JP7052436B2 - 画像形成装置、画像検査装置およびプログラム - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、出力画像の読み込みにより、ヤレ・濃度むら・位置ずれ等の画像異常を検知した際、異常画像のシートが既に排出済みならば、リカバリ用の目印となる合紙を排出して出力は停止させずに継続させる技術が開示されている。
また、特許文献2には、出力画像のヤレを検出した際、ヤレが発生したページは別の排出先に排出し、代わりにリカバリ印刷用紙の差し替え位置を示す合紙を挿入しておく技術が開示されている。
特許文献1、2の技術によれば、合紙を目印にユーザーがヤレ発生ページを確認し、出力物として採用できるかを判断し、必要に応じてリカバリを実施することが可能となる。
合紙を挿入する合紙挿入部と、
画像形成、合紙挿入および後処理を制御可能な制御部、を有し、
前記制御部は、画像が形成された記録媒体を読み取った読取画像を取得し、前記読取画像に基づいて記録媒体上の画像に異常があるかを判定することができ、画像に異常があると判定された場合、画像が形成された記録媒体間に、異常ありの目印として合紙を挿入することができ、
記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で、画像の異常を検知した場合、画像が形成された記録媒体間に前記合紙を挿入することなく、前記束後処理によって前記記録媒体を含む束を生成した後に、異常ありの目印として前記合紙を排出する制御を行う。
合紙を挿入する合紙挿入部と、
画像形成、合紙挿入および後処理を制御可能な制御部、を有し、
前記制御部は、画像が形成された記録媒体を読み取った読取画像を取得し、前記読取画像に基づいて記録媒体上の画像に異常があるかを判定することができ、画像に異常があると判定された場合、画像が形成された記録媒体間に、異常ありの目印として合紙を挿入することができ、
前記制御部は、記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で画像の異常を検知した場合、異常が検知された記録媒体を出力物として採用できないときに、前記束の残りページの出力を中止し、異常ありの目印として前記合紙を排出する。
合紙を挿入する合紙挿入部と、
画像形成、合紙挿入および後処理を制御可能な制御部、を有し、
前記制御部は、画像が形成された記録媒体を読み取った読取画像を取得し、前記読取画像に基づいて記録媒体上の画像に異常があるかを判定することができ、画像に異常があると判定された場合、画像が形成された記録媒体間に、異常ありの目印として合紙を挿入することができ、
前記制御部は、前記記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で画像の異常を検知した場合、異常が検知された記録媒体を出力物として採用できないときに、前記束の残りページの出力を中止して、異常ありの目印として合紙を挿入し、出力済み記録媒体と前記合紙とを同じ束として生成する。
前記検査制御部は、記録媒体に対する後処理を行う後処理部を制御可能であり、
記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で、画像の異常を検知した場合、画像が形成された記録媒体間に前記合紙を挿入することなく、前記束後処理によって前記記録媒体を含む束を生成した後に、異常ありの目印として前記合紙を排出する制御を行う。
他の形態の画像検査装置の発明は、合紙を挿入する合紙挿入部と、記録媒体に対する後処理を行う後処理部を制御可能であり、画像が形成された記録媒体を読み取った読取画像を取得し、前記読取画像に基づいて記録媒体上の画像に異常があるかを判定するすることができ、画像に異常があると判定された場合、画像が形成された記録媒体間に異常ありの目印として合紙を挿入することができる検査制御部を有し、
前記検査制御部は、記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で画像の異常を検知した場合、異常が検知された記録媒体を出力物として採用できないときに、前記束の残りページの出力を中止し、異常ありの目印として前記合紙を排出する制御を行う。
他の形態の画像検査装置の発明は、合紙を挿入する合紙挿入部と、記録媒体に対する後処理を行う後処理部を制御可能であり、画像が形成された記録媒体を読み取った読取画像を取得し、前記読取画像に基づいて記録媒体上の画像に異常があるかを判定するすることができ、画像に異常があると判定された場合、画像が形成された記録媒体間に異常ありの目印として合紙を挿入することができる検査制御部を有し、
前記検査制御部は、前記記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で画像の異常を検知した場合、異常が検知された記録媒体を出力物として採用できないときに、前記束の残りページの出力を中止して、異常ありの目印として合紙を挿入し、出力済み記録媒体と前記合紙とを同じ束として生成する制御を行う。
前記プログラムは、前記制御部に対し、
画像が形成された記録媒体を読み取った読取画像を取得するステップと、
前記読取画像に基づいて記録媒体上の画像に異常があるかを判定するステップと、
記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で、画像の異常を検知した場合、画像が形成された記録媒体間に前記合紙を挿入することなく、前記束後処理によって前記記録媒体を含む束を生成した後に、異常ありの目印として前記合紙を排出する制御を行うステップと、を前記制御部に実行させる。
他の形態のプログラムの発明は、前記形態の発明において、記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で画像の異常を検知した場合、異常が検知された前記記録媒体を出力物として採用できるときに、前記束後処理によって当該記録媒体を含む束を生成した後に、異常ありの目印として前記合紙を排出するステップを、を前記制御部に実行させる。
他の形態のプログラムの発明は、画像形成、画像に異常があると判定された場合に画像が形成された記録媒体間に異常ありの目印とする合紙の挿入および後処理を制御可能な制御部で実行可能なプログラムであって、
前記プログラムは、前記制御部に対し、
画像が形成された記録媒体を読み取った読取画像を取得するステップと、
前記読取画像に基づいて記録媒体上の画像に異常があるかを判定するステップと、
記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で画像の異常を検知した場合、異常が検知された記録媒体を出力物として採用できないときに、前記束の残りページの出力を中止し、異常ありの目印として前記合紙を排出する制御を行うステップと、を前記制御部に実行させる。
画像形成、画像に異常があると判定された場合に画像が形成された記録媒体間に異常ありの目印とする合紙の挿入および後処理を制御可能な制御部で実行可能なプログラムであって、
前記プログラムは、前記制御部に対し、
画像が形成された記録媒体を読み取った読取画像を取得するステップと、
前記読取画像に基づいて記録媒体上の画像に異常があるかを判定するステップと、
前記記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で画像の異常を検知した場合、異常が検知された記録媒体を出力物として採用できないときに、前記束の残りページの出力を中止して、異常ありの目印として合紙を挿入し、出力済み記録媒体と前記合紙とを同じ束として生成する制御を行うステップと、を前記制御部に実行させる。
画像形成装置1は、図1に示すように、装置本体10の前段側に給紙装置40が備えられ、装置本体10の後段側に読取装置20が備えられている。読取装置20の後段側に後処理装置30が備えられている。各装置および装置本体は、電気的および機械的に接続されており、各装置および装置本体間では、通信および用紙の搬送が可能となっている。
装置本体10の筺体内には、搬送路13が設けられており、給紙装置40または本体給紙部12から供給される用紙が搬送路13に沿って下流側に搬送される。
なお、この実施形態では、画像形成部11は多色のカラーで画像形成を行うものとして説明したが、本発明としては、画像形成部11は、ブラックなどのモノクロで画像形成を行うものであってもよい。
画像形成後に用紙のフェイス面の切り替えを行う場合は、用紙を反転搬送路14に搬送し、下流搬送路16の分岐点を超えて搬送した後、反転搬送路14を逆方向に搬送し、下流搬送路16を通って搬送路13の下流側に搬送する。
用紙を反転して用紙の裏面に画像を形成する場合、用紙を搬送路13から反転搬送路14に送り、退避搬送路15に送った後、用紙の先後を変えて反転搬送路14の下流側に送り、搬送路13に環流する。その後、画像形成部11において用紙の裏面側への画像形成が行われる。
なお、この実施形態では、操作部140は操作部と表示部とが一体となっているが、操作部と表示部とが一体となっていないものでもよく、例えば、操作部をマウスやタブレット、端末等によって構成してもよい。また、LCD141は移動可能となっているものであってもよい。
なお、原稿の読み取りは図示しないプラテンガラス上で行うことも可能である。
また、スキャナー部130では、画像形成装置1から出力された印刷物をセットして読み取りを行うことも可能である。例えば、画像形成装置1で出力された用紙をセットして異常があるかの判定を行うこともできる。
搬送路23の途中には、搬送路23で搬送される用紙の下面の画像の読み取りを行う画像読取部24と、用紙の上面の画像の読み取りを行う画像読取部25が備えられており、画像読取部24が画像読取部25よりも上流側に位置している。
画像読取部24、25は、CCDセンサやCMOSセンサ等からなるラインセンサーによって構成することができ、搬送路23で搬送される用紙の画像を、搬送方向と交差する方向の全体に亘って読み取りを行うことができる。画像読取部24、25で読み取られた読取結果は、読取制御部200を介して制御部100に送信される。制御部100では、画像読取部24、25で読み取られた読取結果に基づいて用紙上の画像の良否を判定することができる
画像形成装置1は、主要な構成として、デジタルコピアと、画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160とを有している。デジタルコピアは、制御ブロック110、スキャナー部130、操作部140およびプリンター部150を有している。画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160は、外部装置との間で入出力される画像データを処理する。
制御CPU113には、不揮発メモリ115が接続されている。不揮発メモリ115やHDD119には、制御CPU113で実行されるプログラムや、機械設定情報等の設定データ、プロセス制御パラメーター等が格納されている。不揮発メモリ115やHDD119は、本発明の記憶部に相当する。
例えば、制御CPU113は、読取画像データを原画像データや検品済みの正常画像データと比較し、その差分が許容範囲を超える画像領域を異常と判定することができる。または、制御CPU113は、原画像データと読取画像データの1又は複数の特徴点とその特徴量を決定し、決定した特徴量から判別分析法により類似すると判別した特徴点が位置する画像領域を異常と判定することもできる。特徴量としては、特に限定されず、勾配方向ヒストグラム、スピードアップロバスト特性 、局所2値パターン、Haarウェーブレット、カラーヒストグラム等が挙げられる。また、判別分析法としても特に限定されず、ニューラルネットワーク、サポートベクターマシン等が挙げられる。
例えば、画像の特徴量は異常の種類が同じであると類似してくるため、制御CPU113は、異常と判定した特徴点の特徴量と、あらかじめ求めておいたスジやトナー散り等の各種類の異常の特徴量との類似性を判別することにより、異常の種類を判定することができる。
また、制御CPU113は、正常画像データとの差や、異常と判定された領域が大きいほど、異常が視認されやすくなるため、これらの大きさによって、異常のレベルを決定することができる。
また、出力中のジョブが束後処理を行うジョブや、後処理の種類、後処理の制約、用紙の排出順等に基づいて、合紙の挿入位置や排紙時期を変更することができる。さらに、画像の異常が検出された際には、異常の種類やレベルに基づいて、画像不良が発生した用紙が出力物として採用できるかの判定を行うことができ、判定結果に応じて出力の中止や合紙の挿入、排出の制御を行うことができる。
画像に異常があるかの判定を読取制御部200で行う場合も上記と同様の処理を行うことができる。この際に読取制御部200で実行されるプログラムは本発明のプログラムに相当する。
スキャナー部130は、CCD131と、スキャナー制御部132とを備えている。CCD131は用紙上の画像を光学的に読み取ることができる。スキャナー制御部132は、スキャナー部130の全体を制御するものであり、CCD131による画像の読み取りなどを制御する。スキャナー制御部132は、制御CPU113とシリアル通信可能に接続されており、制御CPU113による制御を受ける。なお、スキャナー制御部132は、CPUやCPUを動作させるプログラムなどによって構成することができる。
CCD131で読み取った画像データは、DRAM制御IC111を介して読み取り処理部116に送信され、読み取り処理部116において所定の補正等の処理がなされる。
操作部140では、装置本体10における設定や動作指令、ジョブの出力条件、後処理の有無、画像不良の検出条件などの動作制御条件の入力が可能となっている。さらに、操作部140では、設定内容、機械状態、原稿画像等の表示、印刷調整画面の表示等が可能になっている。
操作部制御部142は、操作部140の全体を制御するものである。操作部制御部142は制御CPU113とシリアル通信可能に接続されており、操作部140は制御CPU113からの指令を受けて操作部140の制御を行う。操作部制御部142は、CPUやCPUを動作させるプログラムなどによって構成することができる。
また、画像メモリ(DRAM)120には、上記DRAM制御IC111の制御によって、複数のジョブに関する画像データを保存することができる。さらにはジョブの設定情報や予約されたジョブの画像データなどを保存することができる。なお、これらのデータは、HDD119に格納することもできる。
DRAM制御IC111には、さらに、書き込み処理部123が接続されている。書き込み処理部123は、LD154Aにおける画像形成動作に用いるためのデータ処理を行う。
画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160では、DRAM制御IC161に画像メモリ162が接続されており、DRAM制御IC161には、コントローラー制御部163が接続されている。さらに、DRAM制御IC161に、LAN制御部164が接続され、LAN制御部164に、LANインターフェース165が接続されている。LANインターフェース165は、ネットワーク2に接続されている。
なお、外部装置制御部300は、端末や画像形成装置1を管理する装置として使用することも可能である。この場合、外部装置3は、ネットワーク2を介してLANインターフェース128に接続される。
外部装置3は、画像形成装置を管理する場合、画像形成装置を直接制御してもよく、また、画像形成装置へ制御内容の指示を行い、この指示内容によって画像形成装置の制御部で制御が行われるようにしてもよい。
先ず、画像形成装置1において画像データを蓄積する手順について説明する。
スキャナー部130で原稿の画像を読み取り、画像データを生成する場合、スキャナー部130に原稿を載置し、CCD131により原稿の画像を光学的に読み取る。この際は、制御CPU113から指令を受けたスキャナー制御部132がCCD131の動作制御を行う。
圧縮メモリ121やHDD119に格納された画像データは、制御CPU113によってジョブとして管理することができる。画像データをジョブとして管理する場合は、画像メモリ(DRAM)120およびHDD119において、印刷条件が画像データと関連付けて格納される。
なお、印刷画像データと印刷条件とは、両者が関連付けられていれば、それぞれが異なる記憶媒体に格納されるものであってもよい。印刷条件は、操作部140を通してユーザーが設定したり、初期設定や動作状況に自動的に設定されたりする。
その後、画像メモリ162に格納された画像データは、DRAM制御IC161、PCIバス112、DRAM制御IC111を介してページメモリ122に一旦格納される。
なお、画像データがページ記述データである場合、コントローラー制御部163によって画像データのRIP処理を行うことで、画像データをラスターイメージとすることができる。
画像形成装置1をプリンターとして用いる場合、印刷条件は、外部装置3内のプリンタドライバで設定することができる。ここで設定された印刷条件は、画像と同様に、外部装置3→ LAN IF165→ 画像メモリ162→ DRAM制御IC161(コントローラー)→ DRAM制御IC111(本体)→ ページメモリ122と転送され、ページメモリ122に格納される。
しかし、くるみ製本処理や、中綴じなど、出力された用紙を束として一つにまとめる後処理を行う場合は、ヤレの直後に目印合紙を挿入すると、ヤレと目印用紙とが含まれる用紙束が生成されてしまう。この場合、ユーザーがヤレを出力物として採用可能であると判断しても、この用紙を含む用紙束には合紙が含まれているため、束自体がヤレとなってしまう。
図3は、くるみ製本を行う全3ページのジョブを出力する場合を示している。
図3に示すように、従来の技術では、画像検査によって2ページ目で異常が検知されると、2ページ目の次に目印合紙IPが挿入される。このため、カバー用紙P0を用いてくるみ製本が行われると、合紙が含まれた冊子が作成されてしまう。
そのため、ヤレとされた2ページ目をユーザーが目視検査して問題がないと判断しても、冊子自体に合紙が含まれているため、冊子を出力物として採用することができなくなってしまう。
図4は、本実施形態における合紙の挿入方法を示す図である。
図4では、図3の例と同様に、くるみ製本を行う全3ページのジョブを出力する場合を示している。画像検査によって2ページ目で画像不良が検出されてヤレと判定された場合は、2ページ目の直後に目印合紙IPを挿入するのではなく、3ページ目とカバー用紙P0の出力を行い、くるみ製本処理を行い、そして、束の出力後に目印合紙IPを排出する。図4の右側に示すように、排紙先においては、束となった出力物の上に目印合紙が配置される。
なお、目印合紙にはヤレの位置や異常の情報などを印刷することも可能である。例えば、束の中の何ページ目がヤレであるかを合紙に印刷しても良い。
N部目の画像形成動作を開始すると、対象ページを1に設定し(ステップs1)、対象ページが1部あたりのページ数より大きいかを判定する(ステップs2)。対象ページが1部あたりのページ数以下である場合(ステップs2、No)、画像形成部で対象ページの画像形成を実施し(ステップs3)、対象ページ数に1を加算する(ステップs4)。そして、出力画像をインラインセンサ(画像読取部)で読み取り(ステップs5)、読取画像の解析を実施する(ステップs6)。読み取りの画像の解析では、予め用意した正解画像データとの比較を行い、比較結果に基づいて解析を行うものでもよい。
解析の結果、ヤレ(異常)を検出したかを判定する(ステップs7)。ヤレが検出されなかった場合(ステップs7、No)、すなわち画像異常が検知されなかった場合、ステップs2に戻り、再度、対象ページと1部あたりのページ数との比較を行う。ヤレが検出された場合、すなわち読取画像に画像異常が検出された場合(ステップs7、Yes)、出力中のページが束後処理実施ジョブであるかを判定する(ステップs8)。
束後処理実施ジョブでない場合(ステップs8、No)、ヤレ検知位置を示す合紙を排出する(ステップs9)。なお、合紙にヤレの種類などの情報を印刷するようにしてもよい。合紙の排出後はステップs2に戻り、再度、対象ページと1部あたりのページ数との比較を行う。また、束後処理実施ジョブである場合(ステップs8、Yes)、ヤレ検知ページ、ヤレ種類およびヤレレベルを記憶する(ステップs10)。その後、ステップs2に戻り、再度、対象ページと1部あたりのページ数との比較を行う。
ステップs11の判定で、束後処理実施ジョブでない場合(ステップs11、No)、束後処理を実施せずに出力部数カウントに1を加算し(ステップs16)、手順を終了する。
これにより、ユーザーがヤレページを出力物として採用できるかの確認を実施し、採用できると判断した場合には束全体を出力物として採用できるようになるため、ヤレの発生による用紙破棄を最小限に抑えることが可能となる。
実施形態1は、画像異常が検出されてヤレと判定されたページをユーザーが確認し、出力物として採用できるかを判断しているが、異常の種類やレベルに基づいて、ヤレが出力物として採用できないものかを装置が判断するようにしてもよい。
出力物として採用できないヤレであると判定された場合は、束全体をリカバリ出力する必要があるため、同一束の残りページを出力しても無駄紙となる。そのため、束の残りページは出力せずに、出力済み用紙に対して束後処理を行い、その後、用紙束がヤレであることを示す合紙を挿入することができる。束後処理を行うのは、装置で束後処理を行わないと排出できない、などの場合に対応することができる。
なお、出力物として採用できない異常の種類やレベルについては、本発明では特に限定されない。例えば、異なるページの画像が用紙に印刷されていると判断された場合には、当該ページは出力物として採用できないヤレであると判定してもよく、正解画像との差異の度合いが所定以上の場合に採用できないヤレとしてもよい。
図6では、くるみ製本を行う全3ページのジョブを出力する場合を示している。ここでは、画像検査において2ページ目が出力物として採用不可能なヤレであると判定されたため、同一束となる3ページ目の出力を行わずにカバー用紙P0を給紙し、束後処理を行う。そして、カバー用紙の次に目印合紙IPを給紙して、束となった出力物の上に目印合紙IPが配置されるようにする。なお、目印合紙にヤレの位置や種類に関する情報を印字するようにしてもよい。
実施形態2の方法は、くるみ製本を実施してから目印合紙を挿入するため、くるみ製本用のカバー用紙が必要となる。しかし、製本後の冊子は出力物として採用できないため、最終的にはカバー用紙は無駄紙となってしまう。また、ユーザーが合紙を見逃した場合には、ページ抜け状態の冊子が出力物として採用されてしまうおそれもある。
これを改善するために、カバー用紙をヤレ検出用の用紙(目印合紙)と差し替えて、出力済み用紙とともに束後処理を行い、目印合紙が冊子の表紙および/または裏表紙となるようにして、ユーザーに対してヤレ冊子であることを明確に報知するようにしてもよい。
この例では、画像検査において2ページ目が採用できないヤレであると判定されたため、3ページ目以降の出力を中止し、ヤレ用のカバー用紙P10を給紙して、束後処理を実施する。これにより、図7の右側に示すように、ヤレ用のカバー用紙が表紙および裏表紙となる冊子が排出されるため、ヤレ冊子であることをユーザーが容易に認識することができる。また、製本用のカバー用紙が無駄紙として排出されないという利点もある。
読み取りの画像の解析では、予め用意した正解画像データとの比較を行い、比較結果に基づいて解析を行ってもよい。
解析の結果、ヤレを検出したかを判定する(ステップs26)。ヤレが検出されなかった場合(ステップs26、No)、すなわち画像異常が検知されなかった場合、ステップs21に戻り、再度、対象ページと1部あたりのページ数との比較を行う。ヤレが検出された場合、すなわち読取画像に画像不良が検出された場合(ステップs26、Yes)、出力中のジョブが束後処理実施ジョブであるかを判定する(ステップs27)。
一方、ヤレが出力物として採用できないヤレであった場合(ステップs30、No)、残りページの出力は行わず、ヤレのカバー用紙を排出し(ステップs32)、後処理機で指定の後処理と排出を実施し(ステップs33)、手順を終了する。
ステップs34の判定で、出力したジョブが束後処理実施ジョブでない場合(ステップs34、No)、束後処理を実施せずに出力部数カウントに1を加算し(ステップs39)、手順を終了する。
実施形態1~3に示した制御を実際の画像形成装置に適用する場合、以下に示す理由により、後処理の種類(束処理か枚葉処理か)や後処理機の排出制約(1枚後処理が可能か、最小リミット枚数制限、後処理実施有/無の両方で排出可能か、排紙順(1toN or Nto1)等)を考慮して、実施形態1~3および従来技術の制御のうちどれかを適用するように、制御を切り替えることが望ましい。
実施形態1に示したように、後処理として束後処理を行う場合は、束後処理後に合紙を排出することが望ましい。
後処理機によっては、束後処理用の排出トレイには束後処理された出力物しか排出できないという制約や、一枚の用紙のみを対象とした後処理(単葉後処理)が行えないという制約がある。束後処理用の排出トレイに後処理なしの用紙を排出不可で、かつ、単葉後処理が不可能である場合は、束後処理後の出力物の上に合紙を挿入することができない。そのため、ヤレ検知時の制御を決定する際には、単葉後処理が可能か、束後処理用の排紙トレイへ後処理なしでの排出が可能かを考慮する必要がある。
単葉後処理が可能な場合は、図9に示すように、中綴じ冊子を排出した後に、1枚中折りで目印合紙を挿入することができる。このため、実施形態1の制御を行うことが望ましい。なお、実施形態2の制御を行ってもよい。
一方、単葉中折り後の用紙を中綴じ冊子トレイに排出できない後処理装置を用いる場合、束後処理後の冊子の後に合紙を挿入することができないため、図10に示すように、実施形態3の方法、すなわち、合紙をカバー用紙の代わりの挿入する構成を用いることが望ましい。
実施形態1~3の図4、6、7では、カバー用紙が最後に排出される装置が示されていたが、カバー用紙を最初に排出する後処理機も存在する。カバー用紙を最初に排出する後処理機を用いる場合は、実施形態3の構成、すなわち、ヤレ検知時にヤレ用のカバー用紙を給紙して後処理を実施する構成は採用することができない。
そのため、カバー用紙の給紙順序を考慮して合紙の挿入方法を決定することが望ましい。
図11の例では、画像検査において2ページ目がヤレと判定されている。しかし、ヤレ検知時には既にカバー用紙を排出済みであるため、ヤレ検知時にヤレ用のカバー用紙(合紙)を挿入する制御(実施形態3)は適用できない。このため、実施形態1、2の制御を適用して、束後処理を行った後に目印合紙を挿入することが望ましい。
実施形態2、3では、ヤレ検知時には束の残りページは出力せずに後処理を実施している。しかし、後処理機の中には、後処理を実施する上での最小リミット枚数が存在する場合がある。最小リミット枚数が規定されている後処理機では、ヤレ検知時の出力済み用紙枚数が最小リミット枚数に達していない場合は、後処理を実行することができない。
そこで、ヤレ検知時の出力済み枚数が最小リミット枚数に達していない場合には、最小リミット枚数に到達するまで(もしくは全ページ出力完了まで)は出力を続けて、リミット枚数に達した時点で後処理/排出を実施する、といった制御を行うことが望ましい。
図12の例では、画像検査において2ページ目がヤレとされたため、通常であれば3ページ目の出力を中止するが、この時点では最小後処理枚数に達しないため、出力を継続する。その後、3ページ目を出力した時点で最小リミット枚数に達するので、以降のページは出力せずにヤレ用のカバー用紙(合紙)を出力して後処理および排出を実施する。
束後処理が製本またはステープルである場合は、後処理後に用紙を差し替えることができないため、実施形態1~3のいずれかの制御を用いることが望ましい。
一方、後処理の種類が製本またはステープルでない場合(パンチ、折りなど)は、後処理後の束において用紙の入れ替えが可能であるため、束の途中であっても合紙を挿入するようにしてもよい。
2 ネットワーク
3 外部装置
10 装置本体
11 画像形成部
12 本体給紙部
13 搬送路
20 読取装置
23 搬送路
24 画像読取部
25 画像読取部
30 後処理装置
31 第1排紙部
32 第2排紙部
33 搬送路
34 後処理部
40 給紙装置
100 制御部
113 制御CPU
115 不揮発メモリ
119 HDD
140 操作部
200 読取制御部
300 外部装置制御部
310 外部表示部
P0 カバー用紙
IP 目印合紙
Claims (20)
- 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
合紙を挿入する合紙挿入部と、
画像形成、合紙挿入および後処理を制御可能な制御部、を有し、
前記制御部は、画像が形成された記録媒体を読み取った読取画像を取得し、前記読取画像に基づいて記録媒体上の画像に異常があるかを判定することができ、画像に異常があると判定された場合、画像が形成された記録媒体間に、異常ありの目印として合紙を挿入することができ、
記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で、画像の異常を検知した場合、画像が形成された記録媒体間に前記合紙を挿入することなく、前記束後処理によって前記記録媒体を含む束を生成した後に、異常ありの目印として前記合紙を排出する制御を行う画像形成装置。 - 前記制御部は、記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で画像の異常を検知した場合、異常が検知された前記記録媒体を出力物として採用できるときに、前記束後処理によって当該記録媒体を含む束を生成した後に、異常ありの目印として前記合紙を排出する制御を行う請求項1記載の画像形成装置。
- 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
合紙を挿入する合紙挿入部と、
画像形成、合紙挿入および後処理を制御可能な制御部、を有し、
前記制御部は、画像が形成された記録媒体を読み取った読取画像を取得し、前記読取画像に基づいて記録媒体上の画像に異常があるかを判定することができ、画像に異常があると判定された場合、画像が形成された記録媒体間に、異常ありの目印として合紙を挿入することができ、
前記制御部は、記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で画像の異常を検知した場合、異常が検知された記録媒体を出力物として採用できないときに、前記束の残りページの出力を中止し、異常ありの目印として前記合紙を排出する画像形成装置。 - 前記制御部は、記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で画像の異常を検知した場合、異常が検知された記録媒体を出力物として採用できないときに、前記束の残りページの出力を中止して出力済みの記録媒体に対する束後処理を行い、その後、異常検知の目印として合紙を排出する請求項1記載の画像形成装置。
- 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
合紙を挿入する合紙挿入部と、
画像形成、合紙挿入および後処理を制御可能な制御部、を有し、
前記制御部は、画像が形成された記録媒体を読み取った読取画像を取得し、前記読取画像に基づいて記録媒体上の画像に異常があるかを判定することができ、画像に異常があると判定された場合、画像が形成された記録媒体間に、異常ありの目印として合紙を挿入することができ、
前記制御部は、前記記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で画像の異常を検知した場合、異常が検知された記録媒体を出力物として採用できないときに、前記束の残りページの出力を中止して、異常ありの目印として合紙を挿入し、出力済み記録媒体と前記合紙とを同じ束として生成する画像形成装置。 - 前記合紙は、前記束の表紙または/および裏表紙となるものである請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、記録媒体上の画像の異常を検知した場合、画像の異常の種類または/およびレベルの閾値に基づいて、異常が検知された記録媒体が出力物として採用できるかを判定する請求項1~6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記閾値が、枚葉処理に際し異常が検知された記録媒体が出力物として採用できるかを判定する際の閾値と異なるものである請求項7記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、異常が検知された記録媒体が出力物として採用できない場合、前記束後処理の最小リミット枚数があるときは、少なくとも前記最小リミット枚数に達するまで束の出力を継続してから束の出力を中止する請求項3~8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記束後処理として単葉後処理が実施可能であるか、前記束後処理の最小リミット枚数があるか、後処理有無の両方で排出可能か、排紙順の設定の少なくとも1つに基づいて合紙の排出または挿入方法を切り替える請求項1~9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記束後処理が製本処理またはステープル処理でない場合、記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で、画像の異常を検知したときに、束の途中であっても異常ありの目印として前記合紙を挿入する請求項1~10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記合紙を挿入または排出する際に、異常が検知された記録媒体の位置に関する情報および異常の内容に関する情報の少なくとも一つを前記合紙に印刷する請求項1~11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 合紙を挿入する合紙挿入部と、記録媒体に対する後処理を行う後処理部を制御可能であり、画像が形成された記録媒体を読み取った読取画像を取得し、前記読取画像に基づいて記録媒体上の画像に異常があるかを判定するすることができ、画像に異常があると判定された場合、画像が形成された記録媒体間に異常ありの目印として合紙を挿入することができる検査制御部を有し、
前記検査制御部は、記録媒体に対する後処理を行う後処理部を制御可能であり、
記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で、画像の異常を検知した場合、画像が形成された記録媒体間に前記合紙を挿入することなく、前記束後処理によって前記記録媒体を含む束を生成した後に、異常ありの目印として前記合紙を排出する制御を行う画像検査装置。 - 前記検査制御部は、記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で画像の異常を検知した場合、異常が検知された前記記録媒体を出力物として採用できるときに、前記束後処理によって当該記録媒体を含む束を生成した後に、異常ありの目印として前記合紙を排出する制御を行う請求項13記載の画像検査装置。
- 合紙を挿入する合紙挿入部と、記録媒体に対する後処理を行う後処理部を制御可能であり、画像が形成された記録媒体を読み取った読取画像を取得し、前記読取画像に基づいて記録媒体上の画像に異常があるかを判定するすることができ、画像に異常があると判定された場合、画像が形成された記録媒体間に異常ありの目印として合紙を挿入することができる検査制御部を有し、
前記検査制御部は、記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で画像の異常を検知した場合、異常が検知された記録媒体を出力物として採用できないときに、前記束の残りページの出力を中止し、異常ありの目印として前記合紙を排出する制御を行う画像検査装置。 - 合紙を挿入する合紙挿入部と、記録媒体に対する後処理を行う後処理部を制御可能であり、画像が形成された記録媒体を読み取った読取画像を取得し、前記読取画像に基づいて記録媒体上の画像に異常があるかを判定するすることができ、画像に異常があると判定された場合、画像が形成された記録媒体間に異常ありの目印として合紙を挿入することができる検査制御部を有し、
前記検査制御部は、前記記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で画像の異常を検知した場合、異常が検知された記録媒体を出力物として採用できないときに、前記束の残りページの出力を中止して、異常ありの目印として合紙を挿入し、出力済み記録媒体と前記合紙とを同じ束として生成する制御を行う画像検査装置。 - 画像形成、画像に異常があると判定された場合に画像が形成された記録媒体間に異常ありの目印とする合紙の挿入および後処理を制御可能な制御部で実行可能なプログラムであって、
前記プログラムは、前記制御部に対し、
画像が形成された記録媒体を読み取った読取画像を取得するステップと、
前記読取画像に基づいて記録媒体上の画像に異常があるかを判定するステップと、
記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で、画像の異常を検知した場合、画像が形成された記録媒体間に前記合紙を挿入することなく、前記束後処理によって前記記録媒体を含む束を生成した後に、異常ありの目印として前記合紙を排出する制御を行うステップと、を前記制御部に実行させるプログラム。 - 記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で画像の異常を検知した場合に異常が検知された前記記録媒体を出力物として採用できるときに、前記束後処理によって当該記録媒体を含む束を生成した後に、異常ありの目印として前記合紙を排出するステップを、を前記制御部に実行させる請求項17記載のプログラム。
- 画像形成、画像に異常があると判定された場合に画像が形成された記録媒体間に異常ありの目印とする合紙の挿入および後処理を制御可能な制御部で実行可能なプログラムであって、
前記プログラムは、前記制御部に対し、
画像が形成された記録媒体を読み取った読取画像を取得するステップと、
前記読取画像に基づいて記録媒体上の画像に異常があるかを判定するステップと、
記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で画像の異常を検知した場合、異常が検知された記録媒体を出力物として採用できないときに、前記束の残りページの出力を中止し、異常ありの目印として前記合紙を排出する制御を行うステップと、を前記制御部に実行させるプログラム。 - 画像形成、画像に異常があると判定された場合に画像が形成された記録媒体間に異常ありの目印とする合紙の挿入および後処理を制御可能な制御部で実行可能なプログラムであって、
前記プログラムは、前記制御部に対し、
画像が形成された記録媒体を読み取った読取画像を取得するステップと、
前記読取画像に基づいて記録媒体上の画像に異常があるかを判定するステップと、
前記記録媒体を一つの束とする束後処理を行うページの記録媒体上で画像の異常を検知した場合、異常が検知された記録媒体を出力物として採用できないときに、前記束の残りページの出力を中止して、異常ありの目印として合紙を挿入し、出力済み記録媒体と前記合紙とを同じ束として生成する制御を行うステップと、を前記制御部に実行させるプログラム。
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