JP7293617B2 - 画像形成システム、画像形成方法、画像形成プログラム、及び画像検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成システム、画像形成方法、画像形成プログラム、及び画像検査装置に関する。
従来、印刷後の画質をチェックするための画像検査装置を設けた画像形成システムがある。画像検査装置を有する画像形成システムにおいては、画像検査装置で検出した欠陥が印刷媒体である用紙起因の欠陥か、印刷時に発生した印刷起因の欠陥かを見分ける技術も知られている。
たとえば、特許文献1では、印刷後の画像を含む用紙を画像読み取り装置にて読み取り、非画像領域については予め登録されている用紙欠陥データ(濃度変動・色)を基に用紙起因の欠陥と印刷起因の欠陥の判定を行い、画像領域については予め登録されている用紙欠陥データと、先に判定した非画像領域の印刷による欠陥判定データを基に用紙起因の欠陥と印刷起因の欠陥を判定している。
また、特許文献2では、印刷前の用紙を読み取る印刷前読取部と印刷後の用紙を読み取る印刷後読取部を有し、印刷前読取部の画像データを用紙による欠陥と判定し、印刷後読取部の画像データから用紙欠陥データを除くことで、印刷による欠陥を判定している。
特開2017-161352号公報 特開2005-205853号公報
特許文献1では、予め登録されている用紙欠陥データを基に判定を行っているため、銘柄や用紙製造ロットによる用紙欠陥が変化した際に間違った判断をしてしまうという問題がある。また、特許文献1では、用紙による欠陥と印刷による欠陥を分けて判定しているため、元々用紙にあった欠陥と同等の印刷欠陥があった場合、不良品と判定してしまう。特許文献2も同様に、用紙による欠陥と印刷による欠陥を分けて判定しているため、元々用紙にあった欠陥と同等の印刷欠陥があった場合、不良品と判定してしまう。
しかしながら、印刷時に発生した欠陥が、元々用紙にある欠陥と同程度であれば、その印刷物は良品と見なすことができる。しかし、従来技術では、用紙による欠陥と印刷による欠陥を分けて判定しているため、不良品にする必要のない印刷物まで不良品と判定してしまうことになり、結果的に用紙やトナー、また再印刷のための印刷時間などの無駄が生じてしまう。
そこで、本発明の目的は、印刷後の画像検査において、無駄になる不良判定を少なくすることができる画像形成システム、画像形成方法、画像形成プログラム、及び画像検査装置を提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)印刷用画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置と、前記用紙を読み取る読取部を備えた画像検査装置と、を有する画像形成システムであって、
情報を記憶する記憶部と、
前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶しておき、前記画像形成部によって画像形成させた画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する制御部と、
を有し、 前記欠陥情報は、欠陥の濃度及び/または大きさの情報を有し、
前記制御部は、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記欠陥情報にある濃度より濃いまたは大きさより大きい場合に、不良と判定し、 前記制御部は、前記欠陥情報を作成した前記画像形成前用紙を含む用紙グループごとに前記欠陥情報を作成して前記記憶部に記憶させ、
前記用紙グループごとに前記記憶部に記憶させた前記欠陥情報に基づき良否判定を行った際に不良となる判定が所定枚数以上発生した場合に、新たな前記画像形成前用紙を使用して前記欠陥情報を作成し直して前記記憶部に記憶させる、画像形成システム。
)前記制御部は、複数の前記画像形成前用紙から前記欠陥情報を作成する、上記(1)に記載の画像形成システム。
)印刷用画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置と、前記用紙を読み取る読取部を備えた画像検査装置と、を有する画像形成システムであって、
情報を記憶する記憶部と、
前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶しておき、前記画像形成部によって画像形成させた画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する制御部と、
を有し、
前記欠陥情報は、欠陥の濃度及び/または大きさの情報を有し、
前記制御部は、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記欠陥情報にある濃度より濃いまたは大きさより大きい場合に、不良と判定し、
前記制御部は、前記画像形成前用紙を前記読取部で読み取らせる際は、前記画像形成部による画像形成を停止させて前記画像形成前用紙を搬送し、
前記画像形成部は、画像が形成される感光体と、
前記感光体上の画像を転写する転写体と、を有し、
前記制御部は、前記画像形成前用紙を搬送中に前記感光体と前記転写体の間を離間させる、画像形成システム。
)印刷用画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置と、前記用紙を読み取る読取部を備えた画像検査装置と、を有する画像形成システムであって、
情報を記憶する記憶部と、
前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶しておき、前記画像形成部によって画像形成させた画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する制御部と、
を有し、
前記欠陥情報は、欠陥の濃度及び/または大きさの情報を有し、
前記制御部は、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記欠陥情報にある濃度より濃いまたは大きさより大きい場合に、不良と判定し、
前記制御部は、前記画像形成前用紙を前記読取部で読み取らせる際は、前記画像形成部による画像形成を停止させて前記画像形成前用紙を搬送し、
前記画像形成部は、静電潜像が形成される感光体と、
前記感光体上の静電潜像を現像する現像部と、を有し、
前記制御部は、前記画像形成前用紙を搬送中は前記感光体と前記現像部の間を離間させる、画像形成システム。
)印刷用画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置と、前記用紙を読み取る読取部を備えた画像検査装置と、を有する画像形成システムであって、
情報を記憶する記憶部と、
前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶しておき、前記画像形成部によって画像形成させた画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する制御部と、
を有し、
前記欠陥情報は、欠陥の濃度及び/または大きさの情報を有し、
前記制御部は、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記欠陥情報にある濃度より濃いまたは大きさより大きい場合に、不良と判定し、
前記画像形成前用紙が前記画像形成部を通過しない搬送路を有し、
前記制御部は、前記画像形成前用紙を前記読取部で読み取らせる際は、前記画像形成部を通過しない搬送路により前記画像形成前用紙を前記読取部まで搬送する、画像形成システム。
)前記画像形成前用紙が前記画像形成部を通過しない搬送路は、前記画像形成装置に設けられた第1給紙部から前記画像形成部を通過させずに前記読取部へ前記画像形成前用紙を搬送させるバイパス搬送路である、上記()に記載の画像形成システム。
)前記画像形成前用紙が前記画像形成部を通過しない搬送路は、用紙を給紙する第2給紙部から前記読取部まで前記画像形成部を通過させずに前記画像形成前用紙を搬送する給紙用搬送路である、上記()に記載の画像形成システム。
)前記画像形成部と前記読取部の間に配置された第3給紙部と、
前記第3給紙部から前記読取部へ前記画像形成前用紙を搬送する第1搬送路と、
前記第3給紙部から前記画像形成部へ前記画像形成前用紙を搬送する第2搬送路と、
前記画像形成部から前記読取部へ前記画像形成後用紙を搬送する第3搬送路と、を有し、
前記制御部は、
前記画像形成前用紙を前記読取部により読み取らせる際は、前記画像形成前用紙を前記第3給紙部から前記読取部へ前記第1搬送路を搬送させて前記読取部に読み取らせ、
画像形成の際は、前記画像形成前用紙を前記第3給紙部から前記画像形成部へ前記第2搬送路を搬送させて前記画像形成部に画像形成させ、
前記画像形成後用紙を前記読取部により読み取らせる際は、前記画像形成後用紙を前記画像形成部から前記読取部へ前記第3搬送路を搬送させて前記読取部に読み取らせる、上記()に記載の画像形成システム。
)印刷用画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置と、前記用紙を読み取る読取部を備えた画像検査装置と、を有する画像形成システムであって、
情報を記憶する記憶部と、
前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶しておき、前記画像形成部によって画像形成させた画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する制御部と、
を有し、
前記欠陥情報は、欠陥の濃度及び/または大きさの情報を有し、
前記制御部は、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記欠陥情報にある濃度より濃いまたは大きさより大きい場合に、不良と判定し、
前記読取部により読み取らせた後の前記画像形成前用紙を前記読取部から前記画像形成部へ搬送させる戻し搬送路を有し、
前記制御部は、前記読取部により読み取らせた後の前記画像形成前用紙を前記読取部から前記画像形成部まで前記戻し搬送路を搬送させて前記画像形成部に画像形成させる、画像形成システム。
10)印刷用画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置と、前記用紙を読み取る読取部を備えた画像検査装置と、を有する画像形成システムであって、
情報を記憶する記憶部と、
前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶しておき、前記画像形成部によって画像形成させた画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する制御部と、
を有し、
前記欠陥情報は、複数段階の濃度と、複数段階の大きさの組み合わせであるマトリックスにおいて規定された欠陥の濃度及び大きさの情報を有する判定基準線であり、
前記制御部は、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記判定基準線よりも濃度が濃く、および大きさが大きいことで、前記判定基準線を超えている場合に、不良と判定する、
画像形成システム。
11)前記制御部は、前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥を、前記マトリックスの各区分に配置し、前記欠陥を配置した区分を超える隣接した区分が、不良となるように前記判定基準線を設定する、上記(10)に記載の画像形成システム。
12)前記制御部は、複数の前記画像形成前用紙から前記欠陥情報を作成する、上記()~(11)のいずれか1つに記載の画像形成システム。
13)前記制御部は、前記欠陥情報を作成した前記画像形成前用紙を含む用紙グループごとに前記欠陥情報を作成して前記記憶部に記憶させる、上記()~(12)のいずれか1つに記載の画像形成システム。
14)印刷用画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置と、
前記用紙を読み取る読取部を備えた画像検査装置と、
情報を記憶する記憶部と、
を有する画像形成システムを用いた画像形成方法であって
前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶させる段階(a)と、
前記画像形成部によって画像形成させた画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する段階(b)と、
を有し、
前記段階(a)では、前記欠陥情報を作成した前記画像形成前用紙を含む用紙グループごとに前記欠陥情報を作成して前記記憶部に記憶させ、
前記段階(a)で前記記憶部に記憶させた前記欠陥情報は、欠陥の濃度及び/または大きさの情報を有し、
前記段階(b)は、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記欠陥情報にある濃度より濃いまたは大きさより大きい場合に、不良と判定し、
前記段階(b)で、前記用紙グループごとに前記記憶部に記憶させた前記欠陥情報に基づき良否判定を行った際に不良となる判定が所定枚数以上発生した場合に、新たな前記画像形成前用紙を使用して前記欠陥情報を作成し直して前記記憶部に記憶させる段階(c)を、さらに有する、画像形成方法。
(15)印刷用画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置と、
前記用紙を読み取る読取部を備えた画像検査装置と、
情報を記憶する記憶部と、
を有する画像形成システムを用いた画像形成方法であって
前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶させる段階(a)と、
前記画像形成部によって画像形成させた画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する段階(b)と、
を有し、
前記欠陥情報は、複数段階の濃度と、複数段階の大きさの組み合わせであるマトリックスにおいて規定された欠陥の濃度及び大きさの情報を有する判定基準線であり、
前記段階(b)では、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記判定基準線よりも濃度が濃く、および大きさが大きいことで、前記判定基準線を超えている場合に、不良と判定する、画像形成方法。
16)上記(14または(15)に記載の画像形成方法をコンピューターに実行させるための画像形成プログラム。
17)用紙を読み取る読取部と、
情報を記憶する記憶部と、
前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶しておき、印刷用画像データに基づいて用紙に画像形成された画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する制御部と、
を有し、
前記欠陥情報は、欠陥の濃度及び/または大きさの情報を有し、
前記制御部は、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記欠陥情報にある濃度より濃いまたは大きさより大きい場合に、不良と判定し、
前記制御部は、前記欠陥情報を作成した前記画像形成前用紙を含む用紙グループごとに前記欠陥情報を作成して前記記憶部に記憶し、
前記用紙グループごとに前記記憶部に記憶させた前記欠陥情報に基づき良否判定を行った際に不良となる判定が所定枚数以上発生した場合に、新たな前記画像形成前用紙を使用して前記欠陥情報を作成し直して前記記憶部に記憶する、画像検査装置。
(18)用紙を読み取る読取部と、
情報を記憶する記憶部と、
前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶しておき、印刷用画像データに基づいて用紙に画像形成された画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する制御部と、
を有し、
前記欠陥情報は、複数段階の濃度と、複数段階の大きさの組み合わせであるマトリックスにおいて規定された欠陥の濃度及び大きさの情報を有する判定基準線であり、
前記制御部は、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記判定基準線よりも濃度が濃く、および大きさが大きいことで、前記判定基準線を超えている場合に、不良と判定する、画像検査装置。
本発明によれば、画像形成前用紙を読み取らせて、画像形成前用紙の欠陥情報を作成し、この欠陥情報を基準として画像形成後用紙を読み取った画像情報を良否判定することとしたので、画像形成時に欠陥が発生したとしても、その欠陥が元々画像形成前用紙に存在した欠陥と同程度の欠陥であれば不良品と判定しなくなる。このため無駄になる不良判定を少なくすることができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成システムの構成を示す概略図である。 画像形成システムの構成を示すブロック図である。 欠陥判定の処理手順を示すフローチャートである。 印刷前用紙に存在する欠陥例を説明する説明図である。 欠陥情報の一例を説明する説明図である。 印刷物を良品か不良品か判定する方法の例を説明する説明図である。 用紙の銘柄ごとに作成した欠陥情報を説明する説明図である。 変形例1の画像形成システムの構成を示す概略図である。 変形例2の画像形成システムの構成を示す概略図である。 変形例3の画像形成システムの構成を示す概略図である。 変形例4の画像形成システムの構成を示す概略図である。 変形例5の画像形成システムの構成を示す概略図である。 変形例6の画像形成システムの構成を示す概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
[実施形態]
(画像形成システムの構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成システムの構成を示す概略図である。図2は、画像形成システムの構成を示すブロック図である。
画像形成システム100は、画像形成装置101及び画像検査装置102から構成される。画像形成装置101は、用紙(印刷媒体)に画像形成(印刷)を行う。画像検査装置102は、用紙を読み取って画像情報を作成する。
図2に示すように、画像形成システム100は、制御部10、記憶部20、画像形成部30、搬送部40、給紙部50、操作表示部55(表示部)、読取部60、及び通信I/F(インターフェース)90を備える。これらは、各部の間で信号をやり取りするためのバスを介して相互に接続されている。
制御部10は、CPUであり、記憶部20と共にコンピューターを構成している。制御部10は、プログラムに従って各部の制御や各種の演算処理を行うことで、用紙への印刷、印刷物の良否判定を行う。
記憶部20は、予め各種プログラムや各種データを格納しておくROM、作業領域として一時的にプログラムや各種情報を記憶するRAM、及び各種プログラムや各種情報を格納するハードディスク等から構成される。
画像形成部30は、電子写真方式により画像を形成する。画像形成部30は、中間転写ベルト31(転写体)、感光体ドラム32、現像部33、書込部34、2次転写部35、及び定着部36を備える。感光体ドラム32、現像部33、及び書込部34は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各基本色に対応した構成をそれぞれ備える。図1においては、感光体ドラム32、現像部33、及び書込部34のイエローに対応した符号32(Y)、33(Y)、33(Y)のみ示し、それ以外の符号は、図面の見やすさを考慮して省略した。
書込部34は、外部機器から入力された印刷ジョブ内の画像データに基づいて、帯電された感光体ドラム32の表面を露光し、静電潜像を形成する。現像部33は、形成された静電潜像をトナーにより現像して、各感光体ドラム32の表面に各色のトナー画像を形成する。感光体ドラム32の表面に各色トナーで形成された画像は1次転写として、中間転写ベルト31上に順次重ねてゆき、フルカラーのトナー画像を形成する。このトナー画像は、2次転写部35で用紙S上に転写され、その後、定着部36で加熱・加圧処理することで用紙S上にフルカラーの画像を形成する。
本実施形態では、中間転写ベルト31(転写体)と感光体ドラム32(感光体)の間、感光体ドラム32と現像部33の間のうち、少なくともいずれかが離間できるようになっている。これは、印刷前用紙を画像形成部30に通す際に、トナーが用紙に付着しないようにするためである。しかも、中間転写ベルト31(転写体)と感光体ドラム32(感光体)の間、感光体ドラム32と現像部33の間のうち、いずれかを離間させることで、用紙と接触する中間転写ベルト31(転写体)にトナーが付かないので、印刷前用紙を画像形成部30に通す際に、印刷前用紙へのトナー付着を防止することができる。
中間転写ベルト31と感光体ドラム32の間を離間させるためには、たとえば、中間転写ベルト31を感光体ドラム32側に押圧するローラー31aを、感光体ドラム32から離れる方向に移動させる。ローラー31aは各色の感光体ドラム32にそれぞれ対応して配置されている。これにより、感光体ドラム32から中間転写ベルト31を離間させることができる。
感光体ドラム32と現像部33の間を離間させるためには、たとえば、現像部33全体を感光体ドラム32から離す方向へ移動させる。これにより、感光体ドラム32から現像部33を離間させることができる。
なお、2次転写部35において、中間転写ベルト31と対応するローラーとの間を離間させることで、印刷前用紙に対してトナーが付着しないようにできる。しかし、2次転写部35において中間転写ベルト31と対応するローラーとの間を離間させると、搬送ローラー(後述)の設置間隔によっては用紙を搬送できなくなる。このため、中間転写ベルト31と対応するローラーとの間を離間させる場合は、用紙搬送力が失われないように搬送ローラーの設置間隔に注意する必要がある。
定着部36は、内部にヒーターh1を配置した中空の加熱ローラーと、加熱ローラーに対向する加圧ローラーを備える。ヒーターh1により各ローラーは所定温度(たとえば100℃以上)に制御され、用紙Sに加熱・加圧処理を施す。
搬送部40は、搬送路42a~42c中に設けられたレジストローラー431及び複数の搬送ローラー432と、これらを駆動する駆動モーター(図示せず)を有する。搬送路42a~42cは、排紙トレイ44に接続されている。搬送部40は、制御部10の指令に従い、駆動モーターによってレジストローラー431及び複数の搬送ローラー432を所定のタイミングで回転させて、給紙部50から用紙Sを引き出し、画像形成部30へ搬送する。搬送路42a~42cは、給紙搬送路42a、両面印刷用搬送路42c、及び画像検査装置102内の搬送路42bから構成される。図1中、複数の搬送ローラーに対する符号432は一部省略されている。
給紙部50(第1給紙部)は、画像形成装置101に設けられている。給紙部50から給紙された用紙Sは、給紙搬送路42aに沿って搬送される。給紙搬送路42aには、クラッチにより回転、停止することで用紙の搬送タイミングを調整するレジストローラー431が配置されている。
給紙搬送路42aに沿って搬送された用紙Sは、画像形成部30により画像形成され、下流側の搬送路42b、42cを経由して、排紙トレイ44上に排紙される。
また、印刷ジョブの印刷設定が、両面印刷の設定であれば、片面(第1面)に画像形成された用紙Sは、画像形成部30の下部にある両面印刷用搬送路42cに搬送される。この両面印刷用搬送路42cに搬送された用紙Sは、スイッチバック経路で表裏を反転された後、給紙搬送路42aに合流し、再び画像形成部30で用紙Sのもう一方の面(第2面)に画像形成される。
操作表示部55は、タッチパネル付きディスプレイ、テンキー、スタートボタン、ストップボタン等を備えており、給紙部50に収納されている用紙の銘柄や生産ロットなど(用紙グループ)の入力、印刷条件等の各種設定などの入力を受け付けるとともに、画像形成システム100の状態の表示に使用される。
読取部60は、スキャナー60a、60bを備え、搬送路42bを挟んで、用紙Sの異なる面の画像を読み取るように配置されている。スキャナー60aは、用紙Sの上側面(第1面)を読み取り、スキャナー60bは、下側面(第2面)を読み取る。したがって、用紙の両面を一度の搬送で読み取ることができる。スキャナー60a、60bのそれぞれには、背面部69a、69bが搬送路42bを挟んで対向する位置に設けられている。スキャナー60a及びスキャナー60bは同一の構成である。また背面部69a及び背面部69bも同一の構成である。
スキャナー60a及び60bは、ラインイメージセンサー(たとえばコンタクトラインイメージセンサー)、レンズ光学系、LED(Light Emitting Diode)及びこれらを収納する筐体等を備え、搬送される用紙を画像として読み取る。読み取りは、それぞれのスキャナー60a及び60bにおいて、LEDからの光が、搬送路42b上の読取位置を通過する用紙Sの第1面及び第2面を照射する。そして読取位置を通過する用紙Sの各面の画像が、レンズ光学系により導かれてラインイメージセンサー上に結像し、読み取られる。なお、スキャナー60aのみ設けて、用紙Sの上側面(第1面、本システムの構成では印刷面側)を読み取る構成であってもよい。
排紙トレイ44は、画像検査装置102を通過した用紙Sが排出される。
通信インターフェース90は、たとえば、SATA、PCI ExpreS、USB、イーサネット(登録商標)、IEEE1394などの規格によるネットワークインターフェース、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11などの無線通信インターフェース、その他の各種ローカル接続インターフェースである。通信インターフェース90を通じて外部機器(コンピューターや携帯端末等)からの印刷データ及び印刷設定で構成される印刷ジョブが受信される。
(欠陥判定)
図3は、欠陥判定の処理手順を示すフローチャートである。この欠陥判定の処理は、ここで説明する処理手順(フローチャート)を行うためのプログラムを制御部10が実行することで実施される。
制御部10は、まず、画像形成部30を印刷動作させずに、用紙S(印刷前用紙)を1枚、給紙部50から排紙トレイ44まで搬送させて、その間に読取部60により印刷前用紙の両面を読み取らせ、得られた画像情報を記憶部20に記憶する(S11)。このとき、中間転写ベルト31と感光体ドラム32の間、感光体ドラム32と現像部33の間の少なくともいずれかを離間する。なお、離間できない構成の場合はこの離間動作は行われなくてもよい。
続いて、制御部10は、所定枚数の印刷前用紙を読み取ったか否かを判断して(S12)、所定枚数読み取っていなければ(S12:NO)、S11へ戻り、処理を繰り返す。この所定枚数は、たとえば3~5枚程度でよい。これは、市販用紙の品質は高く、1銘柄当たりの用紙欠陥そのものが少なく、かつ、欠陥があったとしても用紙間での出現頻度のバラツキも少ないためである。もちろん、使用する用紙やその銘柄、生産ロットの違いなどによっては、さらに多くの印刷前用紙を読み取ってもよい。
S12において、所定枚数の読み取りが終了すると(S12:YES)、制御部10は、記憶部20に記憶した所定枚数の印刷前用紙の画像情報から後述する欠陥情報を作成し、作成した欠陥情報を記憶部20に記憶する(S13)。
その後、制御部10は、印刷指示があれば、用紙Sを1枚、給紙部50から画像形成部30へ搬送し、画像形成部30で印刷を実行する(S14)。
制御部10は、印刷された用紙(印刷後用紙)を読取部60へ搬送させて、読取部60により印刷後用紙を読み取らせて、得られた画像情報を記憶部20に記憶する(S15)。
続いて、制御部10は、記憶部20に記憶された欠陥情報に基づいて、印刷後用紙の良否を判定する(S16)。制御部10は、判定結果を記憶部20に記憶するとともに操作表示部55に表示する。なお、記憶の処理については、良品と不良品の判定結果をそれぞれ記憶することが好ましいが、表示の処理については、不良品が発生した場合にのみ表示されてもよい。また、不良品が発生した場合は、その時点で、印刷動作を停止し、操作表示部55に警告表示を行うようにしてもよい。また、表示や印刷の停止の他に、不良品をパージするためのパージトレイに排紙してもよい。この場合はさらに、不良品より上流の用紙を全てパージトレイに排紙するようにしてもよい。
その後、入力された印刷ジョブの印刷が全て終了すると(S17:YES)、制御部10は、処理を終了する。一方、印刷ジョブの印刷が全て終了していなければ(S17:NO)、制御部10は、S14へ戻り、処理を継続する。また、不良品をパージした場合は、不良品以降のページから再度印刷する。
欠陥情報について説明する。図4は、印刷前用紙に存在する欠陥例を説明する説明図である。ここでは3枚の印刷前用紙の両面を読み取った場合を説明する。図4において、搬送時に上側となる面が第1面、搬送時に下側となる面が第2面である。
1枚目の用紙の第1面511には欠陥が検出されていない。一方、第2面512にはしみのような欠陥512aが検出されている。
2枚目の用紙の第1面521には点キズのような欠陥521aが検出されている。一方、第2面522には欠陥が検出されていない。
3枚目の用紙の第1面531には欠陥が検出されていない。一方、第2面532にはしみのような欠陥532aが検出されている。
欠陥の検出は制御部10において行われる。制御部10は、たとえば、基準白板との比較によって欠陥を検出する。たとえば、記憶部20に基準白板の濃度を予め記憶させておく。そして制御部10は、読み取った印刷前用紙の各画素の濃度(スキャナーの各画素の出力値、以下同様)と、記憶されている基準白板の濃度との差分を取得して、差分値が閾値を超える場合、その画素を欠陥と判定する。この場合の閾値は、たとえば、用紙の白色度に合わせて設定される。また、閾値は固定として、白色度の異なる基準白板の濃度を予め記憶しておいて、使用する用紙の白色度に合わせて基準白板の濃度を読み出し、欠陥を検出するようにしてもよい。
その他の欠陥検出方法としては、たとえば、読み取った印刷前用紙全体の各画素の濃度の平均値を求めて、この平均値と各画素の濃度との差分を取得し、差分値が閾値より高い画素を欠陥と判定する。この場合の閾値は、予め決められた値でもよいし、全画素の濃度の統計を取得して、3σや2σなどの値を閾値としてもよい。
そして、制御部10は、検出した欠陥の濃度と大きさを求める。まず、制御部10は、欠陥として検出された画素がつながっている範囲内で最大値となっている画素の差分値をその欠陥の濃度として取得する。ここでの差分値とは、上述した基準白板の濃度との差分値または各画素の濃度の平均値との差分値である。また、制御部10は、欠陥と判定した画素がつながっている範囲を1つの欠陥として、そのつながっている画素の個数(最大長さ)をその欠陥の大きさとして取得する(図4に示す3枚目の用紙の欠陥532a参照)。あるいは、制御部10は、つながっている画素の全ての個数(すなわち欠陥の面積)をその欠陥の大きさとして取得してもよい。
図5は、欠陥情報の一例を説明する説明図である。図5に示す欠陥情報は、濃度の差分値を横軸、大きさを縦軸としたマトリックスである。図5においては、図4に示した各欠陥がこのマトリックスに対応づけられて配置されている。
欠陥情報は、図5に示したマトリックスに欠陥の濃度の差分値(以下単に濃度とも記載する)と大きさを配置して、それらの濃度と大きさによって得られる判定基準線を判定基準とする。
図5に示すように、1枚目第2面512の欠陥512aは、濃度3、大きさ5である。2枚目第1面521の欠陥521aは、濃度5、大きさ3である。3枚目第2面532の欠陥532aは、濃度1、大きさ8である。
このようなマトリックスを基にして得られる判定基準線550は、図示するように、マトリックスに配置した各欠陥の濃度及び大きさのそれぞれの値と、次の値との境界線とする。
そして、印刷後用紙を読み取って検出された欠陥の濃度及び大きさが、この判定基準線を超えていなければ、すなわち図示斜線の範囲外であれば良品と判定し、判定基準線550を超えていれば、すなわち図示斜線の範囲内であれば不良品と判定する。
印刷後用紙における欠陥判定は、たとえば、印刷する画像データにおける各画素の濃度と、印刷後に読み取った画像における各画素の濃度を比較して、その差分値が、予め決められた閾値より高くなっている画素を欠陥と判定する。この場合の閾値は、たとえば、実験や経験などに基づいて印刷後の画像欠陥の判定基準として記憶部20に記憶される。印刷後の画像欠陥の判定はこのような方法に限定されず、様々な方法を用いてもよい。
図6は、印刷物を良品か不良品か判定する方法の例を説明する説明図である。図6においては、図5に示した欠陥情報を元に判定した例が示されている。
第1印刷例611には、しみのような欠陥611aがある。この欠陥の濃度と大きさを欠陥情報に当てはめると、濃度1、大きさ5であり、判定基準線550を超えていないので、第1印刷例611は良品と判定される。
第2印刷例621には、点キズのような欠陥621aがある。この欠陥の濃度と大きさを欠陥情報に当てはめると、濃度5、大きさ2であり、判定基準線550を超えていないので、第2印刷例621は良品と判定される。
第3印刷例631には、しみのような欠陥631aがある。この欠陥の濃度と大きさを欠陥情報に当てはめると、濃度1、大きさ10であり、判定基準線550を超えているので、第3印刷例631は不良品と判定される。
第4印刷例641には、しみのような欠陥641aがある。この欠陥の濃度と大きさを欠陥情報に当てはめると、濃度5、大きさ5であり、判定基準線550を超えているので、第4印刷例641は不良品と判定される。
なお、ここでは濃度を5段階、大きさを10段階としたが、これは説明のための例示である。たとえば、濃度の段階をスキャナーの読み込み階調値と同じに設定したり、濃度の差分値としてあり得る階調の数に設定したりすることができる。同様に、大きさの段階をスキャナーの画素数と同じに設定したり、欠陥の大きさとしてあり得る画素数に設定したりすることができる。
印刷前用紙を使用した欠陥情報は、使用する用紙の銘柄を変えるたびに作成することが好ましい。そして一度作った欠陥情報は、銘柄ごとに記憶部20に記憶しておくことが好ましい。
図7は、用紙の銘柄ごとに作成した欠陥情報を説明する説明図である。図7では、3つの銘柄A,B,Cの印刷前用紙からそれぞれ作成した判定基準線550、551、552が示されている。銘柄Aの判定基準線550は、前述した図5と同じである。記憶部20には、3つの銘柄A,B,Cごとに判定基準線550、551、552が記憶される。
図7の例では、銘柄Cの印刷前用紙の欠陥が最も少ないため、銘柄Cの判定基準線552が最も厳しい判定基準になり、銘柄Aの印刷前用紙の欠陥が最も多いため、銘柄Aの判定基準線550が最も緩い判定基準になる。
印刷後用紙の画像検査の際には、ユーザーから銘柄の指定を受けた制御部10が、その銘柄の判定基準線(判定基準線550、551、及び552のいずれか)を用いて印刷後用紙の判定を行う。このために、制御部10は、画像検査前または印刷開始前に銘柄指定が行われるように、たとえば、銘柄指定を促す画面を操作表示部55に表示してもよい。
このように銘柄ごとに欠陥情報を作成して記憶しておくことによって、同じ銘柄であれば、用紙を補給(または交換)するたびに、印刷前用紙を読み取って欠陥情報を作成する必要がなくなり、用紙や手間を省くことができる。
しかし、上記のように一度作成した欠陥情報を用いて印刷物の判定を行う場合、補給した用紙によっては不良品判定が所定枚数以上続くような場合がある。このような場合は、欠陥情報を作成した用紙と補給した用紙とで欠陥の度合い(濃度や大きさ)が違うことが考えられる。このような場合には、一旦印刷を中止して、補給した新たな印刷前用紙を所定枚数読み取らせて、欠陥情報を作成し直すことが好ましい。同じ銘柄であっても、欠陥の発生度合いが違う原因としては、たとえば、生産ロットの違い、用紙保管場所の環境の違いや保管期間の違いなど、様々な要因が考えられる。
なお、欠陥情報の作成は、銘柄ごとではなく、たとえば、同じ銘柄であっても生産ロットの違う用紙やパッケージの違いといった、様々な用紙グループごとに作成してもよい。
以上のように本実施形態は、印刷前用紙を読み取って、用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として記憶部20に記憶する。そして、印刷後用紙を読取部60で読み取ることで得られた画像から印刷後用紙に存在する欠陥がわかるので、印刷後用紙を記憶部20に記憶した欠陥情報に基づき良否判定する。これにより、元々用紙にある欠陥と同等以下の欠陥が印刷時に発生したとしても、印刷物全体としては良品と判定できるようになる。
特に、本実施形態では、印刷後用紙に存在する欠陥が、欠陥情報に記録されている欠陥の濃度より濃い場合、または大きさが大きい場合にのみ不良と判定することとした。これにより用紙に元々ある欠陥と、濃度及び大きさが同様かそれ以下の欠陥が印刷時に発生したとしても不良品と判定しないようにできる。このため、本実施形態では、用紙に元々ある欠陥と同等かそれ以下の欠陥は許容された範囲として、そのような欠陥がある印刷後用紙を不良品にしないので、従来技術と比較して無駄になる不良判定を少なくできる。したがって、用紙やトナーの無駄、または再印刷時間の無駄を減らすことができる。また、印刷に使用する用紙を選択したユーザーのニーズに合った判定が可能となる。
[変形例]
以下では、実施形態の変形例として、印刷前用紙の搬送経路を変えた例を説明する。以下の各変形例においては、印刷前用紙の搬送路以外の各部の構成、欠陥情報の作成、及び印刷後用紙の欠陥判定は、実施形態と同じであるので、これらの説明は省略する。また、以下の各変形例を説明するための各図において、印刷前用紙の搬送路は、他の搬送路より太い一点鎖線で示し、その他の搬送路は図1同様に点線で示している。
(変形例1)
図8は、変形例1の画像形成システム100の構成を示す概略図である。
変形例1の画像形成システム100は、画像検査装置102に手差し給紙トレイ711を設け、この手差し給紙トレイ711から読取部60へ印刷前用紙を搬送する手差し給紙用搬送路712を設けた。手差し給紙用搬送路712には、搬送ローラー712aが設けられている。この手差し給紙トレイ711は、用紙を給紙する第2給紙部であり、手差し給紙用搬送路712は、手差し給紙トレイ711から画像検査装置102の読取部60まで用紙を搬送する搬送路である。
印刷前用紙を読み取る際には、印刷前用紙を手差し給紙トレイ711にセットし、手差し給紙用搬送路712により直接、読取部60へ搬送させて読み取らせる。これにより印刷前用紙は、画像形成部30を通過することがなくなるので、印刷前用紙にトナーが付着することがなくなる。したがって、印刷前用紙にトナーが付着して欠陥として誤認識されることがなくなる。
なお、第2給紙部は、画像検査装置102に設けられている手差し給紙トレイ711に限定されない。たとえば、画像形成装置101に設けられた給紙トレイであってもよい。その場合、画像形成装置101に設けられた給紙トレイから直接読取部60へ用紙を搬送する手差し給紙用搬送路を備える。また、画像形成システムとして、用紙や用紙束の折り畳みや表紙付け、冊子形成などを行うための後処理装置を接続した場合は、印刷後用紙に付け加える用紙や表紙などを供給するためのインサーターを手差し給紙トレイとして用いて、インサーターから読取部60へ搬送する搬送路を設置するようにしてもよい。さらに、画像検査装置102に、たとえば、読取部60の下に、給紙カセットを備えて、給紙カセットから直接読取部60へ、印刷前用紙を搬送できるようにしてもよい。これらも第2給紙部となる。
(変形例2)
図9は、変形例2の画像形成システム100の構成を示す概略図である。
変形例2の画像形成システム100は、給紙部50から画像形成部30を通過させずに読取部60まで印刷前用紙を搬送するバイパス搬送路721を設けた。変形例2では、バイパス搬送路721は、両面印刷用搬送路(図1の符号42c参照)を給紙部50まで延長するとともに、定着部36の出口側で、搬送路42bに接続するように形成する。
制御部10は、印刷前用紙を読み取る際には、印刷前用紙を給紙部50から読取部60へバイパス搬送路721を搬送させて読み取らせる。これにより印刷前用紙は、画像形成部30を通過することがなくなるので、印刷前用紙にトナーが付着することがなくなる。したがって、印刷前用紙にトナーが付着して欠陥として誤認識されることがなくなる。
なお、バイパス搬送路721の一部として両面印刷用搬送路(図1の符号42c参照)を用いているが、これに限定されない。たとえば、画像形成時の給紙搬送路42a及び両面印刷用搬送路42c(図1参照)とは全く別に、給紙部50からの印刷前用紙を、画像形成部30を通過させずに読取部60まで搬送する搬送路を設けてもよい。
(変形例3)
図10は、変形例3の画像形成システム100の構成を示す概略図である。
変形例3の画像形成システム100は、画像形成装置101と画像検査装置102の間に給紙装置731(第3給紙部)を設けた。この給紙装置731には、たとえば用紙の収納量が多い給紙トレイ732など複数の給紙トレイが設けられている。
この変形例3の画像形成システム100は、給紙装置731から画像検査装置102の読取部60へ印刷前用紙を搬送する第1搬送路735を有する。また、変形例3の画像形成システム100は、給紙装置731から画像形成装置101の画像形成部30へ印刷前用紙を搬送する第2搬送路736を有する。さらに変形例3の画像形成システム100は、画像形成装置101から画像検査装置102の読取部60へ印刷後用紙を搬送する第3搬送路737を有する。各搬送路には、搬送ローラー735a、736a、及び737a(図中、一部の符号は省略した)が設けられている。
制御部10は、印刷前用紙を読み取る際は、印刷前用紙を給紙装置731から読取部60へ第1搬送路735を搬送させて読み取らせる。これにより印刷前用紙は、画像形成部30を通過することがなくなるので、印刷前用紙にトナーが付着することがなくなる。したがって、印刷前用紙にトナーが付着して欠陥として誤認識されることがなくなる。
また、制御部10は、画像形成の際は、印刷前用紙を給紙装置731から画像形成部30へ第2搬送路736を搬送させて印刷させる。
また、制御部10は、印刷後用紙を読み取る際は、印刷後用紙を画像形成部30から読取部60へ第3搬送路737を搬送させて読み取らせる。
(変形例4~6)
変形例4~6は、用紙を読取部60から画像形成部30へ搬送させる戻し搬送路741を設けた構成である。
図11は、変形例4の画像形成システム100の構成を示す概略図である。変形例4の画像形成システム100は、前述した変形例1の画像形成システム100に、読取部60による読み取り後の印刷前用紙を画像形成装置101へ搬送させる戻し搬送路741を設けた。戻し搬送路741は、複数の搬送ローラー741aを有し、用紙を搬送する。
図12は、変形例5の画像形成システム100の構成を示す概略図である。変形例5の画像形成システム100は、前述した変形例2の画像形成システム100に、読取部60による読み取り後の印刷前用紙を画像形成装置101へ搬送させる戻し搬送路741を設けた。
図13は、変形例6の画像形成システム100の構成を示す概略図である。変形例6の画像形成システム100は、前述した変形例3の画像形成システム100に、読取部60による読み取り後の印刷前用紙を画像形成装置101へ搬送させる戻し搬送路741を設けた。
このような変形例4~6の画像形成システム100において、制御部10は、印刷前用紙を読取部60で読み取らせて欠陥情報を作成し、欠陥情報を作成した用紙をそのまま戻し搬送路741を搬送させて画像形成部30に印刷させる。このため、欠陥情報を作成した印刷前用紙を取り出すことなく、その印刷前用紙にそのまま印刷することができる。したがって、この変形例4~6では、たとえば、全ての用紙について印刷前用紙から欠陥情報を作成し、その用紙にそのまま印刷させて良否判定させることも可能となる。これにより、いっそう厳密に印刷前用紙に元々存在する欠陥に基づいて印刷後用紙を良否判定することができる。もちろん、実施形態同様に用紙グループごとに所定枚数の印刷前用紙から欠陥情報を作成することも可能である。
なお、このような戻し搬送路741は、実施形態の画像形成システム100(図1参照)に設けてもよい。
以上実施形態を説明したが、本発明は実施形態や変形例に限定されるものではない。実施形態においては、画像形成装置101の制御部10が画像検査装置102を使用して、印刷前用紙の読み取りから、欠陥情報の作成、欠陥情報に基づく印刷後用紙の良否判定までの処理(図3に示した処理手順)を行っている。これに代えて、たとえば、画像検査装置102内に検査専用の制御部を設けて、この検査専用の制御部が印刷前用紙の読み取りから、欠陥情報の作成、欠陥情報に基づく印刷後用紙の良否判定までの処理(図3に示した処理手順)を行うようにしてもよい。この場合、用紙搬送や印刷前用紙搬送中の印刷停止、画像形成部内各部の離間などは、画像形成装置101内の制御部10と連携して行うことになる。また、検査専用の制御部を画像検査装置102内に設けることで、画像検査装置102単独での処理も可能となる。たとえば、画像検査装置102単独で、印刷前用紙を読み取って、欠陥情報の作成を行い、その後、別途印刷された用紙の良否判定を行うようにもできる。
また、実施形態では、欠陥情報として欠陥の濃度及び大きさを用いたが、これらに代えて、またはこれらに加えて、欠陥の数を用いてもよい。欠陥数は、用紙面に存在する欠陥の数である。通常カット紙の場合、用紙の大きさが決まっているので、用紙の大きさにある欠陥の数から欠陥の密度を求めて、欠陥情報としてもよい。
そのほか、本発明は特許請求の範囲に記載された構成に基づき様々な改変が可能であり、それらについても本発明の範疇である。
10 制御部、
20 記憶部、
30 画像形成部、
40 搬送部、
50 給紙部、
55 操作表示部、
60 読取部、
100 画像形成システム、
101 画像形成装置、
102 画像検査装置、
550、551、552 判定基準線、
711 手差し給紙トレイ、
712 手差し給紙用搬送路、
721 バイパス搬送路、
731 給紙装置、
735 第1搬送路、
736 第2搬送路、
737 第3搬送路、
741 戻し搬送路。

Claims (18)

  1. 印刷用画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置と、前記用紙を読み取る読取部を備えた画像検査装置と、を有する画像形成システムであって、
    情報を記憶する記憶部と、
    前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶しておき、前記画像形成部によって画像形成させた画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する制御部と、
    を有し、
    前記欠陥情報は、欠陥の濃度及び/または大きさの情報を有し、
    前記制御部は、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記欠陥情報にある濃度より濃いまたは大きさより大きい場合に、不良と判定し、
    前記制御部は、前記欠陥情報を作成した前記画像形成前用紙を含む用紙グループごとに前記欠陥情報を作成して前記記憶部に記憶させ、
    前記用紙グループごとに前記記憶部に記憶させた前記欠陥情報に基づき良否判定を行った際に不良となる判定が所定枚数以上発生した場合に、新たな前記画像形成前用紙を使用して前記欠陥情報を作成し直して前記記憶部に記憶させる、画像形成システム。
  2. 前記制御部は、複数の前記画像形成前用紙から前記欠陥情報を作成する、請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 印刷用画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置と、前記用紙を読み取る読取部を備えた画像検査装置と、を有する画像形成システムであって、
    情報を記憶する記憶部と、
    前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶しておき、前記画像形成部によって画像形成させた画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する制御部と、
    を有し、
    前記欠陥情報は、欠陥の濃度及び/または大きさの情報を有し、
    前記制御部は、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記欠陥情報にある濃度より濃いまたは大きさより大きい場合に、不良と判定し、
    前記制御部は、前記画像形成前用紙を前記読取部で読み取らせる際は、前記画像形成部による画像形成を停止させて前記画像形成前用紙を搬送し、
    前記画像形成部は、画像が形成される感光体と、
    前記感光体上の画像を転写する転写体と、を有し、
    前記制御部は、前記画像形成前用紙を搬送中に前記感光体と前記転写体の間を離間させる、画像形成システム。
  4. 印刷用画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置と、前記用紙を読み取る読取部を備えた画像検査装置と、を有する画像形成システムであって、
    情報を記憶する記憶部と、
    前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶しておき、前記画像形成部によって画像形成させた画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する制御部と、
    を有し、
    前記欠陥情報は、欠陥の濃度及び/または大きさの情報を有し、
    前記制御部は、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記欠陥情報にある濃度より濃いまたは大きさより大きい場合に、不良と判定し、
    前記制御部は、前記画像形成前用紙を前記読取部で読み取らせる際は、前記画像形成部による画像形成を停止させて前記画像形成前用紙を搬送し、
    前記画像形成部は、静電潜像が形成される感光体と、
    前記感光体上の静電潜像を現像する現像部と、を有し、
    前記制御部は、前記画像形成前用紙を搬送中は前記感光体と前記現像部の間を離間させる、画像形成システム。
  5. 印刷用画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置と、前記用紙を読み取る読取部を備えた画像検査装置と、を有する画像形成システムであって、
    情報を記憶する記憶部と、
    前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶しておき、前記画像形成部によって画像形成させた画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する制御部と、
    を有し、
    前記欠陥情報は、欠陥の濃度及び/または大きさの情報を有し、
    前記制御部は、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記欠陥情報にある濃度より濃いまたは大きさより大きい場合に、不良と判定し、
    前記画像形成前用紙が前記画像形成部を通過しない搬送路を有し、
    前記制御部は、前記画像形成前用紙を前記読取部で読み取らせる際は、前記画像形成部を通過しない搬送路により前記画像形成前用紙を前記読取部まで搬送する、画像形成システム。
  6. 前記画像形成前用紙が前記画像形成部を通過しない搬送路は、前記画像形成装置に設けられた第1給紙部から前記画像形成部を通過させずに前記読取部へ前記画像形成前用紙を搬送させるバイパス搬送路である、請求項に記載の画像形成システム。
  7. 前記画像形成前用紙が前記画像形成部を通過しない搬送路は、用紙を給紙する第2給紙部から前記読取部まで前記画像形成部を通過させずに前記画像形成前用紙を搬送する給紙用搬送路である、請求項に記載の画像形成システム。
  8. 前記画像形成部と前記読取部の間に配置された第3給紙部と、
    前記第3給紙部から前記読取部へ前記画像形成前用紙を搬送する第1搬送路と、
    前記第3給紙部から前記画像形成部へ前記画像形成前用紙を搬送する第2搬送路と、
    前記画像形成部から前記読取部へ前記画像形成後用紙を搬送する第3搬送路と、を有し、
    前記制御部は、
    前記画像形成前用紙を前記読取部により読み取らせる際は、前記画像形成前用紙を前記第3給紙部から前記読取部へ前記第1搬送路を搬送させて前記読取部に読み取らせ、
    画像形成の際は、前記画像形成前用紙を前記第3給紙部から前記画像形成部へ前記第2搬送路を搬送させて前記画像形成部に画像形成させ、
    前記画像形成後用紙を前記読取部により読み取らせる際は、前記画像形成後用紙を前記画像形成部から前記読取部へ前記第3搬送路を搬送させて前記読取部に読み取らせる、請求項に記載の画像形成システム。
  9. 印刷用画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置と、前記用紙を読み取る読取部を備えた画像検査装置と、を有する画像形成システムであって、
    情報を記憶する記憶部と、
    前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶しておき、前記画像形成部によって画像形成させた画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する制御部と、
    を有し、
    前記欠陥情報は、欠陥の濃度及び/または大きさの情報を有し、
    前記制御部は、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記欠陥情報にある濃度より濃いまたは大きさより大きい場合に、不良と判定し、
    前記読取部により読み取らせた後の前記画像形成前用紙を前記読取部から前記画像形成部へ搬送させる戻し搬送路を有し、
    前記制御部は、前記読取部により読み取らせた後の前記画像形成前用紙を前記読取部から前記画像形成部まで前記戻し搬送路を搬送させて前記画像形成部に画像形成させる、画像形成システム。
  10. 印刷用画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置と、前記用紙を読み取る読取部を備えた画像検査装置と、を有する画像形成システムであって、
    情報を記憶する記憶部と、
    前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶しておき、前記画像形成部によって画像形成させた画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する制御部と、
    を有し、
    前記欠陥情報は、複数段階の濃度と、複数段階の大きさの組み合わせであるマトリックスにおいて規定された欠陥の濃度及び大きさの情報を有する判定基準線であり、
    前記制御部は、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記判定基準線よりも濃度が濃く、および大きさが大きいことで、前記判定基準線を超えている場合に、不良と判定する、
    画像形成システム。
  11. 前記制御部は、前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥を、前記マトリックスの各区分に配置し、前記欠陥を配置した区分を超える隣接した区分が、不良となるように前記判定基準線を設定する、請求項10に記載の画像形成システム。
  12. 前記制御部は、複数の前記画像形成前用紙から前記欠陥情報を作成する、請求項11のいずれか1つに記載の画像形成システム。
  13. 前記制御部は、前記欠陥情報を作成した前記画像形成前用紙を含む用紙グループごとに前記欠陥情報を作成して前記記憶部に記憶させる、請求項12のいずれか1つに記載の画像形成システム。
  14. 印刷用画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置と、
    前記用紙を読み取る読取部を備えた画像検査装置と、
    情報を記憶する記憶部と、
    を有する画像形成システムを用いた画像形成方法であって
    前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶させる段階(a)と、
    前記画像形成部によって画像形成させた画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する段階(b)と、
    を有し、
    前記段階(a)では、前記欠陥情報を作成した前記画像形成前用紙を含む用紙グループごとに前記欠陥情報を作成して前記記憶部に記憶させ、
    前記段階(a)で前記記憶部に記憶させた前記欠陥情報は、欠陥の濃度及び/または大きさの情報を有し、
    前記段階(b)は、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記欠陥情報にある濃度より濃いまたは大きさより大きい場合に、不良と判定し、
    前記段階(b)で、前記用紙グループごとに前記記憶部に記憶させた前記欠陥情報に基づき良否判定を行った際に不良となる判定が所定枚数以上発生した場合に、新たな前記画像形成前用紙を使用して前記欠陥情報を作成し直して前記記憶部に記憶させる段階(c)を、さらに有する、画像形成方法。
  15. 印刷用画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置と、
    前記用紙を読み取る読取部を備えた画像検査装置と、
    情報を記憶する記憶部と、
    を有する画像形成システムを用いた画像形成方法であって
    前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶させる段階(a)と、
    前記画像形成部によって画像形成させた画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する段階(b)と、
    を有し、
    前記欠陥情報は、複数段階の濃度と、複数段階の大きさの組み合わせであるマトリックスにおいて規定された欠陥の濃度及び大きさの情報を有する判定基準線であり、
    前記段階(b)では、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記判定基準線よりも濃度が濃く、および大きさが大きいことで、前記判定基準線を超えている場合に、不良と判定する、画像形成方法。
  16. 請求項14または15に記載の画像形成方法をコンピューターに実行させるための画像形成プログラム。
  17. 用紙を読み取る読取部と、
    情報を記憶する記憶部と、
    前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶しておき、印刷用画像データに基づいて用紙に画像形成された画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する制御部と、
    を有し、
    前記欠陥情報は、欠陥の濃度及び/または大きさの情報を有し、
    前記制御部は、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記欠陥情報にある濃度より濃いまたは大きさより大きい場合に、不良と判定し、
    前記制御部は、前記欠陥情報を作成した前記画像形成前用紙を含む用紙グループごとに前記欠陥情報を作成して前記記憶部に記憶し、
    前記用紙グループごとに前記記憶部に記憶させた前記欠陥情報に基づき良否判定を行った際に不良となる判定が所定枚数以上発生した場合に、新たな前記画像形成前用紙を使用して前記欠陥情報を作成し直して前記記憶部に記憶する、画像検査装置。
  18. 用紙を読み取る読取部と、
    情報を記憶する記憶部と、
    前記読取部に画像形成前用紙を読み取らせて前記画像形成前用紙に存在する欠陥の情報を欠陥情報として前記記憶部に記憶しておき、印刷用画像データに基づいて用紙に画像形成された画像形成後用紙を前記読取部に読み取らせて得られた読取画像と、前記印刷用画像データとの比較により、前記画像形成後用紙に存在する欠陥を抽出し、抽出した前記画像形成後用紙に存在する欠陥と前記欠陥情報に基づき良否判定する制御部と、
    を有し、
    前記欠陥情報は、複数段階の濃度と、複数段階の大きさの組み合わせであるマトリックスにおいて規定された欠陥の濃度及び大きさの情報を有する判定基準線であり、
    前記制御部は、前記画像形成後用紙に存在する欠陥が、前記判定基準線よりも濃度が濃く、および大きさが大きいことで、前記判定基準線を超えている場合に、不良と判定する、画像検査装置。
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