JP2019081620A - 画像検査装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性の低下を抑制しつつ、解析処理を適切に行うことを可能にする。【解決手段】記録媒体に形成された画像の解析を行う画像検査装置であって、記録媒体に形成された画像を読み取った読取結果を取得し、前記読取結果に基づいて画像の解析を行う制御部を有し、前記制御部は、予め前記解析の処理に要する処理時間をページ単位で判断し、前記処理時間に基づいて、ページ単位で、前記記録媒体の搬送の制御または/および解析の制御を変更可能とする。【選択図】図5

Description

本発明は、記録媒体に形成された画像の解析を行うことが可能な画像検査装置およびプログラムに関する。
複写機、プリンター、複合機などの画像形成装置の分野では、用紙の画像を読み取った画像読取データを用いて画像を解析し、画像の異常や画質調整の判定を行っている。例えば、読取画像と印刷用の画像データなどの正解画像とを比較して、正解画像と一致するか判定することによって、汚れや色ずれ、位置ずれ等の異常判定をしたり、故障診断機能によりスジの情報などを検出して機械の故障部分を診断したりすることが行われている。また、用紙の挿入紙や断裁代などに調整用画像を印刷し、これを読み取って画質の調整を行う装置が知られており、調整用画像を読み取る場合にも、調整不能などによって異常を判定することができる。画像が異常であると判定された場合はヤレとされ、ヤレ紙を通常とは異なる排出先へ排紙する処理などが行われている。
ところで、画像の解析を行う場合、例えば、モノクロ、カラーの画像においては解析に要する時間が異なるため、一定の搬送速度で用紙を搬送しつつ画像の読み取りを行っていると、画像の内容によっては解析に時間を要し、次々と搬送される用紙に処理が間に合わなくなる懸念がある。
特許文献1では、この点を課題として検査項目に応じて用紙の搬送速度を設定する技術が提案されている。
具体的には、特許文献1に記載の技術では、検品モードおよびカラーモードに基づいてシート1枚の検品処理時間を計算し、プリント出力間隔と比較して、ジョブ中におけるシート搬送速度を設定している。
特開2012−39424号公報
しかし、画像の検査項目が一定であっても、ページの出力内容によっては局所的に解析処理にかかる時間が増加する場合がある。解析処理にかかる時間が局所的に増加したページがあると、画像の形成や、画像の読み取り、読取画像の解析、排紙などの処理を適切に行うことができない場合がある。例えば、画像の解析を完了した後に、ヤレ紙を通常紙と異なる排紙先に排紙したい場合があるが、画像の解析を完了するまでに、用紙を異なる排紙先に排紙するための分岐点に用紙が到達してしまっていると、ヤレ紙などの排紙先を通常紙と区別して排紙することができない。
特許文献1の技術は、設定された検査項目に応じてジョブ中の搬送速度を変えるものであり、局所的な検査時間の増加に対応することはできない。局所的な解析時間の増加を想定してジョブにおける用紙の搬送速度を設定すると、ジョブ出力における生産性が低下するという問題がある。
本発明は上記課題を背景としてなされたものであり、生産性の低下を抑制しつつ、解析処理を適切に行うことが可能な画像検査装置およびプログラムを提供することを目的とする。
すなわち、本発明の画像検査装置のうち、第1の形態は、記録媒体に形成された画像の解析を行う画像検査装置であって、
記録媒体に形成された画像を読み取った読取結果を取得し、前記読取結果に基づいて画像の解析を行う制御部を有し、
前記制御部は、予め前記解析の処理に要する処理時間をページ単位で判断し、前記処理時間に基づいて、ページ単位で、前記記録媒体の搬送の制御または/および解析の制御を変更可能とする。
他の形態の画像検査装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、画像を読み取りつつ行われる記録媒体の搬送と、画像を形成しつつ行われる記録媒体の搬送の一方または両方に対し前記搬送の制御を行う。
他の形態の画像検査装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、画像を読み取りつつ行われる記録媒体の搬送の制御を行う場合、画像読取部を有する画像読取装置に対し、搬送の制御指令を行う。
他の形態の画像検査装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、画像を形成しつつ行われる記録媒体の搬送の制御を行う場合、画像形成部を有する画像形成装置に対し、搬送の制御指令を行う。
他の形態の画像検査装置の発明は、前記形態の発明において、記録媒体を搬送しつつ前記記録媒体の画像を読み取る画像読取部を有し、
前記制御部は、前記画像読取部から画像の読取結果を取得する。
他の形態の画像検査装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、前記解析の処理に要する処理時間を、印刷画像に基づく推測時間またはプルーフ印刷時に行われた実測時間により判断する。
他の形態の画像検査装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、記録媒体の搬送制御の変更として、記録媒体の搬送速度を変更する。
他の形態の画像検査装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、記録媒体の搬送制御の変更として、記録媒体間の間隔を変更する。
他の形態の画像検査装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、前記解析の制御の変更において、解析対象となるページを変更する。
他の形態の画像検査装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、前記解析の制御の変更において、解析項目を変更する。
他の形態の画像検査装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、解析に要した実処理時間をページ単位で測定し、予め判断した処理時間より実処理時間が長い場合、当該ページ以降で搬送開始をしている記録媒体を通常の排出先と区別して排出し、再度の搬送時に出力速度を低下させて、当該ページから再度の処理を行う。
他の形態の画像検査装置の発明は、前記形態の発明において、前記出力速度の低下が、読取速度または/および画像形成速度の低下である。
他の形態の画像検査装置の発明は、前記形態の発明において、前記出力速度の低下が、記録媒体間の間隔の増加または/および搬送速度の低下である。
他の形態の画像検査装置の発明は、前記形態の発明において、前記再度の処理が、画像読み取りまたは/および記録媒体への画像形成である。
他の形態の画像検査装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、解析に要した実処理時間が、一定のページ数において、予め判断した処理時間以内であると判断した場合、出力速度を通常の速度に戻す。
他の形態の画像検査装置の発明は、前記形態の発明において、記録媒体に画像を形成する画像形成部を備える。
本発明のプログラムのうち、第1の形態は、記録媒体に形成された画像を読み取った読取結果を取得し、前記読取結果に基づいて画像の解析を行う制御部で実行されるプログラムであって、
予め前記解析の処理に要する処理時間をページ単位で判断し、前記処理時間に基づいて、ページ単位で、前記記録媒体の搬送の制御または/および解析の制御を変更可能とするように前記制御部に実行させる。
本発明によれば、画像の読取結果に対する解析の処理をページ単位で適切に行うことが可能となる。
本発明の一実施形態における画像形成装置の機械的構成の概略を示す図である。 同じく、制御ブロック図である。 同じく、画像の解析に際し解析処理時間が長くて、排紙先を切り替えたパージが不可能な場合と、その対処例を示す図である。 他の実施形態において、画像の解析に際し解析処理時間が長くて、処理中に次ページが画像読み取り位置に到達してしまう場合と、その対処例を示す図である。 本発明の一実施形態において、ページの検査処理時間に基づいて用紙搬送の制御を行う手順を示すフローチャートである。 同じく、解析処理の制御の変更例を示す図である。 同じく、ページ単位の解析処理時間に基づいて画像検査装置の制御設定を変更する手順を示すフローチャートである。 同じく、リアルタイムでの解析処理中に、用紙の搬送速度を変更する手順を示すフローチャートである。 同じく、リアルタイムでの解析処理中に、変更された搬送速度を元に戻す手順を示すフローチャートである。
以下に、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、用紙への画像形成を行う装置本体10と、装置本体10の後段に接続された読取装置30とを有している。装置本体10と読取装置30は電気的および機械的に接続されており、装置および装置本体間での通信および用紙の搬送が可能となっている。
装置本体10の下部には、給紙部12が備えられており、給紙部12には用紙が収納される。給紙部12は、収納された用紙を搬送路に供給することができる。用紙は、本発明の記録媒体に相当する。
なお、本発明の記録媒体は紙に限定されず、布やプラスチック等からなる記録媒体であってもよい。
装置本体10の内部には、給紙部12から供給された用紙を下流側に搬送する搬送路13が設けられている。搬送路13の周囲には、搬送ローラー14、15等が設けられており、搬送ローラー14、15等の回転により搬送路13に沿って用紙が搬送される。
搬送路13の中途には、画像形成部110が設けられている。画像形成部110は、各色(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)用に、感光体11aを有している。
各色用の感光体11aの周囲には、図示しない帯電部、露光部、現像部、クリーニング部等が設けられている。感光体11aには中間転写ベルト11bが接触している。
中間転写ベルト11bは、二次転写部11cにおいて搬送路13上の用紙に接触することができる。また、搬送路13において、二次転写部11cの搬送方向下流側の位置に、定着器11dが備えられている。
用紙に画像を形成する場合、感光体11aの表面を帯電部によって帯電した後に、露光部によって、感光体の表面に画像データに応じた潜像を形成する。その後、形成された潜像を現像部によって現像してトナー像とする。感光体11a上のトナー像は、中間転写ベルト11bに転写される。これらの動作は各色において行われ、各色のトナー像が重ねて中間転写ベルト11bに転写される。中間転写ベルト11b上のトナー像は、二次転写部11cにおいて用紙に転写され、転写された用紙の画像は、定着器11dにより加熱されて定着される。
定着器11dの下流側では、搬送路13から反転搬送路13aが分岐している。反転搬送路13aには待避経路13bが設けられており、待避経路13bに送り込まれた用紙の先後が変わって表裏面が反転する。反転搬送路13aの下流側は、画像形成部110よりも上流側の位置で搬送路13に合流している。
用紙の裏面へ画像を形成する場合は、定着器11dを経た用紙が反転搬送路13aに導入され、待避経路13bに送られて用紙の先後を入れ替えて、用紙の表裏が反転された状態で搬送路13の上流側に環流され、画像形成部110において用紙の裏面側に画像形成が行われる。
用紙の表裏の反転のみを行う場合は、用紙を反転搬送路13aに導入し、表裏が反転された状態でそのまま定着器11dの下流側の搬送路13に搬送する。
用紙の表裏の反転または裏面への画像形成を行わない場合は、用紙を反転搬送路13aに送ることなくそのままストレートで搬送する。
また、装置本体10は、筐体の上部に、情報の表示および操作入力の受付を行う操作部140を備えている。操作部140は、各種の操作画面を表示可能なタッチパネル式のLCDを有しており、LCDは表示部141として機能する。
装置本体10の筐体の上部には、さらに、自動原稿給送部(ADF)135を備えている。自動原稿給送部(ADF)135は、セットされた原稿を自動で給送することができ、給送される原稿はスキャナー部のCCDによって読み取りが行われる。
また、装置本体10の上部にはプラテンガラスが備えられており、原稿の読み取りは、プラテンガラス上に原稿をセットすることによって行うことができる。
なお、スキャナー部は、原稿を読み込むために用いられるが、出力された印刷物の画像を読み込むものに使用することができる。この場合、スキャナー部は本発明の画像読取部に相当する。
また、装置本体10には、画像形成装置1全体の制御を行う画像制御部100を有している。画像制御部100は、CPUやCPUで動作するプログラム、各種の設定パラメータやワークエリアなどとなる記憶部などによって構成されている。
また、画像制御部100は、後述する画像読取部で読み取った読取結果を取得し、読取結果に基づいて画像の解析を行うことができ、また、予め前記解析の処理に要する処理時間をページ単位で判断し、処理時間に基づいて、ページ単位で、記録媒体の搬送の制御または/および解析の制御を変更可能とする。したがって、画像制御部100は、本発明の制御部に相当し、画像制御部100は本発明の画像検査装置の少なくとも一部を構成している。また、画像制御部100によって上記動作を実行させるプログラムは、本発明のプログラムに相当する。
読取装置30は、搬送路33の途中に、用紙の上面の画像を読み取る画像読取部32が備えられている。画像読取部32は、搬送路33で送られる用紙の上面の画像を読み取る。
画像読取部32の手前の搬送路33には、搬送ローラー31を備えており、搬送ローラー31によって搬送路33に沿って用紙を搬送する。
画像読取部32は、例えば、CMOSセンサーやCCDセンサー等のラインセンサー、測色計などにより構成することができ、本発明としては特定のものに限定されない。
搬送路33は、画像読取部32の下流側で反転搬送路34が分岐しており、反転搬送路34の途中には、待避搬送路34Aが分岐している。反転搬送路34は、待避搬送路34Aの分岐位置よりも下流側で画像読取部32の上流側となる位置で搬送路33に接続されている。
搬送路33は、画像読取部32の下流側で反転搬送路34が分岐しており、反転搬送路34の途中には、待避搬送路34Aが分岐している。反転搬送路34は、待避搬送路34Aの分岐位置よりも下流側で画像読取部32の上流側となる位置で搬送路33に接続されている。
用紙の裏面側の読み取りを行う場合は、画像読取部32を過ぎた位置で反転搬送路34に用紙を導入し、待避搬送路34Aに一端用紙を送った後、用紙の先後を入れ替えた状態で反転搬送路34の下流側に用紙を搬送する。反転搬送路34を経た用紙は、用紙の表裏が反転した状態で搬送路33に環流し、先に画像を読み取った面と反対側の用紙面において画像の読み取りを行うことができる。これら一連の動作によって用紙の表裏の画像を読み込むことができる。
また、用紙の表裏反転を行わず、搬送路33の上下に少なくとも二つの画像読取部を設けることで、搬送路33を搬送される用紙の表裏面の画像を読み取ることを可能にしてもよい。複数の画像読取部を備える場合、種類の異なるものを設置するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、読取装置30内に画像読取部32が設けられているが、画像読取部の位置は読取装置内に限定されず、例えば装置本体10内に画像読取部が設けられていてもよい。
読取装置30の搬送路33は、反転搬送路34の下流側で分岐して第1排紙トレイ35および第2排紙トレイ36に接続されている。読取装置30から排出される用紙は、第1排紙トレイ35または第2排紙トレイ36に排紙される。例えば、通常の出力物を第1排紙トレイ35に排紙し、不良と判定された用紙を第2排紙トレイ36に排紙するようにしてもよい。排紙トレイの切替えは、分岐点で搬送方向を切り替えることで行うことができる。
なお、本実施形態では2つの排紙トレイを備えているが、排紙トレイの数は2つに限定されず、例えば、1つの排紙トレイのみを有するものであってもよく、3つ以上の排紙トレイを有するものであってもよい。
読取装置30には、画像の読み取りなど、読取装置30全体の制御を行う読取制御部300を有している。読取制御部300は、CPUやCPUで動作するプログラム、各種の設定パラメータやワークエリアなどとなる記憶部などによって構成されている。
画像読取部32で取得した読み取りデータは、読取結果として読取装置30に備えられている読取制御部300に送られ、画像制御部100に送られる。画像制御部100は読取データに基づいて画像の解析を行うことができ、解析により画像の良否判定や各種の調整に用いられる。
この実施形態では、少なくとも画像制御部100は、本発明の画像検査装置に含まれるものであり、本発明の制御部に相当する。なお、画像検査装置は、装置本体を含む構成としてもよく、読取装置を含むものとしてもよい。
また、画像制御部100では、ジョブのページ単位において、予め、画像の解析の処理に要する処理時間を判断することが可能である。判断した処理時間は、記憶部などに格納することができ、画像制御部100では、判断した処理時間に基づいて、用紙の搬送制御の変更や画像の解析制御の変更などを行うことができる。
画像制御部100では、解析処理時間の判断をプルーフ出力などの実際の出力において実測値として計測することができるが、RIP画像などの印刷画像データに基づいて解析処理時間を推測することも可能である。例えば、ジョブの各ページの画像データの印字率、画像/文字の比率などから各ページの解析処理時間を計算する。
なお、この実施形態では、読取データに基づく画像の解析および搬送や解析の制御の変更は、画像制御部100で行うものとして説明しているが、読取結果を読取制御部300で取得して、読取制御部300で画像の解析を行い、さらに、予め前記解析の処理に要する処理時間をページ単位で判断し、前記処理時間に基づいて、ページ単位で、前記記録媒体の搬送の制御または/および解析の制御を変更可能とするものとしてもよい。この場合、読取制御部300が画像検査装置の構成の少なくとも一部を構成し、読取制御部300は、本発明の制御部に相当することになる。なお、画像検査装置は、読取装置を含む構成としてもよく、さらに装置本体を含むものとしてもよい。
なお、読取制御部300で、画像の解析を行い、その結果を装置本体10に送信して、画像制御部100で、予め前記解析の処理に要する処理時間をページ単位で判断し、前記処理時間に基づいて、ページ単位で、前記記録媒体の搬送の制御または/および解析の制御を変更可能とするものとしてもよい。この場合、読取制御部300と、画像制御部100とは協働して本発明の制御部として機能する。
なお、本発明の画像形成装置1の構成は上記構成に限定されず、他の装置をさらに備えるものであってもよい。例えば、装置本体10の前段に用紙を給紙する給紙装置が備えられていてもよく、読取装置30の後段に後処理装置が備えられていてもよい。また、装置本体10のみによって画像形成装置1を構成し、読取装置30とともに画像形成システムを構成するとしてもよい。
また、この実施形態では、読取装置が画像形成装置にインラインで機械的に接続されているものとして説明しているが、読取装置が画像形成装置に機械的に接続されていないものであってもよい。この場合、読取装置の読取制御部で、画像の解析と、解析の処理による時間の判断を行うことができる。また、読取結果を通信線やネットワークで接続して画像形成装置に送ってもよい。
なお、この実施形態の画像検査装置は、画像形成装置には含まれず、画像形成装置に接続された外部の管理装置や端末において、画像検査装置としての機能を与えるものとしてもよい。
次に、画像形成装置1および周辺装置の制御ブロックを図2に基づいて説明する。
図2に示すように、画像形成装置1は、装置本体10において、画像制御部100、記憶部101、画像生成部108、画像処理部109、画像形成部110、履歴保存部120、操作部140、表示部141、通信部160を備えている。
読取装置30は、画像読取部32、読取制御部300を備えている。
また、画像形成装置に接続される装置として、外部装置4を有しており、外部装置4は、記憶部40と外部装置制御部400とを有している。外部装置4は、通信部160に接続されたネットワーク3によって接続されている。
画像制御部100は、前述したように、CPUと、作業領域であるRAMなどを備えて構成され、記憶部101から各種プログラムを読み出して実行することにより、各部を制御する。記憶部101には、画像制御部100により読み取り可能であり、プログラムや、プログラムの実行時に用いられる設定ファイル、画像データなどを記憶しており、画像メモリや不揮発メモリ、HDDなどが備えられている。記憶部101が画像制御部100に含まれるものであってもよい。
画像制御部100の制御では、画像生成部108やスキャナー部により生成され、記憶部101に保持されたRIP画像データなどの原画像を、画像処理部109により画像処理して、画像処理後の印刷画像データに基づいて、画像形成部110により用紙上に画像を形成する。
操作部140は、ユーザーの操作に応じた操作信号を生成し、画像制御部100に出力する。操作部140としては、キーパッド、表示部141と一体に構成されたタッチパネル等を用いることができる。
表示部141は、画像制御部100の指示に従って操作画面等を表示する。表示部141としては、LCD、OELD(Organic Electro Luminescence Display)などを用いることができる。表示部141では、読取結果であるスキャン画像や検出情報等を表示することができる。
通信部160は、ネットワーク上の外部装置、例えばユーザー端末、サーバー、他の画像形成装置等と通信可能にする。
通信部160は、ユーザー端末からネットワークを介して、画像を形成する指示内容がページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたベクトルデータなどを受信することができ、また、画像形成装置を管理する管理装置から制御信号を受信するようにしてもよい。
画像生成部108は、通信部160により受信したベクトルデータをラスタライズ処理し、ビットマップ形式の原画像データを生成する。原画像データは、上記したようにスキャナー部による原稿読取によっても取得できる。原画像データは、各画素がC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(黒)の4色の画素値を有する。画素値は画像の濃淡を表すデータ値であり、例えば8bitのデータ値は0〜255階調の濃淡を表す。
画像処理部109は、記憶部101などから原画像データを読み出して、画像の回転、拡大、縮小、ページ番号の付加、ページ集約等のレイアウト処理、細線化処理、濃度補正処理、疑似的に中間調を再現する中間調処理等の各種画像処理を施す。
画像形成部110は、画像処理部109により画像処理された原画像データの各画素の4色の画素値に応じて、C、M、Y及びKの4色からなる画像を用紙上に形成する。
画像形成部110は、図1に示すように、4つの感光体11a、中間転写ベルト11b、2次転写部11c、定着器11dを備えている。なお、以下の説明では、感光体11aと、感光体の周囲に備えられた帯電部、露光部、現像部、クリーニング部とをまとめて書き込みユニットと称する。
4つの書込みユニットは、中間転写ベルト11bのベルト面に沿って直列(タンデム)に配置され、C、M、Y及びKの各色の画像を形成する。各書込みユニットは形成する画像の色が異なるだけで構成は同じであり、感光体11aの周囲には、図示しない帯電部、露光部、現像部、クリーニング部を備えている。
画像形成時、各書込みユニットでは、帯電部により感光体11aを帯電させた後、原画像データに基づいて露光部により静電潜像を形成する。現像部によりトナー等の色材を供給して現像すると、感光体11a上に画像が形成される。
4つの書込みユニットの感光体11a上にそれぞれ形成した画像を、中間転写ベルト11b上に順次重ねて転写(1次転写)する。これにより、中間転写ベルト11b上には各色からなる画像が形成される。1次転写後、クリーニング部により感光体11a上に残留する色材を除去する。
画像形成部110は、給紙部12から用紙を給紙して搬送路13で搬送し、2次転写部11cにより中間転写ベルト11bから用紙上に画像を転写(2次転写)した後、用紙を定着器11dにより加熱および加圧して、定着処理を施す。
用紙の両面に画像を形成する場合は、反転搬送路13a、待避経路13bに用紙を搬送してその表裏を反転した後、再度、2次転写部11cへ用紙を搬送する。
履歴保存部120では、画像読取部32により生成された読取結果を用いて、解析結果を含む履歴情報を保存する。履歴情報は、画像形成の実施のエビデンスであり、画像形成により得られた印刷物の検品、確認等にも利用することができる。
履歴保存部120では、少なくとも1つの異常が検出された場合、各異常が検出されたことを示す検出情報を生成し、生成した検出情報をスキャン画像に埋め込むことにより履歴画像を生成し、履歴情報に含むものとすることができる。履歴情報は、この実施形態では、履歴保存部120に保存するが、通信部160を介して読取装置やユーザー端末やサーバー等のネットワーク上の外部装置4に送信し、当該外部装置4の記憶装置に保存してもよい。
読取装置30は、読取制御部300で制御される画像読取部32を有している。
画像読取部32は、画像形成部110において画像が形成された用紙面を読み取り、ビットマップ形式の読取画像データを生成する。画像読取部32としては、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を用いたラインセンサー、エリアセンサー、デジタルカメラ等を用いることができる。
画像制御部100は、画像読取部32により生成された読取画像データを読取結果として取得して解析し、例えば、用紙上に形成された画像が異常か正常かの良否を判定することができる。この画像制御部100が行う解析は、CPUにより検査用のプログラムを読み込み、実行するソフトウェア処理により、実現することができる。
例えば、画像制御部100は、読取画像データを原画像データや検品済みの正常画像データと比較し、その差分が許容範囲を超える画像領域を異常と判定することができる。または、画像制御部100は、原画像データと読取画像データの1又は複数の特徴点とその特徴量を決定し、決定した特徴量から判別分析法により類似すると判別した特徴点が位置する画像領域を異常と判定することもできる。特徴量としては、特に限定されず、勾配方向ヒストグラム、スピードアップロバスト特性 、局所2値パターン、Haarウェーブレット、カラーヒストグラム等が挙げられる。また、判別分析法としても特に限定されず、ニューラルネットワーク、サポートベクターマシン等が挙げられる。
画像制御部100は、異常の種類とそのレベルを判定することもできる。異常の種類としては、用紙上に形成された画像中のスジ、しわ、画像の誤り、消失等の欠陥、トナー散り等の汚れ、色ずれ等がある。
例えば、画像の特徴量は異常の種類が同じであると類似してくるため、読取制御部300は、異常と判定した特徴点の特徴量と、あらかじめ求めておいたスジやトナー散り等の各種類の異常の特徴量との類似性を判別することにより、異常の種類を判定することができる。
また、画像制御部100は、正常画像データとの差や、異常と判定された領域が大きいほど、異常が視認されやすくなるため、これらの大きさによって、異常のレベルを決定することができる。
画像制御部100は、処理時間に応じて搬送の制御や解析の制御を変更する。解析の制御の変更では、画像の解析対象のページを変更することや、画像の解析項目を変更することも可能である。解析項目の変更としては、上記の特徴量や判別分析法等が挙げられる。
通信部160は、ネットワーク3を介して外部装置4に接続されている。外部装置4としては、ユーザー端末や、画像形成装置1を管理する管理装置などを用いることができ、両方が備えられていてもよい。
外部装置4では、画像データを画像形成装置1に送信したり、画像形成装置1を管理するための制御を行ったりするものであってもよい。
外部装置4では、記憶部40と、外部装置制御部400とを有している。記憶部40では、画像データや設定パラメータなどを格納することができる。外部装置制御部400は、CPUやCPUで動作するプログラム、作業領域となるRAMなどによって構成されている。
外部装置4では、外部装置制御部400において画像読取部で読み取った読取結果を取得して、画像の解析処理および解析処理時間の判断等を行い、装置本体や読取装置の搬送の制御や解析の制御を変更する指令を行うものとしてもよい。この場合、外部装置制御部400は、本発明の制御部に相当し、外部装置制御部400は本発明の画像検査装置の少なくとも一部を構成する。画像の良否判定を行う正解画像などは、記憶部40に格納されているものを用いてもよく、また、画像形成装置や他の端末などから取得するものであってもよい。また、外部装置4での画像の解析や解析処理時間の判断の結果を画像形成装置などで送信し、画像形成装置などで搬送の制御変更や解析の制御変更を行うものとしてもよい。その場合、外部装置制御部400と、画像制御部100とは協働して本発明の制御部として機能する。
次に、ヤレ検知処理時間をページ単位で取得し、処理時間に基づいて用紙搬送または解析制御を変更する動作について説明する。なお、以下では、適宜に、画像の解析処理をヤレ検知処理という。
ジョブの開始前に、各ページのヤレ検知処理時間を予め判断しておく。ジョブの開始前にプルーフ印刷を行う場合は、プルーフ印刷を行った際にヤレ検知処理を実施し、各ページにおけるヤレ検知処理にかかる時間をページ単位で計測しておく。計測した処理時間は記憶部101に記憶しておく。プルーフ印刷時に計測された処理時間は、本発明の実測時間に相当する。
プルーフ印刷を行わない場合など、RIP画像などの画像データに基づいて各ページのヤレ検知処理時間を予測することができる。具体的には、画像データの印字率や、画像/文字の比率等に基づいて、ヤレ検知処理にかかる時間を推測することができる。画像データから処理時間を推測する場合、画像データの生成後(プリントであれば画像処理等完了後の画像データ作成後、コピーであれば原稿スキャンによる画像データ生成後)、出力開始前に処理時間を推測することができる。画像データから求められた処理時間は、本発明の解析時間に相当する。なお、処理時間の推測は、予め印字率や画像/文字の比率等に基づく処理時間を記憶部に保存しておき、画像データの特性に基づいて処理時間の読み出しを行うようにしてもよく、画像データの特性に基づいて処理時間を推測するようにしてもよい。
ヤレ検知処理時間の計測を終えると、出力ジョブの各ページのヤレ検知処理時間と出力速度から、ヤレ検知時のパージ処理をリアルタイムで行うことが可能であるか、または、次ページが搬送されるまでに現在のページのヤレ検知処理を完了することができるか判定する。
ヤレ検知時のパージ処理をリアルタイムで行うことができない、または、ヤレ検知処理中に次ページが搬送されてしまい次ページのヤレ検知処理が実施できない場合、現在の用紙の搬送速度では適切にヤレ検知処理を行えないと判断し、そのページの搬送速度をヤレ検知処理が可能な速度に落とす、または/および前後のページの紙間を調整しておく。上記処理を完了後、出力処理を開始する。搬送速度の変更、紙間の調整は、搬送制御の変更に相当する。
図3に、処理時間が長くてパージ処理が不可能となる従来例と、それに対処する本実施形態の例を示す。
図3の上図に示すように、1ページ目のヤレ検知処理の時間が用紙の間隔よりも長い場合、従来の方法では、ヤレ検知処理が完了した時点で、1ページ目の用紙が、排紙先を変更する分岐点を超えてパージ不可能となる位置に到達してしまう。
本実施形態では、図3の下図に示すように、1ページ目の用紙搬送速度を落とし、ヤレ検知が完了した時点で分岐点の手前であって用紙がパージ可能な位置にあるようにする。これにより、1ページ目がヤレと検知された場合に、1ページ目をパージすることができる。
また、図4において、処理時間が長くてヤレ検知処理中に次ページが画像読取部32に到達してしまう従来例と、それに対処する本実施形態の例を示す。
1ページ目のヤレ検知に時間がかかると、従来技術では、図4の上図に示すように、ヤレ検知処理中に次ページが画像読取部32に到達してしまう。
本実施形態では、予め1ページ目の処理時間がかかることが判明しているため、図4の下図に示すように、1ページ目と2ページ目との紙間をあけておく。これにより、ヤレ検知処理中に2ページの用紙が画像読取部に到達してしまうことがなく、ヤレ検知処理を行うことができる。
なお、図3、図4の対象において 最もヤレ検知時間がかかるページを想定して用紙搬送速度や紙間を設定すると、生産性を損なう。このため、本実施形態は、生産性の低下を抑えて画像の解析を確実に行うことを可能にする効果がある。
図3、図4に示す動作の手順を図5のフローチャートに基づいて説明する。以下の手順は、制御部の制御によって実行される。
解析が必要とされる要検査のジョブ(ヤレ検査を行うジョブ)の処理を開始する。ジョブの検査の要否は機械設定やジョブ設定などによって設定しておくことができる。また、ジョブの開始時に検査要の設定を行えるようにしてもよい。
要検査のジョブの処理が開始されると、プルーフ印刷を実施するか判定する(ステップs1)。
プルーフ印刷を実施する場合は(ステップs1、Yes)、プルーフ印刷を行って各ページのヤレ検知処理時間を計算する(ステップs3)。
プルーフ印刷を実施しない場合(ステップs1、No)、画像データからページごとの検査処理時間を計算する(ステップs2)。画像データの印字率、画像/文字の比率等に基づいて処理時間の計算を行う。
ステップs2、s3における処理時間の計算を終えると、ジョブの画像データの各ページについて、当該ページの算出した処理時間が一定値以上であるか判定する(ステップs4)。
一定値は、出力速度に基づいて決定され、用紙の読み取り後、パージ不可の位置に到達するまでの時間や、次ページの用紙が画像読取部32のセンサーに到達するまでの時間により決定することができる。一定値の値は特に限定されるものではない。
当該ページの処理時間が一定値以上である場合(ステップs4、Yes)、例えば、解析処理が終えた時点で用紙がパージ不可の位置に到達する場合や、解析処理中に次ページの用紙が画像読取部32に到達してしまう場合、当該ページの搬送速度または/および前後ページの紙間距離を変更する(ステップs5)。
ステップs4において、当該ページの処理時間が一定値未満である場合(ステップs4、No)、または、ステップs5において、搬送速度または/および前後ページの紙間距離の変更を行った後、当該ページが最終ページであるか判定する(ステップs6)。最終ページでない場合(ステップs6、No)、ステップs4に戻り、次ページの処理時間に対して同様の判定を行う。最終ページである場合(ステップs6、Yes)、ジョブの出力を開始する。
上記手順によれば、ヤレ検知処理時間が長くて適切な処理を行えない場合に、生産性の低下を最小限にしつつ、適切なヤレ検知処理を行うことが可能となる。
上記の例では、ヤレ検知処理時間に応じて用紙の搬送制御を行うものとしたが、解析制御の変更を行うものとしてもよい。解析処理制御の変更例を図6に示す。
図6の上図に示すように、ヤレ検知処理時間が長いと、従来例では、ヤレ検知処理中に次ページが画像読取部32に到達してしまい、次ページでのヤレ検知が行えなくなってしまう。
本実施形態では、ヤレ検知の対象となるページを、ページ毎から一定ページ毎に変更する。図6の下図では、2ページ間隔にして、1ページ目と3ページ目を解析の対象としている。
対象ページの間隔は予め計測したヤレ検知処理時間から決定する。これにより全ページでのヤレ検知処理は行えなくなるが、全体の生産性を低減させることなくヤレ検知処理が可能となる。また、対象ページ自体は全ページのままとし、解析項目を削減することで処理時間を軽減することも可能とする。
上記動作の手順を図7のフローチャートに基づいて説明する。以下の手順は、制御部の制御によって実行される。
要検査のジョブを開始すると、プルーフ印刷を実施するか判定する(ステップs10)。
プルーフ印刷を実施する場合は(ステップs10、Yes)、プルーフ印刷を行って各ページのヤレ検知処理時間を計算する(ステップs12)。
プルーフ印刷を実施しない場合(ステップs10、No)、画像データからページごとの検査処理時間を計算する(ステップs11)。画像データの印字率、画像/文字の比率等に基づいて処理時間の計算を行うことができる。
処理時間の計算を終えると、ジョブの当該ページの検査処理時間が一定値以上であるかを判定する(ステップs13)。一定値は、出力速度に基づいて決定される。例えば次ページの用紙がパージ可能な位置にある、または次ページの用紙が画像読取部32のセンサーに到達するまでの時間とする。一定値の値は特に限定されるものではない。
当該ページの処理時間が一定値以上である場合(ステップs13、Yes)、検査装置(画像検査装置に相当)の解析制御の設定を変更する(ステップs14)。具体的には、検査対象のページを全ページから一定ページごとに変更する。対象ページの間隔は、予め取得した処理時間に基づいて、ヤレ検知処理が行えないページが除外されるように設定される。
ステップs13において、当該ページの処理時間が一定値未満である場合(ステップs13、No)、または、ステップs14において、解析制御設定の変更後は、当該ページが最終ページであるか判定する(ステップs15)。最終ページでない場合(ステップs15、No)、ステップs13に戻り、次ページの処理時間に対して同様の判定を行う。最終ページである場合(ステップs15、Yes)、ジョブの出力を開始する。
本実施形態によれば、全ページのヤレ検知処理は行えなくなるが、全体の生産性を低下させることなくヤレ検知処理を行うことが可能となる。
なお、この例では、解析制御の変更として検査対象のページを変更する方法について説明したが、対象ページ自体は全ページのままとして、解析項目を削減して処理時間を軽減するように、解析制御の変更を行ってもよい。これにより、生産性を低下させずに全ページでのヤレ検知を行うことが可能となる。
なお、上記で説明した図5、7の例では、ヤレ検知処理時間に応じて搬送制御の変更または解析制御の変更を行うものとして説明したが、いずれの変更方法を選択するかを、操作部140や外部装置4などを介してユーザーが選択できるものとしてもよい。
全体の生産性が多少落ちても全ページに対して全項目の解析を行いたい場合は、搬送制御の変更を選択することができ、全ページまたは全項目の解析が行えなくても生産性を落としたくない場合には、解析制御の変更を行うことができる。なお、ヤレ検知処理時間に応じて搬送制御と解析制御の変更の両方を行うものとしてもよい。
上記各例を適用して、ヤレ検知処理時間の計測後に印刷を開始した場合、実際の印刷時では、ヤレ検知処理に想定以上の時間がかかってしまい、リアルタイムのヤレ検知を適切に行えなくなることが考えられる。ヤレ検知処理時間を画像データに基づいて推測した場合に、ずれが生じやすい。また、プルーフ印刷などによる実測時間であっても、環境などの要因によって変動が生じることがある。
これに対しては、リアルタイムでのヤレ検知中にヤレ検知が不可能と判断された場合に、以降の給紙済みページをパージし、変更した搬送制御度や解析制御に基づいて再印刷を行うことができる。
以下に、上記動作の手順を図8のフローチャートに基づいて説明する。以下の手順は、制御部の制御によって実行される。
ジョブの出力処理を開始すると、最終ページであるか判定する(ステップs20)。
最終ページである場合(ステップs20、Yes)、処理を終了する。
最終ページでない場合(ステップs20、No)、画像の読取データに基づいて、検査装置による解析処理を実施し(ステップs21)、解析処理時間を計測する(ステップs22)。
解析処理後には、ヤレ検知後処理を行う(ステップs23)。ヤレが検知されなかった場合はスルーする。ヤレが検知された場合は、必要に応じて、ヤレ検知処理を行う。例えば、ヤレ判定された用紙を通常の排紙先とは異なる排紙先に排紙する。即時停止の場合はジョブを中断する。
ステップs23の後に、リアルタイムで計測した解析処理時間が、事前に計測した処理時間を一定以上超過しているか判定する(ステップs24)。
事前に計測した時間は、プルーフ印刷時に計測した時間や、画像データに基づいて算出された処理時間である。一定の値は、予め設定されている。例えば、次ページのパージが困難になったり、次ページが画像読取部に到達してしまったりする時間前となる時間で一定値を定める。一定値の値は特に限定されるものではない。
リアルタイムによる解析処理時間が、事前に計測した時間を一定以上超過していない場合(ステップs24、No)、ステップs20に戻って最終ページかを判定する。
リアルタイムによる解析処理時間が、事前に計測した時間を一定以上超過している場合(ステップs24、Yes)、給紙処理を停止し(ステップs25)、当該用紙をヤレ紙排出トレイに排紙する(ステップs26)。さらに、給紙済みで装置本体や読取装置内に残っている用紙の排出先をヤレ紙排紙トレイに変更する(ステップs27)。これにより装置内残留紙がヤレ排紙トレイに排紙される。
その後、用紙の搬送速度を当該ページの解析処理が可能な速度に変更し(ステップs28)、当該ページからの再印字を再開する(ステップ29)。当該ページの解析処理が可能な速度は、ステップs22で計測した処理時間に基づいて決定され、解析処理時間に応じた不具合が生じない速度とする。
印字の再開後は、ステップs20に戻り、最終ページかどうかの判定を行う(ステップs20)。
上記動作によれば、リアルタイムにおいて想定外の検査処理時間がかかった場合であっても、継続してリアルタイムでの解析処理を行うことが可能となる。なお、搬送速度の変更以外に、解析制御の変更などを行ってもよく、これらをユーザーが選択できるようにしてもよい。
上記手順では、搬送速度を変更することでリアルタイム時のヤレ検知処理時間の超過を防いでいる。しかし、リアルタイム時のヤレ検知処理時間が突発的に想定を超えている場合もあり得る。これを回避するための手段を以下に説明する。
上記動作の手順を図9のフローチャートに基づいて説明する。以下の手順は制御部の制御によって実行される。
ジョブの出力処理を開始すると、最終ページであるか判定する(ステップs30)。
最終ページである場合(ステップs20、Yes)、処理を終了する。
最終ページでない場合(ステップs30、No)、画像の読取データに基づいて、検査装置による解析処理を実施し(ステップs31)、リアルタイムで解析処理時間を計測する(ステップs32)。
次に、搬送速度変更を実施中か判定する(ステップs33)。搬送速度変更を実施中である場合(ステップs33、Yes)、一定ページ連続して解析処理時間が事前計測値以下であるか判定する(ステップs34)。一定ページの値は予め設定されており、ユーザーによる変更を可能とするものであってもよい。一定ページの値は特に限定されるものではない。
解析処理時間が一定ページ連続して事前計測値以下である場合(ステップs34、Yes)、搬送速度を初期値に変更する(ステップs35)。また、初期値への変更ではなく、初期値よりも小さいものの現在の搬送速度よりも大きくするように制御してもよい。
ステップs33において、搬送速度変更を実施中でない場合(ステップs33、No)、または、一定ページ連続して解析処理時間が事前計測値以下でない場合(ステップs34、No)、もしくは、ステップs35において、搬送速度を変更した後、リアルタイムで測定した解析処理時間が、事前に計測した時間を一定以上超過したか判定する(ステップs36)。
事前に計測した時間は、プルーフ印刷時に計測した時間や、画像データに基づいて算出された処理時間である。一定の時間は、予め設定されており、例えば、次ページのパージが困難になったり、次ページが画像読取部に到達してしまったりする時間前に一定値を定める。
解析処理時間が、事前に計測した時間を一定以上超過しない場合(ステップs36、No)、ステップs30に戻り、最終ページであるか判定する。
解析処理時間が、事前に計測した時間を一定以上超過する場合(ステップs36、Yes)、給紙処理を停止し(ステップs37)、当該用紙をヤレ紙排出トレイに排紙する(ステップs38)。給紙済みの用紙の排出先をヤレ紙排紙トレイに変更する(ステップs39)。トレイの変更により装置内に残存する用紙をヤレ紙排紙トレイに排出することができる。
その後、用紙の搬送速度を当該ページの解析処理が可能な速度に変更し(ステップs40)、当該ページからの再印字を再開する(ステップ41)。当該ページの解析処理が可能な速度は、ステップs23で計測した処理時間に基づいて決定され、解析処理時間に応じた不具合が生じない速度とする。
印字の再開後は、ステップs30に戻り、最終ページであるか判定する(ステップs30)。
ステップs30において、最終ページであると判定された場合(ステップs30、Yes)、出力処理を終了する。
本実施形態によれば、印刷時のページごとのヤレ検知処理時間を記録しておき、一定ページ以上予め計測した処理時間と差異がなかった場合、処理時間の想定以上の超過は突発的なものであると判断し、それ以降の搬送速度を元に戻す。これにより生産性の低減を最低限に抑えることができる。
なお、以上の実施形態の説明では、解析処理時間に応じた不具合を読取装置において説明したが、画像形成装置においても解析処理時間が長い場合に、画像形成処理などが間に合わないなどの課題が生ずることがあり、これに対しても同様に対応することができ、本実施形態では、画像形成装置における用紙の搬送制御など画像形成速度を変更することで対応することができる。また、読取装置における制御変更と画像形成側における制御変更とを組み合わせて行うものとしてもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明の範囲は上記説明に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りでは本実施形態に対する適宜の変更が可能である。
1 画像形成装置
3 ネットワーク
4 外部装置
10 装置本体
30 読取装置
32 画像読取部
40 記憶部
100 画像制御部
110 画像形成部
140 操作部
141 表示部
160 通信部
300 読取制御部
400 外部装置制御部

Claims (16)

  1. 記録媒体に形成された画像の解析を行う画像検査装置であって、
    記録媒体に形成された画像を読み取った読取結果を取得し、前記読取結果に基づいて画像の解析を行う制御部を有し、
    前記制御部は、予め前記解析の処理に要する処理時間をページ単位で判断し、前記処理時間に基づいて、ページ単位で、前記記録媒体の搬送の制御または/および解析の制御を変更可能とする画像検査装置。
  2. 前記制御部は、画像を読み取りつつ行われる記録媒体の搬送と、画像を形成しつつ行われる記録媒体の搬送の一方または両方に対し前記搬送の制御を行う請求項1記載の画像検査装置。
  3. 前記制御部は、画像を読み取りつつ行われる記録媒体の搬送の制御を行う場合、画像読取部を有する画像読取装置に対し、搬送の制御指令を行う請求項1または2に記載の画像検査装置。
  4. 前記制御部は、画像を形成しつつ行われる記録媒体の搬送の制御を行う場合、画像形成部を有する画像形成装置に対し、搬送の制御指令を行う請求項1〜3のいずれかに記載の画像検査装置。
  5. 記録媒体を搬送しつつ前記記録媒体の画像を読み取る画像読取部を有し、
    前記制御部は、前記画像読取部から画像の読取結果を取得する請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  6. 前記制御部は、前記解析の処理に要する処理時間を、印刷画像に基づく推測時間またはプルーフ印刷時に行われた実測時間により判断する請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  7. 前記制御部は、記録媒体の搬送制御の変更として、記録媒体の搬送速度を変更する請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  8. 前記制御部は、記録媒体の搬送制御の変更として、記録媒体間の間隔を変更する請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  9. 前記制御部は、前記解析の制御の変更において、解析対象となるページを変更する請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  10. 前記制御部は、前記解析の制御の変更において、解析項目を変更する請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  11. 前記制御部は、解析に要した実処理時間をページ単位で測定し、予め判断した処理時間より実処理時間が長い場合、当該ページ以降で搬送開始をしている記録媒体を通常の排出先と区別して排出し、再度の搬送時に出力速度を低下させて、当該ページから再度の処理を行う請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  12. 前記出力速度の低下が、読取速度または/および画像形成速度の低下である請求項11記載の画像検査装置。
  13. 前記出力速度の低下が、記録媒体間の間隔の増加または/および搬送速度の低下である請求項11または12に記載の画像検査装置。
  14. 前記再度の処理が、画像読み取りまたは/および記録媒体への画像形成である請求項11〜13のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  15. 前記制御部は、解析に要した実処理時間が、一定のページ数において、予め判断した処理時間以内であると判断した場合、出力速度を通常の速度に戻す請求項11〜14のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  16. 記録媒体に形成された画像を読み取った読取結果を取得し、前記読取結果に基づいて画像の解析を行う制御部で実行されるプログラムであって、
    予め前記解析の処理に要する処理時間をページ単位で判断し、前記処理時間に基づいて、ページ単位で、前記記録媒体の搬送の制御または/および解析の制御を変更可能とするように前記制御部に実行させるプログラム。
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