JP2022072778A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】画像不良の発生原因が読み取り起因か印刷起因かを切り分けることで、ユーザに適切な対処を促す。【解決手段】記録媒体上の画像を検知する画像検知手段を用いて記録媒体上の画像を比較し画質を判定する検品装置を備える画像形成装置であって、読み取った画像と、正解画像とを比較する第一の画像不良検出手段と、読み取った画像から、読み取り画像不良を検出する第二の画像不良検出手段と、第一の画像不良検出手段、及び第二の画像不良検出手段による検出結果に基づいて、画像不良要因を特定する特定手段と、を有し、前記特定手段は、第一の画像不良検出手段、及び第二の画像不良検出手段でともに検出された場合に、前記画像不良要因を読み取り起因であると判定し、前記第一の画像不良検出手段で検出され、前記第二の画像不良検出手段で検出されない場合に、前記画像不良要因を印刷起因であると判定することを特徴とする。【選択図】図5
Description
本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラムに関する。
近年、印刷装置により印刷されたシートを搬送中に検品装置によって検査可能とした印刷システムが知られている。印刷シートの検査では、検品装置が搬送された印刷シートの画像を読み取り、読み取った画像の画像解析により印刷シートが正常であるか否かを判定する。検品装置は、例えばバーコードや罫線の欠け、画像抜け、印刷不良、ページ抜け、色ずれ等を検出することが可能である。
画像解析には、事前に印刷した十分な品位のある印刷シートを検品装置で読み取り、これを正解画像(マスタ画像、リファレンス画像)として用いる方法が知られる。この方法では、ユーザが出力した印刷シートの読み取り画像と、事前に取得した正解画像とを比較し、差分が存在するかどうかによって印刷シートに欠陥が存在するかどうかを検知する。画像解析時、印刷シートが検品装置の読み取りセンサーで正しく読み取られることが必要である。例えば、印刷シート切断面から剥離した紙粉が検品装置の読み取りセンサーに付着することで、読み取り画像上にスジが発生してしまうといったことが考えられる。読み取り画像にスジが発生した場合、たとえ印刷シートに不良が発生していなくても印刷不良と誤検知してしまう可能性がある。
特許文献1に開示された技術によれば、検品装置の読み取り面に付着するゴミ汚れを検出することが可能となる。また、特許文献2に開示された技術によれば、印刷シート上に検出された不良の特徴から、印刷装置のどこに不良発生原因があるかを特定することが可能となる。しかしながら、これらの技術は画像解析により検出された不良が、印刷シートに存在するのか、あるいは読み取り時に付着したゴミスジ等によるものなのかを切り分けることが困難である。そのため、ユーザは発生した不良に対してどのように対処すべきか(読み取り装置のガラス面清掃や印刷装置のクリーニング処理)がわからないという課題があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、画像不良の発生原因が読み取り起因か印刷起因かを切り分けることで、ユーザに適切な対処を促すことを目的とする。
本発明の画像形成装置は、記録媒体上の画像を検知する画像検知手段を用いて記録媒体上の画像を比較し画質を判定する検品装置を備える画像形成装置であって、前記画像検知手段で読み取った画像と、正解画像とを比較する第一の画像不良検出手段と、前記画像検知手段で読み取った画像から、読み取り画像不良を検出する第二の画像不良検出手段と、第一の画像不良検出手段、及び第二の画像不良検出手段による検出結果に基づいて、画像不良要因を特定する特定手段と、を有し、前記特定手段は、第一の画像不良検出手段、及び第二の画像不良検出手段でともに検出された場合に、前記画像不良要因を読み取り起因であると判定し、前記第一の画像不良検出手段で検出され、前記第二の画像不良検出手段で検出されない場合に、前記画像不良要因を印刷起因であると判定することを特徴とする。
本発明よれば、画像不良の発生原因が読み取り起因か印刷起因かを切り分けることで、ユーザに適切な対処を促すことが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る印刷システムの全体構成を示す図である。印刷システムは、画像形成装置101と外部コントローラ102を備える。画像形成装置101は、例えば複合機、マルチファンクションペリフェラル、MFP(Multi Function Peripheral)である。外部コントローラ102は、例えば画像処理コントローラ、DFE(デジタルフロントエンド)、プリントサーバである。画像形成装置101と外部コントローラ102は、内部LAN105とビデオケーブル106を介して通信可能に接続されている。外部コントローラ102は、外部LAN104を介してクライアントPC(パーソナルコンピュータ)103と通信可能に接続されており、クライアントPC103から外部コントローラ102に対して印刷指示が行われる。以下、クライアントPC103を単にPC103と表記する。
PC103には、印刷データを外部コントローラ102で処理可能な印刷記述言語に変換する機能を有するプリンタドライバがインストールされている。印刷を行うユーザは、各種アプリケーションからプリンタドライバを介して印刷指示を行うことができる。プリンタドライバは、ユーザからの印刷指示に基づいて外部コントローラ102に対して印刷データを送信する。外部コントローラ102は、PC103から印刷指示を受け取ると、データ解析やラスタライズ処理を行い、画像形成装置101に対して印刷ジョブを投入し印刷指示を行う。
次に画像形成装置101について説明する。画像形成装置101は、複数の異なる機能を持つ装置を備え、これら各装置が製本等の複雑な印刷処理が可能なように互いに接続されて構成される。画像形成装置101は、印刷装置107、インサータ108、検品装置109、大容量スタッカ110、及びフィニッシャ111を備える。以下、これら各装置について説明する。
印刷装置107は、印刷装置107の下部にある給紙部から搬送される記録媒体としてのシートに対してトナーを用いて画像を形成する。この印刷装置107の構成及び動作原理は次のとおりである。まず印刷装置107は、画像データに応じて変調された、レーザ光等の光線をポリゴンミラー等の回転多面鏡により反射して走査光として感光ドラムに照射する。このレーザ光により感光ドラム上に形成された静電潜像は、トナーによって現像され、転写ドラムに貼り付けられたシートに、そのトナー像として転写される。印刷装置107が、この一連の画像形成プロセスを、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーに対して順次実行することにより、シート上にフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写ドラム上のシートは、定着器へ搬送される。定着器は、ローラーやベルト等を含み、ローラー内にハロゲンヒータ等の熱源を内蔵し、トナー像が転写されたシート上のトナーを、熱と圧力によって溶解してシートに定着させる。
印刷装置107は、印刷装置107の下部にある給紙部から搬送される記録媒体としてのシートに対してトナーを用いて画像を形成する。この印刷装置107の構成及び動作原理は次のとおりである。まず印刷装置107は、画像データに応じて変調された、レーザ光等の光線をポリゴンミラー等の回転多面鏡により反射して走査光として感光ドラムに照射する。このレーザ光により感光ドラム上に形成された静電潜像は、トナーによって現像され、転写ドラムに貼り付けられたシートに、そのトナー像として転写される。印刷装置107が、この一連の画像形成プロセスを、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーに対して順次実行することにより、シート上にフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写ドラム上のシートは、定着器へ搬送される。定着器は、ローラーやベルト等を含み、ローラー内にハロゲンヒータ等の熱源を内蔵し、トナー像が転写されたシート上のトナーを、熱と圧力によって溶解してシートに定着させる。
インサータ108は、挿入シートを挿入するための装置である。インサータ108は、印刷装置107で印刷され搬送されてきたシート群に対して、任意の位置でシートを挿入することができる。検品装置109は、印刷装置107から搬送されてきたシート上の画像を読み取り、検査するための装置である。大容量スタッカ110は、大容量のシートを積載することが可能な排紙装置である。フィニッシャ111は、印刷装置107から搬送されてきたシートに対してフィニッシング処理を施すための装置である。フィニッシャ111は、ユーザからの指定された機能に応じて、搬送されてきたシートに対してステイプルやパンチ、中綴じ製本等のフィニッシング処理を施して出力する。
なお、本実施形態において、図1で説明した印刷システムは、画像形成装置101に外部コントローラ102の接続された構成であるが、外部コントローラ102の接続された構成に限定されない。すなわち、画像形成装置101を外部LAN104に接続し、画像形成装置101が処理可能な印刷データをPC103から送信する構成でもよい。この場合、画像形成装置101により、データ解析やラスタライズ処理が行われ、印刷処理が実行される。
図2は、画像形成装置101、外部コントローラ102、及びPC103のシステム構成を示すブロック図である。
まず画像形成装置101の印刷装置107の構成について説明する。画像形成装置101の印刷装置107は、通信I/F217、LANI/F218、ビデオI/F220、HDD221、CPU222、メモリ223、操作部224、ディスプレイ225で構成される。さらに画像形成装置101の印刷装置107は、原稿露光部226、レーザ露光部227、作像部228、定着部229、給紙部230を備える。それぞれの構成要素はシステムバス231を介して接続される。
まず画像形成装置101の印刷装置107の構成について説明する。画像形成装置101の印刷装置107は、通信I/F217、LANI/F218、ビデオI/F220、HDD221、CPU222、メモリ223、操作部224、ディスプレイ225で構成される。さらに画像形成装置101の印刷装置107は、原稿露光部226、レーザ露光部227、作像部228、定着部229、給紙部230を備える。それぞれの構成要素はシステムバス231を介して接続される。
通信I/F217は、通信ケーブル254を介してインサータ108、検品装置109、大容量スタッカ110、及びフィニッシャ111と接続され、それぞれの装置の制御のための通信が行われる。LANI/F218は、内部LAN105を介して外部コントローラ102と接続され、印刷指示等の通信が行われる。ビデオI/F220は、ビデオケーブル106を介して外部コントローラ102と接続され、画像データ等の通信が行われる。HDD221は、CPU222が各種処理を行う際に必要となるプログラムや各種処理を行う際に必要なデータを記憶する。CPU222は、HDD221等に記憶されたプログラムに基づいて、画像形成装置101の全体を制御して、画像処理制御や印刷の制御を包括的に行う。メモリ223は、CPU222の主メモリ、ワークエリア等として機能する他、画像データ等を記憶する。CPU222は、HDD221等に記憶されたプログラムをメモリ223に展開して実行する。これにより、印刷装置107の各種機能や検品処理を行う際の印刷装置107の処理(図4(b)のフローチャートの処理)が実現する。操作部224は、タッチパネル等の入力装置であり、ユーザによって操作され各種の指示を受け付ける。ディスプレイ225は、表示装置の一例であり、CPU222の制御下で、画像形成装置101の設定情報や印刷ジョブの処理状況等を表示する。
原稿露光部226は、コピー機能やスキャン機能を使用する際に原稿を読み込む処理を行う。具体的には、原稿露光部226は、ユーザにより設置された用紙に対して露光ランプを照らしながらCMOSイメージセンサで画像を撮影することで原稿データを読み込む。レーザ露光部227は、トナー像を転写するために感光ドラムにレーザ光を照射するための一次帯電や、レーザ露光を行う装置である。レーザ露光部227においては、まず感光ドラム表面を均一なマイナス電位に帯電させる一次帯電が行われる。次にレーザードライバーにより出力されるレーザ光が、ポリゴンミラーで反射角度を調節しながら感光ドラムに照射される。これにより、照射した部分のマイナス電荷が中和され、静電潜像が形成される。
作像部228は、シートに対してトナーを転写するための装置であり、現像ユニット、転写ユニット、トナー補給部等により構成され、感光ドラム上のトナーをシートに転写する。現像ユニットにおいては、現像シリンダーからマイナスに帯電したトナーを感光ドラム表面の静電潜像に付着させることにより、可視像化が行われる。転写ユニットにおいては、一次転写ローラーにプラス電位を印可し感光ドラム表面のトナーを転写ベルトに転写する一次転写、及び二次転写外ローラーにプラス電位を印可し転写ベルト上のトナーをシートに転写する二次転写が行われる。定着部229は、シート上のトナーを熱と圧力でシートに溶解固着するための装置であり、加熱ヒーター、定着ベルト、加圧ベルト等で構成される。給紙部230は、シートを給紙するための装置であり、CPU222の指示により、ローラーや各種センサーを制御して、シートの給紙動作、及び搬送動作が行われる。
次に画像形成装置101のインサータ108の構成について説明する。画像形成装置101のインサータ108は、通信I/F232、CPU233、メモリ234、給紙制御部235で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス236を介して接続される。通信I/F232は通信ケーブル254を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU233は、メモリ234に格納された制御プログラムに応じて、給紙に必要な各種制御を行う。メモリ234は、制御プログラムが記憶された記憶装置である。給紙制御部235は、CPU233からの指示に基づき、ローラーとセンサーを制御しながら、インサータの給紙部や印刷装置107から搬送されたシートの給紙、搬送を制御する。
次に画像形成装置101の検品装置109の構成について説明する。画像形成装置101の検品装置109は、通信I/F237、CPU238、メモリ239、撮影部240、表示部241、操作部242で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス243を介して接続される。通信I/F237は、通信ケーブル254を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU238は、メモリ239に格納されたプログラムに応じて、検品装置109の全体を制御して、検品に必要な各種制御を行う。メモリ239は、CPU238の主メモリ、ワークエリア等として機能する他、プログラムや、検品に必要な正解画像の他各種データを記憶する。CPU238が、メモリ239等に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することにより、検品装置109の各種機能や検品処理を行う際の検品装置109の処理(図5のフローチャートの処理)が実現する。本実施形態に係る画像形成装置101では、検品装置109のCPU238が検品装置109のメモリ239を用いて図5のフローチャートの処理を実行するものとするが、他の様態であっても構わない。例えば検品装置109が、印刷装置107等他の装置のCPU、メモリ、及びHDDを協働させて、図5のフローチャートの処理を実行してもよい。
撮影部240は、CPU238の指示に基づき、印刷装置107から搬送されてきたシートを撮影する。CPU238は、撮影部240を用いてシート上の画像を読み取る。CPU238は、検査対象の印刷物だけでなく、正解画像登録時には正解画像候補となる印刷物の読み取りも行う。CPU238は、正解画像候補となる印刷物を読み取ると、印刷物1ページあたり複数枚取得した画像を重畳化、平均化したものを正解画像としてメモリ239に保存する。これにより、印刷物に含まれる検査精度未満の微小な変動成分を極力排することが可能となる。CPU238は、撮影部240を用いて読み取った画像(以下、シート画像という)と、メモリ239に保存された正解画像とを比較し、印刷された画像の画質を判定する。表示部241は、ディスプレイ等の出力装置であり、CPU238の制御により、検品結果や設定画面等を表示する。操作部242は、タッチパネル等の入力装置であり、ユーザによって操作され、検品装置109の設定変更や正解画像の登録等の指示を受け付ける。
次に画像形成装置101の大容量スタッカ110の構成について説明する。画像形成装置101の大容量スタッカ110は、通信I/F244、CPU245、メモリ246、排紙制御部247で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス248を介して接続される。通信I/F244は通信ケーブル254を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU245は、メモリ246に格納された制御プログラムに応じて、大容量スタッカ110の全体を制御して、排紙に必要な各種制御を行う。メモリ239は、制御プログラムが記憶された記憶装置である。排紙制御部247は、CPU245からの指示に基づき、搬送されたシートをスタックトレイ341(図3)、エスケープトレイ346(図3)、または後続のフィニッシャ111に搬送する制御を行う。
次に画像形成装置101のフィニッシャ111の構成について説明する。画像形成装置101のフィニッシャ111は、通信I/F249、CPU250、メモリ251、排紙制御部252、フィニッシング処理部253で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス255を介して接続される。通信I/F249は通信ケーブル254を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU250は、メモリ251に格納された制御プログラムに応じて、フィニッシャ111の全体を制御して、フィニッシング処理や排紙に必要な各種制御を行う。メモリ251は、制御プログラムが記憶された記憶装置である。排紙制御部252は、CPU250からの指示に基づき、シートの搬送、排紙を制御する。フィニッシング処理部253は、CPU250からの指示に基づき、ステイプルやパンチ、中綴じ製本等のフィニッシング処理を行う。
次に外部コントローラ102の構成について説明する。外部コントローラ102は、CPU208、メモリ209、HDD210、キーボード211、ディスプレイ212、LANI/F213,LANI/F214、ビデオI/F215で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス216を介して接続される。CPU208は、HDD210に記憶されたプログラム等に基づいて、外部コントローラ102の全体を制御して、PC103からの印刷データの受信、RIP処理、画像形成装置101への画像データの送信等の処理を実行する。メモリ209は、CPU208の主メモリ、ワークエリア等として機能する他、印刷データ等を記憶する。HDD210は、CPU208が各種処理を行う際に必要となるプログラムや各種処理を行う際に必要なデータを記憶する。CPU208は、HDD210等に記憶されたプログラムをメモリ209に展開して実行する。これにより、外部コントローラ102の各種機能や検品処理を行う際の外部コントローラ102の処理(図4(a)のフローチャートの処理)が実現する。キーボード211は、外部コントローラ102の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ212は、表示装置の一例であり、CPU208の制御下で、外部コントローラ102の実行アプリケーション等の情報を静止画や動画の映像信号により表示する。LANI/F213は、外部LAN104を介してPC103と接続され、印刷指示等の通信が行われる。LANI/F214は、内部LAN105を介して画像形成装置101と接続され、印刷指示等の通信が行われる。ビデオI/F215は、ビデオケーブル106を介して画像形成装置101と接続され、画像データ等の通信が行われる。
次にPC103の構成について説明する。PC103は、CPU201、メモリ202、HDD203、キーボード204、ディスプレイ205、LANI/F206で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス207を介して接続される。CPU201は、プリンタドライバによりHDD203に保存された文書処理プログラムに基づいて作成された印刷データの印刷指示を実行する。またCPU201は、システムバス207に接続される各デバイスを包括的に制御する。メモリ202は、CPU201が各種処理を行う際に必要となるプログラムやデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。HDD203には、文書処理プログラム、プリンタドライバのプログラム等が記憶される。キーボード204は、PC103の操作指示を入力するための入力装置である。ディスプレイ205には、クライアントPC103の実行アプリケーション等の情報が静止画や動画の映像信号により表示される。LANI/F206は、外部LAN104と接続されており、外部コントローラ102との間で印刷指示等の通信が行われる。
以上の説明において、外部コントローラ102と画像形成装置101は、内部LAN105とビデオケーブル106で接続されているが、印刷に必要なデータの送受信が行える構成であればよく、例えば、ビデオケーブルのみの接続構成でもよい。また、メモリ202、メモリ209、メモリ223、メモリ234、メモリ239、メモリ246、メモリ251はそれぞれ、データやプログラムを保持するための記憶装置であればよい。例えば、揮発性のRAM、不揮発性のROM、内蔵HDD、外付けHDD、USBメモリ等で代替した構成でもよい。
図3は、画像形成装置101のメカ断面図である。印刷装置107の下部には、給紙部230の一例としての、2つの給紙デッキ301,302が設けられている。各給紙デッキ301,302には、各種シートを収容しておくことが可能である。各給紙デッキ301,302は、収容されたシートの最上位のシート一枚のみを分離し、シート搬送パス303へ搬送する。現像ステーション304~307は、カラー画像を形成するために、それぞれY、M、C、Kの有色トナーを用いてトナー像を形成する。ここで形成されたトナー像は、中間転写ベルト308に一次転写される。中間転写ベルト308が、図3における時計回りの方向に回転することにより、二次転写位置309で中間転写ベルト308上のトナー像がシート搬送パス303から搬送されてきたシートへと転写される。ディスプレイ225には、画像形成装置101の印刷状況や設定のための情報が表示される。
定着ユニット311は、二次転写位置309で転写されたトナー像をシートへ定着させるための定着ユニットである。定着ユニット311は、加圧ローラーと加熱ローラーを備え、各ローラーの間をシートが通過することにより、トナーを溶融・圧着することでシートにトナー像を定着させる。定着ユニット311を通過したシートは、シート搬送パス312を通ってシート搬送パス315へと搬送される。シートの種類によって定着のためにさらに溶融・圧着が必要な場合は、定着ユニット311を通過したシートは、第二定着ユニット313へと搬送され、追加の溶融・圧着が施された後、シート搬送パス314を通ってシート搬送パス315へと搬送される。シート搬送パス315へと搬送されたシートは、インサータ108へ搬送される。画像形成モードが両面の場合は、シート搬送パス312、又はシート搬送パス314へ搬送されたシートは、シート反転パス316で反転されて、両面搬送パス317へと搬送され、二次転写位置309で2面目の画像転写が行われる。
インサータ108には、インサータトレイ321が設けられている。シート搬送パス322を通じてインサータトレイ321から給紙されたシートは、印刷装置107からのシート搬送パスに合流される。これにより、印刷装置107から搬送される一連のシート群に、任意の位置でシートを挿入させて後続装置へ搬送させることが可能となる。インサータ108を通過したシートは、検品装置109へ搬送される。
検品装置109には、CIS(Contact Image Sensor)331,332が対向する形で配置される。CIS331は、シートの上面を、CIS332はシートの下面を読み取るためのイメージセンサであり、撮影部240の一例である。なお画像を読み取り可能な装置であれば、CISではなく、ラインスキャンカメラ等他の装置でもよい。検品装置109は、インサータ108を通過してシート搬送パス333に搬送されてきたシート上の画像を、所定のタイミングで、CIS331,332を用いて読み取る。CIS331,332はシート上(記録媒体上)の画像を検知する画像検知手段の一例である。検品装置109は、予め設定された検査項目に従い、読み取ったシート画像を検査する。検品装置109は、予め設定された正解画像とシート画像とを比較することにより、シート画像を検査する。画像の比較方法には、画像位置ごとの画素値を比較する方法や、画像内のエッジ検出による物体の位置の比較、OCR(Optical Character Recognition)による文字データの抽出等による方法がある。検査項目には、印刷位置のずれ、画像の色合い、画像の濃度、スジやカスレ、印刷抜け等がある。検品装置109は、検査結果を用いて、印刷された画像が正常画像か欠陥画像かを判定する。検品装置109は、検品装置109によって行われた検品結果等を表示部241に表示する。検品装置109を通過したシートは、大容量スタッカ110へ搬送される。
大容量スタッカ110には、シートを排紙するトレイとしてスタックトレイ341が設けられている。検品装置109を通過したシートは、シート搬送パス344からシート搬送パス345を経由して、スタックトレイ341に積載される。大容量スタッカ110には、シートを排紙するトレイとしてさらにエスケープトレイ346が設けられている。エスケープトレイ346は、検品装置109によって欠陥画像と判定されたシートを排出するために使用される排紙トレイである。エスケープトレイ346に出力する場合、検品装置109を通過したシートは、シート搬送パス344からシート搬送パス347を経由して、エスケープトレイ346へ排紙される。なお大容量スタッカ110の後段の後処理装置(例えば、フィニッシャ111)へシートを搬送する場合には、シート搬送パス344からからシート搬送パス348を経由して、後処理装置へと搬送される。大容量スタッカ110には、シートを反転するための反転部349がさらに設けられている。この反転部349は、シートをスタックトレイ341に積載する場合に用いられ、入力時のシートの向きと出力時のシートの向きが同一となるように、シートを反転させる。なお、エスケープトレイ346や、後続の後処理装置へ搬送する場合は、積載時にフリップせずにそのままシートを排出するため、反転部349での反転動作は行わない。
フィニッシャ111は、ステイプル(1個所・2箇所綴じ)やパンチ(2穴・3穴)や中とじ製本等のフィニッシング機能を有する。フィニッシャ111には、2つの排紙トレイ351,352、及び中とじ製本が指定された場合に用いられる中とじ製本トレイ358の3つのトレイが設けられている。大容量スタッカ110を通過したシートは、シート搬送パス353を経由して排紙トレイ351に出力される。ただしシート搬送パス353に搬送されたシートにはステイプル等のフィニッシング処理を行うことはできない。ステイプル等のフィニッシング処理を行う場合、大容量スタッカ110を通過したシートは、シート搬送パス354を経由して、処理部355でユーザに指定されたフィニッシング処理が施され、排紙トレイ352へ出力される。排紙トレイ351,352はそれぞれ昇降することが可能であり、フィニッシャ111は、排紙トレイ351を下降させ、処理部355でフィニッシング処理が施されたシートを排紙トレイ351へ積載するように動作することも可能である。中とじ製本が指定された場合、大容量スタッカ110を通過したシートは、中とじ処理部356でシート中央にステイプル処理が施された後、二つ折りにされてシート搬送パス357を経由して中とじ製本トレイ358へ出力される。中とじ製本トレイ358は、ベルトコンベア構成になっており、中とじ製本トレイ358上に積載された中とじ製本束を図の左側へと搬送する。
次に、図4及び図5を用いて、印刷画像を検品する検品処理について説明する。図4(a)は、検品処理を行う際に外部コントローラ102により実行される処理の流れを示すフローチャートである。図4(a)のフローチャートの処理は、外部コントローラ102のCPU208がHDD210等に記憶されたプログラムをメモリ209に読み出して実行することにより実現される。図4(a)の処理は、外部コントローラ102のCPU208が実行する。以下の説明では、各工程(ステップ)について先頭にSを付けて表記することで、工程(ステップ)の表記を省略する。
まずS401で、外部コントローラ102は、LANI/F213を介してPC103から印刷ジョブのN部(N:1以上の整数)の印刷指示を受信するまで待機する。外部コントローラ102がPC103からの印刷指示を受信したと判定した場合、処理はS402へ進む。
S402で、外部コントローラ102は、印刷装置107に対して、ビデオI/F215を介してN部の画像データを投入し、LANI/F214を介して印刷ジョブの実行を指示する。その後図4(a)のフローチャートの処理が終了する。
以上のような図4(a)の処理によれば、PC103からの印刷指示により印刷装置107の印刷が開始する。
まずS401で、外部コントローラ102は、LANI/F213を介してPC103から印刷ジョブのN部(N:1以上の整数)の印刷指示を受信するまで待機する。外部コントローラ102がPC103からの印刷指示を受信したと判定した場合、処理はS402へ進む。
S402で、外部コントローラ102は、印刷装置107に対して、ビデオI/F215を介してN部の画像データを投入し、LANI/F214を介して印刷ジョブの実行を指示する。その後図4(a)のフローチャートの処理が終了する。
以上のような図4(a)の処理によれば、PC103からの印刷指示により印刷装置107の印刷が開始する。
図4(b)は、検品処理を行う際に印刷装置107により実行される処理の流れを示すフローチャートである。図4(b)のフローチャートの処理は、印刷装置107のCPU222がHDD221等に記憶されたプログラムをメモリ223に読み出して実行することにより実現される。図4(b)の処理は、印刷装置107のCPU222が実行する。
S403で、印刷装置107は、LANI/F218を介して外部コントローラ102から印刷指示を受信するまで待機する。印刷装置107が外部コントローラ102からの印刷指示を受信したと判定した場合、処理はS404へ進む。
S404で、印刷装置107は、外部コントローラ102から受信した印刷指示による印刷ジョブを実行する。外部コントローラ102から受信する印刷ジョブには、画像データの他に、外部コントローラ102の設定画面(不図示)を用いて設定された給紙先や排紙先の情報等も含まれる。印刷装置107は、外部コントローラ102から受信した印刷ジョブの内容に応じて、通信ケーブル254を介してインサータ108、検品装置109、大容量スタッカ110、及びフィニッシャ111を制御する。その後図4(b)のフローチャートの処理が終了する。
以上のような図4(b)の処理によれば、印刷装置107により印刷が行われる。
S403で、印刷装置107は、LANI/F218を介して外部コントローラ102から印刷指示を受信するまで待機する。印刷装置107が外部コントローラ102からの印刷指示を受信したと判定した場合、処理はS404へ進む。
S404で、印刷装置107は、外部コントローラ102から受信した印刷指示による印刷ジョブを実行する。外部コントローラ102から受信する印刷ジョブには、画像データの他に、外部コントローラ102の設定画面(不図示)を用いて設定された給紙先や排紙先の情報等も含まれる。印刷装置107は、外部コントローラ102から受信した印刷ジョブの内容に応じて、通信ケーブル254を介してインサータ108、検品装置109、大容量スタッカ110、及びフィニッシャ111を制御する。その後図4(b)のフローチャートの処理が終了する。
以上のような図4(b)の処理によれば、印刷装置107により印刷が行われる。
図5は、検品処理を行う際に検品装置109により実行される処理の流れを示すフローチャートである。図5のフローチャートの処理は、検品装置109のCPU238がメモリ239等に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。図5の処理は、検品装置109のCPU238が実行する。
S501で、検品装置109は、検品終了指示を受信したか否かを判定する。S501で検品終了指示を受信したと判定された場合、検品装置109は、検品装置109の表示部241に検品処理の結果を表示する。図9は、S501で検品終了指示を受信した場合に表示される画面の一例である。その後図5のフローチャートの処理が終了する。S501で検品終了指示を受信していないと判定された場合、処理はS502へ進む。
S502で、検品装置109は、検品装置109にシートが搬送されたか否かを判定する。S502でシートが搬送されていないと判定された場合、処理はS501へ戻る。S502でシートが搬送されたと判定された場合、処理はS503へ進む。
S503で、検品装置109は、シートの画像をCIS331及びCIS332を使用して読み取り、読み取り画像を検品装置109のメモリ239に保存する。
次にS504で、検品装置109は、S503で読み取った画像と予め設定された正解画像との比較を行う。次にS505に進み、検品装置109は、S504の正解画像との比較の結果、正常画像と欠陥画像のどちらであるかを判定する。即ち、検品装置109は、正解画像との比較により画像不良検出を行う。
S501で、検品装置109は、検品終了指示を受信したか否かを判定する。S501で検品終了指示を受信したと判定された場合、検品装置109は、検品装置109の表示部241に検品処理の結果を表示する。図9は、S501で検品終了指示を受信した場合に表示される画面の一例である。その後図5のフローチャートの処理が終了する。S501で検品終了指示を受信していないと判定された場合、処理はS502へ進む。
S502で、検品装置109は、検品装置109にシートが搬送されたか否かを判定する。S502でシートが搬送されていないと判定された場合、処理はS501へ戻る。S502でシートが搬送されたと判定された場合、処理はS503へ進む。
S503で、検品装置109は、シートの画像をCIS331及びCIS332を使用して読み取り、読み取り画像を検品装置109のメモリ239に保存する。
次にS504で、検品装置109は、S503で読み取った画像と予め設定された正解画像との比較を行う。次にS505に進み、検品装置109は、S504の正解画像との比較の結果、正常画像と欠陥画像のどちらであるかを判定する。即ち、検品装置109は、正解画像との比較により画像不良検出を行う。
まず、S505で正常画像(検品OK)と判定された場合の処理について説明する。S505で正常画像(検品OK)と判定された場合、処理はS506へ進む。S506で、検品装置109は、検品装置109の表示部241に検品結果がOKであることを表示する。図6は、S506で表示される画面の一例である。
次にS507に進み、検品装置109は、印刷装置107に対して、検品の対象とした印刷シートを大容量スタッカ110のスタックトレイ341に排紙するよう指示する。ここで排紙される排紙先は、印刷ジョブに予め含まれるデータに基づく。次に、S501に戻り処理を継続する。以上が、正常画像(検品OK)と判定された場合の処理である。
次にS507に進み、検品装置109は、印刷装置107に対して、検品の対象とした印刷シートを大容量スタッカ110のスタックトレイ341に排紙するよう指示する。ここで排紙される排紙先は、印刷ジョブに予め含まれるデータに基づく。次に、S501に戻り処理を継続する。以上が、正常画像(検品OK)と判定された場合の処理である。
次に、S505で欠陥画像(検品NG)と判定された場合の処理について説明する。S505で欠陥画像(検品NG)と判定された場合、処理はS508へ進む。
S508で、検品装置109は、読み取りスジ検出処理を行う。検品装置109は、読み取りスジ検出処理により読み取り画像不良検出を行う。読み取りスジ検出処理で対象とする不良の一例としては、紙粉等による浮遊スジや固定スジである。図10(a)は読み取りスジのある画像の一例を示し、図10(b)は原稿に印字された縦線(印刷スジ)のある画像の一例を示す。なお、読み取りスジを検出するアルゴリズムは、公知の技術で構わない。一例としては、読み取り画像に対して、検出されたスジが想定される線幅かどうかの検出を行う方法がある。これはフィルタ処理により可能である。次に検品装置109は、一定の線幅を持つ縦線に対して主走査方向の周囲の画素との輝度値の変化量、及び副走査方向の周囲の画素との輝度値の変化量を算出する。その算出結果と副走査方向への連続性から、読み取りスジの画素であるか否かを判定することができる。
S508で、検品装置109は、読み取りスジ検出処理を行う。検品装置109は、読み取りスジ検出処理により読み取り画像不良検出を行う。読み取りスジ検出処理で対象とする不良の一例としては、紙粉等による浮遊スジや固定スジである。図10(a)は読み取りスジのある画像の一例を示し、図10(b)は原稿に印字された縦線(印刷スジ)のある画像の一例を示す。なお、読み取りスジを検出するアルゴリズムは、公知の技術で構わない。一例としては、読み取り画像に対して、検出されたスジが想定される線幅かどうかの検出を行う方法がある。これはフィルタ処理により可能である。次に検品装置109は、一定の線幅を持つ縦線に対して主走査方向の周囲の画素との輝度値の変化量、及び副走査方向の周囲の画素との輝度値の変化量を算出する。その算出結果と副走査方向への連続性から、読み取りスジの画素であるか否かを判定することができる。
読み取りスジ検出精度を高めるためのその他の例として、読み取りスジとして検出されたスジと、S504で検出された画像不良との座標位置の関連性をもとに判別することもできる。すなわち、検品装置109は、S504で検出されたスジと、S508で検出されたスジの座標が一致しているか否かを判定する。一致していれば読み取りスジ、一致していなければ印刷スジ(印刷不良)であると判別することができる。これにより、シート上に印刷されたユーザ画像に含まれる縦線を、読み取りスジとして誤検知する可能性を低くすることが可能となる。
さらに別の方法として、読み取りスジとして検出されたスジが印刷シートの余白領域から連続しているかどうかを判断する方法や、前ページから連続して同じ座標にスジが存在しているかどうかを判断する方法がある。上述した方法の1つ、または複数を組み合わせることで、読み取りスジのみを検出しつつ、印刷スジ(印刷不良)やユーザ画像上の縦線を誤検知しないことが可能となる。
さらに別の方法として、読み取りスジとして検出されたスジが印刷シートの余白領域から連続しているかどうかを判断する方法や、前ページから連続して同じ座標にスジが存在しているかどうかを判断する方法がある。上述した方法の1つ、または複数を組み合わせることで、読み取りスジのみを検出しつつ、印刷スジ(印刷不良)やユーザ画像上の縦線を誤検知しないことが可能となる。
S509では、検品装置109は、S508において読み取りスジが検出されたか否かを判定する。ここで検品装置109は、S505で正解画像との比較により画像不良が検出され、かつS509で読み取り画像不良が検出された場合、画像不良の要因を読み取りスジ起因であると判断する。また検品装置109は、S505で正解画像との比較により画像不良が検出され、かつS509で読み取り画像不良が検出されなかった場合、画像不良の要因を印刷スジ起因であると判断する。即ち検品装置109は、S505、及びS509の検知結果に基づいて、画像不良の要因を特定する。
まず、S509で読み取りスジが検出された場合の処理について説明する。この場合、処理はS510へ進む。S510で、検品装置109は、検品装置109の表示部241に検品結果がNG、かつその原因が読み取り不良であることを表示する。図7は、S510で表示される画面の一例である。
次にS511で、検品装置109は、印刷装置107に対して、検品の対象とした印刷シートをフィニッシャ111の排紙トレイ351に排紙するよう指示する。ここで排紙される排紙先はユーザにより変更可能である。印刷装置107は、検品装置109に指示に基づき、大容量スタッカ110及びフィニッシャ111に対して排紙トレイ351に排紙するよう指示する。次に、S501に戻り処理を継続する。以上が、欠陥画像(検品NG)かつ、その欠陥要因が読み取り不良と判定された場合の処理である。
次にS511で、検品装置109は、印刷装置107に対して、検品の対象とした印刷シートをフィニッシャ111の排紙トレイ351に排紙するよう指示する。ここで排紙される排紙先はユーザにより変更可能である。印刷装置107は、検品装置109に指示に基づき、大容量スタッカ110及びフィニッシャ111に対して排紙トレイ351に排紙するよう指示する。次に、S501に戻り処理を継続する。以上が、欠陥画像(検品NG)かつ、その欠陥要因が読み取り不良と判定された場合の処理である。
次に、S509で読み取りスジが検出されなかった場合の処理について説明する。この場合、処理はS512へ進む。S512で、検品装置109は、検品装置109の表示部241に検品結果がNG、かつその原因が印刷不良であることを表示する。図8は、S512で表示される画面の一例である。
次にS513で、検品装置109は、印刷装置107に対して、検品の対象とした印刷シートを大容量スタッカ110のエスケープトレイ346に排紙するよう指示する。ここで排紙される排紙先はユーザにより変更可能である。印刷装置107は、検品装置109に指示に基づき、大容量スタッカ110に対してエスケープトレイ346に排紙するよう指示する。次に、S501に戻り処理を継続する。以上が、欠陥画像(検品NG)かつ、その欠陥要因が印刷不良と判定された場合の処理である。
次にS513で、検品装置109は、印刷装置107に対して、検品の対象とした印刷シートを大容量スタッカ110のエスケープトレイ346に排紙するよう指示する。ここで排紙される排紙先はユーザにより変更可能である。印刷装置107は、検品装置109に指示に基づき、大容量スタッカ110に対してエスケープトレイ346に排紙するよう指示する。次に、S501に戻り処理を継続する。以上が、欠陥画像(検品NG)かつ、その欠陥要因が印刷不良と判定された場合の処理である。
本実施形態では、S511及びS513で、検品装置109は、画像不良要因に応じて排紙先(印刷シートの出力先)を切り替えている。これにより、画像不良が読み取り起因であった印刷シートを、ユーザが目視等により再確認したうえで正常な印刷物とすることが可能である。なぜならば、読み取り起因で検品NGとなったシートは、シート自体には問題がないと考えられるためである。なお、本実施形態のように画像不良要因に応じて排紙先を切り分ける構成に限定されるものではなく、要因にかかわらず同一の排紙先に出力する構成をとることも可能である。
さらに本実施形態では、S510及びS512で、検品装置109は、画像不良要因の特定結果の表示を行うが、画像不良要因の特定結果をユーザに通知可能な方法であれば、音声に方法等他の方法で通知を行っても構わない。また、S510で、検品装置109は、読み取り面(ガラス面)の清掃を促す通知を行ってもよい。
さらに本実施形態では、S510及びS512で、検品装置109は、画像不良要因の特定結果の表示を行うが、画像不良要因の特定結果をユーザに通知可能な方法であれば、音声に方法等他の方法で通知を行っても構わない。また、S510で、検品装置109は、読み取り面(ガラス面)の清掃を促す通知を行ってもよい。
図6~図9は、検品装置109の表示画面の一例であり、検品装置109のCPU238の指示に基づき表示される。
図6は、検品処理中に最後に読み取った画像が正常画像と判定された場合の画面の一例である。領域601には、検品装置109が最後に読み取った印刷シートの画像が表示される。領域602には、領域601の読み取り画像と正解画像を比較した判定結果が表示される。図6の例では、正常画像と判定されたため、OKと表示されている。603は検品の終了を指示するためのボタンである。ボタン603が押された場合には、検品装置109は検品処理を終了する。
図6は、検品処理中に最後に読み取った画像が正常画像と判定された場合の画面の一例である。領域601には、検品装置109が最後に読み取った印刷シートの画像が表示される。領域602には、領域601の読み取り画像と正解画像を比較した判定結果が表示される。図6の例では、正常画像と判定されたため、OKと表示されている。603は検品の終了を指示するためのボタンである。ボタン603が押された場合には、検品装置109は検品処理を終了する。
図7は、検品処理中に最後に読み取った画像が欠陥画像(印刷不良)と判定された場合の画面の一例である。図7の例では、領域601に表示される画像に印刷スジ701が表示されている。領域601の読み取り画像と正解画像を比較した結果、欠陥画像であって、かつその欠陥要因が印刷不良と判定されたため、領域602にはNGの表示及び、NGと判定した要因や位置が表示されている。
図8は、検品処理中に最後に読み取った画像が欠陥画像(読み取り不良)と判定された場合の画面の一例である。図8の例では、領域601に表示される画像に読み取りスジ801が表示されている。領域601の読み取り画像と正解画像を比較した結果、欠陥画像であって、かつその欠陥要因が読み取り不良と判定されたため、領域602にはNGの表示及び、NGと判定した要因や位置、さらに読み取りガラス面が汚れていること示す通知が表示されている。
図8は、検品処理中に最後に読み取った画像が欠陥画像(読み取り不良)と判定された場合の画面の一例である。図8の例では、領域601に表示される画像に読み取りスジ801が表示されている。領域601の読み取り画像と正解画像を比較した結果、欠陥画像であって、かつその欠陥要因が読み取り不良と判定されたため、領域602にはNGの表示及び、NGと判定した要因や位置、さらに読み取りガラス面が汚れていること示す通知が表示されている。
図9は、検品処理終了時の結果表示画面の一例である。
図9の領域901には終了時刻、ジョブ名、総検品枚数及びそのOK数、NG数の内訳が表示される。領域902には、NG数の中に読み取り起因の画像不良が存在したため、読み取り面の清掃を促す通知が表示される。903は結果表示の終了を指示するためのボタンであり、903が押されると検品装置109は結果表示を終了する。
なお本実施形態では、読み取り面の清掃を促す通知を表示するのみの構成であるが、ユーザによる清掃が正しく完了したかどうかを確認するためのテストチャート画像(検査用チャート)を印刷装置107に出力して、検査するように構成してもよい。例えば、検品装置109は、清掃作業(予め決められた操作)を検出した場合に、印刷装置107に対してテストチャート画像の印刷指示を行う。ここでいう清掃作業とは、例えば読み取り面の清掃作業や印刷装置107のクリーニング処理である。印刷装置107は、検品装置109に指示に基づき、指定されたテストチャート画像の印刷を行う。そして、検品装置109は、図5のフローチャートと同様の処理を行って、テストチャート画像が印刷された印刷シートの読み取り画像を検査する。例えば、読み取りスジが存在するかを確認するために、一面が濃度50%程度のハーフトーン画像を用いることで、読み取り面のゴミによる白スジや黒スジを検出することが可能である。あるいは、印刷スジが存在するかを確認するために、Y、M、C、K各色のベタ画像あるいはハーフトーン画像を用いることで、現像ステーション304~307の汚れの存在を検出することが可能である。メモリ239には、複数のテストチャート画像が記憶されている。検品装置109は、これらのテストチャート画像をユーザ指示により選択するように構成してもよく、S509による不良要因に応じて自動で選択するように構成してもよい。
図9の領域901には終了時刻、ジョブ名、総検品枚数及びそのOK数、NG数の内訳が表示される。領域902には、NG数の中に読み取り起因の画像不良が存在したため、読み取り面の清掃を促す通知が表示される。903は結果表示の終了を指示するためのボタンであり、903が押されると検品装置109は結果表示を終了する。
なお本実施形態では、読み取り面の清掃を促す通知を表示するのみの構成であるが、ユーザによる清掃が正しく完了したかどうかを確認するためのテストチャート画像(検査用チャート)を印刷装置107に出力して、検査するように構成してもよい。例えば、検品装置109は、清掃作業(予め決められた操作)を検出した場合に、印刷装置107に対してテストチャート画像の印刷指示を行う。ここでいう清掃作業とは、例えば読み取り面の清掃作業や印刷装置107のクリーニング処理である。印刷装置107は、検品装置109に指示に基づき、指定されたテストチャート画像の印刷を行う。そして、検品装置109は、図5のフローチャートと同様の処理を行って、テストチャート画像が印刷された印刷シートの読み取り画像を検査する。例えば、読み取りスジが存在するかを確認するために、一面が濃度50%程度のハーフトーン画像を用いることで、読み取り面のゴミによる白スジや黒スジを検出することが可能である。あるいは、印刷スジが存在するかを確認するために、Y、M、C、K各色のベタ画像あるいはハーフトーン画像を用いることで、現像ステーション304~307の汚れの存在を検出することが可能である。メモリ239には、複数のテストチャート画像が記憶されている。検品装置109は、これらのテストチャート画像をユーザ指示により選択するように構成してもよく、S509による不良要因に応じて自動で選択するように構成してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば画像不良発生時に、その不良要因が読み取り起因であるか、印刷起因であるかどうかを切り分けることが可能となる。これにより、画像不良発生時にユーザに対して適切な対処を促すことが可能となる。さらに、不良原因が読み取り起因であった印刷シートを別の排紙先へ出力してユーザに再チェックさせることで、廃棄するシート数を少なくすることが可能となる。
なお、本実施形態では読み取り画像不良としてスジを例に説明したが、読み取り画像不良の種類はスジに限定されるものではない。
なお、本実施形態では読み取り画像不良としてスジを例に説明したが、読み取り画像不良の種類はスジに限定されるものではない。
以上、本発明を各実施形態と共に説明したが、上記実施形態は本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101:画像形成装置、102:外部コントローラ、103:クライアントPC、107:印刷装置、108:インサータ、109:検品装置、110:大容量スタッカ、111:フィニッシャ
Claims (14)
- 記録媒体上の画像を検知する画像検知手段を用いて記録媒体上の画像を比較し画質を判定する検品装置を備える画像形成装置であって、
前記画像検知手段で読み取った画像と、正解画像とを比較する第一の画像不良検出手段と、
前記画像検知手段で読み取った画像から、読み取り画像不良を検出する第二の画像不良検出手段と、
第一の画像不良検出手段、及び第二の画像不良検出手段による検知結果に基づいて、画像不良要因を特定する特定手段と、を有し、
前記特定手段は、第一の画像不良検出手段、及び第二の画像不良検出手段でともに検出された場合に、前記画像不良要因を読み取り起因であると判定し、前記第一の画像不良検出手段で検出され、前記第二の画像不良検出手段で検出されない場合に、前記画像不良要因を印刷起因であると判定することを特徴とする画像形成装置。 - 前記特定手段による画像不良要因の特定結果を通知する通知手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記通知手段は、前記特定手段による画像不良要因の特定結果が読み取り起因である場合に、前記画像検知手段の読み取り面の清掃を促す通知を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記特定手段による画像不良要因の特定結果に応じて、判定の対象とした印刷シートの出力先を切り替えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第一の画像不良検出手段は、画像位置ごとに画素値を比較する方法、エッジ検出による画像内の物体の位置を比較する方法、OCR(Optical Character Recognition)を用いて比較する方法のうちの少なくともいずれか1つの方法を用いることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第二の画像不良検出手段は、スジを読み取り画像不良として検出することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第二の画像不良検出手段は、前記スジが所定の線幅で副走査方向へ連続している場合に、前記スジを読み取り画像不良として検出することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記第二の画像不良検出手段は、前記スジの位置と前記第一の画像不良検出手段で検出された画像不良の位置とが関連している場合に、前記スジを読み取り画像不良として検出することを特徴とする請求項6又は7に記載の画像形成装置。
- 前記第二の画像不良検出手段は、前記スジが印刷シートの余白領域から連続している場合に、前記スジを読み取り画像不良として検出することを特徴とする請求項6乃至8の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第二の画像不良検出手段は、前記スジの位置が前記スジのある印刷シートよりも前に印刷された印刷シートで検出された前記スジの位置と関連している場合に、前記スジを読み取り画像不良として検出することを特徴とする請求項6乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記特定手段により画像不良要因が特定された後であって、予め決められた操作を検出した場合に、画像不良が取り除かれたかを検査するための検査用チャートの印刷を指示する印刷指示手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記印刷指示手段は、前記特定手段による画像不良要因が読み取り起因である場合と、前記特定手段による画像不良要因が印刷起因である場合で、前記検査用チャートを異ならせることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
- 記録媒体上の画像を検知する画像検知手段を用いて記録媒体上の画像を比較し画質を判定する検品装置を備える画像形成装置の制御方法であって、
前記画像検知手段で読み取った画像と、正解画像とを比較する第一の画像不良検出ステップと、
前記画像検知手段で読み取った画像から、読み取り画像不良を検出する第二の画像不良検出ステップと、
第一の画像不良検出ステップ、及び第二の画像不良検出ステップによる検知結果に基づいて、画像不良要因を特定する特定ステップと、を含み、
前記特定ステップは、第一の画像不良検出ステップ、及び第二の画像不良検出ステップでともに検出された場合に、前記画像不良要因を読み取り起因であると判定し、前記第一の画像不良検出ステップで検出され、前記第二の画像不良検出ステップで検出されない場合に、前記画像不良要因を印刷起因であると判定することを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 請求項1乃至12の何れか1項に記載の画像形成装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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JP (1) | JP2022072778A (ja) |
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2020
- 2020-10-30 JP JP2020182415A patent/JP2022072778A/ja active Pending
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