際の用紙の搬送方向との関係は、印刷設定において設定される用紙の種類に基づいて特定し得る。
なお、用紙の筋目方向が、検出結果において傾きの有無が検知された用紙の筋目方向に対し傾きを発生しやすい筋目方向になる場合に、頻度を増加させるときの増加量を大きくし、頻度を減少させるときの減少量を小さくしてもよい。
用紙へのトナーの付着量が大きいほど傾きが発生しやすい。このため、用紙へのトナーの付着が、検出結果において傾きの有無が検知された用紙へのトナーの付着より増加する場合は、頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、頻度を減少させる場合は減少量を小さくする。用紙へのトナーの付着量は、印刷データに基づいて算出され得る。用紙へのトナーの付着量が増加するかどうかは、印刷ジョブに含まれる印刷データのページのうちトナーの付着量が最も大きいページ同士の比較により判断される。
プリンターの排紙条件により重畳する用紙相互の整合性が悪くなると傾きが発生しやすい。このため、印刷ジョブの送信先のプリンターの排紙条件が、検出結果において傾きの有無が検知された用紙を排出したプリンターの排紙条件より悪化する場合は、頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、頻度を減少させる場合は減少量を小さくする。たとえば、排出トレイ上に積載された用紙の整合処理を行うファインスタック機構のついた排出口(排出部)から排出された用紙の整合性は、ファインスタック機構のついていない排出口から排出された用紙の整合性よりもよい。
頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量を変更するための各要素は、傾きの発生に対する影響度の大きさを反映した重要度が設定される。当該重要度は、後述するように、当該各要素に対し、頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量の重みづけが設定される際に考慮される。
図13は、用紙の種類に基づいて、頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量を変更する際の変更量の説明図である。
元の頻度が100%の場合、当該元の頻度での後処理の際の検出結果において、傾きがない場合、用紙の坪量に基づいて、次のように頻度の増加量または減少量を変更し得る。すなわち、検出結果において傾きの有無が検出された用紙よりも坪量が増加するか同じ場合は、頻度の減少量をさらに5%小さくし、坪量が減少する場合は、頻度の減少量を変更しない。一方、検出結果において、傾きがある場合、頻度の増加量を変更せず、100%の頻度を維持する。
元の頻度が100%未満の場合、当該元の頻度での後処理の際の検出結果において、傾きがない場合、用紙の坪量に基づいて、次のように頻度の増加量または減少量を変更し得る。すなわち、検出結果において傾きの有無が検出された用紙よりも坪量が増加するか同じ場合は、頻度の減少量をさらに2%小さくし、坪量が減少する場合は、頻度の減少量を変更しない。一方、検出結果において、傾きがある場合、頻度の増加量をさらに5%大きくする。
図14は、用紙の筋目方向に基づいて、頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量を変更させる場合の変更量の説明図である。
元の頻度が100%の場合、当該元の頻度での後処理の際の検出結果において、傾きがない場合、用紙の筋目方向に基づいて、次のように頻度の増加量または減少量を変更し得る。すなわち、検出結果において傾きの有無が検出された用紙の筋目方向と同じか傾きが発生しにくい筋目方向となる場合は、頻度の減少量をさらに2%小さくし、傾きが発生しやすい筋目方向となる場合は、頻度の減少量を変更しない。一方、検出結果において、傾きがある場合、頻度の増加量を変更せず、100%の頻度を維持する。
元の頻度が100%未満の場合、当該元の頻度での後処理の際の検出結果において、傾きがない場合、用紙の筋目方向に基づいて、次のように頻度の増加量または減少量を変更し得る。すなわち、検出結果において傾きの有無が検出された用紙の筋目方向と同じか傾きが発生しにくい筋目方向となる場合は、頻度の減少量をさらに1%小さくし、傾きが発生しやすい筋目方向となる場合は、頻度の減少量を変更しない。一方、検出結果において、傾きがある場合、頻度の増加量をさらに2%大きくする。
図15は、用紙へのトナーの付着量に基づいて、頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量を変更する場合の変更量の説明図である。
元の頻度が100%の場合、当該元の頻度での後処理の際の検出結果において、傾きがない場合、用紙へのトナーの付着量に基づいて、次のように頻度の増加量または減少量を変更し得る。すなわち、検出結果において傾きの有無が検出された用紙へのトナーの付着量と同じか減少する場合は、頻度の減少量をさらに5%小さくし、トナーの付着量が増加する場合は、頻度の減少量を変更しない。一方、検出結果において、傾きがある場合、頻度の増加量を変更せず、100%の頻度を維持する。
元の頻度が100%未満の場合、当該元の頻度での後処理の際の検出結果において、傾きがない場合、用紙のトナーの付着量に基づいて、次のように頻度の増加量または減少量を変更し得る。すなわち、検出結果において傾きの有無が検出された用紙へのトナーの付着量と同じか減少する場合は、頻度の減少量をさらに2%小さくし、トナーの付着量が増加する場合は、頻度の減少量を変更しない。一方、検出結果において、傾きがある場合、頻度の増加量をさらに5%大きくする。
図16は、プリンターの排紙口の条件に基づいて、頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量を変更する場合の変更量の説明図である。
元の頻度が100%の場合、当該元の頻度での後処理の際の検出結果において、傾きがない場合、プリンターの排紙口の条件に基づいて、次のように頻度の増加量または減少量を変更し得る。すなわち、検出結果において傾きの有無が検出された用紙を排出したプリンターの排出口の条件と同じか向上する場合は、頻度の減少量をさらに3%小さくし、プリンターの排出口の条件が悪化する場合は、頻度の減少量を変更しない。一方、検出結果において、傾きがある場合、頻度の増加量を変更せず、100%の頻度を維持する。
元の頻度が100%未満の場合、当該元の頻度での後処理の際の検出結果において、傾きがない場合、プリンターの排紙口の条件に基づいて、次のように頻度の増加量または減少量を変更し得る。すなわち、検出結果において傾きの有無が検出された用紙を排出したプリンターの排出口の条件と同じか向上する場合は、頻度の減少量をさらに1%小さくし、トナーの付着量が増加する場合は、頻度の減少量を変更しない。一方、検出結果において、傾きがある場合、頻度の増加量をさらに2%大きくする。
頻度の切り替えの際、情報処理装置110が検出結果を受信した後にはじめて印刷ジョブを送信するプリンター120で画像形成される用紙の後処理をする後処理装置130と、当該検出結果で傾きの有無を検出した後処理装置130とが同じかどうかが考慮され得る。頻度の切り替えの際、検出結果の受信後、印刷ジョブの送信を挟み、その後に印刷ジョブを送信するプリンター120で画像形成される用紙の後処理をする後処理装置130と、当該検出結果で傾きの有無を検出した後処理装置130との異同が考慮されてもよい。
図17は、検出結果の受信後にはじめて印刷ジョブが送信されるプリンターで画像形成される用紙の後処理をする後処理装置と、当該検出結果で傾きの有無を検出した後処理装置との異同が考慮された、頻度の切り替えの遷移の説明図である。以下、検出結果の受信後にはじめて印刷ジョブが送信されるプリンターで画像形成される用紙の後処理をする後処理装置と、当該検出結果で傾きの有無を検出した後処理装置との異同を、単に、「後処理装置の異同と称する。
元の頻度が100%の場合、当該元の頻度での後処理の際の検出結果において、傾きがない場合、後処理装置の異同が考慮され、次のように頻度が切り替えられる。すなわち、後処理装置が同じ場合、頻度を5%減少させる切り替えがなされ、後処理装置が異なる場合、頻度が変更されない。一方、検出結果において、傾きがある場合、100%を超える頻度とすることはできないため、頻度は変更されない。
元の頻度が100%未満の場合、当該元の頻度での印刷ジョブによる後処理の際の検出結果において、傾きがない場合、後処理装置の異同が考慮され、次のように頻度が切り替えられる。すなわち、後処理装置が同じ場合、頻度を2%減少させる切り替えがなされ、後処理装置が異なる場合、頻度が変更されない。一方、検出結果において、傾きがある場合、頻度を5%増加させる切り替えがなされる。
複数の後処理装置130を使用する場合、印刷ジョブごとに異なる後処理装置130で後処理され得る。この場合、後処理装置130によって搬送ローラーの状態や用紙を配置するカセットの状態が変わり得るため、後処理装置130の変更後に搬送性能が変化することで用紙の傾きが発生し得る。このため、後処理装置130の異同を考慮し、後処理装置130が異なる場合、頻度を変更しないことにより、後処理装置130の搬送性能が変わることによる傾き発生のリスクを低減できる。
頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量は、傾きが検出された後に後処理装置に給紙される用紙の累積給紙枚数により変更し得る。
図18は、頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量を変更するための要素についての説明図である。
後処理装置への累積給紙枚数の増加による搬送ローラーの性能劣化により傾きが発生しやすくなる。このため、傾きが検出された後に後処理装置に給紙される用紙の累積給紙枚数が閾値を超えた場合、印刷ジョブにおいて、頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、頻度を減少させる場合は減少量を小さくする。以下、傾きが検出された後に後処理装置に給紙される用紙の累積給紙枚数を、単に「累積給紙枚数」と称する。
頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量を変更するための要素である後処理装置への累積給紙枚数は、傾きの発生に対する影響度が比較的大きいため重要度が高く設定される。この重要度の高さは、頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量の重みづけが設定される際に考慮され得る。
図19は、累積給紙枚数が閾値を超えた場合に、頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量を変更する場合の変更量の説明図である。
元の頻度が100%の場合、当該元の頻度での後処理の際の検出結果において、傾きがない場合、累積給紙枚数が閾値を超えたかどうかにより、次のように頻度の増加量または減少量を変更し得る。すなわち、累積給紙枚数が1000枚未満の場合は、頻度の減少量をさらに5%小さくし、累積給紙枚数が1000枚以上の場合は、頻度の減少量を変更しない。一方、検出結果において、傾きがある場合、頻度の増加量を変更せず、100%の頻度を維持する。
元の頻度が100%未満の場合、当該元の頻度での後処理の際の検出結果において、傾きがない場合、累積給紙枚数が閾値を超えたかどうかにより、次のように頻度の増加量または減少量を変更し得る。すなわち、累積給紙枚数が1000枚未満の場合は、頻度の減少量をさらに2%小さくし、累積給紙枚数が1000枚以上の場合は、頻度の減少量を変更しない。一方、検出結果において、傾きがある場合、頻度の増加量をさらに5%大きくする。
図20は、後処理装置の動作を示すフローチャートである。本フローチャートは、後処理装置130の記憶部132に記憶されたプログラムにしたがい、制御部131により実行され得る。
制御部131は、特定マークであるバーコードが画像形成されたバナーページを用紙の給紙トレイから後処理機本体へ給紙する(S101)。
制御部131は、情報読取部136によりバナーページのバーコードに包含された印刷設定およびレジマーク情報を読み取る(S102)。
制御部131は、印刷設定およびレジマーク情報を記憶部132により記憶する(S103)。
制御部131は、ページ番号であるページ情報Nを1に設定する(S104)。
制御部131は、レジマーク情報に基づいてNページのレジマークの有無を特定する(S105)。
制御部131は、Nページを用紙を後処理機本体へ給紙する(S106)。
制御部131は、給紙されたNページがレジマークが画像形成されたページでない場合は(S107:NO)、ステップS113に移行する。
制御部131は、給紙されたNページがレジマークが画像形成されたページである場合は(S107:YES)、傾き検出部137により、Nページに画像形成されたレジマークを読み取り(S108)、用紙の傾きの有無を検出する(S109)。
制御部131は、用紙の傾きがあることが検出された場合は、傾き補正部138により、用紙の傾きの補正をして(S111)、傾きがあるという検出結果を、通信部133により情報処理装置110に送信する(S112)。
制御部131は、用紙の傾きがあることが検出されなかった場合は、傾きがないという検出結果を、通信部133により情報処理装置110に送信する(S112)。
制御部131は、Nページについて後処理である断裁処理を実行する(S113)。
制御部131は、次のページがあるときは、ページ情報NをN+1にインクリメントしてステップS105に移行する。
制御部131は、最終ページの後処理が終了するまでステップS105〜ステップS115を繰り返す。
図21および図22は、情報処理装置の動作を示すフローチャートである。本フローチャートは、情報処理装置110の記憶部112に記憶された情報処理装置用プログラムにしたがい、制御部111により実行され得る。
制御部111は、ユーザーにより指定された画像データを記憶部112から読み出す(S201)。
制御部111は、ユーザーにより指定されたジョブの内容からプリンター120と後処理装置130を決定する(S202)。制御部111は、ユーザーにより指定されたジョブ内容の実行が可能なプリンター120と後処理装置130を決定する。
制御部111は、過去の検出結果および印刷ジョブを記憶部112から読み出す(S203)。具体的には、最後に受信した検出結果と、当該検出結果において傾きが検出された用紙に対する画像形成および後処理の設定情報が含まれる印刷ジョブを記憶部112から読み出す。
制御部111は、決定したプリンター120および後処理装置130が、最後に受信した検出結果において傾きが検出された用紙に画像形成したプリンター120および当該用紙の後処理をした後処理装置130と同じかどうか判断する(S204)。すなわち、制御部111は、検出結果が受信された後にはじめて印刷ジョブを送信するプリンター120が、検出結果において傾きの有無が検出された用紙に画像形成したプリンターと同じであるかどうか判断する。さらに、検出結果が受信された後にはじめて印刷ジョブを送信するプリンター120により画像形成された用紙の後処理をする後処理装置が、検出結果において傾きの有無が検出された用紙の後処理をした後処理装置と同じであるかどうか判断する。以下、最後に受信した検出結果において傾きが検出された用紙に画像形成したプリンター120を、「検出結果に係るプリンター」と称する。また、最後に受信した検出結果において傾きが検出された用紙の後処理をした後処理装置130を、「検出結果に係る後処理装置」と称する。検出結果に係る後処理装置130の情報は、ステップS203で読み出された検出結果に含まれている(図7参照)。検出結果に係るプリンター120の情報は、ステップS203で読み出された印刷ジョブに含まれている。
制御部111は、決定したプリンター120および後処理装置130が検出結果に係るプリンター120および後処理装置130と同じと判断した場合は(S204:YES)、最後に受信した検出結果に基づいて頻度を変更する(S205)。たとえば、図11および図17によれば、変更前の頻度が100%で、最後に受信した検出結果が傾き無しの場合は、変更前の頻度より10%小さい頻度に変更される。変更前の頻度が100%で、最後に受信した検出結果が傾き有りの場合は、頻度が100%に維持される。変更前の頻度が100%未満で、最後に受信した検出結果が傾き無しの場合は、変更前の頻度より4%小さい頻度に変更される。変更前の頻度が100%未満で、最後に受信した検出結果が傾き有りの場合は、変更前の頻度より10%大きい頻度に変更される。
制御部111は、決定したプリンター120および後処理装置130が検出結果に係るプリンター120および後処理装置130と同じでないと判断した場合は(S204:NO)、プリンターのみ異なるのかどうか判断する(S206)。制御部111は、プリンター120のみ異なると判断した場合は(S206:YES)、プリンター120および後処理装置130と同じと判断した場合よりも、頻度を減少させる場合の頻度減少量を抑制する(S207)。たとえば、図11および図17によれば、変更前の頻度が100%で、最後に受信した検出結果が傾き無しの場合は、変更前の頻度より5%小さい頻度に変更される。変更前の頻度が100%で、最後に受信した検出結果が傾き有りの場合は、頻度が100%に維持される。変更前の頻度が100%未満で、最後に受信した検出結果が傾き無しの場合は、変更前の頻度より2%小さい頻度に変更される。変更前の頻度が100%未満で、最後に受信した検出結果が傾き有りの場合は、変更前の頻度より10%大きい頻度に変更される。
制御部111は、プリンター120のみ異なるのではないと判断した場合は(S206:NO)、後処理装置のみ異なるのかどうか判断する(S208)。制御部111は、後処理装置130のみ異なると判断した場合は(S208:YES)、プリンター120および後処理装置130と同じと判断した場合よりも、頻度を減少させる場合の頻度減少量を抑制する(S209)。たとえば、図11および図17によれば、変更前の頻度が100%で、最後に受信した検出結果が傾き無しの場合は、変更前の頻度より5%小さい頻度に変更される。変更前の頻度が100%で、最後に受信した検出結果が傾き有りの場合は、頻度が100%に維持される。変更前の頻度が100%未満で、最後に受信した検出結果が傾き無しの場合は、変更前の頻度より2%小さい頻度に変更される。変更前の頻度が100%未満で、最後に受信した検出結果が傾き有りの場合は、変更前の頻度より10%大きい頻度に変更される。制御部111は、さらに、変更後の頻度を、後処理装置130への給紙枚数により頻度を変更する。たとえば、図19によれば、累積給紙枚数が閾値である1000枚を超えた場合は、変更により頻度が増加するときに増加量をさらに5%大きくする。なお、累積給紙枚数が閾値である1000枚未満の場合は、変更により頻度が減少するときに減少量をさらに5%または2%小さくし得る。
制御部111は、後処理装置130のみ異なるのではないと判断した場合は(S208:NO)、プリンター120および後処理装置130と同じと判断した場合よりも、頻度を減少させる場合の頻度減少量を抑制する(S211)。この場合は、決定されたプリンター120および後処理装置130が、最後に受信した検出結果に係るプリンター120および後処理装置130とそれぞれ異なる場合である。たとえば、図11および図17によれば、変更前の頻度が100%で、最後に受信した検出結果が傾き無しの場合は、変更前の頻度から頻度を減少させない。変更前の頻度が100%で、最後に受信した検出結果が傾き有りの場合は、頻度が100%に維持される。変更前の頻度が100%未満で、最後に受信した検出結果が傾き無しの場合は、変更前の頻度から頻度を減少させない。変更前の頻度が100%未満で、最後に受信した検出結果が傾き有りの場合は、変更前の頻度から10%増加させた頻度に変更される。
制御部111は、変更後の頻度を、用紙の種類の違いに基づいてさらに変更する(S212)。すなわち、制御部111は、用紙の種類ごとに傾きの発生しやすさを判断することで、用紙の種類の違いに基づいて頻度をさらに変更する。用紙の種類ごとの傾きの発生しやすさの情報は、第1情報としてあらかじめ記憶部112に記憶されている。たとえば、図13によれば、最後に受信した検出結果が傾き無しで、検出結果において傾きの有無が検出された用紙の坪量と同じか増加させる場合は、変更により頻度を減少させるときの減少量をさらに5%または2%小さくする。最後に受信した検出結果が傾き無しで、検出結果において傾きの有無が検出された用紙の坪量から減少する場合は、変更により頻度を減少させるときの減少量を変更しない。最後に受信した検出結果が傾き有りの場合は、用紙の坪量の変更にかかわらず、変更により頻度が増加するときの増加量をさらに5%大きくする。
制御部111は、変更後の頻度を、用紙の筋目の向きの違いに基づいてさらに変更する(S213)。たとえば、図14によれば、最後に受信した検出結果が傾き無しで、検出結果において傾きの有無が検出された用紙の筋目方向と同じか条件が良くなる場合は、変更により頻度を減少させるときの減少量をさらに2%または1%小さくする。最後に受信した検出結果が傾き無しで、検出結果において傾きの有無が検出された用紙の筋目方向より条件が悪くなる場合は、変更により頻度が減少させるときの減少量を変更しない。最後に受信した検出結果が傾き有りの場合は、筋目方向の変更にかかわらず、変更により頻度が増加するときの増加量をさらに5%大きくする。
制御部111は、変更後の頻度を、トナーの付着量の違いに基づいてさらに変更する(S214)。たとえば、図15によれば、最後に受信した検出結果が傾き無しで、検出結果において傾きの有無が検出された用紙のトナーの付着量が同じか減少する場合は、変更により頻度を減少させるときの減少量をさらに5%または2%小さくする。最後に受信した検出結果が傾き無しで、検出結果において傾きの有無が検出された用紙のトナーの付着量が増加する場合は、変更により頻度が減少させるときの減少量を変更しない。最後に受信した検出結果が傾き有りの場合は、トナーの付着量の違いにかかわらず、変更により頻度が増加するときの増加量をさらに5%大きくする。
制御部111は、変更後の頻度を、プリンター120の用紙の排出口の排出条件の違いに基づいてさらに変更する(S215)。各プリンター120の排出口の排出条件は記憶部112に第2情報としてあらかじめ記憶されている。たとえば、図16によれば、最後に受信した検出結果が傾き無しで、検出結果において傾きの有無が検出された用紙を排出した排出口の条件と同じかまたは向上する場合は、変更により頻度を減少させるときの減少量をさらに3%または1%小さくする。最後に受信した検出結果が傾き無しで、検出結果において傾きの有無が検出された用紙を排出した排出口の条件より悪化する場合は、変更により頻度が減少させるときの減少量を変更しない。最後に受信した検出結果が傾き有りの場合は、排出口の条件の違いにかかわらず、変更により頻度が増加するときの増加量をさらに5%大きくする。
ステップS210〜ステップS215における頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量の変更量は、傾きの発生に影響する上記要素ごとにあらかじめ設定された重要度を反映した重みづけがなされる。すなわち、重要度の高い用紙の種類などの要素は、重要度の低い用紙の筋目方向などの要素よりも、頻度を増加させる場合の増加量、および頻度を減少させる場合の減少量が大きくされる。
制御部111は、変更後の頻度に、印刷データのページに付加するレジマークの頻度を更新した印刷ジョブを生成する(S216)。
制御部111は、生成した印刷ジョブを決定されたプリンター120に送信する(S217)。
本実施形態は、以下の効果を奏する。
後処理装置におけるレジマークを利用した用紙の傾きの有無の検出結果に基づいてレジマークを付加するページの頻度を切り替えることにより、生産性を低下させずに、用紙が傾くことによる後処理の不具合の発生を防止できる。
さらに、検出結果の受信後に印刷ジョブを送信する画像形成装置が検出結果に係る画像形成装置と同じである場合、検出結果で傾きがない場合は頻度を減少させ、傾きがある場合は頻度を増加させた印刷ジョブを生成する。検出結果の受信後に印刷ジョブを送信する画像形成装置が検出結果に係る画像形成装置と異なる場合、検出結果で傾きがない場合は頻度を変更せず、傾きがある場合は頻度を増加させた印刷ジョブを生成する。これにより、プリンターの異同を考慮し、プリンターが異なる場合、頻度を変更しないことで、用紙の物性が変わることによる傾き発生のリスクを低減できる。
さらに、用紙の種類ごとの傾きの発生しやすさの情報をあらかじめ記憶し、傾きが発生しやすい用紙に画像形成する場合は、頻度を増加させる印刷ジョブを生成する場合の増加量を大きくし、頻度を減少させる場合の減少量を小さくする。傾きが発生しにくい用紙に画像形成する場合は、頻度を増加させる印刷ジョブを生成する場合の増加量を小さくし、頻度を減少させる場合の減少量を大きくする。このような第1処理により、傾きの発生に影響する用紙の坪量などの違いを考慮して頻度の増加量および減少量を変更することで、より効果的に、生産性を低下させることなく用紙の傾きを防止できる。
さらに、後処理の際に搬送される用紙の節目方向が変化する場合、頻度を増加させる場合の増加量を大きくし、頻度を減少させる場合の減少量を小さくする。このような第2処理により、傾きの発生に影響する節目方向の変化による傾きの発生リスクを考慮して頻度の増加量および減少量を変更することで、より効果的に、生産性を低下させることなく用紙の傾きを防止できる。
さらに、画像形成による用紙へのトナーの付着量が増加する場合、頻度を増加させる場合の増加量を大きくし、頻度を減少させる場合の減少量を小さくする。このような第3処理により、傾きの発生に影響する用紙へのトナーの付着量を考慮して頻度の増加量および減少量を変更することで、より効果的に、生産性を低下させることなく用紙の傾きを防止できる。
さらに、画像形成装置の用紙の排出口の排出条件をあらかじめ記憶し、排出条件が悪化する場合は、頻度を増加させる場合の増加量を大きくし、頻度を減少させる場合の減少量を小さくする。このような第4処理により、傾きの発生に影響する、画像形成装置の用紙の排出口の排出条件を考慮して頻度の増加量および減少量を変更することで、より効果的に、生産性を低下させることなく用紙の傾きを防止できる。
さらに、上記第1処理〜第4処理における増加量の変更量にあらかじめ重みづけをする。これにより、傾きの発生に影響する各要素の影響度を考慮して頻度の増加量および減少量を最適化できる。
さらに、検出結果の受信後に印刷ジョブを送信する画像形成装置により画像形成される用紙の後処理をする後処理装置が検出結果に係る後処理装置と同じである場合、検出結果で傾きがない場合は頻度を減少させ、傾きがある場合は頻度を増加させた印刷ジョブを生成する。検出結果の受信後に印刷ジョブを送信する画像形成装置により画像形成される用紙の後処理をする後処理装置が検出結果に係る後処理装置と異なる場合、検出結果で傾きがない場合は頻度を変更せず、傾きがある場合は頻度を増加させた印刷ジョブを生成する。これにより、後処理装置の異同を考慮し、後処理装置が変わる場合、頻度を変更しないことで、後処理装置の搬送性能が変わることによる傾き発生のリスクを低減できる。
さらに、検出結果において傾きが検出された用紙が後処理装置で後処理された後、同じ後処理装置への用紙の給紙枚数があらかじめ設定された閾値を超えた場合、頻度を増加させる場合に増加量を大きくし、頻度を減少させる場合に減少量を小さくする。これにより、後処理装置での後処理枚数による搬送ローラーの性能劣化を考慮して頻度の増加量および減少量を変更することで、より効果的に、生産性を低下させることなく用紙の傾きを防止できる。
以上、本発明の実施形態に係る画像形成システムおよび画像処理装置用プログラムについて説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されない。
例えば、上述した実施形態においてプログラムによって実行される機能の一部または全部を電子回路などのハードウェアに置き換えて実施してもよい。
また、記録媒体は用紙に限定されず、例えば、プラスティックフィルムや封筒であってもよい。
E 用紙の角、
M レジストレーションマーク、
Rr レジストローラー、
Rt 搬送ローラー、
S 用紙、
100 画像形成システム、
110 情報処理装置、
120 プリンター(画像形成装置)、
130 後処理装置。

Claims (10)

  1. 印刷設定および後処理設定を含む設定情報と、レジストレーションマークが付加されたページを示すレジストレーションマーク情報と、前記設定情報および前記レジストレーションマーク情報を包含する特定マーク、および所定の頻度で前記レジストレーションマークを付加した各ページの画像の印刷データと、を含む印刷ジョブを生成する印刷ジョブ生成部と、
    生成された前記印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送信部と、を有する情報処理装置と、
    前記印刷ジョブを受信する印刷ジョブ受信部と、
    受信された前記印刷ジョブにしたがい、前記印刷設定で、前記印刷データに基づく前記特定マークおよび各ページの画像を記録媒体に画像形成する画像形成部と、を有する画像形成装置と、
    記録媒体に画像形成された前記特定マークから前記設定情報および前記レジストレーションマーク情報を読み取る情報読取部と、
    読み取られた前記レジストレーションマーク情報に基づき前記レジストレーションマークが画像形成された記録媒体のページを特定するページ特定部と、
    特定された記録媒体のページから、画像形成された前記レジストレーションマークの位置を検知し、検知した前記レジストレーションマークの位置に基づいて、前記後処理設定による後処理の際に搬送される記録媒体のページごとの搬送方向に対する傾きの有無を検出する傾き検出部と、
    検出された前記傾きの有無を検出結果として前記情報処理装置に送信する検出結果送信部と、
    前記傾きがあることが検出された記録媒体のページについて前記後処理の前に前記傾きの補正をする傾き補正部と、を有する後処理装置と、を有し、
    前記情報処理装置は、前記後処理装置から前記検出結果を受信する検出結果受信部をさらに有し、
    前記印刷ジョブ生成部は、受信された前記検出結果に基づき、前記レジストレーションマークを付加するページの前記頻度を切り替えた前記印刷ジョブを生成する、画像形成システム。
  2. 前記画像形成システムは、前記画像形成装置を複数有し、
    前記印刷ジョブ生成部は、
    前記検出結果が受信された後に前記印刷ジョブを送信する前記画像形成装置が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出されている記録媒体に画像形成した前記画像形成装置と同じであるときは、前記検出結果においていずれのページにも前記傾きがない場合は前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させ、いずれかのページに前記傾きがある場合は前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させた前記印刷ジョブを生成し、
    前記検出結果を受信した後に前記印刷ジョブを送信する前記画像形成装置が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出されている記録媒体に画像形成した前記画像形成装置と異なるときは、前記検出結果においていずれのページにも前記傾きがない場合は前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を変更せず、いずれかのページに前記傾きがある場合は前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させた前記印刷ジョブを生成する、請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記情報処理装置は、
    記憶媒体の種類ごとに、前記後処理装置における前記傾きの発生しやすさを第1情報として記憶する第1記憶部をさらに有し、
    前記印刷ジョブ生成部は、
    前記第1記憶部に記憶された前記第1情報に基づき、前記印刷設定において設定される記録媒体の種類が、前記傾きが発生しやすい種類であると判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合には減少量を小さくし、かつ、前記印刷設定において設定される記録媒体の種類が、前記傾きが発生しにくい種類であると判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を小さくし、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合には減少量を大きくする第1処理をする、請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記印刷ジョブ生成部は、
    前記印刷設定において設定される記録媒体の種類に基づき、前記後処理装置において搬送される記録媒体の搬送方向に対する筋目方向が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出された記録媒体の前記筋目方向と異なると判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、かつ、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合は減少量を小さくする第2処理をする、請求項2または3に記載の画像形成システム。
  5. 前記印刷ジョブ生成部は、
    前記印刷ジョブに含まれる前記印刷データに基づく画像が記録媒体に画像形成されることによる記録媒体へのページごとのトナーの付着量が最も大きいページの前記トナーの付着量が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出された記録媒体へのページごとのトナーの付着量が最も大きいページの前記トナーの付着量より大きいと判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、かつ、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合は減少量を小さくする第3処理をする、請求項2〜4のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  6. 前記情報処理装置は、
    前記画像形成装置における記録媒体の排出口の排出条件を第2情報として記憶する第2記憶部をさらに有し、
    前記印刷ジョブ生成部は、
    前記第2記憶部に記憶された前記第2情報に基づき、前記印刷ジョブを送信する前記画像形成装置の記録媒体の排出口が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出された記録媒体に画像形成した画像形成装置の排出口の排出条件より悪いと判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、かつ、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合は減少量を小さくする第4処理をする、請求項2〜5のいずれかに記載の画像形成システム。
  7. 前記情報処理装置は、
    記憶媒体の種類ごとに、前記後処理装置における前記傾きの発生しやすさを第1情報として記憶し、かつ前記画像形成装置における記録媒体の排出口の排出条件を第2情報として記憶する記憶部をさらに有し、
    前記印刷ジョブ生成部は、
    前記記憶部に記憶された前記第1情報に基づき、前記印刷設定において設定される記録媒体の種類が、前記傾きが発生しやすい種類であると判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合には減少量を小さくし、かつ、前記印刷設定において設定される記録媒体の種類が、前記傾きが発生しにくい種類であると判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を小さくし、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合には減少量を大きくする第1処理をし、
    前記印刷設定において設定される記録媒体の種類に基づき、前記後処理装置において搬送される記録媒体の搬送方向に対する筋目方向が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出された記録媒体の前記筋目方向と異なると判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、かつ、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合は減少量を小さくする第2処理をし、
    前記印刷ジョブに含まれる前記印刷データに基づく画像が記録媒体に画像形成されることによる記録媒体へのページごとのトナーの付着量が最も大きいページの前記トナーの付着量が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出された記録媒体へのページごとのトナーの付着量が最も大きいページの前記トナーの付着量より大きいと判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、かつ、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合は減少量を小さくする第3処理をし、かつ、
    前記記憶部に記憶された前記第2情報に基づき、前記印刷ジョブを送信する前記画像形成装置の記録媒体の排出口が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出された記録媒体に画像形成した画像形成装置の排出口の排出条件より悪いと判断したときは、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、かつ、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合は減少量を小さくする第4処理をし、
    前記第1処理、前記第2処理、前記第3処理、および前記第4処理おける増加量および減少量の変更量は、それぞれあらかじめ設定された重みづけがされた、請求項2に記載の画像形成システム。
  8. 前記画像形成システムは、前記後処理装置を複数有し、
    前記印刷ジョブ生成部は、
    前記検出結果が受信された後に前記印刷ジョブを送信する前記画像形成装置により画像形成される記録媒体の後処理をする前記後処理装置が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出された記録媒体の後処理をした前記後処理装置と同じであるときは、前記検出結果においていずれのページにも前記傾きがない場合は前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させ、いずれかのページに前記傾きがある場合は前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させた前記印刷ジョブを生成し、
    前記検出結果が受信された後に前記印刷ジョブを送信する前記画像形成装置により画像形成される記録媒体の後処理をする前記後処理装置が、前記検出結果において前記傾きの有無が検出された記録媒体の後処理をした前記後処理装置と異なるときは、前記検出結果においていずれのページにも前記傾きがない場合は前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を変更せず、いずれかのページに前記傾きがある場合は前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させた前記印刷ジョブを生成する、請求項1に記載の画像形成システム。
  9. 前記印刷ジョブ生成部は、
    前記検出結果において前記傾きが検出された記録媒体が前記後処理装置により後処理された後の、同じ前記後処理装置への記録媒体の供給枚数があらかじめ設定された閾値を超えた場合は、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を増加させる場合は増加量を大きくし、かつ、前記レジストレーションマークを付加するページの頻度を減少させる場合は減少量を小さくする処理をする、請求項8に記載の画像形成システム。
  10. 印刷設定および後処理設定を含む設定情報と、レジストレーションマークが付加されたページを示すレジストレーションマーク情報と、前記設定情報および前記レジストレーションマーク情報を包含する特定マーク、および所定の頻度で前記レジストレーションマークを付加した各ページの画像の印刷データと、を含む印刷ジョブを生成する手順(a)と、
    生成された前記印刷ジョブを画像形成装置に送信することにより、前記画像形成装置に、前記印刷ジョブにしたがい、前記印刷設定で、前記印刷データに基づく前記特定マークおよび各ページの画像を記録媒体に画像形成させる手順(b)と、
    後処理装置により、記録媒体に画像形成された前記特定マークから前記設定情報および前記レジストレーションマーク情報が読み取られ、前記レジストレーションマーク情報に基づき前記レジストレーションマークが画像形成された記録媒体のページが特定され、特定された記録媒体のページから、画像形成された前記レジストレーションマークの位置が検知され、検知された前記レジストレーションマークの位置に基づいて、前記後処理設定による後処理の際に搬送される記録媒体のページごとの搬送方向に対する傾きの有無が検出されるとともに前記傾きが検出された記録媒体のページについて前記傾きの補正がされ、検出された前記傾きの有無を検出結果として受信する手順(c)と、
    受信した前記検出結果に基づき、前記レジストレーションマークを付加するページの前記頻度を切り替えた前記印刷ジョブを生成する手順(d)と、
    を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
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