JP7003573B2 - 画像検査装置およびプログラム - Google Patents
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Description
特許文献1では、この点を課題として検査項目に応じて用紙の搬送速度を設定する技術が提案されている。
具体的には、特許文献1に記載の技術では、検品モードおよびカラーモードに基づいてシート1枚の検品処理時間を計算し、プリント出力間隔と比較して、ジョブ中におけるシート搬送速度を設定している。
特許文献1の技術は、設定された検査項目に応じてジョブ中の搬送速度を変えるものであり、局所的な検査時間の増加に対応することはできない。局所的な解析時間の増加を想定してジョブにおける用紙の搬送速度を設定すると、ジョブ出力における生産性が低下するという問題がある。
記録媒体に形成された画像を読み取った読取結果を取得し、前記読取結果に基づいて画像の解析を行う制御部を有し、
前記制御部は、予め前記解析の処理に要する処理時間をページ単位で判断し、前記処理時間に基づいて、ページ単位で、前記記録媒体の搬送の制御または/および解析の制御を変更可能とし、
前記制御部は、解析に要した実処理時間をページ単位で測定し、予め判断した処理時間より実処理時間が長い場合、当該ページ以降で搬送開始をしている記録媒体を通常の排出先と区別して排出し、再度の搬送時に出力速度を低下させて、当該ページから再度の処理を行う。
前記制御部は、前記画像読取部から画像の読取結果を取得する。
予め前記解析の処理に要する処理時間をページ単位で判断し、前記処理時間に基づいて、ページ単位で、前記記録媒体の搬送の制御または/および解析の制御を変更可能とし、
解析に要した実処理時間をページ単位で測定し、予め判断した処理時間より実処理時間が長い場合、当該ページ以降で搬送開始をしている記録媒体を通常の排出先と区別して排出し、再度の搬送時に出力速度を低下させて、当該ページから再度の処理を行うように前記制御部に実行させる。
図1に示すように、画像形成装置1は、用紙への画像形成を行う装置本体10と、装置本体10の後段に接続された読取装置30とを有している。装置本体10と読取装置30は電気的および機械的に接続されており、装置および装置本体間での通信および用紙の搬送が可能となっている。
なお、本発明の記録媒体は紙に限定されず、布やプラスチック等からなる記録媒体であってもよい。
各色用の感光体11aの周囲には、図示しない帯電部、露光部、現像部、クリーニング部等が設けられている。感光体11aには中間転写ベルト11bが接触している。
中間転写ベルト11bは、二次転写部11cにおいて搬送路13上の用紙に接触することができる。また、搬送路13において、二次転写部11cの搬送方向下流側の位置に、定着器11dが備えられている。
用紙の裏面へ画像を形成する場合は、定着器11dを経た用紙が反転搬送路13aに導入され、待避経路13bに送られて用紙の先後を入れ替えて、用紙の表裏が反転された状態で搬送路13の上流側に環流され、画像形成部110において用紙の裏面側に画像形成が行われる。
用紙の表裏の反転のみを行う場合は、用紙を反転搬送路13aに導入し、表裏が反転された状態でそのまま定着器11dの下流側の搬送路13に搬送する。
用紙の表裏の反転または裏面への画像形成を行わない場合は、用紙を反転搬送路13aに送ることなくそのままストレートで搬送する。
また、装置本体10の上部にはプラテンガラスが備えられており、原稿の読み取りは、プラテンガラス上に原稿をセットすることによって行うことができる。
なお、スキャナー部は、原稿を読み込むために用いられるが、出力された印刷物の画像を読み込むものに使用することができる。この場合、スキャナー部は本発明の画像読取部に相当する。
また、画像制御部100は、後述する画像読取部で読み取った読取結果を取得し、読取結果に基づいて画像の解析を行うことができ、また、予め前記解析の処理に要する処理時間をページ単位で判断し、処理時間に基づいて、ページ単位で、記録媒体の搬送の制御または/および解析の制御を変更可能とする。したがって、画像制御部100は、本発明の制御部に相当し、画像制御部100は本発明の画像検査装置の少なくとも一部を構成している。また、画像制御部100によって上記動作を実行させるプログラムは、本発明のプログラムに相当する。
画像読取部32の手前の搬送路33には、搬送ローラー31を備えており、搬送ローラー31によって搬送路33に沿って用紙を搬送する。
画像読取部32は、例えば、CMOSセンサーやCCDセンサー等のラインセンサー、測色計などにより構成することができ、本発明としては特定のものに限定されない。
搬送路33は、画像読取部32の下流側で反転搬送路34が分岐しており、反転搬送路34の途中には、待避搬送路34Aが分岐している。反転搬送路34は、待避搬送路34Aの分岐位置よりも下流側で画像読取部32の上流側となる位置で搬送路33に接続されている。
また、用紙の表裏反転を行わず、搬送路33の上下に少なくとも二つの画像読取部を設けることで、搬送路33を搬送される用紙の表裏面の画像を読み取ることを可能にしてもよい。複数の画像読取部を備える場合、種類の異なるものを設置するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、読取装置30内に画像読取部32が設けられているが、画像読取部の位置は読取装置内に限定されず、例えば装置本体10内に画像読取部が設けられていてもよい。
なお、本実施形態では2つの排紙トレイを備えているが、排紙トレイの数は2つに限定されず、例えば、1つの排紙トレイのみを有するものであってもよく、3つ以上の排紙トレイを有するものであってもよい。
画像読取部32で取得した読み取りデータは、読取結果として読取装置30に備えられている読取制御部300に送られ、画像制御部100に送られる。画像制御部100は読取データに基づいて画像の解析を行うことができ、解析により画像の良否判定や各種の調整に用いられる。
画像制御部100では、解析処理時間の判断をプルーフ出力などの実際の出力において実測値として計測することができるが、RIP画像などの印刷画像データに基づいて解析処理時間を推測することも可能である。例えば、ジョブの各ページの画像データの印字率、画像/文字の比率などから各ページの解析処理時間を計算する。
なお、この実施形態の画像検査装置は、画像形成装置には含まれず、画像形成装置に接続された外部の管理装置や端末において、画像検査装置としての機能を与えるものとしてもよい。
図2に示すように、画像形成装置1は、装置本体10において、画像制御部100、記憶部101、画像生成部108、画像処理部109、画像形成部110、履歴保存部120、操作部140、表示部141、通信部160を備えている。
読取装置30は、画像読取部32、読取制御部300を備えている。
また、画像形成装置に接続される装置として、外部装置4を有しており、外部装置4は、記憶部40と外部装置制御部400とを有している。外部装置4は、通信部160に接続されたネットワーク3によって接続されている。
画像制御部100の制御では、画像生成部108やスキャナー部により生成され、記憶部101に保持されたRIP画像データなどの原画像を、画像処理部109により画像処理して、画像処理後の印刷画像データに基づいて、画像形成部110により用紙上に画像を形成する。
通信部160は、ユーザー端末からネットワークを介して、画像を形成する指示内容がページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたベクトルデータなどを受信することができ、また、画像形成装置を管理する管理装置から制御信号を受信するようにしてもよい。
画像処理部109は、記憶部101などから原画像データを読み出して、画像の回転、拡大、縮小、ページ番号の付加、ページ集約等のレイアウト処理、細線化処理、濃度補正処理、疑似的に中間調を再現する中間調処理等の各種画像処理を施す。
画像形成部110は、図1に示すように、4つの感光体11a、中間転写ベルト11b、2次転写部11c、定着器11dを備えている。なお、以下の説明では、感光体11aと、感光体の周囲に備えられた帯電部、露光部、現像部、クリーニング部とをまとめて書き込みユニットと称する。
画像形成時、各書込みユニットでは、帯電部により感光体11aを帯電させた後、原画像データに基づいて露光部により静電潜像を形成する。現像部によりトナー等の色材を供給して現像すると、感光体11a上に画像が形成される。
4つの書込みユニットの感光体11a上にそれぞれ形成した画像を、中間転写ベルト11b上に順次重ねて転写(1次転写)する。これにより、中間転写ベルト11b上には各色からなる画像が形成される。1次転写後、クリーニング部により感光体11a上に残留する色材を除去する。
用紙の両面に画像を形成する場合は、反転搬送路13a、待避経路13bに用紙を搬送してその表裏を反転した後、再度、2次転写部11cへ用紙を搬送する。
履歴保存部120では、少なくとも1つの異常が検出された場合、各異常が検出されたことを示す検出情報を生成し、生成した検出情報をスキャン画像に埋め込むことにより履歴画像を生成し、履歴情報に含むものとすることができる。履歴情報は、この実施形態では、履歴保存部120に保存するが、通信部160を介して読取装置やユーザー端末やサーバー等のネットワーク上の外部装置4に送信し、当該外部装置4の記憶装置に保存してもよい。
画像読取部32は、画像形成部110において画像が形成された用紙面を読み取り、ビットマップ形式の読取画像データを生成する。画像読取部32としては、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を用いたラインセンサー、エリアセンサー、デジタルカメラ等を用いることができる。
例えば、画像制御部100は、読取画像データを原画像データや検品済みの正常画像データと比較し、その差分が許容範囲を超える画像領域を異常と判定することができる。または、画像制御部100は、原画像データと読取画像データの1又は複数の特徴点とその特徴量を決定し、決定した特徴量から判別分析法により類似すると判別した特徴点が位置する画像領域を異常と判定することもできる。特徴量としては、特に限定されず、勾配方向ヒストグラム、スピードアップロバスト特性 、局所2値パターン、Haarウェーブレット、カラーヒストグラム等が挙げられる。また、判別分析法としても特に限定されず、ニューラルネットワーク、サポートベクターマシン等が挙げられる。
例えば、画像の特徴量は異常の種類が同じであると類似してくるため、読取制御部300は、異常と判定した特徴点の特徴量と、あらかじめ求めておいたスジやトナー散り等の各種類の異常の特徴量との類似性を判別することにより、異常の種類を判定することができる。
また、画像制御部100は、正常画像データとの差や、異常と判定された領域が大きいほど、異常が視認されやすくなるため、これらの大きさによって、異常のレベルを決定することができる。
外部装置4では、画像データを画像形成装置1に送信したり、画像形成装置1を管理するための制御を行ったりするものであってもよい。
外部装置4では、記憶部40と、外部装置制御部400とを有している。記憶部40では、画像データや設定パラメータなどを格納することができる。外部装置制御部400は、CPUやCPUで動作するプログラム、作業領域となるRAMなどによって構成されている。
ジョブの開始前に、各ページのヤレ検知処理時間を予め判断しておく。ジョブの開始前にプルーフ印刷を行う場合は、プルーフ印刷を行った際にヤレ検知処理を実施し、各ページにおけるヤレ検知処理にかかる時間をページ単位で計測しておく。計測した処理時間は記憶部101に記憶しておく。プルーフ印刷時に計測された処理時間は、本発明の実測時間に相当する。
ヤレ検知時のパージ処理をリアルタイムで行うことができない、または、ヤレ検知処理中に次ページが搬送されてしまい次ページのヤレ検知処理が実施できない場合、現在の用紙の搬送速度では適切にヤレ検知処理を行えないと判断し、そのページの搬送速度をヤレ検知処理が可能な速度に落とす、または/および前後のページの紙間を調整しておく。上記処理を完了後、出力処理を開始する。搬送速度の変更、紙間の調整は、搬送制御の変更に相当する。
図3の上図に示すように、1ページ目のヤレ検知処理の時間が用紙の間隔よりも長い場合、従来の方法では、ヤレ検知処理が完了した時点で、1ページ目の用紙が、排紙先を変更する分岐点を超えてパージ不可能となる位置に到達してしまう。
本実施形態では、図3の下図に示すように、1ページ目の用紙搬送速度を落とし、ヤレ検知が完了した時点で分岐点の手前であって用紙がパージ可能な位置にあるようにする。これにより、1ページ目がヤレと検知された場合に、1ページ目をパージすることができる。
1ページ目のヤレ検知に時間がかかると、従来技術では、図4の上図に示すように、ヤレ検知処理中に次ページが画像読取部32に到達してしまう。
本実施形態では、予め1ページ目の処理時間がかかることが判明しているため、図4の下図に示すように、1ページ目と2ページ目との紙間をあけておく。これにより、ヤレ検知処理中に2ページの用紙が画像読取部に到達してしまうことがなく、ヤレ検知処理を行うことができる。
なお、図3、図4の対象において 最もヤレ検知時間がかかるページを想定して用紙搬送速度や紙間を設定すると、生産性を損なう。このため、本実施形態は、生産性の低下を抑えて画像の解析を確実に行うことを可能にする効果がある。
解析が必要とされる要検査のジョブ(ヤレ検査を行うジョブ)の処理を開始する。ジョブの検査の要否は機械設定やジョブ設定などによって設定しておくことができる。また、ジョブの開始時に検査要の設定を行えるようにしてもよい。
要検査のジョブの処理が開始されると、プルーフ印刷を実施するか判定する(ステップs1)。
プルーフ印刷を実施する場合は(ステップs1、Yes)、プルーフ印刷を行って各ページのヤレ検知処理時間を計算する(ステップs3)。
プルーフ印刷を実施しない場合(ステップs1、No)、画像データからページごとの検査処理時間を計算する(ステップs2)。画像データの印字率、画像/文字の比率等に基づいて処理時間の計算を行う。
一定値は、出力速度に基づいて決定され、用紙の読み取り後、パージ不可の位置に到達するまでの時間や、次ページの用紙が画像読取部32のセンサーに到達するまでの時間により決定することができる。一定値の値は特に限定されるものではない。
当該ページの処理時間が一定値以上である場合(ステップs4、Yes)、例えば、解析処理が終えた時点で用紙がパージ不可の位置に到達する場合や、解析処理中に次ページの用紙が画像読取部32に到達してしまう場合、当該ページの搬送速度または/および前後ページの紙間距離を変更する(ステップs5)。
上記手順によれば、ヤレ検知処理時間が長くて適切な処理を行えない場合に、生産性の低下を最小限にしつつ、適切なヤレ検知処理を行うことが可能となる。
図6の上図に示すように、ヤレ検知処理時間が長いと、従来例では、ヤレ検知処理中に次ページが画像読取部32に到達してしまい、次ページでのヤレ検知が行えなくなってしまう。
本実施形態では、ヤレ検知の対象となるページを、ページ毎から一定ページ毎に変更する。図6の下図では、2ページ間隔にして、1ページ目と3ページ目を解析の対象としている。
対象ページの間隔は予め計測したヤレ検知処理時間から決定する。これにより全ページでのヤレ検知処理は行えなくなるが、全体の生産性を低減させることなくヤレ検知処理が可能となる。また、対象ページ自体は全ページのままとし、解析項目を削減することで処理時間を軽減することも可能とする。
要検査のジョブを開始すると、プルーフ印刷を実施するか判定する(ステップs10)。
プルーフ印刷を実施する場合は(ステップs10、Yes)、プルーフ印刷を行って各ページのヤレ検知処理時間を計算する(ステップs12)。
プルーフ印刷を実施しない場合(ステップs10、No)、画像データからページごとの検査処理時間を計算する(ステップs11)。画像データの印字率、画像/文字の比率等に基づいて処理時間の計算を行うことができる。
当該ページの処理時間が一定値以上である場合(ステップs13、Yes)、検査装置(画像検査装置に相当)の解析制御の設定を変更する(ステップs14)。具体的には、検査対象のページを全ページから一定ページごとに変更する。対象ページの間隔は、予め取得した処理時間に基づいて、ヤレ検知処理が行えないページが除外されるように設定される。
本実施形態によれば、全ページのヤレ検知処理は行えなくなるが、全体の生産性を低下させることなくヤレ検知処理を行うことが可能となる。
全体の生産性が多少落ちても全ページに対して全項目の解析を行いたい場合は、搬送制御の変更を選択することができ、全ページまたは全項目の解析が行えなくても生産性を落としたくない場合には、解析制御の変更を行うことができる。なお、ヤレ検知処理時間に応じて搬送制御と解析制御の変更の両方を行うものとしてもよい。
これに対しては、リアルタイムでのヤレ検知中にヤレ検知が不可能と判断された場合に、以降の給紙済みページをパージし、変更した搬送制御度や解析制御に基づいて再印刷を行うことができる。
ジョブの出力処理を開始すると、最終ページであるか判定する(ステップs20)。
最終ページである場合(ステップs20、Yes)、処理を終了する。
最終ページでない場合(ステップs20、No)、画像の読取データに基づいて、検査装置による解析処理を実施し(ステップs21)、解析処理時間を計測する(ステップs22)。
ステップs23の後に、リアルタイムで計測した解析処理時間が、事前に計測した処理時間を一定以上超過しているか判定する(ステップs24)。
事前に計測した時間は、プルーフ印刷時に計測した時間や、画像データに基づいて算出された処理時間である。一定の値は、予め設定されている。例えば、次ページのパージが困難になったり、次ページが画像読取部に到達してしまったりする時間前となる時間で一定値を定める。一定値の値は特に限定されるものではない。
リアルタイムによる解析処理時間が、事前に計測した時間を一定以上超過している場合(ステップs24、Yes)、給紙処理を停止し(ステップs25)、当該用紙をヤレ紙排出トレイに排紙する(ステップs26)。さらに、給紙済みで装置本体や読取装置内に残っている用紙の排出先をヤレ紙排紙トレイに変更する(ステップs27)。これにより装置内残留紙がヤレ排紙トレイに排紙される。
その後、用紙の搬送速度を当該ページの解析処理が可能な速度に変更し(ステップs28)、当該ページからの再印字を再開する(ステップ29)。当該ページの解析処理が可能な速度は、ステップs22で計測した処理時間に基づいて決定され、解析処理時間に応じた不具合が生じない速度とする。
印字の再開後は、ステップs20に戻り、最終ページかどうかの判定を行う(ステップs20)。
ジョブの出力処理を開始すると、最終ページであるか判定する(ステップs30)。
最終ページである場合(ステップs20、Yes)、処理を終了する。
最終ページでない場合(ステップs30、No)、画像の読取データに基づいて、検査装置による解析処理を実施し(ステップs31)、リアルタイムで解析処理時間を計測する(ステップs32)。
次に、搬送速度変更を実施中か判定する(ステップs33)。搬送速度変更を実施中である場合(ステップs33、Yes)、一定ページ連続して解析処理時間が事前計測値以下であるか判定する(ステップs34)。一定ページの値は予め設定されており、ユーザーによる変更を可能とするものであってもよい。一定ページの値は特に限定されるものではない。
解析処理時間が一定ページ連続して事前計測値以下である場合(ステップs34、Yes)、搬送速度を初期値に変更する(ステップs35)。また、初期値への変更ではなく、初期値よりも小さいものの現在の搬送速度よりも大きくするように制御してもよい。
事前に計測した時間は、プルーフ印刷時に計測した時間や、画像データに基づいて算出された処理時間である。一定の時間は、予め設定されており、例えば、次ページのパージが困難になったり、次ページが画像読取部に到達してしまったりする時間前に一定値を定める。
解析処理時間が、事前に計測した時間を一定以上超過する場合(ステップs36、Yes)、給紙処理を停止し(ステップs37)、当該用紙をヤレ紙排出トレイに排紙する(ステップs38)。給紙済みの用紙の排出先をヤレ紙排紙トレイに変更する(ステップs39)。トレイの変更により装置内に残存する用紙をヤレ紙排紙トレイに排出することができる。
その後、用紙の搬送速度を当該ページの解析処理が可能な速度に変更し(ステップs40)、当該ページからの再印字を再開する(ステップ41)。当該ページの解析処理が可能な速度は、ステップs23で計測した処理時間に基づいて決定され、解析処理時間に応じた不具合が生じない速度とする。
印字の再開後は、ステップs30に戻り、最終ページであるか判定する(ステップs30)。
ステップs30において、最終ページであると判定された場合(ステップs30、Yes)、出力処理を終了する。
3 ネットワーク
4 外部装置
10 装置本体
30 読取装置
32 画像読取部
40 記憶部
100 画像制御部
110 画像形成部
140 操作部
141 表示部
160 通信部
300 読取制御部
400 外部装置制御部
Claims (15)
- 記録媒体に形成された画像の解析を行う画像検査装置であって、
記録媒体に形成された画像を読み取った読取結果を取得し、前記読取結果に基づいて画像の解析を行う制御部を有し、
前記制御部は、予め前記解析の処理に要する処理時間をページ単位で判断し、前記処理時間に基づいて、ページ単位で、前記記録媒体の搬送の制御または/および解析の制御を変更可能とし、
前記制御部は、解析に要した実処理時間をページ単位で測定し、予め判断した処理時間より実処理時間が長い場合、当該ページ以降で搬送開始をしている記録媒体を通常の排出先と区別して排出し、再度の搬送時に出力速度を低下させて、当該ページから再度の処理を行う画像検査装置。 - 前記制御部は、画像を読み取りつつ行われる記録媒体の搬送と、画像を形成しつつ行われる記録媒体の搬送の一方または両方に対し前記搬送の制御を行う請求項1記載の画像検査装置。
- 前記制御部は、画像を読み取りつつ行われる記録媒体の搬送の制御を行う場合、画像読取部を有する画像読取装置に対し、搬送の制御指令を行う請求項1または2に記載の画像検査装置。
- 前記制御部は、画像を形成しつつ行われる記録媒体の搬送の制御を行う場合、画像形成部を有する画像形成装置に対し、搬送の制御指令を行う請求項1~3のいずれかに記載の画像検査装置。
- 記録媒体を搬送しつつ前記記録媒体の画像を読み取る画像読取部を有し、
前記制御部は、前記画像読取部から画像の読取結果を取得する請求項1~4のいずれか1項に記載の画像検査装置。 - 前記制御部は、前記解析の処理に要する処理時間を、印刷画像に基づく推測時間またはプルーフ印刷時に行われた実測時間により判断する請求項1~5のいずれか1項に記載の画像検査装置。
- 前記制御部は、記録媒体の搬送制御の変更として、記録媒体の搬送速度を変更する請求項1~6のいずれか1項に記載の画像検査装置。
- 前記制御部は、記録媒体の搬送制御の変更として、記録媒体間の間隔を変更する請求項1~7のいずれか1項に記載の画像検査装置。
- 前記制御部は、前記解析の制御の変更において、解析対象となるページを変更する請求項1~8のいずれか1項に記載の画像検査装置。
- 前記制御部は、前記解析の制御の変更において、解析項目を変更する請求項1~9のいずれか1項に記載の画像検査装置。
- 前記出力速度の低下が、読取速度または/および画像形成速度の低下である請求項1~10のいずれか1項に記載の画像検査装置。
- 前記出力速度の低下が、記録媒体間の間隔の増加または/および搬送速度の低下である請求項1~11のいずれか1項に記載の画像検査装置。
- 前記再度の処理が、画像読み取りまたは/および記録媒体への画像形成である請求項1~12のいずれか1項に記載の画像検査装置。
- 前記制御部は、解析に要した実処理時間が、一定のページ数において、予め判断した処理時間以内であると判断した場合、出力速度を通常の速度に戻す請求項1~13のいずれか1項に記載の画像検査装置。
- 記録媒体に形成された画像を読み取った読取結果を取得し、前記読取結果に基づいて画像の解析を行う制御部で実行されるプログラムであって、
予め前記解析の処理に要する処理時間をページ単位で判断し、前記処理時間に基づいて、ページ単位で、前記記録媒体の搬送の制御または/および解析の制御を変更可能とし、
解析に要した実処理時間をページ単位で測定し、予め判断した処理時間より実処理時間が長い場合、当該ページ以降で搬送開始をしている記録媒体を通常の排出先と区別して排出し、再度の搬送時に出力速度を低下させて、当該ページから再度の処理を行うように前記制御部に実行させるプログラム。
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